タグ: ピレリ

  • ピレリ、タイヤコンパウンドの自由選択に前向き

    ピレリ、タイヤコンパウンドの自由選択に前向き

    ピレリは、F1チームが2016年にタイヤコンパウンドを選べるようにするためのソリューションを見いだす方向に動いているという。

    現在は、レース週末に先立ってピレリが2種類のコンパウンドを選んでいる。しかし、F1ストラテジーグループの最新のミーティングでは、各グランプリでチームが4種類のコンパウンドから自由に選べるようにしようという提案がなされた。

    ピレリのモータースポーツ・ダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、コンパウンド選択に関して完全な自由選択の権利を与えることについては保留しながらも、ストラテジーグループの提案に沿ったソリューションを見いだそうと努力していると述べ、近いうちにそれを発表したいとした。

    「チーム、そして、FIAとは良い話し合いが進んでいる。彼らが望むような選択のバラエティーを与えつつ、おかしな判断がなされないような安全策を確保するソリューションがまとまりつつある」とポール・ヘンベリーは F1i に述べた。

    「今後数週間でそれを全員に伝え、来年に向けて作業を開始できることを期待している」

    一方、F1におけるタイヤの未来は不確かな状況となっている。2017年以降の単独タイヤサプライヤーを決める入札では、ピレリだけでなくミシュランも名乗りを上げている。

  • ピレリ:F1ハンガリーGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1ハンガリーGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1ハンガリーGPの決勝レースを振り返った。

    F1ハンガリーGPでは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、今シーズン2勝目を挙げた。決勝は、事故、ペナルティー、そして、レース終盤にマシン間の差を無くし戦略へ新たな要素を加えることとなった長いセーフティーカー導入周回などによってスリリングな展開となった。

    セバスチャン・ベッテルは、グリッド2列目からの素晴らしいスタートによって、第1コーナーでトップに立ち、優勝への礎を築いた。しかし、メインストレート上のデブリからマシンを保護するために登場したセーフティーカーによってマシン間の差が無くなり、トップを維持する厳しい戦いを強いられた。ピットレーンを何度も通過するセーフティーカー導入周回中、タイヤ交換を行うドライバーも見られた。

    このセーフティーカー導入周回が、戦略に混乱を生じさせた。しかし、ライバルたちとの差が縮まった中、セバスチャン・ベッテルは一時的にチームメイトのキミ・ライコネンにトップを譲ったものの、70周全般に渡るフェラーリの完璧な戦略によって、トップを奪い返してフィニッシュした。セバスチャン・ベッテルは、ピレリの戦略予測通り、ソフトでスタート後、第2スティントをソフトで、最終スティントをミディアムで走行した。

    メルセデスのニコ・ロズベルグは、第1スティントのみにソフトタイヤを使用する戦略を採用したが、レッドブルのダニエル・リカルドとの接触にともなうパンクによって、ほぼ手中にしていた2位の座を失った。

    ダニエル・リカルドは3位でフィニッシュし、チームメイトのダニール・クビアトは、10秒加算ペナルティーを受けたにも関わらず、キャリアベストとなる2位を獲得した。ハンガリーでのフリー走行や予選で見られたレッドブルのペースが、あらためて示された。トロ・ロッソのマックス・フェルスタッペンは、キャリアベストとなる4位を獲得した。

    パストール・マルドナード以外の全ドライバーが、ソフトタイヤを装着してスタートした。路面温度38℃の比較的涼しいスタート時のコンディションから徐々に路面温度が上昇した中、広範囲に渡る戦略が展開された。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「久々の展開で優勝を飾ったセバスチャン・ベッテルと、キャリア初のF1表彰台を獲得したダニール・クビアトを祝福したいと思います。ハンガリーグランプリは、ピットレーンを走行したセーフティーカー導入周回、昨日までよりも涼しいコンディション下でのスタート、そしてその後の気温の上昇などによって多彩な戦略が可能となり、近年でも屈指のドラマティックなレースとなりました。その結果、ピットウォールからの的確なサポートもあり、ドライバーたちが目の前の機会を最大限に活用し、数多くの印象的なパフォーマンスが見られました。スリリングなF1のドラマが展開された見応えあるレースは、ファンたちを魅了したと思います」

    関連:F1ハンガリーGP 結果:セバスチャン・ベッテルが今季2勝目!

