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  • マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP優勝「負けたとは思っていない」

    マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP優勝「負けたとは思っていない」

    フェルスタッペンは、2025年F1アブダビGPで優勝しながらも、わずか2ポイント差で5年連続タイトルを逃した。しかしレース後、彼は戦略面やヤス・マリーナの新レイアウトが、マクラーレン勢を意図的に“渋滞させる作戦”を阻んだと説明し、敗戦を「負けとは思っていない」と語った。

    序盤の不振で104ポイント差を背負いながらも、夏以降の巻き返しでタイトル争いに復帰したフェルスタッペン。9戦中6勝という驚異的な後半戦を振り返り、レッドブルの戦いぶりを「非常に誇りに思う」と強調した。

    バックアップ作戦が不可能だった理由
    フェルスタッペンは、なぜレース終盤にペースを落として、背後のマクラーレン2台を“詰まらせる”戦術を取らなかったのかという疑問に答えた。

    「たくさんのシナリオを頭に描いていた。でも、もちろんオスカーのタイヤ戦略を見た時点で、それは相当難しいと分かっていた」とフェルスタッペンは語った。

    「僕たちは前で少し速すぎた。他のマシンはあのペースについていけなかったと思う。シャルルは本当に全力で走って、表彰台を狙っていた。それも印象的だった」

    ノリスとルクレールが2ストップ、フェルスタッペンが1ストップと戦略が分かれたことで、隊列を意図的に固めるやり方は実行不可能だったと説明する。

    「彼らは2ストップに行った。1ストップのまま全体をバックアップするのは難しい。それに、この新しいレイアウトでは2016年にやったようなことをするのはもっと難しい」

    タイトル逆転を狙った“奇跡の瞬間”を待っていた
    フェルスタッペンはレース中、タイトル争いに影響する何かが起きないか、コース上の大型スクリーンを見続けていたという。

    「ずっとスクリーンを見て、何か起きるのか確認していた。レース自体は本当によかったし、ただクルマを運転して楽しんでいた。毎周のストレートで、何か起きたか見ていた。でも、それもレースの一部。特に気にしすぎていたわけじゃない」

    結局ノリスが3位を守り切り、フェルスタッペンは2ポイント差でタイトルに届かなかった。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    「負けとは思っていない」— タイトル喪失への心境
    レース後、フェルスタッペンはSky Sportsに対し、自身の敗北を「負け」とは捉えていないと語った。

    「正直、負けたとは思っていない。彼(ノリス)は本当にいいシーズンを送った。彼とオスカーの戦いは激しかったし、そこに僕も加わった。初めてのタイトルを取るときは、とても特別で、感情的なものだ。グリッドの全員がその瞬間を夢見ている。だから、彼には今夜、家族やチームと楽しんでほしい」

    後半戦の“6勝”とレッドブル復活の理由
    フェルスタッペンは、104ポイント差からここまで巻き返せた理由として、レッドブルの姿勢を称賛した。

    「ローラーコースターのような一年だった。序盤は特に厳しかった。でも、なぜ悪いのか分からないレースが続いた後でも、チームは絶対に諦めなかった。100ポイント以上の差がついて“終わった”と言うのは簡単だ。でもチームは常に問題を理解しようとし、戦い続けた」

    「どんな差であれ、1ポイント、10ポイント、20ポイント……後ろで終われば後ろだ。でも、とても楽しかったし、戦いは楽しかった。チームは本当に団結していて、ファイターだ。状況が悪いときも互いに支え合った。それを誇りに思う」

    2025年の総括と、2026年への自信
    フェルスタッペンは、アブダビでの週末について「やれることはすべてやった」と断言する。

    「僕たちはすべてを最大化した。ポールを獲って、レースでも強いペースで勝った。やれることは全部やった。オスカーが違う戦略だったこともあって、隊列をまとめるのはさらに複雑だった。だから、他にできることはあまりなかった」

    最後にフェルスタッペンは、2026年の新時代へ向けて胸を張った。

    「週末全体をとても誇りに思う。僕たちはすべてを出し切ったし、クルマを運転するのが楽しかった。2026年に向けて、この勢いのまま進んでいきたい」

  • マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP予選「タイトルには助けや運が必要」

    マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP予選「タイトルには助けや運が必要」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、アブダビGP予選でポールポジションを獲得したものの、日曜の決勝でタイトルを守るためには「少しの助けや運」が必要だと率直に語った。

