タグ: ル・マン24時間レース

  • トヨタ、予選3番手と5番手グリッドからル・マン24時間レース決勝へ

    トヨタ、予選3番手と5番手グリッドからル・マン24時間レース決勝へ

    トヨタは、ル・マン24時間レースの決勝レースを3番グリッドと5番グリッドからスタートすることとなった。

    6月14日(木)、ル・マン24時間レースのスターティンググリッドを決定する、予選2回目、3回目がフランスのサルト・サーキットで行われた。

    ル・マンウィーク初走行となった13日(水)同様、雨に見舞われることもなく、過ごしやすい気候の下で、午後7時から2時間ずつ1時間のインターバルを挟んで、2回のタイムアタックを展開した。

    ドライバーの全力アタックに、セッティングの改良と路面コンディションの向上も加わり、前日の予選1回目に比べ、ラップタイムは著しく向上した。

    TS030 HYBRIDの2台は共にセッションの間に、些細な電気系のトラブルを修復する必要があったものの、チームは迅速な対応で復旧し、最終予選セッションはフルに周回を重ねることとなった。

    最終予選セッションでは中盤に赤旗中断があったが、まもなくセッションは再開され、予定通りに午前零時にチェッカーフラッグ。セッションの最後には、中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンが予選最後のタイムアタック。果敢な走りで自己ベストタイムを更新した。

    記念すべき第80回ル・マン24時間レース決勝のスターティンググリッドは、3回にわたる予選セッションのベストタイムで決定。トヨタ・レーシングと TS030 HYBRIDは、#8のアンソニー・デビッドソンが3分24秒842(トップと1.055秒差)をマークし、3番手グリッド。#7の中嶋一貴はベストタイム3分25秒488をマークし、5番手グリッドからデビューレースとなるル・マン24時間レースに挑むこととなった。

    決勝レースは、16日(土)午後3時(日本時間午後10時)、トヨタ・ハイブリッドの先駆者であり、初代プリウスの開発責任者であったトヨタ自動車の内山田竹志副社長が振り下ろすスタートフラッグにより、24時間の長い戦いがスタートする。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    「ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)と東富士のモータースポーツ部、双方によるチームを誇りに思う。ここに至るにはチーム全員が懸命な努力を重ねてきており、時にそれは挑戦でもあったが、その努力は確かに報われた。2台がトップ5に入ることができたことは、チームにとって初めてのレースで、わずか3日間しかル・マンのコースを走行していないことを考えれば、素晴らしい結果だ。決勝レースはタフでエキサイティングな挑戦になることが予想されるが、非常に楽しみだ。激しい争いでポールポジションを勝ち取ったアウディチームには祝福を送ると共に、彼らに勝ることがどれだけ困難かを実感させられた」

    ■カー#8:(ステファン・サラザン/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    予選2回目:4番手(3分26秒151)23周
    予選3回目:2番手(3分24秒842)28周
    グリッド:3番手

    アンソニー・デビッドソン

    「予選セッションでは、TS030 HYBRIDの性能のほぼ全てを引き出せたと思う。良いラップタイムをマークすることが出来、得られた結果には満足している。私はまだTS030 HYBRIDに乗り始めて間もなく、日々速くドライブ出来るようになっている。TS030HYBRIDはバランスも良く、非常に快適だった。決勝レースでどこまでやれるのかを、本当に楽しみにしており、我々の車両の信頼性が高いことを望んでいる。我々がポールポジションに迫るパフォーマンスを示せたことに驚いている人もいると思うが、実際のところ、決勝レースでは予選よりも強さを見せられると思う。ル・マンは非常にタフなレースだが、トラブルに見舞われることなく、全てが上手く行けば、表彰台には上れるはずだ」

    ■カー#7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    予選2回目:6番手(3分26秒502)21周
    予選3回目:4番手(3分25秒488)28周
    グリッド:5番手

    中嶋一貴
    「ニュータイヤでのタイムアタックを任されるという、自分にとって素晴らしい経験をさせてもらった。感触も良く、楽しむことができた。コース上には、行く手を阻む先行車の存在はあったが、セッションの終盤は多くの車両がピットへと向かい、コース上の車両が少なくなることは分かっていた。我々の戦略は的中し、最後のセクターで1台に引っかかっただけで、それほど大きなタイムロスにはならなかった。我々に とってはデビューレースである今回、アンソニー・デビッドソンがトップ3に入り、2台揃ってトップ5に入れたことは本当に素晴らしい。我々は決勝でも良いレースが戦えると思うし、ノートラブルでフィニッシュ出来ることを望んでいる。ここに至るまでの様々な困難を克服してきたチームには本当に感謝したい。予選セッションの間には若干のトラブルもあったが、コースに戻り、アウディと全力で戦えるようにしてくれた。この結果はチームの大きな努力の賜物だ」

