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  • 【IMSA】 マツダRT24-P、ミッドオハイオで初表彰台3位

    【IMSA】 マツダRT24-P、ミッドオハイオで初表彰台3位

    オハイオ州ミッドオハイオ・スポーツカーコースにてIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 第4戦2時間40分レースが行われ、マツダチーム・ヨーストの77号車マツダRT24-P(オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス組)が総合3位となり、表彰台に上がった。2017年1月にデビューしたマツダRT24-Pにとってこれが初の表彰台となる。

    2台のマツダRT24-Pは、今回のミッドオハイオでは予選から好調ぶりを発揮していた。予選では、77号車が3位、55号車(ジョナサン・ボマリート/スペンサー・ピゴット組)が4位となり、好位置からの決勝レーススタートを迎えることができた。2台は、スタート直後から先行する2台のアキュラ・ペンスキーにバトルを仕掛けたが、すぐにバックマーカーに追いついて、なかなか前に出るチャンスは訪れない。最初のピットストップで55号車はボマリートからピゴットにドライバー交代し、77号車はジャービスに代わってヌネスがトップ争いに加わった。一時はレースリーダーのアキュラを追って、2位、3位をマツダRT24-Pが占める時間もあった。しかし、ほどなくしてピゴットが駆る55号車はGTカーの1台にリアからヒットされ、車体にダメージを受けてリタイア。残る77号車のヌネスは3位で残り周回を走行し、トラフィックを処理しながら2位アキュラとの差を縮めていった。しかし、オーバーテイクするまでには至らず、3位でチェッカードフラッグを受けることとなった。

    ジョン・ドゥーナン(マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクター)
    「今回の結果は私たちのプログラムにとってまたひとつのステップとなりました。結果には様々なファクターが絡むものの、明らかに私たちのマシンは優勝できるペースが築けていました。トラフィックの処理は最初からストラテジーに盛り込み済みで、そこに挑戦する以外に手はありません。レース毎に改善を見いだすことがプログラムにとって大切なので、今回のポディウムは大きな進歩です。ポディウムは、間違いなく私たちの全パートナーの努力に対する励みとなります。次のデトロイトでは、優勝を目指して、さらに進歩を続けます」

    オリバー・ジャービス(77号車マツダRT24-Pドライバー)
    「信じられないレースでした。チームが用意してくれたマツダRT24-Pはまさにファンタスティックなコンディションであり、僕は自分自身のレースを満喫しました。今日のアキュラと僕たちのクルマの4台によるバトルは本当に楽しかった。しかし、幾度となくバックマーカーに引っかかってしまったのは残念でした。とはいえ、今季ここまでのマシンの進歩は顕著であり、チームには本当に感謝しています。デトロイトでは、なんとしても勝ちを手にしたいですね」

    スペンサー・ピゴット(55号車マツダRT24-Pドライバー)
    「ジョナサンと僕にとっては辛い結果となりました。ジョナサンが素晴らしいスタートを切って、ポディウム圏内でバトンタッチしてくれました。マシンも本当に文句ない仕上がりでした。しかしながらGTカーにヒットされ、ほんの数周でポジションを失ってしまいました。とても残念なことであり、ハードワークしてくれたチームには本当に申し訳ない思いです。僕が出られるワトキンスグレン6時間では、価値のある結果を残して彼らに報いたいと思います。ワトキンスグレンが待ち遠しいです」

  • 【IMSA】 マツダ、セブリングの表彰台を目前にトラブル発生

    【IMSA】 マツダ、セブリングの表彰台を目前にトラブル発生

    IMSAウェザーテック選手権 第2戦 第66回セブリング12時間レース決勝が3月17日(土)セントパトリックデーに行われ、マツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-が6位、同77号車は8位でフィニッシュした。

    55号車は最終ピットインまで優勝したニッサンDPiとトップ争いをしており、バッテリートラブルによって後退の憂き目に遭っている。しかしながら、長い時間トップ争いを演じたほか、レース中のファステストラップを記録するなど、マツダRT24-Pの速さが本物であることを実証した。

    前日の公式予選で2台のマツダRT24-Pは7位と9位につけながら、予選後再車検で違反が発覚し、15番、16番グリッドからの決勝レーススタートとなった。透明テープをボディパーツの接合面に貼り、少しでも段差を減らすのがWECでは常識となっているが、IMSAではそれが認められなかったとのこと。しかしながら、土曜日の午前10時40分のスタート直後から2台は速いペースで挽回し、1時間後には55号車ジョナサン・ボマリート/スペンサー・ピゴット/ハリー・ティンクネル組が6位、77号車オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス/ルネ・ラスト組は9位まで順位をあげ、トップグループに追いついている。しかし、77号車が55号車の直後にまでポジションアップした3時間経過後にブレーキトラブルが発生。ピットでの修理に時間を要し、15位に後退した。

