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  • ピエール・ガスリー 「スーパーフォーミュラを後退とは捉えなかった」

    ピエール・ガスリー 「スーパーフォーミュラを後退とは捉えなかった」

    レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが、F1デビュー前に参戦した日本でのスーパーフォーミュラの経験を改めて振り返った。

    2016年にGP2でチャンピオンを獲得したピエール・ガスリーは、翌年のトロロッソのF1シートを獲得するものと考えられていた。しかし、レッドブルはダニール・クビアトとの契約を延長し、ガスリーを日本のスーパーフォーミュラに武者修行に送り込んだ。

    「待たなければならないのは厳しかった」とピエール・ガスリーはF1公式サイトでコメント。

    「でも、スーパーフォーミュラのことは後退ではなく、また別のチャレンジとして捉えていた。振り返ってみると、ホンダとのストーリーは本当に素晴らしいものだった。日本に行ったとき、何が起こるのか僕にはまったくわからなかったけど、ホンダとの最初のコネクションの後、僕たちは関係を築き始めていった。信頼を得るためには少し時間がかかるものだ。でも、それはうまくいった」

    「チームと仕事をして、彼らがどのような運営をしているのかを確認するために10日間から2週間の間で頻繁に日本に行った。東京でも時間を過ごしてどのような生活をしているのかを見た。本当に気に入った。チームがどのようなやり方で仕事をして、彼らがリレーションシップという観点でどのようなものを望んでいるのかを理解した」

    「僕は英語で話していたけど、チームに英語を話す人は一人しかいなかったので、僕が言うことはすべて彼を介さなければならなかった。もし彼が僕が意味していることを理解できていなければ、情報は間違って伝わってしまう。それが2~3回起こった」

    「それですべてを紙に書いた方が簡単にいくと気付いた。僕は技術面にも関与していたので、彼らが僕が必要としているものを理解することができた。素晴らしい経験だった。ヨーロッパではドライビングやフィードバックを与えることにより集中していたけど、それと比較してはるかにかかわることができたので、技術的にたくさんのことを学ぶことができた」

    しかし、スーパーフォーミュラのシーズンが佳境に入った頃、ピエール・ガスリーはトロロッソから呼び出しがかかった。ポイントは獲得できなかったものの、最終5戦でレッドブルを納得させ、2018年のフル参戦を勝ち取った。そして、2戦目のバーレーンGPでは4位入賞を果たしている。

    ダニエル・リカルドが2019年にルノーに移籍したことで、レッドブルはピエール・ガスリーを上位チームに昇格させることを決断する。

    「過去3年間を日本語、イタリア語、英語のチームで過ごした。彼らはすべてがとても異なっている」とピエール・ガスリーはコメント。

    ピエール・ガスリーの挑戦はビッグチームのドライバーとしてだけではなかった。チームにはレッドブルが将来のワールドチャンピオンとして期待しているマックス・フェルスタッペンがいる。

    「バランスが難しい。達成する必要のあるものと、受け入れる必要があるものとのバンラスがね。まだレッドブルの知識と経験から学ぶことがたくさんある。マックスからもね。彼は5シーズン目だけど、僕は2シーズンしかフルに参戦いていないし、学ぶことはたくさんある。

    「自分自身から最大限を引き出すために必要なことに焦点を合わせる必要がある。僕たち全員が異なるドライバーだし、マックスが必要としているものは、僕が必要としているものとは異なるかもしれない」

  • トロロッソ・ホンダ、日本企業のRDSとスポンサー契約

    トロロッソ・ホンダ、日本企業のRDSとスポンサー契約

    トロロッソ・ホンダは、日本のデザイン&テクノロジー企業であるRDSとスポンサー契約を結んだことを発表した。

    RDSは、“アイデア”“デザイン”“テクノロジー”を強みとした製造に対する独自の新しく革新的なアプローチを開発することを専門とし、モータースポーツ、医療および福祉、最先端のロボット工学のための多くの新製品開発に関わっている。

    今回の契約により、RDSのロゴがフロントウイングに掲載される。

    杉原行里 (RDS 代表取締役社長)
    「モータースポーツの最前線での新しいコラボレーション、そして、スクーデリア・トロ・ロッソと提携することに提携することに非常に興奮しています。私とRDSのメンバー全員がこの素晴らしいスポーツの一員になることを大変嬉しく思っています。RDSは野心的で、多くの人々の手助けをしたいという大きな夢をもった成長企業です。このパートナーシップは我々にとっての第一歩であり、F1が社会にもたらす最先端技術と同じように『今日の理想を、未来の普通に。』というRDSのミッションを達成することに役立ちます」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「RDSをとても温かく歓迎したいと思います。F1はイノベーションとデザインの代名詞であり、人間の想像力と技術の融合です。RDSは、多くの人々の生活に利益をもたらし、向上させる最先端のソリューションを開発する分野をリードしています。もうひとつの日本のブランドがチームとパートナーを組むのは非常に良いニュースです。トロロッソのアジアでの人気が高まっていることを明確なデモンストレーションでもあります」

  • レッドブル、ホンダのF1エンジンを搭載しても遅い理由は?

