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  • WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン:タナックが完全制覇で今季6勝目

    WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン:タナックが完全制覇で今季6勝目

    10月6日(日)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテン(GB)の最終日デイ4がウェールズ北部で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が優勝。今シーズン6勝目を飾り、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権におけるリードをさらに広げた。また、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)は総合4位でフィニッシュし、価値ある選手権ポイントを獲得した。

    ラリーGBのデイ4は、サービスパークの南側エリアで2本のステージを各2回走行。当初サービスパーク近くの岬で行なわれる予定だった「グレートオーム」のターマック(舗装路)ステージは、海洋コンデイションの悪化により選手の安全を確保できないという理由でキャンセルされた。

    デイ3で総合2位の選手に対し11秒のリードを築いたタナックは、デイ4オープニングのSS18でベストタイムを刻み、僅かながらリードを拡大。その後は安定した走りで2本のステージを走破し、9.5秒のリードを持って最終のパワーステージに臨んだ。そして、パワーステージでは2番手タイムを刻んだドライバー選手権のライバルに、0.4秒差のベストタイムを記録。今季6勝目を飾るとともに、最大ボーナスポイントを獲得し選手権のリードを28ポイントに拡大した。

    ヤリスWRCはデイ1のSS1でミークが首位に立ち、その後もリードを維持。デイ2の最終ステージではタナックがミークに代わって総合1位に浮上し、そのまま最後まで首位を守り続けた。最終的にミークは総合4位でフィニッシュし、チームは貴重なマニュファクチャラーポイントを獲得。選手権ではトップのチームとの差を8ポイントに縮めることに成功した。

    豊田 章男(チーム総代表)
    FIA世界耐久選手権(WEC)、FIA世界ラリー選手権(WRC)と、TOYOTA GAZOO Racingは1つの週末で2つの世界選手権に勝利することができました。2つ同時に勝つことに強い拘りは持っていませんでした。しかし、今年の6月、私は、目前でそれを逃す姿を目の当たりにしていました。ル・マン24時間レースをワンツー体制で走る中、WRCイタリアで最後までトップを走ってくれていたオット・タナック選手がストップしてしまった時のことです。タナック選手の走りには絶対の信頼を置いています。ですので、私も勝利を確信し、彼の走りを見守っていました。しかし、車両トラブルで、私たちは彼から勝利を奪ってしまいました。今回、そのことを思い出し、2つの世界選手権が同時に行われるこの週末は、いずれの戦いも、絶対に無事にゴールまで走り抜け、勝利してもらいたいと思っていました。#8号車のセバスチャン・ブエミ選手、中嶋 一貴選手、ブレンドン・ハートレー選手、#7号車のマイク・コンウェイ選手、小林 可夢偉選手、ホセ・マリア・ロペス選手、重たいハンデを背負い、決して簡単ではないワンツーフィニッシュを本当にありがとう。土曜日にみんなと会い、改めて6人をはじめとした皆のチームワークを感じました。今後、更に重たいハンデが課されますが、そのチーム力で乗り越えていきましょう。激しい風雨で難しさを極める路面の中、チームとクルマを信じて優勝してくれたオット・タナック選手、マルティン・ヤルヴェオヤ選手。前戦トルコでも車両トラブルで勝利を遠ざけてしまっていたので、今回、勝利してくれたこと、本当にうれしく思います。残り2戦、なんとしても君たちを勝たせたい。改めてもっと安心して乗れるクルマをチームみんなでつくっていきたいと思います。様々な世界戦が行われたこの週末に、我々の2つの世界戦も応援いただいたファンの皆さま、本当にありがとうございました。引き続き、ご支援よろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    信じられないくらい素晴らしいラリーでした。ラリーGBは最も難しいラリーのひとつですが、オットは重圧に負けず終始ラリーを支配下に置き、自分の仕事を完遂しました。最後のパワーステージは本当に興奮し、まだ心臓がドキドキしているほどですが、オットは素晴らしい走りで最大ポイントを獲得し、ドライバーズ選手権争いで有利な立場となりました。昔、自分が同じような状況に置かれた時は精神的に本当に辛く大変でしたが、彼は全てにおいて上手くやっています。クリスの仕事も素晴らしく、我々にマニュファクチャラーポイントをもたらしてくれました。今シーズンはまだ2戦ありますが、集中力を高め全力で臨まなくてはなりません。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    優勝できて最高の気分です。我々のために、多くの人が働き努力を続けてきたので、最大ポイント獲得でそれに報いることができて嬉しく思います。パワーステージではクルマに大きな自信を感じていたので、フルポイント獲得の好機を逃すわけには行きませんでした。我々のチームは“pushing the limits for better”というスローガンを掲げていますが、自分も常にベストを尽くそうと努力しています。今シーズンはまだ2戦残っており、何も決まってはいないので、これからも集中して攻め続ける必要があります。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    金曜日の大部分をリードしていたので、4位という結果は少々残念ではありますが、それでも満足しています。今週末は本当に難しいコンデイションでの戦いでした。大きく遅れたわけではなく、土曜日に少しペースが足らなかっただけですが、それでもチームに多くのポイントをもたらす事ができました。オットの優勝を嬉しく思いますし、マニュファクチャラー選手権でトップとの差を縮める事が出来たので、収穫の多い週末になったと思います。残る2戦、まずはスペインで力強く戦い、良い形でシーズンを終えられることを願っています。

    ラリー・グレートブリテン デイ4の結果
    1.オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリス WRC) 3h00m58.0s
    2.ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20クーペ WRC) +10.9s
    3.セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +23.8s
    4.クリス・ミーク/セブ・マーシャル(トヨタ ヤリス WRC) +35.6s
    5.エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(フォード フィエスタ WRC) +48.6s
    6.アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +58.2s
    7.ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +5m23.8s
    8.クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル(ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +9m25.0s
    9.カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(シュコダ ファビア R5) +10m51.1s
    10.ペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ(フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +11m36.1s

    次戦のWRC
    WRC次戦は、10月25日(金)から27日(日)にかけて開催される、第13戦「ラリー・スペイン」。スペインのサロウを中心に行なわれるこのラリーは、WRC唯一のミックスサーフェス・イベント。競技初日のデイ1はグラベル(未舗装路)ラリーとして行われ、1日の終わりには75分間のサービスでクルマをグラベル仕様からターマック(舗装路)仕様に変更。デイ2とデイ3はターマックラリーとして行なわれる。スペインのターマックは全体的に路面がスムーズで、流れるような中高速コーナーが連続する、サーキットのようなステージが特長だ。

  • WEC 第2戦 富士6時間:TS050 HYBRID最後の富士レースで1-2フィニッシュ

    WEC 第2戦 富士6時間:TS050 HYBRID最後の富士レースで1-2フィニッシュ

    10月6日(日)、静岡県の富士スピードウェイで2019-2010年FIA世界耐久選手権(WEC)の第2戦 富士6時間レースが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車がポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を飾った。7号車も2位で続き、TS050 HYBRIDにとっては最後となる母国レースを1-2フィニッシュという最高の結果で終えた。

    WEC世界チャンピオンとして富士スピードウェイに凱旋したTOYOTA GAZOO Racingは、2012年にハイブリッド車両でWECに復帰して以来、8回開催された母国富士戦で7勝目を挙げ、今季開幕から2連勝を飾った。

    セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車がポール・トゥ・ウィンで勝利を挙げ、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車が2位に入るという、開幕戦とは逆順の1-2フィニッシュを飾ったことで、この2台は全くの同ポイントでドライバーズランキング首位に並んだ。TOYOTA GAZOO Racingはチームランキングでも首位の座を守り、2位のレベリオンを35ポイントリードしている。

