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  • F1イタリアGP FP1展開:ルイス・ハミルトンが観衆を沸かす

    F1イタリアGP FP1展開:ルイス・ハミルトンが観衆を沸かす

    F1第15戦イタリアGPフリー走行1回目は、フェラーリのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録し、母国の観客を大いに沸かせた。シャルル・ルクレールが2番手に続き、フェラーリがワンツー発進。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が3番手につけ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は4番手にとどまった。

    一方でセッションは赤旗やマシントラブルが相次ぎ、波乱の幕開けに。アンドレア・キミ・アントネッリがロックアップを喫しながらも5番手、ランド・ノリスが6番手に入った。角田裕毅(レッドブル)は14番手に終わり、セットアップに課題を残した。

    序盤:全車が積極的に走行開始
    13時33分、グリーンライトと同時に多くのマシンがコースへ。マクラーレンはピアストリに代えてアレックス・ダン、アルピーヌはコラピントに代えてポール・アロンが金曜限定ドライバーとして出走した。序盤はノリスがミディアムタイヤでトップに立ち、昨年ポールの実力を示した。

    中盤:フェルスタッペン先行、路面は依然スライド多発
    13時44分、フェルスタッペンが1分21秒166で首位へ。「タイヤが全体的にスライドしている」と無線で報告し、ミディアムでも安定しない挙動を訴えた。観客の注目は各チームの「ロー・ダウンフォース仕様」のリアウイング。ウィリアムズは直線スピードを武器に、アルボンがハードで上位に食い込んだ。

    13時52分〜:コースオフが続発
    アルピーヌのアロンが小さなスピンを喫し、復帰。直後には先週ザントフォールトで表彰台を得たハジャーがシケインでコースオフ。エスケープロードを正しく使わず、白黒旗を受けた。グラベルに足を取られる場面が目立ち、ミスは即ペナルティにつながることを印象づけた。

    14時05分:ハジャーのグラベル→赤旗
    ハジャーがソフトで攻め過ぎてグラベルに飛び込み、大量の砂利をコースに持ち帰ったため赤旗に。その同じシケインではアントネッリも片輪を外に落とすシーンが映し出された。一時中断で路面清掃が行われ、再開を待つ。

    再開後:フェラーリとサインツが攻勢
    赤旗解除後、ルクレールがユーズドソフトでタイムを更新。フェルスタッペンを0.4秒上回りトップへ。一方、サインツはハードからソフトへ切り替え、終盤に3番手へ食い込む。ウィリアムズの速さを示す結果となった。この時点でのオーダーはルクレール、サインツ、フェルスタッペン、ハミルトン。

    14時19分:アントネッリがロックアップ
    メルセデスのアントネッリが大きなフロントロックアップを喫し、タイヤをフラットスポット。しかし走行は続け、終盤に5番手までジャンプアップする粘りを見せた。

    イタリアグランプリ

    14時22分〜チェッカー:ハミルトンが歓声を浴びる
    残り10分、フェラーリ勢が好調を維持。だが最後にハミルトンがソフトで1分20秒117を記録し、観客の大歓声を浴びてトップへ浮上。「まだタイムを縮められる余地がある」と見られる走りで、フェラーリの仕上がりを印象づけた。

    終盤の波乱:ラッセルがストップ
    チェッカーフラッグ直前、ラッセルが「パワーを失った」と無線。メルセデスはVSC導入でセッションを終えることとなった。これにより予定していたプラクティススタートは制限されつつも、一部のドライバーは実施できた。

    角田裕毅は14番手
    角田裕毅(レッドブル)は1分21秒293で14番手。フェルスタッペンとの差は0.6秒ほどで、路面状況とマシンバランスに苦戦した模様。初日のセットアップ作業に課題を残す結果となった。

    最終結果トップ6
    1位 ハミルトン(フェラーリ)1:20.117
    2位 ルクレール(フェラーリ)+0.169
    3位 サインツ(ウィリアムズ)+0.533
    4位 フェルスタッペン(レッドブル)+0.575
    5位 アントネッリ(メルセデス)+0.823
    6位 ノリス(マクラーレン)+0.904

