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  • ランド・ノリス “贈られたF1タイトル”に反論「考えたい人はそう思えばいい」

    ランド・ノリス “贈られたF1タイトル”に反論「考えたい人はそう思えばいい」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、日曜のF1メキシコGPで圧勝を収めた後、観客からのブーイングを笑い飛ばした。メキシコシティの観客はレース週末を通してノリスに対して不満を示し、表彰式でもブーイングが起こったが、本人は意に介さなかったという。

    メキシコでは一部ファンの間で「マクラーレンがノリスにタイトルを“与えている”」という見方が広がっており、イタリアGPでのチームオーダーがその発端となっている。

    モンツァでは、ピット作業で遅れたノリスの前に出たチームメイトのオスカー・ピアストリに対し、チームがポジションを譲るよう指示。結果としてノリスが2位、ピアストリが3位でフィニッシュし、物議を醸した。

    メキシコのジャーナリスト、カルロス・ハリフェ氏がレース後の記者会見でこの経緯を説明すると、ノリスは笑いながら答えた。

    「正直、なぜかわからない。でも人々には自分の好きなことをする権利がある。ブーイングもスポーツの一部だと思う」

    「僕はブーイングされると逆に笑ってしまうんだ。正直、それで僕の気分が悪くなることはない。むしろ少し面白いと思ってる」

    ハリフェ氏によると、地元誌『Fast Mag』の読者アンケートでは、多くのメキシコファンが「ノリスはモンツァで得た3ポイントを返すべき」と回答したという。

    「彼らがそう思うなら、それも自由だよ」とノリス。

    「僕たちはチームとして常に公平にやっているつもりだ。2年前のブダペストでも、僕が勝てたレースでオスカーに譲って、彼が勝つべきレースを勝たせた。今回はそれと同じだ」

    「3ポイントが欲しいなら、あげてもいい。でもモンツァでは僕が前にいるのが当然だった。シンプルな話さ」

    それでもノリスは、週末全体を通して最高のパフォーマンスを発揮したことに満足していると強調した。

    「もちろんブーイングは望まないよ。でも僕は自分のやるべきことに集中するだけだ」と締めくくった。

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 メキシコシティGP

    タイトル争いはわずか1ポイント差に
    ノリスのメキシコGP優勝は今季6勝目。これにより、ドライバーズ選手権ではチームメイトのピアストリを1ポイント差で上回り、再び首位に浮上した。残り4戦、マクラーレン勢による白熱のタイトル争いが続く。

    ブーイングの背景に“マクラーレン内格差”の印象
    今回のブーイングの背景には、マクラーレンがノリスを優遇しているというファンの不満がある。モンツァでのチームオーダーに加え、ここ数戦の戦略判断でもノリスに有利な場面が見られたことが、そうした見方を強めた。

    しかし、ノリス自身の成績は安定しており、今季6勝という結果はチーム内の「贔屓」ではなく、純粋な速さと安定感の証でもある。ピアストリとの僅差の争いが続く中、マクラーレンがどのように2人を公平に扱うかが、今後のシーズン最大の焦点となる。

  • オスカー・ピアストリ マクラーレンF1に困惑 「まったく違う運転の仕方が必要」

    オスカー・ピアストリ マクラーレンF1に困惑 「まったく違う運転の仕方が必要」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1メキシコGP決勝を5位で終えたが、チームメイトのランド・ノリスとの差に困惑を隠さなかった。2戦連続で明確なペース不足に直面しており、チャンピオンシップ首位の座もノリスに譲る形となった。

    ピアストリは決勝でノリスより1回多いピットストップを行い、最終的にトップから42秒遅れのフィニッシュ。予選でも約0.6秒の差をつけられ、これは昨年の同GP以来最大のギャップだった。

    「この2戦のペースは本当に驚きだった」とピアストリはF1公式チャンネルに語った。

    「どこに原因があるのか、そしてどうすべきかという手がかりはあると思うけど、ここ2週末はこれまでとまったく違う運転の仕方をしなければならなかった。これまで18戦ずっと上手く機能していたスタイルを急に変えるのは、正直かなり難しい」