    レッドブル、ホンダのF1エンジンを搭載しても遅い理由は?

    レッドブルは、ホンダのF1エンジンを搭載した今年、本来のマシンの強みを失っている。

    伝統的にレッドブルのマシンは“コーナリングマシン”としての特性があり、ルノーのエンジンパワー不足によるストレートでの赤字を、巧妙なダウンフォースによるコーナーでのスピードとトラクションでカバーしてきた。

    今年、レッドブルはルノーからホンダにF1エンジンを変更。スペック2を投入し、新たに予選モードを備えたホンダのF1パワーユニットは、フェラーリ、メルセデスには劣っているものの、勢力図ではルノーを上回っていると考えられている。

    単純にこれまでの特性にホンダのF1エンジンによるストレートのスピードが加われば、レッドブルのマシンはさらに強さを発揮すると考えられたが、逆に昨年強さを発揮したサーキットで苦しんでおり、得意だった区間ではメルセデスに負けている。

    昨年のこの段階では第3戦中国GP、第5戦モナコGPで勝利を挙げてきたが、今年はまだ未勝利であり、開幕戦オーストラリアGPと第5戦スペインGPでの3位がベストリザルトとなっている。

    そこには2つの理由がある。特に顕著なのは今年から新たに導入された空力レギュレーションとタイヤだ。カスケード・フラップなどを禁止とし、エンドプレートを単純化することでフロントウイングから空気をタイヤの外側に流す“アウトウォッシュ”効果が抑えられた。そのため、ダウンフォースを得るために、気流をアンダーボディに導く“インウォッシュ”型にせざるを得ず、ダウンフォースと空力バランスに大きな変更を及ぼした。

    また、各チームはトレッドが薄くなったタイヤに対応するために2019年のコンセプトはダウンフォースを減らすことに焦点が置かれた。メルセデスを除いては。それによってレッドブルだけでなく、大部分のチームがタイヤを適切な作動温度領域に入れることに苦労いている。

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「すべてのクルマのコンセプトをダウンフォースを減らすというものだった」とコメント。

    「メルセデスだけが、多くのダウンフォースとトラクションを備えたクルマを製造してきた。後から考えれば、まさにそれが新しいタイヤから最大限を引き出すための方法だった」

    デザイナーを務めるエイドリアン・ニューウェイも、新しいフロントウイングとタイヤのための設計が間違っていたことを認めている。グリッドでは、ルノーのF1パワーユニットで速さを見せているマクラーレンのマシンを注意深く観察しているところも目撃されている。

    「シャシー側に関して正直に本音を言えば、現時点で期待しているほどクルマは良くない」とエイドリアン・ニューウェイはコメント。

    「タイヤの作動ウインドウは完全にメルセデスに有利に働いている」

    「クルマの全体的なコンセプトはタイヤが熱くなりすぎないように設計されている。そのコンセプトから抜け出すのは常に困難だ。新しいフロントウイングはメルセデスのコンセプトにより調和している」

    また、近年、レッドブルはルノーの非力なF1エンジンでのストレートスピードをカバーするためにドラッグを減らし、ダウンフォースを削る方向でマシンを設計していた。実際にはレッドブルの強みが失われていたということになる。そのデザインの方向性は今年にも継続された。

    「我々にはもっと多くのダウンフォースが必要だ」とヘルムート・マルコはコメント。

    「近年、我々は可能な限りダウンフォースを少なくして、ドラックが大きすぎないクルマを製造してきたからだ」

    ダウンフォースが減り、エンジンのパワーが増したことで、特にリア周りのバランスがうまく取れないマシンに仕上がっている。昨年、フェラーリがエンジンアップグレードで馬力を増した後、同じような理由で失速している。

