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  • ピエール・ガスリー 「目標は将来レッドブル・レーシングで走ること」

    ピエール・ガスリー 「目標は将来レッドブル・レーシングで走ること」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1の目標はレッドブルで走ることであることを明らかにしつつも、今年はトロロッソとの仕事に集中していると主張する。

    2016年にGP2チャンピオンを獲得したピエール・ガスリーは、昨シーズン中盤にダニール・クビアトの後任としてトロロッソからF1に参戦。今年はホンダのF1エンジンを獲得した新生トロロッソ・ホンダで初のF1フル参戦を迎えている。

    昨年後半の6戦中5戦でF1を戦ったピエール・ガスリーは、2017年を日本のスーパーフォーミュラで過ごしており、台風の影響で最終2戦がキャンセルになったこともあり、わずか0.5ポイント差でタイトルを逃している。

    現在、レッドブルのドライバーを務めるダニエル・リカルドはまだ契約を更新しておらず、フェラーリやメルセデスへの移籍が噂されている。

    今年トロロッソ・ホンダで印象的なパフォーマンスを見せれば、ピエール・ガスリーは2019年のレッドブル昇格のチャンスはある。ただし、同じレッドブルの契約ドライバーとしてルノーにローン移籍をしているカルロス・サインツが直接のライバルとなる。

    将来、レッドブルで走る可能性について質問されたピエール・ガスリーは「現時点ではカルロス(サインツ)の方が僕よりも経験があるけど、僕の目標は将来レッドブルで走ることだということは明らかだ」とコメント。

    「遅かれ早かれそうなることを願っているけど、自分が速く、一貫性のあるドライバーだということをレッドブルに示す必要がある。良い仕事をしていれば、実現する可能性はある」

    「でも、今の僕の焦点はトロロッソだし、このチームのために自分にできるベストを尽くそうと頑張っているよ」

    ホンダはトロロッソとのプレシーズンテストで過去3年間のマクラーレン・ホンダ時代とは対照的なスムーズな走行を見せていたが、開幕戦オーストラリアGPでは苦しむこととなった。

    ピエール・ガスリーは予選でのミスが響いて最後尾20番グリッドからスタート。決勝ではMGU-Kのトラブルによって14周目でリタイアしている。チームメイトのピエール・ガスリーは、周回遅れの15位でレースをフィニッシュした。

  • ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダは楽観的なままでいるべき」

    ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダは楽観的なままでいるべき」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、スムーズな冬季テストはチーム内に楽観的な空気を生み出しており、F1オーストラリアGPでのパワーユニット故障によるリタイアでそれが削がれるべきではないと主張する。

    ホンダはマクラーレンとの3年間のパートナーシップで厳しい冬を過ごしてきたが、トロロッソとの新たな船出となった今年の冬季テストでは大きな問題は発生せずに大量の走行距離を走り込み、新シーズンに希望を抱いていた。

    しかし、先週末の開幕戦オーストラリアGPでは13周後にピエール・ガスリーのMGU-Hにトラブルが発生。ガスリーはリタイアに追い込まれた。

    「もちろん、僕たちが望んでいたスタートではなかった」とピエール・ガスリーはF1公式サイトにコメント。

    「僕たちはかなり落胆している。テストはまったく問題なく順調に進んでいたのに、開幕戦に来て、初めて問題に直面したという意味でね。全員が落ち込んでいる」

    「僕も落ち込んでいるけど、終わったことだ。僕たちはもうバーレーンに目を向ける必要がある。僕側もチーム側も今週末からポジティブとネガティブなことを受け入れて、そこから学ぶことができる。バーレーンではもっと強くなることができる」

    「僕たちはこのような状況に直面する可能性があることはわかっていたけど、もちろん、テストの後は楽観的だった。でも、シーズンについて僕たちは楽観的なままでいるべきだと思う。今、ひとつの問題が発生したからといって、それが毎シーズ週末で発生することになるわけではないからね」

    「でも、最も重要なことは問題の原因を正確に理解していくことだけだ。ホンダ、トロロッソ、そして僕たちドライバーなど、チームの誰にとっても好ましいことではないし、彼らが理解して、今後のレースではこのような問題を確実に発生しないようにしてくれると確信している」

