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  • リアム・ローソン F1残留に自信「レッドブルからの降格で成長できた」

    リアム・ローソン F1残留に自信「レッドブルからの降格で成長できた」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、2025年シーズン終盤戦を前にF1残留への自信を深めている。シーズン序盤、レッドブル昇格後わずか2戦で降格という厳しい決断を経験したが、ローソンはその出来事を「成長のきっかけだった」と前向きに捉えている。

    降格後に復帰したレーシングブルズでの走りは安定感を増し、ここまでの12戦中5戦でポイントを獲得。チーム代表アラン・パーメインも「リアムは非常に才能あるドライバーで、エンジニアとともに懸命に努力している」と称賛している。

    レッドブルからの降格が「成長の転機」
    レッドブル昇格後、思うような結果を残せずわずか2戦でレーシングブルズへ戻ったローソンは、当時の心境を次のように語っている。

    「もちろんあのときは悔しかったけど、結果的に良い経験になった。レッドブルからの降格で自分が何を強化すべきかが明確になり、成長できたと思う」

    「レーシングブルズに戻ってからは、自分の走りに対してより深く理解を持てるようになったし、チームとの関係もすごく良くなっている。自信を失ったわけではないよ」

    降格直後の6戦はノーポイントに終わったものの、その後は確実に調子を取り戻し、バクーGPでは予選3番手、決勝5位という今季ベストリザルトを記録した。

    リアム・ローソン レッドブル・レーシング

    2026年に向けた三つ巴の争い
    現在、レッドブル傘下のドライバーたちは来季シートをめぐり三つ巴の状況にある。アイザック・ハジャーのレッドブル昇格が有力視されるなか、角田裕毅は25ポイントにとどまり苦戦。一方、ローソンは30ポイントを獲得しており、評価を再び高めつつある。

    レッドブルは2026年のドライバー構成をアブダビGP前に決定すると見られているが、正式発表までは3人のモチベーション維持を優先しているとも言われる。

    残り4戦での結果次第では、ローソンが再びレッドブルのドアを叩く可能性も十分にある。降格を経て成長を遂げた23歳のニュージーランド人ドライバーは、今、F1の未来を自らの手で切り開こうとしている。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1に心境「レーシングブルズとの別れは痛い」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1に心境「レーシングブルズとの別れは痛い」

    アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は、来季レッドブル・レーシングへの昇格が有力視されるなか、現在のチームへの深い愛着を明かした。

    「もちろん僕の目標はレッドブルに行くことだ。それは隠せない。でも同時に、このチームを離れるのはとても痛いことだと思う。今、本当に楽しくやれているからね」とイタリア『Sky Sport』のインタビューで語っている。

    今季のハジャーは、ザントフォールトでの3位表彰台をはじめ、数々の印象的な走りで評価を高めてきた。レッドブル首脳陣も彼を“次のフェルスタッペン後継者”として高く評価しており、2026年に向けて昇格の機運が高まっている。一方で、角田裕毅の去就はいまだ不透明で、ヘルムート・マルコの発言からもハジャーの昇格が決定的とみられている。

    レーシングブルズはこれまでマックス・フェルスタッペンやセバスチャン・ベッテルを輩出してきた育成チームとして知られ、チームCEOのペーター・バイエルーも「来年までは手放してほしくない」と語るが、最終決定権はレッドブル側にある。

    レッドブルの決定は最終戦後へ 「僕は慣れてる」
    ハジャーはブラジルGPの木曜会見でも、レッドブル・グループの2026年ドライバー決定が最終戦後に持ち越されることについて冷静な姿勢を見せた。
    「僕は慣れてる。キャリアの中で、シーズンが終わる前に契約が発表されたことは一度もない。いつも最後の最後まで全力で走るだけ。レッドブルではそれが普通のことだよ」と語り、動じる様子を見せなかった。

