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  • ホンダのF1エンジニアが語る「アイルトン・セナとの思い出」

    ホンダのF1エンジニアが語る「アイルトン・セナとの思い出」

    ホンダのF1エンジニア 岡田研が、アイルトン・セナとの思い出を語った。

    過去に活躍した人物は、往々にして実際の働きよりも大きく評価される傾向にある。それは、現代に生きる我々が、直にその活躍を見ることができない以上、仕方のないことだと言えるだろう。

    だが、アイルトン・セナの場合は違う。

    ブラジル出身のアイルトン・セナは、国内だけでなく、世界中のF1ファンから尊敬の対象となっている。そんなセナが獲得した3度のタイトルは、1980年代後半~90年代前半にF1界を席巻したマクラーレン・ホンダとともに手にしたものだった。当時、彼と一緒に仕事をした人々は、セナから大きな影響を受けたと言う。

    岡田研は、1991年にエレクトロニクス分野のエンジニアとしてマクラーレン・ホンダに加入。最初に一緒に仕事をしたドライバーがセナでした。現在はチームのERSエンジニアとして働く岡田が、ブラジルGPを前に当時を振り返ってくれた。

    「初めて一緒に働いたF1ドライバーが、アイルトンとゲルハルト(ベルガー)でした。雑誌やホンダ内での情報で、もちろんセナのことは知っていましたし、私がテストチームで働き始めた頃には、すでに彼はスーパースターになっていました。大学生の時、テレビで見たレースで彼がホンダのマシンをドライブしていて、こんな人と一緒に働けたらいいな、と思っていましたね」と岡田研はHonda Racing F1の公式サイトで語った。

    「当時、チームで一番の若手だった私は、アイルトンに話しかけるのにビビッてしまって(笑) でも、私の上司はアイルトンととても親しかったですね。アイルトンも我々みんなとフレンドリーに接してくれました。当時、チームが遠征でヒースロー空港に集合していて、アイルトンが私たちを見つけるとすぐに、陽気に会話の輪に加わってきたものでした」

    アイルトン・セナの接し方にはスタイルがあった。それは、エンジニアの持っている情報で知りたいことがあれば、相手が多少嫌な思いをしようが聞き出す、というものだった。

    「彼は技術分野やエンジンコントロールの方法まで、何にでも興味を持つ人でした。移動の際にアイルトンが我々を見つけると、我々の中から自分の知りたい分野のエンジニア1人を助手席に乗せて、質問攻めにするんです」

    「話している中で、興味をそそることがあると、彼は前を見ずに10秒も20秒も助手席を向いてしまうんです(笑) 助手席にいる方としては、たまったもんじゃないんですが、アイルトンは“周りで起きていることは全部把握しているから心配するな”と言っていましたね」

    当時、チームはレースウイーク以外のテスト走行を無制限に行うことができた。岡田のいたテストチームはセナと緊密に連携していたが、そこで有名なアラン・プロストとのライバル関係の一因を知ることになる。

    「走行を終えて戻ってくると、アイルトンはマシンから飛び出して僕らのところへ向かってくるんです。そこでデータを見せると、彼は本当にいいフィードバックをしてくれました。当時はドライバーがエンジニアに直接指示して、フロントエンドをミリ単位、フラップの角度を1度単位での変更の指定していました。今はドライバーがエンジニアにドライビングでのフィーリングを伝えたら、エンジニアが空力やエンジンのセットアップをどう変えるかを決定しますから、やり方はかなり違っていますね」

    「これはプロストとアイルトン、両方と仕事をしていた同僚から聞いた話なのですが、プロストはセットアップが得意で、アイルトンはそのレベルには達していなかったそうなんです。そこで、アイルトンがプロストのセットアップを真似したところ、かなり速くなって勝てるようになった。それを知ったプロストは怒って、自分のセットアップをアイルトンに隠すようになったそうです」

    このライバル関係は、周囲の人々すべてを緊張させ、1989年の日本GPでの出来事のように、火がついてしまうこともあった。しかし、アイルトン・セナにはホンダとの絆があり、お互いを尊重し合っていたと、岡田は信じている。

    「彼が僕らのすることに興味を示し、積極的に関与してくれたことは、ホンダを大いに奮い立たせました。F1の世界では欧州の文化がかなり強く反映されています。我々は日本人だし、彼はブラジル人。両方ともヨーロッパの考え方とは違うものを持っているわけで、F1という世界で、かなり似たような立場だったのではないかと僕は思います。それに、ブラジル人と日本人には、歴史的に深いつながりもありますから」

