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  • レッドブルF1 代表メキース「フェルスタッペンの走りは“歴史が作られる瞬間”」

    レッドブルF1 代表メキース「フェルスタッペンの走りは“歴史が作られる瞬間”」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、マックス・フェルスタッペンのタイトル戦線復活について「F1史上でも特別なものを目撃している」と語った。

    夏休み明けのオランダGPでオスカー・ピアストリに104ポイント差をつけられていたフェルスタッペンは、その後の快進撃でアメリカGP終了時点でその差をわずか40ポイントにまで縮めた。直近5戦で133点中119点を獲得し、タイトル争いは再び白熱している。

    ローラン・メキース「マックスは我々を驚かせ続けている」
    フェルスタッペンはオランダGP以降、モンツァとアゼルバイジャンで勝利、シンガポールで2位、そしてアメリカGPではスプリントと決勝のダブルウィンを飾った。レッドブルの代表メキースは「歴史を作る瞬間を見ている」と称えた。

    「マックスの走りを見るということは、まさに歴史が作られる瞬間を目撃することだ。彼は走るたびに我々を驚かせる。セッションごとにどれだけ我々をプッシュし、どれほどの感覚を持っているか、信じられないほどだ」とメキースはアメリカGP後に語った。

    「彼が何を見ているのか、我々が見えていない部分まで感じ取っている。彼の走りは、まさに“歴史の現在進行形”だ」

    レッドブル復活の裏にある“リスクを恐れない姿勢”
    サマーブレイク明け以降、レッドブルRB21のパフォーマンスは劇的に改善。アメリカGPでは高温・高摩耗の難条件のなか、フェルスタッペンが他を圧倒した。

    「ここ数年で最も強力な週末だったと思う。灼熱のコンディションは過去に苦戦してきたが、今回は違った」とメキース。

    「金曜は接戦だったが、土曜から日曜にかけて支配的な速さを見せた。チーム全体がリスクを取り、あらゆる要素を試した結果だ。週末を通して学び続け、最終的に最大限のパフォーマンスを引き出せた」

    「我々は大きな数字(ポイント差)を見ていない。1回のセッションごとに何を学べるか、それだけを見ている。次のメキシコでも同じ姿勢を貫く」

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅の上昇とチーム全体の一体感
    今回のレースでは角田裕毅も7位入賞を果たし、前戦バクーの6位に続いて連続入賞を達成。メキースはこれをチーム全体の前進の証だと捉えている。

    「我々はマックス、マシン、チームを分けて考えていない。それは1つのプロジェクトだ。マックスは外側から見ているのではなく、まさに中心にいる」

    「今の我々は支配的ではないが、シーズン前半の差をかなり埋められた。まだ改善できる点も多いが、全員が挑戦し続けている。ファクトリーの1500人が少しずつタイムを削り出している。その積み重ねが今の結果を生んでいる」

    「今は4チームが勝利を争うフェーズ」
    メキースは、マクラーレンの優位性はすでに消えつつあると強調した。

    「今や我々は同じレベルにいる。以前は1周あたり0.5秒も離されていたが、それはもうない。いまや週末ごとに3〜4チームが勝利を狙える状況だ」

    「残りの5戦は、サーキット特性、気温、タイヤ、そして条件に最も合ったチームが勝つだろう。誰も支配的ではない」

    総括:フェルスタッペンとレッドブルの“共鳴”が生む復活劇
    フェルスタッペンの覚醒とレッドブルの再浮上は、マシン性能の回復だけでは説明できない。ドライバーの精密なフィードバックとチームのリスクを恐れぬ開発判断が、完全に噛み合っている。

    メキースの言葉通り、今のフェルスタッペンは「歴史を作る存在」だ。勢いを取り戻したRB21とともに、タイトル争いは再び燃え上がっている。

  • フェルスタッペン、ロバンペラのF1挑戦を支持「クレイジーだけど面白い」

    フェルスタッペン、ロバンペラのF1挑戦を支持「クレイジーだけど面白い」

    F1世界王者マックス・フェルスタッペンは、WRC2連覇王者カッレ・ロバンペラがラリー界を離れ、フォーミュラ1を目指すという大胆な決断を下したことに対し、「完全に支持する」と語った。フェルスタッペンはこのニュースを「モータースポーツ界でも最もラディカルなキャリア転換のひとつ」と評している。

