タグ: ル・マン24時間レース

  • アストンマーティン、ル・マン24時間レース出場の“アートカー”を発表

    アストンマーティン、ル・マン24時間レース出場の“アートカー”を発表

    アストンマーティンは、今週末のル・マン24時間レースに参戦するヴァンテージ GTEの“アートカー”のカラーリングを発表した。

    このカラーリングは、BWMが1975年から行ってきた“アートカー”の30周年の祝ってのもの。ドイツ人アーティストのトビアス・レーバーガーによって仕上げられた。

    ル・マンを訪問する予定のトビアス・レーバーガーは、このカラースキームについて「オートムービングパターン、光学的特殊効果、カモフラージュ、視性錯乱のような認識曲解や関連した現象に対する関心に根ざしてる」と述べた。

    このカラーリングが施された97号車をドライブするダレン・ターナーは「アートカーは素晴らしいと思う。とても気に入っている」とコメント。

    95号車はガルフオイルのカラーリング、99号車は太陽エネルギー企業ハネジー(Hanergy)のカラーリングが施される。

    また、GTE Amの2台のマシンは、ガルフのブルーとオレンジのカラーリングで参戦する。

    アストンマーティン ル・マン24時間レース アートカー

  • トヨタ、中嶋一貴のル・マン24時間レース出場が決定

    トヨタ、中嶋一貴のル・マン24時間レース出場が決定

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズのハイライトとも言える、伝統のル・マン24時間レースへ向けての準備を整えた。

    約25万人もの観客を集める世界3大レースの一つ、ル・マン24時間は、今年83回目の開催を数える。公道をコースの一部として利用し、常設サーキットの一部と組み合わせた13.629kmのサルト・サーキットで、LMP1に挑戦するメーカーのワークスチームが1年に1度、勝利を目指し戦う、世界で最も古い耐久レース。

    昨年のWEC年間世界チャンピオンであるトヨタは、2台のTS040 HYBRIDと共にル・マン24時間を戦うためにフランスに向かう。ル・マン仕様の空力に特化してデザインされた2台は、空気抵抗の低減と最高速を最適化され、サーキットでの最高速度は時速330kmを超える。シリーズの今季開幕2戦の仕様と比較すると、ル・マン24時間仕様のTS040 HYBRIDは、リアウィング、エンジンカバー及びフロント周りのボディワークに相違点が見られる。

    TS040 HYBRID #1号車のドライバーは、世界チャンピオンであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミに、中嶋一貴が加わった3人。中嶋一貴は昨年のル・マン24時間レースの予選で最速タイムを記録し、ポールポジションを獲得しています。

    中嶋一貴は5月初めに行われた第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの練習走行で背中を痛めたが、著しい回復を果たした。彼は5月31日に行われたル・マンのテストデーに参加し、充分レースに耐えうる体調であることが確認され、自身4度目となるル・マン24時間レースに出走することが決まった。

    TS040 HYBRID #2号車は、ル・マン24時間で2勝を挙げているアレックス・ブルツと3度のポールポジション経験者であるステファン・サラザンにマイク・コンウェイを加えた3人。コンウェイは2度目のル・マン24時間挑戦であり、LMP1カーでは初参戦となる。

    今年は、トヨタがワークスチームとしてル・マン24時間に参戦して30年目の記念すべき年。30年前、初めてトヨタワークスがル・マンに挑戦したとき、その中の1台をドライブしていたのは中嶋悟。中嶋一貴の実父だ。

    2015年のル・マン24時間レースは、トヨタにとって17回目の挑戦となる。これまでの16回の挑戦の中で、40台の車両がレースを戦い、最高位フィニッシュは4度の2位(1992年、1994年、1999年、2013年)。この中には、元F1チャンピオンのアラン・ジョーンズ、F1優勝経験者のエディー・アーバインや3度のル・マン勝者であるアラン・マクニッシュもトヨタ・ドライバーとして含まれている。

    昨年のル・マン24時間レースでは、ブルツとサラザン、中嶋がドライブした#7号車は、ポールポジションからレース前半をリードしたが、電装系のトラブルに見舞われリタイアに終わった。デビッドソン、ブエミ、ラピエールの#8号車はアクシデントに見舞われながらも追い上げ、3位でフィニッシュした。