    選手権ポイントに応じて課されるハンディキャップシステムが今大会からLMP1クラスに導入され、その影響がスタート直後から表れた。

    1周あたり1秒相当のハンディキャップを課された8号車は、ブエミがポールポジションからスタート。4番手グリッドから好ダッシュを見せたジネッタ5号車をなんとか抑え1コーナーをトップで守ったが、1周あたり1.4秒相当の苦しいハンディキャップを負う7号車の小林は、その後方で序盤から2位争いを強いられた。

    スタート後、レベリオン1号車の先行を許した7号車の小林は、序盤戦、最終コーナーで1号車をパスするも、ハンディキャップの影響で最高速が上がらないために1コーナー進入で抜き返される、という展開を数周にわたって繰り返した。燃料使用量やハイブリッド・ブーストを規制されるサクセス・ハンディキャップにより、7号車は、最高速でレベリオンよりも40km/hも遅いため、苦しい展開の小林でしたがチャンスを狙っていた。

    周回遅れが多く現れ始めた12周目、レベリオン1号車を抜いた小林が2位を守り切りTOYOTA GAZOO Racingの1-2体制になると、ピットでの迅速な作業にも助けられ、その後は2台のTS050 HYBRIDが着実に3位以下のライバルとの差を拡げていった。2位の7号車は後続との差は拡げていったものの、首位の8号車とは1周あたり0.4秒相当のサクセス・ハンディキャップが響き、じりじりと離されることとなった。

    2時間が経過し、ドライバー交代したハートレーとコンウェイのドライブ中に、弱い雨が降り始めた。更に1時間ほどが経過すると、路面は完全にウエット状態となり、2台のTS050 HYBRIDはハイブリッド・インターミディエイト・タイヤ(溝なしウエットタイヤ)に交換。それぞれ中嶋とロペスへドライバー交代を行った。

    その後、雨は止んで路面は乾き、最後の90分間は再びブエミが8号車、小林が7号車に搭乗。2台の差は30秒ほどで安定したまま周回が重ねられ、ブエミがTS050 HYBRIDにとって最後の母国レースでのチェッカーをトップで受けた。33秒955差で小林の7号車が2位フィニッシュ。3位は2周遅れのレベリオンの1号車となった。

    この結果、ブエミはWECで最多勝利記録となる通算16勝目をマーク。中嶋にとっては4度目の母国戦勝利を果たした。そして、ハートレーはTOYOTA GAZOO Racingのドライバーとして初めて表彰台の中央に立った。

    チームは開幕から2戦連続での1-2フィニッシュを飾り、11月10日(日)に決勝が行われる次戦上海4時間レースではサクセス・ハンディキャップが更に追加されるが、2台のTS050 HYBRIDは同ポイントで並ぶため、同じサクセス・ハンディキャップが課されることとなる。

    TS050 HYBRID 7号車 :
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝 : 2位 (トップと33秒955差), 232周、ピットストップ8回、グリッド:2番手、ファステストラップ:1分27秒353

    TS050 HYBRID 8号車 :
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    決勝 : 1位, 232周、ピットストップ9回、グリッド:1番手、ファステストラップ:1分26秒657

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    母国レースである富士で1-2勝利を飾ることが出来、チーム全員がとても喜んでいます。TOYOTA GAZOO Racingにとって、富士は非常に大切なレースなので1-2勝利は大きな目標でした。これを成し遂げたチーム、富士スピードウェイに駆けつけてくれた多くの熱心なファンの皆様のサポートに感謝します。TS050 HYBRIDにとっての最後の富士レースを楽しんで頂けたと思います。次の上海はさらに厳しいサクセス・ハンディキャップが課せられることになりますが、新たな挑戦を楽しみにしています。

    小林可夢偉(7号車):
    まずは8号車のメンバーに祝福を送りたいと思います。またチームとして達成したかった1-2フィニッシュに満足しています。課せられたサクセス・ハンディキャップが8号車より重かったため、我々7号車として今日は最良の結果と思います。レース中は、プッシュし続け、諦めず走り切り、できる限りのことをして、結果は納得のいくレースだったので、チームとしてうれしく思います。レースの終わった今は、次戦上海での、僅差が予想される戦いが待ち遠しいです。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    今日の決勝レースは、チームとして1-2フィニッシュが目標だったので、達成できて満足です。7号車で優勝したいと思っていましたが、難しい内容となりました。我々は力の限り戦い、天候の変化に対しても、しっかりとミスのないよう走りましたが、レース中は終始8号車を追いかける形となり、できることはそれだけでした。次戦の上海では、勝利したいと思っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    今日は満足のいくレース結果であり、ミスなく、また、車両性能を最大限に生かし、やるべきことをやりました。課せられたサクセス・ハンディキャップからすると、レースのペースはとても速く、8号車に大きな遅れをとらずに終えましたが、大事だったのは、ホームレースで1-2フィニッシュを達成することでした。チーム全体が素晴らしい仕事をしてくれましたし、日本のファンの皆様の大きな声援にチームメンバー全員が感謝しています。また、TS050 HYBRIDでの日本で最後のレースが目標通りとなり、嬉しく、また格別な思いです。

    中嶋一貴(8号車):
    母国ファンの皆様が見守る中、ここ富士でまた勝てて最高です。チーム全員で祝いたいと思います。TS050 HYBRIDにとって最後の日本でのレースで1-2フィニッシュを果たせたというのは大きいです。TS050 HYBRIDとは多くの感動的な経験を積み重ねてきました。古くからの友人に、母国で最後の勝利をプレゼントできたような気持ちです。路面コンディションが二転三転する難しいレースでしたが、終始ペースを保ち、インターミディエイトタイヤでも速さを示せました。首位でレースをコントロールし、周回遅れの処理も上手くいき、本当に満足のいくレースでした。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今日のレースとその結果に本当に満足しています。決して楽ではありませんでしたが、難コンディション下でコントロールしながらクリーンにレースを戦えました。ハードワークで支えてくれたチームに本当に感謝しています。もちろん、応援してくれる日本のファンの皆様やゲストの方々の前で勝利し、皆で祝えたことは本当に素晴らしいです。7号車と同ポイントで臨む次戦上海を楽しみにしています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    TOYOTA GAZOO Racingでの初めての勝利を飾ることが出来、本当に最高の気分です。特にそれがチームの母国であれば尚更です。富士でのTS050 HYBRID最後のレースを勝利で飾れた、この瞬間をじっくり味わいたいと思います。我々8号車はとてもクリーンにレースを戦い、一貴はインターミディエイトタイヤで素晴らしい走りを見せてくれました。我々は7号車に対してサクセス・ハンディキャップでの優位性を持っていたのでこの結果となりましたが、上海では同じハンディキャップとなるため、また僅差のレースになると思います。

  • WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン:3日目を終えてタナックが首位

    WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン:3日目を終えてタナックが首位

    10月5日(土)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテン(GB)のデイ3がウェールズ中部を中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を堅持。クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は、総合4位につけた。

    ラリーGBのデイ3は、サービスパークから南に100km以上離れた、ウェールズ中部の森林地帯を中心に行われた。

    ダイフィ、メイヘリン、スウィートラム・ハフレンという有名なグラベル(未舗装路)ステージを各2回走り、1日の最後にはサービスパーク近くのコルウィン・ベイでターマック(舗装路)ステージを走行。7本のSSの合計距離は151.24kmに達し、4日間で最長の1日だった。

