タグ: ホンダ

  • ホンダ F1 「ターボの改善によって去年より標高による影響は少ない」

    ホンダ F1 「ターボの改善によって去年より標高による影響は少ない」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1メキシコGP初日のフリー走行を振り返った。

    長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
    「メキシコでの初日は、午前中の気温が大変低く、かつサーキットの路面がほこりっぽかったことから、タイヤのグリップが極端に低く、車体調整や評価が難しい一日となりました」

    「パワーユニットの方は高地でのパフォーマンス確認とセッティングに集中し、車体側は新部品やマシンバランスなどをテストする忙しいセッションとなりました。午後には日差しも戻り、午前中の走行データをもとにマシンのセットアップを行い、ロングランを通して明日の予選に向けてパワーユニットのリファインができました」

    「昨年との比較では、高地によるターボへの影響は改善されているものの、エンジンマッピングやデプロイなどの細かな調整がいくつかの課題として残っているため、これから明日にかけて、さらなる調整を進めます」

    関連:
    ・F1メキシコGP フリー走行2回目:セバスチャン・ベッテルがトップタイム
    ・F1メキシコGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • 【MotoGP】 ホンダ:マレーシアGP フリー走行 レポート

    【MotoGP】 ホンダ:マレーシアGP フリー走行 レポート

    MotoGP 第17戦マレーシアGPのフリー走行は、日本GPでタイトルを獲得し、オーストラリアGPで歴代1位となる65度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がトップタイムで初日を終えた。

    午前中は青空が広がる絶好のコンディション。気温も32℃まで上昇し、熱帯の国マレーシアならではのコンディションとなった。

    しかし、このセッションでトップタイムをマークしたマルク・マルケスは、マレーシア入りした日から体調が優れず、この走行で脱水症状となったことから午後のセッションをキャンセル。予選、決勝に備えて休養をとることした。

    前戦オーストラリアGPで今季2勝目を挙げたカル・クラッチロー(LCR Honda)は、午前中のセッションでタイヤを交換しないでテストメニューに取り組んで13番手。午後のセッションでタイムとポジションを上げる予定だったが、ウエットからドライへと変化していく難しいコンディションとなり、タイムを更新することができなかった。2日目の3回目フリー走行でQ2進出を目指す。

    前戦オーストラリアGPで予選5番手、決勝10位と調子を上げているジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は16番手だった。ハーフウエットという微妙なコンディションとなった午後のセッションでは、終盤にスリックタイヤを入れて、このセッションのトップタイムをマーク、気持ちよく初日を締めくくった。2日目のフリー走行、予選での走りに注目だ。

    チームメートのティト・ラバトは19番手。ここ数戦はRC213Vを攻略するためのライディングに取り組んできた。そして初日のフリー走行では、その手応えをつかむことに成功した。2日目のフリー走行、予選では、さらなる攻略に務める。

    日本GPのフリー走行で右鎖骨を骨折し欠場しているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の代役として出場の青山博一は、ドライコンディションとなった1回目の走行では20番手だったが、微妙なコンディションとなった午後のセッションでは10番手とまずまずの走りをみせた。日本GPでの代役出場は土曜日からの走行となり、リズムをつかむのに苦労したが、今大会はリラックスした表情で初日を終えた。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「ここ2日間、胃腸炎になっていて、今朝は体調があまりよくありませんでした。体調は100%ではありませんでしたが、コースに出て走ることができました。しかし、セッション終了後は、気分が悪くなりました。胃腸炎で脱水症状になったためでした。そのため、午後のセッションは、路面コンディションがよくなかったので走らないことにしました。明日は前進できるようにがんばります。土曜日と、特に日曜日に向けて体力をセーブしたいので、今日は走らなくて正解たっだと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 13番手)
    「トップ3に入るペースがあったと思うのですが、今日はトップ10にも入ることができませんでした。午前中はタイヤを変えずに走りました。これはHondaと話し合って、あるテストをしていたからです。午後はウエットになりました。プッシュできるかどうかを見るためにスリックタイヤでコースに出ましたが、十分に乾いていませんでした。明日の午前中もウエットになりそうなのでQ2へそのまま進むのは難しいかも知れません。明日どうなるか様子を見たいです。引き続き、マシンを改善できるようにチームと話し合い、予選に挑みたいです」