    アイルトン・セナがF1で残した実績というと、勝利数やタイトルが注目される。しかし、岡田はセナの本当のすごさは、小さな事柄ながら誰にも真似できない部分にあると言います。

    「一つは、無線でのやり取りです。ほとんどのドライバーは、操作の少ないストレート走行時に無線での会話をしていましたが、アイルトンはコーナリング中に話すんです。当時の無線にはノイズキャンセリングシステムがありませんでしたから、エンジンの回転数が低くなるコーナーのほうが聞き取りやすかったのは事実です」

    「普通、ドライバーはコーナリング中に息を止めて、ストレートでまた呼吸をするものですが、アイルトンはノイズによってチームに自分の意図が間違って伝わる可能性を考えたのでしょう。これにはとても驚きました」

    「もう一つは、安全性への意識の高さです。1992年、ドイツのホッケンハイムでテストを行ったとき、当時ベネトン所属でF1キャリア2年目のミハエル・シューマッハも参加しました。走行中、ミハエルがアイルトンを、まるでレースのようにアグレッシブな動きで抜いていったんです。すると、アイルトンはピットに戻るなりマシンを飛び降りて、ベネトンのガレージへ駆けていきました」

    「レースとテストは違う、という彼の考えがよく表れた出来事でした。テストでは、マシンの細かな動きにまで集中するのがアイルトンのやり方ですし、当時はすべての走行でさまざまなことをテストしていました。その評価に集中しているときに、シューマッハがテストには不必要な危ない動きで飛び込んできたので、アイルトンは怒ったのでしょう」

    アイルトン・セナの姿勢や手法は当時としても、かなり独特のものだった。そして、わずかな違いを見分ける注意力においても、彼はずば抜けた能力を発揮していた。

    「私はソフトウエアの担当でしたが、90年代前半にはマシンのダッシュボードにデジタル画面があり、エンジン回転数などの表示をソフトで操作していました。当時、ECU(エンジンコントロールユニット)から0.1秒ごとに回転数が送信されていたのですが、あるときピットに戻ってきたセナが“コーナーでデータ送信が止まることがある”と教えてくれたんです」

    「ECUチェッカーを使い、似たような状況を再現して調べたところ、1時間に1回くらいの割合で、0.2秒ほど送信がフリーズすることが分かりました。驚いたことに、アイルトンは、こんなわずかな違いを、全開で走行しながら感じ取ることができたんです」

    それから25年、岡田は同じことができるドライバーと出会えたのだろうか?

    「いやいや、一人もいませんよ」と笑って答えた岡田。「アイルトンと仕事をしたと言えるのが、私の誇りです。彼は素晴らしい人物で、たくさんの思い出を残してくれました」

  • ストフェル・バンドーン 「アロンソは僕の“指導者”ではない」

    ストフェル・バンドーン 「アロンソは僕の“指導者”ではない」

    マクラーレンのストフェル・バンドーンは、F1でフェルナンド・アロンソの助けは必要ないと語る。

    今年、マクラーレン・ホンダからF1フル参戦を果たしたストフェル・バンドーンは、シーズン序盤にはマシンへの順応に手こずってパフォーマンスを発揮できずにいたが、最近のレースではF1のベストドライバーのひとりと評されるフェルナンド・アロンソの迫る競争力の発揮し始めるようになってきた。

    今シーズン、ストフェル・バンドーンは、予選でフェルナンド・アロンソを5度上回っており、3度の入賞を果たしてF1ブラジルGPまではドライバーズ選手権でもアロンソを上回っていた。

    「彼はF1で最高のリファレンスかもしれない」とストフェル・バンドーンはコメント。

    「彼とは良い関係を築いている。多くの競争はあるけど、それはノーマルなことだ」

    「今年、僕たちには強力なパッケージがあるわけではないけど、彼にかなり近づくチャンスがあったので、僕にとってはポジティブだった」

    25歳のストフェル・バンドーンは、自分とフェルナンド・アロンソとの関係を、ウィリアムズにおけるランス・ストロールとフェリペ・マッサの関係と比較するのは間違っていると語る。

    ストフェル・バンドーンは、フェルナンド・アロンソは自分の“メンター(指導者)”ではないと語る。

    「NO!」とストフェル・バンドーンは Globo にコメント。

    「もちろん、僕たちは同じチームで協力しているし、同じ方向を向いているけど、彼は僕を手助けするために隣に立っているわけではない」

    「僕たちはとてもオープンだし、クルマを降りたときは普通に会話している。でも、彼は僕のメンターとしてそこにいるわけではない」

    「ランスにはそうった人が必要かもしれないけどね」

    ストフェル・バンドーンは、マクラーレンがルノーのF1パワーユニットを搭載する2018年もチームに残留してフェルナンド・アロンソとチームを組むことが決定している。

  • フェルナンド・アロンソ、ホンダのパワー不足に「トロ・ロッソが心配」

    フェルナンド・アロンソ、ホンダのパワー不足に「トロ・ロッソが心配」

    マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、F1ブラジルGPでホンダのエンジンのパワー不足に苦しめられたことで、来年からホンダのF1エンジンを搭載するトロ・ロッソのことが心配になったと語った。

