タグ: ピレリ

  • ピレリ:F1オーストリアGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1オーストリアGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1オーストリアGPの決勝レースを振り返った。

    F1オーストリアGP決勝序盤のセーフティーカー導入によって、1ストップ戦略が大半のドライバーにとってデフォルトの選択肢となった。オープニングラップでセーフティーカーが導入されたことから、各マシンは、燃料が最も重い状態の序盤4周を低速度で走行することができた。

    午前中に雨がぱらついたものの、決勝は、気温16〜18℃、路面温度24〜27℃のドライコンディションの下で行われた。

    パストール・マルドナード、セルジオ・ペレス、キミ・ライコネン、ダニエル・リカルド以外の全ドライバーが、P Zeroレッド・スーパーソフトでスタートした。P Zeroレッドは、金曜日と土曜日のセッションにおいて、P Zeroイエロー・ソフトよりもラップあたり約0.7秒速い性能を示していた。多くのドライバーがグリッド降格のペナルティーを課されていた中、長いスティントを走行する戦略を採用してポジションアップを狙うチームも見られた。

    レッドブルのダニエル・リカルドは、ソフトタイヤで50周の第1スティントを走行し、18番グリッドのスタートからポイント圏内でフィニッシュした。最後尾からスタートしたマクラーレンのジェンソン・バトンは、3周目にスーパーソフトからソフトへ交換して同様の戦略を試みたが、戦略が実る前にリタイヤした。

    メルセデスのニコ・ロズベルグが、チームメイトのルイス・ハミルトンを抑え、圧勝でレースを制した。両ドライバーともにスーパーソフトからソフトへ繋ぐ戦略を採用し、ニコ・ロズベルグは38周目に、ルイス・ハミルトンは40周目にピットストップを行いました。

    各チームはオーストリアに留まり、火曜日と水曜日に行われる今シーズン最後のインシーズンテストに臨む。このテストでは、レギュラードライバーとともに多くのリザーブドライバーもステアリングを握る予定。昨シーズンとは異なり、ピレリとともに実施するタイヤ専用テストは行われない。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「当初から1ストップが主流になると予想していましたが、レース序盤のセーフティーカー導入によって、その予想が確実性を帯びました。低い気温下にあっても、タイヤは我々の期待に沿った性能を示し、ドライバーたちはタイヤ性能を最大限に活用することができたと思います」

    関連:F1オーストリアGP 結果:ニコ・ロズベルグが圧勝

  • ピレリ:F1オーストリアGP 予選レポート

    ピレリ:F1オーストリアGP 予選レポート

    ピレリが、F1オーストリアGPの予選を振り返った。

    メルセデスのルイス・ハミルトンが、ドライとウェットが入り混じった天候の下で行われたエキサイティングな予選を制し、オーストリアGPのポールポジションを獲得した。ルイス・ハミルトンは、PZeroレッド・スーパーソフトタイヤでポールタイムを記録した。P Zeroレッドは、ともに今週末用として選択されているP Zeroイエロー・ソフトタイヤよりもラップあたり約0.7秒速い性能を示している。

    ルイス・ハミルトンのポールタイムは、ウィリアムズのフェリペ・マッサによる昨年のポールタイムよりも速いものだった。

    予選は、路面温度がわずか21℃ほどの冷涼なコンディション下、トラック上にダンプが残った状態で開始された。したがって、Q1の序盤、ドライバーたちはCinturatoグリーン・インターミディエイトで走行し、路面が乾いた後、スーパーソフトタイヤを使用することが可能になった。

    もしドライコンディションが続いた場合、決勝では1ストップが主流になると見込まれる。2ストップ戦略は、理論上は最速だが、周回が短いレッドブル・リンクではトラフィックのリスクが高くなりすぎる。