  • ルイス・ハミルトン F1イタリアGP会見「夢だったフェラーリで挑むのは特別」

    ルイス・ハミルトン F1イタリアGP会見「夢だったフェラーリで挑むのは特別」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、F1イタリアGPの木曜会見に出席し、ミラノで行われたファンイベントやフェラーリ加入初年度の挑戦について語った。

    ティフォシの情熱を肌で感じたルイス・ハミルトンは「他のどのチームにもない」と特別な雰囲気を強調し、初めてフェラーリのドライバーとして臨むモンツァへの期待を表明した。

    さらにルイス・ハミルトンは、前戦ザントフォールトで科されたペナルティへの不満や、今季ここまでの苦しい戦いについても言及。ニキ・ラウダとの思い出や夏休みに訪れたギリシャでの体験を交えながら、困難を乗り越えて強くなる決意を示した。

    ミラノの中心部で行われたイベントについて問われたハミルトンは「昨日はとてもユニークな体験だった」と語った。

    マラネロに到着してファクトリーに入るとフェラーリのロゴが目に入って、今でも自分をつねらなければならないくらいだ。工場の外にはいつも人がいて、これまでのキャリアでそんな光景を見たことがなかった。ミラノではファンが本当に情熱的で、強烈だったがとてもポジティブだった。彼らが与えてくれた良いエネルギーをすべて受け止めようとした」と語った。

    モンツァでフェラーリのドライバーとして表彰台に立つことを想像したかと聞かれると「考えたことはない。すでにここで何度も表彰台に立っているから、どんな感じかは知っている。だがフェラーリのドライバーとして味わう気持ちは想像を超えるはずだ。ここはどのチームのドライバーにとっても特別な場所で、パレードラップではファンがとても近くに感じられる。本当にクールだ」とハミルトンは答えた。

    パフォーマンスへの期待については「まだチームでの初年度だから、毎戦がこの車で初めての経験だ。サーキットごとにセットアップも違い、新鮮さを楽しんでいる。去年はシャルルがここで勝ったし、この車がどう機能するのか楽しみにしている。週末ごとに学びを得ているから、それを積み重ねていくだけだ」と前を向いた。

    また、ニキ・ラウダの存在について問われたハミルトンは「僕をメルセデスに誘ったのはニキではなくロスだった。でもニキとは素晴らしい関係を築いた」とコメント。

    「フェラーリ加入を決めたとき、ニキのことは考えなかった。子どもの頃にミハエルを見てフェラーリに憧れたからだ。フェラーリの表彰台での観客の反応は他にないものだった。今はフェラーリでニキを祝えることが特別で、彼の遺産は生き続けている。うまくいかないとき、彼は『やつらに地獄を見せろ』と言った。彼は本当に戦う人だった」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1 イタリアグランプリ

    一方で、前戦ザントフォールトで科されたペナルティについては「帰宅して自分にペナルティが科されたと知ったときは本当にショックだった」とハミルトンは語った。

    「報告書を見れば、僕はリフトオフしていたが基準には足りなかった。ペナルティとペナルティポイントは厳しすぎる。仕方ないが学びにはなる。予選も接戦で、Q3に進むのも難しい。5グリッド降格は痛いが、戦う理由が増えた」

    「週末を通じてのアプローチは完璧に近かった。日曜は残念だったが、普段はああいうミスはあまりしない。原因を徹底的に分析したし、集中力不足ではなかった。いくつかの要因が重なっただけだ。学んで前に進む。同じアプローチを続ければ進むべき方向はポジティブだ」

    夏休みについても触れたルイス・ハミルトンは「ギリシャは美しい。ミコノスは人が多すぎたけれど、南の島々は本当に息を呑むほど美しかった。もっと早く知っていればと思うほどだ。文化や建物も美しく、食べ物も信じられないほど美味しい。また来年も戻りたい」と笑顔で明かした。角田裕毅も同じ時期にギリシャを訪れており、偶然の“すれ違い”となった。

    シーズンの厳しさについては「これまで難しいシーズンはいくつもあった。2009年や2010年、2022年や2023年もそうだった。今年は夢だったフェラーリで走っているが、予期しないことも多かった。チームは全力で僕を迎えてくれたし、文化的な違いもあった。フレデリックも『彼を迎えることを甘く見ていた』と言った。今年は全員にとって厳しかったが、それが強さになる。これからは上り坂だし、最高の仲間たちと挑めるのが楽しみだ」とハミルトンは締めくくった。