    F1ブラジルGPを8位でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソは、レースの大部分をメルセデスPUを搭載するウィリアムズのフェリペ・マッサの後ろで過ごしたが、DRS圏内に入っていたにも関わらず、最後まで追い抜くことができなかった。

    フェルナンド・アロンソは、DRSを使って走行していてもライバルの方が“40~50km/h”速いとホンダのパワーユニットのパワー不足を指摘。来年、ホンダのエンジンを搭載するトロ・ロッソを憂慮した。

    「今日のパワー不足は信じられなかった。メキシコと同じだ」とフェルナンド・アロンソはレース後 Sky Sport にコメント。

    「最終コーナーの立ち上がりで何度もフェリペにかなり近づいたけど、DRSがあっても彼に引き離された」

    「パワー不足は来年のトロ・ロッソがとても心配になるね」

    「僕たちがこんな信じられないくらいのパワー不足を抱えているのは残念だし、ストレートではバッテリーやDRSなど全てにおいてまだ彼らの方が速い」

    「昨日は25km/hくらいだと思ったけど、今日はDRSを使っても40~50km/hくらい遅かったはずだ。僕たちが数台のマシンの前でフィニッシュできたのは信じられないことだ」

    「今日のスピード不足は憂慮すべきものだったね」

    「あとはアブダビだけだし、もう面倒なシーズンも終わる。このような状況でレースをしなければならないのは最後になることを願っているよ」

    マクラーレンは2018年からルノーのエンジンに切り替えるが、ルノーは最近のレースで信頼性問題が続発しており、実際、ブラジルではエンジン出力を下げていた。

    しかし、フェルナンド・アロンソは心配はしていないと語る。

    「全てのチャンピオンシップを見れば、ルノーは過去15~20年間で最高のエンジンメーカーだったし、僕たちは心配しなくていいと思う」

    最終的にF1ブラジルGPを8位でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソは、トップスピード不足に不満を抱いていたにも関わらず、今年のチームとの最高の週末を楽しんだと考えている。

    「全体的に僕たちにとって最高の週末だった。僕たちは6番手でスタートして、1コーナーでは5番手だった。僕たちはポイント圏内でフィニッシュできたし、満足のいく週末だった」

    関連:F1ブラジルGP 結果:セバスチャン・ベッテルが今季5勝目

  • マクラーレン・ホンダ:F1ブラジルGP 決勝レポート

    マクラーレン・ホンダ:F1ブラジルGP 決勝レポート

    マクラーレン・ホンダは、F1ブラジルGPの決勝で、フェルナンド・アロンソが8位入賞。ストフェル・バンドーンはオープニングラップの接触事故でリタイアに終わった。

    本日行われたブラジルGPにおいて、フェルナンド・アロンソはレースの序盤からチェッカーまでフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)を猛追し、見事に8位入賞を果たした。

    6番手からスタートしたアロンソは、6周目でマッサ選手にオーバーテイクされた。その後、アロンソはマッサに猛攻を仕掛け、チェッカーフラッグを受けるまでにポジションを明け渡した相手は、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とダニエル・リカルド(レッドブル)だけだった。

    29周目に唯一のピットストップを行ったあと、フェルナンド・アロンソは前方のフェリペ・マッサとの2.8秒差を詰めるために、猛スピードで追い上げを開始。残り42周にわたって常にプッシュし、チェッカーフラッグを受けるまでに、その差を0.4秒に縮めた。最終的にマッサをオーバーテイクすることはできなかったものの、非常に見応えのある走りを見せた。

    一方、ストフェル・バンドーンのレースは2コーナーで終了した。ケビン・マグヌッセン(ハース)に接触されたことで、フロント左側のトラックロッドとフロントウイングを破損し、その直後にリタイアせざるを得なくなった。

    フェルナンド・アロンソ (8位)

