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  • マックス・フェルスタッペン F1カナダGP予選「何かが完全におかしい」

    マックス・フェルスタッペン F1カナダGP予選「何かが完全におかしい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1カナダGP予選で6番手に終わった後、自身のマシンに何が起きているのか「まったく分からない」と困惑を隠さなかった。

    前戦マイアミGPではアップグレード投入によって高い競争力を見せていたレッドブルだが、モントリオールでは一転して苦戦。フェルスタッペンは予選中からチームラジオで繰り返し不満を訴え、特にストレートスピード不足に強い苛立ちを示していた。

    「何かがおかしい」 無線で怒り爆発
    予選を通じてフェルスタッペンは、RB22の挙動に強い違和感を抱いていた。

    セッション中には無線で「このストレートスピードは一体どうなってるんだ? 完全に終わってる」と吐き捨てる場面もあった。

    さらにエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼに対しては、「何か絶対におかしい。こんなのあり得ない。何が起きてるんだ?」

    「本当に何かが間違っている。チェックしてくれ。こんなの不可能だ」と怒りを露わにした。

    結果的にフェルスタッペンは6番手。姉妹チームのアイザック・ハジャーをわずかに上回る順位にとどまり、メルセデス勢やマクラーレン勢との差は大きかった。

    マイアミから一転 “速さ消失”のレッドブル
    今回のカナダGP週末は、前戦マイアミとは対照的な展開となっている。

    マイアミでは新パッケージ投入後のレッドブルがトップクラスのストレート性能を発揮し、フェルスタッペン自身もマシンへの高い満足感を口にしていた。しかしモントリオールでは、その武器だった直線速度が完全に影を潜めた。

    しかも問題は単純なセットアップの失敗だけではないようだ。

    予選後にSky Sports F1から無線内容について問われたフェルスタッペンは「分からない。それが正直な答えだ」とコメント。

    「何が起きているのか本当に分からない。すべてが混乱しているし、変更したセットアップも好きじゃなかった。すべてがとても難しくて、混乱していた」

    さらにRB22が歴代F1マシンの中でも特に扱いづらいのかと問われると「扱いづらいというだけじゃない。すべてが混乱している。あまり言うことがない」と短く答えるにとどめた。

    レインハザードの決勝で巻き返しなるか
    決勝日のモントリオールでは雨予報が出ており、FIAもすでに“レインハザード”を宣言している。

    ドライコンディションで苦戦したレッドブルにとっては、天候変化が状況を一変させる数少ないチャンスになる可能性もある。

    ただ、フェルスタッペンのコメントからは、単なるバランス不調では説明できない深刻な違和感も感じ取れる。マイアミで見せた圧倒的な速さが、わずか1戦で消えた理由をレッドブルがどこまで解明できるかが、決勝の鍵を握りそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン「2027年もF1継続」 レッドブル残留には含み

    マックス・フェルスタッペン「2027年もF1継続」 レッドブル残留には含み

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、オランダ紙『De Telegraaf』の独占インタビューで、2027年もF1参戦を続ける意思を明言した。一方で、将来的な所属チームについては「急ぐ必要はない」と語り、レッドブル残留を断言することは避けた。

    2026年F1カナダGPを前に行われたロングインタビューで、フェルスタッペンは2027年以降の将来、GTレース参戦への思い、父親としての考え方、そして元F1ドライバーのフアン・パブロ・モントーヤへの不満まで率直に語った。

    フェルスタッペン「2027年もF1に残る」
    インタビューの中で、フェルスタッペンは2027年もF1に残るのかと問われ、「もちろんだ」と即答した。

    「もちろんだ。よほどおかしなことが起きない限りね。でも、そうなるとは思っていない。我々全員が約束を守ってくれることを願っている。でも、僕がF1に残ることは断言できる」

    その背景には、2027年以降に議論されているF1パワーユニット規則の変更がある。現在議論されている“60:40”構想についても言及した。

    「内燃機関と電動の比率は、おおよそ60対40になる。サーキットによって多少変わるけどね。まだ完璧ではないけど、良い方向への一歩だ。少なくとも今の状況よりは改善される」

    レッドブル残留には慎重姿勢
    一方で、レッドブルとの将来については慎重な姿勢を崩さなかった。

    「急ぐ必要はない。理想を言えば、人生ずっとレッドブルと関わっていたい。それは以前から言っていることだ。でも、その決断を今日や明日にする必要はない」

    「ここで続けるにしても、別の場所に行くにしても、F1契約だけの話じゃない。ほかのプロジェクトも含めて考えているし、その件についてはレッドブルとも話をしている。僕自身はすごく落ち着いている。必要以上にドラマチックにする必要はない」