    チャレンジングな予選のセッションは、数名のドライバーへのグリッド降格ペナリティーが明らかとなっていたことによって、さらに複雑性を増した。

    午前中に行われた1時間の最終フリー走行(FP3)は、激しい雨に見舞われた。雨が降る前、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがソフトタイヤで最速タイムを記録し、昨日のFP2で記録した自身最速タイムを更新した。豪雨の中、大半のドライバーがガレージで待機していたが、メルセデスのニコ・ロズベルグを含む数名のドライバーは、予選と決勝がウェットになる場合を想定して、Cinturatoブルー・フルウェットを使用した数ラップの走行を行。

    ポール・ヘンベリーのコメント (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今朝、空を見た時から予測不可能な1日を覚悟していましたが、やはりその通りになりました。ドライバーたちは、トラック上のグリップレベルを見事に判断して、厳しいコンディション下でコンパウンド性能を最大限に活用していました。そして、各セッションの終盤に最速タイムが出されました。明日も天候が不安定になりそうですし、多くのドライバーがグリッド降格ペナルティーを受けていることから、予測不可能な決勝となりそうです。ドライになれば、スピードのあるマシンは2ストップを狙うかもしれませんが、1ストップ戦略が主流になるでしょう」

    関連:F1オーストリアGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • ピレリ:F1オーストリアGP プレビュー

    ピレリ:F1オーストリアGP プレビュー

    ピレリが、F1オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクについて語った。

    F1オーストリアGPでは、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトタイヤが3戦連続で選択された。

    タイヤへの負荷が比較的小さいレッドブル・リンクは、2本のストレートと低速コーナーで構成されている。

    オーストリアGPは、昨年11シーズンぶりに開催されたので、各チームは、最適な戦略の構築に関して、昨年のデータを活用することができる。オーストリアGP後の火曜日と水曜日、今シーズン最後のインシーズンテストが開催される予定となっている。

    レッドブル・リンクの路面は、滑らかでグリップレベルが低く、レース週末の進行とともに大幅に改善が進む。アスファルトは新しいもののバンピーな部分が多いトラックは、一貫したグリップを見出すことを困難にしている。

    高速ストレートへ繋がる多くの低速コーナーが存在することから、コーナー出口でのトラクションがレッドブル・リンクでの特に重要な要素となる。ホイールをスピンさせることなく可能な限り迅速な加速を可能にする、エイペックスを見極める巧みなアプローチが、タイヤライフを最大限にするためには不可欠となる。

    レッドブル・リンクは時計回りのサーキットだが、右側のタイヤに大きな負荷を課す重要なコーナー(ターン5と6)が存在する。

    昨年は、2ストッパーが主流となった中、3名が1ストップ戦略を採った。レースを制したメルセデスのニコ・ロズベルグは、スーパーソフトでスタートし、11周目にソフトへ、40周目にソフトへ交換した。ロズベルグの戦略は、3番グリッドのスタートからの優勝を可能にした。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「多様性に富んだオーストリアのトラックが、シーズンの中盤にソフトとスーパーソフトが登場する最後の機会になります。タイヤ戦略は、天候に依存する部分が大きいですね。もし気温が高くなれば、2ストップが主流になると思いますが、冷涼なコンディションになれば、1ストッパーが多くなりそうです。また、昨年のフリー走行の時のように、この季節のスティリア地方では雨の可能性も高いことから、各チームは、基本的にあらゆる事態に備えておく必要があります。今年、ドライバーたちは、トラックに関する昨年の実データを携えてレッドブル・リンクに向かうことができますので、タイヤの効果的な使用法を見出すことにデータを活用できると思います。我々の明確な目的は、各レースでマシンあたり2〜3回のピットストップですから、今後のタイヤ選択に関して慎重に検討していくことになります。必要であれば、マイナーチェンジを行う可能性もあります。オーストリアでの両コンパウンド間の性能差は小さくなりそうなので、レース戦略の幅が広がると思います」

    関連:2015年 F1オーストリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピレリ:F1カナダGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1カナダGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1カナダGPの決勝レースを振り返った。

