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  • ホンダF1 特集:アイルトン・セナという存在

    ホンダF1 特集:アイルトン・セナという存在

    先日ルイス・ハミルトンが自身にとって5度目のチャンピオン獲得を達成したこともあり、F1の歴代のチャンピオンと、彼らが達成した記録にも再びスポットライトが当てられている。

    最多チャンピオン獲得回数、そして最多優勝記録を保持しているのはミハエル・シューマッハだが、最も偉大なドライバーについてはファンの意見が分かれている。

    それは、偉大さの基準が数字以外にも数多く存在しているからだ。ファンが最も偉大なF1ドライバーがだれかについて議論するとき、常に名前が上がるドライバーの一人が、アイルトン・セナだ。

    アイルトン・セナがいかに突出したドライバーであるかについては、彼が3度のチャンピオンに輝いたという事実だけでは語れない。マシンの限界を超えてその性能を引き出す走り、マシンのわずかな変化をも感じ取る感知能力、そしてスピリチュアルな独自の人生観すべてが、人々を魅了してきた。

    ホンダとセナの密接なパートナーシップは、F1の歴史上でも、もっとも輝かしい成功の一つと言えるだろう。かの有名なインテルラゴス・サーキットを舞台にブラジルGPが開催されるにあたり、その歴史を思い出さずにはいられないという方も多いのではないだろうか。

    「雨の影響を受けたブラジルでのレースのことは覚えていますし、アイルトンが初めて地元で優勝した1991年のことは特に印象に残っています。最後の数周はギアチェンジができない状態でしたが、彼はトップでフィニッシュしてみせたのです」

    ホンダF1のテクニカルディレクターの田辺豊治は、彼の没後25年近く経った今でも、マシントラブルを克服してセナが成し遂げたホームグランプリでの優勝を思い起こすと言う。

    セナとホンダのパートナーシップは、ロータスがホンダエンジンを搭載するようになった1987年に始まった。当時、ウィリアムズがホンダの最新エンジンを優先的に使う権利を持っていたため、セナは前年型のRA166-Eを使用したが、それでもモナコGPとデトロイトGPでは連勝するなど随所で輝きを見せ、タイトル争いにも加わった。

    1987年のチャンピオンシップはウィリアムズの2人のドライバー、ネルソン・ピケとナイジェル・マンセルによる一騎打ちの様相を呈していたが、ホンダエンジンと共にマクラーレンに移籍した1988年からは、セナが再びタイトル争いに加わるようになった。

    最新のエンジンを使用できることになった、セナは翌年には禁止されるV6ターボを搭載した1988年型のRA168-Eを手に入れる。エンジンの進化を確認するため、セナとアラン・プロストはRA168-Eを前年型のシャシーに載せてテストを重ねた。そしてついにRA168-EがMP4/4に搭載されると、2人のドライバーがレースを席巻し始める。

    マシンに競争力があったことから、既にプロストが在籍していたマクラーレンにセナが加わるとすぐに、2人のライバル争いは激化していきました。1991年にマクラーレン・ホンダのエレクトロニクス・エンジニアを務めていた岡田研は、ホンダとドライバーの関係に影響はなかったと考えつつ、その原因を次のように語ってくれた。

    「プロストはマシンのセッティングが得意な一方、セナはそこまでではなかったと、プロストとセナの両者と働いたことがある同僚に聞きました。セナはプロストのセッティングを真似するようになってからスピードが上がり、勝てるようになったそうです」

    「セナは我々のエンジンに関わる作業に対して非常に興味を示してくれたので、ホンダにとっては大きなモチベーションになりました。F1はやはりヨーロッパ文化の影響を強く受けているのですが、ヨーロッパ人ではないブラジル人と日本人にはF1という世界において似通った感じ方をするところがありました。日本人である我々とブラジル人のセナの間にはシンパシーがあり、それもプロジェクトを成功に導く要因の一つだったと思います」