    「全体的に、ブラジルGPはいいレースだった。6番手からスタートし、1コーナーで5番手に浮上したあと、最終的にポイント圏内で完走した。僕たちにとっては、ベストな週末の一つだ。マシンはレースを通してすばらしいパフォーマンスを発揮したものの、結局、オーバーテイクはできなかった。ストレートでのスピードが不足していた。コーナーの出口で2回ほど、前方のマッサの背後に迫り、“今が追い抜くチャンスだ”と思ったが、DRS(ドラッグリダクションシステム)を使っていても、引き離されてしまった。マッサはとても安定した走りをし、ミスをしなかった。また、彼にとってはブラジルで迎える最後のF1レースの最終ラップだったので、どれぐらいハードなディフェンスをしてくるのかわからなかった。いずれにしても、マッサをオーバーテイクするチャンスはなかった。それに、後方のペレスからポジションを守らなければならなかったので、チェッカーフラッグを見た瞬間、ホッとした」

    ストフェル・バンドーン (リタイア)

    「今日の結果は、自分が思い描いていたようなレースでは決してなかった。実際、スタートはとてもよく、その後、オコンとロマン・グロージャンといいバトルを展開し、その2人を追い抜くところだった。その際には、みんなが一カ所に集まっていたので、アクシデントを起こしかねない状況だった。その後、2コーナーでマグヌッセンとリカルドに挟まれるかたちになり、行き場を失った。残念なレースの結末だった。僕からすると、アクシデントを避けるための行き場はどこにもなかった。今日はポイント獲得のチャンスを失ったと思っている。金曜日のレースペースは本当に期待できる内容だったし、今日は路面温度が非常に高く、力強いスタートを切っていたので、入賞の可能性は十分にあったと思う。それだけに残念だ」

    エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

    「今日のフェルナンドのパフォーマンスを見て、彼が今もどれだけ負けん気の強いドライバーなのかを改めて思い知らされた。戦略担当者から“マッサにアタックを仕掛けていい”と言われた途端、アロンソは常に攻め続け、まるで予選のように各ラップを走行し、ラップごとに差を詰めていった。我々のマシンには限界があるので、オーバーテイクは難しかったかもしれないが、それで彼がひるむことはなかった。あと数周残っていれば、アロンソはオーバーテイクを成功させていたと思う。冷静かつハードな走りだったし、観る者を楽しませるパフォーマンスだった。そして、本人はコクピット内で思う存分に楽しんでいたことだろう。フェルナンドは、よくやったと思う。一方、ストフェルは非常に不運だった。すばらしいスタートを切り、ポジションを上げていたにもかかわらず、その後、2コーナーの出口でマグヌッセンに横から接触された。無意味な衝突だったし、ストフェルは完全に被害者だった。それでも、アクシデントに巻き込まれるまでは堅実な週末を楽しんでいたし、2週間後にアブダビで開催される今季最終戦では、また力強い走りをみせてくれるだろう」

    長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)

    「今日はフェルナンドが実力の拮抗するライバルとすばらしいバトルを繰り広げ、メキシコに続いてポイントを獲得してくれました。6番グリッドからスタートしたフェルナンドは高い気温の中でもうまくタイヤをマネジメントし、いいペースで走行を続け、8位という結果を獲得しました。終始ペースはよかっただけに、前を走るマッサ選手を最後までオーバーテイクできなかったことは残念したが、背後に迫ったペレスからポジションを守った走りはすばらしかったです。ストフェルについてはスタート直後の混乱に巻き込まれてしまい、早々にリタイアをせざるを得なかったことは非常に残念に思います。全体としてはグランプリを通して、パッケージとしての速さを見せられていた週末でした。ブラジルGPを終え、いよいよ今シーズンも残すところあと1戦になりました。次戦は今の我々の力を最大限に出しきり、いいかたちでマクラーレン・ホンダとしての最終戦を飾れればと思っています」

    関連:F1ブラジルGP 結果:セバスチャン・ベッテルが今季5勝目

  • ストフェル・バンドーン、0周リタイアを悔やむ 「チャンスを逃した」

    ストフェル・バンドーン、0周リタイアを悔やむ 「チャンスを逃した」

    マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンは、F1ブラジルGPの決勝を接触により0周リタイアで終えた。

    12番グリッドから好スタートを切ったストフェル・バンドーンは、先行するロマン・グロージャン(ハース)とエステバン・オコン(フォース・インディア)とバトルをしながら1コーナーを通過。

    しかし、ターン2でケビン・マグヌッセン(ハース)とダニエル・リカルド(レッドブル)に挟まれるかたちでクラッシュ。そこでレースを終えることになった。

    「今日の結果は、自分が思い描いていたようなレースでは決してなかった」とストフェル・バンドーンはコメント。

    「実際、スタートはとてもよく、その後、オコンとロマン・グロージャンといいバトルを展開し、その2人を追い抜くところだった。その際には、みんなが一カ所に集まっていたので、アクシデントを起こしかねない状況だった」