    皮肉なことに、トロロッソからレッドブルに移籍してきたピエール・ガスリーにその影響がモロに出ている。ガスリーはトラションのかかり具合をマシンの問題点として挙げている。興味深いことに、昨年のレッドブルのリアエンドを搭載する姉妹チームのトロロッソの方がマシンバランスには苦労していない。

    「昨年のトロロッソと比べてクルマに適応していなければならない。トロロッソの方が僕のドライビングに合っていた。現時点ではちょっとパッセンジャーのように感じている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「まだ少しクルマにアグレッシブすぎるし、現時点ではクリーンなトラクションを得る必要がある。実際、パワーにかなりアグレッシブなスタイルが成果を挙げるときもあるけど、クルマがかなりぎくしゃくしてタイヤがオーバーヒートしてしまうこともある。そうなるとこのタイヤがどうなるかはわかっている」

    「このエリアが僕自身で改善させることができる分野だと思っている。満足できるものを見つけられたと思うけど、まだ変えたいと思うことはいくつかある。どれくらいかを正確に知るのは難しいけど、少なくともより一貫性と予測可能性があることはわかっている」

    マックス・フェルスタッペンもバランスが問題だと指摘する。

    「今後のレースで僕たちがどのレベルまで行けるか見てみよう。もっと多くのパワーがあり、クルマのバランスがもっと良くなれば、状況は変わってくるはずだ」とマックス・フェルスタッペンは語る。

    近年、シーズン中盤から大幅なアップグレードを施して戦闘力を回復してきたレッドブル。だが、エイドリアン・ニューウェイも認めるとおりコンセプト自体の問題で迷走しており、まだRB15には劇的な空力アップグレードは施されていない。

    レッドブルのF1代表クリスチャン・ホーナーは「ホンダはストレートで進歩を果たしている。我々はまだ前のクルマに対して見い出さなければならないものがあるが、近い将来、その助けになるであろう開発が進行中だ」と語る。

    今後、ホンダのF1エンジンアップグレードと同様にどのようなシャシーアップグレードが施されるか注目していきたい。

  • ホンダ、F1エンジンに“ホンダジェット”の航空技術を応用

    ホンダ、F1エンジンに“ホンダジェット”の航空技術を応用

    ホンダは、F1エンジンに同社の小型ビジネスジェット“ホンダジェット(HondaJet)”の開発で培われた航空機用エンジン用の技術が応用されていることを明らかにした。

    昨年、ホンダのF1エンジンにはジェットエンジンの技術が導入されると報じられることがあったが、その詳細について語られることはなかった。しかし、今週末のF1フランスGPにむけたプレビューのなかで具体的にどのようにその技術が応用されているのかが説明された。

    ホンダは1986年に小型航空機と航空機用エンジンの研究を開始。2015年に“ホンダジェット”の量産体制に入っている。

    航空機用のエンジンには過酷な環境に耐えうる信頼性が求められる。ホンダの航空エンジン研究開発部門は、小型軽量、低燃費、低エミッションのエンジンの開発に注力してきた。

    ホンダジェットに採用されるエンジン『HF120』は
    ・先進空力設計技術を盛り込んだ一体型ファンローターと、カーボンコンポジット製の軽量ガイドベーン
    ・高い圧縮比と操作性を両立する耐熱チタン製の遠心圧縮機ローター
    ・コンパクトなリバースフロー方式の燃焼器とシンプルなエアブラスト式1ステージ燃料噴射ノズル
    ・最先端高温材料を使用した高圧・低圧タービンと空力性能を向上させたカウンターローテーティング2軸システム
    といった技術的特徴を兼ね備えている。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、その技術が昨年のF1パワーユニット『RA618H』に導入されていたことを明らかにした。具体的にはMGU-Hのアップデートを航空エンジン研究開発部門との協力体制で行った。

    MGU-Hは、エンジンから出る排気の熱をエネルギーに変換する。通常、エンジンの燃焼室を出た高温の排気は、排気管を通じて大気に放出される。この熱エネルギーを再利用するために、専用のモーター/ジェネレーターユニットを作動させて電気を作っているのが熱エネルギー回生システム。このユニットは、MGU-Hと呼ばれている。MGU-Hの「H」は、Heatの略で「熱」(排熱エネルギー)を意味している。

    「現在、F1のPU開発においては、更なる競争力向上を目指し、ホンダのさまざまな開発部門との間で連携を深める事を進めています。特にレース部門との技術的な共通点が多く見られる、航空エンジン研究開発部門との関係を強化し、昨シーズン途中に行ったMGU-Hのアップデート時には、同部門の支援をもとにした技術を適用、信頼性を大幅に向上させました」と田辺豊治は説明。

