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  • 【F1】 2021年にウィリアムズ・ポルシェ誕生の可能性も?

    【F1】 2021年にウィリアムズ・ポルシェ誕生の可能性も?

    ウィリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは、2021年にポルシェのワークスチームになれるのであれば喜んでそれを受け入れると語る。

    F1は、2021年に新しいF1エンジンレギュレーションを導入する予定であり、ポルシェがエンジンサプライヤーとしてF1に新たに参入する可能性が報じられている。

    これまで、ポルシェは2021年にレッドブル・レーシングを買収してワークスチームを構築するとの噂があったが、クレア・ウィリアムズはその提携先として自ら名乗りを上げた。

    「エンジンレギュレーションが我々が期待しているものになれば、彼らが新たなエンジンサプライヤーとして参入することを奨励することになると期待していますし、それは我々のスポーツのおける競争が健全性を守り、将来も持続可能なものに進み続けるために良いことでしかありません」とクレア・ウィリアムズは Sky Sports にコメント。

    「我々が最初にそのようなパワーユニット製造者を確保でき、ワークスチームになれれば素晴らしいでしょうね」

    しかし、クレア・ウィリアムズは、現在のサプライヤーであるメルセデスに不満を持っているわけではないと強調する。

    「現時点で我々にはメルセデスというサプライヤーがいますし、我々はその関係にとても満足しています」

    ウィリアムズは、今シーズン末でタイトルスポンサーのマルティーニを失うことが決定しており、財政的に厳しい状況に陥っていると報じられている。

    一説では、ランス・ストロールの父親ローレンス・ストロールがハース/フェラーリに似た構造でメルセデスの“Bチーム”になることを計画しているが、ウィリアムズの上層部はそれに反対していると報じられている。

  • ニュルブルクリンク24時間レース:ポルシェ、7年ぶり12回目の総合優勝

    ニュルブルクリンク24時間レース:ポルシェ、7年ぶり12回目の総合優勝

    ポルシェは、迫真の終盤を経てニュルブルクリンク24時間レースにおいて2011年以来の12回目の優勝を果たした。マンタイ レーシングチームのポルシェ911 GT3 R/912号車は、土砂降りの雨と濃霧の中でゴール前の70分にわたってレースをリードした後、伝説のサーキットでチェッカーフラッグを受け優勝を飾った。

    5月12日(土)の15時30分に、ポルシェ911 GT3 R(#912)は、明るい日差しの下で6番手からスタートし、パンクによって大幅に後退する。

    その後、ペナルティを受けるもリヒャルト・リーツ(オーストリア)/パトリック・ピレ(フランス)/フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)/ニック・タンディ(英国)のドライバーラインナップは、夜間に先頭集団を捕らえて2位まで浮上する。

    日曜日の13時45分に霧によりレースが中断される。残り90分でレース再開となった後、最終スティントを担当するフレデリック・マコヴィエッキは巧みなオーバーテイクでリードを奪い、135周の後に首位でゴールラインを切った。

    ファルケン モータースポーツチームの911 GT3 Rは9位だった。2番手からスタートした44号車は、長時間にわたってトップ5に留まった。クラウス・バチュラー(ドイツ)/スヴェン・ミューラー(ドイツ)/マルティン・ラギンガー(オーストリア)/ディルク・ヴェルナー(ドイツ)の4人は、夜間に降りだした雨のために先頭集団から後退し、巻き返すことはかなわなかった。

    ニュルブルクリンク24時間レースは、世界最大のモータースポーツイベントのひとつで、今年は、210,000人の観客を集めた。このアイフェル地方のクラシックレースには、148台、500人以上のドライバーが参戦した。43台が出場したポルシェは、アイフェルマラソンで最強のブランドとなった。

    フランク=シュテッフェン・バリサー博士(モータースポーツ/GTカー担当副社長)
    「雨、赤旗によるレース中断、そして信じ難いラストスパートなど、言語に絶する状況の下で、まさに世紀のレースとなりました。1時間半にわたって2名のドライバーがスプリントを競い合う耐久レースは他にはありません。フレッドは素晴しいオーバーテイクでこの勝利をもたらしました。ヴォルフガング・ポルシェ博士が少し遅い75歳の誕生日プレゼントを喜んでいただければ、うれしく思います。」

    セバスチャン・ゴルツ(911 GT3 Rプロジェクトマネージャー)
    「言葉で言い表せません。浮き沈みの激しい24時間でした。トラブルがあり、それを切り抜けなければなりませんでしたが、我々が成功を疑うことはありませんでした。そのような姿勢が良い結果をもたらしました。」

    パトリック・ピレ(ポルシェ911 GT3 R 912号車) マンタイ レーシング
    「今日、我々は信じ難いことを達成しました。スタートから間もなくのパンクで大幅に後退しましたが、常に自分たちを信じていました。全員が役割を十分に果たして勝利を手にすることができました。」

    ニック・タンディ(ポルシェ911 GT3 R 912号車) マンタイ レーシング
    「キャリアの中で最も波乱に満ちたレースになりました。後退を経験しましたが、我々はウイニングカーやトップチーム、そしてトップドライバーを備えていることを知っていました。ゴールに向けての再スタートは我々の思い通りに働き、フレッドの最終スティントはレース全体を暗示していました。チーム、ドライバー、そして車が、必要なときに完璧なパフォーマンスを発揮しました。」

    リヒャルト・リーツ(ポルシェ911 GT3 R 912号車) マンタイ レーシング
    「素晴しいレースでした。誰もが完璧に働き、マンタイ チームとポルシェにとって受けるに値する勝利でした。そして、前回の不運を思うと、我々ドライバーにとっても正当な勝利と言えます。この勝利は、全てを可能にした熱心なモータースポーツファンであるDr.ポルシェの勝利でもあります。」