    ジャック・ミラー(MotoGP 16番手)
    「セッションでは、路面がベストコンディションのときにスリックタイヤを使うことができました。ラッキーでした。どんなコンディションでもコースに出て仕事をしなければいけません。タイムシートのトップに自分の名前を見るのはうれしいことです。また路面が新しいため、濡れているのか乾いているのかが分かりづらく、注意深く走らなければなりませんでした。新しい路面は前ほど早くは乾かない感じがします。しかし、バンプがなくなったので、とてもスムーズです。午前中のドライコンディションもかなり快適でしたが、最後のアタックの最終コーナーで転倒してしまいました。最終コーナーはこれまでとかなり違って逆バンクになっているので転倒してしまったのだと思います。午前中のポテンシャルは16番手よりもっとよかったと思うので残念です」

    ティト・ラバト(MotoGP 19番手)
    「FP1では安定した走りができました。とてもいい仕事ができたと思います。新しい路面のパフォーマンスを確認しました。午後はウエットとなり、あまりいい感触ではありませんでしたが、最後にスリックタイヤで自己ベストタイムを出すことができました。また、新しい路面がどのように乾いていくかを把握することができました。ここ2レースは、自分のライディングにかなり取り組んできました。そして今日は正しい方向へ進んでいる感じがしたのでドライとなることを願っています。今日は本当に大きな違いを感じることができました。もし天気がよくなればもっと前進できると思います」

    青山博一(MotoGP 20番手)
    「思っていたようなコンディションにはならず、残念でした。午前中は2台のマシンを使って違うセットアップを試しました。午後は雨になったのですが、新しいアスファルトは、濡れているかどうかの見極めができず、攻めきれませんでした。しかし、インターミディエイトを初めて試せたし、ソフトとミディアムの両方のタイヤも試すことができました。路面が変更された最終コーナーは、これまでより、しっかり減速していかないとラインをキープできないようです。行きすぎると大回りになるので難しいです。今まで以上に勝負所になると思うし、しっかりつめていきたいです。決勝ではトップ10を目標にしているので、その目標に向けてセットアップをつめていきたいです」

  • 【MotoGP】 ホンダ:2016 第17戦 マレーシアGP プレビュー

    【MotoGP】 ホンダ:2016 第17戦 マレーシアGP プレビュー

    MotoGP 第17戦マレーシアGPが、10月28日(金)〜30日(日)の3日間、クアラルンプール郊外のセパン・サーキットで開催される。

    マレーシアGPは、1991年にシャーアラムでスタートした。その後、ジョホールへと舞台を移し、99年からはクアラルンプール国際空港に近い、セパンで開催されるようになった。マレーシアGPは今年で26度目、セパンでは18度目の開催となる。

    セパンは一周5.543km。2本の長いストレートとバラエティーに富んだコーナーが組み合わさったレイアウトで、MotoGPマシンのテストに適していることから、ウインターテストの舞台として定着した。マレーシアは熱帯地方であり気候が安定しているため、一年中走行することができる。今年は2月上旬に公式テストが行われた。

    チームや選手にとって、セパンはシーズンを通して最もデータが豊富なサーキットと言える。ECU(エンジン・コントロール・ユニット)の共通ソフトウエアの採用とブリヂストンからミシュランへのタイヤ変更が行われた今年は、シーズン最初のテストがセパンで開催されている。テストから8カ月。選手たちにとって、マシンのセットアップなどがどう進化したのか確かめられる大会となる。

    前戦オーストラリアで今季7度目、歴代1位となる65度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)。決勝でもトップを快走しながら、時間を追うごとに冷えていく路面でのブレーキングミスで転倒を喫した。今大会ではシーズン6勝目に挑む。

