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  • ルイス・ハミルトン F1イタリアGP「予選を犠牲にしてでもルクレールを助ける」

    ルイス・ハミルトン F1イタリアGP「予選を犠牲にしてでもルクレールを助ける」

    7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、もしチャンスが訪れれば、フェラーリのチームメイトであるシャルル・ルクレールのイタリアGP勝利を後押しする用意があると語った。

    ハミルトンは、先週末のザントフォールトでのレース前イエローフラッグ違反により5グリッド降格ペナルティを受けており、フェラーリで迎える初のモンツァ戦に挑むことになる。

    ハミルトンとルクレールは、直前のオランダGPでダブルリタイアを喫した後だけに、フェラーリにとってシーズン最大の週末であるホームレースに向けて挽回を誓っている。これまで低調な結果に終始してきた2025年シーズンの中で、両ドライバーとチームには大きな注目とプレッシャーがかかっている。

    ハミルトンは、現実的にそのような展開になることは少ないと見ているものの、予選でルクレールのスリップストリーム役を務め、グリッド上位獲得を後押しする用意があると明かした。

    フェラーリ内で、自身がペナルティを抱えていることを踏まえたルクレールへのトウ提供について話し合われたかと問われたハミルトンは次のように答えた。

    「いや、でもフェラーリが昔よくやっていたのは知っている。僕がF1を始めたころ、キミ(ライコネン)とフェリペ(マッサ)がよくそうしていたのを覚えている」

    「それは有効な場合もあるけれど、僕の経験上はリスクの方が大きく、しばしばどちらかが犠牲になることが多かった。だから今週末それをやるかどうかは分からない。まだ話し合いはしていない」

    「でも、もしそれでシャルルを前に行かせることができるなら、僕は喜んでその役割を担うよ」

    ルイス・ハミルトン F1 スクーデリア・フェラーリ

    元フェラーリドライバーのカルロス・サインツは、最近チームがそうした戦術を使ったかどうかを問われるとこう答えた。

    「最近はないね。通常のトレイントウを使うだけで、特定のチームメイト戦略というわけではなかったよ」

    最高のスタートを切ったフェラーリ
    ハミルトンはモンツァでの初日のフリー走行1回目で、フェラーリ1-2を達成。フェラーリのホーム週末は最高の滑り出しとなった。

    FP1では、ハミルトンがチームメイトのルクレールを0.169秒上回りトップタイムを記録。3番手にはウィリアムズのサインツが0.3秒差で続いた。

    フェラーリはモンツァで好調を発揮する傾向にあり、昨年はルクレールがイタリアGPを制し、ティフォシを熱狂させている。

    ルクレールは、FP1中にザウバーを追い抜いた際の赤旗違反で調査対象となりかけたが、スチュワードは「回避の余地はなかった」として正式調査は不要と判断した。

    フェラーリが示した初日の有望な速さが、この先の予選や決勝という本番でも再現されるのかどうかは、まだ分からない。

  • ルイス・ハミルトン F1イタリアGP初日「フェラーリでモンツァ走行は想像以上」

    ルイス・ハミルトン F1イタリアGP初日「フェラーリでモンツァ走行は想像以上」

    ルイス・ハミルトンは、ティフォシの前で初めてフェラーリのマシンをドライブした体験を「本当に信じられない」と語り、「想像していた通り、いやそれ以上だった」と明かした。

    ハミルトンはイタリアGP金曜のフリー走行1回目でトップタイムを記録し、フェラーリが1-2を飾った。しかし、フリー走行2回目は競争力を欠き、最終的に4番手に終わった。

    今週はフェラーリにとって多忙な日々が続き、週の初めにはミラノでファンの前に姿を見せるイベントにも参加していた。

    ハミルトンはフェラーリとしてモンツァを走った感想についてこう語った。

    「本当に信じられない。最高だ。ガレージを出ていくときの感覚がすごいんだ。青(メルセデス時代)の時も素晴らしかったけど、僕は赤のためにチームに加入した。木曜にミラノでティフォシと過ごした経験、そしてここで赤いマシンでガレージを出て走る体験は、想像していた通り、いやそれ以上だった。FP1はいいセッションだったけど、FP2でクルマにいくつか変更を加えたら少し悪くなった。ただいいのは、それを元に戻せるということだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1 イタリアGP