    トヨタにとっては厳しいスタートとなったWECの2015年シーズンだが、今季初勝利を目指し、チームはル・マン24時間レースへと挑む。激しさを増すLMP1カテゴリーは、タフな戦いになることが予想される。

    しかし、ル・マン24時間レースにおいては、テストデーでの心強い結果だけでなく、完璧な準備と経験が必要。それは、静かな期待と共に、チームが栄冠へ向けてレースに臨めるということを意味する。

    ル・マン24時間という大イベントは、本当の耐久レースとしてのチャレンジとなり、トータルで35時間にもわたって走行することとなる。そのスタートは、6月11日(水)午後4時(日本時間午後11時)から4時間の公式練習走行を行い、その後、午後10時(同翌午前5時)から予選が始まる。

    翌12日(木)にも、2回にわたり2時間ずつの予選セッション(午後7時と午後10時:同翌午前2時、午前5時)が行われます。決勝のスターティンググリッドはこれら3回の予選セッションの中での最速タイムで決定される。

    ル・マン24時間伝統のドライバーズパレードは、13日(金)の午後にル・マン市内で行われ、ファンにとってドライバーと近くで触れ合える貴重な機会となる。そして、14日(土)午前9時(同午後4時)からのウォームアップ走行に続き、現地時間午後3時(同午後10時)より、24時間レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 チーム代表:
    最初に、中嶋一貴が無事に復帰し、共にル・マン24時間レースに臨めることを、チーム全員で喜んでいます。 これは彼の努力と精神力の賜物であり、これでチームは完全な状態でル・マンに挑戦することが出来ます。ル・マン24時間レースへ向けた準備はほぼ1年間かけて行って来ており、その準備が整い、士気も高まっています。今季序盤の2レースは、予想していたようには行きませんでしたが、それだけにチームはケルンへ戻ってから、我々のル・マンパッケージから最大のパフォーマンスを得るべく非常にハードな作業をこなして来ました。この多大な努力がル・マンで報われることを望んでいます。今年のスタートは昨年の様には行かないかもしれませんが、ゴールを目指す上でそれは問題ではありません。我々はこのレースに全力を注ぎ、ミスはゼロ、ピットタイムは最小にして戦います。 それが我々にとって勝利を争うためのアプローチだと信じています。モータースポーツで、「絶対」はあり得ないことは分かっていますが、我々の準備は順調だと感じており、レースで我々の力を示したいと思います。

    村田久武 モータースポーツユニット開発部部長:
    我々のトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)は長いストレートと、その後に待ち受けるハードブレーキングゾーンを持つ、ル・マンのコースに合わせて設計されています。これらのブレーキングゾーンでは強大なエネルギーが回生されますが、そのエネルギーを迅速に貯蔵し、瞬時に吐き出すことが出来るのが、我々が採用するスーパーキャパシタです。冬の間に改良を続けた結果、1周あたり6MJのハイブリッド・エネルギーをレース中、フルに利用出来ると考えています。これは昨年に比して大きく進化した点です。ル・マンではいつも燃費が大きな要素となります。ライバル同様、燃費とラップタイムの最適な妥協点を見出すことが求められます。これは常にデリケートなバランスの上に成り立ちますが、我々はテストでのデータから充分な準備が出来ており、加えて、練習走行と予選セッションにおいて最適の調整をする予定です。

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #1号車):
    今年のル・マンへ向けて完璧な準備が出来ています。我々が昨年WECの世界チャンピオンを勝ち取れたことで、耐久レースに必要なものを我々が持ち得ているということを証明したと思っています。それは私自身だけでなく、チームにとっても非常に大きな意味を持ちます。もちろん全てのレースで勝ちたいと思っていますが、ル・マン24時間での勝利は絶対に自分のキャリアに加えたいものであり、挑戦です。とはいえ、ル・マン24時間はコントロール出来ない気まぐれなレースであり、予定通り、全てがスムースには行きません。何かが起こるかもしれませんし、起こらないかも知れません。残念ながら、我々はまだ勝利の幸運には恵まれていません。今年我々はとてもリラックスしており、挑戦者としてル・マン24時間に挑むので、幸運が訪れてくれることを望みます。

