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  • トヨタ:ダカールラリー2023 プレビュー 「3台体制で2連覇を目指す」

    トヨタ:ダカールラリー2023 プレビュー 「3台体制で2連覇を目指す」

    世界で最も過酷なラリーレイドであるダカールラリーの開幕を5日後に控え、2年連続の総合優勝に挑むTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)ダカールチームは、サウジアラビア西海岸の都市ヤンブ北部に置かれたシーキャンプでラリーを戦う3台のGRダカールハイラックスT1+を組み上げた。この後シェイクダウンで全てが問題ないことを確認し、ダカールラリー2023の本番へ向けた最終チェックに向かう。

    2023年1月1日元旦のスタート前に、第1ステージのスタート順を決める11kmのプロローグランが2022年大晦日、31日の午後に行われる。そして、ラリーはステージ8の後に置かれる休息日を挟んだ全14ステージのスケジュールで競われる。

    2022年大会では、カタール人ドライバーのナッサー・アル-アティヤと、フランス人コ・ドライバーのマシュー・ボーメルが、GRダカールハイラックスT1+を勝利に導きました。この勝利はアル-アティヤ/ボーメル組が2019年に続きトヨタにもたらした2勝目であり、来たる2023年大会での連覇を目指す。

    チームメイトの南アフリカ人ドライバー、ジニエル・ド・ヴィリエールは、これまでダカールラリーに20回参戦し、輝かしい戦績を重ねてきたドライバー。ド・ヴィリエールは2009年に総合優勝を飾ったほか、7回の表彰台を獲得している。これまでの20戦のうち、トップ10を逃したのはたった1度だけという安定した成績を残しており、今年も同じ南アフリカのコ・ドライバー、デニス・マーフィと共に好成績を狙う。

    3台目のクルーである南アフリカ人コンビのヘンク・ラテガンとブレット・カミングス組は今回がダカールラリー3度目の参戦となり、2021年と2022年の参戦を通じて経験を積んできた。初参戦となった2021年は、序盤のステージ5で激しくクラッシュし、ラテガンが鎖骨を骨折する事態に見舞われたことでリタイアに終わった。しかし、翌2022年にはステージ2勝を飾る速さを見せ、完走を果たした。

    ダカールラリー2023は、ここ数年の通例であった全12ステージより2ステージ増えた全14ステージとなり、さらに厳しい戦いになるだろう。それだけでなく、ルートはエンプティ・クォーター(空白地帯)と呼ばれるルブアルハリ砂漠の、これまで以上に深い地域へと踏み込む。さらに、休息日がレース期間の折り返し点以降に移動したことに加え、ステージ途中での休息ポイントがなくなったことで、戦いがさらに厳しいものになることは間違いない。

    しかし、GRダカールハイラックスT1+は前回のダカールラリー勝利のあとも着実な改良を続けてきた。アル-アティヤ/ボーメル組が世界ラリーレイド選手権(W2RC)の初代チャンピオンを獲得したことに加え、ド・ヴィリエールがチャンピオンを獲得した南アフリカラリーレイド選手権は、チームにとって重要なテストとなる機会でもあった。これにより、GRダカールハイラックスT1+の品質と信頼性、耐久性にさらに磨きをかけ、チームは2022年にダカールラリーを制した車両よりも「もっといいクルマ」を作り上げたと確信している

    来たるダカールラリー2023のルートは、シーキャンプと呼ばれるサウジアラビア北西部の、紅海に面した沿岸部からスタートする。プロローグのあと、ステージ1はシーキャンプへと戻ってくるループステージで、ステージ2は美しい峡谷地帯を抜けてアル=ウラーへ。ステージ3でハイルへと向かったあと、ハイルをビバーク地としたループステージが2日続き、続く2日間でアル=ダワディミへと到達。アル=ダワディミ起点のループステージを経て、ステージ8でサウジアラビアの首都であるリヤドへと向かい、休息日を迎える。

    そこから、ルートは東へと向きを変え、ハラドへ。ラリー終盤戦の舞台となるエンプティ・クォーターに挑むことになる。この終盤に用意される今年のマラソンステージ(砂漠の中に設けられたキャンプ地を経て、翌日のフィニッシュまでサポート無しで走る区間)はラリーの結果に大きな影響を及ぼすことになる。

    最終盤の数ステージは、シェイバーからアル=フフーフを経て、ペルシャ湾岸の都市ダンマームへと向かうルートとなる。この終盤の3ステージは全て200km未満と距離こそ短いが、これらのステージが今大会中最もタフなステージとなる可能性があり、短距離だからと軽視すべきでないとラリー主催者は警告している。

    ダカールラリー2023は、初めてサウジアラビアの西岸から東岸へ横断するルート設定となり、また初めて訪れる都市ダンマームで最終日1月15日にゴールを迎えるスケジュールとなっている。

    トヨタダカールチーム代表 グリン・ホール:
    我々はこの1年、1月のダカールラリー2022で勝利を挙げてから、このダカールラリー2023への準備を進めてきました。そして、W2RCのタイトルも獲得するだけでなく、南アフリカラリーレイド選手権を制し、最高の気分で来たるイベントへ向けた準備が完璧に整ったと感じています。あとはスタートフラッグが振り下ろされ、最新のGRダカールハイラックスT1+が活躍してくれるのを見届けるだけです。

    ナッサー・アル-アティヤ(No.200):
    ダカールラリーは本当に大きな1戦です。2022年は、初代W2RCチャンピオンを獲得することができ、我々にとっては素晴らしい1年でした。しかし、今年も勝ちたいと思っていますし、改良されたGRダカールハイラックスT1+は間違いなくそれを叶えてくれる車両だと確信しています。

    トヨタ ダカールラリー2023

  • トヨタ、新型ハリアーを発売

    トヨタ、新型ハリアーを発売

    トヨタは、新型ハリアーを6月17日より全国のトヨタ車両販売店を通じて発売しました。

    新型ハリアーは、見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視。実用性や、数値一辺倒ではない、人の心を優雅に満たしてくれるただひとつの存在を目指し開発しました。それは、SUVのカテゴリーを超え、“より人生を豊かにするパートナー”という新たな価値を提示したものです。

    他のSUVと一線を画す、シンプルながらもエレガントさと逞しさが融合した流麗なクーペフォルム。乗り込んだ瞬間に分かる、安心感に包まれる上質な室内空間。走り出せば感じる、意のままの走りが醸し出す心地よさや、静かな車内でごく自然に仲間と会話ができる楽しさ。こんなハリアーとの時間が、心を豊かにしてくれます。

    販売概要
    月販目標台数 3,100台

    メーカー希望小売価格
    価格帯2,990,000円~5,040,000円
    トヨタ 新型ハリアー 価格

    新型ハリアー発売に際し、TOYOTAは、オンラインでの取り組みを推進。オンライン商談では、お客様は自宅にいながら、指定した販売店の詳細な見積りシミュレーションや営業スタッフとのメッセージ交換を可能としたことで、Web上での商談が可能となりました。また、愛車サブスクリプションサービス「KINTO ONE」は、見積りから申込み、契約までのすべてをWeb上で完結することも可能。7年プラン・ボーナス併用払いなしの場合、月額54,010円(税込み)から利用可能としました。多様化するお客様のライフスタイルに対応し様々な購入機会を提供することで、利便性を一層高め、お客様がクルマの購入検討をスムーズに進めることができるようサービスの充実を図りました。