    1989年はプロストがチャンピオンになりセナは年間2位に甘んじたが、セナが再びチャンピオンに返り咲くのに時間はかからなかった。1990年にはV10 RA109Eでチャンピオンになり、1991年にはV12 RA121Eで3度目のタイトルを獲得。3つの異なるタイプのエンジンでチャンピオンになったのは、セナを含めて未だ3人しかいない。

    アイルトン・セナがホンダに及ぼした影響はF1チーム以外にも及び、1980年代後半にはスーパーカーであるNSXの開発にも携わるようになった。

    プロジェクト後期にチームに加わったセナは、細かいディティールの調整やシャシーの剛性強化などに関してのフィードバックを開発チームに伝えた。完成したNSXを気に入ったセナは、自分用にブラックカラーの特別仕様車を購入。ナンバープレートには“BSS-8888”と刻印されていた。Bはセナの子供時代のニックネームであるBecoから取ったもので、それに続く2つのSは自身のフルネームであるSenna da Silvaを意味するもの、8888という数字は、セナがF1世界選手権で初めて勝利を挙げた1988年を記念してのものだった。

    NSXは、セナが愛したスーパーカーでした。モータージャーナリストのアンドリュー・フランケル氏は、1991年にシルバーストンでセナの運転するNSXに乗った体験を、今も忘れられないと話した。

    「セナがポルトガルの自宅用のNSX以外に、ブラジル用にももう一台を注文したことなどはあまり知られていませんが、それでも彼がNSXを愛していることはだれの目にも明らかなことでした」とフランケル氏は書き残している。

    「イギリスにおいて、NSXはパワーステアリングとオートマチック・トランスミッションを有する車として先駆け的な存在でした。セナがマニュアル操作でギアチェンジしながらハンガー・ストレートを時速200kmで駆け下りていると、V6エンジンがうねりをあげながらレブリミッターを跳ね上げているのが分かりました。パワーステアリングはこの車に適していましたが、オートマチック・トランスミッションはそうではなかったかもしれません。日常で使う車であれば、私は間違いなくオートマチック車を選ぶでしょう。しかし、NSXにはマニュアルトランスミッションこそがふさわしかったのです」

    「セナは話しながらギアをサードに入れると、片手はシフトレバーの上に置いたまま、NSXを自由自在に操っていました。我々はウォールに配置された広告の横を、時速約130kmで通過しました。セナは数ミリ単位で完ぺきなラインを、片手で軽々と走り抜けていたんです」

    「アイルトン・セナの運転するNSXの助手席に乗って過ごしたその日の午後を、私は忘れることはできないでしょう。彼はもちろん、残りのラップでもすばらしいハンドル捌きを見せていました。ただ、あの瞬間ほど、セナとほかの一流ドライバーとの間に存在するレベルの差を、私が痛烈に感じたことはありません」

    「彼がハンドルの後ろに座った時にどんなことをやってのけるか、私はそれを実際に見るまでは信じられなかったでしょう。しかも彼は、それをいとも簡単にやってのけるのです」

    当時、セナはシルバーストンにおいて、マクラーレン・ホンダマシンのエンジンアップグレードをテストしている最中だった。マクラーレンとホンダによるパートナーシップ最後の年となった1991年、チームはライバルのウィリアムズ・ルノーを、ホームの鈴鹿サーキットで見事、打ち破ることに成功した。

    しかし、当然ながらすべての良い物事には終わりがある。その1年後、大きな成功を成し遂げたホンダは、しばらくの間F1から撤退することを決定した。

    ホンダのF1撤退について、セナは当時こう語っている。

    「正直に言って、今シーズンのどこかでこうなるだろうとは思っていました。撤退の決定が覆ることを期待していましたが、そうならないこともやはり分かっていました。非常に残念です。でも、ポジティブな面を見ることにしましょう。我々は共に偉大な功績を残すことができたのですから。ホンダの一員として、ホンダエンジンを載せたマシンで、ホンダパワーとともに戦えたことを、心から誇りに思います」

