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  • MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 初日レポート

    ビニャーレスとロッシ、初日2番手と5番手
    フリープラクティスを順調にスタート

    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、チャンギ・インターナショナル・サーキットでのフリープラクティスにて、2回のセッションのほとんどの時間帯で上位をキープし、総合順位ではそれぞれ2番手と5番手で初日を終えた。

    ビニャーレスはフリープラクティス第1セッション、スタートからわずか10分でウォーミングアップを済ませると一気に3番手へ浮上。コースの特徴をつかんだことでペースも上がり、2回目の走行では1分31秒台に入れて2番手につけた。終盤ではさらにセッティングを煮詰めて4回目の走行に臨むと、セッション終了を知らせるフラッグが提示されたあとの最終ラップで、ただひとり1分30秒台を記録。1分30秒979のベストタイムで2番手以下に0.191秒差をつけ、トップでセッションを終えている。

    第2セッションではさらに調子を上げ、タイムアタックを始める前から2番手につける好調ぶり。翌日のフリープラクティス第3セッションがウエット・コンディションとなる可能性を考慮し、終盤でさらにプッシュすると1分30秒597へと短縮して再びトップに浮上した。しかしその後の2ラップはクリアスペースに恵まれず、タイムを更新することができずに2番手に後退。総合成績ではトップから0.193秒差の2番手となった。

    チームメイトのロッシもセッション開始早々から順調にペースアップ。最初の走行で1分31秒台を記録して2番手につけ、その後はマシンのベース・セッティング向上を目指して作業に集中した。3回目の走行ではその成果を確認しながら、3ラップ連続で1分32秒台を下回るハイペースを披露。最終的にはトップのビニャーレスから0.503秒差の1分31秒482で第1セッションを6番手で終えている。

    第2セッションではほとんどの時間帯でハード・コンパウンドのタイヤを使用してセッティングに取り組み、最後の7分でソフト・コンパウンドに履き替えてタイムアタックを行った。するとすぐさま2番手に浮上したもののポジションを守り切ることはできず、最後の2ラップで記録した1分30秒733で5番手。トップとの差は0.329秒だった。

    クアルタラロとモルビデリ、タイGP初日にトップと3番手獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロ とフランコ・モルビデリは、タイGPのフリープラクティス初日でそれぞれトップと3番手を獲得して絶好調。

    クアルタラロはMotoGPで初めて走るコースに素早く適応し、1ラップの速さだけでなく、コンスタントにペースを維持する安定した走りを披露。午前中の第1セッションで2番手につけると、午後からの第2セッションではコンマ8秒近く短縮する1分30秒404でトップに立った。

    チームメイトのモルビデリも、このところの好調を維持して絶好のスタート。第1セッションで7番手につけ、第2セッションでは1秒近く短縮する1分30秒625を記録して3番手に浮上した。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分30秒597)
    「このコースではいつも非常に速く走ることができます。もう少し伸ばせる部分もあると思いますが、現状にはとても満足しています。今日は良い仕事ができましたし、明日、もう一度、さらに上げていくチャンスが残っているので、予選セッション終了後、どのポジションにつけているか楽しみです。今日のところはラップタイムもリズムも上々。明日、もう一歩、前進を目指します」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合5番手/1分30秒733)
    「ヤマハ勢がみな上位につけることができたので、とても良かったと思います。とくにタイムアタックのためにソフト・コンパウンドのタイヤを履いたときには、マシンが非常によく走ってくれました。その一方で決勝用セッティングでは課題も残っている状態。ライバルたちもとても強いので、前後タイヤのチョイスを正しく行うことが重要です。タイムアタックに不安はありません」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「昨年の経験から、ここチャンギ・インターナショナル・サーキットはヤマハのマシンとの相性がとても良いことがわかっています。今日は両セッションとも順調で、おもに電子制御システムの調整、さまざまなタイヤ・スペックのテスト、さらには新型エキゾーストも試しましたが、一度も問題にぶつかることはありませんでした。ライダーたちもタイムアタックでは良い感触をつかんでいるので、明日は決勝用セッティングでもっと上を目指していきます。明日の雨の可能性を考えれば、ふたりが今日の時点でトップ10を獲得していることが重要です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ (フリー走行総合トップ/1分30秒404)
    「今日は一日中、とても順調でした。たくさんの仕事を予定通りにこなし、その結果として、タイムアタックでのスピードもライディングのリズムにも好感触を得ることができました。明日はタイヤ・テストに少し時間を割く必要がありますが、今までのところは自分のパフォーマンスに満足しています。マルコ(マルケス)の強さは承知の上。私たちとしては自分のペースに集中して、少しでも差を縮めていけるよう努力するだけです。いくつか試してみたいこともあるので、今夜もチームとともに作業を続けます」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合3番手/1分30秒625)
    「午後のセッションで3番手に入ることができました。明日の天気がどうなるかわからないなかで、このような好位置を獲得できてほっとしています。マシンがよく走ってくれて、ロングストレートを含む第2セクションでトップタイムを記録できたことは非常にうれしいこと。チームも大きな手ごたえを感じています。明日、雨になった場合のマシンの状態をよく見ていく必要がありますが、現時点では十分なスピードが出ており、とても順調です。もちろん、これからさらに向上を目指していって、予選では前の2列までに入ることを目標にがんばります」

  • MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ブリラムでシフトアップ
    Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、アジア/オセアニア大会の初戦、タイGP出場のためチャーン・インターナショナル・サーキットへ。初開催の昨年は大勢のファンを集めて大盛況をおさめているだけに、マーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは今年も非常に楽しみにしている。

    ビニャーレスは2週間前のアラゴンGPでトップ3に肉迫しながらの4位。表彰台を逃した悔しさをより一層、強いモチベーションに変えて雪辱を狙う。昨年のこの大会ではコースとライディング・スタイルの好相性をアピールする3位を獲得しており、今年も100%を注いで表彰台への復帰を目指している。シリーズポイントでは第14戦終了時点でランキング5位となっているが、昨年の3位以上を確保するためにあと9ポイントの差を挽回することが当面の目標となる。

    チームメイトのバレンティーノ・ロッシも、お気に入りのこのコースを非常に楽しみにしている。昨年の同大会ではウイークを通して好調を維持しただけでなく、地元ファンのモータースポーツ熱に感動をもらい多くの良い思い出を残している。昨年はビニャーレスに続く4位で惜しくも表彰台を逃してしまったため、今年ことはトップ3を目指したいところ。またシリーズポイントにおいても、現在のランキング5位から19ポイントを縮めて3位獲得を狙う。

    ドイツ人建築家のヘルマン・ティルケによってデザインされたチャーン・インターナショナル・サーキットは2014年にオープン。その1年後にはMOTUL FIM Superbike World Championshipがスタートし、2018年からはMotoGPの日程にも加えられるようになった。タイの首都バンコクから北東へ約410km、ブリラムという町の近郊に位置。”ブリラム”は”City of Happiness(幸福の町)”と訳され、サーキット設置によってまさに幸福が訪れた。全長4.554kmのなかに1kmのロングストレート、5つの左コーナー、7つの右コーナーが設けられたこのコースは、チームにもライダーにも愛されている。その他コース外の施設も素晴らしく、10万ものファンがレースの熱狂を楽しみ、声援を送る。

    クアルタラロとモルビデリ、ポテンシャルに自信を持ってタイGPへ
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、MotoGP史上初となる、5週間にわたって行われるアジア/オセアニア・ラウンドに期待を持って臨んでいる。

    クアルタラロはこのところの4戦でトップ5を逃したのは1度だけと絶好調。ここブリーラム・サーキットでは2018年にMoto2で好成績を残しており、今回も表彰台争いを目標に全力で挑む。