    また、ルーキーシーズンを振り返り、「最初のレースが悲惨だったから、それを乗り越えてポイントを取れるようになったことが一番誇りに思える」と冷静に自己分析。さらに2026年の新レギュレーションについては、「今のマシンのままなら簡単だけど、新しい環境には誰もが苦労すると思う。でも今はF1という環境に慣れてきているから、1年前よりはずっと準備ができている」と語った。

    アイザック・ハジャー レッドブル F1

    ルーキー・オブ・ザ・イヤーの自覚
    イタリアGP時点で、ハジャーは予選で一度もQ1敗退がなかった唯一のドライバーとして注目を集めていた。直近のアメリカGPではクラッシュによりQ1落ちを喫したが、「まだ腹が立っている。だからこそ今はとてもハングリーだ。早くまたクルマに乗りたい」と闘志を燃やす。

    「今季のルーキーの中で自分が最も優れていると思うか」という質問に対しても、「そう思いたいけど、比較は難しいよ。キミ(アントネッリ)やガブリエル(ボルトレト)、オリー(ベアマン)とはクルマが違うからね。だから証拠はないけど、そう言いたい気持ちはある」と笑顔で答えた。

    ハジャー昇格は“既定路線”、残る課題は精神面の熟成
    ハジャーのコメントには、レッドブル昇格への確固たる意志と同時に、レーシングブルズへの深い愛情がにじむ。これはかつて角田裕毅がアルファタウリ時代に見せた忠誠心にも重なる姿だ。

    現在のルーキー勢の中で、ハジャーは間違いなくトップクラスの速さを示しており、特に予選での安定感が光る。一方で、オースティンでのクラッシュのように、限界を攻め過ぎる場面も残る。精神的な成熟こそが、彼を“次のレッドブル正ドライバー”へ押し上げる最後の要素となりそうだ。

  • リアム・ローソン レッドブルF1降格を回顧「角田裕毅と僕は比較できない」

    リアム・ローソン レッドブルF1降格を回顧「角田裕毅と僕は比較できない」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、2025年シーズン序盤でレッドブルF1から降格という厳しい経験を経た。だが彼は「角田裕毅とは比較できない」と語り、自身の立場を冷静に見つめている。

    ローソンは今季、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルF1で開幕を迎えたが、わずか2戦で降格。オーストラリアGPでは予選18番手、決勝ではクラッシュ。続く中国GPでも最下位予選から12位完走にとどまり、ホーナー代表が2戦目で交代を決断した。

    ヘルムート・マルコは開幕戦の段階で交代を主張していたが、最終的にその判断が現実となった。

    その後、角田裕毅が後任としてレッドブルに復帰したものの、成績は思うように上がらず、18戦で25ポイントにとどまっている。バクーでの6位入賞が唯一の好結果であり、予選Q3進出も安定していない。

    ローソンはニュージーランドのラジオ番組「Mike Hosking Breakfast」でこう語った。

    「僕は角田と自分を比較することはできない。2レースしか与えられなかったからね。適応するための時間がまったくなかったんだ」

    レッドブルでの短い機会を終えた今、ローソンはレーシングブルズで再起を図っている。直近ではメキシコGPでトップ10圏内に迫る走りを見せており、来季の去就をめぐって再び注目を集めている。

    リアム・ローソン 角田裕毅 レッドブル F1

    ローソンが語る「比較」の意味
    ローソンの発言は、単なる自己弁護ではなく、チームの現実を映している。RB21はシーズン序盤で特に扱いが難しく、レースごとにセットアップが変わる特性があった。わずか2戦のチャンスでは、ドライバーが真のパフォーマンスを示すことは難しい。

    一方、角田裕毅はその後も苦戦を続けており、マシンのポテンシャルを引き出せていない点で共通している。レッドブルのセカンドシートが持つ「結果を出せなければ即交代」というプレッシャーの大きさを、ローソンのコメントは象徴している。

    レーシングブルズでの再評価と今後
    現在ローソンはレーシングブルズで安定した成績を残し、角田裕毅やアイザック・ハジャーとともに2026年のレッドブル昇格候補として名を連ねている。
    メキース代表も彼の冷静なアプローチを高く評価しており、「2025年後半は彼にとって再び証明の場」と位置づけている。