    すでに3連戦最初の大会となった第15戦日本GPで最高峰クラス3度目のタイトルを獲得したマルク・マルケス。オーストラリアGPではチャンピオンらしい走りを存分にみせてくれたものの、結果につなげらなかった。今大会では2年ぶりのPP獲得と大会制覇を目指ます。

    マルク・マルケスはオーストラリアGPの後にインドネシアで行われたイベントに参加。大勢のファンにチャンピオン獲得の報告をした。今大会ではマレーシアのファンに、チャンピオンの走りを見てもらうことになる。

    チームメートのダニ・ペドロサは、日本GPのフリー走行で右鎖骨を負傷して今大会も欠場。代役として青山博一が出場する。日本GPでは土曜日のFP3から代役出場し、厳しい条件の中で15位フィニッシュ。Repsol Honda Teamにとって貴重な1ポイントを獲得した。

    大会開幕前の10月25日に35歳の誕生日を迎えた青山博一は、250ccクラス時代の2007年と09年に優勝。08年には2位になり、表彰台に立っている。また、MotoGPでは10年に7位という成績を残している。Repsol Honda Teamにとって、セパンはウインターテストでもしっかり走り込んでいるサーキット。青山博一は今大会でもペドロサの代役をしっかりこなし、チームタイトル獲得に向けてポイントを重ねる意気込み。今季2度目の代役出場に注目だ。

    前戦オーストラリアGPで今季2勝目を挙げたカル・クラッチロー(LCR Honda)は、シーズン3勝目と今季5度目の表彰台獲得を狙う。フィリップアイランドとは違い、これまでセパンではあまりよい成績を残していない。しかし、シーズン後半戦に入ってから安定した走りとリザルトを残しているだけに、今大会でも活躍が期待される。16戦を終えて総合6位で、欠場しているペドロサとのポイント差は14点。総合4位も視野に入ってきた。

    オーストラリアで行われた前戦で10位だったジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、マレーシアGPに向けて気合いを入れている。シーズン後半戦はケガのために思うような結果を残せなかったが、ホームグランプリの前戦オーストラリアGPでは予選5番手。決勝では7番手争いの大集団で走り、10位でフィニッシュ。完全復調を感じさせた。今大会も引き続き上位フィニッシュを目指す。

    チームメートのティト・ラバトは、得意とするマレーシアGPを楽しみにしている。今大会は、ウインターテストからの自身の成長を知る絶好のチャンス。今季ベストを狙う。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「オーストラリアはすばらしいレースにしようとがんばりました。うまくはいきませんでしたが、いつも前向きに考えています。今回もたくさんのことを学ぶことができました。今後同じような状況になったときには注意深く走ります。しかし、フィーリングがよくて、走行を楽しんでいるときには、自身をコントロールするのはとても難しいことです。しかし、前回はいい教訓になりました。 今いるセパンは2月に毎回テストをするところで、よく知っています。ウインターテストでは、まだマシンのセットアップの方向性に苦戦していました。さらにテスト後に、路面が完全に再舗装されました。そのため今週末はどんな状態なのかを見たいと思います。どれだけ路面がスムーズになったのか、どれだけ速く走れるのか、改修されたコースに関してはとても興味があります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合6位)
    「マレーシアGPがとても楽しみです。モーターサイクル産業と僕たちのスポンサーにおいてもとても大事な場所です。MotoGPとLCR Hondaのファンに会えるのがとても楽しみです。過去のリザルトからは、このサーキットではあまり戦闘的になれないかもしれませんが、最近のペースはとてもいいので、ここでもいい仕事ができることを願っています。シーズン序盤に新しいアスファルトでテストをしています。今週末、自分の力を試すのが楽しみです」