    F1カナダGPの決勝レースは、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでのタイヤの磨耗とデグラデーションが極めて小さかったことにより、ソフトおよびスーパーソフトコンパウンドによるロングランが可能になり、1ストップ戦略が主流となった。

    両コンパウンドの性能さがラップあたり1秒未満だったため、その他の多彩な戦略を採ることも可能な状況だった。

    メルセデスのルイス・ハミルトンがチームメイトのニコ・ロズベルグを抑え、キャリア通算37勝目を挙げ、ドライバーズチャンピオンシップのリードを17ポイント差に広げた。

    ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ、バルテリ・ボッタスのトップ3は、いずれもスーパーソフトタイヤでスタートし、ほぼ同じライミング(3周以内の違い)でソフトへ交換するピットストップを行った。

    4位を獲得したフェラーリのキミ・ライコネンは、2ストッパー中の最上位ドライバーで、ただ一人第2スティントでソフトタイヤを使用した。ライコネンは、第1スティントと最終スティントをスーパーソフトで走行したことによって、印象に残るラップタイムを刻んだ。

    フェラーリのセバスチャン・ベッテルやウィリアムズのフェリペ・マッサなど、数名のドライバーが何時になく会グリッドからのスタートとなった。彼らは、戦略を駆使してポジションを上げ、ポイント圏内でフィニッシュした。セバスチャン・ベッテルは早めのピットストップを行い、レースの大半をソフトタイヤで走行した。

    ソフトタイヤでスタートした5名のドライバー中の一人であるフェリペ・マッサは、ライバルたちがピットストップを行う間にポジションを上げる長い第1スティントを走行後に、スーパーソフトに交換してフィニッシュした。チームメイトのバルテリ・ボッタスは、今シーズン初のメルセデスおよびフェラーリ以外からの表彰台獲得ドライバーとなった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「予想通り、このサーキットの特性によって、両コンパウンドの磨耗とデグラデーションは極めて小さくなり、両コンパウンドは非常に安定していました。2回以上のピットストップが目標になっていますので、この点に関しては批判があるかもしれませんね。タイヤのスペックは4種類のみですから、あらゆる状況に完璧な組み合わせを提供することは時に難しくなることもあります。その中にあって、多くのチーム独自の戦略へのアプローチが見られました。特に、下位グリッドからスタートしたドライバーたちは、直接のライバルたちとは異なる戦略を採ることによって、大きなポジションアップを可能にしました」

    F1カナダGP リザルト

  • ピレリ:F1カナダGP 予選レポート

    ピレリ:F1カナダGP 予選レポート

    ピレリが、F1カナダGPの予選を振り返った。

    F1カナダGPの予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤで、自身のレースナンバーと同じ数字となるキャリア通算44回目のポールポジションを獲得した。チームメイトのニコ・ロズベルグが2番手に付け、メルセデスのフロントロー独占となった。

    昨日のFP2は雨によって中断され、午前中のFP3が赤旗中断の影響を受けたことにより、各チームは、スーパーソフトの性能を試す機会が十分ではないまま、多くの未知要素を抱えて予選に臨んだ。Q1では、ロータスのロマン・グロージャンがスーパーソフトを使用して最速タイムを記録した。

    雨は降らなかったものの、温暖な気温は継続し、今日の路面温度は35℃前後だった。昨日と今日の午前中の路面状態が異なったため、タイヤデグラデーションの見極めが困難な状況だった。明日の決勝時の気温がさらに上昇すると予想されており、今日のデグラデーションパターンを決勝の戦略に活かすことができそうだ。

    メルセデスの両ドライバー、フェラーリのキミ・ライコネン、ウィリアムズのバルテリ・ボッタスは、ソフトタイヤのみでQ1を通過した。Q2以降、全ドライバーがスーパーソフトのみを使用した。

