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  • ピレリ:F1日本GP 予選レポート

    ピレリ:F1日本GP 予選レポート

    ピレリが、F1日本GPの予選を振り返った。

    F1日本GPの予選結果は、メルセデスのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンによる、今シーズン8回目のフロントロー独占となった。この両ドライバーのみがQ2でミディアムタイヤによる1回のランでQ3進出に成功した。

    今週末用として選択されているのは、ミディアムタイヤとハードタイヤ。ロズベルグとハミルトンのみが、トップ10ドライバー中で決勝用に新品のミディアムタイヤを1セット持っていることになる。

    昨日からの温暖なコンディションは今日も続き、予選開始時の気温は27℃、路面温度は38℃だった。メルセデス、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルの両ドライバーとフェラーリのフェルナンド・アロンソは、ハードタイヤのみでQ1を通過した。

    Q2以降、全ドライバーがミディアムタイヤのみを使用した。路面の改善によって両コンパウンド間の性能差は縮小し、現時点では、ミディアムがハードよりもラップあたり0.5秒速くなっている。

    決勝でのメインタイヤとなることが予測されているミディアムタイヤは、熱によるデグラデーションが大きいため、ドライバーたちは、可能な限り多くの新品タイヤを温存しようとした。Q2では、メルセデスの両ドライバーのみが1回のランでQ3へ進出し、1セットの新品ミディアムタイヤを温存することに成功した。Q3では、他チームのドライバー同様にメルセデスの両ドライバーも2回のランを行った。ロズベルグは、2回目のランでポールタイムを記録。路面の改善はその後も進んだが、ロズベルグのタイムを破るドライバーは現れなかった。

    3番グリッドを獲得したウィリアムズのバルテリ・ボッタスは、ハミルトンを除きポールタイムから1秒以内のタイムを記録した唯一人のドライバーとなった。午前中の最終フリー走行においても、ロズベルグがミディアムタイヤで最速タイムを記録していた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「昨日にひきつづき今日も大きな驚きはありませんでした。予想通り、両コンパウンド間の性能差はわずかに縮小していますが、やはりミディアムタイヤが決勝でのメインタイヤとなるでしょう。もちろん、これは雨が降らなかった場合のことです。台風が接近し、雨が降る可能性が非常に高くなっていますので、明日は全く異なった展開となるかもしれません。どのようなレースになるのか興味深いところです」

  • ピレリ:F1日本GP 金曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1日本GP 金曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1日本GPの金曜フリー走行を振り返った。

    フリー走行は、気温は29℃、路面温度は41℃に達するヨーロッパの夏のような暑さだったが、明日以降は台風の接近による大雨の可能性があり、既にFP2の終了時には、路面上には雨による水滴がみられた。今週末の鈴鹿の天候は、対照的な様相を呈する機会が多くなる可能性がある。

    このような天候状態では、フリー走行で得られたデータが必ずしも予選や決勝で活かされないため、タイヤ戦略が大きく影響を受けることになる。日本GP用として選択されているタイヤは、P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤ。FP1では、通常通り、全ドライバーが硬い方のコンパウンドのみを使用した。午後のFP2では、予選と決勝のシミュレーションのために、両コンパウンドを使用した多様な燃料搭載量によるロングランが見られた。これにより、各チームは、予想されるタイヤの摩耗とデグラデーションを計算することが可能になる。

    本日の最速タイムは、現在ドライバーズ選手権トップに立つメルセデスのルイス・ハミルトンがFP2で記録した1分35秒078。ハミルトンは、新品のミディアムタイヤによる2回目のフライングラップで、このタイムを記録した。現時点で、両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり0.8〜1.0秒となっているが、明日以降、トラックへのラバーインとともに、この差は縮小する可能性がある。