    ウェールズ中部は朝から天気が安定せず、断続的な雨により路面は多くの部分が泥状になった。グリップが安定しない非常に難しい路面コンディションだったが、タナックはSS2番手タイムを5回記録するなど速いペースを維持。1日の最後を飾るコルウィン・ベイのステージではベストタイムを刻み、総合2位のライバルとの差を11秒に広げた。一方、総合2位と0.2秒差の総合3位でデイ3に臨んだミークは、SS12でひとつ順位を落としたが、少しでも多くのマニュファクチャラーポイントをチームにもたらすべく安定した走りを続け、総合3位の選手と9.2秒差の総合4位で1日を終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ふたりのドライバーは少しもミスをする事なく、素晴らしい仕事をしてくれました。予想よりも大変な1日だったと思いますが、良く戦ったと思います。明日のラリー最終日に向けて、2台とも良い位置につけています。ライバルとの差は決して大きくありませんが、きっと全てが計画通りに進むでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    とてもタフで困難な1日でした。ステージは長くコンディションはトリッキーで、最後のステージでは濃い霧が出始め、路面はかなり荒れていました。また、リヤバンパーを失ったことで車内が騒音に包まれ、ペースノートを読み上げる声が聞き辛く苦労しました。タイム差は小さくまったくリラックスできませんが、それでもこの週末において最大のマージンを手にしているのは確かです。ウェールズでは驚くような事が起こりますし、常にギリギリの状態で戦っているので自信を持つ事は難しいですが、マージンを持って最終日に臨めるのは有利だと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    総合4位で1日を終え満足しています。3位との差はそれほど大きくないので、明日はまだ十分チャンスがあると思います。今日は、少し苦戦しました。もちろん全力を尽くして走りましたが、全てのステージで数秒ずつ遅れ、差が開いてしまいました。ドライバーズ選手権を競っている自分の前の3人は、1歩抜け出したような感じがしますが、マニュファクチャラー選手権のために戦うことが、自分に与えられた使命です。

    ラリー・グレートブリテン デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h42m02.7s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +11.0s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +17.3s
    4 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +26.5s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +46.9s
    6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +51.4s
    7テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +3m07.9s
    8 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +4m59.6s
    9 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +9m16.0s
    10 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +9m30.2s

    明日のステージ情報
    ラリー最終日となる10月6日(日)のデイ4は、サービスパークの周辺と南側エリアで5本のSSが行なわれる。2本のグラベルステージを、サービスパークすぐ近くの岬で行なわれる「グレート・オーム」のターマックステージをはさんで各2回走行。そのうち最終のSS22「ブレニグ2」は、トップ5タイムを記録したドライバーとコ・ドライバーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。5本のSSの合計距離は38.42kmと短く、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は269.39kmとなる。

    注目のステージ
    SS19/22ブレニグ 全長6.43km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    「ブレニグ」は全長こそ短いですが、トリッキーなステージです。所々かなり濡れていて滑りますが、パワーステージとしてボーナスポイントがかかりますし、このラリーでは最後まで僅差の戦いが続く事が多いので、ハードにプッシュするかもしれません。

  • WEC | 第2戦 富士6時間:トヨタが予選最前列グリッドを独占

    WEC | 第2戦 富士6時間:トヨタが予選最前列グリッドを独占

    10月5日(土)、静岡県の富士スピードウェイで2019-2010年FIA世界耐久選手権(WEC)の第2戦 富士6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車が今季初のポールポジションを獲得。7号車も2番手で続き、2台のTS050 HYBRIDは前戦の1-2フィニッシュでサクセス・ハンディキャップを課されながらも、最後の母国戦で最前列グリッドに並んで決勝レースをスタートすることとなった。

    ル・マン24レース時間以外のWEC戦の予選は、2人のドライバーがアタックし、それぞれの最速タイムの平均でグリッドを決定する。

    TS050 HYBRID 8号車は中嶋一貴が最初の予選アタックを担当、1分24秒台の好タイムをマークすると、ブレンドン・ハートレーへと交代し、平均タイム1分25秒013で今季初のポールポジションを獲得した。

    一方、ドライバーズランキング首位につける7号車は、ホセ・マリア・ロペスのアタックで暫定2番手につけた後、交代した小林可夢偉がアタックラップで4輪コースオフの判定でタイム抹消。

    その直後、7号車と僅差でタイムを競っていたジネッタ6号車がスピンを喫し、ヘアピンを立ち上がったコース上にストップ。セッションは残り3分半ほどで赤旗となった。10分ほどの中断の後にセッションが再開されると、小林は既に使用し摩耗したタイヤで、1周のみのアタックへ。LMP2カーで混雑するコースをかいくぐりながらも好タイムをマークして2番手を守り、TOYOTA GAZOO Racingにとって母国レースでのフロントローを独占する結果となった。

    8号車は第一ドライバーの中嶋が全体トップの最速ラップを叩き出すと、第二ドライバーのハートレーも、コース上の混雑により1周目のアタックは諦めたものの、次の周には好走をみせ、TOYOTA GAZOO Racingでの初の予選アタックでポールポジションを獲得。TOYOTA GAZOO Racingは昨年から9戦連続でのポールポジションとなった。この勢いを維持して明日は7戦連続勝利を目指す。

    明日6日(日)は午前11時に6時間の長丁場の決勝レースへのスタートが切られる。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習3回目 : 2番手 (1分25秒827), 34周
    公式予選 : 2番手 (平均1分25秒803)

    小林可夢偉(7号車):
    8号車のポールポジション獲得を祝福したいと思います。我々7号車もベストを尽くしましたが、課されたサクセス・ハンディキャップの影響で期待以上の結果にはなりませんでした。ポールポジションは難しいと分かっていたので、今日の結果は驚くことではないと思っています。最初のアタックで4輪コースオフの判定をとられましたが、結果的に大きな問題にはならなかったので、予選の内容に満足しています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    我々7号車は、サクセス・ハンディキャップにより8号車のスピードに追いつくことが難しいことはわかっていました。リスクを冒す理由はないので、今日は慎重に走りました。特に金曜日の結果から、トップ3以内に入れるかどうか確信できなかったこともあり、今日の予選は順調に周回をこなすことができ、結果に満足しています。最終的に、我々チーム2台がグリッド最前列を独占し、非常に良い結果になりました。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習3回目 : 1番手 (1分25秒621), 32周
    公式予選 : 1番手 (平均1分25秒013)

    中嶋一貴(8号車):
    富士でポールポジションを獲得できてとても嬉しいです。TS050 HYBRIDのポテンシャルの全てを引き出し、ミスのないアタックができたと思います。予選開始前には、ノン・ハイブリッド勢がどれほどのタイムを出してくるか予測できなかったので心配でしたが、それだけにポールポジションは格別です。ホームレースを最前列からスタートできるのは良いことですし、6時間そのポジションを守れるように頑張ります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    TOYOTA GAZOO Racingで私自身初めてとなるポールポジションを獲得できて最高の気分です。一貴が1周目で素晴らしいタイムを叩き出したので、私も1周目から全開で行きましたが、最終セクターでコース上の混雑に阻まれてしまい、もう1周アタックせざるを得ませんでしたが、それでもポールポジション獲得には充分なタイムをマークできました。予想したほどノン・ハイブリッド勢のタイムが上がってきませんでしたが、明日の決勝レースは接戦になると思います。

    WEC 第2戦 富士6時間レース 公式予選結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 平均タイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:25.013
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:25.803
    3 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1:26.163
    4 5 ルカ・ギオット
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    1:26.820
    5 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    –
  • トヨタ:WEC 2019-2020 第2戦 富士6時間 公式練習初日レポート