    生産工場
    トヨタ自動車(株) 高岡工場

    車両概要
    1.流麗でスタンスの良いプロポーション
    ・フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性により、精悍かつシャープな印象を際立たせたフロントビュー。“シグネチャーランプ”は、遠くからでも新型ハリアーと分かる個性と先進性を強調
    ・シンプルな構成でありながらもダイナミックにボディ断面が変化しているサイドビューが、豊かな表情を創出するとともに強い動感を表現
    ・絞り込まれたクーペキャビンと、スポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスとの組み合わせが、大らかな逞しさを演出するリヤビュー。細く、鋭く、横一文字に光るテールランプとストップランプが圧倒的な存在感を付与
    ・プレシャスブラックパールをはじめ、彩度を抑えたカラーを中心に全7色を設定。陰影の美しい変化をアピール

    トヨタ 新型ハリアー:流麗でスタンスの良いプロポーション

    2.心地良い、上質な室内空間
    ・馬の鞍をイメージし、幅広く堂々としたセンターコンソール。それを挟み込むインストルメントパネルとの組み合わせが「大らかな逞しさ」を演出し、その個性を強調
    ・インストルメントパネルから左右のドアトリムにかけて、ボリューム感豊かに、大らかな広がりを演出。包み込まれるような安心感と居心地の良さを提供
    ・厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージし触り心地にもこだわったレザー調素材や、「曲木(まげき)」に着想したウッド調加飾、パイピング加飾を随所に配し、さりげない上質感を演出
    ・調光パノラマルーフをトヨタ自動車初採用。前席中心に後席の頭上まで覆う大きな調光ガラスを用いることで、調光時には、障子越しのような柔らかい光が差し込む上質な空間を醸成
    ・コントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックといった3色の内装色。落ち着いた雰囲気でシックな大人の室内空間を表現

    トヨタ 新型ハリアー:心地良い、上質な室内空間

    3.走る歓びと上質な乗り心地
    ・クルマの骨格となるプラットフォームには、TNGAプラットフォーム(GA-K)を採用。ボディの高剛性化・低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を追求
    ・サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウィッシュボーン式を採用。バランスの取れた高剛性ボディにおいて、前後のサスペンションジオメトリを最適化。ドライバーが予測できるクルマの動きを求め、目線の動きに着目。視線がブレないことで、ドライバーが疲れにくく、そして重厚感としなやかさをあわせもつ「乗り心地」を追求
    ・走り出した瞬間や高速走行時の車両挙動の収束性を向上するため、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーを採用。接地感あるフラットな乗り心地を実現
    ・ブレーキ制御によりコーナリング中のアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシストを搭載。切り始めのレスポンスが良く、軽快な操舵感を持つ電動パワーステアリングと相まって、意のままに車両をコントロールする心地よさを実現
    ・ハイブリッド仕様には、2.5Lダイナミックフォースエンジン(A25A-FXS)を採用したハイブリッドシステムTHSⅡを搭載。E-Four(電気式4WDシステム)と組み合わせた4WD車は、力強くシームレスな走りとともにWLTC走行モード燃費21.6km/Lを実現。選択肢を広げる新設定の2WD車もWLTC走行モード燃費22.3km/Lを達成
    ・ガソリン仕様には、2.0Lダイナミックフォースエンジン(M20A-FKS)にDirect Shift-CVTとの組み合わせをラインアップ。ダイレクト感ある走りとともに優れた低燃費を追求し、WLTC走行モード燃費は、2WD車で15.4km/L、4WD車で14.7km/Lを達成
    ・吸遮音材・制振材の効果的な配置や高遮音ガラスの採用など、徹底した振動、遮音対策により、様々な道路環境においても心地よい静粛性をさらに追求

    トヨタ 新型ハリアー:走る歓びと上質な乗り心地

    4.「安全・安心」「快適・便利」な先進装備
    ・歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を装備
    ・駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などの安全・安心をサポートする装備も充実
    ・デジタルインナーミラー(前後方録画機能付)をトヨタ自動車初採用。従来のデジタルインナーミラーに、新たに追加した前方カメラとデジタルインナーミラー用後方カメラが捉えた走行中の映像を、SDカードに録画する機能を新たに搭載
    ・アクセサリーコンセント(AC100V/1500W)をハイブリッド車に設定。家庭用と同じコンセントを通じて、電化製品を使用できるほか、停電などの非常時には発電機として使用可能
    ・T-Connect SD ナビゲーションシステムは、12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを採用。SmartDeviceLinkTMやApple CarPlay/Android AutoTMなどのスマートフォン連携機能にも対応。JBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)が、先進かつ臨場感のある音響空間を構築

  • WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン:エバンスが優勝でトヨタが今季初勝利

    WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン:エバンスが優勝でトヨタが今季初勝利

    2月16日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの最終日デイ3が、スウェーデンのトルシュビーを基点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が優勝。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合3位で、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(17号車)が総合4位でフィニッシュし、チームはマニュファクチャラー選手権首位に立った。

    ラリー・スウェーデンの競技最終日デイ3は、トルシュビーのサービスパークの北側に広がる全長21.19kmのステージ「リケナス」を1回のみ走行する短い1日だった。ラリーウイーク前半の時点では2回の走行が予定されていたが、日曜日は気温が上昇し、また大雨が降る可能性もあってステージコンディションの悪化が避けられない状況となり、1回のみの走行に変更された。その、最終日唯一となったSS18は、トップ5タイムを記録した選手に対してボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定され、最後まで激しいタイムアタック合戦が行なわれた。

    予想通り天気は大きく崩れ、ステージの周辺は強い雨が降り続き、気温も6度前後まで上昇。道を覆っていた雪や氷が解け、非常にトリッキーな路面コンディションになった。しかし、エバンスは落ち着いた走りで6番手タイムを記録。総合2位のライバルに12.7秒差をつけ、2017年のラリーGB以来となるキャリア2勝目、そしてチーム加入後最初の勝利を手にした。総合3位となった開幕戦ラリー・モンテカルロに続き表彰台に立ったエバンスは、42ポイントの同点でライバルに並び、彼のキャリアの中で初めてドライバー選手権で首位に立った。

    デイ2で激しい3位争いを繰り広げたオジエとロバンペラは、ロバンペラがパワーステージで2番手タイムの選手に対し、3.7秒という大きな差をつけるベストタイムを記録。3番手タイムだったオジエを逆転して総合3位でフィニッシュし、WRカーでの出場2戦目で表彰台とボーナスの5ポイントを獲得した。なお、19才でのポディウム獲得は、従来の記録を2才以上更新する史上最年少記録となる。オジエは、表彰台こそ逃しましたが、総合4位に入りパワーステージでは3ポイントを獲得。首位エバンスと5ポイント差の、ドライバー選手権3位につけている。なお、チームはマニュファクチャラー選手権において、2位のチームに10ポイント差をつけてトップに立った。

    開幕戦ラリー・モンテカルロに続き、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田 貴元は、堅実な走りを続け総合9位でフィニッシュ。デイ2最後のSS16では5番手タイムを記録するなど、成長をタイムで証明した。また、プライベーターとして、ユホ・ハンニネンをコ・ドライバーに迎えてヤリスWRCで出場したヤリ-マティ・ラトバラは、デイ1でクルマにトラブルが発生し、残念ながらリタイアに終わった。