    ブラジルGPを前に、ローソンのコメントは自身の経験とチーム内状況を踏まえたリアリズムに満ちている。短期間で結果を求められる環境において、若手ドライバーがどのように再起を図るのか──ローソンの挑戦はまだ続く。

  • 角田裕毅とフェルスタッペンのホンダ×レッドブルF1スーツ 1500万円超を寄付

    角田裕毅とフェルスタッペンのホンダ×レッドブルF1スーツ 1500万円超を寄付

    角田裕毅とマックス・フェルスタッペンが2025年F1日本GPで着用したレーススーツがチャリティオークションに出品され、脊髄損傷研究を支援する財団「Wings for Life」に総額8万3500ポンド(約1,500万円)が寄付された。

    ホンダとのパートナーシップ終了を記念し、特別にデザインされた白基調のホンダ仕様スーツは、F1 Authenticsを通じて落札されたもので、収益は全額がWings for Lifeに寄付された。

    鈴鹿での特別リバリー、ホンダとの別れを象徴
    この特別デザインは、ホンダとの最後のレースを飾る特別リバリーの一環として制作されたもの。フェルスタッペンはこの日本GPでポール・トゥ・ウィンを達成し、マクラーレン勢以外として今季初の優勝者となった。

    一方、角田裕毅にとっては母国GPであり、リアム・ローソンの後任としてレッドブルのシートを獲得してから初のレースだった。

    角田裕毅 レッドブル F1 日本GP

    メキース代表「ホンダとの絆を誇りに思う」
    レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースは次のようにコメントした。

    「F1 Authenticsとの協力を通じて、我々のチャリティパートナーであるWings for Lifeのために8万ポンド以上を集めることができて本当にうれしい」

    「ホンダとの素晴らしいパートナーシップを象徴する日本特別リバリーのスーツが、脊髄損傷治療のための画期的な研究に役立つことを誇りに思う」

    寄付金は脊髄損傷研究の新たな一歩に
    Wings for Life UKのCEOエマ・ヒンドも、次のように感謝を述べている。

    「F1 Authenticsとレッドブル・レーシングの寛大な支援に心から感謝しています。今回の8万3500ポンドという金額は脊髄損傷研究に大きく貢献します。今後もまた協力できることを楽しみにしています」

    フェルスタッペンはタイトル争い継続中
    フェルスタッペンは現在、マクラーレンのランド・ノリスに36ポイント差で挑み、シーズン残り4戦を前にタイトル争いを続けている。

    一方、ホンダは2026年からアストンマーティンとタッグを組み、次世代PU時代のワークスチームとして新章を迎える。

  • レッドブルF1、マクラーレンの“開発犠牲説”を一蹴「2021年と同じ話」とマルコ

    レッドブルF1、マクラーレンの“開発犠牲説”を一蹴「2021年と同じ話」とマルコ

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表が「レッドブルのシーズン終盤のアップデートは、2026年レギュレーションに向けた開発を犠牲にしている」と示唆したことに対し、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問がこれを完全に否定した。

    マクラーレンはメキシコGP後、残りのグランプリで新パーツを投入しない方針を明らかにしており、コンストラクターズチャンピオンの座を確保した現段階で、2026年新規則へのリソース移行を優先する戦略を取っている。一方、レッドブルはRB21に複数の改良を加え、マックス・フェルスタッペンが再びタイトル争いに加わる原動力となっている。

    ステラ代表は、「彼らは2026年に関して何か別の課題を抱えているのかもしれない」と述べ、レッドブルが現行マシンに注力する姿勢を皮肉交じりに分析していた。

    しかしマルコは『Autosport』のインタビューでこう反論した。

    「まったく同じ話を2021年にも聞いたよ。当時もトト(ヴォルフ/メルセデス代表)は『レッドブルは2022年の新レギュレーションに間に合わないだろう』と心配していた」と語り、過去を引き合いに出した。