    フレデリック・マコヴィッキ(ポルシェ911 GT3 R 912号車) マンタイ レーシング
    「首位争いは、タフでしたが完全に公平な戦いとなりました。この勝利を非常にうれしく思います。パンクによるスタートは良くなかったものの、ラップごとに順位を上げました。車両はドライコンディションとウェットコンディションのために完璧にセットアップされていたので、最後まで力強い走行ができました。」

    スヴェン・ミューラー(ポルシェ911 GT3 R 44号車) ファルケン モータースポーツ
    「典型的なアイフェルのレースとなりました。太陽と暖かい気温で始まり、雨と霧の中で終わりました。残念ながら、雨の中で先頭集団に追いつくことができず、このコンディションで9位より上がることはできませんでした。予選ラップは私のレースキャリアでも最高の体験で、今後も忘れることはないでしょう。」

    ディルク・ヴェルナー(ポルシェ911 GT3 R 44号車) ファルケン モータースポーツ
    「グリーン・ヘルでレースするのは常に素晴らしい気分です。ここではいつも何が起こるかわかりません。晴天のときは先頭集団のペースに合わせることができましたが、雨の中ではうまくいきませんでした。レースは信じられないほど高速で、高レベルの戦いでした。そうした点から9位は良い結果だと思います。」

  • ポルシェ 919 Evo:ニュルブルクリンクでデモ走行、956Cと共演

    ポルシェ 919 Evo:ニュルブルクリンクでデモ走行、956Cと共演

    ポルシェ 919 Evoは、5月12日に開催されるニュルブルクリンク24時間レースのスタート前にデモ走行を実施。初めて観客の前でその姿を披露する。

    デモ走行では、チモ・ベルンハルドがポルシェ 919 Evoのステアリングを握り、ニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)でポルシェのレジェンド、ハンス=ヨアヒム・スタックが走らせるポルシェ956Cと共演を果たす。

    ポルシェ 919 Evoは、2017年にWECチャンピオンを獲得した“ポルシェ919ハイブリッド”にレギュレーションの枠を取り払ってパフォーマンスを追求した改良を加えたマシン。ポルシェ919ハイブリッドEvoは先月スパ・フランコルシャンでニール・ジャニがステアリングを握り、ルイス・ハミルトンがF1ベルギーGPの予選で記録した1分42秒553を0.783秒上回る1分41秒770を記録し、トラックレコードを樹立している。

    ポルシェ 919 Evoは、燃料制限を取り払い、最新のソフトウェアを装備した結果、通常のレース用の燃料(20%のバイオエタノールを含むE20)を使用した状態でV4エンジンは720 PSを発生。回生システムによるエネルギー量も8.49メガジュールのフルブーストを利用し、400 PSから440 PSへと10%増大している。

    エアロダイナミクスもレギュレーションの制限から解放され、新たに大型化されたフロントディフューザーと、それに見合った新しい超大型リアスポイラーの両方が、空気抵抗低減システムをアクティブ制御。油圧作動式のシステムがフロントディフューザーの後端を調整し、リアスポイラーメインプレーンとフラップ間のスロットを開き、Evoのエアロダイナミクス効率を改善。Evoのアンダーフロアでは、固定式のサイドスカートと回転式ベーンとフロアが最適化され、できるだけ効率的になるようにエアロダイナミクス性能がいっそう向上している。これらの変更により、全体でダウンフォースが53%増大し、効率が66%向上している(2017年WECスパ戦の予選と比較した場合)。

    パフォーマンスの限界をさらに押し広げられるため、919 ハイブリッドEvoは4輪にブレーキバイワイヤーシステムを装備し、さらなるヨーコントロールを可能にしている。また、負荷の増大に対応できるようにパワーステアリングに変更を加え、より強力なサスペンションウィッシュボーンを前後に組み込みた。

    乾燥重量は実際にレースで走っていた仕様の919ハイブリッドとの比較で39 kg減の849 kgとなった。これを達成するために、エアコンディショナー、フロントウインドウワイパー、複数のセンサー、レースコントロール用の電子機器、ライトシステム、空気圧ジャッキシステムなど高速で1周を走るのに必要ないものは全て取り除かれている。

    ニュルブルクリンクでのデモ走行を終えたポルシェ 919 Evoは、グッドウッド・スピードフェスティバル(7月12~15日)とブランズハッチのポルシェフェスティバル(9月2日)で走行し、さらにカリフォルニアのラグナ・セカで開催されるポルシェ レンシュポルト・リユニオン(9月26~29日)に参加する。

  • ポルシェ、2021年からのF1参戦をまもなく発表?

    ポルシェ、2021年からのF1参戦をまもなく発表?

    ポルシェが、2021年からのF1参戦を5月中に発表すると元F1ドライバーで現在はDTM選手権の代表を務めるゲルハルト・ベルガーが語っている。

    今月、ポルシェはル・マン ウィナーマシン、919ハイブリッドのEvoバージョンでルイス・ハミルトンが昨年のF1ベルギーGPで記録したスパ・フランコルシャンのトラックレコードを更新している。

    それは、ポルシェがF1のエンジンレギュレーションが変更になる2021年からF1参入を検討しているのではないかとの憶測を加速させた。

    「ポルシェは2021年のF1参入について検討している」とゲルハルト・ベルガーは Auto Bild にコメント。
    「彼らは5月に公表される新しいエンジンレギュレーションを待っている。それを受けて、ポルシェは決定するだろう」

    昨年からF1の新オーナーとなったリバティメディアから指名を受けてF1のモータースポーツ責任者を務めているロス・ブラウンは、ポルシェがF1に来るのは大歓迎だと語っている。