    トヨタ:WEC 2019-2020 第2戦 富士6時間 公式練習初日レポート

    2019-2010年FIA世界耐久選手権(WEC)の第2戦となる富士6時間レースが静岡県の富士スピードウェイで開幕し、初日となる10月4日(金)は2度の練習走行が行われた。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDはサクセス・ハンディキャップという新たに課された難題に挑みながら、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車が、この日最速となるタイムをマーク。レベリオンの1号車が2番手。

    先月シリーズ開幕戦として行われた前戦シルバーストンで勝利を挙げたマイク・コンウェイと小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、この日は主にレースセッティングに専念し、公式練習2回目は5番手に終わった。

    チームにとっての母国レースである富士6時間において、TS050 HYBRIDは今季初めて、サクセス・ハンディキャップを課されて臨むこととなった。これは、ハイブリッド・ブースト、1周あたりの燃料使用量、そして1スティントあたりの燃料量について、下位車両とのポイント差に基づいてハンディが課されるというもの。

    ランキング首位につけるTS050 HYBRID 7号車は1周あたり1.4秒相当、同2番手の8号車は1秒相当のハンディキャップを課される。このような仕様変更はこれまでに未経験であり、チームはハンディキャップを負った状況での2台の分析及び最適セットアップを見出すのに忙しい一日を過ごすとなった。

    サクセス・ハンディキャップの影響はすぐに現れた。この日の8号車のベストタイムは、昨年の同条件下時と比較して1秒650遅く、富士スピードウェイでのLMP1カーによるコースレコードとは約3秒もの大きな差となる。

    この日は未明に大雨が降ったが、明るくなるとともに雨は止み、午前11時からの公式練習1回目開始時にはスリックタイヤで走れるまでに路面状況が回復した。この好コンディションは夕方の公式練習2回目でも続き、2台のTS050 HYBRIDは1周4.563kmの富士スピードウェイで合計156周を走破し、様々なデータを収集した。

    富士スピードウェイでのセットアップは、相反するキャラクターを持つコースレイアウトへの挑戦となる。1.5kmの長いストレートからのコース前半は高速なセクションだが、逆にコーナー後半は非常にタイトなコーナーが続く。この両方にあわせるべく、多様な空力セッティングを試すとともに、ハイブリッドシステムやメカニカルなセットアップにおいても、最適条件を見出さなくてはならない。この日2台のTS050 HYBRIDはタイヤ性能の評価や摩耗に関するデータも収集し、有意義な2度の公式練習をこなした。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習1回目 : 3番手 (1分27秒790), 24周
    公式練習2回目 : 5番手 (1分28秒171), 34周

    小林可夢偉(7号車):
    今日は全力走行ではありませんでした。一方で、サクセス・ハンディキャップがとても厳しい条件だと分かりました。8号車に対抗するのは難しく、辛いレースになるかもしれません。明らかにサクセス・ハンディキャップによるパワー低下によるもので、大きな差がついています。この状況を何とか乗り切って、最大の成果を上げたいと考えています。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    思ったようには走れなかった一日でした。車両のバランスは悪くありませんでしたが、サクセス・ハンディキャップの影響で8号車には差をつけられていますし、ライバルのレベリオンやジネッタに対しても厳しい状況です。決勝は僅差のレースになることと思います。ミスなくしっかりと戦う必要があります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    7号車にとっては辛い一日になってしまい、レースセッティングに集中しました。厳しい母国レースになることが予想されます。それでも、日本でレースが出来るのはとても素晴らしいことですし、日本のファンの皆様のためにも最良の結果を挙げてご声援に報いたいと決意しています。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習1回目 : 1番手 (1分27秒373), 49周
    公式練習2回目 : 1番手 (1分25秒623), 49周

    中嶋一貴(8号車):
    チームは、車両のセットアップとシステム調整に一生懸命取り組みました。サクセス・ハンディキャップにより2台の車両の使用可能なエネルギー量が異なるため、注意が必要です。シルバーストンに比べて燃料使用量とハイブリッド・ブーストが少ないため、車両バランスが大幅に変わっています。エネルギー配分に合わせた新しい車両のセットアップを考える必要があり、とても複雑でしたが、ただ今日は良いスタートが切れたと思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今日は練習走行をとても上手く進められた一日になりました。初めてサクセス・ハンディキャップを経験し、最適な車両に仕上げようと試みました。昨年のレースの全ての走行データが使用できないため、対応することが多かったですが、雨が止んだことで上手く練習走行を進めることができました。明日の予選、また明後日の決勝に向け、必要な多くのデータを取得できたと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    良い練習走行ができた一日となり、走行メニューも効率的に進めることができました。特に初めてトヨタのドライバーとしてトヨタの母国の富士に戻って来ることができ、うれしく思います。今日は、TOYOTA GAZOO Racingファンの皆様が多く来場されており、ファンの皆様のサポートを身近に感じました。練習走行1回目と2回目共に最速タイムで終えましたが、サクセス・ハンディキャップによりライバル車と非常に僅差な内容だったと思います。

    WEC 第2戦 富士6時間レース 公式練習1回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    49 1:27.373
    2 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    41 1:27.659
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    24 1:27.790
    4 5 ルカ・ギオット
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    7 1:28.449
    5 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    8 1:28.712

    WEC 第2戦 富士6時間レース 公式練習2回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    49 1:25.623
    2 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    42 1:27.042
    3 5 ルカ・ギオット
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    30 1:27.602
    4 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    23 1:28.062
    5 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    34 1:28.171
  • トヨタ:WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン プレビュー

    トヨタ:WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、10月3日(木)から6日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテン(GB)に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    ラリー・グレートブリテンは、とても長い歴史と人気を誇るクラシックイベント。かつてはイギリス本土の広い範囲で行われていたが、現在はウェールズを舞台とするグラベル(未舗装路)ラリーとして開催されている。ステージはその大部分がウェールズの森林・丘陵地帯に展開し、ドライコンディションであれば非常にハイスピードなステージとなる。しかし秋季のウェールズは天気が不安定で、雨が多く降る。水分を含んだグラベル路面は泥状となり、泥の量によりグリップレベルが変化するため、路面コンディションを読むことが難しくなる。また、霧に包まれることも多く、とても難易度が高いラリーとして知られている。

    ベテランのラトバラは今回が18回目の出場となり、過去2回の優勝経験がある。ドライバーズ選手権をリードするタナックは、2016年に総合2位に入り、ヤリスWRCで出場した昨年はトラブルでデイリタイアする直前まで首位を走行していた。また、イギリス人であるミークと、コ・ドライバーのセブ・マーシャルにとってはホームイベントといえる1戦となる。