    「和光、栃木、東京、そして日本全国で何年もの時間をかけて続けられてきたホンダの努力と、その結果、成し遂げられたすべての達成に、ありがとうと言いたいです」

    アイルトン・セナはF1世界選手権で3度のタイトルを獲得。通算では41回のレース優勝を果たし、その内、32レースをホンダエンジンで優勝を飾った。多くのファンに愛されたブラジル人ドライバーが短い期間で成し遂げたこのとてつもない記録は、田辺豊治が言う通り、今後も忘れられることはないだろう。

  • トロロッソ・ホンダ:F1ブラジルGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1ブラジルGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1ブラジルGPの決勝レースで、ブレンドン・ハートレーが11位、ピエール・ガスリーが13位でフィニッシュ。2台完走を果たした。

    F1 第20戦 ブラジルGPの決勝レースが午後3時10分より行われた。晴れ間ものぞく空模様だが、レース中に雨が降る可能性もある状況で、気温25℃、路面温度42℃のもと、71周の決勝を迎えた。

    トロロッソ・ホンダの2台は、上位の選手のペナルティーによってスターティンググリッドが一つずつ繰り上がり、ピエール・ガスリーが9番手、ブレンドン・ハートレーが16番手からのスタートとなった。ガスリーは中古のスーパーソフトタイヤ、ハートレーは全車中唯一ミディアムタイヤでのスタートを選択した。

    午後3時10分にフォーメーションラップがスタートし、レースが幕を開けた。好スタートを切ったピエール・ガスリーは、1周目に8番手に上がったが、2周目に追い上げてきたレッドブルのダニエル・リカルドにパスされ9番手に戻る。ブレンドン・ハートレーはスタートポジションを守り16番手でレース序盤を終えた。

    早々にタイヤが厳しくなったピエール・ガスリーはペースが上がらず、13周目、18周目に後続にパスされ11番手にポジションを落とす。そして23周目にピットインし、ミディアムタイヤに交換。16番手でレースに戻るとポジションを取り戻すべくペースを上げる。ブレンドン・・ハートレーはピットインを引き延ばす作戦で、安定したペースで走行を続け、他車のピットインなどでポジションを上げる。レース半ばにはハートレーが12番手、ガスリーが13番手を走行。入賞圏内を目指しレースは終盤に入った。

    42周目にはハートレーが11番手、ガスリーが12番手となり、トップ10が目前となった。50周目、ハートレーがピットインしスーパーソフトタイヤに交換。12番手でレースに戻り、ガスリーとポジションが入れ替わる。レース終盤、タイヤの厳しくなったガスリーはペースが落ち、ニュータイヤのハートレーはハイペースで追い上げる。レース残り2周で両選手はポジションを入れ替え、ハートレーが11番手にポジションを上げたが、ガスリーは最終ラップに後続にポジションを奪われるかたちになった。トロロッソ・ホンダの2台は完走を果たしたものの、ハートレーが11番手、ガスリーが13番手でフィニッシュし、惜しくも入賞を果たすことはでなかった。

    F1 第21戦 アブダビGPは、ヤス・マリーナ・サーキットで11月23日~25日に行われる。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日は2台ともに完走を果たしたものの、パッケージとしてポイントに届くだけの速さが足りておらず、ガスリー選手のグリッドポジションを守り切ることができませんでした。残すはあと一戦のみになりましたが、今週末得られたデータの分析を進め、最終戦に向けた準備を進めます。また、最後に今日はコンストラクターズチャンピオンを獲得したメルセデスチームの皆さんに、Hondaを代表しておめでとうと伝えたいと思います」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「ピエールは9番手からスタートし13位でレースを終えてしまったので、残念ながら満足できる結果とは言えません。ペースがよくなかったことは明らかで、単純に速さが足りていなかったので、その原因を解明しなくてはならないと思います。ブレンドンは16番手からミディアムタイヤでスタートをし、ピットインのタイミングを後に延ばしスーパーソフトに変える作戦を取ったのですが、レース後半に彼も力を発揮でき、うまく作用していたようでした。しかしながら両ドライバーともポイント獲得に至らなかったことは、とても残念です」