  • ピレリ:F1ハンガリーGP 予選レポート

    ピレリ:F1ハンガリーGP 予選レポート

    ピレリが、F1ハンガリーGPの予選を振り返った。

    路面温度が52℃に達したハンガリーグランプリ予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンが、ハンガリーで通算5回目のポールポジションを獲得した。

    高温のコンディションになったことで、タイトでツイスティなハンガロリンクでのタイヤの負荷は、より大きくなった。

    ハンガロリンクは、コーナーが連続する、平均速度が比較的遅いサーキット。

    Q1では、2セットのP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用したレッドブルのダニエル・リカルドを除いて、全ドライバーがP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用した。ミディアムタイヤは、ソフトタイヤよりも理論的にラップあたり約1.8秒遅くなっている。それでもなお、昨年のハンガリーGPを制したリカルドは、Q1を12位で通過し、4番グリッドを獲得した。昨日のフリー走行で見られたレッドブルの素晴らしいペースが、あらためて示された。

    Q2以降は、マシン性能を最大限に引き出すために、全ドライバーがソフトタイヤを使用。Q2では、マクラーレンのフェルナンド・アロンソがコース上でストップしたことにより、残り5分のところで赤旗中断があった。

    ロータスのロマン・グロージャンは、Q3での1回目のランを中古ソフトタイヤで行い、トップ10ドライバー中でただ一人、決勝用に新品ソフトタイヤを1セット温存した。

    予選の全3セッションで最速タイムを記録したハミルトンは、Q3の2回目のランで1分22秒020のポールタイムを記録し、昨年のポールタイム1分22秒715を大きく更新した。(Q2で既にこのタイムは更新されていた。)

    ルイス・ハミルトンは、午前中の最終フリー走行(FP3)でもソフトタイヤを使用して最速タイムを記録した。明日の決勝も、今日と同様のコンディションであれば、スピードのあるソフトタイヤで2スティントを走行し、耐久性が高いミディアムで最終スティントを走行するという2ストップ戦略が主流になると予測される。しかし、日曜日は、わずかながら涼しくなると予想されている。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ハンガリーの天候は依然として暑く、チャレンジングなコンディション下にあっても、我々のタイヤは期待通りの性能を発揮していました。ソフトタイヤには明らかにスピードのアドバンテージがあるだけに、Q1でダニエル・リカルドが見せたミディアムでの走りは印象的でした。ここまで見た限り、明日の決勝は2ストップが主流になると思います。現時点でメルセデスにアドバンテージがあるようですが、レースペースでは、他チームとの差が縮まってくるでしょう。熱狂的なファンが幾つもの歴史的なレースを盛り上げた、ここハンガロリンクで、ピレリはグランプリの冠スポンサーを務めています」

    関連:F1ハンガリーGP 予選:ルイス・ハミルトンが5戦連続でポールポジション

  • ピレリ:F1ハンガリーGP プレビュー

    ピレリ:F1ハンガリーGP プレビュー

    ピレリが、F1ハンガリーGPが開催されるハンガロリンクについて語った。

    F1ハンガリーGPでは、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが登場。F1ハンガリーGPは、かつての鉄のカーテンの向こう側で初めて開催されたグランプリで、ワールドチャンピオン経験者が「大型のゴーカートトラック」と評した特徴的なハンガロリンクが舞台。

    この表現通り、ハンガロリンクは、コーナーが連続するタイトでツイスティなサーキットで、どの観客席からもサーキットの全体が見渡せるコンパクトさが特徴。

    ハンガロリンクにはストレートが1本のみなので、タイヤにとって十分なクールダウンの機会がない。したがって、特に作動温度領域が低いミディアムタイヤは、暑くなった場合、作動温度領域の上限で動作し続けることになる。しかし、昨年のように、過去には雨に見舞われたこともある。

