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  • MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 初日レポート

    初日総合トップはマルケス。クラッチローが6番手
    オランダGPからの連戦となる第9戦ドイツGPのフリー走行は、やや雲の多い一日となったが、時折り青空がのぞき、気温も25℃まで上昇、絶好のコンディションとなった。その中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中し、決勝に向けて順調に準備を進めた。

    FP1は、前後ミディアムで走行を開始し、1分21秒台で連続ラップを刻みライバルを圧倒した。セッション終盤には、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がニュータイヤで首位に浮上したが、連続周回のラップタイムでライバルを圧倒したマルケスは、今年も好調なスタートを切った。

    午後のFP2では、前後にハードタイヤを装着して、再び、1分21秒台で連続ラップをこなした。そして、セッション終盤にはフロントにミディアム、リアにソフトを入れてタイムアタックをすると、唯一の1分20秒台をマーク、初日をトップタイムで締めくくった。

    これまでザクセンリンクでは、最高峰クラスで6年連続ポールトゥウインを達成。125cc、Moto2クラスを含めると9年連続ポールトゥウインを達成している。初日をトップタイムで締めくくったマルケスに、10年連続ポールトゥウインの期待が膨らんだ。

    レースウイーク直前、自転車でトレーニング中に右ヒザを痛め、今大会の出場が心配されたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)だが、FP1で10番手、FP2で6番手と、周囲を驚かせる快走をみせまた。「思ったほど悪くはなかった」とコメントするクラッチローだが、セッションを終える度に腫れ上がるヒザを冷やしての一日となった。ベストタイムはまずまずだが、連続周回に課題を抱えるクラッチロー。土曜日のフリー走行と予選で、セットアップをさらに進める意気込みだ。

    前戦オランダGPで背中を痛め、今大会を欠場するホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルが、マルケスから1秒差以内となる14番手で初日を終えた。初日のメニューを順調にこなしたというブラドル。2日目のフリー走行、そして予選では、地元ファンの声援の中でトップ10を目指す。

    前戦オランダGPで他者の転倒に巻き込まれてリタイアした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、その転倒の影響で初日15番手だった。オランダGPの転倒で中上は左足首を痛め、今大会は、痛み止めとテーピングでセッションに挑んだ。しかし、本来の走りができず、思うようにタイムを短縮できなかった。加えて、リアタイヤのグリップをうまく引き出せず、15番手スタートとなった。2日目も、左足首にテーピングを施し、FP3でのトップ10を目標にダイレクトでのQ2進出を目指す。そして予選ではトップ6を目標に全力を尽くす。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「今日は最初の走行からいいフィーリングがあり、そのままの勢いでスタートを切ることができました。セットアップの違うマシンを2台とも試せましたし、すべてのタイヤをテストできました。忙しい1日でした。こうして、トップタイムで初日を終えられたましたが、ほかのライダーたちがそれほど速いタイムをマークしていないとしても、明日も引き続き仕事に取り組まなければなりません。この調子でセットアップを進め、すべてを分析し、決勝に向けてプランを練りたいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
    「正直、ケガをしたところはそれほど悪くありませんでした。もっとひどいケガだと思っていたので、少し安心しました。ヒザに血がたまっているので、氷で冷やし、これ以上たまらないようにしています。それでも思ったようにコーナーでヒザを曲げられているので大丈夫です。あまり快適ではありませんが、マシンのフィーリングはいまのところいいです。でもいつもと同じ問題を今回も抱えていて、まだ思ったようなペースをつかめていません。この部分を改善しなければならず、ラップタイムをあと0.3秒か0.4秒は縮めたいです。そのためには、各セクターで0.1秒ずつ縮めるだけです。言うのは簡単ですが、難しいことです。それができれば集団でいい戦いができると思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 14番手)
    「Repsol Honda Teamと、とてもいい仕事をしています。チームのレベルがとても高く、効率よくいい仕事ができました。トップからそれほど離れていません。タイムも接近しているので、少し前進しただけでかなりポジションを上げることができると思います。明日はプッシュし続け、トップ10を目指します」

    中上貴晶(MotoGP 16番手)
    「足の状態が思ったほどはよくありませんでした。FP1は痛み止めなしで走ったのですが、走行終了後にかなりの痛みを感じたので、FP2は痛み止めを飲んでセッションに挑みました。しかし、薬が少し弱めだったこともあり、依然として痛みがあるので、明日はもう少し強い薬にしようと考えています。バイクのセットアップも改善しなくてはいけません。足のケガの影響もありますが、いつものようにしっくりと来ていないですし、気持ちよく乗れていません。今日は、特にリアのグリップがよくなくて、そのため、コーナーでタイムロスしていました。今日は多くのライダーがハードタイヤでいいタイムを出しているので、明日は前後にハードを入れてトライしてみようと考えています。いずれにしても明日は、FP3でトップ10を目指し、ダイレクトでQ2進出を果たしたいです。そして予選では、トップ6を目標にベストを尽くします」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP プレビュー

    Repsol Honda TeamがドイツGP10連覇へ、マルケスは大会7連覇に挑む
    2019年のMotoGP 第9戦ドイツGPが、7月5日(金)~7月7日(日)の3日間、ドレスデン近郊のザクセンリンクで開催される。ザクセンリンクの歴史は古く、1927年に初めて公道を使ったレースが行われ、61年から72年には、東ドイツGPの舞台となった。そして、90年に東西ドイツが統合されると、ザクセンリンクでのグランプリ復活を望む声が高まり、全面改修を受けた98年にドイツGPの舞台として復活し、今年で22度目の開催を迎える。

    グランプリが復活した当初のザクセンリンクは、一周3.508kmのショートコース。タイトなコーナーが連続し、ストレートも短く、エンジンパワーをほとんど発揮できないレイアウトだった。