    「我々はF1にポルシェのようなビッグネームが参入してくれることとを望んでいるし、それに向けた新たな環境を整備しようとしているところだ」

    FIAの技術部門は、5月末までに2021年のエンジンレギュレーションを確定させることを目指しており、既存のパワーユニットサプライヤーおよび潜在的なメーカーと提案をより詳細に議論していく。

    現在、FIAが提案している2021年のF1パワーユニット案案では、F1チームは引き続き1.6リッター V6ターボ ハイブリッドエンジンを使用し続けるが、現行パワーユニットで最も複雑で高価なMGU-Hは廃止される予定となっている。

  • F1を超えたポルシェのハイブリッドレーシングカー

    F1を超えたポルシェのハイブリッドレーシングカー

    ポルシェのル・マン ウィナーマシン、919ハイブリッドのEvoバージョンがスパ・フランコルシャンでトラックレコードを樹立した。4月9日、このアルデンヌの森にある全長7.004kmのベルギーグランプリサーキットをポルシェのワークスドライバー、ニール・ジャニが1分41秒770で周回した。

    34歳のスイス人ニール・ジャニは、ルイス・ハミルトン(英国)がメルセデスF1 W07ハイブリッドによって叩き出した従来の記録を0.783秒短縮した。

    ルイス・ハミルトンは2017年8月26日に1分42秒553というラップタイムを樹立し、昨年のF1ベルギーGPの予選でポールポジションを獲得している。ジャニがトラックレコードを記録したラップをスタートしたのは10時23分で、最高速度359 km/h、平均速度245.61 km/hをマークした。気温は11℃、トラック温度は13℃だった。

    「本当に素晴らしいラップでした。ニールのドライバーとしての実に優れた才能と、偉大なエンジニアリングの技術が合わさった結果です。私たちの目標は、レギュレーションによって課せられている制限がなくなったとき、ポルシェ919ハイブリッドはどれほどのことが可能なのかを示すことでした。今回のトラックレコードは、現代で最も革新的なレーシングカーの究極のパフォーマンスを圧倒的な形で証明しました。」と、LMP1担当副社長フリッツ・エンツィンガーは述べた。

    「世界耐久選手権のレギュレーションによる制限を緩和したときのポルシェ919ハイブリッドの能力を示すことは、私たちの目標でした。このさらなる成功は、LMPチームのたゆまぬ努力の結果であり、エンジニアたちにとっては誇らしい日となりました。これを達成したニールとクルー全員には、お祝いの言葉を述べることしかできません。このプロジェクトには、2017年のLMP1の6人のドライバー全員が貢献しました。」と、チーム監督アンドレアス・ザイドルは述べた。

    ポルシェ919ハイブリッドにより、ポルシェは2015年~2017年に3年連続でル・マン24時間レースに優勝し、FIA世界耐久選手権(WEC)のマニュファクチュアラーズタイトルとドライバーズタイトルの両方を獲得した。

    「919 Evoは、とてつもなく圧倒的です。私がこれまで運転した中で、間違いなく最速の車です。グリップは私にとってまったく新しい次元というべきレベルで、これほどのものだとは、実際に運転するまで想像もつきませんでした。919 Evoで1周しただけで体感できるスピードは非常に速く、求められる反応速度は私がWECで慣れていたものとは大きく異なりました。2017年のベルギーGPにおけるポールポジションよりも速かっただけではありません。今日のラップは、昨年の私たちのWECでのポールポジションと比較して12秒も速いものでした。私たちはスパで非常に密度の濃い3日間をすごしました。今日の午前中、私は1周目から車のパフォーマンスがすばらしいことを知りました。レースエンジニアは車のセットアップで優れた仕事をしてくれ、ミシュランのタイヤも抜群でした。こうした体験を可能にしてくれたポルシェには、心からお礼を言いたいと思います。」と、ニール・ジャニはコメントした。

    束縛を解かれてレコードへ
    FIAは、WECとル・マン向けの技術レギュレーションを定めることで、アウディ、ポルシェ、トヨタからエントリーしたコンセプトが非常に異なるクラス1のル・マンハイブリッドプロトタイプの間で、熾烈な競争をもたらすことに成功した。このレギュレーションにより、「もし制限に縛られなかったとしたら、ポルシェ919ハイブリッドのポテンシャルはどれくらいなのか」という疑問に、今まで答えることができなかった。

    「私たちにとって、いわばエンジニアの夢が叶ったようなものです。4年間、ポルシェ919ハイブリットを開発、改良してレースで戦わせた私たちは、この車に非常に思い入れがあります。私たちは全員、ポルシェ919ハイブリッドがどれほど成功を収めようとも、その能力が完全には発揮されてこなかったことを知っていました。実際、Evoバージョンも、十分には技術的ポテンシャルを発揮していません。今回は、リソースの制約はありましたが、レギュレーションの制限は受けませんでした。私たちがこの車につぎ込んだものによってF1の記録を破ることができ、非常に満足しています。」と、このプロジェクトを率いた、LMP1チーフレースエンジニアのスティーブン・マイタスは述べた。

    このレコードカーを準備するにあたって、ベースとなったのは2017年ワールドチャンピオンシップカーだった。まず、2018年のWECに向けて準備されながら、2017年末に撤退が決まったため、レースでは試されなかった開発事項が盛り込まれた。さらに、エアロダイナミクスに関して複数の変更点が加えられた。

    「ポルシェ919ハイブリッドEvo」では、パワートレインのハードウェアには手を加えていない。ポルシェ919を駆動するのはコンパクトなターボチャージャー付2リッターV型4気筒エンジンで、2種類のエネルギー回生システム(フロントホイールのブレーキエネルギーと排気エネルギー)が採用されている。内燃エンジンはリアホイールを駆動し、電気モーターはフロントホイールをブーストして4輪駆動の車を加速させる。同時に、大気中に捨てられてしまうはずのエグゾーストシステムからのエネルギーを回収する。フロントブレーキと排気システムから回生される電気エネルギーは、一時的に水冷式リチウムイオンバッテリーに蓄えられる。