    ハンガロリンクは、タイヤだけではなく、ドライバーにとっても肉体的に非常に厳しいサーキットで、シンガポールとよく比較される。両サーキットには、数多くのコーナー、高い気温、気流の発生が比較的少ないという共通点がある。

    ハンガロリンクは、トラクション、ブレーキング、横方向の荷重に関してバランスのとれたサーキット。それぞれがマシンに及ぼす負荷がほぼ同じであるため、ニュートラルなセットアップが必要になる。各チームは、最大の空力グリップを生成することを狙って、最大限のダウンフォースセットアップで走行する傾向がある。

    昨年は、レッドブルのダニエル・リカルドが、積極的な3ストップ戦略で70周のレースを制した。ウェットコンディションにより、各ドライバーはインターミディエイトタイヤでスタートし、両スリックコンパウンドの使用義務が無くなった。インターミディエイトによる第1スティント後、リカルドは、2回のセーフティーカー導入にも影響を受け、ソフトタイヤで残りのスティントを走行した。メルセデスのルイス・ハミルトンは、ピットレーンからのスタートながら、タイヤ戦略も功を奏し3位を獲得した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「F1カレンダー中でも屈指の流れるような高速サーキットであるシルバーストンから、ノンストップのテクニカルなコーナーが連続する低速サーキットのハンガロリンクへと向かいます。ハンガロリンクは、ピットレーンの直線を除いては、間断なく緊張が強いられる、ドライバー、マシン、タイヤのいずれにとっても非常にチャレンジングなサーキットです。また、天候も課題のひとつです。7月のブダペストは非常に暑くなる可能性があり、熱によるデグラデーションに大きな影響を及ぼします。性能と耐久性の適正なバランスを見出すために、昨年同様、ミディアムとソフトを選択しました。この組み合わせは、全てのコーナーに対応するメカニカルグリップを提供可能な軟らかさと、厳しい天候およびハンガロリンクのレイアウトに耐え得る硬さを併せ持っています。オーバーテイクが難しいサーキットですから、タイヤ戦略が結果を左右することになります」

    関連:2015年 F1ハンガリーGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピレリ、2016年のF1タイヤコンパウンドの“自由選択”に難色

    ピレリ、2016年のF1タイヤコンパウンドの“自由選択”に難色

    ピレリは、2016年にF1チームとドライバーがタイヤコンパウンドを“自由に選択”するというアイデアに難色を示している。

    このアイデアはフォース・インディアによって提案され、F1の見所を高めるための施策としてストラテジーグループに採用された。F1チーム、FOM、FIAもこの案を承認したとみられている。

    しかし、実際の状況はより複雑のようだ。例えば、ピレリは2016年からタイヤコンパウンドを現在の4種類から6種類以上へと拡大されることを考えている。

    ピレリの関係者は、この“自由選択”のアイデアについて「どんでもない。我々はショーの安全性にリスクを冒したくはない」と Omnicorse にコメント。

    「我々はテーブルの上にいくつかアイデアを乗せている」

    「チームは、個々のトラックで我々が許容できると思うタイヤレンジの中から選択することができると思う」

    「ほんの一例だが、シルバーストンやスパ、鈴鹿で“スーパーソフト”を見られることがないのは非常に明白だ」

    Omnicorse は、最も可能性の高いシナリオは、ピレリが3つの“許容できる”コンパウンドを提示し、各チームがそこから2つを選ぶことだと伝えている。

  • ピレリ:F1イギリスGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1イギリスGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1イギリスGPの決勝レースを振り返った。

    タイヤ戦略が、ルイス・ハミルトンによるイギリスGP優勝の鍵となった。ハミルトンは、ウィリアムズの両ドライバーよりも早くピットストップを行い、トップを奪うことに成功。メルセデスは、的確な戦略を2回実行した。レース終盤、まさに雨の影響が出始めたタイミングで、ハミルトンは、インターミディエイトに交換する2回目のピットストップを行った。