    ピエール・ガスリーは、パワーユニットがシャットダウンした後、ピットに戻れるように数回再始動させたと説明した。

    「基本的に事前に何の情報も出ていなかったし、ターン12の立ち上がりで全開で走っていたときにエンジンがオフになり、再びオンになり、またオフになった。そのあと再び戻ったけど、1速にスタックして、とても遅かった。それでとにかくピットに戻った。それでおしまいだ」

    2018年のF1レギュレーションでは、パワーユニットコンポーネントの使用数はさらに厳しくなり、ドライバーは21戦でF1エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基まで、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは2基までしか使用できず、それ以上を使用した場合にはグリッド降格ペナルティが科せられる。

    ホンダF1はまだ故障の内容やパーツが再び使えるかどうかは確認していない。だが、ピエール・ガスリーはいずれにしろシーズンの早い段階で問題が起きたことでペナルティを受けなければならないだろうと考えている。

    「嘘をつくつもりはないし、そうなってしまったのは頭痛の種だ。でも、そういうものだし、全員が今後のレースにむけてできる限りスムーズに進めていこうとしている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「全員にとって厳しいレギュレーションだテストはまったく問題なく順調に進んでいたし、とてもいいかんじだったので、今それに直面してしまったんはとにかく残念だ。テスト最終日にそれが出て、ここでは問題が起きない方が良かった」

    「簡単ではないのは確かだし、たぶんどこかの時点でペナルティを受けることになるだろう。でも、今はそれについてはあまり考えたくはない。次のレースで良い週末を過ごすことだけを考えたい」

  • ブレンドン・ハートレー 「ホンダのF1エンジンの性能に懸念はない」

    ブレンドン・ハートレー 「ホンダのF1エンジンの性能に懸念はない」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、ホンダのF1エンジンでの緒戦となったオーストラリアGPで、エンジン自体の競争力やオーバーテイクにはまったく懸念を感じなかったと語る。

    ブレンドン・ハートレーは、初めてのホンダのF1パワーユニットで厳しいレースに耐えることになった。スタート直後の1コーナーで激しくタイヤをロックさせてフラットスポットを作ったことで1周目にピットイン。その時点でそれなりの結果を出すチャンスは潰えた。

    その後もパンクによって2度目のピットストップを強いられるなどもあり、ブレンドン・ハートレーは周回遅れの最下位15位でレースを終えた。

    しかし、ブレンドン・ハートレーは、ホンダのF1エンジンには希望を感じてメルボルンを去ることができると語り、ホイール・トゥ・ホイールのバトルにおけるエンジン自体のパフォーマンスについては不安は感じていないと付け加えた。

    「僕は昨年末に別のエンジンで走っている。ホンダにはちょっとしたレースクラフトでもかなりの柔軟性があると思う」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「もちろん、DRSやトップスピードはオーバーテイクを大きな部分を占めるけど、僕がここまで見た限りではすべてがかなりシームレスに動いているし、ドライバーの観点ではそれほど管理すべきことはない」

    「全てが正しい方向に進んでいる。僕としては実質的な懸念はない。僕が理解しているところでは、(ホンダのF1パワーユニットに)アップデートも予定されている。レースクラフトやレーサビリティという点では問題はない」

    「メルセデスやフェラーリ、彼らが何をやっているかについてはコメントできないけど、僕たちにはオーバーテイクを成功させるためのいくつかのツールがある」

    ブレンドン・ハートレーは、2017年末のスポット参戦時よりも、フルタイムでトロロッソ・ホンダのドライバーを務める今年の方がかなり快適に感じていると付け加えた。

    「チーム、クルマを本当に快適に感じている。去年よりもずっとね」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「予選を後から考えれば、3回の走行をするべきだったかもしれない。そうすればQ2に進出するベストなチャンスが得られていたと思う。あと0.05秒稼げていればQ2に進出できていたし、再び改善するためのチャンスがあった」

    「でも、快適に感じているし、自分がクルマに何を望んでいるかを把握できていると感じた。その点では本当に満足しているし、チーム内で自分の時間をうまく管理できた」

    「僕たちは目標にしていた結果、ポイントを得ることはできなかった。僕たちが目にしたように、今日はそこに関しては少し手の届かないところにいた」

    トロロッソ・ホンダでブレンドン・ハートレーのチームメイトを務めるピエール・ガスリーは、MGU-Hの故障によって14周目にリタイアしている。

  • ホンダF1 「ピエール・ガスリーのMGU-Hを再利用できるかは調査次第」

    ホンダF1 「ピエール・ガスリーのMGU-Hを再利用できるかは調査次第」

    ホンダF1は、開幕戦オーストラリアGPでピエール・ガスリーのマシンに発生したMGU-Hの問題をHRDさくらで調査し、コンポーネントの修復を試みるとしている。

    トロロッソ・ホンダの緒戦となったF1オーストラリアGP。20番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、16番手を走行していた14周目にターン12の立ち上がりでマシン後方から白煙をあげて突如スロー走行となり、ピットへ戻ってリタイアとなった。

