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  • ルイス・ハミルトン F1冬休みに“完全オフ宣言”「冬は誰も僕に連絡できない」

    ルイス・ハミルトン F1冬休みに“完全オフ宣言”「冬は誰も僕に連絡できない」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリF1)は、2025年シーズンを通して厳しい戦いに直面し続け、最終戦アブダビGP後に「この冬は誰とも話さない。完全にマトリックスから抜けたい」と語った。シーズン前に掲げていた高い期待とは裏腹に、表彰台ゼロ、選手権6位という結果に終わり、最後の3戦はいずれもQ1敗退。フェラーリ加入初年度は苦いものとなった。

    アブダビGPでは8位まで巻き返したものの、ハミルトンの心はすでにオフシーズンへ向いていた。「現時点で楽しみにしているのは休暇だけだ」と語り、完全に現場から距離を置く意向を示した。

    「この冬は誰とも話さない。携帯も持たない」
    ハミルトンは、自身の今の心境を次のように語った。

    「今はとにかく休暇だけを楽しみにしている。完全に切り離して、誰とも話さないつもりだ。この冬、僕に連絡できる人はいない。携帯も持っていかないし、楽しみなのはそこだ。完全にマトリックスから抜けるよ」

    さらに、携帯を手放すのは初めてかと問われると、こう答えた。

    「いや、これまではいつも持っていた。でも今回は“ぶっ壊して捨てる”つもりだ」

    40歳となったハミルトンのコメントは、ここ最近のメディア対応でも見せていた疲弊ぶりを象徴するものだった。フェラーリでの初年度は、期待の大きさと現実のギャップが常に心を圧迫していたとみられる。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「毎週の撮影。いつか、あれを全部やらなくていい日が来るのを待っている」
    ハミルトンは、レース以外の業務負担が精神的に重くのしかかっていることも明かした。

    「ここから離れるのが待ちきれない。毎週の撮影とか、そういう類のもの。いつか、そういうことを全部やらなくてもいい日が来るのを楽しみにしている」

    とはいえ、レースへの情熱までは失われていないという。

    「それでも続ける理由? レースへの愛、支えてくれる人たち、そして夢だ」
    「続ける理由は、やっていることへの愛情、レースへの愛だ。周りの人々の支え、ファン、そして夢を持ち続けること。僕にはまだ夢があるんだ」

    2026年にはレギュレーションが刷新され、フェラーリが巻き返す可能性も指摘されている。ハミルトンの言葉には疲労と葛藤がにじむ一方で、競争への情熱と“まだ終わっていない”という覚悟も残っている。

  • ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ランド・ノリスがついに自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得したアブダビGP。その直後、同郷の先輩であるルイス・ハミルトン(フェラーリ)が歩み寄り、温かい抱擁とともに祝福の言葉を贈った。ハミルトンは「とても誇りに思う」と語り、初タイトルのプレッシャーを乗り越えた26歳の勝者を称えた。

    ノリスはオスカー・ピアストリに抜かれ3番手に下がりながらも、表彰台フィニッシュでチャンピオン条件を満たし、最終的にマックス・フェルスタッペンをわずか2ポイント差で逆転。

    イギリス人ドライバーとしてはハミルトン以来となる新王者の誕生となった。

    ハミルトンが語った“初タイトル”の特別さ
    レース後、ハミルトンはSky Sportsに対し、ノリスの初戴冠について「本当に、本当にうれしい」と率直な喜びを表した。

    「特に言うことはないけど、とにかく彼のことを本当にうれしく思っている。初めてのタイトルを獲るというのは本当に特別なことだし、イギリスは素晴らしいドライバーを輩出し続けている」

    ハミルトンは自身も経験した“初タイトル決戦の緊張感”について触れ、ノリスの冷静さを称賛した。

    「初めてのチャンピオンを争う週末は緊張するものだ。週末前に彼には『今やっていることを変えずに続ければいい』と伝えた。きっとその通りにしたんだと思う」

    メディアエリアでのハグ「おめでとう、本当にうれしいよ!」
    ノリスがメディア対応中だった時、ハミルトンは歩み寄り、会話を遮る形で抱擁。
    「おめでとう、本当にうれしいよ! 言っただろ……」
    と声をかけ、慣れ親しんだ英国人同士の温かいシーンが生まれた。