    そのため、2001年にコースの後半部分が改修されて3.704kmへと延長された。さらに、03年にはコース幅を広げる改修が行われ、全長は3.671kmへとわずかに短くなったが、MotoGPマシンのパフォーマンスを発揮できるコースに生まれ変わった。以来、ザクセンリンクは、パッシングポイントの多い白熱した戦いが繰り広げられるサーキットとして、選手たちから好評だ。

    過去21度の大会でHondaは15勝を挙げている。ザクセンリンクで優勝してきたHondaライダーは、ミック・ドゥーハン、アレックス・バロス、バレンティーノ・ロッシ(現ヤマハ)、セテ・ジベルノー、マックス・ビアッジ。昨年限りでRepsol Honda Teamを引退したダニ・ペドロサが、07年、10年、11年、12年の4勝を挙げた。さらに、MotoGPクラスにデビューした13年に史上最年少記録でチャンピオンに輝いたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、13年から18年までドイツGP6連勝を達成。Repsol Honda Teamも9年連続でドイツGPを制覇した。今年はHondaにとっては10年連続の大会制覇、そして通算16回目のザクセンリンク制覇に挑む。

    13年、14年、16年、17年、18年とMotoGPクラスにデビューしてから6年間でこれまで5度MotoGPクラスのチャンピオンに輝いたマルケスは、ザクセンリンクで6年連続ポールポジションを獲得、6年連続で優勝してきた。加えて、10年には125ccクラスで、11年と12年にはMoto2クラスでポールトゥウインを達成。マルケスのドイツGP10年連続完全連覇の偉業達成が期待される。

    過去、マルケスはドイツGPで優勝すると、それ以降、調子を上げて勝ち星を重ね、タイトル獲得に大きく前進した。今年は8戦を終えて4勝、2位3回とチャンピオンシップで2位以下に大きなリードを築いている。ここドイツは、マルケスにとって相性のいいサーキットの一つ。前戦オランダGPはタイヤの選択に苦労して2位だったが、今大会は今季5勝目を目指す。

    開幕戦カタールGPで3位になり、大会初の表彰台を獲得、幸先よいスタートを切ったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、それ以降、思うようなレースができていない。前戦オランダGPも、予選6番手、決勝7位と表彰台争いに加わることができなかった。しかし、ザクセンリンクは、得意とするサーキットの一つ。16年には“フラッグ・トゥ・フラッグ”となった難しいレースで2位。この表彰台をきっかけに、シーズン後半戦は2勝を挙げる大躍進を果たした。その後、17年、18年と随所で光る走りをみせているが、なかなか結果につながっていない。今年はシーズン2回目そして3年ぶりとなるドイツGPの表彰台と今季初優勝に挑む。

    前戦オランダGPでほかのライダーの転倒に巻き込まれリタイアした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、今大会はその雪辱に挑む。これまでザクセンリンクを得意としてきた中上だが、Moto2時代はトップグループを走るも転倒するなど、なかなか結果を残せなかった。MotoGPにチャレンジを開始した昨年は、鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)に出場するため、日本を往復するハードスケジュールやマシンの乗り換えにも苦労し、決勝は転倒リタイア。今年はMotoGPに専念しており、予選、決勝ともに今季ベストを目指す。

    前戦オランダGPのフリー走行で転倒し、背中を痛めて今大会を欠場することになったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として、ステファン・ブラドルが出場する。ブラドルは、昨年からHRCテストライダーとしてRC213Vの開発を担当し、今季の鈴鹿8耐にはHondaワークスチームの「Red Bull Honda」からの参戦も決まっている。ドイツGPには昨年ワイルドカードで出場して16位、今年はスペインGPに出場して10位になっている。過去、ドイツGPのベストリザルトは、LCR Honda時代の13年の4位。ホームグランプリでの代役出場に大きな注目と期待があつまる。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「オランダ、ドイツと続く今シーズン初めての2連戦をとても楽しみにしています。先週のアッセンはいい週末になりました。モチベーションは上がっており、加えて、ここは大好きなサーキットです。金曜日が走行が始まってしまえば、過去の結果はあまり意味がありません。Repsol Honda Teamと一生懸命仕事を続け、上位をキープしなければなりません。過去に何度かここで優勝しているので、みんなは、ここは僕の得意なサーキットだと言っていますが、このスポーツは予測不可能です。7連覇がかかったオースティン(アメリカズGP)でも同じことを言われましたが、今年は転倒しました。だからほかのレースと同じように、週末に向けて全力で挑みます」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合10位)
    「ザクセンリンクはいいレースができる大会の一つです。ファンがすばらしくて、そして、すばらしいサポートをしてくれます。自分たちにとってもファンにとってもいいレースをしなければなりません。コースはとてもテクニカルで、タイトで、コーナーが連続します。そのため、マシンのポジティブな領域を最大限利用しなければなりません。コーナーでマシンのリアをうまく使い、旋回性を活かさなければいけません。また正確さが必要なので、LCR Honda CASTROL teamとともにいいセットアップを見つけたいと思います」

    中上貴晶(MotoGP 総合11位)
    「アッセンは、決勝で大きな転倒をしましたが、ポジティブな気持ちです。左足を痛めました。完全に回復できるだけの十分な時間はありませんでしたが、大丈夫です。どれだけ100%に近づけるか様子を見なければなりません。ザクセンリンクは楽しみです。昨年ドイツはいい週末でした。いいペースをみせることができて予選はQ2に進みました。しかしレースでは転倒してしまいました。ここはコースレイアウトがタイトで、ロングストレートがないので、いい結果を出せるチャンスだと思います。アッセンの転倒は忘れて、いい結果を残して夏休みに入りたいです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 総合22位)
    「ドイツでRepsol Honda Teamに加わることができて、とても興奮しています。ホームレースなので特別なレースになります。ロレンソのケガは本当に残念です。早く回復して強くなって戻ってくることを願っています。チームとHRCの力になることができてうれしいです。どのような週末になるか楽しみです。Hondaとはいい仕事をしてきています。このような機会を与えてくれて感謝しています」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第8戦 オランダGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第8戦 オランダGP 決勝レポート

