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  • ピエール・ガスリー:F1参戦までの紆余曲折と不屈の意志

    ピエール・ガスリー:F1参戦までの紆余曲折と不屈の意志

    ピエール・ガスリーは、2019年にレッドブル・レーシングへと移籍する。

    2016年シーズン末にF1デビューを逃したピエール・ガスリーは、2017年シーズンは先が見えない中で日本のスーパーフォーミュラに参戦していた。しかし、状況が変化し、ようやくF1に挑むチャンスを与えられた。

    そして、2018年シーズンにトロロッソ・ホンダからフル参戦デビューして目覚ましい活躍を続けてきたピエール・ガスリーだが、今度は、同年シーズン限りで離脱するダニエル・リカルドに代わり、2019年シーズンからレッドブル・レーシングへ加入することになった。

    F1のキャリアはまだ短いが、ピエール・ガスリーはそのドライビングの正確さで高評価を得ている。決意に満ちたこの若きフランス人ドライバーについて知っておくべき8つのトリビアをまとめてみた。

    1. 早くからジュニアカテゴリーで活躍
    自らの夢を追うため、ガスリーは弱冠13歳で故郷ルーアンを出た。サッカー選手を夢見るパリ・サンジェルマンのサポーターだった彼がレースの世界を初めて知ったのは、2006年シーズンに参戦したフランス・ミニム・チャンピオンシップ(カート選手権)だった。

    その後、2009年シーズンに国際舞台へ進出した彼は、参戦したシリーズで次々とタイトルを獲得。2013年シーズンのフォーミュラ・ルノー・ユーロカップで優勝すると、レッドブル・ジュニアチームへ正式に招かれた。

    2. F1参戦までの紆余曲折
    2016年シーズンのGP2シリーズで、ガスリーは最終戦アブダビで見事な逆転劇を演じ、GP2(現在のF2)最後のチャンピオンを勝ち取った。
    このパフォーマンスから、ガスリーの2017年シーズンからのトロロッソ昇格とF1デビューは確実と見られていたのだが、当時トロロッソに在籍していたダニール・クビアトが復調を見せたため、クビアトがもうしばらくシートを維持することになった。

    F1デビューが幻となった当時、ガスリーは「怒りと落胆、悲しみが交錯していた」と語った。強い信念を持つ若きフランス人ドライバーは、その後日本へ向かい、スーパーフォーミュラで2017年シーズンを過ごすことになった。

    3. 不屈の意志
    しかし、ガスリーはついにチャンスを手にした。2017年シーズン終盤のマレーシアGP、不振のクビアトに代わってガスリーがトロロッソのシートへ収まることになったのだ。そしてその決勝を14位で完走し、上々の結果を残した。

    カルロス・サインツ Jr.の2017年シーズン限りでのトロロッソ離脱が決定しており、さらにはクビアトもチームを追われたため、ガスリーはWECから引き抜かれたブレンドン・ハートレーと共に2017年シーズン終盤5戦のうち4戦を走った。

    そして年シーズン最終戦アブダビGPの直前、2018年シーズンからのF1フル年シーズン参戦が決定した。

    4. 偉大な先人たちと同じ道を歩んでいる
    ガスリーがGP2タイトルを獲得した瞬間、彼の名前は、ニコ・ロズベルグ、ニコ・ヒュルケンベルグ、ルイス・ハミルトンといった歴代GP2チャンピオンたちと共にトロフィーへ刻まれた。

    しかし、2018年シーズンのバーレーンGPで4位入賞を果たした瞬間は、ガスリーにとって単なる殊勲のリザルト以上の意味があった。
    4度のワールドチャンピオンを誇るセバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペン、サインツ Jr.と並び、ガスリーはトロロッソの歴代ベストリザルトを記録したドライバーリストに名を連ねることになった。

    さらに彼はモナコGP(7位)、ハンガリーGP(6位)でもポイント獲得を重ね、レッドブル・レーシング加入発表直後のベルギーGPでも9位入賞を果たした。

    5. 資金に頼らずに道を切り開いてきた
    裕福な家庭の出身ではないガスリーは、キャリアのあらゆる局面でハードワークを強いられてきた。あるインタビューで、彼はその厳しさを次のように語っている。

    「僕にはマネージャーがいなかったから、資金の豊富なドライバーたちに対して孤立無援で戦いを挑み、自分の地位を築こうとしていた… マネージャーを雇ったり、シートをお金で買ったりしないでここまでステップアップできたのは本当に嬉しい」