    ヤス・マリーナ・サーキットでライバルのランド・ノリスに0.2秒差をつけ、三つ巴のタイトル争いに向け完璧なスタートを切ったが、ノリスとの差12ポイントを逆転する状況は依然として厳しい。

    フェルスタッペンは予選で驚異的なスピードを見せ、マクラーレン勢に心理的な揺さぶりをかけつつも、「自分にできるのは勝つこと。その上で助けが必要」と語り、冷静に状況を見極めている。

    RB21の不調を修正し“夜の変化”で一気に好転
    フェルスタッペンはフリー走行で抱えていたRB21のバランス不足が、予選に向けた最終調整で改善したと説明した。

    「予選は他のセッションより少しまとまっていた感じがした。走るたびに少し改善していたし、最後に夜に向けて加えた変更が自分たちを助けた」と語った。

    Q2ではスクラブタイヤで走行したにもかかわらず、感触は良好だったという。

    「正直、最初の走りで新品タイヤがあそこまで効くとは少し驚いた」

    さらにフェルスタッペンは、角田裕毅がQ3進出により自らのラップを犠牲にして“トウ”を提供したことに深く感謝を示した。

    「もちろん、ユウキの助けがあってのラップだ。あれだけ走りを犠牲にしてくれたのは本当にありがたいこと。2回目のラップではトウがないぶん厳しいかと思ったが、コーナーで少しタイムを見つけることができた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) アブダビグランプリ

    レースペースは「週末で一番良かった」も、決勝の行方は未知数
    フェルスタッペンは金曜フリー走行でロングランに苦戦していたが、「週末で一番良い感触だった」と明かした。

    「たくさんの周回を重ねて準備をした。自分としては一番良い走りができたと思う。でも、それが十分かどうかは明日見てみないと分からない」

    日曜に向けては、逆転王者の条件が複雑であることを理解しつつ、こだわりはないと語る。

    「もちろん勝つつもりで行く。でもタイトルを取るには少し助けや運が必要だ。どうなるかは明日次第だ」

    “計算はしない” フェルスタッペンは戦略議論を一蹴
    タイトル獲得に必要な細かな条件を今夜考えるのかと問われると、フェルスタッペンは笑いながらこう答えた。

    「いや、明日考えるよ。今夜じゃない。戦略の話と同じで、1〜2時間議論しても、1周走ったらゴミ箱行きだ。良いことも悪いことも起きるから、明日になれば分かる」

    レースペースの未知数、複雑なポイント差、そして三つ巴のプレッシャー。それでもフェルスタッペンは静かに覚悟を決めている。明日の決勝、すべてはその瞬間に委ねられる。

  • マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP初日「まだ速さが足りない」

    マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP初日「まだ速さが足りない」

    マックス・フェルスタッペンは、アブダビGP初日のプラクティスを終えてマシンのバランスには「かなり満足」したものの、現時点では「勝負するには速さが足りない」と厳しい見通しを示した。

    フェルスタッペンはランキングトップのランド・ノリスに12ポイント差の2番手で最終戦に臨んでいるが、金曜はノリスが2セッション連続でトップタイムを記録。

    フェルスタッペンはFP2で0.363秒差の2番手に留まり、逆転タイトルに向けて課題が残る内容となった。

    マシンバランスには満足も「速さが足りない」
    フェルスタッペンは初日の手応えについて問われると、「全体的には悪くない。マシンにはかなり満足している」と述べつつも、「もっと速くなければいけない」と率直に語った。

    「まだ十分な速さがない。でも、我々としては“悪くないウインドウ”に入っているとは思う」

    レッドブルは今季悩まされ続けている“バウンシング”と挙動の荒さに依然として苦しんでおり、アブダビでもその課題が解消しきれていないという。

    「そこは常に戦わなければいけない部分で、今に始まったことではない」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) アブダビグランプリ

    必要なのはショートもロングも「両方の改善」
    エンジニアが改善できる余地があるかを問われたフェルスタッペンは、「かなり大きな差を埋める必要がありそうだ」と慎重な姿勢を見せつつも、夜の作業で何ができるかに期待を寄せた。