    その後さらに上位車を追い詰めた55号車は、レース中盤にはラップモニターのトップにまで上がっている。ライバルとのピットインのタイミング差によって、1位、6位、1位、5位、1位、3位とポジションを入れ替えながら、55号車は実質トップの22号車ニッサンDPiとのギャップを詰めて行き、レースフィニッシュの1時間前にはその差6秒にまで詰めた。今回344周の全周回中、55号車がレースをリードしたのは、計58周。

    レースが残り45分を切った午後10時頃、22号車ニッサンDPiと55号車マツダRT24-Pは、重なるように最後のピットイン。ドライバーのティンクネルはそのままに、燃料補給とタイヤ交換だけをスピーディに済ませた55号車は、隣り合わせのピットだった22号車とほぼ同時にピットアウトしたが、なんとエンジンがストールし再始動しない。ピットクルーによってクルマを引き戻し、なんとか再始動するのに約2分を要し勝負権を失う。

    その後は、時に22号車を上回るペースで残りの周回をプッシュしたが、ドラマはここで終了。55号車は6位でフィニッシュラインをクロスした。トラブルの原因は、車載バッテリーの不具合でした。一方、序盤に15位にまでポジションを落とした77号車は、時間を追うごとに順位をあげ、最終的には8位完走を遂げている。また、オリバー・ジャービス搭乗時に記録したベストラップは、今回のレース全体のファステストラップとしてレコードブックに記録されることになった。

    ジョン・ドゥーナン (マツダUSAモータースボーツ担当ダイレクター)
    「マツダチーム・ヨーストにとって、今日は信じがたい一日となりました。私達がトップ争いをし、さらに長い間レースリーダーとなり、ファステストラップを記録。さらに素晴らしい燃費を実現するとは、誰が想像したでしょう。私は、このチームと今日のパフォーマンスを支えてくれた全てのテクニカルパートナー達を誇りに思います。デイトナ以後、まさに大きな進化をとげたのです。今回のレースでは、いくつかの逆境を克服しながら、最高のパフォーマンスを見せた私たちのドライバーの頑張りには心から感服しています。レースの最終局面で優勝のチャンスを逃してしまいましたが、これにめげずまた上を向いて行きたいと思います」

    ハリネー・ティンクネル (55号車マツダRT24-Pドライバー)
    「実質4位で迎えた最後の40分間が、運命の分かれ道でした。そこまでに見せた僕たちの存在感は、驚異的だったはずです。このプロトタイプレースにおける最高のライバル達との最終的なバトルに加わることができたことを、チームに心から感謝します。シーズン前に僕は、このクルマなら絶対勝てると確信していました。そして、今回は勝利のちょっと手前まで来ることができました。今は悔しさでいっぱいですが、ポジティブな収穫がたくさんあり、今年の残りのレースがとても楽しみです」

    オリバー・ジャービス (77号車マツダRT24-Pドライバー)
    「序盤のロス挽回をかけて、僕たちは速いペースで走り、プッシュし続けました。チームメイトが速いラップタイムを刻んでいたので、僕も同じことをしてやろうと考えていました。そうしたらラッキーなことに、クリアラップをキャッチすることができました。ご覧の通り、今日のマツダRT24-Pは素晴らしいパフォーマンスでした。競争力は確かであり、デイトナから大きな進歩を遂げています。今回のトラブルもすぐに解決できると思います。ハードワークをものともせず、今日のレースで戦える可能性を僕たちに与えてくれたマツダチーム・ヨーストには、本当に感謝しています。僕たちには勝てるポテンシャルがあることをお見せできたと思います」

  • 【IMSA】 マツダ、セブリング12時間は車両規定違反で最後尾スタート

    【IMSA】 マツダ、セブリング12時間は車両規定違反で最後尾スタート

    3月16日(金)にセブリングレースウェイで第66回セブリング12時間レースの公式予選が行われ、鮮やかなソウルレッドクリスタルにペイントされた2台のマツダRT24-Pは、7位と9位の結果を獲得。しかし、予選後の車検で2台のマツダプロトタイプは、ボディパーツのつなぎ目にタンクテープが貼られていたことが違反と判明。タイム抹消のペナルティを受け、プロトタイプグループの最後尾からスタートすることになった。

    金曜日の午後はおよそ27℃ほどに気温が上がり、ルネ・ラストがドライブする77号車 マツダRT24-Pは、1分48秒194の好タイムを記録した。木曜日のナイトプラクティスではトップタイムをマークしていたラストは、レースではマシンをトリスタン・ヌネスとオリバー・ジャービスと共にシェアする。

    「明らかにこの暑いコンディションは、誰にとっても厳しいでしょう」とルネ・ラストはコメント。

    「クルマは、走り出した1周目には非常によかったのですが、それからリアタイヤが過熱し始め、ハンドリングが結構難しくなってきました。しかし、僕たちのレースペースには満足できると思います。僕たちのマシンはデイトナからここまでかなりの進歩を見せており、ライバルとの差はほんの僅かです。そして、昨日のナイトプラクティスで見せたように、気温が下がればライバル達よりタイヤを活用できるようになるはずです。日が暮れたら力強く走れると思います。ミスを起こさず、安定した走りでクルマを無事にチェッカーまで届けられるよう頑張ります」