    今年のラリー・グレートブリテンは、ホストタウンがウェールズ北部のスランディドノに移り、町の中心部の海岸近くにサービスパークが設けられます。10月3日(木)は午前中にシェイクダウンが行なわれ、午後4時からイングランド北西部のリバプールでセレモニアルスタートが行なわれる。その後、デイ1として午後7時過ぎにイングランドのオウルトン・パーク・サーキットでSS1がスタートする。なお、オウルトンパークでのSS開催は1993年以来となる。4日(金)のデイ2は、ウェールズの森林地帯を中心に9本のステージを走行。最後のSS10は午後7時過ぎのスタートとなるため、暗闇の中での走行となる。5日(土)のデイ3はウェールズ中部の「ダイフィ」「メイヘリン」「スウィートラム・ハフレン」といった名物ステージを各2回走行。1日の最後には、北部海岸沿いのコルウィン・ベイで、新たに設けられた全長2.4kmのターマック(舗装)ステージを走る。最終日となる6日(日)のデイ4は、「グレートオーム」のターマックステージを間に挟み、ウェールズ北部の森林ステージを各2回走行。最終ステージの「ブレニグ2」は、ボーナスの選手権ポイントを獲得可能な「パワーステージ」に指定されている。4日間で22本のSSを走り、その合計距離は309.76km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1,625.14kmに達する。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    前戦ラリー・トルコは我々にとって厳しい結果となりましたが、シーズン終盤の3戦に関しては、いずれも昨年強さを示すことができたラリーですので、自信があります。ヤリスWRCで初めて出場した2017年のラリーGBでは苦戦を強いられましたが、そこから多くを学び改善に努めた結果、昨年は非常に力強く戦うことができました。ラリーGBのステージは高速かつスムーズなので、我々のクルマには合っています。路面は滑りやすく難易度の高いラリーではありますが、我々のドライバーは良いフィーリングを感じているようですし、挑戦を楽しみにしているはずです。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    ラリーGBは特別な1戦です。道は高速で流れるようなコーナーが続きとても好きなラリーですが、コーナーごとにタイヤのグリップレベルが変わるなど、コンディション次第で難易度が上がります。どのラリーでもクルマに自信を持つことが必要ですが、特にそのようなコンディションでは、自信を持てるか持てないかで大きな差がつきます。ドライバーズ選手権のリードは縮まりましたが、残る3戦はいずれも昨年我々が速かったラリーです。ウェールズから始まる戦いで、自分達の仕事をやり遂げなくてはなりません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    ラリーGBは常に楽しく感じられる特別なイベントです。このラリーでもっとも難しいのは、何よりも天候変化への対応です。長年に渡って出場してきましたが、雪、雹(ひょう)、強風、そしてあらゆる角度から降る雨など、あらゆる気象を経験しました。ステージを走行中に雨が降ると、泥が流されて意外にも良いグリップが得られます。一方で乾燥が始まるとヌルヌルになり滑りやすくなります。フィンランドとドイツではとても良いリズムで運転できていたので、ラリーGBではその流れを取り戻したいと思いますし、マニュファクチャラー選手権争いの助けとなるような良い結果を残せるように頑張ります。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    自分にとってラリーGBは、限りなくホームイベントに近い1戦です。初めて出場したラリーは同じウェールズの森が舞台でしたが、幸運にも現在はWRカーをドライブする機会に恵まれています。自分にとって雨と泥は、ラリーという大好きな競技の重要な部分を占めています。10月の上旬はまだ雨により路面は濡れていますが、以前に行なわれていた11月程酷い条件ではありません。例え路面が非常に滑りやすい状態になったとしても、ヤリスWRCはそのようなコンディションで非常に高い競争力を発揮します。クルマはとても速くトップリザルトを手にすることも可能だと思うので、前向きな気持ちでこのラリーに臨みます。

  • トヨタ:WEC 2019-2020年 第2戦 富士6時間 プレビュー

    トヨタ:WEC 2019-2020年 第2戦 富士6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、10月4日(金)から6日(日)にかけて、富士スピードウェイで開催される2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦、富士6時間レースで、4年連続の勝利を目指す。

    TOYOTA GAZOO Racingは昨年の富士6時間レース後、2度目のル・マン24時間レースで勝利するとともに2018-2019年スーパーシーズンのチームタイトルとドライバーズタイトルを獲得した。チームは、母国凱旋レース富士で、6連勝を狙い、そして今シーズン開幕戦シルバーストンに続く、シーズン2連勝を目指す。

    マイク・コンウェイと小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3人が駆るTS050 HYBRID 7号車は、前戦シルバーストン4時間レースをポール・トゥ・ウィンで制し、獲得できる最大のポイントを得ることができた。しかし、その結果、本レースでは、厳しいハンディを背負って臨むことになる。

    今季よりWECで導入されたサクセス・ハンディキャップ制度により、ランキング首位の7号車には、1周あたり最大1.4秒に相当するハンディキャップが課せられる。また、ランキング2位に付けるセバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車も、1周あたり1秒相当のハンディを負うことになる。

    このサクセス・ハンディキャップ制度は、昨年までも採用されていた性能均衡制度(EoT)に加える形で今シーズンより適用される。既に2台のTS050 HYBRIDは、ライバルのノン・ハイブリッド勢に対し、108kg重い車両最低重量を課されており、加えてライバル勢はTS050 HYBRIDよりも61%多い燃料の使用が許されている。

    このサクセス・ハンディキャップ制の導入により、TS050 HYBRIDのパワートレーン開発に携わるトヨタ自動車東富士研究所の関係者にとっても、耐久レースファンの皆様にとっても、トヨタが2012年にWECに復帰して以来、2015年を除いて勝利を重ねている富士でのレースが、厳しく、これまで以上に目が離せないエキサイティングな戦いになるものと思われる。

    今週末のレースは、数々の成果を挙げたTS050 HYBRIDが、日本での実戦の勇姿を披露する最後の機会となる。富士スピードウェイは、トヨタの耐久レースの歴史において最も成功を収めた場所。そして、2016年、小林 可夢偉とマイク・コンウェイ、ステファン・サラザンによって、TS050 HYBRID初優勝が、富士スピードウェイでもたらされ、以降TS050 HYBRIDは無敗を誇ってきた。

    レースウィークは10月4日(金)に1時間半ずつ2度に分けて行われる公式練習で幕を開け、翌5日(土)は1時間の練習走行に続いて予選が行われる。そして、決勝は6日(日)午前11時より、今季初となる6時間レースのスタートが切られる。

    村田 久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
    多くの母国のファンの皆様が見守る中、富士スピードウェイでレースをするのを毎年楽しみにしています。特に、今年はTS050 HYBRIDの日本での最後のレースとなりますので感慨もひとしおです。またLMP1クラスに、今回の富士で初めてサクセス・ハンディキャップが導入されます。そのためご来場いただける方々には、以前にも増して激しく競いあうレースをお見せできると思います。ここ富士からほど近いトヨタ東富士研究所のエンジニア達も多く訪れます。日曜日の1-2勝利を目指し、チーム一丸となって全力で戦います。

    小林 可夢偉(7号車)
    また日本のWECファンの皆様に富士でお会いできるのが楽しみです。ここ数年は日本でもレースをしてきましたから、富士スピードウェイでの経験を多く積んでいますし、好きなサーキットの一つでもあります。ただ、非常に長いストレートと、後半のタイトなレイアウトは、一筋縄では行きません。そして、今大会ではサクセス・ハンディキャップも課されるために、いつも以上に厳しい戦いになると思いますが、ベストを尽くして勝利を目指します。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    富士に行くのは本当に楽しみです。我々のホームレースだからというだけでなく、これまでに何度も成功を収めてきたコースだからです。ハイブリッド・パワートレーンを開発してくれた東富士のスタッフに会えるのも嬉しいですし、いつも最高の歓迎が待っています。もちろん我々はシルバーストンでの開幕戦勝利からの連勝を狙っていますし、これがTS050 HYBRIDにとって最後の母国レースだということも分かっていますので、ファンの皆様にとっても格別な週末になってくれることを願っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    富士は我々にとってル・マンに次いで重要なレースです。TOYOTA GAZOO Racingのドライバーとして日本でレースするのは、毎回素晴らしい経験になっています。ホームレースということだけではなく、日本のファンの皆様からいつも熱狂的な歓迎を受けます。LMP1クラスでの戦いは、新たなサクセス・ハンディキャップが用いられる初めてのレースという意味でも注目すべきものになるでしょう。そして我々はとても大きなハンディを受けてレースを戦うことになります。接戦になると思いますが、全力で挑むだけです。