    「なぜなら、今の時代は大きな資金がないドライバーが成功するのは極めて難しいからね。後進の若いドライバーたちに、資金不足でもトップカテゴリーに手が届くことを示せたという意味でも良かった。資金だけがものを言うわけではないんだ」

    6. 時にはギャンブルを楽しむ
    質素を是として育ってきたせいか、ガスリーは自分が厳しい金銭感覚の持ち主だと認めている。しかし、時には賭け率の高いルーレットゲームを楽しむこともあるという。

    「ルーレットは、レーシングカーのドライブ以外では得られない興奮を与えてくれるんだ」とガスリーは語っている。
    とはいえ、彼がカジノでのチップ集めよりレースでのトロフィー集めに興味を注いでいるのは明らかだ。

    7. 率直な心情の吐露を厭わない
    2018年シーズンのイギリスGPで、ガスリーはセルジオ・ペレス(フォース・インディア)との接触でペナルティを科された。10位争いをする中で、ガスリーがペレスをコース外に押し出したのだが、レース後の審議の結果、13位への降格処分が下された。

    この裁定に対するガスリーの反応は、怒りに満ちたものだった。

    「5秒ペナルティなんてありえないよ! 毎週末のようにペナルティ対象にならない接触が起こっているけど、接触はレースの一部だし、これがレースをエキサイティングにしているんだ!」

    「きわどい接戦だったし、僕はそれを楽しんでいた。シンプルにレースをさせてほしいし、不可解なペナルティは一切やめにしてほしいね! 僕はこれからも戦い続けるよ」

    8. F1デビューイヤーに濃密な経験を重ねている
    ルーキーとして素晴らしいリザルトを残してきたガスリーだが、F1という厳しい戦いの場でのミスコミュニケーションという落とし穴について学ぶ必要があった。

    シーズン序盤の中国GPで、ガスリーはトロロッソの同僚ブレンドン・ハートレーとの接触事故を起こし、コース上にマシンパーツの破片を撒き散らしたとして10秒加算ペナルティを科された。

    しかしながら、彼はチームメイト同士の接触を水に流し、真の成長ぶりを見せた。

    「お互いの誤解があったんだと思う。おそらく、僕が予測していた彼の行動と、彼が予測していた僕の行動に食い違いがあったんだろうね」

  • ピエール・ガスリー 「レッドブルでリカルドのイメージを塗り変えたい」

    ピエール・ガスリー 「レッドブルでリカルドのイメージを塗り変えたい」

    ピエール・ガスリーは、2019年に加入するレッドブル・レーシングで、前任のダニエル・リカルドを忘れさせるほど自分の地位を確立させたいと考えている。

    トロロッソ・ホンダで印象的なシーズンを過ごしたピエール・ガスリーは、2019年にルノーに移籍するダニエル・リカルドの後任としてレッドブル・レーシングに移籍。マックス・フェルスタッペンとチームを組む。

    2008年にレッドブルのジュニアプログラムに加入したダニエル・リカルドは、2011年にHRTからF1デビュー。2年間トロロッソでシーズンを過ごした後、2014年にレッドブル・レーシングに移籍し、7勝、29回の表彰台を獲得。陽気なキャラで人気を築いてきた。

    ダニエル・リカルドの後任としてレッドブル・レーシングのドライバーを務めることになったピエール・ガスリーは、その印象を上回るほどの結果を出したいと語る。

    「もちろん、ダニエルの後任を務めるのは簡単なことではない」とピエール・ガスリーは Racingnews365 にコメント。

    「彼はこのチームに信じられないくらいのものをもたらしたし、爪痕を残した。それは成功した期間でもあった」

    「でも、僕は彼の代わりの人間としてレッドブル・レーシングに来たわけではない。新しい時代をもたらすために来たんだ。僕はピエールであって、ダニエルではない。ダニエルがマックスではないようにね。ちなみにまっくと同じくらい笑うことはできるけどね」

    「僕のゴールは、レッドブル・レーシングの一員として自分自身がやれる限りのことをやっていくことだ。ダニエルはここで特別なものをもたらしたけど、僕の年齢、モチベーション、走り、献身で、チームに自分の印象を深く刻んでいきたい。プッシュするだけだ」