  • トヨタ、ル・マン24時間レースの予選1回目は暫定4番手と6番手

    トヨタ、ル・マン24時間レースの予選1回目は暫定4番手と6番手

    トヨタは、ル・マン24時間レースの予選1回目で2台が共に暫定トップ6のタイムをマークした。

    6月13日(水)午後10時、日は沈んだがまだ若干明るさの残るサルト・サーキットで、2時間にわたる予選1回目のスタートが切られた。徐々に闇に包まれていくコースをレースカーのヘッドライトの閃光が切り裂き、タイムアタックを展開。午前0時にチェッカーフラッグが振られ、予選1回目のセッションは終了した。

    トヨタ・レーシングは、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴がドライブするTS030 HYBRID #7が3分27秒191で暫定4番手、ステファン・サラザン、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの#8が3分28秒295で暫定6番手タイムをマーク。 また、トヨタ・レーシングの6名のドライバーは、それぞれ5周以上の周回をこなし、決勝レース出場のために必要とされる夜間走行の規定周回数をクリアした。

    予選1回目の前には、午後4時から4時間にわたってフリー走行セッションが行われた。このセッションでは、#7はトラブルフリーで、空力及びメカニカルなセットアップの評価等を行なった。しかし、#8はセッション開始30分ほどを過ぎてエンジントラブルに見舞われストップ。5周のみで走行を終えることとなった。#8はピットに戻され、予選に向けてエンジンを交換。午後10時からの予選1回目に出走を果たした。

    前日までル・マン周辺は時折雨の降る不安定な天候が続いていたが、走行初日となった13日はほとんど雨は降らず、全セッションがドライコンディションでの走行となった。

    14日(木)は2回の予選セッション(予選2回目は午後7時〜午後9時。予選3回目は午後10時〜15日午前0時)が予定されており、記念すべき80回目を迎えるル・マン24時間レースへ向けて最終的なスターティンググリッドが決定される。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    「まず、レースの現場に戻ってこられたことに感激している。何ヶ月もの間夢見て来て、ついにこの偉大なレースに参加することが出来た。パフォーマンスについては、まずまずだと考えており、テストデーを経て予想されたレベルにある。残念ながらフリー走行で#8がエンジントラブルに見舞われてしまった。このトラブルは初めて遭遇するものだ。エンジンは、テストベンチ上でもコースでも、ル・マンの決勝レース以上の距離をトラブル無くこなしており、今回のトラブルはこのエンジン個体のものだと思われる。予選1回目のセッションでは最後に、ハイブリッドシステムの軽微なエラーに見舞われ、アレックス・ブルツのスティントを早めに終えなくてはならなかったのは残念だ。明日も更なる速さと信頼性の改良を進めていく」

    ■カー#7:(アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴)
    フリー走行:5位(3分28秒421)53周
    予選1回目:4位(3分27秒191)25周

    アレックス・ブルツ
    「今日は初日であり、多くの結論を導き出すのは難しい。フリー走行は我々にとって満足のいくものであり、予選1回目も同様だった。システムの軽微なトラブルによりほんの数分ではあるがロングランを予定よりも早く終えなくてはならなかった。ただし、これは重大なトラブルではない。全体的に見れば我々は目指す方向に進んでいる。ライバルとは若干のギャップがあるが、我々にとっては初めてのル・マンであり、これまでのところはハッピーだと言える」

    ニコラス・ラピエール
    「コース上がまだ若干明るいうちにプッシュすることにした。最後のセクターで他車に行く手を阻まれ、私自身も最終コーナーで若干のミスを犯したが、良いラップタイムを刻むことが出来た。最初のアタックとしては悪くなかったと思っている。まだセットアップでやれることはあり、2台が揃って予選セッションを走れたことで多くのデータを得られたのは良かったと思っている。明日は残りの予選でラップタイムを向上させるために必要な変更について考える時間がたっぷりある」