    マシンおよびタイヤ開発の進展により、昨年のポールポジションタイムは、Q2の序盤にハミルトンとロズベルグによって破られた。Q3は、またしてもメルセデスの両ドライバーによる戦いとなり、ハミルトンが最速タイムを記録。昨日の雨が路面上のラバーを洗い流してしまったため、今日のセッション開始時点は滑りやすい状態で、各セッションの終盤にセッション最速タイムが記録された。

    2回の赤旗中断があった午前中のFP3では、ニコ・ロズベルグがスーパーソフトで、1分15秒660のセッション最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ドライウェザーでも、カナダの予選はいつもながら予測不可能です。各チームは、スーパーソフトの走行機会が十分でないまま予選に臨んだため、明らかに準備万端とは言えない状態でした。両コンパウンド間の性能差は、大半のレースで見られるものよりも小さく、ラップあたり約0.8秒ですから、ピットストップによるロスタイムが短いカナダでの戦略の幅をさらに広げるでしょう。摩耗とデグラデーションは小さいので、1ストップが可能ですが、2ストップ戦略もあり得ると思います」

    関連:F1カナダGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • ピレリ:F1カナダGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1カナダGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1カナダGP初日のフリー走行を振り返った。

    カナダのフリー走行2回目(FP2)は、2週間前のモナコと同じく、激しい雨による中断となった。これにより、モナコグランプリでデビューした2015年型P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤでの走行は限定的となった。

    今週末用として、PZeroレッド・スーパーソフトとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが選択されている。1時間30分のFP2セッションでは、雨が降る前に、数名のドライバーが新型スーパーソフトを試し、決勝での1ストップ戦略の可能性を模索するチームもあった。

    さらなる正確なデータを得るためには、土曜フリー走行(FP3)が極めて重要になり、タイヤの摩耗とデグラデーションが通常極めて小さいこのトラック上での戦略を仕上げる作業が行われることになる。予報によるとドライコンディションは保証されず、各チームは、戦略に関して迅速な判断をしなければならない。

    メルセデスのルイス・ハミルトンは、降雨前のFP2で、スーパーソフトタイヤを使用して1分15秒988のセッション最速タイムを叩き出し、昨年の同セッションでの自己最速タイムを更新した。午前中のFP1でも、ソフトタイヤで、昨年の同セッションのベンチマークよりも約1秒速いセッション最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「2011年のカナダグランプリ決勝は、豪雨が降りしきる中、後方から追い上げたジェンソン・バトンが優勝を果たすという大変見応えのある展開となりました。今日の天候はそれを思い起こさせるものでした。まだレース週末の序盤ですが、各チームは、いかなるコンディションにも備えておく必要があります。土曜日のFP3は、2015年型スーパーソフトタイヤでのロングランデータを収集する唯一の機会ですから、特に重要になります。スーパーソフトは、モントリオールのサーキットの厳しさに適応するはずです。決勝時は、コンディションによって、数多くの戦略が可能になるでしょう。FP3後にはより鮮明な戦略の構図が見えてくると思います。今日は、ファンの皆さんがわずかな走行しか見られなかったので残念に思いますが、いつもスリリングなレース週末の舞台となるカナダでは、今日の大雨でさえも皆さんの熱意に水を差すものではないと思います」

  • ピレリ:F1モナコGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1モナコGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1モナコGPの決勝レースを振り返った。

    メルセデスのニコ・ロズベルグが、P Zeroレッド・スーパーソフトからP Zeroイエロー・ソフトへ繋ぐ1ストップ戦略でモナコグランプリを制した。今シーズン2連勝を決め、チャンピオンシップタイトル争いでトップに迫ったロズベルグは、史上4人目のモナコグランプリ3連覇達成ドライバーとなった。

    終盤のセーフティーカー導入周回がレースの流れを変えた。ポールポジションからリードを築いてきたルイス・ハミルトンは、セーフティーカー導入周回中にスーパーソフトへ交換するピットストップを行い、首位の座を譲ることとなった。