    「我々の哲学の一部は、常にルールが変わるたびに、できる限り長く競争力を維持するための作業を続けることなんだ。これはこれまで3回のレギュレーション変更でも同じだった。だから、彼ら(マクラーレン)が心配することがないなら、それでいいさ」と続けた。

    2021年当時、レッドブルは最後まで開発を続けながらも、翌2022年の新時代で17勝を挙げて両タイトルを獲得しており、その成功体験が今回も方針を裏付けている。

    レッドブル・レーシング

    レッドブルの一貫した開発哲学
    レッドブルは、ルール変更期でも「最後まで現行マシンを追い込む」姿勢を崩さないことで知られる。2022年・2026年といった大転換期でも、短期的な勝利と長期的な競争力を両立する自信を持っている。マルコの発言は、その哲学が単なる勝負勘ではなく、過去の成功実績に裏打ちされたものだということを示唆している。

    対照的なマクラーレンのアプローチ
    一方、マクラーレンは2026年規則への準備を優先する保守的な姿勢を取っている。すでに「現行車の開発は成熟点に達した」とするステラ代表の言葉通り、長期的な技術投資にシフトしており、短期的なレース結果よりも中期的なプロジェクト成果を重視している。

    2026年への布石と心理戦
    今回のやり取りは、単なる技術論を超えた“心理戦”でもある。マクラーレンはレッドブルの動きを「焦り」と見る一方で、レッドブルはそれを「勝者の余裕」として笑い飛ばしている。2026年のレギュレーション大変革を前に、両陣営の開発哲学の違いが、来季以降の勢力図を左右する鍵になりそうだ。

  • 角田裕毅「確実に進歩」 レッドブルF1代表メキース「決断を急ぐ必要はない」

    角田裕毅「確実に進歩」 レッドブルF1代表メキース「決断を急ぐ必要はない」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、角田裕毅のパフォーマンスを高く評価しつつ、来季2026年に向けたドライバー体制の決定を急がない方針を明らかにした。

    角田裕毅は今季、昇格初年度ながら苦戦が続く中でメキシコGPでは11位フィニッシュ。順位以上に内容を評価されている。メキースは「裕毅は確実に進歩している」と語り、「我々には決断を急ぐ理由がない」と強調した。

    チーム内ではアイザック・ハジャーの昇格、アービッド・リンドブラッドのデビューなど複数の可能性が検討されており、角田裕毅の残留可否を含め、最終判断はシーズン終盤に持ち越される見通しだ。

    メキース「メキシコはここ最近で最高の週末だった」
    角田裕毅は今季序盤にリアム・ローソンの代役として昇格したが、ここまで18戦中6戦でしかポイントを獲得できていない。それでもメキースは、メキシコGPでの走りを「長い間で最も良い週末」と称賛し、結果以上の内容だったと強調した。

    「裕毅はここ最近で最高の週末を過ごした。何度か同じことを言っているが、今回は本当にそうだ。予選ではマックスとの差がコンマ2秒しかなく、決勝でも最初のスティントは非常に強力だった。中盤までのペースはマックスの2〜3コンマ遅れで、同じくミディアムタイヤで長いスティントを走っていた」とメキースは語った。

    さらに、「我々の戦略上の都合で彼を少し長く引っ張り、ピットストップもわずかに遅れた。そのせいで本来取れたはずのポイントを失った」と説明。11位という結果は、角田裕毅の実力を正確に反映したものではないと付け加えた。

    レッドブルの決断はシーズン終盤に持ち越し
    現在レッドブルは、2026年に向けたドライバーラインアップを慎重に検討しており、アイザック・ハジャーの昇格やアービッド・リンドブラッドのレーシングブルズ起用が有力視されている。これが実現した場合、角田裕毅またはリアム・ローソンのいずれかがシートを失う可能性もある。

    メキースは最終判断の時期について、「裕毅は確実に進歩しているし、他の若手たちも成長している。だから我々には決断を急ぐ理由がない。もう少し時間をかけて判断したい」と語り、角田裕毅の努力を評価しながらも、最終的な去就決定はシーズン終盤になるとの見通しを示した。

