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  • ホンダF1 「レッドブルのパフォーマンスを下げることになってはいけない」

    ホンダF1 「レッドブルのパフォーマンスを下げることになってはいけない」

    ホンダは、2019年シーズンよりレッドブル・レーシングとスクーデリア・トロ・ロッソの2チームにパワーユニット(PU)を供給する。ホンダが2チームにPUを供給するのは、2015年にF1に復帰して以来初めてとなる。

    バーレーンGPでは4位に入るなど、今シーズンから始まったトロロッソとのパートナーシップはポジティブな結果を残していた。2019年シーズンからは、そこにレッドブル・レーシングとのパートナーシップが加わる。

    レッドブル・レーシングとのパートナーシップ発表の際にホンダモータースポーツ部長の山本雅史が語ったコメントを振り返る。

    「これまでトロロッソとの関連でヘルムート・マルコ氏と話す機会は何度もあったので、『いつか一緒にやりたいね』という話はどちらからともなく出てきていました」と山本雅史は Honda Racing F1 の公式サイトにコメント。

    「来季に向けては各チームともに既に準備を始めている段階だと思いますので、我々としてもレッドブル・レーシングと一緒に、できるだけ早く車体とのマッチングなどの開発を開始します。昨年のトロロッソとのパートナーシップ決定時よりも時間的な余裕はあるものの、それでもタイミングとしてはギリギリだと考えていますので、コミュニケーションよくプロジェクトを進めていかなくてはなりません」
    Red Bullグループが2つのチームを所有しており、レッドブル・レーシングのほうが人員や予算規模も大きいことから、そちらがワークスになると見る向きもある。しかし山本雅史は、今回は必ずしもそうではないと語る。

    「来年からはレッドブル・レーシング、トロロッソの2チームに、レギュレーションに沿って同仕様のPUを供給することとなります。我々PUマニュファクチュラーからすると、これまでのように供給先チームをワークス/カスタマーと定義づける考え方は、それぞれに同一PUを供給しなくてはならないという現行レギュレーションを考慮すると成立しないと思っています」

    「そういった意味でも今回の契約は、レッドブル・レーシング、トロロッソ、そしてホンダの三者がイコールになるようなパートナーシップだと考えています。今年からパートナーシップを組んでいるトロロッソも同様ですが、今回の契約交渉を通し、Red Bullグループがホンダという会社に対して非常にリスペクトを払ってくれていることを強く感じました。F1では過去3年間、我々はなかなか思うような成績を出すことができずに苦しんできたわけですが、そのような状況にあっても、ホンダとのパートナーシップに可能性を見出し、真摯な姿勢で交渉に臨んでくれたことにとても感謝しています」

    「なによりうれしかったのは、『どうやったら一緒に勝てるか』と言うことが、どんなときも議論の中心にあったことです。トロロッソも含めて、本当に純粋なレーシングチームだと感じています」

    「具体的な契約内容については公表できませんが、内容は非常にフェアなものですし、我々としてもそういった彼らの期待やリスペクトに応えられるよう、全力で開発やその他の準備に取り組んでいきます」

    ホンダが2チームとパートナーシップを結ぶのは、2015年にF1に復帰してから初めてのことだが、PUの供給先を増やすことは今シーズンが始まる前から検討されていた。そしてミルトンキーンズにあるホンダとレッドブル・レーシングのファクトリーは距離的にも近いことから、山本雅史は今回のパートナーシップはスムーズに進むと考えている。

    「2015年の復帰以降では初めてのチャレンジになりますが、元々は今シーズンからの2チーム供給を計画していた部分もあり、組織的にはある程度のベースがあります。また、レッドブル・レーシングとトロロッソに関係性があるために、チームとのコミュニケーションの部分において、ホンダ側の人員配置をスリム化できるというメリットも感じています。ただ、まだ組織や人員配置などで課題を残す部分はありますし、レッドブル・レーシング、トロロッソとも話をしながら急ピッチで準備を進めます」

    「地理的に互いの拠点が近いということはコミュニケーションの観点で大きなアドバンテージになります。さまざまなコミュニケーション技術が進んだいまの時代でも、顔と顔を合わせて議論を重ねることは非常に重要で、そのようにして導かれる結論は、より効果の高いものになると考えています」