    最近再燃しているメルセデス移籍説について直接言及することはなかったものの、「別の場所」という表現は将来的な可能性を完全には否定しなかった。

    GT3レースへの情熱は隠さず
    フェルスタッペンは、先日ニュルブルクリンク北コースでGT3マシンをドライブした際の経験にも触れ、現在のF1より純粋な楽しさを感じていることを認めた。

    「GTレースでは、ああいった義務がない。F1では周囲の対応もしなければいけないし、時にはそれを少し重く感じることもある」

    「ノルドシュライフェでは、本物のレースをしている感覚がある。オーバーテイクも作られたものではないし、すごくピュアだ。荒々しくて容赦がない」

    また、将来的にはデイトナ24時間レースやニュルブルクリンク24時間レースへの参戦にも強い関心を示した。

    「本当にやってみたい。もし来年のニュルブルクリンク24時間が再びF1と被らないなら、また走りたい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    モントーヤの批判には怒り
    フェルスタッペンは、自身のF1批判を理由に“出場停止処分を受けるべき”と発言したフアン・パブロ・モントーヤにも反応した。

    「彼の問題が何なのか分からない。あれだけくだらないことを話す人間とは、本当に関わりたくない」

    「F1のマネジメントが、ああいう人物に仕事を与えていることが理解できない。パドックにいてほしいタイプではない。みんなと違うことを言って注目を集めたいだけだろう」

    父親としての価値観も語る
    2025年に娘リリーが誕生して以降、フェルスタッペンは生活スタイルも変わったと語った。

    「一番大事なのは、彼女が自分らしくいることだ。何を好きになるか、何をしたいかは自分で決めるべきだと思う」

    「親が子どもを特定の方向へ押し込むべきではない。スポーツを経験させることはいいことだけど、最後は本人が決めるべきだ」

    また、娘のプライバシーについても慎重な考えを示した。

    「今は彼女を表に出したくない。将来、自分で決めればいい。だから今はパドックにも連れて来ていない。小さい子どもには、何も気にせず過ごせる人生が必要だと思う」

    さらに、自身が幼少期に父ヨス・フェルスタッペンがF1遠征で家を離れることを嫌がっていた思い出も明かした。

    「父がF1のために出掛けるのが本当に嫌だった。時には裏口からこっそり出ていったこともあった。僕が泣いてしまうからね」

  • フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説再燃 父ヨスとトト・ヴォルフが会談

    フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説再燃 父ヨスとトト・ヴォルフが会談

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が、2026年F1カナダGPのパドックで再び熱を帯びている。

    舞台となったのはメルセデスのホスピタリティエリアだ。Sky F1の中継中、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフと、フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンが談笑する様子が映し出され、パドック内では“メルセデス移籍説”が再燃する形となった。

    フェルスタッペンの将来に再び注目
    マックス・フェルスタッペンはレッドブルと2028年末まで契約を結んでいるものの、成績条項に関連した離脱オプションの存在が以前から噂されている。

    PlanetF1によれば、その条項は「夏休みまでにランキング2位以内を維持できなければ発動可能」とされており、現在ランキング7位に沈む状況が、再び移籍話を活性化させている。

    2026年シーズンのフェルスタッペンは、新レギュレーションへの不満を隠しておらず、そもそもF1継続自体を検討しているとも報じられている。もし参戦を続ける場合、その舞台がレッドブルではない可能性が再び現実味を帯び始めた。

    Sky F1が“決定的瞬間”を中継
    Sky F1のクレイグ・スレーターは、ジョージ・ラッセルがカナダGPでプレッシャーを受けているかを問われ、「そうだと思う。しかも、ここ数分でさらにプレッシャーが増したかもしれない」と語った。

