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  • マクラーレンF1 MOTULと2026年からオフィシャルサプライヤー契約

    マクラーレンF1 MOTULと2026年からオフィシャルサプライヤー契約

    マクラーレンは、2026年からモチュール(MOTUL)とF1チームのオフィシャルサプライヤー契約を結んだことを正式に発表した。

    高性能潤滑油の製造・供給を専門とするモチュールは、マクラーレンF1チームにトランスミッション用潤滑油を提供する。

    マクラーレンの共同チーフ・コマーシャル・オフィサーであるニック・マーティンは「マクラーレンF1チームにモチュールを迎えることを嬉しく思う」と語った。

    「モチュールは革新と技術的卓越性において誇るべき歴史を持っており、その特性は我々自身のレガシーと密接に重なるものだ。このエキサイティングなパートナーシップの中で共に歩むことを楽しみにしている」

    F1が2026年に新しいレギュレーション時代に突入する中、マクラーレンは2年連続となるコンストラクターズ選手権防衛に挑む可能性が高い。パパイヤカラーのチームは、目前に迫ったアゼルバイジャンGPでタイトル獲得に王手をかけている。

    一方のモチュールは、ル・マン24時間レース、WEC、MotoGP、ダカールラリー、そしてF1を含む数々の選手権でチームや大会に潤滑油を供給してきた豊かな歴史を持つ。

    モチュールのチーフ・ブランド&コミュニケーション・オフィサーであるアンドレア・クルシアは「今回のマクラーレンとのパートナーシップは、我々の歴史の中でも最もエキサイティングな瞬間のいくつかを書き記してきたF1への復帰を意味する」と付け加えた。

    「パフォーマンスと革新の追求において、我々双方の専門知識を結集できる絶好の機会だ。世界で最も名高いレーシングチームのひとつであるマクラーレンの卓越したパフォーマンスに、我々のフルードが貢献できることを特に誇りに思う」

  • オスカー・ピアストリ 「F1での短期的な成功よりマクラーレンとの未来を優先」

    オスカー・ピアストリ 「F1での短期的な成功よりマクラーレンとの未来を優先」

    オスカー・ピアストリは、マクラーレンの短期的な成功を追求するために強くプッシュするつもりはなく、むしろチームの未来、特に2026年シーズンを重視していると明言した。現在、彼はドライバーズ選手権をリードしているが、今季にリソースを集中させることは望んでいない。

    今季24歳のオーストラリア人ドライバーは非常に安定した走りを見せており、これまでに7勝を挙げている。

    その結果、ドライバーズ選手権をリードしているが、チームメイトのランド・ノリスも唯一のライバルとして存在し、今季のマクラーレンの支配を象徴する展開となっている。

    両者がシーズン終盤にはさらに接近することが予想される中でも、ピアストリは今季のタイトル獲得に向けてチームを強く追い込む考えはないと語る。メディアに対して彼は、2026年の新レギュレーションを見据えた長期的な目標を考慮していると明かした。

    「将来の成功を犠牲にしてまで、絶対にやらない」とピアストリはBBC Sportを通じて語った。「我々は今年だけの成功のチャンスなんて望んでいない。来年は大きなレギュレーション変更がある。どれほど競争力を持てるか分からないし、他のチームがどうなるかも分からない」

    さらにこう続けた。

    「最終的に、我々はF1ドライバーとしてできるだけ長くチャンピオンシップを獲得できる可能性を最大化したい。そして僕たちは二人とも、マクラーレンと長期的に契約している」

    今季ノリスとピアストリは共に高い競争力を示してきたが、一貫性ではピアストリが勝り、その差が選手権リードにつながっている。ただし、モンツァでの物議を醸したチームオーダーにより、そのアドバンテージは縮まった。

    オスカー・ピアストリ、モンツァでのノリスとの順位入れ替えを正当化
    2025年F1イタリアGPでは、ランド・ノリスがレース終盤にピットストップの遅れに見舞われ、直前にピットを済ませたピアストリにポジションを奪われる形となった。

    当初、先にピットへ入るよう指示されたのはノリスだったが、彼は「もう一方のマシンを先に入れるべきだ」と提案。チームはそれに従い、ノリスには「アンダーカットはない」と約束した。その結果、ピアストリは完璧なピット作業を受け、コースへ戻った際にはチームから「自由に戦える」と告げられていた。

