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  • MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 予選レポート

    マルケス3戦連続今季7回目のポールポジションを獲得。今季初の3連勝に大きく前進
    2日連続で好天に恵まれたMotoGP 第11戦オーストリアGPの予選は、フリー走行で快調にラップを刻んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、3戦連続今季7回目のポールポジション(PP)を獲得した。このPP獲得でマルケスは、更新中の最多PP記録を「87」とし、最高峰クラスでも、Hondaで5年連続タイトルを獲得したミック・ドゥーハンとマルケスが持つ「58」を更新、最多記録となる「59」を樹立した。

    快調なラップを刻むマルケスは、午前中のFP3では、1分23秒台で連続ラップを刻むと、気温と路面温度が上がったFP4でも1分24秒台でラップを刻み、ドイツGP、チェコGPに続く3連勝に向けて大きく前進した。予選では、これまでのサーキットベストタイムを更新する1分23秒027をマーク。2番手のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)以下は大接戦となりましたが、マルケスは2番手に0.434秒の大差をつける快走だった。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)がベストグリッドの6番手を獲得した。初日4番手と好調なスタートを切った中上は、FP3で総合8番手につけてダイレクトでQ2進出を果たした。そして迎えた予選Q2では2度のアタックを敢行、2回目のアタックで1分23秒669をマーク。初めて2列目グリッドを獲得した。決勝では、第6戦イタリアGPの5位をしのぐベストリザルトに挑む。

    初日9番手だったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、FP3で思うようにタイムを更新できず11番手へとダウン。Q1から予選に挑むことになった。Q1では本来の走りを発揮してトップタイムでQ2進出を果たし、Q2でも1分23秒754とタイムを更新し、9番グリッドを獲得した。

    PPを獲得したマルケスからクラッチローまでは0.727秒差だが、2位のクアルタラロからクラッチローまでは、0.293秒差という大接戦。決勝では追い上げのレースと今季3回目の表彰台が期待される。

    ケガで欠場中のホルヘ・ロレンソの代役として3戦目を迎えるステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は、思うような走りができず21番グリッドから決勝に挑む。初日16番手だったブラドルは、FP3で前日のタイムを更新できず20番手へとポジションを落とし、Q1でも11番手と厳しい走りとなった。3年ぶりのレッドブル・リンクに苦戦したブラドルですが、決勝では追い上げのレースに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
    「ベストを出したラップはとてもいい走りでしたが、1分22秒台を出したかったです。最終セクターでミスをしてしまい、10コーナーで大きく膨らんでしまいました。それ以外はすばらしい仕事ができました。FP4はすばらしいリズムがありました。これは決勝に向けてとても重要なことです。今日はすべてがうまくいき、チームのみんなととてもいい仕事ができました。すばらしい日になりました。あとは明日に向けてベストなタイヤを選ぶだけです。決勝は最後までがんばります。どのような結果になるか楽しみです」

    中上貴晶(MotoGP 6番手)
    「昨日に続き、今日も快調にラップを刻み、初めて2列目グリッドを獲得することができました。難しいレイアウトのサーキットでいい走りができました。ワークス勢を相手に非常に価値ある2列目を獲得ができたと思います。マシンのフィーリングも着実によくなっています。昨日に引き続き、セクター4は速い走りができていますが、セクター2で少し遅れているので、今晩、カル(クラッチロー)とマルク(マルケス)のデータを検証してそれを決勝に活かしたいです。明日はベストを尽くして最後まで歯を食いしばって自分のポテンシャルを最大限出し切りたいです。それで結果がついてくればとてもハッピーですが、とにかくいい走りを見せたいという気持ちでいっぱいです。今日はリアのスイングアームを調整し、ホイールベースを短くしたことで、ソフトタイヤにはいい方向に向かいました。できれば、あと、0.2から0.3秒はペースを上げたいです。タイヤはフロントにハード、リアにソフトでいきます。目標はトップ5、6以上。ベストリザルトを目標に全力を尽くします」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
    「レースウイークを通してあまりいい感触がありませんでした。今日は僕のキャリアで一番たいへんな日だったかもしれません。いろいろ調整をして、マシンを乗り換えましたが、いいフィーリングがつかめませんでした。トップ10に入れるようにがんばりましたが、思っていたようなタイムは出せませんでした。もっと速く走りたかったです。レースペースは悪くないと思います。今週末のセットアップでは、中盤以降、いいフィーリングがつかめると思います。昨日今日とブレーキングに少し問題がありましたが、明日は状況に合わせてがんばります」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 21番手)
    「厳しい日になりました。いろいろトライすることができましたが、予選では運もなくて、前進することができませんでした。HRCとともに、一生懸命取り組んでいます。HRCのために今後に向けていろいろトライしています。FP4は少しプランを変えましたが、その結果、スピードが落ちてしまいました。明日はこれ以上悪くなることはありません。前進するだけです」

  • MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 初日レポート

    マルケスが初日トップでスタート。中上4番手、クラッチロー9番手でHonda勢3台がトップ10入り
    MotoGP 第11戦オーストリアGPのフリー走行は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、FP1、FP2ともにタイヤテストを順調に進めたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、トップタイムをマークした。午前中に行われたFP1では、前後にミディアムコンパウンドのタイヤを装着、いつも通り、1セットだけでセッションを走行し、トップと0.185秒差の2番手。最後に新品タイヤを装着してアタックしたライバル勢と比べても内容のいいスタートとなった。

    FP2では、フロントにハード、リアにソフトを装着して23ラップをこなし、セッション序盤にマークした1分23秒916がそのままトップタイムとなった。このセッションでも、終盤に新品タイヤを装着してタイムアタックする選手が多い中で、マルケスの取り組みは際立つものだった。明日の予選では今季7回目のPP獲得に挑む。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が快調にラップを刻み、総合4番手で初日を終えた。中上もFP1では前後ミディアムでラップを重ね9番手。FP2では、前後ハードで走り出し、その後、リアにミディアム、ソフトを入れてセッション3番手のタイムをマークし、総合4番手で初日を終えた。第7戦カタルニアGPの初日3番手という金曜日のベストリザルトは更新できなかったが、予選ではベストグリッドとなる6番手以上を目標に挑む。

    前戦チェコGPで5位フィニッシュのカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、セッティングが決まらず苦戦の一日となった。課題はロングストレートからのブレーキングで、特に1コーナーと4コーナーで苦戦。加速につなげられなかったことがタイムに影響した。土曜日のフリー走行、予選でセットアップを進め、ポジションアップに挑む。