    マルケスが粘り強い走りで2位。総合首位をキープし、リードを広げる。クラッチローは7位でフィニッシュ
    第8戦オランダGPは、終日、青空が広がったが、風が強く、前日より気温も路面温度も低くなったことからタイヤの選択が難しい状況となった。しかし、フリー走行、予選とタイヤテストをしっかりこなしてきたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、フロントに、ほとんどの選手が選択したミディアム、リアは数人の選手だけがチョイスしたソフトとした。

    今大会は、フリー走行、予選とヤマハ勢が強く、厳しい戦いになることが予想された。そこでマルケスは、今大会のターゲットを表彰台獲得に切り換え、金曜日、土曜日のデータから、最も転倒リスクの少ないタイヤ選択とした。その結果、今季5勝目は果たせなかったが、今季3度目の2位フィニッシュ。8戦を終えて4勝、2位3回というリザルトを達成した。今大会4位で総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に44点差、今大会6位で総合3位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に52点差とドゥカティ勢の2人を引き離し、今大会リタイアに終わった総合4位のアレックス・リンス(スズキ)との差を59点とした。

    次戦ドイツGPは、マルケスがMotoGPクラスにデビューしてから負け知らずの6連勝を果たしているザクセンリンクで開催される。第3戦アメリカズGPでは7連覇を逃したが、ドイツGPでは大会7連覇が期待される。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は7位でフィニッシュ。今大会はフロントにミディアム、リアにハードを選択した。そのため序盤はペースを思うように上げられなかったが、チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)を従えて8番手前後を走行。中盤以降は、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、そしてペトルッチ、ドヴィツィオーゾらを追撃し、最終的に7位でフィニッシュした。

    予選8番手から決勝に挑んだ中上は、まずまずのスタートを切ってチームメートのクラッチロー、ロッシらとグループを形成したが、5周目の8コーナーでロッシが転倒し、その巻き添えとなる形で転倒リタイアに終わった。今季ベストリザルトを目標に決勝に挑んだ中上だが、連戦となるドイツGPでその雪辱に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「今大会は、全体的にすばらしいレースとなりました。決勝は、リアにソフトタイヤを選び、目標を表彰台獲得へと切り換えました。その結果、チャンピオンシップのアドバンテージを広げることができて、まるで優勝したような気分となりました。今日はビニャーレスが速く、最後はクアルタラロとのバトルを避けるために彼についていくことにしました。数周はビニャーレスをピタリとマークしましたが、今日は彼の方が速かったのが分かりました。優勝した彼におめでとうと言いたいです。優勝を果たせなかったことは残念ですが、最も大事なことは、いつもなら苦戦するこのサーキットでチャンピオンシップのリードを広げられたことです。アッセンありがとう、また来年!という気持ちです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 7位)
    「フリー走行、予選の内容を考えれば、この結果は悪くないと思います。序盤の3~4周はフィーリングがあまりよくなくて、かなりパスされてしまいました。そのあと、自分のペースをつかむことができて、前のライダーたちより速くなりました。レース中盤まで、ペースは速い方でしたが、前のグループに追いついたときにたくさんのミスをしてしまいました。3~4回コースから外れてしまい、ベストを尽くしましたがダメでした。これからも、ネガティブな部分の改善に取り組まなければなりませんが、今日は、バトルができるくらいまで前進したので、チームとしてはいい仕事ができたと思います。レース中盤のペースはかなりよかったので、序盤にもっと速くなれるように取り組まなければなりません」

    中上貴晶(リタイア)
    「今日はスタートもよくて、オープニングラップもグリッド通りの8番手で通過しました。ペース的にはそれほど速くはなく、クラッチロー、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、ロッシとバトルしていました。5周目にバレ(ロッシ)に抜かれ、すぐに抜き返したのですが、8コーナーのブレーキングでイン側に青いマシンが見えたと思った瞬間、足下をすくわれるように転倒しました。スピードも高く、グラベルでかなり転がったので全身が痛く、しばらく動けませんでした。医務室に運ばれ、検査した結果、骨折はないとのことで、まずはひと安心でした。ただ、左足首が痛いので、連戦となるドイツGPに向けてしっかり治療をしてザクセンリンクに挑みたいです」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第8戦 オランダGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第8戦 オランダGP 予選レポート

    MotoGP 第8戦オランダGPの予選は、終日、青空が広がった。そのため、金曜日より気温が7℃上昇して30℃へ、路面温度も43℃から49℃まで上り、厳しい条件の中で行われた。その中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP3で総合3番手につけてダイレクトでのQ2進出を果たし、Q2では4番手タイムをマークした。

    2回目のアタックでマルケスは、転倒寸前のスライドを経験した。その後もなかなかクリアラップが取れず、1回目のベストを更新できなかった。こうして今季初めてフロントローを逃すことになったたマルケスだが、FP3、FP4 とタイヤテストに集中、決勝に向けて準備を進めた。

    FP3ではフロントにハード、リアにミディアムを組み合わせ、1分33秒台から34秒台で連続周回をこなしまた。そして、決勝レースとほぼ同じ時間帯で行われるFP4では、フロントにミディアム、リアにハードを装着して1分33秒台前半でラップをこなし、大会2連覇と今季5勝目を期待させる仕上がりとなった。

    初日のフリー走行で10番手だったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は6番グリッドを獲得した。FP3では総合9番手。予選では6番手へとポジションを上げたが、内容的には満足がいかず、決勝レースが厳しい戦いになることを予想した。昨年の大会も終盤まで6台前後が優勝を争うし烈な戦いとなり、クラッチローは6位でフィニッシュしている。クラッチローは決勝日のウォームアップで最後の調整を行い、今季2度目の表彰台獲得に挑む。