    豊田 章男(チーム総代表)
    例年とは異なる雪のないスウェーデンで、エバンス/マーティン組が我々の新チームに今季初優勝をもたらしてくれました。エルフィン、スコット、優勝おめでとう。エルフィンはチーム加入当初、エストニアの工場に来てメカニック達と遅い時間までヤリスの使い方や整備の仕方を勉強してくれていました。仕事の後は、その仲間達とボーリングに行くなどして、早くからチームに溶け込んでくれていました。こんな新メンバーがチームと一緒に成績を残してくれたこと、本当に嬉しく思います。ありがとう。また、ロバンペラ/ハルットゥネン組が、チームメイトのオジエ/イングラシア組とわずか3秒差の熾烈なバトルを制して3位表彰台を獲得してくれました。貴重なポイントを獲得し、ファンも沸かせてくれた4人の選手の走りにもお礼を言いたいと思います。勝田選手は、攻めると決めたSSではタイムをしっかり残しつつ、全ての道を走りきってくれました。ひとつのステージで普段から仲の良いタナック選手よりも早いタイムを出せたことは、今後の大きな自信につながったことと思います。引き続きがんばれ!今回のスウェーデンでは、ひとつだけ残念なこともありました。今はヒュンダイのタナック/ヤルヴェオヤ組が2位に入ってくれたことで、彼らと約束していた“私が上からシャンパンをかける”というシチュエーションが早くも実現されてしまいました。しかし、このせっかくのチャンスに、私はスウェーデンにいれませんでした。残念です。ただ、正直に言えば、スウェーデンでのシャンパンファイトは寒すぎます。暖かくなる次戦以降に、またその舞台が整えられればと思います。TOYOTA GAZOO Racingのみんな、引き続き優勝をお願いします!そして、オィットとマルティンも引き続き頑張ってください。一戦ごとに、選手たちは、ヤリスのドライブを一層楽しんでくれていっているように思います。次戦以降も更に熱い走りをしてくれると思いますので、ファンの皆さま、引き続き、応援をよろしくお願いいたします。

    追伸
    ヤリ-マティ・ラトバラ/ユホ・ハンニネン
    スウェーデンでは、ラトバラ選手がハンニネン選手をコ・ドライバーにしてヤリスWRCでプライベート参戦してくれていました。WRC再参戦を果たした2017年のオリジナルメンバーの二人です。ラトバラ選手は“トヨタの一員でいられて嬉しい、ヤリスに再び乗れて嬉しい”と言ってくれていたと聞きました。二人がヤリスを選んでくれたこと、私も本当に嬉しいです。しかし、今回は、車両トラブルによりリタイアとなってしまいました。もっとヤリスを楽しんでもらいたかったのに申し訳ない気持ちです。次は、ラリー・イタリアでの参戦を計画してくれていると、マキネン代表からも聞きました。万全な状態でヤリスを提供できるよう、しっかり準備しておきます。次は思いっきり走ってください。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々にとって最高の結果です。エルフィンは週末を通して素晴らしく、彼とスコットはスウェーデンで初めて優勝したイギリス人として、WRCの歴史に名を刻みました。また、カッレの最終ステージでの走りも素晴らしいものでした。ライバル達は過去にこのステージを何度もWRカーで走っていますが、カッレは初めてだったにも関わらず、ライバルを大きく突き放しました。ここまでのところ、我々はドリームチームだといえます。過去にないほどチームスピリットは高く、とても良い状態にあると思います。私はただただそれが嬉しく、彼らを誇りに思います。

    セバスチャン・オジエ(ヤリスWRC 17号車)
    この週末に満足していない訳ではありません。確かに4位という結果は不本意ですが、十分な選手権ポイントを獲得しましたし、次のメキシコを戦う上では良い順位につけています。カッレは今週末とても素晴らしく、パワーステージでも凄いタイムを出しました。表彰台に値する戦いだったと思います。パワーステージのコンディションはかなり難しく、選手権のことを考えると全開では攻められませんでした。エルフィンのドライビングもまた素晴らしく、彼にとってもチームにとっても価値ある勝利でした。彼らのような強い選手がチームにいるのは良いことですし、今シーズンのトヨタのラインアップは本当に強力だと思います。自分達は、気持ちを切り替えて次のラリーに臨み、優勝を目指します。

    エルフィン・エバンス(ヤリスWRC 33号車)
    TOYOTA GAZOO Racingに加わって2戦目で勝つことができて、本当に嬉しく思います。素晴らしいクルマを提供してくれただけでなく、テストでは自分が望むクルマに仕上げてくれるなど、手厚くサポートしてくれたチームに心から感謝します。クルマは私に大きな自信を与えてくれ、今回のような変わりやすいコンディションでは、それが大きな助けになりました。ここまでのところ、運転をとても楽しめているので、この後のグラベルイベントでも良いフィーリングが続くことを願っています。一緒に戦ってくれたスコットには、とても感謝しています。彼と組んで以降とても上手くいっていますし、彼に初勝利をもたらすことができてとても嬉しく思います。

    カッレ・ロバンペラ(ヤリスWRC 69号車)
    表彰台に立てて、とても良い気分です。今回のラリーは普段よりも距離が短く、常にフラットアウトで走らなければならなかったので大変でした。昨日までにミスでタイムを失いましたが、今日は遅れを挽回して表彰台に立ち、パワーステージで5ポイントを獲得することができました。自分の力を全て出しきり、良い走りができたと思います。ステージの序盤はタイヤをセーブしようと少し慎重になり過ぎ、あまり良くありませんでしたが、最後にはそれが報われ非常に速い区間タイムを刻むことができたので、全体を良いタイムでまとめることが出来ました。

    WRC次戦は、3月12日から15日にかけて開催される、第3戦「ラリー・メキシコ」です。シーズン最初のグラベルイベントとなるこの1戦は、今年もメキシコ中央高地の都市レオンにサービスパークが置かれる。レオン周辺に広がるステージの標高は総じて高く、最高地点は2,737mに達します。空気が薄い状態での走行となるため、エンジンのパワーダウンをいかに抑えるかが重要な技術的ポイントになる。また、気温も摂氏30度前後に達するなど高く、エンジンの冷却面に関しても非常に厳しい1戦。

    ラリー・スウェーデン 結果
    1.エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) 1h11m43.1s
    2.オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +12.7s
    3.カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +20.2s
    4.セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +23.6s
    5.エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +32.4s
    6.ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +33.8s
    7.クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m00.9s
    8.テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +1m24.5s
    9.勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +1m59.6s
    10.ヤリ・フッツネン/ミッコ・ルッカ (ヒュンダイ i20 R5) +4m03.0s

  • WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ2 : エバンスが3連続ベストで首位

    WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ2 : エバンスが3連続ベストで首位

    2月15日(土)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの競技2日目デイ2が、スウェーデンとノルウェーを舞台に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が首位を堅持。デイ1総合4位のセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(17号車)は総合3位に順位を上げ、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) は総合4位につけました。

    ラリー・スウェーデンのデイ2は、デイ1と完全に同じステージ構成となり、トルシュビーのサービスパークを基点に4本計63.68kmのSSが行なわれました。前日の金曜日は早朝気温がマイナスに下がりましたが、土曜日はプラスとなりました。また朝にかけて数センチの降雪がありました。さらに、デイ1で多くのラリーカーが走った影響もあり、前日とはやや異なる路面コンディションでの戦いになりました。
    デイ1で総合2位のライバルに8.5秒差をつけて首位に立ったエバンスは、デイ2でもその速さを維持し、4本のSSのうち、全長2.8kmと距離が短い最後のSS16を除く、3ステージでベストタイムを記録。リードを17.2秒に拡げ、ラリー・スウェーデン初優勝に向けて大きく前進しました。また、ロバンぺラとオジエは激しい総合3位争いを展開し、最後のSS16で2番手タイムを記録したオジエが総合3位に浮上。ロバンペラはオジエと僅か0.5秒差の総合4位で1日を終えました。