    55号車マツダRT24-Pでタイムアタックしたジョナサン・ボマリートは、77号車と10分の1秒以下のタイム差で予選をフィニッシュした。彼は、ハリー・ティンクネル、スペンサー・ピゴットと共に55号車をドライブし、セブリング12時間決勝レースに挑む。

    「確かに、今日の高い気温は僕らにとって不利でした」と、ジョナサン・ボマリートも口を揃える。

    「しかし、僕らのマツダRT24-Pは、戦う準備ができていると思います。チームは、デイトナ以来絶え間なく努力しており、今週末ここまでのパフォーマンスはその努力の成果を証明しています。高い気温でも僕らのクルマは、各スティント、そしてレース全体でも良いペースで走れると思います。レース終盤まで全力でプッシュし、トラブルに巻き込まれずに無事に完走させるように頑張ります」

    この日の高い温度は、確かに予選結果に影響を及ぼし、そして土曜日の決勝レースでも行方を左右させる要素になるはずだ。

    「ステーティンググリッドは最後尾になってしまいましたが、我々はここまで素晴らしい週末を楽しんでいます」とマツダUSAモータースポーツ担当ダイレクターのジョン・ドゥーナンは語る。

    「昨日のプラクティスと今日の予選の目的は、明日の決勝レースの準備をすることでした。12時間レースでは、安定して速いペースでレース全体を走れるようにすることが最も重要だと思います。我々のマシンは、それができるパッケージになっていると思います。タイヤ消耗をマネージメントするのが大事な要素であり、昨晩マツダRT24-Pがナイトセクションに強いことを証明しました。セブリングでは、スタート時はまだ気温が上がっておらず、その後日中はとても暑くなります。そして日没後は再び気温が下がるので、ほかのどのサーキットよりも混乱させるトラックかもしれません。しかし、我々の昨晩のパフォーマンスを見る限り、今回は十分戦える態勢にあると確信しています」

  • 【デイトナ24時間】 マツダチーム・ヨースト、無念のダブルリタイア

    【デイトナ24時間】 マツダチーム・ヨースト、無念のダブルリタイア

    マツダは、マツダチーム・ヨーストとして新たな体制で挑んだデイトナ24時間レースをダブルリタイアという悔しい結果で終えた。

    IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースは、曇天ながら暖かく穏やかなそよ風が吹く中、1月27日(土)午後2時40分にローリングラップが始まり、戦いの火蓋が切って落とされた。

    予選9位でグリッドに並んだ55号車マツダRT24-Pは、ローリングラップ開始時にシフトアクチュエーターが作動せず、ピットレーンに取り残されてしまいた。しかし、その後ギアシフトはすることができて、スタートドライバーのジョナサン・ボマリートはフォーメーション1周目の隊列に追いつき、その後9番手の位置まで戻すことができた。そして、グリーンフラッグが振り下ろされ、24時間の長旅が始まった。

    55号車のジョナサン・ボマリートは、すぐに7位にポジションアップ。そして、予選不出走のため19番グリッドスタートだった77号車マツダRT24-Pは、オリバー・ジャービスがステアリングを握り、グリーンフラッグとともに追い上げを開始した。

    1時間後には55号車と77号車の関係は逆転し、55号車が13位、77号車が11位となる。しかし、その後、相次いでトラブルが両車を苦しめ始める。55号車はフロント左タイヤが外れて、タイムロス。幸いになことに大きなダメージはなく、再スタートするものの18位へと後退した。77号車にはタイヤバーストがあった。今回のデイトナ24時間は、DPi車のラップタイムが拮抗しており、パフォーマンス調整が効いている一方、このタイヤトラブルは各車にも発生している。ニッサンDPiやキャディラック10号車もそれぞれタイヤバーストに見舞われ、カウルを壊すなどのダメージも受けている。

    その後は、クラス16位、18位をキープしながらマツダRT24-Pは周回を重ねたが、徐々に他のトラブルが次々と2台に襲い掛かる。クラッチトラブルが発生し、タイムロス。また、両車ともに車体にバイブレーションが発生。それがやがて、じわじわと電気系統などへ影響を広げて行った。インタークーラーにクラックが入るトラブルも経験。これらは相当テストを重ね、走り込みを重ねていてもこれまでに起きていないトラブルだった。

    そして、長い夜が明け、レーススタートから17時間が経過した時点で、55号車のリア部から突然出火。コースサイドでオフィシャルによって火は消し止められ、ドライバーのジョナサン・ボマリートは無事脱出することができた。原因はエキゾーストからの熱によってボディに引火したこと。悪いことは連続するようで、18時間目を目前にし77号車もピットに入って来た。運転していたトリスタン・ヌネスによると、電気系統が不調のようでした。このエレクトリカルトラブルは相次いでいて、パワーステアリングなどのデバイスが正常に機能しなくなっていた。チームは修理を試みたが、再発時のリスクを考慮し、のちにリタイヤを決断した。両車ともエンジンやサスペンションなどの機能そのものは快調だったので、とても残念な結果となった。昨年のデイトナ24時間レースでデビューしたマツダRT24-Pは2年続けて2台共リタイヤの憂き目に遭ってしまった。

