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  • WRC | トヨタ第11戦 ラリー・トルコ 2日目レポート

    WRC | トヨタ第11戦 ラリー・トルコ 2日目レポート

    3本のSSベストタイムを記録するも過酷なコンディションのグラベルステージで苦戦。
    9月13日(金)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・トルコが、トルコ南西部アスパランのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車) が総合7位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)が総合8位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合9位につけた。

    競技2日目となるデイ2は、サービスパークの周辺と、北東エリアで3本のステージを各2回走行。6本のSSの合計距離は159.14kmと、4日間で最長の1日だった。午前中のセクションでは、オープニングのSS2でラトバラがベストタイムを記録し首位に浮上。続くSS3では慎重な走りにより遅れをとったが、SS4では再びベストタイムを記し、総合3位で午前中を終えた。午後の再走ステージでは、1本目のSS5でミークがベストタイムをマークし、総合6位に順位を上げた。しかし、そのSS5でラトバラは右フロントタイヤにダメージを負い、総合8位に後退。続くSS6では激しい降雨により、摩耗した状態のタイヤでは十分なグリップを得られず、総合9位で1日を終えた。

    ミークもまた、SS6の降雨で大きくタイムロス。SS7ではひとつ順位を落としたが、それでも全てのステージを走破し、チーム最上位の総合7位につけた。ドライバー選手権首位のタナックは、デイ2で不利な1番手スタートを担い、ルーズグラベルに覆われた午前中のステージでタイムを失った。それでも、忍耐強い走りを続け、SS5が終了した時点では首位と25.3秒差の総合5位につけていた。しかしSS6で右フロントのタイヤがリムから外れ1分以上をロス。ミークと5.3秒差の総合8位でデイ2を終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    簡単な1日ではありませんでした。オットは出走順が1番だったので苦戦を予想していましたが、朝は全てが上手く進みました。しかし、午後のステージでの不運なパンクにより、厳しい状況になりました。クリスとヤリ-マティもまた、同じステージで大きくタイムを失いました。午後は雨が降ると分かっていましたが、そのステージでは予想よりも激しい降雨がありました。昨年、そして今日の展開を見れば分かるように、このラリーではいかなることも起り得るので、さらなる問題の発生を回避しながら、戦い続ける必要があります。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    1番最初にステージを走るのはあまり楽しく感じられませんでしたが、チームがクルマを改善してくれたお陰で、午前中は昨年よりも良いフィーリングで走れました。再走ステージでは路面が荒れ、午後は厳しい状況になるだろうと予想していましたが、天気の悪化によりさらにトリッキーなコンディションになりました。残念ながら午後2本目のステージでパンクをしてしまいましたが、このラリーでパンクはくじ引きのようなものなので、今日はついていなかったのだと思います。もちろん、望んでいたような1日ではありませんでしたが、前に進み続け、何かが起きるのを待ちたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝は良いスタートを切りました。あまり攻めなかったのにSS2でベストタイムが出たのは、嬉しい驚きでした。次のSS3は少し慎重に走り過ぎましたが、SS4で再び良いタイムが出て埋め合わせをすることができました。クルマの状態はとても良かったのですが、午後はステージが荒れるだろうと覚悟していました。SS5ではリヤのバンパーを失い、その結果車内が非常にうるさくなり、ペースノートに集中するのが難しい状況でした。そして、右コーナーでインに深く切り込んだ時にタイヤを傷つけ、空気が抜けた状態で最後まで走らなくてはなりませんでした。SS6ではなく、その次の最後のステージで雨が降ると予想しハードタイヤでSS6に臨んだのですが、その判断は結果的に誤りで、大幅にタイムを失ってしまいました。しかし、それはラリーではよくあることですし、上手く行かないこともあります。このラリーではまだ色々なことが起きる可能性があるので、前向きに戦い続けます。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    午前中のループステージは、まずまずの走りでした。最後のステージはあまりリズムが良くありませんでしたが、このラリーでの経験がないことを考えれば悪くなかったと思います。午後の2本目のステージでは雨に見舞われ、本当に難しいコンディションでした。雨はさらに酷くなるだろうと2本のミディアムタイヤを最後のステージに温存していたのですが、最初のステージでハードタイヤの摩耗がかなり進み、降雨があった2本目のステージはまるで氷の上を走っているようでした。それ以外の2本のステージは良かったのですが、2本目のステージだけで大きくタイムを失ってしまいました。とはいえ、スピードは十分にありましたし、依然この位置につけています。まだ先は長いので、何が起こっても不思議ではありません。

    ラリー・トルコ デイ2の結果
    1 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) 1h59m53.7s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +17.7s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +18.4s
    4 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +44.4s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m04.1s
    6 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m25.2s
    7 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m32.1s
    8 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1m37.4s
    9 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m42.5s
    10 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +3m45.4s

    明日のステージ情報
    ラリー・トルコの競技3日目デイ3は、サービスパークの西側で3本のステージを各2回走行します。そのうちダッチャ半島を舞台とするSS10/13「キツラン」は、今年新たに加えられた新ステージです。6本のステージの合計距離は110.10kmと、金曜日よりも50km程度短く、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は344.06kmとなります。

    注目のステージ
    SS10/13 キツラン 全長13.30km

    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    「キツラン」は完全なニューステージです。ステージの特徴は他と大きく違い、道幅が非常に広く、路面の大部分は非常にスムーズで、全体的にかなりハイスピードなステージです。きっと、楽しんで走ることができるはずです。

  • トヨタ、アロンソのダカールラリー2020挑戦にむけてナビゲーターを決定

    トヨタ、アロンソのダカールラリー2020挑戦にむけてナビゲーターを決定

    トヨタは、ダカールラリー2020参戦予定のハイラックスでの走行トレーニングを重ねているフェルナンド・アロンソのナビゲーターとして、ダカールラリーの二輪部門で5回の総合優勝、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)クロスカントリーラリーで6回のチャンピオン経験を持つマルク・コマを起用することを発表した。

    ラリーレイドで豊富な経験を持つ42歳のコマは2002年、当時アフリカ大陸を舞台に開催されていたダカールラリーへの参戦を開始。約20年の経験を経て、近年はスポーティングディレクターとしてダカールラリーに関わり続けてきた。