    ノリスの戴冠と2025年の戦績
    ノリスは2025年シーズンに以下の成果を挙げた。

    ■ 7回のポールポジション
    ■ 7回の決勝勝利
    ■ 2回のスプリント勝利
    ■ 総獲得ポイント:423
    (フェルスタッペン:421、ピアストリ:410)

    シーズン15戦にわたりランキング首位に立っていたピアストリを逆転し、わずか2ポイント差の激戦を制した。

    ハミルトンはフェラーリで苦戦の一年も、最終戦で挽回
    一方のハミルトンは、フェラーリ移籍初年度で表彰台ゼロという厳しいシーズンに。アブダビではP16から8位まで挽回し、最終的に6位で2025年を終えた。

    ハミルトンはグラウンドエフェクト規定最終年のSF-25に苦しんだが、後半戦の粘り強さは健在。ノリスの戴冠に立ち会い、イギリスF1界の新たな歴史を祝福する形でシーズンを締めくくった。

  • ルイス・ハミルトン F1アブダビGP予選Q1敗退「耐え難い怒りと苛立ち」

    ルイス・ハミルトン F1アブダビGP予選Q1敗退「耐え難い怒りと苛立ち」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、アブダビGP予選で再びQ1敗退を喫し、「言葉にできないほどの怒りと苛立ちがある」と語った。今季終盤3戦連続でのQ1脱落となり、決勝に向けても苦しい状況が続いている。

    ハミルトンは最終ラップでQ2進出に必要なタイムを更新する勢いだったが、最後のセクターでわずかにタイムを失い、カットラインから8ミリ秒差で脱落。「ラップの大半は十分に良かった」としながらも、「最後までまとめ切れなかった」と振り返った。

    予選直前のクラッシュ修復に「チームは素晴らしい仕事をした」
    ハミルトンはFP3でターン9のクラッシュにより走行時間を失ったが、チームが短時間でマシンを修復。「チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。彼らはもっと良い結果に値した」と語り、無線でも謝罪の言葉を口にした。

    予選序盤には一時5番手に入るシーンもあり、「多くのセットアップ変更を行い、今日はマシンのフィーリングが良かった」とSkyに対してコメント。しかし最終的には再びQ1で姿を消す結果となった。

    「耐え難い怒りと苛立ち」 ハミルトンの率直な心境
    自身の予選パフォーマンスに厳しく向き合ってきたハミルトンは、今回も深く落胆している。

    「今の気持ちを言葉で表すことはできない。耐え難いほどの怒りと苛立ちがある。これ以上言えることはあまりない」と、胸中を明かした。

    一方、チームメイトのシャルル・ルクレールは5番手を確保し、明暗が分かれた形となった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) アブダビグランプリ

    バスール代表「FP1欠場とFP3クラッシュが響いた」
    フェラーリ代表のフレデリック・バスールは、ハミルトンの週末が序盤から不利な状況に置かれていたと説明した。

    「ルイスはFP1でアーサー(ルクレール)にシートを譲り、FP3でもクラッシュがあった。P4からP18までが0.2秒の範囲に収まる状況で、これだけ走行を欠けば挽回は難しい。FP2だけで十分な準備をすることはできない」と語った。

  • ルイス・ハミルトン 角田裕毅シート喪失に「レッドブルF1には他の何かがある」

    ルイス・ハミルトン 角田裕毅シート喪失に「レッドブルF1には他の何かがある」

    21歳のアイザック・ハジャーが2026年にレッドブルへ昇格し、角田裕毅がシートを失う形となった決定について、ルイス・ハミルトンが懸念を示した。

    ハミルトンは、角田裕毅が優れたドライバーであるにもかかわらず、レッドブルの“環境”がドライバーに不利に働いている可能性を示唆している。

    ハミルトンはハジャーを高く評価しつつも、過去のチームメイトたちが苦しんだ状況を踏まえ、「レッドブルには他の何かがある」と発言。若き才能が本来の能力を発揮できるだけのサポート体制が整うことを願っていると述べた。