    「その後、2コーナーでマグヌッセンとリカルドに挟まれるかたちになり、行き場を失った。残念なレースの結末だった。僕からすると、アクシデントを避けるための行き場はどこにもなかった」

    「今日はポイント獲得のチャンスを失ったと思っている。金曜日のレースペースは本当に期待できる内容だったし、今日は路面温度が非常に高く、力強いスタートを切っていたので、入賞の可能性は十分にあったと思う。それだけに残念だ」

    2017 F1 ブラジルグランプリ 動画

    関連:F1ブラジルGP 結果:セバスチャン・ベッテルが今季5勝目

  • レッドブル、2019年からホンダのF1パワーユニット搭載でほぼ確定か

    レッドブル、2019年からホンダのF1パワーユニット搭載でほぼ確定か

    レッドブルは、すでに2019年以降にどのメーカーのF1パワーユニットを搭載するのかを決めているのかもしれない。

    今シーズン序盤、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ルノーのパワーユニットの信頼性問題に多数見舞われ、パフォーマンスにも不満を抱いていることから、レッドブルとの契約を中途解除してフェラーリへ移籍するとも噂されていた。

    だが、レッドブルが2018年もルノーのパワーユニットを搭載するにも関わらず、マックス・フェルスタッペンは2020年までチームとの契約を延長。実際、レッドブルとルノーとのF1エンジン契約は2018年末で終了することが暗黙の了解として語られている。

    2018年からは姉妹チームのトロ・ロッソがホンダのF1パワーユニットを搭載することが決定しており、レッドブルは来季をホンダのパワーユニットの評価の一年とすることを明らかにしている。

    このような流れにより、レッドブルはすでに2019年にどのメーカーのパワーユニットを搭載するかの具体的な方向性が決定しており、それがマックス・フェルスタッペンを2020年までレッドブルに残留することを決意させたと見る者ももいる。

    実際、レッドブルのモータースポーツアドバイバーを務めるヘルムート・マルコは「我々がやっていることはかなりはっきりとしている」と Sky に語っている。

    今後、レッドブルの潜在的な選択肢として考えられているのが、2018年からタイトルスポンサーを務めるアストンマーティン、フォルクスワーゲン・グループとの繋がりがあるポルシェ、そして、姉妹チームであるトロ・ロッソに2018年からパワーユニットを供給するホンダの3社だ。

    しかし、アストンマーティンとポルシェは、将来的にF1にパワーユニットサプライヤーとして参入するとしても、それは新しいF1エンジンレギュレーションが導入される2021年以降になると考えられている。

    そのため、2019年から2020年までの現実的な選択肢は、ホンダしかなくなる。

    2週間前のメキシコGPで今季2勝目を挙げたマックス・フェルスタッペンは、将来について前向きに感じているようだ。

    「こういうふうに言っておこうか」とマックス・フェルスタッペンはブラジルでコメント。

    「僕にとって最も重要なのはクルマだ。非常に強力なエンジンがあれば、どんなドライバーでも勝てるだろう。僕たちにはそれがないけど、それでも僕らたちはレースで勝っている」

    最近はルノーのパワーユニットの故障が目立ってはいるが、シーズンを通して見れば、ホンダの方が多数のトラブルに見舞われている。

    しかし、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、2018年の信頼性に自信をみせている。

    「去年から今年にかけて、我々はエンジンの構成コンセプトを完全に変更しました。我々はあまりに多くの改造を試みましたし、来年コンセプトを維持することに決めたのはそれが理由でもあります」と長谷川祐介はコメント。

    「信頼性と言う点ではかなり自信があります。ですので、我々は同じエンジンのコンセプトからより多くのパフォーマンスを搾り出す必要があります。それが我々が現在行っていることです」

    ホンダは、今年スペック3.8までパワーユニットをアップデートしており、スペック3.5を導入したスパ・フランコルシャンから最大で0.4秒の改善を果たし、パフォーマンス面ではルノーに匹敵していると自信をみせている。

    中堅チームのトロ・ロッソへのパワーユニット供給には、これまでのように勝利を目指すのではなく、“じっくりとエンジンを熟成させていけばいい”というような手ぬるい目が向けられているが、レッドブルという上位チームへの供給が決定すれば、再び勝利への可能性が開かれるかもしれない。

    一方、レッドブルは来年からアストンマーティンをタイトルスポンサーに迎えることを決定している。ホンダとアストンマーティンが1台のクルマで共存することはありえないが、実際には2019年からホンダにこれまでマクラーレンに支払っていた財政的サポートを求めるための布石だとも考えられなくはない。