    角田裕毅 F1 レッドブル

    角田裕毅の評価は上昇も、シート争いは依然激化
    メキースの発言は、角田裕毅の成長を認めつつも、レッドブル内部での競争が続いている現実を反映している。メキシコGPでのパフォーマンスは確かに改善の兆しを見せたが、チームが求める「継続的なポイント獲得」にはまだ届いていない。

    レッドブルは2026年に向けて体制の刷新を進めており、アイザック・ハジャーの昇格、アービッド・リンドブラッドのF1デビューという“次世代構想”が現実味を帯びている。角田裕毅にとっては、残り2戦(ブラジルGPとアブダビGP)での結果が極めて重要となる。

    安定したレース運びと入賞を重ねることで、自らの進化を数字として示せるか――その結果が、来季のシートを左右する決定打になるだろう。

  • レッドブルF1代表メキースがマクラーレンに反論「2026年PU不安?誤解だ」

    レッドブルF1代表メキースがマクラーレンに反論「2026年PU不安?誤解だ」

    レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は、チームがシーズン終盤も開発を続けている理由について「2026年のパワーユニット不安とは無関係」と強調し、マクラーレン代表アンドレア・ステラの見解に反論した。

    ステラはメキシコGP後に「レッドブルはフォードとの新パワーユニットに確信を持てず、短期的な成果に走っている」と指摘。それに対して、ヘルムート・マルコとローラン・メキースの両者が真っ向から否定した。

    メキース「2026年とは関係ない。理解を深めるための投資だ」
    「2026年とはまったく関係ない」とメキースは語った。

    「今シーズンを現行マシンの理解を深めずに終えれば、来年に多くの疑問を抱えたままになる。それを避けるために、改善すべき領域に投資し、さらなるスピードを見いだそうとしているんだ」

    「これは我々のツールや手法、アプローチに対する自信を高めるものでもある。確かに新プロジェクトに割ける時間とエネルギーは減るが、それは意図的な判断であって、パフォーマンス上の問題とは関係ない」

    さらに、リスクを取るためではなく、理解を深めるための選択だと強調した。

    「これは純粋に“理解”のためのプロセスだ。方法論の検証を行い、それを2026年に適用できる。我々は無理をしているわけではない。確かに代償はあるが、その価値は十分にある」

    マルコ「まだ116ポイント残っている」
    レッドブルF1の顧問ヘルムート・マルコも、タイトル争いが依然として射程圏内にあると語った。

    「まだ116ポイント残っているし、今はどのサーキットでも一方的に支配するチームはいない」とマルコ。

    「我々のチャンスは生きている。マクラーレンが“フェアプレイ”を続けてくれることを願っているよ。我々の強みは、すべてがマックス(フェルスタッペン)に集中していることだ」

    マルコはまた、フェルスタッペンのメキシコGPでの走りを称えた。

    「レーストリムでは速さが出るとわかっていた。マックスは猟犬のような男だ。一度“獲物の匂い”を嗅ぎ取れば、周りのことは何も見えなくなる。そして攻め続けるんだ」

    レッドブル・レーシング

    マクラーレン側の視点「確信を取り戻した週末」
    一方、マクラーレンはメキシコGPでランド・ノリスが圧巻の勝利を収め、ドライバーズランキングの首位を奪還。オスカー・ピアストリの不調を差し引いても、ステラ代表は「チームが再び強さを証明した週末」と胸を張った。

    「フェルスタッペンは依然としてライバルだが、今後の数戦は我々に有利だ」とステラ。

    「この週末で我々が証明したのは、勝てるマシンを持っているということだ。条件が揃えば支配的に戦える。そのことがランドとオスカーにタイトルを争う力を与えている」

    ピアストリのポイント喪失にも前向きな姿勢を示した。

    「確かにオスカーはフェルスタッペンにポイントを奪われたが、この週末で多くを学んだ。あらゆるコンディションで戦えるようになるための“投資”なんだ。我々はメキシコを後にして、より強く、より楽観的になっている」