    二輪のライダーとして豊富な経験と実績を持つコマが四輪競技のナビゲーターとして、そして2度のF1世界チャンピオン経験を持ち、デイトナ24時間で優勝、ル・マン24時間レース2連覇、そして現FIA世界耐久選手権チャンピオンのフェルナンド・アロンソがラリーレイドへと、それぞれにとって新しい挑戦をすることになる。彼らの挑戦し続ける姿勢は、TOYOTA GAZOO Racingの理念と合致しており、ダカールラリーに共に挑めることをTOYOTA GAZOO Racingは歓迎している。

    ナミビアとポーランドで行ったテストを成功裏に終えた、共に複数回の世界チャンピオン獲得経験を持つスペイン人コンビは、チームが想定していた習熟速度よりも速いペースで成長しており、TOYOTA GAZOO Racingはアロンソとコマを9月13日から14日に開催される南アフリカクロスカントリーシリーズ第5戦リヒテンバーグ400に参戦させることを決定し。このラリーが、2人にとって初めての実戦となる。

    リヒテンバーグ400は、トウモロコシ畑、起伏に富んだ草原、干上がった川の横断など、テクニカルな区間と高速区間が入り混じるルートで構成されている。ラリーのスタートとゴールはリヒテンバーグ市内のイベント会場であるリヒテンバーグショーグラウンドに設定される。スタート後、クルーはまずコリニーに向かって南進し、そこから北東へと向かったのちに、ゴール地点に戻るルートを2回走行する。

    グリン・ホール(チーム代表)
    マルクとフェルナンドがタッグを組むことになり、とても嬉しく思います。彼らの勝利に溢れたモータースポーツでの経歴はとても素晴らしいですし、このような短期間のうちにハイラックスを乗りこなしはじめている様を見せてくれています。我々のトレーニングプログラムはとても濃密なものですが、フェルナンドとマルクはチームとして戦う能力の高さを示してくれており、ポーランドのテストでは予定していたよりも倍の距離を走ってくれました。実際、昨日行われたリヒテンバーグ400のコースの一部を使ってのシェイクダウンでは、我々の期待を上回る能力を示してくれたので、明日から始まる本戦への参加を決めました。これはフェルナンドとマルクにとって初めてのラリーレイドの実戦となりますが、他の競技車両から巻き上がる砂埃への対応などを学ぶ貴重なトレーニング機会となるでしょう。

    フェルナンド・アロンソ
    マルクとのトレーニングは素晴らしいです。彼のラリーレイドに対する豊富な知識と経験から、私は多くを学ぶことができています。ラリーレイドでは毎日何百kmも一緒に走らなければいけないので、相性のいいパートナーと組むことがとても重要です。マルクと私は、コンビとしてとても上手くいっており、初めての実戦形式でのトレーニングをとても楽しみにしています。これまでのテストと違い、競争環境はより挑戦的で、ハイラックスについて学ぶ良い機会になると思います。

    マルク・コマ
    チームの一員になれたことは大変うれしく、これまでラリーレイドで培ってきた経験をフェルナンドと共有できることを誇りに思っています。ラリーレイドに長く携わっている私にとってこの挑戦は新しいですし、四輪競技のナビゲーターになってハイラックスに乗るなんて想像もしていませんでした。今回のこの挑戦は本当に気持ちが高揚する機会であり、また自分のベストをさらに限界まで引き上げ、チームに貢献できると思っています。トレーニングは非常に上手く進んでおり、フェルナンドが筋道をしっかり立ててラリーレイドに臨んでいることが分かりました。またフェルナンドはハイラックスのドライビングの習熟が非常に速く、日に日に…というよりも、走行する度に…というペースで上達しています。

  • WRC | トヨタ 第11戦 ラリー・トルコ 初日レポート

    WRC | トヨタ 第11戦 ラリー・トルコ 初日レポート

    ラリー・トルコがマルマリスで開幕。市街地SSでミークが総合5位につける。
    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・トルコが9月12日(木)に開幕。トルコ南西部のマルマリス市街地でSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車) が総合5位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)が総合7位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合9位につけた。

    ラリーのスタートに先立ち、サービスパークが置かれるマルマリス近郊アスパランから約7km離れた山岳地帯で、シェイクダウンが行なわれた。全長4.7kmのグラベルコースは路面が非常に荒れており、金曜日から始まる実際のステージと共通点が多いロードコンディションだった。そのため、チームはラリー前にギリシアのプレイベントテストで導き出したセットアップを元に調整。ミークがベストタイムを、タナックが4番手タイムを、ラトバラが7番手タイムを記録した。その後、夜8時過ぎからマルマリス市街地でセレモニアルスタートに続き、全長2kmのSS1が行なわれ、ラリーが開幕。ヤリスWRCは3台全てが堅実にオープニングステージを走り切った。

    トム・フォウラー(テクニカル・ディレクター)
    シェイクダウンでは、ドライバーに異なる路面のコンディションでベストなフィーリングを感じてもらうために、最初と2回目の走行の間にセットアップをファインチューンしました。ステージはとても荒れていたので、クルマが大きなダメージを負わないように何度も走らせたくありませんでした。また、チームごとにタイヤ戦略も違うので、タイムの比較はそれほど意味がありません。昨年我々がトルコで優勝した時は、純粋な速さよりも、強さと信頼性が勝っていました。しかし2回目となる今回は、皆が路面の荒れ具合を理解し改善を施してきたはずです。ですから、我々は昨年よりもパフォーマンスを高める必要がありました。今年、新しいダンパーを何度かテストし、最近はラフなグラベルでのパフォーマンス向上を確認できてきたので、トルコは実戦に投入する良いタイミングだと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    今晩最初のステージはグルグルと回るドーナッツターンが多く、とても楽しめました。しかし、明日からの3日間は今シーズンもっともラフなステージが続きます。今朝、シェイクダウンを走った時点で既にその過酷さを実感しました。昨年と同じように、今年も本当に厳しいラリーになるでしょう。2年目の今年は、昨年と比べればまだある程度予想がつきますが、それでも難しさに変わりはなく、問題が起こらないように戦うことが何よりも重要です。ドライバーの集中力と、クルマの信頼性の両方が、このラリーでは求められます。大きなリスクを冒すつもりはありませんが、限界を絶対に越えない範囲で速く走りたいと思っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    マルマリスの港はラリーの開幕にふさわしいロケーションで、観客の皆さんにとっては楽しいショーだったと思います。しかし、明日からがラリー・トルコの本番です。シェイクダウンのステージは非常に荒れていて、明日以降のステージに向けて良い準備ができました。最初の走行を終えた後に足まわりのセットアップを変更したところ、フィーリングがより良くなりました。ベストタイムを刻んだ訳ではありませんが、トラブルなくラリーを戦うために適切と思えるスピードを探し、注意深く走ろうと心がけていました。もちろん本番では速く走りますが、だからといってフルアタックはしません。前走車によって掘り起こされた大きな石が目の前に現れたとしても、すぐに反応できるくらい余裕を持ったスピードに留めるつもりですし、それが良い結果に繋がることを期待しています。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今晩最初のマルマリスのステージでは、多くの観光客が我々を応援してくれました。ステージはとてもシンプルで、本格的な戦いは明日の朝から始まります。今朝のシェイクダウンは、本当にラフなコンディションでした。どんどん道が荒れていくだろうと予想してはいましたが、終盤はまるで地獄のような状態でした。決して簡単ではありませんが、準備はできています。朝早いステージでダストによる視界不良さえなければ、例え目の前に大きな石が現れたとしてもクリーンな走りができるでしょう。クルマにとっては今シーズン最も過酷なチャレンジになると思いますが、我々選手にとっては暑さとの戦いになります。クルマを壊さないギリギリのスピードを見極め、良いリズムで走ることが、今回のラリーの鍵を握るでしょう。