    初日のフリー走行で16番手と出遅れた中上貴晶(LCR Honda Idemitsu)は、セットアップの変更で1秒以上のタイム短縮を果たした。フリー走行では総合6番手にポジションを上げてQ2進出を決め、予選では8番グリッドを獲得。最後のアタックでマークしたタイムがキャンセルされなければベストグリッドとなる6番手だっただけに、悔しい結果だった。決勝日のウォームアップで最後の調整に挑み、第5戦イタリアGPで獲得したベストリザルトの5位以上を目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 4番手)
    「レースペースには満足しています。いつもよりもライバルが多く、厳しい予選になることはわかっていました。午前中は少し不安定なコンディションでしたが、気温が上がった午後のセッションは、いいタイムを出すことができました。明日のレースは接近戦になると思います。いいペースがあるライダーが、4、5人います。このサーキットはいつも苦戦するところですが、相性がよくないムジェロで2位になり、モンメロでは優勝しているので、いい結果を残せる可能性はあると思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
    「予選では6番手を獲得できましたが、それほど良い内容ではありません。誰も2回目のアタックで僕をパスするペースがなかっただけのことです。現実的にはおそらく10番目の速さだと思います。昨年は一時は10人のライダーの戦いになりました。大接戦になると思うので、明日のウォームアップでセットアップを前進できるようにがんばらなければなりません。いつものように、できることはすべてやりましたが、今日はあまりマシンのフィーリングがよくなく、タイムが落ちていることは確かなので、その改善に取り組みました。ベストを尽くしました。なんとか2列目を獲得できてうれしいです」

    中上貴晶(MotoGP 8番手)
    「昨日からセットアップをかなり変更して、タイムを1秒以上も短縮、ポジションも大きく上げることができました。Q2では、これまでのベストグリッドとなる6番手タイムをマークしたのですが、最終シケインでコースをはみ出したという判定で、6番手タイムがキャンセルされ8番手に降格となりました。予選で2列目に並ぶことがこの数戦の目標だったので、とても残念です。自分としては、はみ出していないと思ったので、チームから抗議してもらいましたが覆りませんでした。8番手だったとしても、昨日から大きく前進することができたので、決勝では全力を尽くします。昨日から今日にかけて、セットアップは大きく改善されましたが、ハンドリングの重さはそれほど改善されていないので明日は体力的に厳しいレースになると思います。タイヤは、前後ミディアムを予定しています。今日のように暑くなればフロントにハードを選ぶかも知れません。明日のウォームアップで最後の調整をしっかりして決勝ではベストリザルトを目指します」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第8戦 オランダGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第8戦 オランダGP 初日レポート

    MotoGP 第8戦オランダGPのフリー走行は、午前中は雲の多い天候だったが、午後になって青空が広がる絶好のコンディションとなった。その中で、大会2連覇と今季5勝目を目指すマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、初日7番手。FP1、FP2ともに1セットのタイヤで走行し、決勝に向けてのタイヤ選択に重点を置いた。

    午前中は路面コンディションがあまりよくなく、気温も17℃と低かったために前後ソフトで走行し6番手タイム。青空が広がった午後のFP2は、前後ともにミディアムで走行、1分33秒台でラップを刻み、決勝に向けてタイヤの選択が進んだことを感じさせた。

    この日は、FP1終了後に、ホスピタリティーでHondaのグランプリ参戦60周年を記念して、プレスカンファレンスが行われた。日本人として初めてグランプリで優勝を達成した高橋国光さん、Hondaで初めて最高峰クラスを制覇したフレディ・スペンサーさん、Hondaで最高峰クラス5連覇を達成したミック・ドゥーハンさんとともに現チャンピオンのマルケスも出席。Hondaのグランプリの歴史を築いてきた名選手たちとともに記念撮影を行った。

    チームメートのホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP1のセッション中盤に左高速の7コーナーで転倒し、医務室に運ばれた。その後、アッセン市内の病院で検査を受けた結果、胸椎を2カ所骨折していることが判明。今大会の欠場を決めた。ロレンソは、連戦となる第9戦ドイツGPも欠場。第10戦チェコGPの復帰に向けて治療を続ける。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、FP1で7番手、FP2で10番手。土曜日の予選Q2進出に向けてトップ10で初日を終えた。今大会は、トップから1秒差に9台と、過去の大会に比べるとタイム差のある大会となったが、クラッチローの前後の選手たちとのタイム差は接近していて、今大会も激しい戦いとなっている。2日目のフリー走行では、さらに連続周回のアベレージを上げ、予選ではポジションアップに挑む。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP1は5番手と順調なスタートを切ったが、午後のFP2では思うようにタイムを短縮できず16番手へと後退した。苦戦の理由は、ハンドリングに不調を抱えていたためだった。2日目のフリー走行と予選でハンドリングの改善に努め、タイム短縮とポジションアップに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 7番手)
    「7番手という結果には驚いていません。パニックにもなっていません。いつも通り、レースに向けて取り組んでいます。そして、すべてを分析しています。日曜日に向けてタイヤのテストなど、いろいろなことに取り組みました。今のところ同じようなペースのライダーが4、5人いますが、これは重要なことです。明日も引き続き仕事に取り組みます。今日はHondaのグランプリ参戦60周年をHondaのレジェンドとともに祝い、特別な日になりました。今日はロレンソがケガをしてレースを欠場することになりました。残念です。早く回復することを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 10番手)
    「10番手というのは期待した結果ではありませんが、天候にも恵まれ、しっかり走ることができてうれしいです。明日はもう少しいい日になることを願っています。問題はみんなのタイムが接近していることです。FP1では僕の前後0.1秒以内に5人のライダーがいました。FP2も同様で、僕は10番手でしたが、17番手とはわずか0.4秒しか離れていません。本当にいいペースがあるライダーは数人いますが、明日はそこに入れるようにがんばらなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 16番手)
    「FP1で軽い転倒をしましたが、その後、問題なくタイムを出すことができて、FP1は5番手とまずまずのスタートが切れました。午後のFP2は、ソフトとハードタイヤを試し、いろいろなセッティングにトライしましたが、思うようにタイムを更新できず後退しました。FP1の時点で、これまでと違うセットアップが必要な状況になっていることを感じていました。とにかく、マシンの切り返しがとても重く、体力の消耗が激しい状態でした。このままではレース距離を走り抜くのも厳しい状況なので、明日はハンドリングの向上をメインに見直さなければなりません。今日は午前から午後にかけて全体的に1秒以上タイムが上がりましたが、自分は0.5秒しか上げられませんでした。厳しいスタートになりましたが、明日に向けて問題点は明確なので、チームとしっかりミーティングをして、しっかりセットアップしていきたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 22番手)
    「転倒して胸椎の2カ所を骨折してしまいました。そのためアッセンとザクセンリンクに出場できなくなりました。明日の午前中にルガノに戻り、ブルノに向けてできるすべての治療をします」