    しかし、ノリスが遅いストップで順位を失った後、チームはピアストリにP2を返すよう指示。ピアストリはこれを受け入れた。最終結果は、マックス・フェルスタッペンが優勝し、ノリスが2位、ピアストリが3位という順位となった。

    レース後、オーストラリア人ドライバーはチームの判断を正当化し、ノリスがその位置にふさわしかったと主張した。

    「明らかに入れ替えには正当な理由があった」とピアストリはF1公式に語った。「ランドは予選で僕より前にいたし、レースでもずっと前を走っていたから理解できる。ただ、話し合うべきことはいくつかある」

    それでも、ピアストリは選手権リーダーの座を維持している。残り8戦、両者はともに初のタイトル獲得をかけた激しい戦いを繰り広げることになる。

  • ランド・ノリス 「マクラーレンF1にパパイヤ・ルールなんて最初から存在しない」

    ランド・ノリス 「マクラーレンF1にパパイヤ・ルールなんて最初から存在しない」

    ランド・ノリスは、マクラーレンのいわゆる「パパイヤ・ルール」をめぐる誇張された噂に冷や水を浴びせ、チームメイトのオスカー・ピアストリとの間に存在するとされる行動規範は、実際には神話にすぎないと主張した。

    この話題は、イタリアGPで緊張の瞬間があったことで再燃した。ノリスがピットストップでの作業遅れによって順位を落とし、チームからピアストリに2番手を譲り返すよう指示が出された場面だ。

    モンツァの表彰台ではファンからノリスにブーイングが浴びせられ、批判者たちは「マクラーレンはエースドライバーを守るためにルールを曲げている」と主張した。しかしノリスはすぐさま真実を明らかにした。

    「もうパパイヤ・ルールなんてない。最初から存在しなかった」とノリスはDAZNに語った。

    ポストイットに収まるルール
    チーム内のレース作法が複雑なものとされてきたことについて、ノリスは実際にはごくシンプルなものだと強調した。

    「ページ1枚にも満たないんだ」と彼は説明した。「重要なのは『フェア』と書かれていること。これが多くのことをカバーしていて、僕にとってもオスカーにとっても公平であることを意味している」

    「僕がこういうことを選んでいるわけじゃない。過去に何があったかは気にしない。ただ僕たちは正しいと思うことをやるだけなんだ」

    その明快さは、モンツァでの件にも直接当てはまるという。ホイールナットの不具合でピット作業が遅れたノリスは、コースに戻った時にはピアストリの後ろに位置していた。そこでマクラーレンはピアストリに順位を戻すよう指示し、ピット前のオーダーを再現した。

    「僕が望んだわけでもチームが望んだわけでもない。状況を複雑にしてしまうし、順位もややこしくなる」とノリスは認めた。

    「でも、それが僕たち全員、チームとして、両ドライバーとして正しいと決めたことなんだ。修正しなければならなかった。もしオスカーに同じことが起きていたら、僕たちは全く同じことをしていただろう」

    マクラーレン F1 ランド・ノリス

    ピアストリも決定を支持
    ピアストリは当初チームラジオで不満を口にしたが、後にはこの決定の妥当性を支持し、短期的な痛みよりも長期的な公平性が重要だと強調した。

    「長い目で見ればベストな判断だったと思う」と彼はレース後に説明した。

    「ランドは週末を通して僕の前にいたし、その判断を理解している。だからほとんど即座に順位を入れ替えたんだ。まだ話し合うべきことはあるけど、僕にとっては問題なかった」

    この結果、ノリスは2位、ピアストリは3位でフィニッシュし、ノリスは選手権争いで残り8戦を前に31ポイント差にまで詰め寄った。

    両ドライバーが同じ見解を公に示したことで、マクラーレンの「ルール」はパパイヤ色の枷ではなく、「フェアに走る、クリーンに戦う、そしてチームを前進させる」という握手の合意にすぎないことが明らかになった。