    「多くのポジティブ要素」
    ハミルトンは、前戦オランダGPでの黄旗無視による違反で科された5グリッド降格ペナルティのため、今週末は6番手以上からのスタートはできない。それでも予選に向けて必要なセッティング変更の見通しは立っていると自信を示した。

    「FP1は本当に強さを感じられた。FP2は確かにもっと苦戦したけど、FP3で苦しむよりはFP2で経験できた方がいい。今日はたくさんのポジティブなことがあったし、一晩で作業を進められる。明日はもっと良くなれることを願っているよ。マクラーレンは明らかにまだすごく速い。トップ5、トップ10の間は本当に僅差だ。厳しい戦いになるだろう。オーバーテイクは簡単じゃないし、不運にも僕にはペナルティがある。でも来年よりは今の方がまだいいだろうね」

    ハミルトンはフェラーリ加入後、まだグランプリで表彰台に上がっていない。それでもペナルティを抱えながらも今週末に前進できると楽観している。

    「言った通り、予選でどこに並んでも5グリッド後退する。それは良くないことだけど、オーバーテイクは本当に難しい。我々はトップ15の間ですごく接近していると思う。それでも僕は楽観的でいられる。前に進める可能性がまだあると感じているんだ。今日はクルマにずっと満足できたし、明日もそうであることを願っている。いや、明日もそうなるよ。今夜変更を加えて、明日は気持ちを切り替えて臨むんだから」

  • ルイス・ハミルトン F1イタリアGP会見「夢だったフェラーリで挑むのは特別」

    ルイス・ハミルトン F1イタリアGP会見「夢だったフェラーリで挑むのは特別」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、F1イタリアGPの木曜会見に出席し、ミラノで行われたファンイベントやフェラーリ加入初年度の挑戦について語った。

    ティフォシの情熱を肌で感じたルイス・ハミルトンは「他のどのチームにもない」と特別な雰囲気を強調し、初めてフェラーリのドライバーとして臨むモンツァへの期待を表明した。

    さらにルイス・ハミルトンは、前戦ザントフォールトで科されたペナルティへの不満や、今季ここまでの苦しい戦いについても言及。ニキ・ラウダとの思い出や夏休みに訪れたギリシャでの体験を交えながら、困難を乗り越えて強くなる決意を示した。

    ミラノの中心部で行われたイベントについて問われたハミルトンは「昨日はとてもユニークな体験だった」と語った。

    マラネロに到着してファクトリーに入るとフェラーリのロゴが目に入って、今でも自分をつねらなければならないくらいだ。工場の外にはいつも人がいて、これまでのキャリアでそんな光景を見たことがなかった。ミラノではファンが本当に情熱的で、強烈だったがとてもポジティブだった。彼らが与えてくれた良いエネルギーをすべて受け止めようとした」と語った。

    モンツァでフェラーリのドライバーとして表彰台に立つことを想像したかと聞かれると「考えたことはない。すでにここで何度も表彰台に立っているから、どんな感じかは知っている。だがフェラーリのドライバーとして味わう気持ちは想像を超えるはずだ。ここはどのチームのドライバーにとっても特別な場所で、パレードラップではファンがとても近くに感じられる。本当にクールだ」とハミルトンは答えた。

    パフォーマンスへの期待については「まだチームでの初年度だから、毎戦がこの車で初めての経験だ。サーキットごとにセットアップも違い、新鮮さを楽しんでいる。去年はシャルルがここで勝ったし、この車がどう機能するのか楽しみにしている。週末ごとに学びを得ているから、それを積み重ねていくだけだ」と前を向いた。

    また、ニキ・ラウダの存在について問われたハミルトンは「僕をメルセデスに誘ったのはニキではなくロスだった。でもニキとは素晴らしい関係を築いた」とコメント。

    「フェラーリ加入を決めたとき、ニキのことは考えなかった。子どもの頃にミハエルを見てフェラーリに憧れたからだ。フェラーリの表彰台での観客の反応は他にないものだった。今はフェラーリでニキを祝えることが特別で、彼の遺産は生き続けている。うまくいかないとき、彼は『やつらに地獄を見せろ』と言った。彼は本当に戦う人だった」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1 イタリアグランプリ