    レース後、ホンダF1はピエール・ガスリーのリタイアはMGU-H関連のトラブルであることを明らかにしている。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「テレメトリー上でMGU-Hに関連した異常値がいくつか見受けられました。そのため、我々はクルマをストップさせました」と RACER にコメント。

    「これからデータの詳細とパーツそのものを調査し、次戦にむけて何ができるかを考えていきます」

    「パーツ自体が酷く損傷しているかどうかはまだわかりません。再び使用できるかどうか調査していく必要があります」

    ホンダは、マクラーレンとのパートナーシップの3年間で数多くのMGU-Hの故障が発生していたが、プレシーズンではトラブルは発生せず、楽観的なムードで開幕戦を迎えていた。

    田辺豊治は、ピエール・ガスリーのリタイアまでMGU-Hには何も問題は発生していなかったと語る。

    「プレシーズンテスト中はそのエリアはノートラブルでしたし、今回が初めてです」と田辺豊治はコメント。

    「オフシーズン中に今シーズンにむけて3基のパワーユニットのためのマイレージを評価していました。3基を使用するということは5000kmということなので、完璧なマイレージではありません」

    「我々が蓄積したマイレージでここまで問題は発生していませんでしたし、初レースでトラブルが発生したり、テレメトリーに異常値が見つかることは思っていませんでした」

    一方、チームメイトのブレンドン・ハートレーは、オープニングラップのターン1で激しくタイヤをロックさせてタイヤにフラットスポットを作ったことでピットインを強いられ、さらにパンクに見舞われたことで最下位レースをフィニッシュしている。

    田辺豊治は、レース展開によって、ライバルに対するホンダのパワーユニットの評価は制限されたが、全体的なパフォーマンスレベルには満足していると語る。

    「ブレンドンのケースは少し難しい状況でしたが、今回のレースで見ることができた全体的なパフォーマンスレベルには満足しています」

    MGU-Hとは
    MGU-Hは、エンジンから出る排気の熱をエネルギーに変換する。通常、エンジンの燃焼室を出た高温の排気は、排気管を通じて大気に放出される。この熱エネルギーを再利用するために、専用のモーター/ジェネレーターユニットを作動させて電気を作っているのが熱エネルギー回生システム。このユニットは、MGU-Hと呼ばれている。MGU-Hの「H」は、Heatの略で「熱」(排熱エネルギー)を意味している。

    ターボ車の場合、減速を終えて次に加速しようとアクセルを踏んでも、排ガスの流量が増えてタービンが本来の性能を発揮するのに一定の時間を要してしまう(ターボラグ)。そこで、MGU-Hを利用してコンプレッサーを回転させ、タービンが排気の到達を待たずに機能させることで、ターボラグの解消を行っている。

    全開加速時は、タービンに供給される排気エネルギーが増えるため、エンジンが必要な空気を圧縮するためのコンプレッサーの仕事を上回る場合がある。その際、使いきれなかった排気エネルギーによってMGU-Hで発電し、その電力を、直接MGU-Kに送る。MGU-Hでの発電量は制限されておらず、バッテリーの充放電エネルギー制限に縛られることなく、エンジンにMGU-Kの出力を上乗せして走ることができる。言い換えれば、余った排気エネルギーを、効率良く加速に使うことができる。コーナー出口の全開加速では、MGU-Hからだけでなく、バッテリーからもMGU-Kに電力を供給する場合がある。こうすることで、MGU-Kをレギュレーションで決められた最大出力(120kW)で駆動し、フル加速することができる。

    2018年はドライバーが年間に使用できるF1エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基に削減される。

  • ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダは改善できる」

    ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダは改善できる」

    ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダには2018年に改善するための“大きなポテンシャル”があると感じている。

    トロロッソ・ホンダでのデビュー戦となったF1オーストラリアGPでは、予選20番手と出遅れ、レースでは16番手まで順位を上げるものの、MGU-Hのトラブルによってリタイアを強いられたピエール・ガスリー。

