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  • MotoGP | ホンダ 第14戦 アラゴンGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第14戦 アラゴンGP プレビュー

    MotoGP 第14戦アラゴンGPが、9月21日(金)~23日(日)の3日間、スペインのモーターランド・アラゴンで開催される。このサーキットは、バルセロナとバレンシアからそれぞれ約200km離れたアルカニスの郊外にある。スペインGP、カタルニアGP、バレンシアGPに続くスペイン4カ所目のグランプリとして2010年にスタートし、今年で9度目の開催となる。

    モーターランド・アラゴンは一周5.078km。マレーシアのセパン・サーキットやトルコのイスタンブール・パーク・サーキットなどを手がけたドイツ人デザイナーのヘルマン・ティルケ氏によって設計された。ティルケ氏がデザインしたサーキットは、自然の地形を利用したアップダウンと、バリエーションに富んだコーナーが連続し、リズム感あふれるレイアウトが特徴です。モーターランド・アラゴンはこうした特徴に加え、2本の長いストレートを組み合わせたレイアウトになっており、パッシングポイントが多いため、選手たちから高い評価を得ている。

    過去、この大会では、11年に当時、Repsol Honda Teamから参戦していたケーシー・ストーナーが優勝。このサーキットにおけるRepsol Honda TeamのMotoGP通算100勝目を達成した。さらに12年にダニ・ペドロサ、13年にはマルク・マルケスと、Repsol Honda Teamが3年連続で優勝を果たしている。

    “フラッグ・トゥ・フラッグ”となり、不安定な天候になった14年はマルケスとペドロサが優勝争いを繰り広げたが、ウエットコンディションの中で両選手ともに転倒。再スタートしたが、マルケスが13位、ペドロサが14位と、表彰台獲得はならなかった。15年はペドロサが2位で表彰台に立ったが、マルケスは転倒リタイア。16年はマルケスがその雪辱を果たして3年ぶりの優勝を達成し、昨年はライバルを圧倒する走りで大会2連勝、通算3回目の優勝を果たし、ペドロサも2位でフィニッシュした。

    前戦サンマリノGPで2位に入り、5勝を含め今季10回目の表彰台を獲得したマルケスは、総合首位をキープするだけではなく、ランキング2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に67点、総合3位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に70点、総合4位のホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)に91点と大量リードを築いてきた。しかし、後半戦に入っての3大会(イギリスGPは中止)では、ドゥカティ勢が3連勝を達成している。この3レース、マルケスは3戦連続で表彰台に立ったが、ドゥカティ勢の後塵を拝する悔しい結果に終わった。

    現在、大量のアドバンテージを築いており、なんとしても勝利を目指す必要はないものの、今大会はマルケスにとって得意とするサーキットの一つだけに、今季6勝目が期待される。

    マルケスは、バルセロナから約100km離れたリェイダ近郊のサルベラで生まれ育った。自宅から最も近いカタルニアGPがホームグランプリとなるが、アラゴンも自宅から約170kmの距離にあるため、自身にとって第2のホームグランプリと言える。

    2010年にスタートしたアラゴンGPでは、Moto2クラスに出場した11年に優勝、12年は2位。MotoGPクラスでは、13年、16年、17年と3勝を挙げている。予選では、125cc時代の10年、Moto2時代の11年、MotoGPクラスでは13年から16年まで4年連続でポールポジション(PP)を獲得。アラゴンGPでの最速ライダーとして君臨してきた。昨年は予選で転倒を喫し5番グリッドからレースに挑んで見事、優勝を挙げた。今年は今季5回目のPP獲得とアラゴンGP4度目の優勝を目指す。また今年は、10コーナーが「マルク・マルケス・コーナー」と命名された。自身の名前が付けられたサーキットで、ファンを魅了する走りが期待される。

    このサーキットを得意とするカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)も、前戦サンマリノGPで今季2回目の表彰台に立ち、調子を上げている。今年は第2戦アルゼンチンGPでシーズン初優勝を達成するも、それ以降は苦戦が続いていた。しかし、後半に入ってからは表彰台争いの常連となり、サンマリノGPでは今季2回目の表彰台を獲得、ランキングでも6位へと浮上した。

    今年は、2戦連続3回目の表彰台獲得と、第2戦アルゼンチンGP以来の優勝を目指す。これまでアラゴンGPでは、ドゥカティ時代の14年に3位表彰台。LCR Hondaでは15年に7位、16年に5位。昨年は転倒リタイアと悔しいレースだったが、今年はその雪辱に挑む。

    前戦サンマリノGPで6位と、やっと調子が上向きになってきたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、自身にとってのホームグランプリに挑む。過去アラゴンGPでは、12年に優勝、15年に2位、昨年の大会でもマルケスに続いて2位になり、Repsol Honda Teamとして1-2フィニッシュを果たした。これまでアラゴンGPでは、予選、決勝を通じて、常にトップを狙える位置につけてきた。今シーズンを最後に引退を決めているペドロサにとっては、これが最後のアラゴンGPとなる。地元ファンの前で今季初表彰台、今季初優勝に挑む。

    前戦サンマリノGPで12位になり、ルーキー勢トップの総合16位に浮上したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は今季ベストを目指す。前戦サンマリノでは、今季2回目のQ2進出から12位でフィニッシュ。今大会は3回目のQ2進出と第4戦スペインGPの9位以上を目指す。

    総合20位の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)も、第11戦オーストリアGPで15位、第13戦サンマリノGPで13位と、中止になったイギリスGPを挟み、2戦連続でポイント獲得と調子を上げてきた 今大会は今季7回目のポイント獲得を目指す。

    Honda勢の中でまだ唯一ポイントを獲得していないトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、今大会も初ポイント獲得に向けて全力で挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「アラゴンはカレンダーの中でも大好きなサーキットの一つです。いつもは楽に、とてもうまく走れるところです。ホームの観客の前でレースをすることがとても楽しみです。今年は初めて、一つのコーナーに僕の名前が付いているので、今年は特別な週末になりそうです。とてもうれしく思っています。昨年はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)と同ポイントでアラゴンGPを迎えましたが、今シーズンはアドバンテージがあります。でも、まだまだ戦いは続きます。ドゥカティはすべてのサーキットで速く安定しているようなので、引き続き、一生懸命取り組まなければなりません。できる限り彼らとうまく戦えるように、なにか方法を見つけなければなりません。アラゴンではがんばって最初から戦闘的になりたいです。早くいいベースを見つけて、週末にしっかり備えたいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合6位)
    「インディペンデントライダーのスタンディングをリードしてアラゴンを迎えられるのはとてもうれしいことです。ミサノで3位を獲得できて、残りのシーズンへ向けてさらに自信がつきました。チームはすばらしい仕事をしてくれており、戦闘的なマシンを毎週末準備してくれています。引き続きこの調子でがんばりたいです。目標はいつも表彰台です。アラゴンは過去にいい結果を残してきたので、引き続き集中してHondaと仕事に取り組み、できる限りいい結果を残したいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
    「僕のファンクラブとホームの観客がたくさん来てくれるアラゴンは、いつも楽しみにしています。サーキットも好きです。過去にいい結果を残してきました。今回もまたいい結果を達成できたらうれしいです。早くサーキットへ行って、スペインのグランプリを楽しみたいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合16位)
    「モーターランド・アラゴンは世界チャンピオンシップにデビューした最初の年からいつも速かったので、今からレースを楽しみにしています。テクニカルなので、MotoGPマシンで走ったら、どんな感じなのか、とても楽しみです。シルバーストンではセッティングを進め、電気系統も改善できました。それをミサノで証明できたと思います。とてもポジティブな週末となり、Q2に進出、レースでもトップ10争いができました。モーターランド・アラゴンでどんなレースができるのか、とても楽しみです。ミサノのときのように今回もいいパフォーマンスができることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合20位)
    「ミサノは僕にとって厳しい週末でしたが、最後にはレースで3ポイント獲得できたので、僕やチームにとってはいい結果になりました。これからはアラゴンです。ここはHondaがとても戦闘的な場所なので、今週末は自信があります。最高峰クラスでデビューしてからは、RC213Vをサーキットに合わせて走るのに少し時間を必要としていますが、すべてのレースでポイント圏内でフィニッシュできるようにベストを尽くします」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合25位)
    「アラゴンはMotoGPマシンでまだ走ったことがないサーキットなので、レースがとても楽しみです。アップダウンがたくさんあり、テクニカルなセクションが多く難しいと思いますが、いいサーキットです。マシンの感触がよくなるようにがんばりたいと思います。これはとても大事なことです。引き続き、いつものように一生懸命取り組みたいです。今後のレースでうまくいくように、僕もクルーもみんな100%でプッシュしていきます」