    一方で、前戦ザントフォールトで科されたペナルティについては「帰宅して自分にペナルティが科されたと知ったときは本当にショックだった」とハミルトンは語った。

    「報告書を見れば、僕はリフトオフしていたが基準には足りなかった。ペナルティとペナルティポイントは厳しすぎる。仕方ないが学びにはなる。予選も接戦で、Q3に進むのも難しい。5グリッド降格は痛いが、戦う理由が増えた」

    「週末を通じてのアプローチは完璧に近かった。日曜は残念だったが、普段はああいうミスはあまりしない。原因を徹底的に分析したし、集中力不足ではなかった。いくつかの要因が重なっただけだ。学んで前に進む。同じアプローチを続ければ進むべき方向はポジティブだ」

    夏休みについても触れたルイス・ハミルトンは「ギリシャは美しい。ミコノスは人が多すぎたけれど、南の島々は本当に息を呑むほど美しかった。もっと早く知っていればと思うほどだ。文化や建物も美しく、食べ物も信じられないほど美味しい。また来年も戻りたい」と笑顔で明かした。角田裕毅も同じ時期にギリシャを訪れており、偶然の“すれ違い”となった。

    シーズンの厳しさについては「これまで難しいシーズンはいくつもあった。2009年や2010年、2022年や2023年もそうだった。今年は夢だったフェラーリで走っているが、予期しないことも多かった。チームは全力で僕を迎えてくれたし、文化的な違いもあった。フレデリックも『彼を迎えることを甘く見ていた』と言った。今年は全員にとって厳しかったが、それが強さになる。これからは上り坂だし、最高の仲間たちと挑めるのが楽しみだ」とハミルトンは締めくくった。

  • フェラーリF1移籍のハミルトン トト・ヴォルフが現在の苦戦に言及

    フェラーリF1移籍のハミルトン トト・ヴォルフが現在の苦戦に言及

    2025年シーズン、ルイス・ハミルトンはメルセデスを離れフェラーリに加入したが、期待された成績改善にはつながらず苦戦が続いている。7度の世界王者にとって厳しい船出となった移籍劇について、かつての上司であるメルセデス代表トト・ヴォルフが口を開いた。

    ヴォルフは「能力を一夜で失うことはない」と強調しつつ、新しい環境に順応する難しさや、チームメイトのシャルル・ルクレールとの比較が大きな要因だと指摘。

    さらにハミルトンがフェラーリを選んだ背景や、メルセデスが抱えていた将来の決断の舞台裏についても率直に語った。

    ルイス・ハミルトンが2025年にメルセデスからフェラーリへ移籍したことは、F1パドックに大きな衝撃を与えた。期待された成績向上にはつながっていないが、この移籍によってトト・ヴォルフは「避けたい」と感じていた難しい決断を下す必要がなくなったと明かした。

    フェラーリでの初シーズンは、7度の王者が望んだ変化をもたらすことなく、苦戦と「引退すべきではないか」との声に直面している。それでもヴォルフは、ハミルトンの能力そのものを否定することを頑なに拒んでいる。

    「一晩で能力を失うことはない」とヴォルフは語る。

    「スポーツ選手はある領域での衰えを、別の領域での強みによって補うことができる。例えば、1周のスピードがやや落ちても、経験がそれを補うことができる。アロンソを見てきたが、彼は常にそうしてきた。ルイスも自信とフィードバックを与えてくれるマシンさえあれば、依然として非常に強いドライバーだと私は信じている」

    ハミルトンが自信を失っている姿は近年のF1で何度も見られてきた。メルセデス時代に導入されたグラウンドエフェクトカーへの適応に苦しみ、フェラーリ移籍後も新たな課題に直面している。

    「我々と一緒にいた時も同じ感情を抱えていた」とヴォルフは振り返る。

    「戦略に不満を感じることもあった。彼がどういう人物かを理解することが大事で、私は彼をよく知っている。時にはすぐに肩を抱く必要があったし、時には30分ほど冷静になる時間を与えれば、やがて通常に戻る。そういうものだ」

    新しい環境での苦戦
    ヴォルフは、ハミルトンが最初の苦難をメルセデスという慣れ親しんだ環境で迎えたことが、ある意味で幸運だったと考えている。

    「家族の中なら、叫んだり怒鳴ったりしても理由はみんな理解している。でも新しい環境では違う。周囲の人間をよく知らないまま、同じように叫んだり怒鳴ったりしても、そのダイナミクスは未知数になる。良い悪いの問題ではなく、未知であること自体が難しさを生む」