  • 「マクラーレンはノリスをF1王者に仕立てたい」 エクレストンが痛烈批判

    「マクラーレンはノリスをF1王者に仕立てたい」 エクレストンが痛烈批判

    日曜日のモンツァで、マクラーレンがオスカー・ピアストリにチームメイトのランド・ノリスへ2位を譲るよう命じたことで、同チームは激しい批判に直面している。

    この指示によってノリスの選手権でのポイント差は34から31に縮まったが、チーム代表アンドレア・ステラは「哲学」に基づいた判断だと説明した。ピアストリは、ノリスがスローピットストップでタイムを失ったことでそのポジションを得ていたが、チームラジオではオーストラリア人の消極的な姿勢が明らかになった。

    「ラジオで言うべきことは言った」とピアストリはレース後に認めた。「2度目の要請を受けたとき、チームに逆らうつもりはなかった」

    この決定はイタリアの観客からブーイングを浴び、パドック内外から批判を集めている。

    元F1最高責任者バーニー・エクレストンは『Blick』に語った。「彼らは公平性について語り続けている。しかし、チームのミスでピアストリが罰を受けるのは公平か?違う。マクラーレンはランド・ノリスという名のワールドチャンピオンを望んでいると感じ始めている」

    元ハース代表ギュンター・シュタイナーは、この順位変更を「不要」と表現し、「オスカーはランドの遅いピットストップに責任を持つべきではなかった。自分ならそうはしなかった」と主張した。

    メルセデスのトト・ヴォルフは、長年マクラーレンのザク・ブラウンと親しい間柄だが、危険な前例を作ることを警告した。「一度前例を作れば、取り消すのは非常に難しい。もしチームがまたミスをしたら?再び順位を入れ替えるのか?答えはシーズンが熱くなったときに出るだろう」

    マクラーレン F1 ランド・ノリス

    『Blick』のロジャー・ブノワは、ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーがプライベートでさらに厳しい言葉を口にしたと示唆した。『Viaplay』の解説者ヒード・ヴァン・デル・ガルデは率直に「もし自分がピアストリだったら、こう言っただろう。『クソくらえ、彼を先に行かせはしない』」と述べた。

    1996年のワールドチャンピオン、デイモン・ヒルもこの議論に加わり、冗談交じりにこう語った。「1993年に僕がイタリアGPで勝ったのは、アラン・プロストのルノーエンジンが壊れたからだ。今になってルノーが僕に結果を返せと言ってくるんじゃないかと心配している」

    ヒルのオンライン投票では、62%がマクラーレンの判断に「不満」と回答した。

    論争はNBAにも波及し、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのスター、ジョエル・エンビードがXに投稿した。「このパパイヤルールはヤバいな(笑)。オスカーは俺よりいい人間だ」

    それでもステラはマクラーレンの姿勢を擁護しつつ、内部での見直しを示唆した。「見直しは変更を意味しない。我々のレースの進め方について合意し確認することを意味する。それは卓越性を追求する上で根本的なことだ」

  • F1分析:マクラーレンのチームオーダー騒動 ノリスとピアストリの順位逆転

    F1分析:マクラーレンのチームオーダー騒動 ノリスとピアストリの順位逆転

    F1イタリアGP決勝(モンツァ)で、マクラーレンのチームオーダーが物議を醸した。レース終盤、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの順位がピット作業の遅れで入れ替わり、チームはピアストリにノリスを前に戻すよう指示。最終的にノリスが2位、ピアストリが3位でゴールしたが、両者のチャンピオンシップ争いに影を落とす形となった。

    チーム代表アンドレア・ステラは「我々の原則を守るための判断だった」と説明し、ピアストリも「チームを守ることが将来の希望につながる」と従順な姿勢を示した。

    しかし、当事者である2人のドライバーからは「望んでいない勝ち方」「複雑な気持ち」と率直な本音も飛び出している。F1特派員マーク・ヒューズが解説した。

    イタリアGPの45周目終わりにオスカー・ピアストリがモンツァのピットに滑り込んだとき、彼はマクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスから3.7秒後方にいた。

    高グリップの路面ではタイヤのデグラデーションは比較的低く、そのためアンダーカット効果はあまり期待できなかった。ピアストリは先にピットに入り、ユーズドのソフトタイヤに履き替えたが、通常であればこのレベルのデグラデーションでは前のマシンを逆転できるチャンスは1.5秒以内のギャップが必要となる。