    その直後、中継カメラはメルセデスのホスピタリティを映し出し、そこにはヴォルフとヨス・フェルスタッペンの姿があった。

    スレーターは続けて、「見てください。メルセデスのホスピタリティに来ている人物を」と語り、パドック内の空気を象徴するシーンとして紹介した。

    さらにスレーターは、「マックスは夏休みまでにランキング2位以内にいなければフリーエージェントになる可能性がある。おそらくそうならないだろう」と説明した。

    その上で、「ザク・ブラウンも、もしマックスが移籍するとしたら行き先はメルセデスだろうと語っていた」と付け加えた。

    “GT3メルセデス化”も憶測を後押し
    今回の噂をさらに加速させているのが、フェルスタッペンのGT3活動だ。

    フェルスタッペンは2026年シーズン、自身のGT3プログラムでアストンマーティンからメルセデス製マシンへとスイッチしている。先週のニュルブルクリンク24時間レースでも、#3メルセデス車両で勝利争いを展開していた。

    こうした背景もあり、パドックでは「すでにメルセデスとの関係構築が始まっているのではないか」という見方も出始めている。

    もっとも、今回のヨスとヴォルフの会話が実際にフェルスタッペンの契約交渉だったという証拠はない。

    実際、ヴォルフ本人は最近になって「マックスとの話し合いは行っていない」と明言しており、「現在の2人のドライバーに非常に満足している」と語っている。

    ただ、パドックにおいて“偶然の会話”がこれほど大きな意味を持つのもF1の世界らしい。レッドブルの競争力低下とメルセデス復調の流れが続く限り、フェルスタッペン移籍説は今後も消えることはなさそうだ。

  • メルセデスF1 フェルスタッペン移籍説を牽制「GT3参戦とは無関係」

    メルセデスF1 フェルスタッペン移籍説を牽制「GT3参戦とは無関係」

    メルセデスF1の副チーム代表ブラッドリー・ロードは、マックス・フェルスタッペンがニュルブルクリンク24時間レースでメルセデスGT3マシンをドライブすることについて、F1での移籍憶測とは「ほとんど関係がない」と強調した。

    2026年シーズンのF1は、新レギュレーションへの不満やレッドブルの競争力低下を背景に、フェルスタッペンの将来を巡る議論が続いている。そんな中、フェルスタッペンが“メルセデス車”でニュルブルクリンクに参戦することが、新たな憶測を呼んでいる。

    GT3参戦とF1移籍説を完全否定
    ドイツメディア『Champ1』から、GT3活動が将来的なメルセデスF1移籍への“架け橋”になる可能性を問われたロードは、その見方を否定した。

    「それらは完全に別の話だと思う」とロードは語った。

    「一方はカスタマーモータースポーツで、もう一方はF1だ」

    「もしマックスがGTカーを走らせるのであれば、メルセデスを選んでくれていること、そして競争力のあるメルセデスで24時間レースの総合優勝を争えることを我々としては嬉しく思っている」

    フェルスタッペンの参戦によって、メルセデス側やニュルブルクリンク24時間レースそのものが大きな注目を集めていることは認めたものの、それ以上の意味付けには慎重だった。

    「それを“架け橋”として見るのはあまりにも単純化しすぎているし、根本的に見ても両者にはほとんど関係がない」

    “理想のドライバーラインアップ”は変わらず
    さらにロードは、「フェルスタッペンがメルセデスF1のカラーを身にまとう未来は魅力的ではないか」と再び質問を受けたが、トト・ヴォルフの従来の発言を繰り返すにとどめた。

    「憶測を広げたい気持ちは理解できる」とロードは笑みを浮かべた。

    「だが、私にできるのはトトが今年すでに語っていることを繰り返すだけだ。我々は現在の2台に乗せているドライバーを理想的だと考えているし、どちらもメルセデス育成システムの産物だ」

    これは、アンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルのコンビを維持したいというメルセデス側の姿勢を改めて示したものとみられる。

    マックス・フェルスタッペン(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    フェルスタッペンのF1離脱懸念にも言及
    ロードはまた、フェルスタッペンが近年のF1の方向性に対して批判的な姿勢を見せていることについても質問を受けた。

    特に2026年レギュレーションでは、エネルギーマネジメントやバッテリー運用の複雑化が議論を呼んでおり、フェルスタッペン自身も不満を口にしてきた。

    それでもロードは、フェルスタッペンがF1を去る可能性について冷静な見方を示した。

    「それは完全にマックス次第だと思う」とロードは述べた。

    「このスポーツは75年から76年の歴史の中で、何千人ものドライバーの登場と離脱を経験してきた。現在のどのドライバーについても同じことが言える」

    その一方で、レッドブルのパフォーマンス回復によって、フェルスタッペンの不満は以前より弱まっているとの見解も示した。

    「個人的な感覚としては、そうしたコメントの方向性は強まっているのではなく、むしろ減少していると思う。レッドブルのパフォーマンスとマシンの競争力が改善しているからだ」

    「ただ、マックスの口に勝手に言葉を入れたくはない。彼自身が自分の考えを理解している」

    “レース不足”が憶測を増幅
    ロードは最後に、2026年序盤の変則的なカレンダー構成が、こうしたオフコースの話題を増幅させているとの見方も示した。

    「この最初の2か月半のF1では、本当に多くの発言や大きな話題が飛び交ってきた。その理由の一つは、実際のレースがあまり多くなかったからだ」

    「少なくとも今週末からは、9〜10週間で7レースという集中的なスケジュールになる。我々としては再び本格的にレースが続くことを嬉しく思っているし、それこそがF1にとって最も良いことだ」

  • フェルスタッペン レッドブルF1残留をクルサードが確信「彼でいられる唯一の場所」

    フェルスタッペン レッドブルF1残留をクルサードが確信「彼でいられる唯一の場所」

    マックス・フェルスタッペンの将来をめぐる憶測について、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、レッドブルを離れる可能性は低いとの見方を示した。

    フェルスタッペンは先週末、ニュルブルクリンク24時間レースに出場。クルサードは、その挑戦を許容するレッドブルの姿勢こそが、フェルスタッペンをチームにとどめる最大の理由だと語っている。

    レッドブルだけが「マックスでいること」を許している
    フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約を結んでいるが、2025年にはメルセデスとの接触説も浮上するなど、将来をめぐる憶測は絶えなかった。

    しかし、2005年から2008年までレッドブルで走ったクルサードは、現在のF1チームの中でフェルスタッペンにこれほど自由を与えられる存在はレッドブルだけだと考えている。

    「マックスはどこにも行かない。なぜなら、彼に“マックスでいること”を許すF1チームはほかにないからだ」とクルサードは『Up To Speed』ポッドキャストで語った。

    「マクラーレンにはできない。フェラーリにもできない。メルセデスにもできない。彼がメルセデスをドライブしていたとしてもだ。個々のドライバーに投じられる投資の大きさを考えれば、そうなる。しかしレッドブルはそれを許している」

    クルサードは、レッドブル創設者であるディートリッヒ・マテシッツの考え方にも触れた。

    「実際、公平に言えば、そしてレッドブル創設者であるミスター・マテシッツの精神に照らしても、それはまさにそういうことだった。チームと契約する前に初めて彼に会ったとき、私は『私に何を期待していますか?』と聞いた。すると彼は『自分自身でいてくれ』と言った。マックスは自分自身でいる」

    「だから、数週間前の憶測はここで切っていい。今の時点で、マックスはキャリアの残りをレッドブルで過ごす」

    ニュル挑戦が示したフェルスタッペンの特異性
    フェルスタッペンは先週末、ニュルブルクリンク24時間レースに出場し、チームメイトとともに一時は首位を走行した。しかし、マシンのドライブシャフトに問題が発生し、優勝争いから脱落した。

    クルサードは、F1以外のカテゴリーでもすぐに高い適応力を示すフェルスタッペンの能力を高く評価した。

    「スポーツではよくあることだが、ラケットとボールを使う競技を考えてみてほしい。スカッシュの世界王者なら、ヤニック・シナーとテニスをしてもある程度やれると思うかもしれない。でも実際にはそうはいかない。逆にシナーもスカッシュでは勝てない」

    「本当にトップに立つには、その分野のスペシャリストでなければならない。そこにマックスのような人物がいる。彼はどういうわけか……両利きだと言われても驚かない。4輪に関わることなら、何をやっても優れているように見える」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    「週末の遊び」ではないニュルブルクリンクの重み
    クルサードは、自身もニュルブルクリンクを走った経験を持つ。そのうえで、フェルスタッペンが同レースに挑んだことは、単なる趣味の延長ではないと強調した。

    「恐ろしいサーキットだ。私も走ったことがある。彼らのように競争力を持ち、先頭に立つためには、あのレベルで必要なコミットメントがある」

    「残念ながら、このポッドキャストでも数週間前に伝えたように、まさにあのサーキットで命を落としたドライバーがいた。それほど、あのサーキットの挑戦は厳しい」

    「だから、『マックスはドライブが大好きだから、週末に楽しんでいるだけだ』という見方をするべきではない。もしそうなら、現在のF1サーキットに非常によく似た、FIA公認のどのサーキットにでも行けばいい」