    これまで数々の成功を収めてきたチームとパートナーシップを組むことは、ホンダにとって前向きなステップになるが、共にチャレンジを続けてきたトロロッソとの関係を損ねることはなく、レッドブル・レーシングと新たにパートナーシップを結ぶことは、現在のパートナーであるトロロッソにもポジティブな影響があると山本雅史は考えている。

    「基本的には現在の我々とトロロッソの関係性に変化はありません。ただ、レギュレーションの範囲内でレッドブル・レーシング、トロロッソ、ホンダの三者で最大限にシナジー効果を出せるよう、プロジェクトを進めていきたいと思っています」

    「トロロッソとは、第2戦でいきなり4位という結果を得られましたが、その後はアップダウンが続いています。我々のマシンとサーキットとの相性や、ライバルの動向によって大きく結果が変わる状況で、その意味ではファンの皆さんも、レースをしている我々にとっても面白いシーズンになっていると思っています」

    「さらなる進歩に向けて開発を続けていますし、4位という結果以上のものをこの先で得られればと考えています」

    トロロッソと見せてきた確実な進歩が、レッドブル・レーシングが新たなパートナーを選ぶ際の決め手の一つだった。レッドブル・レーシングは今シーズンも4勝を挙げており、来年の目標はさらに高いものになるだろう。

    「ご存知の通り、過去にいくつもタイトルを取ってきているチームで、ここ数年もコンスタントに勝ち続けているチームです。シャシー性能が優れていることはだれの目にも明らかですし、勝利に向けた可能性が高くなるという点では、我々ホンダにとっては大きなチャンスです。プロジェクトに関わる全てのメンバーのモチベーションがこれまで以上に上がると思っていますが、同時に大きなプレッシャーや責任を伴うことも事実です」

    「ただ、高い目標に向けてチャレンジを続けてこそのホンダですし、それがF1に挑戦を続ける理由だと思っています」

    「まずは今のレベルからレッドブル・レーシングのパフォーマンスを下げることになってはいけないというのが我々の最初の、そして最低限の目標ですが、その先の大きなゴールはさらに高いところにあると思っています」

  • トロロッソ代表 「クビアトとアルボンは競争力のあるドライバー」

    トロロッソ代表 「クビアトとアルボンは競争力のあるドライバー」

    トロロッソ・ホンダは、2日間のテストでチームのこれまでの最大の走行距離となる305周(1694km)を走破した。

    11月27日(火)・28日(水)の2日間にわたってF1アブダビGPの舞台となったヤス・マリーナ・サーキットでピレリのタイヤテストが実施された。

    トロロッソ・ホンダは、初日にテストドライバーのショーン・ゲラエル、そして2日目に2019年のドライバーとしてチームに復帰するダニール・クビアトが走行を担当した。

    また、もうひとりの2019年のドライバーとして11月25日(月)に発表されたばかりのアレクサンダー・アルボンも走行はなかったもののトロロッソ・ホンダのチームウエアに身を包んでチームの作業を見守った。

    初日のテストを担当したショーン・ゲラエルは、150周を走行。タイムは全体で最下位となる12番手の1分40秒435だった。

    2日目にはダニール・クビアトが走行を担当。トロロッソでの走行は昨年のアメリカGP、F1マシンでの走行は今年4月のフェラーリでのテスト走行以来。ホンダのF1エンジンを走らせるのは初めてとなるクビアトは、155周を走り込み、8番手タイムとなる1分38秒862をマークした。

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは「ピレリタイヤの2日間のポストシーズンテストで、レッドブル・トロロッソ・ホンダは印象的な305周(1694km)を走破した。これは我々がこれまで2日間のテストで達成した最大のマイレージであり、非常に信頼性の高いマシンを用意したチームとホンダのハードワークを祝福したい」とフランツ・トストはコメント。

    「初日はショーン・ゲラエルが走行し、彼の正確なテクニカルフィードバックは本日のテストと2019年仕様のピレリタイヤの最適なセットアップを見つけるための良いベースとなった」