    レッドブルの「現行理解型」開発とマクラーレンの「将来志向型」戦略
    今回のやり取りは、F1における「短期的成果」と「長期的基盤構築」という哲学の違いを浮き彫りにした。

    マクラーレンは2026年以降の新レギュレーションに備えて、開発リソースを慎重に配分する“蓄積型”の姿勢を取るのに対し、レッドブルは現行マシンの開発を通じて手法と理解を検証しようとする“即実証型”のアプローチを選択している。

    メキースの言葉からは、2026年レッドブル・フォードのパワーユニットを見据えた「基礎検証フェーズ」として、現行RB21を開発に活用している意図も読み取れる。
    これは単なる“終盤の意地”ではなく、風洞・シミュレーション・空力補正の精度を確認するための“実地テスト”に近い。

    つまり、短期的にはリソース消耗のリスクを伴うが、成功すれば2026年以降の技術基盤を盤石にする布石ともなる。

    2025年終盤のレッドブルとマクラーレンの対立は、単なるタイトル争いではなく──未来を見据えた「開発哲学の衝突」でもある。

  • 角田裕毅 レッドブルF1の戦略に不満「6位か7位は可能だった」

    角田裕毅 レッドブルF1の戦略に不満「6位か7位は可能だった」

    角田裕毅は、2025年F1メキシコGP決勝で惜しくも11位に終わり、ポイントを逃した。自身としては力強い走りを見せたが、「自分ではどうにもできない要因」で結果を失ったと語り、チームの戦略判断に不満を示した。

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は10番グリッドからスタートし、レース中盤にはトップ5に浮上した。しかし、チームはマックス・フェルスタッペンのピット戦略をカバーするため、角田を“盾”として使う判断を下した。

    レース後、角田裕毅は自身の走りには満足しているとしつつも、悔しさをにじませた。

    「今日は普通に走ればポイントは簡単に取れたと思います。おそらく6位か7位は可能だったと思うんですけど、自分ではどうにもできないところでポイントを失ってしまいました。正直、自分のパフォーマンス自体はかなり良かったと思いますし、やれることは全部やったつもりです。だからすごくフラストレーションが溜まりますね」と角田裕毅は語った。

    「フェルスタッペンと大差なかった」 今季最高のレースペース
    角田裕毅は今回のメキシコGPで、「レッドブル加入後で最も良いロングランペース」を示せたと振り返った。第1スティントではフェルスタッペンとほぼ同じペースで走行しており、それだけに結果が伴わなかったことを「非常に残念」とした。

    「最初のスティントではマックスからそんなに離れていませんでしたし、ほぼ同じようなペースで走れていたと思います。彼はP3でフィニッシュしましたけど、僕もそこまで遠くはなかったんです。だから本当に残念です。ピットストップのタイミングと作業で全部が崩れてしまいました。でも、今日の走り自体はすごく良かったと思いますし、レッドブルでこれまでに見せた中で一番のロングランペースだったと思います」と角田裕毅は語った。

    実際、予選ではフェルスタッペンとの差がQ2でわずか0.211秒。決勝の第1スティントでも、タイヤの摩耗を考慮すれば差はごく僅かだったとされる。

    メキース「数ポイントを失ったが、彼は成長している」
    レッドブルF1代表ローラン・メキースはレース後、「我々は少し彼を引っ張りすぎた」と戦略上のミスを認めた。

    「ユウキは非常に強力な週末を過ごした。予選ではマックスとの差が0.2秒、決勝の第1スティントでもほぼ同じだった。我々はチームとして少し長く引っ張ったが、それはマックスのために有利な判断だった。結果として、ユウキは数ポイントを失ったが、それは彼が実力で稼いだものだった」

    「我々はドライバー選考を急いでいない。ユウキは進歩を見せているし、他の若手も同じだ。彼らに十分なチャンスを与え、最良の判断を下すつもりだ」

    残留問題は依然不透明 メキース「決定を急ぐ必要はない」
    角田裕毅は今季ここまで28ポイントを獲得しており、シーズン後半戦で安定した結果を残している。しかし、2026年の去就は依然として不透明なままだ。チームメイト候補としてレーシングブルズのアイザック・ハジャーが有力視されており、角田の残留は微妙な状況にある。