    「今日は何点か試したことがあるけど、それが求めていたものだったのかどうか、これから確認するよ」と付け加えた。

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1

    ノリス「スイートスポットを見つければ速さはある」
    一方、優勝したランド・ノリスは、マシンのパフォーマンスを高く評価しながらも「扱いづらさ」も認めた。

    「このマシンはシーズンを通してずっと速い。でも時々かなり扱いづらい部分もあるんだ」とノリスは語った。

    「ただ、一度スイートスポットを見つけると、本当に速くて、すべてが楽になる。今日はそれを完璧に掴むことができた」

    アンドレア・ステラ代表「低グリップがピアストリに不利に働いた」
    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、ピアストリが苦戦した背景について、メキシコ特有の路面コンディションに言及した。

    「このサーキットの低グリップ特性が、ピアストリには難しかった」とステラは土曜の時点で語っていた。
    「彼は依然として素晴らしいポテンシャルを持っているが、グリップが低い状況ではクルマの挙動を掴みづらく、セットアップの限界を感じていた」

    ピアストリが抱える“順応力の壁”
    メキシコGPでは、標高2200m超の薄い空気による低グリップと冷却制約が、マシン挙動に大きな影響を及ぼした。マクラーレンはこの特性を上手く活かし、ノリスは完璧に対応。一方でピアストリはタイヤ温度とバランスの維持に苦戦し、ステアリング入力やブレーキングスタイルを変えざるを得なかった。

    今季18戦で見せてきた安定したドライビングスタイルを崩す必要に迫られたことが、彼のリズムを乱した要因といえる。
    チャンピオン争いのプレッシャーが増す中、ブラジルGPでは再び「自然な走り」を取り戻せるかが焦点となる。

  • レッドブルF1 マルコ「ピアストリはプレッシャーに耐えきれていない」

    レッドブルF1 マルコ「ピアストリはプレッシャーに耐えきれていない」

    メキシコGPで苦戦するレッドブルにとって、週末の焦点はタイトル争いの行方にも及んだ。ヘルムート・マルコは、オスカー・ピアストリがついに重圧の中で崩れ始めていると見ている。

    マックス・フェルスタッペンはRB21のアップデートにもかかわらず予選5番手に終わり、ピアストリもふるわず8番手。カルロス・サインツのペナルティで7番手に繰り上がったとはいえ、チャンピオンシップ首位の座を守るには厳しい結果となった。

    マルコは『Kleine Zeitung』に対し、「もちろん我々はまだマクラーレンの助けが必要だ」と述べたうえでこう語った。

    「ピアストリはどうやらプレッシャーにうまく対処できていないように見える。確信はないが、最近の様子を見ているとそう思う。」

    レッドブルの目標は控えめだという。

    「すべてが完璧に進めば、表彰台もあり得るだろう。ピアストリとの差を縮めたいが、ノリスには逆にポイントを失うかもしれない。これでさらに接戦になる。緊張感は続くだろう。」

    フェルスタッペン自身も冷静さを保ちつつ、予選後のインタビューでマシンの不調を隠さなかった。

    「この週末は全体的に悪かった。特にセクター2は最悪だ。オンボードを見れば分かると思うけど、バランスもグリップもまったくない。レースではさらに悪化すると思う」とViaplayに語った。

    マルコもノリスの強さを認める。

    「ロングランのペースを見る限り、ノリスは引き離していくだろう。彼はこのサーキットでは無敵だと思う。ただし、それ以外は何が起きてもおかしくない。」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン

    一方、ピアストリの失速はマクラーレン内部でも議論を呼んでいる。シーズン中盤には104点あったフェルスタッペンへのポイント差は、今や40点にまで縮まった。

    ピアストリは『Sky Italia』に対し、状況をこう説明した。

    「ここ2戦はこれまでと違う。ペースがない。仕事の方向性は間違っていないと思うけど、なぜかタイムが出ない。この状況は気に入っていない。リズムを取り戻すことが課題で、今はチャンピオンシップのことは考えていない。」

    ただし、プレッシャーを感じているわけではないと否定する。

    「特に何かが変わったとは感じていない。うまくいっていたときと同じように運転している。数字が合わないんだ。そこを理解しようとしている。」

    チーム代表のアンドレア・ステラは、原因はメンタルではなくマシン側にあると強調した。

    「チャンピオンシップを争うすべてのドライバーはプレッシャーを感じているはずだ。だがオスカーはとても落ち着いた性格で、無理をしているようには見えない。問題はマシンがスライドしたときにどれだけ性能を引き出せるかということだ。彼のラップにミスはない。あとは各コーナーで最後の数ミリ秒をどう削るかだけだ。」

    ピアストリの「リズム喪失」が鍵、ノリスとの明暗が鮮明に
    タイトル争いが佳境を迎える中で、ピアストリの失速はマクラーレンの内部バランスにも影響を及ぼしている。

    ハイダウンフォース寄りのマシン特性が路面温度の高いメキシコで機能せず、リヤグリップの不足が走り全体のリズムを乱している可能性が高い。ステラ代表が指摘した「スライド時の扱いにくさ」は、ピアストリ特有の繊細なステアリング操作に合わない兆候だ。

    対照的に、ノリスは予選で圧倒的なスピードを見せ、マシンの変化を即座に吸収する柔軟性を発揮した。これによりフェルスタッペンとの差が急速に縮まり、レッドブルにとっても「ノリス対ピアストリ」の構図が新たな希望になっている。

    フェルスタッペンが「バランスもグリップもない」と語ったように、RB21のアップデートは理想的な結果を生まなかったが、マルコの言葉通り“まだゲームは終わっていない”。
    次戦以降、ピアストリがリズムを取り戻せるかが、今シーズンのチャンピオンシップの趨勢を左右することになるだろう。

  • マクラーレンとレッドブルのF1休戦状態崩壊 ハミルトン「非情になれ」

    マクラーレンとレッドブルのF1休戦状態崩壊 ハミルトン「非情になれ」

    タイトル争いが激化する中、マクラーレンとレッドブルの間に漂っていた微妙な均衡が再び軋み始めている──そしてルイス・ハミルトンも、オレンジ陣営に「もっと非情になれ」と警鐘を鳴らしている。

    オースティンでの「テープ騒動」後、新チーム代表ローラン・メキースは「愚かな遊びは終わりだ」と語っていた。

    「一方では、そうした戦術もF1の歴史の一部だと言える」とメキースは『The Athletic』に語った。「だが同時に、それが行き過ぎたことも認めている。次はそこまでいかないようにする」

    しかしメキシコでは、再び“挑発”が報じられた。『Sky Italia』によると、「マクラーレンのピットストップエリアにドクロの絵が描かれていた」という。

    「あるレッドブルのメカニックが、各グランプリごとに自チームのピットボックスにその国の象徴を描く習慣がある」と同局は伝えた。「もし今回はマクラーレン側に描いたのだとしたら──いたずらかもしれないが、波紋を呼ぶだろう」

    レッドブルはピットレーンで唯一のアップグレードを投入し、心理的優位をさらに楽しんでいる様子だ。

    ハミルトンはマクラーレンに対し「怯むな」と警告する。

    「本当に非情でなければならない」と彼は語った。「マックスはそういうタイプだ。マクラーレンが同じようにやらなければ、彼がチャンピオンを奪っていく」

    「彼らは全力でプッシュしなければならない。あのマシンに乗るマックスのような存在を抑えるためにはね」

    マクラーレン内部では緊張が高まっている。ポイントリーダーのオスカー・ピアストリはメキシコでのプラクティスを「まあまあ」と評し、一方でランド・ノリスは落ち着いた様子を見せた。