    「我々全員がテスト2日目にダニールがトロロッソに戻ってくるのを本当に楽しみにしていたし、彼はすぐにい良いパフォーマンスを見せてくれた」

    「我々が収集した新しいデータのすべてがエンジニアが来年のタイヤの準備と走行方法に関する有効なプラットフォームとなる」

    「我々はすでに来シーズンを楽しみにしている。ダニールとアレックスは非常に競争のあるドライバーであり、彼らがコースに送り出すのが待ち切れない」

    初日のテストを担当したショーン・ゲラエルは「150周! いつだってそれくらい走れるのは良い一日だ。再びクルマに戻ることができて本当に嬉しかったし、全てのラップを楽しんだ!」とコメント。

    「多くのデータを収集して、チームのためにフィードバックを与えた。それが重要だった。タイミングスクリーンでもっと上位にいたかったのは確かだけど、昨日の僕たちの焦点はレースシミュレーションだったし、かなりうまくいった」

    2日目のテストを担当したダニール・クビアトは「今日はとてもポジティブだったと思うし、1日でグランプリ3回分の155周をカバーできたので良い一日だった」とダニール・クビアトはコメント。

    「正直、クルマをすぐに快適に感じられたし、自信も感じることができた。素晴らしかったね」

    「今日重要なのは来年に向けてタイヤを十分にテストし、チームにとって多くの有益な情報とデータを集められたことだ」

    「ここを本当に快適に感じているし、戻ってくることができて本当に嬉しい。来年を本当に楽しみにしているよ!」

  • ダニール・クビアト 「クルマをすぐに快適に感じることができた」

    ダニール・クビアト 「クルマをすぐに快適に感じることができた」

    トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、F1アブダビテスト2日目に155周を走行。8番手タイムとなる1分38秒862をマークした。

    昨年後半にトロロッソのF1シートを失い、レッドブルからも去ったダニール・クビアトは、今年フェラーリの開発ドライバーを務めていた。そして、2019年にピエール・ガスリーの後任としてトロロッソ・ホンダからF1復帰することが決定した。

    11月28日(水)、F1アブダビテストが2日目に迎え、ダニール・クビアトがトロロッソ・ホンダのテストを担当。オールブラックのヘルメットでトロロッソ・ホンダ STR13に乗り込んだ。

    トロロッソでの走行は昨年のアメリカGP、F1マシンでの走行は今年4月のフェラーリでのテスト走行以来。ホンダのF1エンジンを走らせるのは初めてとなる。

    「今日はとてもポジティブだったと思うし、1日でグランプリ3回分の155周をカバーできたので良い一日だった」とダニール・クビアトはコメント。

    「正直、クルマをすぐに快適に感じられたし、自信も感じることができた。素晴らしかったね」

    「今日重要なのは来年に向けてタイヤを十分にテストし、チームにとって多くの有益な情報とデータを集められたことだ」

    「ここを本当に快適に感じているし、戻ってくることができて本当に嬉しい。来年を本当に楽しみにしているよ!」

    ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ STR13Daniil Kvyat Toro Rosso Honda関連:F1アブダビテスト 2日目 結果 | シャルル・ルクレールが総合トップタイム

  • ホンダF1、トロロッソを離れるブレンドン・ハートレーに惜別と感謝

    ホンダF1、トロロッソを離れるブレンドン・ハートレーに惜別と感謝

    ホンダF1の首脳陣は、今シーズン限りでトロロッソ・ホンダを離れることになったブレンドン・ハートレーに敬意を表した。

    トロロッソ・ホンダは11月26日(月)に2019年のダニール・クビアトのチームメイトとしてアレクサンダー・アルボンを起用することを発表。ブレンドン・ハートレーはF1シートを失うことになった。

    2度のWECチャンピオンで2017年のル・マン24時間レースのウィナーであるブレンドン・ハートレーは、昨年のアメリカGPでF1デビュー。2018年にトロロッソとのパートナーシップを開始したホンダとレースを戦った。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「WECのダブルチャンピン、そして、ル・マンウイナーという素晴らしいキャリアを持つブレンドンからは、一緒に仕事をする中で、我々のPUに関して、ハイブリッドカーでの豊富な経験をもとにした的確で素晴らしいフィードバックをたくさんもらいました」とコメント。