  • ホンダ、アロンソのインディカー参戦にエンジンを供給せず?

    ホンダ、アロンソのインディカー参戦にエンジンを供給せず?

    フェルナンド・アロンソが2019年にインディカーに転向した場合、ホンダからエンジン供給を受けることができない可能性があると報じられている。

    フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダ時代にホンダのF1エンジンを繰り返し酷評。ホンダはインディカーにはそれは何も影響はないと繰り返しているが、一部のホンダ陣営はフェルナンド・アロンソのチームにエンジンを供給することに反対しているとも言われている。

    フェルナンド・アロンソは、マクラーレンと提携するアンドレッティ・オートスポーツから参戦すると考えられている。今月初旬にソノマで行われたテストでチーム代表のマイケル・アンドレッティは「ホンダはアロンソと何も問題はない」と主張していたが、アンドレッティのマシンからはホンダのロゴが消されていた。

    一つの要因として、フェルナンド・アロンソが、FIA世界耐久選手権にホンダのライバルであるトヨタから参戦していることも状況をさらに複雑にしていると考えられている。

    今年初め、ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史は、決定するのはホンダブランドとしてではなく、アメリカのHPDだと語っていた。

    HPDの広報担当は「アロンソはこの世代で最高のレーシングドライバーの一人であり、我々は2017年のインディ500で彼らの仕事をとても楽しんだ」と Autosport にコメント。

    「ドライバーとしてアロンソを抱えることは、どのチームやマニュファクチャラーにとっても明らかにメリットとなるだろう」

    ホンダとの提携を妨げる可能性のあるもうひとつの要素は、ホンダは既存チームへのエンジン供給を拡大し、“ほぼキャパシティの限界”に達していることにある。

    マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、インディカーに関する状況は流動的なままだと語っている。

    「この種のベンチャーを軽視することは決してできない。特に我々がインディカーへの長期的なコミットメントを開始する予定でないときは特にね」

    「我々はインディカー・シリーズやファンから、マクラーレン、そして、フェルナンドにシリーズに戻ってきてほしいという声をうれしく光栄に思っている」

    「だが、正しい場所に収めなければならない多くのパーツがある。我々はプロセスを慎重に進めているし、インディカーにコミットするときには本格的に動き出さなければならない。現在、すべてを確定させることに取り組んでいるが、急ぐべきことではない」

    マクラーレンがインディカーに参戦することを決定した場合、アンドレッティ・オートスポーツと提携すると考えられている。しかし、アンドレッティはホンダのカスタマーだが、マクラーレンはシボレーとエンジン供給契約を結ぶ可能性があるという。そして、そこにはアンドレッティ・オートスポーツとハーディング・レーシングとの関係が拡大していることが解決策になるかもしれないとされている。

    マクラーレンは、アンドレッティ・オートスポーツと自身のスタッフの協力を得て、ライバルメーカーのエンジン情報の流出を防ぐためにハーディング・レーシングを拠点にする可能性があるという。だが、そのアイデアにライバルチームのオーナーは「どちらのマニュファクチャラーも承認するとは思えない」と語っている。

    もう一つの解決策として挙げられているのが、2019年はインディ500でエド・カーペンター・レーシングと提携し、フェルナンド・アロンソのWECへの参戦が終了するのを待って、2020年からホンダがエンジンを提供するというもの。

    その一方で、アンドレッティ・オートスポーツは、近い将来にシボレーにエンジンを切り替える可能性もあるとされ、その動き2021年の新しいエンジンレギュレーションに先立ってホンダを心配させている。

    シボレーのモータースポーツ競技ディレクターを務めるマーク・ケントは、フェルナンド・アロンソ、マクラーレン、そして、アンドレッティ・オートスポーツが近い将来にシボレーのロゴを掲載する可能性を認めている。

    「F1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソがインディカーにドライバーとして加わることは、このシリーズにとってエキサイティングな可能性だ」とコメント。

    「我々は2012年にドライバーズ選手権を獲得(ライアン・ハンターレイ)したことを含め、以前にアンドレッティ・オートスポーツと成功を収めている」

    「したがって、機会があれば、再びシボレーとパートナーを組むことに関してアンドレッティ・オートスポーツはと議論することにはオープンだ」

    当のフェルナンド・アロンソは、まだインディカー参戦を決定してはおらず、10月には来季の去就を発表したいと語っている。

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ:第6戦 岡山国際サーキット 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ:第6戦 岡山国際サーキット 決勝レポート

    9月8日(土)~9日(日)、岡山国際サーキット(岡山県)で2018年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第6戦が開催された。

    レースウイークを迎えた岡山国際サーキットは活発化した秋雨前線の影響で肌寒いほどに気温が低下し、土曜日は朝から雨となった。難しいコンディションの中、午後3時15分からノックアウト方式の公式予選が行われた。

    Q1からQ3まで3セッションの結果、#5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4番手、#17塚越広大(REAL RACING)が7番手につけたが、#17塚越は予選終了後にエンジン交換をしたため10グリッド降格のペナルティーを受けることになった。またシリーズランキング2番手の#16山本尚貴(TEAM MUGEN)は9番手からのスタートとなった。

    日曜日は朝から断続的に強い雨が降る状況となった。大会審査委員会は悪コンディションを受け、決勝レースの周回数を68周(約250km)から54周(約200km)に減らした上でスタート時刻を延期することを決め、午後2時55分、レースはセーフティーカー先導で最大競技時間70分として始まった。しかしコースには雨水が溜まっており、7周の段階で赤旗提示によって走行が中断され、天候がやや回復した約1時間後に再びレースが開始された。

    再開されたレースでは#5野尻が4番手、#16山本が9番手のポジションを守ってレースを進める一方、18番手スタートの#15福住仁嶺(TEAM MUGEN)は21周目には11番手まで順位を上げ、22周目のスピンでいったん15番手まで順位を落としながらも、チームメートの#16山本に再び追いつき、さらにかわしてトップ10圏内に食い込む勢いを見せた。しかし#15福住は30周目のアトウッドカーブでブレーキミスから単独スピンしてコース上に停止。これを排除するため再度セーフティーカーがコースインし、この先導走行中に最大競技時間に達したため、レースはそのまま34周でフィニッシュを迎えた。#5野尻は4位でチェッカーフラッグを受け、選手権ポイントを2.5点(周回数規定により50%)獲得してランキング6番手につけた。#16山本は10位で無得点に終わりランキング3番手に後退したが、最終戦・鈴鹿での自力逆転王座に望みをつないだ。