    『Sky Italia』のイヴァン・カペッリは「ノリスはよりリラックスしているが、ピアストリは自分のスピードを出し切れず、決定的なコンマ数秒を失っている」と分析する。

    チーム代表アンドレア・ステラは若手ドライバーを擁護した。

    「世界チャンピオンだって学習や反省を要する局面があった。バルセロナやハンガリーを思い出してほしい」とステラは語る。「オスカーは非常に速いペースで成長しており、シーズン終盤には間違いなく強力になると期待している」

    元F1ドライバーのティモ・グロックは「マクラーレンの2人の間で心理的なバランスが変化している」と見る。

    「ランドはF1で7年積み上げた経験を持っている。ザントフォールト以降、彼は“失うものは何もない、勝つしかない”というマインドになった。それが今のアドバンテージだ」とグロックは『Sky Deutschland』で述べた。「彼はそれを精神的に生かしている」

    ラルフ・シューマッハも同意する。

    「ザントフォールトは転機だった」と彼は言う。「あの週末以降、彼はリラックスすればピアストリより速く走れることに気づいた。そこから自分なりのルーティンを築いたんだ」

    ノリス自身も週末前には穏やかな口調で語っていた。

    「ほとんどの時間を楽しめている」と彼は言う。「確かにセッションごとにプレッシャーは増しているけど、それでも楽しめているし、これまで以上にリラックスしていると思う。注目も期待も大きいけど、気分はいい。それが好調の理由だね」

    シューマッハはこう締めくくった。

    「マクラーレンはドライバーたちを自由に走らせるのが得策だ。ルールをどうこう考えるより、彼らが再びリズムを取り戻すことが大事だ」

    分析:緊張の舞台裏と「精神戦」再燃の構図
    メキース体制下のレッドブルは、メディア戦略も含めた心理的駆け引きにおいて優位を保っている。テープ騒動から続く“象徴的な挑発”は、マクラーレン側の冷静さを試す試練とも言える。

    ハミルトンの「非情になれ」という言葉は、フェルスタッペンの勢いを止めるには戦術的にも精神的にも攻め姿勢が必要だという警告だ。彼の指摘は決して誇張ではない。レッドブルのアップグレード投入は、メカニカルな改善とともに“心理的圧力”として機能している。

    マクラーレン陣営では、ノリスが精神面で成熟を見せる一方、ピアストリが依然として経験の壁に直面している。だがステラ代表の言葉通り、彼の学習曲線は急であり、チーム全体の士気は依然として高い。

    最終局面に向けて、勝敗を分けるのはマシン性能だけではない。「誰が精神的にブレないか」という見えない戦いが、今まさにメキシコで再燃している。

  • ランド・ノリス F1メキシコGP予選「簡単には勝てないと思っている」

    ランド・ノリス F1メキシコGP予選「簡単には勝てないと思っている」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、2025年F1メキシコGPの予選で圧倒的な走りを見せ、自身今季5回目のポールポジションを獲得した。しかし、決勝に向けては「簡単には勝てないと思っている」と慎重な姿勢を示した。

    ノリスはオートドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われた予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールに0.262秒差をつける1分15秒586をマーク。ベルギーGP以来となるポールポジションを手にした。今週末を通して好調なパフォーマンスを発揮しており、マシンの安定感にも手応えを感じているようだ。

    「ポールに戻れてうれしい。けっこう長い間なかったから、いい気分だ」とノリスは語った。

    「ラップについては正直よく分からないけど、悪くなかったと思った。ラインを通過して1分15秒5と見た時は、とても驚いた。FP3からQ1、Q2、Q3まで全体的に調子が良かったし、フェラーリ勢が最後に速かったので少し緊張したけど、必要な時にしっかり決められてうれしい」