    ジャック・ミラー(MotoGP 総合18位)
    「今年初めのウインターテストはケガのために走行していませんが、大きな不利益にはならないと思います。なぜなら路面が新しくなっているからです。路面がかなりバンピーになっていたので新しいアスファルトになりうれしいです。どのように変わったのか見るのが楽しみですが、いずれにしても早く攻略しなけばいけません。フィリップアイランドはいいレースでした。今回もエキサイティングなバトルをして、さらにいい結果が出せることを願っています」

    ティト・ラバト(MotoGP 総合20位)
    「マレーシアの天気がオーストラリアよりもよくなることを願っています。新しい路面を攻略し、いくつかのコーナーがどのように変わったのかを理解するために、ドライコンディションでしっかり走る必要があります。2月にセパンでMotoGPマシンをテストしました。新しいアスファルトのセットアップのためにどれだけのインフォメーションを使えるかを把握しなければなりません。このマシンでどうすれば速く走れるのか早く理解し、一歩前進できるようにがんばります」

    青山博一(MotoGP 総合27位)
    「再びRepsol Honda Teamから走るチャンスをいただきとてもうれしく思っています。日本GPでは土曜日の午前中のFP3からスタートとなり、マシンに合わせ、リズムをつかむのが少し難しかったです。今回は最初からいいフィーリングをつかんでうまくいくことを願っています。だれもがダニ(ペドロサ)の一日も早い復帰を願っていますが、彼が回復するまでHonda、そしてRepsol Honda Teamのためにベストを尽くします。今週の火曜日は僕の35歳の誕生日でした。大好きな国の一つであるマレーシアで祝えてもらい、うれしいです。セパンサーキットでのレースが楽しみにしています」

  • ホンダ F1 「メキシコGPはターボのクオリティと効率が鍵」

    ホンダ F1 「メキシコGPはターボのクオリティと効率が鍵」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、F1メキシコGPへの意気込みを語った。

    長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
    「アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスは、標高2200メートルに位置しるため、空気中の酸素が非常に少なく、それにより、ターボチャージャーはパワーユニットに空気を送り込むために懸命な仕事を強いられます。結果として、ターボのクオリティと効率がメキシコGPの重要な要因となります」

    「同時に、このトラックには非常に長いストレートがあるので、パワーユニットとシャシーのマッティングだけでなく、パワー効率も考慮する必要があります。去年はここで非常に難しいレースとなりましたが、オースティンで得た良い勢いを維持して、今シーズンにおける我々の技術的な進歩を示したいです。レースでは再びポイントを目標にできることを期待しています」

    関連:2016 F1メキシコGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • 【SUPER GT】 ホンダ、2017年型GT500マシン『NSX-GT』を初テスト

    【SUPER GT】 ホンダ、2017年型GT500マシン『NSX-GT』を初テスト

    SUPER GTメーカーテストがオートポリスで行われ、ホンダの2017年型GT500マシン『NSX-GT』の初テスト走行が行われた。

    ホンダは、新型NSXが市販されたことで、今季型のNSX CONCEPT-GTからいよいよCONCEPTが外れた新たな名称“NSX-GT”をボディに刻んだニューマシンをオートポリスに持ち込んだ。

    フロントとサイドに新たな空力パーツをまとったNSX-GTは、まず山本尚貴がステアリングを握って9時過ぎにコースを1周。気温14度、路面温度17度を寒い朝だったが、サーキットの上空には目の覚めるような青空が広がっていた。

    入念にチェックを行った後、NSX-GTは数周走ってピットインを繰り返し、23周をこなしてシェイクダウンは無事終了。

    ホンダの松本雅彦プロジェクトリーダーは「まずは25%ダウンフォースレスという規定に沿ったものを作りました。フロントデザイン、顔のイメージなどは市販のNSXに忠実なものとしました。空力は冷却を考慮したものです。シェイクダウンはトラブルなく終えられ良かったですね。これからいろいろなものを洗い出して確認、そして多くのデータを集める予定です」とひと安心の表情を浮かべた。