    「我々としてはベストなクルマを出すだけ。どれくらい改善できるか見てみよう」

    さらに、改善が必要なのは予選向けの単発ペースか、決勝向けのロングランかという質問には、即答でこう返している。

    「いや、両方だ。シングルラップもロングランも、もっと良くしないといけない」

  • マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP決戦前に心境「失うものは何もない」

    マックス・フェルスタッペン F1アブダビGP決戦前に心境「失うものは何もない」

    マックス・フェルスタッペンは、タイトル決戦となるF1アブダビGPを前に「とてもリラックスしている」と語り、シーズン後半にレッドブルとともに「苦しい時期から巻き返してきたことに満足している」と強調した。

    フェルスタッペンは現在ドライバーズ選手権2位。首位ランド・ノリスとの差は12ポイント。8戦で5勝を挙げる圧巻の追い上げで射程圏に捉え、わずか数カ月前にピアストリから104ポイント差をつけられていた状況を考えれば、異例の逆襲と言える。

    週末直前も「普段通り」 娘との時間やGT3の準備に集中
    フェルスタッペンは木曜メディアデーで、アブダビ入りまでタイトル争いのことは特に考えていなかったと明かした。

    「娘と一緒に過ごしたり、来年のGT3の準備をしたり、シムレースチームの計画を立てたりしていた。普通のことをして過ごしていた」

    「何も失うものはない」 タイトル決戦でもプレッシャーなし
    この週末に向けた心境について問われると、フェルスタッペンは極めて冷静だった。

    「とてもリラックスしている。失うものは何もない。ただここに来られて楽しんでいる。というより、僕はシーズン後半を本当に楽しんできた。チームと一緒に、苦しい時期からどう巻き返してきたかをね」

    「レース後のデブリーフで失望や苛立ちを感じていたところから、再び勝って笑えるようになった。最高だよ。ただ受け入れるだけだ」

    「僕にとってはここに座ってタイトルを争えていること自体が“ボーナス”だ。すべてはシンプルなんだ。いい週末にしたいけど、結局は僕のコントロールの範囲外でもある。ただ楽しむつもりだ」

    マックス・フェルスタッペン アブダビグランプリ

    タイトル争いの分岐点は「選べない」
    今季の中でタイトルを逃し得た“決定的瞬間”があったかという問いには、フェルスタッペンは首を振った。

    「結局は24戦で争われるタイトルだ。良いレースもあればそうでないレースもある。僕たちは勝つには十分なペースがなかったレースも多かった。でも、いま僕たちはここにいる」

    「シーズン全体としては本当に誇りに思っているよ。後半戦にどう巻き返したかも含めてね。最後まで楽しみ続けたい。ただ特定の瞬間を選ぶのは難しい」

  • ルイス・ハミルトン フェルスタッペンのF1タイトル猛追に驚愕「12点差なの?」

    ルイス・ハミルトン フェルスタッペンのF1タイトル猛追に驚愕「12点差なの?」

    ルイス・ハミルトンは、カタールGP後のメディアペンで、ドライバーズ選手権が劇的な展開を迎えていることを知らされ、驚きを隠さなかった。

    タイトル争いはアブダビ最終戦を前に、マックス・フェルスタッペンがランド・ノリスに12ポイント差まで接近。さらにオスカー・ピアストリも16ポイント差で続き、三つ巴の決戦となる。

    ハミルトンはレース中の情報が視覚的に得られなかったと説明しており、「コース周りのスクリーンが少なく、前方のレース状況が見えなかった」と語っている。

    「マックスが勝った?全然知らなかった!」ハミルトンの率直なリアクション
    ハミルトンは、フェルスタッペンが優勝し、ノリスとの差が12ポイントまで縮まったことをRacingNews365の記者から知らされると、驚愕の反応を見せた。