    ただし、チーム代表ローラン・メキースは「まだ何も決まっていない」と強調しており、現在はコンストラクターズ選手権の戦いに集中しているという。現在レッドブルは4位で、メルセデスに9点、フェラーリに10点差で迫る接戦の中にいる。

    角田裕毅 レッドブル F1

    レッドブルの難題:次世代昇格と2026年ラインナップ
    レッドブルは当初、この時期に2026年のドライバー体制を発表する予定だったが、決定は先送りされている。理由は二つある。

    一つは、フェルスタッペンのチームメイトを任せられるだけのドライバーが見つからないこと。過去7年間、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、そして角田裕毅までもが、その壁を越えられていない。

    もう一つは、ジュニア世代の急成長だ。レーシングブルズで活躍するアイザック・ハジャーは昇格候補筆頭で、さらにF2で現在7位のアービッド・リンドブラッドも強烈な印象を残した。

    リンドブラッドは今回のFP1でフェルスタッペンのマシンをドライブし、他のルーキー勢を0.7秒上回った。メキースも「非常に冷静で正確な仕事をした。ミスなく、車を壊さず、すばらしいパフォーマンスだった」と絶賛している。

    分析:角田裕毅の評価を分けた「チーム内力学」
    今回のメキシコGPは、角田裕毅がフェルスタッペンに次ぐ強力なレースペースを披露しながらも、チームの“優先順位”によって結果を失った象徴的な一戦だった。戦略的犠牲の役割を担ったことでポイントを逃したが、走りそのものはシーズン中でも最上位クラス。
    特に第1スティントでの安定したラップタイムは、レッドブルのマシンを完全に使いこなせている証拠だった。

    今後の焦点は、チームがフェルスタッペン体制を強化する中で角田の位置づけをどう再定義するかにある。メキースが主張する「決定を急がない」という発言は、角田の実力を見極めるための最後のチャンスを与えているとも言える。残り4戦での安定したポイント獲得が、角田の2026年シートを左右する決定的要素となりそうだ。

  • レッドブルF1 2026年マシン『RB22』を1月15日にフォードとデトロイトで発表へ

    レッドブルF1 2026年マシン『RB22』を1月15日にフォードとデトロイトで発表へ

    レッドブル・レーシングは2026年1月15日、新型マシン「RB22」をアメリカ・デトロイトで発表する。会場となるのは、新たなパワーユニットパートナーであるフォードの本社が所在する地だ。

    この発表会ではレッドブル・レーシングの新車だけでなく、姉妹チームであるレーシングブルズの2026年型マシンも同時に公開される予定で、両チーム合同のローンチイベントとなることがGPblogによって報じられている。

    現時点では、実車が披露されるのか、あるいは新カラーリングのみの発表となるのかは明らかではない。レッドブルはこれまでも発表イベントでは前年仕様のシャシーを用いることが多く、実際の新車公開をシーズン開幕直前まで遅らせる傾向がある。

    レッドブル・レーシング / ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    異例の早期発表と2026年テストスケジュール
    2026年のテクニカルレギュレーション大改訂を前に、両チームの発表時期は例年よりもかなり早い。これは、シーズン前テストが通常より前倒しで実施されるためだ。

    初回のテストは1月26日から30日までスペイン・バルセロナで行われ、非公開のセッションとして実施される。続いて、2月11日から13日にバーレーンで3日間のテストが予定されており、最終テストも同地で2月18日から20日に行われる。

    フォードとの連携を象徴する“デトロイト発表”
    今回の発表地デトロイトは、フォードの象徴的な本拠地であり、2026年から導入される新しいハイブリッドパワーユニット「レッドブル・フォード・パワートレインズ」の始動をアピールするには最適の舞台といえる。