    ブレンドン・ハートレー (11位)
    「今日のレースは僕にとってはいいレースになっただけに、ポイントに届かなかったことが残念です。ただ、前方のマシンのリタイアなどもなかったので仕方ないかなとは思います。固めのコンパウンドのタイヤでスタートしたので、レース序盤は少し難しい数周となりましたが、スタート自体はうまく決まりオーバーテイクもすることができました。レース戦略を成功させるために、最初のスティントでできるだけ長くタイヤを保たせることが重要と分かっていました。ピットから途中いいフィードバックがあり、戦略通りにレースが運べていると確信しました。僕のF1のキャリアの中でもベストレースの一つだったと感じていますが、結果としてポイント獲得に至らなかったことはとても悔しいです。チームと共にメキシコGPで手応えを感じていたペースが、なぜ今週末のブラジルGPでは感じられなかったのかを解明し、最終戦に挑みたいと思います」

    ピエール・ガスリー (13位)
    「レース中にいいバトルもできましたが、全体としてはタフなレースになりました。スタートはうまくいき8番手までポジションアップすることができましたが、そのあとはライバルのマシンと比べてペースが上がらない展開となりました。できる限りの力で戦ったものの、ポイント獲得に至るほどのペースはありませんでした。ブラジルGPは難しい一戦になると覚悟していましたが、メキシコGPで見せていたパフォーマンスからもう少し期待を持って臨んだので、レース結果については残念に思っています。残すところ今シーズンもあと一戦なので、最後はもっといい結果でシーズンを締めくくれるようにしたいと思います!」

    関連:F1ブラジルGP 結果:ルイス・ハミルトンが今季10勝目!!

  • ピエール・ガスリー 「良いバトルはあったけどタフなレースだった」

    ピエール・ガスリー 「良いバトルはあったけどタフなレースだった」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1ブラジルGPの決勝レースを13位でフィニッシュした。

    9番グリッドから中古のソフトタイヤでスタートしたピエール・ガスリーは、オープニングラップで8番手まで順位を上げる。その後、グリッド降格で11番手スタートのダニエル・リカルド(レッドブル)、10番手から新品のソウトでスタートしたケビン・マグヌッセン(ハース)、12番手から新品のスーパーソフトでスタートしたセルジオ・ペレス(フォースインディア)に抜かれるも11番手で第1スティントを終える。

    新品のミディアムに履き替えたピエール・ガスリーは、16番手から入賞を目指して走り、ブレンドン・ハートレーと順位を入れ替えて11番手からポイント圏内を目指したがセルジオ・ペレスを抜くことができず、最後はハートレーに順位を戻し、さらにカルロス・サインツ(ルノー)に抜かれて13位でレースを終えた。

    「レース中にいいバトルもできたけど、全体としてはタフなレースになった」とピエール・ガスリーはコメント。

    「スタートはうまくいき8番手までポジションアップすることができたけど、そのあとはライバルのマシンと比べてペースが上がらない展開となった。できる限りの力で戦ったものの、ポイント獲得に至るほどのペースはなかった」

    「ブラジルGPは難しい一戦になると覚悟していたけど、メキシコGPで見せていたパフォーマンスからもう少し期待を持って臨んだので、レース結果については残念に思っている。

    「残すところ今シーズンもあと一戦なので、最後はもっといい結果でシーズンを締めくくれるようにしたいと思う!」

    関連:F1ブラジルGP 結果:ルイス・ハミルトンが今季10勝目!!