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #1号車):
    ル・マンはシーズンの中でも特別なレースです。この特別なレースに加わるのは実に素晴らしいことです。レースのスタートは私にとって本当に特別な瞬間です。アドレナリンが沸き上がり、ル・マンで戦っているのだということを確かに実感し、それだけで感激します。今年の我々は挑戦者の立場であり、この挑戦に最善を尽くさなくてはなりません。ライバルとの差を詰めるべく誰もが懸命な努力を続けて来ました。しかし、ル・マンは他のレースとは異なり、何が起こるか分かりませんから、我々は先頭を切ってチェッカーを受けられるように願っています。これから長いレースウィークと、長い決勝レースを迎えますが、どうなるか楽しみです。

    中嶋一貴(TS040 HYBRID #1号車):
    私は既に今シーズン最初の戦いに勝っています。それはル・マン24時間レースに向けた私自身の体調回復です。ヴェルヴィエールとニースの病院とドクター、そしてル・マン24時間に向けて奇跡的な回復へと治療を行ってくれたチームの療法士に本当に感謝します。彼らのハードワーク無しでは、私の回復はあり得なかったと思います。昨年、ポールポジションを獲得出来たことは特別な記憶ですが、あくまでも決勝レースでの勝利がゴールです。不運にもそれは成し得ず、今年も簡単ではないことは分かっています。だからこそ今年の夢は優勝です。全員が高い士気を持ってレースを待ち望んでいます。我々は昨年、ル・マン24時間では何も確実なことは無いと言うことを学びましたし、今年、サプライズを起こせることを期待しています。

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID #2号車):
    ついにル・マンを迎えます。昨年から、この瞬間のために努力を続けて来ました。ル・マンは我々のレースシーズンにおけるハイライトであり、もちろん、長い歴史を持つ非常に素晴らしいイベントです。私はル・マンで何度もレースを走って来たので、このレースがいかに驚きに満ち、確かなことなど何もないということを知っています。最も重要なポイントは、いかにして自分たちがコントロール出来ることに集中するかです。車両の正しいセットアップを見出し、正しい戦略と共に、ミスを犯さないことです。今年は、昨年とは異なり、我々は優勝候補ではないかも知れません。しかし、レースは長く、手強く、そして時に残酷です。24時間後に誰がどの位置にいるのかを見守りたいと思います。

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID #2号車):
    ル・マンは最高のレースで、私にとってもその年のハイライトです。雰囲気も観客もとにかく最高です。レースのスタート前のグリッドで、グランドスタンドを埋めた観客が私の名前を呼びながらフランス国旗を振ってくれる時の感激といったら、何ものにも代えられません。今年のレースは私がトヨタのドライバーとして走る、既に4度目のレースです。私の目標はル・マンで勝つことですが、今年それが叶うことを祈っています。誰もが全力を出し切るこのレースで、我々も負けてはいられません。すべてを出し切れば、ル・マンは我々に微笑んでくれるはずです。

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID #2号車):
    これまでにル・マン24時間を戦った経験は一度しかありませんが、独特の雰囲気の中で行われる、とてもクールなイベントだということは分かっています。レースウィーク中、どんどん忙しさが増して行き、いかに大きなレースかが実感出来ます。その一員として加われるというのは非常に特別なことです。私がこれまでに経験したことがあるイベントで、強いて言うなら、インディ500に似ています。レースは長く、厳しいですが、レースカーをドライブしている時は最高の気分が味わえると思います。ル・マン24時間へ向けて、体調を万全に保つべく努力を続けて来ており、準備は万全ですし、この挑戦を楽しみにしています。我々は強いチームであり、全員が全力で準備を進めて来ました。スタートが待ち切れません。

  • 日産、ル・マンにむけて3台のNissan GT-R LM NISMOがテスト走行

    日産、ル・マンにむけて3台のNissan GT-R LM NISMOがテスト走行

    日産は、ル・マンの公式テストデーで、大規模なテストプログラムを消化した。

    午前のセッションが始まると同時にコースに飛びだしたのは、3台のNissan GT-R LM NISMO。ル・マン独特のコースにマシンを合わせるため、大掛かりなテストプログラムに臨んだ。