    WEC効率レギュレーションでは、フューエルフローメーターを使用することで、1ラップあたりの燃料によるエネルギーが制限されていた。2017年のスパでの選手権ラウンドでは、ポルシェ919ハイブリッドの最終セッションは1ラップあたりのガソリン使用量の制限は1.784 km/2.464 リッターだった。このときにV4内燃エンジンによって得られた出力は約500 PSだった。この制限を取り払い、最新のソフトウェアを装備した結果、通常のレース用の燃料(20%のバイオエタノールを含むE20)を使用した状態で、919ハイブリッドEvoのV4エンジンは720 PSを発生した。

    2017年のWECスパ戦で使用することができた2つの回生システムによるエネルギー量は6.37メガジュールだった。これは、システムのポテンシャルをはるかに下回るものだった。レコードラップでは、ニール・ジャニは8.49メガジュールのフルブーストを利用することができた。これにより、回生エネルギーの出力は400 PSから440 PSへと10%増大した。

    エンジニアたちによって、919 Evoのエアロダイナミクスもレギュレーションの制限から解放された。新たに大型化されたフロントディフューザーと、それに見合った新しい超大型リアスポイラーの両方が、空気抵抗低減システムをアクティブ制御した。油圧作動式のシステムがフロントディフューザーの後端を調整し、リアスポイラーメインプレーンとフラップ間のスロットを開き、Evoのエアロダイナミクス効率を改善。Evoのアンダーフロアでは、固定式のサイドスカートと回転式ベーンとフロアが最適化され、できるだけ効率的になるようにエアロダイナミクス性能がいっそう向上している。これらの変更により、全体でダウンフォースが53%増大し、効率が66%向上した(2017年WECスパ戦の予選と比較した場合)。

    パフォーマンスの限界をさらに押し広げられるよう、919 ハイブリッドEvoは4輪にブレーキバイワイヤーシステムを装備し、さらなるヨーコントロールを可能にした。また、負荷の増大に対応できるようにパワーステアリングに変更を加え、より強力なサスペンションウィッシュボーンを前後に組み込みた。

    実際にレースで走っていた仕様の919ハイブリッドとの比較で、乾燥重量は39 kg減の849 kgとなった。これを達成するために、高速で1周を走るのに必要ないものは全て取り除かれた。エアコンディショナー、フロントウインドウワイパー、複数のセンサー、レースコントロール用の電子機器、ライトシステム、空気圧ジャッキシステムなどだ。

    長年にわたりポルシェのタイヤパートナーを務めてきたミシュランは、F1マシンよりも大きなダウンフォースを発生する車に向けたタイヤ開発の取り組みにすぐに関心を寄せた。目標となったのは、タイヤの寸法(31/71-18)を維持しながら、グリップを大幅に増大させることだった。安全性を損なわずに、必要なグリップが得られるよう、ミシュランは新しいコンパウンドを開発した。

    このスパでのレコードラップは、「919トリビュートツアー」の最初のイベントだった。次回のイベントは、5月12日に開催されるニュルブルクリンク24時間レースのスタート前に行われる伝説の北コースにおけるデモラップとなる。その後、グッドウッド・スピードフェスティバル(7月12~15日)とブランズハッチのポルシェフェスティバル(9月2日)で走行し、さらにカリフォルニアのラグナ・セカで開催されるポルシェ レンシュポルト・リユニオン(9月26~29日)に参加する。

    ポルシェ919ハイブリッドEvoスペック(カッコ内はWEC仕様の919ハイブリッド)

    モノコック:
    アルミニウムハニカムコアのカーボンファイバーによる複合材料構造。コックピットはクローズド型。

    内燃エンジン:
    V4エンジン(シリンダーバンク角90°)、ターボチャージャー付、シリンダーあたり4バルブ、DOHC、Garrettターボチャージャー1基、ガソリン直接噴射、フルロードベアリングアルミニウムシリンダークランクケース、ドライサンプ潤滑システム
    最高回転数:約9,000 rpm

    エンジンマネージメント:
    Bosch MS5

    排気量:
    2,000 cm3(V4エンジン)

    最高出力:
    内燃エンジン:720 PS、リアアクスル(< 500 PS)
    MGU:440 PS、フロントアクスル(> 400 PS)

    ハイブリッドシステム:
    フロントアクスルにモーター・ジェネレーター・ユニット(MGU)を取り付けたKERS、排気ガスからのエネルギーを回収するERS。A123システムズ製セルを用いた水冷式リチウムイオンバッテリーにエネルギーを蓄積

    ドライブシステム:
    後輪駆動、トラクションコントロール(ASR)、ブースト時はフロントアクスルのモーターにより一時的に4輪駆動、油圧作動式シーケンシャル7速レーシングトランスミッション

    シャシー:
    独立懸架式のフロントおよびリアホイールサスペンション、可変ダンパーを用いたプッシュロッドレイアウト、アクティブ制御ロックアウトシステムを用いたピッチリンクシステム(WEC仕様ではアクティブ制御ロックアウトシステム非採用)

    ブレーキシステム: 4輪ブレーキバイワイヤーシステム(前後ブレーキバイワイヤーシステム)、軽合金製モノブロックブレーキキャリパー、カーボンファイバー製ベンチレーテッドブレーキディスク(フロント/リア)。
    車両バランス最適化のためのホイールトルクの可変制御(トルク配分の可変制御、フロント/リア)

    ホイールおよびタイヤ:
    BBS製鍛造マグネシウムホイールリム、ミシュラン製ラジアルタイヤ(フロントおよびリア):310/710-18

    重量:849 kg(ドライバー体重を含め888 kg)
    全長:5,078 mm(4,650 mm)
    全幅:1,900 mm
    全高:1,050 mm
    燃料タンク容量:62.3リッター