    佐伯昌浩 (プロジェクトリーダー)
    「天候も含め路面状況にどう対応するかで差がついて予選順位が決まり、決勝レースはウエットコンディションの中、セーフティーカーが入ったスプリントレースになったため、速さはあってもなかなか前へ行けずに予選結果が尾を引いた結果になってしまいました。塚越選手が本来のポジションからスタートしていれば、おもしろいことになったかもしれません。山本選手のペースが少し悪かったことが心配ですが、最終戦ではボーナスポイントもあってチャンピオン争いができる状態に残ったのでポールトゥウインを目指してがんばって欲しいと思います」

    野尻智紀 (4位)
    #5 野尻智紀 「金曜日の走り出しはマシンのフィーリングがあまりよくなかったんですが、それをうまく改善して予選に臨み、難しい状況の中、うまくまとめて強さを出すことができました。決勝では、スタートディレイやセーフティーカーがありましたが、集中を切らさないよう心がけて走り切り最低限の仕事はできたと思います。ただ、トップ3台に比べると自分のマシンには足りていない部分があると感じましたし、それをもっと早く自分で発見して対処できていればこの週末はもっと違う展開にできたはずなので、そこが自分の反省点として残りました」

  • MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 決勝レポート

    終日、青空が広がったMotoGP サンマリノGP決勝は、2列目予選5番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、好スタートからトップグループに加わり、2位でフィニッシュした。オープニングラップに4番手へとポジションを上げたマルケスは、2周目に3番手に浮上すると、前を走るアンドレア・ドヴィツィオーゾ、ホルヘ・ロレンソのドゥカティ勢とトップグループを形成した。

    その後も、ドゥカティ勢の2人とマルケスは、気温27℃、路面温度41℃というレースウイークを通じてもっともタイヤに厳しいコンディションの中で1分33秒台のハイペースでラップを刻み、4番手以下にリードを広げる。その後、ドヴィツィオーゾが徐々にリードを広げ、その後方でマルケスは、ロレンソとし烈な2番手争いを繰り広げた。14周目から18周目まではマルケス。その後、ロレンソに先行を許すが、ラスト2周となった26周目にロレンソが転倒したことでマルケスが2位でフィニッシュした。ロレンソを厳しく追撃したマルケスは、24周目にファステストラップを刻むなど、プレッシャーをかけた走りが2位というリザルトを引き寄せた。

    この結果、今大会優勝のドヴィツィオーゾが総合2位に浮上したが、その差は67点。今大会7位で総合3位にダウンしたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差は59点から70点へ。今大会転倒リタイアに終わったロレンソとは91点差となり、3年連続5回目のタイトル獲得に向けて、また一歩前進した。

    フリー走行、予選で転倒を喫したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、予選6番手から粘り強い走りを見せて3位表彰台に立った。予選6番手から決勝に挑んだクラッチローは、オープニングラップは7番手だったが、3周目にジャック・ミラー(ドゥカティ)を抜いて6番手へ。5周目にマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)をかわし5番手へ。9周目にアレックス・リンス(スズキ)を抜いて4番手に浮上すると、トップグループの3台を視野に着実にラップを重ね、ラスト2周でロレンソが転倒したことで3位に浮上、27周のレースを走り切った。チームのホームグランプリでの表彰台にスタッフも大喜びとなった。

    その後方では予選11番手から好スタートを切り、ビニャーレス、ロッシ、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)らとグループを結成、接近戦を繰り広げたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が6位でフィニッシュ。今季2回目のQ2進出を果たし、12番グリッドから決勝に挑んだフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が12位でチェッカーを受けた。これでモルビデリは、今大会ノーポイントに終わったハフィズ・シャーリン(ヤマハ)を抜いて総合17位から16位へ。ルーキー勢トップに浮上した。中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、予選19番手から追い上げて2大会連続でポイント獲得となる13位でフィニッシュした。

    初ポイント獲得に気合を入れたトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は22位。予選18番手からポイント獲得圏内を走ったステファン・ブラドル(HRC Honda Team)は17番手を走行していた18周目に転倒リタイアとなった。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「このサーキットではドゥカティがとても速いことはわかっていました。実際にそうだったので、今回の表彰台はとてもうれしいです。彼らはここで事前テストを行っていますが、僕たちは行っていません。でも一生懸命戦いました。そして接戦となりました。いいスタートを切ることができました。タイヤが温まるまで少し時間がかかりましたが、フロントとのギャップを縮めました。ドヴィ(アンドレア・ドヴィツィオーゾ)が今日はとても強いことが分かったので、2位を目標にしました。ホルヘも僕より速く、3番手に下がってからは、最終ラップにアタックできるかどうかを見極めるためにプッシュし続けました。彼が転倒したことで最終ラップのアタックを待たずに2位を確実にしました。チャンピオンシップで67ポイントのアドバンテージとなりました。これはとても大事なことです。うれしいです。マシンは快適です。次戦はとても好きなアラゴンです。準備は整っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 3位)
    「チームは今週末最高の仕事をしてくれました。今回は彼らにとって、とても重要なラウンドでした。僕にとって重要なレースだったイギリスでレースができなかったので、今回にすべてを注ぎました。ベストを尽くしました。ロレンソが最後に転倒したことは僕たちにとってラッキーなことでした。とは言っても、僕たちはいい仕事をしました。チームのことを誇りに思います。これでいい形でアラゴンに向かうことができます。マーベリック・ビニャーレスとアレックス・リンスの後ろでタイムをロスしたことで、マルク(マルケス)やホルヘ(ロレンソ)に追いつけなくなってしまいました。全体的にはとても満足しています。いい形で残りのシーズンに向かうことができます」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 6位)
    「今日の6位は今週末ベストを尽くした結果です。ポジティブな部分を持ち帰らなければなりません。もちろん今日の結果は十分ではなく、目標には遠いです。マーベリックについていってリンスに近付けるようにがんばりましたが届きませんでした。トップグループのペースにもっと近付けるようにマシンのセットアップに取り組む必要があります」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 12位)
    「12位でフィニッシュしました。ホームレースでポイントを獲得することができました。トップ10をキープするためにかなりリスクを負いました。ブレーキングでかなりプッシュしましたが、数周で問題が出て、いつものようなブレーキをかけることができず、ペースを落とさなければなりませんでした。また、加速でもタイムをロスしていました」

    中上貴晶(MotoGP 13位)
    「今日は長く厳しいレースでしたが、13位でフィニッシュし、ポイントを獲得することができました。土曜日のフリー走行と予選は、セットアップがうまくいかず厳しい一日になりましたが、今日はかなりよくなりました。タイヤもフロントにハード、リアにミディアムで、いい選択だったと思います。スタートも決まり、その後もプッシュし続け、最後までミスすることなく安定したラップタイムで走り切ることができました。わずか3点とはいえ貴重なポイント獲得となりました。次のアラゴンもこの調子でがんばります」

    トーマス・ルティ(MotoGP 22位)
    「厳しいレースになりました。レースウイークを通してコーナリングに苦戦しました。ウォームアップのあと、レースに向けて大きくセットアップを変えてみましたが、思っていたほどうまく機能しませんでした。完走することは簡単ではありませんでした。プッシュすることもできませんでした。いまは次のアラゴンのレースに向けて気持ちを切り替えています。そしてもっとマシンに自信がつくようにしなければなりません」