    一方のモルビデリは前回アラゴンGPで他車に接触されて転倒リタイアと悔しい結果。1年前に活躍したこのコースで雪辱を果たすべく、クアルタラロ同様、好成績獲得を目指している。

    ブリーラム・インターナショナル・サーキットのフリープラクティス・セッションは10月4日(金)、現地時間9:55にスタート。決勝は10月6日(日)に全26ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス
    「前回のアラゴンでは、レース序盤で強さを発揮する方法を見つけることができました。そしてそれが、私にとってはとても重要なことなのです。シーズン前半は1ラップ目から15ラップ目までで苦戦することが多かったので、新しく見つけたこの方法をここブリラムで十分に生かしたいと思っています。今は非常に好調ですし、昨年のこの大会にも良い印象があるので期待を持っています。気温の高さには苦しめられることになると思いますが、コースレイアウトは私たちのマシンに合っていますし、タイヤもよく働いてくれます。またチーム内の雰囲気もとても良くて、全員が一丸となり素晴らしい仕事ができています。ここ数戦以上に、いい走りをしてトップライダーたちに近づけるよう頑張ります。何度も言ってきたことですが、今の目標はトップ・ヤマハとランキング3位獲得です」

    バレンティーノ・ロッシ
    「ヨーロッパを離れてアジア/オセアニアでのレースが始まります。その1回目がこのタイGPです。昨年は予選で2位を獲得するなど非常に好調で、決勝でも最後まで表彰台を競い合うことができました。残念ながら打ち勝つことができず、4位に終わりましたが、スピードは十分に持っていました。今年もその速さを再現し、昨年以上の成績を目指したいと思います」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「チームにとってもライダーにとっても非常に重要で、また負担の大きいアジア/オセアニア・ラウンドが始まります。5週間で4レースを行うことになりますし、そのすべてが異なるタイム・ゾーンに位置し、また気温や気候もそれぞれ大きく変わってくるのです。初回となるタイGP は、非常に暑く湿度の高いチャンギ・インターナショナル・サーキットで行われます。でも昨年はここで良い仕事ができたので、今年もとても楽しみです。サーキット施設は素晴らしく、コースもヤマハのマシンに合っていますし、ファンの皆さんもまた非常に温かく迎えてくれます。昨年はこの大会から調子が上向きになってきたので、1年後の今の状況と比較することで、ここまでの進化を確認することも楽しみにしています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ
    「アラゴンよりもいい走りができるはずだと考えています。長くてスローなコーナーがたくさんあって、この特徴がヤマハのマシンに合っているからです。ここでMotoGPが行われるのはわずか2回目ですから、ベテランライダーとの経験の差が大きくないところも有利に働いてくれると思います。私たちとしては、できるだけ早くコースに適応してベストを尽くすだけ。私は旅が大好きですし、タイGPのあとは少し休みもあるので、アジア/オセアニア・ラウンドへ向かうこの時期はいつも楽しみです」

    フランコ・モルビデリ
    「ブリラムは大好きなコースで、昨年はとてもいいレースができました。今年は去年以上の活躍を目指して、長所をより一層、伸ばしていきたいと思っています。前回アラゴンではとても好調だったのに、それを十分に表現しきれないまま終わってしまいました。今度こそ本当のポテンシャルを見せられるよう頑張ります。目標は依然としてトップ5です」

  • MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 決勝レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPは4位と8位。
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは、最初の3つのセクションでヤマハの俊敏性を十分に引き出して健闘したが、レース終盤で追い上げてきたライバルたちを抑え切れず4位でフィニッシュ。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは上位争いに加われないまま8位でゴールした。

    ビニャーレスはグリッド・ポジションの3位からひとつ下げて4位で第1コーナーに進入。ファビオ・クアルタラロの後方につけてチャンスを窺い、5ラップ目で前に出ると、さらにJ・ミラーにプレッシャーをかけていった。そして7ラップ目にアウト側から果敢に仕掛けて2位に浮上。続けて第10コーナーと第11コーナーでペースを上げて突き放した。

    この時点でトップから4秒以上、離されていたため、おもに後方の5台グループとの差を維持することに集中。しかしA・ドビツィオーゾとミラーが徐々に近づき、ついには2台に先行を許して4位でチェッカーを受けた。トップとの差は5.811秒。

    ロッシはグリッド6位から好スタートを切りポジションをキープしたが、そのあとは、なかなか上げられず、ドビツィオーゾとC・クラッチローに先行されてしまう。7ラップ目以降はリア・グリップが低下して1分49秒台をキープすることが難しくなり、後方9位に6秒差をつけながら、前方7位から離されて単独走行となった。

    その後もリズムをつかめず厳しい戦いを強いられたが、最後まで果敢に攻め続けて8位でフィニッシュ。トップとの差は23.623秒差まで開いていた。

    この結果、ビニャーレスはランキング5位をキープ。ロッシが10ポイント差の6位で続いている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位を維持している。

    クアルタラロが5位獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロはグリッド2位からスタートして5位を獲得。チームメイトのフランコ・モルビデリはオープニングラップで他車に接触されて転倒し、リタイアとなった。

    クアルタラロは好スタートから表彰台争いを展開。後半は5位に下げて、そのままチェッカーまでポジションをキープした。この結果、トップ・サテライトとトップ・ルーキーを維持している。

    一方のモルビデリはオープニングラップの第12コーナーで他車に接触されて転倒。1ラップも走り切らないうちにレースを終了することとなってしまった。プラクティスでの好調を、次回タイGPで結果につなげる意気込み。

    次回タイGPは2週間後の10月4日~6日、ブリーラム・インターナショナル・サーキットで開催される。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(4位)
    「2位には入れると思っていたので全力でプッシュし続けましたが、最後の2ラップでタイヤが限界に来てしまいました。それが原因で2~3回、転倒しそうになり、そのあとは’OK、今日は4位が最高。それを確実に手にしなければ’と考えるようになりました。レース中盤で非常に力強く走れたことに満足していますし、終盤はタイヤがきつくなりペースを維持できなくなったものの依然としてヤマハ勢トップを維持することができました。至るところでドビツィオーゾを抑えようと頑張りましたが、ストレートではどうにもならず、最後は先行を許してしまいました」

    バレンティーノ・ロッシ(8位)
    「私よりも速いライダーが3~4人いたので表彰台は難しいとわかっていました。でも今日は予想よりさらに悪く、スタートからわずか数ラップでペースを落とさなければならなくなりました。タイヤに不具合が出てグリップが失われ、シルバーストンのときと似たような状況になったのです。私としては、これはタイヤの問題ではなく私たち自身の問題だと考えています。いつもリア・グリップに悩まされ、そのせいで、より一層タイヤを消耗させて終盤で苦しい展開を強いられることになるのです。ハード・コンパウンドを選択したライダーは、他のヤマハ勢を含めてみな苦戦していて、終盤でより悪化しているようでした。私は序盤からそうだったのですが。でもソフト・コンパウンドを履けばうまくいったかと言えば、そういうわけでもないと思います。なぜならプラクティス中に試したソフト・タイヤは私たちのマシンに合っていなかったのですから」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「予想以上に厳しいレースになってしまいました。バレンティーノは序盤から、マーベリックは終盤でリア・グリップの低下に悩まされ、マーベリックはそれが原因で表彰台を逃すことになってしまいました。最終ラップで表彰台から外れることは、当然ながら非常に残念なことです。プラクティス中はロング・ランを行うだけの時間がなかったので、このようなグリップ低下の問題に直面することはありませんでした。昨日の雨によって状況が変化したのかもしれませんが、いずれにしても、結果はこのようなことになったのです。昨日までは全セッションで好調で、表彰台を逃すとは思っていなかっただけに今日は悔しい気持ちでいっぱいです。それでも去年と比べれば着実に前進していることは間違いありません。だからこそ、私たちはこれからも課題克服に向けて頑張らなければなりません」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(5位)
    「総合的に見て、ここアラゴンでは良い仕事ができたと思います。目標はトップ5だったので結果にも満足しています。ただ左コーナーでややグリップが悪かったので、データを分析して原因を調べる必要があるでしょう。終盤もペースは良かったのですが、トップグループについて行くにはわずかに足りず、100%を出し切りましたが追いつくことはできませんでした。ジャック(ミル)とトップ・サテライトを競っていて、結果はこのあとのアジア/オセアニア・ラウンドに持ち越されることになりました。次回タイはハードワークが必至ですが、好きなコースなので楽しみにしています」