    ホルヘ・ロレンソの代役として3戦連続の出場となるステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は、終日、セットアップに取り組んだ。レッドブル・リンクを走るのは、2016年以来3年ぶり。着実にラップタイムを更新したブラドルは、トップのマルケスから1秒差以内に17台という接戦の中、16番手で初日を終えた。土曜日の予選ではさらにコース攻略を進めポジションアップに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「今日はいつものように、決勝レースに向けてたくさんのメニューを消化しました。レースディスタンスに取り組み、タイヤとセットアップの変化をしっかり理解できるようにしました。ドイツGP、そしてチェコGPに引き続き、2つのフレームのテストにも取り組みました。どちらもいいフィーリングでした。今日は、ほかのライダーたちよりもかなり速いように感じられるかも知れませんが、ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)も力強いペースがありますし、ビニャーレス(ヤマハ)とクアルタラロ(ヤマハ)もかなり接近しています。明日はタイヤのグリップの変化をさらに理解したいです」

    中上貴晶(MotoGP 4番手)
    「気温も路面温度も上がったFP2は、決勝を想定してハードで走り出しましたが、順調に走行することができました。その後、ソフトタイヤでタイムを出すことができてセッション3番手、総合4番手で初日を終えました。一発のタイムはもちろんですが、ハード、ミディアム、ソフトと、どのタイヤでも1分24秒台を出すことができました。どれも同じようなフィーリングだったことは、とてもポジティブでした。このサーキットは、シーズンを通して最もトップスピードが必要なサーキットなので、正直、苦戦を覚悟していましたが、いい方向にいっていると思います。よほど天候の変化がなければフロントはハードで行くことを決めました。リアはこれから詰めていくことになります。今日はセクター4でいいタイムが出せましたが、セクター3でトップと0.3秒くらい差があるので、明日はその部分をしっかり改善していきたいです。今日はマルク(マルケス)がトップタイムなのでマルクのデータを参考にして、この調子をキープしていきたいです。このサーキットで4番手スタートというのは、うれしいサプライズでした。明日はベストグリッドを目指し全力を尽くします」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
    「今日はそれほど悪い日ではありませんでしたが、もっといろいろ改善できると思います。1コーナーと4コーナーでマシンを減速させるのに苦戦しました。セッティングを変えることでいいフィーリングになることを願っています。今日はセッティングを変更してもフィーリングがつかめず、短い周回でピットに入らなければなりませんでした。明日も引き続き、チームとHondaとマシンのセットアップに取り組み、この状況を理解して問題を解消したいと思います。また、予選と決勝で使う最善のタイヤを選ぶことにも取り組みたいです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 16番手)
    「今日は忙しい一日でした。トライすることがたくさんありましたが、ラップタイムには満足しています。いまのポジションは理想的なものではありませんが、前のライダーとタイムは接近しています。明日は今日のようにたくさんのメニューがないので、レースに向けて集中することができます。セットアップも進めることができると思います。もっと満足のいく一日にしたいですし、天気がいいことを願っています。そして自分たちのできることをしっかり消化していきたいです」

  • MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    過去2年連続でオーストリアGP2位のマルケスが、大会初制覇に挑む
    チェコGPからの連戦となる第11戦オーストリアGPが、8月9日(金)から11日(日)の3日間、レッドブル・リンクで開催される。レッドブル・リンクは1969年に完成したサーキットで、当初はエステルライヒリンクという名称だったが、95年にA1リンクとなり、2010年からはレッドブル・リンクへと改称された。

    オーストリアGPは、1971年にザルツブルグで初めて開催され、94年までの24年間で22回行われた。その後、A1リンクで96年、97年に開催されている。レッドブル・リンクに名称が変更されてからは、2016年に19年ぶりに大会が復活し、今年で4年連続の開催となります。オーストリアGPとしては、今年で通算28回目を迎える。

    レッドブル・リンクは、ウイーンから南西約200kmのシュピールベルクにあり、オーストリアのほぼ中央に位置します。一周4.326kmのコースは、アップダウンに富んだハイスピードコースで、コーナー数は10(右7/左3)とシンプルなレイアウト。

    過去、Honda勢は、A1リンク時代の96年と97年に2年連続で、125cc、250cc、500ccの3クラスを制している。最高峰クラスでは96年にアレックス・クリビーレ(99年のチャンピオン)、97年にミック・ドゥーハン(94年から98年までの5年連続チャンピオン)とHonda勢でMotoGPレジェンドに名前を連ねる両選手が優勝した。

    19年ぶりの開催となった2016年は、事前テストに参加しなかったこともあり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)は5位に終わった。そして、グランプリの復活2年目の17年は、マルケスがトップと僅差の2位、昨年の大会でもマルケスは僅差の2位と、あと一歩、優勝に届かなかった。しかし、フィニッシュラインまで繰り広げられた手に汗を握る戦いはサーキットに集まった大観衆を興奮させた。

    マルケスは、前戦チェコGPで今季6勝目、MotoGPクラスで通算50勝を挙げた。チェコGP終了後の月曜日には、ブルノで公式テストに参加し、データの収集とマシンのセットアップに励み、今大会の準備を進めた。マルケスにとってレッドブル・リンクは、まだ優勝経験がないサーキットの一つ。今年は3年連続PPと大会初制覇に挑む。

    ランキング総合8位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、16年はジャンプスタート。17年はセッティングが決まらずに2年連続15位と苦戦が続いた。しかし、18年は表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュした。前戦チェコGPでは5位。今年はレッドブル・リンク初表彰台と初優勝を目指す。

    総合11位の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、第8戦オランダGPで痛めた左足首もほぼ完治し、前戦チェコGPでは9位と3戦ぶりのトップ10フィニッシュを果たした。昨年の大会は旋回性に苦しんで15位だったが、今年はトップ10フィニッシュを目指しす。

