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  • MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP 第5戦フランスGPの決勝日は、終日、厚い雲が空を覆い、最高気温15℃という天候となった。そのため、タイヤの選択に悩むレースとなった。前日、ウエットコンディションで、今季3度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、朝のウォームアップで試したソフトコンパウンドのフロントタイヤで決勝レースを戦うことを決めた。

    朝のウォームアップから、午後2時の決勝のスタート時間まで、ほとんど気温と路面温度が上がらなかったことから、これまでほとんど決勝で使ったことがないソフトのフロントタイヤで27ラップを戦えると判断。しかし、タイヤに負担をかけないために、2位以下に2秒のリードを築いてからは、後続との差をしっかりキープする作戦とし、最後まで安定したペースで大会2連覇と今季3勝目を挙げた。この優勝は、Hondaの最高峰クラス300勝目となり、マルケスは、記念のTシャツを着て表彰台に立った。

    Hondaの最高峰クラス初優勝は、1966年の開幕戦西ドイツGPでRC181に乗るジム・レッドマンが達成した。そのレッドマンの活躍もあり、この年、Hondaはデビューシーズンにして5勝を挙げ、見事、コンストラクターズタイトルを獲得した。その後、グランプリ参戦を中断した時期もあったが、30年後の1996年のカタルニアGPでカルロス・チェカがNSR500で通算100勝を達成、さらに10年後の2006年のオランダGPでニッキー・ヘイデンがRC211Vで200勝を達成、そして、今大会、RC213Vでマルケスが300勝を達成した。

    Hondaは1961年にロードレース世界選手権(WGP)に参戦、以来、これで全クラス通算で775勝とした。マルケスは、2015年のインディアナポリスGPで700勝を達成し、その名を歴史に刻んだが、今度は最高峰クラス300勝にその名を刻んだ。この優勝でマルケスは、最高峰クラス47勝、通算勝利数を73(歴代5位)とした。

    15番グリッドから決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、オープニングラップに11番手に浮上、その後、着実にポジションを上げて8番手に浮上したが、ラスト2周でファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に抜かれ9位でチェッカーを受けた。今大会は不安定な天候に翻弄される大会となり、初めて予選でQ2進出を逃し、15番手という厳しいグリッドからのレースになった。しかし、9位でフィニッシュしたことで、次につながるレースとなった。

    Repsol Honda Teamで5戦目を迎えたホルヘ・ロレンソが、ベストグリッドの8番手からベストリザルトの11位でフィニッシュした。初日のフリー走行では4番手と好調なスタートを切ったが、土曜日のフリー走行と予選がウエットコンディションになったことで、セットアップを完全なものにすることができなかった。ル・マンでは、過去5回優勝経験のあるロレンソ。今大会の11位というのは満足のいく結果ではないが、着実にRC213Vのパフォーマンスを引き出しており、次戦イタリアGPの走りが期待される。

    開幕から5戦連続でのトップ10を狙った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、ベストグリッドとなる7番手から決勝に挑んだが、セットアップが完全ではなく、12番手までポジションを落とす苦しい戦いとなった。その後、19周目の11コーナーでフロントが切れ込んで転倒し、今季初のリタイアとなった。残念な結果に終わった中上だが、予選ではレースをこなすごとにベストグリッドを更新しており、次戦イタリアGPでは、昨年のバレンシアGPの6位を超えるベストリザルトに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「ル・マンは気温や天候が不安定なので、いつも難しいレースになります。今日は特に難しい一日でした。フロントタイヤにソフトを使ったのは初めてだと思いますが、それが一番安全な選択でした。後続とのギャップが2秒に広がるまではプッシュしました。それからは、1分32秒後半のタイムで安定して走行することに集中しました。今日の結果はうれしいです。そして、この優勝がHondaの最高峰クラス300勝目となりました。とにかく、最高の気分です」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9位)
    「今日は残念な結果に終わりました。しかし、有意義なデータを集めることができたのはポジティブだったと思います。今大会は、セッティングとフィーリング、そしてタイヤがあまり快適ではありませんでした。こうした問題を解消し、前進しなければなりません。予選15番手と後方からスタートとなり、難しいレースになりました。しかし、決勝レースではいいスタートを切り、2周目で9番手に浮上し、9位でフィニッシュしました。もう少しトップとのギャップを縮めたいと思ったのですが、今日は無理でした。ムジェロでまたトライします。最高峰クラスで300勝を達成したHondaにおめでとうと言いたいです。Hondaの一員として誇りに思います」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 11位)
    「11位は思っていたような結果ではありませんが、進歩できたことは間違いなく、うれしい結果でした。今後のレースに向けて力が湧いてきます。今週末は、フリー走行で初めてトップ5に入り、予選ではトップ8に入ることができました。開幕戦のカタールに比べたら、今回はトップとのギャップが一番縮まりました。レースごとにいろいろ学んでいます。あとは時間の問題です。一生懸命がんばってくれているRepsol Honda Teamに感謝したいです。今日はマルクの優勝で、(Hondaの)最高峰クラス300勝目となりました。おめでとうと言いたいです」

    中上貴晶(リタイア)
    「チェッカーまであと9周という19周目の11コーナーで、突然フロントが切れ込み、転んでしまいました。なんの徴候もなく、あっという間のことでした。今日は自分だけがフロントにミディアムを選びました。ほかの選手は全員ソフトを選択しましたが、27周のレースなので、ソフトでは終盤厳しくなると思ったからです。実際、タイヤの温度はしっかり上がり、フィーリングもとてもいいものでした。目標は1分32秒台で周回することでしたが、33秒台を越えることができず、苦しいレースになりました。今日はブレーキングはよかったのですが、そこからのターンインでものすごく取り回しが重くて、気持ちよく乗れませんでした。予選はウエットコンディションでベストグリッドの7番手を獲得しましたが、ドライコンディションでは厳しい戦いになると思っていました。10番手前後の走りになるのではないかと思っていましたが、その通りの内容になってしまいました。今日は限界ギリギリでした。次はムジェロで行われるイタリアGPですが、ムジェロのレイアウトは好きなので、今回完走できなかった分もしっかり走って、結果で返したいと思います」

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    5月18日(土)~19日(日)、オートポリス・インターナショナルレーシングコース(大分県)で2019年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第2戦が開催された。土曜日は朝から雨模様となり、午前中のフリー走行ではコースオフする車両が続出したこともあり、午後の公式予選は風雨がさらに強まったためキャンセルされた。