    マシン開発の現段階で求められる膨大な作業をこなすために、3台はそれぞれ異なる内容のテストを進めていった。

    この日はほとんどがウェットコンディションでの走行となり、23号車、22号車、レトロなカラーリングを施した21号車は、いずれもドライでのタイムを記録することができなかった。

    マシンの開発に専念するため、日産からル・マン初参戦を果たすSUPER GT王者の松田次生、元F1パイロットのマックス・チルトン、日産が誇るGTレーサー、アレックス・バンコムは、75号車のジネッタ・ニッサンLM P3でル・マン初参戦のドライバーに義務づけられる10周の走行を完遂した。

    「ル・マンの走行は、子どもの頃からテレビで何十周と観てきました」とマックス・チルトンは述べました。

    「今日は、ドライバーの視点で見ることが出来たのです。本当に楽しかったですね。路面コンディションはベストではありませんでしたが、ここでのレースを心から楽しみにしています」

    この日の終盤には、インターミディエイトタイヤを履いて走行したヤン・マーデンボローが好タイムをマーク。4分を切ったのはこの他に1台しかいなかったこともあり、Nissan GT-R LM NISMOが見せた周回ペースにチームも満足を見せた。

    「今日はトップを狙っていたわけではありませんでした。私たちのル・マン初陣に向けての準備として、とにかく学ぶこととデータを集めることに専念していました」と、チーム代表兼テクニカル・ディレクターのベン・ボウルビーは述べました。

    「一日を終えて、ウェットコンディションでの私たちのタイムはコンペティティブで、午前の走行ではストレートでの総合ベストタイムのトップ2を私たちがマークしました」

    「フロントエンジン・前輪駆動と、ル・マンで走行するには斬新なマシンを投入するチーム陣は課題が山積みであることは覚悟していましたが、ここでの初日を終えて3台のマシンが無事に走行を終えてガレージに戻り、エンジニアの手元には山のようなデータが集まりました」

    日産のチーム陣営は来週もこのル・マンに拠点を構え、日曜日には3台のNissan GT-R LM NISMOが公式車検を迎えます。

    クリス・ホイ、幼少の頃からの夢をル・マンで実現
    今回のル・マン公式テストデーには、LM P3マシンの参加も含まれた。このため、2016年のル・マン参戦意向を表明し、日産のドライバー育成プログラムのA級研修生として研鑽を積んでいる、自転車競技メダリストのクリス・ホイも、この日初めてル・マンのサーキットでの走行を果たした。

    「何もかもが予想していた通り、いえ、それ以上でした」とクリス・ホイは述べた。

    「最初の2周は“ワオ! 自分がミュルザンヌ・ストレートを走っている”、“ワオ! ポルシェ・カーブだ”という感じでしたが、そこからは自分の仕事に戻り、タイムを考えるようになりました。ドライでの走行ではチームメイトに4秒遅れでしたが、プッシュはせずコースに慣れるための走りをしていたので、満足のタイムです。ウェットでも走行できたおかげで、コースのどこがよく滑るのかも知ることができました。素晴らしいコーナーがたくさんあって、最高のコースです。ドライブしていると本当に興奮しますね」

    GTアカデミーのフランス人勝者もル・マンを初走行
    この日は、フランス出身のドライバーにとっても夢を実現させた一日となった。2014年GTアカデミー・ヨーロッパの勝者、ゲイタン・パレトウも、自身初となるル・マンの走行に臨んだ。レーシングドライバーとしてまだ10ヶ月というパレトウだが、この日のテストデーではグリーブス・ギブソン・ニッサン LM P2マシンを駆り、プロフェッショナルな走りを披露した。

    「グリーブスのマシンをテストしたのは2回目ですが、ル・マンを走るのは生まれて初めてです」とパルトウは述べた。

    「ル・マンでテストできることになったと聞いた時、本当に興奮しました。その気持ちは間違っていませんでした。このコースは魔法のようです! 最も難しいコースという訳ではありませんが、本当に感動します。コースのどの部分が一番いいかを挙げるのは難しいのですが、私はポルシェ・カーブが好きです。最終コーナーも、うまく攻略をするのが難しく楽しいです。LM P2マシンのドライビングは大好きですし、ここではP3マシンよりも一周当たり20秒ほど速いのです。最大の違いは、ブレーキのパフォーマンスとダウンフォースですね」