    ケガで欠場のホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として、3戦連続の代役出場となるステファン・ブラドルが、3年ぶりにレッドブル・リンクのレースに挑む。16年は当時所属していたアプリリアから参戦してノーポイントだったが、今年はトップ10フィニッシュを目指す。鈴鹿8時間耐久ロードレースから3週連続のレースとなるが、Repsol Honda Teamのチームポイント獲得に大きな期待が寄せられる。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「夏休みが明けてから忙しい毎日が続いています。チェコGPの優勝はとてもうれしい出来事でしたが、今はオーストリアGPに向けてまた集中しています。そして、準備をしなければなりません。レッドブル・リンクはとてもユニークなサーキットです。ブレーキングの安定性とマシンのパワーが重要になります。過去2年、優勝できませんでしたが、とても楽しいレースができました。今年もおもしろくなると思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「チェコGPは力強い走りができました。後方グリッドからのスタートとなってしまったことだけが残念です。そのため序盤にかなりタイムをロスしてしまいました。今週末はもっといいグリッドポジションを獲得できることを願っています。レッドブル・リンクのレイアウトは、自分はあまり得意ではありませんが、今はそれは問題ではありません。好きか嫌いかにかかわらず、どのサーキットも同じようにアタックしていきます。ブルノで月曜日にテストを行いました。新しいパーツもテストしましたが、現行マシンのテストに集中しました。マシンのフィーリングをよくするために、Hondaは一生懸命がんばってくれています」

    中上貴晶(MotoGP 総合11位)
    「オーストリアでMotoGPマシンに乗るのは今年で2度目になります。今大会も一生懸命取り組み、ブルノで行ったテストの成果を活かせればいい結果を残せると思います。チェコGPはエッジグリップに少し苦戦し、コーナーでうまくコントロールできませんでした。そこでテストではコーナー立ち上がりでもっと速くなれるようにセットアップに取り組みました。このサーキットではこれがとても重要になります。レースウイークが始まるのが楽しみです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 総合21位)
    「ブルノでHonda RC213Vのいいフィーリングを見つけることができたので、今週末に向けてワクワクしています。オーストリアではもっと早くいいペースをつかめると思います。このサーキットは、一度しか走ったことがないところですが、自信はあります。このような機会を与えてくれたHRCとチームに感謝しています。今週末も実りのある週末にしたいと思います」

  • MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 決勝レポート

    マルケス今季6勝目。最高峰クラスで通算50勝目を達成する
    後半戦のスタートとなった第10戦チェコGPは、スタート直前に一時的に強い雨が降ったため、スタート時間が40分間順延となり、クイックスタート方式で一周減算の20周で行われた。

    路面コンディションはウエット。しかし、メインストレートにウエットパッチが残る程度で、コースのほとんどが乾いているため、全車スリックタイヤでグリッドに並んだ。今季6回目、最高峰クラスの最多ポールポジション(PP)タイ記録となる58回目(3クラス通算86回目)のPPから好スタートを切ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、オープニングラップに首位に浮上すると、快調にラップを重ね、独走で今季6勝目を達成した。

    ウエットコンディションの中で行われた前日の予選でも、微妙なコンディションの中、真っ先にスリックタイヤを装着してスーパーラップを刻んだ。そして、ウエット宣言されたものの、ほとんどドライコンディションとなった決勝レースでも、すばらしい走りでライバルを圧倒した。最高峰クラス50勝は歴代4位。通算76勝はマイク・ヘイルウッドに並ぶ歴代4位の記録達成となった。

    この優勝でマルケスは、今大会2位でフィニッシュしたランキング総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に63ポイント差、今大会8位で総合3位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に81ポイント差をつけた。

    ウエットコンディションの予選で11番手と納得のいかないグリッドに終わっていたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、オープニングラップ8番手に浮上すると、ペトルッチ、ポル・エスパルガロ(KTM)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)をかわし5位でチェッカーを受けた。ブルノではPPと優勝を経験しているクラッチローだけに、5位という結果には満足していないが、連戦となるオーストリアGPに向けて、いいかたちでレースを終えることができた。

    第8戦オランダGPで左足首を負傷、続く第9戦ドイツGPもケガの影響に苦しんだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、9位でチェッカーを受けた。予選13番手から好スタートを切って序盤に10番手に浮上すると、終盤、前を走るエスパルガロをかわし9位でチェッカーを受けた。足のケガもほぼ回復、3戦ぶりのトップ10フィニッシュを果たし、連戦となる第11戦オーストリアGPに向けて手応えのある結果となった。

    ケガで欠場のホルヘ・ロレンソの代役として2戦連続の出場となったステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)が、予選17番手から15位でフィニッシュ。前戦ドイツGPの10位に続き、2戦連続でポイント獲得を果たした。鈴鹿8時間耐久ロードレースで乗ったスーパーバイクからの乗り換えに時間を要し、さらに不安定な天候が続き、本来のポテンシャルを発揮できませんだったが、連戦となる第11戦オーストリアGPでは、シングルフィニッシュを目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「ウエットパッチが残っている状態だったので序盤から集中して走りました。特に1コーナーが濡れていたので気をつけました。ヤマハ勢は後方からのスタートでしたが、朝のウオームアップで強い走りをしていたので、自分のリズムをキープしなければなりませんでした。そして、ドヴィツィオーゾも後ろにいたので、プッシュし続けなければなりませんでした。ギャップを広げるために10周目からさらにプッシュしようとしたのですが、注意深く走らなければならない状態でした。レースがディレイになったことは最善の決断だったと思います。なぜならコースのコンディションがミックスされていて、かなり危険だったからです。天候が不安定な週末でしたが、Repsol Honda Teamの仕事は完ぺきでした。優勝するためによくサポートしてくれました」

    カル・クラッチロー(MotoGP 5位)
    「うまくオーバーテイクすることができず、序盤にして、すでに3.8秒ほど遅れてしまいました。ペトルッチとバレンティーノ(ロッシ)の後ろでかなり時間をロスしました。でもベストを尽くしました。スタートしたグリッドを考えれば、満足のいく結果です。レースではいいスタートを切ることができました。トップとのギャップを考えて、ソフトのリアタイヤを使いました。トップとの差は一時2秒まで縮まりましたが、路面コンディションが悪く、リアタイヤがかなり消耗しました。チームとHondaはいい仕事をしてくれました。予選はあまりうまくいかず、マシンのフィーリングもあまりよくありませんでしたが、決勝でトップ5でフィニッシュすることができてよかったです」