    「それらのコメントは、予選、レースに向けたセッティング面のみでなく、PUの技術を前進させる上で非常に有意義なものでした。メンバー全員があなたと仕事をすることを楽しんでいましたし、本当に一緒に仕事ができてよかったです。ブレンドンの今後のさらなる飛躍を願っています」

    また、ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史は「ホンダとして、ブレンドンの1年間のワードワークに非常に感謝しています」とコメント。

    「本当に親しみやすく、誰からも愛される人柄、そして常にホンダや日本に対してリスペクトをもって接してくれたあなたの頃場は、苦しい状況にあった我々に自信をパワーを与えてくれました」

    「特に鈴鹿での予選6位という結果はホンダにとって大きな意味を持つものでした。来年一緒に仕事をできないことは本当に残念ですが、今後のさらなる活躍を願っています。またいつでもホンダに日本食を食べに来てください! 今まで本当にありがとう」

    ブレンドン・ハートレーは、まだトロロッソ・ホンダのF1シート喪失についてコメントを発表していない。

  • ダニール・クビアト、トロロッソ・ホンダで走行を開始

    ダニール・クビアト、トロロッソ・ホンダで走行を開始

    ダニール・クビアトは、F1アブダビテスト2日目にトロロッソ・ホンダ STR13で走行を開始した。

    昨年後半にトロロッソのF1シートを失い、レッドブルからも去ったダニール・クビアトは、今年フェラーリの開発ドライバーを務めていた。そして、2019年にピエール・ガスリーの後任としてトロロッソ・ホンダからF1復帰することが決定した。

    11月28日(水)、F1アブダビテストが2日目に迎え、ダニール・クビアトがトロロッソ・ホンダのテストを担当。オールブラックのヘルメットでマシンに乗り込んだ。

    トロロッソでの走行は昨年のアメリカGP、F1マシンでの走行は今年4月のフェラーリでのテスト走行以来。ホンダのF1エンジンを走らせるのは初めてとなる。

    アブダビには2019年にトロロッソ・ホンダでダニール・クビアトのチームメイトを務めるアレクサンダー・アルボンも合流。F2をランキング3位で終えたアルボンだが、まだF1マシンで走行したことはない。

    ダニーエ・クビアトとアレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)

    テスト2日目にはダニール・クビアト以外にも、カルロス・サインツがマクラーレン、シャルル・ルクレールがフェラーリ、ピエール・ガスリーがレッドブルと新チームでの作業をスタートさせている。

    F1アブダビテスト 2日目 ドライバーラインナップ 
    メルセデス: バルテリ・ボッタス
    フェラーリ: シャルル・ルクレール
    レッドブル: ピエール・ガスリー
    ルノー: アルテム・マルケロフ
    ハース: ルイ・デレトラズ
    フォース・インディア: ランス・ストロール/セルジオ・ペレス
    マクラーレン: カルロス・サインツ
    ザウバー: アントニオ・ジョビナッツィ
    トロ・ロッソ・ホンダ: ダニール・クビアト
    ウィリアムズ: ロバート・クビサ/ジョージ・ラッセル

    関連:ダニール・クビアト 「クルマをすぐに快適に感じることができた」

  • ブレンドン・ハートレー 「F1にはやり残した仕事がある」

    ブレンドン・ハートレー 「F1にはやり残した仕事がある」

    ブレンドン・ハートレーが、トロロッソ・ホンダを離れることになった心境を告白。F1には“やり残した仕事”があると感じていると語った。

    トロロッソ・ホンダは11月26日(月)に2019年のダニール・クビアトのチームメイトとしてアレクサンダー・アルボンを起用することを発表。ブレンドン・ハートレーはF1シートを失うことになった。

    ブレンドン・ハートレーは、F1での自分がやってきた仕事へのプライド、ファンから受けた応援への感謝の気持ちを語った。

    「日曜日に誇りを持ってサーキットを離れた。これまでの自分のストーリーと旅路にはとても誇りも持っている。でも、F1にはやり残した仕事があると感じている」とブレンドン・ハートレーは自身のTwitterでコメント。