    19日日曜日午前8時45分に、前日から順延された公式予選セッションが40分間の予定で行われた。開始直前から強まった雨で路面はヘビーウエットコンディションとなり、コースオフ車両が続出したためセッションは3回にわたり赤旗で中断、各車とも十分にタイムアタックをする機会がないまま打ち切られた。その結果、Hondaエンジンユーザーの最上位は、#5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の3番手、以下#50 ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)の5番手、#17 塚越広大(REAL RACING)の9番手という結果となった。

    決勝レースは、同日午後2時から始まった。細かい雨は残っていたものの路面はほぼドライコンディションとなり、各車スリックタイヤを装着してクリーンスタートを切った。ところが2周目にコース上で停止した車両が生じたためセーフティカーが介入、このタイミングでタイヤ交換義務を消化するためピットインする車両が続出し、見かけ上の順位が大きく変動することとなった。

    セーフティカー先導で8周を周回したあと、レースは再開された。この段階でトップに立ったのはピットインしなかった#4 国本雄資(トヨタ)で、2番手には国本と同様走り続けた関口雄飛雄飛(トヨタ)、3番手にはソフトタイヤでスタートしピットインを見送った#65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がつけました。4番手以降にはピットストップを終えた車両が続いたが、その中で大きく順位を上げたのは、#1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。山本尚貴は、公式予選開始直後にクラッシュ、スターティングポジションが17番手と低迷したこともあり、ミディアムタイヤでスタートした直後の1周目にいち早くピットイン、ソフトタイヤへの交換と給油を行なったためセーフティカーの介入で一気に6番手まで順位を上げた。

    山本尚貴はその後徐々に順位を上げ、23周目にはタイヤ交換を終えた車両の中で最上位の4番手へ進出、国本雄試をかわしてトップに立った関口雄飛とのタイムレースとなった。関口雄飛は40周終了時点でピットイン。ミディアムタイヤに交換してレースに復帰しした。山本尚貴はここで逆転を狙いましたが、国本雄試をオーバーテイクしたものの関口雄飛には惜しくも届かず順位を入れ替えることはできなかった。

    ピットインしないまま走り続け、国本雄試を抜いてトップを走行していた牧野任祐は、50周目にピットインしてミディアムタイヤに交換し、4番手でレースに復帰。その間に山本尚貴は関口雄飛に次ぐ2番手へ順位を上げた。54周のレースは終わり、山本尚貴は2戦連続表彰台の2位でチェッカーフラッグを受けた。牧野任祐は4位に入賞し2戦連続で選手権ポイントを獲得した。また5位にはセーフティカーのタイミングでミディアムタイヤをソフトタイヤに交換した福住仁嶺が続き、初めての選手権ポイントを獲得した。

    山本尚貴(2位)
    「予選でクラッシュをしてしまい、チームに申し訳ないことをしてしまいましたが、完ぺきに直してもらって感謝しています。後ろの方からのスタートだったので、採りにくい作戦(1周目のピットイン)を採れたことが、この順位につながったのだと思います。勝つことはできませんでしたが、2戦連続でこの順位にいられたことは、今後大きな意味を持ってくると思っています」

    牧野任祐(4位)
    「予選はもうなにもできないまま不本意な結果に終わってしまいました。そこからポイントを獲れたのはよかったです。雨が降る可能性もあったので、引っ張るだけ引っ張って周りと反対のことをしようと決めていました。ペースがよかったのに、国本さんを抜くのに時間がかかってしまい、もったいないことをしました。2戦連続のポイント獲得も大事ですが、僕はあくまでも勝つためにレースをやっているので、次は勝てるようにがんばります」

    福住仁嶺(5位)
    「うれしいことはうれしいですが、ポイントを獲って喜んでいるようではだめだと思います。セーフティカーが入った時点でピットイン、この戦略でいけるかもしれないと思っていたのですが、フルタンクで前の集団に引っかかってしまうとなかなか前のクルマを抜けませんでした。でも後半、前に出てからのペースはよかったと思います。クルマが重たいときの走り方をまだ分かっていない感じもするので、もっとスーパーフォーミュラのことを勉強して戦略を組み立てられるようになりたいです。とてもいい勉強になったレースでした」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 予選レポート

    MotoGP 第5戦フランスGPの予選は、終日、小雨が降り続く難しいコンディションとなり、フリー走行で総合2番手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、Q2でトップタイムをマーク。2戦ぶり今季3度目のポールポジション(PP)を獲得した。

    午前中のフリー走行はウエットコンディションとなり、前日の総合順位で予選Q1、Q2のグループ分けが決まった。

    そのためマルケスは、FP3とFP4でレインタイヤのテストに集中した。難しいコンディションとなった両セッションだが、FP3で2番手、FP4でトップタイムをマークしたマルケスは、さらに難しく不安定なコンディションとなったQ2でライバルを圧倒した。

    この日は各セッションともに転倒車の多い難しいコンディションとなり、マルケスもFP4とQ2で転倒した。しかし、決勝もウエットコンディションになれば、この経験が活きることは間違いない。大会2連覇、そして今季3勝目に向けて、ドライ、ウエットともに万全の状態を作り上げることに成功したマルケスが、Hondaの最高峰クラス300勝に向けて大きく前進した。

    金曜日のフリー走行で9番手タイムをマークした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP3とFP4でウエットコンディションのセットアップに集中。Q2で自己ベストグリッドとなる7番手タイムをマークした。スペインGPに続き、ダイレクトでQ2進出を果たした中上は、セッション序盤からペースを上げる作戦が功を奏し、ベストグリッド獲得につながった。

    初日4番手と好調なスタートを切ったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今季自己ベストの8番グリッドを獲得した。最も路面が濡れていたFP3では7番手タイムをマーク。そしてQ2では今季ベストの8番グリッドを獲得した。難しい路面の中で、RC213Vのパフォーマンスを確実に引き出し、安定した走りを見せたロレンソの決勝の走りに注目される。