  • マクラーレン・ホンダ:F1ブラジルGP 予選レポート

    マクラーレン・ホンダ:F1ブラジルGP 予選レポート

    マクラーレン・ホンダは、F1ブラジルGPの予選で、フェルナンド・アロンソが7番手、ストフェル・バンドーンが13番手だった。

    フェルナンド・アロンソは、午後の予選でマシンの実力を最大限に引き出し、明日のブラジルGPを6番グリッドからスタートする。今週末、アロンソは常にトップ10圏内で走行しており、今日の予選ではQ2は6番手、Q3では7番手のラップタイムを叩き出した。

    5番手に入ったダニエル・リカルド(レッドブル)が10グリッド降格ペナルティーを受けるため、明日のスタート順位が1グリッド繰り上がる。

    一方、ストフェル・バンドーンは、明日は12番グリッドからスタートする(※予選は13番手でしたが、アロンソと同様に、リカルド選手のペナルティーにより1グリッド繰り上がり)。バンドーンは、昨夜食中毒に見舞われた影響もあり、Q3進出に向けて決め手となる0.3~0.4秒を詰めることができなかった。

    明日はドライコンディションで晴れの予報となっているため、レースでポジションを上げるのは難しいかもしれまない。それでも、両ドライバーとも力強いレースペースを発揮できるという自信を持っている。

    フェルナンド・アロンソ (7番手)

    「今日は非常に難しいコンディションの中での予選だったので、7番手という結果には満足している。バイザーに雨粒が落ちるのをみると、たとえ路面が完全にドライコンディションであっても不安がよぎり、自信が揺らぐ。ただそのような中でも、マシンの挙動を確実に把握し、その性能を信じた上で、勇気を持ってコーナーに進入しなければならない。昨日はマシンのバランスとパフォーマンスに対して十分に満足していなかったが、今日はパフォーマンスが向上し、競争力も増した。6番手というグリッドは、(明日の決勝で)ポイント獲得を目指すには、すばらしいスタート位置だ。ただ、明日は(自分よりも後方からスタートする)ハミルトンやリカルドが、非常に力強い走りでポジションを上げてくるだろう。明日は晴れで完全にドライコンディションになることが予想されているので、自分のポジションを守るのは容易ではないが、できる限りポジションを守れられればと思っている。少しの雨であればレース中に降ってくれることは大歓迎だ。ウエットコンディションでは僕たちのマシンの競争力があがることはわかっているが、ともかく明日の目標は、トップ10圏内で完走することだと思っている。土曜日はすばらしい結果だった。日曜日がどんな一日になるのかみてみよう」

    ストフェル・バンドーン (13番手)

    「今日はセッション自体が少し不思議な形で推移したし、その意味で100%満足とは言えない。予選をいい形で開始し、Q1ではすぐにいいリズムをつかんだ。そこそこのペースがあり、走行するたびにスピードを増していった。ただQ2では、なかなかタイヤをうまく機能させることができなかった。理由はよく分からない。最後のタイヤセットを履いて臨んだ最終ラップでは、ラップタイムを更新できなかった。今日起きた事柄を把握するために、これからデータを確認する必要がある。今週末は天気を予想するのが非常に難しい状況になっている。ドライとウエットが入り混じったコンディションは、自分たちにとっていい方向に働くが、明日のコンディションが実際にどうなるのかは、成り行きを見守るしかない。決勝は12番手からスタートするので、そこからベストを尽くしたいと思う。金曜日を振り返ってみると、ロングランのパフォーマンスはかなり力強い内容だった。そのポジティブなパフォーマンスをレースで再現できればと思う。僕たちにとってオーバーテイクは至難の業だが、自分たちのスタート順位からであれば、常にポイント獲得のチャンスがある。好スタートを切り、完ぺきなレースをすれば、入賞は可能だと思っている」

    エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

    「今日のフェルナンドの予選での走りは、本当にすばらしかった。彼は週末を通して非常に集中しており、強い情熱を持ってマシンをドライブしている。7番手というポジション(決勝は6番グリッド)は、マシンの実力どおりのものだと思う。今のところフェルナンドは常にトップ10圏内で走行していたが、アンダーステアによるバランスの悪化を改善出来た今日の午後の予選では、マシンのポテンシャルをすべて引き出すことが出来ていたと思う。6番手というスタート順位と、昨日のレースシミュレーションでのペースを考えると、フェルナンドは明日いい走りをみせてくれると思っている。一方、ストフェルは昨夜食中毒に見舞われたものの、冷静に自分の仕事を全うし、いい走りを見せてくれた。完全にバランスが取れたマシンでないと、ここで完ぺきなラップを走行するのは難しいが、今日は最適なセットアップをみつけられなかったと、ストフェルは感じているようだ。それでも、彼もマシンにもポテンシャルがあると感じているし、明日は懸命にプッシュしてくれるはずだ」