    本質的にマクラーレンは、ピアストリを先に入れても順位が入れ替わるリスクはないと考えていた。これは、同じチーム内でタイトル争いを繰り広げている両者にとって極めて重要なことだった。

    マクラーレンの「どちらが勝つかに手を出さない」姿勢は、平等を保証し、リードしているドライバーが最初に戦略を選ぶ権利を持ち、その後方のドライバーとエンジニアがそれに対応する形で自由に選択できる、という枠組みの中にある。

    この週末はノリスの方が速いマクラーレンのドライバーだった。ポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に最初の数周で挑んだ後、ペースを安定させて徐々に3位のピアストリとの差を広げていった。

    フェルスタッペンは37周目終わりにピットインし、残りを走り切るためにハードタイヤへ交換した。マクラーレンは両車のスティントを引き延ばし、セーフティカーが出ればほぼフリーでピットでき、フェルスタッペンの前に出られる可能性に賭けた。

    セーフティカーは出なかったが、45周目(残り8周)でマクラーレンは両車をソフトに替えるのに十分遅いタイミングとなった。そのとき、ノリスのレースエンジニア、ウィル・ジョセフが無線で「この周でソフトに入れる」と伝えた。

    ピアストリよりも先に自分を入れることのリスク──つまり、ノリスが入った直後にセーフティカーが出ればオーストラリア人に順位を譲ることになる──を理解していたノリスは、代案を提案した。

    「先にもう一台を入れるか?」と彼は尋ねた。これはリードドライバーとしての特権だった。ピットウォールで短い議論が交わされた後、ジョセフは答えた。「そうしよう。順番を入れ替える。だからこの周はステイアウトだ」

    「ただし、アンダーカットされないならだ」とノリスは釘を刺した。「そうでなければ俺が先に入る」

    「アンダーカットはない」とジョセフは安心させた。3.7秒差では脅威にならない。

    マクラーレン ランド・ノリス F1 イタリアGPランド・ノリスのスローピットストップにより、オスカー・ピアストリがイタリアGPで前に出た

    ピアストリはピットに入り、1.9秒という素早い作業で送り出された。ノリスは翌周に入って完璧にピットに止まったが、フロント左ホイールが正しく装着されず、その修正に4秒を失った。これで全てのマージンが消え、ピアストリの後方でコースに戻ることとなった。

    ノリスが「アンダーカットはない」と保証されていた経緯から、マクラーレンはピアストリにポジションを返すよう依頼した──その後は自由にレースしてよい、という理解のもとで。しかし、ピアストリが拒否することも合理的ではなかっただろうか?

    「遅いピットストップもレースの一部だって言ってたじゃないですか」と彼は返答した。「何が変わったのか分からないですけど、本当にやってほしいならやります」

    そして彼は従った。ノリスが2位、ピアストリは3位でゴール。ピアストリのチャンピオンシップリードは34点から31点に縮まった。

    当然ながら物議を醸した。チーム代表のアンドレア・ステラはレース後に次のように説明した。

    「ピットストップの状況は、公平性の問題だけではなく、我々の原則に一貫性を持たせる問題でもある。選手権がどうなろうとも重要なのは、マクラーレンで我々とドライバーが一緒に築いた原則とレーシングバリューの中で戦うことだ」

    「ドライバーを入れ替えたのはピットストップだけの理由ではないことを明確にしたい。我々は二台のピットストップを順序づけ、先にオスカーを入れ、次にランドを入れるつもりだった。そしてそれが順位の入れ替えにつながることはない、という明確な意図があった。セーフティカーか赤旗が出る可能性をギリギリまで待っていたからだ。チームの利益を最大限にするためには、まずオスカーを、次にランドを入れる必要があった」

    「だがランドの遅いピットストップが重なって順位が入れ替わった。我々はピットストップ前の状況に戻し、その後で自由に戦わせるのが正しいと考えた。これは原則に従った判断だ」