    今年からチームに加入したオリバー・ジャービスは「大変タフなレースでした。僕たちのクルマは確かにスピードを手に入れましたが、残念ながら信頼性が完璧ではありませんでした。改善するため実施しなければならないことは多数あると思いますが、このチームならやってきれると思います。しかし、去年のマシンから3~4秒もラップタイムが速くなるなんて、驚きです。チームは、大きなステップを登ったと思います。セブリング12時間には2013年にアウディの一員として出場し、優勝しています。是非マツダDPiのパフォーマンスを100%発揮して、また優勝を手に入れたいですね」と語った。

    マツダUSAのジョン・ドゥーナンは「今年のデイトナは期待通りの結果が出せないばかりか、これまでにないようなあらゆる種類のトラブルが発生しました。2013年以降このデイトナで思う存分レースを戦えていなかったので、新体制となった今年はなんとかしたいと思っていました。ヨーストチームとの提携は本当に誇らしいことです。しかしながら、ここデイトナで9日間、セブリングで3日間、ヨーロッパで2日間テストを行っていたにも関わらずトラブルは発生しました。起きたトラブルは、駆動系からエレクトリカル、タイヤと様々でしたが、55号車は出火してしまい、レース続行ができなくなってしまいました。77号車のエレクトリカルトラブルについては、安全面を考慮してリタイヤを決めました。一方ポジティプな要素もたくさんありました。マシンは明らかに速くなり、私たちが築いたペースはトップレベルのものでした。シリーズのこの先には、様々なタイプのレーストラックでの戦いに挑みます。去年7月に新体制について発表した時、私はマツダファンのために「勝利」、「ポディウム」、「チャンピオン」を取ると宣言しました。今日のトラブルを乗り越えて、約束を果たせるよう力を尽くしたいと思います」と語った。

    関連:デイトナ24時間レース 結果:キャデラック5号車が優勝

  • 【デイトナ24時間】 マツダチーム・ヨースト、両車のエンジンを交換

    【デイトナ24時間】 マツダチーム・ヨースト、両車のエンジンを交換

    1月26日(金)のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでは主にサポートレースの決勝レースなどが組み込まれ、24時間レースを戦うチームにとっては決勝前にドライバーやメカニック達の身体を休めるリラックスデイとなった。

    24時間レース参加チームの公式スケジュールとしては、朝9時40分から1時間のフリープラクティスのみ。そのほかは、メディア対応などに時間を使い、ドライバーは早めに解放される。

    マツダチーム・ヨーストは、このフリープラクティスには前日エンジン交換した77号車マツダRT24-Pだけが出走し、代わって55号車がエンジンチェンジを実施した。

    マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクターのジョン・ドゥーナンは「どちらのクルマも決勝レース前に念のためフレッシュエンジンに交換することにしました。私たちのチームは、最大目標のデイトナ24時間で総合優勝するため、昨年から準備を進めており、耐久テストも十分に行なっています。信頼性には自信をもっていますが、決勝レース前にエンジンをリフレッシュしておけば、より安心だからです」と語った。

    このフリープラクティスでは、ルネ・ラスト、オリバー・ジャービスの順に77号車に乗り込み、合間にはピットワークシミュレーションを繰り返しながら走行を重ねていった。終盤には、このクルマを最もよく知るトリスタン・ヌネスもステアリングホイールを握っている。

    このセッションでは、77号車のベストラップタイムは総合4番手。まずまずのタイムだと言える。トップタイムはキャデラックDPi 31号車で、2番手は昨年のルマン24時間レースで数時間のあいだ総合トップを走り、堂々LMP2部門優勝を果たした英国のジャッキー・チェンレーシング(チームJOTA)のオレカLMP2が入り、3番手は前日のプラクティスから好タイムで周回しているキャデラックDPiの90号車と続いた。

    これらのトッブマシンとマツダDPi 77号車とのタイム差はコンマ3秒。3番手のキャデラックとの差はなんと100分の6秒差。今年のIMSAシリーズは、BoP(バランスオブパフォーマンス=性能調整)がうまく働いているようだ。タイヤはコンティネンタルタイヤのワンメイクであり、各車の性能差が均衡しているとなれば、あとはドライバーの腕と運が明暗を分けることになる。二日間のプラクティスとクォリファイを通じ、2台のマツダRT24-Pはトップグループの中にいることが証明された。現在は、悲願のデイトナ24時間初優勝に向けて、まずは第一ステップ完了といったところでだ。

    25日は風が強く曇りがちだったこともあり、気温は低く冷え冷えとしていたが、26日は一転して温暖な1日となった。しかし、天気予報では、28日日曜日は雨となっている。どれほどの雨量かは予想できないが、レーシングチームにとって耐久レースの雨は時に幸運を生み、時に悲劇を招く。コンディションにもよるが、マシンのパフォーマンス差が縮まるほか、ペースカー先導によるイエローコーションとなれば前走者が築いたアドバンテージが一気に解消することもある。視界が悪くなってコースアウトしたり、水たまりに足を取られてスピンしてしまうこともある。今年のデイトナ24時間レースには、どのようなドラマが待ち受けているだろう。