  • ルイス・ハミルトン F1イタリアGPでニキ・ラウダ追悼ヘルメットを着用

    ルイス・ハミルトン F1イタリアGPでニキ・ラウダ追悼ヘルメットを着用

    7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、フェラーリ・ドライバーとして迎える初のイタリアGPにおいて、伝説のF1ドライバー、ニキ・ラウダに敬意を表した特別なヘルメットを着用することを明らかにした。

    ハミルトンは、ラウダの名前が刻まれた黄色と白のヘルメットをかぶり、モンツァでフェラーリの一員として初めて競技に臨む。これは、メルセデスからの大移籍で今季フェラーリに加入して以来、彼が初めて採用する特別デザインのヘルメットとなる。

    フェラーリは、今週末のモンツァで開催されるイタリアGPにおいて、ラウダの初タイトル獲得から50周年を記念する。伝説的な312Tを想起させる特別カラーリングを披露しており、ハミルトンとシャルル・ルクレールは青と白のチームウェアやレトロ調のレーシングスーツを着用して臨む予定だ。

    ハミルトンにとっても特別な週末となる。彼はメルセデス時代、ラウダと密接に協力し数々のタイトルを獲得した。2019年に亡くなるまで、ラウダはメルセデスの非常勤会長として在籍しており、2012年末にマクラーレンからメルセデスへと移籍する際に大きな役割を果たしたのもラウダだった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) ニキ・ラウダ F1 イタリアGPハミルトンのヘルメットデザインにはラウダの名前が刻まれている

    ハミルトンが語ったラウダへの思い
    ハミルトンは2020年にラウダについて次のように語っている。

    「ニキは僕が恋しく思う存在であり、僕たちみんなが深く恋しく思っている人だ。とても大切な人について話すのは難しいことだ。世界が失った存在であり、僕にはニキとの最高の思い出しかない」

    「最も印象に残っているのは最初の会話だ。2012年のある時期に僕たちは話し始めた。僕が自宅にいるときにニキから電話がかかってきて、チームに来るよう説得されたことを覚えている。ワールドチャンピオンでありアイコンのニキから直接電話を受けるなんて、とてもクールなことだった」

    「彼は常に前向きで、面白くて、楽しい人だった。素晴らしい話をいくつもしてくれた。生まれながらのレーサーで、常に改善の方法を考えていた。ニキが帽子を取るのは、君はよくやった、という合図だった」

    「僕たちはレース後によく話した。『ルイス、もっと良くなるために何が必要だ?何が欲しい?』と彼はいつも尋ねてくれた。彼は常に追求していた」

    「そこから僕が学んだことがあるとすればそれだ。ドライバーとして、そしてチームの中で共に働くのは当然のことだが、自分がリードしなければならない。チームを導き、問いかけ、掘り下げ、みんなを前に進ませなければならない」

    「僕はその機会に感謝しているし、ニキを永遠に愛している。僕たちが戦うたびに、ニキは精神的に一緒にいると分かっている」

    フェラーリ、重要な週末へ
    フェラーリは、前戦オランダGPでハミルトンとルクレールが共にクラッシュでリタイアした厳しい状況の中でホームレースに臨む。

    さらにハミルトンは、ザントフォールトの決勝前にダブルイエローで減速しなかったため、5グリッド降格のペナルティを科されており、モンツァでの初戦を6番手以上でスタートすることはできない。

    ルクレールは昨年のイタリアGPで勝利を飾ったが、フェラーリは2025年シーズンいまだ未勝利。ルクレールはこれまでに5回の表彰台を獲得し、最高位はモナコでの2位だが、ハミルトンはフェラーリ加入から15戦を終えてなお、表彰台には届いていない。