    「今日知ったばかりなんだけど、心配していないと言えば嘘になる」と彼はF1公式チャンネルに語った。

    「彼は今年素晴らしい仕事をしてきたし、まだまだ若い。自分自身や周囲について学んでいる最中だ。でも彼は本当に驚異的な仕事をしてきたし、アプローチの仕方も素晴らしい。

    皆が知っているように、レッドブルに行けばどうなるかは分かっているし、あの環境に放り込まれることになる。もちろん僕はあのチームにいたわけではないから経験から語ることはできないけれど、外から見ている限りでは明らかに大変そうだ。今の(レーシングブルズでの)環境はとても良さそうに見える」

    ハジャーはフルタイム5年目を迎える角田裕毅の後任としてレッドブルに加入するが、角田裕毅はフェルスタッペンとのチームメイト期間に30ポイントしか挙げられておらず、フェルスタッペンの360ポイントとの大きな差がついている。

    「角田裕毅は素晴らしいドライバーだけど、あそこに行くドライバーは皆、同じような経験をする」とハミルトンは語った。「でも、それは彼らが素晴らしくないという意味じゃない。明らかにほかの何かがある」

    「だから、彼(ハジャー)が正しいサポートを受けられるよう、チームに変化が生まれることを願っている」

    ルイス・ハミルトンとアイザック・ハジャー

    一方フェルスタッペンは、チームの競争力を高めるためには「チームとともにクルマを発展させられる」チームメイトが必要だと語った。

    「ドライバー同士の良い理解が必要だし、フレンドリーで、ユーモアがあって、オープンマインドで、週末を通してお互いに何かを隠すようなことがない関係であることが望ましい。

    基本的にチームを前に進めるために努力できること。それが最も重要だ。オフ・トラックで仲が良ければもちろん良いけれど、必須ではない。オン・トラックでとてもプロフェッショナルで、チームの役に立つことが大切だ」

  • ルイス・ハミルトン フェルスタッペンのF1タイトル猛追に驚愕「12点差なの?」

    ルイス・ハミルトン フェルスタッペンのF1タイトル猛追に驚愕「12点差なの?」

    ルイス・ハミルトンは、カタールGP後のメディアペンで、ドライバーズ選手権が劇的な展開を迎えていることを知らされ、驚きを隠さなかった。

    タイトル争いはアブダビ最終戦を前に、マックス・フェルスタッペンがランド・ノリスに12ポイント差まで接近。さらにオスカー・ピアストリも16ポイント差で続き、三つ巴の決戦となる。

    ハミルトンはレース中の情報が視覚的に得られなかったと説明しており、「コース周りのスクリーンが少なく、前方のレース状況が見えなかった」と語っている。

    「マックスが勝った?全然知らなかった!」ハミルトンの率直なリアクション
    ハミルトンは、フェルスタッペンが優勝し、ノリスとの差が12ポイントまで縮まったことをRacingNews365の記者から知らされると、驚愕の反応を見せた。

    「オスカーはどれくらい離れている?」と尋ねた後、状況を聞いたハミルトンは続けて「マックスが今12ポイント差なの?どうやってそうなったの?」と困惑を示した。

    さらにフェルスタッペンが勝利したことを知らされると、ハミルトンは思わず声を上げた。

    「マックスが勝った?Oh shit、知らなかった!全然知らなかった!」

    「Holy shit! Wow! ピアストリが勝ったと思っていた…これはすごいね!最終戦までもつれ込むなんて、本当にエキサイティングだ」

    フェルスタッペンとレッドブルを称賛しつつ「彼らは戻ってきた」
    ハミルトンはフェルスタッペンについて、2021年アブダビ決戦を戦った相手として、冷静に実力を評価した。

    「我々は皆、マックスが素晴らしい仕事をしていることを知っている」

    「彼には素晴らしいチームがついているし、この4年間で最も優れたマシンを持っていたことは否定できない。今年序盤はそうではなかったかもしれないが、彼らはどういうわけかまた戻ってきた。彼は素晴らしいマシンを持っているし、それを最大限に生かして素晴らしい仕事をしている。フェアプレーだ」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1に警笛「2026年車より優先すべき課題がある」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1に警笛「2026年車より優先すべき課題がある」