  • Moto3 | ホンダ、世界選手権参戦60周年のスペシャルカラーで参戦

    Moto3 | ホンダ、世界選手権参戦60周年のスペシャルカラーで参戦

    Moto3に参戦するホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡と小椋藍は、「Honda Racing アニバーサリー・イヤー」として世界選手権初優勝マシンのカラーリングで参戦する

    本田技研工業は、1959年6月3日にマン島で開催された開幕戦ツーリストトロフィー(125ccクラス)に日本の二輪メーカーとして初めて世界選手権に参戦。今回、初参戦から60年の節目を迎え、「Honda Racing アニバーサリー・イヤー」として記念イベントを実施した。

    ホンダ・チーム・アジアと所属する鳥羽海渡と小椋藍が61年に初優勝を挙げたマシン、RC143のカラーリングを施したMoto3マシンを披露。最初のイベントとして、27日にTT・サーキット・アッセンのグリッド上で軽量級に参戦する。

    第8戦TTアッセン初日の28日は、レプソル・ホンダ・チームのホスピタリティで共同会見を開催し、61年にホッケンハイムで開催された西ドイツGPで日本人として初優勝を挙げた高橋国光、85年に史上初の2クラス制覇を果たしたフレディ・スペンサー、94年から5年連続してチャンピオンに輝いたミック・ドゥーハン、MotoGPクラス今季総合1位のマルク・マルケス、ホンダレーシング取締役レース運営室室長の桒田哲広、国際モーターサイクリズム連盟会長のホルヘ・ビエガス、ドルナスポーツ最高経営責任者のカルメロ・エスペレータが出席。

    決勝レース日の30日には、高橋国光がRC142(59年マン島TTレース参戦車の復刻車)、ミック・ドゥーハンがNSR500(89年モデル)にそれぞれ乗り込み、最高峰クラスの決勝レース前にデモランを実施する。

    ホンダ 世界選手権参戦60周年のスペシャルカラー

  • MotoGP | ホンダ 第8戦 オランダGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第8戦 オランダGP プレビュー

    2019年のMotoGP第8戦オランダGPが、6月28日(金)~6月30日(日)までの3日間、オランダ北東部に位置するTTサーキット・アッセンで開催される。オランダGPは、グランプリで最も長い歴史と伝統を誇り、今年で71度目の開催を迎える。グランプリの歴史において、第1回大会から同一サーキットで開催されてきたのはオランダGPのみ。伝統的に6月最終週の土曜日に決勝レースが行われてきたが、68回大会から、日曜日に開催されることになった。

    長い歴史を誇るアッセンのコースレイアウトは、これまで数多の変遷をたどってきた。グランプリが開催された当初は、公道を使用する16.536kmのロングコースだったが、その後はマシンやタイヤの進化に合わせ、何度もコースが改修された。2006年には、コースの大幅な改修が実施され、長らく使用されてきた5.997kmのコースは4.555kmに短縮。コーナーの数も23から18へと少なくなった。

    5.997kmの旧コースは、高速コーナーが連続するリズム感あふれるレイアウトで、選手たちから愛されていた。現在の4.555kmのコースは、周回数を多くすることで、サーキットを訪れる観客やテレビの視聴者を楽しませようという、時代のニーズに合わせたものだが、旧コース同様、高速サーキットという特徴に変わりはない。

    フィリップアイランド(オーストラリアGP)、シルバーストン(イギリスGP)、ムジェロ(イタリアGP)に匹敵するこの高速サーキットは、流れるようにリズムある走りができることから選手たちから高い評価を得ている。また、パッシングポイントが多いことから、毎年、熱いバトルが繰り広げられる。

    その一方で、アッセンは天候が変わりやすく、ときに選手たちを悩ませます。目まぐるしく変化する天候は“ダッチウェザー”と呼ばれ、天候に合わせたセットアップがリザルトに大きく影響するため、チームと選手には集中力が求められる。今年の長期予報は、概ね、晴れ。レースウイークは、30℃前後の暑さが予想される。

    ここまで7戦を終えて、総合首位につけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、第2戦アルゼンチンGP、第4戦スペインGP、第5戦フランスGP、そして第7戦カタルニアGPで優勝している。そして、開幕戦カタールGPで2位、第6戦イタリアGPで2位と、4勝を含む6度の表彰台で総合首位をキープ。ホームGPとなった前戦カタルニアGPでは、5年ぶりの優勝を達成し、地元ファンの期待に応えた。決勝日の翌日に行われた公式テストでは、モディファイを受けたニューシャシーとニューカウルでの空力テスト、さらにタイヤテストなど多くのメニューをこなし、オランダGP、ドイツGPと続く今季初の2連戦に向けて準備を進めた。

    こうして、開幕戦からRC213Vのパフォーマンスを遺憾なく発揮してきたマルケスだが、ヨーロッパラウンドに入ってからは特に好調で、今季初の2連戦に挑む。昨シーズンは、この2連戦を完封してチャンピオン争いを有利にした。今年もオランダ、ドイツの2連戦を確実に走り切って、シーズン前半を締めくくる意気込みです。