    初日12番手とやや出遅れたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、予選Q1からQ2進出を目指したが、5番手タイムに終わり、15番グリッドが確定した。今季初めてQ2進出を果たせなかったクラッチローだが、決勝では5列目からの追い上げに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
    「今日はとても難しい一日となりました。雨が小降りのときは、スリックタイヤがいいのか、レインタイヤがいいのか走ってみないと分かりませんでした。予選では、まだ路面に水が少ない1周目からプッシュしようと決めました。そのあと雨が段々強くなり、水の量も増えてさらに難しいコンディションになりました。そういう状況の中でポールポジションを獲得できてうれしいです。今日のようなコンディションでは、慎重にならないといけません。ミスをすると後方のグリッドになってしまうからです。明日の天候がどうなるか分かりませんが、コンディションに合わせてベストを尽くします」

    中上貴晶(MotoGP 7番手)
    「厳しい予選でした。FP4とQ2は特に路面コンディションが複雑で、どのタイミングでどのタイヤを装着すればいいのか、本当に悩む状況でした。そういう状況の中でQ2では、前後ミディアムを装着して早いタイミングでタイムを出すことができて、ベストグリッドの7番手を獲得することができました。この時点ではタイヤの選択はよかったと思うのですが、セッション終盤にリアをミディアムからソフトに換えてコースインしたときは、3コーナーでフロントがプッシュされる状態となり転倒してしまいました。幸いにも低速コーナーだったのでケガはありませんでしたが、こんなに集中して走った予選は初めての経験でした。今日は、FP3、FP4、Q2とトップとのタイム差を確実に縮めることができました。明日は”フラッグ・トゥ・フラッグ”になる可能性が高いので、マシンチェンジのタイミングなど、これからチームとしっかりミーティングする予定です。明日も全力を尽くします」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 8番手)
    「今日の予選はとてもトリッキーなコンディションでした。フルウエットで、グリップが全くないセクターがあった一方で、ほかの部分はほぼドライでした。転倒しないように走行するのがたいへんでした。今日は2列目までのグリッドを獲得できたかもしれませんが、まずはユーズドのソフトタイヤで走り、次にミディアムを使いました。もし、ミディアムを先に使っていたら、もっと前のグリッドを獲得できたかもしれません。しかし、今年のベストグリッドポジションを獲得できました。これはポジティブです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 15番手)
    「昨日は、FP2で転倒したため、予選はQ1からのスタートになり、Q2へ進めませんでした。とても残念です。最後のラップは満足のいくものでしたが、路面が思ったより濡れていました。Q1は思いのほか路面が乾いていたので、スリックで走ればよかったのではないか、というのは簡単です。しかし、僕はスリックタイヤよりも、ミディアムのレインタイヤの方が速く走れるのではないかと感じていました。ところが僕がピットに戻ったとき、バレンティーノがスリックタイヤで最速タイムをマークしていました。スリックに替えてコースに戻ったときには遅すぎて、タイヤを温めることができませんでした。予選15番手になりましたが、レースペースは15番手ではないことは確かです。このようなウエットコンディションでは厳しい戦いになることは間違いありません。明日はドライレースになることを願っています。そうすればいいペースで走れると思います」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP 初日レポート

    MotoGP 第5戦フランスGPは、午前中は青空が広がるも、午後になって雲の多い天候となった。最高気温は20℃までしか上がらず、やや肌寒い一日となり、3クラスともに転倒者の多い一日となった。

    その中で、大会2連覇とフランスGP3勝目に挑むマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、トップから1秒差に16台という接戦の中で、2番手タイムをマークした。

    決勝を想定したロングランでは、フロントにミディアム、リアにハードを装着、1分32秒台で連続周回を刻む好走を見せた。土曜日、日曜日と不安定な天候が予想されるが、ドライコンディションでは、ライバルを一歩リードした格好で初日を終えた。

    マルケスは、前戦スペインGPでは予選3番手から好スタートを切って後続を引き離す快走で今季2勝目を達成した。今大会は、ウエットコンディション、もしくは、“フラッグ・トゥ・フラッグ”の可能性もあるが、これまで、どんなコンディションでも安定した速さを強さを見せるマルケスだけに、今季初の2連勝と今季3勝目に向けて、まずは一歩前進の一日となった。

    チームメートのホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、前戦スペインGP同様、初日4番手と好調なスタートを切った。今大会は、FP1で転倒したが、FP2は安定した走りを見せた。連続ラップでは1分33秒台とマルケスからはやや遅れているが、今季ベストグリッドとベストリザルトを期待させる初日となった。スペインGPでは、予選で転倒を喫し11番手へとポジションを落としたが、過去5回優勝しているル・マンだけに、今大会は今季ベストグリッド、ベストリザルトが期待される。

    開幕から5戦連続トップ10フィニッシュを目指す中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、大接戦のフリー走行で9番手につけた。FP1は、決勝に向けて前後ミディアムでセットアップに挑んだが、土曜日、日曜日の天候が下り坂のため、予定を変更してFP2ではリアにソフトを入れてアタック、目標のトップ10につけた。予選では前戦スペインGPの8番手を越えるベストグリッドを目指す。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、FP1で11番手、FP2で転倒を喫し初日総合12番手と厳しいスタートとなった。幸いにもケガはなかったが、土曜日のFP3がドライコンディションになれば、ダイレクトでのQ2進出を目指す。ウエットコンディションになった場合、Q1からQ2進出に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「フィーリングはとてもよく、いい内容で初日を終えられました。とてもうれしいです。いつもなら、FP2は同じタイヤでセッションを走り続けますが、明日の天気が不安定になりそうなので、今日は新品タイヤで走りました。新品タイヤでいいタイムを出しておくことがベストだと思ったからです。今日はFP1で危うく転倒しそうになりましたが、なんとか持ちこたえました。2度目のアタックのときでしたが、とてもバンピーなので少し驚きましたが、いい映像が撮れたと思います。速いライダーがたくさんいます。天候も変わりやすいので、集中力を維持してがんばります」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 4番手)
    「今日はFP1で転倒してしまったので、決して、いいスタートというわけではありません。コーナーでマシンを寝かせすぎてしまい、セーブできませんでした。FP2では力強い走りができました。マシンのセッティングを一つだけ変えました。そのおかげでコーナー進入時のフィーリングがかなりよくなり、いいリズムで走ることができました。いろいろなことにトライし、もっと自信がつくようにしたいです。明日はコンディションがどうなるかわかりませんが、今日はとてもポジティブでした」