    ステファン・ブラドル(MotoGP リタイア)
    「今日はリアにハードタイヤを選びました。そのため快適に走れるようになるまで序盤は少し慎重になりました。もちろんレース終盤にアドバンテージを得られるようにという戦略でした。残念ながら数周したらフロントから振動が出て、転倒してしまいました。何が起きたのかわかりません。ミシュランとデータを検証して、問題を話し合いたいです」

  • MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 予選レポート

    MotoGP サンマリノGPの予選は、前日の夜から朝方まで降り続いた雨の影響で路面コンディションが大きく変わり、難しいセッションとなった。その中で今季5度目のポールポジション獲得が期待されたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、2回目のアタックで痛恨の転倒を喫し5番手に終わった。1回目のアタックで1分32秒0167をマークしたマルケスは、2本目のタイヤでベストタイムを狙ったが、今大会ホンダ勢が苦戦している左高速の15コーナーでフロントが切れ込み転倒。ピットに戻り2号車でアタックしたが、転倒した際に目にゴミが入り、そのため走りに集中できず1回目のタイムを更新できず5番手に終わった。

    最高気温23℃、雲が多く路面温度も低かった初日は快調にラップを重ねたマルケスは、不安定なコンディションとなった2日目もまずまずの内容でセットアップを進めた。予選も完ぺきではなかったが、ポールポジション争いをするペースがあった。しかし、今大会ホンダ勢が苦戦している15コーナーで痛恨の転倒を喫し、今季5度目のポールポジションを獲得できなかった。しかし、ウォームアップで最後の調整をし、総合首位をキープするだけでなく、リードを広げるために全力で挑む。

    フリー走行で3番手につけたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)がマルケスに続き6番グリッドを獲得した。クラッチローは、路面コンディションの変化に苦戦。 FP4で転倒し、Q2でも転倒を喫し、思うようにタイムを短縮できなかった。しかし、決勝日は気温も路面温度も上がることが予想されるだけに、8月下旬のテストデータを活かし、今季2勝目と2度目の表彰台に挑む。

    土曜日午前中のフリー走行がハーフウエットで始まったため、総合12番手のまま予選Q1から挑むことになったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、Q1でトップタイムをマークしてQ2進出を果たした。しかし、Q2では大接戦の中で11番手グリッドだった。Q1でペドロサに続き2番手タイムをマーク、イタリアGPに続き今季2度目のQ2進出を果たしたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2回目のアタックで転倒を喫し12番手グリッドだったが、気合の入った走りに大きな拍手が送られた。

    以下、ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Honda Team)が18番手、中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)は路面コンディションの変化に苦戦して19番手、トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は23番手、3選手ともに後方からの追い上げに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
    「予選で2度目のアタックをしているときにフロントから転倒してしまいました。僕にはマージンがあって、もっと前進できると思っていたので、自分自身に怒りを感じました。急いでピットに戻り、マシンに飛び乗ったときに初めて目になにか入っていることに気付きました。それで集中力が無くなってしまいました。いくつかミスをしてしまい、あまり正確な走りができませんでした。そのためアドレナリンがあったにも関わらず完ぺきな周回ができませんでした。リズムはいいです。マシンは快適です。ユーズドタイヤで走ったFP4はよかったので、とにかく明日のレースまで待たなければなりません。転倒はともかく、今日はすべてとてもうまくいきました。2列目からのスタートということは、1周目にかなり注意しなければならないということですが、明日は表彰台を目指して戦いたいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
    「少し残念な結果でした。最後のラップで間違ってしまったのかもしれません。残り2秒でフィニッシュラインを通過しました。タイミングは完ぺきでした。あと0.1秒速かったらフロントローを獲得できたのですが、(ホルヘ)ロレンソにもっと近づけると思い、プッシュして転倒しました。これは僕のせいです。フロントタイヤにかなり苦戦しました。ハードオプションは左側に十分なグリップがなく、ミディアムオプションは右側が柔らかすぎました。今日はポジティブなことを持ち帰らなければなりません。それはFP3とFP4で、中古タイヤで速かったことです。ロレンソに今のところアドバンテージがありますが、明日はいいペースで戦えると思います。3列目になりそうだったことを考えれば、セカンドローのポジションには満足しています。タイムが接近しているので明日のレースが楽しみです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 11番手)
    「今日はQ1で最速タイムを出すことができました。ラップタイムはかなりよくなりました。でもQ2では前進できず、ほぼ同じようなラップタイムしか出せませんでした。悪くはありませんが、今日はみんな接戦だったので十分ではありませんでした。このサーキットはスターティングポジションが重要なので、少しフラストレーションがたまっています。ブレーキングでは十分な強さがあるのですが、全体的に加速で少し足りないものがあります。もちろんいいスタートを切ることが重要になります。とにかく明日どうなるか、様子を見たいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 12番手)
    「今日の仕事にはとても満足しています。レースに向けていいペースがあります。ホームサーキットが僕を後押ししてくれているのだと思います。今はレースに集中して、2つのオプションの中から正しいタイヤの選択をしたいと思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 18番手)
    「今日はマシンのセットアップとマッピングにかなり取り組みましたが、問題を解決するために思った以上に時間がかかりました。午前中の湿ったコンディションでは、いいフィードバックを得るのは簡単ではありませんでした。そのためFP4でもテストを繰り返ししなければなりませんでした。もちろん一番の目標はそれです。いいパフォーマンスにするためには少し時間がかかりましたが、最終的にまずまずのラップタイムを出すことができました。レースペースは悪くありません。18番グリッドからまだいくつかポジションを上げられると思うのでベストを尽くしポイントを獲得したいです」

    中上貴晶(MotoGP 19番手)
    「夕べから降り続けた雨の影響で路面のコンディションが大きく変わり、難しい一日になりました。特に電子制御の部分でいろいろやったのですが、なかなかいい方向にいきませんでした。エンジンブレーキ、トラクションコントロールなど、うまくバランスが取れませんでした。昨日課題になった車体は元の状態に戻しているので、決勝もこのままでいきます。明日のウォームアップで電子制御を確認したいです。タイヤは前後ミディアム、もしくはフロントがハード、リアがミディアムのどちらかになると思います。8月のテストとはかなり違うコンディションで難しいレースになりそうです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
    「トリッキーなコンディションで簡単な日ではありませんでした。FP3で転倒してしまったので、FP4ではマシンのフィーリングをよくするために仕事に取り組まなければなりませんでした。一番の問題はコーナリングです。ウォームアップで解決策を見つけられることを願っています。予選ではもっといいラップタイムを出せるペースがあったと思います」

  • MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    MotoGP 第13戦サンマリノGPのフリー走行は終日、雲の多い天候となったが、FP1、FP2ともにドライコンディションとなり、Honda勢は予定されていたそれぞれのメニューに取り組んだ。

    Repsol Honda Teamを除く2チームは、8月下旬にミサノでテストを実施しているため、そのときのデータを基に走行を開始したが、テスト時に比べて気温も路面温度も低かったことから、コースインするたびにセットアップを調整する一日となった。

    その中で、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が積極的な走りで3番手につけ、Honda勢最上位。総合首位で今季6勝目と大会2連覇を狙うマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、テスト走行をしていないためタイヤテストに集中して5番手。ホームグランプリに闘志を燃やすフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は10番手と、それぞれ好調なスタートを切った。