    フランコ・モルビデリ(DNF)
    「昨日までとても好調で、今日も良いレースを期待していただけに、1周目の出来事は非常に不運でした。午前中のウォームアップ・セッションでもマシンがさらに改良されていたので好成績を狙っていましたが、第12コーナーでリンスに接触されてどうすることもできませんでした。レース後に彼が私のところにやって来てミスを詫び、’止めようとしたが止められなかった’と謝ってくれました。結果はこのようなことになりましたが、良かったことは、ウイーク中ずっと非常に好調だったことです。さらに強さを追求し、次のタイGPに賭けたいと思います」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「チームのなかで明暗が分かれることとなりました。フランコ(モルビデリ)はオープニングラップで接触されてしまい、本当に不運でした。ここまでしっかり準備をしてきて、決勝の1ラップもできずに、しかも彼自身にはまったくミスがなかったのにこのような結果になるのは非常に残念なことです。でもこれがレースというもので、幸いにも怪我がなかったので、また次から頑張れます。ファビオ(クアルタラロ)は非常に安定しており、昨日の時点で夢見た成績には届かなかったものの、グリップ低下に悩まされる難しいレースで5位を獲得したのですから、私たちとしては少しも不満はありません。むしろ誇れる結果です」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「ファビオは難しいコンディションのなかで好成績を獲得し、トップ・サテライトを守っています。フランコの方はオープニングラップで不運に見舞われてしまいましたが、ここまでの好調を次につなげてくれるものと確信しています。非常に良い状態でヨーロッパ・ラウンドを終えることができ、このあとのタイ、日本、オーストラリア、マレーシアがますます楽しみになりました」

    鷲見崇宏談(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「スペインのアラゴンサーキットの特徴は、長いストレートと、高低差を伴う回り込むコーナー・加減速が織り込まれたサーキットで、車両性能の高いバランスが求められます。昨年ヤマハはここアラゴンで苦戦をしており、それを繰り返さないよう、問題分析・確実な改善達成を目標に作業を進めてきました。プラクティスでは、ドライ、ウェットともに安定したパフォーマンスを発揮できており、ここ数戦の好調を維持する形で、表彰台獲得に期待をもって臨みました。レースは、別格の強さを見せるホンダのマルケス選手に付いていくことはかないませんでしたが、中盤以降はビニャーレス選手が2位グループをリード。表彰台まであと一歩のところでしたが、終盤Rrタイヤのグリップダウンによってペース維持が難しくなり、2台のドゥカティの追撃を防ぎきれず4位。クアルタラロ、ロッシも同様にリアタイヤのグリップ低下に苦しみ、それぞれ期待していたポジションには届きませんでした。今回ヤマハライダーは、ハードタイヤを選択しましたが、ベストな選択ではなかったのかもしれません。タイヤ選択には、天候・温度など多くの要因が影響します。マシンの性能開発はもちろんのこと、タイヤの使いこなしについても改善をしていく必要があります。引き続きご声援よろしくお願いします」

  • MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 予選レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPはグリッド1列目と2列目。
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは2戦連続のフロントロー。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは1回目の走行では順位が上がらなかったが、2回目のアタックで6番手に浮上してグリッド2列目を確保した。

    ビニャーレスはフリープラクティスの全セッションで好調をキープ。Q2ではほとんどのライダーを見送ってからYZR-M1に跨り、早々に1分48秒159を記録して暫定トップに立った。その後もプッシュを続けてタイムを更新するも、順位では4番手に後退したところでピットイン。前後タイヤを履き替えて残り4分でコースに復帰すると、各セクションで自己ベストを更新しながら1分47秒472まで短縮して2番手へ浮上した。しかしそれ以上は伸びないまま、3番手へ後退してセッションを終了。トップとの差は0.463秒だった。

    チームメイトのロッシもビニャーレスと同様の作戦。前方にクリアスペースを確保してからタイムアタックを開始し、最初のアタックで6番手につけた。次のラップでさらにタイムを短縮するも、全体のペースが上がっていたため10番手へ後退。ここでピットに戻り、素早くタイヤ交換を終えて2回目の走行に臨んだ。全力でプッシュするロッシはセクション・タイムを更新しながら1分48秒015を記録。これで一旦、5番手に上がったあと最終的には6番手に下げて終了した。トップとの差は1.006秒。

    クアルタラロがフロントロー獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロが予選2番手でフロントローを獲得。チームメイトのフランコ・モルビデリはQ1から勝ち上がってグリッド8番手と健闘した。

    クアルタラロはQ2終盤で一気にラップタイムを更新して2番手に浮上し、今季8度目のフロントロー獲得。明日の決勝では今季4度目となる表彰台を狙う。

    一方のモルビデリはQ1でトップタイムをマークしてQ2に進出。ここで8番手を獲得してグリッド3列目を確保した。明日のウォームアップ・セッションでセッティングをさらに磨き、決勝ではトップ5のバトルを目指す。

    決勝は現地時間13:00にスタートし、全23ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(予選3番手/1分47秒472)
    「マシンのフィーリングがとても良く、予選序盤から絶好調でした。この勢いを止めないために、このあともハードワークを続けなければなりません。今年は去年とは様相が違っていて、最大のライバルはペースが上がり、その他のライダーたちも同じように上げてきて大勢が接近しています。このコースではこれまでも苦戦することが多く、とくにストレートを含む第4セクションは厳しいですが、明日の決勝ではトップを目指すチャンスもあると思っているのでベストを尽くします。最初の数ラップが肝心です。そこで前に出てから状況を見ていきたいと思っています。リアタイヤをまだ決定しておらず、明日、最高の1本を選びます」

    バレンティーノ・ロッシ(予選6番手/1分48秒746)
    「予選結果は悪くありません。2列目までに入っていれば、ポールポジションからそう遠くないので良いレースができるはず。前のライダーたちはみな、とても手強いですが、私も十分にペースが上がっており、フリープラクティス第4セッションでは新しいことも試すなど、より一層の改善を目指しています。表彰台争いに加わるためには、あとコンマ数秒必要ですが、大きく離されているわけではありません。タイムアタックでは何度か小さいミスをしてしまったので、それがなければ47秒台に入れることができたはずですが、それでもポジションは変わらないと思うのでOKです」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「午前中は雨が降ったため、そのあと天候と路面コンディションが少し変化。昨日の時点でトップ10に入っていたことが功を奏し、マーベリック、バレンティーノともに直接Q2に進むことができました。それによって今日のフリープラクティスではマシンとニューパーツに集中することができ、とても良いパフォーマンスができたと思います。グリッド2列目までを目標にしていたので、それを達成することができ満足しています。でも決勝に向けてまだ課題が残っているので、今晩も努力を続けなければなりません。そして明日のウォームアップ・セッションで再確認を行ってからタイヤを決定する予定です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(予選2番手/1分47秒366)
    「正直なところ、このような好タイムが出るとは予想していませんでした。でも最後は限界ギリギリまで攻めていたことは間違いありません。最初の走行ですでに好タイムが出ていましたが、決勝のためにはフロントローを獲得することが最も重要。マルク(マルケス)からポールポジションを奪うのは非常に難しいとわかっていたので、2番手を目標にチームも私も良い仕事ができたと思います。今回はマルクがひとり抜きん出ていますが、私たちはオープン・マインドを保って全力でレースに臨みます」