  • ピエール・ガスリー 「レッドブル・ホンダは自分の実力を示すチャンス」

    ピエール・ガスリー 「レッドブル・ホンダは自分の実力を示すチャンス」

    ピエール・ガスリーは、2019年にレッドブル・ホンダのマシンに競争力があれば、それは自分がチャンピオンを目指す実力を示すチャンスだと考えている。

    今年、トロロッソ・ホンダで初のフルシーズンを過ごしたピエール・ガスリーは、バーレーンGPで4位入賞を果たすなど随所で傑出したパフォーマンスを披露し、2019年にレッドブル・レーシングへの昇格を勝ち取った。

    レッドブル・レーシングは、2019年にルノーからホンダへとF1エンジンを変更。現時点で、ホンダのF1エンジンはメルセデスとフェラーリと比較してパフォーマンス面で遅れをとっているが、ピエール・ガスリーはそれほど長くその差が続くことはないと考えている。

    「僕はこのプロジェクトを本当に信じているし、ホンダがどれくらい献身的に作業をしているかを見ることができる」とピエール・ガスリーは Sky News にコメント。

    「どこかの時点でそれは縮まると考えている。とにかく彼らに時間を与える必要がある。でも、レッドブルの経験、この本当に強力な2社のミックスによって、来年は本当にエキサイティングなことが待ち受けていると思う。ホンダがどうなっていくかを見ていく必要もあるけど、本当に面白いものになると思う」

    「レッドブルはシーズン終盤に勝利を争っていることを示した。マックスはメキシコで勝ち、ブラジルでも勝てたかもしれない。パッケージが機能しているのは明らかだ」

    ピエール・ガスリーは、2019年からマックス・フェルスタッペンとチームを組むことになる。マックス・フェルスタッペンはレッドブルが将来のF1ワールドチャンピオンになることを望んでいるスター候補であり、そのことが原因でダニエル・リカルドはルノーへの移籍を選んだとも言われている。

    ピエール・ガスリーは、そのダニエル・リカルドの後任としてレッドブル・レーシングに加入することになり、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールと同じく、レッドブルにおけるチームメイトバトルは2019年の注目のひとつに挙げられている。

    「僕はまだF1で2シーズン目でしかない。学ばなければならないことがまだたくさんあるし、まだ自分自身を向上させていく必要がある。でも、自分が速いことはわかっている。自分のスキル、クオリティを最大限に引き出す必要があるし、それだけでなく、自分が改善できるすべてのエリアに取り組んでいかなければならない」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「マックスに対してどれくらいやれるか見てみるつもりだ。彼は現時点で最も才能のあるドライバーのひとりだ。競争力のあるドライバーが隣にいるのはいつだって良いことだ」

    「勝てるクルマがあれば、僕たちはトップにいれると確信している。僕がそのレベルにいることを示すことが僕の仕事になるだろう。できるだけ彼を手こずらせて、ドライバーとしてできるだけ多く向上したい。来年どのような結果を出せるか見てみるつもりだ」

    「恐れてはいない。チーム内で自分の立場を築けるかは僕次第だ。マックスが強いパーソナリティを持っているのは明らかだ。彼はチーム内で十分に確立されているし、僕よりも経験が豊富だ。チームとより多くの経験がある。彼は自分が誰かを確立しているし、自分の立場を築けるかは僕次第だ」

    「僕はダニエル(リカルド)とは違う。僕は異なるドライバーだ。マックスとも違う。自分のパーソナリティを持っている。興奮しているし、シーズンを進めていくのが待ち切れない!」

    「僕にとって明らかにキャリアの大きなステップだけど、自分がまさに望んでいた場所でもある。F1での僕の野望は間違いなくとても高いし、子供の頃からの唯一の夢はいつかワールドチャンピオンになることだ。僕のキャリアは始まったばかりだ。進歩し、発展し、経験を積んでいく必要がある。来年はF1での2シーズン目に過ぎない。今年多くのことを学んだけど、来年も学び続けなければならない」

    「本当に素晴らしいチャレンジだと思っている。彼ら(レッドブル・レーシング)はセバスチャン・ベッテルと4回ワールドチャンピオンを獲得している。「改善し続けて、自分のベストを尽くした、来年何ができるか見てみるつもりだ」