    また、レーシングブルズも同席する合同発表は、2チーム一体の体制強化を印象づける狙いがあるとみられる。2026年からは新規則対応のマシン設計が完全に刷新されるため、空力・パワーユニット・シャシーの全てでレッドブルグループとしての統一的アプローチがより明確に示されることになりそうだ。

  • 角田裕毅 レッドブルF1残留に“人間力の勝負” チーム全員をディナーに招待

    角田裕毅 レッドブルF1残留に“人間力の勝負” チーム全員をディナーに招待

    レッドブル・レーシングの角田裕毅が、メキシコGPで静かな存在感を放った。結果こそ11位に終わったが、フェルスタッペンに迫るペースを見せ、チーム内から「今季ベストの走り」と高く評価された。そして週末には、全スタッフを自ら招待して開いた“チームディナー”が話題となった。

    タイトル争いの渦中で2026年体制が未定のレッドブル。そんな中で角田裕毅は、走りだけでなく人間性でもチームの信頼をつかみにいく。

    仲間への敬意を行動で示したメキシコの夜は、角田裕毅のキャリアに新たな意味を与える一夜となった。

    フェルスタッペンに迫る走りと不運なトラブル
    メキシコシティの高地で迎えた第20戦。角田裕毅は10番グリッドからスタートし、序盤に見事なペースで順位を上げ、一時は4番手を走行した。チーム内でも「今季もっともマックス・フェルスタッペンに近いペースを見せた」と評価されていた。

    しかし、運命を分けたのはピットストップだった。リアジャッキの不具合により大きなタイムロスを喫し、結果的に11位でフィニッシュ。ポイント圏を逃す形となったが、チーム関係者によれば「ペース自体はトップ8に入る内容だった」との声もあった。

    “日本流”の心遣い チーム全員を招いた夕食会
    週末で最も話題を集めたのは、角田裕毅が決勝前の木曜夜にチーム全員をディナーに招待した出来事だ。メキシコ市内の日本料理をベースにしたフュージョンレストランで行われたその会食は、彼が全額を自費で支払ったという。

    英ジャーナリストのマット・マジェンディは『The Inside Track Podcast』でこのエピソードを紹介し、「角田裕毅がチーム全員をもてなし、食事代もすべて負担した。チームはとても喜んでいた。もしかすると、これはシート維持への小さな“マスターストローク”だったのかもしれない」と語っている。

    ディナーの場では終始リラックスした雰囲気が漂い、エンジニアやメカニックたちも笑顔を見せていたという。戦略面で厳しい判断を受けることも多い中で、角田裕毅が示したチームへの敬意と感謝の気持ちは、現場の士気を高める結果となった。

    角田裕毅 レッドブル F1

    メキースとマルコが語る「未決定」の現実
    マジェンディによれば、レッドブル首脳陣のローラン・メキースとヘルムート・マルコは、ともに「まだ2026年のドライバー体制は決まっていない」とコメントしている。メキースは依然として角田裕毅を高く評価しており、彼のプロ意識とチーム精神を「見過ごせない」と感じているという。

    一方で、マルコはアイザック・ハジャーを昇格候補として推しており、両者の見解は平行線をたどっている。それでも今回のメキシコGPでの姿勢は、角田裕毅が「単なるドライバー」ではなく「チームをまとめる存在」として評価されるきっかけになった可能性が高い。

    分析:人間性で勝負に出た角田裕毅の戦略
    F1の世界では、ラップタイムや順位だけが評価を決めるわけではない。特にタイトル争いのさなかにあるレッドブルでは、チーム全体の結束力や雰囲気がシーズン終盤に大きな影響を与える。角田裕毅が示したのは、その「見えない部分の重要性」だ。

    彼がメキシコで見せたのは、レースでの力強い走りと、チームに対する誠実な姿勢。この二つを両立できるドライバーは多くない。もし2026年の判断が今後数戦の総合的印象で決まるのだとすれば、角田裕毅はすでに一歩リードしているのかもしれない。

    メキシコの夜に響いた笑い声は、単なる食事会ではなく、静かな逆転劇の始まりを告げる合図だった。