    フェルスタッペンはオースティンでViaplayの取材に対し、「クレイジーなステップだけど、僕は好きだ」とコメント。

    「もちろん、彼がラリーで走る姿も見たいけどね。ラリーは観ていて本当に素晴らしいスポーツだと思う」と続けた。

    「スーパーフォーミュラへの挑戦は大きな飛躍だ。彼には大きなチャレンジが待っているけど、すごく才能のあるドライバーだ。シングルシーターにどう順応するか楽しみにしているよ」

    トヨタの全面支援でF1への道を切り拓くロバンペラ
    25歳のロバンペラは、2026年に日本のスーパーフォーミュラ選手権に参戦し、2027年にはFIA F2選手権へのステップアップを目指している。いずれもトヨタの全面支援のもとで行われる計画だ。

    トヨタは現在、ハースF1チームとの間で技術および財政面での新たな提携関係を結んでおり、この動きが将来的にロバンペラにF1参戦への扉を開く可能性があると見られている。

    フィンランドのベテランチーム代表マルコ・コイラネンは、フィンランド紙『Iltalehti』に次のように語った。
    「足し算のように単純なことだ。トヨタはカッレを支援していて、ハースと協力している。トヨタとカッレの計画通りに進めば、彼がF1のシートを得ることに疑いの余地はない」

    最大のハードルはスーパーライセンス獲得
    ロバンペラにとって最初の課題は、F1参戦に必要なFIAスーパーライセンスポイントを確保することだ。そのため、彼は2026年のスーパーフォーミュラ参戦に先立ち、2025年初頭にフォーミュラ・リージョナル・オセアニア選手権への出場を検討しているという。

    同シリーズの広報担当者は『Iltalehti』に対し、ロバンペラの関心を認めつつ、具体的な交渉状況には言及を避けた。
    「現時点では、彼をシリーズに迎え入れることを喜ばしく思うとだけ言える。フォーミュラの世界で最初の一歩を踏み出す機会を提供したいと考えている」

    「ただし、これが実現するかどうかについてはコメントできない」

    トヨタの“F1復帰戦略”の一環か
    ロバンペラのF1挑戦は、単なる個人の転身に留まらず、トヨタのモータースポーツ全体戦略の一端を担う可能性がある。ハースF1チームとの提携強化、スーパーフォーミュラでの技術開発拠点活用など、すべてが「トヨタF1復帰への布石」としてつながり得る。

    また、フェルスタッペンのような現役F1チャンピオンがロバンペラの挑戦を公に支持したことは、F1界における注目度を一気に高めた。異分野からの飛び級挑戦という点では、かつてのジャック・ヴィルヌーヴやロバート・クビサにも通じるが、ラリー出身という背景はF1史上でも異例だ。

    もしロバンペラが2027年にF2で結果を残し、ハース(=トヨタ支援)経由でF1シートを掴むようなことになれば、それはモータースポーツ史に残る“クロスオーバー・プロジェクト”となるだろう。

    Source: GMM

  • フェルスタッペン F1アメリカGP予選「最初のアタックで完璧なラップができた」

    フェルスタッペン F1アメリカGP予選「最初のアタックで完璧なラップができた」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2025年F1アメリカGP予選でポールポジションを獲得した。スプリント決勝の苦戦から数時間後、再び完璧なアタックを決め、最初のラップのみで首位を奪った。

    フェルスタッペンはセッション後、「各セグメントでクルマの調子はすごく良かった」と語った。

    「ここはラップをまとめるのが難しいサーキットだけど、Q1、Q2、Q3とステップごとにしっかりタイムを伸ばせた」

    「今日は昨日より風が強く、第1セクターでは完全なテールウインドになっていた。だからクルマがかなり動く。みんな同じ条件とはいえ、走りを一定に保つのは難しかった。Q3ではトラックコンディションがむしろ少し悪くなった気がするけど、それでもラップタイムを見つけられた。幸い、1本目で十分なタイムを出せたから良かった」と振り返った。