    明日のステージ情報
    競技最終日となる2月16日(日)のデイ3は、サービスパークを基点に、北側に広がる「リケナス」のステージを本来2回走行する予定でした。しかし、気温の上昇や降雨による路面コンディションの悪化が予想されるため、1回目の走行がキャンセルとなり、2回目のSS18のみ行われることになりました。最終日唯一のステージとなったSS18は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。SSの全長は21.19km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は121.20kmとなります。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    明日は長いステージが1本残っているだけなので、見守る立場にある我々はかなり緊張するでしょう。とはいえ、エルフィンはとても落ち着いているように見えますし、セルフコントロールができていると思うので、全く心配していません。今日の彼は他と違うレベルで走っていましたし、クルマに対する自信が増し、どんどん強くなっています。明日のパワーステージで最大ポイントを狙いにいくかどうかは、彼とスコット次第です。セブとカッレの戦いはかなり緊迫していますが、背後の選手とのタイム差は少なくスローダウンする余裕はないので、いずれにせよプッシュして走ることになるでしょうし、好きに走ってもらうつもりです。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    悪くない1日でした。朝のステージタイムは良かったのですが、3本目はそれほどではありませんでした。しかし、それさえ除けば良い1日だったと思います。クルマのフィーリングはとても良く、いろいろなセットアップを試し、走るたびにクルマに対する理解を深めています。明日のパワーステージは、もちろん非常に重要です。カッレとは僅差ですし、他のライバルとの差も決して大きくないので、リラックスすることなどできません。明日はコンディションがかなりトリッキーになると思いますが、最後まで攻め続けなくてはなりません。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    今日もいい1日になりました。状況を上手くコントロールできたことを嬉しく思います。クルマのフィーリングは本当に素晴らしく、バランスにも満足しており、自信を持って運転できています。朝の2本はとても良いステージでしたが、3本目はややトリッキーでした。路面は少し軟らかく、滑りやすいアイスや雪が多くありました。最後のステージは非常に荒れていましたが、問題なく走り切りました。明日はコンディションがどうなるのか予想が難しく、様子を見る必要があります。気温が上がりかなり難しいコンディションになりそうですが、今日までの2日間と同じように良いリズムを掴めることを期待しています。長いステージですが、冷静さを保ち、これまでと変わらない走りをする必要があります。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    今朝は良いフィーリングを感じていましたが、タイヤにやや負担をかけ過ぎてしまい、上手くマネージできませんでした。その結果ステージ終盤にスタッドが抜けてしまい、タイムを失ってしまいました。しかし、クルマのセットアップを少し変えたところアンダーステアが軽減して前輪にかかる負担が少なくなったので、3本目のステージは上手く走れました。最後のステージは路面がかなり荒れていて、今まで体験したことがないようなコンディションでした。明日のステージに関しては、他の選手との経験差が大きいため難しいとは思いますが、ベストを尽くして走ります。

    ラリー・スウェーデン デイ2の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) 1h00m38.9s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +17.2s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +28.8s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +29.3s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +34.7s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +39.2s
    7 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +49.7s
    8 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +1m14.8s
    9 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +1m37.4s
    10 ヤリ・フッツネン/ミッコ・ルッカ (シュコダ ファビア R5 Evo) +3m39.1s

  • WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ1 : エバンスが2本のベストで首位

    WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ1 : エバンスが2本のベストで首位

    2月14日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの競技初日となるデイ1が、スウェーデンとノルウェーを舞台に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が首位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合3位に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(17号車)が総合4位につけました。

    ラリー・スウェーデンのデイ1は、トルシュビーのサービスパークを基点に、4本計63.68kmのSSが行なわれました。雪不足により、ラリーウイークを前に多くのステージがキャンセルとなり、走行距離は当初の予定よりも大幅に短くなりましたが、金曜日は気温がマイナスに下がったことにより路面コンディションが好転。グラベル(未舗装路)は凍って硬化し、アイス路面も含めスタッドタイヤがしっかりと食い込む、良好な路面コンディションでの戦いになりました。
    隣国ノルウェーが舞台となった1本目のSS2「ホーフ・フィンスコーグ」で、エバンスはベストタイムを記録して首位に立ち、3本目のSS4「ニッケルヴァトネット」でもベストタイムをマーク。他の2本のSSではセカンドベストタイムを刻むなど、エバンスは1日を通して速いペースを維持し、総合2位と8.5秒差の首位でデイ1を締めくくりました。WRカーによるWRC出場は今回が2戦目となるロバンペラは、最初の2本のSSで3番手タイムを、3本目のSSではセカンドベストタイムを記録するなど、エバンスに迫るスピードを発揮して総合2位につけました。最後の4本目のステージではエンジンストールによりタイムを失い、総合3位に後退しましたが、総合2位のライバルとは5.8秒差と、十分に挽回可能なタイム差です。オジエは1日を通して安定した走りを続け、ロバンペラと3.5秒差の総合4位でデイ1を走破。3人のドライバー全員が表彰台フィニッシュ可能な、好位置につけています。

    明日のステージ情報
    競技2日目となる2月15日(土)のデイ2は、デイ1と完全に同じステージ構成となり、サービスパークを基点にノルウェーとスウェーデンの両国で4本のSSが行なわれます。ただし、各ステージとも2回目の走行となるため、デイ1とは路面コンディションが変わる可能性があります。1本目のSS5「ホーフ・フィンスコーグ」と2本目のSS6「フィンスコーゲン」はノルウェーが舞台となり、スウェーデンに移動して行われる3本目のSS7「ニッケルヴァトネット」は前半、路面の多くがアイスに覆われています。そして、4本目のSS16「トルシュビー・スプリント1」は、サービスパークのすぐ近くで行われる全長2.80kmのショートステージです。4本のSSの合計距離は63.68km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は264.49kmとなります。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    最高のスタートになりました。エルフィンのパフォーマンスは本当に素晴らしく、飛ぶような速さでしたし、彼はクルマを快適に感じているようです。カッレのパフォーマンスもまた素晴らしかったですが、クルマについてまだ多くのことを学んでいる段階なので、このラリー期間中にさらに速くなるでしょう。セブもいい位置につけているので、チームにとって良い1日でした。この後コンディションがどう変化するのか分からないので、展望を述べるのは簡単ではありませんが、ここまでのところ上手く行っています。ステージはウインターコンディションが良く保たれており、明日も今日と同じような展開になることを期待しています。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    ステージは通常のウインターコンディションに近く、悪くなかったと思います。いくつかのセクションではグリップが十分にあり、走りを楽しむことができました。自分としては決して悪くない1日だったと思いますが、チームメイトが活躍したことにより、もっと速く走れることが証明されました。2番目という出走順が簡単ではなかったことは確かですが、我々のスピードがやや不足していたのは、それだけが原因ではありません。もう少しだけリスクを負って、思いきり走るべきだったと思います。物事を長期的に考えることは重要ですが、このラリーで可能な限り多くのポイントを獲得したいと考えています。明日に向けてクルマのセットアップを少し変更し、ペースの改善に努めます。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    とても良い1日でした。クルマのフィーリングは朝のステージから良く、路面のグリップも非常に高かったのですが、タイヤの摩耗が進んでしまいそうな気がして、どれくらいハードに攻めて良いのかを正確に見極めることは簡単ではありませんでした。今日は、速く走ろうとしながらも、比較的スムーズなドライビングを心がけたのが良かったようです。明日は、今日以上の走りをしたいと思いますが、コンディションがどうなるのかは誰も分からないので、いかなる状況に遭遇しても対応できるようにする必要があります。今日は全てが上手くいったので、クルマを大きく変える必要はないと思いますが、それでも走行データをチェックして、さらなるタイムアップを目指します。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    路面コンディションは皆が予想していたよりも良好で、いい1日になりました。路面には十分なアイスと雪があり、タイヤも高いグリップ状態が長く続きました。朝のステージはとても上手く走れましたし、スピードもあったと思います。いくつかミスをしましたが、今は常にクルマを学んでいる段階です。最後のステージに関してはエンジンをストールさせてしまい、タイムを大きく失ったので残念でしたが、明日は失ったタイムを取り戻したいと思います。もし、今晩雪が降ったとしたら、路面コンディションは大きく変わるので、どうなるのか様子を見るつもりです。