  • ブレンドン・ハートレー 「ポイントを獲得できずとても悔しい」

    ブレンドン・ハートレー 「ポイントを獲得できずとても悔しい」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1ブラジルGPの決勝レースを11位でフィニッシュした。

    ブレンドン・ハートレーは、16番グリッドから全車中唯一ミディアムタイヤでのスタートを選択。スタートポジションを守り16番手でレース序盤を終える。その後、ピットインを引き延ばす作戦で、安定したペースで走行を続け、他車のピットインなどでポジションを上げる。

    11番手を走行していた50周目、ブレンドン・ハートレーがピットインしスーパーソフトタイヤに交換。12番手でレースに戻り、ガスリーとポジションが入れ替わる。ニュータイヤのハートレーはハイペースで追い上げ、レース残り2周で両選手はポジションを入れ替え、ハートレーが11番手にポジションを上げてフィニッシュ。惜しくも入賞を果たすことはできなかった。

    「今日のレースは僕にとってはいいレースになっただけに、ポイントに届かなかったことが残念だ。ただ、前方のマシンのリタイアなどもなかったので仕方ないかなとは思う」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    固めのコンパウンドのタイヤでスタートしたので、レース序盤は少し難しい数周となったが、スタート自体はうまく決まりオーバーテイクもすることができた」

    「レース戦略を成功させるために、最初のスティントでできるだけ長くタイヤを保たせることが重要と分かっていた。ピットから途中いいフィードバックがあり、戦略通りにレースが運べていると確信した」

    「僕のF1のキャリアの中でもベストレースの一つだったと感じているけど、結果としてポイント獲得に至らなかったことはとても悔しい」

    「チームと共にメキシコGPで手応えを感じていたペースが、なぜ今週末のブラジルGPでは感じられなかったのかを解明し、最終戦に挑みたいと思う」

    関連:F1ブラジルGP 結果:ルイス・ハミルトンが今季10勝目!!

  • ホンダF1 「パッケージとしてポイントに届くだけの速さがなかった」

    ホンダF1 「パッケージとしてポイントに届くだけの速さがなかった」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダのF1ブラジルGPの決勝レースでのパフォーマンスを振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが9番グリッド、ブレンドン・ハートレーが16番グリッドからレースをスタート。ガスリーは第1スティントでポイント圏内を走行していた。

    しかし、タイヤ交換後はポイント圏内に食い込むことができず、ブレンドン・ハートレーが11位、ピエール・ガスリーが13位でフィニッシュ。ポイントを獲得することはできなかった。

    「今日は2台ともに完走を果たしたものの、パッケージとしてポイントに届くだけの速さが足りておらず、ガスリー選手のグリッドポジションを守り切ることができませんでした」と田辺豊治はコメント。

    「残すはあと一戦のみになりましたが、今週末得られたデータの分析を進め、最終戦に向けた準備を進めます」

    「また、最後に今日はコンストラクターズチャンピオンを獲得したメルセデスチームの皆さんに、Hondaを代表しておめでとうと伝えたいと思います」

    関連:F1ブラジルGP 結果:ルイス・ハミルトンが今季10勝目!!

  • トロロッソ 「両ドライバーともポイントを獲得できなかったのは残念」

    トロロッソ 「両ドライバーともポイントを獲得できなかったのは残念」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストが、F1ブラジルGPの決勝レースを振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが9番グリッド、ブレンドン・ハートレーが16番グリッドからレースをスタート。ガスリーは第1スティントでポイント圏内を走行。しかし、タイヤ交換後はポイント圏内に食い込むことができず、ハートレーが11位、ガスリーが13位でフィニッシュ。ポイントを獲得することはできなかった。

    「ピエールは9番手からスタートし13位でレースを終えてしまったので、残念ながら満足できる結果とは言えない」とフランツ・トストはコメント。

    「ペースがよくなかったことは明らかで、単純に速さが足りていなかったので、その原因を解明しなくてはならないと思う。ブレンドンは16番手からミディアムタイヤでスタートをし、ピットインのタイミングを後に延ばしスーパーソフトに変える作戦を取ったが、レース後半に彼も力を発揮でき、うまく作用していたようだった。しかしながら両ドライバーともポイント獲得に至らなかったことは、とても残念だ」

    関連:F1ブラジルGP 結果:ルイス・ハミルトンが今季10勝目!!