    フランコ・モルビデリ(予選8番手/1分48秒322)
    「トップ10に入ることがとても重要ですし、Q1から勝ち上がるのは決して簡単ではないので、今日の結果にはとても満足しています。多くのトップライダーがいたなかでQ2に進出することができたのですから本当にうれしいです。Q2ではスピードが十分ではありませんでしたが、なんとか3列目に入ることができました。明日は自分自身の走りに集中し、マシンのポテンシャルを最大まで絞り出せるよう努力したいと思っています。その他にもいくつか改善したい点が残っているので、午前中のウォームアップ・セッションでトライし、決勝ではトップ5を目指していきます」

  • MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 初日レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、フリープラクティスのハードワークが結実
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはフリープラクティス初日、マシン・セッティング向上を目指してハードワークに取り組んだ結果、それぞれ総合2番手と3番手を獲得している。

    ビニャーレスにとっては今季3回目のホームレース。フリープラクティス第1セッションではベース・セッティングの向上に取り組みながら徐々にペースを上げ、セッション最終ラップで1分48秒486を記録してトップから1.617秒差の2番手につけた。

    午後からの第2セッションもほとんどの時間帯でセッティングに集中し、2020年に向けた準備を継続。またも終盤でタイムアタックを行うと1分48秒014へ更新してトップに立った。第1セッションとの総合ではトップから1.145秒差の2番手となっている。

    一方のロッシは第1セッション、前回ミサノのデータを確認しながらマシン・セッティングに集中。最後までアタックは行わず、1分49秒913のベストタイムでトップから3.044秒差の17番手で終えた。

    第1セッションでのハードワークが功を奏して調子を上げたロッシは、午後からの第2セッションでさらなる前進を目指す。そして終盤ではタイムアタックを行い、午前のタイムを1.9秒近く更新する1分48秒071を記録。セッション・トップのビニャーレスに0.057秒差まで迫り、総合順位ではトップから1.202秒差の3番手を獲得した。

    クアルタラロとモルビデリ、モーターランド・アラゴンで順調スタート
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとF・モルビデリは、フリープラクティス初日を終えてそれぞれ総合4番手と14番手。

    前回ミサノでトップ・バトルを展開したクアルタラロは、今回も好調を維持して2番手にコンマ1秒差と迫る4番手を獲得。決勝用セッティングのペースも1ラップの速さも順調に上げてきており、明日はフロントロウ獲得を目指して予選セッションに臨む。

    チームメイトのモルビデリは、フィーリングをつかみながらもラップタイムではあまり上がらず14番手。午前中の第1セッションは9番手につけていたが、第2セッションでは決勝に向けたセッティング作業に取り組んだこともあり、Q2進出順位を確保することができなかった。明日のフリープラクティス第3セッションで挽回を目指し、クアルタラロとともに前の2列までに入ることを目標としている。

    フリープラクティスは現地時間9:55にスタート。予選セッションは同14:10から行われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分48秒014)
    「ここまでとても順調。新しいパーツを試すなど、マシン・セッティングに多くの時間を割いています。今はマシンに集中して方向性を把握することが重要なので、自分自身のリズムやタイムはあまり気にしていませんでしたが、ハードワークの結果としての好タイムにはとても満足しています。明日も作業を継続し、新しいアイテムを探求しながらその成果を見ていきたいと思っています。今日のところは良い仕事をして、トップ10に入れたことが大きな成果。ウエットでも調子が上がっているので、明日もしも雨が降っても問題はありません。雨でもトップ5は確実だと思っていますが、決勝で好スタートから前へ出るためにフロントロウ獲得を目指します。このコースではいつも順調。今日も上位につけることができてうれしいです」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合3番手/1分48秒071)
    「午前中はたくさんの問題にぶつかりましたが、午後からの第2セッションでは電子制御システム、エンジンブレーキ、加速性能の面で改善が見られフィーリングが向上しました。明日のフリープラクティス第3セッションは雨になりそうなので、今日の時点で3番手を獲得できたことは大きな収穫です。ドライ・コンディションで好調なときは、たいていウエットでも同様です。明日はそのことを再確認するチャンスになりそうです」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「このコースはレイアウトが素晴らしく、チームとしては非常に気に入っています。しかし歴史的にはあまり良いところがなかったので、今日の2回のセッションは試練でもありました。前回ミサノでは、私たちがいつも苦戦してきた暑さと低グリップを克服して大健闘。今日もその好調が続いており、決して得意とは言えないこのコースでふたりとも素晴らしい走りを見せてくれました。私たちはすでに来年に向けた準備を始めています。マーベリックはおもにニュー・パーツのテストを行いながらフィーリングをつかんでいますし、バレンティーノは第2セッションで2秒近くも更新しています。このように初日はとても順調と言えますが、ハードワークは明日以降も続けなければなりません。トップとの差を縮めることと、明日の天候にしっかり対処することが求められています。明日は雨が降るかもしれないので、今日の時点でふたりともトップ10に入っていることは重要です。来年に向けた準備のための良いチャンスにもなるので、明日もしも雨が降ったとしても問題はありません」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合4番手/1分48秒117)
    「ここアラゴンで初日に4番手を獲得できたことは、ルーキーとしては決して悪くない結果だと思います。おもに決勝用セッティングに取り組んでフィーリングは上々。でも今日の時点でまだ100%というわけではなく、課題がいくつか残っているので明日の天気が気になるところです。今日はとくに第4セクションで苦戦したのですが、初めてのコースでここまでできたことは評価できると思いますし、問題の原因もわかっているので、これからしっかり対処していきます。明日、もしも雨が降ればQ2 進出がこのまま決まるわけですから、今日の成果には満足しています。これからチーム・クルーと話し合って、明日に向けてさらにマシンを向上するための作戦を練ります」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合14番手/1分49秒104)
    「マシンのフィーリングがとても良かっただけに、最終的な順位にはとてもがっかりしています。タイムアタックのために新品タイヤに履き替え、本当なら最低でも1秒は短縮しなければならないところでコンマ2秒しか縮めることができませんでした。そのようなことがあってトップ10を逃してしまったのです。それでもマシンには自信を持っていますし、これから明日までにさらに磨きをかけていきます。明日、晴れてくれればQ2進出を目指してもう一度アタックします」

  • MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、アラゴンGPに期待
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは今週末、ファンの大声援を期待できるアラゴンGPに出場する。

    サンマリノGPで3位を獲得して、ますます士気が上がるビニャーレスは、ホームレースのひとつであるこのコースで表彰台の頂上を目指す。

    2011年は125ccクラスで3位、2013年はMoto3で2位、2014年はMoto2で優勝を果たして合計3回表彰台に上っており、今年はMotoGPでの表彰台獲得が期待されている。

    チームメイトのロッシは前回のサンマリノGPで3回連続の4位に留まっており、今回こそ表彰台を獲得したいところ。アラゴンは決して相性の良いコースではないが、ここがMotoGPの日程に加えられた2010年以降、2013年、2015年、2016年にいずれも3位で表彰台に上っている。