    中嶋一貴
    「自分にとって初めてのナイトセッション走行であり、多くの先行者の追い越しと、汚れた路面で非常に難しかったし、タイヤを暖めるのも大変だった。しかし、全体的には良いスタートが切れたし、ニコラス・ラピエールが良いラップタイムをマークしてくれた。明日に向けて、更なる改良が可能なはずだ。チームは大変なハードワークで2台のTS030 HYBRIDを今週のレースのために準備してくれた。週末のレースではその努力に少しでも報いたい」

    ■カー#8:(ステファン・サラザン、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    フリー走行:6位(3分30秒162)5周
    予選1回目:6位(3分28秒295)26周

    ステファン・サラザン
    「良い一日だった。予選1回目のセッションは、私にとっては昨年のル・マン24時間レース以来の走行であり、重要なものだった。フリー走行でのトラブルにより、この予選1回目のナイトランが最初の走行となったが、徐々に自分のリズムを取り戻すように努力した。そして、すぐに良いラップタイムを刻めたことには満足している。TS030 HYBRIDのハンドリングは好感触で、それ故にプッシュすることが可能だった。まだバランスなど詰めるべき部分はあるが、レースカーのポテンシャルは高く、まだまだ速くなると思う」

    アンソニー・デビッドソン
    「予選1回目では多くの先行車に引っかかってしまった。予選の後には多くのドライバーが同じ様なことを言うのは分かっているが、私の場合はアタックラップで先行車に遭遇してしまったので本当に悔しい。とはいえ、セッション全体は上手く行き、感触は悪くない。テストデーから考えればTS030 HYBRIDは進化しており、より多くのグリップと、安定性を得ているのは良い兆候だ。いくつかのポイントで最適化を進める必要はあるが、走り込むにつれ良くなっている。夜のル・マンはやはりエキサイティングで、明日の最終予選で更にラップタイムを更新できることを楽しみにしている」

    セバスチャン・ブエミ
    「あまり多くの周回は走れなかったが、第一印象は非常に良かった。良いスタートが切れ、全てが上手く行っている。明日はもっと多くの周回をこなし、より多くの経験を積みたい。ただそれだけだ。ル・マンの夜間走行は素晴らしい雰囲気で、ここでしか体験出来ないものだ。明日の最終予選が楽しみだ。我々は良い方向に進んでいると感じている」

  • アウディ、ル・マン24時間レースをライブストリーミング中継

    アウディ、ル・マン24時間レースをライブストリーミング中継

    アウディは、ル・マン24時間レースをライブストリーミング中継する。

    アウディは、ル・マン24時間レースの特設サイト「Audi Liveracing」を開設。レースをライブストリーミング中継する。

    ル・マン24時間 決勝レースは6月16日(土)の日本時間22時(現地時間15時)にスタートする。

    ■Audi Liveracing
    http://www.audi-liveracing.com/

    アウディは、ル・マン24時間レース開催まで残り2週間となった6月3日に実施された公開テスト走行で、ゼッケン2号車のAudi R18 e-tron quattroをドライブしたアラン・マクニッシュがトップタイムを記録。それぞれ各2台のAudi R18 e-tron quattroとAudi R18 ultraは全車合計で4,497kmを走破し、最速ラップの1,2,3,6位を獲得している。レース本番に向けて万全の準備を整えている。

    ディエター・ガス(アウディレース部門代表)
    「これから2週間で始まるレース本番に向けて、有効かつ重要なデータを数多く収集することが出来ました。ウインターテスト、スパでのレース、そして今日の結果を考え合わせ、我々の準備は非常に良い方向で進んでいると考えています。今日はすべてが完璧であったわけではなく、午前中には各種の調整のためにテストを中断せざるを得ない状況もありました。その一方で、ようやく最大のライバルであるトヨタのマシン出会うことができました。とにかく、チームスタッフは期待通りの働きが出来、マシンの速さも充分であることが分かりましたので、本番では非常に楽しいレースを展開出来ると考えています」

  • トヨタ・レーシング、ル・マン24時間レースへの参戦準備が整う

    トヨタ・レーシング、ル・マン24時間レースへの参戦準備が整う

    トヨタ・レーシングは、来週末、6月16日(土)17日(日)の両日、フランス ル・マン市のサルト・サーキットで開催されるFIA世界耐久選手権第3戦 第80回ル・マン24時間レースへ参戦し、新生ハイブリッド モータースポーツの歴史に第一歩を踏み出す。

    画期的なハイブリッド駆動システム、トヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(TOYOYA HYBRID System-Racing, 以下THS-R)は、トヨタがモータースポーツ用に専用開発したもので、THS-Rが搭載されるTS030 HYBRIDはトップカテゴリーのLMP1クラスで戦うことになる。