  • トロロッソ 「ピエール・ガスリーは急速に進歩を遂げている」

    トロロッソ 「ピエール・ガスリーは急速に進歩を遂げている」

    スクーデリア・トロ・ロッソのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、ピエール・ガスリーが2つの重要な分野で急速な進歩を遂げたと語る。

    今年、トロロッソ・ホンダで初めてのF1フルシーズンを戦っているピエール・ガスリー(22歳)は、今シーズン末にレッドブル・レーシングに加入することが決定している。

    2016年にGP2でチャンピオンしたピエール・ガスリーだが、翌年のF1昇格は見送られ、シーズン後半までF1に到達することはなかった。

    しかし、ジョナサン・エドルズは、その期間におけるピエール・ガスリーの進歩に感銘を受けていると語る。

    「まず最初に、彼は自分の能力にとても自信を持っている」とジョナサン・エドルズは語る。

    「彼は非常に速いドライバーであり、その自信はシーズンを通して増していると思う」

    ピエール・ガスリーは、GP2への参戦開始時はピレリのタイヤ特性への適応に時間がかかった。その後、20177年にスーパーフォーミュラに参戦し、F1に戻って再びピレリのタイヤに再適応しなければならなかった。

    ジョナサン・エドルズは、タイヤマネジメントがピエール・ガスリーが最も改善した分野のひとつだと語る。

    「彼はシーズン開始時にすでに優れていた。我々が知っているように、ピレリタイヤはすべての条件で理解するのは非常に難しい。レース毎に異なるし、レース毎にグレイニング、ブリスター、オーバーヒートといった異なる挑戦を投げかけている。そこが彼が取り組んできて最も発展したエリアだと思う」

    「最近でも彼がまだ完全にタイヤを理解できていないことを示したレースが数戦あったが、彼に関して良い部分は、レース後に腰を据えてすべてをくまなく調べていることだ。彼は本当に勉強熱心だ。最も最近のレースで彼はタイヤマネジメントに関して大きなステップを果たしたことを示している」

    ジョナサン・エドルズは、ピエール・ガスリーが改善しているもうひとつのメインのエリアは予選パフォーマンスだとし、特にセッション中にグリップレベルの変化を読む能力が優れていると語る。

    「シーズン開始時に予選で彼がグリップを見い出せるかは驚きだったと言えるかもしれない。連続走行でそれをするのはかなり難しいことだ。だが、そこも彼が大きく改善したエリアだ」

  • トロロッソ・ホンダ:F1ブラジルGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1ブラジルGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1ブラジルGPの予選で、ピエール・ガスリーがQ3進出を果たし10番手、ブレンドン・ハートレーは僅差の争いの中で17番手に終わった。

    第20戦ブラジルGPは2日目を迎え、フリー走行P3と予選が行われた。開催地のインテルラゴス・サーキットは黒い雲に覆われ、雨が予想されるコンディションで一日が始まった。

    P3は、気温24℃、路面温度34℃で、雨は降らずドライコンディションで開始。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、スーパーソフトタイヤでアタックシミュレーションを行い、1分9秒402をマークし9番手となる。ブレンドン・ハートレーは1分9秒985で16番手。ともに予選に向けてマシンのセッティングを進めた。

    午後3時、空には厚く黒い雲が現れ、セッション中の降雨が予想される中、予選Q1がスタート。コースの状況を見極め、トロロッソ・ホンダの2台は最後にコースイン。1セット目のスーパーソフトタイヤでのアタックで、ガスリーが1分9秒501、ハートレーが1分9秒739をマークする。2セット目のアタックに入る頃、コースの一部で小雨が降り始めた。セッション終盤、ガスリーは1分9秒046、ハートレーは1分9秒280とタイムアップを果たす。2台は再度アタックを行ったが、さらなるタイムアップは果たせずQ1を終了。ガスリーは12番手でQ2進出を果たしたが、ハートレーは僅差の争いの中で17番手に終わり、Q1敗退となった。

    さらなる降雨が懸念されたQ2では、セッション早々にガスリーが1分8秒616とベストタイムを更新。セッション中盤から雨はやや強くなり、2セット目のアタックではタイムを伸ばすことはできずにQ2を終了したが、ガスリーは10番手でQ3進出を果たした。