    ラリー・トルコ デイ1の結果
    1 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 2m02.6s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.0s
    3 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +1.6s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +1.7s
    5 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +2.0s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +3.9s
    7 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +4.2s
    8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +4.3s
    9 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +4.6s
    10 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +4.9s

    明日のステージ情報
    ラリー・トルコ最初の「フルデイ」となるデイ2は、今大会最長の1日です。オープニングステージのSS2/5はサービスパークのすぐ近くで行なわれ、SS3/6およびSS4/7はサービスパークの北東エリアが舞台となります。3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行し、その合計距離は159.14km。全競技区間の半分以上の距離を1日で走ります。291.74kmのリエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は、450.88kmとなります。

    注目のステージ
    SS3/6 チェティベリ 全長38.15km

    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    「チェティベリ」は今大会最長、そして私が思うにもっともタフなステージです。特に、午後の2回目の走行時は非常に難しいコンディションになるでしょう。ステージのいくつかの場所は、本当に荒れています。ライバルに大きな差を築くことが可能なステージだと思いますが、問題なく走り切るのは簡単ではありません。

  • SUPER GT | トヨタ、ホンダ、日産が2020年仕様のGT500新型車両を発表

    SUPER GT | トヨタ、ホンダ、日産が2020年仕様のGT500新型車両を発表

    2020年にSUPER GTのGT500クラスに参戦する車両の記者発表会が9月11日(水)に鈴鹿サーキットで開催された。会場にはトヨタ、ホンダ、日産の2020年仕様のGT500新型車両が持ち込まれ、初披露された。

    参戦3メーカーを代表してトヨタ自動車株式会社 GAZOO Racing Company GR統括部の高橋敬三主査、本田技研工業株式会社モータースポーツ部の清水宏部長、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(NISMO)の松村基宏COO(代表取締役兼最高執行責任者)が、それぞれの車両のアンヴェイルを行った。

    CLASS1規程はエンジンをフロントに置き、後輪で駆動するFRレイアウトが前提である。これまでGT500クラスではホンダ NSX-GTがエンジンをミドシップのレイアウトを採用していたが、2020年車両ではCLASS1規程に準拠したFRレイアウトとなった。搭載エンジンは3車種共に、これまでどおり2000ccの直列4気筒直噴ターボエンジンとなる。

    SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表は「本日ここに、CLASS1(クラス・ワン)規定の車両をご披露させていただくことを とても うれしく思います。GT500クラスは、2020年から、この後、皆様にご覧いただきます車両によって戦うこととなります。CLASS1規定は、我々GTアソシエイションとドイツDTMを統括するITRが中心となり、日独の参加自動車メーカー各社とともに協議を繰り返し、誕生した技術規則です。これにより、今後はDTM参加車両がSUPER GTに参加することが可能となり、逆にSUPER GT参加車両がDTMに参加することも可能となります。このGTAとITRが進めているグローバル化に、今回、Hondaさんにもご協力いただき、CLASS1規定に完全合致した車両を製作していただき、来年よりSUPER GTに参戦されます。このグローバル化への大きな一歩が、両シリーズのみならず、アジア、そしてヨーロッパ、ひいては世界のモータースポーツ発展に大きく寄与することは間違いないと思っております」と挨拶

    トヨタ GRスープラ
    SUPER GT 2020年 トヨタ GRスープラSUPER GT 2020年 トヨタ GRスープラ
    TOYOTAの高橋敬三主査は「1月の東京オートサロンで発表しました通り、2020年はこのGRスープラで参戦いたします。ベースは、トヨタGAZOO Racingが展開するスポーツカー・シリーズ「GR」初のグローバルモデルです。スープラは、SUPER GT前身の全日本GT選手権時代から12年間にわたって参戦し、4度のチャンピオンを獲得しました。今でも語り継がれるクルマとして、ファンの皆様に愛され続けております。そんなファンの皆様のご期待に応えるため、再びGT500クラスにGRスープラで参戦し、新たな伝説が作れるよう、チーム・TRD一丸となって来年の開幕に向けてクルマを仕上げてまいりたいと思っております」とコメントした。尚、持ち込まれたGT500スープラには、ベースのA90と呼ばれているGRスープラにちなんでゼッケン「90」 をつけられていた。

    ホンダ NSX-GT
    ホンダ NSX-GTホンダ NSX-GT②
    ホンダの清水宏部長は「Hondaは2017年に発売のNSXをベースに、新たにCLASS1規定に完全に準拠した車両を、来シーズンからGT500クラスに投入します。DTMでは2019年から既にCLASS1規定の車両がレースに参戦しており、日本のSUPER GTにおいても同一技術規則の車両が来年から導入されることは、交流戦を含め新たな価値を生み出す良い機会になると思っております。またこれは世界中に、日本にSUPER GTというカテゴリーがあるということをプロモートする機会でもあると認識しております。これまでのNSX-GTの功績に恥じることのない、素晴らしいパフォーマンスをお見せできるように開発を加速させてまいります」と語った。