  • 小林可夢偉 「ル・マンでのLMP1の実力は想像を遙かに超えていた」

    小林可夢偉 「ル・マンでのLMP1の実力は想像を遙かに超えていた」

    トヨタのテスト兼リザーブドライバーを務める小林可夢偉が、ル・マン・テストデーに参加。TS040 HYVRID #1号車で4周を走行した。

    前戦スパで負傷した中嶋一貴の回復次第ではレースへの参戦が困難になる可能性があったために、リザーブドライバーの小林可夢偉がテストで4周の計時ラップを走り、不測の事態に備えた。

    小林可夢偉
    ル・マンのコースで初めてLMP1カーを運転しましたが、最高ですね。天候の変化が激しかったですが、ドライな路面を走ることが出来て良かったです。このコースにおけるLMP1の実力は想像を遙かに超えていました。以前ル・マンを走ったのはGTカーで、その時は後ろからプロトタイプが襲いかかって来るので、ミラーばかり見ていました。今日はその反対でGTカーを抜いたのですが、ル・マンで速く走るには遅いクルマをいかに上手く抜き去るかが重要な要素で、その経験が出来ました。

  • トヨタ、ル・マン・テストデーで高い信頼性を確認

    トヨタ、ル・マン・テストデーで高い信頼性を確認

    トヨタは、5月31日(日)にフランスのル・マン サルト・サーキットで行われたル・マン・テストデーで、24時間レースに向けて非常に有益で建設的なテストを行った。

    公式テストは、6月13〜14日に行われる決勝レースを前に、普段は公道として使用されている1周13.629kmのフルコースを走ることの出来る唯一の機会。トヨタは2台のTS040 HYBRIDの最終的な調整を行うべく、8時間に及んだテストを無駄なく走り切った。

    昨年のル・マン24時間レースの予選でポールポジションを獲得した中嶋一貴は、第2戦スパ6時間レースで負った怪我から回復し、2014年の世界チャンピオンであるセバスチャン・ブエミとアンソニー・デビッドソンと共にTS040 HYBRID #1号車のステアリングを握った。

    中嶋一貴は回復次第ではレースへの参戦が困難になる可能性があったために、リザーブドライバーの小林可夢偉がテストで4周の計時ラップを走り、不測の事態に備えた。

    TS040 HYBRID #2号車をシェアするのは、2人のル・マン参戦回数を合わせるとなんと21回にもなるアレックス・ブルツとステファン・サラザンの2人。彼らに、LMP1で初めてサルト・サーキットを走るマイク・コンウェイが加わってテストをこなした。

    この日、チームに与えられた最大の課題は、ル・マン仕様に改良されたロードラッグ・パッケージの性能を確かめることで、そのために幾つものセットアップを試し、タイヤの性能を確認しました。断続的に降り続いた雨のためにコースの状態は歓迎するものではなかったが、ミシュラン・ハイブリッド・インターミディエイトタイヤ及びレインタイヤの性能確認が可能になり、また低グリップのコースにおけるTS040 HYBRIDのセットアップを進めることが出来た。午後のセッションは濡れたコースで始まりましたが、途中でコースが乾き、再度雨が来る前にスリックタイヤでの走行も実現出来た。

    2台のTS040 HYBRIDは7人のドライバーが操り、合計173周、2500km超を走破。テストの結果は7番手、8番手の順位だったが、チームは確かな進歩を確認し、6月13日にスタートする第83回ル・マン24時間レースに向けて士気を高めている。

    佐藤俊男 チーム代表:
    ル・マン24時間レースに向けての準備をするために、チームには大変な仕事をしてもらい感謝しています。今日はコース状況を頻繁に変える天候がテストでの大きな要素となりました。 このような状況下でもクルマやタイヤの状態を確認、性能を引き出せたことは収穫です。24時間レースでは、必ず今日のような状態が訪れるために、その対処法を確認するという意味でも有益でした。 一方、ドライでの走行が少なかったため、今日の順位から結論付けることは難しいですが、レースに向けて多くのデータを収集出来ました。これを活かしドライでの速さを十分に引き出して行きます。