    Q3開始時には雨は上がり、ガスリーはまず中古のスーパーソフトタイヤでアタックし1分9秒029をマーク。セッション終盤に新品のタイヤでコースインしたが、タイムアップには至らなかった。ガスリーは予選10番手となり、日本GP以来のトップ10入りとなった。

    トロロッソ・ホンダの2台は、上位車にグリッドペナルティーが出たことにより、ガスリーが5列目9番手から、ハートレーは8列目16番手から決勝レースでの上位進出を狙う。

    F1ブラジルGP決勝レースは、11月11日(日)午後3時10分(日本時間12日〈月〉午前2時10分)にスタートする。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「昨日の走行データをもとにマシンのセットアップを煮詰めて午前のプラクティスに臨み、いい感触を得た上で予選に向かうことができました。午後の予選では時折小雨が降る状況のなか、チームが適切なタイミングでマシンを送り出し、またガスリー選手も力強い走りを見せてくれたことにより、Q3進出を果たすことができました。
    明日もレース中盤から終盤にかけて雨の予報が出ていますので、様々な状況に対してシミュレーションを行った上で決勝に臨みます」

    ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフレースエンジニア)
    「昨日はショートランがよかったので、夜はロングランのペースに焦点を当てて作業を進めてきました。おかげで、P3では多くのセットアップ変更を試し、明日のレースに向けてパフォーマンス向上を果たせたと思います。一方で、そのような変更を加えてもショートランのペースはよかったので、予選でのQ3進出は、1台は確実に、よければ2台とも果たせる自信がありました。雨が降り出すのが分かったので、セッションは難しくなり、ピットウォールも慌ただしかったですし、ガレージの作業も大変でした!残念ながら、Q1でブレンドンはターン8でロックアップするミスがあり、わずか0.016秒差でQ2進出を逃してしまいました。Q2でも引き続きドライとウエットが入り交じる難コンディションでしたが、インターミディエイトタイヤを使うほどの雨量ではありませんでした。スーパーソフトを使える適切なタイミングでコース上にいることが狙いで、うまく対応することができてQ3進出を果たしました。Q3では本来のペースを発揮できなかったので、原因を把握する必要があります。Q2までにタイヤを多く使い、新品が1セットしか残っていなかったので、その点はライバル勢が有利でした。ただ、それを差し引いても、ペースを上げられませんでした。Q1とQ2の時点で予想していたペースに届いていないことが分かっていたので、リスクを冒して他のマシンよりも最後にアタックすることを選びました。作戦通りトラックポジションはよかったのですが、ピエールがマシンの力を引き出そうとしても、勝負になるラップにできませんでした。Q3に進めたのはいいことですし、マシンに加えた変更が、明日のレースでの上位進出に役立つはずです」

    ピエール・ガスリー (10番手)
    「予選での感触は本当によくて、Q3進出が果たせたのは大きいと思います。今日のパフォーマンスには満足していますし、(Red Bullのリカルド選手のペナルティーにより)明日は9番手からスタートできます。セッションの間じゅう、緊張とエキサイティングな気分が入り混じったような心境でした。Q1では雨がだんだんと強まっていきましたが、チームとともにうまく対処できて、Q2、Q3へ進出することができました。今日のような不安定なコンディションの中では、次のコーナーでグリップがどのくらいあるのか、路面の濡れ具合はどうなのかなど、予測がつかないので大変でしたが、最終的にはすごくいい仕事ができたと思います。今日はトップ10に入ることができましたが、ライバルたちは速いので、明日のレースは簡単にはいかないと思います。全開でプッシュし、いいバトルをしてポイントを積み重ねたいです」

