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  • MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP プレビュー

    2018年のMotoGP後半戦のスタートとなる第10戦チェコGPが、8月3日(金)~5日(日)の3日間、チェコ第2の都市ブルノで開催される。チェコGPは、1993年にスタートして今年で26回目。チェコスロバキア時代を含めると、今年で42回目という長い歴史を誇る。

    8月開催のグランプリとして定着しているチェコGPは、毎年10万人を超える大観衆が、オートモトドラム・ブルノ・サーキット(以下、ブルノ)に集まる。

    2011年は15万5400人、12年は13万9232人、13年は14万2030人、14年は13万8312人、15年は13万8752人。3日間合計では毎年20万人以上の最多入場者数を記録し、15年は24万8434人にも上った。しかし、オーストリアGPとの連戦となった過去2年は、決勝日が8万人台、3日間合計でも18万人から19万人と例年に比べて観客数がやや減少しているが、今年はどの大会も観客数が増加しているだけに、チェコGPも決勝日に10万人、3日間で20万人を超える観客が予想されている。

    チェコGPの開催されるブルノは、自然の地形を利用した中高速コーナーが連続するサーキットで、パッシングポイントも多く、毎年、熱戦が繰り広げられる。最大の特徴は、コース中盤に設けられた7つのコーナーで一気に73mを下り、その下った分を最終コーナーに向かうストレートで一気に駆け上がる独特なレイアウト。リズム感あふれる走りが実現するため、選手たちにも好評なサーキットだ。

    Repsol Honda Teamは過去7年で5勝を挙げている。11年にケーシー・ストーナー、12年にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、13年にマルク・マルケス(Repsol Honda Team)、14年に再びペドロサ、15年はHonda勢は優勝を逃したが、16年はカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)、昨年は“フラッグ・トゥ・フラッグ”という難しいレースをマルケスが制した。

    シーズン前半戦を総合首位で折り返したマルク・マルケスは、相性のいいサーキットの一つであるブルノで今季6勝目を目指す。過去の戦いでは、12年にMoto2クラスでブルノ初優勝、MotoGPクラスでは、史上最年少記録でチャンピオンを獲得した13年に優勝。開幕戦から10連勝を達成した14年は大きなプレッシャーも影響したのか4位に終わったが、15年は2位、16年も3位と着実に表彰台に立ってきた。そして昨年はウエットからドライへと路面コンディションが変化する難しいレースで、圧倒的な速さで優勝した。

    マルク・マルケスにとって今大会は、MotoGPクラスで100戦目を迎えまる。99戦を終えて40勝というすばらしい勝率を誇るマルケスだが、節目となる100戦目のレースで今季6勝目、最高峰クラスでの通算41勝目を目指す。

    今シーズンを最後に引退することを表明しているチームメートのダニ・ペドロサにとって、後半戦は、一戦一戦が現役生活にけじめをつける大会となる。その中でも、チェコGPの開催されるブルノは得意とするコースで、125cc(03年)と250cc(05年)で優勝。MotoGPクラスでは12年と14年に優勝している。15年の大会はフリー走行の転倒で左足を痛めたことから、決勝では苦戦を強いられ5位。16年はウエットからドライへと路面が変化していく難しいレースで12位と大苦戦したが、ウエットからドライへと変化、マシンを乗り換えての“フラッグ・トゥ・フラッグ”となった昨年は、マルケスに続いて2位でフィニッシュした。今年もマルケスとのダブル表彰台、そして1-2フィニッシュが期待される。

    16年の大会で優勝しているカル・クラッチローは、2年ぶりの大会制覇と今季2勝目を目指す。過去2年、不安定な天候の中で決勝レースが行われ、おととしは優勝、昨年は5位。シーズン前半戦の締めくくりとなるドイツGP後には、チェコで2日間のプライベートテストを実施、万全の体制でチェコGPを迎える。前戦ドイツGPでは転倒リタイア。悔しいレースに終わっているだけに、その雪辱に挑む。

    第8戦オランダGPのフリー走行で転倒、左手を負傷したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、3戦ぶりに完全復帰を果たす。前戦ドイツGPは、初日のフリー走行を走ったが、左手の状態が完全ではなく、欠場を決めた。Moto2時代は優勝経験のあるサーキット。3戦ぶりの復帰戦に闘志を燃やしている。

    ドイツGPを終えて、鈴鹿8時間耐久ロードレースにTeam HRCから参加、2位でフィニッシュした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は休む暇もなく後半戦に挑む。Moto2時代の昨年も8耐に参戦してチェコ、オーストリアの連戦に挑むハードスケジュールを経験している。今年も夏休みのない厳しいスケジュールとなったが、過酷なレースとなる8耐で得た経験を、後半戦に活かす意気込みだ。

    前半戦の9戦を終えていまだポイント獲得のないトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も、得意とするブルノに気合を入れている。ドイツGP後のテストにも参加、準備万端の状態で挑む。

    前戦ドイツGPで、モルビデリの代役として急きょ出場して16位という結果を残したステファン・ブラドルが、今大会はワイルドカードで出場する。今年はHRCのテストライダーとして、RC213Vの開発テストに携わってきた。2戦連続の出場となる今大会はポイント獲得を目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「ブルノではいいテストが行えました。過去2戦は、アッセンとザクセンリンクという全く違う2つのサーキットで優勝しました。アッセンは全力を尽くすバトルとなり、ザクセンリンクは戦術的なレースとなりました。この2戦での優勝は大きな自信になりましたね。また、数日間のバケーションではしっかり充電することができたので、これから待ち受ける残り10戦という長い戦いに向けて備えることができました。ライバルたちはどのサーキットでも、どんな状況でも速いので、毎回最良の戦略を取らなければなりません。チームやHRCのエンジニアたちとは、とてもうまく仕事ができています。この調子をキープしなければなりません。今あるチャンピオンシップのアドバンテージのことは考えず、0ポイントの気持ちでブルノへ向かいます。日曜日の目標はがんばって優勝することですが、それが無理であれば、できる限りいい結果を出せるようにがんばります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「夏休みは必要だったと思います。8月は3レースがあり、さらに、19日にミサノでテストもあり、忙しい一カ月になります。ブルノは、2016年にMotoGPで初優勝してから僕にとっては特別なサーキットとなりました。ドイツGPでは、僕のミスで転倒して表彰台争いのチャンスを逃してしまいました。でもポジティブな面を持ち帰ることができたし、今週末に向けて準備を整えなければなりません。総合順位を見ると、4位のライダーとはわずか9ポイント差。ここからは最良の結果を出せるように、チームと一緒にがんばらなければなりません」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合12位)
    「数日間の休みがありました。本当の夏休みではありませんでしたが、よかったです。これからブルノへ向かいます。ここは大好きなサーキットの一つなので、速く走れることを願っています。そのためにいいフィーリングやマシンのセットアップを進めなければなりません。なぜならここまでのところ、いろいろな問題に直面しているからです。主にコーナリングを改善しなければなりません。今はコーナーリング中とコーナー出口で十分な速さがありません」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合17位)
    「左手の状態はかなりよくなっています。ドイツのあとの休息は、ブルノへ向けてできる限り体調を万全にするためにも必要なものでした。先週からトレーニングに戻りました。今大会は、あまりリスクを負い過ぎずに走れる自信があります。また、マシンを改善させるためにチームと引き続きいい仕事をしていく自信もあります」

    中上貴晶(MotoGP 総合21位)
    「この2カ月はとても忙しかったです。レース、事前テスト、鈴鹿のテスト、そして8時間耐久レースがありました。僕にとって夏休みとは縁のない毎日でした。でも鈴鹿の結果はうれしく思っています。そしてここからは、シーズン後半戦に向けて集中するときです。残念ながらドイツではいいチャンスを逃しました。トップ10でフィニッシュできるポテンシャルがありましたが、転倒してしまいました。後半戦への目標は、まず、ベストリザルトとなるシングルフィニッシュの獲得。そしてさらに上位を狙うことです。ブルノではドイツGPのあと、一日だけテストすることができました。そのデータを活かし、初日から勢いをつけたいです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合24位)
    「今週末にブルノでチームとマシンに戻るのがとても楽しみです。このサーキットでテストを行ったのはそれほど前ではありません。そのため、セットアップではいいインフォメーションがあります。今年はMotoGPマシンで初めて走るサーキットばかりですが、今回は事前に経験しているサーキットになります。これが自分のアドバンテージになることを願っています。ザクセンリンクを振り返ると、多くのポジティブなことがありました。ブルノでもその方向で続けられることを願っています。はっきりとした目標はポイント圏内に初めて入って、シーズン後半でできる限りいいスタートを切ることです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP ワイルドカード参戦)
    「ドイツでフランキー(モルビデリ)の代わりに出場できたことは、ブルノとミサノのワイルドカード参戦のためには最高のプラクティスとなりました。今年はMotoGPマシンにわずか6日しか乗っていないので、ドイツGPではFP1を走っていないこともあり、あまり多くは期待していませんでした。とにかくレースを楽しみたいと思っていました。チェコGPでも目標は同じです。ここではテストをしていませんし、テストプログラムのサーキットに含まれていません。でもドイツGPの一週間あとに、もてぎでマシンに乗りました。ポイント圏内で争える自信があります」

  • MotoGP | ホンダ、ダニ・ペドロサをテストライダーとして起用の可能性

    MotoGP | ホンダ、ダニ・ペドロサをテストライダーとして起用の可能性

    ホンダは、今シーズン限りでMotoGP引退するダニ・ペドロサをテストライダーとして起用することに前向きな姿勢を見せている。

    レプソル・ホンダは2019年からホルヘ・ロレンソを起用。ホンダのファクトリーシートを失うことになったダニ・ペドロサは、今週木曜日に2018年がMotoGPでの最後のシーズンになることを発表した。

    ダニ・ペドロサは、ヤマハの新たなサテライトチームのシートをオファーされていたが、最終的に今シーズン限りでMotoGPから引退することを決断した。

    250cc(現Moto2)で2度のチャンピオンに輝き、最高峰クラスで31勝を挙げているダニ・ペドロサは、今後、MotoGPのパドックで何らかの能力を発揮できることを望んでいると語っており、テストライダーの役割を引き受ける可能性が高いとされている。

    しかし、ホンダのチームマネージャーを務めるアルベルト・プーチは、ダニ・ペロドサ自身がホンダ陣営に留まるかどうかは、ペドロサ自身の決定にかかっていると語る。

    ダニ・ペドロサのテストライダー就任について質問されたアルベルト・プーチは「我々はそのストーリーについて話をしていたし、それについての記事を読むのは常に興味深いことだ」と Autosport にコメント。

    「彼はホンダからの意見を知っている。彼がテストを続けたいかどうかだ。我々はまだわからない。彼の人生であり、彼が決定することだ。彼次第だ」

    2001年に125cc(現Moto3)でデビューして以来、ホンダ一筋で走ってきたダニ・ペドロサは、テストライダーという役割が将来のための正しい動きかどかを検討するには時間が必要だと語る。

    「現時点で自分が何をするかはわかっていない。ライフスタイルを変えるという結果だけでもすでに重要なことだからね」とダニ・ペドロサはコメント。

    「僕は本当に長い間ホンダと一緒にいた。人々のことを知っているし、彼らも僕のことや、僕の仕事のやり方をわかっている。違った角度で僕が愛するスポーツで仕事を続けることも重要かもしれない」

    「でも、現時点ではわからない。少し時間が必要だ」

    関連:MotoGP | ダニ・ペドロサ、今シーズン限りでのMotoGP引退を発表

  • MotoGP 第9戦 ドイツGP 結果:マルク・マルケスがポール・トゥ・ウィン

    MotoGP 第9戦 ドイツGP 結果:マルク・マルケスがポール・トゥ・ウィン

    MotoGP 第9戦 ドイツGPの決勝レースが7月15日(日)にザクセンリンクで行われ、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。

    気温27℃、路面温度48℃のドライコンディションで30周のレースはスタート。ホールショットを奪ったのは3番グリッドのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)、2番手にダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)、3番手にマルク・マルケスという順でオープニングラップを終える。

    5周目にはマルク・マルケスが2番手に浮上。トップのホルヘ・ロレンソはファステストラップを出しながら逃げに入る。その差はコンマ5秒。ここで今シーズンベストタイの12番グリッドからスタートした中上貴晶(LCR・ホンダ)が転倒によりリタイアとなる。

    9周目にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が3番手に浮上。11周目には5番手まで追い上げていたカル・クラッチが転倒。LCR・ホンダの2台が姿を消した。

    13周目、マルク・マルケスが最終コーナーでロレンソを抜いてトップに浮上。ハード&ソフトのマルケス、ソフト&ミディアムのロレンソ、ミディアム&ミディアムのロッシと異なるタイヤ選択のドライバーがトップ3でレースは後半戦に突入する。

    16周目にホルヘ・ロレンソが11コーナーの手前でミスをしてバレンティーノ・ロッシが2番手に浮上。マルク・マルケスは約1秒差をつけている。

    残り10周でマルク・マルケスがチャージをかけてファステストを連発しながらバレンティーノ・ロッシを引き離しにかかる。

    残り5周、ダニル・ペトルッチがホルヘ・ロレンスを抜いて3番手に浮上。ロレンソはマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、残り3周にはアルバロ・バウティス(アンヘル・ニエト)にも抜かれて6番手に後退する。

    残り2周、マーベリック・ビニャーレスがペトルッチを抜いて表彰台圏内の3番手に浮上。

    優勝はマルク・マルケス。今シーズン5勝目、2戦連続、9年連続となるポール・トゥ・ウィンを達成した。2位はバレンティーノ・ロッシが続いて今季最高位。3位にはマーベリック・ビニャーレウが続いてヤマハがダブル表彰台を獲得した。

    以下、ダニエル・ペトルッチ、アルバロ・バウティスタ、ホルヘ・ロレンソ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ダニ・ペドロサ(ホンダ)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)、ブラッドリー・スミス(KTM)までがトップ10入り。

    ポイントランキングではマルク・マルケスが165ポイントで首位。2位には46ポイント差でバレンティーノ・ロッシ、3位には56ポイント差でマーベリック・ビニャーレスとなった。

    マルク・マルケス (優勝)
    「9年連続の優勝を達成できて、とても嬉しい。インクレディブルだ!毎年プレッシャーが高くなり、今年は木曜から質問攻めにあったけど、経験を活かして、プレッシャーを上手くマネージメントした。今日は違う展開になることを期待していた。タイヤのパフォーマンスが最初に落ちたのは9ラップ目。残り9ラップでもう一度落ちた。異なる状況に対する準備をしていたけど、スタートは完璧でなかったことから、序盤は簡単ではなかった。ロレンソとペトルッチに抜かれてしまい、ポジションを2つ落とした。巻き返すのは簡単ではなかったけど、2人を抜いてからは、引き離すためにプッショを始めた。「クレージーにならずに、最後までタイヤを維持できるようにコントロールしたけど、バレンティーノが接近していると指示を受け、ピットボードからコンマ6秒差に迫っていることを確認したとき、ペースアップを決断した。2、3ラップはタイヤのパフォーマンスを最大限に引き出すために無理しなければいけないと理解した。そこで最速ラップを叩き出して、アドバンテージを広げることができた。優勝を祝っているときに、26番のキャップを被っているマーシャルを見つけたから、それを借りて、ファンの前に祝った。今週末はダニが主役。僕は彼らから沢山のことを学んだ。引退してしまうことは寂しい。僕たちはホンダと一緒に良い仕事をしているから、後半戦もこれまでと同じように仕事を続けなければいけない」

    バレンティーノ・ロッシ (2位)
    「シーズンのベストレースだった。ベストリザルトでもある。それも過去にヤマハと僕にとって快適さが見つからなかったザクセンリンクだから嬉しい。今年のベストパフォーマンス。スタートから速かった。この数日間は懸命に働いた。ここはヤマハに適したトラックではないけど、ジョナス・フォルガーが昨年グッドなレースをしたから、僕も同じことをしなければいけないと考えた。ビデオで走行ラインを学習して、グレートなレースとなった。昨年のバイクは良くなくて、30ラップを苦しんだけど、今年は強く走れることが分かっていた。ロレンソとのバトルはナイスだった。彼を抜く必要があったけど、ドゥカティはストレートで速く、僕の方はコーナーで少し勝っていた。抜く度に抜き返されたけど、彼よりも僕が少しだけ上回っていたから、抜くことができた。目標は優勝だけど、このカテゴリーで表彰台は難しい。ダブル表彰台を獲得できて嬉しい。僕たちは素晴らしいなチーム。良い仕事をした。最適な手段で夏休みに入って行ける」

    マーベリック・ビニャーレス (3位)
    「ヤマハが僕の望むように機能し始めたから嬉しい。序盤は残念。新品タイヤを楽しむことができないようなバイクだったけど、強さを感じていた。ドゥカティの後方で多くの周回を費やしてしまったのは残念。オーバーテイクが不可能だった。グッドなスタートが切れていたら、優勝争いができていただろう。僕はライディングスタイルの改善に取り組んでいる。改良された電子制御が届かなければ、僕自身が違いを出さなければいけない。このことに集中している。バイク自体はグレートなレベルにある。幾つかのことが不足しているだけ」

    2018年 MotoGP 第9戦 ドイツGP 決勝 結果

    順位 No. Rider Team
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
    2 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP
    3 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP
    4 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング
    5 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム
    6 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム
    7 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム
    8 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム
    9 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3
    10 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
    11 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3
    12 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター
    13 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング
    14 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    15 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    16 6 ステファン・ブラドル エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    17 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    18 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム
    19 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング
      35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール
      30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ
      42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
      44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
  • MotoGP | ホンダ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP シーズン前半戦の締めくくりとなる第9戦ドイツGPの予選は、予想通り、厳しいアタック合戦となり、フリー走行で決勝レースの準備を進めたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2戦連続今季3回目のポールポジション(PP)を獲得した。

    マルク・マルケスは、大接戦となったフリー走行では、初日5番手、2日目午前中のFP3では6番手と1つポジションを落としたが、ダイレクトで予選Q2に進出した。

    そして、上位12台で行われた予選Q2では3回のアタックを行い、マルケス自身が15年大会でマークしたサーキットベストタイム(1分20秒336)を3年ぶりにブレイクする同20秒270を叩き出し、125cc、Moto2時代を含め、9年連続でPPを獲得した。史上最多PP記録を更新中のマルケスは、これでPP獲得記録を「76」とした。

    今大会のマルケスは、レースウイークを通じて天候が安定していることもあり、決勝に向けてタイヤテストに集中した。ソフト、ミディアム、ハードの組み合わせでロングランに集中し、フリー走行では総合6番手をマーク。これだけでもマルケスの仕上がりのよさを強烈に感じさせるものだったが、予選では、フリー走行で温存した新品タイヤを3セット使い、見事、PPを獲得した。予選に続き、決勝では9年連続の優勝が期待される。

    初日9番手のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、フリー走行で3番手に浮上。大接戦となった予選では、マルケスから0.405秒遅れの7番手につけて3列目を獲得した。今大会はこれまでにない大接戦となり、フリー走行ではトップから1秒差に16台。予選Q2では、トップから12位までの差が0.668秒という厳しいものだった。予選のアタックでミスをしたというクラッチローは、目標とする2列目にはわずかに届かなかったが、好スタートを切ってトップグループに加わる意気込みだ。

    初日、フロントのフィーリングが決まらず20番手と出遅れたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、2日目のフリー走行で10番手に浮上。大接戦の予選でも10番グリッドを獲得した。ペドロサにとっては納得のいくグリッドではないが、過去6勝しているザクセンリンクで今季ベストを狙う。

    初日ベストリザルトの7番手タイムをマークした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、2日目のFP3で16番手へとポジションを落とし、Q1からの予選となった。このセッションで中上は、1分20秒963で2番手タイムをマークしてQ2進出を果たす。今季2回目となったQ2では、ポジションアップこそ果たせなかったが、今季ベストタイの12番グリッドを獲得。決勝では目標とするシングルフィニッシュを目指す。

    急きょ、代役として出場することになったステファン・ブラドル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、セッションをこなすごとにタイムを短縮して21番グリッド、チームメートのトーマス・ルティは22番グリッドから追い上げのレースに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
    「正直、今日はPPを獲れるとは思っていませんでした。それだけにすばらしい一日になりました。チームは3本のタイヤでアタックしようと完ぺきな戦略を立てました。それが見事にPP獲得につながりました。今日は2台のドゥカティが速いことを知っていました。しかし、ミディアムのフロントで行った2回目のアタックのときにハードならもっといけるということを確信しました。最後のアタックでは、いくつかのミスを犯しましたが、0.025秒差でPPを獲得しました。PPをほぼ手中にしていたダニーロ(ペトルッチ、ドゥカティ)には申し訳ない気持ちですが、1番重要なのはフロントローからスタートすることです。明日の30周の決勝は、前半と後半で二つのレースがあると思っています。前半は速いライダーが多いと思いますが、タイヤのパフォーマンスが落ちる後半が勝負の鍵を握っています。フリー走行では21秒台でロングランできるようにがんばってきました。とても厳しい走りを要求されましたが、明日の決勝はもっと厳しい戦いが待ち受けていると思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
    「チームはいい仕事をしてくれました。昨日よりもフィーリングはよかったです。ザクセンリンクで3列目スタートは決していいグリッドとは言えませんが、自分がいくつかミスを犯してしまったからです。PPを獲得したマルクは信じられないラップをこなしましたが、セクターあたり0.1秒差なので、それを思うと残念でした。しかし、決勝に向けて今日は大きな進歩を達成しました。明日はいいバトルができると思うし、ポジティブな一日でした。明日はいいスタートを切ってトップグループで戦いたいです。明日のレースを楽しみにしています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 10番手)
    「昨日よりセットアップを前進させることができました。しかし、いくつかのパートで思うような走りができず苦戦しました。予選では、新品タイヤのパフォーマンスを十分に引き出すために全力を尽くしましたが、ラップタイムがとても接近していて、期待したようなポジションではありませんでした。全体的には、マシンの状態はよくなりレースペースも改善できました。明日の決勝では、スタートを決めなくてはいけません。タイヤのマネージメントが重要になると思います」

    中上貴晶(MotoGP 12番手)
    「今日はFP3でトップ10に残りQ2に進出する予定でしたが、FP3が思っていた以上のアタック合戦になり、16番手にポジションを落としました。結果的にいつも通りQ1から戦うことになりましたが、Q1では1分20秒台に入れることができ、2番手タイムでQ2に進出し、ここでもQ1とほぼ同じ20秒9を出しました。現状ではこれが自分の限界。ベストは尽くせたと思います。明日の決勝に向けて、フロントはハードでいくことにしましたが、リアはミディアムかソフトかまだ決めていません。昨日のフリー走行同様、後半セクションはいい感じです。タイムをロスしているセクター1と2をウォームアップと決勝で攻略して目標のシングルフィニッシュを目指します」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 21番手)
    「今日の自分のベストタイムには満足していますが、タイムが上がるにつれて難しくなっています。今日はいくつかセッティングの変更を行いましたが、3回のセッションだけでは、自分のライディングスタイルに合わせることはできませんでした。とは言っても、自分にとってはホームGPとなるので、こうしたチャンスを与えてくれたHondaとすばらしい仕事をしてくれたチームに感謝しています」

    トーマス・ルティ(MotoGP 22番手)
    「予選ではグリップを多少改善しスピードを上げることもできました。しかし、自分のラップタイムにはがっかりしました。トップから離れすぎているので、フラストレーションを抱えることになりました。明日のレースはタイヤの選択が非常に難しいと思います。タフなレースになると思います」

  • MotoGP | ホンダ:第9戦 ドイツGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ:第9戦 ドイツGP プレビュー

    MotoGP 第9戦ドイツGPが、7月13日(金)~7月15日(日)の3日間、ドレスデン近郊のザクセンリンクで開催される。

    ザクセンリンクの歴史は古く、1927年に初めて公道を使ったレースが行われ、1961~1972年には、東ドイツGPの舞台となった。そして、90年に東西ドイツが統合されるとザクセンリンクでのグランプリ復活を望む声が高まり、全面改修を受けた1998年にドイツGPの舞台として再び開催。今年で21度目の開催を迎える。

    グランプリが復活した当初のザクセンリンクは、一周3.508kmのショートコース。タイトなコーナーが連続し、ストレートも短く、エンジンパワーをほとんど発揮できないレイアウトだった。

    そのため、2001年にコースの後半部分が改修されて3.704kmへと延長された。さらに、03年にはコース幅を広げる改修が行われ、全長は3.671kmへとわずかに短くなったが、MotoGPマシンのパフォーマンスを発揮できるコースに生まれ変わった。以来、ザクセンリンクは、パッシングポイントの多い白熱した戦いが繰り広げられるサーキットとして、選手たちから好評となっている。

    過去20度の大会でHondaは14勝を挙げている。ザクセンリンクで優勝してきたHondaライダーは、ミック・ドゥーハン、アレックス・バロス、バレンティーノ・ロッシ(現ヤマハ)、セテ・ジベルノー、マックス・ビアッジ。そして、Repsol Honda Teamで13年目のシーズンを迎えるダニ・ペドロサは、2007年、10年、11年、12年と過去4勝を挙げている。さらに、MotoGPクラスにデビューした2013年に史上最年少記録でチャンピオンに輝いたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、13年から17年までドイツGP5連勝を達成してファンを喜ばせた。ペドロサ、マルケスのRepsol Honda Teamの両選手が、過去8年連続でドイツGPを制覇してきた。今年はRepsol Honda Team9連覇とHondaとして15回目のザクセンリンク制覇に挑む。

    13年、14年、16年、17年とMotoGPクラスにデビューしてから5年間でこれまで4度MotoGPクラスのチャンピオンに輝いたマルケスは、COTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で開催された第3戦アメリカズGPで達成した6年連続大会制覇に続き、今大会はシーズン2度目の6連覇の期待が寄せられる。

    過去、ドイツGPで優勝したマルケスは、それ以降、調子を上げて勝ち星を重ね、タイトル獲得に大きく前進した。今年はチャンピオンシップをリードして今大会を迎える。ここはマルケスにとって相性のいいサーキットの一つ。10年には125cc、11年と12年にはMoto2クラスを制している。そして、13~17年はMotoGPクラスで5年連続制覇と、ドイツGPでは8連勝を達成している。今年はドイツGP9連覇を達成し、3年連続5回目の最高峰クラスチャンピオン獲得に弾みをつける意気込みだ。

    チームメートのダニ・ペドロサも、ザクセンリンクを得意としている。これまで、250ccクラス(現Moto2)で2勝、最高峰クラスで4勝を挙げて、自身最多の大会6勝を挙げている相性のいいサーキットだ。過去5年はチームメートのマルケスが強く、なかなか優勝できていないが、14年、15年と連続2位。“フラッグ・トゥ・フラッグ”となった16年は、マシンチェンジを行ってから苦戦して6位だったが、昨年は3位になり、Repsol Honda Teamがそろって表彰台に立った。今季ここまで表彰台のないペドロサだが、今大会は、今季初優勝、初表彰台を目指す。

    前戦オランダGPで予選2番手、今季2回目のフロントローを獲得、決勝では7台によるし烈な優勝争いで6位でフィニッシュしているカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、得意とするザクセンリンクに闘志を見せている。16年の大会は、“フラッグ・トゥ・フラッグ”となった難しいレースで2位。この表彰台をきっかけに、シーズン後半戦は2勝を挙げる大躍進を果たした。昨年の予選はフロントロー争いに加わり惜しくも4番手。決勝はタイヤの選択がうまくいかず10位だったが、今年は2年ぶりの表彰台獲得と今季2勝目に挑む。

    前戦オランダGPのフリー走行で転倒を喫し、左手甲を骨折して大会を欠場したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、今大会から復帰する。オランダGPを終えたときにはドイツGPの出場は厳しいという観測だったが、予想以上に順調に回復、木曜日のメディカルチェックを受けて大会出場に挑む。

    過去3戦、不運の転倒やタイヤのパフォーマンスを発揮できないためにノーポイントに終わっている中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、4戦ぶりのポイント獲得に挑む。過去2戦は、鈴鹿8時間耐久ロードレースのテストのためにヨーロッパと日本を往復するハードスケジュールとなっているが、シーズン前半戦を締めくくる大会で目標とするトップ10フィニッシュを目指す。

    スイスから応援団が大勢かけつけるトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、得意のコースでMotoGP初ポイント獲得に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「アッセンは非常にミスをしやすいレースでしたが、優勝したことでチャンピオンシップのアドバンテージを広げることができました。オランダの勝利はとても重要でした。今大会は全く違うキャラクターのサーキットです。これまではとても力強い走りができましたが、今年もそうできるように全力を尽くします。ザクセンリンクは、とても天気が変わりやすく、天候が走りに大きな影響を与えます。雨、そしてミックスコンディションになったときは、路面コンディションなどすべてが劇的に変化するので、それに備えておかなければなりません。どんなレースになるのか様子を見たいです。とにかく、いいレベルを見つけ、レースウイークを力強くスタートできるようにがんばります。そして日曜日に再び表彰台争いができるようにがんばります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合6位)
    「ドイツGPは大勢の観客がきて、いつも楽しい週末になるので、とても楽しみです。ザクセンリンクは、とても難しいコースです。高低差があるだけではなく、普通とはかなり違うレイアウトで、とても楽しいです。日曜日の決勝では、いつものように表彰台を目標に、全力を尽くします。そして、いいレースができることを願っています。ここ数戦の結果には満足していますが、アルゼンチン以来となるトップ3に心から戻りたいと思っています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合12位)
    「ザクセンリンクのレースが楽しみです。このサーキットは好きです。アッセンのレース後半は、他のレースに比べていいペースを刻めたと思います。ザクセンリンクではさらに前進したいです。予選でもっと速くなれるように新品タイヤでいいラップを刻めるようにしたいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 16位)
    「ケガをした左手がかなり回復したので、ドイツへ行くことにしました。レースに出られるかどうかは木曜日のメディカルチェックを受けてからになります。昨年、ドイツGPでシーズン6勝目を挙げて、チャンピオンシップでも総合首位をキープしました。今年もザクセンリンクのとてもいい思い出をキープしたいです」

    中上貴晶(MotoGP 20位)
    「前回のアッセンではリアグリップに苦しみ、少し残念な結果だったので、ドイツが楽しみです。オランダGP後に行ったチェコ・ブルノテストでは、自分のライディングとマシンのセットアップで前進できるように一生懸命取り組みました。今週末はすばらしい思い出があるサーキットでプッシュし続け、前進し続けたいと思います。いいセットアップを見つけることは難しいと思いますが、この挑戦は僕やチームにとって楽しいものになると思います」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合24位)
    「ザクセンリンクではいつもすばらしいサポートがあります。多くの人がスイスから応援に来てくれるので、ザクセンリンクはとても好きなサーキットです。ザクセンリンクは、2002年に世界チャンピオンシップのデビューを飾ったところなので、すばらしい特別な思い出があります。レイアウトはタイトでトリッキーです。左コーナーがたくさんあってとてもユニークです。MotoGPマシンではさらに短く感じると思いますが、ブルノでポジティブなテストを行ったので、気持ちを新たにチャレンジしたいと思います。今週末はトップ15にようやく入れることを願っています」

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    2018年のスーパーフォーミュラ 第4戦が7月7日(土)~8日(日)に富士スピードウェイで開催され、ホンダ勢では山本尚貴の8位が最上位だった。

    週末の富士スピードウェイは停滞する梅雨前線の影響で不安定な天候に見舞われた。土曜日午後2時30分からノックアウト方式の公式予選が行われたが、Q1セッション開始直前に雨が降り出し、タイヤ選択が難しいコンディションとなった。

    ポールポジションは#3 ニック・キャシディ(トヨタ)が獲得、#16 山本尚貴(TEAM MUGEN)がHondaエンジン搭載車としては最上位の2番手、#17 塚越広大(REAL RACING)が5番手、#6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が10番手につけた。

    決勝レースは日曜日の午後2時15分にスタート。フロントロー発進の山本尚貴だったが、わずかに加速が鈍く、#1 石浦宏明(トヨタ)、キャシディ、#19 関口雄飛(トヨタ)、#36 中嶋一貴(トヨタ)に続く5番手で1コーナーを通過。しかしヘアピンで中嶋を抜き返し4番手でレース序盤を戦う。松下は6番手でこれに続いた。

    ソフトとミディアムの2種類のタイヤをレースでは必ず両方使わなければならない規定のなか、まずはソフトタイヤでのスタートを選び4番手を守っていた山本尚貴だったが、タイヤ摩耗が進んだレース中盤の27周目に中嶋の先行を許し、そのタイミングでピットイン。ミディアムタイヤに交換し、8番手でレースに復帰した。

    しかし、山本尚貴のペースはタイヤ交換後も上がらず、ピットインのロスタイムをばん回することができないまま8番手のポジションを守る展開となった。レース終盤、山本の後方から#37 ジェームズ・ロシター(トヨタ)が接近、並びかかる場面もあったがなんとかポジションを守り、その後は引き離して8位でフィニッシュ、貴重な選手権ポイント1点を獲得した。

    これで山本尚貴はシリーズランキングトップのままシリーズを折り返すことになったが、今回初優勝を遂げたキャシディが1点差に迫る接戦となっている。次回第5戦は山本尚貴の出身地である栃木県のツインリンクで、8月19日に決勝を迎える。

    佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
    「予選ではレインコンディションで混乱が起きる中、山本選手が2番手になってくれましたが、決勝では苦しい展開になりました。前半はそれなりのペースでしたが、後半徐々にペースが落ち、結果的に大きく順位を落としてしまいました。エンジンそのもののパフォーマンスというより富士、特にセクター3に合わせた車両のセットアップやエンジンのドライバビリティの性格が、タイヤに対する攻撃性を少し高めてしまったせいかもしれません。残りの3戦に向けては、2基目のエンジンを投入しますが、そういう点を分析、改善して臨みます」

    山本尚貴 (予選2番手/決勝8位)「予選は荒れたコンディションの中で2番手を獲得できてよかったと思います。しかし、雨で本当に調子がよかったわけではなく、運がよかった結果で、あまり手応えはありませんでした。決勝に向けてはマシンもいろいろ変えてもらいましたが、ドライタイヤでちゃんと走ったのは日曜日の朝が初めてで、決勝に向けてやったことが裏目に出てしまったかもしれません。1ポイントを獲ったのはよかったのですが、一番勝たれたくない相手に勝たれてしまって、なんとかポイントリーダーではあるけれどもう差はなくなったに等しいと思っています」

    松下信治 (予選10番手/決勝9位)
    「雨の予選での一発については非常にパフォーマンスが高かったです。Q2は自分のスピンで台無しにしてしまい、それは悔やみましたが、富士スピードウェイでも十分勝負できるレベルにあると感じていました。ただ、いざ決勝が始まると、僕らよりも1秒以上も速いクルマがいて苦しい展開になってしまいました。そこには何か原因があると思うので、なんとか原因を解明してシリーズ後半戦でいい結果を出せるようがんばります」

    関連:【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

  • 【SUPER GT】 ホンダ:第4戦 タイ 決勝レポート

    【SUPER GT】 ホンダ:第4戦 タイ 決勝レポート

    6月30日(土)~7月1日(日)、チャーン・インターナショナル・サーキット(タイ・ブリーラム県)で2018年度SUPER GTシリーズ第4戦が開催された。タイでのSUPER GT公式戦は2014年の初開催以来、今年で5回目。

    土曜日は朝から太陽が照りつけ、気温・路面温度とも急上昇する中で練習走行が行われ、トップ5にNSX-GTが2台食い込む結果となったが、午後の公式予選が始まる直前に雷を伴ったスコールがやってきて、コースは一気にフルウエットへ。予選タイムアタックにはタイヤ選択と交換タイミングが非常に難しいコンディションとなった。

    Q2進出の8台に4台のNSX-GTが食い込み、ポールポジションを目指して争った結果、#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)がポールポジションを獲得。2番手には#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が続き、5番手に#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)、8番手に#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が並んで、予選トップ8に4台のNSX-GTが並ぶ結果となった。

    決勝レースは日曜日、快晴の空の下で始まった。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTの武藤が先頭に立ってレースをリードしたが、2番手につけた#39 DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンが2秒弱の差で続き、振りきれないまま緊迫した走行が続いた。序盤3番手につけていた#17 KEIHIN NSX-GT(塚越)もライバルの追撃を受けて徐々に順位を落としていった。

    #16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤)は19周目に#39 DENSO KOBELCO、27周目に#6 WAKO’S CR LC500のオーバーテイクを許し、3番手となって29周を走り終えてピットイン、タイヤ交換と給油を行って中嶋にマシンを引き継いだ。しかしピット作業でタイヤ交換に手間取り、コースに戻ったときには大きく順位を落としてしまう。

    その後、中嶋は追い上げにかかったが、後方からも追撃を受ける苦しい状況でレース終盤を戦うことになり、結局5番手でレースを走りきり、チェッカーフラッグを受けた。#17 KEIHIN NSX-GT(小暮)は7位、#64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮)は9位でフィニッシュして、シリーズポイントを獲得した。

    レースは#39 DENSO KOBELCの小林可夢偉がトップチェッカーを受け、GT300クラスは#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が優勝した。#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹)がGT300クラス9位となり今季2度目の入賞を記録した。

    また、ランキング首位でこの一戦に臨み、最も重いウエイトハンデと燃料リストリクターで戦った#100 RAYBRIG NSX-GTは厳しいレースを11位で終え無得点だったが、ランキング上位のライバルもまた得点を伸ばせませなかった。

    佐伯昌浩 (プロジェクトリーダー)
    「予選は雨からドライに変わるタイミングでタイヤ選択がうまくいき、Honda勢が上位に並びましたが、レースではウエイトハンデもあり、軽いクルマが順位を上げてくるだろうと予想はしていました。その中で、TEAM MUGENはウエイトハンデも少ないのでなんとかがんばって5位でまとめきってくれました。シリーズ後半に向けて仕切り直すような形になりましたが、チャンピオンを目指してがんばります。エンジンは、今回のレースが終わった時点でチェックを行い、それ次第で早ければ次の富士で2基目を投入することになります」

    武藤英紀 (5位)
    「予選でポールポジションを取り、スピードを示すことができた週末だったと思います。ただ、決勝はライバルが非常に速く、スタートから全力で飛ばしましたがあれが限界で、GT300を処理する過程で順位を落としてしまいました。そんな中で自分たちのポテンシャルはすべて引き出せたので、シーズン後半に向けて可能性が見えました。課題も残ってはいますが、予選で速さをみせる自信がつきました」

    中嶋大祐 (5位)
    「予選では、クルマもタイヤも高いパフォーマンスを発揮してくれて、自分たちが昨年から目指していたものを達成できたなとうれしく思います。決勝では、ピット作業で少しトラブルがあって順位を落としましたが、自力で2台オーバーテイクもできました。ただ、いろんなことをして38号車(ZENT CERUMO LC500)を押さえていたんですが、最後はさすがに力尽きてポジションを落としてしまったのは残念です。でも今回は、昨年の僕たちにはできなかったことができ、敵を見て戦うことができたので、結果をポジティブに受け止めてシリーズ後半に臨みます」

    関連:【SUPER GT】 第4戦 タイ 結果:DENSO KOBELCO SARD LC500が優勝

  • 【MotoGP】 ホンダ:第8戦 オランダGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ホンダ:第8戦 オランダGP 決勝レポート

    2018年のMotoGP 第8戦オランダGPは、今季2度目のポールポジションを獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が好スタートを切ると、8台で形成されたトップグループに加わり、今季4勝目を挙げた。今季最もし烈な戦いとなり、8台のトップグループは目まぐるしくポジションを入れ替えた。

    序盤はマルケス、その後、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が首位に立ち、中盤にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)と首位が入れ替わるが、終始、トップグループにつけたマルケスは、ラスト5周でスパートを掛けると、ラスト3周にはレース中の自己ベストタイムを刻みライバルを突き放した。それからもペースを緩めず、2位争いの集団に2秒以上のリードを築き、26周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。

    今大会は、トップグループに加わった選手全員に勝利のチャンスがあるし烈な戦いだった。その中でマルケスは、フリー走行、予選、そしてウォームアップで築きあげた速さと安定した走りを見事に再現。終盤の圧倒的な強さには、サーキットに集まった10万人のファンも大喜びだった。

    これで今季4勝目。総合2位で今大会5位に終わったロッシとの差を27点から41点へ、総合3位で今大会3位のマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)に47点差とし、3年連続5度目のタイトル獲得にまた一歩前進した。

    今季2度目のフロントローからトップグループに加わったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、表彰台圏内を走行するが、ラスト2周でオーバーランを喫し、6番手へとポジションを落とした。アルゼンチンGPの優勝に続き、今季2度目の表彰台が期待される走りと内容だったが、あと一歩届かなかった。

    予選で苦戦したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、決勝でも思うように追い上げることができず15位。18番グリッドからのスタートということで、序盤は混戦の中でリズムをつかめず苦戦するが、徐々に本来の走りを取り戻すと後半は今大会の自己ベストラップを刻んだ。結果は15位。ペドロサにとっては残念なリザルトだが、次戦ドイツGPは得意とするサーキット。今大会の雪辱に向けて闘志をかきたることになった。

    13番グリッドから決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、オープニングラップ15番手と出遅れ、その後も思うようにペースを上げられず19位。目標とするポイント獲得とトップ10フィニッシュを果たせなかった。今大会はリアのグリップ不足に苦しんだ。2日後に行われるチェコでのテストで今大会の問題解消に挑む。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、予選22番手から20位でフィニッシュ。今大会もポイント獲得は果たせなかった。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「アドレナリンが出続ける、信じられないレースでした。このスポーツをしている理由の一つが、こうした戦いです。昨日はこのようなレースになることを期待していました。しかし、これほど厳しい戦いになるとは思いませんでした。今日は風がありました。その風の中でグループに加わった全員がバトルをしていました。そして、だれもがどこかでだれかと接触したと思います。アタックして守る。その繰り返しでした。何度もすごい瞬間がありました。転倒のリスクもありました。クレイジーでした。作戦通りに走ることも、作戦を立てることも不可能でした。そのため、とにかく戦って、最後に何ができるかを考えることにしました。残り3周になってからは、タイヤやチャンピオンシップのことは考えず全力を出しました。タイトル争いをしているときは、前にいるライダーの数をなるべく少なくしたいので、とにかく集団の人数を減らそうをしました。でも、それも難しいことでした。ラストラップを迎えたときに1秒半以上のアドバンテージができました。このときになって、やっと『よし、いけるぞ、とにかくこの周をフィニッシュしよう』と思いました。重要な勝利になりました。重要な25ポイントを獲得しました。これからも引き続きがんばって、プッシュし続けます。そして、同じレベルをキープしなければなりません」

    カル・クラッチロー(MotoGP 6位)
    「いいレースだったと思いますが、残り2周で失敗してしまいました。バレンティーノをパスしたときに、さらに前にいるライダーたちに向けてプッシュできると思ったのですが、大きなミスをしてしまいました。8コーナーで大きくはらんでしまい、6位という結果で我慢しなければなりませんでした。スタートはよかったし、1周目も悪くありませんでした。しかし、フロントタイヤがHonda勢には柔らかすぎたようで、あまりプッシュできませんでした。マルク(マルケス)が何度かブレーキングでパスされていたのも、このせいだと思います。とにかく自分のリズムを維持していいペースを刻もうと思いました。いいバトルになりました。僕は(レース前に)8人のライダーのうちだれが表彰台に立ってもおかしくないと言いましたが、その通りになりました。今日、いいレースができたのは、いい仕事をしてくれたチームのおかげです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 15位)
    「すべてがとても難しい週末でした。いいスタートを切ることができず、序盤は全く前進できませんでした。序盤はプラクティスのときと同じフィーリングでしたが、徐々にペースを上げられるようになり、快適になっていきました。そして最後はペースも上がり、まずまずのラップタイムを刻むことができました。最終シケインの速さが十分ではありませんでした。そういう状態でしたが、最後は、レースウイーク中で一番いいラップを刻めました。予選でもっと速くなれるように取り組まなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 19位)
    「想定していたタイムに届かず、1分34秒台で走ることができませんでした。今日はリアにハードコンパウンドを選択しました。ソフトとどっちにするかずいぶん迷いましたが、ソフトはコーナーの立ち上がりの挙動が激しかったのでレース終盤のことを考えてハードを選択しました。タイヤチョイスは悪くなかったと思うのですが、思っていたような走りはできませんでした。それがどうしてなのか、水曜日にブルノでテストがあるので、今日の原因をしっかり追求したいです。今大会はウイークを通してリアのグリップに苦しみました。旋回性にも苦しみました。今日はシケインの不通過でペナルティーを取られたのですが、他のライダーもグリーンのラインを走っていたと思います。自分はしっかりポジションを落としてレースに復帰していたし、1.5秒加算されたことは納得のいかない裁定でした」

    トーマス・ルティ(MotoGP 20位)
    「このレースは僕にとってはあまり楽しくはありませんでした。スタートしてから、できることはありませんでした。プッシュしようとするとマシンがコントロールできなくなり、前の集団についていけませんでした。そのため自分のライディングに集中して、ポジションを変えたりしながら、レースを完走できるように集中しました。これからブルノで重要なテストがあります。ドイツのレースの前に電気系のセットアップなどたくさんのことを試したいと思います」

    関連:【MotoGP】 第8戦 オランダGP 結果:マルク・マルケスが今季4勝目

  • 【MotoGP】 ホンダ:第8戦 オランダGP 予選レポート

    【MotoGP】 ホンダ:第8戦 オランダGP 予選レポート

    前日に続き、快晴の中で行われたMotoGP オランダGPの予選は、フリー走行でセットアップに集中したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、予選でも快調にラップを刻んでトップタイムをマーク。第3戦アメリカズGP以来、今季2度目のポールポジション(PP)を獲得した。史上最多PP記録を更新中のマルケスは、これで通算記録を「75」とした。

    マルケスは、初日のフリー走行では、ハードコンパウンドのタイヤを中心にロングランを行い8番手だった。しかし、2日目のFP3では、今大会初めてアタックを敢行して一気にトップに浮上。予選前のFP4でもすばらしいアベレージでトップタイムを刻んだ。こうして順調にメニューを消化したマルケスは、大接戦となった予選Q2でも最速タイムを刻む。1回目のアタックで1分33秒330をマークすると暫定トップに浮上。その後、ライバルたちがタイムを更新したためポジションを落としたが、2回目のアタックでは1分32秒791へとタイムを短縮、再びトップに浮上してPPを獲得した。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、第4戦スペインGPのPP獲得以来、4戦ぶりにフロントローを獲得した。今大会は初日のフリー走行で5番手とまずまずのスタートを切ると、2日目は3番手にポジションを上げて予選Q2に進出。そして、迎えた予選Q2では、前を走るマルケスを追撃し、わずか0.041秒差の2番手につけた。

    PP獲得のマルケスから2番手のクラッチロー、そしてフロントロー3番手につけたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)までのタイム差は、わずか0.059秒。さらにトップから6番手までが0.193秒差という今季最も厳しい予選となった。

    鈴鹿8時間耐久ロードレースのテストを終えてオランダにかけつけた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は13番手だった。初日のフリー走行は、スーパーバイクからMotoGPマシンへの乗り換えにやや時間を要し20番手と出遅れたが、2日目のフリー走行と予選で着実にタイムを短縮した。Q1では上位6人のタイム差が0.094秒という大接戦の中で3番手。わずかの差でQ2進出を逃したが、決勝に向けて登り調子をアピール。今大会は3戦ぶりのポイント獲得とベストリザルトが期待される。

    トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、着実にタイムを更新。セットアップも進んだが、大接戦の中で思ったほどポジションを上げることができず、22番手。8列目からのスタートになるが、今季初ポイント獲得に向けて全力を尽くす。

    初日のFP1で好調なスタートを切ったフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、さまざまなセットにトライして上位を目指したが、FP3で転倒を喫し、その転倒で左手甲の骨を骨折し、今大会を欠場することになった。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
    「今週末はここまでのところ、思っていた以上にうまくいっています。今シーズンは、ポールポジションは僕の最も強いポイントにはなっていません。オースティン(アメリカズGP)でポールポジションを獲得しましたが、(予選中のペナルティーで)4番グリッドからのスタートになったので、実際には今年は初めてトップグリッドからのレースになります。今日は、FP3とFP4で行った連続ラップのリズムにとても満足しています。そしてQ2の結果も満足できるものでした。いい方向でがんばって取り組んでいます。このサーキットでは安定性が一番の目標です。一歩一歩それをよくしてきました。最初の目標は表彰台フィニッシュですが、正直今は優勝争いができる可能性があります。引き続き集中して、明日のウォームアップでまた少し安定性をよくできるようにがんばり、タイヤの最後の選択をしたいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 2番手)
    「すばらしい気分です。チームはいい仕事をしてくれました。Hondaもいい仕事をしてくれました。みんなにとって、エキサイティングな予選セッションだったと思います。かなり挙動があるので、少し乗りにくいように見えますが、マシンがうまく機能しているので満足しています。力強い走りができる感じがします。フィーリングもいいです。チームのおかげでフロントローを獲得できました。でも問題は同じようなペースで走れるライダーが10人いることです。マルクがほかのみんなより少しいいペースがあると思いますが、明日彼が一歩前に進めるかは分かりません。僕たちの仕事には満足しています。明日は見ていておもしろいレースになると思います。表彰台に上がれることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 13番手)
    「厳しいQ1になると思っていました。ザルコ、ダニ、ミラーと予選に強い選手が多くいました。その中でベストを尽くしましたが、Q1トップのザルコから6番手のミラーまで0.094秒差。正直、ここまで厳しい戦いになるとは思いませんでした。Q2に行けなかったのは残念ですが、やれることはすべてやりました。今日はFP3まで思うようにタイムを短縮できなかったのですが、FP4、そしてQ1とリズムよく乗れるようになりました。FP3まではセクター1、セクター3でタイムロスしていますが、それがかなり改善できました。明日のウォームアップでさらにセットアップを改善していきたいです。タイヤはハードコンパウンドのフィーリングがよかったのですが、明日のコンディションを見て最終的に決めたいです。今日はカウルも小さいのを使いました。それもハンドリングに貢献したと思います。過去2戦、ノーポイントなので、今回はしっかりポイントを獲得したいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 18番手)
    「今日はとても難しい一日でした。Q2へ進めず、Q1でも十分に速いペースがありませんでした。午後は風に苦しみました。スタートポジションは明らかによくありませんが、レースに向けて前向きになって、明日の決勝で取り戻せるようにがんばらなければなりません。正しいタイヤの選択をしていいスタートを切ることが重要になってきます」

    トーマス・ルティ(MotoGP 22番手)
    「今日はいいラップタイムをマークして少し前進できました。でもまだ十分ではないし、楽ではありませんでした。まだマシンに苦戦しています。不安定ですが、ウォームアップでいいバランスを見つけて、レースでは速いリズムを刻めることを願っています」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 欠場)
    「この転倒と左手のケガは本当に残念です。回復にどのくらいの時間がかかるのか、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのチャンスにどれくらい影響するのかは医者に確認しなければなりません。転倒のあとに僕の状態を心配してくれたすべての人に感謝したいです。ハイスピードの転倒だったので、骨折以外でもかなり痛みがあります」

  • 【MotoGP】ホンダ:第8戦 オランダGP プレビュー

    【MotoGP】ホンダ:第8戦 オランダGP プレビュー

    MotoGP 第8戦 オランダGPが、6月29日(金)~7月1日(日)までの3日間、オランダ北東部に位置するTTサーキット・アッセンで開催される。オランダGPは、グランプリで最も長い歴史と伝統を誇り、今年で70度目の開催を迎える。グランプリの歴史において、第1回大会から同一サーキットで開催されてきたのはオランダGPのみ。伝統的に6月最終週の土曜日に決勝レースが行われてきたが、68回大会から、日曜日に開催されることになった。今年は7月1日の日曜日に決勝レースが行われる。

    長い歴史を誇るアッセンのコースレイアウトは、これまで数多の変遷をたどってきた。グランプリが開催された当初は、公道を使用する16.536kmのロングコースだったが、その後はマシンやタイヤの進化に合わせ、何度もコースが改修された。2006年には、コースの大幅な改修が実施され、長らく使用されてきた5.997kmのコースは4.555kmに短縮。コーナーの数も23から18へと少なくなった。

    5.997kmの旧コースは、高速コーナーが連続するリズム感あふれるレイアウトで、選手たちから愛されていた。現在の4.555kmのコースは、周回数を多くすることで、サーキットを訪れる観客やテレビの視聴者を楽しませようという、時代のニーズに合わせたものだが、旧コース同様、高速サーキットという特徴に変わりはないい。

    フィリップアイランド(オーストラリアGP)、シルバーストン(イギリスGP)、ムジェロ(イタリアGP)に匹敵するこの高速サーキットは、流れるようにリズムある走りができることから選手たちから高い評価を得ている。また、パッシングポイントが多いことから、毎年、熱いバトルが繰り広げられる。

    その一方で、アッセンは天候が変わりやすく、ときに選手たちを悩ませる。目まぐるしく変化する天候は“ダッチウェザー”と呼ばれ、天候に合わせたセットアップがリザルトに大きく影響するため、チームと選手には集中力が求められる。今年の長期予報は、概ね、晴れ。過去数年は、断続的に降る雨の影響を受けたオランダGPだが、今大会は、ウイークを通し絶好のコンディションでレースが行われそうcz。

    ここまで7戦を終えて、3勝を含む5度の表彰台で総合首位つけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、前戦カタルニアGPでは、タイヤに厳しいコンディションの中で2位フィニッシュし、地元ファンの期待に応えた。その後に行われた公式テストでは、モディファイを受けたニューシャシーとニューカウルでの空力テスト、さらにタイヤテストなど多くのメニューをこなし非公式ながらテスト走行でもトップタイムをマーク。オランダGP、そして第9戦ドイツGPに向けて成果のあるテストとなった。

    今年のマルク・マルケスは、スペイン、フランス、イタリア、カタルニアの4戦で2勝3回の表彰台を獲得した。この4戦は、気温と路面温度が高いコンディションになることが多く、この数年Honda勢は、タイヤと車体のマッチングに苦しんできた。今年もその状況に大きな変化はなかったが、マシンの進化とマルク・マルケスの冷静な走りで総合首位をキープ、2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に27ポイント差つけて今大会を迎えた。

    マルク・マルケスはこれまで、アッセンで通算4勝を挙げている。125ccクラス時代の10年に初優勝を達成。Moto2クラスでは、11年、12年と2年連続で優勝し、MotoGPクラスでは、デビューした13年に2位、14年の大会ではフラッグ・トゥ・フラッグの難しいレースを制した。15年は最終ラップの最終シケインでロッシ(ヤマハ)と接触して2位。惜しくも優勝を逃した。16年は再びフラッグ・トゥ・フラッグとなり、大荒れのレースの中で2位フィニッシュし、チャンピオンシップで大きく前進した。そして昨年も”フラッグ・トゥ・フラッグ”となりチャンピオンシップを優先したマルク・マルケスは、優勝争いに加わりながらも着実に走って3位でフィニッシュ。チャンピオンシップにとって貴重なポイントを獲得した。今年もミスの許されない戦いとなるが、ドライコンディションになれば、14年以来の優勝と今季4勝目が期待される。

    総合6位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、7戦を終えて総合6位。第2戦アルゼンチンGPで優勝。開幕戦カタールGPと第7戦カタルニアGPで4位になっている。クラッチローとしては、シーズン2勝目と2回目の表彰台獲得に挑む。これまでアッセンでは、3位表彰台に立った13年をはじめ、昨年の大会では4位。そのほか、表彰台にあと一歩というレースを何度も経験している。前戦カタルニアGP後のテストでも大きな成果を得ているだけに、今大会の走りに注目される。

    前戦カタルニアGPで今季ベストタイの5位でフィニッシュしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、今季初の表彰台と優勝に挑む。今年は好調な走りを見せるも不運のレースが続き、ここまで表彰台への登壇がない。過去、アッセンでは、125ccクラス時代に優勝経験があるが、250ccクラスとMotoGPクラスでは優勝は未経験。その理由の一つは、不安定な天候にある。フラッグ・トゥ・フラッグとなった16年は12位。昨年も”フラッグ・トゥ・フラッグ”となり13位と苦戦した。今年はいい天候が予想されているだけに、14年の3位以来の表彰台と初優勝に期待される。

    7戦を終えて6回のポイントを獲得、ルーキー勢トップの総合16位につけるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、得意のサーキットで、第4戦スペインGPでの9位以来となるトップ10フィニッシュを目指す。昨年のMoto2チャンピオンのモルビデリは、レースをこなす毎にRC213Vのパフォーマンスを引き出すことに成功している。今大会はシングルフィニッシュはもちろんのこと上位進出も期待される。

    第6戦イタリアGPで巻き添えの転倒を喫し、再スタートするも18位、前戦カタルニアGPでも転倒を喫しリタイアに終わった中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、得意とするアッセンで今季ベストを目指す。Moto2クラス時代は、16年に優勝、昨年は3位表彰台に立っている。今大会は4回目のポイント獲得と、目標とするトップ10フィニッシュを目指す。

    トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も得意とするアッセンで今季ベストリザルトとポイント獲得を目指す。7戦を終えて、ポイント獲得にあと一歩に迫る走りをしている。ヨーロッパラウンドに入ってからは、スペイン、イタリア、カタルニアと転倒が続いている。今大会はしっかり走り切って、念願のポイント獲得に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「カタルニアのテストをいい内容で終えましたが、アッセンは全く違うサーキットなので、どのような走りができるかとても楽しみです。ここまでのところ、どのサーキットでも、ほぼいいレベルにいると思います。そして、概ねいい結果を残してきました。アッセンに向けても気持ちはポジティブです。このサーキットはバイクレースのカテドラルといってもいいほど伝統あるサーキットで、ファンはいつもとても熱狂的です。チャンピオンシップのアドバンテージが少しあるのはいいことですが、まだシーズン序盤です。タイトル獲得の可能性があるライダーもまだ何人かいます。総合首位をキープするためにも最良の結果を残さなければなりません。引き続き仕事に取り組みます」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合6位)
    「アッセンはカレンダーの中で最も象徴的なサーキットの一つで、いつもとても楽しみにしています。ここまでのところいい仕事をしていると思います。チームはとてもいい仕事をしてくれています。マシンはとても戦闘的です。現在総合3位のビニャーレスとはわずか8ポイントしか離れていないので、この調子で前進し、できる限り多くのポイントを獲得したいです。レースウイークの目標は常に表彰台ですが、速いライダーが何人かいるのですべてのレースが賭けです。アッセンもまたファンにとってスリリングなレースになると思います。ドライでレースができることを願っています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
    「アッセンではいい結果を出したこともありますが、今年はここまで僕にとって難しいレースばかりでした。アッセンは高速サーキットで、マシンはウィリーもしやすく激しく動きます。ほかのエリアでもタイムをロスしないよう安定したセッティングが必要になります。天候はいつも不安定で、そのためにいろいろ難しくなります。カタルニアで行ったテストではいい仕事ができました。グリップをよりよくするセットアップを見つけることができました。アッセンでどうなるか楽しみです。金曜日の午前中から正しく物事をこなし、どんな状況に対しても準備を整えたいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合16位)
    「今週末のアッセンがとても楽しみです。バルセロナのテストで見つけたリアグリップとアンチ・ウィリーコントロールの改善点がアッセンのような違うサーキットでも機能するのか楽しみです。いずれの大会も最大のチャレンジになっているのは、MotoGPマシンで初めて走るるサーキットを、いかに早く攻略するかということでした。ここ数戦はポジティブなレースができているので、再びポイントを獲得する自信があります」

    中上貴晶(MotoGP 総合19位)
    「アッセンにはとてもいい思い出があります。昨年は3位でフィニッシュし、2016年はMoto2クラスで初めて優勝しました。そのため、ここは大好きなサーキットの一つであることは言うまでもありません。でもMotoGPマシンでは初めて走ります。カタルニアで予選をQ2で終えたことは特別なことだったし、今後に向けてさらに自信がつきました。レース後のテストでも88周を走り、ポジティブなフィードバックがありました。そして日本へ戻り、鈴鹿8耐のテストをこなし、再びダッチTTのためにヨーロッパへ戻りました。僕にとって忙しい時期ですが、レースをすることが僕の目標なので大丈夫です。アッセンで走って改善点をチェックするのが楽しみです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合24位)
    「アッセンを初めてMotoGPマシンで走るのが楽しみです。予報では天気はとてもよさそうです。これはアッセンでは普通ではないことなので、心配事が一つ減ったことになります。バルセロナのテストでは興味深いことをいくつか理解することができました。そのテストの後に再びサーキットで仕事を始められるのはいいことです。安定してラップを刻むことができました。アッセンではフロントの感触をもっとよくするために引き続き取り組みたいです。そして最近は転倒が続いているのでいい結果を残したいです」