    「でも、ワールドチャンピオンになるという自分の究極の目標に一歩近づいているのは間違いない」

  • レッドブル 「ホンダのF1エンジンは2強との差を毎月縮めている」

    レッドブル 「ホンダのF1エンジンは2強との差を毎月縮めている」

    レッドブル・レーシングは、2019年のF1エンジンパートナーとなるホンダの最近の進捗に“本当に励まされている”と語る。

    ホンダは、2015年から3年間マクラーレンにF1エンジンを供給してきたがそのパートナーシップは崩壊。今季からトロロッソと新たなパートナーシップを開始して進歩を遂げ、2019年からはレッドブル・レーシングにもF1エンジンを供給していく。

    レッドブル・レーシングは、ホンダとの関係を築くなかで、マクラーレンとは異なるアプローチを採っている。

    マクラーレンは、ホンダに細かいことまで指示するアプローチを採っていたが、レッドブルはその反対のアプローチを採っていると語る。

    レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「我々はマクラーレンとは反対のことをやってきた」と Sky F1 にコメント。

    「我々は『最高のエンジンを作って、望んでいるラジエーターのサイズなどを教えてくれたら、我々がそれに合わせる』と言ってきた」

    「我々はホンダがパッケージに力を入れられることを望んでいる」

    レッドブル・レーシングは、ルノーとの12年間のパートナーシップを解消して、ホンダに変更することを決定。ホンダのF1エンジンがフェラーリやメルセデスが享受していると同じくらいのエンジンパワーを提供する可能性が高いと確信していると語る。

    「我々は本当に多くの励みになる進歩を目にしている」とクリスチャン・ホーナーは語る。

    「毎月、彼らはメルセデスとフェラーリとのギャップを確実に縮めている。ホンダが遂げている進歩は本当に励みになっている」

    「それはF1にとってもポジティブなことだ」

    ホンダのF1エンジンを搭載したレッドブルの2019年F1マシン『レッドブル・ホンダ RB15』は2月18日から始まるプレシーズンテストで始動する。

  • マックス・フェルスタッペン 「ホンダを信じて忍耐強くなければならない」

    マックス・フェルスタッペン 「ホンダを信じて忍耐強くなければならない」

    レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、2019年に開始するホンダとのパートナーシップが一気にスムーズに進むとは考えておらず、プロジェクトを信じ、忍耐強くいることが重要だと語る。

    レッドブル・レーシングは、今シーズン限りで12年間に及ぶルノーとのパートナーシップにピリオドを打ち、2019年からはホンダのF1エンジンを搭載。新生“レッドブル・ホンダ”として新たなスタートを切る。

    マックス・フェルスタッペンは、近年、ルノーのF1エンジンに批判的なコメントを繰り返していたが、それは改善してほしいからこその発言だったと語る。

    「彼らを批判するつもりはなかったけど、僕はもっと良くしたいと思っているんだ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「今、僕たちにはホンダとの契約があるけど、来年もルノーを継続していたら、進歩することを望んでいただろう」

    「僕は思っていることをとてもはっきりと言っているだけだ。気楽に進めてもいいと言うこともできるけど、僕はそういうのは好きじゃない。もっと良くできるはずだし、しなければならない。とにかく僕は常に完全にコミットメントしていたい」

    「でも、批判にはオープンでなければならないと思うし、僕はそうやって育ってきた。それに対処できないというならば、申し訳ないけど、僕はオリンピック精神で参加するためにここにいるわけではない。僕は勝ちたいし、全ての関係者がコミットしていなければならない」

    ホンダとの新たなパートナーシップについては長期的なコラボレーションになることを望んでいるとマックス・フェルスタッペンは語る。

    「長期的なコラボレーションになることを願っている。すべてが一気にスムーズに進むとは思っていないし、それを期待することはできないと思う。僕は常に集中しているけど、プロジェクトを信じることも必要だし、忍耐強くなければならない」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「シーズン開幕で実際にチャンピオンシップを争えるとは思っていないけど、とにかく今年より少しでも良くなれば、僕たちはライバルに近づけるはずだし、一貫性のあるシーズンを過ごせるとはだ。それはすでにチャンピオンシップとしては改善だ。必ずしも最高のクルマが報われるわけではない」

    今シーズン、マックス・フェルスタッペンは2度の勝利を挙げ、249ポイントを獲得して、ドライバーズ選手権で自己ベストとなる4位でシーズンを終えた。

    「成功したシーズンだったと思う。スタートは簡単ではなかったい、僕たちはそこから学んだ。それに常に自分自身に問いかけ、自分を信じることも学んだ。学ぶことを止めることはないし、常に自分を改善することができるものだ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「こう言ってみよう。もちろん、5位よりはいいけど、3位や2位よりは良くない。僕にとって唯一のことはナンバー1であることだ」