    ノリスは予選を通じて「倒すべき男」として注目を集めたが、決勝では1コーナーまでのロングランがカギになると見ている。

    「いろんなシナリオを考えて眠れなくなるほどではないよ」と笑ったノリス。

    「最近あまりよく眠れてないんだけど、それが鍵なのかもね(笑)。これまでここでは良いレースができているから、自分がコントロールできることに集中するだけだ」

    今回の予選では、チームメイトでタイトル争いをしているオスカー・ピアストリが8番手(サインツのペナルティにより7番グリッド)と対照的な結果となった。ドライバーズランキングでは、ピアストリがノリスに14ポイント差をつけて首位に立っており、5番手スタートのマックス・フェルスタッペンとは26ポイント差となっている。ノリスにとっては、このメキシコでタイトル争いの流れを変える絶好のチャンスだ。

    「僕は勝つためにここにいる」とノリスは断言した。

    「後ろには速いドライバーが控えているし、ターン1までは長いストレートがある。フェラーリのレースペースはいつも強いから、簡単にはいかないと思っている。前だけを見て、どれだけ差を広げられるか挑戦したい」

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 メキシコグランプリ

    分析:メキシコ高地で試されるマクラーレンの持久力
    今回の予選でノリスが示した速さは、マクラーレンMCL39の単発ペースの強さを象徴している。FP3から一貫してリズムをつかみ、特にセクター2の低速区間での安定感が光った。一方で決勝では、標高2,200mを超える薄い空気による冷却負荷とドラッグ効率の問題が浮上する見込みだ。

    マクラーレン勢は今季、ハイダウンフォース寄りのパッケージで好成績を収めてきたが、メキシコでは空力効率の低下が顕著になる。ノリス自身が「簡単ではない」と語る背景には、この特有の高地コンディションへの懸念がある。

    さらに、ターン1までの800m以上のロングランは、スリップストリーム効果によって2番手以降の追撃を許しやすい。ノリスがホールショットを守れるかが、レース展開の鍵を握るだろう。後方からフェラーリ勢、フェルスタッペンが迫るなか、序盤の防衛とタイヤマネジメントが勝利の分かれ目となる。

  • オスカー・ピアストリ F1メキシコGP予選「期待したラップタイムじゃなかった」

    オスカー・ピアストリ F1メキシコGP予選「期待したラップタイムじゃなかった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、F1メキシコGPの予選で8番手に終わり、「フラストレーションの溜まるセッションだった」と振り返った。決勝では、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)のグリッド降格により、7番グリッドからスタートする。

    金曜のプラクティス2・3回目では、チームメイトのランド・ノリスに遅れを取ったピアストリ。FP1ではパト・オワードが走行したため自身は欠場していたが、以降のセッションでもペースが上がらず、予選でもノリスとの差は約0.8秒と大きかった。

    「悪くないラップに感じたけど、タイムが出なかった」
    「タフな予選だった。重要な場面でのラップは悪くなかったと思うけど、やっぱり期待していたタイムじゃなかった。理解すべきことがいくつかあるけど、フラストレーションの溜まるセッションだった」とピアストリは説明した。

    Q2の最中には、パワーユニットに関する懸念を口にする場面もあった。ターン5で「何か変なことが起きた」と無線で伝えていたが、セッション後にその件について問われると次のように答えている。

    「PUは大丈夫だった。1つのコーナーで少しだけパワーの出方が足りなかったけど、大きな問題ではなかった。続くこともなかったよ」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) F1 メキシコグランプリ

    「問題はラップタイム。マシンの感触は普通」
    「足りなかったのはラップタイムだ。すべては普通に感じていたし、この高地ではクルマが最高のフィーリングになることなんてないけど、特に変なところはなかった。とにかくタイムが出ていなかった」と続けた。

    「ターン1でチャンスを掴む」
    タイトル争いでノリスに14ポイント差をつけるピアストリは、日曜の決勝に向けて「スタートをしっかり決めて、そこからできることをやっていく。ターン1までは長いからチャンスはある。そこをうまく活かしたい」と意気込んだ。