    しかし、ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダには中団を戦うポテンシャルがあると確信していると語る。

    「僕たちはウィリアムズやフォース・インディアと戦っている」とピエール・ガスリーはコメント。

    全10チームのなかで、昨年のオーストラリアGP決勝での平均タイムよりも劣っていたのはトロロッソ・ホンダだけだった。

    「他チームはかなり良い進歩を果たしたと思う」とピエール・ガスリーはコメント。

    「僕たちはオーストラリアよりもテストのときのほうが少し良かったみたいだ。でも、ポテンシャルはある」

    ピエール・ガスリーは、トロロッソとホンダはシーズンを通して“アグレッシブな開発プログラムを計画しており、異なるコンディションではもっと強さを発揮できるようになるはずだと語った。

  • トロロッソ・ホンダ vs マクラーレン:浮き彫りになった“実力差”

    トロロッソ・ホンダ vs マクラーレン:浮き彫りになった“実力差”

    トロロッソ・ホンダ vs マクラーレンの第1ラウンドとなった開幕戦オーストラリアGPではその“実力差”が浮き彫りとなった。

    ホンダに辛辣な批判を繰り返してパートナーシップを解消してルノーに乗り換えたマクラーレンと、友好的な雰囲気でホンダとのパートナーシップを構築しようとているトロロッソ。シーズンに先駆けてまさに“ベビーフェイス vs ヒール”の構図が出来上がった。

    冬季テストではトロロッソ・ホンダがトラブルフリーで全体の3番手の周回数を重ねる一方で、マクラーレン・ルノーはトラブル多発で全チームで最下位。だが、ラップタイムではフェルナンド・アロンソが総合3番手タイムを記録していた。

    “トロロッソ・ホンダがマクラーレンをさらっと打ち負かす”ことを期待しつつ、“ルノーのエンジンを搭載したマクラーレンはやっぱり速いのではないか”との思いで迎えた2018年の開幕戦。結果は後者だった。

    開幕前、マクラーレンはホンダからルノーにF1パワーユニットを変更しただけで“1秒速くなる”とのシミュレーション結果を出していた。逆に言えば、ルノーからホンダに変更したトロロッソは1秒遅くなることになる。

    それは予選から現れた。昨年の予選ベストタイムはトロロッソが1分24秒487、マクラーレン・ホンダは1分25秒425。今年はマクラーレンが1分23秒692、トロロッソ・ホンダは1分24秒556だった。予選を終えたフェルナンド・アロンソは2秒近いタイムアップに「今年は楽しくなりそうだ」と発言している。

    今年はタイヤが1段階柔らかくなり、オーストラリアGPではDRSゾーンが追加されたこともあり、予選で各チームは自然と1~2秒のタイムアップを成し遂げている。ザウバーのマーカス・エリクソンを例に挙げれば、昨年は1分26秒465で今年は1分24秒556だ。

    そのなかでトロロッソだけが昨年からタイムを下げている。すなわち昨年より1~2秒遅くなっていることになる。もちろん、コンディションも違えば、トロロッソはドライバーを変更してQ1で敗退しているため、単純な比較はできないが。

    決勝でもマクラーレンとトロロッソ・ホンダは正反対の結果となる。昨年はトロロッソがダブル入賞、マクラーレン・ホンダは最下位とリタイア。今年はマクラーレンがダブル入賞し、トロロッソ・ホンダが最下位とリタイアという結果になった。

    レース中のファステストラップを比較するとその差はさらに浮き彫りとなる。昨年はトロロッソが1分26秒711、マクラーレン・ホンダは1分29秒440。今年はマクラーレンが1分26秒958、トロロッソ・ホンダは1分28秒176。マクラーレンは約2.5秒アップ、トロロッソは約1.5秒のダウンだ。

    フェルナンド・アロンソは開幕戦でのマクラーレンは“最低レベル”であり、今後は改善していくのみだと語っている。「僕たちはまだポテンシャルをフルに発揮できてないし、今日もパッケージにすべてを引き出していたわけではなかった。まだルノーと初めてのレースにすぎないし、今後数戦ではアップデートも予定されている」