    ルイス・ハミルトンは、ポールポジションからスタートしたものの、ウィリアムズのフェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスの見事なスタートによって3位に後退。しかし、トップを走るドライバーよりも1周早くピットストップを行い、メルセデスのメカニックによる迅速なピット作業にも助けられ、1回目のピットストップが一巡した時にはトップへと浮上した。

    レース終盤、雨が戦略への新たな要素として加わり、マノーの両ドライバーとフェラーリのキミ・ライコネンが、Cinturatoグリーン・インターミディエイトへ最初に交換した。しかし、これらのストップはタイミングとして早すぎて、タイヤの摩耗が増大し、チェッカーフラッグ間際、さらなるピットストップを余儀なくされた。

    残り9周時点で雨が激しくなり、トップを走っていたルイス・ハミルトンは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルに続いて、インターミディエイトへ交換するピットストップを行った。その後、全ドライバーがインターミディエイトタイヤに交換せざるを得なくなった。セバスチャン・ベッテルは、早めのピットストップによって、レース序盤の20周をトップと2位で走行していたウィリアムズの両ドライバーを抜き、表彰台を獲得した。

    最終ピットストップが一巡した時、ルイス・ハミルトンは再びトップに立ち、最終的にはチームメイトのニコ・ロズベルグに10秒以上の差をつけて優勝した。マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、3ストップ戦略で10位に入賞し、今シーズン初のポイントを獲得した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「レース終盤に雨が降ったことで、ピットストップのタイミングが最重要となったことが、1度のみならず2度もあり、間違いなくシーズン中でも屈指のエキサイティングなレースとなりました。戦略がレースの鍵となり、どのタイミングでどのタイヤを選択するのかによって、大きなポジションアップあるいはロスが決しました。今年もイギリスグランプリの観客は熱く、表彰式は大変な盛り上がりとなりました」

  • ピレリ:F1イギリスGP 予選レポート

    ピレリ:F1イギリスGP 予選レポート

    ピレリが、F1イギリスGPの予選を振り返った。

    F1イギリスGPの予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、今シーズン8回目のポールポジションを獲得した。

    ルイス・ハミルトンがミディアムタイヤを使用してQ3で記録した1分32秒248のポールタイムは、ドライとウェットが入り混じったコンディション下で行われた昨年の予選のポールタイムを大きく更新したことで、明日は、この改修後のサーキットで、史上最速のイギリスGPが見られることに期待がかかる。

    ルイス・ハミルトンは、2番グリッドを獲得したチームメイイトのニコ・ロズベルグとともに、P Zero オレンジ・ハードのみでQ1を突破した。今週末用として、P Zero ホワイト・ミディアムとP Zero オレンジ・ハードが選択されている。メルセデスの両ドライバーは、Q2で新品ミディアムタイヤを1セットのみ使用したことにより、明日の決勝用に新品ミディアムタイヤを1セット温存した。

    予選中の路面温度は38℃前後となり、ミディアムタイヤに適したコンディションが継続した。ミディアムタイヤは、作動温度領域が低いコンアウンドで、適度に温暖なコンディションで最も効果を発揮する。気温が上昇すれば、ハードタイヤに適したコンディションとなるだろう。したがって、路面温度が、明日のレース戦略に最も影響を及ぼすと要素のひとつとなる。

    多様なコンディション下での両コンパウンドの動作に関するデータを最大限に収集するため、前夜の大雨を受けて気温が下がった午前中のFP3では、各チームはハードタイヤでの走行に集中していた。

    明日のコンディションいたでの両コンパウンドの摩耗とデグラデーションによって、決勝戦略が1ストップとなるのか2ストップとなるのかが決まるが、明日の予報も不安定な天候状態となっている。シルバーストン特有の突風も、今日の予選での空力とタイヤ性能に影響を及ぼした。

    今日の予選ではトラックリミット違反が目立ち、特にコプスコーナーでコースをはみ出してタイムを取り消されたドライバーが数多く見られた。トラックリミット違反への厳格な姿勢は、残り時間が少ない中でラップタイム更新を図るドライバーにプレッシャーを与えた。