    モーターランド・アラゴンはバルセロナから車で2~3時間の距離にあるアルカニス近郊に位置。全長5.1kmのコースのなかに10の左コーナーと7の右コーナー、そして968mのストレートを持つ。MotoGP初開催の際には、ライダーとファンから愛されたことでIRTAベスト・グランプリ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。アジア/オセアニア・ラウンドを迎える前の一戦ということもあり、例年、多くのファンが足を運ぶイベントなっている。

    クアルタラロとモルビデリ、大活躍のミサノから7日で次戦アラゴンへ
    前回のサンマリノGPでは素晴らしい活躍を見せたPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリ。イタリアからスペインへ移動して連戦となる今回も、勢いを維持して好成績獲得に意欲を見せている。

    ミサノではM・マルケスと終始、優勝争いを展開したクアルタラロは、GPルーキーとしてのここまでの成長に自信を深めている。今回も前回と同様の作戦で好スタートからハイペースを維持し、今季5度目となる表彰台を獲得することが目標。

    チームメイトのモルビデリも前回5位と健闘しており、YZR-M1のベース・セッティングの進化とともに上位を目指して戦う。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス
    「ミサノで表彰台を獲得したあと、次のアラゴンにも期待が高まっています。スペインで開催されるすべてのラウンド同様、ここにも多くのファンが来てくれて素晴らしい雰囲気で私を迎えてくれますし、私自身、このコースがとても気に入っています。シーズン後半戦が始まって以来、どんどんポテンシャルが上がってきていて、このところはとくに上向きになっているので、今回も良い走りをお見せできると思います。毎回、前進し続けるという目標に集中していきます」

    バレンティーノ・ロッシ
    「ミサノのあとすぐアラゴンへ移動して連戦となります。私たちにとって難しいコースであることは歴史が物語っていますが、前回からの課題に集中することで前進を図り、少しでも上を目指せるようベストを尽くしたいと考えています。ここではいつも苦戦してきましたが、今年はこのところ良いレースができているので期待もしています。ハードワークが必要なことは間違いありませんが、以前よりも良い戦いをすることが目標です」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「チームとバレンティーノとホームGPからマーベリックのホームGPへ。アジア/オセアニア・ラウンドへ向かう前の最後の一戦ということもあって、私たちにとっても特別なレースになります。このあとは最終戦のバレンシアまでヨーロッパのファンに会うことができないのですから、良い成績とともに彼らに’Goodbye’を言いたいと思っています。マーベリックは調子が上がっており、2戦連続で3位を獲得。しかもこのコースが大好きなので、今回も好成績が期待できることは間違いありません。バレンティーノのほうはここのビック・ファンというわけではありませんが、それでもこれまでに3回、表彰台に上っているので今回もそこに向けてモチベーションを上げています。ハードワークを通じて、前回ミサノでの成果をここでも生かせるよう期待しています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ
    「マルコ・マルケスとミサノでバトルしたあと、自信を持ってアラゴンへ向かうことができます。前回は非常に好調で、そこからわずか5日で、良いコンディションを保ったまま次のレースを迎えられるのですから、今回も大いに期待しています。レッドブル・リンクでもミサノでも、好スタートを切って最初の5ラップでスパートすればトップ争いに加われることは証明できているので、ここのロング・ストレートも大きな問題にはならないと思います。そのためにも最初の目標はフロントロー獲得。それからいつものようにベストを尽くします」

    フランコ・モルビデリ
    「マシンのフィーリングが非常に良くなっていて、シルバーストン、ミサノと連続で良いパフォーマンスができたことで自分自身への信頼も高まっています。アラゴンにはロング・ストレートがありますが、コーナー・スピードにおいては前回までにかなり上がってきているので、今回も前回と同じレベルで戦えることを期待しています。2017年にはMoto2で優勝、その前の年も表彰台に上り、また昨年は速さをアピールするなど良い思い出がいくつかあります」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 決勝レポート

    ビニャーレスが2戦連続の表彰台。
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは、ほとんどの時間帯で3番手を走行。トップ2台に仕掛けるチャンスを狙っていたが、わずかに届かなかった。一方、地元ファンの期待を背負いグリッド7番手からスタートしたバレンティーノ・ロッシは、全力のプッシュで4位まで浮上した。

    ビニャーレスはポールポジションからスタート後、前日に語っていたとおりの作戦を実行。すなわちオープニングラップの第1コーナーで首位をキープし、そのまま後続の追撃を抑え続けた。しかしアドバンテージを広げることはできず、3ラップ目にはファビオ・クアルタラロに、4ラップ目にはM・マルケス(ホンダ)に先行を許して3番手へと後退した。

    その後はフロントのフィーリングが十分でなかったこともあり、思うようにペースを上げることができない状態が続いたが、あきらめることなくついて行き、14ラップ目以降は少しずつ差を短縮。トップ2がバトルする間に一旦は0.8秒差まで近づいたが、最終的にはトップから1.636秒差の3位でチェッカーを受けた。

    チームメイトのロッシはグリッド7番手、3列目からのスタート。素早くペースを上げて始めからポジションアップを狙ってゆくが、A・リンス(スズキ)をなかなかパスすることができない。6ラップ目まで追撃を続けてリンスがコーナーではらむ間にようやく前へ出ると、そこからが本当の勝負の始まり。地元ファンの声援を受け、7ラップ目にP・エスパルガロ(KTM)をパスして5番手。さらに9ラップ目には自己ベストを記録するなど順調にペースを上げていった。

    ミサノ・サーキットのレイアウトを考慮し、冷静に次のチャンスを窺うロッシ。16ラップ目まで待ってF・モルビデリに仕掛けるも一度目は失敗。同ラップの第14コーナーでもう一度トライし、ついに4番手に浮上。モルビデリも懸命について行ったがロッシが抑えきって4位でゴールラインを通過。トップとの差は12.660秒となっていた。

    この結果、ビニャーレスはランキング5位をキープ。ロッシが5ポイント差のランキング6位で続いている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位、Monster Energy Yamaha MotoGPはチーム・ランキング3位をそれぞれ維持している。

    クアルタラロが2位、今季4度目の表彰台
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロが今季4度目となる表彰台を獲得。最終ラップで激しい首位争いを展開し、わずかに及ばず2位となった。チームメイトのF・モルビデリもホームレースで大健闘を見せ、MotoGPで自己ベストタイの5位を獲得している。

    クアルタラロは3周目にトップに立つと、M・マルケスを抑えて最終ラップまでポジションをキープ。最後の最後で逆転されてしまったが、僅差の2位でチェッカーを受け、ランキングでも7位に浮上した。またトップ・サテライトとしてルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得のためのリードを拡大している。

    一方、ホームコースで自己通算100回目のグランプリに臨んだモルビデリも今季2度目となる5位獲得と健闘。この好結果をはずみに、次回アラゴンではさらなるジャンプアップを目指す。第13戦終了時点でランキング10位につけている。

    第14戦アラゴンGPは9月20日(金)にフリープラクティスがスタート。22日(日)に決勝が行われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(3位)
    「トップに1.5秒差まで近づいての3位ですから、とてもうれしい結果です。レースのたびに少しずつ差が縮まっていて、ここからさらに、いかに速く、いかに安定して走れるようになるかを懸命に追求しているところです。今日のミサノ・サーキットは路面がとても滑りやすい状態でしたが、そのなかで上位争いを展開することができました。ここに来てようやく、いろいろなことが分かってきたという感じです。もちろん、まだまだ不十分ですが、少しずつ自信がついてきていますし、ヤマハのマシンが正しい方向へと進んでいることは間違いありません。私たちは日に日に調子を上げています。私自身もしっかりと前進を続けるなかで、優勝争いのポテンシャルを実感し始めています」