    中嶋 一貴(8号車)
    富士は私にとって、もちろんチームにとっても常に特別なレースです。私自身、WECで初勝利を挙げた2012年の富士のことは忘れられませんし、その後もチームと共に、母国のファンの皆様の前で多くの勝利を重ねて来ました。2度目のル・マン勝利と世界チャンピオンを祝ってくれるトヨタ関係者やファンの皆様と会えるのも楽しみです。その応援を受けて、全力で表彰台の中央を狙います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    これまで我々はホームレースの富士で好成績を残していますので、大きな期待が寄せられていることは分かっています。我々は何度も勝ってきましたが、私自身で言えば、富士では最後に勝ってから長い時間が経ってしまっているので、TS050 HYBRID 8号車とともに有終の美を飾りたいと思っています。開幕戦シルバーストンでは7号車が強かったですが、それにより課されるハンディウェイトが富士でどれだけ影響するのか見る必要があります。我々もハンディキャップを受けることとなりますが、それでも充分に速いと期待していますし、勝利を目指しベストを尽くして戦います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    トヨタのホームレースであり、個人的にも良い思い出の多い富士に行くのが本当に楽しみです。日本の食べ物や文化が大好きです。富士のコースも好きですし、パドックなどでファンの皆様と会えることも楽しみですし、いつも良い思い出ばかりです。富士のコースは多くの特徴を持ち、他にない個性的なレイアウトです。特に入り組んだコーナーを持つ最終セクターは独特です。伝統的なコースレイアウトを持つコースで、ドライバーは皆、大好きだと思います。

  • トヨタ、カローラ&カローラ ツーリングをフルモデルチェンジ

    トヨタ、カローラ&カローラ ツーリングをフルモデルチェンジ

    トヨタは、カローラ(セダン)、カローラ ツーリング(ワゴン)を車名とともにフルモデルチェンジするとともにカローラ スポーツ(ハッチバック)を一部改良し、全国のトヨタカローラ店、ならびにトヨタモビリティ東京(株)、ネッツトヨタ東都(株)、ネッツトヨタ多摩(株)を通じて、9月17日に発売した。

    カローラは、1966年に誕生して以来、世界中で販売され、現在、世界150以上の国と地域で、販売累計台数4,750万台を超えるロングセラーカーとなっている。

    昨年6月、新たなカローラシリーズの先鞭としてカローラ スポーツを投入し、TNGAプラットフォームを採用することで、デザインと走りが大きく生まれ変わった。そして、今回セダンタイプのカローラ、ワゴンタイプのカローラ ツーリングを投入し、様々なお客様のライフスタイルに合わせて、生まれ変わったカローラシリーズを選択いただけるようになった。

    具体的には、TNGAプラットフォームを活用しつつ、国内専用の設計をすることで、低重心でスポーティなスタイリング、走る楽しさと、取り回しの良さを両立させている。また、最新の「Toyota Safety Sense」の全車標準化といった安全性能の強化や、国内トヨタ初となるディスプレイオーディオの標準搭載とスマートフォンとの連携などコネクティッドサービスを充実させた。

    開発を担当したチーフエンジニアの上田泰史(うえだやすし)は、「カローラは、常にその時代のお客様のニーズ、地域のニーズに合わせ、変えることをいとわず開発してきたクルマ。そんなカローラだからこそ、世界で、日本で、多くのお客様に永く愛されてきました。今回の新型カローラは、『TNGAプラットフォームを採用し、スポーティなデザインと気持ちの良い走り』で、お客様の期待を超え、『先進の安全装備、コネクティッド』で、豊かで安全・安心なお客様のカーライフをサポートします。クルマ本来の楽しさを追求したカローラシリーズを是非乗って体感いただきたい」と語る。

    なお、従来型のカローラ アクシオ、カローラ フィールダーは、設定グレードや一部の装備を見直し、引き続き販売することで、法人のお客様を含めた幅広いニーズにも対応している。

    カローラ、カローラ ツーリング車両概要
    1.シンプルでスポーティなスタイルと良好な視界
    ▽外観デザイン
    ・TNGAプラットフォームの採用により低重心なシルエットを実現
    ・前後のホイールフレアが張り出したダイナミックな造形でワイドなスタンスを強調
    ・フロントは、大型台形のロアグリルフレームとメッシュグリルに統一し、力強くスポーティなデザインを表現
    ・ヘッドランプは、光源をLED化し、フロントはラウンドを強めた一文字形状とすることで、スポーティでワイドな顔つきに、また、W×Bグレードについては、2連続させたJ字形状のクリアランスランプ&デイライトで昼夜を問わず横方向に伸びやかで鮮烈な印象を表現。カローラのリヤは、水平基調のリヤコンビネーションランプとし、ワイド感を強調
    ・カローラ ツーリングのサイドビューは、後方への抜けの良いサイドウインドウグラフィックとドアショルダー部で伸びやかさを表現
    ・カローラ ツーリングは、樹脂バックドアを採用することで、立体的な造形を実現

    ▽外板色
    ・W×Bグレードは、スパークリングブラックパールクリスタルシャインを新規設定し、シックでスポーティな全3色とし、ホイール、ミラーカバーなどにグレーメタリックをコーディネート。S、G-Xグレードは、新規開発のセレスタイトグレーメタリックを加えた全7色としている

    ▽内装デザイン
    ・インストルメントパネルを、薄型・ワイド化することで開放感を演出。部品の合わせや形状・質感の統一感など感性品質にこだわり、上質感を表現。またAピラーの細形化と合わせて視界の良さも実現
    フロントシートは、スポーティシート(W×Bに標準)を採用し、座り心地向上と後席のニースペースを確保。カローラのW×Bグレードのリヤシートには、トランクスルーが可能な6:4分割可倒式を新規採用し、使い勝手の良さを実現
    ・カローラ ツーリングには、リバーシブルデッキボードを設定し、荷室床面の高さを2段階に調節可能とした。上段にセットし、後席を倒せば長い荷物の積載に便利なフラットなスペースが生まれ、下段にセットすれば、背の高い荷物の積載が可能(スペアタイヤ・アクセサリーコンセント装着車、ハイブリッド4WD車は1段式のみ)。また、デッキボードの裏面は樹脂製とし、タフユースに対応。ワゴンとしての実用性を高めた
    ・内装色は、カローラ、カローラ ツーリングのW×Bグレードにブラックとホワイトの2色、S、G-Xグレードには、シックなブラックを設定

    2.上質な乗り心地とクルマ本来の走る喜びを追求
    ▽TNGAプラットフォームによりフラットな乗り心地、優れた操縦安定性、高い静粛性を実現

    ▽3つのパワートレーンで走りの楽しさを強化
    ・ハイブリッド車とガソリンエンジンは、1.5Lから1.8Lに変更し、気持ち良いと実感できるシームレスな加速感を実現
    ・ハイブリッド車にはE-Four(電気式4WDシステム)を設定し、加速時や雪道などの滑りやすい路面でスムーズに4WDに切り替えが可能となり、走行安定性と低燃費に貢献
    ・マニュアル車には、1.2L 8NR-FTS(直噴ターボ)エンジンを設定し、走行性能と優れた環境性能を高次元で両立

    ▽いつまでも乗っていたくなるような、クルマ本来の走る喜びを追求
    ・TNGAプラットフォームを採用することに加え、運転中の目線の動き、旋回時の姿勢、ライントレース性などドライバーが感じる動きを解析し、サスペンションを最適化することで、運転のしやすさをさらに追求
    ・サスペンションは、フロントはマクファーソンストラット式を採用し、旋回時の安心感・安定性に貢献。リヤはダブルウィッシュボーン式を採用し、路面をつかむような安定した走りを実現
    ・ブレーキ制御により、内輪に制動力を付与し、コーナリングをアシストするACA制御(ACA : Active Cornering Assist)を採用