  • ポルシェ、フォーミュラE参戦が正式決定

    ポルシェ、フォーミュラE参戦が正式決定

    ポルシェは、フォーミュラEへマニュファクチャラーの申請を行い、4月10日に国際自動車連盟(FIA)から承認された。これによって、ポルシェのファクトリーチームは、2019年のホモロゲーションに合わせて、独自のエレクトリックパワートレインの開発を継続する。

    ポルシェは、2017年7月末の発表どおり、2019年末から開催されるフォーミュラの第6シーズンへの参戦を予定している。

    「FIAとアレハンドロ・アガグ氏は、過去数年間にわたって素晴しい仕事を成し遂げてきました。ポルシェは、今回の決定によって、世界中の主要自動車メーカーとサーキットで競うことができます」と、フォーミュラEプログラム担当副社長のフリッツ・エンツィンガーは述べた。

    成功を収めたル・マン・プロトタイプ、919ハイブリッドのプロジェクトと同様にフォーミュラEプログラムの技術開発および遂行についても、アンドレアス・ザイドルが責任者を務める。

    「ポルシェは、電気自動車の可能性と性能に、長い間注目してきました。ポルシェのエンジニアたちがそのテーマに深入りするほど、電気自動車というソリューションはより一層魅力的なものになります。我々は、2019年初頭に予定している最初のモデルで、独自に開発されたパワートレインのテストを実施することを心待ちにしています。3月初旬のジュネーブモーターショーでフォーミュラEが公開した第2世代のレーシングカーは素晴しい車でした」とアンドレアス・ザイドルは述べた。

    フォーミュラEでは、主催者がシャシーとバッテリーを供給するが、パワートレインコンポーネントについては、全ての部分をエントラントが独自に開発する。この独自開発の機会によって、ポルシェは、エレクトリックモーター、インバーター、ブレーキ・バイ・ワイヤーシステム、トランスミッション、ディファレンシャル、ドライブシャフト、モノコック、リアアクスルのサスペンションコンポーネント、クーリングシステム、およびECUなどの主要テクノロジーに対するカスタムソリューションを手に入れることができる。パワートレインのエネルギー効率は、世界の主要自動車メーカーを魅了するこのレースにおいて決定的な役割を果たすだけでなく、市販の電気自動車を開発していく中での中心的な要素にもなる。

    ポルシェの2019年フォーミュラEへの参戦は、コンセプト・スタディモデル「ミッションE」の市販モデルを市場へ導入するタイミングと一致する。このモデルは、クラス内で最もスポーティーな最新技術を備えたポルシェ初の純粋な電気自動車となる。ポルシェは、2022年末までにE-モビリティに対して60億ユーロを超える投資を行う。

  • ポルシェ、2022年までにE-モビリティに60億ユーロを超える投資を計画

    ポルシェ、2022年までにE-モビリティに60億ユーロを超える投資を計画

    ポルシェは、未来に向けて前例のない開発計画を立てている。プラグインハイブリッドと純粋な電気自動車の両方に重点を置きながら2022年までにE-モビリティに60億ユーロ(約8000億円)を超える投資を行う。ポルシェAG監査役会の直近の会議において、この決定がなされた。

    「当社はE-モビリティに対する支出を30億ユーロから60億ユーロ以上に倍増します」とポルシェAG社長のオリバー・ブルーメは説明。

    「今回の決定によって、エンジン搭載モデルの開発と並行して、将来のために重要な進路を設定します」

    有形資産に対する30億ユーロの投資と開発費用に対する30億ユーロを超える投資によって、計画は大幅に強化される。30億ユーロの追加額の内訳は、5億ユーロがミッションEとその派生モデルの開発、10億ユーロが既存のプロダクトレンジの電化およびハイブリッド化、数億ユーロが拠点の拡張、そして7億ユーロが新しいテクノロジー、充電インフラおよびスマートモビリティへの投資となる。

    ツッフェンハウゼンでは、新設の塗装工場、専用の組み立てエリア、塗装済みボディとドライブユニットを最終組み立てエリアまで運ぶためのコンベアブリッジを現在建設中。既存のエンジン工場はエレクトリックドライブを製造するために拡張されており、車体工場も拡張予定。ヴァイザッハ開発センターへの投資も行われる。ミッションEプロジェクトは、約1200の新しい雇用を創出している。

    純粋な電気自動車のミッションEスポーツカーは、最高出力600PSを発生し、0-100km/h加速は3.5秒以下でこなす。加速と制動を反復しても性能を損なうことがなく、航続距離は500km(NEDC) におよぶ。充電時間も非常に短く、800Vのシステム電圧を採用することによって、わずか15分の充電で400kmを走行することができる。

    広範囲の急速充電インフラ
    BMWグループ、ダイムラーAG、およびフォード・モーター・カンパニーによる合弁事業であるイオニティにおいて、ポルシェは、アウディとともにフォルクスワーゲングループを代表する。この合弁事業の目的は、2020年までに欧州の主な交通路に400ヶ所の急速充電ステーションを建設・運営することにある。すでに2017年から建設が始まっている。イオニティの事業を補完するために、ポルシェの販売ネットワークも全国的な急速充電インフラの拠点になる。

    ポルシェにおいて急速な成功を収めるプラグインハイブリッド
    ニューパナメーラの発売とともに、第3世代ポルシェ プラグインハイブリッドドライブを備えた2つのバージョンが加わった。両バージョンともに電気駆動のみによる約50kmの航続距離を備える。フラグシップモデルであるパナメーラ ターボS E-ハイブリッドは、4リッターV8エンジンとエレクトリックモーターが680PSのシステム最高出力を発生し、卓越した性能と最高の効率性を見事に両立させる。このモデルは、ハイブリッドドライブシステムの採用によりラグジュアリーセグメントで最もスポ-ティな車となる。