    ラリー・スウェーデン デイ1の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) 30m43.7s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +8.5s
    3 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +14.3s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +17.8s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +20.9s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +23.6s
    7 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +24.2s
    8 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +31.4s
    9 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +49.6s
    10 エミール・リンドホルム/ミカエル・コルホネン (シュコダ ファビア R5 Evo) +1m45.7s

  • WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン シェイクダウン:トヨタがトップ3独占

    WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン シェイクダウン:トヨタがトップ3独占

    2月13日(木)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンのシェイクダウンが2回に分けて行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(ヤリスWRC 69号車) がシェイクダウン1でトップタイムを、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(17号車)が2番手タイムを、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が3番手タイムを記録。明日から始まる森林ステージに向けて、幸先の良いスタートを切りました。

    シーズン唯一のフルスノーイベントであるラリー・スウェーデンは、例年雪や氷に覆われた森林地帯のグラベル(未舗装路)ロードが舞台となります。しかし今年の冬は暖かい日が多く、当初予定されていたステージの多くが雪不足により事前にキャンセルとなりました。それでも、主催者は雪や氷が残るステージのコンディション維持および改善に努め、ラリーを実現に導きました。ただし、ステージの一部区間は完全にグラベルが露出しており、雪道用のスタッドタイヤでそのような路面を走行した場合、タイヤの状態がどれくらい変化するのかを選手達は予め知る必要がありましたが、午前中のシェイクダウンステージ「スカラ」は、7.21kmの全域が凍ったグラベル路面となり、ラリー本番に向けて有効なデータ収集の機会になりました。チームの3人のドライバーは数回の走行で実際のSSに近い距離を走り、タイヤのグリップがどう変化するのか理解に努めました。そして、4回目の走行で新鋭ロバンペラがベストタイムを刻み、オジエが2番手タイム、エバンスが3番手タイムと、ヤリスWRCがトップ3を占めました。

    本来ならば、南に約100km離れたカールスタッドの競馬場で、夜8時過ぎから2台同時スタートのスーパーSSが行われる予定でしたが、路面コンディション等を鑑み主催者はスーパーSSをキャンセル。その代りに、特例として同ステージをシェイクダウンの2回目に設定し、大勢のファンにラリーカーの走行シーンを楽しむ機会を提供しました。森林ステージとはコンディションが大きく異なるため、ドライバーごとにアプローチは異なり、オジエは正規のコ・ドライバーであるイングラシアの代りに、スウェーデンのカール・フィリップ王子をサイドシートに招いて走行。それでも全体の2番手タイムを刻み、ロバンペラは3番手タイム、エバンスは5番手タイムでシェイクダウン2を終えました。

    なお、開幕戦ラリー・モンテカルロに続き、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田貴元は、シェイクダウン1で6番手タイムを、シェイクダウン2で7番手タイムを記録。また、2017年にこのラリーでヤリスWRCに記念すべき初優勝をもたらしたヤリ-マティ・ラトバラは、今回ユホ・ハンニネンをコ・ドライバーに迎えプライベーターとしてヤリスWRCで出場。シェイクダウン1で9番手タイムを、シェイクダウン2ではトップタイムを刻みました。

    明日のステージ情報
    競技初日となる2月14日(金)のデイ1は、サービスパークを基点にノルウェーとスウェーデンの両国で4本のSSが行なわれます。そのうち1本目のSS2「ホーフ・フィンスコーグ」と2本目のSS3「フィンスコーゲン」はノルウェーが舞台となる定番ステージで、フィンスコーゲンは路面に雪やアイスがまったくないグラベル区間が長く続きます。スウェーデンに移動して行われる3本目のSS4「ニッケルヴァトネット」は新しいステージで、路面の大部分がアイスに覆われています。そして、4本目のSS8「トルシュビー・スプリント1」は、サービスパークのすぐ近くで行われる全長2.80kmのショートステージです。4本のSSの合計距離は63.68km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は264.49kmとなります。

    カイ・リンドストローム (スポーティング ディレクター)
    今回のコンディションは通常のラリー・スウェーデンとは状況が異なりますが、イベントがスムーズに行われるようにと主催者はできる限りのことをしてくれました。今夜予定されていたカールスタッドでのスーパーSSを、シェイクダウンの2回目に変更したのは賢明な判断です。観客の皆さんはラリーカーの走りを楽しめますし、我々はラリー期間中に使える本数が決まっているタイヤを犠牲にする必要がなくなりました。今回のラリーに関しては、タイヤのマネージメントが大きな鍵を握ります。夜間に気温がマイナスに下がったため、今朝のシェイクダウンの路面は予想していたよりも良いコンディションでした。そのため、我々は各車3、4回走行することができ、長いグラベル区間を走るとタイヤがどう変化するのか、ドライバー達は理解することができました。コンディションがどのように変わるのか、誰もよく分からないと思いますが、良い結果を得るためにはいくつかの区間でスマートに走り、タイヤをマネージする必要があるでしょう。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    望んでいたような真冬のワンダーランドにはなりませんでしたが、イベントを実現するために主催者は最善を尽くしてくれました。いくつか難しいセクションもありますが、この週末を楽しむことができれば良いと思っています。ステージの全てがグラベル路面だったり、全てがアイス路面だったりと、路面コンディションが一定ならば、簡単に適応することができますが、コーナーごとにコンディションが変わると非常に難しくなります。これまで、完全なグラベルステージをスタッドタイヤで走ったことはなかったので、今朝のシェイクダウンではいくつか学ぶことがありました。1本目は注意深く走り他の選手よりもタイヤをセーブすることができましたが、大きくタイムを失ったので、週末は妥協点を見つける必要があります。この未知なる状況に、最も上手く適応できた者がきっとラリーを制するでしょう。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    今朝のシェイクダウンは興味深い内容でした。走り始めは非常に高いグリップが得られるのですが、ステージが進みタイヤからスタッドが抜けるにつれてグリップは低下し、特に2本目の走行ではそれが顕著でした。少し予想が難しいラリーになりそうなので、できる限り上手くコンディションに適応し、最高の結果を得たいと思います。今回最大の課題は、ステージのどの部分が滑りやすいのかを特定することです。特に、スタッド抜けによるグリップが低下するであろうステージの終盤にかけて、正しく見極めなくてはなりません。また、ペースノートに関しても新たに作成した部分が多くありますが、可能な限りの準備をしてきたので、良いラリーになることを期待しています。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    朝のシェイクダウンのようなコンディションのステージを走ったのは初めてだったので、とても運転が難しく感じましたが、タイムはとても良く、またタイヤを含めた色々なことが、どう変わっていくのかを知る興味深い体験でした。今回もっとも難しいのは、ミックスコンディションでいかにスピードをマネージするかです。スタッドがあまり抜けないようにタイヤを労って走らなければなりませんが、良いタイムを出すためにはフラットアウトする必要があります。そのバランスをとるのが難しく、多くを学ぶことになると思いますが、それが楽しみでもあります。