    自身にとってのホームレースとなるはずだった前戦イギリスGPがキャンセルになり、フラストレーションが溜まっているクラッチローは、チームにとってのホームグランプリとなる今大会に闘志を燃やしている。FP1は2番手、FP2では3番手と一つポジションを落としたが1分33秒台でラップを刻み、セッション終盤には前後に新品タイヤを投入し、トップから0.187秒差の3番手につけた。

    タイトなコーナーが連続するミサノは、毎年、大接戦となるが、不安定な天候が続いているため、FP2はQ2進出を賭けた厳しいアタック合戦となった。その中で総合首位につけるマルケスは、これまで通りFP1、FP2ともにセッション1セットで連続走行を行い5番手につけた。FP1は前後にミディアム、FP2はフロントにミディアム、リアにソフト。ライバル勢が新品タイヤを入れてアタックする中で、1セッション1セットで好走を見せるマルケスの走りは際立っており、今季5回目のポールポジション(PP)獲得を期待させるものだった。

    モルビデリは8月にミサノで行ったテストデータと、決勝レースは中止になったものの前戦イギリスGPで試したセットアップが今大会の好走に大きく貢献し、10番手からの好調なスタートに繋がった様子だ。

    2年ぶり3回目のサンマリノGP制覇を狙うダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、土曜日のウエットコンディションを想定して、Q2進出のためにトップ10内を狙ったが、わずかに届かず12番手に終わった。課題はセクター2とセクター4で、明日はQ2進出と好ポジションの獲得に全力を尽くす。

    フリー走行初日はトップから1秒差以内に15台がひしめく接戦となり、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は順調にタイムを短縮したが、転倒した影響もあり初日総合では16番手。ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Honda Team)は19番手、初ポイント獲得を狙うトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は23番手だった。

    カル・クラッチロー(MotoGP 3番手)
    「FP1とFP2、そしてFP3は、予選に向けてリズムをつかむことが重要な仕事になります。今日のFP1とFP2では、みんなが違うタイヤを違うタイミングで使っていましたが、これまで通りの手順でセットアップを進めました。全体的にマシンの感触はよく、チームはとてもいい仕事をしています。引き続き、戦闘的になれると思います。今日の唯一の問題は、フロントタイヤが少しロックすることです。この状況を改善するために、引き続き取り組まなければなりません。全体的にはいい一日になりました。今日の結果には満足しています」

    マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
    「とてもうれしい一日になりました。最初からいいセットアップでスタートすることができました。そして、とてもいい仕事ができました。FP2でも、引き続き前進することができました。ほかのライダーたちは2週間前にここでテストをしているので、僕たちは正確にすべての仕事に取り組むように努力しました。そして今日のペースにはとても満足しています。マシンの感触はよく、うまく走ることができました。目標はいつものように決勝に向けて仕事をすることだったので、セッション終盤に新品タイヤを使いませんでした。明日どうなるかは様子を見たいです。多くのライダーはすでに速いラップを刻んでいますが、僕たちもすでにタイムをマークしています」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 10番手)
    「いい日でした。レースに向けて価値のある仕事がたくさんできました。事前にこのサーキットをMotoGPマシンで走っていたので、今日はそれがアドバンテージになりました。今のところ、いい状態に仕上がっています。また、シルバーストンで試したいくつかのセットアップのオプションが、ここでもうまくいっています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 12番手)
    「今日は少し複雑でした。雨が降ると思っていたので、トップ10に入れるようにプッシュしなければならず、厳しい接戦になりました。幸いにも、終日、ドライセッションになったので、セットアップに集中しました。今日はわずかの差でトップ10を逃したので、明日もドライコンディションになり、前進できることを願っています。今のところセクター2とセクター4があまりうまくいかないので、このパートを改善し、もっと速くなれるようにがんばらなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 16番手)
    「8月にテストしたときとコンディションが大きく変わりました。今日は気温も路面温度も低く、テストのときはハードコンパウンドがベストでしたが、今日のコンディションには合いませんでした。マシンのセットアップはテスト時のベストの状態でスタートし、午後は少しセットアップを変えました。ホイールベースを長く、車高を上げたのですが、その結果、フロントの安定性が薄くなり、15コーナーでフロントからあっという間に転んでしまいました。明日は元の状態に戻してスタートします。今日はコーナーリングスピードは速かったのですが、ストレートで伸びがなく、その原因を探っています。明日はQ2進出を目指してがんばります」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 19番手)
    「コンディションは2週間前のテストのときとかなり違ったので、違うフロントタイヤを使いました。午後は気に入っているタイヤの使用を我慢しなければなりませんでした。明日、あさってに向けてキープしたかったからです。FP2ではラップタイムとレースペースで前進できました。しかし、フロントタイヤの左側のフィーリングが完全ではなく、少しセットアップを調整しなければなりません。FP1とFP2で、いくつか違うことを試しました。明日は最良のセットアップを見つけなければなりません。前進できると思います」

    トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
    「テストのときはポジティブな仕事ができたのですが、今日の路面コンディションは違いました。午前中のセッションはテストのときよりも遅く、グリップに苦しみました。午後はソフトタイヤを試しましたが、うまくいかず、思うようには進まない一日でした。明日はプランを変えてレースのセットアップを理解しなければなりません。今のところ期待していたようなスピードはありません」

  • MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP 第13戦サンマリノGPが、9月7日(金)~9日(日)の3日間、イタリアのアドリア海に面したミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催される。このサーキットは、2011年のマレーシアGPにおいて、不慮の事故で亡くなったマルコ・シモンチェリ選手に敬意を表し、12年にミサノ・サーキットから現在の名称へと変更された。

    ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(以下ミサノ・サーキット)は、1993年にイタリアGPが開催されたのを最後に、2006年までグランプリの舞台から外れ、サンマリノGPも93年のムジェロを最後に開催が中断されていた。しかし、07年にコースの全面改修を受け、14年ぶりにグランプリの舞台として復活。同時にサンマリノGPも復活し、今年で12年目を迎える。

    ミサノ・サーキットは従来左回りのコースだったが、07年の大改修で右回りに変更された。そのときのコース全長は4.180km。08年にはコースの一部が改修され、4.226kmに延長された。

    低中速のコーナーが連続するテクニカルコースで、リズミカルな走りを要求される。ホンダ勢としては、直近11年の大会で、10年にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が勝利、15年は“フラッグ・トゥ・フラッグ”の難しいレースとなる中、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が大会初制覇を果たした。16年はペドロサが、6年ぶり2度目の優勝を果たし、昨年はウエットコンディションの中でマルケスが2度目の大会制覇と、Honda勢が3連覇を達成している。以前のサンマリノGPは、シーズンを通じてRC213Vが最も苦手とするサーキットだったが、それを克服した。今年は4年連続の勝利を目指す。

    前戦イギリスGPは、雨の影響で大会がキャンセルされた。1980年のオーストリア大会以来、実に38年ぶりのことで、選手たちはもちろん、レースファンにとっても残念なレースウイークとなった。その結果、今年は全19戦を予定していたが、18戦でタイトル争いをすることになり、ここからの7戦、ライダーズタイトル、コンストラクターズタイトル、チームタイトルでリードするHondaは、3冠制覇に向けて全力を尽くすことになる。

    前戦イギリスGPがキャンセルになり、第11戦オーストリアGPを終えて総合2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に59点差をつけて総合首位に立つマルケスは、今季6勝目と3度目の大会制覇に挑む。