    中上貴晶(MotoGP 9位)
    「今日は長い時間、ポル(エスパルガロ)とダニーロ(ペトルッチ)が前を走っていて、この2人をパッシングしようと全力を尽くしました。終盤、ポルはかわせましたがダニーロには届きませんでした。チェッカーを受けたときに後ろにマーベリック(ビニャーレス)がいて、驚きました。サインボードで後ろに(フランチェスコ)バニャイアがいるのは知っていましたが、マーベリックが迫ってきていることは知りませんでした。今日は難しいコンディションでしたが、フロントにハード、リアにソフトを選択しました。7、8周を終えてグリップが落ちてきましたが、タイヤの選択は悪くなかったと思います。今日は10番手をずっと走行することになり、最終的に9位でフィニッシュしました。ものすごくいいという成績ではありませんが、またシングルにもどってこられてよかったです。明日のテストでは、次のオーストリアGPに向けて準備を進めたいです。スタート時間が遅れて、チームもたいへんでしたが、決勝レースのスタート時間を遅らせたレースディレクションの判断はよかったと思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 15位)
    「もっといい結果を残すポテンシャルがあったと思うので、今日の結果は、あまりうれしくありません。金曜日から前進しましたが、土曜日に雨が降り、ドライコンディションの走行時間が短くなったことが、今日のレースに影響しました。リアグリップとコーナリングに苦戦しました。ポイントを獲得できたことはよかったのですが、オーストリアではもっといい結果を残したいです。2週連続でRepsol Honda Teamに加わることができて、ワクワクしています。すでにオーストリアのレースのことを考えています」

  • MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 予選レポート

    マルク・マルケス、ドゥーハン氏に並ぶ最高峰クラス58回目のPP獲得
    後半戦のスタートとなった第10戦チェコGPの予選は、ウエットコンディションの中で行われ、総合首位で後半戦を迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、2戦連続今季6回目のPPを獲得た。セッション終盤、ライン上が乾いていく難しいコンディションの中ですばらしい走りを見せたマルケスは、自身が持つ最多PP記録を「86」とし、最高峰クラスで最多PP記録を持つミック・ドゥーハン氏の「58」に並んだ。

    この日は、終日雨となり、FP3でトップタイムをマークしたマルケスは、FP4でもライバルを圧倒。迎えたQ2では、セッション終盤、微妙なコンディションの中で誰よりも早くスリックタイヤに履き替え、2番手のジャック・ミラー(ドゥカティ)に2秒524の大量リードを築く圧巻の走りでサーキットに集まったファンを魅了した。これでマルケスは、チェコGPの最高峰クラスでは4回目のPPを獲得。決勝では今季6勝目と2年ぶりのチェコGP優勝が期待される。

    13年大会でPPを獲得、16年にMotoGP初優勝を飾ったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、難しいコンディションの中で11番グリッドを獲得した。決勝に向けてのロングランでは「トップ6の速さがある」と語るクラッチローだが、難しいコンディションの中でスリックタイヤ装着のタイミングが遅れ、リザルトに影響した。しかし、ブルノを得意とする彼だけに、決勝では追い上げのレースが期待される。

    左足首のケガがほぼ完治した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、ウエットコンディションでのセッティングを見つけられず、目標とするQ2進出を果たせず13番手に終わった。MotoGP2年目のシーズンを迎える中上は、この2年、ウエットコンディションが少ないこともあり、ウエットコンディションでは、なかなか思うような走りができていない。加えて、この日は、路面コンディションが目まぐるしく変わる厳しい条件となり、苦しい走りを強いられた。決勝も不安定なコンディションが予想されるが、トップ10フィニッシュを目標に全力を尽くす。

    ケガで欠場のホルヘ・ロレンソの代役で出場するステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)も、MotoGPマシンでウエットコンディションを経験するのは1年ぶりとなり、ペースを上げるのにやや時間がかかった。しかし、セッションをこなすごとにフィーリングを取り戻すことに成功。決勝の目標はトップ10フィニッシュとし、ロレンソの代役をしっかり務める意気込みだ。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
    「予選セッションが始まったときに、路面コンディションの変化を見て、スリックタイヤを使おうと決めました。セッション終盤、再び、雨が再び降りだしたときは、路面の水量が増えてスリックタイヤでは難しい状況でした。リスクが少し大きい走りだったとあとで思いましたが、結果的にはいい形でセッションを終えることができたのでうれしいです。明日は晴れそうなので、普通のコンディションでレースが行われると思います。今日のようなコンディションでは、コース上でほかのライダーを把握するのがたいへんです。明日の目標は表彰台を獲得することです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 11番手)
    「決勝に向けて11番手という結果はあまりいいとは言えません。しかし、今大会の自分のペースは、この順位よりはいいと思います。おそらく、トップ6のペースがあると思います。Q2では、もっと早くスリックを使うべきでした。1周遅れてピットに戻りましたが、マルク(マルケス)とジャック(ミラー)はすばらしい仕事をしたと思います。同じタイミングでスリックを使っていたとしても、彼らにチャレンジできたかどうかは分かりませんが、ベストを尽くしました。レースではコンディションに合わせて全力を尽くします。FP4では違うセットアップを試し、いいフィーリングがありました。このセットアップはドライでもうまくいくと思います。明日が楽しみです」

    中上貴晶(MotoGP 13番手)
    「FP3, FP4と厳しい状況でした。ウエットコンディションのベースのセッティングが出ていないことに加え、目まぐるしく変わる路面コンディションにセットアップを詰めきれませんでした。そのためQ1は1周だけに集中してアタックしました。そのタイムでQ2進出を果たせると思ったのですが、最後にザルコ選手に逆転されてしまいQ2進出を逃しました。Q2進出を果たせなかったのは残念ですが、明日も不安定な天気予報なので、どんなコンディションになっても、モチベーションを高めていい成績を残せるようにしたいです。今年はウエットコンディションがほとんどなく、ウエットになれば厳しい予選になると思っていました。今日のようなコンディションではタイヤの選択も難しいです。フルウエットなら前後ソフトでいけますが、それ以外は状況を見て判断することになります。ドライコンディションも気温と路面状況を見て判断しなくてはいけません。今日は、難しいコンディションの中でマルク(マルケス)がすばらしい走りでPPを獲得しました。スリックタイヤを入れたマルクの素早い判断とそれからもしっかりタイムを上げていく走りは本当に勉強になりました」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 17番手)
    「ウエットコンディションの中でMotoGPマシンに乗ったのは1年以上前のことなので、今日は難しい走りとなりました。コンディションに合わせるのに少し時間がかかりましたが、それでも、いい方向性を見つけることができました。もっといいグリッドポジションを獲得出来れば良かったのです画、明日の目標はポイント圏内でフィニッシュし、トップ10に向けてプッシュすることです。PPを獲得したマルクにおめでとうと言いたいです。とてもすばらしいアタックでした」

  • MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP 初日レポート

    マルケス2番手。順調な走りで後半戦のスタートを切る
    後半戦のスタートとなったMotoGP 第10戦チェコGPのフリー走行は、終日、雲の多い天候となり、この時季のブルノとしては、気温も路面温度(29度)も低く、絶好のコンディションの中で行われた。しかし、路面のグリップがよくなく、加えて土曜日が雨になる可能性が高いため、選手たちはタイヤテストとセットアップに集中した。

    総合首位で後半戦を迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、土曜日が不安定な天候になることを想定し、ソフト、ミディアム、ハードの3種類のタイヤテストと、それに合わせた車体のセットアップに取り組み、FP1、FP2ともに2番手と順調なスタートを切った。2日目のフリー走行と予選では、決勝がどんなコンディションになっても対応できるように、引き続き、セットアップに取り組む。

    シーズン前半の締めくくりとなる第9戦ドイツGPで今季2回目の表彰台に立ったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、後半戦のスタートとなるチェコGPも、まずまずのスタートを切った。クラッチローも、マルケス同様、タイヤテストとそのセットアップに集中した。しかし、マルケスほどセットアップを進められず課題を残した。土曜日がドライコンディションなら引き続きセットアップに集中し、ウエットコンディションならダイレクトでQ2に進出できるため、好グリッドを獲得することに集中する作戦だ。

    第8戦オランダGPで痛めた左足首が順調に回復した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、チームメートのクラッチローとほぼ同じ内容でタイヤテストを行った。FP2では、土曜日の雨予報を受けて、ソフトタイヤを2本投入してアタックを敢行。順調にタイムを更新したが、2本目のアタックでは、タイヤの限界を超えた走りで転倒を喫し12番手に終わった。目標とするトップ10には届かなかったが、土曜日のフリー走行ではトップ10を目指し、ダイレクトでのQ2進出を目指す。

    鈴鹿8時間耐久ロードレースで3位表彰台を獲得したステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は、スーパーバイクからの乗り換えにやや苦労し、FP1は22番手と出遅れたが、FP2ではフィーリングを取り戻し14番手までポジションを上げた。前戦ドイツGPに続き、今大会もケガの回復が遅れているホルヘ・ロレンソの代役として出場する。前戦ドイツGPでは10位でフィニッシュしたが、今大会はシングルフィニッシュを目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「夏休み明けのレース、シーズン後半の最初の日なので、しっかり走ることがとても重要でした。今日はいいフィーリングがありました。いろいろなタイヤ、セッティング、車体の仕様違いにトライしました。今日の課題は、1周のタイムよりも、セットアップに集中することでした。なぜなら明日は雨の予報が出ているからです。今夜、ポジティブなこと、そしてネガティブなことをしっかり分析し、理解し、明日に向けてベストな選択をしたいと思います。今日の仕事には満足しています。明日がどのような日になるかは分かりませんが、今日はいいポジションで終わることができました」

    カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)
    「ソフトタイヤでいいフィーリングがあり、速く走ることができました。いつもなら、リアはハードタイヤの方が自分のライディングスタイルに合っているのですが今日は違いました。理由はよく分かりません。とにかくハードタイヤではペースを上げることができず、別のセッティングを試してもいいフィーリングをつかむことができませんでした。明日がどうなるか楽しみです。そして明日は雨が降ることを願っています。今日はトップ10に入ることができましたが、もっと前進しなければなりません。今日はザクセンリンクほどいいフィーリングはありませんでしたが、ザクセンリンクとはレイアウトが違うので楽観的に考えています。決勝ではトップ5争いができることを願っています。レースまで、まだ時間があります」

    中上貴晶(12番手)
    「明日の天気が不安定なので、予定通り、FP2のセッション後半にソフトタイヤを2本使ってタイムアタックしました。1本目のアタックで3番手まで上がり、まだ0.2秒くらいタイムをあげられるなと感じました。2本目のアタックでは、最初のラップで約0.05秒短縮。さらにタイムを縮めようとアタックを続けましたが、1コーナーでフロントが切れ込んで転倒してしまいました。1本目のときからフロントが柔らかすぎて限界だと思っていましたが、2本目はこの限界を超えてしまいました。転倒は残念ですが、この転倒で明日に向けての課題とアタックするときのタイヤも明確になったので、その点では成果のある一日でした。今日のアタックはフロントがミディアムでしたが、明日もドライなら、フロントにハード、リアにソフトでアタックしようと思います。ケガをしていた左足首は、シフトもコーナーリングのステップワークも問題はありませんでした。明日は、ドライでもウエットでもQ2に進出し、トップ10内を目指します」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 14番手)
    「鈴鹿8耐を終えてMotoGPに戻ってきましたが、思ったよりも身体をMotoGPマシンに合わせるのに時間がかかりました。正直、うまく仕事をスタートさせることができませんでした。それでもFP1からFP2にかけて大きく前進できたことには満足しています。FP2ではドイツGPの感覚を取り戻すことができたし、いいかたちで一日を終えることができました。明日と明後日に向けて準備は整いました。今大会もタイムが接近していますが、引き続き前進して、トップとのギャップを縮められると思います」

  • MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP プレビュー

    ランキング首位で前半戦を折り返したマルケス。2年ぶりのチェコ勝利へ挑む
    後半戦のスタートとなる第10戦チェコGPが、8月2日(金)~4日(日)の3日間、チェコ第2の都市ブルノで開催される。チェコGPは、1993年にスタートして今年で27回目。チェコスロバキア時代を含めると、今年で43回目という長い歴史を誇る。

    8月開催のグランプリとして定着しているチェコGP。その舞台となるオートモトドラム・ブルノ(以下、ブルノ)には、毎年10万人を超える大観衆が集まる。過去数年を振り返ると、2011年は15万5400人、12年は13万9232人、13年は14万2030人、14年は13万8312人、15年は13万8752人。3日間合計でも毎年20万人以上となり、15年は24万8434人を記録した。

    この年をピークに、隣国オーストリアGPとの2週連続の連戦となった過去3年は、決勝日が8万人台、3日間合計でも18万人から19万人と観客数がやや減少しているが、昨年は決勝日に8万4678人。3日間合計で18万7348人と相変わらず人気のあるグランプリとして注目されている。