  • トヨタ | WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン プレビュー

    トヨタ | WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、2月13日(木)から16日(日)にかけてスウェーデンおよびノルウェーで開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦「ラリー・スウェーデン」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦します。

    長い歴史を誇るラリー・スウェーデンは、シーズン唯一のフルスノーイベントです。チームにとっては、2017年のWRC復帰初年度にヤリスWRCが最初の勝利をあげた記念すべきラリーであり、2019年にも優勝を果たすなど、3年間で2勝をあげている相性の良い1戦です。今季はドライバー全員の顔ぶれが変わり、チームにとっては新たなる挑戦のシーズンとなりましたが、開幕戦ラリー・モンテカルロではオジエとエバンスが優勝を競い、それぞれ総合2位、総合3位で表彰台に立ちました。また、ロバンペラもWRカーで臨んだ初めてのモンテカルロであったにも関わらず、総合5位で完走を果たし、3人のドライバー全員が良いスタートを切りました。

    フランスの降雪地帯出身のオジエはスノードライビングを得意としており、過去スウェーデンで3勝しています。エバンスは6回の出場経験があり、昨年は総合5位を得ました。また、フィンランド出身ロバンペラはR5カーで挑んだ昨年が初出場でしたが、雪道育ちのためスノーロードでの運転には自信を持っています。なお、今回のスウェーデンにはTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムで今季8戦にヤリスWRCで挑む勝田貴元も、モンテカルロに続き出場。さらに、昨年までチームの一員で2017年大会優勝のヤリ-マティ・ラトバラが、コ・ドライバーにユホ・ハンニネンを迎え、プライベーターとしてエントリーするなど、過去最多となる5台のヤリスWRCが出場を予定しています。

    ラリー・スウェーデンはスノーラリーでありながら、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用の「スタッドタイヤ」で走行するため、タイヤのグリップ力は非常に高く、またステージは緩やかなコーナーが多いため、SSの平均速度は例年シーズントップ3に入ります。積雪量が多いステージでは道の両脇に雪壁が迫り、それにクルマの側面を軽く当てながら走ることで、コースアウトすることなく高い速度を保ったままコーナーを通過することができます。

    今年のスウェーデンは例年よりも気温が高い日々が多く、サービスパークが置かれるトルシュビー周辺の森林地帯はなかなか積雪量が増えませんでした。そのため一時は開催が危ぶまれましたが、主催者の努力によりルートを一部変更することで開催実現にこぎ着けました。ラリーは13日木曜日の夜、サービスパークの南約100kmに位置するカールスタッドの町でスタート。雪と氷に覆われた競馬場でのスーパーSS「カールスタッド」が最初のステージになります。翌日金曜日は、サービスパークを基点に国境を越え隣国ノルウェーの森林地帯で「ホーフ・フィンスコグ」と、「フィンスコーゲン」を走行。その後スウェーデンに戻り、新ステージとなる「ニッケルヴァトネット」、サービスパークのすぐ横に設けられる「トルシュビー・スプリント」を走り、最終サービスに入ります。15日の土曜日は、本来であればサービスパークの東側エリアを走行する予定でしたが、積雪量が十分ではないためSS実施をキャンセルし、金曜日と完全に同じ4本計63.68kmのステージを走行します。最終日の日曜日は、サービスパーク北側の人気ステージ「リケナス」を2回走行。2回目のステージは、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。本来であれば4日間で19本計300.84kmのSSを走行する予定でしたが、ルート変更により11本計171.64kmに短縮され、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は815.47kmとなります。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々はこれまでラリー・スウェーデンで成功を収めてきましたが、今年も最高の結果を目指します。コンディションがどうなるのか不明な部分もありますが、オーガナイザーはこれまでと同様、安全で魅力的なラリーを開催してくれるはずです。前戦ラリー・モンテカルロで、我々の新しいドライバー達はクルマにとても良い感触を得ていたので、スウェーデンでもきっと素晴らしい走りを見せてくれるはずです。以前にも経験したように、このイベントでは出走順が大きく影響するので、来週コンディションがどうなるのか注視する必要があります。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    スウェーデンはとても好きなラリーです。年間カレンダーの中で唯一完全に雪上で行われる魅力的なイベントですし、雪の上での運転は自分にとって特別なものです。過去に何度か良い結果を残してきたので、もちろん今年も良い走りをしたいと思っていますが、ここ数年はやや苦戦しています。その原因のひとつとして、出走順の影響があると思います。選手権リーダーとして、トップで出走するのはとても大変でした。しかし、今年は少し状況が変わるので、どうなるのか様子を見たいと思います。ラリー・モンテカルロは、チーム全員にとって非常にポジティブなスタートになりましたが、きっとスウェーデンでも我々の戦闘力は高いはずなので、良い結果が得られることを期待しています。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    ラリー・スウェーデンをとても楽しみにしています。雪上テストでのクルマのフィーリングは素晴らしかったので、今回も良いイベントになることを期待しています。初めてヤリスWRCで臨んだラリー・モンテカルロは、さらに良い結果を得られたかもしれませんが、全体的にはポジティブなスタートになりました。コンディションにもよりますが、スウェーデンでは出走順が大きな影響を及ぼす可能性があります。もし、路面に滑りやすい雪が大量に積もっていたとしたら、出走順が後方の選手にとって大きなアドバンテージになるでしょう。それでも、自分としては他のラリーと同じように、最初のステージから全力で挑むのみです。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    スノーラリーはとても楽しいので、僕らにとってラリー・スウェーデンはきっといいイベントになるでしょう。ラリー・モンテカルロよりは難しくないと思いますが、その分だけ限界までプッシュする必要があります。ここまでのところヤリスWRCの運転をとても楽しんでいますし、特に雪の上では本当に素晴らしいクルマだと感じています。1月にヤリスWRCで出場したスノーイベントのアークティック・ラリーは、スウェーデンに向けて良い準備になりました。ただし、今年のスウェーデンは今のところあまり雪が多くなく難しいコンディションになるかもしれないので、その経験が助けになることを期待しています。

  • SUPER GT | トヨタ、2020年の参戦体制を発表(GT500/GT300)

    SUPER GT | トヨタ、2020年の参戦体制を発表(GT500/GT300)

    トヨタは、2020年のSUPER GTの参戦体制を発表した。

    GT500クラスでは新たにGRスープラGT500を投入。株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)を通じ、6チーム・6台に支援を行う。ドライバーは、昨年全日本F3を戦ったサッシャ・フェネストラズと宮田莉朋が新加入する。GT300クラスには、トヨタプリウスPHV2台、GRスープラ1台とLEXUS RC F GT3 4台が参戦する。