    過去のサンマリノGPでは、10年に125ccクラスで、11年と12年にはMoto2クラスで優勝している。最高峰クラスでは15年に優勝、16年は4位だったが、昨年は、サンマリノGPで優勝したことでタイトル獲得に大きな弾みをつけた。今季は、総合首位をキープすることはもちろん、2位以下にリードを広げることが最大の目標となる。通算6度目のサンマリノGP制覇が期待される。

    サンマリノGPを得意とするペドロサは、今季初表彰台獲得に闘志を燃やしている。これまでサンマリノGPでは、09年に3位、10年に優勝、11年に2位、13年と14年が3位と表彰台の常連となっていた。“フラッグ・トゥ・フラッグ”になった15年は9位と低迷したが、16年は大会2度目の勝利。ウエットコンディションになった昨年はタイヤのパフォーマンスを引き出せず14位と苦戦した。今年はシーズン初の表彰台と3度目のサンマリノGP制覇に挑む。

    Repsol Honda Teamは、8月下旬にミサノ・サーキットでテストを実施。準備はできている。しかし同サーキットでは、ライバル陣営もテストを実施しているだけに、初日から厳しい戦いになりそうだ。

    ホームグランプリとなった前戦イギリスGPがキャンセルになったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、今大会、その悔しさをぶつける大会となる。昨年の大会はウエットレースで転倒を喫したが、再スタートを切って13位でフィニッシュ。熱い走りでファンを喜ばせた。今年はシーズン2勝目、そして今季2度目の表彰台獲得に挑む。

    MotoGPクラスのルーキー勢もミサノで事前テストを行い、今大会に向けて準備を進めている。総合17位でホームグランプリを迎えるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、今季2度目のQ2進出とスペインGPの9位をしのぐベストリザルトに闘志を燃やしている。総合21位の中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)も、ミサノではMoto2時代に3度表彰台に立っている得意のコース。今大会は4回目のQ2進出とシングルフィニッシュを目指す。総合24位のトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も、初ポイント獲得に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「ミサノはツィスティでほかのサーキットに比べると低速のサーキット。ブレーキングと加速がとても多いレイアウトです。過去、僕たちとは相性がよく、いい思い出がたくさんあります。次の日曜日もまたいい思い出を増やしたいと思います。昨年はマシンの感触がよく、思ったように走ることができました。今年も金曜日のフリー走行では、いつものメンタルでコースに出たいです。どのような状況にも合わせていく準備はできています。路面のコンディションとグリップを理解して、セッションごとに前進できることを願っています。週末はずっと天気がよく暖かくなることを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「残念ながらホームグランプリだったシルバーストンではレースができませんでした。でもミサノもまた重要なラウンドです。ムジェロとともに、LCR Teamにとってはホームなので、最も忙しいラウンドの一つになります。昨年は指をケガした状態で大会に挑み、ウエットのレースで転倒してしまい、13位でフィニッシュしました。ミサノはあまり得意なサーキットではありませんが、今週末の目標は全く違います。現在チャンピオンシップ8位ですが、レースでは、その順位よりいい結果が出せると思います。表彰台に立つことがいつも最優先ですが、ポイントを獲得することが今はとても重要です」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
    「ミサノではいい天気になって、すべてのセッションをうまく活用できることを願っています。このサーキットは、少しバンピーですが好きです。グリップレベルは、午前中と午後のセッションでかなり変わることがあり、難しくなります。タイヤの選択はとても重要です。いつもとても熱狂的なファンがスタンドを埋めますが、この雰囲気も好きですね。グランドスタンドいっぱいの観客の中で戦うことが楽しみです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合17位)
    「ミサノはとてもよく知っているサーキットなのでとても楽しみです。すでにMotoGPマシンでテストも行ったので、重要なデータを集めることができました。Hondaのパッケージで経験を積むことができたので、ポジティブな週末になると思います。応援に来てくれるすべてのファンのためにできる限りいい結果を出せるようにベストを尽くします。力強い週末になることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合21位)
    「正直、シルバーストンでレースができなかったので、早くRCVに乗りたいと思っています。ミサノは僕にとって特別な週末になると思います。まずはいい思い出があります。Moto2クラスで3度表彰台に上がりました。でもいつも言っているようにMotoGPマシンで走るとすべてのサーキットは変わってきます。2010年にミサノでショーヤ(富沢祥也選手)が亡くなったので、僕にとっては特別なレースになります。僕たちは友達で、日本で一緒にレ―スをしていました。ミサノへ行くたびに彼のことを思いながら戦っています。今週末はホームグランプリを迎えるチームにとって、とても重要な週末になります」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合24位)
    「ミサノは好きなサーキットです。シルバーストンは悪天候のため、難しい状況となりました。今大会は何事もなく週末を過ごせることを願っています。ミサノではテストを行いました。一日のみのテストでしたが、興味深いセッションとなりました。MotoGPマシンで走ったことのあるサーキットでレースウイークをスタートします。テストのときはとても暑かったので、そのときと同じようなコンディションになり、テストのインフォメーションが役に立つことを願っています」

  • 鈴鹿10時間耐久レース | ホンダ 決勝レポート

    鈴鹿10時間耐久レース | ホンダ 決勝レポート

    鈴鹿サーキットの伝統的イベント鈴鹿1000kmは、世界中からGT3車両を集め、「サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース」として開催されることになった。真夏の過酷な条件下、量産車を改造して製作した競技車両が戦う伝統のスタイルに装いを改めたレースに、#10 Honda Team MOTUL(山本尚貴/武藤英紀/中嶋大祐)、#34 Modulo Drago CORSE(道上龍/大津弘樹/小暮卓史)、#777 CARGUY Racing(木村武史/横溝直輝/ケイ・コッツォリーノ)と3台のHonda NSX GT3が出場した。

    土曜日の公式予選は台風一過、夏の太陽が照りつける中で行われ、#34 Modulo Drago CORSEが23番手、#10 Honda Team MOTULが24番手、#777 CARGUY Racingが27番手から10時間の決勝レースに臨むことになった。

    迎えた決勝の日曜日も晴天となり、午前10時のスタート時点で気温は32℃、路面温度は42℃に達し、マシンにもドライバーにも過酷な条件となった。3台のNSX GT3はクリーンスタートしたが、#34 Modulo Drago CORSEが序盤に他車との交錯によりドライブスルーペナルティーを受けて遅れ、#10 Honda Team MOTULが前へ出た。

    スタート後5時間が経過し、レースを折り返した段階で、#10 Honda Team MOTULは22番手を走り、#34 Modulo Drago CORSEが25番手、#777 CARGUY Racingが26番手に続きます。#34 Modulo Drago CORSEは、#10 Honda Team MOTULとほぼ同じペースで追い上げますが、#34と#777の2台は燃料系の不具合に起因すると見られるエンジン不調のため、早め早めのピットストップを余儀なくされ徐々に遅れていった。

    #10 Honda Team MOTULは、山本のドリンクホルダーにトラブルが起きた以外はほぼトラブルなく着実な周回を重ねて10時間を走りきり、トップから4周後れの18位で午後8時過ぎのチェッカーフラッグを受けた。#34 Modulo Drago CORSEは6周遅れの21位で完走し「メディア賞」を受賞した。また、#777 CARGUY Racingも8周遅れの23位(プロアマクラス7位)で、出走したNSX GT3は3台とも完走を果たした。