    さらに今週末のF1フランスGPで投入される『RA619H』にも航空エンジン開発部門の技術が反映されているという。今回はパフォーマンスの向上を図るためにICE(内燃エンジン)とターボのアップデートを行っている。

    「今回のターボーチャージャーのアップデートでは、これまでIHIと取り組んできたターボにおける空力設計の分野でも、航空エンジン開発部門が有する知見と技術を反映しています」

    「ただし、今回のアップデートではまだ上位のPUマニュファクチャラーに追いつくだけのパフォーマンスレベルには至っていないと考えていますので、引き続きホンダとして総力を挙げて開発を続けていきます」

  • ホンダ | 2019年 F1フランスGP プレビュー

    ホンダ | 2019年 F1フランスGP プレビュー

    ホンダは、レッドブル・レーシングとスクデーリア・トロ・ロッソとともに2019年のF1世界選手権 第8戦 フランスGPに挑む。

    F1は再びヨーロッパへと戻り、フランスGPが行われる。2018年にF1カレンダーに復活したフランスGPは、2年目となる今年もポール・リカールで行われる。

    今大会はピエール・ガスリーのホームグランプリ。昨年、ガスリーは14番手スタートから1コーナーの混乱を抜け出したが、4コーナーでほかのマシンとの衝突に巻き込まれ、オープニングラップでリタイアした。今年は、走行経験がなかった昨年とは違い、準備が整った状態でフランスGPを迎えることとなる。ミストラル・ストレートではパワーユニット(PU)の性能がオーバーテイクのカギを握るため、注目のポイントとなる。

    ホンダは、F1フランスGPで“スペック3”版のPU(パワーユニット)を搭載。パフォーマンスの向上を図るためにICEとターボのアップデートが行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリー、そして、トロロッソのダニール・クビアトの3台に導入される。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「シーズン第7戦カナダGPを終え、ここからはフランスを皮切りに7週間で5レースという、欧州での転戦が始まります。レースが行われるポール・リカールサーキットは、昨年からF1のフランスGP開催が再開された伝統のあるサーキットです。4本のストレートに組み合わされたタイトな低速コーナー、長く回り込むような中速コーナー、超高速コーナーのシーニュなどさまざまなタイプのコーナーが配されており、いつもと同様、PU、車体ともに、それらの特徴に合わせたセットアップの最適化が重要になります。なお、このラウンドからフェルスタッペン選手、ガスリー選手、クビアト選手のマシンにスペックのPUを投入することを決めました。今回はパフォーマンスの向上を図るためにICEとターボのアップデートを行っています。現在、F1のPU開発においては、更なる競争力向上を目指し、Hondaのさまざまな開発部門との間で連携を深める事を進めています。特にレース部門との技術的な共通点が多く見られる、航空エンジン研究開発部門との関係を強化し、昨シーズン途中に行ったMGU-Hのアップデート時には、同部門の支援をもとにした技術を適用、信頼性を大幅に向上させました。今回のターボーチャージャーのアップデートでは、これまでIHIと取り組んできたターボにおける空力設計の分野でも、航空エンジン開発部門が有する知見と技術を反映しています。ただし、今回のアップデートではまだ上位のPUマニュファクチャラーに追いつくだけのパフォーマンスレベルには至っていないと考えていますので、引き続きホンダとして総力を挙げて開発を続けていきます」

    マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
    「フランスはF1の中では最近始まったグランプリなので、全チームにとってチャレンジングです。僕も2018年に初めて走りました。昨年は戦略が功を奏し2位表彰台を獲得しました。コーナーのエントリーの幅が広く、どのサーキットとも異なっていますが、簡単なトラックではありません。歴史があり、安全性が高いトラックは多くのファン、特にピエールのファンの心を掴んでいます。僕の自宅からもそれほど遠くないです。カナダでマシンを最適化し、あらゆる部分での進化を目指して努力しました。マシンのフィーリングがいいので、フランスでは上位との差をさらに詰められると思います」

    ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
    「ホームレースなので僕にとって本当に特別な週末です。いつも以上にファンからの声援を受けてサーキットを走るのが、とても楽しみです。可能な限りベストの結果を得るために集中しています。地元ファンの前でいい走りができれば特別な時間になるでしょう。たくさんのファンが僕を応援しに来てくれるので、すごくいい雰囲気になります。ポール・リカールは過去にいい結果が出ているので、好きなサーキットです。ここで初めてレースをした2011年のF4でも優勝しました。Aston Martin Red Bull Racingで競争力のあるマシンとともにこの場所に戻ってこられたので、興奮しています。全力を尽くします」

    ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
    「ポール・リカールでF1マシンをドライブするのは初めてなので楽しみですし、前回のモントリオールよりも僕らのパフォーマンスはよくなるのではないかと思っています。カナダGPでは、僕らの競争力はそこまで高くなかったので、戦略的に戦うしかありませんでした。ポイント圏内にとどまるために必死に戦い、なんとか達成できました。最終ラップではマクラーレンをオーバーテイクするために懸命にプッシュして、マシンからできる限りのパフォーマンスを引き出しました。1ポイントではありますが、ヨーロッパに戻り連戦で忙しくなるチームにとっては、自信を深める結果だったと思います。ポール・リカールでレースをした経験はありますが、2011年のフォーミュラ・ルノー・ユーロカップとかなり昔のことです。そのときは2位と3位になりましたが、コースレイアウトは、コーナーが一つ異なるだけで今週末のものとほぼ同じだったと思います。当時のサーキットについてはあまり覚えていませんし、フォーミュラ・ルノーのマシンはF1と大きく異なります。もちろん、シミュレーターで経験はしていますが、なるべく早くコースを学ぶためにも、金曜の走行を待ちきれない思いです。ポール・リカールはカナダのような高速コースで、直線でのスピードは軽視できませんが、多くの高速コーナーやテクニカルセクションもあります。僕らは、ここ数戦でやってきたように、マシンパッケージをサーキットに適合させ、パフォーマンスを引き出せるように取り組んでいきます」

    アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
    「カナダGPでは1周目でレースが終わってしまったようなもので、今回が1カ月ぶりのレースのように感じていますから、ル・カステレ(開催地)でのレースが本当に楽しみです。モントリオールは初めてのコースだったので、そこで経験が積めたということ以外、レースについて言えることはあまりありません。街もサーキットも楽しめたので、来年またいい経験ができればと思います。
    僕が好きなストリートサーキットでのレースを終えましたが、ポール・リカールは、よく知っているコースで、ジュニアフォーミュラ時代によくレースをしたので、僕にとっては最も走行経験の多いサーキットの一つです。多くのカテゴリーのレースが開催されており、近代的な設備とカラフルなストライプに彩られた広いランオフエリアがありますが、塗装した人はたいへんだったでしょうね(笑)
    昨年F2でのレースは、予選で2番手となり、レース1はエンジンの問題でリタイアしたものの、レース2は最後尾から7番手まで追い上げました。このコースでのドライビングは楽しかったですし、F1マシンでターン10の“シーニュ”コーナーを走るのは強烈な体験でしょうし、それを(Gのかかる)首で実感することになると思います。カレンダーの中でも最も負荷の大きいコーナーの一つです。路面にはバンク角もついているので、予選ラップはおもしろくなると思います。モントリオールよりも僕らのマシンに合っていると思います。僕らがよかったバルセロナとの共通点もいくつかありますから、フランスGPへは前向きな気持ちで向かうことができます。すごく好きな場所で、景色も最高なので、サーキット周辺の交通渋滞の問題が解決されているのを願っています!」

    関連:2019年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ホンダF1 「スペック3はベンチデータ上でパワー増加が示されている」

    ホンダF1 「スペック3はベンチデータ上でパワー増加が示されている」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、F1フランスGPで導入する“スペック3”エンジンはベンチデータではパワーの増加が示されているとしつつも、まだメルセデスとフェラーリに追いつけるだけのパフォーマンスレベルには至っていないと考えている。

    ホンダは、レッドブルと“スペック3”エンジンの投入のタイミングを協議してきたが、今週末のF1フランスGPでレッドブルの2台とトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトに投入することを決定した。

    今回はパフォーマンスの向上を図るためにICEとターボのアップデートを行っている。F1フランスGPは、レッドブルのホームレースであるオーストリアGPとの連戦で開催されるため、投入のタイミグとして最適なものとなっている。

    「我々のテストベンチのデータでは以前のバージョンのPU(パワーユニット)よりもパワーの増加が示されています」と田辺豊治はコメント。

    「ですが、今回のアップデートではまだ上位のPUマニュファクチャラーに追いつくだけのパフォーマンスレベルには至っていないと考えていますので、引き続きホンダとして総力を挙げて開発を続けていきます」