    今日はF1とピレリに新たな歴史が刻まれた。オランダ人ドライバー、マックス・フェルスタッペンがP Zeroタイヤを使用したグランプリ週末最年少デビュー(17才3日)を果たした。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「初日の走行を終え、我々にとって大きな驚きはありませんでしたが、気がかりなのは天候です。タイヤの使用方法が天候状態に大きく左右されることは明らかです。鈴鹿は、コーナリング、加速、減速が絶え間なく連続し、ラップ中でひと息つける場所が存在しない、シーズン中でタイヤに最も厳しいサーキットのひとつです。この厳しさの中にあっても、摩耗とデグラデーションは我々の想定に沿ったものであり、通常のコンディション下の決勝では2〜3回のピットストップが主流になると予測しています。グレイニングも無視できるほど抑制されていました。ひとつ確かなことは、今週末が盛りだくさんになりそうだということです」

  • ピレリ:F1日本GPプレビュー (鈴鹿サーキット)

    ピレリ:F1日本GPプレビュー (鈴鹿サーキット)

    ピレリが、2014年 第15戦 F1日本GPが開催される鈴鹿サーキットをタイヤメーカーの観点から解説した。

    F1の長いシーズンも終盤戦に突入し、各チームは雄大な日本の鈴鹿サーキットへと向かう。鈴鹿用として、モンツァと同じく、タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせのP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムが選択されている。

    モンツァと鈴鹿の特性は大きく異なり、鈴鹿は、よりスパに近い特性を持っている。しかし、鈴鹿用のタイヤ選択は、スパでのミディアムとソフトよりも一段階硬い組み合わせのハードとミディアムとなった。とは言え、鈴鹿のノンストップの厳しさがあるため、タイヤライフがスパよりも楽になるわけではない。また、比較的粗い路面が、タイヤの摩耗とデグラデーションレベルを高める。現時点では、涼しいコンディションになる予報が出ている。過去には、激しい雨の中のレースとなったこともあった。

    鈴鹿は、高い横方向の荷重と、縦方向の厳しさがシーズン中で最も低い部類に入るという特徴的なコース。130Rとして知られるターン15は、300km/hを超えるスピードで通過するアクセル全開のコーナー。ここでは、タイヤに継続的な荷重がかかり、タイヤおよびドライバーに大きなGフォースを課す。鈴鹿では、左フロントタイヤが最も酷使される。

    鈴鹿のアスファルトは非常に粗いが、レース週末には大きな路面の改善が見られる。最適なレーシングラインを維持するためには適正なセットアップが不可欠となる。特にトラックがほぼグリーンな状態のレース週末の序盤には、グレイニングのリスクが存在する。

    昨年の勝利戦略は2ストップで、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがミディアムでスタートし、14周目にハードへ、37周目にハードへ交換してフィニッシュした。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「日本は、我々にとってだけではなく、Formula One全体にとってシーズンのハイライトのひとつです。日本のファンは、比類ないFormula Oneへの情熱と知見を有する素晴らしい人々です。鈴鹿は、真のドライバーズサーキットであるゆえに、シーズン中でも屈指の大きな横方向の荷重を課す、タイヤにとって非常にチャレンジングなサーキットです。したがって、タイヤマネージメントが重要な要素となる2〜3ストップのレースとなると見ていますが、フリー走行後に、より明確なイメージが得られると思います。鈴鹿では、複数の力がタイヤに同時に作用します。また、トルクが増大しダウンフォースが減少した今シーズンのマシンは、メカニカルグリップへの依存度が大きくなっています。鈴鹿で性能を発揮できるタイヤは、世界中のどこでも通用すると思います」

    ジャン・アレジ (ピレリ・コンサルタント)
    「ドライバーの観点から、鈴鹿は素晴らしいの一言に尽きるサーキットです。鈴鹿は、各所がそれぞれ特徴を持つ、非常にテクニカルなサーキットです。130Rはシーズン中で最も厳しいコーナーのひとつであり、安定したマシンと適正なセットアップが求められます。S字も非常に厳しいところで、ここではたった1回でもミスをすると全体が台無しになり、タイムを大きく失ってしまいます。鈴鹿でのウェットレースも数多く経験しました。ウェットコンディションでは、視界が非常に悪くなります。また、鈴鹿では週末を通して大幅な路面の改善が見られます。レース週末の序盤は粗く‘グリーン’なトラックが、週末を通してどのように変化し、どのようにタイヤに影響を及ぼすのか、ドライバーは注意を払う必要があります」