  • フェラーリF1移籍のハミルトン トト・ヴォルフが現在の苦戦に言及

    フェラーリF1移籍のハミルトン トト・ヴォルフが現在の苦戦に言及

    2025年シーズン、ルイス・ハミルトンはメルセデスを離れフェラーリに加入したが、期待された成績改善にはつながらず苦戦が続いている。7度の世界王者にとって厳しい船出となった移籍劇について、かつての上司であるメルセデス代表トト・ヴォルフが口を開いた。

    ヴォルフは「能力を一夜で失うことはない」と強調しつつ、新しい環境に順応する難しさや、チームメイトのシャルル・ルクレールとの比較が大きな要因だと指摘。

    さらにハミルトンがフェラーリを選んだ背景や、メルセデスが抱えていた将来の決断の舞台裏についても率直に語った。

    ルイス・ハミルトンが2025年にメルセデスからフェラーリへ移籍したことは、F1パドックに大きな衝撃を与えた。期待された成績向上にはつながっていないが、この移籍によってトト・ヴォルフは「避けたい」と感じていた難しい決断を下す必要がなくなったと明かした。

    フェラーリでの初シーズンは、7度の王者が望んだ変化をもたらすことなく、苦戦と「引退すべきではないか」との声に直面している。それでもヴォルフは、ハミルトンの能力そのものを否定することを頑なに拒んでいる。

    「一晩で能力を失うことはない」とヴォルフは語る。

    「スポーツ選手はある領域での衰えを、別の領域での強みによって補うことができる。例えば、1周のスピードがやや落ちても、経験がそれを補うことができる。アロンソを見てきたが、彼は常にそうしてきた。ルイスも自信とフィードバックを与えてくれるマシンさえあれば、依然として非常に強いドライバーだと私は信じている」

    ハミルトンが自信を失っている姿は近年のF1で何度も見られてきた。メルセデス時代に導入されたグラウンドエフェクトカーへの適応に苦しみ、フェラーリ移籍後も新たな課題に直面している。

    「我々と一緒にいた時も同じ感情を抱えていた」とヴォルフは振り返る。

    「戦略に不満を感じることもあった。彼がどういう人物かを理解することが大事で、私は彼をよく知っている。時にはすぐに肩を抱く必要があったし、時には30分ほど冷静になる時間を与えれば、やがて通常に戻る。そういうものだ」

    新しい環境での苦戦
    ヴォルフは、ハミルトンが最初の苦難をメルセデスという慣れ親しんだ環境で迎えたことが、ある意味で幸運だったと考えている。

    「家族の中なら、叫んだり怒鳴ったりしても理由はみんな理解している。でも新しい環境では違う。周囲の人間をよく知らないまま、同じように叫んだり怒鳴ったりしても、そのダイナミクスは未知数になる。良い悪いの問題ではなく、未知であること自体が難しさを生む」

    それでもヴォルフは、ハミルトンのフェラーリ移籍を理解している。

    「彼がフェラーリに行った理由は今でも有効だ。彼には環境の変化が必要で、我々にも変化が必要だった。我々は競争力が十分ではなかったし、フェラーリの方が良く見えた。誰もがフェラーリで走りたいと思うし、彼は赤が好きだ。そして提示された契約内容も非常に良いものだった」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1 トト・ヴォルフ

    ルクレールとの比較とメルセデスの決断
    ヴォルフはさらに、ハミルトンがフェラーリでシャルル・ルクレールと比較されている点を指摘した。

    「彼はいま、若くて優秀なドライバーの一人と同じチームにいて、まったく異なる特性を持つマシンをドライブしている」

    メルセデス内部では、アンドレア・キミ・アントネッリの昇格を視野に入れつつも、ハミルトンの存在が判断を難しくしていた。

    「我々はリスクを取る覚悟はできていた。しかしルイス・ハミルトンに『これで終わりだ』と言うことはできない。だから彼自身が決断した。それが自然な流れであり、我々の今の軌跡だ」

    ヴォルフは最後に、もし自らがハミルトンとの関係に終止符を打たなければならなかった場合を問われ、こう打ち明けた。

    「とても難しいことだったろう。個人的にもメルセデスとしても、避けたいと心から思うシナリオだった」

  • フェラーリ F1イタリアGPで青に変身:ハミルトンとルクレール特別カラー着用

    フェラーリ F1イタリアGPで青に変身:ハミルトンとルクレール特別カラー着用

    フェラーリといえば赤。だが今週末のホームレース、F1イタリアGPではルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが赤ではなく「青」を身にまとう。もちろんこれは初めてのことではなく、歴史を振り返ればいくつもの例がある。