    バレンティーノ・ロッシ(4位)
    「表彰台を目指していました。なぜなら、ファンのみなさんの声援をあの台の上から聞くのは最高の気分ですからね。でも残念ながら、レースは思い通りにはいきませんでした。予想ではマーベリックがもう少し速く、クアルタラロがもう少し遅いと考えていたのですが、いずれにしても前の3台のほうが私よりもペースが良かったということ。コースのなかの2~3か所で彼らに遅れをとってしまうところがあって、それはプラクティス中からわかっていたので、何とか解決しようと取り組んできましたが、残念ながら成功には至りませんでした。グリッド7番手も厳しい条件となり、ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をパスしたあとリンスに抜かれてしまいました。またフランコ(モルビデリ)にも手間取ってしまいました。私が仕掛けるたびに、彼は素晴らしい走りをしましたからね。このコースでのオーバーテイクの難しさはよく知っていますが、今日もその通りになってしまったということです。私自身のペースもトップ3には及ばず、なかなか近づくことができませんでした」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「優勝争いの一員になることを目指していましたが、残念ながらわずかに及びませんでした。マーベリックは好スタートを切りましたが、そのあとフロントに違和感がありトップから離されてしまいました。それでも少しずつペースを上げ、何度かトップ争いのラップタイムを上回ることも。とくに最後の5ラップは着実に差を縮めていったのですが、パスするにはまだ足りませんでした。厳しい状況のなかで最大限の結果をつかみ、前回に続いて表彰台に上がれたことは、チームにとって大きな励みになっています。
    バレンティーノのほうはグリッド3列目からのチャレンジ。このコースは最初のほうにタイト・コーナーが続いているので、いつも以上に厳しい状況でした。そのようななかでも彼は終始、好調を維持し、最終ラップの最後の瞬間まで懸命にプッシュして4位を獲得してくれました。地元のファンのためにも、彼にもマーベリックと一緒に表彰台に立ってもらいたいと強く願っていたので、それが実現しなかったことは残念。オーストリアとイギリスでも、あと一歩というところまで迫っていたので、何とか実現できるようチームとして懸命に努力を続けます。ふたりが優勝争いを展開し、そろって表彰台に上ることが私たちの目標です。近いうちにまた、そのようなチャンスが巡ってくると信じています。次の日曜日の第14戦に備えて、これからアラゴンへ向かいます」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(2位)
    「ただただ、この結果をうれしく思います。最後までレースをリードしていましたが、マルコが最終ラップで仕掛けてくることはわかっていました。実際にその時が来て、一旦は抜き返すことに成功。でも2回目に抜かれたときには、ちょっとはらんでしまって、もう挽回は不可能でした。第11コーナーでは私のほうが少し速かったので、最後まであきらめることなく戦い続けましたが、結局は2位に留まらざるを得ませんでした。マルコは終盤、タイヤの片側のグリップで優っていました。でも私は右側にアドバンテージを感じることができたので、タイヤをコントロールする方法を身につけた結果だと誇りに思いました。全力を賭けて戦いましたが、最終ラップのバトルではマルコのほうが経験豊富。今日もその強みを生かして優勝をさらっていきました。彼との優勝争いは初めてで、ここまでの私のキャリアのなかで最高の瞬間になりました」

    フランコ・モルビデリ(5位)
    「結果にはとても満足しています。ウイークを通じてペースが良く、マシンのフィーリングも上々でした。ただ決勝では、路面温度が上がってグリップが昨日よりも低下したため、安全に走り切るためにペースを落とさなければなりませんでした。今回は、ヤマハの全員がとても好調でした。この勢いを来週もキープしたいと思っています。大勢の地元ファンの前で5位を獲得できたことは、私にとってとても特別な出来事です。しかもそれが、偶然にもちょうど100回目のGP出場と重なったのです。2013年、ここミサノでのレースにワイルドカードで出場したときのことを今でも覚えています。でもそのときには、6年後にこのような素晴らしいマシンに乗り、素晴らしいチームとともにMotoGPで5位を獲得するなど想像もできませんでした」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「見事なレースを展開し、最終ラップではマルク・マルケスとのバトルを見せてくれました。とても感動的な瞬間でした。私たちチームにとっては非常に誇りに思える出来事ですが、同時に、タイトルを賭けて戦っているマルクが、今日もこのように最後までしっかりと戦ってくれたことに敬意を表します。非常にフェアな戦いでしたし、これからまた何度でも、ファビオ(クアルタラロ)がマルクに挑んでゆくところを見たいと思います。フランコ(モルビデリ)も5位獲得とほんとうによくがんばりました。そして私たちとともに100回目のグランプリを迎えたことをうれしく思います。素晴らしいチームワークを喜び、”ハッピー・ファミリー”としてこの地を去ります」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「ファビオ(クアルタラロ)は多くの周回でレースをリードし、マルク・マルケスとの真っ向勝負に挑みました。フランコ(モルビデリ)もまた、たくさんのファクトリー・マシンを抑えて5位獲得と健闘しました。今回はヤマハがとても好調だったので、ここから何かが始まり、初優勝の実現も遠くないことを期待しています。結果に満足していますが、やはり、あとわずかと迫りながら勝利を逃したことに残念な気持ちを隠すことはできません」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 予選レポート

    ビニャーレスがポールポジション獲得
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスはサンマリノGPのQ2セッションで大健闘。コース上の混雑を避けて2回のピットストップを行う作戦をとり、見事ポールポジションを獲得した。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはQ2を順調にスタートしたものの、2回目の走行でタイムを更新することができず7位に留まっている。

    ビニャーレスはタイムアタックに十分なクリアスペースを確保するために、マシンを2回乗り換えるという明確な作戦を持ってQ2に臨んでいた。最初のアタックで4番手につけ、2回目もそのポジションを維持したあと残り8分でピットイン。そして1分以内に2台目のマシンで復帰すると、その間に第1マシンには最終走行のために燃料が入れられた。

    2回目の走行で3番手に上げてから再び第1マシンに乗り換えたビニャーレス。残り時間はわずか2分半、チェッカーフラッグがすでに用意されているなかで一気にペースを上げ、1分32秒265をマークしてトップに躍り出た。2番手に0.295秒差をつけ、今季2度目となるポールポジションを獲得している。

    一方のロッシは通常通りに1ストップの作戦を採り、最初のアタックで5位。1分33秒079でポジションをキープしたものの、3度目のトライで短縮できないままピットに戻ってきた。2回目の走行に残された時間は5分。これを最後まで使い切って懸命にプッシュし続けたが、マシンは思うように走ってくれなかった。最終ラップでは第3セクションと第4セクションでアクシデントがありラップタイム更新のチャンスは消滅。さらにはコースのリミット・ラインを越えたことで記録がキャンセルとなった結果、ロッシはトップから0.814秒差の7番手となり、グリッド3列目に留まっている。

    クアルタラロとモルビデリ、サンマリノGP予選で絶好調
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリが好調ぶりを発揮し、チームとして最高の3番手と4番手を獲得した。

    クアルタラロは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでトップタイムをマーク。気温が上がりコンディションが変化したQ2ではやや苦戦したものの、1分32秒571で3番手を獲得して今季7度目となるフロントロウにつけた。

    一方のモルビデリはクアルタラロにコンマ1秒差の4番手となりグリッド2列目。午後のセッションでは気温上昇とともにグリップ・レベルが低下したが、その対処方法に懸命に取り組み、明日の決勝に備えている。