    その後、記者からの質疑応答では「NSX-GTはFRになるのか」を再確認や「なぜFR方式を採用したのか」の質問が及んだ。Hondaの清水部長は「これはHondaが決めたというよりも、レースのレギュレーションがそうなったということで、我々としてレースに参戦するからにはレギュレーションに準拠しなければならないというところから判断しています。シーズン開幕の暁には、TOYOTAさん、NISSANさんと競争できるいい状態のクルマを持ってくる決意です」と来季への意気込みを語った。

    日産 GT-R NISMO GT500
    SUPER GT 2020年 日産 GT-R NISMO GT500SUPER GT 2020年 日産 GT-R NISMO GT500②
    NISMOの松村基宏COOは「GTAをはじめとする皆様のご尽力によりCLASS1規定の作成により、それに則った車両を作成できることを大変感謝しております。次に、国内最高峰のSUPER GTで戦うということは日産・NISMOにとって非常に大きな意味を持ち、同じ規則で戦うメーカーに(DTMの)アウディ、BMW、そしてアストンマーティンが加わることで、このシリーズそのものの価値が高まっていくことに期待をしております。さらにCLASS1規定のグローバルな広がりで、モータースポーツが世界の広い人々に認知され、このGTのシリーズがさらに繁栄することを願っております。2020年は、ベース車両としてNISSAN GT-R NISMOを使って参戦をする予定です。(車両自体の)開発が可能な3年に一度の機会でありますので、今までも積み上げてきた努力あるいはフィードバックを積み上げて皆様に性能向上した姿を見せられるよう引き続き努力していきたいと思っております」と語った。

  • トヨタ 豊田章男社長、WECチームの開幕戦ワンツーフィニッシュを祝福

    トヨタ 豊田章男社長、WECチームの開幕戦ワンツーフィニッシュを祝福

    トヨタ自動車の豊田章男社長が、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦シルバーストン4時間レースを1-2フィニッシュを果たしたWECチームを祝福した。

    レースでは、地元英国出身のマイク・コンウェイと小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るTS050 HYBRID 7号車が、改定されたレギュレーションにより、ライバルよりも99kg重い車両ながらも、ポールポジションからスタートを切り、チームに取って6戦連続となる勝利を飾った。

    また、セバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴とブレンドン・ハートレーの8号車は、レースを通して7号車と首位を争い2位でチェッカーを受けた。

    豊田章男社長は、WECチームでの開幕戦での活躍を祝福した。

    「FIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンを6人のドライバーとチームメンバー達がワンツーフィニッシュという最高の形でスタートを切ってくれました」

    「しかし、これは決して簡単にたどり着いた結果ではありませんでした。金曜日のフリー走行で7号車は大きなダメージを受け、モノコックを交換するほどの大掛かりな修理をしなければなりませんでした。6月のル・マンでも同じようなことが起きたことを思い出しました」

    「短時間で修理しなければならないという厳しい環境の中、ル・マンではミスが発生し、それが原因で7号車は、24時間の最後の最後でレースを失いました。メカニック達の頭にも、そのことがよぎったと思います」

    「しかし、彼らは、冷静に作業をし、ドライバー達がゴールまで安心して走らせられるクルマに仕上げてくれました。悔しさを糧に改善を積み重ねてきてくれたからだと思います。7号車のメカニック達ありがとう。こうして、毎戦、学びながら成長を続けているメンバーを頼もしく思います」

    「可夢偉、ホセ、シーズン初戦の優勝をありがとう。マイクは母国での優勝、いつも以上の喜びがあると思います。本当におめでとう」

    「ファンの皆様も応援ありがとうございました。次戦は、我々のチームの母国日本での戦いです。引き続き、熱い応援を、よろしくお願いいたします!」

  • WEC 開幕戦シルバーストン4時間 | トヨタが1-2フィニッシュを飾る

    WEC 開幕戦シルバーストン4時間 | トヨタが1-2フィニッシュを飾る

    TOYOTA GAZOO Racingは、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦シルバーストン4時間レースを1-2フィニッシュという完璧な結果で終え、順調なシーズンスタートを切った

    地元英国出身のマイク・コンウェイと小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るTS050 HYBRID 7号車は、改定されたレギュレーションにより、ライバルよりも99kg重い車両ながらも、ポールポジションからスタートを切り、チームに取って6戦連続となる勝利を飾った。

    セバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴とブレンドン・ハートレーの8号車は、レースを通して7号車と首位を争い2位でチェッカーを受けた。この週末を通して集まった5万人近い観衆の前で2台のTS050 HYBRIDは、めまぐるしく変わる天候とも戦いながら、熱い戦いを繰り広げた。

    最初に7号車のステアリングを握り、ポールポジションからスタートを切ったコンウェイは、レース序盤、8号車のブエミを抑えて首位をキープ。しかしながら不運なタイミングで出されたフルコースイエローにより、一旦はレベリオンの先行を許すこととなる。その後、ピットインで順位を入れ替えた8号車と7号車は、数周後には首位と2位の座を奪還した。

    レースはスタートから1時間半を過ぎた頃、シルバーストンは急な雨に見舞われた。2台のTS050 HYBRIDは当初、予定外のピットインを嫌いスリックタイヤのまま走行を続けたが、路面は急速にヘビーウェットコンディションになっていき、2台はウェットタイヤへと交換した。

    今回のレースではピットストップが大きな要素となり、TOYOTA GAZOO Racingはタイヤ交換で貴重な数秒を稼ぐことが出来た。今季の規則改定によりTS050 HYBRIDの給油時間の優位性は無くなり、ライバルのジネッタ及びレベリオンも、それぞれトヨタよりも50%、61%多くの燃料を給油するにもかかわらず、同じ時間で給油できるように調整されたことが背景だ。

    8号車のハートレーはワイパーのトラブルに見舞われ、修理で数秒失いながらも首位を維持していたが、レースが折り返す頃には、すぐ後を走行していた7号車の小林が8号車をパスし、首位を奪還した。その後、レース後半戦は、セーフティカーの導入により、トップ3台は接近したものとなった。

    23分間でセーフティカーが退去しレースは再スタート。2台のTS050 HYBRIDは1-2体制で3位のレベリオン3号車との差を広げていき、その後、3号車はペナルティを受けたため上位2台との差は約1分に広がった。