    フェラーリは2026年マシンへ早期に開発リソースを移行したが、その判断を巡ってルイス・ハミルトンは「本当の問題は別にある」と語った。

    現行SF-25の根本的問題により追いつくことは困難と判断し、マラネロは4月の段階で次世代マシンにスイッチしていた。しかしハミルトンは、同決断には賛同しつつも「チームには他に注意すべき問題がある」と強く示唆している。

    一方でカタールGPではスプリント17位、予選Q1敗退と低迷が続き、フェラーリの競争力不足は顕著。ハミルトンは今のフェラーリが抱える構造的課題が、来季への期待を曇らせかねないと警鐘を鳴らした。

    フェラーリの2026年集中開発に賛同しつつ「他に取り組むべきことがある」
    フレデリック・バスールは今週末、フェラーリが2026年マシンへ開発を早期シフトしたことを認めた。SF-25には根本的な弱点が多く、マクラーレンに追いつく現実的な見通しが無かったためだという。

    しかしハミルトンはQ1敗退後、「他に注意が必要なことがある」と発言し、空力開発以上の問題を抱えていることを示唆した。

    「必要な注意を払うべき“他のこと”があるというだけだ」と述べ、詳細こそ語らないものの、フェラーリ内部の課題が今季だけでなく2026年にも影響する恐れを匂わせた。

    aerodynamics(空力)開発の停滞が士気を下げたのか問われると、ハミルトンは「開発が問題ではない」と否定し、むしろ自身は来季マシンへの早期集中を支持したと説明した。

    「来年のクルマに向かうべきだと望んでいたし、早く取り掛かることを求めていた。長いシーズンだったからね。ただ、まだ取り組むべき“他のこと”が残っている」

    予選・スプリントで連続苦戦「マシンを悪くしてしまったのかもしれない」
    ハミルトンはカタールGPで再び苦しい週末となり、スプリントは17位、予選もQ1敗退。同僚シャルル・ルクレールも10番手と、フェラーリは今季ワースト級のパフォーマンスに沈んだ。

    「週末を通じて後退していった。スプリントの後に良くなったところもあったが、最後のラップでまとめ切れなかった」

    スプリントはDRSゾーンが短くオーバーテイクが極端に難しかったこともあり、決勝での挽回について問われてもハミルトンは悲観的だった。

    「正直、あまり期待できない。スプリントを見れば分かるようにオーバーテイクはほぼ不可能だ。違う戦略を試すかもしれないけど、どうなるか見てみるよ」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    フェラーリの“本当の課題”とは何か(技術的背景)
    ・ハミルトンが繰り返した「他に取り組むべきこと」は、具体的には明かされていない
    ・ただしSF-25の課題は空力だけでなく、セットアップ幅の狭さ、タイヤウィンドウの扱い、メカニカルグリップ不足が問題視されてきた
    ・加えて、開発計画・運用体制・組織面に起因する問題が“根本的”とされる指摘も多い

    ハミルトンが語る「開発そのものではなく、別の領域の問題」は、これら組織・プロセス・セットアップ哲学など“構造的な弱点”を指している可能性が高い。

    そのため彼は、2026年車を早期投入しても、根本が改善されない限りマクラーレンやレッドブルとの差は埋まらないと危惧していると読み取れる。

  • ルイス・ハミルトン F1カタールGPスプリント予選「同じ問題が続いている」

    ルイス・ハミルトン F1カタールGPスプリント予選「同じ問題が続いている」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)は、2025年F1カタールGPのスプリント予選で18番手に終わり、2戦連続のSQ1敗退という厳しい結果となった。フェラーリ加入1年目のシーズンで改善の兆しをつかみたい週末だったが、ラスベガスでの不調に続き、依然として苦しい戦いが続いている。

    路面コンディションが急激に進化する中、20台が一斉にコース上でスペースを奪い合う難しい状況。

    ハミルトンは序盤のアタックで下位に沈み、最後のアタックでも伸び悩んだまま18番手に終わった。無線では「これ以上速くならない」と報告するなど、セットアップの方向性を見出せないままSQ1を終えている。

    新リアウイングは改善につながらず
    チームはダウンフォース向上のため新型リアウイングを投入したが、ハミルトンは「いや、明らかに違った」と効果を否定。予選後には「同じ問題が続いている」と語り、改善が見られない現状に苦悩を示した。