    「当面はその気持ちは心に留めておく。以前にもスピードバンプにヒットしたことはあったし、厳しい状況が自分をもっとスよくしてくれると強く信じている。それに、それを助けてくれる素晴らしいニュージランドのサポートクルー、家族、友人、そして、妻もいる」

    「トレイナーのリッチ、そして、今シーズン、僕を支えて、一緒に仕事を楽しんできたトロロッソの500名強のスタッフにも感謝している。エンジニアリングチーム、マーケティン、PR、ロジスティック、ホスピタリティクルー、ファクトリースタッフ、そして、もちろん、ホンダ・レーシングの全員にね」

    「今年、世界中のファンから受けたサポートには本当に感謝している。まだ僕のストーリーには書かなければならない多くのペースがあるし、次の章でその機会を最大限に生かしたいと思っている」

    先週末のアブダビGPでは、ブレンドン・ハートレーは、2019年もトロロッソ・ホンダでレースをする有効な契約があり、F1外の選択肢は考えていないと語っていた。

    2度のWECチャンピオン、2017年のル・マン24時間レースのウイナーであるブレンドン・ハートレーは、2018年にトロロッソで電撃復帰する前はインディカーに転向する予定だった。

    関連:ホンダF1、トロロッソを離れるブレンドン・ハートレーに惜別と感謝

  • ホンダ、山本尚貴のF1フリー走行での出走を検討

    ホンダ、山本尚貴のF1フリー走行での出走を検討

    ホンダは、今年のスーパーフォーミュラとSUPER GTで国内2冠を達成した山本尚貴を2019年シーズンのフリー走行に出走させることを検討している。

    2018年、山本尚貴はスーパーフォーミュラとSUPER GTで2冠を達成。同一年の国内トップ2冠制覇は14年ぶり、日本人選手としては15年ぶりの快挙。この成績により、F1のスーパーライセンス取得に必要な40点のスーパーライセンスポイントを満たすことになった。

    F1ドライバーになるためには過去3年間で40点のスーパーライセンスポイントを取得しなければならない。また、2018年からはグランプリ週末に走行するためにもスーパーライセンスポイントの基準が設けられている。

    フリー走行に参加する場合、ドライバーはF2選手権で6戦以上レースをするか、過去3年間で25点のスーパーライセンスポイントを獲得しなければならなくなる。また、これまでの2日間で300kmのF1マシンでの走行、ルールの知識、そして、FIA国際スポーティングコードの付録L第5条“シングルシーター・フォーミュラカーで優れた能力を実証しなければならない”というFIAの判断に関する要件も必要となる。

    日本のレースにもスーパーライセンスポイントは付与されており、スーパーフォーミュラのチャンピオンには20ポイント、SUPER GTのチャンピオンには15ポイントが付与される。山本尚貴は2016年に3ポイント(スーパーフォーミュラ:7位)、2017年に3ポイント(スーパーフォーミュラ:9位、SUPER GT:7位)に加え、今年の国内2冠で35ポイントを追加し、合計で41ポイントとF1のスーパーライセンスポイント基準を満たすことになった。

    山本尚貴は、先週末のF1アブダビGPでヤス・マリーナ・サーキットを訪問。トロロッソ・ホンダのガレージで全セッションを観戦し、F1の現場の雰囲気を肌で感じた。

    ホンダのモータースポーツ部 部長を務める山本雅史は、2019年に山本尚貴をF1フリー走行に出走させることを検討していることを認めた。

    「(山本を)FP1でF1カーを走らせることができれば、彼はさらに成長できるかもしれません」と山本雅史はコメント。

    「レギュラードライバーになることだけが重要ではありません。F1の経験は彼にとって重要なものになるでしょう」

    「現在のF1カーでドライビングを経験している日本人ドライバーは松下(信治)しかいません。彼のドライビングはザウバーから非常に評価されていました。彼のフィードバックは非常に優れていました」