    大半のドライバーが、スーパーソフトでスタート後に1回のみのピットストップを行った中、フォース・インディアのニコ・ヒュケンベルグ、マクラーレンのフェルナンド・アロンソ、ウィリアムズのバルテリ・ボッタス、マノーの両ドライバーはソフトタイヤでスタートした。

    決勝時の気温は、全般的に冷涼だったフリー走行と予選時よりも高くなり、路面温度が42℃まで上昇したことにより、両コンパウンドのグリップが向上した。例年通り、シーズン中で最も滑らかで低速なサーキット上の摩耗とデグラデーションは最小限度だった。5周のセーフティーカー導入周回後のタイヤ温度維持が極めて重要になった。

    特に印象的だったドライバーは、予選後のペナルティーにより最後尾からスタートしたトロ・ロッソのカルロス・サインツだった。カルロス・サインツは、1ストップ戦略でポイント圏内の10位に入賞し、自身のモナコグランプリデビューを飾った。サインツの戦略で重要だったのは、ソフトタイヤによる66周のスティントでフィニッシュしたことだった。

    ニコ・ロズベルグは、残り2周時点で自己ベストラップを記。この時、ロズベルグが使用していたソフトタイヤは、既に39周を走行していた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「レース結果を決定的にした最終ピットストップに誰もが驚きました。しかし、この結果は、今週末を通したルイス・ハミルトンの素晴らしい成果を損なうものではありません。Formula Oneでは、チェッカーフラッグが振られるまでレースはどうなるか分からないということが示される結果となり、ニコ・ロズベルグは、今日その恩恵を受けました。レース終盤の長いセーフティーカー導入周回により、再スタート時のタイヤ温度維持が重要になりました。予想通り、1ストップ戦略が主流となったレースで、見応えのあるフィニッシュが見られました」

  • ピレリ:F1モナコGP 予選レポート

    ピレリ:F1モナコGP 予選レポート

    ピレリが、F1モナコGPの予選を振り返った。

    F1モナコGPの予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、モナコでは自身初となるポールポジションを獲得した。ハミルトンは、ピレリの新型P Zeroレッド・スーパーソフトを使用して、モナコ市街地サーキットでポールタイムを記録した。

    スーパーソフトは、今週末用にともに選択されているP Zeroイエロー・ソフトよりもラップあたり約1秒速い性能を示している。

    スーパーソフトは、全体的な性能を保ちつつ、グレイニングとブリスターへの耐性が強化された新型のコンパウンドとタイヤ構造により構成されている。モナコは、タイトでツイスティなサーキットの特性によりオーバーテイクが極めて難しいため、予選が重要視されるグランプリのひとつとなっている。

    曇り空の冷涼な気温下で始まった予選は、セッションの進行とともに路面温度が低下して行き、Q3開始時にはパドックに雨がぱらついた。ベストな性能を引き出すためには、タイヤのウォームアップが特に重要になった。

    メルセデスとフェラーリのみがソフトタイヤだけでQ1を突破し、Q2以降は全ドライバーがスーパーソフトを使用した。摩耗とデグラデーションのレベルが低いことにより、ドライバーたちは、スピードを損なうことなく予選の各セッションで複数回のランを行った。最後のランでポールを決めたハミルトンは、2008年のモナコで、2003年のファン・パブロ・モントーヤ以来となるポールポジション以外からの優勝を達成している。

    木曜のFP2で雨が降り、ロータスのパストール・マルドナード以外の全ドライバーはスーパーソフトによる走行を行っていなかったため、今日の午前中に行われたFP3は特に重要になった。結果的に、決勝時と同様のコンディションとは言えない1時間のセッションに、決勝および予選の鍵となるシミュレーション作業が凝縮された。予選で3番グリッドを獲得したフェラーリのセバスチャン・ベッテルが、FP3ではスーパーソフトで最速タイムを記録していた。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「モナコは、おそらくシーズン中で最も予選が重要になるグランプリです。ポールをめぐる僅差のバトルを通じて、我々の新型スーパーソフトが性能を発揮したことを嬉しく思います。予想外の雨にならなければ、明日の決勝では1ストップ戦略が主流となるでしょう」