    単発ペースの伸び悩みと高地特有の影響
    ピアストリのマクラーレンMCL39は、ここメキシコの高地環境でダウンフォース効率が低下しやすく、ノリスのマシンに比べてトラクションとターンインの安定性が不足している様子が見られた。PU出力のわずかな揺らぎもあり、特にQ3ではターン中盤での立ち上がり加速が伸び悩んだ。

    一方でロングランペースのデータは安定しており、決勝ではタイヤマネジメントとスタート直後の位置取りが鍵となる。長いストレートを活かし、序盤で上位勢の一角に食い込めるかが勝負のポイントだ。

  • ランド・ノリス F1メキシコGP初日「バランスがめちゃくちゃだった」

    ランド・ノリス F1メキシコGP初日「バランスがめちゃくちゃだった」

    マクラーレンのランド・ノリスは、F1メキシコGP初日のフリー走行を終えて「マシンのバランスが少しめちゃくちゃだった」と語り、トップのマックス・フェルスタッペンに0.25秒以上離されたことを認めた。

    ノリスはフリー走行2回目(FP2)で4番手。フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、キミ・アントネッリ(メルセデス)に次ぐ順位で初日を終えた。

    FP1ではルーキードライバーのパト・オワードにシートを譲っており、自身の走行はFP2からスタート。しかしセッション中盤に発生したパワーサージの問題もあり、レッドブル勢のペースに迫ることはできなかった。

    「マシンのバランスがちょっと全体的にめちゃくちゃなんだ」とノリスはFP2後に語った。「ここ数戦と同じで、今は1周の速さに苦労している。僕たちは懸命に取り組んでいるし、できる限りのことを試している。今夜何が見つかるか見てみようと思う」。

    ノリスはFP2でフェルスタッペンには及ばなかったものの、チームメイトのオスカー・ピアストリを大きく上回り、彼は12番手に終わった。ピアストリとの差は0.840秒と明確だった。

    ドライバーズ選手権では、ノリスはピアストリに14ポイント差で追う立場だが、初日は優位な滑り出しを見せた。

    「全体的には悪くなかったと思う。かなり早くスピードをつかめたし、最初のラップは良くて、2回目のラップではさらに一歩前進できた」とノリスは続けた。

    「すぐに限界を見つけた感じだったけど、その限界が僕たちを少し止めている感じだ。悪い日というわけではないけどね。普段は金曜日がとても良くて、土曜日にみんなが追いついてくるんだけど、今回はすでに少し後れを取っている。だから今夜はやるべきことがたくさんある」。

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 メキシコグランプリ

    マクラーレンの課題:単発ペースの再構築が急務
    マクラーレンはここ数戦、単発ペースの不安定さが続いている。特にローダウンフォース仕様でのバランス維持が難しく、FP2でもノリスはフロントエンドの不安定さを訴えた。
    FP1を欠いたことでセットアップ調整の時間も限られたが、それでもレースペース自体は悪くない兆しを見せており、決勝では再び上位争いが期待できる。

    メキシコ特有の高地環境で空力効率が落ちる中、マクラーレンがどこまでリアの安定性を取り戻し、フェルスタッペンに迫るかが土曜の焦点となる。

  • パト・オワード F1メキシコGP FP1後に食中毒でメディカルセンターで治療

    パト・オワード F1メキシコGP FP1後に食中毒でメディカルセンターで治療

    マクラーレンF1で母国メキシコGPのフリー走行1回目(FP1)に出走したパト・オワード(26歳)は、走行後に食中毒の症状により医療処置を受けた。

    ESPNによると、オワードは激しい下痢と脱水に見舞われ、セッション後にサーキット内のメディカルセンターで約3時間にわたり点滴と投薬による治療を受けたという。

    マクラーレンは今週末のFP1でランド・ノリスのマシンをオワードに託したが、体調不良のため一時は走行を断念する可能性もあった。それでもオワードは30周を走破し、13番手タイムを記録した。なお、今回のFP1ではF1の規定に基づき、9名のルーキードライバーが各チームで走行機会を得ている。