    マクラーレン アンドレア・ステラ F1 イタリアGPアンドレア・ステラは、この判断がマクラーレンの原則に基づくものだったと説明した

    ピアストリは少なからず複雑な思いを抱いていたが、後にこう振り返った。

    「僕たちはずっと、この1年だけの成功を望んでいるわけではないと話してきた。来年は大きなレギュレーション変更があるし、僕たちがどれほど競争力を持てるか分からないし、他の誰が競争力を持つかも分からない。

    結局のところ、僕たちがF1ドライバーでいる限り、できるだけ長くチャンピオンシップを戦えるチャンスを持つことが大事なんだ。そして僕たちはマクラーレンに長くいる。だから僕たちにこの機会を与えてくれている人たちを守ることがとても大事なんだ。そういうときに自分を二の次にするのは簡単なことだよ。

    もし僕たちがレース全体で僅差の戦いをしていたら、少し違う話になるだろう。でもランドはレースを通じて数秒前にいた。だから僕にとっては問題なかった。僕たちは今年だけじゃなく、これから何年も戦いたいんだ。

    人を守ること──それはピットストップをしている人たちも含まれる。あの人たちにとっては気持ちのいいものじゃないと思う。僕たち全員を守ることが重要なんだ。それが、僕たちに何年もチャンピオンシップを戦える希望を与えてくれるんだから」

    ノリスもまた被害者だった。

    「今日のことは僕のせいじゃない」と彼は言った。「もし僕がボックスに全速で突っ込んでメカニックを吹き飛ばしていたら、順位を返してもらえるなんて思わないだろう。でも今日は僕のコントロール外のことだった。こんな風にポジションをもらって勝ちたいなんて思わない。オスカーも同じ気持ちだと思う。僕たちはそんな風に勝ちたくないし負けたくないんだ」

    時として状況は、最も綿密に練られた計画や方針さえも不意打ちにしてしまうのだ。

  • マクラーレンF1のチームオーダーにフェルスタッペン「スローストップだけで?」

    マクラーレンF1のチームオーダーにフェルスタッペン「スローストップだけで?」

    マクラーレンがイタリアGPで見せたチームオーダーに対し、マックス・フェルスタッペンは困惑を隠さず、自分の立場を明確に示した。ティモ・グロックは、現ワールドチャンピオンなら「絶対にやらなかった」と語っている。

    イタリアGPでは、マクラーレンがオスカー・ピアストリに対し、遅いピットストップでポジションを失ったランド・ノリスに2番手を返すよう指示し、注目を集めた。

    フェルスタッペンの後方で2番手を争っていたノリスとピアストリ。オーストラリア人ドライバーのピアストリが先にピットへ入り、ノリスはエンジニアのウィル・ジョセフから「アンダーカットはない」と言われ、了承していた。

    しかし、ノリスのピットストップは左フロントタイヤのナットを締める際に問題が発生し、4秒も停車してしまった。その結果、ノリスはチームメイトの後方でコースに復帰した。

    すると、ピアストリにはポジションを返すよう指示が出され、彼は反論した。
    「つまり、スローピットストップはレースの一部だと僕たちは言っていたのに、ここで何が変わったのかよく分からない。でも、本当に僕にやらせたいなら、やるよ」と答えた。

    最終的に彼は従い、ノリスを前に行かせて2番手を譲った。

    レースをリードしていたフェルスタッペンは、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼから後方の状況を伝えられた。

    ランビアーゼ:「ノリスとピアストリがポジションを入れ替えたよ、マックス」

    フェルスタッペン:「はっ! スローストップだけで?」

    ランビアーゼ:「僕らの関知するところじゃないけど、チャンピオンシップの観点でドライバー間の公平さを保つためだと思う。前方に集中してくれ」

    フェルスタッペンはレース後のFIA会見で、その時の反応について問われた。

    「君たちは面白い答えを期待しているのは分かっている。でも、それは僕の問題じゃない。また言うけど、僕の問題じゃない。話さない方がいい」と語った。

    マックス・フェルスタッペン F1

    「マックス・フェルスタッペンなら絶対にやらなかった」
    しかし、レッドブルのドライバーが口を閉ざしたとしても、ランビアーゼへの反応は、もし同じ状況に自分が置かれた場合にどうするかを事実上明らかにした。