    ドライバーの実力差も大きい。今年のトロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーという事実上のルーキーを起用。アルバート・パークでは初のレース週末となり、フリー走行3回目で雨が降ったことでセットアップの機会を奪われたことも響いた。対するマクラーレンは2度のワールドチャンピオンのフェルナンド・アロンソと昨年トラブル多発のなかで経験を積んだストフェル・バンドーン。だが、そんな言い訳は通用せず、その差は今後も様々なシーンで顕著に表れてくることになるだろう。

    結果はシャシー、エンジン、ドライバー、チーム力で決まるもの。トロロッソが今季型シャシーで失敗をした可能性もあるが、残りの要素も大きな割合を占めることになる。

    ホンダのF1パワーユニットは、マクラーレンのシャシーに対する厳しい要求から逃れ、トロロッソから自由な開発を許されていることで10馬力アップを果たしたとの情報があるが、現時点ではまだルノーには及ばないようだ。しかも、レギュレーションによってパワーユニットの使用数がさらに厳しくなる今年、全マシンのなかでホンダのF1パワーユニットだけが壊れるという最悪のシナリオでシーズンはスタートした。

    2018年のF1世界選手権はメルセデス、フェラーリ、レッドブルの上位グループ、ハース、マクラーレン、ルノー、フォース・インディアの中位グループ、そして、トロロッソ・ホンダ、ウィリアムズ、ザウバーの下位グループという勢力図がより明確になったと感じられた開幕戦。

    “今年、ホンダはプレッシャーの少ない中堅チームのトロロッソとノビノビと開発を進めていけばいい”という結果が出ないことを前提にシーズンを見ていくことほど悲しいことはない。まだ1戦が終わったのみ。残りは20戦もある。シーズン後半にこのような昨年との比較がまったくの的外れだったと言えることを期待したい。

  • ピエール・ガスリー 「MGU-Hを1基失ったことは後半戦にむけて痛手」

    ピエール・ガスリー 「MGU-Hを1基失ったことは後半戦にむけて痛手」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、開幕戦オーストラリアGPで見舞われたMGU-Hの故障によってコンポーネントを1基失ったことが2018年のF1世界選手権の後半戦で“頭痛の種”になるだろうと認める。

    ピエール・ガスリーは、16番手を走行していた14周目に突如スロー走行となってピットへ戻り、MGU-H関連のトラブルによりリタイアとなった。プレシーズンテストではトラブルが発生していたなかったホンダのF1パワーユニットに信頼性問題が再発してしまった。

    ピエール・ガスリーは、チームはそのような問題に備えてはいたが、冬季テスト、プラクティス、予選で数100ラップを走り込んでいたにも関わらず、重要な開幕戦で最初の故障が発生したことに落胆していると語る。

    2018年のF1世界選手権では、MGU-Hは年間を通して3基までしか使用できなくなっており、ピエール・ガスリーは、故障したことよりも、20戦を残してすでにそのうちの1基が失われたことで今後のグリッド降格ペナルティの可能性に悩まされることになるだろうと考えている。

    「起こってしまったことは悩ましいけど、全員が今後のレースにむけてできる限りスムーズに進めようとしている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「全員にとってレギュレーションはタフだと思う。テストはまったく問題が起きずにうまくいっていたし、とてもいい感じだったので、今それが起こってしまったのは残念だ」

    「テスト最終日に起こっていて、ここでは問題がないことが望ましかった。簡単ではないのは確かだ。おそらくどこかの時点でペナルティを受けることになるだろう」

    「僕たちはこのような状況に陥る可能性があることはわかっていたけど、もちろん、テストの後は楽観的だった。シーズンについて楽観的なままでいなければならないと思う。今、1つの問題が起こったけど、だからとしって毎レース週末で起こるというわけではないからね。重要なことは問題を原因を正確に理解することだけだ」

  • F1 オーストラリアGP 決勝:入賞圏外ドライバーコメント

    F1 オーストラリアGP 決勝:入賞圏外ドライバーコメント

    2018年のF1世界選手権 開幕戦オーストラリアGPの決勝が25日(日)、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われた。

    ポイントを獲得できなかったのはハース、フォース・インディア、トロロッソ・ホンダ、ザウバーの5チーム。特にハースは上位を走行中でのヒューマンエラーによるリタイアだけに悔やまれる結果となった。

    開幕戦では5台がリタイア。タイヤの装着にトラブルがあったハースの2台に加え、セルゲイ・シロトキンはブレーキトラブル、マーカス・エリクソンはハイドロ系、ピエール・ガスリーはMGU-Hの故障。ホンダのF1パワーユニットは全マシンで故障が発生した。