    チェコGPの開催されるブルノは、自然の地形を利用した中高速コーナーが連続するサーキットで、パッシングポイントも多く、毎年、熱戦が繰り広げられる。最大の特徴は、コース中盤に設けられた7つのコーナーで一気に73mを下り、その下った分を最終コーナーに向かうストレートで一気に駆け上がるという独特なレイアウト。リズム感あふれる走りとなり選手たちにも好評なサーキット。

    Repsol Honda Teamは過去8年で5勝を挙げている。11年にケーシー・ストーナー、12年にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、13年にマルク・マルケス(Repsol Honda Team)、14年に再びペドロサ、15年はHonda勢は優勝を逃したが、16年はカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)、17年は“フラッグ・トゥ・フラッグ”という難しいレースとなりマルケスが制した。昨年は優勝を逃したが3位でフィニッシュ。タイトル獲得に大きく前進する大会となった。

    9戦を終えて総合首位に立つマルケスは、これまで5勝を含む8回の表彰台を獲得し、総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に58点差、総合3位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に64点差、総合4位にアレックス・リンス(スズキ)に84点差をつけている。ポイントリーダーとして後半戦のスタートを迎えるが、前半戦に築いたリードを守り、そしてさらにリードを広げるために気持ちを引きしめて挑むことになる。シーズン前半の締めくくりとなるドイツGPでは、MotoGPクラスで7連勝、125cc、Moto2時代を含めて大会10連覇というすばらしい記録を達成した。その勢いをキープし、今大会は2年ぶりの大会制覇とシーズン6勝目が期待される。

    16年の大会で優勝しているクラッチローは、3年ぶりの大会制覇と今季初優勝を目指す。今年は開幕戦カタールGPで3位になり幸先良いスタートを切るが、それからは転倒や不運のレースで表彰台に立てないレースが続いた。しかし、シーズン前半戦のしめくくりとなる第9戦ドイツGPでは大会前に右ヒザを痛めながら熱い走りをみせて3位表彰台を獲得した。体調がほぼ万全になった後半戦は、完走率100%に挑む。

    第8戦オランダGPで他者の転倒に巻き込まれ右足首を負傷した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、その影響で第9戦ドイツGPも厳しい走りを強いられた。今大会も100%の状態に戻っていないが、悔しい結果と厳しい走りを強いられた過去2戦の雪辱に燃えている。

    第8戦オランダGPのケガで第9戦ドイツGPを欠場したホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、回復が遅れており、第10戦チェコGP、第11戦オーストリアGPも欠場する。その代役としてドイツGPに出場して14位でフィニッシュ、ポイントを獲得したステファン・ブラドルが、引き続き代役出場を果たす。先週は鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場して3位表彰台獲得に貢献した。8耐からの連戦、そして今季3回目のMotoGP出場となるが、ワイルドカードで出場した第4戦スペインGPの10位以上でのフィニッシュを目標に戦う。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「シーズン後半戦を迎え、またマシンに乗れることをとても楽しみにしています。夏休みは少しですがリラックスすることができました。でもすぐにチームとマシンが恋しくなりました。仕事に戻る準備は整っています。ブルノは走っていて楽しいサーキットです。前半戦をいい形で終えることができたので、引き続き集中力をキープして後半戦に挑みます。ブルノは多くのライダーが得意としているサーキットなので、どういう結果になるかは走ってみないとわかりません。ホルヘがチェコ、オーストリアの2戦を欠場しますが、早く回復してチームに戻ってくることを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「ブルノでのグランプリがとても楽しみです。このサーキットにはすばらしい思い出があります。夏休みを終えて、再びチームと仕事をすることも楽しみです。前戦ザクセンリンクのフィーリングをもっと改善し、さらにいい結果を残したいです。いよいよシーズン後半のスタートです。僕とチーム、そしてHondaのために、もっといい結果を残せることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合12位)
    「今年の夏休みは、日本とスペインで過ごし、オランダGPで負傷した右足首の理学療法に努めました。足の状態はまだ100%ではありませんが、毎日少しずつよくなっています。ザクセンリンクより確実によくなっているので、前戦よりいい走りができると思います。治療のためにいい夏休みを過ごしたとは言えませんが、足の回復を考えれば、いい夏休みになりました。シーズンの後半戦を楽しみにしています。後半戦もブルノからレッドブルリンクと2連戦となります。チャンピオンシップにとってとても重要な戦いになります。オランダ、ドイツの2連戦は厳しいレースを強いられましたが、後半戦のスタートとなる2連戦はしっかりレースを楽しめるようにしたいです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 総合20位)
    「ブルノが楽しみです。再びRepsol Honda Teamでレースを戦えることをうれしく思います。ザクセンリンクでは、とても楽しく仕事ができました。今週末の目標は、ドイツGP同様、マシンを改善していくことです。このような機会を与えられてうれしく思っています。HRCとRepsol Honda Teamに感謝したいです。そしてホルヘが一日も早く回復して、強くなって戻ってくることを願っています」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 決勝レポート

    マルケスが今季5勝目、HondaはドイツGP10連覇を達成。
    クラッチローが3位で今季2回目の表彰台を獲得

    シーズン前半戦を締めくくる第9戦ドイツGPは、フリー走行、予選とトップタイムをマーク、ライバルを圧倒したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、決勝でも好スタートからホールショットを奪い、30周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。

    今大会はタイヤ選択が勝敗のカギを握るだろうと言われていたが、フリー走行、予選でタイヤテストを行ったマルケスは、フロントにハード、リアにミディアムを選択すると、レース中盤までは1分21秒台のハイペースで後続を引き離し、後半は1分22秒台とややペースを緩めるも約7秒の大量リードを築く悠々の独走優勝となった。

    これでマルケスは、ドイツGPでは、最高峰クラスで7年連続でポールトゥウインを達成。2010年の125ccクラス、11年と12年のMoto2クラスを含め、10年連続でポールトゥウインという偉業を達成した。この優勝でマルケスは、総合2位で今大会5位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との差を58ポイントとし、総合3位で今大会4位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)との差を64ポイント、今大会も転倒リタイアに終わった総合4位のアレックス・リンス(スズキ)に84ポイントの大量リードを築いた。

    また、この優勝でHondaは、ドイツGPでの最高峰クラス10連勝。コンストラクターズポイントで2位のドゥカティに対し34ポイント、3位のヤマハに38ポイントのリードを築いた。

