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  • SUPER GT | トヨタ、ホンダ、日産が2020年仕様のGT500新型車両を発表

    SUPER GT | トヨタ、ホンダ、日産が2020年仕様のGT500新型車両を発表

    2020年にSUPER GTのGT500クラスに参戦する車両の記者発表会が9月11日(水)に鈴鹿サーキットで開催された。会場にはトヨタ、ホンダ、日産の2020年仕様のGT500新型車両が持ち込まれ、初披露された。

    参戦3メーカーを代表してトヨタ自動車株式会社 GAZOO Racing Company GR統括部の高橋敬三主査、本田技研工業株式会社モータースポーツ部の清水宏部長、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(NISMO)の松村基宏COO(代表取締役兼最高執行責任者)が、それぞれの車両のアンヴェイルを行った。

    CLASS1規程はエンジンをフロントに置き、後輪で駆動するFRレイアウトが前提である。これまでGT500クラスではホンダ NSX-GTがエンジンをミドシップのレイアウトを採用していたが、2020年車両ではCLASS1規程に準拠したFRレイアウトとなった。搭載エンジンは3車種共に、これまでどおり2000ccの直列4気筒直噴ターボエンジンとなる。

    SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表は「本日ここに、CLASS1(クラス・ワン)規定の車両をご披露させていただくことを とても うれしく思います。GT500クラスは、2020年から、この後、皆様にご覧いただきます車両によって戦うこととなります。CLASS1規定は、我々GTアソシエイションとドイツDTMを統括するITRが中心となり、日独の参加自動車メーカー各社とともに協議を繰り返し、誕生した技術規則です。これにより、今後はDTM参加車両がSUPER GTに参加することが可能となり、逆にSUPER GT参加車両がDTMに参加することも可能となります。このGTAとITRが進めているグローバル化に、今回、Hondaさんにもご協力いただき、CLASS1規定に完全合致した車両を製作していただき、来年よりSUPER GTに参戦されます。このグローバル化への大きな一歩が、両シリーズのみならず、アジア、そしてヨーロッパ、ひいては世界のモータースポーツ発展に大きく寄与することは間違いないと思っております」と挨拶

    トヨタ GRスープラ
    SUPER GT 2020年 トヨタ GRスープラSUPER GT 2020年 トヨタ GRスープラ
    TOYOTAの高橋敬三主査は「1月の東京オートサロンで発表しました通り、2020年はこのGRスープラで参戦いたします。ベースは、トヨタGAZOO Racingが展開するスポーツカー・シリーズ「GR」初のグローバルモデルです。スープラは、SUPER GT前身の全日本GT選手権時代から12年間にわたって参戦し、4度のチャンピオンを獲得しました。今でも語り継がれるクルマとして、ファンの皆様に愛され続けております。そんなファンの皆様のご期待に応えるため、再びGT500クラスにGRスープラで参戦し、新たな伝説が作れるよう、チーム・TRD一丸となって来年の開幕に向けてクルマを仕上げてまいりたいと思っております」とコメントした。尚、持ち込まれたGT500スープラには、ベースのA90と呼ばれているGRスープラにちなんでゼッケン「90」 をつけられていた。

    ホンダ NSX-GT
    ホンダ NSX-GTホンダ NSX-GT②
    ホンダの清水宏部長は「Hondaは2017年に発売のNSXをベースに、新たにCLASS1規定に完全に準拠した車両を、来シーズンからGT500クラスに投入します。DTMでは2019年から既にCLASS1規定の車両がレースに参戦しており、日本のSUPER GTにおいても同一技術規則の車両が来年から導入されることは、交流戦を含め新たな価値を生み出す良い機会になると思っております。またこれは世界中に、日本にSUPER GTというカテゴリーがあるということをプロモートする機会でもあると認識しております。これまでのNSX-GTの功績に恥じることのない、素晴らしいパフォーマンスをお見せできるように開発を加速させてまいります」と語った。

    その後、記者からの質疑応答では「NSX-GTはFRになるのか」を再確認や「なぜFR方式を採用したのか」の質問が及んだ。Hondaの清水部長は「これはHondaが決めたというよりも、レースのレギュレーションがそうなったということで、我々としてレースに参戦するからにはレギュレーションに準拠しなければならないというところから判断しています。シーズン開幕の暁には、TOYOTAさん、NISSANさんと競争できるいい状態のクルマを持ってくる決意です」と来季への意気込みを語った。

    日産 GT-R NISMO GT500
    SUPER GT 2020年 日産 GT-R NISMO GT500SUPER GT 2020年 日産 GT-R NISMO GT500②
    NISMOの松村基宏COOは「GTAをはじめとする皆様のご尽力によりCLASS1規定の作成により、それに則った車両を作成できることを大変感謝しております。次に、国内最高峰のSUPER GTで戦うということは日産・NISMOにとって非常に大きな意味を持ち、同じ規則で戦うメーカーに(DTMの)アウディ、BMW、そしてアストンマーティンが加わることで、このシリーズそのものの価値が高まっていくことに期待をしております。さらにCLASS1規定のグローバルな広がりで、モータースポーツが世界の広い人々に認知され、このGTのシリーズがさらに繁栄することを願っております。2020年は、ベース車両としてNISSAN GT-R NISMOを使って参戦をする予定です。(車両自体の)開発が可能な3年に一度の機会でありますので、今までも積み上げてきた努力あるいはフィードバックを積み上げて皆様に性能向上した姿を見せられるよう引き続き努力していきたいと思っております」と語った。

  • 角田裕毅、レッドブルジュニアの次のF1候補の最有力に浮上

    角田裕毅、レッドブルジュニアの次のF1候補の最有力に浮上

    角田裕毅は、レッドブルジュニアの次のF1候補として評価されており、来季はF2にステップアップすることが計画されている。

    レッドブルはジュニアドライバーが枯渇しており、F1のスーパーライセンス取得に必要なポイントを獲得しているドライバーはいない。最も近づいていたダニエル・ティクトゥムは成績不振を理由にバッサリと切られている。

    レッドブルのジュニアドライバーには、ゲルハルト・ベルギーの甥にあたるルーカス・アウアー、そして、パトリシオ・オワードがおり、二人とも日本でスーパーフォーミュラに参戦している。