    ルイス・ハミルトンは、午前中のFP3でもミディアムタイヤを使用してセッション終盤に最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今日、両コンパウンドは一貫した性能を示していました。明日も今日のような天候になれば、1ストッパーが主流となるでしょう。今日よりも気温が上昇もしくは加工すれば、2ストッパー手中のレースとなる可能性があります。しかし、ブリティッシュウェザーは予測不可能な天候の代名詞ですから、多くの結論はまだ出せません」

  • ピレリ、F1タイヤは「18インチへのインチアップでは物足りない」

    ピレリ、F1タイヤは「18インチへのインチアップでは物足りない」

    ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、F1のタイヤサイズを変更するのであれば、現在提案されている18インチよりさらに大きなサイズを採用すべきだと考えている。

    ピレリの現在のF1契約は2016年末までとなっており、FIAは2017年以降のF1公式タイヤサプライヤーを募集。現在、ピレリとミシュランの2社が参戦の意思を表明している。

    ミシュランは、タイヤサイズを現在の13インチから18インチに変更することを前提で入札を行ったとしている。

    ピレリは、昨年すでに18インチのF1タイヤをテストしているが、本来はもっと大きなサイズに変更すべきだと考えている。

    「18インチに変更したいというアイデアは外部要因から来ている。チームは一貫して13インチのままでいきたいという意向を示している」とポール・ヘンベリーはコメント。

    「しかし、18インチというサイズは全く適していないと言うこともできる。標準的な車に装着されているサイズだ」

    「実際、何か劇的なことをしたいのであれば、20インチもしくは21インチ、少なくとも19インチにはすべきだろう。高級車も装着している」

    「やるならば、大きく変えたいと思う。現在、サーキットレーシングのほとんどで、すでに18インチのタイヤを使われている。つまり、18インチはそれほどユニークではない」

    「13インチにとどまる方が注目が集まるという意見もある。18インチ、19インチ、13インチ、いずれにしても、技術面で要求されるものは同じであり、ほとんど違いはない」

    一方、2017年にリヤタイヤの幅を375mmから420mmに拡大するという案はほぼ合意がなされている。

    「ほぼ合意が達成しているのは、よりワイドなリヤタイヤを導入するという案のみだ。これによりマシンの見た目は派手になる」とポール・ヘンベリーはコメント。

    「目に見える非常に大きな変化があり、『いいね! すごいタイヤだ!』という印象を与えるだろう」

    「モナコで18インチタイヤを走らせた時でさえ、『すごい!』というほどではないにしても違いが見えた。ワイドなタイヤになればあっと言わせるようなインパクトを与えるだろう」

    関連:【画像】 ピレリ 18インチF1タイヤ 実物画像

  • ピレリ:F1イギリスGP プレビュー

    ピレリ:F1イギリスGP プレビュー

    ピレリが、F1イギリスGPが開催されるシルバーストンについて語った。

    ピレリは、シルバーストンで行われるF1イギリスGP用として、P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを選択。

    シルバーストンは、流れるようなレイアウトの高速サーキットで、特に数多くの高速コーナー通過時にタイヤに高い負荷を課す。したがって、特に予報通り気温が高くなれば、摩耗とデグラデーションが非常に大きくなる。

    F1カレンダー中でも屈指の高速サーキットで、伝統的なグランプリ開催地であるシルバーストンは、ピレリにとってのホームレースの舞台でもある。シルバーストンから車で1時間弱のディドコットに、ピレリは、F1用の流通ハブと最先端技術拠点を構えている。

    流れるような高速コーナーの連続が有名なシルバーストンは、5Gに達する負荷を常にタイヤに課す。各チームは、ハイレベルのダウンフォースセットアップを使用するため、タイヤに縦方向と横方向の負荷が同時にかかることも珍しくない。ストレートとブレーキングエリアは比較的短いので、各チームは、タイムをロスすることなく、空力を最大限に活用して走行することができる。

    シルバーストンのアスファルトはグリップレベルが高いことから、タイヤはさらに酷使されることになる。2013年からF1の中継に導入されたお馴染みのサーマルカメラを通じて、110℃に達するトレッド表面温度を確認することができる。