  • マックス・フェルスタッペン、G-Star RAWとのコラボレーションを発表

    マックス・フェルスタッペン、G-Star RAWとのコラボレーションを発表

    レッドブル・レーシングのF1ドライバー、マックス・フェルスタッペンが、オランダのデニムブランド「G-Star RAW」とのコラボレーションを発表した。

    G-Star RAWとマックス・フェルスタッペンによってキュレーションされた最初の限定スタイルは、2019年2月にG-Star.comとヨーロッパのG-Starのブランド店で販売される。

    マックス・フェルスタッペンは「ずっとブランドのファンだったので、G-StarブランドのDNAに慣れるのはとても簡単なことだった」とコメント。

    「それにオランドのルーツを共有しながらもグローバルレベルで活動し、成長を続けていることも本当に気に入っている」

  • ホンダ 八郷隆弘社長 「レッドブル&トロロッソとF1の頂点を目指す」

    ホンダ 八郷隆弘社長 「レッドブル&トロロッソとF1の頂点を目指す」

    本田技研工業の八郷隆弘社長が、ホンダのファン感謝祭「Honda Racing THANKS DAY 2018」でレッドブル・レーシングとのパートナーシップを開始する2019年のF1世界選手権への意気込みを語った。

    今年、ホンダはレッドブル・レーシングの姉妹チームであるトロロッソと新たなパートナーシップを開始。コンストラクターズ選手権では9位と結果は出なかったものの、ホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスと信頼性は確実に進歩を示した。

    そして、2019年からはトップ3チームの一角であるレッドブル・レーシングとのパートナーシップを開始。八郷隆弘社長は“頂点を目指して努力していく”と語った。

    「F1では今年新たにトストさん、トロロッソと一緒にチャレンジしました」と八郷隆弘社長はコメント。

    「皆さんの期待に十分にお応えできないところもあったと思いますが、鈴鹿での日本GPではトロロッソ・ホンダのチームシャツを着たファンの皆さんが本当にたくさん応援に着てくれました。それを見て、トストさんやチームメンバー、ドライバーも大変感激してくれました」

    「皆さん、本当にご声援をありがとうございました。来年は新たにレッドブル・レーシングともパートナーシップを結び、トロロッソ、レッドブルと共に頂点を目指して努力していきますので、ご声援よろしくお願いします」

    Honda Racing THANKS DAY については「この1年間、二輪・四輪、すべてのモータースポーツで我々がチャレンジしているその姿を見て、応援しに来てくれるファンの皆さまが集まってくれてましたし、内外から多くのドライバー/ライダーが来てくれて本当にいいイベントになったと思っています」とコメント。

    「この皆さんの期待を裏切ることなく、来年もチャレンジしていきたいと思っています」

  • ルノーF1 「メルセデスとフェラーリとのエンジン性能差は53馬力」

    ルノーF1 「メルセデスとフェラーリとのエンジン性能差は53馬力」

    ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ルノーのF1エンジンの馬力はフェラーリとメルセデスと比較して最大で53馬力の差があったと見積もっている。

    2014年にF1がターボハイブリッド時代に突入して以降、ルノーのパワー面でメルセデスとフェラーリに対抗することができておらず、今年はついに後から参入してきたホンダにも馬力面で抜かれた報じられている。

    カスタマーチームのレッドブル・レーシングは、頻繁にルノーのF1パワーユニットのパワー不足を批判しており、2019年からホンダに切り替えることを決断した。

    シリル・アビテブールは、2018年シーズンにフェラーリとメルセデスのエンジンと比較したルノーのF1パワーユニットの性能差は、予選でおよそ50馬力、レースでも20~27馬力あったと推測。しかし、冬の間にその差を埋められない理由はないとシリル・アビテブルールは主張。2019年シーズンは、エンジンのパワー面で2強メーカーに肩を並べられることを期待していると語った。

    「我々はレース中にエンジンパワーで15~20kW(20~27馬力)ほど不足していた。レッドブルのシャシーであれば、特定の状況下ではそれを補うことができた。だが、予選ではその差が40kW(53馬力)はあったと見積もっている。それはかなり大きなものだ」とシリル・アビテブールは Auto Motor und Sport に語った。