    関連:F1モナコGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • ピレリ:F1モナコGP 木曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1モナコGP 木曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1モナコGP初日のフリー走行を振り返った。

    モナコの木曜フリー走行セッションは、激しい雨によって限定的な走行にとどまった。各チームは、明日以降のレース週末での雨の可能性は低いことから、滑りやすいコンディション下で、ガードレールが間近に迫るモナコでの走行で得られるものは少ないと判断した。

    夜間の豪雨を受けて、午前中のFP1はダンプが残る中で開始された。各チームは、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤを使用して最初の走行を行った。

    路面が乾いた後は、P Zeroイエロー・ソフトタイヤへと移行。今週末用として、P Zeroイエロー・ソフトと一新された2015年型P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤが選択されている。

    ウェットコンディションになることが不確定だった中、午後のFP2で、タイヤ構造とコンパウンドが新しくなったスーパーソフトを使用して走行したのはロータスのパストール・マルドナードのみだった。土曜日のFP3がドライで行われれば、他のドライバーたちが初めてスーパーソフトを試すことになるFP3は、極めて重要なセッションとなる。

    FP2残り10分時点で、マクラーレンのフェルナンド・アロンソがインターミディエイトタイヤで走行を再開し、クロスオーバーポイントを見極めるために、乾いていく路面上でのグリップレベルを評価した。ここでいうクロスオーバーポイントとは、インターミディエイトからスリックタイヤへ交換するべきポイントのこと。セッション終盤、数名のドライバーがインターミディエイトタイヤを使用して走行に加わった。今日のフリー走行では、フルウェットタイヤでの走行も見られ、モナコに持ち込まれた4種類の全タイヤが使用されたことになる。

    歴史的なモナコのサーキットで、今年はいくつかの新たな変化がある。最も大きなものは、サーキットの80%が新しいアスファルトで再舗装されたこと。また、ガードレールの位置がわずかに変更となった点や、日中の気温が15℃を下回っていることなどが挙げられる。これら全ての要素がドライビングコンディションに影響を及ぼす。

    メルセデスのルイス・ハミルトンが、本日の両フリー走行セッションで、ソフトタイヤを使用して最速タイムを記録した(FP1ではセッション終盤、FP2では序盤にそれぞれ記録)。ハミルトンがソフトタイヤで記録した本日のベストタイム、1分17秒192は、昨年のFP2で当時フェラーリのフェルナンド・アロンソがスーパーソフトで記録した1分18秒482のセッション最速タイムよりも速い。

    通常のグランプリ週末と異なり、金曜日にF1の走行は行われず、GP2の走行のみが行われる。公式のGP2セッションとは別に、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルが、現行よりも大きなサイズのプロトタイプタイヤを装着したGP2マシンによるデモ走行を行う予定。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今日は有意義な走行がほとんどできなかったので、我々の新型スーパーソフトが実質的に初使用されるのは、土曜日午前中の最終フリー走行(FP3)になりますね。レース戦略を構築する上で、このFP3が極めて重要になります。今日の結果から多くを導き出すことは難しいものの、再舗装された路面は、シーズン中で最もタイヤに負荷がかからないトラック上の摩耗とデグラデーションをさらに小さくすると思います。したがって、独自の戦略でアドバンテージを得ることを狙うチームも登場するかもしれませんが、1ストップ戦略が十分可能です。何よりも、雨の中、わずかな走行を見守ってくれたファンの皆様に申し訳なく思います。チームが拠り所とするデータがわずかな状態ですから、いつにも増して予測不可能な予選と決勝になりそうです。その前に、明日行われる新型GP2用プロトタイプタイヤによるデモ走行を楽しみにしています。このタイヤは、いかなる要望にも対応する、我々の多彩なタイヤソリューション提供能力を示すものです」