    中上貴晶(MotoGP 9番手)
    「予報では明日の天気が悪くなりそうなので、初日トップ10以内に入ることに集中しました。今大会、ミシュランが用意したタイヤは昨年と同じで、路面も変わっていません。そこで、FP1は前後ミディアムで走りましたが、午後はリアにソフトを入れてアタックしました。なんとか9番手に入れましたが、今日はソフトもミディアムもエッジグリップがうすく、うまく旋回につなげられませんでした。特に、4コーナーと5コーナーでスピードを上げられず苦戦しました。今日はトップタイムを出したマーベリック(ビニャーレス ヤマハ)の後ろで何ラップかしましたが、データ通り、4コーナーと5コーナーで離されてしまうので、明日、もしドライになったら、その部分をしっかり改善したいです。いずれにしても、明日、明後日と不安定な天候になりそうなので、今日トップ10にいることはとても重要なことでした。どんな天候になっても、明日、明後日と、ミスのないように走りたいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 12番手)
    「4コーナーの進入で転倒してしまいました。まだフロントエンドの感触が完ぺきではありません。新品のリアタイヤを使いプッシュしたら、フロントから転倒しました。特別変わったことはしていませんでした。セッション中はリアタイヤのフィーリングがよく、アタックするとすぐにタイムを出すことができました。しかし、ル・マンで金曜日にトップ10に入ることができなかったのは残念でした。なぜなら、明日は雨が降る可能性があるからです。明日のFP3では全力でがんばらなければなりません。ドライになることを願っています」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 2019年 第5戦 フランスGP プレビュー

    2019年のMotoGP 第5戦フランスGPが、5月17日(金)~19日(日)の3日間、ル・マン・サーキットで開催される。フランスGPは、1951年に第1回大会が行われ、今年で56回目を迎える。ル・マンでは、1969年に初めてグランプリが開催された。その後、ポール・リカール、ノガロ、マニクールなどを経て、2000年に再びグランプリの舞台となり、今年で20年連続、ル・マンでは通算32度目の開催となる。

    ル・マンは、自動車の24時間耐久レースの舞台としても知られている。このレースは、一部に一般道路を利用するサルテ・サーキットで行われる。一方、グランプリや2輪の24時間耐久レースは、一周4.185kmのブガッティ・サーキットで行われる。

    ブガッティは、全体的にストレートが短く、典型的なストップ&ゴーのレイアウト。パッシングポイントが少なく、シケインやヘアピンが勝負どころとなり、激しいブレーキング競争が見もの。俊敏な旋回性とエンジンの鋭い加速性能が問われるル・マン。こうした特徴を持つサーキットだけに、決勝レースではグリッドが非常に重要となり、予選では激しいアタック合戦が繰り広げられることになる。

    またこの時期のル・マンは雨が多く、過去12年を振り返れば、2007~09年の3年間と、2012年と13年は雨のレースとなり、レース中にマシンを乗り換えることができる“フラッグ・トゥ・フラッグ”が適用された。過去5年は天候に恵まれドライコンディションで行われた。

    前戦スペインGPで今季2勝目を達成、総合首位に浮上したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、今季3勝目に挑む。ル・マンでは、MotoGPクラスにデビューした13年にポールポジション(PP)を獲得し、雨となった決勝では3位でフィニッシュした。14年には2年連続PP(Moto2クラスから数えると3年連続)を獲得。オープニングラップでは、他車との接触を避けるために10番手までポジションを落としたが、そこからすばらしい追い上げをみせて優勝を果たした。15年はMotoGPクラスで3年連続(通算4年連続)となるPPを獲得するも、決勝ではタイヤの消耗に苦しんで4位。その雪辱に燃えた16年は予選2番手、決勝では転倒再スタートという厳しい戦いとなり13位。17年はタイヤとマシンのマッチングに苦しんで予選5番手、決勝は転倒リタイアと3年連続で優勝、表彰台から見放されていましたが、18年は予選2番手から優勝を達成した。

    2000年にル・マンが復活してから過去19年間でHondaは9勝を挙げているが、マルケスはMotoGPクラスにデビューしてから6年間で2勝と、どちらかと言えば苦手とするサーキットの1つ。昨年はRC213Vのセットアップも進み、マルケスがライバルを圧倒した。今年は2年連続、3回目のフランスGP制覇を目指す。

    開幕戦カタールGPから4戦連続でトップ10フィニッシュを果たしている中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、5戦連続トップ10フィニッシュとベストリザルトに挑む。前戦スペインGPでは、初めてダイレクトでQ2進出を果たし、ベストグリッドとなる8番手でスタートし、9位でフィニッシュした。フリー走行や予選では、RC213Vのパフォーマンスを確実に引き出せるようになったが、決勝は序盤にペースを上げられないことが課題になっている。スペインGP終了後の公式テストではその対策に挑み、今大会は予選、決勝ともにベスト更新が期待される。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、今季2回目の表彰台と今季初優勝に挑む。今年は開幕戦カタールGPで3位表彰台に立ち幸先のよいスタートを切ったが、第2戦アルゼンチンGPではジャンプスタートのペナルティーの影響で13位、第3戦アメリカズGPは予選3番手からトップグループを追走するも転倒リタイア。第4戦スペインGPでもタイヤの選択が決まらず8位と苦戦が続いている。昨年のフランスGPは、優勝争いに加わるペースがあったが、予選の転倒の影響で、決勝は8位でした。ル・マンでは13年に2位表彰台を獲得していて、それ以来となる表彰台獲得、さらには今季初優勝が期待される。

    Repsol Honda Teamに移籍するも、序盤の4戦を終えて苦戦が続くホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今季ベストリザルトに挑む。ロレンソは、08年にMotoGPクラスに参戦してから11年間で5勝を挙げている。前戦スペインGPではフリー走行で本来の力を発揮する走りを随所で見せていて、今大会はさらにRC213Vのパフォーマンスを引き出すことは間違いない。今季初表彰台と初優勝が期待される。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「ヘレスで行われたスペインGPはとても力強いレースができました。その後行われたテストも実りあるものとなりました。しかし、MotoGPクラスは、常に仕事をし続けなければなりません。今回のインターバルでは、F1とサッカーのライプツィヒ対バイエルンのゲームを楽しみました。サッカーのスタジアムで自分のマシンに乗ることができたのは、すばらしい体験で、音も最高でした。ル・マンは天候が不安定で難しいGPになるかもしれないので、どのようなコンディションに対しても準備を整えなければなりません。昨年の大会では優勝できましたが、今大会もライバルはたくさんいます」