    「メキシコで再び走ることができて本当に特別な気持ちだった」とオワードはマクラーレンのプレスリリースで語った。

    「ファンのみんなが情熱的で、本当にホームに帰ってきたような気分にさせてくれた。チームに感謝しているよ。今日のプログラムをすべて予定通り完了できて、ランドとオスカーのチャンピオン争いを支える形でマシンに乗れたことをとても嬉しく思う。週末の残りもチームが強い結果を出せることを願っている」

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは「ランドの代わりに走ったパトに感謝している。彼は貴重なデータを提供してくれたし、その貢献はチーム全体にとって大きな意味がある」とコメントした。

    この日のFP1ではフェラーリのシャルル・ルクレールが最速タイムを記録し、続くFP2ではマックス・フェルスタッペンが復帰後すぐにトップタイムを叩き出している。

    マクラーレン F1 メキシコGP パト・オワード

    分析:ルーキー義務走行と地元ヒーローの存在感
    メキシコGPのFP1は、F1チームが若手ドライバーに最低2回の走行機会を与える義務を果たすための貴重な機会だった。地元出身のオワードは、マクラーレンにとってはランド・ノリスの代役としてだけでなく、ラテンアメリカ市場におけるファン拡大にも大きく寄与する存在だ。

    体調不良にもかかわらず30周を走り切った姿勢は、インディカーでの経験とプロ意識の高さを示したものだと言える。FP1後の体調不良は残念だが、彼が語った「チームを支える走行」という言葉通り、マクラーレンのデータ収集には一定の成果があった。

    マクラーレンは依然としてドライバーズ選手権でオスカー・ピアストリとランド・ノリスがタイトル争いの中心におり、こうしたテストデータが週末後半の戦略にも生かされるだろう。

  • マクラーレンF1、ノリスとピアストリの接触後に車高設定の“保守的説”浮上

    マクラーレンF1、ノリスとピアストリの接触後に車高設定の“保守的説”浮上

    マクラーレンはF1アメリカGPで、オスカー・ピアストリとランド・ノリスのスプリントレース中の接触により、データ不足に陥った結果「保守的」なライドハイト(車高設定)を選ばざるを得なかったという。スカイF1のテッド・クラヴィッツが明らかにした。

    クラヴィッツによると、マクラーレンはスプリントで両マシンがリタイアしたため、翌日の決勝に向けた走行データを十分に得られなかった。

    結果として、マシンが車検で失格になるリスクを避けるため、通常より高めの車高設定にせざるを得なかったという。

    クラヴィッツ:データ不足で車高を上げざるを得なかった「スプリントでオスカーがニコ・ヒュルケンベルグと接触してノリスに当たったことがすべての原因だった」とクラヴィッツは語った。

    「2台ともスプリントを走れなかったことで、マクラーレンはライドハイトの最適値が分からなくなってしまった。つまり、どこまで地面に近づければ合法的にダウンフォースを稼げるか、そのバランスをつかめなかった」

    「だから彼らは安全策を取るしかなかった。マクラーレンは車高を少し上げてマージンを確保した。その分だけパフォーマンスが犠牲になった」

    クラヴィッツはさらに、他チームとの対比をこう語る。

    「レッドブル?マックスはスプリントに勝った。つまり、彼らは完璧に理解していた。フェラーリもメルセデスも同じだ。だがマクラーレンだけは余裕を持たざるを得なかった」

    ノリスは2位、ピアストリは5位も“勝機を逃す”
    マクラーレンは高温のオースティンで有利と見られていた。MCL39はタイヤの熱劣化に強く、路面温度の高いサーキットで本来なら優位性を発揮できるはずだった。

    しかしスプリント1周目の接触で貴重なロングランデータを失い、決勝ではノリスがフェルスタッペンに次ぐ2位、ピアストリが5位にとどまった。チームは結果的に「安全策」が裏目に出た格好となった。