    その一方で、僅差でSQ1突破を果たしたシャルル・ルクレール(フェラーリF1)もパフォーマンスを引き出しきれず、13番手通過から最終的に9番手という厳しい内容。ハミルトンとの差は0.4秒で、フェラーリ全体が苦戦するセッションとなった。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) カタールグランプリ

    「天気がいいね」…皮肉まじりの前向き姿勢
    スプリントに向けてポジティブな点を問われたハミルトンは「天気がいいね」と冗談めかして返答。フェラーリでの初年度は依然として試行錯誤が続いているが、チームのプレスリリースでは前を向いた。

    「今日はタフだった。いくつかセットアップを試したけれど、うまくいかなかった。でも今夜データを解析して、明日はもっと良い一日にするために戦う」

    フェラーリは夜間に向けてセットアップを見直し、19周のスプリントで巻き返しを狙う。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1移籍に後悔なし「情熱と成長を感じる」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1移籍に後悔なし「情熱と成長を感じる」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、F1ラスベガスGP後に自ら口にした「最悪のシーズン」「2026年は楽しみではない」といった悲観的な表現について、カタールGPの現地で心境を改めて説明した。ラスベガス後の落胆を引きずらず、むしろ今は軽やかなステップでサーキット入りしている。

    ラスベガスでは予選最下位から10位入賞まで巻き返したものの、レース直後は深いため息をつく姿が見られた。しかしカタールでは一転、未来への前向きな姿勢が強調されている。

    「26年が楽しみではない」は“感情の発露”
    ハミルトンは、ラスベガス後の自らの発言は疲労とフラストレーションによるものだったと振り返った。

    「シーズンの終盤に、他のドライバーたちが翌年にワクワクしているとは思わない。エネルギーはあまり残っていないからね。家族と過ごす時間のことを考えるものなんだ」

    そう語ったうえで、あの悲観的なコメントは本心ではなかったと訂正した。

    「レース後の感情的なものだよ。うまくいかなかったレースの後は、しばしば大きなフラストレーションがある。でも、来年チームがどんなマシンを作るのか楽しみだし、一緒に成長を続けるのが楽しみなんだ」

    フェラーリ移籍への後悔は「一切ない」
    フェラーリ加入1年目は未だ表彰台なしの苦しいシーズンとなっているが、ハミルトンは移籍の判断に全く迷いがないと強調した。

    「チームとはうまく馴染んでいるし、チーム内には素晴らしい情熱がある。来年へ向けたいい集中力もあるんだ」

    さらに、6度のタイトルを共に獲得したメルセデスを離れたことへの後悔について問われると、きっぱりと言い切った。

    「加入を決めたことを後悔してはいない。組織の中で築いていくには時間がかかると分かっていたし、それを期待していた」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    ラスベガスの落胆から一転、未来へ向けて前進
    ラスベガスGP直後に漂っていた陰鬱な空気は、今のハミルトンにはもうない。フェラーリでの基盤を整えつつある手応えと、2026年の技術レギュレーション転換期を共に迎える期待感が、彼の言葉の端々に滲んでいる。

    現状のフェラーリF1がすぐに勝てるパッケージではなくとも、ハミルトンは今、確かな“前向きさ”を取り戻したようだ。

    カタールでの勢いが結果につながるかどうかは別として、少なくともその歩みは力強く、そして軽やかになっている。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1での苦戦は「環境適応の難しさ」とコスタ

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1での苦戦は「環境適応の難しさ」とコスタ

    フェラーリ移籍1年目のルイス・ハミルトンに対して、フェラーリ会長ジョン・エルカーンが「もっと話す量を減らすべき」と公に注文したことを巡り、論争が続いている。

    これについて、元メルセデスの技術幹部で現在ダラーラのテクニカルボスを務めるアルド・コスタが、ハミルトンの“適応の難しさ”を語った。

    1996年F1世界王者デイモン・ヒルは、エルカーンの発言について「軽率だった」と指摘。

    「シーズンは明らかにうまくいっていない。ハミルトンの加入が発表された時は株価も上がったのに、今はまた下がっている」とした上で、「でも、あの発言は軽率だった。助けにならない」と語った。