    そのため、ホンダとして各開発部門の垣根を超えて総力を挙げてPUの開発を続けていくと田辺豊治は語る。

    一例として昨年のPU開発でホンダジェットの開発を担当する航空エンジン研究開発部門との協力体制でMGU-Hのアップデートを行ったと説明。今回のターボチャージャーのアップデートでも同部門と連携して空力設計を行ったという。

    「現在、F1のPU開発においては、更なる競争力向上を目指し、ホンダのさまざまな開発部門との間で連携を深める事を進めています」と田辺豊治はコメント。

    「特にレース部門との技術的な共通点が多く見られる、航空エンジン研究開発部門との関係を強化し、昨シーズン途中に行ったMGU-Hのアップデート時には、同部門の支援をもとにした技術を適用、信頼性を大幅に向上させました」

    「今回のターボーチャージャーのアップデートでは、これまでIHIと取り組んできたターボにおける空力設計の分野でも、航空エンジン開発部門が有する知見と技術を反映しています」

    ちなみにIHIは、昨年11月にホンダと技術契約を締結。IHIは、F1でのターボチャージャーの使用が認められていた1984~1988年において、エンジン出力向上の核となるターボチャージャーをホンダに供給し、第2期ホンダ F1レース活動を共に戦い1988年には16戦15勝の輝かしい成績を残した。これらの実績等が評価され、IHIは再びホンダのF1レース車両用パワーユニット向けにターボチャージャーの供給している。

    IHIは、テクニカルパートナーとして、F1レース車両用パワーユニットのターボチャージャー開発において、HRD Sakuraと共にコンセプト段階から検討・評価を進め、パワーユニットが最高のパフォーマンスを発揮できるようIHIの持つエンジニアリング力を駆使して、ターボチャージャーの開発に協力している。

  • ホンダとレッドブル、F1エンジン契約の発表から丸一年

    ホンダとレッドブル、F1エンジン契約の発表から丸一年

    6月19日、ホンダがレッドブルとのF1エンジン契約を発表してから丸一年が経った。

    ちょうど1年前のF1フランスGPを控えた2018年6月19日(火)、ホンダは2019年シーズンよりレッドブル・レーシングとトロロッソの2チームにF1パワーユニットを供給することを発表した。

    2015年にマクラーレンのパートナーとしてF1に復帰したホンダは、その後3年間で厳しいシーズンを過ごすことになる。最終的にマクラーレンから契約を解消されたホンダは、2018年からレッドブルの姉妹チームであるトロロッソとパートナーシップを締結。バーレーンGPでは4位に入賞するなどポジティブな結果を残した。

    レッドブルとのパートナーシップを開始した今年、開幕戦オーストラリアGPでホンダとして11年ぶりの表彰台を獲得。F1スペインGPでも再び表彰台を獲得するなど、初年度としてはまずまずの成績を残している。

    今週末のF1フランスGPではホンダは“スペック3”エンジンを投入。メルセデス、フェラーリとのギャップを縮めるためにホンダとして総力を挙げて開発を進めている。

    ホンダ、レッドブル・レーシングとのF1エンジン契約を正式発表 (2018年6月19日)
    山本雅史「これまでトロロッソとの関連でヘルムート・マルコ氏と話す機会は何度もあったので、『いつか一緒にやりたいね』という話はどちらからともなく出てきていました」

    レッドブル 「ホンダとF1パワーユニット契約を結んだのは技術主導の決断」 (2018年6月20日)
    クリスチャン・ホーナー「我々はホンダが良い飛躍を遂げ、パフォーマンスと信頼性の両方で良い進歩を遂げているという結論に至った。それにより、我々は12シーズン搭載してきたパワーユニットを2019年以降にいた新しいものに変更するという難しい決断を下した。我々には彼らが今年どのような進歩を果たしたかを確認できる特権があったし、技術主導の理由からこれがアストンマーティン・レッドブル・レーシングにとって正しい動きだという結論に達した」

    ホンダF1 「レッドブルとの契約はポテンシャルを示すチャンス」 (2018年6月26日)
    山本雅史「最初に役員会で話し合った際、我々ホンダは技術を向上させ、その改善によって勝つためにF1にいるいう話になりました。レッドブルと組むことは、我々のポテンシャルを示し、成長するための機会になると考えています」

    レッドブル 「ホンダとF1エンジン契約を締結した際は馬鹿だと言われた」 (2019年3月25日)
    ヘルムート・マルコ「我々は今年、ワールドチャンピオン争いに戻れると思っている。彼らはホンダと契約した私は馬鹿だと言っていた。それどころか、よくあることだが、私は正しかった」