    TS040 HYBRID #1号車:
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、小林可夢偉)
    午前:8位 3分27秒071 45周
    午後:7位 3分25秒321 47周

    アンソニー・デビッドソン:
    天候変化が激しく難しい日でした。ドライ路面で走ることが出来なかったのは残念でしたが、スリックタイヤでは余り走れなかったでしょう。レースではドライでたっぷりと走りたいです。ラップタイムを見ると、我々はやることが山ほどありそうで、昨年とは違った状況ですが、謙虚に出来ることをやり遂げたいと思っています。

    セバスチャン・ブエミ:
    午前中のセッションは変わりやすい天候で、ドライ、ウエット、酷い雨、実に色々な状況を体験出来ました。我々の今日の仕事はデータを収集することでした。今日はテストデーであり、我々に大切なのは決勝レースで可能な限りの走りをすることです。

    中嶋一貴:
    またTS040 HYBRIDの運転席に戻って来ることが出来て最高の気分です。事故の後の怪我はもう完治し、問題は全くありません。アクシデント後初めてのドライブでしたが、以前と同じレベルで走ることが出来たことに満足しています。午後のセッションは不安定な天候のために手を焼きましたが、天候が回復して来たところでタイヤ交換のタイミングを確認することが出来て大きな収穫になりました。スリックタイヤは少々の濡れにも十分な性能を発揮してくれました。また、午後のドライなコースでは、昨年ポールポジションを獲得した時と同じ確実な感覚を掴むことが出来ました。

    小林可夢偉:
    ル・マンのコースで初めてLMP1カーを運転しましたが、最高ですね。天候の変化が激しかったですが、私はドライな路面を走ることが出来て良かったです。このコースにおけるLMP1の実力は私の想像を遙かに超えていました。以前私がル・マンを走ったのはGTカーで、その時は後ろからプロトタイプが襲いかかって来るので、ミラーばかり見ていました。今日はその反対でGTカーを抜いたのですが、ル・マンで速く走るには遅いクルマをいかに上手く抜き去るかが重要な要素で、その経験が出来ました。

    TS040 HYBRID #2号車:
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    午前:7位 3分26秒929 42周
    午後:8位 3分30秒334 39周

    アレックス・ブルツ:
    私はドライを数ラップしただけですが、2台のTS040 HYBRIDでタイヤテストを共有し、パフォーマンスのデータと、ドライ、ハイブリッド・インターミディエイト、ウエットタイヤ相互の交換タイミングのデータを収集しました。目まぐるしく変化するル・マンの天候のもとでは、得られるものはそれほど多くは望めませんが、今はレースウィークに焦点を絞り、ベストを尽くせるよう準備します。

    ステファン・サラザン:
    終日刻々と天気が変わるため、全てのタイヤスペックを試せた興味深い一日でした。私達は、TS040 HYBRIDの多くの特性を改善しましたが、ラップタイムで足りないところがある以上、まだ改良の余地を見つけなければなりません。まだ1週間あるので、パッケージの最適解を見つけられると思います。ル・マンはとても長く、複雑なレースであることも分かっていますから、そこへの挑戦は、速く信頼性の高いものでなければいけません。レースウィークではどうなるか、見ものです。

    マイク・コンウェイ:
    今日の天候は大荒れでした。すべてのコーナーが異なった状況で、乾いていると思ったら次のコーナーは濡れていて、とにかくトリッキーでした。私がこのコースをLMP1で走ったのは今日が初めてです。2年前にLMP2で走った時の記憶が甦り、周回ごとに慣れて行きました。LMP2と走行ラインは同じですが、コーナーへのアプローチは非常に短時間で減速距離も短いです。LMP2カーを抜く度に、「あれは2年前の自分だ」と考えました。でも、LMP1がどれだけ速く抜いていったかはすっかり忘れてしまっていました。