    山本雅史は、“いくつかの可能性を持つ”ために山本尚貴にF1スーパーライエンスを取得させるつもりであることを認めた。

    ホンダは、2019年からトロロッソに加え、レッドブルにもF1パワーユニット供給を開始。F1グリッドにホンダのF1エンジンを搭載したマシンが4台並ぶことになる。

    だが、レギュラードライバーに関しては、レッドブルがマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリー、トロロッソがダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンを起用することがすでに決定している。

    山本雅史は、山本尚貴が将来F1でレースをする可能性があるとは考えているものの、いくつかの障害がかることはわかっていると語る。

    30歳の山本尚貴は、2016年にテレビ東京アナウンサーの狩野恵里と結婚し、2018年はシーズン前に第1子・第2子となる双子の娘が誕生している。

    山本尚貴のF1デビューの可能性について「それはゼロではないと思っています」と山本雅史はコメント。

    「彼が(2010年に)スーパーフォーミュラに来たときと同じような感覚かもしれませんが、今のところ話はしていません」

    「昨年、彼は結婚し、子供が生まれました。彼の生活環境は変化しています。彼の年齢についても懸念はあります」

    「ですが、彼は今、ホンダのナンバー1ドライバーです。まだ具体的には話していませんが、話したいと思っています」

    ホンダには、松下信治、福住仁嶺、牧野任祐という若手ドライバーがF1を目指しているが、まだF1スーパーライセンス取得に必要なポイントを獲得できていない。

    Naoki Yamamoto

  • マクラーレン 「ホンダとのF1パートナーシップ解消に後悔はない」

    マクラーレン 「ホンダとのF1パートナーシップ解消に後悔はない」

    マクラーレンは、ホンダとのF1エンジンパートナーを解消するという決定に後悔はないと語る。

    マクラーレンは、2015年にF1に復帰したホンダとパートナーシップを開始。かつて一時代を築いた“マクラーレン・ホンダ”という名前に期待が高まったが、その後の3年間はマクラーレンにとって暗黒の時代となった。

    マクラーレンは、昨シーズン限りでホンダとのパートナーシップを解消し、今年からルノーのF1パワーユニットを搭載。フェルナンド・アロンソの活躍もあり、コンストラクターズ選手権を6位で終えた。

    ホンダは、2019年からトロロッソに加えてレッドブルにF1パワーユニット供給を開始。マクラーレンと同じルノーのエンジンを使用していたレッドブルは、ルノーのデータを持っているが、すでにホンダのエンジンはルノーを上回っており、2019年はメルセデスとフェラーリに挑戦できると自信を見せている。

    一方、マクラーレンはルノーにエンジンを変更したことで逆にシャシー側に問題があったことが露呈。レッドブルに挑戦することを期待してシーズンをスタートしたが、グリッドで2番目に遅いマシンと評価され、チーム再編を進めている。

    マクラーレンの執行会長兼執行委員会代表を務めるシェイク・モハメド・ビン・イーサ・アール・ハリーファは、“高価な決断”だったが、“会社の長期的な利益”のための決断であり、ホンダとのパートナーシップを解消したことに後悔はしていないと語る。

    シェイク・モハメド・ビン・イーサ・アール・ハリーファは「一方ではフラストレーションを感じた。だが、その一方で、我々はこれにコミットしている。我々が目指したやり方は変化を起こすということだった」とコメント。

    「ホンダには尊大な敬意を抱いたが、パートナーシップは機能しなかった。我々は礼儀正しい議論を行い、袂を分かつことに決めた」

    「だが、我々は苦難を乗り切りこえていく。我々はレーサーであり、フラストレーションを感じるが、とにかく力を得ていかなければならない」

    ホンダのフリーのエンジンと大幅な財政支援を失い、ルノーにエンジン代金を支払うことになったマクラーレンの純損失は1000万ポンド(約15億2350万円)にのぼると報じられている。

  • ホンダF1:2018年総括 「終盤の新スペック投入がターニングポイント」

    ホンダF1:2018年総括 「終盤の新スペック投入がターニングポイント」

    ホンダF1の副テクニカルディレクターの本橋正充が、ホンダにとって現行レギュレーションの下での4年目、トロロッソという新たなパートナーとのジョイントがスタートした2018年のF1シーズンを振り返った。