    マルケスはこれまで、アッセンで通算5勝を挙げている。125ccクラス時代の10年に大会初優勝を達成。Moto2クラスでは、11年、12年と2年連続で優勝し、MotoGPクラスでは、デビューした13年に2位、14年の大会ではフラッグ・トゥ・フラッグの難しいレースを制した。15年は最終ラップの最終シケインでバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)と接触して2位。惜しくも優勝を逃した。16年は再び不安定な天候で“フラッグ・トゥ・フラッグとなり、大荒れのレースの中で2位フィニッシュ。17年も“フラッグ・トゥ・フラッグ”となり、優勝争いに加わりながらもチャンピオンシップを優先、着実に走って3位でフィニッシュした。そして、天候に恵まれた昨年は、大集団となった優勝争いを制し、14年以来の優勝を達成。今年は大会2連覇を目指す。7戦を終えて総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に37点差。ミスのない戦いをすることはもちろんだが、マルケスならではの攻めの走りが期待される。

    7戦を終えて総合8位につける中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、今大会もトップ10フィニッシュを目指す。今年は開幕戦から好調で、転倒リタイアに終わったフランスGPを除き、すべてのレースでトップ10フィニッシュを果たした。第6戦イタリアGPではベストリザルトの5位でフィニッシュ。前戦カタルニアGPでは、16番手という厳しいグリッドからのスタートとなり、転倒者の多い難しいレースとなったが、粘り強い走りで8位でフィニッシュした。昨年の大会はリアのグリップ不足と旋回性に苦しみ、加えてシケイン不通過のペナルティーもあり19位に終わっている。アッセンは、Moto2時代の16年に初優勝を達成している得意のサーキット。今大会もトップ10フィニッシュはもちろんのこと、MotoGPクラスのベストリザルトに挑む。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、7戦を終えて総合10位。今年は開幕戦カタールGPで大会初表彰台獲得となる3位でフィニッシュ。幸先のよいシーズンのスタートを切った。しかし、それからは不運のレースや転倒などもあり、思うような結果を残せていない。前戦カタルニアGPでは表彰台争いに加わりたが転倒リタイア。悪い流れに歯止めをかけるチャンスだったが、それを果たせなかった。

    これまでアッセンでは、3位表彰台に立った13年をはじめ、17年の大会では4位。昨年は8台に膨れあがったトップ集団の中で6位でフィニッシュした。アッセンでは、これまで表彰台にあと一歩というレースを何度も経験している。前戦カタルニアGP後のテストでは、セットアップの方向性を確認してこれからの戦いの準備を終えた。今大会の走りに注目される。

    今季、Repsol Honda Teamに移籍したホルヘ・ロレンソは、第5戦フランスGPの11位を最高位に総合15位と苦戦している。課題はコーナーリング。そのコーナーリングスピードに大きく影響するマシンのバンク角が不足しているロレンソだが、レースをこなす毎にタイヤのエッジグリップをうまく使えるようになり、コーナーリングスピードも上がってきた。本来の走りが出来れば、優勝候補の常連になる選手だけに、今大会の走りに大きな注目される。前戦カタルニアGPは痛恨の転倒でリタイア。今大会はその雪辱に挑む。

    今年はHondaにとって世界選手権参戦60周年を迎える。グランプリの長い歴史の中で、唯一、連続開催となっているアッセンでセレモニーが行われる。過去、アッセンでは、MotoGP(500cc)で21勝、250cc14勝、350cc6勝、Moto3(125cc含む)18勝、50cc3勝を挙げてきた。これまでグランプリ通算778勝を挙げているHondaが、記念すべき大会に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「オランダGPの行われるアッセンは、連続する高速コーナーの切り返しで、正確で安定した走りをすることが重要になります。過去の戦いでは、いいバトルを何度も繰り広げてきました。そして、すばらしいショーをファンに見てもらえたので、今年もアッセンでレースをすることがとても楽しみです。日曜日はきっとすばらしいレースができると思います。天気もよさそうなので、力強い走りをする自信があります」

    中上貴晶(MotoGP 総合8位)
    「カタルニアのレースとテストを終えてアッセンに来ました。テストはとても有意義なもので、今後に向けて大きな成果がありました。2019年型RC213Vのテストができました。18年と19年のマシンの違いを知ることは、とても興味深くポジティブでした。アッセンは好きなサーキットなのでとても自信があります。アッセンは不安定な天候が多いサーキットですが、どのようなコンディションに対しても準備をしっかり整えたいと思います。気温が上がったら、レースディスタンスのパフォーマンスに集中して取り組みます。カタルニアGPでは予選で苦労しました。レースではいいグリッドを獲得することがとても重要なので、そこを改善できるようにがんばりたいです。まずは予選に集中して取り組み、次にレースに集中したいです。今大会もポテンシャルを見せられるようにがんばります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合10位)
    「カタルニアGPではスピードがあることを見せることができましたが、うまく結果につなげることができませんでした。今週はオランダGPですが、またアッセンを走れることがうれしいです。このサーキットは歴史があり特別な場所です。今年は特にHondaが世界選手権参戦60周年の記念すべき年であり、重要な通過点となりますが、Hondaのレース史に関わることができてうれしく思います。アッセンのレイアウトはユニークで、とても好きです。過去に表彰台を獲得したこともありますし、昨年は大集団の優勝争いとなり、トップと4秒差でフィニッシュ。MotoGPの歴史でも、最もすばらしいレースの一つとなしました。LCR Honda CASTROLチームは今年、すばらしい仕事をしています。日曜日にまたトップグループで戦えることを願っています」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合15位)
    「今シーズン、最も安定した走りができたバルセロナを終えて、アッセンに来ました。バルセロナの決勝では、思ったような結果は残せませんでしたが、レースウイークを通して強くなることができたし、マシンを改善することができました。今週末もこのような週末にしたいです。Repsol Honda Teamとともにいい仕事を続けて、バルセロナのようなスピードを出せたらと思っています」