    中野信治監督
    「チーム監督は初めての経験で、時間のない中、すべてが急ごしらえだったこともあり、いろいろなことを勉強しなくてはなりませんでした。慣れないクルマ、慣れないタイヤで、まとめるのは大変でしたが、メカニックたちもドライバーたちも、まったくミスなくレースをやりきってくれました。結果として順位は決して上ではありませんでしたが、たいへん素晴らしい経験をさせてもらいました。やはりヨーロッパのドライバーたちは上手かったですね。彼らと対等に戦えるドライバーをもっと大勢育てていかなければいけないと、改めて使命のようなものを感じました」

    道上龍監督兼選手
    「(3週間前の)富士のGTでクルマが全損したときは絶望感にとらわれましたが、これではいけないと思い直してさまざまな方に協力をいただいてここに来られました。ぶっつけ本番の新車なので初期のトラブルが出てもおかしくないのに、メカニックがいい仕事をしてくれて大きなトラブルもなく走りきれたので本当によかったです。ドライバーとしては、タイヤの違いがあって、それに合わせきれず、リヤのスタビリティーに気を遣いながら走らざるをえなかったので精神的に疲れました。ただ、長いレースを走りきれたので自信ができました。そして思いがけず“メディア賞”をいただき、ありがとうございました。これを励みに、次のSUGOのGTではいい結果を残せるようチーム一丸となってがんばります」

    第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース 結果

    順位 No. クラス チーム マシン ドライバー 周回 タイム/差
    1 888 Pro Mercedes-AMG Team GruppeM Racing メルセデスAMG M.エンゲル
    R.マルチェッロ
    T.ヴォーティエ
    276 10:00’32.584
    2 43 Pro Mercedes-AMG Team Strakka Racing メルセデスAMG L.ウィリアムソン
    M.ゲーツ
    A.パレンテ
    276 +31.635
    3 6 Pro Audi Sport Team Absolute Racing アウディ M.ウィンケルホック
    C.ハース
    K.ファン・デル・リンデ
    276 +32.901
    4 66 Pro AUDI SPORT TEAM WRT アウディ C.ミース
    D.バンスール
    F.ヴァルビッシュ
    276 +33.153
    5 00 Pro Mercedes-AMG Team GOOD SMILE メルセデスAMG 谷口信輝
    片岡龍也
    小林可夢偉
    275 +1Lap
    6 08 Pro Bentley Team M-Sport ベントレー A.ソウセック 
    M.ソレット
    V.アブリル
    275 +1Lap
    7 44 Pro Strakka Racing メルセデスAMG A.タンベイ
    O.ローランド
    M.ブーク
    275 +1Lap
    8 21 Pro Audi Team Hitotsuyama アウディ R.ライアン
    富田竜一郎
    A.ピカリエロ 
    275 +1Lap
    9 17 Pro AUDI SPORT TEAM WRT アウディ J.デニス
    S.レオナルド
    S.ファン・デル・リンデ
    275 +1Lap
    10 75 Pro-Am SunEnergy1 Racing メルセデスAMG K.ハブル
    M.グルニエ
    L.シュトルツ
    275 +1Lap
    18 10 Pro Honda Team MOTUL ホンダ 山本尚貴
    武藤英紀
    中嶋大祐
    272 +4Laps
    21 34 Pro Modulo Drago CORSE ホンダ 道上龍
    大津弘樹
    小暮卓史
    270 +6Laps
    23 777 Pro-Am CARGUY Racing ホンダ 木村武史
    横溝直輝
    ケイ・コッツォリーノ
    268 +8Laps
  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    MotoGP イギリスGPの予選は、断続的に降る雨の影響で、路面コンディションが安定しない一日となった。午前中のFP1はところどころウエットパッチが残る難しいコンディション。午後のFP4はドライからウエットへ。そして、Q1、Q2は、ともにウエットコンディションとなった。

    バンピーな路面に加えてウエットコンディションという難しい状況。FP4の転倒事故と赤旗中断の影響で、25分遅れでスタートしたQ1はウエットから路面が乾いていく微妙なコンディションだった。

    路面が乾くのを待って予定より1時間遅れで行われたQ2は、ライン上が乾いているパートと完全に濡れているパートに分かれ、すべての選手がレインタイヤで走行するという今季もっとも複雑な路面状況となった。

    そのためアタックするタイミングで目まぐるしくポジションが入れ替わることになり、地元ファンの声援を受けて熱走を見せたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が4番手、路面コンディションを見極めながらアタックしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が5番手と、2人のHonda勢が2列目から決勝に挑むことになった。決勝日の天気予報は雨。そのためにも最低でも2列目までに並びたいとコメントしていたクラッチローとマルケスが、ともに目標を達成。決勝では優勝もしくは表彰台を目指す。

    フリー走行で総合11番手。FP4でも10番手につけたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が13番グリッドを獲得。チームメートのトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、フリー走行で総合22番手だったが、難しいコンディションとなったQ1では今季ベストの5番手。ベストグリッドとなる15番グリッドを獲得し、今季初ポイント獲得に向けて大きく前進した。

    初日15番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行でポジションアップをするチャンスを逃し総合16番手。Q1からQ2進出を目指し、快調にラップを刻んだが、タイヤのオーバーヒートでポジションダウン。16番グリッドから決勝に挑む。

    初日11番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、午前中のFP3で、微妙な路面コンディションに足下をすくわれて転倒し、総合13番手に後退。ウエットコンディションとなったQ1では、前後ソフトレインを選択したが、タイヤと路面のマッチングが悪く19番グリッドへとさらに後退した。しかし、調子は悪くないだけに決勝では追い上げのレースが期待される。

    カル・クラッチロー(MotoGP 4番手)
    「フロントロー、もしくはポールポジションを獲得したかったので本当に残念です。でもこのパッケージとマシンでベストを尽くしました。明日のレースは集中しなければなりません。そしてどうなるか様子を見なければなりません。残念ながら天気はあまりよくなさそうです。明日、予想される雨の量では走れないと思います。ライダーたちがリスクを回避させるための判断をするべきです。これが最善の決断だと思います。特に僕のイギリスのファンのためにいいレースになることを願っています」

    マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
    「今日のコンディションは特別でした。フラッグ・トゥ・フラッグとは違い、路面がドライからウエットへ、そしてその逆になったりしました。難しいコンディションだったの、この結果には満足しています。コース上の一部は完全にウエットで、ほかの部分は完全にドライでした。自分のライディングスタイルがアグレッシブだったせいなのか、それとも正しいバランスを見つけることができなかったせいなのか、少し苦戦しました。それでも、とにかく一日を乗りきり、2列目を獲得しました。フロントローとはわずか数メートル差です。これはポジティブなことです。明日もまたトリッキーな日になりそうです。大雨が降る可能性もあるので、路面コンディションを分析して、フロントを維持できるように努力することが重要になります。もし、今日のFP4のようなコンディションになったら、レースはできません。アクアプレイニングはとても危険です。転倒しそうになりました。多くのライダーが次々に転倒しました。この状況をふまえてレースディレクションはどうするべきか考える必要があります。でも彼らには多くの経験があるので、最善の決断をしてくれると思います」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 13番手)
    「今日はコース上にウエットとドライの部分があり、複雑でした。でも速いラップを刻むために全力をつくすことができました。 Q2進出までもう少しでした。 FP4で突然雨が降り始め、雨の壁が現れ、フロントタイヤのグリップがなくなりました。転倒は免れませんでした」