    「オスカーはどれくらい離れている?」と尋ねた後、状況を聞いたハミルトンは続けて「マックスが今12ポイント差なの?どうやってそうなったの?」と困惑を示した。

    さらにフェルスタッペンが勝利したことを知らされると、ハミルトンは思わず声を上げた。

    「マックスが勝った?Oh shit、知らなかった!全然知らなかった!」

    「Holy shit! Wow! ピアストリが勝ったと思っていた…これはすごいね!最終戦までもつれ込むなんて、本当にエキサイティングだ」

    フェルスタッペンとレッドブルを称賛しつつ「彼らは戻ってきた」
    ハミルトンはフェルスタッペンについて、2021年アブダビ決戦を戦った相手として、冷静に実力を評価した。

    「我々は皆、マックスが素晴らしい仕事をしていることを知っている」

    「彼には素晴らしいチームがついているし、この4年間で最も優れたマシンを持っていたことは否定できない。今年序盤はそうではなかったかもしれないが、彼らはどういうわけかまた戻ってきた。彼は素晴らしいマシンを持っているし、それを最大限に生かして素晴らしい仕事をしている。フェアプレーだ」

  • マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1の戦略は「興味深い動きだった」

    マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1の戦略は「興味深い動きだった」

    F1カタールGP決勝で優勝したマックス・フェルスタッペンは、序盤のセーフティカー(SC)周回でピットに入らず走行を続けたマクラーレンの戦略について「興味深い動きだった」と語った。ピアストリとノリスは唯一ステイアウトを選択し、これが勝敗を左右する結果になった。

    ピレリが課したタイヤ最大25周制限の条件下で、18台がSC中にピットインする中、ピアストリとノリスのみが走行を継続。

    これによりフェルスタッペンはリードを奪い、今季7勝目を挙げた。ドライバーズランキングではノリスとの差を12ポイントに縮め、最終戦アブダビへ望みをつないだ。

    フェルスタッペン「“興味深い動きだな”と思った」
    レース後、フェルスタッペンはマクラーレンの判断について次のように語った。

    「“それは興味深い動きだな”と思った。もちろん僕らには少しギャップができたけれど、こちらも25周を走り切るためにタイヤを生かさなければならなかった。このサーキットでは摩耗がとても大きい。でも、うまくいったよ」

    ピアストリはポールポジションからスタートして主導権を握っていたが、マクラーレンの判断によってフェルスタッペンが先行。最終スティントで巻き返すには距離が足りず、ピアストリは2位、ノリスは4位でフィニッシュした。

    マックス・フェルスタッペン

    「難しい週末でも勝つことができた」フェルスタッペンのレース総括
    フェルスタッペンは今季7勝目を挙げた自身のレースについても語った。

    「僕らにとって本当に素晴らしいレースだった。あのセーフティカーでピットインを選んだのは正しい判断だった。ここで勝てて本当に嬉しいし、最後まで戦い続けることができる。信じられないよ」

    「僕らにとって少し難しい週末だったと思うけれど、それでもレースに勝つことができた。それが最も重要なことだ」

    フェルスタッペンはランキング2位に浮上し、首位ノリスとは12ポイント差。3位のピアストリも依然としてタイトル争い圏内におり、最終戦アブダビは3者によるタイトル決戦の舞台となる。

  • マックス・フェルスタッペン F1カタールGP優勝「最高の判断だった」

    マックス・フェルスタッペン F1カタールGP優勝「最高の判断だった」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が、2025年F1カタールGPで戦略勝負を制し、タイトル争いを最終戦アブダビへ持ち込んだ。スタート直後にランド・ノリスを1コーナーでかわすと、当初はオスカー・ピアストリの背後で静観する展開。しかし、ニコ・ヒュルケンベルグとピエール・ガスリーの接触によるセーフティカーが状況を一変させた。

    25周上限のタイヤルールにより、ほぼ全車がこのタイミングでピットイン。

    これに対しマクラーレン勢は敢えてステイアウトを選択したため、通常条件での2回ストップを強いられる形となった。この判断が勝敗の分岐点となった。

    「賢い判断だった」フェルスタッペンはチームの決断を絶賛
    レース後、フェルスタッペンは戦略の的確さを称えた。

    「これは僕たちにとって信じられないレースだった。セーフティカーでピットに入る判断は正しかった。すごく賢い判断だったし、勝てて本当にうれしい。まだ戦い続けられる」

    「タイヤの摩耗が激しいサーキットだから、25周もたせるのは簡単じゃなかった。でもすべてがうまくいった。マクラーレンがピットに入らなかったのは興味深かったけれど、そのおかげで僕たちにはギャップができた」