  • 中嶋一貴、ル・マンのテストデーでの走行にゴーサイン

    中嶋一貴、ル・マンのテストデーでの走行にゴーサイン

    中嶋一貴が、日曜日のル・マンのテストデーでドライブすることが決定した。

    スパ・フランコルシャン6時間レースのフリー走行でのアクシデントで脊椎の一部を痛めた中嶋一貴は、土曜日の朝にWECの医学代表からTS040 HYBRIDに乗ってテストに参加することを許可された。

    中嶋一貴が、ル・マン24時間レースに出場するかどうかはテスト後に決定が下される。

    中嶋一貴は「今年、ル・マンで走れなそうに思えた事故直後、ル・マンへの情熱がモチベーションを高めてくれました」とコメント。

    「2015年のル・マンの夢がまだ生きていることをとにかく幸せに感じていますし、明日テストでクルマに戻るのが待ち切れません」

    トヨタのテスト兼リザーブドライバーを務める小林可夢偉はル・マン入りしており、日曜日の8時間のセッションでTS040で走行行うことが計画されている。

  • 日産、ル・マンの3台目のLMP1カーに特別なブルーのカラーリング

    日産、ル・マンの3台目のLMP1カーに特別なブルーのカラーリング

    日産は、今年のル・マン24時間レースで、1990年のポールポジションを祝って3台目のマシンに特別なカラーリングを施す。

    ル・マン24時間レースだけにエントリーしている松田次生、ルーカス・オルドネス、マーク・シュルツイスキーが走らせる21号車には、マーク・ブランドルがグループCカー“Nissan R90CK”でル・マン24時間レースでポールポジションを獲得してから25周年を祝ってブルーのカラーリングが施される。

    他の2台(22号車、23号車)のNissan GT-R LM NISMOには、すでに発表されているレッドのカラーリングが施される。

    ニスモのグローバルヘッドオブブランドを務めるダレン・コックスは「我々のレースの遺産は、我々にとって重要です」とコメント。

    「我々の1998年マシン(鈴木亜久里、星野一義、影山正彦が走らせたNissan R390 GT1)は、ル・マンの表彰台のリマインダーとして横浜の日産の本社の壁にかけられていますし、グループCカーと1980年代と1990年代のIMSA時代のブルーのカラーリングはファンから変わらず人気です」

    「今年のル・マンで我々のLMP1カーの3台目のクルマの特別なカラーリングの可能性について最初に話し始めたのは、ファンが我々のソーシャルメディアチャンネルで呼びかけたからであるほどです」

  • 中嶋一貴、ル・マン24時間レースのテストデー参加にむけて最終検査

    中嶋一貴、ル・マン24時間レースのテストデー参加にむけて最終検査

    スパ・フランコルシャン6時間レースのフリー走行でのアクシデントで脊椎の一部を痛めた中嶋一貴は、ル・マンのテストデーへの参加にむけて最終検査を受ける。

    中嶋一貴は、日本とトヨタの医師からレースをすることへのゴーサインが出されている。

    今後、中嶋一貴は、テストデーにむけてル・マンに到着した際にWECのFIA医学代表によって最終的な許可を受ける必要がある。

    TMGの広報担当は「我々は一貴が今週末参加できると完全に考えています。彼はFIAの医学代表に会い、土曜日の午前中にはそれを発表できるはずです」

    中嶋一貴のル・マン24時間レースへの参戦は、テストデーのあとに最終決定が下される。

    「テストの内容に基づいて決定をするつもりですが、我々は彼がレースをすると思っています」と広報担当は述べた。

    日曜日のル・マンのテストには、トヨタのテスト兼リザーブドライバーを務める小林可夢偉も参加することになっているが、中嶋一貴が問題ないと判断された場合、TS040 HYBRIDの1号車を走らせるかどうかは現時点では不明となっている。

    小林可夢偉は、2013年にAFコルセからル・マン24時間レースに参戦しており、レースをする資格を与えられている。

    小林可夢偉は、5月19〜20日のトヨタのシャイクダウンを含め、これまで3度、TS040 HYBRIDを走らせている。

  • 日産、アメリカでのル・マン24時間レースに向けたテストを完了

    日産、アメリカでのル・マン24時間レースに向けたテストを完了

    日産/ニスモは、ケンタッキー州NCMモータースポーツパークで3日間行われたNissan GT-R LM NISMO 2台のマシンのテストを終え、来月のル・マン24時間へ向けて最後の準備に入る。今回のテストは、ロングランとパフォーマンス向上を焦点に行われた。