    全21戦で争われた2018年シーズンの最終戦。トロロッソ・ホンダは、コンストラクターズチャンピオンシップ8位の奪還を目指し、そしてシーズンの締めくくりにふさわしい戦いにすべく、チーム、ドライバーともに強い意気込みで、アブダビでの戦いに挑んだ。

    しかし、2台ともにトラブルやアクシデントにより、満足のいく結果を得ることはできなかった。ピエール・ガスリー車のパワーユニット(PU)に起きた予選でのトラブル、決勝でのオイル漏れに関しては、現在、原因の究明と分析、対策が進められている。ともあれ、全21戦という長いシーズンは、この戦いで幕を降ろした。

    「今年から、我々にとって新しいチームとのパートナーシップが始まりました。これまではマクラーレンというイギリスのチーム、今回はトロロッソというイタリアのチームという違いなどもあり、最初は不安もありました」と本橋正充は Honda Racing F1 の公式サイトで振り返る。

    「しかし、シーズンが進むにつれて、時間を追うごとにいいコミュニケーションが取れるようになり、トロロッソというチームは一緒に戦う上でとてもいいパートナーだと感じるようになりました。親近感があり、勝ちたいという気持ちのもとでお互いを理解し合い、リスペクトし合うかたちで接してくれるパートナーでした。そういった面で、いいコミュニケーションが取れていますし、新たなチームビルドの1年目という面ではかなりいい成果を上げられたと思っています。レースに向けてのリレーションも、とても成長しました」

    「テクニカルな観点で言うと、信頼性が上がり、トラックサイドのエンジニアがトラブルシューティングではなく、パフォーマンスをどう上げるかに集中できたので、これまでとは違う、前向きでレースに必要な攻めという点で、今年はいいステップを踏めたと思っています」

    本橋正充の印象に強く残るのは、シーズン序盤の流れの中で、みんなが前向きになれたことだったと言う。

    「(第2戦の)バーレーンでいい結果を残したあと、いったん状況が悪くなり、成績が落ち込みました。バーレーンの結果から、マシンにもPUにもポテンシャルはあるとみんなが感じていて、これなら戦えると確認できたあとにあれだけ落ち込んだわけで、『じゃあ、どうやって回復しようか』ということで『よし、がんばるぞ』という方向に転じられたのは、ある意味よかったことでしたね」

    「そのあとのアゼルバイジャンで、我々としては大きな失敗をしたのですが、今思えばその失敗が大きな成長につながったと感じています。当時は結果が出ないことで、ちょっと迷走した部分もあったのですが、その試行錯誤によって見出せたものはあったので、振り返れば、あの序盤の流れが我々にとってとてもいい経験になり、さらにいろいろ技術的にも気持ち的にも『やれるんだから、やろうぜ』みたいな前向きな感じになっていきました。そういう面で、あのころがターニングポイントだったように感じます」

    全21戦の長い戦いの中で、本橋正充が一番うれしかった体験は日本グランプリだったと言う。

    「個人的には、やはり鈴鹿でファンの皆さんの応援を感じたことが、一番うれしかったです。鈴鹿で、やはりファンの皆さんあっての僕らなんだということと、昨年までの鈴鹿の状況と少し変わっていて、お客さんたちが心から応援してくださっているんだということを実感できました」

    そして実際の戦いの中では、シーズン終盤の新スペック投入が、本橋正充にとってもう一つのターニングポイントだった。

    「技術的な観点では、終盤の数戦で新スペックを入れて、ドライバーにもパフォーマンスの向上を感じてもらえました。あと、トロロッソからも一定の評価をいただき、そして他チームもライバル視してくれる領域に入っていけたかなという実感がありました。もちろん、すべてがうまくいったわけではないですし、まだまだ上を目指さなければいけないのですが、新仕様を入れてからの終盤の数戦は、自分にとってとても楽しかったし、やりがいのあるレースでした」