    明日27日土曜日は、午前中に全ドライバー参加のオートグラフセッション(サイン会)が行われ、レースファンは贔屓のドライバーに直接言葉をかけ、サインしてもらえるチャンスとなる。今年はスター選手が多く、ファンの人垣は例年を上回ると予想される。レーススタートの12時間半前には、レース前セレモニーが行われ、ローリングラップを経て14時30分には決勝レースが始まる。

  • 【デイトナ24時間】 マツダチーム・ヨースト、55号車が9番グリッド獲得

    【デイトナ24時間】 マツダチーム・ヨースト、55号車が9番グリッド獲得

    1月25日(木)にフロリダ州デイトナスピードウェイにて、本年のアメリカンレースシリーズの幕開けとなるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 デイトナ24時間レースの公式スケジュールがスタートした。

    今年のデイトナ24時間は、キャディラック、ニッサン、マツダのデイトナプロトタイプ・インターナショナル(DPi)車のグループにアキュラが加わり、合計11台となっている。

    さらに、通常WEC(世界耐久選手権)やELMS(ヨーロピアン・ルマンシリーズ)を戦うLMP2車がヨーロッパから遠征してきており、IMSAレギュラーエントリーを合わせて合計9台が名を連ねてプロトタイプクラスは20台での争いとなる。

    そのほか、BMWが新型M8 GTEを投入したGTLMクラスが9台、GTデイトナクラスにはFIA GT3カテゴリーマシンが21台エントリー。今年のデイトナ24時間の参加台数は、合計50台と賑やかなラインアップとなった。また、F1ドライバーのフェルナンド・アロンソ、インディスターであるエリオ・カストロネベスやパブロ・モントーヤの参戦でパドックのレースファンは相当盛り上がっている。

    マツダUSAのオフィシャルチーム、マツダチーム・ヨーストは、昨年の夏以降独自のDPiマシンであるマツダRT24-Pの改良を重ねてきており、「当然狙うののはデイトナ初勝利とIMSAチャンピオンです」とマツダUSAモータースポーツ担当ダイレクターのジョン・ドゥーナンが語るように、大幅なパフォーマンスアップを果たして選手権に戻ってきた。

    改良は、空力性能の見直し、冷却性能の改善、前後サスペンション機能およびサスペンションジオメトリの刷新、ボディ各部の徹底した軽量化などで、「常に悩まされてきたオーバーヒート傾向を解消し、ハンドリングはかなり改善されています。これまではシャシー特性とサスペンション性能のバランスが時にかみ合わず、コーナリング最中にアンダーステアから突然テールが流れ出すスナップオーバーとなることがありましたが、素直なハンドリングに生まれ変わっています。エンジンそのものの性能は変わっていませんが、ドライバー達は乗りやすくなり、自信を持って攻めていけるようになったと話しています」とジョン・ドゥーナンは語る。

    ソウルレッドのボディカラーにブラックのシャークフィンを組み合わせた55号車には、ジョナサン・ボマリート、ハリー・ティンクネル、スペンサー・ピゴットが乗り、ソウルレッドボディにシルバーのシャークフィンをつけた77号車はオリバー・ジャービス、トリスタン・ヌネス、ルネ・ラストがドライブする。

    初日25日の朝一番で行われた1時間のフリープラクティスでは、各車とも調整しながら走行していたが、終盤にリーダーボードのトップに躍り出たのは、昨年のDTMチャンピオンで今年のマツダチーム・ヨーストの第三ドライバーにアポイントされたルネ・ラストだった。

    「まだ始まったばかりだからね、でも良いスタートだ」とチーム運営を担当しているラルフ・ユトナーもまんざらでもない表情。しかし、風が強くなり、気温が一段と下がった午後のプラクティスセッションでは他のDPi勢もタイムを伸ばしてきた。ここでも良いタイムを連発していた77号車だったが、後半は走行を切り上げてしまう。車載データから心配な傾向を読み取ったチームが走行を中断し、チェックするためだったと言っている。結局、77号車はリアセクションをオーバーホールする作業となったため、午後4時45分からのクォリファイとナイトセクションのプラクティスをスキップすることに。決勝レースは後方からのスタートとなる。

    一方、保守的なセットアップでこの日に臨んだ55号車は、ボマリートがクォリファイを担当。今週末のチーム最速タイムである1分36秒633をマークしたが、トップグループは0.8秒に10台がひしめく大接戦。55号車は9番グリッドから決勝レースをスタートする。

    夕闇迫る18時30分からのナイトプラクティスは気温が10度程度まで下がり、震えるほど。その中、各車はレース中に持続可能なラップタイムでの走行を繰り返す。タイヤの摩耗を抑えいかに安定したタイムで走行できるかが、決勝レースでは肝心となる。トップグループは好調な90号車キャディラックDPi、カストロネベスのアキュラDPi、昨年2勝しているニッサンDPiが続いており、やはり実力伯仲となっている。そして、終盤にティンクネルのマツダ55号車がトップから0.3秒差までラップタイムを縮めて4番手に入ってきた。マツダチーム・ヨーストもようやくトップグループの一角に顔を出すようになってきた。