  • ピレリ、ケータハムへの今シーズンのタイヤ供給を確約

    ピレリ、ケータハムへの今シーズンのタイヤ供給を確約

    ケータハムとピレリは、ケータハムがピレリへのタイヤ代金の支払いが滞っていることでF1日本GPでタイヤの供給を受けられないとの報道を揃って否定した。

    De Telegraaf は、ピレリがケータハムに対し、F1日本GPでタイヤ供給を受けたければ、滞っているタイヤ代金を至急支払うよう“非公式”に警告したと報じていた。

    しかし、ケータハムのチーム代表マンフレディ・ラベットは「(報道は)馬鹿げている」と Omnicorse にコメント。

    「鈴鹿では普段通りにタイヤの供給を受ける」

    ピレリのF1広報責任者ロベルト・ボッカフォリも「ケータハムには今シーズンの終わりまでタイヤの供給が続けられるだろう。問題は何もない」と述べた。

  • ピレリ:F1シンガポールGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1シンガポールGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1シンガポールGPの決勝レースを振り返った。

    メルセデスのルイス・ハミルトンが、3ストップ戦略を最大限に活用し、シンガポールグランプリを制してドライバーズ選手権の首位に立った。ハミルトンは、スタートからの3スティントをP Zeroレッド・スーパーソフトで走行し、最終スティントをP Zeroイエロー・ソフトで走行してフィニッシュした。レースは、タイムリミットの2時間に達し、予定された61周より短いものとなった。

    ルイス・ハミルトンは、4番グリッドからスタートして2ストップ戦略を採ったレッドブルの現世界王者セバスチャン・ベッテルの猛追を受けた。ベッテルは、スタートからの2スティントをスーパーソフトで走行し、燃料が最も軽くなる最終スティントをソフトで走行してフィニッシュした。チームメイトのダニエル・リカルドも同じ戦略を採り、フェラーリのフェルナンド・アロンソを抑えて3位を獲得した。

    セバスチャン・ベッテルは、2ストップ戦略によって一時はレース終盤にトップを走行し、タイヤ戦略が決定的な違いを生むことを見事に示した。両コンパウンド間にラップあたり約2秒のタイム差が存在したため、全ドライバーが速いスーパーソフトを装着してスタートした。各ドライバーによるその後のタイヤの使用方法は、戦略の鍵となり、その重要性を示した。

    レース中盤に発生した2台のマシンの接触によって、シンガポールのセーフティーカー導入率100%の記録は維持された。アロンソとマクラーレンのジェンソン・バトンは、7周のセーフティーカー導入周回を活用してピットインし、ソフトタイヤへ交換した。レッドブルおよびウィリアムズの両ドライバーは、セーフティーカー導入前にソフトタイヤへ交換するピットストップを行っていたため、レース前半で両コンパウンドの使用義務を消化していたことになる。

    セーフティーカーがコースを離れた後、ハミルトンは、ピットストップ後にトップで戻るために約25秒差までリードを広げる必要があった。しかし、ハミルトンは、52周目の最終ピットストップ後2位でコースへ戻り、ペースアドバンテージを活かしてベッテルからトップの座を奪った。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今回も、多様な戦略が重要な役割を演じ、緊迫したエキサイティングなレースとなりました。グランプリ終盤、ハミルトンはベッテルよりもフレッシュなタイヤでベッテルを追うことになったため、優勝するためにはオーバーテイクするしかありませんでした。その前の状況においては、セーフティーカー導入周回終了後、ハミルトンはソフトタイヤへ交換してトップでコースへ戻るために、速いスーパーソフトで決定的となる30秒前後の差をベッテルにつける必要がありました。過去にも見られたように、多様な戦略が展開されたにも関わらず非常に接戦となったレースでした」

    関連:F1シンガポールGP 結果:ルイス・ハミルトンが優勝で首位奪還

  • ピレリ:F1シンガポールGP 予選レポート

    ピレリ:F1シンガポールGP 予選レポート

    ピレリが、F1シンガポールGPの予選を振り返った。

    ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのシンガポール予選ワンツーにより、メルセデスは今シーズン7回目のフロントロー独占を達成した。明日の決勝ではタイヤ戦略が極めて重要。P Zeroレッド・スーパーソフトを使用してポールポジションを獲得したハミルトンのタイムは、チームメイトのロズベルグをわずか0.007秒差で抑えるもので、今シーズン最も僅差の予選結果だった。

    気温28℃、路面温度34℃のコンディションの下で開始されたQ1では、大半のドライバーがソフトとスーパーソフトの両タイヤを使用した。通常の予選では、上位勢は硬い方のコンパウンドのみを使用してQ1を通過するが、今回は全ドライバーがスーパーソフトでQ1のタイムを残すという異例の予選となった。

    両コンパウンド間には2秒を超える大きなタイム差があったため、上位勢にとってもQ1からスーパーソフトを使用せざるを得ない状況となり、その後のセッションの戦略にも影響が及んだ。Q3に進出したトップ10ドライバーにとっての理想的な展開は、ポールを狙う2回のランを行うためにQ3で2セットの新品スーパーソフトタイヤを使用することだった。したがって、ハミルトン、リカルド、フェラーリの両ドライバーを含む多くのドライバーが、Q3へのタイヤ温存のために、Q2でのスーパーソフトを使用したランを1回のみとすることを決断した。今シーズンのレギュレーションにより、Q3に進出したトップ10ドライバーには、Q3で使用できる軟らかい方のコンパウンドが1セット追加供給される。Q3では全ドライバーが2回のランを行い、2回目のランで新品スーパーソフトを使用した。

    シンガポールは、合計23のコーナーが存在するシーズン中で最もターンの多いサーキット。シンガポールで典型的な低速コーナー出口からのトラクションがパフォーマンスを大きく左右するため、コーナー数が多いサーキット特性が、今週末用に選択されているピレリのソフトとスーパーソフト間のタイム差を一層拡大させることになった。したがって、オーバーテイクは非常に難しいこともあり、上位グリッドポジションを獲得することが不可欠となる。この両コンパウンド間のタイム差によって、決勝はアクション満載の展開となるだろう。

    主にマシンをレースペースで調整することに費やされた午前中の最終フリー走行では、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最速タイムを記録した。わずか3名のシンガポールグランプリ優勝ドライバーの中の一人であるアロンソは、スーパーソフトを使用して1分47秒299を記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今シーズンで最も接戦の予選でした。その一因は、昨日のフリー走行時よりも若干縮まっているものの両コンパウンド間に存在する2秒のタイム差です。このタイム差により、予選の開始直後から戦略的要素が明確となり、全ドライバーがQ1からスーパーソフトを使用せざるを得なくなりました。多くのドライバーによるポールポジションを争うバトルは非常にエキサイティングで、これがまさにFormula Oneの醍醐味です。3ストップが最速戦略と予測していますが、両コンパウンド間の差が若干縮まってきていますので、適正なペースマネージメントもしくは適正なタイミングでのセーフティーカー導入によって、2ストップも可能になると思います」

    関連:F1シンガポールGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • ピレリ:F1シンガポールGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1シンガポールGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1シンガポールGPの金曜フリー走行を振り返った。

    23のコーナーが存在するシンガポールは、シーズン中で最もツイスティなトラックであり、決勝もこのトラック同様に紆余曲折な展開が予想される。

    夜間に行われるグランプリとはいえ、本日行われたフリー走行セッションでも見られたように、気温や特に湿度は非常に高くなる。ランオフエリアが限定されていることもあり、シンガポールはシーズン中で最も予測不可能なレースのひとつとなっている。

    セーフティーカー導入にも依るが、3ストップが主流となる可能性が高い。今週末用に選択されているP Zeroレッド・スーパーソフトとP Zeroイエロー・ソフト間の性能差は、これまでのところ、ラップあたり約2.5秒。このギャップは、ペースマネージメントと、トラックがラバーインしてクリーンな状態になるにつれて若干縮まるだろう。午前中の走行前に短いレインシャワーがあった今日の路面は、サポートイベントによるデブリが残っている状態だった。

    コンパウンド間のタイム差により、スーパーソフトが予選でのメインタイヤとなることは明らかで、これがレース戦略全体にも影響する。シンガポールGPは平均速度が遅いことや頻繁に中断が入ることから、過去にはレースの制限時間である2時間に達したこともあった。そのようなことから、各チームはピットストップのタイミングで少しでもアドバンテージを得ようとするため戦略が極めて重要になりる。

    本日の最速タイムは、メルセデスのルイス・ハミルトンが、FP2でスーパーソフトを使用して記録した1分47秒490だった。FP1で最速タイムを記録したフェラーリのフェルナンド・アロンソは、FP2でハミルトンにわずか0.1秒程度及ばなかった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「両コンパウンド間の性能差が予測よりも若干大きくなっていますが、シンガポールのトラック特性とコンディションによって、このギャップが明日以降も大きく変化することはないでしょう。セーフティーカー導入率が高いことと、スーパーソフトのスピードのアドバンテージによって、予選開始直後から戦略は重要な要素になります。戦略は柔軟である必要があり、我々は3ストップを予測しています。ソフトとスーパーソフトのデグラデーションレベルに大きな差は無く、ここシンガポールでの最大の課題は、やはり熱によるデグラデーションだと思います。最適なレース戦略を見極めるためには明日のデータも分析しなければなりませんが、タイヤマネージメントが重要な役割を演じることは明らかです」

    関連:
    ・F1シンガポールGP フリー走行2回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム
    ・F1シンガポールGP フリー走行1回目:フェルナンド・アロンソがトップタイム

  • ピレリ:F1シンガポールGP プレビュー

    ピレリ:F1シンガポールGP プレビュー

    ピレリが、2014年 第14戦 F1シンガポールGPが開催されるマリーナ・ベイ市街地コースをタイヤメーカーの観点から解説した。

    ピレリのF1タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせのコンパウンドが使用されたモンツァの後、F1はシンガポールへ向かう。

    シンガポール用つぃて、レンジ中で最も軟らかい組み合わせであるP Zero イエロー・ソフトとP Zero レッド・スーパーソフトが選択されている。

    シンガポールは市街地サーキットだが、非常に例外的。決勝が夜間に行われるため、路面状況と温度の変化が、通用のグランプリ週末とは異なるものになる。しかしながら、都心に位置するトラック特性と全体的に高い気温のため、ドライバーにとってはシーズン中で最も肉体的に厳しいトラックのひとつとなっている。トラクションとブレーキングが、マリーナ・ベイ・サーキットの鍵となる要素。さらに、バンピーなトラック路面が一貫したトラクションの確保を難しくする。また、ドライバーのミスを誘発し、タイヤにとっての障害となる、公道にはつきものの白線やマンホールの蓋などが存在する。シンガポールには、F1カレンダー中で最も多くのコーナーが存在するため、タイヤは一層酷使されることになる。

    タイヤから見たサーキット
    シンガポールは、トラクションとブレーキングに尽きる。特に、全ての低速コーナー出口でリアタイアが酷使される。縦方向および横方向の負荷に対応しなければならないため、特に左リアタイヤに負荷がかかる。サーキットに使用される公道がバンピーな路面のため、トラクションはさらに損なわれることになる。

    スーパーソフトは作動温度領域が低く、広範囲の低い温度条件化でも最適な性能を発揮できるコンパウンド。ソフトタイヤは、対照的に作動温度領域が高く、高温のコンディションに適したコンパウンド。シンガポールでの気温は通常30〜35℃で、これまでウェットレースは行われたことがない。

    シンガポールの路面は、他の大半の市街地サーキットよりも新しいものだが、非常設サーキットの特性として、他のトラックよりもアスファルトのラバーインに時間を要するため、路面の改善の進みが遅くなる。夕方のレインシャワーも珍しくなく、路面上に乗ったラバーを洗い流してしまう。

    昨年の勝利戦略は2ストップで、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがスーパーソフトでスタートし、17周目にミディアムへ、44周目にスーパーソフトへ交換してフィニッシュした。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「シーズン中でも屈指の見応えあるレースが展開されるシンガポールを訪れることをいつも楽しみにしています。鮮やかな市街地でのナイトレースは、F1が最高峰であることを示す素晴らしい雰囲気を醸し出します。ナイトレース独特の特性がタイヤに明らかな影響を及ぼしますので、市街地サーキットにおいて不可欠な要素である迅速なウォームアップと高いレベルのメカニカルグリップを提供するために、タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせのタイヤを選択しました。今年の組み合わせは、ミディアムとスーパーソフトを選択した昨年よりも軟らかいものになっていますので、性能nアドバンテージをフル活用する各チームの興味深いタイヤ戦略が見られるでしょう。伝統的にセーフティカーが導入されることが多いため、あらゆる戦略は、セーフティカー導入に適応できるように柔軟でなければなりません。チャンピオンシップが接戦の様相を呈していますので、エキサイティングで予測不可能なレースが見られると思います」

    ジャン・アレジ (ピレリ・コンサルタンル)
    「私自身、シンガポールでのレース経験はありませんが、ランオフエリアが少なく、単純なミスが決定的なダメージに繋がるという点で、モナコに少し似ているという印象を持っています。また、シンガポールは気温と湿度が高く、加えてナイトレースのためにヨーロッパラウンドと同じ時間帯のレースになりますので、ドライバーにとって、いかに肉体的に厳しいレースであるのかが容易に想像できます。テクニカルな観点で最も重要なことは、ベストなトラクションが引き出せるようにマシンをセットアップすることです。したがって、リタタイヤのケアが重要になります。さもなければ、コーナー出口でのタイムロスが大きくなります(シンガポールでは、ほぼ全てが低速コーナーです)。注意を怠れば、レースを台無しにしてしまう可能性があるでしょう」

  • ピレリ:F1イタリアGP 予選レポート

    ピレリ:F1イタリアGP 予選レポート

    ピレリが、F1イタリアGPの予選を振り返った。

    メルセデスのルイス・ハミルトンが、ミディアムタイヤを使用して1分24秒109を記録し、モンツァでポールポジションを獲得した。今週末用として、ミディアムタイヤとハードタイヤが選択されている。2番グリッドはチームメイトのニコ・ロズベルグが獲得し、今シーズン6回目のメルセデスによるフロントロー独占となった。ハミルトンのポールは今シーズン5回目。

    摩耗とデグラデーションは低く、ミディアムタイヤがハードタイヤよりもラップあたり0.5秒以上速いスピードを示していたため、予選セッションの開始からタイヤ戦略は明確なものとなり、ドライバーたちは、明日の決勝用にできるだけ多くの新品ミディアムタイヤを温存しようとした。

    その結果、上位勢はハードタイヤのみでのQ1突破を試みた。トロ・ロッソ、フォース・インディア、ザウバーは、Q2進出のためにミディアムタイヤを使用したが、他のQ2進出チームは、Q1でハードコンパウンドのみを使用した。

    レギュレーションによって、Q3に進出したドライバーは、Q2で自己ベストタイムを記録したタイヤを決勝スタート時に装着することが規定されているため、Q2以降は、進出した全ドライバーがミディアムタイヤを使用した。したがって、ドライバーたちは、Q3に進出するためのベストタイムに挑む一方、Q2で使用する2セット目のタイヤへの特別なケアを行う必要があった。

    通常通り、Q3に進出したドライバーたちは、最適な路面温度と、より多くのラバーが乗ったトラックのアドバンテージを得るため、できるだけ遅いタイミングでタイム計測を行うことを試みた。ミディアムタイヤのデグラデーションが低かったため、複数回のフライングラップが可能な状況だった。しかし、2012年のイタリアグランプリでポール・トゥー・ウィンを果たしたルイス・ハミルトンは、1回目のランで自己ベストタイムを記録した。

    午前中に行われた最終フリー走行でも、ルイス・ハミルトンがフェラーリのフェルナンド・アロンソを抑えて最速タイムを記録。両ドライバーともにP Zeroホワイト・ミディアムコンパウンドを使用していた。

    ポール・ヘンベリーのコメント (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「明日は、我々のホームグランプリでのエキサイティングなスプリントレースが楽しみです。モンツァが“スピードの殿堂”という名声を博している通り、決勝は、理論的には1時間20分以内に終了します。予選中、350km/hを超えるトップスピードが見られました。したがって、タイヤ構造には最も厳しくなります。路面は全く粗くなく、両コンパウンドの摩耗とデグラデーションは非常に低くなりそうですので、1ストップの決勝になると予測しています。タイヤの観点からは、概ねシンプルなレースになると思います。レース戦略においては、ピットストップのタイミングが重要な要素になります。ドライバーたちは、ミディアムタイヤで可能な限り多くのラップを走行すると見ていますが、スティントの長さは路面温度に反比例して影響を受けます」

    関連:F1イタリアGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • ピレリ:F1イタリアGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1イタリアGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1イタリアGPの金曜フリー走行を振り返った。

    モンツァの特徴は、シーズン中で最速のトップスピードと最も低いダウンフォースセットアップ。このような厳しい環境においても、ピレリのホームレースとなる日曜日の決勝では、1回のみのピットストップが予想される。

    2回のフリー走行セッションを通じた両コンパウンドの摩耗とデグラデーションのレベルは低く、日が進むにつれて、より多くのラバーがトラック上に乗るため、このレベルはさらに低くなると予測される。FP2での気温は28℃、路面温度は40℃に達し、予想よりも若干高くなった。予選および決勝でも同様のコンディションとなると思われる。

    大半のドライバーの走行データによると、両コンパウンド間の性能差はラップあたり約0.6秒ということで、決勝のみならず予選においても多彩な戦略が展開されるだろう。例えば、予選でハードタイヤを使用し、ミディアムタイヤを決勝に温存する戦略も採り得る。

    イタリアGP用として、ピレリのタイヤレンジ中で最も耐久性の高い2つのコンパウンドであるハードとミディアムが選択されている。タイヤがピーク性能を発揮するラップ数を明確にすることが、フリー走行における各チームの作業のひとつであり、予選にとって重要な情報となる。例を挙げると、ミディアムタイヤは、ピーク性能を2周提供できそう。通常通り、各チームは、決勝における各局面でのタイヤ性能に関するデータを収集するために、多様な燃料搭載量で両コンパウンドを使用したレースシミュレーションを行った。この情報は、ピットストップのタイミングを決定するレース戦略を構築する際に活用される。

    メルセデスが両フリー走行セッションでトップとなった。午前中のFP1ではルイス・ハミルトンがハードタイヤで、午後のFP2ではニコ・ロズベルグがミディアムタイヤで、それぞれ最速タイムを記録した。ロズベルグのFP2でのベンチマークタイムは、1分26秒225だった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「モンツァでの両コンパウンド間の性能差は現時点で0.6秒ほどですが、明日以降のレース週末も大きな変化は無いと見ています。両コンパウンドともに非常に耐久性があり、デグラデーションも大変低くなっています。したがって、昨年同様、日曜日の決勝では1ストップが主流になると予測しています。ドライバーたちは、ミディアムもしくはハードで予選を戦うことができますが、ミディアムコンパウンドが決勝でのメインタイヤとなるでしょう。例年通り、世界で最も情熱的で熱狂的なサポーターであるイタリアのファンの素晴らしい歓迎を受け、とても嬉しく感じています」