    今大会の2位はマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)で、そのビニャーレスを厳しく追撃したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が3位でフィニッシュ。開幕戦カタールGP以来、今季2回目の表彰台を獲得。ドイツGPでは16年以来の表彰台となった。今大会、クラッチローは開幕前のトレーニング中に右ヒザを痛め、ヒザに血がたまるなど完ぺきな状態ではなかった。しかし、得意のコースで熱走をみせ、ファンを喜ばせました。これで総合10位から9位へとポジションを上げた。

    前戦オランダGPのフリー走行で転倒し、背中を痛めて欠場したホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場したステファン・ブラドルが、予選14番手からスタートして10位でフィニッシュした。今季2回目の出場となったブラドルだが、今大会は、Repsol Honda Teamからの参戦で、これからのマシン開発に向けて収穫ある大会となった。また、地元ファンの期待にも応えるすばらしいレースだった。

    前戦オランダ大会でほかのライダーの転倒に巻き込まれ、左足首を負傷して今大会に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、予選10番手から序盤16番手までポジションを落とすが、それから着実に順位を上げて13番手へ。後半はタイヤの消耗に苦しんでポジションを落とすものの、粘り強い走りで14位でフィニッシュした。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「完ぺきな戦略でしたが、スタートは完ぺきではありませんでした。そのため1コーナーで少し深く入ってしまいました。今大会のプランは、フロントタイヤをしっかり温めるために2周をゆっくり走り、そのあとプッシュして少しずつ差を広げるというもので、計画通りに進みました。後方とのギャップが3秒に広がってからは、タイヤをセーブしてライディングを楽しみました。優勝して夏休みに入ることができるのはすばらしい気分です。今日優勝した弟(アレックス)にもおめでとうと言いたいです。一緒に優勝できるのは本当にうれしいです。今回のレース、そしてシーズン前半がんばってくれたRepsol Honda Teamに感謝したいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 3位)
    「HJCグランプリで表彰台に上がることができて、とてもうれしいです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。レースウイークを通してレースペースに取り組みました。昨日は28周くらい走行して、1分22秒7を出しました。今日の28周目のタイムと全く同じです。そのときはみんな僕のペースに驚いていましたが、僕はそれがレースでのペースだと思っていました。路面コンディションはあまりよくありませんでした。レース中盤はマーベリック(・ビニャーレス)より少しペースがよかったのですが、リンスが転倒したあとは、表彰台に上がれると思いました。後方とは9秒の差があり、毎周差は広がっていたからです。残り5周でアタックしようとしましたが、風が強く目に涙がたまったので、瞬きして流そうとしているうちに、ビニャーレスとのギャップが広がってしまいました。再び差を縮めましたが、残り2周の10コーナーで大きなミスをしてリアが流れてしまい、3位でフィニッシュすることにしました。今日は表彰台に上がることができてとてもうれしいです。チームとHondaの多大な努力が報われました」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 10位)
    「レースウイークを通して楽しく走り、仕事をすることができました。ホームレースで、Repsol Hondaカラーで走れるライダーはそんなに多くいません。特別な週末になりました。すべての瞬間を楽しむことができました。温かく迎えてくれたチームに本当に感謝しています。とてもいい仕事ができました。レースへのアプローチもよかったです。序盤でもう少しアグレッシブに走れていたら、前の集団についていけたかもしれません。それでも目標だったトップ10でフィニッシュできました。安定した走行ができました。自分自身、チーム、そしてHRCが課した目標を達成できてよかったです」

    中上貴晶(MotoGP 14位)
    「金曜日はそれほではありませんでしたが、昨日、今日と痛みとの戦いになりました。今日もウォームアップ前と決勝前に痛み止めを打ちましたが、本来の自分の走りができず、厳しく苦しいレースになりました。加えて、終盤の8周は、左側のリアタイヤの消耗が激しく、それまでより1秒から2秒、ペースを落とさなくてはいけませんでした。そういう状態で14位で完走してポイントを獲得できたのはよかったです。予選は一周だけがんばって10番グリッドを獲得しましたが、決勝はそうはいきません。なるべく体力を温存してレースを走りきろうと決めていました。身体の動き、メリハリをおさえて走ることに決めて、リアにソフトを選びました。なんとか最後まで持たせられるだろうと思っていましたが、タイヤを使いきってしまったのは残念でした。それがなければ、ブラドル選手とは戦えたのではないかと思います。これから夏休みに入るので、日本に帰って、MRIなどでしっかり検査と治療をして後半戦に挑みたいです」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第9戦 ドイツGP 予選レポート

    マルケス今季5回目のPP。7年連続ポールトゥウインに向け前進
    MotoGP 第9戦ドイツGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、フリー走行でトップタイムをマークしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、予選でもすばらしい走りを見せて、3戦ぶり今季5回目のポールポジション(PP)を獲得した。ドイツGPの最高峰クラスでは7年連続、125cc、Moto2クラスを含めて、10年連続PP獲得を果たした。

    これでマルケスは、記録更新中の最多PP記録を「85」とした。そして、最高峰クラスでは57回目となり、Hondaで5年連続チャンピオンに輝いたミック・ドゥーハンのもつ最高峰クラス最多PP記録の「58」にあと「1」に迫った。

    今大会は、天候に恵まれたが、タイヤの選択に多くの選手たちが頭を悩ませた。マルケスは、いつも通り、タイヤテストに多くの時間を割きたが、予選Q2では、フロントにハードを選んでアタックするなど、これまであまり経験したことがないタイヤ選択となった。しかし、3度のアタックをすべて成功させ、昨年マルケス自身が更新したサーキットベストタイムをさらに塗り替える快走でファンを喜ばせた。決勝では、最高峰クラスで7年連続、通算10年連続でのドイツGP制覇に挑む。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が6番グリッドを獲得した。開幕前日、トレーニング中に右ヒザを痛めたクラッチローだが、初日6番手タイムをマーク。この日も、午前中のFP3で総合4番手にポジションを上げると、予選Q2では、6番グリッドを獲得した。クラッチローもタイヤに厳しい決勝レースを予想しているが、2位になった16年以来の表彰台獲得、そして今季初優勝に挑む。

    前戦オランダGPで痛めた左足首の影響で初日15番手と出遅れた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、10番グリッドを獲得した。午前中のフリー走行では13番手に終わり、ダイレクトでのQ2進出を逃す。しかし、Q1で2番手につけると、Q2で10番手タイムをマークして今大会もトップ10入りを果たした。オランダGPでは、他者の転倒に巻き込まれて左足を痛めた。この日もテーピングを施し、痛み止めの注射を打っての熱走となり、チームスタッフはもちろん、ファンからも大きな拍手が送られた。