    金曜日は朝一9時40分から3回目のフリープラクティスが行われ、土曜日の決勝スタートを待つばかりとなる。

    マツダチーム・ヨースト RT24-P

  • トヨタとマツダ、米国アラバマ州に合弁新工場を建設

    トヨタとマツダ、米国アラバマ州に合弁新工場を建設

    トヨタ自動車とマツダは、2017年8月に発表した米国における合弁新工場をアラバマ州ハンツビル市に建設することを決定。本日、アラバマ州において、同州のケイ・アイヴィー知事、ハンツビル市のトミー・バトル市長、マツダの小飼雅道(代表取締役社長兼CEO)、トヨタの豊田章男(代表取締役社長)らが記者会見を行い、発表した。

    新工場の生産能力は年間30万台を予定し、マツダ・トヨタ向けの各生産ラインで、マツダが北米市場に新導入するクロスオーバーモデルとトヨタの「カローラ」を15万台ずつ生産する。

    新工場は、トヨタのアラバマ工場(Toyota Motor Manufacturing, Alabama, Inc.)から約20km離れた場所にあるハンツビル市の敷地に建設されます。2021年の稼働開始に向けて、両社折半出資で約16億米ドルを投資する計画。新工場の雇用人数は約4000名を予定している。

    アラバマ州のアイヴィー知事は、「マツダとトヨタのパートナーシップは、アラバマ州における革新的な自動車製造業の力を拡充するものです。両社がハンツビル市に工場を建設する決定をしたことは、アラバマ州の優れた労働力の証でもあります。このパートナーシップにより、ダイナミックかつグローバルな自動車産業において、アラバマがさらに技術力に優れた州となることを喜ばしく思います」と語った。

    ハンツビル市のバトル市長は、「今回の発表で私たちの世界は一夜にして変わることになります。世界で最も革新的な自動車メーカーの一角をなすマツダとトヨタが、今後数十年にわたってハンツビルやアラバマに雇用をもたらすレガシープロジェクトに取り組みます。これは、私たちの国を動かす次世代のクルマ作りにおいて、アラバマを業界のリーダーに飛躍させるものです」と述べた。

    マツダは、創立101年目、米国販売51年目となる節目の2021年に、本工場を立ち上げ、アメリカに根付いて生産・販売を本格化させる。

    マツダの小飼社長は「私たちは、『人を元気にし』、『人にやさしい社会』と『美しい地球』に貢献するといった明確なビジョンを持ってクルマ造りをしています。こうした意味を持ったクルマをこの地で末長く生産し続けることで、従業員から愛され、地域の皆さまからも愛される工場になりたいと思っています。そうした活力あふれる工場を通じて、私たちも成長し、ハンツビル市やアラバマ州の皆様と支え合える存在になりたいと思います」と語った。

    トヨタにとっては、合弁新工場は米国における11か所目の生産拠点となり、昨年に発表した「2017年以降の5年間における100億米ドルの投資」に加えて、米国への継続的なコミットメントを象徴する投資になる。

    トヨタの豊田社長は「アラバマ州にマツダとの車両生産工場を新設する今回の投資決定は、トヨタが15年以上にわたり同州でエンジン生産を行ってきた経験に裏打ちされたものです。トヨタとマツダの知見を持ち寄り、アラバマ州の優れた方々とともに、2021年より、高い競争力を誇る工場を運営できると確信しています。今後、両社の新たな『ふるさと』であるハンツビル市やアラバマ州において、『町いちばんの会社』となることを目指して取り組んでまいります」と語った。

    アラバマ州は、ハンツビル市にある、約1400名の従業員が働くトヨタのエンジン工場を含めて自動車関連工場が多く存在するなど、米国で5番目に大きな自動車生産量を誇る州。同州では、自動車メーカーに加えて、150を超える1次および2次仕入先を含め、約5.7万人の自動車関連雇用が生み出されている。

    トヨタとマツダは、今後、各国の独禁法当局の許認可等を取得後、合弁会社を設立し、2021年の稼働開始に向け、準備を進めていく。

  • トヨタ、マツダ、デンソー:電気自動車の新会社を設立

    トヨタ、マツダ、デンソー:電気自動車の新会社を設立

    トヨタ自動車、マツダ、デンソーの3社は、電気自動車の基本構想に関する共同技術開発に向けた契約を締結した。また、電気自動車の共同技術開発を効率的に進めるために新会社『EV C.A. Spirit』を設立し、3社のエンジニアが一堂に会して活動を実施することを決定した。

    近年、温室効果ガス削減に向けて各国・各地域で規制の強化が進み、一定割合の電動車の販売を義務化するといった新たな規制導入の動きがある。

    各種規制にも対応しながら、企業として持続的な成長を続けていくためには、幅広いパワートレーンや技術の開発が必要であり、FCVに加え、電気自動車(以下、EV)も必要な開発領域の1つ。