    昨年は、メルセデスのルイス・ハミルトンが、2ストップ戦略で52周のレースを制した。ミディアムタイヤでスタートしたハミルトンは、24周目にハードへ、41周目に再度ハードへ交換した。レース序盤の赤旗中断により、リスタート時にグリッド上でのタイヤ交換が可能になった。この点が戦略に大きな影響を及ぼし、トップ10中の7名が1ストップでフィニッシュすることができた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「とても見識の深い熱狂的なイギリスのファンに囲まれるシルバーストンを訪れることを、いつも素晴らしく感じます。シルバーストンは、ドライバーが観衆の歓声を感じることができる数少ないサーキットのひとつです。シーズン中で最大の横方向の荷重を課すシルバーストンには、昨年同様、タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせで臨みます。シルバーストンは、タイヤのコンパウンドとタイヤ構造の両方に厳しいサーキットです。したがって、予報通り気温が高くなれば、1ストップもしくは2ストップになると思います。しかし、これまでも、温暖な気温が予報されていながら伝統的なブリティッシュウェザーに遭遇したことも珍しくありません。各チームは、あらゆる事態に備えつつ、セッションごとではなく、レース週末全体を通じてタイヤを最大限に活用することを考えなければなりません。シルバーストンは、勇気と覚悟が報われるサーキットですから、きっと素晴らしいレースになると思います」

    関連:2015年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピレリ:2016年型F1タイヤレンジの新素材をテスト

    ピレリ:2016年型F1タイヤレンジの新素材をテスト

    ピレリは、F1オーストリアGP後にシュピールベルクで行われた今シーズン最後のインシーズンテストで2016年型F1タイヤレンジに組み入れられる可能性がある新素材をテストした。

    マノー以外の全チームがテストに参加し、F1デビューとなるフェラーリのアントニオ・フォコやトロ・ロッソのマルコ・ウェットマンを含む多くのテストドライバーおよびリザーブドライバーがステリングを握った。

    テスト初日の火曜日は豪雨に見舞われ、午前中のテストが赤旗による中断となった。午前中は、わずか数名のドライバーがフルウェットタイヤで試験的なレコノサンスラップを走行したのみだった。午後は、インタミディエイトタイヤでの走行に始まり、その後、スーパーソフト、ソフト、ミディアムが使用された。中断された時間を埋め合わせるために、テストは午後8時まで継続された。

    完全なドライコンディションとなったテスト2日目、各チームは、スーパーソフト、ソフト、ミディアムを使用してテストを行うことができた。

    フェラーリ、メルセデス、トロ・ロッソの協力を得て、ピレリは、2016年型タイヤレンジに組み入れられる可能性がある新素材をテストすることができた。マーキングが施されていないプロトタイプタイヤは、原稿のタイヤと似た特性を持っているが、原稿とは微妙に異なる素材が使用されている。

    テスト2日目は、気温13℃、路面温度18℃の曇り空の下で開催された。午後には、気温は21℃、路面温度は32℃まで上昇し、スーパーソフトによって適したコンディションとなった。テストを通じた最速タイムは、メルセデスのニコ・ロズベルグがP Zero レッド・スーパーソフトタイヤでテスト2日目に記録した1分09秒113だった。

    各チームには、2015年を通じて110セットのタイヤがテスト用に割り当てられている。(昨年の135セットアから減少している) 各チームは、各テストで使用したコンパウンドを事前にピレリに申請することによって、テスト用タイヤセットを自由に使用することが可能となる。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「オーストリアでのテストは、開始直後の雨によって、ややフラストレーションを感じる幕開けとなりましたが、火曜日の午後と時折晴れ間が出た水曜日は手応えを感じる作業を行うことができました。公式なタイヤ専用のインシーズンテストが設定されていない中、2016年シーズンに向けた新素材のテストに協力してくれたフェラーリ、メルセデス、トロ・ロッソに感謝しています。我々が今回収集したデータは、次世代のタイヤ開発を継続する上で非常に有益なものです」