    しかし、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは二人に厳しい評価を下している。

    「ルーカスのフォーミュラキャリアは終わりに近づいている」とヘルムート・マルコは Speed Week にコメント。

    パトリシオ・オワードについては「我々が想像していたほど状況はうまくいっていない」と語った。

    そして、ヘルムート・マルコは、角田裕毅を2020年にF2に参戦させることを明らかにした。

    ホンダのF1育成ドライバーでもある角田裕毅(19歳)は、今年レッドブルのジュニアドライバーとして同社のブランドを背負ってFIA-F3にフル参戦しており、先週末のイタリア大会のレース2で初優勝。シリーズランキング8位に浮上した。

    2018年のFIA-F4チャンピオンである角田裕毅は、12点のスーパーライセンスポイントを保有しており、FIA-F3でこのまま8位以上をキープすれば、3点以上を加点することになる。仮に2020年にF2で4位でシーズンを終えれば、スーパーライセンスの取得条件を満たすことになる。はコメント。

    レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダF1とのパートナーシップを継続していけば、将来的に日本人ドライバーを乗せる可能性があると語る。

    「もし十分な能力を持っている選手が現れれば、レッドブル・レーシングに日本人ドライバーが誕生する可能性だってある」と夏休み明けにクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「有望な選手は多く、角田裕毅はこのスパで予選3番手に入るなど、面白い存在だし、ほかにも有望な日本人ドライバーがいる」

    レッドブルとホンダの両方から支援を受けている角田裕毅は、近い将来、日本人F1ドライバーの誕生に最も近いドライバーになるかもしれない。

    角田裕毅のFIA-F3初勝利を祝福するヘルムート・マルコl

  • ホンダ 2019年 第13戦 F1ベルギーGP 予選 (プレスリリース)

    ホンダ 2019年 第13戦 F1ベルギーGP 予選 (プレスリリース)

    本日のベルギーGPの予選は、複数の選手に課されたグリッドペナルティーが確定している状況下で実施されました。そんな中、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンは5番手で予選を終え、明日の決勝はグリッド3列目からのスタートとなりました。

    同じくRed Bullのアレクサンダー・アルボン、そしてRed Bull Toro Rossso Hondaのダニール・クビアトは、このレースウイークにスペック4へのPU交換を行ったため、グリッド後方からのスタートとなるペナルティーを受けています。

    両選手は決勝のレースペースを見据えた上でQ1を走行し、Q2に進出したアルボンはアタックラップを1周 のみ行い、14番手で予選を終えました。

    Toro Rossoの2台は、クビアトが18番手でQ1を終えましたが、今回からチームへの復帰となったチームメートのピエール・ガスリーにとっては不運の予選となりました。ガスリーはFP3で10番手となりましたが、Q1終盤でほかのマシンのトラブルによる赤旗中断により、最 後のタイムアタックを中断せざるを得なかったことから、16番手で予選を終えることとなりました。

    フェルスタッペンはQ1、Q2を問題なく通過し、Q3へ進出。フェラーリやメルセデスとのフロントロー争いを繰り広げたものの、2番手と約0.4秒差でフロントローを逃しました。わずかな差ではありましたが、フェルスタッペンは日曜日の決勝を5番グリッ ドよりスタートすることとなりました。

    田辺豊治 (HONDA F1テクニカルディレクター)
    「まず始めに、本日のF2決勝レースでの事故によるアントワーヌ・ユベール選手のご逝去に際し、Hondaを代表して同選手のご冥福をお祈りするとともに、ご家族、ご友人の皆様に心からお悔やみ申し上げます。また、同じ事故の中で負傷されたファン・マヌエル・コレア選手の、少しでも早い回復をお祈りいたします。今日の予選では、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が5番手と、明日に向けてまずまずのポジションを確保してくれました。Q1の最初に一時的なパワーダウンが発生したため、一旦アタックをやめることとなってしまいましたが、その後はセッティングを変更しQ3まで走りきること ができました。一方でRed Bull Toro Rosso Hondaのガスリー選手とクビアト選手は他車のトラブルによる赤旗の影響でアタックできず、Q1敗退と残念な結果になりました。このレースから新しくスペック4を投入したRed Bullのアルボン選手、Toro Rossoのクビアト選手については、ペナルティーにより後方からのスタートが決定しているため、今日のセッションはレースに向けたセッティングの最適化に時間を費やしました。明日はスペック4のPUを使用した初のレースになりますが、PUにとって厳しい高速サーキットですので、4台全てが走りきった上で、更なるポジションアップを狙います」

    ジョディ・エギントン (RED BULL TORO ROSSO HONDAテクニカルディレクター)
    「F2でのアントワーヌ・ユベール選手の事故にチーム全員がショックを受けています。モータースポーツ界全体にとって悲しい出来事ですし、ユベール選手のご家族、ご友人の皆様にお悔やみを申し上げます。今日のセッションについては、昨晩行ったセッティング変更作業が功を奏し、FP3ではいいタイムを出すことができました。クビアト選手はトラフィックの影響でタイムを更新するには至りませんでしたが、ガスリー選手はベストタイムを記録すること ができました。そのパフォーマンスを維持できると感じながら予選に向かいましたが、残念ながらそのような期待にはそぐわない予選結果になりました。最初のアタックではクビアト選手はマシントラブル、ガスリー選手もタイヤ温度のマネジメント に苦しみ、その後の2回目のアタックは赤旗中断によりタイム更新とはなりませんでした。今晩はこの状況からリカバーするために多くの作業を行わなければなりません。明日の決勝で好機が訪れた際に確実に掴み取れるよう、これから準備を進めます」

    フランツ・トスト (RED BULL TORO ROSSO HONDAチーム代表)
    「今日はレース中のクラッシュにより、F2ドライバーのアントワーヌ・ユベール選手が亡くなるという悲しい事故がありました。モータースポーツ界にとって本当に悲しい一日になってしまいました。Scuderia Toro Rossoを代表し、同選手のご家族、ご友人に心からお悔やみを申し上げます。また、同じ事故の中で負傷されたファン・マヌエル・コレア選手の回復をお祈りしています」

    クリスティアン・ホーナー (ASTON MARTIN RED BULL RACINGチーム代表)
    「今日のF2の決勝レースにおけるアントワーヌ・ユベール選手の非常に悲しい事故は、我々が愛してやまないモータースポーツが、時にどれだけ残酷なものになりうるかを改めて実感させるものになりました。今年のルーキーシーズンの中で、ユベール 選手はモナコとフランスの2レースで勝利を挙げるなど、将来のスターになりうるポテンシャルを披露していました。Aston Martin Red Bull Racingを代表して、同選手のご家族ならびにルノーおよびBWT Arden teamの皆様にお悔やみを申し上げます。また、同じく負傷されたファン・マヌエル・コレア選手とご家族の皆様にも心からのお見舞いを申し上げます」