    これまで昼夜を問わず新技術のテストと改良を重ねてきたチームにとっては、モータースポーツの究極への挑戦であるル・マン24時間レースで、ひとつのクライマックスを迎える。

    チームが今回THS-Rに採用したのは、デンソー製のリアハイブリッドモーターで、これはギヤボックスのケーシング内に備え付けられている。エネルギーは減速時に電気エネルギーに回生変換され、コックピット内に搭載されたスーパーキャパシタに蓄えられる。減速区間内で最大500kJ(キロジュール)の上限値まで蓄えられたエネルギーは、コーナー脱出時の補助動力として活用される。

    ハイブリッドのパワートレインが日本のトヨタ自動車 東富士研究所で開発されている一方で、TS030 HYBRIDのシャシーはドイツ・ケルン市のトヨタモータースポーツGmbH(TMG)で設計・開発が進められてきた。TMGはチームの本拠地としてサーキット現場での要員配置も行っている。

    1月13日のシェイクダウン走行から、TS030 HYBRIDは延べ18日間のテストを実施。主にフランスのポールリカールで行われたが、モーターランド・アラゴン(スペイン)やマニクール(フランス)、ル・マン(ブガッティサーキット)でもテストを実施した。

    新技術の最適化を図るための挑戦であるにも関わらず、また、テスト中のアクシデントによるモノコックの損失に見舞われながらも、その進捗は目覚ましく、トヨタ・レーシングは開発継続のためにル・マンに立ち向かうが、これは同時に、THS-Rシステムのポテンシャルを証明することに他ならない。

    才能あるドライバーラインアップもル・マンでの経験、持ち前の速さ、安定性と強い団結力を取り合わせて人選されている。

    7号車(ゼッケン#7)は、2度にわたってル・マン24時間レースで優勝を果たしているアレックス・ブルツ(オーストリア)と、セブリング12時間レース優勝者 ニコラス・ラピエール(フランス)、F1経験者の中嶋一貴(日本)で決定している。

    8号車(ゼッケン#8)には、ル・マン24時間レースで3度ポールポジションを獲得しているステファン・サラザン(フランス)と、多数の耐久レース優勝経験を持つアンソニー・デビッドソン(イギりス)、そしてF1の若手セバスチャン・ブエミがステアリングを握る。

    レースウィークは、6月13日(水)から閉鎖された公道コースでの走行が始まるが、この日はフリー走行(現地時間16:00−20:00)と、予選1回目(22:00−00:00)が行われ、翌14日(木)に予選2回目(19:00−21:00)、および最終予選(22:00−00:00)が行われる。また、16日(土)の朝にはウォームアップ走行(09:00−09:45)があり、24時間レースの決勝は15:00にスタートが切られる。

    決勝レースのスタートフラッグは、トヨタ・ハイブリッドの先駆者であり、初代プリウスの開発責任者であったトヨタ自動車の内山田竹志副社長が担当する。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    「今年はトヨタにとっては勉強の年とするつもりであったにも関わらず、我々が自らに非常に高い基準を課したのは、ハイブリッドシステムとTS030 HYBRIDの性能の高さを証明したかったからだ。ル・マンでの経験のあるライバル車に対抗するのは容易でないことは知っているし、実際目覚ましい勢いでいろいろ習得してもいるが、このプロジェクトの究極の目標は、ル・マンに勝つことである。従って2012年は目標に向けて大きな一歩を踏み出したと言える。トヨタはハイブリッド技術の分野においてはパイオニアであるため、トヨタ・レーシングはそのトヨタの膨大な経験と知見という点で有利だ。これはモータースポーツの分野においては新技術なので、学ぶべきことと開発しなければならないことがたくさんある。村田主査と彼のプロジェクトチーム、それにトヨタ自動車のハイブリッド車両開発部署は、ハイブリッドシステムのレースへの活用を既に何年間も研究し続けてきている。我々がお見せしたいと考えているのは、そこで得られた独自のノウハウである。TMGはTS030 HYBRIDのシャシーをジョン・リッツェン率いるシャシー開発チームに託して来た。彼らは持てる限りのあらゆる空力やシミュレーション等のノウハウをクルマに注ぎ込んでくれた。その成果には本当に自信を持っている」