    決勝は現地時間14:00にスタート。全27ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(予選トップ/1分32秒265)
    「とてもうれしくて興奮しています。ここまで非常に順調で、とてもいい雰囲気を作り出すことができています。もちろん、ここで終わりというわけではありませんが、予選でトップを獲得するのは難しいことなので、今はこの瞬間をエンジョイしているのです。すでに決勝に向けての準備も万全。リズムが良く、終盤までペースを維持することができています。テストのときには滑りやすい路面コンディションと格闘し懸命に取り組んできたので、その成果がここに現れていると思います。すべてはチームの努力のおかげです。今回はウイーク初日からヤマハの全員が好調でしたが、なかでも私がひとつ前へ出ることができました。他にもかなり接近しているライダーがいるので状況を見なければなりませんが、明日は第1コーナーからトップに立ち、そのあとも最後まで全力でプッシュしていくつもりです。もちろん優勝を狙います。失うものは何もなく、すべてが勝利のためにあります。その結果がどうなろうと、優勝を目指す気持ちが重要だと思っています」

    バレンティーノ・ロッシ(予選7番手/1分33秒079)
    「残念な結果になってしまいました。フリープラクティス第4セッションでは非常にペースが良く順調だったのですが…。Q2も好調を維持できるはずでしたが、ソフト・コンパウンドを履いたら問題が出てしまいました。最初のラップで苦戦し、そのあとも混雑につかまってしまいました。7番手ということは2列目に入れなかったということですから、とても厳しい状況。2列目と3列目では大きく違うのです。でもペース自体は悪くないので、とにかく全力でトライします。セッション終盤、私は2本目のタイヤで限界までプッシュしていました。そのときに高速コーナーでマルケスに抜かれたことで遅れてしまいました。彼はそのあとグリーン・スペースへ出たのでペースを落とすだろうと思い、私はイン側に留まって抜き返そうとしました。ところが彼がライン上に留まったためブレーキングでオーバーテイクを試みることになり、そこではらんでしまったのです。最終ラップに100%を賭けていましたが、最後のチャンスを失ってしまいました」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「あらゆる意味で、非常に激しい予選セッションになりました。まずマーベリックに”おめでとう”を言います。カタール以来のポールポジションです。今日は彼の2ストップ作戦が功を奏し、スリップストリームの効果も使わず彼ひとりの力で1分32秒265という見事なタイムを記録しました。ミサノ・テストでも非常に好調でしたが、今回のこの暑さのなかでも、実際のところ今シーズンはこの暑さに苦労してきたわけなのですが、彼は好調を維持しています。ですから明日の決勝がとても楽しみです。一方、バレンティーノのほうはホームレースを3列目からスタートすることとなり残念です。でもプラクティスまでは、とても好調だったのですから、ペース自体は決して悪くありません。明日はウォームアップ・セッションで試してみようと思っていることがあります。決勝ではふたりそろって素晴らしいレースをお見せできるよう準備を整えます」

    Petronas Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(予選3番手/1分32秒571)
    「難しいセッションになってしまいましたが、フロントロウ獲得の目標に届いたので良かったと思います。午前中はとても好調に乗れていたのですが、午後は風と気温上昇でコンディションが大きく変化。その対処方法を間違えて、そうするべきではないタイミングでフロントをソフト・コンパウンドに換えてしまったのです。それでも何とか好位置を確保できましたし、決勝で上位を狙うだけのペースも持っています。好スタートを決めてポジションを下げないようにできれば、トップ5を狙っていけるはず。さらに上を目指すチャンスがあれば、必ずそれをつかみに行きます」

    フランコ・モルビデリ(予選4番手/1分32秒710)
    「予選セッションはとても順調で、前の2列までを確保するという目標を達成することができました。フロントロウまであとわずかだったので、ちょっと悔しい気持ちもありますが、4番手のポジションに満足していますし、これからまた作業を続けて明日はさらに上を目指します。決勝では好スタートを決め、そこから最後までいい走りを続けることが目標です。このコースは路面グリップが悪く、午後になって気温が上がるとますますひどくなってしまいます。でもそれは誰もが同じ条件なので、重要なことはリアタイヤのチョイスだと思っています」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ミサノのフリープラクティスで好調
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがテスト以来の好調を維持し、フリープラクティス第2セッションでトップタイムをマーク。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはセッティング作業に取り組み4番手を獲得した。

    ビニャーレスは最初のタイムアタックで1分33秒715を記録して2番手。さらに少しずつ短縮すると、同一走行のうちに1分33秒599として3番手以内をキープした。第1セッションのなかでは3回の走行を行い、第1、第2、第4セクションでタイムを更新。最終的にはトップから0.446秒差の3番手で終えた。

    午後からの第2セッションでもハイペースをキープ。序盤で2番手につけると、セッティング作業に取り組みながらさらに調子を上げて、終盤では1分32秒775を記録してトップに立った。2番手との差は0.057秒だった。

    ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリのグランドスタンドは、地元のヒーロー、ロッシのファンが埋め尽くしていた。しかし午前中の第1セッションで多くの課題を用意していたロッシは、おもにセッティング作業に集中。ラップタイムでは1分34秒台を数回マークしたものの、そのうちの5回はキャンセルとされて9番手に留まった。ベストタイムはトップから1.029秒差の1分34秒182。

    第2セッションではトップ10確保を目標に、さらなるポジションアップを狙う。ファンの声援に後押しされながら着実にペースを上げ、セッション終盤のアタックでは前後タイヤにソフト・コンパウンドを選択して1分33秒470をマークした。これでトップとの差を0.695に短縮し、総合4番手で初日を終えている。

    セッション終了後にMonster Energy Yamaha MotoGPは、55年前の今日の出来事を回想した。イタリアはモンツァ・サーキットで1964年9月13日、イギリスのレーシング・アイコンとも言うべきフィル・リードがYamaha RD56を駆り、自身シーズン5度目の優勝を果たしてヤマハに初めてチャンピオンシップの勝利をもたらしている。

    クアルタラロとモルビデリが2番手と5番手を獲得して好調
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとF・モルビデリは、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで第1セッションからペースを上げ、それぞれ総合2番手と5番手で初日を終えた。

    2週間前に同コースで行われたテストではトップタイムをマークしたクアルタラロ。今日も初めからペースを上げ、路面グリップの低下と戦いながらも第1セッションでトップ、総合順位では2番手獲得と好調を維持した。明日の予選でも上位獲得に自信を見せている。