    またドライブを担当した山本尚貴は「何よりちゃんと走ってくれたのが良かった。スピードも上げられてないので、今日の午前中だけで新車を判断するのは時期尚早かと思います。頭の中ではダウンフォース25%減というのがあったのですが、確かに低速コーナーの速度は抑えられるのかなと思います。ただ高速コーナーではそんなにダウンフォースが減ったという感じではありません」と満足そうな表情を見せた。タイム的にはLC500に次ぐ、1分36秒前半だった。

    午後1時からの1時間はホンダの専有走行枠となり、伊沢拓也がNSX-GTを駆ってテストメニューをこなした。

    午後2時からの2時間は3台が走行。この日最も温度が上がり、気温は22度、路面温度は34度まで達した。NSX-GTは少々長くピットに入っている時間もあったが、伊沢拓也、そして終盤には塚越広大がドライブ。1分35秒6までタイムアップした。テストは26日(水)まで行われる。

    ホンダ NSX-GTスーパーGT

  • ホンダ F1 「ダブル入賞はチームに勢いを取り戻す素晴らしい結果」

    ホンダ F1 「ダブル入賞はチームに勢いを取り戻す素晴らしい結果」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1アメリカGP 決勝レースを振り返った。

    長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
    「今日は我々にとって良いアメリカGPでした。昨日の予選結果に基づくと、我々がどの位置でレースを終えるかを予測するにはとても難しかったですが、我々のレースペースは良く、安定していることはわかっていました」

    「今日は、二人のドライバーが、彼らがなぜワールドチャンピオンであるかを証明してくれました。二人から本当に力強い走りと不滅のレーシングスピリットを見ることができ嬉しかったです。フェルナドは最終ラップまで懸命にプッシュし、フェラーリの後ろの5位でフィニッシュすることができましたし、ジェンソンも素晴らしいプッシュを見せ、順位を10上げて9位でフィニッシュしました。ダブルポイントフィニッシュはチームに勢いを取り戻させる素晴らしい結果です」

    関連:F1アメリカGP 結果:ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィン

  • 【MotoGP】 ホンダ:オーストラリアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ホンダ:オーストラリアGP 決勝レポート

    MotoGP 第16戦オーストラリアGPは、今季7度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、オープニングラップにトップに浮上すると、1分29秒台の好タイムで周回を重ね、あっという間に後続を引き離した。

    前戦日本GPでチャンピオンを決め、すべてのプレッシャーから解放されたことを感じさせる伸び伸びとした走りで、6周目には2番手グループに早くも約3秒のリードを築き、今季6勝目に大きく前進した。

    しかし、11周目の4コーナーのブレーキングでミス、痛恨の転倒を喫し、リタイアとなった。

    代わって2番手を走っていたカル・クラッチロー(LCR Honda)がトップに浮上。その時点で3番手グループに約2秒のリードを築いていたクラッチローは、それからもペースを緩めず、2番手に浮上したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に4.218秒差をつけて今季2勝目を挙げた。予選を2番手で終えたときにタイヤ選択でミスをしなければPPを獲得できたと自信をみせていた。決勝でもマルケスが転倒しなくても優勝争いができたと思うと好調さをアピール。悪天候に悩まされた今大会だが、3日間を通して安定した速さをみせたクラッチローが勝利を手にした。

    クラッチローの優勝でホンダは、最高峰クラスで2年ぶり22回目のコンストラクターズタイトル獲得に大きく前進。次戦マレーシアGPでホンダ勢が2位以上でフィニッシュすれば自力でタイトル獲得となる。

    負傷欠場のダニ・ペドロサの代役として出場したニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、ジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、スコット・レディング、ダニロ・ペトルッチのドゥカティ勢、ブラッドリー・スミス(ヤマハ)らとし烈な7番手争いを繰り広げるが、25周目の4コーナーで転倒。再スタートを切って17位でフィニッシュした。ミラーは10位、ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は16位でチェッカーを受けている。