    ホンダF1 「4台全車にアップデートしたスペック2のエンジンを投入する」 (2019年4月25日)
    田辺豊治「初戦より使用してきたICE(内燃エンジン)に品質観点での課題を確認しました。したがって、今回のラウンドから4台全車にアップデートしたSpec2のICE投入を決めました。アップデートの内容は、主に信頼性の向上ですが若干のパフォーマンスアップも行っています」

    ホンダ、F1フランスGPで3台のマシンに“スペック3”エンジンを投入 (2019年6月19日)
    「。今回はパフォーマンスの向上を図るためにICEとターボのアップデートを行っています。現在、F1のPU開発においては、更なる競争力向上を目指し、ホンダのさまざまな開発部門との間で連携を深める事を進めています」

  • ホンダ、F1フランスGPで3台のマシンに“スペック3”エンジンを投入

    ホンダ、F1フランスGPで3台のマシンに“スペック3”エンジンを投入

    ホンダは、今週末のF1フランスGPで、レッドブルの2台とトロロッソのダニール・クビアトの計3台に“スペック3”エンジンを投入することを明らかにした。

    ホンダは、第4戦アゼルバイジャンGPで当初の計画から前倒しして“スペック2”エンジンを投入。まだスペック2でのレースは4戦だけだが、パフォーマンスの向上を図るためにエンジンとターボをアップグレードすることを決定した。

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーは、まだそれぞれ2基目のためペナルティは科せられないが、ダニール・クビアトはすでに3基目のエンジンを搭載しているため、今週末のF1フランスGPではグリッド降格ペナルティを受けることになる。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「シーズン第7戦カナダGPを終え、ここからはフランスを皮切りに7週間で5レースという、欧州での転戦が始まります」とコメント。

    「レースが行われるポール・リカールサーキットは、昨年からF1のフランスGP開催が再開された伝統のあるサーキットです。4本のストレートに組み合わされたタイトな低速コーナー、長く回り込むような中速コーナー、超高速コーナーのシーニュなどさまざまなタイプのコーナーが配されており、いつもと同様、PU、車体ともに、それらの特徴に合わせたセットアップの最適化が重要になります」

    「なお、このラウンドからフェルスタッペン選手、ガスリー選手、クビアト選手のマシンにスペック3のPUを投入することを決めました。今回はパフォーマンスの向上を図るためにICEとターボのアップデートを行っています。現在、F1のPU開発においては、更なる競争力向上を目指し、ホンダのさまざまな開発部門との間で連携を深める事を進めています。特にレース部門との技術的な共通点が多く見られる、航空エンジン研究開発部門との関係を強化し、昨シーズン途中に行ったMGU-Hのアップデート時には、同部門の支援をもとにした技術を適用、信頼性を大幅に向上させました」

    「今回のターボーチャージャーのアップデートでは、これまでIHIと取り組んできたターボにおける空力設計の分野でも、航空エンジン開発部門が有する知見と技術を反映しています。ただし、今回のアップデートではまだ上位のPUマニュファクチャラーに追いつくだけのパフォーマンスレベルには至っていないと考えていますので、引き続きホンダとして総力を挙げて開発を続けていきます」

  • トロロッソ・ホンダ | 2019年 F1フランスGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダ | 2019年 F1フランスGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンが、2019年のF1世界選手権 第8戦 フランスGPへの意気込みを語った。

    過去3戦でポイントを獲得して、コンストラクターズ選手権でハースを抜いて7位に浮上したトロロッソ・ホンダ。両ドライバーともにポール・リカール・サーキットはトロロッソ・ホンダのマシン特性に合っていると考えており、さらなるパフォーマンスを期待している。

    ダニール・クビアト
    「ポール・リカールでF1マシンをドライブするのは初めてなので楽しみだし、前回のモントリオールよりも僕らのパフォーマンスはよくなるのではないかと思っている。カナダGPでは、僕らの競争力はそこまで高くなかったので、戦略的に戦うしかなかった。ポイント圏内にとどまるために必死に戦い、なんとか達成できた。最終ラップではマクラーレンをオーバーテイクするために懸命にプッシュして、マシンからできる限りのパフォーマンスを引き出した。1ポイントではあったけど、ヨーロッパに戻り連戦で忙しくなるチームにとっては、自信を深める結果だったと思っている。ポール・リカールでレースをした経験はあったけど、2011年のフォーミュラ・ルノー・ユーロカップとかなり昔のことだ。そのときは2位と3位になったけど、コースレイアウトは、コーナーが一つ異なるだけで今週末のものとほぼ同じだったと思っている。当時のサーキットについてはあまり覚えていないし、フォーミュラ・ルノーのマシンはF1と大きく異なる。もちろん、シミュレーターで経験はしているけど、なるべく早くコースを学ぶためにも、金曜の走行を待ちきれない思いだ。ポール・リカールはカナダのような高速コースで、直線でのスピードは軽視できないけど、多くの高速コーナーやテクニカルセクションもある。僕らは、ここ数戦でやってきたように、マシンパッケージをサーキットに適合させ、パフォーマンスを引き出せるように取り組んでいく」