    一方、EVの普及・販売台数は当面まだ多いとは言えない中、求められるクルマ像は地域やニーズにより多種多様のため、各自動車会社が単独で全ての市場やセグメントをカバーするには膨大な工数、費用、時間が必要になるという課題がある。

    マツダ、デンソーおよびトヨタは、市場動向に柔軟かつ迅速に対応するため、幅広いセグメント、車種をカバーできるEVの基本構想に関する技術を共同で開発することに合意した。軽自動車から乗用車、SUV、小型トラックまでの幅広い車種群をスコープとし、マツダの「一括企画」や「モデルベース開発」、デンソーの「エレクトロニクス技術」、トヨタの「TNGA」など、各社の強みを持ち寄ることで開発手法そのものを見直していく。

    新会社では、主に以下に取り組んでいきます。
    ① ユニットおよび車両についてEVに最適となる性能および機能を規定する特性(コモンアーキテクチャー)を研究
    ② 上記①の特性を実現する各ユニットの搭載および車両としての性能を検証
    ③ ②を通して、車種群として考えた場合の各ユニットおよび各車両の最適構想の検討

    今回の共同技術開発に対して、マツダとトヨタは開発資源を等しく負担すると共に、効率的な開発、および既存生産設備の活用を図ることで、各社がリソーセスをクルマ本来の価値追求に注力し、EVを「コモディティ化」させることなく、それぞれのブランド独自の付加価値あるクルマを追及していく。

    また、今後は他の自動車メーカーやサプライヤーも参画可能なオープンな体制を目指すとしている。

  • 世界初、マツダが圧縮着火による次世代エンジンを2019年に導入

    世界初、マツダが圧縮着火による次世代エンジンを2019年に導入

    マツダは、ガソリンと空気の混合気をピストンの圧縮によって自己着火させる燃焼技術(圧縮着火、Compression Ignition(CI))を世界で初めて実用化。次世代エンジン「SKYACTIV-X(スカイアクティブ・エックス)」を含めた次世代技術を2019年から導入する。

    マツダ独自の燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)」(火花点火制御圧縮着火)は、従来ガソリンエンジンにおける圧縮着火(CI)の実用化で課題となっていた、圧縮着火(CI)の成立範囲を拡大することで、火花点火と圧縮着火(CI)のシームレスな切り替えを実現する。

    マツダの小飼雅道社長は「将来においてもガソリンエンジンなどの内燃機関を搭載した車が市場の大部分を占めると予測される。内燃機関の可能性を追求し、効率的な電動化技術と組み合わせていく」と述べ、引き続きエンジンの燃費向上などに力を入れていく考えを示した。

    <特長>
    ・ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの特長を融合した、新しいマツダ独自の内燃機関であり、優れた環境性能と出力・動力性能を妥協なく両立。
    ・圧縮着火(CI)によるこれまでにないエンジンレスポンスの良さと、燃費改善目的で装備したエア供給機能を活用し、現行の「SKYACTIV-G」に比べて全域で10%以上、最大30%におよぶ大幅なトルク向上を実現。
    ・圧縮着火(CI)で可能となるスーパーリーン燃焼によって、エンジン単体の燃費率は現行の「SKYACVTIV-G」と比べて最大で20~30%程度改善。2008年時点の同一排気量の当社ガソリンエンジンから、35~45%の改善。最新の「SKYACTIV-D」と同等以上の燃費率を実現。
    ・低燃費率領域が極めて広いエンジン特性によるギア比選定の自由度の大幅拡大により、走りと燃費を高次元で両立。

  • トヨタとマツダ、業務資本提携に関する合意書を締結

    トヨタとマツダ、業務資本提携に関する合意書を締結

    トヨタとマツダは4日(金)、持続的な協業関係のさらなる強化を目的として、業務資本提携に関する合意書を締結した。

    自動車産業は今、環境・安全に関わる規制強化、異業種参入、モビリティビジネスの多様化など、大きな変革期を迎えている。このような状況下で両社は、それぞれが得意とする技術や事業基盤のさらなる強化のみならず、本提携を通じて協力関係をより深化させることにより、この変革期に共に挑み、克服することによって、持続的成長を実現していきたいと考えている。

    2015年5月13日、トヨタとマツダは、「クルマが持つ魅力をさらに高めていく」ことを念頭に、互いの経営資源の活用や、商品・技術の補完など、相互にシナジー効果を発揮しうる、継続性のある協力関係の構築に向けた覚書に調印した。それ以降、両社は対等且つ良好な関係を長期にわたり構築するという基本的な協業精神のもと、様々な分野について協議してきた。

    今回の合意書締結は、2年間にわたり両社が真摯かつ丁寧に協議を積み重ねてきた成果を確認および表明するものであり、今後両社のさらなる持続的、発展的提携強化・加速につなげるための一里塚となるものと考えている。

    具体的には、「米国での完成車の生産合弁会社設立」、「電気自動車の共同技術開発」、「コネクティッド技術の共同開発」、「先進安全分野における技術連携」、および「商品補完の拡充」を推進していくことを合意した。