    Skyドイツに語った元F1ドライバーのティモ・グロックは次のようにまとめた。「フェルスタッペンなら絶対にやらなかった」

    一方で、グロックはノリスに責任がない遅いピットストップへのマクラーレンの対応は「フェア」だとしながらも、チームに注意を呼びかけた。「気を付けるべきだ。すぐに難しい状況に陥る可能性があるからだ。特に次のレースでまた同じことが起きた場合にはね」

    彼は、ドライバーズ選手権のリードをモンツァで31ポイントに減らしたピアストリにとって、この判断が悪い結果を招かないことを願っている。

    「彼は非常に迅速にそれを実行し、すぐに入れ替わった。シーズン終盤になってまた思い出すことがないといいけどね」とグロックは付け加えた。

    「チームのミスが最終的にワールドチャンピオンシップを決めるのではなく、純粋にドライバーのパフォーマンスで決まるべきだ。マクラーレンにはドライバー同士でコース上で決着をつけてもらいたい」

    ピアストリはFIA会見で、それがタイトルを失う原因になった場合、従ったことを後悔しないかと問われた。

    「今日に関しては、公平な判断だったと思う」と彼は主張した。

    「ランドはレース全体を通して前にいたし、彼に非はなかった。僕にとってはそれで問題ない。究極的には、誰がチャンピオンシップを獲得しても、自分自身のパフォーマンスやコントロールできる事柄によって勝ったと思いたい。今日はそれができる状況ではなかった」

    「僕たちは何度も言ってきたけど、成功のチャンスは今年だけに限りたくない。来年は大きなレギュレーション変更があるし、僕たちがどれだけ競争力を持つかは分からない。他の誰が競争力を持つかも分からない」

    「でも、究極的には、僕たちがF1ドライバーでいる限り、できるだけ長くチャンピオンシップを争えるチャンスを持ちたい。僕たちは二人とも長期にわたってマクラーレンと契約しているし、僕たちにこの機会を与えてくれる人々を守ることはとても重要なんだ」

    「だから、こういうときに自分を二番手に置くことは、十分にできることだと思う」

  • ランド・ノリス「前例と決めつけるのは愚か」マクラーレンF1順位交代を正当化

    ランド・ノリス「前例と決めつけるのは愚か」マクラーレンF1順位交代を正当化

    ランド・ノリスは、F1イタリアGPでマクラーレンが実行したレイトスワップ(終盤の順位交代)が“前例を作った”と見なすのは「愚かだ」と強調した。

    モンツァでノリスは2位を走行していたが、ピットストップの遅れによってチームメイトでタイトルライバルのオスカー・ピアストリの後方に後退した。だが、残り4周でマクラーレンからの指示に従ったピアストリがポジションを譲り、ノリスは再び2位に戻った。

    レース序盤にはトップを走行しながらも、最終的にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンを抑えることができなかったノリスは、ピアストリが順位交代の指示に応じることに疑いはなかったと語った。

    「いや、それはチームで決めたことだし、僕たち全員が合意していることだから」と、現在ピアストリとの差を31ポイントに広げられたノリスは英Motorsport Weekを含むメディアに語った。

    マクラーレンは次戦バクーでコンストラクターズ選手権を決める可能性があるが、ノリスは同様の状況になったとしても、それが影響することはないと示唆している。

    「シーズン終盤に似たような指示が出たら従うか」と問われると、ノリスは「従う。なぜなら、それが僕たちがチームとして合意したことだから」と答えた。

    マクラーレン F1オスカー・ピアストリはイタリアGP終盤にチームメイトのランド・ノリスへ2位を譲った

    マクラーレンは外部の批判に屈しない
    一方でノリスは、マクラーレンが下した順位交代の判断を巡る外部の懐疑的な声は、チームの運営に影響を与えないと主張した。

    「状況ごとに違うんだ。だからそういうのを“前例を作った”なんて決めつけるのは愚かだと思う」とノリスは言う。

    「僕たちはバカじゃない。いろんな場合に備えた計画がある。もし僕とオスカーの間に4台もクルマがいたら、もちろん彼は僕を前に行かせたりしないよ。それは正しくないと思うからね」