  • ピレリ、F1モナコGPで新型スーパーソフトタイヤを投入

    ピレリ、F1モナコGPで新型スーパーソフトタイヤを投入

    ピレリが、F1モナコGPが開催されるモンテカルロ市街地コースについて語った。

    カレンダーの中で最もプレステージャスなレースであるモナコGPで、P Zero レッド・スーパソフトが、P Zero イエロー・ソフトオともに今シーズンのデビューを飾る。

    スーパーソフトは、2015年型としてコンパウンドが一新され、ピレリのF1タイヤレンジ中で最大のグリップと性能を提供する。

    作業温度領域が低いスーパーソフトは、迅速なウォームアップが可能で、ツイスティな市街地サーキットには理想的。ピレリには、モナコとの重要な歴史的繋がりがある。1950年に開催された第1回のモナコGPでは、偉大なファン・マヌエル・ファンジオがピレリタイヤを装着したアルファロメオで優勝を飾った。ファンジオがモナコでの最後に勝利した1957年のレース(68年前の5月に開催)で戦ったマセラティにも、ピレリタイヤが装着されていた。

    モナコには、他のサーキットには無い数多くの特徴がある。カレンダー中で最も平均速度が尾遅く、最も低速なコーナーが存在することから、空力によるグリップよりもタイヤによるメカニカルグリップの重要性が大きくなる。したがって、レンジ中で最大のグリップを提供し、最も早くウォームアップが可能なスーパーソフトにとって理想的な舞台と言える。また、モナコは、FIAが規定するレースの必要最小距離である305kmに達しない唯一のレースとなる。

    スーパーソフトは、今シーズン、コンパウンドが一新された唯一のP Zero タイヤで、グレイニグとブリスターへの体制が強化されている。今シーズンの全タイヤに共通する主な進化は、接地圧力と熱分散の最適化。これにより、アスファルトとの接地部分がより平らになり、モナコの市街地サーキット場できわめて重要になるグリップとハンドリングの向上に繋がる。

    モナコの路面は、シーズン中で最も滑らか。また、通常のグランプリとは異なり、金曜日にサーキットが公道として開放される。サーキット上に乗るラバーがわずかなため、路面の改善に大きな影響が及ぶ。

    ランオフエリアが限られていることから、自己によるセーフティカー導入の確率が高くなり、この点を戦略にカウントしておく必要がある。磨耗とデグラデーションが非常に小さいこともモナコGPの特徴であり、1ストップ戦略が機能することも珍しくない。

    昨年は、ピットストップのウィンドウで発生したセーフティカー導入周回にも助けられ、1ストッパーが勝利戦略となった。ポール・トゥ・ウィンのニコ・ロズベルグとチームメイトのルイス・ハミルトンは、78周のレースで、ともに25周目にスーパーソフトからソフトへ交換した。革新的なレース戦略を駆使して多くのドライバーが下位グリッドでポジションを上げた中、2ストッパー中の最上位ドライバーは、8位に入賞したロマン・グロージャンだった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「モナコは、誰もが楽しみなレースのひとつです。その見応えを適切に描写できる言葉を探すのは難しいですね。今回は一新されたスーパーソフトが、ソフトとともに今シーズン初登場します。この組み合わせは、我々がF1に復帰した2011年以来代わっていませんん。モナコはオーバーテイクが不可能なサーキットだと言われますが、過去のレースでは、タイヤ戦略とデグラデーションが、トラック上のオーバーテイクやピットストップによるポジションの変動を可能にしてきました。特に、大きな性能のアドバンテージを持つ新型スーパーソグトの使用方法が極めて重要になるでしょう。セッションのスケジュールを含めて異例ずくめのモナコは、ルーレットと同じくらいレースの予測を難しいものにしています。しかし、いつもそうであるように、適切な準備やフリー走行でのタイヤデータ収集次第では、決勝はもとより、きわめて重要な意味を持つ予選におけるドライバーのポテンシャルが最大限に高まります」

    関連:2015年 F1モナコGP テレビ放送時間&タイムスケジュール