    アレックス・ブルツ(カーナンバー#7)
    「私はずっとスポーツカーレースが好きで、子供の頃からル・マンのファンだった。毎年この時期にここに来ると、映画「栄光のル・マン」に出ていたスティーブ・マックイーンのような気分になれる。ル・マンは特別なレースだし、過去数年のヒーローとル・マンの戦いぶりはもの凄く競争が激化している。もしレースの結果だけを考えるのなら、毎周100分の1秒の戦いをしなければならない。というのは、時として24時間後でもわずか数秒しか違わないからだ。言い換えれば24時間もの間、どれだけレースの環境が厳しいかが分かるだろう。我々は非常に競合の激しくなっている戦いに立ち向かって行くわけだ。私は、謙虚に考えており、今年ル・マンで勝てるとは期待していない。しかし勿論、我々の新技術で最善の結果を得るべく、攻めに攻めて行く。それが将来につながることに違いない」

    ニコラス・ラピエール(カーナンバー#7)
    「ル・マンは、私にとって世界で最もエキサイティングなレースのひとつだ。ドライバー目線でだけでなく、フランス人としてもね。こんなに多くのファンが来てくれるじゃないか!今年、この新しいハイブリッド技術と共に参加出来るのは、本当に楽しく、エキサイティングだ。チームメイトもアレックスと一貴で、とてもハッピーだ。我々はすごく良い関係にある。以前から二人とも知っていたが、一緒に緊密な仕事をするようになって本当に楽しい。また、トヨタ・レーシングという素晴らしいチームの一員に加われたことを誇りに思っている。我々が1月にテストを始めてから、仕事の分担をして開発を進めるにつれ、益々チームと仲間への理解も進んでいる。トヨタ・レーシングでの仕事の進め方は本当に楽しいと思う」

    中嶋一貴(カーナンバー#7)
    「テストデーから既にル・マン24時間レースは非常に特別なものだと感じている。とても多くの観客がいるし、勿論レースの週末にはもっとたくさんの大観衆となるだろう。今回初めてこのレースに参戦することになり、ワクワクしている。自分が楽しんでいれば成績も付いて来ると思うので、チームの仲間やチームメイトのドライバーと一緒に、このサーキットでのドライビングを楽しもうと思っている。いかに速くシケインを抜けるか、いかに速くカーブを走り切るか、まだまだ勉強しているところだが、このサーキットではポルシェコーナーが好きになった」

    ステファン・サラザン (カーナンバー#8)
    「未だにレースは私に夢を見させてくれる。私は何回か表彰台に上ったこともあるし、ある年は優勝しかかっていたのにル・マンは他のドライバーを勝者に決めた。こんな感覚を持つレースはおそらくル・マンだけだろう。レースが、そしてル・マンが勝者を決めるのだ。最善を尽くして万事を整えることは出来るが、ル・マンでは勝利を自分の手中に収めることが必要なのだ。この晴れ舞台のために準備される全ての要素をひとつにまとめ、チームとTS030 HYBRIDは完璧でなければならない。過去に私がここで経験した喜びや失望とは関係なく、ル・マンは未だに魔法の世界であり、独特の雰囲気を持っている。私はル・マンで3回ポールポジションを取っている。誰もがポールポジションなど24時間レースではあまり意味がないと言うが、それは士気を高めるし、チーム全体のモチベーションを高揚させる何かでもあるのだ」

    アンソニー・デビッドソン(カーナンバー#8)
    「ドライバーとチームにとって、実際、ル・マン24時間レースは他のどのレースとも異なる挑戦である。レースにおいては、夜間も最良のペースを見つけて走らなければいけないし、トラフィック処理(遅い先行車をうまく追い越すこと)も同様に大切だ。ここではいつも難しいからね。ル・マンは肉体的にも、精神的にもプレッシャーに耐えなければならず、難しいレースであり、だからこそ、このレースが偉大なのだ。ここで成功するには、単純明快な話で、絶好調でなければならない。テストデーでは我々は非常に勇気づけられたし、レースに向けた準備をこのまま継続して進めていかなければならない。私はポジティブで現実的な男であり、我々のTS030 HYBRIDが上位争いすることを願っているが、2012年は我々にとって1年目であり、学ぶことも多いはずだ」