    その後も2台のTS050 HYBRIDによる首位争いは続き、7号車の小林と8号車ハートレーは何度もポジションを入れ替えながらのバトルを展開。そして最後の1時間、7号車がロペス、8号車が中嶋へ交代してからも2台は僅差の1-2体制で周回を重ねた。

    首位で7号車のバトンを受け取ったロペスは、次々に現れる周回遅れをかわしながらその座を守りきり、トップでチェッカー。最後まで猛追を見せた8号車の中嶋は、わずか1.9秒差での2位で続き、TOYOTA GAZOO Racingは2019-2020年シーズンの開幕戦を1-2フィニッシュという最高の結果で飾った。

    TOYOTA GAZOO RacingはWECのチャンピオンシップをリードして、来月、チームの母国で行われる次戦富士へと臨む。今大会シルバーストンとは異なり、伝統的な、6時間のレースとなる。

    ホームレースとなる富士において、TOYOTA GAZOO Racingは過去7年間で6勝と圧倒的な強さを見せている。しかしながら。今季より導入された新たなレギュレーションでは、前戦までに獲得したポイントに応じて、ハンデが科されることとなっており、ノン・ハイブリッドのライバル勢に比べTS050 HYBRIDはペースダウンを強いられることになる。また、今大会で勝利を挙げた7号車は、8号車よりも重いハンデを科されることとなる。

    村田 久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
    新しいシーズンに、最高のスタートが切れました。天候が急変した難しいレースで1-2フィニッシュを飾ることが出来、ファンの皆様には楽しんでもらえたかと思います。チームは素早いタイヤ交換でライバル達に対してタイムを稼ぎ、ドライバー達は難しいコンディションでも冷静でした。今シーズンは事前の予想通り、LMP1のライバル達と非常に接戦となっています。サクセス・ハンディキャップが初めて導入される次戦の富士ではさらなる激戦が期待されます。ファンの皆様には、今後激しさを増すLMP1のレースを、シーズンを通してますます楽しんでいただければと思います。

    TS050 HYBRID 7号車(マイク・コンウェイ、小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝結果 : 1位、129周、ピットストップ6回、グリッド : 1番手、ファステストラップ : 1分37秒289

    小林 可夢偉(7号車)
    この結果は本当に嬉しいです。完璧なシーズンスタートを切ることができました。私自身のスティントは雨に見舞われたため大変でした。降雨の時間は短いのではないかと考えてスリックタイヤのまま走り続けましたが、予想以上に雨は激しく、かつ長く降ることとなり、ピットインせざるを得ませんでした。8号車とは、接近戦ながらフェアなバトルが出来ましたし、チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。この週末を通してTS050 HYBRIDは最高の仕上がりでしたし、ペースも良かったので、次戦富士が楽しみです。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    母国レースで勝つことが出来、最高の気分です。これまでずっとこのレースでの勝利を目指してきましたがなかなか達成できず、本当に長い時間がかかりました。変わりやすいコンディションの中でも着実に走り切ってくれたチームメイトに本当に感謝しています。我々7号車は、レース中ずっと8号車の追撃を受けていました。常に接近戦を繰り広げていただけに、ようやく得られたこの勝利は格別です。特に金曜日にモノコックの交換をすることになりながらも、この最高のTS050 HYBRIDを用意してくれたチームに感謝します。今日の勝利は彼らのものです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    チームにとって最高のシーズンスタートとなりました。チームメイトやLMP1クラスのライバルと接戦を繰り広げることとなり、とてもタフなレースでした。コンディションはめまぐるしく変わりましたが、マイクと可夢偉が素晴らしい走りで私に繋いでくれたので、あとは最後、一貴とのバトルでそれを守り切るだけでした。シルバーストンはマイクのホームレースということもあって特別なレースですし、そこでトップを守りきってチェッカーを受けることが出来て本当に嬉しいです。

    TS050 HYBRID 8号車(セバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴、ブレンドン・ハートレー)
    決勝結果 : 2位(トップと1秒901差)、129周、ピットストップ6回、グリッド : 2番手、ファステストラップ : 1分37秒349

    中嶋 一貴(8号車)
    チームの全員、特に優勝した7号車のクルー、おめでとうございます。とても難しいコンディションの中本当に良いレースをしたブレンドンと可夢偉は称賛に値します。彼らの走りはとても素晴らしかったです。我々8号車のレースペースも良かったのですが、残念ながら自分の最初のスティントで少しタイムロスしました。開幕戦が終わった今、富士でのホームレースを楽しみにしていますし、表彰台の中央にまた上ることを目指します。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    1-2フィニッシュという、チームにとって完璧な結果となりました。私自身、もちろんいつも優勝を目指していますし、ブレンドンのTS050 HYBRIDデビュー戦としての走りもとてもよかったです。4時間のレース中ミスもなく、7号車とは本当に僅差でした。7号車のクルー、優勝おめでとうございます。私たち8号車は少しだけ遅れましたが、良いペースで走行していたので、次戦の富士は楽しみです。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    今日はTOYOTA GAZOO Racingにとって素晴らしいレースとなりました。ピットストップも迅速で、車の状態も良くどのドライバーもミスをしませんでした。優勝できず少し残念でしたが、表彰台の一番上に上がれるのは1台だけです。トヨタでの初戦を、一貴、セバスチャンとチーム一体となり戦えたことには満足しています。ウェットコンディションとなった最初のスティントで、濡れた路面をスリックタイヤで、かつワイパー無しで走ったことは興味深かったし、今日の自分のパフォーマンスには満足しています。

    WEC第1戦 シルバーストン4時間 決勝結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林 可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    129  
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋 一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    129 1.901
    3 3 ナタナエル・ベルトン
    ピポ・デラーニ
    ロイック・デュバル
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    128 1 Lap
    4 5 チャーリー・ロバートソン
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    124 5 Laps
    5 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    123 6 Laps
    6 6 マイク・シンプソン
    オリバー・ジャービス
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    112 17 Laps
  • WEC 開幕戦シルバーストン4時間 予選 | トヨタ 7号車が3年連続PP獲得

    WEC 開幕戦シルバーストン4時間 予選 | トヨタ 7号車が3年連続PP獲得

    FIA 世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストン4時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 7号車が3年連続となるポールポジションを獲得。8号車が2番手で続き、TOYOTA GAZOO Racingはシーズン開幕の4時間レースを、最前列グリッドに並んでスタートすることになった。