    中上貴晶(MotoGP 総合8位)
    「ヘレスでのテストは、今シーズン最初の公式テストでした。テストではマシンのフィーリングがよくなり、今週末に向けて自信がつきました。昨年のル・マンGPでは少し苦戦しましたが、今年はポテンシャルを発揮できることを願っています。すべてのセッションに集中して、いつものように一生懸命がんばります。そして常にトップ10に入れるように努力することで、予選でいいポジションを獲得できると思います。ル・マンの天気はレースに大きく影響するので、どんな天気にも対応できるようにしたいです。チームといい仕事をして、日曜日には力強い走りをしたいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「ヘレスで行われたテストはとてもよかったので、ル・マンに行くのが楽しみです。HRCは僕たちにもっといいマシンとパッケージを提供するため一生懸命仕事に取り組んでいます。そのアドバンテージを生かし、日曜日にいい結果を出せることを願っています」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合14位)
    「ヘレスのスペインGPは厳しい結果に終わりましたが、インターバルがそれほどなくてよかったです。フランスでは過去にいいレースをしてきました。今週末もコンディションに合わせてがんばらなければなりません。スペインGP後の月曜日にヘレスで行われたテストは、RC213Vに乗る時間が増えたことで実りのあるものになりました。マシンを理解することができたし、前進するために役に立つと思います」

  • ホンダF1 特集 | 2チーム体制を支える裏方

    ホンダF1 特集 | 2チーム体制を支える裏方

    ホンダF1の物流の責任者であるグレアム・スミスが、2チーム体制を支える裏方の仕事について語った。

    昨年までの4年間は、1チームへのPU(パワーユニット)供給だったため、ホンダとしては復帰以降初めての2チーム体制となる。これにより、これまで以上に輸送する機器やPUの基数が増え、物流の責任者であるグレアム・スミスの仕事も多くなった。

    開幕からの“フライアウェイ”ラウンド4戦を終え、今週末のスペインGPから、ヨーロッパラウンドへと突入した。開催地バルセロナのカタルニア・サーキットは、プレシーズンテストの舞台としてもおなじみ。ヨーロッパラウンドでは、各チームのファクトリーから陸路での移動が可能となるため、パドックにはモーターホームやトラックが並び、F1ならではの華やかな光景が広がる。物流の事情によって各グランプリで用意できるものは異なるが、レース運営の面では、世界中のどこにいてもマシンのパーツは同じように準備できていなければならない。4台体制となった今季、ホンダF1はどのように取り組んでいるのだろうか

    「どちらのチームからも独立した存在でいるようにしています。2チーム間でニュートラルな立場にいますし、移動も自分のクルマで、必要なときにはスタッフもつけるようにしています。チームと離れた存在になることで自由に動けるようになるからです」とグレアム・スミスは語る。

    「2チーム体制になったことで、かなり忙しくなりましたよ(笑) 運ぶ物の量も増えましたし、通関処理やレースに向けた書類、危険物の申請など、書類処理も多くなっています。ほかにもコントロールしなければならないことはたくさんあるのです」

    今週末のレースへ向けても、グレアム・スミスはミルトンキーンズにあるホンダの拠点からPUや関連機材を積んだ多くのトラックをバルセロナへ送り出した。その際にも、事前の計画時にはなかったアイテムを追加するなどしたが、このようなことへの対応も彼の役割だ。

    「ここまではとてもスムーズにきています。2回のウインターテストと4戦を終えて、全く問題は起きていません。まるで1チーム体制かのように、スムーズです。すべては段取りのおかげです。事前に多くの段取りをしておく必要がありますが、PUのコンポーネントやエンジンその他について、ここまで大きな問題が起きていないことも助かっています」

    「2チームになったことで、パーツは倍になります。そのため、機材、工具、パーツを2倍用意しました。2チームで少し共有できるものはありますが、それでもトータルの物量はほぼ2倍になっています」

    「昨年の8月から9月には什器の注文を開始しました。予算を決めて動かねばならないのですし、フライト用のケースやパレット、ほかにも専門性の高いものについては用意に時間がかかるので早めに発注しておかなければならないのです」

    10基のエンジンとERSを梱包し、さらに6つのフライトケースで工具箱や給湯機器、燃料解析用のリグなどを運ぶ。そして、日本から到着するスペアパーツをプラスティック製フライトケース4つに詰め、2つのコンテナに分けて飛行機へ積み込む。コンテナ一つの重量は約4000㎏。レースを運営するのに大量の物資が必要となる。

    量が増えたのは物資だけではない。スタッフの人数も2倍近くになっている。

    「両チームともにスタッフの構成は同じなので、それぞれ10人ほどのスタッフがおり、そこに、2人のトラックドライバーと私自身が加わります」

    「昨年の中盤には新規のスタッフが加入していたので、彼らがサーキットへ来て実際の運用を視察していました。また、ヨーロッパで行われた2回のインシーズンテストもあったので、そこで実際に移動のオペレーションをして、現場でどのように動いているのかを見てもらうこともできました」

    PUやその関連機器の運搬と同様に、ホンダスタッフの移動手配もグレアム・スミスの仕事となる。スタッフごとに勤務シフトのパターンは異なりますが、食事やミーティングの際には全員がホスピタリティーへ集まってくる。

    「チームの規模が大きくなったので、ホテルからの到着時間も各自異なります。今年は人数が増えたことで、各グランプリで2、3のホテルに分かれているので、それに対応するために手配する車の数も増えました。ただ、少人数のグループに分かれて乗車しますし、それぞれ何時に出発してどれくらいで到着するかを把握しているので、全員同時ということはなく、そこまでたいへんではありません」

    「今回からモーターホームを設営して、そこで食事を提供しますが、これは少したいへんです(笑) 今年はやり方を変えて、各自の注文方式からビュッフェ形式にしましたが、みんな同時に食事をとるわけではないので、悪くない方法だと思います」