    カル・クラッチロー(MotoGP 優勝)
    「優勝することができて本当にうれしいです。ウイークを通して、不安定で厳しいコンディションでしたが、冷静にマシンのセットアップに取り組み、いい仕事ができました。いいレースができると確信していましたが、今週はドライコンディションでほとんど走れなかったにも関わらず、過去のデータと比べても今年が一番よくて、不思議な気持ちでした。とにかくチームがいい仕事をしてくれたことに感謝したいです。そして、全力でサポートしてくれるHondaに感謝しています。今日は2人の女性、妻のルーシーと長女のウィローがいないのが残念です。次のマレーシアには来ることになっているので会えるのを楽しみにしています」

    ジャック・ミラー(MotoGP 10位)
    「今日のようなバトルを、ヘビーなバトルと言うのだと思います。だれがインサイドに入ってくるのか全く分からないので何度もヒヤッとすることがありました。ドゥーハンコーナーを時速330?で入るのは少しクレイジーでしたが、だれが一番遅くブレーキングをするかという戦いでした。今日は多くのことを学べました。重要なことはポイントを獲得できたことです。またホームのファンにも僕の全力の走りを見てもらえたと思います。予選5番手だったので、もっといい結果が出せたと思いますが、最終ラップに少し失敗してしまいました。今日は今週一度も使っていないハードフロントタイヤでレースをしました。でも問題はリアタイヤでした。何度か危ない瞬間がありました。コーナー進入でリアが流れ、はらんでしまいました。でもトップ10に入ることができてうれしいです」

    ティト・ラバト(MotoGP 16位)
    「今日のレースはとても難しく、フラストレーションがたまりました。しかし、いい走りをして完走し、データの収集と経験を積むことができたのでよかったです。でも僕にとってはシーズンで最も難しいレースの一つになりました。天候は全く味方してくれませんでした。そのため自信を持って走れるまでに時間がかかりました。マシンやミシュランタイヤがどのようなパフォーマンスをするかもよく理解できないままレースをスタートしました。引き続き学んで、最後の2レースでもっと戦闘的になれるようにがんばります」

    ニッキー・ヘイデン(MotoGP 17位)
    「コンディションが非常に変わりやすく、とても難しい週末でしたが、ウォームアップでやっとドライコンディションで数周走行することができました。しかし、序盤はなかなかリズムをつかめませんでした。7番手争いの集団にいましたが、とても楽しかったです。集団の中で一番タイヤの状態がよかったように感じていたので、バトルに勝てると思ったのですが、ホンダヘアピンで、ジャック(ミラー)にノックダウンさせられました。でも、これがレースというものです。実際に彼のことは見ていません。彼が来たときにはもうなにもできませんでした。予選では7番グリッドを獲得しましたが、金曜日の午前中までマシンに乗ったことがなかったことを考えればとてもいい結果だと思います。なによりも週末を楽しむことができました。Repsol Honda Teamに戻り、このマシンに再び乗ることができてとてもうれしかったです。最高の気分でした。まずまずの仕事ができたと思いますが、できればいい結果でフィニッシュしたかったです」

    マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
    「まず最初に、転倒したことをチームに謝らなければいけません。今日はなにもかもが完ぺきでした。それを結果につなげられず本当に残念でした。もしチャンピオンシップがかかっていたなら、リスクを冒さず、全く違うレースになっていたと思います。今日はリードをしっかりキープしていました。しかし、ハードブレーキングポイントの4コーナーで深く入りすぎてしまい、通常ならワイドラインでリスクを回避するのですが、今日は同じポイントからコーナーに入っていきました。今日は完全に自分のミスです。いつもならブレーキングはもっと慎重です。今日はリスクの大きい走りをしてしまいました。すでにタイトルを獲得しているのですが、一つでも多く勝ちたいと思っています。次のマレーシアに気持ちを切り替えなくてはいけません。優勝したカル(クラッチロー)におめでとうと言いたいです」

    関連:MotoGP オーストラリアGP 結果:カル・クラッチローが今季2勝目

  • ホンダ F1 「レース戦略を生かせればポイントを狙える」

    ホンダ F1 「レース戦略を生かせればポイントを狙える」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1アメリカGP 予選を振り返った。