    フェラーリはモンツァに先立ち、ドライバーが青いユニフォームを着用した最初の写真を公開した。これは2024年マイアミGPでも見られた光景だ。

    70年にわたるフェラーリとアメリカの関係を記念し、フェラーリはかつて使用していた「アッズーロ・ラ・プラタ(明るい青)」と「アッズーロ・ディーノ(濃い青)」を復活させた。前者は1950年代にアルベルト・アスカリが着用した色であり、後者は1974年にクレイ・レガツォーニとニキ・ラウダが使用した色だ。当時はメカニックも青いツナギを着ていた。

    一風変わったフェラーリの姿はこれが初めてではない。2023年末のアメリカGPでは、ルクレールとカルロス・サインツが往年のデザインを模した赤と白のマシンに乗った。さらにモンツァ2023では、ル・マン復帰50周年を記念して黄色を取り入れた特別カラーを採用。ル・マン24時間レースでフェラーリ499Pが勝利した直後のことだった。マシンには黄色の差し色が施され、ルクレールとサインツのゼッケン番号も黄色に塗り替えられた。ドライバー用の特別スーツやヘルメット(ルクレールは黄色、サインツは黒)も用意された。

    実は2022年のモンツァでもフェラーリは黄色を取り入れていた。創業75周年を記念し、創業地モデナの色である黄色をデザインに採用したのだ。この黄色はフェラーリのエンブレムにも背景として使われている。

    歴史をさらにさかのぼると、1964年のアメリカGPとメキシコGPでフェラーリは青と白のマシンを走らせた。当時ジョン・サーティースがドライブしたフェラーリ158は赤ではなかった。理由はエンツォ・フェラーリと国際自動車連盟との対立にある。新型マシン250 LMのホモロゲーションを巡ってイタリア自動車クラブ(ACI)と衝突したエンツォは、抗議の意味を込めて赤を放棄。アメリカとメキシコではフェラーリの代理チーム「NART(ノース・アメリカン・レーシング・チーム)」が参戦し、マシンは青と白に塗られた。結果として、サーティースはメキシコGPでワールドチャンピオンを獲得したが、そのマシンも赤ではなかった。

    この騒動の背景には、1962年にさかのぼる250 GTOのホモロゲーション問題がある。100台の生産が必要とされる中、フェラーリは台数を満たせず、巧妙な手口で審査員を欺こうとしたと伝えられている。この伝説的エピソードは真偽不明ながら、フェラーリの歴史の一部として今も語り継がれている。結局、ACIは250 LMの承認を拒否。激怒したエンツォはライセンスを返上し、フェラーリは一時的に赤を捨てるに至った。

    その後、1965年に和解し、フェラーリは再び伝統の赤に戻った。こうして「赤」のイメージが確立したが、フェラーリの歴史にはこうした異色のカラーリングも確かに刻まれている。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) F1 イタリアGPルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) F1 イタリアGP

  • ルイス・ハミルトン F1オランダGP「突然のクラッシュは本当に痛い」

    ルイス・ハミルトン F1オランダGP「突然のクラッシュは本当に痛い」

    7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、2025年オランダGPでのレースを終えることになった「痛い」クラッシュについて「完全な驚きだった」と語った。

    ハミルトンはザントフォールト・サーキットでの週末を通して堅実なペースを示し、チームメイトのシャルル・ルクレールとの差を縮めたことで、ポイントを獲得できる好機を迎えていた。

    72周のレースを7番グリッドからスタートしたハミルトンは、序盤でその位置を守り、6番手につけるジョージ・ラッセル(メルセデス)にプレッシャーをかけ続けた。

    しかし23周目、ターン3で後輪のグリップを失い、バンクを駆け上がった先でフェラーリSF-25をバリアに叩きつけるかたちでレースは突然終わりを迎えた。

    2025年初のDNF
    自信を深めていたにもかかわらず、ハミルトンは2戦連続でポイントを取り損ねる結果となった。ベテランドライバーは避けられたはずのクラッシュに意気消沈し、レース中にメディアへ事故の詳細を説明した。

    「いや、あの時点では必ずしもアンダーカットをしたかったわけじゃなかった。どこかの時点で彼らをアンダーカットしなきゃいけないだろうって言ってただけなんだ。僕はロングスティントに行きたかったし、タイヤのフィーリングもまだ良かった。だからあれは完全な驚きだった。バンクでリアを失って、それで終わりだった」とハミルトンは語った。

    ルイス・ハミルトン F1 オランダGP スクーデリア・フェラーリ

    それでも40歳のハミルトンは、ここ数か月で自分とフェラーリが積み重ねてきた進歩を強調した。

    「それ以外は本当に堅実な週末で、たくさんの前進があったと思う。自分のアプローチや全体的に進歩したと感じていたから、何も得られないのは本当に痛い。チームに申し訳ないし、今日こそポイントを持ち帰りたかったんだ。前を走っていたクルマと比べても自分にはペースがあったと思うし、レースで本当の進歩を示せると思っていただけに、あんなことになってしまって残念だ」

    「でも明日には乗り越えて、来週また立て直すよ」とイギリス人ドライバーは締めくくった。

    なお、ドライバーズ選手権におけるハミルトンのルクレールとの差は42ポイントのまま変わらなかった。ルクレールもまた、その後のクラッシュでリタイアを喫したためである。

  • ルイス・ハミルトン 黄旗違反でF1イタリアGPで5グリッド降格ペナルティ

    ルイス・ハミルトン 黄旗違反でF1イタリアGPで5グリッド降格ペナルティ

    ルイス・ハミルトンは、オランダGP前に発生した黄旗違反により有罪とされ、フェラーリのホームレースとなるモンツァでの5グリッド降格が決まった。

    ハミルトンは雨粒が落ち始めたザントフォールトのターン3でマシンをコントロールできずにクラッシュして日曜のレースをリタイア。直後にチームメイトのシャルル・ルクレールがメルセデスのキミ・アントネッリと同じセクションで接触し、スクーデリアはダブルDNFを喫した。

    その後、今季2度目のフェラーリのホームレースを前に、オランダでのレース前レコノサンスラップ中に発生したダブル黄旗違反に関連して、次戦での予選順位から5つポジションを降格するペナルティが科されることが確認された。

    「トラックの性質上、レースディレクターはすべての参加者に対し、ピットレーン手前の最終コーナーでダブル黄旗が振られると通知していた」とスチュワードの報告書には記されている。「これは、グリッドおよびピットレーンにいる人々の安全を確保するためである」

    「規則では、ドライバーはダブル黄旗のマーシャリングセクターを通過する際に『速度を著しく落とす』ことが求められている」

    「我々はFIAシステム内の利用可能なテレメトリーを精査した。加えてチームにもテレメトリーデータの提出を求めた。このために時間を要し、決定が遅れる結果となった」

    「さらに、第44.1条は複数のレコノサンスラップを行うすべてのドライバーに対し、ピットエントリーロードを『大幅に減速』して走行することを求めている」

    「データによれば、このドライバーは同じ地点でのプラクティス時の速度より約20km/h遅くダブル黄旗セクターに進入し、スロットル操作を10〜20%減らし、ピットレーン進入時には70メートル早くスロットルオフおよびブレーキを行っていた」

    「しかし、我々はダブル黄旗セクターでの速度を20km/h減速することを『著しく』減速したとは考えなかった。また、ピットエントリーロード進入時の速度も『大幅に』減速していたとは見なさなかった」

    「このような違反に対するペナルティガイドラインは通常、次戦での10グリッド降格である。しかし、ドライバーが減速と早めのブレーキを試みたことを考慮し、これを酌量すべき事情として認め、5グリッド降格のペナルティを科すことにした」

  • ルイス・ハミルトン F1オランダGP初日「フェラーリの予測不能な挙動でスピン」

    ルイス・ハミルトン F1オランダGP初日「フェラーリの予測不能な挙動でスピン」

    ルイス・ハミルトンは、F1オランダGP初日のフリー走行で2度スピンを喫した後、自身のフェラーリの乗り心地に言及した。

    この日はフェラーリにとって総じて厳しい1日となり、ハミルトンはFP2でトップのランド・ノリスから0.8秒以上遅れて6番手にとどまった。チームメイトのシャルル・ルクレールも状況は改善されず、最終的に8番手に終わった。

    ハミルトンは金曜の走行中に2度スピンを喫した。7度のワールドチャンピオンは、バンクの付いた左コーナーへの進入でフェラーリのコントロールを失いかけたが、幸いにもバリアを避けることができた。また、FP2でもターン9でワイドに飛び出してスピンを喫した。

    練習走行中のスピンについて説明したハミルトンは「最初のスピンは、ただプッシュしすぎただけだと思う」と語った。

    「結局のところ、乗り心地が理想的なレベルにないんだ。クルマがかなり予測しづらい。2度目のスピン? グラスに触れてスナップした。それで終わりだよ。プッシュしていたのはポジティブなことだと思うけど、もうスピンは避けたいね」

    ハミルトンは一晩で改善できる自信を持っているものの、マクラーレン勢に挑むには時間が足りないのではないかと疑っている。

    「スピンする前はコンマ1秒速かったと思う。そのあと最終コーナーでさらにコンマ15秒稼げた。でもまだ改善の余地はある。セットアップでやるべきことがあるし、ペース的には現状の位置にいる。0.8秒をどこから見つけるのか、正直分からない。でも試してみるよ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1 オランダGP

    一方、ルクレールはフェラーリにとって「シーズン最悪の金曜日」と厳しい言葉で振り返った。

    「本当に、本当に、本当に、本当に厳しい金曜日だった。おそらく今季で最悪の金曜日だと思う。バカンス明けだからこそ、これはチームにとっての目覚ましだ」

    「これまでも厳しい金曜日はあったけど、今回は特にそうだ。あとは僕たち次第で状況をひっくり返すしかない。確かに楽な1日ではなかった。FP1は極めて難しかったけど、FP2は少しマシになった。それでも僕たちが望むレベルからはまだ程遠い」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1で8冠挑戦「全部門に意見をぶつけている」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1で8冠挑戦「全部門に意見をぶつけている」

    ルイス・ハミルトンは、自身のF1キャリア8度目の世界タイトル獲得に向けて、「一切の妥協を許さない」姿勢でフェラーリを率いていると語った。2026年の新レギュレーション時代を目前に控え、ハミルトンはフェラーリのあらゆる部門に対して積極的に関与し、「勝負の時が迫っている」と危機感をにじませている。

    フェラーリは2007年のキミ・ライコネン以来、ドライバーズチャンピオンのタイトルから遠ざかっている。

    かつて同様に“チャンピオン経験者”としてフェラーリに加入したフェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテルもタイトル獲得には至らなかった。

    そんな中、7度の世界王者であるハミルトンは、同様の運命を辿るつもりはないと断言する。

    「ここ20年のフェラーリには素晴らしいドライバーたちがいた。キミ、フェルナンド、セブ──みんな世界王者だ。でも彼らはタイトルを獲れなかった。僕はそうはなりたくないから、徹底的にやっている」とハミルトンは語る。

    2026年の空力規定に向けた開発が今年1月から本格化している中、ハミルトンはマラネロのファクトリーに頻繁に足を運び、あらゆるレベルでのミーティングに参加している。ジョン・エルカン会長、ベネデット・ヴィーニャCEO、フレデリック・バスール代表との会談を重ねるだけでなく、シャシーやサスペンション、パワーユニットの技術責任者たちとの議論にも積極的だという。

    「2週間にわたってファクトリーに通い、毎週数日間滞在した。ジョンやベネデット、フレッドとは何度も話し合ったし、ロイック(・セラ)とも、各部門の責任者とも、2025年仕様の問題や2026年に向けた要望について意見を交わしている」

    「シーズン序盤を終えたあと、チームに向けて文書をまとめた。今回の休み中にも2つの文書を提出し、それをベースに議論した。内容は構造的な改善提案と、現在抱えている課題について。中には来年も引き継ぐべき要素もあるし、変更すべき点もある」