    それでもヴォルフは、ハミルトンのフェラーリ移籍を理解している。

    「彼がフェラーリに行った理由は今でも有効だ。彼には環境の変化が必要で、我々にも変化が必要だった。我々は競争力が十分ではなかったし、フェラーリの方が良く見えた。誰もがフェラーリで走りたいと思うし、彼は赤が好きだ。そして提示された契約内容も非常に良いものだった」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1 トト・ヴォルフ

    ルクレールとの比較とメルセデスの決断
    ヴォルフはさらに、ハミルトンがフェラーリでシャルル・ルクレールと比較されている点を指摘した。

    「彼はいま、若くて優秀なドライバーの一人と同じチームにいて、まったく異なる特性を持つマシンをドライブしている」

    メルセデス内部では、アンドレア・キミ・アントネッリの昇格を視野に入れつつも、ハミルトンの存在が判断を難しくしていた。

    「我々はリスクを取る覚悟はできていた。しかしルイス・ハミルトンに『これで終わりだ』と言うことはできない。だから彼自身が決断した。それが自然な流れであり、我々の今の軌跡だ」

    ヴォルフは最後に、もし自らがハミルトンとの関係に終止符を打たなければならなかった場合を問われ、こう打ち明けた。

    「とても難しいことだったろう。個人的にもメルセデスとしても、避けたいと心から思うシナリオだった」

  • フェラーリ F1イタリアGPで特別カラーリング 1975年ラウダ戴冠50周年を祝福

    フェラーリ F1イタリアGPで特別カラーリング 1975年ラウダ戴冠50周年を祝福

    スクーデリア・フェラーリHPは、今週末のイタリアGPにおいて特別な意味を持つ瞬間を迎える。ニキ・ラウダが伝説の312 Tで初のワールドチャンピオンを獲得してから50年。その記憶を蘇らせるべく、チームは過去と現在をつなぐ多彩な演出を用意した。ティフォシの情熱を背景に、赤い跳ね馬の歴史は再びモンツァで脈打つ。

    1975年9月7日、アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァは赤に染まった。

    クレイ・レガツォーニが優勝し、ラウダが3位でフィニッシュしたことで、フェラーリは11年ぶりにドライバーズとコンストラクターズの二冠を獲得。

    長い低迷を経て王座に返り咲いたこの日が、1970年代後半の黄金時代の幕開けとなった。広告看板をよじ登ってでも観戦しようとする観客の姿は、モンツァのティフォシの情熱を象徴する光景として今も語り継がれている。

    今回のイタリアGPでは、その歴史がSF-25に重ね合わされる。HPと共同開発した新技術のラッピングにより、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンのマシンには1975年の312 Tを想起させるデザインが施される。赤の色調は50年前のものを忠実に再現。白い縦ストライプや筆記体のドライバー名、白地に黒文字のゼッケンが往年の姿を呼び戻す。さらに、アルミを思わせるメタリックシルバーのリアウイング、ホワイトに塗られたエンジンカバー、当時のリムをモチーフにしたホイールが、観る者を過去へと誘う。

    日曜にはチーム全員が1975年をモチーフにした特別ユニフォームを着用する。盾のエンブレムはマシンにのみ残され、ユニフォームには長方形のフェラーリロゴが復活。ルクレールとハミルトンは、当時風のスーツやシューズ、そして専用デザインのヘルメットを身にまとい、ファンを半世紀前の記憶へと導く。これらはプレミアムパートナーのプーマによって製作され、レプリカ商品として一般販売も予定されている。

    スクーデリア・フェラーリ F1 イタリアグランプリ

    ティフォシの存在は、常にフェラーリに特別な力を与えてきた。2019年、ルクレールはフェラーリ初年度にモンツァを制し、2024年にはモナコとモンツァのダブル勝利を飾ってファンの心を完全に掴んだ。今年も彼が勝利を狙う一方、もう一人の主役はハミルトンだ。これまで5度のモンツァ制覇を誇る彼にとって、フェラーリの赤を纏って迎える初めての母国GPは、ラウダと歩んだキャリアを想起させる感慨深い舞台となる。すでに温かい歓迎を受けているが、日曜に彼が表彰台へと上がれば、その光景は永遠に記憶されるだろう。

    さらにティフォシを喜ばせるサプライズとして、ジャン・アレジが登場する。1991年から1995年にかけてフェラーリで走り、唯一の勝利を1995年カナダGPで挙げた彼は、今なおファンから熱い支持を受け続けている。今回モンツァでは、フェラーリF1クライアンティ部門が管理する1995年型412 T2をドライブ。このマシンはマラネロ製V12エンジンを最後に搭載したシングルシーターであり、サーキットに響く咆哮は観客を熱狂させるに違いない。

    週末には、ファンがドライバーと触れ合える機会も用意されている。水曜午後にはミラノの旗艦店で特別展示「Replica pop-in」が開催され、パラッツォ・レアーレでは「Drive to Monza by Peroni Nastro Azzurro 0.0%」イベントが開かれる。また、マラネロのフェラーリ博物館ではラウダが駆ったオリジナルの312 Tと、モンツァ仕様の特別カラーリング車が並んで展示される。刷新された展示空間に加え、週末には予選と決勝の生中継が行われ、ファンは過去と現在を同時に体験できる。

    フェラーリにとって、モンツァは単なるグランプリではない。1975年の戴冠から50年を経て、ラウダの遺産はルクレールとハミルトン、そしてティフォシとともに蘇る。歴史と未来が交錯するこの瞬間、跳ね馬の鼓動は再びイタリアの地で最高潮に達するだろう。

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  • フェラーリ F1イタリアGPで青に変身:ハミルトンとルクレール特別カラー着用

    フェラーリ F1イタリアGPで青に変身:ハミルトンとルクレール特別カラー着用

    フェラーリといえば赤。だが今週末のホームレース、F1イタリアGPではルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが赤ではなく「青」を身にまとう。もちろんこれは初めてのことではなく、歴史を振り返ればいくつもの例がある。

    フェラーリはモンツァに先立ち、ドライバーが青いユニフォームを着用した最初の写真を公開した。これは2024年マイアミGPでも見られた光景だ。

    70年にわたるフェラーリとアメリカの関係を記念し、フェラーリはかつて使用していた「アッズーロ・ラ・プラタ(明るい青)」と「アッズーロ・ディーノ(濃い青)」を復活させた。前者は1950年代にアルベルト・アスカリが着用した色であり、後者は1974年にクレイ・レガツォーニとニキ・ラウダが使用した色だ。当時はメカニックも青いツナギを着ていた。

    一風変わったフェラーリの姿はこれが初めてではない。2023年末のアメリカGPでは、ルクレールとカルロス・サインツが往年のデザインを模した赤と白のマシンに乗った。さらにモンツァ2023では、ル・マン復帰50周年を記念して黄色を取り入れた特別カラーを採用。ル・マン24時間レースでフェラーリ499Pが勝利した直後のことだった。マシンには黄色の差し色が施され、ルクレールとサインツのゼッケン番号も黄色に塗り替えられた。ドライバー用の特別スーツやヘルメット(ルクレールは黄色、サインツは黒)も用意された。

    実は2022年のモンツァでもフェラーリは黄色を取り入れていた。創業75周年を記念し、創業地モデナの色である黄色をデザインに採用したのだ。この黄色はフェラーリのエンブレムにも背景として使われている。

    歴史をさらにさかのぼると、1964年のアメリカGPとメキシコGPでフェラーリは青と白のマシンを走らせた。当時ジョン・サーティースがドライブしたフェラーリ158は赤ではなかった。理由はエンツォ・フェラーリと国際自動車連盟との対立にある。新型マシン250 LMのホモロゲーションを巡ってイタリア自動車クラブ(ACI)と衝突したエンツォは、抗議の意味を込めて赤を放棄。アメリカとメキシコではフェラーリの代理チーム「NART(ノース・アメリカン・レーシング・チーム)」が参戦し、マシンは青と白に塗られた。結果として、サーティースはメキシコGPでワールドチャンピオンを獲得したが、そのマシンも赤ではなかった。

    この騒動の背景には、1962年にさかのぼる250 GTOのホモロゲーション問題がある。100台の生産が必要とされる中、フェラーリは台数を満たせず、巧妙な手口で審査員を欺こうとしたと伝えられている。この伝説的エピソードは真偽不明ながら、フェラーリの歴史の一部として今も語り継がれている。結局、ACIは250 LMの承認を拒否。激怒したエンツォはライセンスを返上し、フェラーリは一時的に赤を捨てるに至った。

    その後、1965年に和解し、フェラーリは再び伝統の赤に戻った。こうして「赤」のイメージが確立したが、フェラーリの歴史にはこうした異色のカラーリングも確かに刻まれている。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) F1 イタリアGPルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) F1 イタリアGP

  • フェラーリF1代表 オランダGPで両者リタイアも「ポジティブな面もあった」

    フェラーリF1代表 オランダGPで両者リタイアも「ポジティブな面もあった」

    フェラーリは2025年F1オランダGPでルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがともにリタイアを喫し、無得点に終わる厳しい週末となった。

    序盤にハミルトンがターン3でスピンを喫してクラッシュし、後半にはルクレールがピットアウト直後にメルセデスのアントネッリと接触。チームは大きなポイントを逃す結果となった。

    しかしチーム代表フレデリック・バスールは、レース全体を「ポジティブな面もあった」と振り返る。金曜の不調から挽回して得られたレースペースを評価し、ルクレールがフェルスタッペンやラッセルに迫る速さを示したことを強調。次戦モンツァに向け「改善の余地は大きい」と前を向いた。

    「全体的に厳しい週末だった」とバスールはコメント。

    「金曜日は非常に悪く、そこから全員とドライバーがよく挽回して、今日はまずまずのペースを得られた。不運にもルイスはマシンのコントロールを失った。前の周と比べてほんの少し外に出てしまい、コース脇の濡れた部分に触れてクラッシュした。

    シャルルについては、キミが謝りに来た。少し楽観的すぎたと思うが、レースインシデントだと感じている。その前のシャルルは良いペースを見せていて、ラッセルやハジャー、フェルスタッペンに迫っていた。だがセーフティカーで2つ順位を失い、ラッセルを2回抜かなければならなかった」

    「いずれにしてもザントフォールトは我々に合うコースではないことは分かっていた。だが今日のペースは非常に強力で、そこはポジティブに捉えられる。ただ、もちろんゼロポイントで帰るのは良くない。来週のモンツァではもっと良い状態で臨めるはずだし、特に金曜日を大きく改善することが重要だ」

    シャルル・ルクレールは「今日はつらい。週末を通して難しく、最悪の形で終わってしまった」とコメント。

    「ただ、ペースはかなり強くて、ポジティブな転換点でもあったし、ポジションも取り戻せていた。次は僕やチームにとって特別なモンツァだ。去年と同じ状況ではないと思うが、すべてを出し尽くして、ホームのティフォシに素晴らしい週末を届けたい」

    ルイス・ハミルトンは「クルマのフィーリングは良く、ペースも励みになるものだったが、ターン3へのブレーキングでリアを失ってしまった。スナップが突然来て、外側のペイントが湿っていたこともあって、壁を避けられなかった」とコメント。

    「失望は大きいが、週末を通して得られたポジティブはたくさんあるし、チームは本当にハードワークしてくれた。チームのみんなと、ここや家で応援してくれたティフォシに謝りたい。もっと多くのポイントを持ち帰りたかった」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1で8冠挑戦「全部門に意見をぶつけている」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1で8冠挑戦「全部門に意見をぶつけている」

    ルイス・ハミルトンは、自身のF1キャリア8度目の世界タイトル獲得に向けて、「一切の妥協を許さない」姿勢でフェラーリを率いていると語った。2026年の新レギュレーション時代を目前に控え、ハミルトンはフェラーリのあらゆる部門に対して積極的に関与し、「勝負の時が迫っている」と危機感をにじませている。

    フェラーリは2007年のキミ・ライコネン以来、ドライバーズチャンピオンのタイトルから遠ざかっている。

    かつて同様に“チャンピオン経験者”としてフェラーリに加入したフェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテルもタイトル獲得には至らなかった。

    そんな中、7度の世界王者であるハミルトンは、同様の運命を辿るつもりはないと断言する。

    「ここ20年のフェラーリには素晴らしいドライバーたちがいた。キミ、フェルナンド、セブ──みんな世界王者だ。でも彼らはタイトルを獲れなかった。僕はそうはなりたくないから、徹底的にやっている」とハミルトンは語る。

    2026年の空力規定に向けた開発が今年1月から本格化している中、ハミルトンはマラネロのファクトリーに頻繁に足を運び、あらゆるレベルでのミーティングに参加している。ジョン・エルカン会長、ベネデット・ヴィーニャCEO、フレデリック・バスール代表との会談を重ねるだけでなく、シャシーやサスペンション、パワーユニットの技術責任者たちとの議論にも積極的だという。

    「2週間にわたってファクトリーに通い、毎週数日間滞在した。ジョンやベネデット、フレッドとは何度も話し合ったし、ロイック(・セラ)とも、各部門の責任者とも、2025年仕様の問題や2026年に向けた要望について意見を交わしている」

    「シーズン序盤を終えたあと、チームに向けて文書をまとめた。今回の休み中にも2つの文書を提出し、それをベースに議論した。内容は構造的な改善提案と、現在抱えている課題について。中には来年も引き継ぐべき要素もあるし、変更すべき点もある」

    「先日は2026年仕様の最初のテストを行った。30人のエンジニアが集まり、全員とブリーフィングを行った。本当に大きな取り組みなんだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    「すべての部門に意見をぶつけている」──理由は“責任感”と“時間の制約”
    ハミルトンがここまで積極的に関与する背景には、フェラーリが「まだ全力を発揮できていない」と感じていること、そして自らがチームに迎えられた意味に対する“責任”がある。

    「このチームには大きな可能性があると感じている。情熱という点では、他のどのチームにもないものがある」

    「でも、巨大な組織ゆえにすべての部門が十分に機能しているとは言えない。だからこそ、これまで成功できなかった。その現実を変えるために、僕はすべての部門に意見をぶつけている。特に意思決定を担う上層部には、妥協せず考えを伝えている」

    「同じやり方を続けていたら同じ結果になる。だからこそ、あえて変化を求めているんだ」

    文化が異なるチームにおける改革は難しい面もあるが、ハミルトンはフェラーリの姿勢を評価している。

    「マーケティングでも、スポンサーへの対応でも、エンジニアの働き方でも、さまざまな面で改善が進んでいる。まだやるべきことはたくさんあるけど、みんなとても前向きに応えてくれている」

    「僕は今、チームの中に“味方”を増やし、彼らの士気を高めようとしている」

    さらにハミルトンが焦りを感じる理由として、自身がすでに40歳であり、時間的猶予が限られているという現実もある。FIA会見の場では、隣にいたメルセデスの後継者アンドレア・キミ・アントネッリを指しながら、こう語った。

    「僕は勝つためにここにいる。そして彼に比べて僕にはもうあまり時間がない。“勝負の時”が来ているんだ」

    「でも、このチームにはそれができると本気で信じている。これから複数回タイトルを獲得できるポテンシャルがある。すでに素晴らしい歴史はあるけど、僕がいるこの期間にタイトルを獲ること──それだけが目標なんだ」

  • ボッタス フェラーリで苦戦するハミルトンに助言「適応はF1ドライバーの仕事」

    ボッタス フェラーリで苦戦するハミルトンに助言「適応はF1ドライバーの仕事」

    バルテリ・ボッタスが、ルイス・ハミルトンがスクーデリア・フェラーリで苦戦している現状についてコメントし、F1ドライバーとして「新しいマシンへの適応は当然のこと」だと語った。

    2025年にメルセデスからフェラーリへと移籍したハミルトンは、ここまでの12戦でフルレースの表彰台はなく、唯一の勝利は中国GPのスプリントレースにとどまっている。ドライバーズランキングでは現在6位に位置し、SF-25の挙動やパフォーマンス特性について、メディアを通じて批判的なコメントも残してきた。

    そんなハミルトンの状況について、かつてメルセデスで5年間チームメイトとして過ごしたボッタスが、ポッドキャスト『Red Flags』で自身の見解を語った。

    「適応できなければいけない」
    「もちろん、新しいことを学んだり、慣れたりする必要はある」とボッタスは前置きしたうえで、こう続けた。

    「特にチームメイトがすでにすべてに慣れている場合、最初は彼がアドバンテージを持つことになる。でも、レースドライバーというのは常に適応力が求められる存在だ」

    「F1ではほぼ毎年、新しいマシンになる。パワーユニットも変化するし、常に何かしらに慣れなきゃいけない。そういう意味では、F1で“常に学ぶ”という姿勢はごく普通のことだよ」

    「ハミルトンが今どんな状況にいるのかはよく分かるし、僕自身はアルファロメオに移籍したとき、割とスムーズに順応できた。でもそのときはレギュレーションの大きな変更があったから、そもそもすべてが新しくなっていたっていう背景もある」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    「違いはあるが、謎ではない」
    またボッタスは、メルセデスとフェラーリのパワーユニットやシステムの違いについても言及し、ハミルトンが直面しているであろう技術的ギャップについて次のように説明した。

    「ドライバビリティ、特に低回転域でのパワーの出方は違うね。どっちがいいかは一概に言えないけど」

    「セッティングやエネルギー回生・デプロイの方法にも違いがある。チームごとに名称も違うし、それをまず覚えなきゃいけない。ブレーキングの感覚にも若干の違いが出る場合がある」

    「ただ、それも別にロケットサイエンスじゃない。やれば分かることだよ」

    また、ブレーキメーカーの違いにも触れ、メルセデスはCarbon Industries(CI)製を使用し、フェラーリおよびそのカスタマーチーム(ボッタスが所属したザウバーなど)はBrembo製を使用している点についても、「自分にはほとんど違いがなかった」と語った。

    「ブレーキのウォームアップに少し差がある程度。あるブランドのほうが立ち上がりが早いけど、挙動自体は大差なかったよ」

    バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトン

    「フェラーリのプレッシャーはあるが、順応は避けられない」
    ハミルトンは今季、初めてフェラーリのドライバーとしてフルシーズンに挑んでおり、その難しさや周囲からの注目度も他チームとは一線を画している。

    だがボッタスは、F1という競技において「順応の過程」は誰にとっても避けられないものであり、ハミルトンの経験やスキルをもってすれば、乗り越えられるはずだと示唆した。

    「チームが変われば、マシンもシステムも変わる。そのなかでどうやって自分のベストを引き出すか。それがF1ドライバーの宿命だと思う」

  • フェラーリF1 フレデリック・バスール続投へ 2026年も現体制維持の方針

    フェラーリF1 フレデリック・バスール続投へ 2026年も現体制維持の方針

    スクーデリア・フェラーリのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、2026年シーズンに向けて少なくとも1年の契約延長が提示される見通しだという。伊『Autosprint』誌が報じた。

    これまでフェラーリ内部では、マクラーレンやザウバーのような構造であるチーム代表の上にCEOを置く体制への変更が検討されているという噂もあったが、同誌によれば、チーム首脳陣はバスールの続投を正式に支持する決断を下したという。

    バスールは2025年にルイス・ハミルトンの電撃加入を実現させたことで注目を集めたが、その一方でコース上での成果は期待を下回っており、プレッシャーは高まっていた。

    元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、ハミルトン加入により生まれた過度な期待が逆効果になっていると指摘する。

    スクーデリア・フェラーリルイス・ハミルトンとフレデリック・バスール。コース外では大きな存在感を持つハミルトンだが、フェラーリでの挑戦は簡単ではない。

    「ルイス・ハミルトンは、F1で唯一チームの存在を超えるカリスマ性を持つドライバーだ」とシュタイナーは『Business of Sport』ポッドキャストで語った。

    「スポーツ外でも偉大な存在であり、それがフェラーリに加わると“どっちが大きいのか”という衝突すら生まれてしまう」

    「7度の世界王者がフェラーリに加入するという物語は素晴らしかったが、我々はおそらく期待を高く持ちすぎた。今、結果が出ていないことで落胆が広がっている」

    「自分がフェラーリの立場だったら、彼を雇わなかったと思う。あくまで個人的な意見だが、フェラーリには彼は必要なかったと考えている」

    それでもフェラーリは競争力向上を目指し、今週末のベルギーGP(スパ)で2つの重要なアップデートを投入する。新たなリアサスペンションのレイアウトと軽量リアウイングだ。

    新サスペンションは、技術部門を率いるロイック・セラの下での初の大型開発で、先週ムジェロで行われたフィルミングデーにて、シャルル・ルクレールを含む両ドライバーが試用済み。1周あたり約0.1秒のパフォーマンス向上が見込まれている。

    軽量リアウイングについては、スパに続いてモンツァでも使用される可能性があると『Eurosport Italia』が伝えている。