    長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト責任者)

    「今日は終日不安定な天候でのセッションでしたが、結果としては昨日に続いてほぼドライコンディションでの走行になりました。昨日よりも気温がかなり低下したため、午前のセッションではセッティングの調整を行いましたが、順調にプログラムを消化し、午後の予選に臨みました。午前からいいタイムを刻んでいたフェルナンドは、予選でもいつものごとく見事な走りを見せ、非常に僅差の戦いの中でも着実にQ3に進出しました。他車のペナルティーもあり、明日は6番グリッドからスタートすることになりますが、彼が予選で見せた走りは見事なものでした。ストフェルにとってはテクニカルサーキットであるここ、インテルラゴスでの走行は初めてですので、予選も難しい部分があったと思います。その点を考慮すると、13番手という結果は悪くないものだと考えています。トップとのタイム差を見ても、チーム力が終盤に来て確実に力が上がって来ていると感じています。今日もPUには大きな問題もなく、いい形で決勝レースに臨むことになり、明日どのようなパフォーマンスを見せられるか、今から楽しみにしています」

    関連:F1ブラジルGP 予選:バルテリ・ボッタスが今季3回目のポールポジション

  • ホンダF1 「チームとして競争力が向上している」 / F1ブラジルGP

    ホンダF1 「チームとして競争力が向上している」 / F1ブラジルGP

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介とマクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、マクラーレン・ホンダのF1ブラジルGPの予選を振り返った。

    週末を通してトップ10内のタイムを記録していたフェルナンド・アロンソは、Q2を6番手タイムで突破し、Q3ではルノー勢を抑えて7番手タイムを記録。明日の決勝はダニエル・リカルドのペナルティにより6番手からスタートする。

    ストフェル・バンドーンは、前日から食中毒の症状に苦しんだことも影響し、13番手で予選を終えることになったが、初めてのインテルゴスでマシンに手応えを感じているようだ。

    ホンダのF1の長谷川祐介は「今日は終日不安定な天候でのセッションでしたが、結果としては昨日に続いてほぼドライコンディションでの走行になりました」とコメント。

    「昨日よりも気温がかなり低下したため、午前のセッションではセッティングの調整を行いましたが、順調にプログラムを消化し、午後の予選に臨みました」

    「午前からいいタイムを刻んでいたフェルナンドは、予選でもいつものごとく見事な走りを見せ、非常に僅差の戦いの中でも着実にQ3に進出しました。他車のペナルティーもあり、明日は6番グリッドからスタートすることになりますが、彼が予選で見せた走りは見事なものでした」

    「ストフェルにとってはテクニカルサーキットであるここ、インテルラゴスでの走行は初めてですので、予選も難しい部分があったと思います。その点を考慮すると、13番手という結果は悪くないものだと考えています」

    「トップとのタイム差を見ても、チーム力が終盤に来て確実に力が上がって来ていると感じています」

    「今日もパワーユニットには大きな問題もなく、いい形で決勝レースに臨むことになり、明日どのようなパフォーマンスを見せられるか、今から楽しみにしています」

    マクラーレンのエリック・ブーリエは「今日のフェルナンドの予選での走りは、本当にすばらしかった」とコメント。

    彼は週末を通して非常に集中しており、強い情熱を持ってマシンをドライブしている。7番手というポジション(決勝は6番グリッド)は、マシンの実力どおりのものだと思う。今のところフェルナンドは常にトップ10圏内で走行していたが、アンダーステアによるバランスの悪化を改善出来た今日の午後の予選では、マシンのポテンシャルをすべて引き出すことが出来ていたと思う。6番手というスタート順位と、昨日のレースシミュレーションでのペースを考えると、フェルナンドは明日いい走りをみせてくれると思っている」

    「一方、ストフェルは昨夜食中毒に見舞われたものの、冷静に自分の仕事を全うし、いい走りを見せてくれた。完全にバランスが取れたマシンでないと、ここで完ぺきなラップを走行するのは難しいが、今日は最適なセットアップをみつけられなかったと、ストフェルは感じているようだ。それでも、彼もマシンにもポテンシャルがあると感じているし、明日は懸命にプッシュしてくれるはずだ」