    「でも今回のようにレースで争っていたわけではなく、公平にできる状況なら、チームとして公平であることを期待するだろう。チームも、どちらのドライバーにとっても不公平な理由を作りたくないんだ」

    「今日は僕のせいじゃなかった。もし僕が全速でピットに入ってメカニックを全員吹き飛ばしたら、そのときにポジションを返してもらえるなんて思わない。でも今日は僕のコントロール外のことだった」

    「そして、僕はこんな形で勝ちたくない。順位を与えられて勝つなんて望んでいない。オスカーも同じだ。そんな形で勝ったり負けたりしたくない」

    「でも僕たちは、他人が何を言おうと、どう思おうと、チームとして正しいと考えることをやる。それが僕たちのやり方で、それを貫くんだ」

  • オスカー・ピアストリに順位交代指示 マクラーレンF1代表「公平な判断」

    オスカー・ピアストリに順位交代指示 マクラーレンF1代表「公平な判断」

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、イタリアGP決勝で下されたチームオーダーについて言及し、オスカー・ピアストリがその判断を受け入れるだろうと語った。

    チームは最終ピットストップ後、ピアストリにチームメイトのランド・ノリスを2番手に戻すよう指示した。レース中はノリスが常にピアストリの前を走行していたが、後方からシャルル・ルクレールに迫られていたため、通常なら先行車に優先権があるにもかかわらず、チームはピアストリを先にピットに入れた。

    しかし、直後にピットインしたノリスのタイヤ交換が遅れたため、チームはピアストリにポジションを譲るよう求めた。

    ピアストリは従いつつも無線で「ピットストップの遅れはレースではよくあること」と不満を示したが、ステラは判断を支持し、彼は最終的に納得するだろうと強調した。

    「今日の決断はオランダで起きたこととは関係ない。ランドがリタイアした件とは無関係で、我々は1戦ごとに独立して判断している」とステラはF1公式チャンネルに語った。

    「ピットストップの順序を組み立てたとき、オスカーを先に入れることにしたが、ポジションを入れ替える意図はなかった。ただ遅いピットストップが重なったため、元の順位に戻すのが公平だと判断した。オスカーもそれを受け入れるだろう。レース中もそうだった。マクラーレンの価値観や原則を改めて示せたと思う」

    昨年のハンガリーGPでも同様のケースがあった。ノリスが先にピットに入りポジションを得たが、ピアストリの作業は特に遅くはなかった。チームは順位を戻すよう指示したが、ノリスは数周にわたって抵抗した後、最終的にピアストリに先行を許した。ステラは「その後、多くの議論を重ね、レースの戦い方についてお互いの考えを一致させた」と振り返る。

    「我々はその原則やアプローチに従っている。それでいいと思う」とステラは結んだ。

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  • ランド・ノリス F1イタリアGP予選「フェルスタッペンを抜くのは大きな挑戦」

    ランド・ノリス F1イタリアGP予選「フェルスタッペンを抜くのは大きな挑戦」

    ランド・ノリスは、イタリアGP決勝でマックス・フェルスタッペンをオーバーテイクして勝利するのは容易ではないと警告し、それを「大きな挑戦」と表現した。

    ノリスは予選でフェルスタッペンにポールポジションを奪われ、日曜の決勝をモンツァの2番グリッドからスタートすることになった。

    マクラーレンのノリスにとって、予選は決して順調なものではなかった。Q2進出を確実にするには遅れて出したアタックが必要で、その際にはチームメイトであり選手権のライバルでもあるオスカー・ピアストリのスリップストリームに頼った。

    同様にQ3でも、ノリスは最初の走行をスリップなしでこなしたため、最初の計測後は7番手に沈んだ。ノリスは一時的に暫定ポールを獲得したものの、フェルスタッペンが2020年にルイス・ハミルトンがメルセデスW11で打ち立てたトラックレコードを更新し、再び首位に立った。

    予選後、チームメイトのピアストリと同じように、ノリスもフェルスタッペンのポール獲得に驚きはなかったと語った。

    「いや、いや、いや。マックスは今週末ずっと速かったし、マックスが速いのは驚きじゃない」とノリスはモンツァで語った。

    「僕にとっては本当にアップダウンのあるセッションだった。あちこちでミスが多すぎた。でも最後のラップで全部まとめられたのは…かなり満足している。P2で嬉しい」

    「僕はいつも、自分がその日にどう走ったかで結果を評価するんだ。だから今日はベストの仕事をできたとは思わないけど、P2で終えられたのは本当に嬉しい。良い点と悪い点があったね」

    「P2はスタートポジションとして悪くない。もちろん全員の前に出たいし、それには選手権のライバルやオスカーも含まれる。明日のレースに向けていいポジションだと思うし、すごく楽しみにしている」

    ランド・ノリス(マクラーレン) イタリアGP F1

    ノリス「決勝は大きな挑戦になる」
    レッドブルのストレートスピードのアドバンテージと、FP2でのフェルスタッペンの印象的なロングランを踏まえ、ノリスは彼を打ち負かすのは難しいと予想している。

    「日曜のレースは僕たちの強みになることが多い」とノリスは説明した。「でもマックスを抜くのは、間違いなく大きな挑戦になると思う。でも様子を見よう。彼らのペースもとても強かった。スティントの最後を見れば、僕たちと同じラップタイムで走っていた。だから何か魔法のようなことが起きるとは思っていないし、後ろにはフェラーリも控えている」

    「僕たちは間違いなく、できるだけ早く前に出たいはずだ。レースは長いし、多くのことが起こり得る。だから、僕たちに何ができるか見てみよう」

  • オスカー・ピアストリ F1イタリアGP予選「レッドブルの速さに驚きはない」

    オスカー・ピアストリ F1イタリアGP予選「レッドブルの速さに驚きはない」

    オスカー・ピアストリは、F1チャンピオンシップでランド・ノリスに対して持つリードがイタリアGP予選でのパフォーマンスに影響したことを否定した。

    ピアストリはモンツァで行われる日曜の決勝を3番グリッドからスタートする予定で、予選ではマックス・フェルスタッペンとノリスに次ぐ結果となった。

    オランダGP後、オーストラリア人のピアストリはノリスに対して34ポイントのリードを築いている。ピアストリはザントフォールトでシーズン7勝目を挙げた一方で、ノリスはシャシー関連のトラブルでレースを途中棄権した。

    予選後、ピアストリは大きなチャンピオンシップリードを背景に「ダメージ・リミテーション(被害最小化)」を意識しているかと質問を受けた。

    「ラップを走っている時は、全力で攻めていて、ポールを狙っている。誰がどんな走りを見せるかなんて分からない。今の時点では、とにかく全開で行く」

    「もちろん終わった後には、少しそういうことも頭をよぎるけど、まだ道のりは長いし、できるだけ多く勝ちたいから、明日は何かポジションを上げられるように頑張る」

    ピアストリ「レッドブルの速さに驚きはない」
    ザントフォールトのようにマクラーレンがプラクティスで支配する展開とは異なり、今週末は複数チームによるポールポジション争いとなった。

    フェラーリはプラクティスを通して速さを見せ、予選が進むにつれてフェルスタッペンがトップに浮上した。

    Q3での自己ベストラップを振り返り、ピアストリは次のように語った。

    「特に大きな問題はなかった。ターン1は少し平均的だったけど、それ以外のラップはかなりまとまっていたと思う。いいセッションをまとめられた」

    「序盤は少しずつペースを上げていって、感覚を掴んでいった。今週末は本当に接戦だった。マックスとレッドブルは速そうに見えたし、正直、他のチームも速そうに見えた」

    「僕たちにとってはそこまで快適な状況じゃなかった。だからこの結果は大きな驚きじゃない。でももちろん、もう少し上にいたかったという気持ちはある」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) F1 イタリアGP

    ピアストリはFP1を欠場し、マクラーレンが若手ドライバー枠を満たすためにアレックス・ダンに走行の機会が与えられた。そのためFP2でのレースペースでは苦しむことになった。

    しかし、それでもピアストリは日曜に向けて自信を示した。

    「僕が見ていた限りでは、それほど悪くは見えなかった。全体的に少し難しかったのは確かだ」

    「FP1を欠場したので、FP2が最初のロングランになった。でも決勝は常に全く違うものだ。だから明日に向けてはかなり自信を持っている」