    暖かな気候のもと、正午過ぎから行われた予選では、マイク・コンウェイと小林可夢偉がアタックしたTS050 HYBRID 7号車が、2人の平均タイムでトップにつけ、2019-2020年シーズン開幕戦でポールポジション、及びボーナスの1ポイントを獲得、選手権をリードすることになった。

    また、後半のアタックを担当した小林可夢偉は、1分35秒992のタイムをマークし、これまでのシルバーストンにおけるLMP1クラスのコースレコードを大きく塗り替えた。

    7号車のポールポジション獲得は、前日の公式練習2回目終盤でモノコックにダメージを負い、チームメカニックによる夜を徹したシャシー交換作業の末に達成されたもので、決して順調ではなかった。

    中嶋一貴とセバスチャン・ブエミがアタックした8号車は僅差で2番手につけ、これによりTOYOTA GAZOO Racingの2台が最前列グリッドを獲得した。8号車の3人目のドライバー、ブレンドン・ハートレーは予選には出走しなかったが、明日の決勝レースでのTOYOTA GAZOO Racingデビュー戦に臨む。

    2台のTS050 HYBRIDの差は0.3秒。そして、同じLMP1クラスのライバルであるレベリオン・レーシングの1号車はポールポジションの7号車と僅か0.545秒差だった。昨年のシルバーストン戦では、ノン・ハイブリッド勢最上位とポールポジションとの差は2秒以上あったが、今年のライバル勢は大きく性能を上げ、決勝レースも接戦が予想される。

    2019-2020年のWECシーズン、全8戦の開幕戦となるシルバーストン4時間レースは、明日9月1日(日)の正午にスタートを切る。そして、世界選手権の長い戦いは、2020年6月14日に、ル・マン24時間レースのチェッカーフラッグが振られるまで続く。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習3回目 : 4番手 (1分37秒981), 30周
    公式予選 : 1番手 (平均1分36秒015)

    小林可夢偉(7号車):
    まず夜を徹したハードワークで車両を修復してくれたチームに感謝します。昨日の公式練習2回目で僅かな接触があり、それ自体は大きなダメージではなかったのですが、縁石を乗り越える際に車体にダメージを追ってしまいました。昨晩のチームの素晴らしい仕事に、本当に感謝しています。予選ラップはとても上手く走れ、パフォーマンスを最大限に引きことが出来ました。TS050 HYBRIDの感触は本当に素晴らしく、ロングランのペースも良いので明日の決勝レースでも自信があります。レースで何が起こるかは誰にもわかりませんが、ベストを尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    ポールポジションを獲得出来、とても嬉しいです。満足のいくアタックラップでしたが、13コーナーで僅かにタイムロスしました。しかしながら、ポールポジション獲得には充分なタイムでした。レベリオンがどこまで迫ってきているのか分かりませんでしたが、彼らは特にセクター2と3で速く、明日の決勝レースは接戦になるでしょう。新たなコースレコードを記録した可夢偉と、夜を徹して全く新しい車両へ仕上げてくれたチームには明日の決勝レースで報いたいと思います。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習3回目 : 1番手 (1分37秒014), 31周
    公式予選 : 2番手 (平均1分36秒315)

    中嶋一貴(8号車):
    チームにとって良い予選でした。非常に良いラップタイムを刻んだ7号車のクルーにはおめでとうと言いたいです。明日の決勝に向け、走行データから足りない点を分析し、改善します。今日の予選が早い時間から始まったので、明日の決勝レースまで24時間近くあります。勝利を目指し、出来る限りの準備をしていきます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    チームとして予選1-2フィニッシュとなり、良かったです。また、ポールポジションを獲得した7号車を祝福します。自分のアタックには満足していますが、7号車はさらに速かったです。今は気持ちを切り替え、明日のレースでは、7号車と、さらに速さを増したレベリオンとの戦いに集中します。

    WEC 第1戦 シルバーストン4時間レース 公式予選結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 平均タイム トップとの差
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:36.015
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:36.315 0.300
    3 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1:36.560 0.545
    4 3 ナタナエル・ベルトン
    ピポ・デラーニ
    ロイック・デュバル
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1:37.024 1.009
    5 6 マイク・シンプソン
    オリバー・ジャービス
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    1:37.220 1.205
    6 5 チャーリー・ロバートソン
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    1:37.464 1.449
  • WEC | トヨタ 開幕戦シルバーストン4時間 公式練習初日レポート

    WEC | トヨタ 開幕戦シルバーストン4時間 公式練習初日レポート

    TOYOTA GAZOO Racing
    新たなシーズン初日を1-2で終える

    2019-2010年 FIA 世界耐久選手権(WEC)がイギリス・シルバーストンサーキットで開幕。初日は4時間レースへ向けた公式練習1回目と2回目が行われ、ディフェンディング・チャンピオンとして臨むTOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDがトップ2を占めた。

    シーズン開幕戦の初日、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスと共にTS050 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉が、午後の公式練習2回目序盤にマークした1分36秒847がトップタイム。セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーの8号車が0.826秒差の2番手につけた。

    7号車から1.029秒遅れとなるノン・ハイブリッドのライバル勢最速のタイムをマークしたのはレベリオン1号車。修正されたEoT(技術の均等化)により、TS050 HYBRIDは最低99kg重い重量で、1周あたり50%多く燃料使用可能なライバルたちと戦うことになる。

    シーズン開幕戦の最初のセッションでは、レベリオンの1号車がトップタイムをマークした。これは、2度のル・マン勝利を飾ったTS050 HYBRIDにとって、最後のシーズンは予選でのポールポジション争いや決勝での優勝争いが更にエキサイティングなものとなることを示している。

    日曜日の決勝レースへ向けた準備のため、チームはハイダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDを、高速コーナーで知られるシルバーストン・サーキットに適応させるべく、セッティングに注力した。

    チームのエンジニアは様々な空力セッティングを試すと共に、新たに舗装され、グリップ向上により全体的にラップタイムが向上した路面におけるミシュランタイヤのデータを収集しながら、ハイブリッド・ブーストやエネルギー回生の適合を進めた。

    全てのチームは、明日土曜日の午前中の更なる1時間の公式練習を行った後に、新世代WECのグリッドを決める予選に臨み、9月1日(日)正午、4時間レースへのスタートを切る。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習1回目 : 3番手 (1分39秒431), 39周
    公式練習2回目 : 1番手 (1分36秒847), 31周