    一方、テストでは3番手を獲得していたモルビデリも序盤から好調。ラップタイムの追求よりもレース距離でのマシンの反応を見ることに集中しながら総合5番手を獲得した。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合1番手/1分32秒775)
    「前回のテストが非常に好調だったので、そのときの好フィーリングを維持しようと努めました。今日はコースがとても滑りやすかったので苦労しましたが、それでも好タイムを記録することができたのでハッピーです。まだ課題はたくさんありますし、2~3人のライバルはこれからもっとペースを上げてくるでしょう。今日はミディアム・コンパウンドのタイヤしか試しておらず、ハードもソフトもロングランを行っていないので、明日はそちらの状態もつかんでから様子を見たいと思います」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合4番手/1分33秒470)
    「マシンのフィーリングは好調でした。たとえばPETRONAS Yamahaのマシンと比べてみても、どうやら私たちのマシンのほうがグリップ、加速とも良いようでした。私個人としては、セッティング面でまだたくさんの課題があり、とくにマシン・バランス向上を目指しています。それでも初日としては良い状態ですし、ヤマハがトップタイムをマークしたのはうれしいことです。この調子で明日も頑張ります」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「2週間前に行ったテストの成果をベースに初日をスタート。いくつかの項目を再度テストしながら、前回のデータを再確認していきました。テストのときはヤマハのマシンが絶好調でしたが、その一方で、昨年の同大会を思い出すと、暑さのなかでタイヤの消耗に悩まされ非常に苦戦していました。今日も同じように暑かったので、この問題に取り組む絶好のチャンスとなりましたし、日曜日の決勝も同じような天気が予想されています。滑りやすいコンディションでも好タイムを記録できたのは大きな成果です。初日はこのように好調にスタートできました。ここからさらに上げていけるようベストを尽くします」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合2番手/1分32秒832)
    「テストのときと比べてグリップ・レベルが低く、難しいコンディションとなりました。私たちより先に走るMoto2とMoto3のライダーたちが路面にゴムを付けてくれるのを待つというのが良い方策かもしれません。セッション終盤になるとソフト・コンパウンドでペースを上げられるようになりましたし、セッティングを煮詰めることでさらに上げていけると確信しています。テストのときよりも少し遅くなってしまいましたが、それはライバルたちも同様のようです。何度かフロントを滑らせて危うい場面もあったのですが、このような経験を通してタイヤの限界を知ることができるようになるので、そのたびに学んでいます」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合5番手/1分33秒524)
    「とても好調で、大きな成果が得られました。午前中の第1セッションではセッティングについていくつかの項目を試し、初めはあまりフィーリングが良くありませんでしたが、終盤に向けて正しい方向性が見えてきました。好調を維持して臨んだ第2セッションでは、気温が上がったなかでのタイヤの反応を確認。依然、気持ちよく楽しく乗ることができ、スムースなライディングを可能にしてくれました。タイムアタックは私のウイークポイントでもありますが、明日のフリープラクティス第3セッションでさらに上げ、予選では前の2列目までを目指していきます。今日は4台のヤマハがトップ5に入れたので、初日としてとても順調と言っていいと思います。明日はまずグリップ・レベルを把握し、それから決勝に向けた作戦を立てていく予定です」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、第2のホームレース、ミサノへ
    Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、第13戦サンマリノGP出場のためミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリを訪れる。イタリアのレースファンたちは、チームの第2のホームレースであると同時にロッシのホームレースでもあるこの大会を毎年、心待ちにしている。

    ミサノ・テストから2週間、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは母国スペインからイタリアと向かう。一方のバレンティーノ・ロッシははるばる旅をするまでもなく、自宅からわずか20分でミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへ到着。

    2週間のインターバルにも母国でハードワークを続けてきたビニャーレスは、トップ・ヤマハを目指して全力でプッシュする意気込み。ここサンマリノでは2013年にMoto3で2位を獲得して表彰台に上っている。今シーズンは前回イギリスGPでハイペースをアピールし、ミサノ・テストでは4台のヤマハが6位までに入るなど調子が上がっており、トップ争いを目標に臨む。

    ロッシは10日、YZR-M1で故郷タブリアのVR 46 Motor Ranchを出発。10代の頃に50ccスクーターを走らせた公道を通ってミサノ・サーキットへと向かった。そこには地元のヒーローを応援しようと黄色を身につけた大勢のファンが集結しており、MotoGPで7度目となる表彰台に期待をかける。2008年、2009年、2014年に優勝、2012年と2016年に2位、2010年に3位を獲得して表彰台に上っている。

    ミサノ・サーキットは1972年に建設され、’80年代から’90年代初期にかけてグランプリ開催地の常連となってきた。2007年にはMotoGPの安全規定に沿って修復され、再びMotoGPカレンダーに復活している。全長4.2km、時計回りのコースにはシケインが新たに加えられて左コーナーが6、右コーナーが10となり、ますます見応えが増している。

    クアルタラロとモルビデリ、テストでの好調をそのままにサンマリノGPに臨む
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは2週間前、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで行われたテストで、それぞれ1位と3位のタイムを記録して好調。今週末のサンマリノGPでは、勢いをそのままにフリープラクティス初日から好スタートを目指す。

    クアルタラロは2位以下にコンマ5秒近い差をつけてトップタイムをマーク。前回のイギリスGPシルバーストンは転倒に終わったが、今回はその遅れを取り戻すだけでなく、再び表彰台を狙って勝負をかける。

    一方、チームメイトのモルビデリはそのホームレースで自己通算100回目のグランプリ・レースを迎える。マシンに好フィーリングをつかむことができればクアルタラロと同様に今季最高の成績も狙えると確信しており、ミサノ・テストでは、セッティングに関する悩みの解決に多くの時間を割いた。

    フリープラクティスは現地時間、13日(金)の9:55にスタート。決勝は15日に行われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス
    「2週間の休みがありましたが、その間もハードワークを止めることはありませんでした。心身ともに良い状態でミサノを迎えられるよう、十分な準備をしてきたのです。このところは好成績を獲得できてうれしかったですが、シーズンの最後まで良い位置をキープするために、これからも集中を切らさないようにしなければなりません。ヤマハ勢トップが、いつも私の目標です。ミサノ・テストでは多くの項目を試し、来年のことも視野に入れながら今シーズンの戦いにも大いに役立つ有益な成果を得ることができました。サンマリノGPはヤマハのホームレースのようなもので、大勢のファンも応援に来てくれます。素晴らしい雰囲気のなかでM1に跨り、表彰台を目指して戦うのを楽しみにしています」

    バレンティーノ・ロッシ
    「今回は正真正銘のホームGP。私の家はここからわずか10kmのところにあって、ミサノで育ち、ミサノで初めてバイクに乗りました。今年も大勢の母国ファンが応援に来てくれることを期待しています。イエローに埋まったコースを母国ファンの声援を受けて走るのは最高の気分。彼らに応えられるよう全力を尽くします」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「私たちにとっても、多くのファンにとってもミサノは特別な場所です。バレンティーノの故郷、タブリアに近く、チームとしても第2のホームレースと見なしています。ここのサポーターたちはモーターバイクやモータースポーツに対してとても熱狂的で、その情熱は目に見えるほど明らかです。バレンティーノもマーベリックも彼らに支えてもらっているので、できるかぎりの好成績で報いたいと思っています。2週間前のテストも順調でした。ポジティブな気持ちで週末を迎えることができそうです」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「ミサノは本当のホームコース。とても特別な場所です。我が家からコースが見えますし、ここでたくさんのトレーニングやライディングを行ってきました。友達や家族が見に来てくれて、彼らの存在が私をリラックスさせ、また必要なときには奮い立たせてくれるのもありがたいところです。2日間のテストではセッティング作業を通してラップタイムが上がるなど大きな成果が見られました。でも2週間前とはコンディションも変わっているはずなので、グリップ・レベルなどを注意深く観察する必要があります。第3コーナー、第11コーナーなどの高速コーナーではもっとペースを上げられると考えていて、その意味ではセッティングはまだ100%というわけではありません。練習時間はたっぷりあるし、改善すべき課題もわかっているので、ウイーク初日を充実させて自信を持ってスタートラインに立ちたいと思います」

    ファビオ・クアルタラロ
    「ミサノ・テストでは150ラップ以上を走って良いセッティングが見つかったので、フリープラクティス第1セッションから好調な走りができると思います。シーズン中盤はなかなかチャンスがありませんでしたが、今回のように、レースの前に2日間のテストができたのはとても有益でした。すでにいいペースが出ていて予選では好タイムを記録できるとわかっていますから、これに加えて決勝用ペースをもう少し上げられれば、レース終盤までいい戦いができるでしょう。小さいコースですが、そのなかにすべてが揃っている感じ。私たちのマシンには合っていると思います」