    グラウンドエフェクト時代の難題:車高設定と失格リスク
    現在のグラウンドエフェクトカーでは、車体下の空気流によるダウンフォースが大きな割合を占めている。車高を下げすぎると空力効果は高まるが、フロア下のスキッドブロック(通称「プランク」)の摩耗が進み、レギュレーション違反のリスクが生じる。

    2023年のアメリカGPでは、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがプランク摩耗で失格。さらにハミルトンは2025年シーズン第2戦の中国GPでも同様の理由で失格処分を受けている。

    このため各チームは以降、車高を高めに設定してリスクを回避する傾向にある。特にフェラーリF1では空力負荷を抑えるため、ロングストレートでは「リフト・アンド・コースト(惰性走行)」を指示するなど、車体の底打ち対策を強いられている。

    マクラーレンの“保守策”が招いた代償
    今回のマクラーレンのケースは、短縮週末+スプリントフォーマットにおける典型的なリスクを浮き彫りにした。1回のミスがデータ欠如を招き、その結果としてセットアップ全体が保守的にならざるを得なかった。

    結果論としては、スプリント完走で得られる路面データの有無が、レースペースやピット戦略にまで影響する形となり、フェルスタッペンが理想的なライドハイトを掴んでいたことが勝敗を分けた。

    次戦メキシコではさらに標高が高く、空気密度の低下がライドハイト調整に直結する。マクラーレンが再び同様のジレンマに陥らないためには、1回目のプラクティスから確実な走行データを積み上げ、リスクを恐れず攻めたセットアップを選べるかが鍵となるだろう。

  • マクラーレンF1 ランド・ノリスの「内部的な措置」を解除

    マクラーレンF1 ランド・ノリスの「内部的な措置」を解除

    マクラーレンF1のオスカー・ピアストリは、F1アメリカGPスプリントで起きたチームメイト同士の接触を振り返り、ランド・ノリスに科されていた「内部的な措置」が解除されたことを明らかにした。

    アメリカGPのスプリントでは、スタート直後のターン1でニコ・ヒュルケンベルグがピアストリに接触。これによりピアストリはノリスに衝突し、2台ともオープニングラップでリタイアを余儀なくされた。スチュワードによる調査は行われなかったものの、一部ではピアストリのスイッチバックを試みた動きが原因だったと指摘する声もあった。

    この一件は、シンガポールGPでノリスがピアストリを抜く際に接触した件に続く、マクラーレン内部での“チーム内バトル”の再燃となった。マクラーレンはその際、ノリスに対して「今後数戦にわたって影響を及ぼす軽度のスポーティングな処分」を与えていた。

    しかし今回のアメリカGPでの接触を受け、その処分が帳消しになったことをピアストリが認めた。

    「僕たちは毎週末、どんな状況であっても必ず検証を行っている」とピアストリは『Motorsport Week』などに語った。

    「スプリントでは僕にも責任の一部があると思う。だから今週末は、僕たち2人ともクリーンスレート(白紙)から再スタートする。お互いにただレースをして、どちらが上に来るかを見るだけだ」

    「クリーンスレートとは、ノリスへの措置が解除されたという意味か?」と問われると、ピアストリは「その通り。ランドに対する処分は取り消された」と明言した。

    マクラーレン F1

    プレッシャーは感じていないと強調
    ピアストリはまた、マクラーレンが掲げる「レーシング・プリンシプル(レース上の原則)」がタイトル争いにおいてプレッシャーになっているのではとの見方を否定した。

    「特にそうは思わない」と14ポイント差のランキング首位に立つピアストリは答えた。「僕たちにとってのルールは非常に明確だ。チームメイト同士でぶつからないということだよ」

    「でもそれはどんな状況でも同じことで、チームメイトとして当然求められるレースの仕方だと思う。それが余計なプレッシャーになることはない」