    「もし、我々がメルセデスもしくはフェラーリのカスタマーエンジンを使ってれば、アブダビGPの予選で我々は7番手になれただろう。これは、我々がミッドフィールドのライバルよりも良いシャシーを持っているという表れではあるが、同時にトップ3チームほど良くないということでもある」

    「だからこそ、我々の第一の焦点はエンジン開発に置かれている。来年は、予選でパワーがなさ過ぎたとこれ以上口にしなくてもいいようにしたい。我々が冬の間にメルセデスとフェラーリとのギャップを縮められない理由はない。シャシーに関してはもう少し時間がかかるだろう」

    ルノーのワークスチームは2018年のコンストラクターズ選手権を4位で終えたが、3位のレッドブル・レーシングとは297ポイントの差があった。

    シリル・アビテブールは今後の12カ月でルノーF1チームがトップ3に挑戦できるようになるとは考えていないが、ギャップを縮めることはできると考えている。

    「今ここで来年の目標を設定するのは難しい。スポーツというのは常に他者のパフォーマンスに左右される部分があるからね。だが、我々のように曲線が上向きであれば、その傾向が続くことを望むものだ」

    「ワールドチャンピオンシップのポジションにおいてそうすることはできないかもしれないが、トップとのギャップを減らしたいとは思っている」

    シリル・アビテブールは、3強チームと差がついている理由としてルノーの予算を挙げ、メルセデスが費やしている予算よりもルノーは“60%少ない”ことを認める。

    「だが、予算キャップが導入されれば、このハンディキャップは力になる。トップチームが費やしている額は受け入れがないものだ。我々はそれらのチームから自らを守る必要がある」

    来年、ホンダのF1パワーユニットを搭載するレッドブル・レーシングについてシリル・アビテブールは次のように語る。

    「レッドブルとホンダに何が起こるか見てみよう」とシリル・アビテブールはコメント。

    「レッドブルはホンダが我々と比較していかに優れているかを決して言い飽きることはないみたいだね。だが、トロロッソは我々の後ろにいるのは言ってもいいことかな?」

  • トロロッソ 「ホンダF1とレッドブルの提携は我々にも相乗効果を生む」

    トロロッソ 「ホンダF1とレッドブルの提携は我々にも相乗効果を生む」

    トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、2019年にスタートするホンダF1とレッドブル・レーシングのワークスパートナーシップが姉妹チームであるトロロッソにも相乗効果を生むと主張する。

    今年、トロロッソとのパートナーシップを開始したホンダは、2019年からレッドブル・レーシングにF1パワーユニットを供給することを決定。

    トロロッソは、シニアチームであるレッドブルのためにホンダのF1パワーユニットのための実験の場を提供し、ホンダは改善を果たしたが、トロロッソは複数回のパワーユニット交換とグリッドペナルティによって一貫性のあるシーズンを過ごすことはできなかった。

    しかし、フランツ・トストは、レッドブル・レーシングの“テストチーム”としてのトロロッソの立場を受け入れていると語る。

    2018年のトロロッソ・ホンダについてフランツ・トストは「簡単には行かないことはシーズン前にわかっていた。今年は我々とホンダにとって発展期であることは明らかだった」と Auto Motor und Sport にコメント。

    「我々は2人の経験の浅いドライバーを起用し、期待していたようなマシン開発はできなかった。残念ながら、パフォーマンス差もあり、直近のライバルに追いつくことができなかった」

    トロロッソは、レッドブルのエリートドライバーを育てるための育成の場として活用されており、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンといったドライバーを輩出してきた。そして、2019年にはピエール・ガスリーがレッドブル・レーシングへの昇格を果たす。

    「ピエールはとても良い仕事をした」とフランツ・トストはコメント。

    彼は常に進化している。彼がどのようなものを持っているかは今後示されていくだろう。彼は本当に優れたベースを持っているし、自分が何を期待されているかをわかっている。彼は間違なくその場所に値するし、レッドブルでも良い仕事をすると確信している」

    一方で、トロロッソはブレンドン・ハートレーを1年で放出することを決めた。

    「あまり言うことはない。人々は彼がLMP1から来たことを忘れてはならない。非常に異なるカテゴリーだ。現代のF1は大きなチャレンジだ。ブレンドンはシーズンを通して改善した。彼が自分の力でそれを成し遂げたのあれば、それは素晴らしいことだ」