    一方で、最後のアタックラップに入れなかった理由については「前を走っていた何台かが、10秒以上も間を空けて走っていた。だから時間がなくなってしまったんだ。しかも2台のクルマがその前でほぼレースのように走っていて、アウトラップでパープルセクターを出すくらいのペースだった。理想的じゃなかったよ。だから最終的に時間切れになった」と詳細を説明した。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    Q1で起きたアイザック・ハジャーのクラッシュについては「彼の走行で、あのエリアがかなり難しいと改めて感じた。クルマがあのあたりではすごく軽くて、リアが動くんだ。だから何が起きたかは理解できる。僕もその後は注意して走った」とコメントした。

    また、スプリントで苦しんだマシンの改善については「いくつか変更を加えた。今日のほうが少し良かった気がする。明日はもっと良くなっているといいけどね」と語り、「どうなるかは分からないけど、自信はある。昨日よりは確実にクルマの感触がいい」と締めくくった。

  • F1アメリカGP 予選:フェルスタッペンが今季7回目ポール 角田裕毅はQ2敗退

    F1アメリカGP 予選:フェルスタッペンが今季7回目ポール 角田裕毅はQ2敗退

    2025年のF1世界選手権 第19戦 アメリカGPの予選が、現地10月18日(土)にオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が2025年F1アメリカGP予選で1分32秒510を記録し、スプリントに続くポールポジションを獲得した。

    Q3の1回目のアタックで他を圧倒するラップをまとめ、2回目の走行を行わないまま首位を確定。今季7回目、通算47回目のポールポジション。

    2番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が0.291秒差で並び、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。

    4番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)、5番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)、6番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が入った。メルセデスは両ドライバーがQ3でそろって上位に食い込み、アンドレア・キミ・アントネッリが7番手。ハミルトンはターン1でロックアップを喫し、タイム更新を逃した。

    8番手にはハースF1チームのオリバー・ベアマン。チームメイトのエステバン・オコンはQ1で脱落したが、ベアマンは堅実な走りでQ3進出を果たした。9番手にはウィリアムズのカルロス・サインツJr.、10番手にアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが続いた。上位10台のタイム差はわずか0.65秒という接戦だった。

    Q2では、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が11番手、リアム・ローソン(レーシングブルズ)が12番手、角田裕毅(レッドブル・レーシング)が13番手で敗退。角田は第2セクターでタイムを失い、わずかにQ3進出を逃した。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は14番手、フランコ・コラピント(アルピーヌ)は15番手で続いた。

    Q1ではガブリエル・ボルトレト(ザウバー)が16番手、エステバン・オコン(ハースF1チーム)が17番手で敗退。ランス・ストロール(アストンマーティン)は18番手に終わり、スプリントの接触による5グリッド降格もあり、決勝は最後尾スタートとなる。アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)はトラックリミット違反でラップタイムが削除され、19番手。アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)はQ1序盤でスピンを喫し、タイムを記録できず最下位の20番手となった。

    アメリカGP決勝は日曜午後、フェルスタッペンとノリスの直接対決に注目
    決勝は現地時間日曜午後に行われ、フェルスタッペンとノリスの正面勝負が再び焦点となる。マクラーレン勢はロングランでの強さを武器に逆転を狙い、フェラーリとメルセデスも表彰台圏内をうかがう。中団ではハースとウィリアムズの上位争い、さらに角田裕毅とローソンの巻き返しにも注目が集まる。

    2025年のF1世界選手権 アメリカGP

    F1 アメリカGP 予選 結果・ラップタイム

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分32秒510
    2.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分32秒801
    3.シャルル・ルクレール(マクラーレン) – 1分32秒807
    4.ジョージ・ラッセル(ザウバー) – 1分32秒826
    5.ルイス・ハミルトン(メルセデス) – 1分32秒912
    6.オスカー・ピアストリ(アストンマーティン) – 1分33秒084
    7.アンドレア・キミ・アントネッリ(ウィリアムズ) – 1分33秒114
    8.オリバー・ベアマン(フェラーリ) – 1分33秒139
    9.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分33秒150
    10.フェルナンド・アロンソ(フェラーリ) – 1分33秒160
    11.ニコ・ヒュルケンベルグ(メルセデス)
    12.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    13.角田裕毅(アルピーヌ)
    14.ピエール・ガスリー(アストンマーティン)
    15.フランコ・コラピント(レーシングブルズ)
    16.ガブリエル・ボルトレト(ハース)
    17.エステバン・オコン(アルピーヌ)
    18.ランス・ストロール(レッドブル)
    19.アレクサンダー・アルボン(ハース)
    20.アイザック・ハジャー(ザウバー)

  • マックス・フェルスタッペン 2025年F1タイトル獲得の可能性は「五分五分」

    マックス・フェルスタッペン 2025年F1タイトル獲得の可能性は「五分五分」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、今季5度目のF1ワールドタイトル獲得の可能性について「五分五分(50/50)」だと語った。

    現在、ドライバーズ選手権でフェルスタッペンは首位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)から63ポイント差の3位につけており、残り6戦での逆転を狙う。今週末のアメリカGP(オースティン)を前に、フェルスタッペンは自身のチャンスについて問われるとこう答えた。

    「50/50だね。勝つか、そうじゃないかのどちらかだ。特に深くは考えていない」

    「レースごとに取り組んでいくだけ。ここでベストを尽くして、次へ進む。それで結果がどうなるか見てみよう」

    夏休み以降、レッドブルのパフォーマンスが向上したことで、フェルスタッペンはタイトル争いに再浮上した。ここまで9回の表彰台と4勝を挙げ、モンツァとバクーでは連勝。直近4戦ではランド・ノリスをすべて上回っており、ノリスがオランダGPでオイル漏れによってリタイアした際も順位を伸ばした。

    シンガポールGPでマクラーレンがコンストラクターズタイトルを決めたものの、チームは依然としてドライバーズ選手権でフェルスタッペンを脅威と見ている。一方、本人はタイトルの可能性についてあまり考えないと強調する。

    「正直、あまり考えていない。週末はクルマの中でベストを尽くすだけだ。僕が前にいようが後ろにいようが関係ない。ただ、前にいる方がもちろんいい。選手権をリードしているということだからね」

    「でも僕にとっては、どの週末も勝つチャンスがある場所なんだ。勝てるなら勝つし、勝てなければそれまで。人生が終わるわけじゃない。プレッシャーを感じることもない。すでにタイトルを取った経験があるからね」

    「チームとしてもまだクルマを理解しようとしているところだ。何をもっと学べるかを探っている。それは来年にもつながる部分だから。来年まったくゼロから始めるわけじゃないしね。それだけだよ」

    フェルスタッペンの冷静な視点
    フェルスタッペンのコメントからは、過去4度の王者としての余裕と現実的な視点がうかがえる。タイトル争いのプレッシャーを意識せず、むしろチーム全体の成長を重視する姿勢だ。すでにマクラーレンがコンストラクターズを制した中でも、フェルスタッペンの安定感とレースクラフトは際立っており、残り6戦で逆転の可能性を残している。

    彼の言葉通り「50/50」という冷静な自己評価は、単なる謙遜ではなく、チャンピオンとしての経験に裏打ちされた現実的な計算だと言える。

    Source: ESPN

  • フェルスタッペン F1の冷却ベスト義務化案に猛反発「選択の自由が必要だ」

    フェルスタッペン F1の冷却ベスト義務化案に猛反発「選択の自由が必要だ」

    マックス・フェルスタッペンが、2026年から導入が検討されている冷却ベストの着用義務化に強く異議を唱えた。

    2023年のカタールGPで酷暑によりエステバン・オコンがコックピット内で嘔吐し、ランス・ストロールが意識を失いかけたことを受け、FIAは2024年シンガポールGPで「ヒートハザード」を宣言。最大50メートルのチューブを通して冷水を循環させる専用冷却ベストの装備を義務付けた。

    「ヒートハザード」宣言は今週末のF1アメリカGPでも発令され、FIAは2026年以降、これを正式にルール化する方針を示している。

    しかし、ドライバーの多くはベストの着用を不快に感じており、導入には慎重な姿勢を示している。

    フェルスタッペン「FIAは安全を持ち出すが優先順位が違う」
    フェルスタッペンはシンガポールGP前のメディア取材で、冷却ベストの義務化に断固反対の立場を表明した。

    「僕はそのベストを使ったことがないし、使うつもりもない。これはドライバー自身の選択であるべきだと思う」とフェルスタッペンは語った。

    「もちろんFIAは安全のためだと言うだろうけど、安全面で改善すべきことは他にもたくさんある。たとえば特定のサーキットのピットエントリーとかね。そっちの方がよっぽど優先順位が高いと思う」

    「僕は体にチューブを巻きつけるのが嫌なんだ。ハーネスのすぐ横にチューブがあるのも気に入らない。『設計が悪い』と言う人もいるけど、そうは思わない。これはあくまでドライバーが選択できるようにすべきだ」

    「好きな人もいれば、嫌いな人もいる。それでいいじゃないか。選択の自由があってしかるべきだ。今年はまだ使わなくてもいいけど、おそらく来年は義務になる。正しい方向だとは思わない」

    「GTカーやプロトタイプのようにスペースがあるならいいけど、F1のコックピットはとても狭い。チューブや機材を置く余裕なんてほとんどないんだ」

    「それにドライアイスをどこに置くんだ? そもそもマシンはそんなスペースを想定して設計されていない。15〜20周もすれば冷却効果も切れて、あとはぬるま湯かお茶のような状態になるだけだ」

    マックス・フェルスタッペン F1

    ラッセルも慎重「完璧な解決策ではない」
    GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のディレクターを務めるジョージ・ラッセルも、冷却ベストの導入について慎重な見解を示した。

    「完璧な解決策とは言えない。しかも実際にテストできるのはレース環境だけなんだ」とラッセルは語る。

    「バーレーンでは問題なかったし、サウジアラビアでも快適だった。でもシンガポールのような高温下では、ドライアイスがあっという間に溶けてしまう」

    「チームは車体の冷却自体を大きく改善してくれた。以前はコックピット内に60度を超える熱気が流れ込んでいたけど、電装ボックスや120度に達する油圧ラインの位置を少し変えるだけで、熱の影響は大幅に減ったんだ」

    冷却ベスト義務化は再考されるべきか
    FIAが掲げる「安全の徹底」は理解できるが、フェルスタッペンが指摘するように、冷却ベスト義務化には構造的・実用的な課題が多い。狭いF1コックピットに追加装備を組み込むことは容易ではなく、性能への影響も懸念される。

    また、ドライバーの体格や好みによって適性が異なるため、「選択制」とする案も十分に現実的だ。安全性と自由のバランスをどう取るか──F1の“ヒートハザード”対策は、2026年に向けて重要な議論の焦点となりそうだ。

  • 角田裕毅とフェルスタッペン F1シンガポールGPで限定チームキット着用

    角田裕毅とフェルスタッペン F1シンガポールGPで限定チームキット着用

    角田裕毅とマックス・フェルスタッペンは、F1シンガポールGPとシーズン後半のラスベガスGPに向けて新しいチームウェアを与えられた。

    レッドブルとチームのアパレルパートナーであるカストーレは、Hypebeastと協力し、限定版のナイトカモ・チームキットを制作した。

    この新キットは今週末のシンガポールGPでデビューを飾り、シーズン終盤にナイトレースとして行われるラスベガスでも再び登場する予定だ。

    レッドブルのグループ・コマーシャルディレクターであるニック・ストッカーは語った。「このカストーレとHypebeastとのプロジェクトは、クリエイティブなブランドコラボレーションに新しい基準を打ち立てた」

    「シンガポールとラスベガスはカレンダーの中でもユニークなグランプリであり、このデザインは街の中心で行われるナイトレースのエネルギーと雰囲気を反映している」

    「このコレクションをHypebeastとともに発表することで、我々のファンにとって重要な場所に登場できる。シンガポールでチームがフレッシュなルックで登場するのが楽しみだ」

    このコレクションには、半袖のポロシャツ、長袖のクォータージップ、そしてレインジャケットが含まれている。

    マリーナベイ・ストリート・サーキットでのレース週末の天気予報は過酷になると見込まれており、角田裕毅とマックス・フェルスタッペンは新しいレンジに含まれる3つすべてのアイテムを使うことになるかもしれない。

    Hypebeastのクリエイティブ副社長であるケビン・ウォンは次のように述べた。「このオラクル・レッドブル・レーシングとカストーレとのパートナーシップは、我々の共有するクリエイティブなビジョンの証だ」

    「我々は、モータースポーツをストリートウェアの視点で再解釈することで、オラクル・レッドブル・レーシングのアイコニックなキットに新鮮な視点をもたらすことを目指した。このコレクションは新しい世代のファンに共鳴するものになっている」

    「チームが世界の舞台で我々のデザインを披露するのを見るのが非常に楽しみだ」

    レッドブル・レーシング F1 シンガポールグランプリ

  • ザク・ブラウン F1王者フェルスタッペンとの協力に意欲「いつか耐久レースで」

    ザク・ブラウン F1王者フェルスタッペンとの協力に意欲「いつか耐久レースで」

    マクラーレン・レーシング代表のザク・ブラウンは、F1王者マックス・フェルスタッペンとの将来的な協力に意欲を示した。舞台はF1ではなく、ル・マン24時間レースを含む耐久レースになる可能性が高い。

    マクラーレンは2027年に世界耐久選手権(WEC)への参戦を計画しており、フェルスタッペンのル・マン挑戦の夢と重なる。現在F1で快進撃を続けるノリスとピアストリに満足しながらも、ブラウンは「いつか耐久レースで」とフェルスタッペンとの未来像を描いた。

    ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが今季12勝を挙げ、タイトル争いをリードする一方、レッドブルの4度の世界王者フェルスタッペンはモンツァとアゼルバイジャンで2連勝を挙げ、首位ピアストリとの差を69ポイントまで縮めた。

    深い印象を残した日々
    ブラウンは、若手時代にオランダに住み、ベネルクスFオペル・ロータス選手権でフェルスタッペンの父ヨスと戦った経験がある。その縁からフェルスタッペン家と良好な関係を築いてきた。

    「ヨスはほとんどすべてのレースで勝っていた…ヨスは本当に結果以上の才能を持ったドライバーだった」とブラウンはオランダ紙『De Telegraaf』のインタビューで語った。

    「彼はF1で本当に公平なチャンスを与えられなかったんだ」

    「ヨスはもちろんベネトンでミハエル・シューマッハの隣に座ることになったが、それは彼にとって理想的ではなかったかもしれない。僕はオランダでの時間を楽しんだし、いつかマクラーレンで走ることが夢だった」

    この過去の経験はブラウンに強い印象を残しており、今はノリスとピアストリというラインアップに満足しているものの、話題はやがてマックス・フェルスタッペンと組む可能性へと移っていった。

    マクラーレン F1

    耐久レースでの野望
    フェルスタッペンが将来的に挑戦を望むル・マン24時間レースという過酷な舞台は、マクラーレンの2027年WEC参戦計画とぴったり重なる。将来のマクラーレンとフェルスタッペンの提携という構想は、魅力的な可能性として浮かび上がっている。

    「理想的には、耐久レースでマックスを僕のチームメイトにしたい」とブラウンは続けた。「彼は最近、ニュルブルクリンク北コースで偽名を使って走り、どれほど速いかを証明したばかりだからね。

    マックスは素晴らしいドライバーであり、4度のチャンピオンになったのには理由がある。マクラーレンのプログラムに関わるすべてのドライバーと仕事をするのは僕にとって喜びなんだ。そしてマックスと? いつかは分からないけれど、あり得るかもしれないね」

    現時点ではマクラーレンのF1での支配が続いているが、フェルスタッペンとの夢のコラボレーションは注目すべき将来の可能性といえる。

  • フェルスタッペン F1王座争うノリスへ助言「リタイアを引きずるな」

    フェルスタッペン F1王座争うノリスへ助言「リタイアを引きずるな」

    マックス・フェルスタッペンは、ランド・ノリスが今季のタイトル獲得を狙うなら、F1オランダGPでのリタイアによる失望を乗り越え、「懸命に取り組み続ける」必要があると語った。

    ノリスとマクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリは今シーズン、ドライバーズチャンピオンシップをめぐって熾烈な争いを繰り広げており、先週末のザントフォールトに向かう時点で両者の差はわずか9ポイントだった。

    しかし日曜のレースでノリスは終盤までチームメイトを追走していたものの、メカニカルなトラブルに見舞われてリタイアを余儀なくされた。

    一方、ピアストリは今季7勝目を挙げ、残り9戦を残してノリスとの差は34ポイントに広がった。

    母国イベントで2位となったフェルスタッペンは、自身がルイス・ハミルトンとタイトルを争った2021年の経験を引き合いに出され、挫折から立ち直ることの難しさについて問われた。

    そのシーズン、フェルスタッペンはバクーで首位走行中に高速パンクを喫したほか、シルバーストンやモンツァではハミルトンとの接触でリタイアを記録していた。

    「要するに、それは自分のコントロール外なんだ。だからただ懸命に取り組み続けて、勝ち続けるように努めるしかない」とフェルスタッペンは語った。

    「それだけのことだ。特にチームメイト同士だと、同じクルマで同じチャンスがある。別チーム同士の場合よりは少し複雑かもしれないけど、それでもまだたくさんのレースが残っているし、状況が一気に変わることもある」

    「メカニカルトラブルに遭うかどうかなんて誰にも分からないし、それは自分のコントロール外だ。だから理想的ではないけど、ひっくり返せるだけのレースは十分に残っている。あるいはそうならないかもしれない。時間が答えを出すだろう」

    ランド・ノリスとオスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    今季これまで一度もリタイアしていないピアストリは、15戦すべてでポイントを獲得している。しかしシーズン開幕戦の母国オーストラリアGPでは、雨の中でスピンを喫してリタイアしており、何事も保証されていないと考えている。

    「僕は懸命にプッシュし続けて、勝ちを狙いにいかないといけない」とピアストリは語った。

    「まだ残りがこれだけある段階で、差がとても安心できるものだとは思わない。今日見たように、リタイアが1回あるだけで状況はすごく簡単に変わってしまう。だから今の段階で快適な差だとは全く言えない」

  • マクラーレンF1 フェルスタッペンを脅威視「新品ソフトはレッドブルの武器」

    マクラーレンF1 フェルスタッペンを脅威視「新品ソフトはレッドブルの武器」

    アンドレア・ステラはオランダGPでのマックス・フェルスタッペンの勝利を排除していない。マクラーレンのチーム代表は、レッドブルにとって潜在的な「武器」となり得る新品ソフトタイヤに言及しているが、それが本当にどれほど決定的なものになり得るのだろうか。

    予想通り、マクラーレンはF1オランダGPのフロントローを独占した。しかしながら、その結果は2つの点でやや意外なものとなった。

    第一に、ランド・ノリスが全てのプラクティスセッションで優位に立っていたにもかかわらず、オスカー・ピアストリが最も重要な場面で結果を出したこと。第二に、FP3の後に予想されていたよりもマックス・フェルスタッペンとの差がかなり小さかったことである。その最終プラクティスセッションでは、マクラーレンはフィールド全体に対してほぼ1秒の差を広げていたが、予選ではフェルスタッペンがその差を大幅に縮めることに成功した。

    「最も興味深いのは、今朝はまだマクラーレンに対して8コンマ(0.8秒)遅れていたのに、今はわずか2コンマ(0.2秒)だということだ」と、ヘルムート・マルコは予選後にMotorsport.comに語った。「中古タイヤではさらに近づいている。だから私は、我々が日曜にマクラーレンを神経質にさせる立場にあると思っている」

    フェルスタッペン自身はより懐疑的で、3位を守り抜くことすら十分に厳しいと語った。「ちょっと未知数だが、今われわれのクルマに搭載しているものは、より安定しているはずだとは思っている。でも今季全体を通じて言えば、予選ラップと比較した場合の我々のレースペースは決してベストではなかった。少なくとも、後ろにいる連中を実際にレースで後ろに留めておけることを願うだけだ」

    フェルスタッペンの脅威を警戒するマクラーレン
    フェルスタッペン自身は、母国で再び勝利を狙うマクラーレンに挑むことはないだろうと見ている。しかしマクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、そのシナリオを排除していない。彼は、ハンガリーのようにマクラーレン勢が互いにだけ争うという想定を持たず、トラック上でも戦略上でも警戒すべき存在は他にもいると考えている。

    「戦略は、ランドとオスカーの間の競争が表れる変数のひとつだ」と彼は言った。「しかしまず言わせてもらえば、我々にはランドがいて、オスカーがいて、そしてマックス・フェルスタッペンがいる。チームの利益、ランドとオスカーの利益のためにまずやらなければならないことは、マックスを倒すことだ。彼は我々からそう遠くはない。わずか2コンマしか離れていない」

    1-2フィニッシュを確保することが、マクラーレン内部の戦いを考慮する前に最優先される。「面白くなると思うよ。それは2人のマクラーレンのドライバーの間だけではなく、他のドライバーともだ。例えばマックスは、予選で温存した新品ソフトを持っていて、それを戦略的に正しいタイミングで投入できれば、かなり強力な武器になり得る」

    マックス・フェルスタッペン F1 マクラーレン

    レッドブルに追加の柔軟性──だがそれは有効か?
    しかし問題は、その新品ソフトを実際のレースで使える現実性がどれほどあるかだ。金曜日にはマルコがすでに「我々は硬いコンパウンドの方が良い。確実にミディアム─ハードの1ストップのレースだ。だから我々の望みはその方向にある」と予想していた。

    タイヤサプライヤーのピレリも同じ見解を示している。今回ピットレーンの速度制限が60km/hから80km/hに引き上げられたとはいえだ。「理論上は、ミディアム─ハード─ハードが速い戦略であり、その場合さらにプッシュもできる。しかしここではオーバーテイクが非常に難しいことを考慮すれば、1ストップという可能性もある。自分のトラックポジションを守るのだ」とピレリのマリオ・イゾラは説明した。

    とはいえ、フェルスタッペンが持つ余分のソフトセットは理論的にはレッドブルにより多くの柔軟性を与える。もしチームが1ストップに固執するなら、そのソフトは依然としてレース終盤のために温存できる。例えば、フリーピットストップのチャンスが訪れた場合や、チームが攻撃に出たいと望む場合である。

    「ソフトというのは、レースのスティントのひとつで使えるコンパウンドであることが興味深い」とイゾラは続けた。「戦略をミディアム─ハードで始めて、スティントが十分に長くならないことに気づいた場合や、何らかの理由で追加スティントが必要になった場合、そのとき最後にソフトを投入できるのだ」

    一方で、もし最初から2ストップ戦略を計画するなら、イゾラは別のオプションを好む。「戦略を最初から2ストップで考えるのであれば、我々はソフト─ハード─ミディアムの方が良いと考えている。スタート時にソフトのグリップが与えるアドバンテージを得られるからだ。その後にハードとミディアムでレースを展開できる」

    しかしそのシナリオはあまり現実的ではないように思われる。マルコが1ストップを強調しているからだ。それでも適切な状況下では、その余分のソフトセットは役立つかもしれない。少なくともバルセロナの再現は防げるだろう。あのときレッドブルは終盤のセーフティカーで選択肢が尽き、新品ハードしか残っていなかった。そしてそれを履いたことが大失敗となり、フラストレーションを生み、最終的にジョージ・ラッセルとの接触につながった。

    オランダGPでは、レッドブルはジョーカーとして新品ソフトを手にしている。結論として、それはむしろプランBに近いものだ──つまり切り札として温存しているのである。それを実際に有効活用できるかどうかは、第一に天候、そして第二にマクラーレンのレースペース次第だ。もしウォーキングのチームが昨年のザントフォールトのように支配的で、ノリスが他を引き離したような走りを見せれば、競争相手にとってはいかなるタイヤの柔軟性も意味を持たないだろう。