    11位:セルジオ・ペレス (11位)
    「僕たちにとってかなり不運な週末だったけど、それでも今回のレースから得られるポジティブなことはあった。あと一歩届かなかったけど、僕たちは1ポイント獲得に近づいていた。レース全体を通してプッシュしていたし、特に終盤のラップではサインツを追いかけていた。彼に本当に近づくことができたけど、十分ではなかった。メルボルンではオーバーテイクがとても難しい。ボッタスも同じように第1スティントで僕を抜けなかった。バーチャルセーフティカーもまったく助けにならなかったけど、こういうときもある。それでも自分のパフォーマンスとチームとして成し遂げた仕事には満足している。僕たちは前に進んで改善しつづけなければならないけど、すぐにポイントを争えるポジションにたどり着けると信じている。バーレーンで早くも改善が見られることを期待している。オーバーテイクは可能だし、メルボルンよりも戦略が大きな役割を果たすレースだ」

    12位:エステバン・オコン (12位)
    「今日は簡単なレースではなかった。オーバーテイクはとても難しかったし、1周目にランス(ストロール)の前に出ることはできたけど、セーフティカーまでに全員の差はすぐに広がってしまった。しばらくの間ボッタスと戦っていたし、セーフティカー後のリスタートではもう少しでセルジオを抜けそうだった。予選ペースと比べてレースペースの方が良かったのは確かだけど、現時点でトップ10入りするためには少しパフォーマンスが不足している。F1ではすぐに状況が変わるし、バーレーンでさらなる何かをもたらせるように今後2週間でプッシュし続けていく」

    13位:シャルル・ルクレール (13位)
    「自分の一日についてはとても満足している。スタートは理想的ではなかった。前にいるライバル勢に追いついて、ゆっくりと自分の道を進めていかなければならなかった。僕たちはポテンシャルを最大限に引き出せたし、一貫して良いペースがあった。何台かオーバーテイクすることができたし、楽しかった。全体的にポジティブな週末だった。金曜日から良い進歩を果たせたし、良いスタート地点にいると思う。多くのことを学んだし、次戦バーレーンにむけて自信を感じている」

    14位:ランス・ストロール (14位)
    「1周目に間違ったモードに入ってしまっていて、それが理由でオコンに前に出られてしまった。それにセーフティカーのリスタートでは必要な追加のパワーがなくて、そこでルクレールにポジションを奪われてしまった。基本的に僕たちはレースというよりもクルマを完走させようとしていた。今日はレースタイムを犠牲にする大きな問題がたくさんあった。バーレーンまでに解決策を見つけられることを願っている」

    15位:ブレンドン・ハートレー (15位)
    「今日はいいレースだったとは言ない。スタート直後のターン1でブレーキをロックさせてしまい、タイヤにフラットスポットを作ってしまった。僕が経験した中で最大のフラットスポットだったので、ピットインせざるを得なかった。さらに、第2スティントではタイヤがパンクしてしまい、ポイント争いへの戦いは終わってしまった。この影響でマシン後部に少しダメージを負ったので、ずっと単独で走行する形になってしまった。今日はポイント獲得への道のりとしては険しいものだった」

    DNF:ロマン・グロージャン (リタイア)
    「僕たちには週末ずっと良いクルマがあった。軽い燃料でのペースも重い燃料でのペースも満足できるものだった。今日は素晴らしいペースがあったし、レース序盤にケビンの前に出ることができていれば、上位にもう少しついていけたと確信している。これから今日起こったことについてすべてを分析して検証していく。いつものように僕たちは強くなって帰ってくる。今日は多くのポイントを失うことになったけど、このパフォーマンスを繰り返すことができれば、今回のことはすぐに忘れるだろう」

    DNF:ケビン・マグヌッセン (リタイア)
    「2台があのような良いポジションにいて、今回のレースに多くの期待をしていたのにフィニッシュできないなんて、チーム全体にとって飲み込むのがとても難しいことだ。あんな形で終えることになるなんて胸が張り裂けそうだ。僕たちはまた乗り越えていく。僕たちは戦っていく。今は落胆しているけど、僕たちはこれを乗り越えていくよ」

    DNF:ピエール・ガスリー (リタイア)
    「僕にとっては最高のシーズン開幕戦とはならなかった。(リタイア前の)ターン12で急にエンジンが止まり、その後また始動したもののスロー走行しかできずにシフトアップできなくなった。なんとかピットへ戻ったけど、そこでリタイアとなった。テストからいい形だっただけに残念だ。開幕戦で問題が起きたことで、チームのみんなもがっかりしていると思うけど、僕たちは前を向き、今回の問題から学んで次のバーレーンでは強さを取り戻さなければならない」

    DNF:マーカス・エリクソン (リタイア)
    「レース週末を通して良い仕事ができていただけに僕にとっては期待外れなレースだった。堅実なスタートを切れたし、クルマの感触は本当に良かった。本当に強力だったし、戦う準備ではできていた。残念ながら、6周目にマシンにハイドロリック系のトラブルが発生して、レースをリタイアしなければならなかった。これからチームが全てのデータを分析していく。僕たちは戦える位置にいるし、そこはポジティブな部分だ。僕にできることはバーレーンを楽しみにすることしかない」

    DNF:セルゲイ・シロトキン (リタイア)
    「期待通りにはいかなかったし、結果という点では話すことはない。もちろん、達成したい結果はあったけど、それは叶わなかった。僕が話しているのは学習についてだけど、それを得ることはできなかった。ちょっと残念な週末だったし、かなり落胆している。理想的ではなかったし、僕にとって簡単な週末ではなかった。良いレースをすることがかなり重要だった。バーレーンの週末にむけて、少なくとも良いチャンスはあると思うので、楽しみにしている。わずか2週間でトラックに戻るし、これまで以上に頑張っていく。僕たちに相応しい場所にたどり着けると確信している」

    関連:【動画】 2018年 F1オーストラリアGP 決勝 ハイライト

  • トロロッソ・ホンダ:F1オーストラリアGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1オーストラリアGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1オーストラリアGPの決勝レースで、ブレンドン・ハートレーが15位、ピエール・ガスリーはMGU-Hの問題でリタイアした。

    レッドブル・トロロッソ・ホンダの初レースとなる、開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが、メルボルンのアルバートパーク・サーキットで開催された。

    レースは、現地時間午後4時10分、天候は曇り、気温は23℃というコンディションでスタート。16番手スタートのブレンドン・ハートレーは、スタート直後のターン1手前でタイヤをロックさせた影響により、その周にピットインしタイヤを交換した。この影響で最後尾となったが、レースペース自体は好調で、自己ベストラップは1分28秒176をマーク。しかし、前方のライバルを捉えるには至らなかった。23周目に2回目のタイヤ交換を行ったハートレーは、他車のリタイアにより15番手までポジションを上げ、そのままチェッカーフラッグを受けた。

    20番手スタートのピエール・ガスリーは、好スタートを見せて1周目に17番手までポジションアップすると、レース序盤でさらに順位を上げて16番手につける。しかし、14周目に、突如スロー走行となってピットへ戻り、MGU-H関連のトラブルによりリタイアとなった。

    今回発生した問題については、第2戦バーレーンGPに向けて、さくらで解析が行われる。

    次戦は4月6日(金)~8日(日)、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。

    ブレンドン・ハートレー (15位)
    「今日はいいレースだったとは言ない。スタート直後のターン1でブレーキをロックさせてしまい、タイヤにフラットスポットを作ってしまった。僕が経験した中で最大のフラットスポットだったので、ピットインせざるを得なかった。さらに、第2スティントではタイヤがパンクしてしまい、ポイント争いへの戦いは終わってしまった。この影響でマシン後部に少しダメージを負ったので、ずっと単独で走行する形になってしまった。今日はポイント獲得への道のりとしては険しいものだった」