  • ホンダ | 2019年 第13戦 F1ベルギーGP 金曜フリー走行レポート

    ホンダ | 2019年 第13戦 F1ベルギーGP 金曜フリー走行レポート

    F1ベルギーGPの初日は、ホンダのPU(パワーユニット)を搭載しているアストンマーティン・レッドブル・レーシングとレッドブル・トロロッソ・ホンダそれぞれのチームで、新たなスペックのPUを投入し、両チームにとって実りある1日となった。

    レッドブル・レーシングでは、今回からチームに加わったアレクサンダー・アルボンが最新のスペック4のPUを搭載、トロロッソではダニール・クビアトがスペック4を使用して走行した。

    レースウイーク最初のセッションのFP1では、マックス・フェルスタッペンが3番手、そして新しいチームメートであるアルボンが0.077秒差で4番手をマークし、レッドブル・レーシングにとって幸先のよいスタートとなった。そして午後のセッションでは、ほかのマシンよりも早い段階でソフトタイヤを装着したフェルスタッペンが6番手、アルボンが10番手を走行した。

    昨年の最終戦のアブダビ以来、久しぶりにトロロッソに戻ったピエール・ガスリーをはじめ、トロロッソの2人にとっては少し苦戦した初日となった。FP1ではクビアトが17番手、ガスリーが18番手となった。FP2は改善が見られ、アルボンに0.4秒及ばないタイムでクビアトが14番手、そのクビアトから0.2秒遅れてガスリーが17番手でセッションを終えた。

    ホンダは、今夜4台すべてのデータと、最新のスペック4のPUのデータを解析し、予選に向けてベストなセッティングを見つけることに専念していく。

    田辺豊治(ホンダ F1テクニカルディレクター)
    「今日のベルギーGP初日では、スペック4のPUをクビアト選手とアルボン選手に投入しました。2台のスペック4は問題なくFP1とFP2を走行し、多くのデータを得ることができました。これからデータ解析を行い、明日の予選、そしてレースに向けて最適化を進めます。フェルスタッペン選手についてはFP2のセッション中にPUのパワーロスを訴えていましたので、これから解析を行い、明日のセッションに向けてベストな準備を行います」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
    「今日のマシンの感触は、特にFP2中のバランスがよく、セカンドセクターで特に速さをみせることができました。僕のマシンはややパワーを抑えたエンジンモードを使用しており、幾分ラップタイムを犠牲にすることになりました。明日には通常に戻すことができるので問題はないと思いますし、初日である金曜に無理をしてリスクを負わないことがベストです。 フェラーリ勢にとってこのサーキットは、僕たちに比べると合っているコースのようで、とてつもない速さをみせている彼らに勝つことは難しいかもしれません。いかにメルセデス勢に近づけるか、明日に向けて改善をしていきたいと思います。まだやるべきことはありますが、総合的にマシンの仕上がりには満足しています」

    アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
    「まるで学校の初日のようにワクワクした1日でした。マシンの感触もよく、走行を楽しむことができて、いい初日を迎えられたと感じています。まだマシンについて学んでいる途中ですし、なるべく長い走行距離を走りながら、焦らずに進めていこうと思っています。もちろんToro Rossoと違うことも多いので、できる限り早く慣れるように努めています。 速くすばらしいマシンを用意してもらえているので、あとは僕自身がうまく扱えるようにならなければなりません。今日の午前中に行われたFP1では、感触はよかったですが、ゆっくり慣れていく感じでした。午後はロングランを重視してテストを行いましたペナルティーがあるため、ショートランというより日曜の決勝中のレースペースを重要視しています。チームの皆が温かく迎えてくれているおかげで、居心地がよく過ごさせてもらっています。今の時点では期待したいことや目標はまだないのですが、まずは新しいチームとマシンでの初戦でいいレースがしたいと思っています」

    ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
    「まずはマシンに慣れること、そして新しい手順や挙動を学ばねばならず、多忙な1日になりました。このエンジニアグループとレースをするのは初めてなので、今日はいろいろやるべきことがありました。この週末にとてもいいプランを準備していて、一周ごとにマシンにも慣れてきたように感じられたので、前進できた1日になったのではないでしょうか。ペースの面では少し苦戦していますが、明日はさらにいい走りができるように方向性を見定めなければなりません。何人かの選手はペナルティーを受けることが決まっているので、競争力のあるマシンを準備して日曜の決勝に挑みたいと思います」

    ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
    「夏休みが終わり、マシンに戻ってくることができてうれしいですし、スパは夏休み後の初戦にはぴったりのサーキットではないかと思います。何人かの選手は今週末グリッド降格のペナルティーがありますし、レースは一層おもしろくなるのではないでしょうか。明日の予選が楽しみです。スパのようなサーキットは『とてもいい』か『とても悪い』と両極端になりがちなのですが、今の段階では僕たちにとって、残念ながら『とても悪い』状況にあります。ほかにも同じような傾向が見られたチームもありましたが、今日の僕たちはマシンをこのサーキットに合わせきれなかったようでした。今日の結果はあまり深刻な問題とは捉えていません。明日のためになにができるか検討し、ベストを尽くしたいと思います」

    関連:F1ベルギーGP フリー走行2回目 | シャルル・ルクレールがトップタイム

  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    マルケス悔しい2位も、チャンピオンシップで大きなリードを築く
    MotoGP 第12戦イギリスGPは、4戦連続8回目のポールポジション(PP)から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が今季7勝目に挑んだが、最終ラップの攻防でアレックス・リンス(スズキ)に惜敗し、今季7勝目と5年ぶりのイギリスGP制覇を逃した。

    20周で行われた決勝レース。オープニングラップから首位に立ったマルケスはレースのほとんどをリードしたが、最終ラップの最終コーナーでリンスの先行を許した。その差、0.013秒。最終コーナーでフロントがスライド。転倒を避けるためにアクセルを戻さなければならず、悔しい2位となった。前戦オーストリアGPも最終ラップの攻防で惜敗し、わずかの差で2位。2戦連続の2位に終わったことで、さすがに悔しさをにじませた。