    GT500

    No. チーム名 車両名 ドライバー タイヤ
    14 TGR チーム ワコーズ ルーキー
    (TGR TEAM WAKO’S ROOKIE)
    WAKO’S 4CR GR Supra 大嶋 和也
    (Kazuya Oshima 日本)
    BS
    坪井 翔
    (Sho Tsuboi)
    19 TGR チーム ウェッズスポーツ バンドウ
    (TGR TEAM WedsSport BANDOH)
    WedsSport ADVAN GR Supra 国本 雄資
    (Yuji Kunimoto)
    YH
    宮田 莉朋
    (Ritomo Miyata)
    36 TGR チーム エーユー トムス
    (TGR TEAM au TOM’S)
    au TOM’S GR Supra 関口 雄飛
    (Yuhi Sekiguchi)
    BS
    サッシャ・フェネストラズ
    (Sacha Fenestraz)
    37 TGR チーム キーパー トムス
    (TGR TEAM KeePer TOM’S)
    KeePer TOM’S GR Supra 平川 亮
    (Ryo Hirakawa)
    BS
    ニック・キャシディ
    (Nick Cassidy)
    38 TGR チーム ゼント セルモ
    (TGR TEAM ZENT CERUMO)
    ZENT GR Supra 立川 祐路
    (Yuji Tachikawa)
    BS
    石浦 宏明
    (Hiroaki Ishiura)
    39 TGR チーム サード
    (TGR TEAM SARD)
    DENSO KOBELCO SARD GR Supra ヘイキ・コバライネン
    (Heikki Kovalainen)
    BS
    中山 雄一
    (Yuichi Nakayama)

    GT300

    No. チーム名 車両名 ドライバー タイヤ
    30 エー・ピー・アール
    (apr)
    TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 永井 宏明
    (Hiroaki Nagai)
    YH
    織戸 学
    (Manabu Orido)
    31 嵯峨 宏紀
    (Koki Saga)
    BS
    中山 友貴
    (Yuki Nakayama)
    52 埼玉トヨペット グリーンブレイブ
    (Saitama Toyopet Green Brave)
    GR Supra GT 吉田 広樹
    (Hiroki Yoshida)
    BS
    川合 孝太
    (Kohta Kawaai)
    35 パンサー アット チーム タイランド
    (Panther arto Team Thailand)
    arto RC F GT3 未定 YH
    未定
    60 エルエム コルサ
    (LM corsa)
    SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 吉本 大樹
    (Hiroki Yoshimoto)
    MI
    河野 駿佑
    (Syunsuke Kohno)
    96 ケーチューンズ レーシング
    (K-tunes Racing)
    K-tunes RC F GT3 新田 守男
    (Morio Nitta)
    DL
    阪口 晴南
    (Sena Sakaguchi)
    244 マックス レーシング
    (Max Racing)
    たかのこの湯 RC F GT3 久保 凜太郎
    (Rintaro Kubo)
    YH
    三宅 淳詞
    (Atsushi Miyake)
  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ | トヨタのオジエとエバンスが表彰台

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ | トヨタのオジエとエバンスが表彰台

    1月26日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの最終日デイ4がモナコを基点にに行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合2位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合5位でフィニッシュ。選手を一新して臨んだ最初のラリーで、ヤリスWRCは全車が完走し、ダブルポディウムを獲得しました。

    競技最終日となるデイ4は、モナコを基点に、その北側に広がるフランスの山中で2本のステージを各2回走行。日中のサービスは設定されず、4本のSSの合計距離は63.54kmでした。前日のデイ3では、オジエとエバンスが激しい首位争いを展開し、エバンスが総合1位、オジエが4.9秒差の総合2位と、ヤリスWRCが1-2体制を築きました。しかし、最終日はオジエと1.5秒差の総合3位につけていたライバルが速く、首位の座を明け渡すことになりました。それでも僅差の戦いは最終ステージまで続き、エバンスとのチーム内バトルを制したオジエが総合2位でフィニッシュ。ボーナスポイントがかかる最終SS「パワーステージ」では、ベストタイムに僅か0.012秒届きませんでしたが、2番手タイムで貴重なボーナスの4ポイントを獲得しました。

    合計4本のベストタイムを刻むなど、素晴らしいスピードで何度かラリーをリードしたエバンスは、優勝は逃しましたがモンテカルロでのベストリザルトとなる、総合3位でフィニッシュ。今回がヤリスWRCでの初WRC出場だったロバンペラは、難しいコンディションで最後までミスのない安定した走りを続け、前日よりもひとつ順位を上げてラリーを終えました。また、今回初めてヤリスWRCでモンテカルロに挑んだ、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元は、自己最高リザルトとなる総合7位でフィニッシュ。貴重な経験と、ドライバーズポイントを得ました。

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、2月13日から16日にかけて開催予定の第2戦「ラリー・スウェーデン」です。スウェーデンはシーズン唯一のフルスノーラリーであり、長い歴史と高い人気を誇るクラシックイベントです。サービスパークは今年もトルシュビーに置かれ、ステージはスウェーデンだけでなく、国境を越えて隣国のノルウェーでも行なわれます。過去、チームは2017年のWRC復帰初年度にヤリ-マティ・ラトバラが優勝。2019年にはオィット・タナックが優勝するなど、相性の良いイベントのひとつです。

    豊田 章男(チーム総代表)
    2020年のWRCシーズンが始りました。今年は日本開催もあります。TOYOTA GAZOO Racingにとっては、8人の新たなドライバー/コ・ドライバーを迎えた新チームでのスタートでもありました。新チームでの開幕戦、全4台のヤリスが完走を果たせたこと、先ずは嬉しく思います。そして、オジエ/イングラシア組2位、エバンス/マーティン組3位と素晴らしいシーズンスタートを切ることができました。時間の無い中で準備してくれたチームのみんな、ありがとう!

    しかし、先日の体制発表のステージ裏では、この新たなドライバー達とも「We hate to lose」の合言葉を確認しあっていました。私も含め、みんなの心にも、悔しさが残った開幕戦でもあったと思います。今年のチームは“誰もが勝ちを狙える”チームです。次戦以降も常に表彰台の高いところを目指し、ヤリスをもっと強いクルマにし続けていきましょう。