    3.日本の環境に合わせ、取り回しの易さに配慮した専用設計
    ▽グローバルモデルとデザインコンセプトは統一しつつ、日本のお客様、道路環境での使い勝手の良さを実現するため、日本専用ボディを開発
    ・グローバルモデルより、全長、全幅、ホイールベースを縮小しながらも、ダイナミックなデザインを実現
    ・ドアミラーの取り付け位置を工夫することで、ミラー格納時の車幅は従来型と同等を実現
    ・カローラの、最小回転半径は、従来型と同等の5.0mを実現(G-Xグレード15インチタイヤ装着車。16、17インチタイヤ装着時は5.3m)
    ・ドアの開口角度を工夫するなど、ドア開け幅は従来型と同等を確保

    4.安全機能・装備の充実
    ▽充実した予防安全装備
    ・自転車や夜間の歩行者検知が可能な、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備
    ・駐車場など低速時に壁や車両を検知し、衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を設定(W×B、Sに標準装備、G-Xにオプション)
    ・後方から接近してくる車両を検知し、衝突被害軽減に寄与する、リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]を設定(オプション。MT車はリヤクロストラフィックアラート+ブラインドスポットモニターをオプション設定)

    ▽7つのSRSエアバッグ、全方位コンパティビリティボディ構造で、万が一の衝突安全への対応に貢献

    5.コネクティッドで広がる安心・便利
    ▽国内トヨタブランドとして初めてディスプレイオーディオ(DA)を全車に標準装備。スマートフォンとの連携が可能となり、日常利用している地図アプリや音楽などをディスプレイで操作・利用が可能。また、従来通りの車載用ナビ機能を利用したいお客様には、エントリーナビキットまたはT-Connectナビキットの2種類が選択可能

    ▽スマートフォンとの連携
    ・SmartDeviceLinkTM(SDL)では、スマートフォンをBluetooth®とUSBケーブルで接続することで、TCスマホナビやLINEカーナビなどのナビアプリのほか、音楽・ラジオアプリなどをDA上で利用可能。また、音声認識で目的地設定やLINEのメッセージ送受信、音楽再生などが可能となり利便性が向上
    ・Apple CarPlay/Android AutoTMは、スマートフォンをUSBケーブルで接続することで、マップ、電話、メッセージ、音楽アプリをDA上で利用可能(TVとセットオプション、契約時にT-Connect契約が必要)

    ▽DCM(Data Communication Module : 車載通信機)を標準装備しており、安心・便利なコネクティッドサービスを基本利用料5年間無料で利用することが可能(6年目以降は3,300円/年[税抜]または、300円/月[税抜])

    ▽ドアロックが遠隔操作できるリモート機能や、ハイブリッドナビなど、昨年発売したカローラ スポーツからさらにT-Connectサービスの機能範囲が拡大

    カローラ スポーツ一部改良内容
    ▽外板色は、エモーショナルレッドⅡを新たに設定。さらにブラックルーフとの組合せのツートーンをG“Z”とGグレードに全3色オプション設定し、スポーティなハッチバックのボディを際立たせた

    ▽内装は、ご好評いただいている本革シートに内装色ブラックを追加(G“Z”にオプション)し、スポーティでシックな装いとした

    ▽新型カローラ、カローラ ツーリングと同様、運転中の目線の動き、旋回時の姿勢、ライントレース性などドライバーが感じる動きを解析し、サスペンションを最適化することで走りをレベルアップ

  • フェルナンド・アロンソ、ラリーレイド初の実戦で“横転”&“鳥と衝突”

    フェルナンド・アロンソ、ラリーレイド初の実戦で“横転”&“鳥と衝突”

    フェルナンド・アロンソとマルク・コマは、9月13日(金)と14日(土)にかけて南アフリカを舞台に行われたラリーレイド「リヒテンバーグ400」にTOYOTA GAZOO Racingのトヨタ・ハイラックスで出場し、2020年のダカールラリー参戦に向けて貴重な経験を重ねた。アロンソとコマのスペイン人コンビは、今大会への参戦に先立って実施されたナミビアとポーランドでのテストセッションを順調に終え、南アフリカ・クロスカントリーシリーズの第5戦となる今大会で、ハイラックスによる初のラリーレイド実戦出場を果たした。

    9月12日(木)は、実際にラリーで走るコースの一部を用いた300kmに及ぶシェイクダウンが行われ、様々な路面でのトレーニングをこなした。2人は更なる走行を重ね、特にコマはラリー中に用いられるコース図や車載ナビゲーションシステムへの習熟を高めていった。

    13日(金)はプロローグランが行われ、本戦でのスタート順が決定された。55kmで競われるプロローグランを、10番手でスタートしたアロンソとコマは、前走車が巻き上げる砂埃に苦しめられながらも序盤からハイペースでの走行を続け、前走車をパス。以降は砂埃の少ない中でタイムを上げた。アロンソとコマのハイラックスは、トップと32秒差の3番手タイムをマーク。彼らよりも上位につけた2台は、同じハイラックスを駆るヘンク・ラテガンとジニエル・ド・ヴィリエールだった。

    14日(土)、3番手から本戦のスタートを切ったアロンソとコマのハイラックスは、スタートから27km地点で転倒を喫し、フロントガラスを破損。これを取り除くための作業でタイムをロスしてしまった。その後、2名はフロントガラスのないまま、最初のループセクション190kmの残りを走り続けた。砂埃の中で視界を確保すべくゴーグルをかけての走行となったが、良い区間タイムをマークするなど好走を見せた。

    昼にTOYOTA GAZOO Racingのサービスへと戻って来たハイラックスは、フロントガラスを交換。限られた時間の中で車体のダメージ修復も行った。イベント主催者の判断により、午後の2度目のループセクションは埃の少ない先頭でのスタートを切ることとなった。

    2度目のループセクションでは、スタートして5km地点で鳥が衝突して再びフロントガラスを破損。しかしアロンソとコマはこのような厳しい条件下でもドライブとナビゲーションを続け、190kmのセクションを走破。区間タイムでも速さを見せ、総合16位でフィニッシュした。

    アロンソとコマはこのリヒテンバーグ400で、トウモロコシ畑、起伏に富んだ草原、干上がった川の横断など様々なコンディションのコースを走破し、トータル728kmにわたる走行トレーニングをこなした。しかし、走行距離以上に重要なのは、この新たなスペイン人コンビが、ラリーレイドというこれまでとは異なるモータースポーツのカテゴリーに挑戦し、実戦で経験を積んだことだ。

    リヒテンバーグ400で優勝したのは、TOYOTA GAZOO Racing South Africaのドゥヴィリエとナビゲーターのデニス・マーフィのコンビ。2位もチームメイトのラテガンとナビゲーターのブレット・カミングスだった。この結果により、今季の南アフリカ・クロスカントリーシリーズにおいてラテガンとカミングスはドライバーとコ・ドライバー、そしてトヨタはマニュファクチャラーのシリーズタイトルを、最終戦を待たずに確定した。

    アロンソとコマの次なるトレーニングブログラムは、10月3日(木)から9日(水)にモロッコのフェズ近郊で開催されるラリー・モロッコ。昨年の同大会では、ダカールラリー2019の勝者であるナッサー・アル-アティヤとナビゲーターのマシュー・バウメルが、TOYOTA GAZOO Racing South Africaのハイラックスで2年連続となる勝利を飾っている。

    ダカールラリーの前哨戦的な位置づけとなる2019年ラリー・モロッコのコースは、5つのコンペティティブ・ステージが全てフェズをスタートしてフェズへと戻る、クローバーの葉を思わせるレイアウトとなる。総走行距離は2500kmで、そのうち1868kmがタイムドスペシャルステージ(競技区間)として競われ、荒れたグラベルや砂丘横断など、様々な状況での走破力と、難しいナビゲーションが求められる。