    しかし、チャンピオンシップでは、総合2位につけるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がスタート直後のアクシデントで転倒リタイアとなったことで、58点差を78点差とした。これでマルケスは、12戦を終えて、6勝を含む11回の表彰台を獲得。安定した速さと強さを存分に発揮し、4年連続6回目のタイトル獲得に向けて大きく前進した。

    ホームGPに闘志を燃やしたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、予選9番手からオープニングラップに6番手につけると、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)らとバトルを繰り広げた。終盤は7番手へとポジションを落としたが、地元ファンの声援を受けて最後は6位でフィニッシュした。予選ではPPを目指したが転倒を喫し、決勝ではタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず苦戦。シルバーストンで3年ぶりの表彰台獲得は果たせなかったが、最後まで熱い走りを見せて地元ファンを喜ばせた。

    4戦ぶりに復帰のホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、ハフィス・シャーリン(KTM)と13位争いを繰り広げて14位でフィニッシュ。復帰戦で2ポイントを獲得した。今大会は体調が十分ではなかったが、2分02秒台から03秒台のペースで着実にフィーリングを取り戻すことに成功し、貴重な2ポイントを獲得した。

    予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、序盤、7台に膨れあがった8位争いの集団をリードしたが、7周目の16コーナーでスリップダウン、再スタートを切ったが17位でチェッカーを受けノーポイントに終わった。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「チャンピオンシップを考えたらうれしいリザルトですが、レースのほとんどをリードしながら、最後の最後に負けてしまったので、あまり喜べませんでした。シルバーストンは、ずっとトップを走行することが難しいサーキットです。1周ゆっくり走ってリンスを前に出し、様子を見ましたが、彼も前を走りたがりませんでした。そのうちビニャーレスがうしろにいることが分かったので、プッシュすることにしました。目標はレースに勝つことではなく、チャンピオンシップでした。もしヤマハ勢が追いついてきていたら、結果はもっと悪かったと思います。最終ラップの最終コーナーは、フロントが流れそうになったのでアクセルを戻したら、リンスが前に出てしまいました。勝てなかったのは残念ですが、チャンピオンシップで総合2位との差が78ポイントになったことはうれしいです。でもドヴィツィオーゾが大きな転倒をしたので、ケガがないことを願っています。避けられない転倒だったしとても残念でした」

    カル・クラッチロー(MotoGP 6位)
    「スタートではベストを尽くしプッシュしましたが、タイヤの状態が十分ではありませんでした。グリップが足りないことがすぐに分かり、ほかのライダーとバトルすることは不可能でした。ムジェロのレースとよく似ていました。トップから19秒も遅れてフィニッシュしたことは、僕もチームも受け入れがたいことです。私たちはベストを尽くしました。昨日まではいいペースもありました。今日のレース終盤より1.5秒速いペースで走行できていました。タイヤによって、うまくいったり、いかなかったりすることが不思議です。今日はグリップがよかったとしても優勝は難しかったと思いますが、もっといい結果は残せたと思います」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 14位)
    「今日は思ったよりうまく行きました。今大会は難しいレースになることがわかっていたし、トップとの差が1分以上になると思っていました。なぜなら、ウイークを通して、トップタイムから3秒遅れていたからです。そういう状態でしたが、1分以内の差でフィニッシュし、2ポイント獲得できたことはよかったです。タイヤをセーブすることについてたくさんのことを学ぶことができました。自分の体力を試すこともできたので満足しています。今は痛みがありますが、ミサノのテストに向けてもっとよくなると思います。そしてミサノのレースに向けてもっと体力を付けなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 17位)
    「スタートはよくて、序盤は想定内のペースでした。もっと早めに2分00秒台に入れたかったのですが、ポル(エスパルガロ)とバトルになり、2分00秒台に入れるのが1、2周遅れてしまいました。その後、ポルを抜いて00秒台に入れたのですが、その次周、16コーナーでスロットルを開けた途端、フロントが切れ込んでしまいました。転倒を回避しようと最後まで粘ったのですが、リアがスピンしてこらえられませんでした。ウイークを通して、フロントが切れ込む症状はなかったので、どうしてそうなったのかはわかりません。タイヤの選択は間違っていなかったと思うし、ちょっとプッシュしすぎたのかも知れません。今日は、ペース的には7位、8位でゴールできたと思うし、こういう結果に終わり本当に残念です。しかし、次のサンマリノGPに向けて今週はミサノでテストがあります。2日間しっかり走って、次のサンマリノGPに向けて準備をしたいです。がんばってくれたチーム、スタッフには本当に申し訳ない気持ちです」

  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    マルケスが4戦連続今季8回目のPPで今季7勝目に挑む
    2019年 MotoGP イギリスGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、フリー走行でタイヤテストに集中したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、4戦連続今季8回目のポールポジション(PP)を獲得した。

    初日のフリー走行で2番手につけたマルク・マルケスは、2日目のFP3でも決勝に向けてタイヤテストに集中して3番手だった。

    そして迎えた予選Q2では、1回目のアタックで1分58秒667の自己ベストをマークすると、2回目のアタックでは、さらにタイムを短縮して1分58秒168をマークしてライバルを圧倒した。

    シルバーストンのこれまでのベストタイムは、2017年にマルケスがマークした1分59秒941だった。今年は大幅な路面改修を受けたことで初日から好タイムが続出したが、自身のタイムを1.773秒短縮する走りでマルケスは、サーキットに集まったファンを魅了した。

    これでマルケスは、最多PP記録を「88」へと伸ばし、最高峰クラスの最多PP記録も「60」とした。最高峰クラスで120戦目を迎えるマルケス。決勝では今季7勝目、最高峰クラス「51」勝目に挑む。

    ホームGPに気合満点のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、着実にタイムを短縮し、フリー走行では大接戦の中で総合6番手。そして予選では、地元ファンの声援の中でPP獲得を狙ったが、痛恨の転倒を喫し、9番手だった。クラッチローは、1回目のアタックで1分59秒243をマーク。さらにタイムを短縮しようと挑んだ2回目のアタックでは、7コーナーでフロントからスリップダウン。3年ぶりのPP獲得を期待した地元ファンの期待には応えられなかったが、その熱い走りに大きな拍手が送られた。

    初日11番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、フリー走行で9番手に浮上してダイレクトでQ2進出を果たした。しかし、予選では単独走行となり、思うようにタイムを更新することができず、10番グリッドから決勝に挑むことになった。決勝はさらに気温が上がりタイヤに厳しいレースになることが予想される。今大会の予選目標は6番手以内。それを達成することはできなかったが、決勝では、トップ6を目標に挑む。

    ケガから4戦ぶりに復帰のホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、セッションを追う毎に確実にタイムを上げたが、21番手だった。今大会は、思っていた以上に体調が完全ではなく、苦しい走りを強いられた。しかし、次戦に向けてフィーリングを取り戻すことに集中し、決勝では完走を目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「1本目のタイヤは、すごくフィーリングが良かったので、ひとりでアタックすることにしました。2本目はさらにタイムを更新できると思っていましたが、コース上が混雑していたので、少し待つことにしました。いろいろ戦略を考えましたが、最初にアタックする必要はないと思い、最後のラップまで待つことにしました。最後のラップは、タイヤもアタックする状態になっていたし、本当に良いタイムをマークすることができました。バレンティーノが前を走っていましたが、スリップを使うにはちょっと遠すぎました。明日はいいレースができると思いますが、ライバルも多いので厳しいレースになると思います。明日は優勝争いに加われると思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
    「今日は可能な限り、ベストを尽くしました。転倒は完全に自分のミスですが、今日はPPを狙っていたので仕方ありません。今日はちょっと向かい風だったので通常よりブレーキングを遅らせることができると思ったのですが、コーナーリングスピードが速すぎました。ルーキーが犯すような初歩的なミスでした。ここはスタートから1コーナーで抜くことが難しいのでできる限り前のポジションを獲得しようと思いました。思ったようにはいきませんでしたが、できる限りのことはしました。明日はスタートを決めて、なるべく早くトップグループにおいつきたいです。そうしないとトップグループにおいていかれるからです」

    中上貴晶(10番手)
    「FP3は厳しい戦いとなりましたが、なんとか1分59秒台に入れて、9番手でQ2に進出することができました。Q2は、FP3より気温が5℃上がり、路面温度も10℃以上あがりましたが、ラップタイムは全体的に上がりました。自分もタイムを上げようと思ったのですが、今日はうまくまとめきれず、フリー走行のタイムをわずかに更新しただけでした。今日は完全に自分のミス。コースに出るタイミングが悪かっただけでなく、アタックしているときも、欲張りすぎてブレーキングでミスをしてしまいました。ラップタイムを含めて、納得のいかない予選となりました。それでもなんとか10番手に入れたし、最低限の目標は達成できたと思います。明日は厳しい戦いになると思いますが、得意のサーキットなのでいいレースにしたいです。目標は大会前に言ったトップ5~6を目指すという気持ちに変わりはありません。ベストを尽くします」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 21番手)
    「まだ体調が完全ではないので、明日の決勝レースは厳しい戦いになると思いますが、自分の回復状態を探りながらレースをしたいと思います。自分のキャリアで今回のようなケガは初めてなので、明日のレースは不必要なリスクは避けようと思います。次のレースやテストに向けて、心身ともに準備ができるように全力でがんばります」

  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    マルケスが2番手。ホームGPを迎えたクラッチローが5番手スタートを切る
    MotoGP 第12戦イギリスGPは、午前中は雲の多い天候でしたが、午後は青空が広がる絶好のコンディションとなった。その中で総合首位につけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、これまで通り、FP1、FP2とタイヤテストに集中し、総合2番手で初日を終えた。

    FP1は前後ミディアムコンパウンドのタイヤを選択し、セッション終盤には、2分00秒台でラップを重ね2番手タイム。FP2では、フロントにハード、リアにソフトとハードで周回し、1分59秒476のベストタイムで総合2番手。FP2ではスリップダウンを喫したが、順調にセットアップを進めることに成功した。今年は路面が全面改修されてグリップが大幅に上がっている。それだけにタイヤテストは非常に重要で、明日も引き続き集中することになる。

    ホームGPを迎えたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)も順調にセットアップを進め、FP1で8番手、FP2では総合5番手へとポジションを上げた。路面が大幅に変わったことでFP1はセットアップにやや苦労したが、FP2では順調にセットアップを進めることに成功した。土曜日のフリー走行ではダイレクトでのQ2進出、予選では2列目以内を目指す。クラッチローは、16年の大会でポールポジション(PP)を獲得し、決勝では2位。17年は惜しくも表彰台を逃したものの、4位でフィニッシュして地元ファンを喜ばせた。昨年は雨の影響で決勝レースがキャンセルになったが、明日の予選では、3年ぶりのPP獲得に挑む。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP1で18番手と出遅れたが、FP2でセットアップを変えて一気にタイムを短縮し、11番手で初日を終えた。シルバーストンは中上が得意とするサーキットの一つ。Moto2時代の16年は3位、17年は優勝している。MotoGPクラスにスイッチした昨年の大会は不安定な天候の中で予選19番手と苦戦したが、今年は、前戦オーストリアGPに続き、2戦連続で2列目以内を目指す。

    第8戦オランダGPのフリー走行で転倒し、背中を負傷して欠場していたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、4戦ぶりに復帰した。初日のフリー走行は、まだ背中に痛みを感じるなど本調子ではなかったが、徐々にペースを上げていくことに成功した。ロレンソにとっては、タイムも順位も満足のいくものではなかったが、土曜日のフリー走行、予選と本来の走りを取り戻すために着実に前進する意気込みだ。

    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「FP1が始まりコースインしてすぐに、まるで今までと別のサーキットを走っているように感じました。とても楽しく走ることができました。みんなも同じように感じていると思います。昨年は、路面状況がひどく、クレームを出しましたが、今年は路面を再舗装したサーキットの仕事を称賛したいと思います。すばらしい仕事をしたと思います。そのおかげで、いい方向で仕事をすることができました。とてもいいラップタイムを刻むことができました。でも一番重要なことは、さらに前進し続けることです。FP2の最初の走行で軽い転倒をしてしまいました。プッシュしているときで、転倒を回避することができませんでした。この転倒を除けば、とてもいい一日でした」

    カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
    「シルバーストンを走ることができてうれしいです。イギリスGPは特別です。こうして走れることがうれしいです。でも、今日のフリー走行は大変でした。今日はベストを尽くしました。一周のタイムはこれまでと比べてもあまり速くありませんが、FP2はかなりいいフィーリングがありました。以前は、速さが僕の強みでしたが、年を取ったせいかもしれません。調子が出るまで時間がかかるようになりました。新しい路面は、まだいくつかバンプが残っていますが、全体的にはすばらしい状態です。サーキットはいい仕事をしてくれました。明日の予選では、2列目までを獲得しなければなりません。レースは長いです。グリップがいい序盤にみんなアタックしてくると思います。グループが分かれる前に、前にいなければなりません。明日は全力を尽くしたいと思います」

    中上貴晶(11番手)
    「今日はFP1で思うようにタイムを上げられず出遅れましたが、FP2ではセットアップを変えて、その遅れを取り戻すことができました。今日はベースのセッティングでスタートしたのですが、路面の改修で想定していた以上にグリップがよくなり、タイムにつなげることができませんでした。午後は全体的にハードなセットにしてコーナーの立ち上がりでタイムロスを軽減することができました。シルバーストンは好きなサーキットです。明日、明後日と天気もよさそうなのでしっかりタイムを上げていきたいです。今日は当初は14番手でしたが、6コーナーのトラックリミットでタイムを取り消される選手が多く、自分もタイムを取り消されましたが最終的に11番手で終えることができました。今日はマルク、カルがしっかりタイムを出しているので、それを参考にして明日のFP3に挑み、ダイレクトでQ2進出を果たしたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 22番手)
    「少しずつ自分のペースを取り戻せたと思います。マシンのフィーリングもよくなっていくと思います。まだ背中にかなり痛みがあり、今日はとても大変でした。長い間バイクに乗っていなかったので、筋力が落ちており、体力的にもとても厳しいものでした。そのため、とても難しい一日でした。新しくなった路面に関しては、とても満足しています」

  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    2019年のMotoGP 第12戦イギリスGPが、8月23日(金)~25日(日)の3日間、ノーザンプトン郊外のシルバーストン・サーキットで開催される。後半戦のスタートとなった第10戦チェコGP、そして第11戦オーストリアGPと続いた2連戦の後に開催されるのはこれで3年連続。昨年は断続的に降る雨と改修された路面の水はけの悪さで決勝レースがキャンセルとなったが、今年は問題となった路面の改修工事も終わり、2年ぶりの決勝レースが行われる予定だ。

    イギリスGPは、1949年から1976年までは「Tourist Trophy」として、マン島の公道コースで開催されていた。マン島は、Hondaが世界に初挑戦した舞台で、最高峰クラスでは、1966年と67年にマイク・ヘイルウッドが優勝している。その後、77年~86年の10年間はシルバーストンへと舞台を移し、84年にはランディ・マモラ、85年にはフレディ・スペンサー、そして86年にワイン・ガードナーと、グランプリの歴史に名を刻んだ名選手たちが、Hondaのマシンで優勝した。

    87年~2009年の23年間は、ドニントンパークで開催され、Hondaはガードナー、ミック・ドゥーハン、アレックス・クリビーレ、バレンティーノ・ロッシ、マックス・ビアッジ、ダニ・ペドロサ、アンドレア・ドヴィツィオーゾが通算11勝を挙げている。そして、2010年には再び、コースの全面改修を終えたシルバーストンでグランプリが開催されるようになり、今年で10年連続となる。

    シルバーストンは、1周5.900km。現在、グランプリが開催されているサーキットでは、最も長いコースだ。アベレージスピードは時速175km前後。オーストリアGPのレッドブル・リンク、イタリアGPの開催地であるムジェロ、オーストラリアGPが行われるフィリップアイランドと並び、カレンダー屈指の高速サーキットだ。Hondaは過去9度(昨年は決勝レースがキャンセルされたので8度)の大会では、11年にケーシー・ストーナー、14年にマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が優勝している。それ以降、優勝がないHonda勢だが、今年は5年ぶりの大会制覇を目指す。

    11戦を終えて6勝を含む10回の表彰台獲得で総合首位のマルケスは、2位のドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に58ポイント差のリードを築いている。13年に史上最年少20歳で初優勝とシリーズチャンピオンを獲得したマルケスは、その後、シーズン最多優勝記録とポールポジション(PP)記録、最年少連続タイトル獲得など、史上最年少記録を数多く塗り替えてきた。今年は26歳で最高峰クラス6回目のタイトル獲得という偉業達成に向けて大きく前進しており、今大会は重要な戦いとなる。

    過去、Hondaのマシンで最高峰クラス最多タイトル獲得は94年から98年まで5年連続タイトルを獲得したドゥーハンだが、今年はその記録更新に大きな期待が膨らんでいる。前戦オーストリアGPでは今季7回目のPPを獲得し、最高峰クラスではミック・ドゥーハンの「58」回のPP記録を更新する最多記録の「59」を達成するなど調子を上げている。ここからの8戦、チーム一丸となってタイトル獲りに全力を尽くすことになる。

    過去、シルバーストンでマルケスは、10年に125cc(現Moto3)クラスで優勝、12年にはMoto2クラスで3位。MotoGPクラスにステップアップした13年は2位になり、14年の大会では優勝した。以後、雨のレースとなった15年は優勝争いに加わるも転倒リタイア。16年はタイヤの選択がベストではなく4位、17年はエンジントラブルでリタイアと不運のレースが続き、4年ぶりの優勝を目指した昨年は、決勝レースがキャンセルとなった。全クラスの決勝レースがキャンセルされたのは、降雪のために中止になった1980年のオーストリアGP以来のことだった。

    シルバーストンは不安定な天候になることが多く、選手たちを悩ませます。マルケスは過去9回の大会において、125cc(10年)、Moto2(11年)、MotoGPでは、13年、14年、15年、17年と4回の合計6回のPPを獲得している。しかし、不安定な天候に加え、スリップストリームの使い合い、タイヤ選択の難しさなどシーズンを通してもっとも予測のつけられないサーキットの一つとなっており、予選の速さをなかなか結果に結びつけられないレースが続いている。今年は今季7勝目と14年以来の優勝を目指す。

    前戦オーストリアGPを終えて総合9位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、開幕戦カタールGPで3位、第9戦ドイツGPで3位獲得していますが、ホームGPを迎える今大会は、今季3度目の表彰台と今季初優勝を目指す。

    クラッチローが、チェコGPでMotoGP初優勝を達成した16年は、シーズン2勝を挙げる大活躍だった。イギリス人が最高峰クラスで優勝したのは1981年のバリー・シーン以来、35年ぶりの快挙。その勢いで迎えた16年のイギリスGPでは、77年のバリー・シーン以来、39年ぶりに英国人ライダーがホームGPでPPを獲得という偉業に地元ファンは大喜びだった。そして決勝では2位と地元ファンの期待に応えた。17年の大会は4位。その雪辱に燃えた昨年は決勝レースがキャンセルとなっており、今年は2年ぶりのホームGP決勝で、地元ファンを喜ばせる意気込みだ。

    11戦を終えて5位を最高位に総合10位につける中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、得意のサーキットで今季ベストを目指す。Moto2時代の16年に3位、17年に優勝。MotoGPクラスにスイッチした昨年は決勝レースがキャンセルとなっており、今年がシルバーストン初チャレンジとなる。昨年の予選は目まぐるしく変化するウエットコンディションの中で、タイヤ選択をミスして19番手と苦戦した。コースが長いため、変わりやすい天候になったときは素早い決断が必要になるが、昨年の苦い経験を活かし、今年はダイレクトでのQ2進出を目指す。

    第8戦オランダGPのフリー走行で転倒、背中を痛め、第11戦オーストリーGPまで欠場していたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、4戦ぶりに復帰する。過去、シルバーストンでは3回の優勝を経験しており、復帰戦にふさわしいサーキットとなった。ロレンソも復帰戦を待ちきれない様子だ。4戦ぶりにレギュラーライダーが揃ったRepsol Honda Teamの今大会の活躍に注目だ。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「シルバーストンですばらしいレースを楽しめることを願っています。このサーキットではこれまで運に見放されていましたが、今年はこれまでにはない強さがあります。サーキットはとてもバンピーでしたが、新しくなった路面がどうなっているか、とても楽しみです。もちろん天候も気にしなければなりませんが全力を尽くします」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「ホームグランプリがとても楽しみです。このサーキットでは、過去にすばらしいレースをしてきました。今年もすばらしい結果を残せるようにベストを尽くします。サーキットは完全に再舗装されました。昨年は決勝日に悪天候に見舞われ、レースがキャンセルとなってしまい残念でした。ホームグランプリは毎年とても忙しい週末になります。その忙しい日々もモチベーションにつながります。レースでいい結果を残すことを楽しみにしています」

    中上貴晶(MotoGP 総合10位)
    「ブルノとレッドブル・リンクで行われたレースはポジティブだったのでシルバーストンもとても楽しみにしています。このサーキットは大好きです。昨年は悪天候のためレースがキャンセルになったので、MotoGPマシンで決勝を走るのは今回が初めてになります。今年はレースウイークを通して雨が降らないことを願っています。そうすればまた一歩前進できると思います。チェコとオーストリアでは、カルとマルクからたくさんのことを学びました。そのおかげで大きく前進して速くなることができました。この調子で引き続きがんばりたいです。そして安定してトップ10に入りたいです。もし可能であればトップ5か6にもチャレンジしたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)
    「Repsol Honda Teamに戻ってくることができてとてもうれしいです。アッセンでケガをしてから、とても長かったです。もっと早く戻りたかったのですが、ケガの回復に時間がかかりました。サーキットから離れている間、シルバーストンに向けて一生懸命取り組んできました。スピードを取り戻すのには時間がかかることは分かっていますが、チームのもとに戻れることがうれしいです。準備はできています。前進して、いい結果を残したいです」

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ 第5戦 ツインリンクもてぎ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ 第5戦 ツインリンクもてぎ 決勝レポート

    アレックス・パロウがHonda勢最上位の4位入賞を果たす
    8月17日(土)~18日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県)で2019年度全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開催された。

    台風10号の影響が残った金曜日は朝まで雨が残ったが天候は急速に回復。8月17日(土)は朝から真夏の太陽が照りつけ気温が上昇するコンディションとなった。

    酷暑の中で行われた朝のフリー走行では、セッション終盤にソフトタイヤでのタイムアタックシミュレーションが行なわれ、シリーズ第4戦富士で雨の中ポールトゥウインを飾った#64アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がベストタイムを記録。快調ぶりを見せた。

    午後2時30分、公式予選Q1が始まった段階で気温は38℃に達した。過酷なコンディションで行なわれたQ1からQ3までのセッションでは、朝のフリー走行から快調だった#64パロウがコースレコードを記録して2戦連続のポールポジションを獲得。以下、3番手に#5福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、4番手に#50ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、6番手に#16野尻智紀(TEAM MUGEN)、8番手にランキングトップの#1山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いて決勝レースに臨むことになった。

    翌日も、薄い雲が流れるものの夏の太陽が照りつけ決勝スタートを前に気温は37℃に達した。スタート合図を前にエンジンをストールさせる選手が発生したため赤旗が掲示され、レースは周回数を51周に減算したうえでスタートとなった。ポールポジションの#64パロウは先頭を守ってレースを始めると、2番手の#20平川亮(トヨタ)を引き離しにかかった。その後ろには#5福住が#18小林可夢偉(トヨタ)を押さえて続いた。

    しかし#64パロウはタイヤの消耗が進んでペースが伸びず、#20平川に少しずつ詰め寄られ、23周目に2番手へ後退した。#5福住も33周目、#18小林の先行を許す。

    38周目を終えて#64パロウと#5福住は、タイヤ交換義務を果たすためピットイン。給油も行なってレースに復帰する。この間に#18小林が#64パロウに先行、さらに後方から追い上げてきた#37ニック・キャシディ(トヨタ)が46周目、#64パロウに追いつきオーバーテイク。#64パロウは4番手へ後退し、#5福住はその背後5番手となる。

    レースはそのままフィニッシュを迎えることとなった。#64パロウは4位、#5福住は5位でチェッカーフラッグを受け、また7位に#50アウアー、8位に#16野尻が入り、ポイントを獲得した。

    #1山本はこのレース9位で無得点に終わりシリーズランキング2位に後退した。一方6点を獲得した#64パロウはランキング3位をキープ。4点を加えた福住選手はランキング6位へ浮上してシリーズ第5戦を終えた。

    アレックス・パロウ(4位)
    「気温が高かったため、難しいレースになってしまいました。予選では難しいコンディションの中、うまくタイヤをマネージメントできて2戦連続のポールポジションが獲れました。しかし、上位がわずかな差だったので決勝はたいへんだろうと覚悟していました。レーススタートでトップに立って、当初はいい感触でしたが、5周を過ぎた頃からタイヤのデグラデーション(性能低下)が激しくなって、思うようなペースで走れなくなりました。ソフトタイヤからミディアムタイヤにチェンジしましたが、状況はあまり変わりませんでした。でもチームはすばらしい仕事をしてくれて状況はどんどんよくなってきています。そういう意味では4位フィニッシュという結果は悪くはなかったと思います。岡山での第6戦に向けて、チームとともにもっとがんばって備えます」

    福住仁嶺(5位)
    「ソフトタイヤで引っ張って順位を上げ、ミディアムタイヤにつなぐという戦略を選択したのですが、思いのほかペースが上がらず、前半は苦しい展開になってしまいました。前に近づくとダウンフォースが抜けてまた間隔が開いて、という繰り返しに陥ってポジションを上げられませんでした。その結果、結局5位でレースを終えました。ピットインのタイミングも結果的に外れてしまい、速さだけではなく戦略面でもうまく戦わないと表彰台には乗れないと痛感しました。でも着実にポイントを獲得してランキング上位に並んでいます。今の状態で満足してはいけないのですが、自分は確実に成長できていると実感していて、流れは悪くはないと思います」

  • MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    優勝争いを展開したマルケスが僅差の2位。オーストリアGPでは3年連続2位
    チェコGPからの連戦となったMotoGP第11戦オーストリアGPは、不安定な天候となり、今季7回目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2位でフィニッシュした。朝のウォームアップはウエット。決勝レースはドライとなったが、フリー走行や予選に比べて、気温も路面温度も低く、タイヤの選択が難しいレースとなった。

    マルク・マルケスは、フロント、リアともにミディアムを選択し、予選3番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)と一騎打ちを繰り広げたが、わずかの差で2位に終わった。

    オープニングラップはブレーキングをミスして5番手まで後退。しかし、周回を重ねるごとにポジションを上げて、6周目に2番手に浮上すると、それからはドヴィツィオーゾとの一騎打ちとなった。マルケスは8周目から18周目まで首位を走行。19周目から25周目まではドヴィツィオーゾが先行。ラスト3周は首位を争う2人が何度もポジションを入れ替えるし烈な戦いとなった。そして、マルケスが先行するかたちで最終ラップに入ったが、最終コーナーのブレーキングでマルケスのインを差したドヴィツィオーゾが先行、今年も悔し涙を呑んだ。

    今大会、フリー走行、予選と圧倒的な速さをみせたマルケスだが、朝方まで降った雨の影響とフリー走行、予選より10℃近く低い気温と路面温度がタイヤの選択を難しいものにした。オーストリアGP初制覇は来年へと持ち越しとなったが、チェコGP、オーストリアGPの2連戦で、優勝と2位を獲得。ランキング総合2位のドヴィツィオーゾに58ポイント差をキープして、タイトル獲得に一歩前進した。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)もタイヤ選択に迷ったが、フリー走行、予選でよかったコンビネーション(フロントにハード、リアにソフト)を選択してグリッドについた。しかし、低い気温と路面温度の影響で、フロントのハードが十分に機能せず、中上が今大会アドバンテージを築いた高速コーナーでタイムをロス、11位がやっとだった。ベストグリッドの6番手からベストリザルトを目指した中上だったが、今大会の悔しさを次戦イギリスGPにぶつける。

    ケガで欠場しているホルヘ・ロレンソの代役として出場のステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は、21番グリッドから追い上げて、13位でフィニッシュした。今大会は、3年ぶりに走行するレッドブル・リンクをうまく攻略できなかったが、ドイツGP、チェコGPに続いて3戦連続でポイントを獲得し、代役としての仕事を見事に果たした。

    予選9番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、オープニングラップ12番手につけたが、2周目の2コーナーで、スロー走行となったポル・エスパルガロ(KTM)を避けたティト・ラバト(ドゥカティ)に接触して転倒した。残念な結果に終わったクラッチローだが、ホームグランプリとなる次戦イギリスGPは、気持ちを切り換えて挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「今日はリアタイヤの選択でミスをしてしまいました。ソフトタイヤの方がグリップがいいことがすぐに分かりました。安定性もミディアムを選択した僕たちよりもよく、厳しい戦いとなりましたが、最後までがんばりました。なぜなら僕は、トライしなければ気が済まないマルクという人間だからです。2位を獲得できてよかったです。最終コーナーはかなりスライドして、うまく走ることができませんでした。ドヴィツィオーゾはすばらしい仕事をしました。58ポイントのリードで、このサーキットをあとにできるのはいいことです。この調子でがんばっていきたいです。ベストな状況でなくても、このような結果を出すことができたのは、とてもポジティブなことです」

    中上貴晶(MotoGP 11位)
    「オーストリアGPは、レースウイークを通じていい走りができました。決勝に向けてセットアップもタイヤ選択も決まっていましたが、決勝レースはコンディションが変わり、フリー走行、予選のような走りができませんでした。特にフロントのハードタイヤがうまく機能せず、ペースもつかめませんでした。ブレーキングはよかったのですが、セクター3、4の高速コーナーでサイドグリップをうまく引き出せず、自分の速い区間でアドバンテージを活かせませんでした。気温、路面温度が低かっただけでなく、朝方まで降った雨も影響したと思います。11位という非常に残念な結果に終わりましたが、この悔しさを次のシルバーストンにぶつけたいです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 13位)
    「難しいレースウイークでした。目標はポイント圏内でフィニッシュすることでした。午前中の天気は悪く、決勝は後方グリッドからのスタートだったことを考えれば、13位という結果はとてもよかったと思います。雨のためにウォームアップでは思ったようなテストができませんでしたが、こうしてポイントを獲得することができてうれしいです。Repsol Honda TeamとHRCのサポートに感謝しています。いろいろな目標を達成できました」

    カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
    「今日はとても残念です。ポル・エスパルガロのマシンが止まり、僕の前にいたライダー(ティト・ラバト)がポルの後ろに当たり、そして、僕がラバトに追突するという事故でした。当たったときはとても遅いスピードでしたが、僕のハンドルバーが彼のマシンに当たり、転倒してしまいました。今日はレースに向けてかなりポジティブなフィーリングがありました。そしていい結果を残せると思っていました。このようなかたちでレースが終わり、インフォメーションも集めることができず残念です。今日のレースはいい勉強になると思っていました。でも、これがレースというものです。次戦シルバーストンのホームグランプリに向けて気持ちを切り替えます」