    市場発売以来、欧州で販売されたパナメーラ モデル全車両の約60%がこの最新ドライブを搭載。この数字はスカンジナビア地方で特に高く、約90%に達している。

  • ポルシェスポーツカーの70年

    ポルシェスポーツカーの70年

    ポルシェは、過去70年間、最高レベルでのスポーツカーの製造を体現してきた。

    高速、純粋、情熱。ポルシェの名を冠する最初のモデル、356“No.1”ロードスターは1948年6月8日に登録され、この日にポルシェ ブランドが誕生した。タイプ356は、フェリー・ポルシェのスポーツカーの夢を現実へと変えた。

    ポルシェ ミュージアムでのニューイヤーレセプションの席上、ポルシェAGの取締役会会長オリバー・ブルーメは「当時のフェリー・ポルシェのビジョンは、今なおこのブランドの特徴となっている価値観を全て備えていました」とコメント。

    レセプションにはバーデン=ヴュルテンベルク州とシュトゥットガルト市の代表者をはじめ、政界や経済界などの人々が列席し、“ポルシェスポーツカーの70年”というスローガンとともに、この記念すべき年のスタートを祝いました。

    オリバー・ブルーメは「伝統とは、コミットメントです。伝統や基本的価値観抜きに、ポルシェが現在の地位を築くことはできなかったでしょう。私たちは、フェリー・ポルシェが設定した厳格な技術水準を今後も守り抜きます。インテリジェントでダイナミックなモビリティは前途有望です。このために、ポルシェにはしっかりとした技術的専門知識、創造力に富んだ従業員が在籍し、類を見ないチームスピリットを持っています。こうした要素により、ポルシェ ブランドは今後さらに70年間、人々を魅了し続けることができるでしょう」と述べた。

    ポルシェ ブランドの歴史は1948年に始まった。ただし、スポーツカーメーカーであるポルシェの基礎は、創業者Dr.フェルディナンド・ポルシェの生涯にわたる仕事の上に築かれており、息子フェリー・ポルシェはこれを受け継いだ。

    フェルディナンド・ポルシェは、20世紀が始まる前に自動車産業における先駆的な革新技術を生み出した。1900年、フェルディナンド・ポルシェは“ローナー・ポルシェ”として知られるホイールハブ駆動の電気自動車を作り、世界初の全輪駆動を採用した乗用車を作ることも計画した。同じ年、ガソリンと電気を組み合わせたパワートレインを開発し、ハイブリッドカーの基礎を作った。1931年、フェルディナンド・ポルシェは設計事務所を設立。1939年に発表された「ベルリン・ローマ カー」は、ポルシェの名を冠すスポーツカーのアイデアの始まりとなったが、この夢は1948年、息子フェリーがタイプ356によって実現することになった。

    そして、フェリー・ポルシェの息子、フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェが設計した、356の後継モデルとなるポルシェ911は、技術的にもデザイン的にも、世界を代表するスポーツカーメーカーとしてポルシェが大躍進を遂げるきっかけとなった。1963年に初めて一般公開されたポルシェ911は、今や100万台以上が生産されている。

    オリバー・ブルーメは「911は数十年の間、一貫して開発が続けられ、何度も新しい革新技術を用いて改良が重ねられてきました。しかし、911に匹敵するほど、当初からの本質を守ることに成功したモデルは、他に存在しません。現在、また未来にわたって開発されるポルシェの全モデルは、このスポーツカーをベースとすることになります。ブランドの中心的存在である911は、夢のスポーツカーとして世界中のファンの心を虜にしています」と述べた。

    ポルシェのスポーツカーの未来は、すでにミッションEという形でスタートラインに立っている。ツッフェンハウゼンによる初の純粋な電気駆動技術を駆使したこのコンセプトカーは、ポルシェ特有のエモーショナルなデザイン、比類ない走行性能、そして将来を見据えた実用性を兼ね備えている。この独立した4つのシートを備える4ドアスポーツカーは、システム合計の最高出力が440 kW(600 PS)以上、航続距離は500 kmを超え、0-100 km/h加速は3.5秒以内、必要な電気エネルギーの80%までの充電時間は約15分となっている。ポルシェはこの未来的なプロジェクトに約10億ユーロを投資し、ミッションEが生産されるシュトゥットガルト・ツッフェンハウゼンの本社だけでも1,200人以上の追加雇用を生み出している。

    「ポルシェはずっとポルシェであり続けます。エクスクルーシブでスポーティなモビリティのためのリーディングブランドであり続けます」とオリバー・ブルーメは強調した。

    記念となる今年、ポルシェは世界中で多くのイベントを予定している。2月3日には、ロサンゼルスのピーターソン自動車博物館で「ポルシェ エフェクト」を開催。ドイツでは、3月20~31日、ベルリンの「DRIVE.フォルクスワーゲングループフォーラム」において初めての「ポルシェスポーツカーの70年」展示会を開催する。

    ポルシェ ミュージアムでも、6月9日に特別展を開催。同じ日、ポルシェは世界中のスポーツカーファンのために「Sports Car Together Day」を開催する予定。6月16~17日の週末には、従業員、ツッフェンハウゼン地区の住民、そして顧客を、シュトゥットガルトのポルシェ ミュージアム内外での公式祝賀会に招待する。

    7月12~15日には、英国のグッドウッドサーキットでの「Festival of Speed」、9月27~30日にはカリフォルニアの「Rennsport Reunion」によってこの記念の年を祝う。祝賀の締めくくりとして、10月13日には初めてシュトゥットガルトのポルシェ アリーナにおいて「Sound Night」イベントを開催する。

    ポルシェスポーツカーの70年

  • 【動画】 ポルシェ 919ハイブリッドが夜の街を疾走?