    「だが、あそこへ行くというのは、昔ながらのコミットメントだ。それこそが彼をほかのドライバーと分けている。ほかのドライバーも技術的には非常に優れたレーシングドライバーであることに疑いはない。ただ、今のF1グリッドで、ニュルブルクリンクに行ってレースをするという挑戦を受け入れるドライバーがほかにいるのか、私は疑問に思う」

    クルサードの見方では、フェルスタッペンにとってレッドブルは単に勝てるチームではなく、自分のスタイルを制限されずに保てる環境でもある。ニュルブルクリンク24時間への挑戦は、その関係性を改めて浮き彫りにした出来事だった。

  • フェルスタッペン昇格にホーナーは猛反対 マルコが明かすレッドブルF1秘話

    フェルスタッペン昇格にホーナーは猛反対 マルコが明かすレッドブルF1秘話

    マックス・フェルスタッペンが2016年スペインGPでレッドブル昇格初戦優勝を飾ってから10年。レッドブルの育成責任者を長年務めたヘルムート・マルコが、当時のドライバー交代劇の内幕を振り返った。

    当時トロロッソでチームメイトだったカルロス・サインツも昇格候補だったが、マルコは迷わずフェルスタッペンを選択。しかし、その決断にはクリスチャン・ホーナーの強い反対があったという。

    ダニール・クビアト更迭で動いたレッドブルF1
    2016年シーズン開幕からわずか4戦。当時のレッドブルはメルセデス勢を追いながらフェラーリと争う立場にあり、ダニール・クビアトとダニエル・リカルドのラインアップで戦っていた。

    しかし、ヘルムート・マルコはクビアトのパフォーマンスに不満を抱いていた。

    「前年のクビアトは十分なパフォーマンスを見せていたし、とくに雨ではダニエル・リカルドより速い時もあった」とマルコは振り返った。

    「だが2016年になると、彼は以前のようなドライバーではなくなっていた。テスト初日からブレーキについて不満を口にしていたし、我々は何かを変える必要があると感じていた」

    そこで白羽の矢が立ったのが、当時トロロッソで走っていた18歳のマックス・フェルスタッペンだった。

    レッドブル・レーシング

    カルロス・サインツではなくフェルスタッペンを選択
    当時のトロロッソでは、フェルスタッペンとカルロス・サインツがほぼ互角の評価を受けていた。

    それでもマルコは、フェルスタッペンこそレッドブル昇格に相応しいと判断した。

    「マックスのチームメイトだったカルロス・サインツは、我々が彼を選ばなかったことに大きく失望していた」

    「だが我々にとっては非常に明確で簡単な決断だった」

    その一方で、レッドブル内部では反対意見も強かったという。

    「クリスチャン・ホーナーは、2016年のわずか4戦後にマックスを昇格させることに同意していなかった。彼は断固として反対していた」

    当時のフェルスタッペンは才能こそ高く評価されていたものの、経験不足やアグレッシブなドライビングによる接触の多さから、“まだ早すぎる”との声も少なくなかった。

    マックス・フェルスタッペンとクリスチャン・ホーナー

    “狂っている”と言われた決断
    レッドブルの決断にはパドック内外から批判も集まった。

    「多くのライバルや批評家から大きなプレッシャーを受けた。彼らは『マックスはまだ若すぎる』『危険な決断だ』と言っていた」

    「彼らは我々を狂っていると思っていた。しかし我々は全員を黙らせた」

    その言葉通り、フェルスタッペンは昇格初戦となったスペインGPで優勝。メルセデス勢の同士討ちを尻目に、フェラーリ勢とリカルドを抑え切り、F1史上最年少優勝記録を打ち立てた。

    この勝利は、後の4連覇へと続く“フェルスタッペン時代”の始まりでもあった。

    カルロス・サインツは別の道へ
    一方、レッドブル昇格を逃したカルロス・サインツは、その後トロロッソを離れルノーへ移籍。さらにマクラーレン、フェラーリを経て、現在はウィリアムズで走っている。

    ワールドタイトル争いの機会こそ得られていないものの、複数勝利を挙げるトップドライバーへ成長した。

    結果論ではあるが、2016年当時のレッドブルには「フェルスタッペンを選ぶ未来」と「サインツを選ぶ未来」の2つが存在していた。その分岐点でマルコが下した決断は、F1の勢力図そのものを変えることになった。

  • マックス・フェルスタッペン “Maxipedia”の異名 GT界も驚く知識量と適応力

    マックス・フェルスタッペン “Maxipedia”の異名 GT界も驚く知識量と適応力

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1カナダGPまでのインターバル期間を利用して参戦したニュルブルクリンク24時間レースで、GTレース界のベテランドライバーたちを驚かせた。

    自身の「フェルスタッペン・レーシング」名義で参戦したフェルスタッペンは、メルセデスAMG GT3を駆り、ルーカス・アウアー、ダニ・フンカデラ、ジュール・グーノンとチームを結成。

    PlanetF1によると、その圧倒的な適応力とモータースポーツ知識量から、チーム内では“Maxipedia(マキシペディア)”という新たな愛称まで誕生したという。

    初挑戦とは思えないフェルスタッペンの適応力
    ニュルブルクリンク北コースという世界屈指の難関サーキットで行われる24時間レースは、F1とはまったく異なる競技だ。

    しかしフェルスタッペンは、開始からわずか2時間で#47メルセデスをアウト側から攻略。その後もドッティンガー・ヘーエで2台抜きを決めるなど、序盤から主導権を握った。

    夜間走行でも経験不足を感じさせることはなく、DTM王者マロ・エンゲルとの激しいバトルでは接触寸前の攻防も展開。チームメイトたちは、その速さだけでなく“即座に限界を理解する能力”に衝撃を受けた。

    ジュール・グーノンはPlanetF1の独占取材に対し、次のように語っている。

    「彼がこういう環境に飛び込んでくること自体が本当にすごいことだと思う」

    「F1は非常に特殊な世界だし、僕たち耐久レース側も同じだ。その中で、初めてニュル24時間のような“最もクレイジーな耐久レース”に挑戦して、いきなり僕たちと同じレベルで走ってしまう。なぜかって? マックス・フェルスタッペンだからだ」

    “Maxipedia”の異名が生まれた理由
    グーノンによると、フェルスタッペンの凄みは単なるドライビングスキルだけではない。

    GT界のベテランドライバーたちは、彼のモータースポーツ知識量に驚かされたという。

    「マックスは本当にモータースポーツオタクなんだ」

    「ダニといろんな話をしている時も、彼は本当に何でも知っている。だから僕たちは冗談で“Maxipedia”って呼んでいる」

    フェルスタッペンは今回、通常の特例扱いではなく、2025年末の予選レースを通じて正式にDMSB許可証を取得して参戦。その姿勢もGT界で高く評価された。

    GTドライバーも驚いた“エゴのなさ”
    ダニ・フンカデラも、フェルスタッペンの姿勢に強い印象を受けたひとりだ。

    「彼は4度のF1ワールドチャンピオンとして振る舞わない」

    「このカテゴリーに対して非常に謙虚で、常に学ぼうとしている。エゴがまったくないんだ」

    さらにフンカデラは、現在のF1ドライバーの中でニュル24時間に本気で挑戦できる人材は“ほとんどいない”とも指摘した。

    「多くのF1ドライバーはここに来ないと思う。でもマックスは昔からこのレースを見ていて、シミュレーターでも走り込んでいた。本当にこのレースを愛しているんだ」

    F1の枠を超え始めたフェルスタッペン
    今回のニュルブルクリンク24時間では、終盤にABSトラブルとドライブシャフト破損が発生し、フェルスタッペン陣営は優勝争いから脱落した。

    それでも、GTレース初挑戦で示したパフォーマンスは、パドック関係者に強烈な印象を残した。

    近年のF1ドライバーは専門化が進み、カテゴリー外への挑戦が減っている。その中でフェルスタッペンは、F1だけに閉じない“レーサー”としての存在感をさらに強めている。

    今回ニュルで生まれた“Maxipedia”という愛称は、単なるニックネームではなく、彼の異常なまでのレース知識と競争本能を象徴する言葉になりつつある。

  • 元F1ドライバーのティモ・グロック 「ドイツはフェルスタッペンにひざまずくべき」

    元F1ドライバーのティモ・グロック 「ドイツはフェルスタッペンにひざまずくべき」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ニュルブルクリンク24時間レースでの圧倒的な存在感によって、停滞していたドイツ・モータースポーツ界に再び熱狂をもたらしている。

    元F1ドライバーのティモ・グロックは、満員となった2026年ニュルブルクリンク24時間レースを例に挙げ、「ドイツはフェルスタッペンにひざまずくべきだ」とまで語り、その影響力を絶賛した。

    フェルスタッペンが“消えかけた熱”を呼び戻した
    ドイツは2020年以降F1開催を失い、現在のF1グリッドにいるドイツ人ドライバーもニコ・ヒュルケンベルグのみとなっている。かつてミハエル・シューマッハやベッテルの時代に巨大な人気を誇ったドイツ・モータースポーツ界は、近年大きく存在感を失っていた。

    そうした中、ニュルブルクリンク24時間レースへのマックス・フェルスタッペンの参戦は、かつてない注目を集めた。

    「誰もこのことについて話していなかった。でもマックス・フェルスタッペンが来てから変わった」とティモ・グロックは語った。

    「ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、ニコ・ロズベルグ、誰もがドイツ・モータースポーツから重要な影響を受けて育った。でも今のドイツにはそれがない」

    「これは本当に深刻だ。不幸なことにドイツの政治の結果でもある」

    「我々にはもうドイツGPすらない」

    今回のニュルブルクリンク24時間レースは、史上初の完全ソールドアウトとなった。

    「ここが完全満員になったのはマックスのおかげだ」

    「24時間レース史上初めて、すべてが完売した」

    「これは本当に美しいことだ。僕にとって、これはモータースポーツの象徴だ」

    “映画よりレース” フェルスタッペンの異常な情熱
    グロックは、現在のF1ドライバーたちとの姿勢の違いについても言及した。

    「最高の例は、他のF1ドライバーたちがニューヨークで『F1/エフワン』のプレミアに出席していた時、マックスはスパでGT3カーを走らせていたことだ」

    「それが彼のモータースポーツへの向き合い方を示している。彼はすべてに対して非常に深く向き合っている」

    「24戦ものF1を戦いながら、どうやってこれをやっているのか分からない」

    さらにGT3経験者たちも、フェルスタッペンの速さに驚かされたという。

    「彼は本当に細部まで作業する。どうすればマシンが良くなるかを追求している」

    「そしてここに来て、ばかげた速さを見せる」

    「トラフィックの読み方も完璧だ。本当に素晴らしい」

    “ドイツはフェルスタッペンに感謝すべき”
    グロックはRTLの取材で、フェルスタッペンがニュルブルクリンクとノルドシュライフェを再び世界的な存在へ押し上げたと強調した。

    「ドイツの我々は、彼にひざまずかなければならない」

    「ここ数か月で、ノルドシュライフェやニュルブルクリンクという名前が世界中でどれだけ語られているか見てほしい」

    「このイベントがどれだけ注目を集めているか。我々はドイツでこんな光景を長い間見てこなかった」

    そしてグロックは、シューマッハやベッテル以降、ドイツ・モータースポーツを再び世界へ押し出した存在として、フェルスタッペンを位置づけた。

    「ミハエル・シューマッハとセバスチャン・ベッテル以降、ドイツ・モータースポーツを再び注目させることに成功しているのは、マックスだけだ」

    皮肉にも、グロック自身は黄旗区間での速度違反により、今回のニュルブルクリンク週末でノルドシュライフェ・ライセンスを失う結果となった。

  • マックス・フェルスタッペンのニュル敗因 “攻めすぎ”説をチームメイトが一蹴

    マックス・フェルスタッペンのニュル敗因 “攻めすぎ”説をチームメイトが一蹴

    マックス・フェルスタッペンは、ニュルブルクリンク24時間レースで終盤まで首位を争いながらも、ドライブシャフトのトラブルによって優勝を逃した。しかし、その原因がフェルスタッペンの“攻めすぎ”にあったのではないかという見方について、チームメイトたちは明確に否定している。

    フェルスタッペンは2026年仕様のメルセデスAMG GT3でニュルブルクリンクに参戦。レース終盤までトップを快走していたが、ダニエル・ジュンカデラがステアリングを握っていた際にマシンがトラブルに見舞われ、大きく後退した。

    “攻めすぎ”説をチームメイトが否定
    レース後には、マックス・フェルスタッペンのアグレッシブなドライビングスタイルが故障を引き起こしたのではないかとの声も上がった。特に、縁石の使い方やGT3での激しいオーバーテイクが原因だった可能性が議論された。

    しかし、ダニエル・ジュンカデラはその見方を否定した。

    「実際には最後の数時間はかなり慎重に走っていたんだ」

    さらに、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーを叔父に持つルーカス・アウアーも、ノルドシュライフェでは縁石を積極的に使うのが当然だと説明した。