    ブレンドン・ハートレー (17番手)
    「1000分の2秒差でQ2進出を逃してしまい、もどかしい気持ちです。ターン8でフロントをロックさせるという大きなミスを犯してしまい、それによってタイヤに小さなフラットスポットができたことで0.5秒ほどを失ったので、Q2進出に届かなかったと考えています。雨により難しい状況の中でしたが、ピットウォールのエンジニアから伝えられた路面コンディション情報は的確でした。フリー走行でマシンバランスに満足していなかったのを受けて、懸命に作業してくれたチームに感謝しています。今日は中団の差がとてもタイトで、僕らは一歩及びませんでした。明日は厳しいレースになると思いますが、マシンの手ごたえはいいですし、予報のように雨がらみのコンディションになれば、予測が難しいレースにもなりうるのではと思っています」

    関連:F1ブラジルGP 予選:ルイス・ハミルトンが今季10回目のPP獲得

  • トロロッソ 「ホンダのPUの信頼性は見た目よりも優れている」

    トロロッソ 「ホンダのPUの信頼性は見た目よりも優れている」

    トロロッソ・ホンダは、今シーズンで最も多くのパワーユニットコンポーネントの変更を行っているが、スクーデリア・トロ・ロッソのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、ホンダのF1パワーユニットの信頼性は見た目よりも優れていると語る。

    ブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーは、それぞれ年間3基の制限のあるエンジン、ターボチャージャー、MGU-Hをすでに8基投入しており、2基までの制限であるMGU-K、エネルギーストア、コントロールエレクトロニクスの使用数も超過している。

    しかし、ジョナサン・エドルズは、それらの変更の多くは戦略的理由でのものであり、“実際の信頼性は比較的良好”だと語る。

    「我々が受けたパワーユニットペナルティの数を見れば、非常に高いし、ホンダが優れた信頼性を持っているようには見えないかもしれない。しかし、それらの多くは、例えば予選セッションが良くなった際にパワーユニットを“プール”に入れるためだけに選んだものだ。信頼性は大きな発展を遂げているし、今はパワーも良くなっている」

    トロロッソ・ホンダは、シーズン第2戦で最初のパワーユニットのパーツ変更を行っており、両方のドライバーがターボチャージャーとMGU-H、ピエール・ガスリーはエンジンも交換した。

    ジョナサン・エドルズは、ホンダのパワーユニットのパフォーマンスの進歩は嬉し驚きだったと語る。最も最近ではロシアGPで“スペック3”を投入し、日本GPで実戦投入している。

    「正直、我々が報道で目にしてきたあらゆることを考えれば、シーズンの開始時に彼らがどれくらい優れていたかは驚きだった。彼らはかなり・・・それらは彼らの描いた絵ではなかったが、我々の期待は経験したよりも低かった。だが、彼らはすでにそれなりのレベルにいた」

    「カナダでスペック2、かなり最近ではスペック3とシーズンを通して2つの本当に大きなアップグレードがあった。特にスペック3は特に予選でのパワー面で本当に大きな改善であり、いくつかのレースでは本当に助けになったし、今後の2レースでも我々を助けてくれるだろう」

  • ホンダF1 「セットアップを煮詰めていい感触で予選に向かうことができた」

    ホンダF1 「セットアップを煮詰めていい感触で予選に向かうことができた」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダのF1ブラジルGPの予選までの作業を振り返った。

    金曜日はマイレージをセーブするために“スペック2”でセッションを行っていたトロロッソ・ホンダだが、ホンダは土曜日に“スペック3”を2台に導入。ピエール・ガスリーがQ3進出を果たして10番手で予選を終えた。

    「昨日の走行データをもとにマシンのセットアップを煮詰めて午前のプラクティスに臨み、いい感触を得た上で予選に向かうことができました」と田辺豊治はコメント。

    「午後の予選では時折小雨が降る状況のなか、チームが適切なタイミングでマシンを送り出し、またガスリー選手も力強い走りを見せてくれたことにより、Q3進出を果たすことができました」

    「明日もレース中盤から終盤にかけて雨の予報が出ていますので、様々な状況に対してシミュレーションを行った上で決勝に臨みます」

    関連:F1ブラジルGP 予選:ルイス・ハミルトンが今季10回目のPP獲得