    また、両社の長期的なパートナー関係の発展・強化を目指すとともに、両社の対等、かつ独立性を維持した継続性のある協業を追求するべく、マツダが行う第三者割当増資をトヨタが引き受け、マツダの株式を取得すること、併せてトヨタが行う第三者割当による自己株式の処分をマツダが引き受け、同額相当のトヨタの株式を取得することについても合意した。

    今回の合意を受けてトヨタの豊田章男社長は、「マツダとの提携で得た一番大きな果実は、「クルマを愛する仲間」を得たことです。そして、「マツダに負けたくない」というトヨタの「負け嫌い」に火をつけていただいたことだと思っています。本提携は、クルマを愛するもの同志が「もっといいクルマをつくる」ための提携であり、「未来のクルマを決してコモディティにはしたくない」という想いを形にしたものだということです」と語った。

    マツダの小飼雅道社長は「今回の提携を通じて、負け嫌い同志が集まり、相互に刺激を与えながら、人財やリーダーを育て、イノベーションをリードすることで、自動車業界の活性化やクルマファンの拡大に寄与することができれば、こんなに素晴らしいことはないと思っている」と語った。

    今後、両社はそれぞれの経営の自主性を尊重し、対等かつ良好な関係を中長期にわたり構築することで、今回合意した各共同プロジェクトでの協業実現に向けて検討を進め「クルマの新たな価値創造」に向け、長期的パートナーとして相互協力をさらに加速・発展させ、お客様の期待に応えることを通じて持続可能な社会の発展に貢献していく。

    業務提携に係る合意内容


    (1)米国での完成車の生産合弁会社の設立
    トヨタとマツダは、新たな協力関係の構築に向けて、30万台規模の生産能力を持つ完成車の生産に関わる新たな合弁会社を、米国に両社折半出資で設立することについて検討を進めていくことに合意した。両社は、各国当局の許認可等が取得できることを前提に、2021年を目途に新たな合弁会社が設立する米国新工場の稼働開始を目指し、総額16億米ドル前後を投資し、4,000人規模の雇用を行うことを想定し、今後の検討を進めていく予定。従来の商品・技術分野での協業に加え、新たに生産協業を通じ、生産面における競争力の向上を目指していく。

    合弁会社では、マツダが北米市場に新しく導入するクロスオーバー車種及びトヨタの北米市場向けカローラの生産を行うことを想定している。マツダは本米国自動車生産合弁事業を通じ、地域・車種の需要動向に機動的に対応できる生産フレキシビリティを拡大させ、北米で成長が期待される車両を中心とした現地生産体制を構築することを目指す。トヨタは成長する北米市場への対応として、本米国自動車生産合弁事業を通じ現地生産体制の増強を行うことで、一層地域に根ざした経営を進めることを目指す。

    なお、トヨタが現在建設中のメキシコ・グアナファト工場では、カローラの代わりにタコマを生産する予定であり、今後の投資、雇用計画などに大きな影響はあない。

    (2)電気自動車の共同技術開発
    世界において電気自動車(EV)への需要と期待が高まる中、発展期にあり予測が難しいEV市場の動向に臨機応変かつ効率的に対応するため、トヨタとマツダは力を結集して、自由闊達に知見を出し合いながら、各国の規制や市場動向に柔軟かつ迅速に対応でき競争力のあるEVの基本構造に関する技術を共同で開発することを検討する。共同開発の詳細は今後、検討していく。

    (3)コネクティッド・先進安全技術を含む次世代の領域での協業
    クルマの情報化、車内外をつなぐ情報連携技術の要求の高まりに備え、車載用マルチメディアシステム関連技術の共同開発を進めていく。また、事故のない安全なクルマ社会の実現に向け、トヨタが保有する車々間、路車間通信技術をマツダと連携することで進めていく。

    (4)商品補完の拡充
    既に北米においてマツダからトヨタにコンパクトセダンを供給している。これに加え、日本においてトヨタからマツダに小型商用2ボックスバンを供給する。またこれ以外においても今後グローバルに商品補完の可能性を検討する。

    資本提携の内容
    両社は、両社の長期的なパートナー関係の発展・強化のために、今回の合意書に基づき、以下の内容で、相互に株式を取得する。

    トヨタは、マツダが実施する第三者割当による新株式発行により、マツダの普通株式31,928,500株(増資後の発行済株式総数に対する所有割合5.05%、総額500億円)を取得する。

    また、マツダは、トヨタが実施する第三者割当による自己株式の処分により同額相当のトヨタ株式(発行済株式総数に対する所有割合0.25%)を取得します。

    両社は第三者割当増資及び第三者割当による自己株式の処分を通じて米国での完成車の生産合弁会社の設立に係る設備投資資金の一部へ充当する予定です。なお、両社の業務提携関係の進捗に応じて、本提携に基づき更なる資本提携関係の強化についても検討していく。

    日程
    合意書締結日:2017年8月4日(金)
    株式取得日(払込期日):2017年10月2日(月)