    【動画】 ポルシェ 919ハイブリッドが夜の街を疾走?

    ポルシェ 919ハイブリッドがまるで夜の街を疾走している動画をポルシェが公開した。

    もちろん、ポルシェ 919ハイブリッドは公道を走ることはできない。この動画はポルシェ パナメーラ ターボS E-ハイブリッドに3Dプロジェクションマッピングを用いて制作。“Hybrid racing technology for the road.” レースで培った技術を市販車に生かすというポルシェのフィロソフィを体現した動画に仕上がっている。

    ポルシェ 919ハイブリッドは、ポルシェが昨年までFIA 世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスに投入していたレースカー。34レースのうち7回の1-2フィニッシュを含む17レースで勝利。マニュファクチャラーズとドライバーズの両方の世界選手権タイトルだけでなく、2015年、2016年、2017年のル・マン24時間レースで3連覇を達成している。

    ポルシェ パナメーラのフラッグシップモデルとなるパナメーラ ターボS E-ハイブリッドは、4リッターV8エンジンとエレクトリックモーターを兼ね備え、システム最高出力500kW/680PSを発生させる。

    “Hybrid racing technology for the road.” レースで培った技術を市販車に生かすというポルシェのフィロソフィを体現した動画に仕上がっている。

  • ポルシェ、4台のワークスGTカーでル・マンへの出場を目指す

    ポルシェ、4台のワークスGTカーでル・マンへの出場を目指す

    ポルシェは2017年のポルシェ モータースポーツ活動を締めくくるパーティー、「ナイト・オブ・チャンピオンズ」をヴァイザッハのポルシェR&Dセンターで開催。

    パーティーでは、今シーズンに世界中のレースで活躍したチームとドライバー業績を讃えるとともに、2018シーズンにおける世界的なGTプログラムの拡大を発表した。

    過去最大規模のワークスGTチームでル・マンへ出場
    ポルシェは、第86回ル・マン24時間レースにおいて4台のワークスカーによるエントリーを計画している。FIA WECとIMSAウェザーテックスポーツカー選手権にそれぞれ参戦する2つのポルシェGTワークスチームはヴァイザッハ生まれの最大出力510PSを誇る911RSRでル・マンに出場する。ポルシェ911 RSRの 91号車はジャンマリア・ブルーニ/リヒャルト・リーツ/フレデリック・マコヴィッキ組、92号車はケヴィン・エストル/ミカエル・クリステンセン/ローレンス・ヴァンスール組、93号車はパトリック・ピレ/ニック・タンディ/アール・バンバー組、94号車はティモ・ベルンハルト/ロマン・デュマ/スヴェン・ミューラー組がそれぞれコックピットをシェアする。バンバー、ベルンハルト、デュマ、タンディの計4名のル・マン覇者を擁するポルシェ GTワークスチームから参戦する。

    ポルシェは2018年に再び世界選手権に出場
    2018/2019年シーズンに、ポルシェは再びFIA世界耐久選手権(WEC)のGTE-ProクラスにポルシェGTワークスチームを送り出す。ポルシェ911 RSR 91号車はジャンマリア・ブルーニ/リヒャルト・リーツ組、92号車はケヴィン・エストル/ミカエル・クリステンセン組がステアリングを握る。GTE-Amクラスでは、2017年モデルの911 RSRを駆る多数のカスタマーチームがグリッドにつく。WEC、ル・マン24時間レース、およびヨーロピアン・ル・マン・シリーズのために、ポルシェは合計7台の911 RSRをカスタマーチームへ販売した。

    米国でのモータースポーツへ強力な体制で参戦
    IMSAウェザーテックスポーツカー選手権で最も成功を収めたドライバーペアの中の一組が2018年にも再びチームを組む。2015年の選手権獲得時と同じニック・タンディ/パトリック・ピレ組が911 RSR 911号車のステアリングを握る。912号車は、2度のル・マン覇者であるアール・バンバーと、インターコンチネンタルGTチャレンジとブランパンGTシリーズチャンピオン、ローレンス・ヴァンスールからなるワールドクラスのペアを結成する。

    カスタマースポーツレーシングカー、911 GT3 Rのアップグレード
    成功を収めた911 GT3 Rカスタマーレーシングモデルは、2018年GT3シーズンのためにアップグレードされている。2016年と2017年の全モデルのアップデートに使用可能なパーツキットには、特にサーマルマネジメントを最適化する新しいフロントリッドと空力バランスを改善するサイドフリックが含まれる。

    世界的なGT3スポーツへの堅実な関与
    インターコンチネンタルGTチャレンジの各ラウンドにおいて、ポルシェは1組以上の911 GT3 Rでプロクラスに参戦するローカルチームをサポートする。ワークスドライバーのディルク・ヴェルナー、ロマン・デュマ、フレデリック・マコヴィッキは全レースに出場してドライバーズチャンピオンを目指す。ブランパンGTシリーズ耐久カップでも、この3名が911 GT3 Rをシェアし、全レースでマンタイレーシングから出場する。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、ピレリ・ワールドチャレンジ、日本のスーパーGTシリーズ、IMSAウェザーテックスポーツカー選手権(GTDクラス)、およびニュルブルクリンク長距離選手権など、その他多数の国際および国内GTシリーズにおいても、ポルシェのエンジニアとドライバーがカスタマーチームをサポートする。

    世界チャンピオンのティモ・ベルンハルトがADAC GT マスターズに出場
    FIA WEC現世界チャンピオンでル・マン覇者のティモ・ベルンハルトは、2018年シーズンにGTレースに復帰する。自分が所有するチーム75ベルンハルトからケヴィン・エストルとともにADAC GTマスターズにエントリーする。