    ファンの皆さま、今シーズンも応援よろしくお願いいたします。

    追伸
    セバスチャンとジュリアンへ。
    連続する地元勝利をヤリスで止めてしまったこと、申し訳ない気持ちです。一緒にヤリスをもっと強いクルマにしていきましょう。そして多くの勝利を目指しましょう。We hate to lose!。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々にとって素晴らしい週末になりましたが、もちろん優勝を逃し、今日は少し残念に思います。我々は常に学んでおり、今朝はドライバー達がクルマに完璧なフィーリングを感じる事ができませんでした。その後、セットアップを少し変更したところ、彼らは速さを取り戻しました。WRC最高峰の戦いというのは、それくらいシビアなのです。セバスチャンとエルフィンが表彰台に立っただけでなく、初めてトップカテゴリーに挑んだカッレも5位でフィニッシュするなど、新たなドライバー体制で臨んだ最初のラリーで素晴らしい結果を残すことができたと思いますし、今後に期待できる1戦でした。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    ポジティブな結果にとても満足しています。もちろん、さらに良いリザルトを期待していましたし、チームに勝利をもたらしたかったのは事実です。しかし、新しい環境に適応する事は常に大きな挑戦ですし、特にこのような難しいラリーではなおさらなので、素直に喜ぶべきでしょう。週末を通して、自分が快適に感じられる領域を越えないように走りました。僅かに優勝には届きませんでしたが、選手権を考えると22ポイントを獲得できたのは上々です。ラリー中はクルマのフィーリングがとても良く感じられる時もあれば、十分な自信を得られず限界まで攻め切れない時もありましたが、それでもこのクルマのポテンシャルは十分に感じました。とても運転が楽しく感じられたので、もう少し時間が経てば、一緒に素晴らしい結果を掴む事ができるはずです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    勝てるポテンシャルがあったと思いますので、今日は少し失望しています。ラリーをリードすれば自然と期待も高まり、優勝を狙いたくなるので、今は辛い気持ちです。とはいえ、全体的にはポジティブな週末でした。残念ながら、今日はフィーリングがあまり良くなく、一生懸命プッシュしましたが、スピードが伴いませんでした。全てのコーナーを攻め切ることができず、それがタイムを失うことに繋がったと思います。学ぶべきことはまだありますが、全体的には悪くないスタートになったと思いますし、きっと今後の礎になるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    良い週末だったと思います。今年のモンテカルロは本当にトリッキーで、コンディションが頻繁に変わるなど、新しいクルマを学ぶ場としては、かなり難しいラリーでした。しかし、週末を通して常に成長することができ、自分が慣れているコンディションで走った時は、少し良い走りができました。この週末は本当に多くの事を学びましたし、シーズンの開幕をミスなく終え、ポイントを獲得できたのは大きな収穫です。

    ラリー・モンテカルロ デイ4の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 3h10m57.6s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +12.6s
    3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +14.3s
    4 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +3m09.0s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +4m17.2s
    6 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +5m04.7s
    7 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +11m27.9s
    8 エリック・カミリ/フランソワ-クサビエ・ブレジ (シトロエン C3 R5) +13m42.2s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +14m21.8s
    10 ニコラス・シャミン/ヤニック・ロシュ (シトロエン C3 R5) +15m04.0s

  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ3 | トヨタのエバンスが首位に浮上

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ3 | トヨタのエバンスが首位に浮上

    1月25日(土)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのデイ3が、フランス南部のギャップを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が首位に立ちました。前日総合1位のセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(17号車)は総合2位につけ、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) は総合6位の座を堅持しました。

    競技3日目となるデイ3は、ギャップのサービスパークを中心に2本のステージを各2回走行。SSの合計距離は75.20kmでした。デイ3のステージはいずれも、ドライ、ウェット、スノー、アイスが混ざる非常にトリッキーなコンディションとなりました。ラリーは上位3台による僅差の戦いが続き、2本目のSS10で2番手タイムのオジエに7.6秒差のベストタイムを記録したエバンスが、オジエを抜き首位に浮上。しかし、午後の再走ステージ1本目のSS11でオジエが首位に返り咲きました。そして迎えた最終のSS12では、エバンスがコースオフするも再び首位に。総合2位のオジエに4.9秒差、総合3位のライバルに6.4秒差をつけて、デイ3を終えました。オジエは最初ステージで慎重な走りをした結果、やや遅れ総合2位に後退。総合3位のライバルとの差は1.5秒と、僅差の戦いが続いています。

    19才のロバンペラは、今回がヤリスWRCでの初WRCイベント出場であるにも関わらず、ミスをすることなく安定した走りを続け、総合6位を堅持しました。また、ヤリスWRCでのラリー・モンテカルロ出場は今回が初めてとなる、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元は、学びを続けながらドライビングを徐々に改善。午後のステージではペースを上げ、総合7位の座を守りました。

    明日のステージ情報
    競技最終日となる1月26日(日)のデイ4は、モナコをスタートし、モナコの北側に広がるフレンチアルプスで2本のステージを各2回走行します。SS13/15「ラ・ボレーヌ=ヴェジュビー-ペイラ・カヴァ」は、伝説的なチュリニ峠を通過するステージ。そしてSS14/16「ラ・カバネット-コル・ド・ブロー」は、2走目のSS16が、ボーナスの選手権ポイントを獲得可能な「パワーステージ」に指定されています。4本のSSの合計距離は63.54km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は226.51kmとなります。全てのステージを走り終えた選手は、その後モナコへと戻り、アルベール1世埠頭でセレモニアルフィニッシュを迎えます。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々のふたりのドライバーが総合1、2位につけ、優勝を激しく争っている状況はとてもエキサイティングです。今朝2本目のステージでのエルフィンのパフォーマンスは、本当に素晴らしかったと思います。難しいコンディションでしたが、彼は大きな自信を持って走りました。午後のステージにはふたりともスリックタイヤで臨み、安定性を重視した走りでしたが、依然アドバンテージを持っています。カッレはできる限り多くの経験を積みながら走っており、本当に良くやっていると思います。明日はきっと激しい戦いが繰り広げられるでしょうし、とても興味深い1日になるでしょう。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    安定した1日でした。唯一、後悔しているのは最後のステージの凍ったトリッキーな区間で、やや慎重に走り過ぎてしまったことです。しかし、個人的には側溝にはまってしまうよりも、注意深く走ったほうがいいと常々思っていますし、過去このラリーではいつもそのようなアプローチをとり、何度も奏功しています。リスクを冒して上手く行くこともありますが、常にそうなるとは限りません。1日が終わり、決して残念な気持ちにはなっていません。差はまだそれほど大きくなく、明日は全てが可能だと信じています。良い戦いが続いていますし、明日も力強く戦えば、勝つチャンスはまだ十分にあると思います。過去何年か、同じステージを激しく攻めてきたので、その経験が助けになるはずです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    全体的には堅調な1日となり、首位に立つことができて良い気分です。この週末は、ここまでのところ非常に満足しています。クルマは私に大きな自信を与えてくれていますし、チームとも力を合わせて戦っています。午後のステージは、ライバルと同じようにスリックタイヤを選びましたが、まだ凍結した区間が残っており、非常に難しいステージでした。最初のステージは少し注意深く走り過ぎ、次のステージでは最後の凍ったコーナーで楽観的になり過ぎて、コースから外れてしまいましたが、幸運にも何かに当たったりはしませんでした。明日は激しい戦いになると思いますが、集中力を保ち続け、あまり意識し過ぎないように走るつもりです。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    心から満足できる1日ではありませんでしたが、それでも何の問題もありません。やるべきことをきちんとやり、ミスと無縁の運転を続けています。1日を通してコンディションはとてもトリッキーでしたが、前後の選手とはタイム差があり順位を争っているわけではないので、安全マージンを多くとって走りました。異なるコンディションで、どうすればこのクルマを上手く走らせることができるのかを、依然学んでいます。そして、それを理解できた時、もっと速く走れるようになるでしょう。いかなるリスクも負わないように走っているので、クリーンな路面でのタイムは決して悪くないと思います。

    ラリー・モンテカルロ デイ3の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) 2h28m35.1s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +4.9s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +6.4s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +2m24.3s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +2m38.4s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +3m27.3s
    7 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +10m31.1s
    8 エリック・カミリ/フランソワ-クサビエ・ブレジ (シトロエン C3 R5) +11m15.2s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +12m13.7s
    10 ニコラス・シャミン/ヤニック・ロシュ (シトロエン C3 R5) +12m39.5s