    グリン・ホール(チーム代表)
    この週末、我々はフェルナンドのスピードと、マルクのコ・ドライバーとしての能力の高さを確かに証明しました。様々なことが起こった週末でしたが、彼らにとってかけがえのない経験を積むことが出来たでしょう。我々は、世界最高のレーシングドライバーが経験したことのない世界で戦うために最短での準備を行う必要があります。世界で最も厳しいモータースポーツのひとつであるダカールラリーに、わずか5か月の準備で挑むには、多くの課題が待ち受けています。プロローグランでフェルナンドは、世界レベルに匹敵する南アフリカでも最高のドライバーたちと遜色ない速さを持っていることを示してくれました。このレベルのスピードで戦えるようになるまでの、急速な成長の途中では逆境に見舞われることもありますが、それは間違いなく経験しておかなければならないもので、大きなレースで起きても驚くことではありません。今日のフェルナンドとマルクの判断は本当に印象的でした。彼らはトラブルに見舞われた後クルマに戻ると、砂埃の中でフロントガラスのないまま最初のループセクションを走り抜き、2度目のループセクションは壊れたフロントガラスを手で押さえながらステージの大部分を走り抜きました。

    フェルナンド・アロンソ
    クルマに乗るたびに、常に何かを学び、どんどんハイラックスに馴染んでいます。残念ながら今日は我々にとって厳しい一日となってしまいました。午前中、我々は転倒でフロントガラスを破損してしまいました。それにより視界が悪化してしまったので、我々はフロントガラスを取り払いました。その後の走行はゴーグルをして、ほかの車両が巻き上げる砂埃の中を走ることとなりました。午後のループでは主催者が先頭でのスタートを許可してくれたので、クリアな視界で走行することが出来ました。数km走行したところで、フロントガラスに鳥が衝突して再びフロントガラスを破損してしまいました。その後は、200km近くの間、片手でフロントガラスを押さえ、もう片手でステアリングを握っての走行を強いられました。最高の一日だったとは言えませんが、ハイラックスで多くの距離を走破出来、今後の重要なレースへ向けて良い経験を積むことが出来ました。

    マルク・コマ
    昨日は好調だったのですが、今日はとても大変な一日でした。スタートは順調だったのですが転倒を喫してしまい、その後は走り切ることに専念しました。午後は更なる経験を積むために新しいフロントガラスを装着しましたが、数km走ったところで鳥が衝突し再びフロントガラスが破損しました。風と砂埃が車内に侵入し、最後まで走り切るのは本当に困難でした。フロントガラスを押さえながら、同時にナビゲーションも行うのは容易ではありませんでした。そんな状況でもフェルナンドと共に最後まで走り抜きました。今日我々は多くのトラブルに直面したにもかかわらず、長距離を走れたことは貴重な体験です。この経験の全てが我々にとって糧となるはずです。

  • WRC | トヨタ第11戦 ラリー・トルコ 3日目レポート

    WRC | トヨタ第11戦 ラリー・トルコ 3日目レポート

    9月14日(土)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・トルコのデイ3が、トルコ南西部アスパランのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 10号車)が総合6位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車) が総合7位につけた。なお、デイ2で総合8位につけていたオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)は、ロードセクションでECU(電子制御ユニット)にトラブルが発生し、デイリタイアとなった。

    競技3日目のデイ3は、サービスパーク西側のダッチャ半島周辺で3本のステージを各2回走行。6本のSSの合計距離は110.10kmだった。オープニングステージのSS8で、3人のドライバーは全員ひとつ順位を上げ、ミークが総合6位、タナックが総合7位、ラトバラが総合8 位につけた。しかし、SS9へと向かうロードセクションでタナックのクルマにECUのトラブルが発生し、デイリタイアとなってしまった。その後、チームはサービスパークでECUを交換。タナックはラリー2規定に基づき明日のデイ4に再出走する。

    一方、ラトバラとミークは上位の選手にプレッシャーをかけるべく戦い続け、何度も順位を入れ換えながらステージを重ねた。既に自力での上位フィニッシュは難しいタイム差がついているが、可能な限り多くのマニュファクチャラーポイントを獲得するため、明日も引き続き全力で戦いを続ける。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今朝オットのクルマが止まってしまったのは、もちろん非常に残念です。このような事になってしまい、本当に申し訳なく思います。原因はECUのトラブルでしたが、もちろんさらなる調査を行います。明日、彼はきっとパワーステージに全力で臨むと思いますが、早い出走順である事を考えると簡単には行かないでしょう。ヤリ-マティとクリスは順位を上げることに苦労しましたが、それは早い出走順によりクリーンな路面を走れなかったためで、彼らにとっては不利な戦いでした。明日残されたステージの距離は短いですが、少しでもポイントを獲得できるように、諦めずに戦い続けます。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    朝最初のステージを走り終えた後のロードセクションで、突然エンジンがかからなくなってしまいました。色々な事を試し原因を探したのですが、どうやらECUの内部に問題が起こったようで、我々には手の打ちようがありませんでした。もちろんフラストレーションが溜まりますし、特に初めてのタイトル獲得に向けて戦っているさなかなので、なおさらです。かなり厳しい状況になってしまったのは確かですが、しかたがありません。今後はそう簡単には行かないと思いますが、事実を受け入れ、戦い続けます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    朝1本目のステージは大量のルーズグラベルに覆われ、出走順が2番手だった自分にとっては非常に滑りやすい路面でした。次の2本目の短いステージでは良くなり、3本目は自分に合っている非常に高速なステージだったので上手く走れ、なかなか良いタイムが出ました。午後はロングステージでライバルにプレッシャーをかけようと攻めましたが、タイヤの摩耗がかなり進んでいたため苦労しました。明日は、出走順が今日よりも良くなるので、ライバルに対する自分達の本当のパフォーマンスが分かるでしょう。また、今後に向けて、タイヤの摩耗を抑えるために何かしらトライをするつもりです。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    非常に厳しい1日でした。路面は多くのルーズグラベルに覆われ、そのクリーニング役を担ったことが原因ですが、そのような路面でのパフォーマンス改善に取り組む必要があると感じました。ベストを尽くして走りましたが、自分よりも出走順が後方のライバル達のタイムには及びませんでした。明日は、完走しチームにマニュファクチャラーポイントをもたらす事だけを考えて走ります。自分とヤリ-マティは僅差ですが、どちらが前でフィニッシュしようと順位は気にしません。

    ラリー・トルコ デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) 3h20m12.0s
    2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +0.2s
    3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m17.1s
    4 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +1m26.9s
    5 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m24.7s
    6 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +3m14.4s
    7 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +3m29.5s
    8 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +4m38.2s
    9 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +6m55.8s
    10 カイエタン・カイエタノビッチ/マチェック・シュツェパニアック (シュコダ ファビアR5) +12m52.5s
    17 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +36m40.5s

    明日のステージ情報
    ラリー最終日となるデイ4は、サービスパークの北側で2本のステージを各1回、サービスパークの近くで1本のステージを2回走行する全4ステージで競われます。そのうち、SS14の再走ステージであるSS17「マルマリス 2」は、トップ5タイムを記録したドライバーおよびコ・ドライバーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4本のSSの合計距離は38.62km、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は155.71kmとなります。

    注目のステージ
    SS14/17 マルマリス 全長7.05km

    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    このステージは短いターマックセクションから始まり、市街地のスーパーSSのような雰囲気です。しかし、その後グラベルのタフな上り坂を駆け上がり、終盤スムーズでハイスピードなセクションを抜けると、サービスパークのすぐ近くでフィニッシュを迎えます。