    小林可夢偉(7号車):
    今日は順調にセッティングを進めました。TS050 HYBRIDの感触も良かったですが、我々は常に更なる改良を目指し、可能な限りの準備を進めています。今日は周回を重ねることにバランスも改善されました。ペースには満足しており予選が楽しみです。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    母国イギリスのファンの前で再び走ることが出来て嬉しいです。再舗装されたコースはスムーズでグリップも高く、良いレースが出来そうです。今日のタイムは接近していますし、予選も面白いことになるでしょう。私自身も楽しみですし、ファンの皆様にもこのショーを楽しんでもらえることを望んでいます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    今日は上手く行きました。TS050 HYBRIDで再びレースの現場に戻れたことが嬉しいです。LMP1クラスでの戦いはより厳しいものになり、良いバトルが出来ると思います。我々もTS050 HYBRIDのパフォーマンスを最大限引き出すべく努力を続けて、決勝に臨む必要があるでしょう。今季を戦う新型パッケージであまりテストが出来ていないので、特に空力面で調整が必要です。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習1回目 : 2番手 (1分39秒280), 46周
    公式練習2回目 : 2番手 (1分37秒673), 43周

    中嶋一貴(8号車):
    今日は天候がよく、安定したサーキットコンディションにより良い1日になりました。 車の仕上がりには満足しています。 ロングランのペースは良いですが、走行データをさらに調べる必要があります。全体として、シーズン初日に満足しています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    新しく舗装されたサーキットで良い走行ができました。路面グリップが高かったです。 シルバーストンに戻り、多くの周回を重ねることができました。 シルバーストンでTS050 HYBRIDで走るのはこれが最後となるので、できる限り楽しんでいます。また日曜の決勝レースは激しい戦いになると思いますので、明日の予選は前方のグリッドからスタートできるようにプッシュします。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    今日はスムーズに走行できました。 テスト内容は非常に多かったですが、大きな問題なく、とても快適に走行できました。まだ慣れるべきことがいくつかありますが、TS050 HYBRIDには適応してきているので、チームとの初戦を楽しみにしています。

    WEC 第1戦 シルバーストン4時間レース 公式練習1回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    37 1:38.860
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    46 1:39.280
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    39 1:39.431
    4 3 ナタナエル・ベルトン
    ピポ・デラーニ
    ロイック・デュバル
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    35 1:39.718
    5 6 マイク・シンプソン
    オリバー・ジャービス
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    27 1:40.618
    6 5 チャーリー・ロバートソン
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    3
    WEC 第1戦 シルバーストン4時間レース 公式練習2回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    31 1:36.847
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    43 1:37.673
    3 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    38 1:37.876
    4 3 ナタナエル・ベルトン
    ピポ・デラーニ
    ロイック・デュバル
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    40 1:38.687
    5 5 チャーリー・ロバートソン
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    17 1:39.600
    6 6 マイク・シンプソン
    オリバー・ジャービス
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    39 1:39.894
  • トヨタとスズキ、資本提携に関する合意書を締結

    トヨタとスズキ、資本提携に関する合意書を締結

    トヨタとスズキは、自動運転分野を含めた新たなフィールドでの協力を進めていくために、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目指すべく、資本提携に関する合意書を締結したことを発表した。

    トヨタとスズキは8月28日(木)に連名で以下のプレスリリースを発表。資本提携に関する合意書を締結したことを発表した。

    1.資本提携の目的
    両社は、2016年10月12日に業務提携に向けた検討を開始して以降、具体的内容の検討を続け、本年3月20日、トヨタが持つ強みである電動化技術とスズキが持つ強みである小型車技術を持ち寄り、商品補完を進めることに加え、商品の共同開発や生産領域での協業等に取り組むため、具体的な検討に着手することを公表しました。

    一方、自動車産業は今、環境に関わる規制強化に加え、異業種からの新規参入、モビリティビジネスの多様化など、これまでにない大きな変革期を迎えています。両社は、それぞれが得意とする技術・商品や既存の事業基盤の強化だけではなく、今まで通り競争者であり続けつつも、新たなフィールドでの協力関係を構築して深化させることにより、自動車産業を取り巻く新たな課題を克服することによって、持続的成長を実現していきたいと考えています。

    具体的には、この変革期に共に挑むべく、両社は、自動運転分野を含めた新たなフィールドでの協力を進めていくために、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目指します。

    今回の合意書締結は、両社が真摯かつ丁寧に協議を行った成果を確認および表明するものであり、新たなフィールドにおける両社の今後の提携関係の構築・推進につながるものであると考えています。

    2.本提携の内容
    両社は、両社の長期的な提携関係の構築・推進のために、本提携に基づき、以下の内容で、相互に株式を取得する予定です。

    トヨタは、スズキが実施する第三者割当による自己株式の処分により、スズキの普通株式24,000,000株(2019年3月31日現在のスズキの発行済株式総数(自己株式を除く。)に対する所有割合4.94%(小数点第二位未満は四捨五入)、総額960億円)を取得する予定です。

    また、スズキは、市場買付により480億円相当のトヨタ株式を取得する予定です。

    これらの株式取得は、海外の競争当局の承認が得られ次第実施する予定です。

  • WEC | トヨタ 2019-2020年開幕戦 シルバーストン4時間 プレビュー

    WEC | トヨタ 2019-2020年開幕戦 シルバーストン4時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing タイトル防衛に向け開幕戦シルバーストンに挑む
    TOYOTA GAZOO Racingは、シリーズチャンピオンとしてタイトル防衛を目指し、FIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンを戦う。この週末、イギリスで行われるシルバーストン4時間レースを皮切りに長いシーズンが始まる。

    ル・マン24時間レース2連覇を含む全8戦中7勝という強さを見せた2018-2019年スーパーシーズンを終え、TOYOTA GAZOO Racingは、歴史に名を刻んだTS050 HYBRIDにとって最後となるシーズンを迎える。

    今シーズンは、このシルバーストンを皮切りに、2020年6月13~14日の最終戦ル・マン24時間レースまで、4大陸を巡る全8戦で行われる。

    TS050 HYBRIDにとって4シーズン目、そしてラストシーズンとなる今季の開幕戦は、新たに改良が施され、先月のスペイン・バルセロナで行われたプロローグテストで披露された、ハイダウンフォース空力仕様のデビュー戦となる。