    9台の911 GT3 Rがニュルブルクリンク24時間レースに出場
    9台のポルシェ911 GT3 RがニュルブルクリンクのADAC 24時間レースにラインナップされる予定。5台はプロクラスのカスタマーチーム、4台はアマチュアクラスから出場する。マンタイレーシングはファクトリードライバーがステアリングを握る2台で出場する。ポルシェ911 GT3 Rの 911号車がアール・バンバー/ローレンス・ヴァンスール/ケヴィン・エストル/パトリック・ピレ組、912号車がロマン・デュマ/リヒャルト・リーツ/フレデリック・マコヴィッキ/ニック・タンディ組です。総勢13名のポルシェ ワークスドライバーと4名のヤングプロフェッショナルが5月12日と13日に開催されるニュルブルクリンクのADAC 24時間レースに参戦する。

    若手育成プログラムをさらに拡張
    2018シーズンには、総勢4名の若いトップパイロットがポルシェ ヤングプロフェッショナルとして世界中のレースに出場する。デニス・オルセンとマット・キャンベルは、ポルシェ ワンメイクカップシリーズの成功によって次の段階へと進む。マッテオ・カイローリとマシュー・ジャミネも、ヤングプロフェッショナルとして、初シーズンとなった2017年の圧倒的なパフォーマンスによって引き続き2018年もサポートを受けることが決まっている。この実績ある支援計画に、来年初めてポルシェ セレクテッド ドライバーが追加される。ポルシェは、これらのパイロットに、体力テストを含むトレーニングも提供する。この支援プログラム初のドライバーとして選抜されたのがクリスティーナ・ニールセン(デンマーク)です。2018年に初めて開催されるドイツE-カート選手権(DEKM)の覇者も、ポルシェ ユース育成プログラムの多数のトレーニングプログラムを受けることができる。ポルシェ モータースポーツは、革新的で特に費用効率の良いDEKMと最初のレースから提携する。最高速度130km/hに達するカートは、条件を公平にし、コストの上昇を防ぐため、集中管理される。

    911 GT3 Cupが新記録を達成
    2017年シーズンのポルシェ・モービル1スーパーカップ、カレラカップ ドイツ、カレラカップ ノースアメリカの3シリーズにおいてデビューを飾ったニュー911 GT3 Cup(485PS)は、2018年にポルシェ カレラカップ ジャパンなど世界中で開催される21のポルシェ ワンメイクカップシリーズの大半で使用される。2018年の春までに、合計339台の911 GT3 Cupが、シュトゥットガルト-ツッフェンハウゼンにあるポルシェのアセンブリーラインを離れる。1シーズンに1タイプのレーシングカーがこれほど多数製造されたことはかつてありません。これによって911 GT3 Cupは世界のベストセラーレーシングカーとなる。

    919ハイブリッドが世界的なフェアウェルツアーを計画
    ポルシェLMPチームは、フォーミュラEでの成功という新しいミッションに取り組む。2019年末に開始されるシーズン6からの出場を目指し、チームはパワートレイン全体を設計、開発、およびテストを行います。最初のステップは2017年にすでに開始されており、2018年には具体的なコンセプトを元にした導入計画が実行される。2019年前半に、完成したフォーミュラEレーシングカーの最初のテストが予定されている。もうひとつの活動が、3回のル・マン覇者、ポルシェ919ハイブリッドカーのフェアウェルツアーの開催。FIA世界耐久選手権(WEC)のレギュレーションを離れ、1年を通してこの革新的なレーシングカーが多数のイベントで披露される。ツアーの詳細は2018年の初めに発表される。2018年末には、この900PSを誇る革新的なハイブリッド プロトタイプレーシングカーの時代は幕を閉じる。その後、919ハイブリッドは、ポルシェ ミュージアムに展示される予定となっている。

    ポルシェ カップ: 2017年に最も成功を収めたプライベートドライバーはクリスティアン・リード
    世界で最も成功を収めたポルシェ プライベートドライバーのためのトロフィーであるポルシェ カップは、クリスティアン・リード(38歳)が獲得した。レーシングドライバーでデンプシー・プロトン・レーシングチームオーナーの一人であるリードは、ポルシェ監査役会会長のDr.ヴォルフガング・ポルシェから念願のトロフィーを授与された。さらに、120,000ユーロ相当のポルシェ車も獲得した。彼は、ポルシェ911 RSRを駆りFIA WECとヨーロピアン・ル・マン・シリーズの成功によって今シーズンに8,700ポイントを稼いだ。2位となった昨年のポルシェ カップ受賞者のロバート・レナウアーは賞金30,000ユーロ、3位のダニエル・アレマン(スイス)は25,000ユーロを受け取る。ポルシェ カップはフェリー・ポルシェのアイデアによって1970年以来、授与されている。

    2018年 ポルシェワークスドライバー
    アール・バンバー (27歳)/ニュージーランド
    イェルク・ベルクマイスター(41歳)/ドイツ
    ティモ・ベルンハルト (36歳)/ドイツ
    ジャンマリア・ブルーニ (36歳)/イタリア
    ミカエル・クリステンセン (27歳)/デンマーク
    ロマン・デュマ (39歳)/フランス
    ケヴィン・エストル(29歳)/フランス
    ブレンドン・ハートレー (28歳)/ニュージーランド
    ニール・ジャニ (34歳)/スイス
    リヒャルト・リーツ (33歳)/オーストリア
    パトリック・ロング (36歳)/米国
    アンドレ・ロッテラー (36歳)/ドイツ
    フレデリック・マコヴィッキ (37歳)/フランス
    スヴェン・ミューラー (25歳)/ドイツ
    パトリック・ピレ (36歳)/フランス
    ニック・タンディ (33歳)/英国
    ローレンス・ヴァンスール (26歳)/ベルギー
    ディルク・ヴェルナー(36歳)/ドイツ