    ケガで欠場しているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルが14番グリッドを獲得した。フリー走行に続き、この日も多くのメニューをこなし、多くのデータを収集した。決勝では、さらに上位を目指し、地元ファンの期待に応える意気込みだ。

    マルク・マルケス(1番手)
    「FP1からいいフィーリングがあり、今日もいい走りができました。違うタイヤや違うセッティングを試し、予選でも、違うことにトライする時間がありました。明日に向けて準備はすべて整いました。しかし、ヤマハのライダーはとても速いです。特にビニャーレスとクアルタラロはとても速く、彼らの走りに注意しなければなりません。今日はポールポジションを獲得できましたが、決勝で優勝できるかどうかはやってみなければわかりません」

    カル・クラッチロー(6番手)
    「アッセンに続き、6番グリッドを獲得できてうれしいです。明日は、とても長く難しいレースになると思います。今日の暑さはタイヤに厳しい条件でしたが、全体的には満足しています。レースでどのタイヤを使うかはまだ決まっていませんが、FP4ではかなり使いこんだユーズドタイヤで走り、決勝に向けてタイヤのシミュレーションができました。いいレースができることを願っています。マルクはほかのライダーに比べるといいペースがありますが、自分も表彰台争いか、トップ10争いができるポテンシャルがあると思います。このサーキットではいつもいいレース、いいバトルが見られます」

    中上貴晶(8番手)
    「非常に厳しい一日でした。朝おきたときは足の状態はそれほど悪くなかったのですが、FP3が始まり、30分過ぎた頃から、痛みがひどく、さらに力が入らならくなり、ふんばれない状態となりました。そのためFP4の前に痛み止めの注射を打って走りました。途中、シフトダウンができない状態になり、今回はレースをするのは無理かなと思いましたが、テーピング外してみたら、なんとか走ることができたので、そのまま、Q1、Q2に挑みました。Q1を2番手でQ2にいけたのはサプライズでした。チームもよろこんでくれました。そして、Q2で10番手になれたことも、うれしい出来事でした。反面、この状態で10番手なのだからと悔やまれます。昨日の課題だったリアのグリップも多少改善されたので、明日の決勝は完走目指して、最後まで全力を尽くします」」

    ステファン・ブラドル(14番手)
    「今日も忙しく、実りある一日になりました。今日はたくさんの仕事をこなしました。ペースはいいです。明日は5列目からのスタートなので、トラブルに巻き込まれないよう冷静に走らなければなりません。レースが楽しみです。いくつかポジションを上げられると思うのでレースが楽しみです」

  • ホンダ、フォーミュラE参戦に興味も「F1での成功が最優先」

    ホンダ、フォーミュラE参戦に興味も「F1での成功が最優先」

    ホンダは、フォーミュラE参戦に興味があり、同シリーズの代表を務めるアレハンロド・アガグと話し合いをしたが、F1でさらなる成功を収めるまでは参戦の可能性は低いとしている。

    フォーッミュラEは、大きな電気自動車市場である日本で知名度を上げたいと考えており、以前から日本でのレース開催をターゲットにしている。アレハンロド・アガグは日本人ドライバーのフォーミュラEへのフル参戦を熱望している。

    フォーミュラEは、過去にホンダと協議の場を設けたとされており、ホンダも以前にフォーミュラEの費用対効果とテクノロジーが好印象を持ってる述べていた。

    ルノーは、フォーミュラEにコミットした最初の自動車メーカーの1社だが、F1チームに専念するためにパワートレインの開発作業とチームはアライアンスパートナーの日産に引き継いでいる。

    山本雅史は現在ホンダF1のマネージングディレクターを務めているが、今年の初めまでホンダのモータースポーツ活動を統括していた。

    山本雅史はF1とフォーミュラEは“まったく異なるカテゴリー”だが、ホンダにとって“有益”だと感じている。ホンダはヨーロッパで電気自動車 Honda eを発表したばかりだ。

    「フォーミュラEはストリートレースとして都市内で行われており、純粋(伝統的)なレースではなく、レースを使用した広告のようなものです」と山本雅史は Autosport にコメント。

    「ホンダとして、我々はアレハンドロ・アガグと会話をしています。私たちは常にこの分野に注目しています」

    「我々はすでに電気自動車を発表しており、近い将来ヨーロッパで発売される予定です。我々の電気自動車に興味を持っているホンダの顧客はたくさんいるので、彼らにアピールするのは良いことだと思います」

    「それにレースからロードカーまで活用できるテクノロジーがなければなりません。それが我々が興味を持っている理由です」

    マクラーレンで壊滅的な3年を過ごした後、ホンダはトロロッソとレッドブルでF1内の評判を再構築した。

    先週末のF1オーストリアGPではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝。この勝利はホンダとして2015年のF1復帰以降初、通算では2006年8月のハンガリーグランプリ以来13年ぶり73度目のグランプリ制覇となった。

    山本雅史は、ホンダは他のレーシングプロジェクトに乗り出す前にF1でより広範囲に成功を収める必要があると語る。

    「我々はF1に集中したいと思っています。ホンダがレースをするなら勝たなければなりません」

    「このカテゴリーで満足するにはある程度のレベルに到達する必要があります。現時点ではそれが最優先事項です」

    ホンダの2020年以降のF1での将来は定かではなく、取締役会は7月下旬にF1プログラムの将来について議論するとされている。マックス・フェルスタッペンの勝利は中期的なF1の未来を決定する上で重要なタイミングでもたらされた。

    ホンダのフォーミュラEプロジェクトは2020/21シーズン前に始動することはなく、それ以降にエントリーする可能性が高いと考えられている。

    いずれにせよ、ホンダは既存のフォーミュラEnoエントリーをそのまま購入するか、自動車メーカーに属していないチームと提携する必要がある。

    ヴァージング・レーシングはフォーミュラEで唯一の純粋なカスターマーチームだが、アウディと複数年契約を結んでいる。また、ドラゴン・レーシングは独自にパワートレインを製造している。

    フォーミュラEでは、契約上、2台の車両を走らせる最大12チームに制限されているため、それ以上拡大することはできない。来期からはポルシェのワークス参戦が決定している。