    母国レースとなるマイク・コンウェイの駆るTS050 HYBRID 7号車は、昨年と同じ小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスとのトリオでドライブ。そして8号車は、世界チャンピオンとなったセバスチャン・ブエミと中嶋一貴のコンビに、新たにブレンドン・ハートレーが加わりました。ハートレーにとっては、このシルバーストン戦がTOYOTA GAZOO Racingでの初レースとなる。

    シルバーストンは昨シーズン、TOYOTA GAZOO Racingが唯一勝利を挙げられなかったサーキット。チームは1-2でチェッカーを受けたが、縁石への乗り上げでダメージを負った車体下部がレース後の車検の車体剛性検査で不適合と判定され、2台共に失格となった。残念な結果となった昨年の雪辱を果たすべく、チームは英国伝統のサーキットに挑む。チームは2014年と2017年に、同コースでの6時間レースを制している。

    今年のシルバーストン戦は、WEC新時代の幕開けとして、新たに4時間レースとして開催される。トップクラスの車両は、1周5.901kmのサーキットを、4時間で約800km走ると予想される。そしてこの大会の勝者には、1905年に始まり、タツィオ・ヌヴォラーリやスターリング・モス、グラハム・ヒルといったレジェンドドライバー達が勝ち取ってきた伝統のRAC(英国王立自動車クラブ)ツーリストトロフィーが授与される。

    今季、2台のTS050 HYBRIDは、レベリオンとジネッタによるLMP1ノン・ハイブリッド車両からの挑戦を受ける。このライバル勢は改訂されたレギュレーションにより更なる速さを得ることとなり、最高峰クラスにおいて、より接近したバトルが期待される。開幕戦シルバーストンでは、TS050 HYBRIDの最低重量はノンターボのレベリオンよりも94kg、ターボエンジンのジネッタより85kg重く、また、レベリオンは61%、ジネッタは50%、TS050 HYBRIDよりも多くの燃料を給油1回あたり使用することが許される。

    ファンにとって初お目見えとなるWEC 2019-2020年シーズンは、30日(金)に行われる2度の90分間の練習走行セッションで開始される。翌31日(土)の練習走行と予選を経て、9月1日(日)の正午に4時間レースのスタートが切られる。

    またこの週末は、ドイツ・ケルンに本拠地を置くトヨタモータースポーツ有限会社(TMG)の社長職を8月に村田 久武より引き継いだ引地 勝義にとって、初めてのWEC戦となる。村田は今後もTOYOTA GAZOO Racing WECチームの代表及びGAZOO Racing Companyの領域長としてチームを牽引する。

    村田久武(TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    TS050 HYBRIDに相応しい、有終の美を飾るための新たなシーズンが開幕します。ファンの皆様のため、エキサイティングなレースを求め、TOYOTA GAZOO RacingはACOと共に努力を続けてきました。新LMP1レギュレーションにより、シルバーストン開幕戦は接戦の厳しいレースになると思います。トラブルを出さない事が今まで以上に重要になるので、昨シーズンのル・マン最終戦を終えてからの短期間の間に、チーム一丸となってそこに集中し、この週末のために努力を重ねてきました。トラブルなく走り切り、優勝を目指します。簡単なレースになるとは思っていませんが、我々にとって新たな挑戦となる、今シーズンへの準備は万端です。

    小林可夢偉(7号車)
    新たなシーズンへ向けた準備は整っていると思います。我々のTS050 HYBRIDはプロローグテストで多くの周回をこなし、良いパフォーマンスを示せました。ライバルのノン・ハイブリッドLMP1勢の競争力は正確にはわかりませんが、接近戦になると予想していますし、我々にとっても新たな挑戦となるでしょう。もちろん我々は世界チャンピオン及びル・マンでの勝利を目指して戦います。そのために開幕戦のシルバーストンで良いスタートが切れることを全員が望んでいます。自信はあります。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    シルバーストンは私にとって特別な場所です。単に母国レースというだけでなく、コース上に高速で流れるようなコーナーが数多くあり最高です。このコースで速いラップタイムを刻めた時は素晴らしい気分です。本当に楽しいコースですが、速度差のある車両の処理は難しく、的確なタイミングを見極める必要があります。いつも大観衆が迎えてくれて、私の家族や友人も応援に来てくれます。それだけに母国での勝利を熱望しています。何度か惜しいところまではいっているので、今年こそはそれを叶えたいと思っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    シルバーストンで新たなシーズンの開幕を迎えるのが待ちきれません。チームは毎年進化を遂げていると思いますし、それはもちろん7号車においても間違いありません。チームクルーの信頼関係はとても強固なもので、メカニックやエンジニアとも同様です。マイクと可夢偉は本当に速いチームメイトですし、お互いにとても仲の良い友人でもあります。今季はこれまでにないほど力強いシーズンへ向けた準備が整ったと感じています。シルバーストンで勝利を挙げて最高のスタートが切れることを願っています。

    中嶋一貴(8号車)
    昨シーズンは毎レース、チームメイトとの接近戦を繰り広げ、私のキャリアの中でも最もタフなシーズンでした。今季も同じような厳しいシーズンになると予想しています。世界チャンピオンになれたことは本当に誇らしく思いますし、セバスチャン、ブレンドンと共に、今季もその座を守るべく戦います。我々全員がシルバーストンで良いシーズンスタートを切りたいと思っていますが、7号車が速いことはもちろんよく分かっていますし、ノン・ハイブリッドLMP1のライバル達も速さを増してくるはずなので、簡単にはいかないでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    世界チャンピオンとして新たなシーズンを迎えるのは最高の気分です。我々は昨年、多くの勝利を成し遂げました。そして今は、新しいシーズンの開幕戦であるシルバーストンを勝利で飾ることに集中しています。今季のLMP1のライバル達はレギュレーションの変更により更に強敵となりそうですし、接近戦が予想されます。それだけに我々も日曜日のレースを好結果で終えるために準備を整えていかなくてはなりません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    最高のレースカーであるTS050 HYBRIDの最後となるシーズンに、私の名前が車両に書かれたのを見て気分が高まっています。再びレースで戦えるのが楽しみです。私自身は、2018年のF1シーズンが終わってから多くのレースには出ていませんが、テストやシミュレータ作業など非常に忙しい日々を過ごし、感覚を保ってきました。WECでの速度差のある車両の処理のリズムなどを体で覚え直す必要はありますが、準備は出来ていますし、シルバーストンでのスタートが待ちきれません。