    日産のLM P1ドライバー全員がテストに参加し、そこには、アメリカに着いたばかりのハリー・ティンクネルもいた。彼は、スパ・フランコルシャンで行われたFIA世界耐久選手権第2戦でLM P2クラスの勝利を手にしたばかり。

    「すべてのテストで進歩を感じられたのは、素晴らしいことです。さらにラップタイムを刻むために、マシンを向上させていきたいです。次の大きなテストはル・マンでのテストデーで、大変なチャレンジになります。ル・マンは、世界で最も過酷なレースであり、結果が欲しいレースです。現在若干の遅れはあるものの、一生懸命取り組んでいきます。しっかりと地に足をつけつつ、最高の結果を得られるようにしたいです」とティンクネルは熱くコメントしている

    ル・マンでのドライバーラインナップには変更があった。マルク・ジェネはアドバイザー役を務めることになった。

    ドライバーラインナップは以下の通りです。
    #23 マックス・チルトン(英国)、ヤン・マーデンボロー(英国)、オリヴィエ・プラ(フランス)
    #22 アレックス・バンコム(英国)、ミハエル・クルム(ドイツ)、ハリー・ティンクネル(英国)
    #21(ル・マン24時間のみエントリー)松田次生(日本)、ルーカス・オルドネス(スペイン)、マーク・シュルツイスキー(ロシア)

    ロシア人ドライバーのマーク・シュルツイスキーは、LM P1チームに加わって初めてのNissan GT-R LM NISMOでの走行となった。シュルツイスキーは2012年のGTアカデミーロシア大会の勝者で、GT3とLM P2でレースを始め、ル・マンには2014年に初めて出場している。

    アドバイザー役を務めることになったマルク・ジェネは現在の心境を以下のように語っている。

    「ル・マン24時間のドライバーから退くのは、大変な決心でした。レースを走ることはできないけれども、僕の知識をレースに活かそうとしてくれるチームにとても感銘を受けました。日産は、Nissan GT-R LM NISMOと共に大きな革新を続けていくでしょう。ル・マンは大きなチャレンジであり、チームのためにアドバイザーについたことをうれしく思います。ル・マンでこのマシンがどんなパフォーマンスを発揮するのか、ガレージから見るのを楽しみにしています」

    日産/ニスモチームは、現在、本拠地である英国シルバーストンでの最終調整に向かう前に、インディアナポリスで3台目のマシンを製作している。

    「もっと時間が欲しいというのが正直な気持ちですが、3日間良い仕事ができました」と日産LM P1チーム監督であり、テクニカルディレクターのベン・ボウルビーは述べました。「今、集中すべきことは、2台のマシンをしっかり準備することと、3台目のマシンを仕上げることです。ドライバー自身がこのテストで調整できたことには満足です。ル・マンのテストデーが楽しみです」

  • 中嶋一貴、ル・マン24時間レース参戦に向けリハビリ

    中嶋一貴、ル・マン24時間レース参戦に向けリハビリ

    先日のスパ・フランコルシャン6時間レースで、フリー走行中のアクシデントにより脊椎の一部を痛めた中嶋一貴は、順調に回復している。

    アクシデントの後、サーキット近郊の街ヴェルヴィエールの病院に数日入院したあと、南フランスのニースに移された中嶋一貴は、背中の集中治療施術を受け、もう自由に動くことができるようにまでなっている。

    中嶋一貴は、今はチームのトレーナーと共にイタリアに滞在し、5月31日のル・マン公式テストへの参加と、6月13-14日に行われるル・マン24時間レースへの参戦を目標に、再びTS040 HYBRIDのステアリングを握るべく、リハビリを続けている。

    なお、5月23日〜24日に岡山国際サーキットでで開催されるスーパーフォーミュラ第2戦では、中嶋一貴に代わって大嶋和也がトムス1号車のドライバーを務める。