    週末を通して悩まされた「バウンシング」も克服し、スプリントで表彰台を逃した反撃として、予選3番手からの逆転優勝を実現。最終的にピアストリに約8秒差をつけフィニッシュした。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) カタールグランプリ

    タイトル争いは最終戦へ。ノリスとの差は12ポイント
    今回の優勝で、フェルスタッペンはランド・ノリスとの差をわずか12ポイントに縮め、3人によるタイトル決戦は最後まで継続することになった。

    「可能性はまだ全部残っている。どうなるか見てみよう。あまり心配はしていないよ」

    レッドブルは戦略判断でマクラーレンを上回り、フェルスタッペンに再びタイトル争いの舞台を整えた。決着はアブダビでの最終戦に委ねられる。

  • F1カタールGP 決勝 展開:フェルスタッペン優勝でタイトル争いは最終戦へ

    F1カタールGP 決勝 展開:フェルスタッペン優勝でタイトル争いは最終戦へ

    2025年F1カタールGP決勝は、序盤のセーフティカー対応が勝敗を分ける展開となり、マックス・フェルスタッペンが冷静かつ盤石のレース運びで今季7勝目を挙げ、タイトル争いを最終戦アブダビへ持ち込んだ。首位スタートのオスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢は、セーフティカー中に唯一ピットへ入らなかったことで戦略的ハンデを背負い、終盤にはサインツ、アントネッリ、ノリスによる激しい三つ巴の攻防に巻き込まれることになった。

    レースは終盤にアイザック・ハジャーのパンク、サインツのマシントラブル、アントネッリのディフェンスなど波乱が重なり、最後まで緊張感の途切れない展開に。最終的にフェルスタッペンが優勝、ピアストリが2位、サインツが3位を守り切り、ノリスは4位でフィニッシュ。角田裕毅は混乱を生き抜いて10位入賞を果たし、各陣営の明暗がくっきり分かれる一戦となった。

    スタート:ピアストリ完璧発進、ノリスはフェルスタッペンに譲る
    消灯と同時にオスカー・ピアストリが力強く飛び出し、ターン1で主導権を確保。2番手争いではマックス・フェルスタッペンがランド・ノリスに強烈なプレッシャーをかけ、ノリスは無理を避けて3番手に落ち着いた。後方ではアンドレア・キミ・アントネッリが好スタートを見せ、ジョージ・ラッセルをかわして4番手へ。

    序盤(L2〜L7):ピアストリ逃げるも、ヒュルケンベルグ事故でSC出動
    ピアストリは序盤から2秒以上の差を築き、タイトル延命へ向けた理想的な展開に。しかしL7、ニコ・ヒュルケンベルグがピエール・ガスリーと接触してストップし、ここでセーフティカーが導入される。この瞬間、全車がピットインする中、マクラーレンだけは“ステイアウト”を選択。これがレース後半に向けて大きく響くことになる。

    リスタート後(L11〜L20):マクラーレン2台は逃げる展開も、戦略的ハンデが鮮明
    再開後、ピアストリとノリスは強力なペースで逃げるものの、他車はすでにフレッシュタイヤに履き替えており、戦略的に不利な状況が加速する。フェルスタッペンは“月末決戦”に向けて落ち着いた走りを続け、25周のタイヤ制限をにらんだロングスティントを遂行。ここでシミュレーション上、フェルスタッペン優勢が明確になり始める。

    中盤(L21〜L33):ピアストリ&ノリスの強制ピット、フェルスタッペンが主導権奪取
    25周ルールにより、ピアストリがL25、ノリスがL26でミディアムへ。これにより、両者は一旦順位を下げる形となり、フェルスタッペンが実質的なリードを掌握。さらにL33、フェルスタッペンが最後のピットストップを済ませ、ハードタイヤで安定した終盤勝負の態勢へ。その結果、“逆転構図が固定化”され始め、マクラーレン勢は追う立場に追い込まれた。