    トーマス・ルティ(MotoGP 15番手)
    「今日のコンディションは特別でした。シーズンベストの予選結果を達成できてとてもうれしいです。その前のセッションは突然の雨でディレイし、Q1は半分ドライ、半分ウエットだったので、スムーズなタイヤで走ることができませんでした。そういう状況の中で速く走ることができ、いいタイムを出すことができました」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 16番手)
    「Q2へ進むことができませんでした。自分のミスです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。路面がドライとウエットのハーフ・アンド・ハーフだった時、タイヤはドライのセクターで温まり、ウエットを走るときはいい温度になっていたので、感触はよかったです。実際、タイヤは温まりすぎていました。そのため最後のアタックは途中でやめました。Q2進出にわずかに届きませんでした。完全に自分のミスです。明日がどうなるかは様子を見たいです。予報は雨なので難しいレースになりそうです。FP4の最後にアクアプレイニングが起きたとき、僕はコース上にはいませんでした。でも何が起きたのかは見ました。マルクは非常に危険だと話していました。明日のコンディションがどうなるか様子を見なければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 19番手)
    「難しいコンディションでした。どういう状況かわからなかったので、安全策で前後ソフトで走り始めたのですが、ソフトでは柔らか過ぎて、思うようにタイムを短縮できませでした。ここはコースが長く、マシンチェンジ、タイヤ交換するためにピットに戻るのはタイムロスが大きく、そのまま走り続けることにしました。昨日のセーフティーコミッションで雨になったときの安全性が課題として出ていましたが、予想以上に難しい路面コンディションでした。今年はウエットで走った時間が多くないので、とにかく、安全性を優先しました。Q1が終わり、振り返ってみれば、アウトラップを終えたときにピットに戻るべきだったかなと思います。そういう意味では完全に判断ミスでした」

  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP 第12戦イギリスGPのフリー走行は、ときおり青空が広がるも、終日雲の多い天候となった。

    午後に行われたMoto3クラスのFP2は、セッション中盤に小雨が降り、Moto2クラスのFP2はセッション開始直後に本格的な雨になり、ウエットコンディションとなった。

    FP1、FP2ともにドライコンディションとなったMotoGPクラスは、ホームグランプリに気合十分のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)がFP1で4番手、FP2ではトップのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)と0.005秒差の2番手と好走を見せ、地元ファンからは大きな拍手が送られた。

    今年、路面の全面改修を行ったシルバーストンだったが、7月にはF1グランプリが開催されており、路面コンディションはあまりよくなかった。選手たちからは「昨年とほとんど変わらない。よりひどくなった箇所も」という声もあり、厳しい条件の中での走行となった。その中で順調にセットアップを進めたクラッチローには、16年以来、2年ぶりのポールポジション(PP)獲得と、それ以来の表彰台獲得と優勝への期待が集まっている。

    総合首位のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、昨年のデータを基に走行を開始したが、路面改修で条件が変わり、セットアップに苦労しました。そのためFP1ではフロントからのスライドで軽い転倒を喫し10番手と出遅れたが、FP2にかけて順調にセットアップを進め、最終的に4番手へと浮上。2日目のフリー走行と予選に向けてベースのセッティングを作ったマルケス。予選では2年連続5回目、シルバーストンでは通算7回目のPP獲得に挑む。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は11番手と、まずまずのスタートを切った。今大会は、ドイツGPで試した高速コーナーとブレーキングで安定するジオメトリーでスタートし、順調にコース攻略を果たした。2日目のフリー走行ではトップ10を目標に、ダイレクトでのQ2進出を目指す。

    今季初表彰台、初優勝を目指すダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、バンピーな路面と強い風に苦戦して15番手。前戦オーストリアGPでタイヤの選択に失敗してノーポイントに終わったフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は14番手。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は21番手と出遅れたが、ともに2日目のフリー走行と予選でのタイム短縮とポジションアップに挑む。

    カル・クラッチロー(MotoGP 2番手)
    「最高の日とは言えませんが、常に前進したいと思っています。今日のポジションにはもちろん満足していますが、マシンの感触に関しては、十分に満足しているわけではありません。しかし、レースウイークの取り組み方、そして、チームの仕事には満足しています。日曜日の天気が心配です。ドライコンディションで勝てるペースがあるので、どちらかといえば、ドライレースが望ましいです。シルバーストンのことを悪くは言いたくはありませんが、路面はよくありませんでした。それでもすばらしい仕事ができたと思うし、大会の運営も順調です。3カ月前にここを走ったときはフラットで完ぺきでした。今は、バンプがたくさんあります。特にMotoGPマシンのような馬力のあるバイクには乗りづらいです。今日は風も強く、みんなにとって難しい一日でした」

    マルク・マルケス(MotoGP 4番手)
    「レースウイークのスタートとしてはあまりうまくいかなかったので、FP2の最後のスティントにはとても満足しています。マシンはあまり快適ではありませんでした。少しスライドもありました。昨年のベースのセットアップがうまく機能せず、バンプと風、そして新しいアスファルトに苦戦しました。すべて見直し、FP1からFP2にかけて大きく前進することができました。方向性も見えたのでとてもポジティブでした。チームはすばらしい仕事をしてくれました。さらに改善しなければならないことがいくつかあるので、明日もこの調子で続けたいと思います。でも重要なことはトップからそれほど離れていないところにいるということです。明日はフロントロースタートを目指しがんばります。もしそれが不可能だったら、2列目より下がらないようにしなければなりません。なぜなら日曜日は雨になる可能性が高く、なるべくフロントローに近いところからスタートすることが重要になるからです」

    中上貴晶(MotoGP 11番手)
    「今日は順調でした。予想通り、Moto2で走っていたシルバーストンとは、かなり違う印象でした。今日はFP1でバレンティーノ(ロッシ)(ヤマハ)の後ろにつくことができて、MotoGPで走るシルバーストンの攻略が一気に進みました。ブレーキングポイント、マシンを起こすタイミングなど、いいヒントをもらいました。それがなければもう少し時間がかかったと思います。最後、トップ10で終われなかったのが残念でしたが、初日としてはいい順位だと思います。路面が改修されたことでグリップは上がっていると思いますが、バンピーな路面には変わりありませんでした。スピードが速いので、正直、かなりひどい感じがしました。風の影響もありました。明日はダイレクトでQ2に進出したいですが、それがかなわないときはQ1からQ2進出を目指したいです。最悪でも4列目までに並びたいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 14番手)
    「MotoGPマシンでサーキットを学ぶ一日だったことを思えば、今日はいい日でした。まだいくつか調整しなければならないことはあります。自分のレースペースをほかの選手と比較して慎重に分析してみましたが、かなり戦闘的だと思います」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 15番手)
    「新しいアスファルトの感触がもっといいことを願っていましたが、残念ながらまだバンプがありました。そして風もあり、マシンにかなり影響を受けました。午後は前進できて、トップ10まで追い上げましたが、セッションの最後までそれをキープできませんでした。明日はマシンのセットアップを進めなければなりません。テストをしなければならないスペックもあります。タイヤの選択にも取り組まなければなりません」

    トーマス・ルティ(MotoGP 21番手)
    「新しいアスファルトになったシルバーストンを走るのをとても楽しみにしていましたが、まだいくつかバンプは残っていました。午前中のペースはよくて、誤ったセットアップの方向へ向かうこともなく、FP2ではさらに速く走ることができました。バンプに乗り上げたときに、もっと走りやすくなるような方法を見つけなければなりません」