    「ここではそういうものなんだ。生き残るためには必要なことだよ」

    フェルスタッペン効果でニュルに35万人超
    今回のニュルブルクリンク24時間レースは、週末を通じて35万2000人の観客を集め、史上初の完売開催となった。その背景には、マックス・フェルスタッペン参戦による“F1効果”があったと見られている。

    メルセデスAMGカスタマーレーシングの責任者シュテファン・ヴェンドルは、オランダ人ドライバーの影響力を高く評価した。

    「マックスのおかげで、普段はF1しか見ないファンも多く来場している」

    「彼らは、ここがまったく異なるモータースポーツだということを目にしている。特にホイール・トゥ・ホイールの激しい戦いは、彼らにとって新鮮なのかもしれない」

    一方で、ヴェンドルは“F1批判”に話を広げることは避けつつ、フェルスタッペンの適応能力にも驚きを隠さなかった。

    「マックスが今後も我々を選んでくれたことを誇りに思う。多くの人が、彼が別カテゴリーのクルマにここまで早く適応することに驚いているが、私はもう驚かなくなっている」

    「これほど短時間で適応するドライバーを私は見たことがない。現役F1ドライバーが、純粋にレースへの情熱だけでこのプログラムに参加していること自体が特別なんだ」

    メルセデスはアントネッリ参戦に慎重姿勢
    その一方で、メルセデスF1はキミ・アントネッリをすぐにニュルブルクリンクへ送り込む考えはないようだ。

    アントネッリが今年中にニュルブルクリンク参戦ライセンス取得を目指す可能性について問われたメルセデスF1副代表のブラッドリー・ロードは、明確に否定した。

    「いや」

    「彼とはその話をしたよ。でも冗談だったと思う。もしかしたら4回タイトルを獲ったあとなら挑戦できるかもしれないね」

    「マックス・フェルスタッペンには、それだけの経験がある。アントネッリはF1に完全に集中するべきだ」

  • マックス・フェルスタッペン離脱でもフォードはF1継続を明言「変わらない」

    マックス・フェルスタッペン離脱でもフォードはF1継続を明言「変わらない」

    フォードは、マックス・フェルスタッペンの去就が不透明な状況でも、F1参戦へのコミットメントは揺るがないと強調した。

    2026年からレッドブルと提携してF1に参戦するフォードは、新レギュレーション時代を見据えてプロジェクトを進行中だ。しかし、フェルスタッペンは新世代マシンや技術規則の方向性に懸念を示しており、自身の将来についても不透明な空気が漂っている。

    そうしたなか、フォード・パフォーマンスのグローバルディレクターを務めるマーク・ラッシュブルックは、仮にフェルスタッペンがF1を離れることになったとしても、フォードの姿勢は変わらないと明言した。

    フォード「F1参戦は一人のドライバーのためではない」
    マーク・ラッシュブルックは、フォードがF1参戦を決断した理由について次のように語った。

    「我々はF1に参戦するためにF1へ来た。そして、レッドブルを選んだのは、彼らがどんなチームであり、どんなカルチャーを持っているかを評価したからだ。一人の個人に依存したものではない」

    「もちろん、マックスのことは大好きだ。彼がレッドブル・フォードのパワーユニットを搭載したマシンで走っていることも誇りに思っている」

    「彼が去るようなことになれば残念だ。しかし、それで我々のF1へのコミットメントが変わることはない」

    2026年から始まる新時代に向け、レッドブルは自社製パワーユニットを開発中であり、フォードはその電動化技術やソフトウェア面を中心に支援している。

    一方で、レッドブル内部では近年、人材流出が相次いでいる。クリスチャン・ホーナー、ヘルムート・マルコ、エイドリアン・ニューウェイ、ジョナサン・ウィートリーに続き、ジャンピエロ・ランビアーゼの離脱も確認された。

    相次ぐ主要人物の離脱にも冷静姿勢
    ラッシュブルックは、主要人物の離脱が続く状況についても冷静な見方を示した。

    「誰かがチームを離れると聞けば、当然ながら不安はある」

    「なぜ離れるのか? チームにどんな影響があるのか? と考えるものだ」

    「だから重要ではないという意味ではない。ただ、レースでも人生でも同じように、何かが起きた時にどう対応するかが大切なんだ」

    フェルスタッペン自身は、2026年マシンの方向性やF1の将来像について繰り返し懸念を表明している。そうしたなかでも、フォードは“レッドブルという組織”への信頼を軸に、長期的なF1参戦計画を維持する構えを崩していない。