    終盤(L40〜L52):ノリス苦戦、サインツに異変、アントネッリが驚異の防御
    ノリスは表彰台を守りタイトル差を維持したいが、前方のカルロス・サインツJr.とアントネッリが立ちはだかる。サインツは「何か落ちた」とマシントラブルを訴えつつも粘り、アントネッリは若き才能らしい冷静さと強烈なディフェンスでノリスを寄せ付けない。3台が0.5〜1.5秒差で連なる激しい攻防が続き、ポイント状況は刻一刻と揺れ動いた。

    クライマックス(L53〜L57):ハジャーのパンク、最終周の勝負、ノリスが意地の4位
    L56、アイザック・ハジャーが痛恨のパンクに見舞われ急失速。これにより角田裕毅が10位へ浮上する。L57、アントネッリがわずかにワイドとなり、ついにノリスが前へ出ることに成功。しかし表彰台にはあと一歩届かず。先頭ではフェルスタッペンが安定したラップで独走し、今季を象徴するような強さでチェッカーを受けた。

    チェッカー:フェルスタッペン完勝、ピアストリ2位、サインツ3位
    フェルスタッペンが18点差を埋める価値ある優勝でチャンピオンシップに踏みとどまり、ピアストリは2位。サインツは苦しい状況を耐え抜き、ウィリアムズに貴重な表彰台をもたらした。ノリスは4位でフィニッシュし、角田裕毅は10位入賞を果たした。

    2025年F1カタールGP 決勝 順位・結果

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    3.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    4.ランド・ノリス(マクラーレン)
    5.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    6.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    7.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    8.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    9.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    10.角田裕毅(レッドブル)
    11.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    12.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    13.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    14.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    15.エステバン・オコン(ハース)
    16.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    DNF.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    DNF.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    DNF.オリバー・ベアマン(ハース)
    DNF.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)

  • ランド・ノリス、フェルスタッペンの「マクラーレンF1でならとっくに王者」に反論

    ランド・ノリス、フェルスタッペンの「マクラーレンF1でならとっくに王者」に反論

    ランド・ノリスは、マックス・フェルスタッペンが「自分が2025年のマクラーレンのような支配的なマシンに乗っていたら、とっくにタイトルは決まっていた」と語った件について、「ナンセンスだ」と切り捨てた。

    ノリスは日曜決勝で勝利すれば自身初のワールドチャンピオンを決められる状況にあり、シーズン終盤のこのタイミングで両者の舌戦が激しさを増している。

    フェルスタッペンは今季のマクラーレンの支配力について触れつつ、「もし自分たちがあのレベルのマシンに乗っていたなら、選手権はとっくに終わっていた」と主張。一方でノリスは、4度の王者を尊重しつつも「彼には分かっていないことも多い」と反論した。

    フェルスタッペン「他チームの失敗のおかげでまだ戦えている」
    フェルスタッペンは、今季5回目のタイトル獲得の可能性について問われると、「5つは4つより良い。でも取れなくても人生は変わらない」と冷静に語った。

    さらに、今季のタイトル争いについては「我々がここまで戦えているのは他の人たちの失敗のおかげだ。シーズン全体を見れば、もし僕たちが彼ら(マクラーレン)のような支配的なマシンを持っていたら、とっくに決まっていた」とコメントし、マクラーレンの優位性を強調した。

    ノリス「尊敬しているが、分かっていないことも多い」
    スプリント後、フェルスタッペンの発言を聞いたノリスは、まず4度王者としての実績には敬意を示した。

    「マックスはなんでも言える立場にある。4回も世界王者になったドライバーだし、達成したことは本当にすごい。尊敬しているよ」

    しかしその直後に続けた。

    「でも、分かっていないことも多い。レッドブルの“攻撃的なやり方”というか、よくナンセンスなことも言う。聞きたいなら聞けばいいし、僕たちは僕たちで集中するだけだ。彼なら早く決めていたかもしれない? でもまだ決めていないし、ずっと試しているだけだね」

    ランド・ノリス(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

    予選2番手のノリス「オスカーはいい仕事をした」
    日曜決勝に向けた予選では、ノリスはQ3最後のアタックでターン2のアンダーステアによりコースオフを避けるためラップを中断し、2番手に終わった。