    「それでも、ミーティングがあるときなどは満員状態になってしまうので、事前に人数を確認しています」

    今季のカレンダーは、2週連続のフライアウェイレースがなく、連戦自体も6月後半のフランスGPとオーストリアGPまでないので、物流の面からは少し穏やかになった。このおかげで、レース間にPUとスペアを日本のHRD Sakuraへ送り返してメンテナンスすることが容易になり、ミルトンキーンズのファクトリーはスペインでの週末に集中することができる。

    仕事量は増えたが、両チームともに今年は競争力があり、関係もうまくいっているので、ホンダチームの雰囲気はとても明るいとグレアム・スミスは感じている。

    「すべてが正しい方向に進んでいて、とてもいいことです。みんながポジティブだし、昨年とそれ以前で雰囲気は変わりましたね。レッドブルとは本当に働きやすいんです」

    「彼らはすごく協力的で、我々物流スタッフにも親切です。同じミルトンキーンズを拠点にしていますが、レースウイーク中、彼らがヨーロッパのレースへ向かうバンに、ホンダのスタッフも気軽に乗せてくれます。こうした面からも関係の良好さが見えますよね」

    サーキット外でレッドブルとの関係が順調に進む一方で、コース上では好成績が出始めている。グレアム・スミスは、開幕戦で2チーム体制の物流を取り仕切るのはたいへんだったものの、表彰台と言う結果により今季のホンダとチームへの期待が高まったと語る。

    「オーストラリアのレースはほぼ夕方の開催なので、撤収作業はたいへんでした。朝の3時から4時くらいに終わったんじゃなかったかな。2チーム体制で初めての本格的なフライアウェイだったので、新たな環境での自信もつきました」

    「メルボルンでは表彰台という結果でしたが、あまり喜ばず、シャンパンも開けませんでした。勝ったときのために取っておきますよ」

  • ホンダ | 2019年 F1スペインGP 決勝レポート

    ホンダ | 2019年 F1スペインGP 決勝レポート

    ホンダのパワーユニットを搭載するレッドブル・ホンダがF1スペインGPで開幕戦以来となる今シーズン2回目の表彰台を獲得。また、ホンダパワーの4台のうち3台がポイント獲得という結果でレースを終えることができた。

    レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4番グリッドからスタートするとしすばらしい動きで3番グリッドスタートのセバスチャン・ベッテルをかわし3番手に浮上。

    果敢な2ストップ作戦を敢行し、最初のピットインの後には2番手を行くバルテリ・ボッタスとの差を詰める走りを見せた。ただ、2回目のタイヤ交換直後、2番手奪取に向けてさらにアタック開始をしようとした46周目に、他車のクラッシュによってセーフティカーの導入となり、ライバルたちが軒並みニュータイヤに履き替えることになった。セーフティカーが明けた後も3番手でリスタートすると、そのままそのポジションをキープし、今シーズン2度目の表彰台を獲得した。

    チームメートのピエール・ガスリーも力強い走りを見せ、フェラーリの2台に次ぐ6位でフィニッシュ。フェルスタッペンとは異なる1ストップの戦略を取るが、ライバルと同様にセーフティカー導入時に2度目のタイヤ交換を実施。セーフティカー明けで前を行くフェラーリのシャルル・ルクレールを抜きかけるが惜しくも順位を上げるには至らず。その後は後ろから迫るライバルの追い上げをかわし、6位入賞となった。

    トロロッソ・ホンダではダニール・クビアトが9位に入賞し、チームとして今シーズン4度目のポイント獲得となった。結果的にグリッド順と同じ位置でのフィニッシュとなったクビアトは、レース中はハースの2台やルノーとのバトルを続け、いくつかのオーバーテイクも見せた。セーフティカー導入時に10番手にポジションを下げたものの、ポジションを奪い返す形で9位入賞となった。クビアト同様に終始トップ10でレースを続けたアレクサンダー・アルボンだが、こちらもピットのタイミングで順位を落とした。懸命の走りで最後は入賞圏内まで0.1秒差に迫るも一歩届かず、11位でレースを終えた。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「チームがアップデートを投入したこのレースで、開幕戦以来の表彰台を獲得できたことはうれしく思っています。フェルスタッペン選手は今日も安定した速さを見せ、万全にレースを進めてくれました。また、2台のフェラーリに続きガスリー選手が6位入賞と、Aston Martin Red Bull Racingがフェラーリといい勝負ができたことも前向きに捉えています。ただ、4台同時入賞をあと一歩のところで逃した点は、非常に悔しく感じています。予選、レースとメルセデスの2台との戦闘力の差はまだ歴然としています。ここで得た勢いを維持しながら、今後さらにいい結果を得るべく、懸命に開発を続けます」

    マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
    「マシンのパフォーマンスを最大限に引き出すことができ、今日のレースの結果にはとても満足しています。ふたたび3位表彰台を獲得できましたし、この順位は今の僕たちの実力をあらわしているものだと思います。ポイントを積み重ねることができた点もチームとしては喜ばしい結果になりました。決勝ではフェラーリとバトルできるチャンスがあると確信していましたし、その通りになりました。スタートでは上位3台が1コーナーで同時に突っ込むという荒れた展開となり、接触を避けるためにその争いから一歩引くことにしましたが、結果ターン2からターン3へのベストなライン取りができました。そのコーナーで3番手へオーバーテイクが成功したことは、そこから自分のペースと戦略で残りのレースを戦うためにとても重要でした。トップ2台のメルセデスには届きませんでしたが、安定したラップタイムで走ることができたし、表彰台獲得はとても喜ばしい結果です。みんながタイム差を縮めるためにてもモチベーション高く開発に取り組んでいます。僕たちも正しい方向性をつかむために、来週のテストでいくつか新しいことをテストする予定です」

    ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
    「最初のスティントは調子がよかったのですが、後半に向かうにつれてタイヤのグリップと摩耗に苦戦してしまいました。フロントウイングにたくさんのデブリが付着してしまいマシンがスライドし、セカンドスティント以降のペースが落ちてしまいました。できる限りプッシュしたのですが、前を走るフェラーリのマシンに十分についていくことができませんでした。セーフティカーが解除になった瞬間、ルクレール選手をオーバーテイクしようと試みましたが成功には至りませんでした。いいバトルはできたのですが、ターン3では少し接触があったと思います。結果ポイントが獲得できたいい一戦になりました。来週の火曜日にはテストがあるので、さらにいくつか新しいことを試しながら引き続き上を目指してプッシュしていきます。今後の開催サーキットの中には僕たちのマシンにより合ったコースがあるので、これからのレースがさらに楽しみです」

    ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
    「今日の決勝はいいポジションでレースができていたときもありましたが、タイヤ交換のためのピットインをした際にタイヤが用意されておらず、時間をロスしてしまいました。急きょ決まったピットインでしたし、このようなことは今回のように急な対応を迫られた際には起こり得ます。チームとしてこの失敗から学ばなくてはいけないと思います。ピットレーンでの失敗がなければ、7位でレースを終えられたと思います。しかし喜ばしことにポイントを獲得することができました。マシンのパフォーマンスも向上しつつあり僕もいい手応えを感じています。この先のレースではいい結果を得られると信じています」

    アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
    「ポイント獲得圏内まであとわずかという位置でしたが、ノーポイントでレースを終えたことが、非常に悔しい一戦となりました。しかし、レース中のグロージャン選手とのバトルはとても楽しかったです。僕たちがちょうど同じタイミングで攻めようとした時、接触を避けるために僕が引いたために彼の後方へ回ることになりました。ブレーキを踏まなくてはならずターン1への進入のタイミングを逃してしまいましたが、もしここで引いていなければオーバーテイクできていたかもしれません。僕のレースはピットストップの失敗により失われてしまったので、なにが起こったか詳しく検証する必要があります。2台ともトップ10入りも可能だった大事な機会を逃してしまった原因となったからです。とても残念な結果でしたが、僕自身のパフォーマンスには満足していますし、モナコではまたポイント獲得となるよう精一杯戦います」

    関連:【動画】 2019年 F1スペインGP 決勝 ハイライト

  • FIA-F3 | 開幕戦 スペイン レース2:角田裕毅が9位、名取鉄平が15位

    FIA-F3 | 開幕戦 スペイン レース2:角田裕毅が9位、名取鉄平が15位

    FIA F3選手権開幕戦のレース2が午前10時15分にスタートした。天候は晴れ、気温17℃、路面温度26℃のコンディション。

    レース1の結果により、角田裕毅(Jenzer Motorsport)は5列目10番手から、名取鉄平(Carlin Buzz Racing)は12列目24番手からのスタートとなった。

    スタート後に4台のアクシデントが発生し、セーフティカーが導入される。角田はスタートポジションを守り10番手、名取はアクシデントを避けて18番手で1周目を終えた。5周目にレースは再開され、角田、名取はポジション争いを展開。9周目に角田は9番手にポジションアップを果たす。その後、再びセーフティカーが入るアクシデントが起こったが、角田、名取共に事なきを得て、名取は16番手にポジションを上げる。

    レース終盤、ポジションアップを狙う両ドライバーだが、前車をパスするには至らず、角田は入賞目前の9番手でフィニッシュ。名取は16番手でチェッカーフラッグを受けるが、上位車のペナルティーにより15位となった。

    FIA F3選手権第2戦は6月21日(金)~23日(日)、フランス・ポールリカール・サーキットで開催される。

    角田裕毅(レース2:9位)
    「スタートは、レース1よりはうまくいったのですが、後ろのマシンがもっといいスタートだったようで、ポジションは変わらなかったです。レース中、やはりアンダーステアがひどい状況は変わらず、なんとかプッシュしましたが、ペースを上げることはできなかったです。終盤は、後続を抑えることに必死でした。なんとかポジションは守れましたが、ポイント獲得には至りませんでした」

    名取鉄平(レース2:15位)
    「スタートはうまく決まり、1周目でポジションを上げることができました。マシンの状態もかなりよくなって、レース中はいいペースで走ることができました。アクシデントも、見えていたので避けられました。自分のドライビングにおいても、変えてみることで収穫があったと思います。今回は予選でポジションが悪かったことが響いて、順位としてはあまりよくない結果に終わりましたが、その点も含め学んだことも多く、それらを生かして次からもっと上を目指してがんばります」

    順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
    1 27 J.ダルバラ Prema Racing 22 40’29.021
    2 21 J.ヴィプス Hitech Grand Prix 22 +2.121
    3 19 N.カリ Trident 22 +3.742
    4 28 R.シュワルツマン Prema Racing 22 +4.266
    5 26 M.アームストロング Prema Racing 22 +5.257
    6 3 C.ルンガー ART Grand Prix 22 +5.721
     
    9 14 角田裕毅 Jenzer Motorsport 22 +15.897
    15 29 名取鉄平 Carlin Buzz Racing 22 +20.601
  • ホンダ | 2019年 F1スペインGP 予選レポート

    ホンダ | 2019年 F1スペインGP 予選レポート

    F1スペインGPの予選で、ホンダのF1エンジンを搭載するレッドブル・レーシング、トロロッソ・ホンダの両チームが力強い走りを見せ、今回も3台がQ3進出を果たした。

    Q1で予選落ちしたマシン5台の顔ぶれが4チームから構成されていることからも分かる通り、中団の争いは今回も非常に僅差となった。

    そのような中でもホンダのPU(パワーユニット)を搭載した4台は問題なくQ1を突破。Q2ではターン5で膨らんだことが影響し、わずか0.146秒差でトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンがQ3進出を逃す形になった。予選12番手となったアルボンだが、他車のペナルティーにより明日は11番グリッドからのスタートになる予定だ。

    3台が進出したQ3では、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、3番手のセバスチャン・ベッテルにわずか0.1秒差に迫る4番手、2列目を確保。同じくレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーはフェルスタッペンの後ろの6番グリッド、2戦連続でのQ3進出を果たしたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9番グリッドを獲得し、今日の予選を終えた。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「明日のレース向けてすべてのマシンがスペック2のPUを搭載し、本日の予選に臨みました。3台のマシンがQ3に進出し、4番手と6番手、9番手のスターティングポジションを獲得。Q3進出は逃したものの、11番グリッドとなるアルボン選手も、スタート時のタイヤを選択できるポジションですので、明日はいいレース展開が見られるのではと期待しています。両チーム共にロングランでのペースは悪くなかったので、最後まできちんと走りきり、できる限り上位でフィニッシュできればと思っています。今回のスペインGPには我々を含む多くのチームがアップデートを持ち込んできましたが、戦闘力の位置付けはこれまでと大きく変わらない予選結果になりました。ここに留まることなく、トップとの差を縮めるための改善を一歩一歩進めていきます」

    アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
    「実は、今日はたくさんのミスをしてしまいました。予選セッション中の調子はとてもよかったのですが、ターン5の入り口で違うことをトライしてみようとプッシュしすぎてしまい、コーナー出口で大きくはみ出てしまいました。タイヤはとても繊細なので、残りのラップではスライドしてしまうリアタイヤを制御するのが大変でした。自分のやるべきことがきちんとできなかったので、自分自身にフラストレーションを感じています。Q3に進めるだけの力はあったはずです。ただ、昨日のセッションでのレースペースの手応えはよかったので、予選12番手、決勝スタートは11番グリッドという結果は、なかなかいい位置ではないかと思います」

    ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
    「満足のいく予選結果を出すことができ、今日はとてもいい一日になりました。 シーズン開始から比べると、予選でのパフォーマンスに大きな進歩が見られ、自分自身、そしてチームのパフォーマンスにもとても満足しています。2戦連続でQ3へ進むことができました。特にここバルセロナでは、ドライバーとマシンの力を発揮するために、予選がとても重要となります。FP3の始めはあまり調子が出なかったのですが、マシンと僕自身になにが足りないかをすぐに見出し、その後セッションをうまくまとめることができました。今日のマシンの挙動や感触はとてもよかったので、明日の決勝では引き続きベストを尽くして戦います」

    マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
    「今日の予選は最大限の力を発揮できた素晴らしいセッションとなりました。ベッテル選手と僅差のタイムをマークしましたし、フェラーリの間に割って入ることができ、とても満足しています。メルセデスのマシン、特にボッタス選手は速すぎるように見えますが、僕たちのマシンのバランスも以前と比べると改善され、うまくまとめられたと思います。もちろん、もっと前方のグリッドポジションであればよかったですし、もう少しタイムを上げなくてはいけませんが、ロングランでのペースに手応えを感じていますし、いつも決勝には強いので、明日のレースには前向きな気持ちで臨めそうです。メルセデスは速いですが、僕たちも十分に表彰台争いをできる自信があります」

    ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
    「予選6番手という手堅い結果で締めくくれた今日は、まずまずポジティブな一日となりました。FP3の結果から、フェラーリが大きくリードするタフな予選セッションになるだろうと予想していましたが、マックス(フェルスタッペン選手)はベッテル選手にわずか0.1秒差に迫り、僕もルクレール選手と約0.1秒差と、思っていたよりも僅差となりました。メルセデスが飛び抜けた速さを見せていますが、フェラーリとは対等に戦えるマシンが準備できていると思います。決勝は1ストップか2ストップの戦略で、面白い一戦となるはずです。スタートがとても重要なこのサーキットですし、レースではあらゆることが起こり得ますので、明日は全力を尽くすだけです。まだまだやるべきことは多くありますが、いい方向に向かっていますし、シーズン当初からここまで取り組んできたことが段々といい形で現れてきていると感じています。明日の決勝ではより多くのポイント獲得を目指して戦います」

    関連:F1スペインGP 予選 | バルテリ・ボッタスが3戦連続となるPP獲得

  • FIA-F3 | 開幕戦 スペイン レース1:角田裕毅が10位入賞、名取鉄平が24位

    FIA-F3 | 開幕戦 スペイン レース1:角田裕毅が10位入賞、名取鉄平が24位

    FIA F3選手権開幕戦のレース1が午前10時15分にスタートした。天候は晴れ、気温20℃、路面温度28℃のコンディション。

    角田裕毅(Jenzer Motorsport)は5列目10番手から、名取鉄平(Carlin Buzz Racing)は14列目28番手からのスタート。フォーメーションラップを終えた時点で3台がピットに戻り、スタートが切られた。

    スタートで若干出遅れた角田はポジションを2つ落とし、12番手で1周目を終えた。7周目に上位車のスピンで10番手に復帰。10周目には後続に抜かれ11番手にポジションを落とした。15周目、前車を1コーナーでパスし、再び入賞圏内の10番手となり、22周のレースをフィニッシュ。1ポイントを獲得した。

    前車のピットインなどもあり、名取は1周目に24番手までポジションを上げる。その後は、前後車とポジション争いを繰り広げ、23番手でフィニッシュ。しかし、バーチャルセーフティカー(VSC)時のペナルティーで24位となった。

    レース2は12日午前10時15分(日本時間午後5時15分)にスタート。角田はレース1同様に5列目10番手から、名取は12列目24番手から上位進出を目指す。

    角田裕毅(レース1:10位)
    「スタートで、クラッチの放し方を間違えるつまらないミスをしてしまい、もったいないことをしました。ペースとしてもそれほど悪くはなかったので、これがなければもっと上位で終われたと思います。でも、最低限の成果としてポイントは獲得できたので、よかったです。クルマはアンダーステアの状態が変わっていなかったですし、序盤の接触でフロントウイングに影響もあって、結構きつい状況でした。明日のレースは、スタートポジションから少しでも順位を上げられるよう、がんばります」

    名取鉄平(レース1:24位)
    「スタートは結構悪くなく、ポジションは上げられました。ただその後3コーナーでの位置取りが悪く、また奪い返されてしましました。クルマの感じは悪くなく、ペースも悪くなかったのですが、遅いクルマに引っかかってしまう場面がありました。全体のシステムトラブルでDRSが使えなかったことと、自分の場所取りもあまりよくなくて、オーバーテイクはできませんでした。それが一番悔しかったです。VSCのペナルティーは、昨日のVSCテストでは問題なかったので、自分としてはなにかをしたわけではなく、システム上なのか、よくわかりません。最初のレースを終えましたが、自分のドライビング的にも、チーム的にもまだまだなので、毎回少しでも上げていけるようがんばります」

    順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
    1 28 R.シュワルツマン Prema Racing 22 37’42.312
    2 3 C.ルンガー ART Grand Prix 22 +2.529
    3 26 M.アームストロング Prema Racing 22 +3.426
    4 1 D.ベックマン ART Grand Prix 22 +4.432
    5 2 M.フュートレル ART Grand Prix 22 +10.3
    6 21 J.ヴィプス Hitech Grand Prix 22 +14.536
     
    10 14 角田裕毅 Jenzer Motorsport 22 +22.913
    24 29 名取鉄平 Carlin Buzz Racing 22 +42.717