    シーズンが終わったとはいえ、その翌週にはテストがあり、開発の手を緩めることなく来年のテスト、シーズン開幕の準備を進めなければならない。

    「週明けにテストがあり、それが終わっても来シーズンの準備に時間の余裕はなく、すでにいろいろなことが始まっています。来季の2チーム供給というのは今回のプロジェクトでは初めてのことなので、信頼性を含めた開発をきちんとやって、設定した目標を達成しないとオペレーションとしてキツくなりますし、もっと広い部分ではロジスティックとかサプライヤーさんとの協力関係とか、さまざまな部分できちんとした対応をして、その確認などをしっかりやらなければなりません。きちんとした方向性で進んでいかないと、レースの結果に響く全領域で厳しい状況になると思います。いろいろなことがすでに進んでいますが、まだこれらの部分もあるので、時間に余裕はありません」と本橋正充は語り、来年に向けての抱負を付け加えた。

    「来年は、今年やってきたことを見直し、きちんと修正、反映します。同じ失敗はできないと思うんです。テクニカルサイドもオペレーションサイドも、です。そういう観点では、スタッフはとても引き締まっています。来年に向けては技術的、パフォーマンス的にもHondaとして上り坂の状況だと思っているので、開発側もプッシュしてくれていますし、それをきちんと活かせるようにトラックサイドとしてはがんばらなければいけません。とても楽しみです。開発は常日頃の積み重ねで、その成果の一端が、例えば今シーズン投入した新スペックに成果として現れてきているはずです。開発としても、正しい方向に向かっていると思っています」と力強く語った。

  • トロロッソ・ホンダ、アレクサンダー・アルボンの起用を正式発表

    トロロッソ・ホンダ、アレクサンダー・アルボンの起用を正式発表

    トロロッソ・ホンダは、2019年のF1ドライバーとしてアレクサンダー・アルボンを起用することを正式発表した。

    アレクサンダー・アルボンは、今年のF2選手権でジョージ・ラッセル、ランド・ノリスに次ぐランキング3位でシーズンを終えている。2019年はF2チャンピオンのジョージ・ラッセルがウィリアムズ、2位のランド・ノリスがマクラーレン、そして、3位のアレクサンダー・アルボンがトロロッソ・ホンダとトップ3全員がF1へと昇格する。

    アレクサンダー・アルボンは、日産と契約してから2018/19シーズン以降のフォーミュラEへの参戦が決まっていたが、レッドブルが関心を示したことで事態は急変。11月26日(月)に日産はアレクサンダー・アルボンが“モータースポーツの異なる機会を受け入れる”ために契約を解消したことを発表していた。

    タイ系イギリス人のアレクサンダー・アルボン(22歳)は、2012年にレッドブルのジュニアプログラムを外されていたが、ダニール・クビアトとともにレッドブル・ファミリーに復帰することになった。

    アレクサンダー・アルボンは「来年、F1にいられるなんて本当に信じられない気分だ」とコメント。

    「シングルシーターのキャリアを通して、何度かアップダウンを経験してきた。2012年にはレッドブルから脱落し、その時からF1への道のりはかなり厳しいもになっていた。クルマに乗るたびに活躍できるように本当に懸命に頑張ってきた。僕を信じて2度目のチャンスを与えてくれたレッドブルとマルコ博士には心から感謝しなければならない。僕はずっとモータースポーツで生きてきたし、初めてマシンに乗った時からF1に行くことが夢だった。このようなチャンスを与えられたことは、とにかく信じられないことだ」

    トロロッソ・ホンダのチーム代表のフランツ・トストは「アレクサンダーは2018年に印象的なF2シーズンを過ごした。彼は4勝を挙げ、チャンピオンシップを3位で終えている。レースで彼が多くのライバルをオーバーテイクしてきたことは、彼の準備が整い、F1でレースをするに成熟していることを示している。ダニールとアレックスという、2人の若く、とても強力で競争力のあるドライバーとともに、スクーデリア・トロ・ロッソは2019年を非常に楽しみにしている」

    今シーズン、トロロッソ・ホンダのドライバーを務めたピエール・ガスリーは、2019年にレッドブル・レーシングへの移籍。初めてF1にフル参戦したブレンドン・ハートレーはわずか1年でF1を去ることになった。

    2019年、トロロッソ・ホンダは、ルーキーのアレクサンダー・アルボンと1年ぶりにチームに復帰するダニール・クビアトとともに新体制で挑む。

    Alexander Albon