    2018年は、トロロッソを通じて、ホンダとレッドブル全体のハネムーン期間だった。来年からホンダのF1エンジンは4台のマシンに搭載されることになる。

    ホンダとのパートナーシップの第一期について要約するよう求められたフランツ・トストは「とても良いものだった」とコメント。

    「パフォーマンスと信頼性の両面で我々はシーズンを通して大きな進歩を果たした。来年に向けてエンジンをアップグレードするために再び非常に激しい労働のウインターシーズンとなる。かなり自信を持っている」

    レッドブル・レーシングも同じホンダチームに加わることでトロロッソの“テストチーム”としての役割はより激しいものになるかもしれない。

    しかし、フランツ・トストは「そこはまったく問題ではない。それが我々自身がパフォーマンスを改善させていく方法であり、同時にレッドブルの助けにものあれば、我々はその役割を果たしていく」とコメント。

    「そうなると予想しているが、我々はレッドブル・テクノロジーから完全なサポートを得ることもできる。我々はレギュレーションの枠組みのなかで相乗効果をフルに活用していく。協力体制はすでに目標に達している。優れたパフォーマンス向上を期待している」

    トロロッソの2019年F1マシン『STR14』には、レッドブル・テクノロジーを通して、ホンダのF1エンジン、ギアボックス、サスペンションを含め、レッドブルの2019年F1マシン『RB15』と同じリア周りのパッケージが与えられる。

  • レッドブル 「ピエール・ガスリーには“規律”を教え込む必要がある」

    レッドブル 「ピエール・ガスリーには“規律”を教え込む必要がある」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2019年にレッドブル・レーシングに昇格するピエール・ガスリーにちょっとした“規律”を教え込む必要があると語る。

    今年、トロロッソ・ホンダでF1で初めてのフルシーズンを終えたピエール・ガスリー(22歳)は、ルノーに移籍するダニエル・リカルドの後任としてシニアチームであるレッドブル・レーシングに移籍。レッドブルが“将来のワールドチャンピオン”として期待をかけるマックス・フェルスタッペンとチームを組む。

    ヘルムート・マルコは、3強チームに移籍する2019年にピエール・ガスリーは“F1とは何たるか”を教え込まれることになるだろうと語る。

    「フットボールでは、パフォーマンスを発揮できなければ、ベンチに座ることになる」とヘルムート・マルコは Autosport にコメント。

    「ガスリーはスピードを示しているが、もちろん、少し規律を教え込まなければならない。だが、チームからのサポートも別物になる。我々は彼にはそれができると確信している」

    2016年にGP2でタイトルを獲得したピエール・ガスリーだったが、F1のチャンスは得られず、2017年は日本でスーパーフォーミュラに参戦してレッドブル首脳陣の信頼を稼がなければならなかった。

    だが、ピエール・ガスリーは、かつてレッドブル・レーシングのドライバーを務めた大部分のドライバーよりもトロロッソでの経験を積んでシニアチームに昇格することになる。ガスリーはトロロッソで26戦を戦っており、同じように昇格を果たしたセバスチャン・ベッテル(25戦+ザウバー)、マックス・フェルスタッペン(23戦)、ダニール・クビアト(19戦)よりも経験は多い。

    ピエール・ガスリーは、2018年にホンダをF1エンジンサプライヤーに迎えたトロロッソで、ホンダが2015年にF1復帰してからの最高位となる4位入賞を果たしている。

    ピエール・ガスリーは、来年に向けて改善できる点はたくさんあることを認識しているが、2018年を10点中8.5点と評価。ルーキーシーズンの出来には満足していると語る。

    「初めてのフルシーズンでの目標は持っているパッケージを最大限に活用することだった」とピエール・ガスリーはコメント。

    「シーズンで大量ポイントを獲得するチャンスが2~4回は訪れることはわかっていた。バーレーン(4位)、モナコ(7位)、ブダペスト(6位)での機会は、僕たちは適切な結果を出すことができた3つの主な機会だと思う」

    「バーレーンでは、レースでフリーエアを得るために適切なタイミングで良い予選をしなければならなかったし、なんとかそれを達成ることができた。モナコではQ3に進出して良いスターティンググリッドを獲得することが重要だったし、僕たちはそれを成し遂げた。ウエットとなったブダペストの予選もそうだったし、僕たちはQ3に進出して、良いスタートポジションを得ることができた」

    「そのレースでは僕たちは他よりも少し多くのパフォーマンスを発揮することができたし、重要なときにそれを実現することができたレースだった」