    「少しアンダーステアになってオフしそうだったから中断するしかなかった。オスカーはいいラップをまとめたし、週末ずっと速い。文句はないよ。僕はP2からスタートだ」

    決勝については、序盤が勝負になると見ている。

    「最初の数周が一番のチャンスだと思う。その後はみんな同じような展開になるはずだ。今夜いくつか見直して、どこを改善できるか確認するよ。昨日よりも今日のほうがクルマに満足しているし、いい位置につけている」

  • フェルスタッペン 「タイトルを逃してもF1スペインGPの接触が原因ではない」

    フェルスタッペン 「タイトルを逃してもF1スペインGPの接触が原因ではない」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2025年のタイトルを逃したとしても、シーズン前半のスペインGPでの接触事件が決定打になることはないと語った。

    フェルスタッペンは現在、ランキング2番手のオスカー・ピアストリと同点で、首位ランド・ノリスとは24ポイント差。残るはカタールとアブダビの2戦、最大58ポイントが懸かる。シーズン序盤のマクラーレン勢の支配と、レッドブルの苦戦を考えれば、彼が依然としてタイトル争いに踏みとどまっていること自体が“驚異的”と言える展開だ。

    レッドブルは第16戦モンツァで投入したアップグレードを境に流れを変え、直近7戦で4勝を挙げて一時は104ポイント差あったギャップを詰めてきた。2025年のフェルスタッペンは“シーズン最強のドライバー”と評される一方で、彼自身が「批判点」と認める唯一の出来事が、6月のスペインGPだった。

    バルセロナでは、セーフティカー明けのリスタート直後にジョージ・ラッセルにターン1で仕掛けられ接触。エスケープロードへ逃げた後、チームが誤った判断でラッセルにポジションを返すよう無線で指示したことでフェルスタッペンの怒りが爆発した。最終的には10秒加算ペナルティで10位に終わり、9〜11ポイントを失う結果となった。

    フェルスタッペンはF1TVに「当時の対処は後悔している」と語ったが、それでもタイトルを逃す原因をこの一件に求めるつもりはないと強調する。

    「どうして自分があの状態に至ったのかも理解しないといけない」とフェルスタッペンは語り、土曜スプリントの予選を6番手で終えた後に続けた。

    「問題は、僕が腹を立てた“その瞬間”だけじゃない。その前の判断で多くのことを間違えていたんだ。僕はレースに対してすごく情熱を持っているから、ああいう状況になった。『レースはもう終わりだからどうでもいい』なんて思えなかった」

    「もちろん、あれは振り返れば“良くなかった瞬間”だ。でも、シーズンの最後にタイトルを逃したとしても、『あの瞬間で失った』とは思わない。僕たちは全体的なパフォーマンスで失っているんだ。逆に言えば、僕たちが最大化したり、時に実力以上に引き出せたレースがあったから、いまも戦えている」

    さらにフェルスタッペンは、シーズンを通じた自己評価として「ほぼ毎週最大化できた」としつつ、それだけでタイトル争いに残っているわけではないとも言及する。

    ピアストリがバクーの1周目でクラッシュした例や、オースティンのスプリントでのマクラーレン同士の接触、さらにはラスベガスGPでの2台同時失格など、ライバル側の取りこぼしもタイトル争いを混乱させた要因だ。

    「もし取れなくても、僕の人生が変わるわけじゃない」とフェルスタッペンは言う。「五度目? 取れたら素晴らしいけど、現実的に見る必要がある」

    「僕たちがまだ戦えているのは、他のチームのミスもあるからだ。シーズン全体を見れば、僕たちがやってきたことだけが理由じゃない。僕たちは本当に多くのレースで最大限を引き出した。でも、もしあれほど支配的なクルマを持っていたら、タイトルはもっと前に決まっていたはずだ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    フェルスタッペンの発言が示す“2025年タイトル争いの構図”

    フェルスタッペンはスペインGPの“唯一の失敗”を認めつつも、それが決定打ではなく、シーズンを通じたマシン性能の不足が最大の原因だと冷静に分析している。一方で、マクラーレン側の失点がタイトル争いを混沌とさせたという指摘は、2025年シーズンの本質を突いている。

    残り2戦。ノリスが逃げ切るのか、ピアストリが逆転するのか、あるいはフェルスタッペンが“大逆転で五度目”へ向かうのか──2025年のタイトル決戦は、最後まで予測不能となっている。