  • ホンダF1 「オーストリアGPはホンダにとっても非常に大切なレース」

    ホンダF1 「オーストリアGPはホンダにとっても非常に大切なレース」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1オーストリアGPへの意気込みを語った。

    オーストリアにはレッドブルの本社があるのでレッドブル・レーシング、トロロッソの両チームにとってはホームグランプリとなり、特別なレース週末になる。レッドブル・リンクは全長の短いサーキットだが、高速コーナーにロングストレートが組み合わされ、パワーユニットへの負荷が高いコースとなる。

    昨年は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがホームコースでの優勝を達成。トロロッソは、ピエール・ガスリーが序盤の接触で順位を落とすものの、粘り強く走って一時8番手までポジションアップ。終盤でタイヤの限界を迎えてポイントは逃したが、力強いレースを見せた。

    「今シーズン初のバック・トゥ・バックレースとなる第9戦、オーストリアGPは、ホンダ PUを搭載する両チームにとってのホームグランプリです。両チームそして我々にとっても非常に大切なレースになります」と田辺豊治はコメント。

    「レースが開催されるレッドブルリンクは全長約4.3キロと、1周の距離が短いサーキットです。海抜約700mの緑あふれる丘陵地帯に位置しており、アップダウンに富み、またその海抜ゆえに冷却効率やターボの仕事量への影響などに注意が必要です」

    「先週、フランスで投入した新しいスペック3のPUについては大きな問題なく機能しました。今週末からはアルボン選手のマシンにも搭載する予定です。カナダ、フランスに続き、暑い中でのレースになりそうですので、その部分も考慮しながら、フランスGPで得たスペック3のデータを元に準備を進めていきます」

    関連:2019年 F1オーストリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP 第7戦カタルニアGPは、最高気温26℃、路面温度51℃と、レースウイークを通じて最も暑く、そして厳しいコンディションとなり、予選2番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が独走で今季4勝目を達成した。カタルニアGPで優勝するのは2014年以来、5年ぶり。今年は第4戦スペインGPに続き、このカタルニアGPも制し、地元ファンの期待に応えた。

    今大会は路面とタイヤのマッチングが難しく、フリー走行、予選、ウォームアップとタイヤテストに集中した。最終的にフロントにハード、リアにソフトを選択、後半にかけてタイヤパフォーマンスが厳しくなることを予測したマルケスは、前半からペースを上げていく作戦とした。オープニングラップは3番手。2周目の10コーナーでトップに浮上するが、その直後、トップ集団にいたホルヘ・ロレンソが転倒し、そのアウト側にいたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の3選手を巻き込んでの多重クラッシュとなった。

    この転倒でマルケスは2位以下に一気にリードを広げるが、その後も1分41秒台のラップタイムを刻み、独走状態に持ち込むと、24周のレースを危なげなく走り抜けた。カタルニアGPでは、15年に転倒リタイア、16年から18年まで3年連続で2位となかなか優勝を果たせなかったマルケスだが、今年は5年ぶりの優勝を達成し、スタンドを埋めた大観衆から大きな拍手と声援が送られた。

    この日は、Moto2クラスで弟のアレックス・マルケスが優勝し、フランスGPに続き、今季2回目の兄弟Vを達成した。14年には、Moto3クラスで弟が、MotoGPクラスでマルケスが優勝し、史上初となる同一大会での兄弟Vを達成している。5年ぶりとなるホームGPでの兄弟V達成に地元ファンは大喜びだった。

    予選16番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、オープニングラップ14番手につけると、それから着実にポジションを上げて8位でフィニッシュした。今大会は、路面とタイヤのマッチングに苦しみ、タイヤの選択に悩んだが、耐久性よりもグリップを重視してリアにソフトを選択した。レース終盤はややペースを落とすことになったが、今季6回目のトップ10フィニッシュを果たした。

    予選9番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、オープニングラップ12番手から着実にポジションを上げて、6台による2位争いの集団に加わった。後半は今季2回目の表彰台獲得を視野に入れる走りとなったが、ラスト6周となった19周目の4コーナーでコースアウトを喫し、転倒リタイアとなった。

    予選10番手から好スタートを切ってトップグループに加わったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、2周目の10コーナーで痛恨の転倒を喫し、リタイアとなった。この転倒は、3人の選手を巻き込む多重クラッシュに発展し、ロレンソは巻き込んだ選手に対して謝罪した。今大会、RC213Vの攻略が進んだだけに、残念な結果となった。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「リアタイヤにソフトを選択し、序盤からプッシュしました。タイヤをオーバーヒートさせないようにしながら、安定したペースで周回を重ねました。今週末はチーム全体がとてもいい仕事をしてくれました。セットアップに一生懸命に取り組み、レースに向けてしっかりと準備をしました。レース中には、ドヴィ(ドヴィツィオーゾ)になにかがあったことをチームが教えてくれたので、とにかくプッシュして自分のペースに集中しました。完ぺきな戦略でした。応援に来てくれたファンに『ありがとう』と伝えたいです。弟と一緒に優勝を祝えるのは特別なことです。アレックスも今週末はいい走りをしました」

    中上貴晶(MotoGP 8位)
    「今日はスタートがよく、序盤の数周もムジェロと同じくらいアグレッシブに走ることができました。これまでの課題を今回も克服できたことで、序盤にポジションを上げることができました。予選を終えた時点で、耐久性よりもグリップを優先するタイヤ選択とし、リアにソフトを選択しました。そのため、スタート直後からリアタイヤのマネージメントを心がけましたが、全体的にうまくいったと思います。しかし、ラスト5周はさすがに厳しくなり、集中力を切らさないように最後まで走りました。今日は終盤にタイムを落としたことが課題となりましたが、レース中に、エンジンブレーキ、トルク調整をしながら走るという経験を積むことができました。レースウイークを通じてグリップが悪く、そのためコーナーの進入が難しく、ラインをキープするのが大変でした。今日は転倒車の多いレースとなりましたが、限界を超えないように、最後まで持てる力を出すことができました。満足のいく内容ではありませんが、16番手というグリッドを考えれば、8位でフィニッシュできたことはよかったと思います。いい経験、データを蓄積することができました」

    カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
    「転倒は完全に僕のせいです。ジャック(ミラー)をパスしようとしたときに、コーナーの進入でリアがロックしてしまいました。これは今大会抱えていた問題の一つです。表彰台の可能性があったので、その問題が起きる可能性があっても、彼をパスしなければならないと思いました。転倒は残念ですが、レースのペースには満足しています。転倒したときは最も速いライダーの一人でした。フィーリングもよく、プッシュできると感じていました。その点には満足しています。今日はすばらしいペースがあったので、2週間後のアッセンにつなげたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP リタイア)
    「ブレーキングが少し遅れたのですが、なにもできませんでした。僕のせいです。僕のミスです。申し訳ありません。ドヴィとマーベリック、そしてバレンティーノを巻き込んでしまい、本当に残念です。彼らにはなんの責任もありません。今日のレースで唯一の問題は、このクラッシュでした。3人を巻き込んでしまいました。これを除けば、今大会は一歩前進できた週末でした。レースウイークを通して安定していました」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    終日、青空が広がったカタルニアGPの予選は、地元ファンの声援を受けて熱走を見せたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2番グリッドを獲得した。

    今季5回目のポールポジションは逃したが、マルケスはフロントロー獲得という目標を達成、今季4勝目と5年ぶりの大会制覇に向けて、大きな一歩を踏み出した。

    今大会はタイヤ選択の難しい大会となり、タイヤパフォーマンスを最大限引き出すセットアップに取り組んだ。土曜日も、FP3、FP4では、ソフト、ミディアム、ハードという3種類のタイヤを組み合わせてデータを蓄積、決勝レースに向けて準備を進めた。

    今大会は、イタリアGP同様、タイム差がほとんどない大接戦となっており、厳しい戦いが予想される。そのため決勝では、天候や路面コンディションに合わせ、ミスのないタイヤ選択が求められるが、地元ファンの声援の中で全力を尽くす意気込みだ。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、予選9番手、3列目から決勝に挑む。初日はセットアップが思うように進まず10番手だったが、2日目のFP3ではセットアップを大きく前進させて3番手に浮上した。Q2では大接戦の中で9番手とポジションを落としたが、決勝に向けて手応えある一日となった。今年は開幕戦カタールGPで表彰台に立ったが、以後、不運のレースや転倒などもあり、なかなか表彰台に立てないレースが続いている。今大会は、今季2回目の表彰台獲得と今季初優勝に挑む。

    昨年の大会で優勝しているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が10番グリッドを獲得した。予選では今季ベストを更新することはできなかったが、フリー、予選と安定したラップを刻み、今季一番の仕上がりとなった。Repsol Honda Teamに移籍して7戦目。地元ファンの声援の中で今季ベストリザルトが期待される。

    初日3番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、路面とタイヤのマッチングに苦しみ、思うようにセットアップを進めることができなかった。そのため4戦ぶりにQ1からの予選となり、Q1でも思うようにタイムを更新できず、16番グリッドから決勝に挑むことになった。初日のフリー走行では、これまでのベストリザルトとなる3番手。予選では一転して今季ワーストリザルトとなる16番手と、難しいコンディションだったことをうかがわせる結果となったが、今大会は粘り強いレースで後方から追い上げる意気込みだ。

    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「ここまでのレースウイークを思えば、今日の結果は、とてもうれしいです。フロントロー獲得を目標にしてきましたが、それを達成することができました。今日はポールポジションを獲得できたかもしれません。しかし、最後のラップの4コーナーでミスをしてしまい、わずかに届きませんでした。今日の(ファビオ)クアルタラロ(ヤマハ)はすばらしい走りをしていましたが、自分もいいペースとリズムがあったので満足しています。FP4ではユーズドタイヤでとても安定したラップを刻むことができました。どこでアドバンテージを得られるかを考え、すべてを分析して、日曜日のホームグランプリを楽しみたいを思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
    「予選でのパフォーマンスよりも、FP3でトップ3の走りができて、Q2に進むことができてうれしかったです。しかし、予選ではコーナーの進入に少し問題があり、3列目になってしまいました。マルクも同じ問題を抱えていたようです。そのためタイムを落し9番手に終わりました。明日のレースではベストを尽くしたいと思います。トップグループで戦えるペースはあります。明日のウォームアップでしっかりセットアップをまとめて決勝に挑みたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 10番手)
    「今年一番安定した週末になっています。一歩前進できたと思うし、この進歩はとてもポジティブです。決勝ではこれまでよりいい結果を出せると思います。マシンがとても快適になりました。ロングランのペースもとてもいいので、レースでも引き続き前進できると思います。また、月曜日のテストでも、一歩前進できると思います」

    中上貴晶(MotoGP 16番手)
    「今日は厳しい一日になりました。路面コンディションは前日よりよくなりましたが、気温も路面温度も上がり、午後のFP4、Q1は苦戦しました。セットアップもうまく決まらず、安定したラップも刻めませんでした。明日の決勝も、今日と同じようにタイヤのパフォーマンスを引き出すのが難しいコンディションになると思うので、しっかりセットアップをまとめ、粘り強いレースをしたいです。今大会は、みんなが苦戦していて、誰も1分38秒台にいれられず、39秒台に入れるのも厳しい状況でした。明日の決勝は、フロントにミディアムかハード、リアはソフトかミディアムのどちらかを選ぶことになりますが、今大会は、耐久性よりもグリップを優先するタイヤ選択を視野に入れています。今日は難しいコンディションになると思っていましたが、予想以上に厳しい一日になりました。自分たちのポテンシャルを証明できない一日でしたが、明日はしっかりとコンディションを見極め、ベストな走りを見せたいと思っています」