    ピエール・ガスリー (リタイア)
    「僕にとっては最高のシーズン開幕戦とはならなかった。(リタイア前の)ターン12で急にエンジンが止まり、その後また始動したもののスロー走行しかできずにシフトアップできなくなった。なんとかピットへ戻ったけど、そこでリタイアとなった。テストからいい形だっただけに残念だ。開幕戦で問題が起きたことで、チームのみんなもがっかりしていると思うけど、僕たちは前を向き、今回の問題から学んで次のバーレーンでは強さを取り戻さなければならない」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「バルセロナでのテストがうまくいき、メルボルンでの開幕戦はいい結果が得られると期待していたが、さまざまな要因が重なって残念な結果となった。言い訳になるが、FP3での雨が残念だった。タイヤの性能評価とセットアップ変更がうまくいっているかを確認するためにもドライで走っておきたかったと思っている。予選では、ブレンドンがいい仕事をしたが、ピエールはターン3でのミスがあり、後方グリッドになった。レースでは、ピエールが好スタートを見せてポジションを上げたが、不運にもパワーユニットの問題でリタイア。ブレンドンは最初のブレーキングでフロントタイヤをロックさせてフラットスポットを作ったので、ピットへ呼び戻してタイヤを交換し、後方で走ることになってしまった。残念な週末になったが、これを引きずってはいけない。バーレーンで好結果を望むためにも、やるべきことがたくさんある」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「ガスリー選手がMGU-Hの問題により、14周目でリタイアする形になったことは非常に残念です。これからさくらのファクトリーにて詳細を分析し、第2戦に向けて再発防止のための対策を打ちたいと考えています。ハートレー選手についてはスタート直後にタイヤにフラットスポットを作ったため、ピットインせざるを得ませんでした。粘り強い走りを続けてくれましたが、残念ながら前を走るマシンを捉えるには至りませんでした。非常に厳しいシーズン幕開けになってしまいましたが、前を向いて戦うしかありません。休むことなく、チームと一緒に次戦に向けた準備を進めます」

    関連:F1オーストラリアGP 結果:セバスチャン・ベッテルが優勝!

  • ホンダF1 「ピエール・ガスリーのリタイアはMGU-Hの問題」

    ホンダF1 「ピエール・ガスリーのリタイアはMGU-Hの問題」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダのF1オーストラリアGPの決勝についてコメント。ピエール・ガスリーのリタイアの原因はMGU-Hの問題だったことを明らかにした。

    ピエール・ガスリーは、16番手を走行していた15周目に白煙を上げて突然スローダウン。ピットまで戻ったものの、トロロッソ・ホンダはリタイアを選択した。

    ホンダは、ピエール・ガスリーのリタイアの原因がMGU-Hの問題であったことを明らかにし、次戦にむけて対策を施していくと述べた。

    「ガスリー選手がMGU-Hの問題により、15周でリタイアする形になったことは非常に残念です」と田辺豊治はコメント。

    「これからさくらのファクトリーにて詳細を分析し、第2戦に向けて再発防止のための対策を打ちたいと考えています」

    ブレンドン・ハートレーは、1周目にタイヤを痛めてピットインを余儀なくされ、最終的に1種遅れの最下位15位でレースをフィニッシュした。

    「ハートレー選手についてはスタート直後にいタイヤにフラットスポットを作ったため、ピットインせざるを得ませんでした。粘り強い走りを続けてくれましたが、前を走るマシンを捕えるには至りませんでした」

    「非常に厳しいシーズンの幕開けになってしまいましたが、前を向いて戦うしかありません。休むことなく、チームと一緒に次戦に向けた準備を進めます」

    MGU-Hとは
    MGU-Hは、エンジンから出る排気の熱をエネルギーに変換する。通常、エンジンの燃焼室を出た高温の排気は、排気管を通じて大気に放出される。この熱エネルギーを再利用するために、専用のモーター/ジェネレーターユニットを作動させて電気を作っているのが熱エネルギー回生システム。このユニットは、MGU-Hと呼ばれている。MGU-Hの「H」は、Heatの略で「熱」(排熱エネルギー)を意味している。

    ターボ車の場合、減速を終えて次に加速しようとアクセルを踏んでも、排ガスの流量が増えてタービンが本来の性能を発揮するのに一定の時間を要してしまう(ターボラグ)。そこで、MGU-Hを利用してコンプレッサーを回転させ、タービンが排気の到達を待たずに機能させることで、ターボラグの解消を行っている。

    全開加速時は、タービンに供給される排気エネルギーが増えるため、エンジンが必要な空気を圧縮するためのコンプレッサーの仕事を上回る場合がある。その際、使いきれなかった排気エネルギーによってMGU-Hで発電し、その電力を、直接MGU-Kに送る。MGU-Hでの発電量は制限されておらず、バッテリーの充放電エネルギー制限に縛られることなく、エンジンにMGU-Kの出力を上乗せして走ることができる。言い換えれば、余った排気エネルギーを、効率良く加速に使うことができる。コーナー出口の全開加速では、MGU-Hからだけでなく、バッテリーからもMGU-Kに電力を供給する場合がある。こうすることで、MGU-Kをレギュレーションで決められた最大出力(120kW)で駆動し、フル加速することができる。

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