    ジェンソン・バトンも、エルカーンは“まず直接話すべきだった”と苦言を呈した。

    「フェラーリの赤いガレージには2台しかないんだから、ドライバーを探しに行くのは簡単だ。『それは良くない、うちはそういうやり方はしない』とか、『なんでそういうことを言う必要があるんだ?』と、直接言えばいい」と話した。

    ハミルトンの“初のイタリア文化圏”が壁に──コスタが示す適応難度
    アルド・コスタは、イタリア『Formula Passion』に対し、ハミルトンが“イングランド外で働くのは初めて”であり、適応の難しさは最初から予想されていたと説明する。

    「ルイス・ハミルトンはとても“イングリッシュ”なドライバーだ。これまでイギリス以外で働いたことがない。フェラーリでの最初の数カ月は、本当に難しかったはずだ。スピードを引き出そうとする新しいメカニックたちに慣れる必要があった」

    コスタは、ハミルトンが最高のパフォーマンスを発揮するには“完全に信頼できる内なる輪(インナーサークル)”が不可欠だと強調する。

    「ルイスは、心から信頼できる人々に囲まれた時に力を発揮する。レースエンジニア、テクニカルディレクター、チーフデザイナー──彼は、彼らが自分を勝たせるために動いていると感じる必要がある」

    「ルイスは真のチームリーダーだ。その環境に居心地の悪さがあると、トラック上でスピードを失う」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    “愛される先輩”ルクレールの存在も壁に
    コスタは、もうひとつの要因として“フェラーリに長く在籍し、愛されているシャルル・ルクレールの存在”を挙げる。

    「フェラーリでは、いくつかの困難があっただろう。彼の隣には非常に速く、長年チームに在籍し、愛され尊敬されているチームメイト(ルクレール)がいる」

    「ハミルトンには細心の注意を払う必要がある。彼を正しい方向へ“優しく導く”必要があるんだ」

  • フェラーリF1代表 ルイス・ハミルトンの“最悪のシーズン”発言に「落ち着け」

    フェラーリF1代表 ルイス・ハミルトンの“最悪のシーズン”発言に「落ち着け」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が「キャリア最悪のシーズン」と自己批判した件について、チーム代表フレデリック・バスールは「落ち着いて次の2戦に集中すべきだ」と諭した。

    40歳のハミルトンはラスベガスGPで最下位20番手に沈み、レース後「今年は19年間で最悪のシーズン」「早く終わってほしい」「来年も楽しみではない」と発言していた。

    ハミルトンは決勝で10位(後に8位)まで挽回したものの、フェルスタッペンにはほぼ1分差をつけられてフィニッシュ。チームメイトのシャルル・ルクレールにはドライバーズ選手権で74ポイント差をつけられており、フェラーリ加入後いまだ表彰台はゼロ。予選成績では「17対5」で大差をつけられている。

    バスール「感情的なコメントは理解するが、落ち着くべきだ」
    レース直後の厳しい自己批判について、フレデリック・バスールは次のように語った。

    「レース直後のルイスの反応は理解している。しかし、落ち着いて次の2レースに集中しなければならない。プラクティスでは彼のペースは良かったが、20番手からのスタートでは難しいのは当然だ」

    「クルマから降りてすぐのコメントはいつだって過剰になる」
    バスールは、ハミルトンの悲観的な発言についてこう続けた。

    「クルマを降りてすぐに出るコメントは、いつだって少し行き過ぎるものだ。まず冷静になることが必要だ」

    スクーデリア・フェラーリ

    フェラーリは選手権4番手…メルセデス逆転は困難とハミルトン
    フェラーリは現在コンストラクターズ4番手で、メルセデスとの差は53ポイント。

    ハミルトンは「自分のパフォーマンスでは(逆転の)チャンスはない」と語り、「22戦すべて悪かった。あと2つ悪い週末が続くと思う」と落胆を隠さなかった。

    タイトル争いはノリスが主導権、ドーハで王座決定の可能性
    ハミルトンは金曜日のドーハで再びフェラーリのコクピットへ戻る。

    同地では同胞ランド・ノリスが初のワールドチャンピオン獲得に挑む。ノリスはフェルスタッペンとピアストリの両方に対して2ポイント以上上回れば、その時点でタイトルが確定する。