    関連:F1ブラジルGP 予選:バルテリ・ボッタスが今季3回目のポールポジション

  • フェルナンド・アロンソ、6番グリッド獲得 「ポイント獲得が目標」

    フェルナンド・アロンソ、6番グリッド獲得 「ポイント獲得が目標」

    マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、F1ブラジルGPの予選を7番手で終え、ダニエル・リカルド(レッドブル)のペナルティによって決勝を6番手からスタートする。

    フリー走行3回目では6番手タイムを記録するなど、予選までのすべてのセッションをトップ10内で終えていたフェルナンド・アロンソは、Q1を11番手タイム、Q2を6番手タイムで通過。Q3でもルノーの2台とウィリアムズのフェリペ・マッサを上回り、7番手タイムを記録。

    決勝では予選を5番手で終えたダニエル・リカルドがエンジン交換により10グリッド降格を受けるため、フェルナンド・アロンソは1つポジションを挙げて6番グリッドからレースをスタートする。

    「今日は非常に難しいコンディションの中での予選だったので、7番手という結果には満足している」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「バイザーに雨粒が落ちるのをみると、たとえ路面が完全にドライコンディションであっても不安がよぎり、自信が揺らぐ。ただそのような中でも、マシンの挙動を確実に把握し、その性能を信じた上で、勇気を持ってコーナーに進入しなければならない」

    「昨日はマシンのバランスとパフォーマンスに対して十分に満足していなかったが、今日はパフォーマンスが向上し、競争力も増した」

    「6番手というグリッドは、(明日の決勝で)ポイント獲得を目指すには、すばらしいスタート位置だ。ただ、明日は(自分よりも後方からスタートする)ハミルトンやリカルドが、非常に力強い走りでポジションを上げてくるだろう。明日は晴れで完全にドライコンディションになることが予想されているので、自分のポジションを守るのは容易ではないが、できる限りポジションを守れられればと思っている」

    「少しの雨であればレース中に降ってくれることは大歓迎だ。ウエットコンディションでは僕たちのマシンの競争力があがることはわかっているが、ともかく明日の目標は、トップ10圏内で完走することだと思っている。土曜日はすばらしい結果だった。日曜日がどんな一日になるのかみてみよう」

    関連:F1ブラジルGP 予選:バルテリ・ボッタスが今季3回目のポールポジション

  • ホンダF1、2021年のF1エンジン案は「FIAの決定を尊重している」

    ホンダF1、2021年のF1エンジン案は「FIAの決定を尊重している」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、先週発表された2021年のF1エンジンレギュレーション案には改良の余地はあるものの、FIAの決定を尊重していると語った。

    FIAとリバティメディアは10月31日(水)、次世代のF1エンジンレギュレーションの計画を概説。両者がF1の将来にどのようなビジョンを描いているかが鮮明になってきた。

    提案された2021年以降のF1パワーユニットは、レースのクオリティの改善、コスト削減、そして、エンジンサウンドの向上に重点を置いたとしている。

    だが、1.6リッター V6ターボエンジンを維持しつつ、MGU-Hの廃止やコンポーネントの標準化によって完全に新しいエンジンの開発が必要になることで、既存エンジンメーカーであるメルセデス、ルノーはすでにリバティメディアの案に反発しており、フェラーリに至ってはF1撤退の可能性さえちらつかせている。

    これまでホンダだけが唯一2021年のF1エンジン案についてコメントをしていなかったが、F1ブラジルGPの金曜記者会見に出席した長谷川祐介にむけてホンダとしての見解を求める質問が飛んだ。

    長谷川祐介は「当然、我々はFIAとの話し合いを開始していりので、このような公式の場でイエスかノーかを言うのは良い考えではないです」と前置きしたうえで次のように語った。

    「ですが、我々は彼らはF1のために良い競争を生み出そうというFIAの決定を尊重しています」

    「ただ、我々は改良の余地はあると思っていますし、良いソリューションを見い出そうとしています。ですが、コスト削減はもちろん非常に重要なことですし、我々は新しいマニュファクチャラーを歓迎します。ですので、その観点でFIAと議論を続けてきたいです」

    また、一緒に記者会見に出席したトロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは「現在のパワーユニットはご存じのようにあまりに複雑であり、ショーにまったく貢献していない。あまりにも高価であり、FOMとFIAがシンプルなパワーユニットと我々のようなプライベートチームにとってもっと安価になるようなレギュレーションを定めてくれることを期待している」と述べた。

    BBC は、独立系エンジンメーカーであり、F1をはじめてモーターポーツ界で多くの実績を持っているコスワースとイルモアが、2021年のF1参入に興味を示していると報道。また、Auto Bild は、アストンマーティンとポルシェもF1に参戦する可能性があると報じている。