    長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
    「本日の予選では、フェルナンドはわずかなタイム差で目標としていたQ3進出を逃し大変残念でした。明日のレースを12番手でスタートとするという、全体のレース戦略を考えればポイント獲得を望みうるポジションとなりました」

    「ジェンソンは、Q1敗退となりましたが、アタックラップ中の最終セクターで他車のトラフィックに捕まったことが大きく影響しており、マシンのパフォーマンスを表したポジションではないと思っています。このサーキットはタイヤの磨耗が厳しいため、両者ともにタイヤを自由に選択できるポジションを生かして、いいレース運びができるように戦略を立てていきたいと思います」

    関連:F1アメリカGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • 【MotoGP】 ホンダ:オーストラリアGP 予選レポート

    【MotoGP】 ホンダ:オーストラリアGP 予選レポート

    雨と風、そして寒さ。シーズンを通じて、最も難しく厳しいコンディションとなったオーストラリアGPの予選は、フリー走行で総合トップに浮上したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、2戦ぶり今季7度目のポールポジション(PP)を獲得した。

    午前中のフリー走行(FP3)は、断続的に小雨が降り続ける難しいコンディション。

    その難しいセッションで、インターミディエイトタイヤを履いてトップタイムをマークしたマルク・マルケスだが、予選前に行われるフリー走行「FP4」では、目まぐるしく変わるコンディションの中で、ウエットコンディションでマークしたタイムにもかかわらず2番手という快走を見せ、ライバルを圧倒した。

    そして迎えた予選「Q2」では、前後インターミディエイトでコースインしたが、すぐにピットに戻り、前後ともスリックタイヤにチェンジしてアタックを開始。それが功を奏し、今季7度目のPPを獲得した。

    フリー走行、予選と、路面コンディションが大きく変化する2日間だったが、ドライでもウエットでも速く、そして予選では路面コンディションを見極める判断の早さでライバルを圧倒し、2番手に0.792秒の大差をつけることに成功した。

    これで通算65回目のPP獲得となり、史上最多記録を更新。先週の日本GPでタイトル獲得を決めて、余計なプレッシャーのないマルク・マルケス、決勝では今季6勝目を目指す。

    2番手は初日のフリー走行でトップタイムをマークしたカル・クラッチロー(LCR Honda)で、今季2度目のフロントローを獲得した。FP3では、コンディションに翻ろうされ、タイムアタックするタイミングを逃して15番手。そのため、総合11番手以下による「Q1」からの予選となったが、このセッションでトップタイムをマークして「Q2」へ進出。しかし、このQ2ではタイヤ選択に迷ったことでアタックのタイミングが遅れ、悔しそうだった。決勝では、今季4度目の表彰台、そして今季2勝目に挑む。

    ホームGPを迎えたオーストラリア出身のジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、すばらしい走りをみせた。FP3では、不安定な天候の中でも積極的な走りで総合2番手。ダイレクトに「Q2」進出を果たすと、セッション終盤には3番手まで浮上して地元ファンを喜ばせた。最終的に5番グリッドとなったが、自己ベストグリッドから今季2度目の表彰台を目指す。

    負傷欠場しているダニ・ペドロサの代役として出場のニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、FP3で総合8番手につけると、FP4ではトップタイムをマーク。そして、インターミディエイトからスリックタイヤへとチェンジすることになる予選では7番グリッドを獲得した。Estrella Galicia 0,0 Marc VDSからミラーの代役として出場した第14戦アラゴンGP以来、今季2度目の代役出場となったが、8年ぶりとなるRepsol Honda Teamからの出場に気合満点。決勝の走りに注目が集まる。

    ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、午前中のフリー走行で転倒を喫し、リズムを崩して21番グリッド。決勝では追い上げのレースに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
    「ポールポジションに加えて、スリックタイヤで5周走ることができました。明日に向けて前進できることが分かったのでうれしく思っています。リアとコーナー進入時のグリップ力を高めることができそうです。FP4のウエットではとても快適でした。今週末は正しい方向へ進んでいます。この状態をキープしなければなりません。明日の決勝レースで使うタイヤはまだ決まっていません。だれがライバルになるのかも、どのようなレースになるかも分かりません。そのときの状況に合わせて、ベストを尽くしたいです。Moto2クラスの予選セッションで転倒し、メルボルンの病院へメディカルチェックに向かった弟のアレックスの幸運を祈っています。深刻でないことを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 2番手)
    「今日の結果は少し残念です。もう少しうまく走っていれば、ポールポジションを獲得できたと思います。通常はスリックタイヤを最初に使うのですが、直感に従うべきでした。Q1を終えてスリックタイヤで走ろうとしたのですが、その後、考えを変えました。それが間違いでした。マルクはすばらしいラップタイムを出しました。今週はずっとトリッキーなコンディション。Q1を走ることになり、結果的にコースのコンディションを長く経験することになりました。チームはいい仕事をしてくれました。明日が楽しみです。ファンにとって、いいレースになることを願っています」

    ジャック・ミラー(MotoGP 5番手)
    「いいスターティングポジションを獲得しましたが、完全に満足しているわけではありません。最終コーナーの出口で縁石に乗り上げなければ、もっといいタイムを出せたと思います。そこに水たまりがあって、かなりホイールスピンしてタイムをロスしました。でも、ホームGPの感触はいいです。いつもよりかなり前からのスタートになりました。天気はいつも予測不可能ですが、どのようなコンディションでも準備はできています。楽しみです」

    ニッキー・ヘイデン(MotoGP 7番手)
    「今日もまたコンディションが変わりやすい日になりました。可能性を見極めるために違うタイヤをテストしました。FP4はあまり役に立ちませんでしたが、自分の名前がトップにいるのを見られたのはよかったですし、楽しめました。Q2ではインターミディエイトでスタートしました。その後スリックに変えましたが、時間がなかったのでリアしか変えられませんでした。7番手はいいポジションだと思います。明日のウォームアップはドライで周回できることを願っています。そしてデータを収集して、決勝レースに向けて前進したいです。天気を除き、すべてがうまくいっています。チームのためにもいい仕事ができることを願っています。そして、オーストラリアで僕を代役に選んでくれた期待に応えたいです」

    ティト・ラバト(MotoGP 21番手)
    「とても難しいコンディションの週末になりました。そのため、午前中のFP3ではかなり速いスピードで転倒してしまいました。このサーキットでは、ウエットとドライのコンディションを瞬間的にスイッチするのは簡単ではありませんでした。予選では全力でプッシュしようとしましたが、うまくいきませんでした。今は決勝レースへ向けて全力を尽くすだけです」

    関連:MotoGP オーストラリアGP 予選:マルク・マルケスが通算65回目のポール

  • ホンダ F1 「まだマシンのバランスは完全ではない」

    ホンダ F1 「まだマシンのバランスは完全ではない」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1アメリカGPの金曜フリー走行を振り返った。

    長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
    「ここオースティンでの金曜日のフリー走行は、両セッションとも順調に運びました。数々のシャーシのテスト項目の確認と、サーキット特性に合わせたエンジンモードの確認などを行い、忙しくかつ実りある走行となりました」

    「FP1終了時に、ジェンソンのエンジンに若干の異常が検知されましたが、センサー交換を行った結果、走行プログラムと午後のFP2への影響は全くありませんでした。FP2では幸いにも気温と路面温度が上がり、レースを想定したロングランやタイヤのテストを行いました。まだ明日に向けたマシンのバランスは完全ではないものの、今夜はこのたくさんのデータを分析し、まずは明日の予選に向けたリファインを行います」

    関連:
    ・F1アメリカGP フリー走行2回目:ニコ・ロズベルグがトップタイム
    ・F1アメリカGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム