タグ: ピレリ

  • ピレリ、ウェットタイヤテストへのF1チームの協力を求む

    ピレリ、ウェットタイヤテストへのF1チームの協力を求む

    ピレリは、ジュール・ビアンキの事故調査委員会からの提案をフォローするために、F1チームに特別なウェットタイヤテストをサポートするよう求めている。

    ジュール・ビアンキのF1日本GPでの事故の教訓のひとつとして、ピレリが可能な限りベストなレインタイヤを届けるためにより多くのサポートを得なければならないことが浮き彫りになった。

    事故調査委員会は、ウェット走行だけに特化した年次テストを提案している。

    ピレリは、ウェットタイヤに関するドライバーからの批判に直面したが、テスト制限によってやれることは行き詰っている。

    F1のスポーティングレギュレーションでは、プレシーズンテストの1日をウェット作業に当てるよう規定されており、FIAは適切なテストについて議論しているが、まだ問題解決についての大きな進展はない。

    ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、ピレリにはウェットタイヤテストを実施する用意はあるが、F1チームのサポートが不足していると述べた。

    「レギュレーションに記されているが、ヘレスのウォータータンクは必ずしも我々が意図しているものではない」とポール・ヘンベリーは、昨年トラックに給水したトラクターの使用について説明。

    「我々はポール・リカールもしくはフィオラノに行くのが理想的だと考えていた」

    「センシティブな作業ができるだけでなく、他の議論を広げられる唯一のトラックだ。同時に我々はより大きな絵に目を向ける必要がある」

    「我々は各シーズンのスタートで適切なウェットセッションを実施することが全員にとって有益だと感じている」

    「チームは本当に早い時期からクロスオーバーポイントに取り組むことができるし、ドライバーはクルマの変更によってにパフォーマンスにどのような影響があるか、また我々が変更を施した場合にそれらの変化にどう影響するかについて慣れることができる

    テストを実現するために議論は進展しているかと質問されたポール・ヘンベリーは「現時点であまりその兆候はない。我々はそれをすることに満足だが、正しい方向で行われなければならない

  • ピレリ、2015年F1マシンの大幅な速度向上を予測

    ピレリ、2015年F1マシンの大幅な速度向上を予測

    F1タイヤサプライヤーのピレリは、現レギュレーションの下で初めて冬季開発が行われる2015年には全チームが大幅にパフォーマンスを上昇させると予測している。

    新しいV6ターボエンジンの導入と空力レギュレーションの改正により、2014年のスタート時は各チームのペースが前年より遅れていたが、シーズン終盤に向けていくつかのサーキットではマシンがスピードを取り戻していた。

    ピレリは、F1チームらが冬の間にさらに大きな進歩を果たす前提で2015年のタイヤを開発。各チームがシャシーや空力のみならず、パワーユニットのアップグレードからも恩恵を得ると考えている。

    「例え、全ての場所で2014年と同じコンパウド選択をしたとしても、2014年にはコンサバティブだったものが次第にアグレッシブになっていくだろう。なぜなら、2015年のペース進化はとてもドラマティックなものになりそうだからだ」とピレリのモータースポーツダイレクターであるポール・ヘンベリーは述べた。

    「我々はシーズン終盤にかけて大きな進展を目にしている。それは彼らが望むような方法でパワートレインに近づけないままでのことだった。パフォーマンス面では再び大きな飛躍を予測することができる。ラップあたり1〜2秒スピード改善の話をするとすれば、それはタイヤの使い方によって激しく変わってくる。その点を警戒し、見守る必要がある」

    ポール・ヘンベリーは、F1の新レギュレーションが2014年に興味深いレースを作り出したと考えている。

    「2014年のレースは概してとても良かった。多くのバトルやチーム内バトルがあり、かなり面白かった。近年はチームメイトが競り合う様子を目にすることが少なく、多くのチームに支配的な要素が見られる傾向があったが、そういうものはあまりなく、チームメイト間の強烈なバトルが多かった」

    「メルセデスの支配を別にすれば、その後ろのグループは大接戦だったし、レースは素晴らしかった。シーズン初めには、信頼性の問題でそのようなエキサイティングなものにはならないかもしれないと考えていたことを思えば、大幅なレギュレーション変更があったにもかかわらず、それほどドラマティックな問題を抱えなかったチームやエンジンメーカーはよくやったと言わざるをえない」

  • ピレリ:F1アブダビテスト レポート

    ピレリ:F1アブダビテスト レポート

    最終戦のアブダビグランプリ直後に行われた今シーズン最後のインシーズンテストで、ピレリの2015年型タイヤがデビューした。今回のテストではタイヤ専用テストは実施されず、各チームは独自のプログラムに専念した。

    2014年シーズンを通して、各チームにはテスト用に135セットのタイヤが割り当てられている。最終テストでは、このうちの10セットが2015年用の新型タイヤに置き換えられた。

    ピレリは、今回のアブダビテストに2015年型最終仕様のミディアム、ソフト、スーパーソフトを持ち込んだ。新仕様というよりは現行タイヤの改良版となる2015年型タイヤの第一印象を確認するために、全チームには、この2日間のテストの中で新型タイヤを試す機会が与えられた。

    今回は、新型タイヤのテストを含め、多くのチームが2015年に向けて新人ドライバーと新型パーツのテストを行った。日中に路面温度と気温が上昇している中で計測されたテストのラップタイムは、夕方に行われた予選・決勝時の下降する温度下におけるタイムとは有効な比較はできなかったが、ドライバーたちからは、2015年型P Zeroタイヤの仕様についてのポジティブなフィードバックが得られている

    2日間ともに暖かいドライコンディション下でテストが行わした。火曜日の最高路面温度は44℃(最高気温は33℃)、水曜日の最高路面温度は43℃(最高気温は32℃)だった。

    2日間を通した最速タイムは、2日目の終盤にメルセデスのパスカル・ウェーレインがスーパーソフトタイヤで記録した1分42秒624だった。

    1日目の最多周回は、メルセデスのニコ・ロズベルグによる114周だった。2日目は、ザウバーのマーカス・エリクソンによる112周だった。

    テストでは、2014年型タイヤレンジ中の全4種類のスリックタイヤに加えて、2015年型仕様のミディアム、ソフト、スーパーソフトが供給された。2015年型タイヤによって合計454周の走行が行われ、現行の2014年型タイヤによって合計903周の走行が行れた。

    次回のテストは、南スペインのヘレスで来年2月1〜4日に行われる第1回の公式プレシーズンテスト。それに続き、バルセロナで2月19〜22日と2月26〜3月1日に、2回のプレシーズンテストが行われる予定となっている。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ドライバーたちから新型タイヤについての第一印象を聞くことができて大変嬉しく思います。我々が目指してきた改良が効果を上げているようです。特にリアタイヤの接地面近くのベルトエリアで、いくつかの細かい変更が加えられました。新しいタイヤ構造では、均等に熱が伝わるようにタイヤ内の温度伝達が最適化され、より安定した性能と良好なトラクションを確保しています。また、新型スーパーソフトコンパウンドでは、リアタイヤのメカニカル抵抗が改善されています。2015年型タイヤの狙いは、これまでと同様に決勝で2〜3回のピットストップを提供することです。2015年の最も大きな要素のひとつは、言うまでもなくマシンの改善です。来年は、ラップあたり1秒以上速いマシンが登場すると期待されていて、タイヤの動作にも明らかに影響を及ぼすと思います」

  • ピレリ:F1アブダビGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1アブダビGP 決勝レースレポート

    ピレリが、2014年最終戦F1アブダビGPの決勝レースを振り返った。

    ルイス・ハミルトンが、2ストップ戦略でアブダビでのチャンピオンシップ決定戦を制し、通算2回目でピレリタイヤでは初めてのドライバーズタイトルを獲得した。2番グリッドからP Zeroレッド・スーパーソフトでスタートしたハミルトンは、スタート直後にトップに立ち、続く2スティントをP Zeroイエロー・ソフトで走行した。

    メルセデスは、今シーズン16勝目を挙げ、フェラーリとマクラーレンによるシーズン最多勝利記録の15勝を更新した。今シーズン11勝を達成したハミルトンは、ファン・マヌエル・ファンジオ以来のメルセデスのワールドチャンピオンとなった。

    4番グリッドからスーパーソフトでスタートしたウィリアムズのフェリペ・マッサは、ハミルトンとは異なる2ストップ戦略を採って、まずはソフトへ交換し、最終スティントの13周をソフトよりもラップあたり約1秒速いスーパーソフトで走行し、レース終盤にはハミルトンを猛烈な勢いで追い上げた。

    フェリペ・マッサはこの戦略によって、フィニッシュ時のハミルトンとのタイム差を3秒弱にまで縮めていた。チームメイトのバルテリ・ボッタスは、スーパーソフト-ソフト-ソフトと繋ぐ戦略で表彰台を獲得した。

    予選タイム剥奪処分を受け、ピットレーンからスタートしたレッドブルの両ドライバーは、ともにソフト-ソフト-スーパーソフトと繋ぐ戦略を採用。この戦略が功を奏し、一時3位まで順位を上げたダニエル・リカルドは、4位でフィニッシュし、レースのファステストラップを記録した。また、リカルドは、6名を除く全ドライバーがスーパーソフトでスタートした中、ソフトタイヤでスタートしたドライバー中での最高順位を獲得した。

    路面温度と気温が下降し、レースの進行とともにサーキットのスピードが速くなったため、各チームは、入念にタイヤの摩耗とデグラデーションをモニターする必要があった。両コンパウンドは期待通りの性能を示し、ドライバーおよびチームは最大限までプッシュすることができた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ドライバーズタイトルを獲得したルイス・ハミルトンと、シーズンを通してハミルトンとの堂々たる闘いを繰り広げたニコ・ロズベルグを祝福します。タイヤは、決勝前に収集したデータに沿って期待通りの性能を示しました。レース終盤にスーパーソフトのスピードを示したマッサや、ソフトで後方からスタートして素晴らしいパフォーマンスを見せたリカルドに代表されるように、今日は広範囲に渡って興味深い戦略が機能していました。まさにシーズンの締めくくりに相応しいレースでした。そして、我々は早くも2015年シーズンへ向けて動いており、翌火曜日と水曜日には今シーズン最後のテストをここアブダビで行います。このテストで、我々の新しいタイヤもデビューします」

    関連:F1アブダビGP 結果:ルイス・ハミルトンが優勝でタイトル獲得!

  • ピレリ:F1アブダビGP 予選レポート

    ピレリ:F1アブダビGP 予選レポート

    ピレリが、F1アブダビGPの予選を振り返った。

    メルセデスのニコ・ロズベルグが、チームメイトのルイス・ハミルトンを抑え、P Zero レッド・スーパーソフトタイヤでアブダビGPのポールポジションを獲得。

    これまで行われたアブダビGP5戦を見ると、ポールシッターの優勝は1回(2010年のセバスチャン・ベッテル)のみで、2番グリッドからの優勝は3回を数える。

    メルセデスは、史上最多タイ記録となる1シーズン12回のフロントロー独占を達成した。

    今週末は、一貫して暖かいドライコンディションとなっており、Q3が開始された午後5時40分過ぎの路面温度は31℃、気温は27℃だった。セッションの進行に伴い路面温度が下降したために、通常の路面改善パターンが変化して、各セッションにおけるサーキットの最速ポイントの見極めが困難だった。

    ウィリアムズのバルテリ・ボッタスのみがソフトタイヤでQ1を突破し、他の全ドライバーはQ1からスーパーソフトタイヤを使用。ソフトタイヤが決勝でのメインタイヤになると予測されることから、各チームは、予選ではスピードのあるスーパーソフトタイヤを全体的に使用した。

    Q1およびQ2において、メルセデスの両ドライバーとレッドうrのダニエル・リカルドは、各セッションで1セットのみのスーパーソフトタイヤを使用。Q3では進出した全ドライバーがスーパーソフトを使用して2回のランを行った中、ハミルトンがわずかなミスを犯した一方で、ロズベルグは1回目のランで最速タイムを記録した。ハミルトンは、2回目のランでもロズベルグの記録にオヨ牡馬、ボッタスが3番手となった。

    金曜フリー走行の2セッションでは、ハミルトンが最速タイムを記録し、本日午後の暖かいコンディションの下で行われた最終フリー走行(FP3)ではロズベルグがスーパーソフトで最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ポールポジションを賭けたいつも通りのエキサイティングなセッションが最後まで続きました。タイヤ性能は我々の期待に沿ったものでした。特に明日の決勝では、スーパーソフトを使用した第1スティントの長さが極めて重要になるでしょう。2ストップが主流になると見ていますが、3ストップを試みるドライバーが現れる可能性もあります」

    関連:F1アブダビGP 予選:ニコ・ロズベルグがポールポジション

  • ピレリ:F1アブダビGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1アブダビGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1アブダビGPの金曜フリー走行を振り返った。

    夕方スタートして夜間にゴールを迎えるアブダビグランプリの決勝は、通常のグランプリとは異なり、レースの進行とともに路面温度が下降していく。午後5時に開始されたFP2は、決勝時と同様のコンディション下で行われたが、FP1の時点では気温および路面温度が上昇していた。

    路面が滑らかなヤス・マリーナサーキットで行われる今シーズン最終戦用として、タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせのP Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが選択されている。アブダビ特有の温度変化がタイヤ性能に影響を及ぼし、スーパーソフトの右フロントタイヤのみにわずかにグレイニングが発生した。

    FP2では、予選と決勝時のセットアップを確定させるために、各チームが重い燃料および軽い燃料での両コンパウンドを使用した走行に集中していた。ここで得られた情報に基づいて決勝での戦略が決定されることになるが、現時点では、大半のドライバーが2ストップ戦略を採る可能性が高い。本日の最速タイムは、FP2でメルセデスのルイス・ハミルトンがスーパーソフトタイヤを使用して記録した1分42秒113だった。

    両コンパウンド間の性能差は、現時点で約1.2秒となっているが、明日以降、ラバーインとともに路面の改善が進むことによって約1秒に縮まると予想される。ドライバーズ選手権を争う主役2人がフリー走行を席巻し、両セッションともにハミルトンとニコ・ロズベルグによるワンツーという結果だった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「いよいよワールドチャンピオンが決定するアブダビグランプリが始まりました。決勝では、摩耗とデグラデーションのレベルが低いソフトがメインタイヤになりそうです。また、両コンパウンド間のラップあたりの性能差が1秒以上ありますので、予選ではスーパーソフト中心となるでしょう。このタイム差によって多彩な戦略の選択肢が生まれ、決勝スタート時からソフトタイヤを装着してポジションアップを狙ってくるチームも現われるかもしれません」

    関連:
    ・F1アブダビGP フリー走行2回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム
    ・F1アブダビGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • ピレリ:F1アブダビGP プレビュー

    ピレリ:F1アブダビGP プレビュー

    ピレリが、2014年F1最終戦アブダビGPが開催されるヤス・マリーナ・サーキットをタイヤメーカーの観点から解説した。

    今シーズンの最終戦が行われるアブダビでは、昨年のミディアムとソフトよりも一段階軟らかい組み合わせであるソフトとスーパーソフトが使用される。

    ヤス・マリーナは、ピレリが2011年のF1復帰前にプライベートテストを行った場所であり、ピレリにとって馴染みの深いサーキット。また、F1公式テストの開催地としても知られている。

    今年もまた、グランプリ開催直後の火曜日と水曜日に今シーズン最後の2日間テストが行われる。

    アブダビのトラック路面は滑らかで、様々な直角コーナーが特徴的。アブダビGPのもうひとつの特徴は、バーレーングランプリと同様、夕方にスタートして夜間にゴールを迎えること。したがって、レースの進行とともに路面温度が低下することが戦略に影響を及ぼす。今年のアブダビではダブルポイントが与えられるため、通常よりも冒険的要素を帯び、各チームは、完走を優先しながらも、これまで以上に戦略を駆使してくるだろう。天候は暖かく、ドライコンディションになる見込みで、路面は、ピレリのタイヤレンジ中で最もスピードのある組み合わせであるスーパーソフトとソフトに適している。

    スーパーソフトタイヤは作動温度領域が低く、広範囲の低い温度条件下でも最適な性能を発揮できるコンパウンド。ソフトタイヤは、作動温度領域が高いコンパウンド。タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせであることと、トラック路面が滑らかであることで、タイヤのウォームアップに関する問題はない。

    ある程度の熱によるデグラデーションが予測され、戦略やマシンセットアップに影響を及ぼす可能性がある。フリー走行1回目と最終フリー走行は、温度が高い日中に行われるため、予選および決勝と同様ではないコンディション下での走行となる。

    サーキットの第1セクターは、ノンストップの連続コーナーで構成され、タイヤ温度を上昇させる。その後、約15秒間フルスロットルで走行するロングストレートでコンパウンドはクールダウンされる。このストレートでのダウンフォースは、約800kgの重量に相当する。

    最大限のトラクションをサポートするため、アブダビでのマシンは、リアエンドを極めてソフトにセットアップする。しかし、このセットアップは、タイヤの摩耗の増大に繋がる可能性がある。反対にリアのセットアップが硬すぎると、対照的な問題である過度のホイールスピンが発生し、この場合もタイヤライフを短くすることになる。

    昨年の勝利戦略は2ストッパーだった。レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、ソフトタイヤでスタートし、14周でミディアムへ、37周でミディアムへ交換し、一度もトップの座を譲らなかった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「アブダビを訪れることはいつも嬉しいことです。ダブルポイントが与えられ、ドライバーズ選手権が決定する今回は、より重要なグランプリになります。ここでの戦略は、夕方のスタート後、レースの進行とともに温度が下降する中での通常とは異なる路面の改善に大きく影響されます。この点は、今シーズン前半、最もエキサイティングで予測不可能なレースのひとつとなったバーレーングランプリと共通しています。したがって、各チームが多様な燃料搭載量で、様々な路面温度下において両コンパウンドを使用し、できるだけ多くのマシン性能に関する情報を収集しようと試みるフリー走行は特に重要となります。そして、今回は大量ポイントがかかっていますから、意外な戦略で賭けに出るチームに大きなチャンスがあるかもしれません」

    ジャン・アレジ (ピレリ・コンサルタント)
    「F1マシンでアブダビを走行した経験はありませんが、安全性が高いことと、DRSの使用およびオーバーテイクの機会が得られる長いストレートがあるので、ここは好きなサーキットです。決勝のスタートは午後5時ですから、気温と路面温度は次第に低下していきます。このように変化する状況への対応力が必要不可欠です。この温度変化は、タイヤの内圧にも影響を及ぼします。しかし、今年、ドライバーにとって最大の負荷となるのは、このグランプリでダブルポイントが与えられることです。現時点で首位に立つドライバーは、通常であれば極めて大きなポイントのアドバンテージを持っている状態であっても、今回においてはほんのわずかなミスによって首位の座を明け渡すこともありますからね」

  • ピレリ:F1ブラジルGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1ブラジルGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1ブラジルGPの決勝レースを振り返った。

    メルセデスのニコ・ロズベルグが、3ストップ戦略を活用しポール・トゥー・ウィンでブラジルGPを制し、ドライバーズ選手権で首位を走るチームメイトのルイス・ハミルトンとの差を縮めた。

    予想された雨とは対照的な高温のコンディションの下、ニコ・ロズベルグは、第1スティントをソフトタイヤで、後続のスティントをミディアムタイヤで走行して優勝を獲得した。

    ルイス・ハミルトンは、レース前半にコースオフによってタイムを失いながらも、ニコ・ロズベルグと同様の戦略を採り、1.5秒差の2位でフィニッシュした。メルセデスの両ドライバーがともに最終ピットストップを終えた後、ルイス・ハミルトンは、ニコ・ロズベルグよりも1周フレッシュなタイヤでロズベルグを猛追し、エキサイティングなフィナーレを迎えた。最終的には、ニコ・ロズベルグがキャリア通算8勝目となる2014年シーズン5勝目を達成した。

    大半のドライバーが、インテルラゴスでラップあたりミディアムコンパウンドよりも1秒速いソフトタイヤでスタートした。フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは、ミディアムタイヤでスタートし、最終スティントをソフトで走行する3ストップ戦略を採った。レース終盤にスピードを活かす戦略が功を奏し、12番グリッドからスタートしたニコ・ヒュルケンベルグは8位でフィニッシュした。トロ・ロッソのダニール・クビアトも同様の戦略で、グリッド最後方2番目のスタートから順位を上げて、ポイント圏にあと一歩の11位でフィニッシュした。

    路面温度が50℃を超え、近年のブラジルGPでは最も暑いコンディションの下、ほぼ全ドライバーが理論上最速の3ストップ戦略を採用した。2ストッパー中で最上位のドライバーは、トップ争いに匹敵するスリリングなバトルの末に7位でフィニッシュしたフェラーリのキミ・ライコネンだった。ドライバーズ選手権は、ダブルポイントが与えられる今シーズン最終戦のアブダビで決定する。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「メルセデスの両ドライバーによるバトルには魅了されました。彼らはお互いに勝ちたい気持ちと、非常に高温のコンディションの下でタイヤを最大限に活用する必要性とのバランスをうまく取らなければなりませんでした。気温と路面温度は予想以上に高くなり、特にスタート時には、日中の最高気温に達したうえ燃料が重い状態でしたから、これらはソフトタイヤのブリスターやグレイニングの一因となりました。しかしながら、タイヤの性能そのものには影響がありませんでした。再舗装された路面は、週末を通して、各チームおよびドライバー、そして我々に数多くのチャレンジをもたらしました。大半のドライバーが、我々がインテルラゴスで最速の戦略と予測した3ストップを採用しました。そのような中、シーズン中で屈指の厳しいレースでキミ・ライコネンによる2ストップ戦略も機能していました」

    関連:F1ブラジルGP 結果:ニコ・ロズベルグが優勝

  • ピレリ:F1ブラジルGP 予選レポート

    ピレリ:F1ブラジルGP 予選レポート

    ピレリが、F1ブラジルGPの予選を振り返った。

    ニコ・ロズベルグがP Zeroイエロー・ソフトタイヤで記録したブラジルGP予選のポールタイムは、41年の歴史を持つインテルラゴス史上最速のポールタイムとなった。ニコ・ロズベルグは、2004年のルーベンス・バリチェロによるインテルラゴスのポールポジション・レコードタイム1分10秒646を破る1分10秒023を記録した。

    このタイムは、2004年にバリチェロが予選Q1で叩き出した1分09秒822というインテルラゴス史上最速ラップタイムに迫るものだった。これにより、メルセデスは、レッドブルの記録に並んで1シーズンで18回目のポール獲得となり、ニコ・ロズベルグは、今シーズンのポールポジション・トロフィーを獲得した。

    再舗装されたブラジルのトラック上には十分なグリップと大きな路面の改善が見られ、ラップタイムは高速化し、Q1の時点でポールポジション・レコードタイムが更新された。全ドライバーがQ2進出のためにソフトコンパウンドを使用した。最後にミディアムからソフトへ交換したのは、ウィリアムズの両ドライバーだった。マシンによってばらつきはあるものの、両コンパウンド間の性能差は、平均してラップあたり0.8〜1.0秒のままだった。

    広範囲に渡る雨の予報と前夜の雷雨にもかかわらず、予選は、開始時の気温27℃、路面温度39℃のドライコンディションの下で行われた。しかし、依然として明日の決勝時に雨が降る可能性は残っており、60%という高いセーフティーカー導入率も相まって、戦略を複雑にすることは確実。

    通常の条件下では3ストップ戦略が最速となるが、4.309kmの短いトラック上ではトラフィックが各チームの戦略に影響を及ぼす。既に今日の予選で多様な戦略が見られ、トロ・ロッソのダニール・クビアトは、ペナルティによってグリッド後方からのスタートが決定していることもあり、Q2以降の走行を行わずタイヤを温存した。Q3進出ドライバー中で1回しかランを行わなかったのはフェラーリの両ドライバーのみで、彼らは1セットのタイヤを温存した。先週のアメリカグGP同様、Q1とQ2でそれぞれ4台のマシンが脱落する予選フォーマットとなった。

    ニコ・ロズベルグは、午前中に行われた最終フリー走行でもソフトタイヤで最速タイムを記録し、ブラジルGPの全フリー走行セッションでトップを獲得しています。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今日の涼しいコンディションは、昨日の異常に高い路面温度の状態よりも、我々が選択したタイヤにとっては適していました。予選は、雨のリスクも考慮されつつの非常に僅差のバトルとなりました。どうやら雨は明日に持ち越されそうです。明らかに天候状態が戦略に大きな影響を及ぼしますが、もしドライが続けば、理論上の最速戦略は3ストッパーとなります。しかし、大半のチームがトラフィックを回避する目的で2ストップにトライすると思います。中断が多かった昨日のセッションを経て、トップ2のタイム差がわずか0.03秒差で決した中、全チームが、より多くのデータを収集することに務めていました。本日、インテルラゴス史上最速のポールタイムが記録されたことで、この10年間でのマシンやタイヤ開発の進化が確認できます」

  • ピレリ:F1ブラジルGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1ブラジルGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1ブラジルGP初日のフリー走行を振り返った。

    サンパウロに位置する有名なインテルラゴス・サーキットは、最近ピットレーン入口の改修とともに路面の再舗装が行われたため、グランプリ初日のフリー走行においては、路面の改善が重要な特性要素となった。

    今日のフリー走行は、最高気温34℃、最高路面温度57℃の暑いコンディションの下で行われたが、この天候は、明日以降続かない可能性があり、特に予選中には断続的な雨の予報が出ている。本日午前のFP1と午後のFP2で、平均路面温度に20度以上の開きがあったことが、両セッション間のラップタイム差の一因にもなった。

    したがって、各チームは広範囲に渡るコンディションに備える必要があり、本日のフリー走行では、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトの両コンパウンドを使用して、多様な燃料搭載量で可能な限り多くのデータを収集することに集中していた。

    ニコ・ロズベルグが両セッションでルイス・ハミルトンを抑えて最速タイムを記録し、メルセデスが両セッションでワンツーとなった。ロズベルグは、FP1でミディアムタイヤを使用してセッション自己ベストタイムを記録し、FP2でソフトタイヤを使用してFP1のタイムよりも0.6秒速い本日の最速タイムを記録した。

    両コンパウンド間の性能差は、平均してラップあたり0.8〜1.0秒となっていますが、路面の改善が進むにつれて、このタイム差は縮まるだろう。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ モータースポーツ・ダイレクター)
    「セッション開始直後は新しい路面がタイヤ動作に非常に大きな影響を与えていましたが、セッションが進むにつれて路面が改善されていくと、この状況は急速に変化していきました。ここインテルラゴスでは、リアタイヤが鍵となるでしょう。今日は路面温度が60℃近くまで上昇したこともあり、ブリスターの発生が見られました。暑いコンディションの場合には、ソフトコンパウンドでブリスターが発生する可能性は予想していました。今日は両コンパウンド間にラップあたり1秒ほどの性能差が見られましたが、赤旗中断の影響で真のデグラデーションレベルが明確になっていない状況ですので、明日のセッションが非常に重要になります」