    「先日は2026年仕様の最初のテストを行った。30人のエンジニアが集まり、全員とブリーフィングを行った。本当に大きな取り組みなんだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    「すべての部門に意見をぶつけている」──理由は“責任感”と“時間の制約”
    ハミルトンがここまで積極的に関与する背景には、フェラーリが「まだ全力を発揮できていない」と感じていること、そして自らがチームに迎えられた意味に対する“責任”がある。

    「このチームには大きな可能性があると感じている。情熱という点では、他のどのチームにもないものがある」

    「でも、巨大な組織ゆえにすべての部門が十分に機能しているとは言えない。だからこそ、これまで成功できなかった。その現実を変えるために、僕はすべての部門に意見をぶつけている。特に意思決定を担う上層部には、妥協せず考えを伝えている」

    「同じやり方を続けていたら同じ結果になる。だからこそ、あえて変化を求めているんだ」

    文化が異なるチームにおける改革は難しい面もあるが、ハミルトンはフェラーリの姿勢を評価している。

    「マーケティングでも、スポンサーへの対応でも、エンジニアの働き方でも、さまざまな面で改善が進んでいる。まだやるべきことはたくさんあるけど、みんなとても前向きに応えてくれている」

    「僕は今、チームの中に“味方”を増やし、彼らの士気を高めようとしている」

    さらにハミルトンが焦りを感じる理由として、自身がすでに40歳であり、時間的猶予が限られているという現実もある。FIA会見の場では、隣にいたメルセデスの後継者アンドレア・キミ・アントネッリを指しながら、こう語った。

    「僕は勝つためにここにいる。そして彼に比べて僕にはもうあまり時間がない。“勝負の時”が来ているんだ」

    「でも、このチームにはそれができると本気で信じている。これから複数回タイトルを獲得できるポテンシャルがある。すでに素晴らしい歴史はあるけど、僕がいるこの期間にタイトルを獲ること──それだけが目標なんだ」

  • ルイス・ハミルトン レッドブルF1解任のホーナーに言及「功績は否定できない」

    ルイス・ハミルトン レッドブルF1解任のホーナーに言及「功績は否定できない」

    ルイス・ハミルトンは、クリスチャン・ホーナーのレッドブル退任について言及し、初対面時には「ウマが合わなかった」と振り返りながらも、そのF1への「素晴らしい貢献」を称えた。

    イギリスGPとベルギーGPの間の2週間のインターバル期間中、レッドブルはホーナーとの決別を発表した。

    ホーナーは2005年のチーム創設時からレッドブルのチーム代表を務め、セバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンとのタイトル獲得を指揮し、F1史上最も成功したチーム代表のひとりとなった。

    しかし過去12カ月で状況は一変。ホーナーの不適切行為に関する疑惑がチームを揺るがし、エイドリアン・ニューウェイやジョナサン・ウィートリーの退団とも重なった。

    マックス・フェルスタッペンが2024年のドライバーズタイトルを制したとはいえ、レッドブルの競争力は下降傾向にあり、ホーナーのセルジオ・ペレスへの対応も批判を受けた。ペレスは2024年シーズン中に契約延長が発表されたにもかかわらず、年末にリアム・ローソンに交代させられている。

    ハミルトン「彼の歩みは本当に驚異的だった」
    F1キャリアを通じて、ハミルトンはたびたびレッドブルと激しいライバル関係にあった。2010年代初頭はベッテルと争い、2021年にはフェルスタッペンとのタイトル争いで歴史的なバトルを繰り広げている。

    水曜に行われたベルギーGPのFIA記者会見でホーナー退任について問われたハミルトンは「僕の人生には何も影響はないよ(笑)」と笑った。

    「でもまあ……彼ら(レッドブル)の成長ぶりを見るのは素晴らしかった」

    「2005年、僕はクリスチャンと会って彼のオフィスに座ったことがある。たしかアーデンにいて、僕はGP2に上がる話をしていた。でも…正直に言えば、最初からウマが合ったとは言えないね!」

    「でも彼の歩みは本当に驚異的だった。あれだけの大きな組織をまとめて成功させるには、才能と手腕が必要だし、それを彼は持っていたと思う」

    「彼の今後の幸運を祈っているよ」