    アレクサンダー・アルボン
    「カナダGPでは1周目でレースが終わってしまったようなもので、今回が1カ月ぶりのレースのように感じているから、ル・カステレ(開催地)でのレースが本当に楽しみだ。モントリオールは初めてのコースだったので、そこで経験が積めたということ以外、レースについて言えることはあまりない。街もサーキットも楽しめたので、今年またいい経験ができればと思っている。僕が好きなストリートサーキットでのレースを終わってしまったけど、ポール・リカールは、よく知っているコースで、ジュニアフォーミュラ時代によくレースをしたので、僕にとっては最も走行経験の多いサーキットの一つだ。多くのカテゴリーのレースが開催されており、近代的な設備とカラフルなストライプに彩られた広いランオフエリアがあったけど、塗装した人はたいへんだっただろうね(笑)。昨年F2でのレースは、予選で2番手となり、レース1はエンジンの問題でリタイアしたものの、レース2は最後尾から7番手まで追い上げた。このコースでのドライビングは楽しかったし、F1マシンでターン10の“シーニュ”コーナーを走るのは強烈な体験だろうし、それを(Gのかかる)首で実感することになると思っている。カレンダーの中でも最も負荷の大きいコーナーの一つだ。路面にはバンク角もついているので、予選ラップはおもしろくなると思っている。モントリオールよりも僕らのマシンに合っていると思っている。僕らがよかったバルセロナとの共通点もいくつかあるから、フランスGPへは前向きな気持ちで向かうことができる。すごく好きな場所で、景色も最高なので、サーキット周辺の交通渋滞の問題が解決されているのを願っている!」

    関連:2019年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • アレクサンダー・アルボン 「リカールはトロロッソ・ホンダに適している」

    アレクサンダー・アルボン 「リカールはトロロッソ・ホンダに適している」

    トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンが、ポール・リカールで開催される2019年のF1世界選手権 第8戦 フランスGPへの意気込みを語った。

    前戦カナダGPをリタイアで終えたアレクサンダー・アルボンは「ル・カステレでレースをするのを楽しみにしている。僕のカナダGPは1周目に終わってしまったので、1ヶ月レースを終えていないように感じている」とコメント。

    「カナダGPでは1周目でレースが終わってしまったようなもので、今回が1カ月ぶりのレースのように感じているから、ル・カステレ(開催地)でのレースが本当に楽しみだ。モントリオールは初めてのコースだったので、そこで経験が積めたということ以外、レースについて言えることはあまりない。街もサーキットも楽しめたので、今年またいい経験ができればと思っている」

    「僕が好きなストリートサーキットでのレースを終わってしまったけど、ポール・リカールは、よく知っているコースで、ジュニアフォーミュラ時代によくレースをしたので、僕にとっては最も走行経験の多いサーキットの一つだ。多くのカテゴリーのレースが開催されており、近代的な設備とカラフルなストライプに彩られた広いランオフエリアがあったけど、塗装した人はたいへんだっただろうね(笑)」

    「昨年F2でのレースは、予選で2番手となり、レース1はエンジンの問題でリタイアしたものの、レース2は最後尾から7番手まで追い上げた。このコースでのドライビングは楽しかったし、F1マシンでターン10の“シーニュ”コーナーを走るのは強烈な体験だろうし、それを(Gのかかる)首で実感することになると思っている。カレンダーの中でも最も負荷の大きいコーナーの一つだ。路面にはバンク角もついているので、予選ラップはおもしろくなると思っている」

    「モントリオールよりも僕らのマシンに合っていると思っている。僕らがよかったバルセロナとの共通点もいくつかあるから、フランスGPへは前向きな気持ちで向かうことができる。すごく好きな場所で、景色も最高なので、サーキット周辺の交通渋滞の問題が解決されているのを願っている!」

    関連:2019年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール