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  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    MotoGP 第12戦 イギリスGPが、8月24日(金)~26日(日)の3日間、ノーザンプトン郊外のシルバーストン・サーキットで開催される。後半戦のスタートとなった第10戦チェコGP、そして第11戦オーストリアGPと続いた2連戦の後に開催されるのはこれで2年連続。シルバーストンでイギリスGPが開催されるのは、これで9年連続となる。

    イギリスGPは、1949年から1976年までは「Tourist Trophy」として、マン島の公道コースで開催されていた。マン島は、ホンダが世界に初挑戦した舞台で、最高峰クラスでは、1966年と67年にマイク・ヘイルウッドが優勝している。その後、77年~1986年の10年間はシルバーストンへと舞台を移し、84年にはランディ・マモラ、85年にはフレディ・スペンサー、そして86年にワイン・ガードナーと、グランプリの歴史に名を刻む名選手たちが、Hondaのマシンで優勝した。

    87年~2009年の23年間は、ドニントンパークで開催された。そして、2010年には再び、コースの全面改修を終えたシルバーストンで、グランプリが開催されるようになった。

    シルバーストンは、1周5.9km。現在、グランプリが開催されているサーキットでは、最も長いコース。アベレージスピードは時速175km前後。オーストリアGPのレッドブル・リンク、イタリアGPの開催地であるムジェロ、オーストラリアGPが行われるフィリップアイランドと並び、カレンダー屈指の高速サーキット。ホンダは過去8度の大会では、11年にケーシー・ストーナーが、14年にマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が優勝している。それ以降、優勝がないホンダ勢としては、今年は4年ぶりの大会制覇を目指す。

    過去、シルバーストンでマルク・マルケスは、10年に125cc(現Moto3)クラスで優勝、12年にはMoto2クラスで3位。MotoGPクラスにステップアップした13年は2位になり、14年の大会では優勝した。以後、雨のレースとなった15年は優勝争いに加わるも転倒リタイア。16年はタイヤの選択がベストではなく4位、昨年はエンジントラブルでリタイアと不運のレースが続いている。

    シルバーストンは不安定な天候になることが多く、選手たちを悩ませる。マルケスは過去8回の大会において、フリー走行で転倒を喫した影響でポールポジション(PP)を逃したMoto2時代の12年、最高峰クラスでは、ウエットコンディションの予選となった16年は転倒を喫し5番手だったが、それ以外はすべてトップタイムをマークしている。今年はMotoGPクラスで2年連続5回目、シルバーストンでは通算7回目のPPを目指し、予選の速さを結果につなげる意気込みだ。

    3年連続5回目のタイトルを狙うマルク・マルケスは、11戦を終えて5勝を含む9回の表彰台獲得で、2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に59ポイント差と大きなリードを築いた。13年に史上最年少20歳で初優勝とシリーズチャンピオンを獲得。それ以降、シーズン史上最多優勝、PP、タイトル獲得など、史上最年少記録を数多く塗り替えてきた。今年は25歳で最高峰クラス5回目のタイトル獲得という偉業達成に向けて大きく前進。ここからの8戦、チーム一丸となってタイトル獲りに全力を尽くす。

    前戦オーストリアGPを終えて総合8位。第2戦アルゼンチンGP以来、今季2度目の優勝を目指すカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、ホームGPに闘志を燃やします。クラッチローが、チェコGPでMotoGP初優勝を達成した16年は、シーズン2勝を挙げる大活躍だった。イギリス人が最高峰クラスで優勝したのは1981年のバリー・シーン以来、35年ぶりの快挙。その勢いで迎えた16年のイギリスGPでは、77年のバリー・シーン以来、39年ぶりに英国人ライダーがホームGPでPPを獲得するという偉業に地元ファンは大喜びだった。そして決勝では2位。昨年の大会は4位と表彰台を逃したが、後半戦のスタートとなったチェコGPとオーストリアGPでトップグループに加わって5位、4位と安定しているだけに、今大会は2年ぶりの母国GP表彰台獲得と念願の母国GP制覇を目指す。

    今年を最後に現役を引退することを表明しているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、最後のイギリスGPに気合いを入れている。11戦を終えて総合11位とペドロサにとっては不本意なシーズンとなっている。今大会では、今季初表彰台、初優勝に挑む。これまでシルバーストンでは、12年と13年に3位表彰台に立っている。14年は4位、雨のレースになった15年と16年は5位。昨年は7位と表彰台争いから遠ざかっているが、念願のシルバーストン初制覇に挑む。

    11戦を終えて総合17位。ルーキー勢で2番手につけるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、前戦オーストリアGPでタイヤの選択に失敗して19位に終わった雪辱に挑む。また、総合21位で前戦オーストリア大会で6戦ぶりにポイント獲得の中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)が、2戦連続ポイント獲得に挑む。シルバーストンは、昨年、Moto2クラスで優勝している。相性のいいサーキットで今季ベストを目指す。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も11戦を終えて依然としてポイント獲得を果たせていない。今大会は念願のポイント獲得に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「シルバーストンは高速で、テクニカルなサーキットですが、僕たちのマシンにはとても強い点があるので、いつものようにベストを尽くします。コースは再舗装されたので、パフォーマンスがよくなると思うので様子を見たいです。雨の中で走る機会が今年は長いことありませんでしたしたが、前戦オーストリアではウエットコンディションでも速く走れることが確認できました。これはイギリスでのレースを考えればとてもいいことです。シルバーストンでは天候もまた最大の敵となりますが、どのようなコンディションになっても再び表彰台争いができることを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「ブルノとオーストリアでいい結果を出してからシルバーストンへ向かいます。過去2戦の結果からも、ホームレースでは全力を出せます。Hondaは今年、エンジンにおいてすばらしい仕事をしました。シルバーストンは高速サーキットなので、これは重要なことです。家に戻る前のミサノのテストでは一生懸命取り組みました。このテストが役に立つことを願っています。ホームレースではいつも2つのことが頭にあります。表彰台を目標にトップ5に入るいいレースをするか、全力を尽くすかです。でもシンプルに今年は優勝したいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
    「シルバーストンはこれまでとてもバンピーで、加えて天候がいつも不安定なので、得意なサーキットではありません。でもアスファルトが再舗装されたので、感触がよくなったかどうかを確認したいです。そしてレースに向けて金曜日の午前中からうまく仕事をこなして準備を整えたいです。天候はいつものように予測不可能なので、それにも備えなければなりません」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合17位)
    「レースウイーク中はマシンを理解するための時間がなかなか取れないので、ミサノのテストは貴重な時間となりました。自分にとってもよかったです。MotoGPマシンでコースを学び、データを収集できたので、本当に重要なテストでした。たくさん周回し、本当に楽しく走れました。そしてシルバーストンを見据えてテストを行うことができました。シルバーストンはコースが長いですが、とても速く、MotoGPマシンのポテンシャルをフルに引き出せるチャンスがあるので、今週が本当に楽しみです。目標は明確です。FP1から戦闘的になり、再びポイント圏内争いをすることです」

    中上貴晶(MotoGP 総合21位)
    「昨年のシルバーストンではMoto2クラスで優勝しました。ほかの年も表彰台を獲得したいるので、僕にとっては特別な場所です。また、カルのホームレースなので、チームにとっては特別なレースになります。2人ともいい結果を出せたらとてもうれしいです。高速コーナーが好きなので、シルバーストンを走るのは楽しいです。今年はMotoGPマシンで走るので、とても楽しみです。最高の気分だと思います。シルバーストンへ行く前にミサノでテストを行い、感触とスピードを上げるためにがんばりました」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合24位)
    「ミサノのテストはポジティブでした。9月の大会に向けていろいろ経験できたのでボーナスのようなものでした。ミサノは非常に暑かったですが、今後のレースでもっと強くなれるようにいろいろ試すことができます。シルバーストンはコースが幅広く、高速で、天候が大きな役割を担うので、いつも厳しいチャレンジになります。シルバーストンのような高速で歴史あるサーキットで走ることはうれしいです。天気がよくなることを願っています。日曜日の目標は、前のライダーたちとのギャップを縮められるように努力して、ポイント圏内に入ることです」

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ:第5戦 もてぎ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ:第5戦 もてぎ 決勝レポート

    8月18日(土)~19日(日)、栃木県のツインリンクもてぎで2018年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第5戦が開催された。猛暑が続く中、週末のツインリンクもてぎは快晴ながら涼しい風が吹いてレース日和となった。

    シリーズも折り返しを過ぎ、ホンダ陣営は今シーズン2基目のエンジンを各チームに供給。シリーズ後半戦を戦う体勢を整えた。

    土曜日、午後2時30分からノックアウト方式の公式予選が行われた。Q1からQ3まで3セッションの結果、#5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2番手、#6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3番手、#64 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)が4番手、#16 山本尚貴(TEAM MUGEN)が7番手、#17 塚越広大(REAL)が8番手と、ホンダ勢が上位8台中5台を占めた。

    晴天となった日曜日の決勝レースは午後2時15分から始まった。好スタートを決めた松下は、2番手につけるとその勢いのまま5コーナーでポールポジションの#1 石浦宏明(トヨタ)をかわしてトップに立った。その後松下は石浦を抑えたまま首位を走ることになったが、2番手からスタートした野尻はペースが上がらず、後方から2ストップ作戦を採った#20 平川亮(トヨタ)の先行を許し、徐々に順位を落としていく。

    トップを走り続けた松下はレースの折り返しとなる26周目に予定のピットイン。タイヤをソフトからミディアムに交換、給油してレースに復帰したが、ピットストップを遅らせていた車両に進路をふさがれる形となってペースが上がらず、前を走る石浦、平川らに追いつかず、表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュすることとなった。

    このレースの結果、これまでポイントランキング首位だった山本は3点差で同点の2番手となった。残り2戦、逆転でのチャンピオン獲得を目指す。

    松下信治 (予選3番手/決勝4位)
    「スタートはうまくいって前に出られて一人で走れていたのですが、後ろで石浦選手は僕のタイヤの摩耗が進んでくるのが分かっていたのだと思います。ミディアムに交換したとき、関口雄飛選手(トヨタ)に前を抑えられてしまって、平川選手に追いつけなかったのはもったいないなかったです。予選は問題なく速いのですが、レースでのペースにまだ課題が残っています」

    野尻智紀 (予選2番手/決勝8位)
    「予選の組み立てはセットアップなりドライバビリティーなり含めてまずまずよかったと思います。今ある力を出し切れたと満足できる結果でした。予選結果はよかったのですが、いくつか課題もまだあって、そこを決勝までに改善できなかったので、うちのチームは2台とも決勝で順位を落としてしまいました。今後違うセッティングやドライバビリティーを試す必要がありそうです」

    佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
    「予選では十分高い戦闘力を見せられたと思います。ただ、決勝レースでは予選結果を活かしきるだけのタイヤマネジメント、ソフトスペックタイヤに対してエンジン特性や車体のセッティングあるいはドライバビリティーなどがうまく噛み合わなかったかなと感じます。タイヤの摩耗が進んだとき、あるいはクルマが重いときなど、ごく一部の領域でタイヤに対するダメージが大きくペースが上げられない傾向が見られました。残り2戦、そこを改善してチャンピオン争いに勝とうと思います」

    関連:スーパーフォーミュラ 第5戦 もてぎ 結果 | 石浦宏明が今季初優勝

  • ホンダ 「アロンソとマクラーレンのインディカー参戦を歓迎する」

    ホンダ 「アロンソとマクラーレンのインディカー参戦を歓迎する」

    ホンダは、フェルナンド・アロンソが2019年にインディカーに転向することを歓迎するとし、マクラーレンがインディカーに参戦した場合にチームにエンジンを供給することを除外していない。

    F1ではマクラーレンとホンダのパートナーシップは失敗に終わり、フェルナンド・アロンソはホンダのエンッジンのパフォーマンスを繰り返し批判してきた。それはインディカーで両者が再びタッグを組むことを妨げる可能性があるとの見方もある。

    フェルナンド・アロンソが2017年にマクラーレンとインディ500に参戦していた際にはホンダのエンジンを使用していたが、2019年にマクラーレンがインディカーに参戦する際には、シボレーからエンジン供給を受ける方向で進められているとも言われている。

    しかし、HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)の社長アート・セントシアーは「フェルナンド・アロンソはこの世代の最高のレーシングドライバーの一人であり、我々は2017年のインディ500で彼との仕事を大いに楽しんだ」とコメント。

    「彼はすぐさま非常に高い競争力があることを示したし、F1キャリアの後、彼がフルタイムで参戦することを決断するならば、それはインディカーにとって素晴らしいことだろう」

    「ドライバーとしてアロンソを起用することは、どのチームやマニュファクチャラーにとっても明らかにメリットとなるだろう」

    ホンダは、マクラーレンへのエンジン供給を否定してはしないが、2018年のエンジン供給は限界に達していると認める。

    「当社のエンジンリース契約はHRDと特定のチーム間で締結されている」とアート・セントシアーはコメント。

    「現在、インディカー・シリーズに参戦するチームにいくつかは、すでに2019年シーズンにむけてHPDと契約を結んでおり、我々はそれらのチームのためにパワフルで信頼性の高いエンッジンをしっかりと供給するために年間のほぼ最大限のキャパシティで運営している」

    「我々は2019年にむけて、いくつかの既存チームと潜在的なチームと議論しており、それらの議論は進行中だ」

    フェルナンド・アロンソは、インディカーのテストでアンドレッティ・オートスポーツのクルマを走らせ、再びホンダのエンジンを使用する可能性が高いとされている。また、マクラーレンが2019年にインディカーに参戦する際にはアンドレッティ・オートスポーツと提携することになるとされている。

    ホンダは、2019年にむけて参戦が噂されるドラゴンスピード、そして、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの3台体制の可能性について議論を行っているとされている。

  • ホンダ | 鈴鹿10時間耐久レース プレビュー

    ホンダ | 鈴鹿10時間耐久レース プレビュー

    2018年から、鈴鹿サーキットを舞台に46回にわたって開催されてきた真夏の耐久イベント『鈴鹿1000kmレース』が、10時間の耐久レース『第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース(THE 47TH SUMMER ENDURANCE SUZUKA 10 HOURS ENDURANCE RACE)』に生まれ変わる。2017年まではSUPER GTの一戦として数多くのドラマを生んできたレースだったが、今季は新たに、Intercontinental GT Challengeの1戦として、世界各国でレースが開催されているFIA-GT3規定車両を中心としたGTカーの世界戦として開催される。

    この新しい耐久レースには35台がエントリー。世界各国のワークス級のドライバーが勢ぞろいしており、初開催での優勝だけでなくIntercontinental GT Challengeのタイトルも狙っている。

    2017年にスパ24時間の会場で披露されたHonda NSX GT3は、同年にマカオで開催されたFIA GTワールドカップにHonda Racingとして初参加した。今シーズンはスパ24時間にCastrol Honda Racingとして参戦したほか、SUPER GT GT300クラスに#34 Modulo Drago CORSE、#777 CARGUY Racingから2台が参戦。また、ブランパンGTシリーズ・アジアにはArrows Racingが参戦するなど、世界各地のレースで活躍している。8月24日(金)~26日(日)に開催される鈴鹿10時間耐久レースに向けては、SUPER GTに参戦する#34 Modulo Drago CORSE、#777 CARGUY Racingに加え、#10 Honda Team MOTULという3チームがHonda NSX GT3で参戦する。

    #10 Honda Team MOTULを加え3台のNSX GT3が参戦
    Honda Team MOTULは、この鈴鹿10時間耐久レースだけのために結成されたチームで、GT500クラスで#100 RAYBRIG NSX-GTをドライブする山本尚貴、そして#16 MOTUL MUGEN NSX-GTをドライブする武藤英紀、中嶋大祐の3人がトリオを組み、盤石の体制を敷いた。また、チーム監督には元F1ドライバーで、Hondaエンジン車を長年ドライブしてきた中野信治監督が就任した。

    Honda Team MOTULは、6月に鈴鹿サーキットでチームとして初めてのテストを行ったが、降雨のためウエットコンディションでの走行となったため、7月下旬に急遽テストを追加。この際にはドライコンディションで走行を行い、Honda NSX GT3のセッティングの煮詰めのほか、このレースで使用されるピレリタイヤへの習熟を進めた。

    3人のドライバーはHonda NSX GT3でのレース参戦は今回が初めてとなるが、Honda Team MOTULが世界各国から集うライバルに対し、どういった戦いを展開するのかも注目だ。また、GT300クラスでHonda NSX GT3を使用する2チームのうち、#34 Modulo Drago CORSEはGT300クラスでステアリングを握る道上龍/大津弘樹に加え、GT500クラスに参戦している小暮卓史が加わる。道上はかつて、長年小暮とコンビを組んでSUPER GTに参戦してきており、「どんなマシンでも乗りこなすことができる小暮の加入は強み」と期待を寄せる。オフィシャルタイヤとして全車に供給されるピレリタイヤとのマッチングも、上位進出のカギとなりそうだ。その#34 Modulo Drago Corseは、富士スピードウェイで開催された2018年シーズン第5戦で不運な事故に巻き込まれて車両が破損、参戦が危ぶまれる状況にもなったが、チームは新車の投入を決断し、予定通りこの鈴鹿10時間とSUPER GT 2018シーズンの残る3戦にも引き続き参戦することが発表されている。

    もう1台のHonda NSX GT3を走らせる#777 CARGUY Racingは、チームオーナーである木村武史と、SUPER GTでコンビを組む横溝直輝、そしてケイ・コッツォリーノがトリオを組む。チームの強みは#34 Modulo Drago CORSE同様にすでにレースを戦っていること、そしてドライバーの3人が豊富なピレリタイヤの経験を持っていること。3台のHonda NSX GT3は、いずれも上位進出を目指して初開催の鈴鹿10時間耐久レースに挑む。

    #10 Honda Team MOTUL 山本尚貴
    「Honda NSX GT3は、自分の今までのレースキャリアのなかでも、乗ったことがないカテゴリーのクルマなので、新鮮な気持ちでドライブすることができました。GT500クラスのHonda NSX-GTに現役で乗らせてもらっている身としては、また別の進化も感じることができました。テストではピレリタイヤを履くのも初めてでしたし、クルマとタイヤどちらも煮詰める必要がありましたが、逆に先入観なくテストすることができたので、順調にクルマを把握することができたと思います。チームメイトはいつもSUPER GTで一緒に戦っているメンバーなのですが、この3人でクルマをシェアしてレースをするのは初めてです。いいムードでクルマを作っていけそうですし、楽しみですね。GT3だけのレースはもちろん初めてですし、Hondaを代表するメンバーで戦うことの重みは感じてはいますが、GT3はレースに出ようと思えば購入することができるクルマですし、そういったレーシングカーを使って自分たちのポテンシャルを示すこと、そして僕たちが楽しんで10時間を戦う姿を見せられればと思います。海外勢がかなり手強いとは思いますが、その中で日本勢として、Honda NSX GT3としてどれだけ前にいけるのかを、楽しみながら見せていけたらと思っています」

    #10 Honda Team MOTUL 武藤英紀
    「今まで2回テストをしましたが、一度はウエットだったので、もう一度テストしたかたちですね。Honda NSX GT3はジェントルマンドライバーもドライブすることが前提で作られているレーシングカーなので、非常に扱いやすいと感じました。今まで自分がドライブしていたレーシングカーとは違う種類の挙動だと思います。今回の3人のドライバーの内、中嶋選手はいつもコンビを組んでいますが、山本選手とは初めて一緒にレースを戦います。でも以前から知っていますし、リラックスした雰囲気で楽しく仕事ができています。中野信治監督も楽しい雰囲気を作ってくださっています。GT3カーによるレースは初めてですが、海外からも強豪チームが多く参戦しますし、楽なレースではないと思っています。その意味では、もっとテストをしたいくらいです。レースウイークにしっかり走り込みたいですね。賞金も出るレースですし、強力なライバルとも戦うので非常に楽しみです。Honda NSX GT3を使用する3台で協力し合いながら、上位でレースを戦いたいと思っています」

    #10 Honda Team MOTUL 中嶋大祐
    「僕はGT3カーのドライブもテストが初めてでしたが、ドライバーとしてもアンチロック・ブレーキシステム(ABS)や、トラクションコントロール等の電子制御を試すことは非常に興味深いものでした。以前SUPER GTでドライブしたHonda CR-Zよりも、よりGTカーらしい印象でした。武藤選手とはSUPER GTでコンビを組んでいますし、これまで3年間一緒にやっている仲です。山本選手は、鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)では同期ですし、ジュニアフォーミュラも一緒のデビューでした。今まで同じチームで戦うことはありませんでしたが、こうして初めて組むのは違和感もありませんし、とても楽しみです。GT3でのレースは初体験ですし、クルマもタイヤもまだ知らない部分ばかりなのですが、その分、基本に忠実に、自分たちにできることを一つずつ準備していきたいと思っています。もちろん強敵ばかりですが、僕たちはチームワークが強みですし、Hondaの地元である鈴鹿サーキットでのレースなので、僕自身もHondaのクルマが速いところを見せたいと思っています。Hondaの名前を背負って世界中のメーカーのマシンと戦うので、その重みを背負いつつも、自分の力を出しきりたいですね」

  • MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    終日、青空が広がったMotoGP オーストリアGP決勝は、今季4度目のポールポジション(PP)から2周目にトップに立ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)と、予選3番手のホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)の一騎打ちとなり、後半追い上げた後半追い上げたロレンソが優勝、マルケスは惜しくも2位だった。終盤は何度も首位を入れ替える激しい戦いとなったが、レッドブル・リンクで2連勝中のドゥカティは今年も強さをみせた。

    レッドブル・リンク初制覇にあと一歩に迫ったマルク・マルケスは、「優勝はできなかったがチャンピオンシップで2位以下にリードを広げられた」と笑み。レッドブル・リンクで3連勝のドゥカティを相手にすばらしい戦いを挑んだマルケスに、スタンドにつめかけた大勢のファンから大きな拍手が送られた。

    これでマルク・マルケスは、総合首位をキープするだけでなく、総合2位で今大会6位に終わったバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差を49ポイントから59ポイントに広げ、3年連続5度目のチャンピオンに向けて、また一歩前進した。総合3位のホルヘ・ロレンソとは71ポイント差。総合4位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とは72ポイント差と、大きなリードを築いた。

    今大会、序盤は、マルケス、ロレンソ、ドヴィツィオーゾの3人がトップグループを形成。中盤過ぎからはドヴィツィオーゾがトップの2人からジリジリと遅れ、そのロレンソに迫ったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が4位でチェッカーを受けました。クラッチローは、今大会も表彰台争いを視野に入れるも、あと一歩届かず。しかし、シーズンを通して苦手とするサーキットでトップグループを追撃する走りを披露、クラッチローのホームGPとなる次戦イギリスGPに向けて手応えある走りとなった。

    昨年の大会で3位表彰台に立ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、今年は表彰台争いに加われず7位だった。予選9番手から追い上げに気合満点のペドロサでしたが、オープニングラップに他車と接触して14番手までポジションを落とした。それから全力で追い上げ、終盤ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、ロッシとし烈な5位争いのグループに加わり、僅差の7位でフィニッシュした。

    以下、予選21番手から決勝に挑んだ中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)が、追い上げて15位でフィニッシュ。6戦ぶりにポイント獲得となった。予選16番手のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、リアにソフトコンパウンドを選択したことで、結果的に序盤からペースを上げられず、19位だった。チームメートのトーマス・ルティもタイヤのパフォーマンスを引き出せず22位。悔しい結果に終わった。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「今日はとてもレースを楽しみました。2位でフィニッシュしましたが、全力を尽くしました。ブルノでは十分な自信がありませんでしたが、ここではがんばりました。序盤、ギャップを広げるためにリアにハードタイヤを選んだので、最初から一生懸命プッシュしました。なぜならドヴィやロレンソがレース終盤、タイヤが消耗したときにとても速くなることが分かっていたからです。これが今日の戦略でした。前半は、それがうまくいくと思いましたが、再び彼らに追いつかれてしまいました。すばらしいバトルでした。自分のラインを変えて守ろうとしましたが、不可能でした。このサーキットは彼らがとても強いところです。特にストレートが強いです。このような状況ではベストを尽くだけです。今日はブレーキングとコーナーエントリーに強みがありました。もちろんこの強みをほかのサーキットでも活かしていきます。ここまでの戦いでは、常に表彰台に上がっています。これはもっとも重要なことです。ロレンソに対してわずか5ポイント失っただけで、ランキング2位のバレンティーノに対してはさらに差を広げました。この結果には満足しています。すばらしい仕事ができました」

    カル・クラッチロー(MotoGP 4位)
    「今日は表彰台争いはできませんでしたが、レースウイークが始まる前にトップ6でフィニッシュできたらうれしいと話しました。それを達成できました。うまく走ることができましたが、スタートでは、前のライダーたちについていけませんでした。ハードフロントタイヤではタイヤが温まらず、それは不可能なことでした。それは1周目の4コーナーで危うく転倒しかけたことでも明白でした。今日の結果にはとても満足しています。ここ数年は15位だったので、今日の4位は大きな一歩でした。獲得してきたポイントと、ここ数戦の力強いフィニッシュは、2週間後のシルバーストンで勝負に出られることを意味しています。トップ5フィニッシュは論外ではありません。ホームのファンの前で表彰台に上がることが目標です」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 7位)
    「スタートしてから1コーナーまで少し混乱していましたが、なんとか大丈夫でした。でもその後、僕とスミス、ロッシ、そしてザルコとの間で何かが起きました。ほかにだれがいたかは分かりません。僕はコースを外れ、ポジションを5つか6つ落とし、かなり後方に下がりました。序盤は、いつものようにグリップに苦戦しました。そのためいいリズムをつかむまで時間が少しかかりました。快適になってきてから何人かパスをして、状況はどんどんよくなっていきました。速いペースで走れるようになったころにはレースは後半に入っていました。次のレースでは、この点を解決する必要があります」

    中上貴晶(MotoGP 15位)
    「天気が回復していいコンディションになりました。朝のウォームアップでセッティングを少し変えて決勝に挑みました。セッティングの変更がタイム短縮につながりました。前半はビニャーレスについていけたし、それからもいいスペースを見つけてペースをキープできました。過去5戦、ポイントを獲得できないレースが続いていたので、1ポイントですが、獲得できてよかったです。終盤、アレイシ・エスパルガロをかわせてよかったです。今週はサンマリノGPの行われるミサノでテストがあるので、この数戦の課題をしっかり確認して改善したいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 19位)
    「自分のパフォーマンスにはかなり満足していますが、残念ながらタイヤの選択を誤ってしまいました。リアにソフトを選んだため、一緒に戦ったグループのほかのライダーよりは最初からグリップがありませんでした。終盤へ向けてグリップがさらに落ちたので、ソフトタイヤはいい選択ではありませんでした。でも自分のライディングとマシンのパフォーマンスには満足しています。シルバーストンのレース前に行われるミサノのテストが楽しみです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 22位)
    「レースではいいリズムがつかめず、また今日は暑かったにもかかわらず、タイヤが温まらず難しいレースとなりました。忘れたい週末となりました。この問題の原因を確認して次のシルバーストンへ進みたいです」

  • MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 初日レポート

    MotoGP 第10戦チェコGPからの連戦となった第11戦オーストリアGPの初日は、午前中は青空が広がったものの、午後は断続的に強い雨が降るあいにくの一日となった。そのため、MotoGPクラスは午前中に行われたFP1のみで初日の総合順位が決まり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が4番手、チームメートのダニ・ペドロサが6番手に。カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は7番手で初日を終えた。

    午前中のフリー走行で4番手につけたマルク・マルケスは、今大会もセッションを通して1セットのタイヤで走り続けた。そのため、走り出して6周目がこの日のベストタイムとなったが、それ以降もベストタイムに匹敵する1分24秒から25秒台で周回を重ねた。マルケスより速いタイムを出した上位3選手は、セッション終盤にニュータイヤを装着してタイムを更新しているだけに、4番手タイムでも内容ではトップグループに匹敵、もしくはそれを上回る内容で初日を終えている。

    ウエットになった午後のセッションは、強い雨のためにセッション開始が15分遅れたが、そんな難コンディションの中でもマルク・マルケスは7ラップを刻み、2番手のスコット・レディング(ドゥカティ)に0.543秒、3番手以下には約1秒以上のリードを築き、トップタイムでセッションを終えている。ドライでもウエットでも、ほぼ万全の状態で初日を終えたマルケスは、レッドブル・リンクの初制覇に向けて好スタートを切った。

    チームメートのダニ・ペドロサも順調なスタートとなった。ドライコンディションとなったFP1では1分25秒台で連続周回し、最後は新品タイヤで1分24秒台のベストタイムを記録。この日は、前後ともにソフトとミディアムのテストを行い、決勝に向けての準備を進めました。

    カル・クラッチローはペドロサとわずか0.017秒差、トップから0.661秒差で7番手とまずまずのスタートを切った。クラッチローもペドロサ同様、ソフトとミディアムのテストを行い、決勝に向けて準備を進めた一日となった。

    以下、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)がトップから1.181秒差の16番手。フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)がそれと僅差で17番手と続き、トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は23番手でした。Honda勢3人のルーキーは、2日目のフリー走行、予選でのポジションアップに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 4番手)
    「今日はいい日でした。午後は雨になり、コースに出ることに対して懸念がありました。なぜなら明日の午後と日曜日はドライになりそうだからです。でもとにかく走ってみようということになり、電気系統とセットアップをチェックするために数周、走りました。すぐにいい感触と自信を得ることができました。でも最も大事なことは、午前中のドライでいい感触があったことです。午後は雨が降る可能性があったので、ミディアムスペックでセッションを通して走ることにしました。そしていつものようにレースに向けて取り組みました。明日はほかのタイヤスペックを試したいと思います。ここではドゥカティ勢が速く、特に(アンドレア)ドヴィツィオーゾは速い走りをしていますが、それほど離れているわけではありません」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 6番手)
    「午前中は路面が完全にドライだったので速く走れるよう、できる限りがんばりました。FP2はかなりの確率で雨が降りそうでしたからね。セッションをフルに活用して、コースとタイヤをなるべく理解できるようにがんばりました。ウエットコンディションではタイヤとグリップを確かめるために数周走っただけでしたが。思ったよりよかったです。もし雨がさらに激しくなっていたら、たいへんなセッションになっていたと思います。今日の天気は本当に変わりやすかったので、とにかく、そのときのフィーリングを確かめることはとても重要でした。でも明日は天気がよくなると思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
    「雨でもすばらしいグリップがあるサーキットはありますが、ここはかなり滑りやすかったです。このサーキットはドライでも、最も安全なサーキットというわけではありません。まして雨のときはさらに慎重にならなければなりません。でもほかのライダーたちから遅れるわけにはいかないので、コースに出なければなりませんでした。全体的にはポジティブな日でした。ドライでも雨でもいい感触がありましたが、日曜日のレースに向けてセッティングを改善できるように考えなければなりません。コーナリング中のスライドのフィーリングをもっとよくしたいです。ドライとウエットでは3カ所でそういう走りになります。それを改善できるようにセッティングに取り組みます」

    中上貴晶(MotoGP 16番手)
    「FP1はドライでした。そして、走り出しからまずまずの走りができました。最後にうまくタイムを出せませんでしたが、全体的には悪くなかったと思います。今日はセクター2でロスしていますが、そのほかはいい走りができました。ウエットコンディションは久しぶりで、リズムをつかむのにちょっと時間かかりました。今日は雨量の変化が大きく、順位は悪かったのですが、まずまずの走りができました。今日はドライ、ウエットともにしっかり走り込めたのでよかったです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 17番手)
    「FP1の走りにはまずまず満足しています。自分たちの仕事にかなり満足できましたが、もっと前進したいと思っています。ウエットコンディションになったFP2では、ウエットの経験があまりないので、加速に苦戦しました。もっといいセットアップが必要です。でも、雨の中を楽しく走りました。FP1では、コース上でアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)をスローダウンさせてしまったようなので、レースでは3グリッド降格のペナルティーが科せられます」

    トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
    「今日の順位は僕のポテンシャルを反映していません。ブルノのテスト、そして今日のFP1と本当にいい感触でスタートし、途中は13番手までポジションを上げることができました。午後は雨の予報があったので、ソフトのリアタイヤでアタックしましたが、最終コーナーの出口で失敗し、23位になってしまいました。マシンの感触がとてもポジティブだったので残念です。そのあとFP2では雨が降り始めましたが、雨の中で初めて乗るMotoGPマシンはおもしろかったです」

  • MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    MotoGP 第10戦チェコGPからの連戦となる第11戦オーストリアGPが、8月10日(金)から12日(日)の3日間、レッドブル・リンクで開催される。レッドブル・リンクは1969年に完成したサーキットで、当初はエステルライヒリンクという名称だったが、1995年にA1リンクとなり、2010年からはレッドブル・リンクへと改称された。

    オーストリアGPは、1971年にザルツブルグで初めて開催され、94年までの24年間で22回行われた。その後、A1リンクで96年、97年に開催されている。レッドブル・リンクに名称が変更されてからは、2016年に19年ぶりに大会が復活してから今年で3年連続の開催となり、今年で通算27回目の開催となる。

    レッドブル・リンクは、ウイーンから南西約200kmのシュピールベルクにあり、オーストリアのほぼ中央に位置する。一周4.326kmのコースは、アップダウンに富んだハイスピードコースで、コーナー数は10(右7/左3)とシンプルなレイアウトだ。

    過去、ホンダ勢は、A1リンク時代の96年と97年に2年連続で、125cc、250cc、500ccの3クラスを制している。最高峰クラスでは96年にアレックス・クリビーレ(99年のチャンピオン)、97年にミック・ドゥーハン(94年から98年までの5年連続チャンピオン)とホンダ勢がチャンピオンに輝き、MotoGPレジェンドに名前を連ねる両選手が優勝した。

    しかし、19年ぶりの開催となった16年は、事前テストに参加しなかったこともあり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が5位、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が7位と悔しい結果に終わっている。グランプリの復活2年目となった昨年は、マルケスがトップと僅差の2位、ペドロサが3位と優勝こそ逃したが、Repsol Honda Teamがそろって表彰台に立った。今年はチームにとって、優勝を目指す戦いになる。

    前戦チェコGPでMotoGP100戦目を迎えたマルク・マルケスは、決勝を3位でフィニッシュ。総合2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差をさらに広げてランキング首位をキープし、3年連続5回目のタイトル獲得に向けてまた一歩前進した。チェコGP終了後の月曜日には、ブルノで公式テストにも参加して最多周回数を刻み、データの収集とマシンのセットアップに励んでいる。今大会もチャンピオンシップを視野に今季6勝目、そして5戦連続今季9回目の表彰台を目指す。

    マルク・マルケスにとってレッドブル・リンクは、今季初開催となったタイのブリーラムを含め、まだ優勝経験がないサーキットの一つ。今年は初優勝をかけて3度目のチャレンジとなる。

    総合8位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、過去2年レッドブル・リンクでいい結果を残せていない。おととしはジャンプスタート。昨年はレースウイークを通じてセッティングが決まらずに苦戦を強いられた。2年連続で15位と、クラッチローにとっては不名誉な大会となっているだけに、今年は上位進出を目指す。

    昨年3位のダニ・ペドロサは、今年は2年連続の表彰台を目指す。チェコGP終了後の公式テストでは、チェコGPで発生した問題の解決を大きく前進させる貴重なデータを収集。今週のレースにそのデータが活きることは間違いない。今季を最後に引退することを表明しているペドロサだが、今季初表彰台、初優勝を目指す。

    前戦チェコGPで13位と、ケガからの復帰戦でしっかりポイントを獲得したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2戦連続8回目のポイント獲得と今季2回目のシングルフィニッシュを目指す。過去2年、Moto2クラスでは2位&優勝と結果を残してきた。MotoGPでは初めてのレースとなるが、屈指の高速サーキットでの戦いを楽しみにしている。

    鈴鹿8耐から3週連続のレースとなる中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、第5戦フランスGP以来、6戦ぶりのポイント獲得を目指す。前戦チェコGPは旋回性に苦しんだ。今大会はトップ10を目指す。

    トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、今季初のポイント獲得を目指す。前戦チェコGPではポイント獲得にあと一歩の16位。レース後の公式テストでいいデータを得ているだけに、今大会に期待される。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「ブルノのテストではいくつかポジティブなことを見つけました。そのいくつかをレッドブル・リンクで試してみるつもりです。オーストリアも(アンドレア)ドヴィツィオーゾや(ホルヘ)ロレンソといったドゥカティ勢が強いサーキットですが、僕たちも昨年は強かったので、最終コーナーでどうなるか楽しみです。レースウイークの最初から速い走りをして、上位で戦えるようにがんばります。今年、ここへ来るのは2度目になります。6月にF1のToro Rossoのテストをするために来ていますが、信じられないような経験をしました。レッドブル・リンクへ行く途中にはウィーンに立ち寄り、公道におけるバイクの安全性をアピールするイベントに参加しました。とても重要なイベントでした。人はときに適切なウェアを着ることや、走行前にお酒を飲まないことがどれだけ大事なことなのかを忘れがちです。機会がある限り、こうした事柄の重要性を話していきたいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「今週末のレースが楽しみです。今回もいい仕事ができるようにベストを尽くし、いい結果を出したいです。このサーキットはバイクのレースには向かないと思うので、あまり好きではありません。しかし、ベストを尽くさないという意味ではありません。ブルノではいい結果を出せました。ムジェロやバルセロナ、アッセンでもいい結果でした。引き続きこれまでと同じように取り組み、金曜日の午前中からレースに集中したいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合12位)
    「チェコGPのあとのテストでは、マシンのセットアップはもちろんのこと、最近のレースで抱えた問題の解決に取り組みました。速く安定した走りができました。いい路面コンディションではどうなるのか、調整したことやベースのセットアップがどう改善されたのか、様子を見たいです。レッドブル・リンクは通常、僕たちにとっては難しいサーキットなので、ここでそれをチェックしたいです。ここではいい感触をつかむことがとても重要になってきます。また、新しいミシュランのリアタイヤもあるので、すべてをうまくまとめたらどうなるか様子を見たいです。また、レースでは天候もカギを握ることになります」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合17位)
    「Moto2ではいつもいいレースができていたので、今週末、オーストリアへ戻るのはとてもうれしいです。これほど速いレイアウトをMotoGPマシンで走ることは興味深いチャレンジになります。シンプルなレイアウトで、わずか10個のコーナーでライダーは違いを出さなければいけません。かなりトリッキーです。そして、ストレートセクションがたくさんあるので、簡単ではありません。マシンのパッケージは強いですが、トップスピードが弱点とも言えるので、もしかしたらここまでの戦いで最も難しいレースになるかもしれません。またこのサーキットはハードブレーキングゾーンが多くあります。Hondaはこの点はとてもうまく機能するので、うまく活用しなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 総合21位)
    「ブルノではレースのあとにポジティブなテストを行い、オーストリアのレースへ向けて有益なデータを得ることができました。レッドブル・リンクは、Moto2では好きなサーキットでしたが、MotoGPマシンではまた変わってくると思います。いつものように金曜日のセッションではマシンの感触を確かめ、最良のセットアップを見つけたいです。ブルノは僕にとっては簡単ではなかったので、レッドブル・リンクで100%の状態に戻りたいと思います。目標はいつも同じで、トップ10でレースをフィニッシュすることです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合24位)
    「ポジティブなブルノのレースを終えたばかりで、すぐレースに戻れるのは楽しみです。オーストリアのサーキットは右コーナーが多く特別なサーキットですが、パワーを必要とするサーキットです。そのため、今回は僕たちに不利かもしれません。今週のブルノのテストでは自分のライディングテクニックを改善することに集中する機会がありました。多くのことが分かったので、自信はあります。実行に移すのを楽しみにしています」

  • MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP 後半戦のスタートとなった第10戦チェコGPは、予選3番手からトップグループに加わったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、3位でフィニッシュした。MotoGP100戦目を迎えたマルケスは、中盤まではフロントローからスタートしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、そして2列目スタートのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)らとトップグループを形成。周回するごとにポジションを入れ替える厳しい戦いを繰り広げた。

    その中からドヴィツィオーゾとロレンソのドゥカティ勢とマルケスが抜け出し、終盤はこの3人の戦いとなる。チャンピオンシップで総合首位につけるマルケスは、ドゥカティ勢とのバトルに加わり優勝の可能性を探ったが、最後はしっかり3位表彰台を獲得した。今大会はMotoGP100戦目という節目の戦い。そこで優勝するのが最大の目標だったが、チャンピオンシップを争うヤマハ勢の2人が後方にいたこともあり、着実にフィニッシュした。

    この結果、総合2位で今大会4位のロッシに49点差、総合4位から3位に浮上したドヴィツィオーゾに68点差、今大会ノーポイントに終わり総合4位にダウンしたマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)に72点差をつけ、3年連続5回目のタイトル獲得に向けて、また一歩前進した。

    2013年にRepsol Honda TeamからMotoGPクラスにデビューしたマルク・マルケスは、過去5年間で4回のタイトルを獲得し、6年目のシーズンを迎えた今年は、ここまで通算40勝を含む71回目の表彰台を獲得した。

    予選5番手から好スタートを切ったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、5位でフィニッシュした。クラッチローは、レース中盤には、ドヴィツィオーゾ、マルケスに続いて3番手を走行したが、終盤は、ロレンソ、そして最終ラップにロッシに抜かれ、表彰台を獲得することができなかった。今大会のクラッチローは、リアタイヤの消耗に苦しんだ。そのため、2年ぶりの大会制覇と表彰台は果たせなかったが、トップグループで見せたバトルは、ファンを喜ばせた。

    予選10番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が8位でフィニッシュした。中盤までは、アンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスのスズキ勢、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)とし烈な8位争いのグループを形成。終盤は、その戦いを制し、グループ首位でチェッカーを受けた。

    予選13番手から決勝に挑んだフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、ケガからの復帰戦で13位でフィニッシュし、ポイントを獲得した。予選22番手のトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、ポイント獲得にあと一歩に迫る16位。予選19番手の中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)は、レースウイークを通じて旋回性に苦しみ17位。ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Honda Team)は、オープニングラップの3コーナーで他車と接触し転倒。リタイアに終わった。

    マルク・マルケス(MotoGP 3位)
    「今週末の目標はチャンピオンシップでリードを広げることで、それを達成することができました。ここへ来たときは46ポイント差でしたが、49ポイント差で次戦に向かうことになりました。とてもいいことです。昨日の予選が終わったときに、ロレンソとドヴィ、もしかしたらバレンティーノも強敵になると思っていましたが、その通りの戦いになりました。僕も戦う準備はできていましたが、正直、2人のドゥカティ勢とは対等に戦えませんでした。彼らは加速で強く、ブレーキングも安定していました。前に出ようと努力しましたが不可能でした。そこで、作戦を変えて3位を獲得することにしました。今日は僕にとってMotoGP100戦目でしたが、この経験を生かすことができました。もしMotoGP2戦目か3戦目だったら、優勝を狙ったかもしれません。そして優勝するか、もしかすると転倒していたと思います。でも今日は100戦目。冷静に判断をしました。3位というのは、今季ちゃんと走ったレースでは、もっとも悪いリザルトです。でも、ここはいつも苦戦するサーキットなので、トップと僅差でフィニッシュできたことはうれしいです。今後、相性がいいサーキットでは、いいレースをする自信があります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 5位)
    「3番手まで浮上しましたが、もう少しスライドさせる余裕がほしかったです。でも、すぐ後ろにライバルがいました。ロレンソは今日すばらしい仕事をして結果を出しました。僕はリアタイヤが消耗し、コーナーの出口で上位のライダーたちのように走ることができませんでした。マシンを何度も起こさなければなりませんでした。それが僕とマルクのマシンの違いだと思います。そこを改善しなければなりません。オーストリアが楽しみです。ブルノは、RC213Vの本当の力を発揮できるサーキットではありません。チームもHondaもすばらしい仕事をしてくれました。ダニより前でバトルできたこともうれしかったです。これは僕とチームにとって大事なことです。表彰台は逃しましたが、いい結果だったと思います」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 8位)
    「マシンは快適ではなく、コーナーを素早く立ち上がることができませんでした。そのためコーナー進入でリカバーしようとがんばりました。ほかのライダーたちのタイヤが消耗し、加速が悪くなった終盤、何人かパスすることができました。このような走り方は簡単ではありませんが、明日はここでテストがあります。コーナーの立ち上がりで加速がよくなるように改善できたらうれしいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 13位)
    「今日はスタートに失敗し、そのあといくつかポジションを挙げなければなりませんでしたが、13位でフィニッシュできてうれしいです。オープニングラップは何人かのライダーの動きが少し怖く感じましたが、そのあとは落ち着いて走れるようになりました。レース後半は、いくつかのコーナーでフロントが流れましたが、とにかく、ジャック・ミラーに続くポジションをキープすることに集中しました。ケガからの復帰戦でいい結果を出すことができました」

    トーマス・ルティ(MotoGP 16位)
    「1周目にいくつかミスをしてしまいました。その後、15位でフィニッシュしたアレイシ・エスパルガロについていくチャンスがあったのですが、シルヴァン・ギュントーリの後ろでかなりタイムをロスしてしまいました。それを除けばいいレースでした。自分のリズムは安定していました。ここ最近のレースに比べると、上位のライダーたちとの差が近くなっています。この点はポジティブでした」

    中上貴晶(MotoGP 17位)
    「FP4で1分57秒台で走れていたので、決勝もこのペースで走れたらチャンスはあると思っていました。しかし、58秒台で走るのがやっとの状態で、57秒台に入れることができませんでした。なにが原因なのか、データをしっかりチェックして、明日の公式テストで原因追求をしたいです。そして、次のオーストリアGPに向けて、いろいろ確認をしたいです。今日は、フリー、予選に比べて気温も路面温度も低く、本来ならタイムが上がってもいい状態だったのですが、全体的にタイムが上がりませんでした。今大会はレースウイークを通じてコーナーの旋回性に苦しみました。タイヤの選択は悪くなかったと思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP リタイア)
    「残念ながら、3コーナーで転倒してしまいました。ビニャーレスとそれほど離れていない位置取りで3コーナーでブレーキングを始めたときに衝撃を受けて、気付いたらグラベルにいました。周りを見回すとブラッドリーも巻き込まれていることがわかりました。正直なにが起きたのかよく分かりません。とてもいいスタートを切ることができました。ポジションを上げることができると思っていたので本当に残念です。残念ながら右肩にかなり痛みがあります。メディカルセンターで診てもらい、幸い骨折はありませんでしたが、じん帯がかなり伸びてしまいました。明日のテストを走れるかどうか様子を見たいです」

  • SUPER GT | ホンダ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    SUPER GT | ホンダ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    8月4日(土)~5日(日)、静岡県の富士スピードウェイで2018年度SUPER GTシリーズ第5戦が開催された。異常気象とも言える猛暑が続く中だが、多くの観衆が詰めかけ、レースウイークが始まった。

    薄く流れる雲のすき間から太陽が照りつけ、気温・路温とも急上昇する厳しいコンディションとなった土曜日の練習走行では、#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)が5番手、#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が8番手につけた。

    しかし午後の公式予選では、#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が8位に食い込んだものの、#17 KEIHIN NSX-GTがセンサートラブルで出走できず、さらに他のNSX-GT勢もQ2進出を果たせなった。

    またGT300クラスの#34 Modulo KENWOOD NSX GT3は、公式練習でクラス3番手となる好タイムを記録しながら、セッション中に他車に追突されて車両が破損したため、残念ながら今大会への出走を見合わせることとなった。Modulo Drogo Corseは、今月末に迫った鈴鹿10時間耐久レースに間に合わせるよう準備を進めていくことになる。

    日曜日午後1時30分、真夏の太陽の下で今シーズン最長の500マイル(約800km)にも及ぶ決勝レースが始まった。NSX-GT勢予選最上位だった#8 ARTA NSX-GTは8番手のポジションを守りながら序盤を戦い、さらに14番グリッドから着実に追い上げてきた#17 KEIHIN NSX-GT、そして序盤にイエローフラッグ中の追い越しによるペナルティーを受けた#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が続く展開となった。

    高温の中の長距離レースを戦う過程で上位車がトラブルやミスで順位を落とす一方、#8 ARTA NSX-GTを先頭にした3台のNSX-GTは確実に予定のピット作業とドライバー交代を消化しながら、安定したペースで周回を重ね、揃って順位を上げていった。長いレースも折り返して後半に入り、3回目のピット作業を終えた段階で#17 KEIHIN NSX—GTが#8 ARTA NSX-GTをオーバーテイクして5番手へ浮上。その後も3台のNSX-GTは5秒から10秒の間隔を保って安定したペースで走行を続け、チェッカーフラッグを目指した。

    最終的に#17 KEIHIN NSX-GTは3位まで順位を上げてフィニッシュ、4位に#8 ARTA NSX-GT、5位に#100 RAYBRIG NSX-GTと続いて、それぞれシリーズポイントを獲得した。この結果、5位に入賞した#100 RAYBRIG NSX-GTの山本/バトン組は8点を加え、シリーズランキングでは2位と同点の3位(優勝回数差による)につけた。塚越/小暮組も2点差でこれを追う僅差の展開で、残り3戦のチャンピオンシップ争いに加わっていくことになる。

    佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
    「今回は結果的に全車、今シーズン2基目のエンジンを積んでレースを戦うことになりました。予選ではウエイトが軽いクルマに対して苦しい展開になるのは分かっていましたが、我々は高温での耐久性を見越してタイヤを選択して持ち込んでいたので、レースになれば上位へ行けると予想していました。今年のNSX-GTは、ウエイトを積んだ状態でもうまく走れるようにと狙って進化させましたが、タイヤも含めた開発がうまく噛み合って機能した結果が出たと感じています」

    塚越広大
    「走っていれば上位に行ける速さがあったと思うので、予選に出走できなかったのは残念です。ただ、長距離のレースに向けて決勝で速いクルマ作りをしてきましたから、慌てず少しずつ着実に順位を上げようと集中しました。戦略もピット作業もドライバーも、みんなができる限りの力を出した結果、表彰台に上がれたのでとてもうれしいです。僕たちは今回ウエイトハンデが50kgと重かったので、ここで1ポイントでも獲って、燃料流量を絞られてもウエイトを下ろそうと思っていました(ウエイトハンデは最大50kgまでで、それ以上は燃料リストリクターとの組み合わせでハンデ調整される)。次のレースに向けて狙い通りになりました」

    小暮卓史
    「予選を走れずに、最後尾に近いところからスタートしたのに、表彰台まで追い上げることができて、すばらしい結果になりました。チームと、レース向けのクルマ作りをしてきたので、着実に走ればそれなりの順位まで上がれると思っていましたが、表彰台まで来られるとは思いませんでした。ここまで僕たちは決勝がうまくいかない傾向があって、なんとかしようとチームが前回のレースで得られたデータを元にうまくクルマを作ってくれました。猛暑の中、長いレースでしたが、前半は少し暑い感じがしたものの後半は涼しくなったので体力的には何の問題もありませんでした。次のレースは勝負ですね」

  • MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP 予選レポート

    2日連続で最高気温が32℃、路面温度が50℃まで上昇したMotoGP チェコGPの予選は、ライダーにもタイヤにも厳しい条件となったが、総合首位のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、トップのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)から0.272 秒差の3番手につけてフロントローを獲得した。

    4戦連続今季6度目のフロントロースタートとなったマルク・マルケスは、フリー走行では総合4番手。予選前に行われたFP4では、最も厳しいコンディションの中で2分6秒台で連続ラップをこなし、ライバルを圧倒した。

    そして迎えた予選Q2では最後のアタックを回避したことで3番手へとダウンしたが、3戦連続今季6勝目に向けて手応えのある一日となった。

    マルケス同様、フリー走行でセットアップに集中したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、2日目のフリー走行で7番手に浮上、予選Q2では5番手へと着実に前進した。今大会は、フリー、予選ともに気温も路面温度も高く、暑いときにフロントのパフォーマンスに課題を抱えるホンダ勢には厳しい戦いとなった。そうした厳しい状況の中でクラッチローは2列目5番手を獲得。長丁場となる決勝に向けて、2年ぶりの大会制覇と表彰台に向けて好グリッドを獲得した。

    初日のフリー走行でトップタイムをマークしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行でも大接戦の中で総合6番手につけてQ2進出を果たした。予選では10番手グリッドと思ったようなポジションを獲得できなかったが、決勝に向けて順調にセットアップを進めた。決勝では追い上げのレースが期待される。昨年はマルケスに続いて2位でフィニッシュ。2年連続Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュ、ダブル表彰台が期待される。

    以下、ホンダ勢は、オランダGPのフリー走行のケガから3戦ぶりに復帰のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が13番手。完全復調を感じさせる走りをみせた。決勝は3戦ぶりとなるが、第4戦スペインGP以来となる今季2度目のシングルフィニッシュが期待される。

    ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Honda Team)が18番手、鈴鹿8時間耐久ロードレースからの連戦となった中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、旋回性に苦戦して20番手、初ポイント獲得に気合を入れるトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は22番手。3選手ともに追い上げのレースに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
    「僕たちが選んだセットアップでは、新品タイヤを装着したときに、1周のタイムが少し落ちることに午前中の走行で気づきました。しかし、タイヤが消耗し始めると快適になりました。とにかく、このサーキットでフロントロースタートを獲得できたことはとてもポジティブです。ここまでは順調。予選の最後にタイムアタックをしなかったのは、少しリスキーな状況だったからです。レースウイークを通して一歩一歩前進することができました。特に、レースペースには満足しています。ドビ(ドヴィツィオーゾ)とロレンソも素晴らしいペースがあり、実際彼らのペースは最高です。でも僕たちも悪くはありません。だから明日どこでフィニッシュできるか楽しみです。バレンティーノも戦いに加わってくると思うので、いいレースになると思います。明日は、とても長いレースになると思います。そのため集中して安定した走りをすることがとても重要になってきます。もちろんタイヤチョイスとタイヤマネジメントもとても重要です。表彰台を獲得するのは厳しいと思いますが、がんばって狙いたいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
    「この暑いコンディションでは、フロントタイヤに少し問題がありました。もしライバルチームがハードタイヤを使うような状況になれば、私たちは問題に直面することは分かっていました。それだけに2列目を獲得できてとてもうれしいです。今日はベストな仕事ができました。予選セッションを楽しめました。5番手という結果は現状では最高の結果です。LCR Honda CASTROLチームとHRCは素晴らしい仕事をしています。そして僕たちは戦闘的になれるようにベストを尽くしています。表彰台に上がれるペースがあると思いますが、天候がどうなるか様子をみたいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 10番手)
    「今日は2つのポジティブなセッションをこなすことができました。そしてレースのセットアップに十分取り組むことができました。しかし、予選は思ったようにはいかず10番手でした。望んでいたような結果ではないので残念です。ソフトタイヤでタイムを上げようとしましたが、残念ながら大きく前進することはできませんでした。明日に向けて最良の状況は作れませんでしたが、いいスタートを切りたいです。特に最初の数周で追い上げることが非常に重要になるので、そこで速く走れることを願っています」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 13番手)
    「昨日と比べてかなり前進できたし、いい一日でした。ドイツのレースは走れませんでしたが、マシンの感触はさらに快適になっています。スピードが少し足りませんが、予選の結果には満足です。明日は暑い中での厳しいレースになると思いますが、いいペースがあるので力強い走りをしたいと思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 18番手)
    「今日はセッティングだけに集中して取り組みました。それが役に立ち、スピードが上がりました。正直、自分のライディングスタイルも、RC213Vに合わせることができるようになり、少しよくなりました。午前中はマシンを乗りこなすのが少しだけ楽になり、コーナースピードも上がりました。まだフロントの感触が少し足りないし、自分の予選タイムにもまだ満足していませんが、レースペースをキープできれば、明日はポジションを上げるチャンスがあると思います」

    中上貴晶(MotoGP 20番手)
    「昨日から多少セッティングを変更してよくはなりましたが、ブレーキングからの旋回性が思ったように改善できず、苦労しました。特にソフトでのアタックでは、レース用タイヤと比べてもほとんどタイムを短縮できず、それがグリッドに影響しました。走っているフィーリングとしては、もう8耐の影響はないと思うのですが、コーナーによってはバンク角が足りなかったり、切り返しが遅い感じです。基本的には前戦ドイツGPのセッティングで走っていますが、明日のウォームアップで最後の調整をして、決勝は追い上げのレースをしたいです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 22番手)
    「予選が始まり、最初のセットはかなりホイールスピンをしましたが、セカンドタイヤはだいぶよくなり、大きな違いを感じました。タイムはよくなりましたが、いいポジションを獲得するには、十分な速さがありませんでした。FP4ではフロントに少し問題があり、いつでも転んでしまいそうな感じでした。今日は、それとの戦いでした」