    セバスチャン・ブエミ(カーナンバー#8)
    「こうしていても、この大レースのスタートが待ち切れない。この感覚は、コースが本当に郊外の一般道だと分かったテストデーのあたりから沸いてきた。私は、コースの終盤のポルシェコーナーとフォードシケインが好きだ。祖父が出場していたこともあり、このレースには特別な思いがあるし、彼の足跡を辿ることになってとても嬉しい。私の家族もまたトヨタとの関係が深いので特にそう思う。テストデーでの初めての経験はポジティブなものであり、レースウイークの雰囲気や、ル・マン市内での車検、夜間の予選走行やパレードなどがどんなものか、非常に楽しみにしている。面白く、エキサイティングな週末になると思う。初めてのル・マンの思い出は良いものにしたい。特にトヨタの新しいハイブリッド技術で出るのだからね」

  • 中嶋一貴 「非常に刺激的で興味深い経験だった」

    中嶋一貴 「非常に刺激的で興味深い経験だった」

    中嶋一貴は、ポール・リカールで2012年FIA世界耐久選手権に参戦するトヨタ TS030 ハイブリッドでの初テストを行った。

    一貴、トヨタ TS030ハイブリッドでの初走行の感覚はいかがでしたか?
    とても刺激的でしたし、初めてル・マン プロトタイムを走らせることは興味深い経験でした。コックピットは、以前走らせていたクルマと比べるとタイトでしたが、うまく運転することができました。

    マシンには多くのポテンシャルがあると思いますし、そのポテンシャルを確認するために限界まで攻めてみました。バランスはいいですし、運転していて楽しいですね。ハイブリッドシステムもとても面白いです。特に僕たちはうまくハイブリッドを使い始めることができましたしね。

    ル・マン プロトタイプは初めてできたよね…
    そうです。マシンは違いますが、ドライビング面での違いはわずかです。グリップの限界を見つけて、それに対応するだけです。もう少し多くのラップが必要ですが、ペースはすでにいいですし、かなり自信を持っています。

    夜間にも運転していましたが、楽しかったですか?
    以前にも夜間に走ったことはありますが、ツーリングカーでしか走ったことはありませんでした。こんなに速いマシンで走ったのは初めてです。このトラックにはあまり照明がないので簡単ではありませんでした。でも、ナイトコンディションに慣れるための別の機会を持てると思っています。日光のもとで走る方が好きですが、異なる経験ですし、違ったチャレンジですね。

    すでにル・マンでレースをしているアレックスとニコラスはどのように彼らの経験をシェアしていますか?
    初参戦でいきなりル・マンに勝つのはとても難しいことです。それを成し遂げられたドライバーは多くいませんし、それはどれくらい難しいことかを示しています。アレックとニコラスには多くの経験がありますし、それはかなり助けになっています。耐久レース特有の時間の管理の仕方を含め、彼らは僕の質問のすべてに答えてくれます。いつ食事をすればいいか、どのように睡眠をとればいいかなど。すべての側面が懸念されます。特にトラフィックに関しては、スーパーGTでの経験が助けになるでしょう。ご存じのように2011年のル・マンの3人の勝者のうち2人がスーパーGTでレースをしていました。それも自身を与えてくれますね…

    ル・マンにはどのようなことを期待していますか?
    ケルンのTMGのドライバーシミュレーターでサーキットを経験しました。トラフィックはなかったですが、本当にエキサイティングな経験でした。リアルであそこを走るのを楽しみにしてます! レースをするのが待ち切れません。観客の多さなど、特別な雰囲気についても多くのことを聞いています。ル・マンにはまた行ったことがないので、素晴らしい経験になるでしょうね!

    主要諸元表:トヨタ TS030ハイブリッド

  • ジャンカルロ・フィジケラ、ル・マン24時間レースでクラス4位

    ジャンカルロ・フィジケラ、ル・マン24時間レースでクラス4位

    ジャンカルロ・フィジケラは、ル・マン24時間レースのLMGT2カテゴリーにフェラーリ F30GTCで参戦し、クラス4位でフィニッシュした。

    ジャン・アレジ、トニ・ビランダーとのチームで参戦したフィジケラは、夜が明けた時点で2位につけていたが、ブレーキのトラブルに見舞われ、時速280キロでコースオフ。長いピットストップを余儀なくされ、最終的にクラス4位でフィニッシュした。

    「最悪の状況だったけど、ちょうど避難用のスペースがあり、ダメージを最小限に抑えることができた。でも修理のため、ガレージで長い時間を過ごさなければならず、時間を取り戻すのは不可能だった」とフィジケラはコメント。

    「それでも、4位は上出来だ。またとない体験ができたことに幸せを感じている。睡眠を取ることもできず疲れましたけど、忘れ難いレースになった。チームみんなの努力、ともに冒険したチームメートに感謝している。トニもジャンも最高のチームメートだった」