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  • トヨタ:困難なスタートとなった両ドライバー(シンガポールGP初日)

    トヨタ:困難なスタートとなった両ドライバー(シンガポールGP初日)

    トヨタは、F1シンガポーツGP初日のフリー走行で、ティモ・グロックが10番手、ヤルノ・トゥルーリは19番手だった。

    ドライコンディションでスタートした公式練習第1回目では、ティモ・グロックが13番手、ヤルノ・トゥルーリが19番手のタイムを出した。

    公式練習2回目、ティモ・グロックは、順調にコースと夜間走行への順応、タイヤとセットアップの作業を行っていたが、終盤にスピン。ノーズにダメージを負い、最終的に10番手でセッションを終えた。

    一方ヤルノ・トゥルーリはセットアップとタイヤの比較を行い、第2回目は19番手でセッションを終えた。なおヤルノ・トゥルーリは、第1回目でスピンした後にピット・レーン入り口の白線をまたいだために、ペナルティーを受けることになった。

    ティモ・グロック
    フリー走行1回目 13番手 1分47秒706
    フリー走行2回目 10番手 1分47秒046
    「今日は自分にとって、両方とも難しいセッションだった。コースはかなりバンピーだし、今の時点で、クルマはかなり扱いにくい状態だよ。照明の中でドライビングするのは、普通はない経験だし、コース全体も少し変わってるね。公式練習第2回目の終わりで、縁石に当てたときにクルマのコントロールを失ってしまい、バリアに接触して、そこでセッションが終わってしまった。しかし、そのことによるプログラムへの影響はなかった。全体的に見て、今日は多くの仕事をやり遂げることができたから、その意味では、今日の公式練習はうまくいった。今までのところ、クルマの仕上がりに全て満足しているわけではないし、まだまだ改善すべき部分がいっぱいある。だがエンジニアと腰を落ち着けてそれらの作業に取り組むつもりだ。予選の前までには、進歩を遂げられると確信している。明日がどうなるかを見据えていくよ。」

    ヤルノ・トゥルーリ
    フリー走行1回目 19番手 1分49秒064
    フリー走行2回目 19番手 1分48秒059
    「我々は、2つのセッションを通して徐々に向上した。我々は、適切なセットアップを見つけようとしており、クルマに対してかなり多くの変更を施した。ここのコースは本当にバンピーだし、夜のドライビングに少し手こずったよ。なぜならば、暗い場所が何箇所かあり、それが通常よりもドライビングを困難にしたからだ。ここのサーキットは主に90°のコーナーで成り立っているため、正直なところ、ドライバーにとっては特にチャレンジングではないが、ファンにとっては良いスペクタクルになることを願っているよ。残念なことに、公式練習第1回目のときに、最後のコーナーでスピンをしてしまった。そして、できるだけ安全にレース・ラインから移動したかったから、ピット・レーンへと下りることにした。私は、自分と他のドライバーにとって、最も迅速で最も安全な選択肢を選んだんだ。結果として私はペナルティーを受けることになった。それは受け入れるけれど、私は自分と他のドライバーにとって、最も安全なことをしたのだ。そこが最も速いコーナーのひとつで、そこでクラッシュが起きるのは嫌だったからね。」

    ディーター・ガス レース&テスト チーフエンジニア
    「この素晴らしい施設を準備した主催者に、お祝いの言葉を述べねばなるまい。私は、非常にエキサイティングなレースになるだろうと思っている。F1が夜にレースをするのは史上初であり、おもしろい週末にするためのすべての要素がそこにはある。全般に、コースは我々が予測していたよりもバンピーなため、我々はそれに対処しなければならないが、この状況はみんなにとって同じだ。夜にドライビングすることに関して、問題は全くなかった。ドライバーによると、予想より少し暗いエリアが何箇所かあったが、全般的に問題はないとのことだ。このような新しい市街地サーキットでは予想されるとおり、今日は一日を通して路面が進化していた。明らかに、最初はとても汚れていたが、その後、タイヤのゴムが付着していった。予選の前にしなければならないセットアップの作業がいくつかあるが、今日多くの作業をやり遂げたおかげで、研究するための多くのデータを集めることができた。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「F1史上初めてのナイトレースが始まったが、大きな問題もなく、無事にスタートを切ることが出来た。市街地特有なバンピーなサーキットに悩み、タイム的には満足といえないが、それなりにセットアップの方向性は見出すことが出来た。また夜間の走行であり、また幸いにも雨が降らなかったため、路面温度もコンスタントでいいデータを取ることが出来た。まだ試してみたいこともあるが、予選に向けては十分な手ごたえを得られた。次に控える日本GPのためにも予選、レースといい結果を是非とも獲得したい。」

  • トヨタ、2009年のF1空力デザインを語る

    トヨタ、2009年のF1空力デザインを語る

    トヨタF1チームのシャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーであるパスカル・バセロンが、大きな変更となる2009年の空力レギュレーション、そして2009年のF1マシンのデザインについて語った。

    来年は空力のレギュレーションが変わりますが、その理由を説明してもらえますか?
    来年のレギュレーション変更には基本的に3つの狙いがある。一つ目はドライバーが追い越しをするチャンスを増やすこと、二つ目はクルマのパフォーマンスを制限し、速くなる一方のスピードを抑制すること、三つ目はウィングレットやターニングベインやチムニーなど小さな空力パーツを取り払い、クルマの見た目をすっきりとさせることだ。

    クルマの見た目はどのように変わるのでしょう?
    このレギュレーション変更の大きな要素の一つが、F1カーの見た目を変えて、もっとスッキリさせたいという点だ。現在のF1カーの外見は純粋に空力的な観点から決まっているわけではない。我々は“合法的な箱形の空間”の範囲内でクルマの制作を行っている。クルマの特定の部分においてのみ、ダウンフォースを発生する付加パーツが許されているんだ。その取り付け位置は、純粋な物理法則に従っているわけではない。空力効率だけを優先してレーシングカーを設計した場合、最終的にはウィングレットなどない、流線型になるわけだからね。来年のレギュレーションになれば、我々がそういったパーツを目にすることもなくなるだろう。

    新しい空力レギュレーションによって追い越しが容易になるというのはどうしてなのでしょう?
    新レギュレーションの目的は、前を走るクルマから生じる気流の乱れに対し、後ろのクルマが空力的な影響を受けにくくすることにある。速いスピードで走っているクルマのすぐ後ろでは空気の乱れが生じるからね。この課題に対し、オーバーテーキング・ワーキング・グループは二つの方向から対策を講じた。最初の目標は、前を走るF1カーから生じる乱流の悪影響を弱めること、二つ目は乱流に対し後ろのクルマの空力パフォーマンスが敏感に反応しないようにすることだ。

    F1にスリックタイヤが復活するのはなぜですか?
    スリックタイヤは、追い越しを促進することを狙いにした新レギュレーションのもう一つの側面と言える。このコンセプト全体の中で大きな割合を占めているのがスリックタイヤだ。追い越しを増やすには、クルマから生じる乱流が背後のクルマへ大きな悪影響をもたらしている現状を変えなければならない。ただし、後ろのクルマのパフォーマンス低下を防ぐには、空力パフォーマンスとメカニカルグリップのバランスも変える必要がある。新レギュレーションではメカニカルグリップを増やすことが重要な要素になっている。もちろん他車の乱流の中にあってもタイヤのグリップは変わらないし、また、スリックタイヤは溝つきタイヤよりもグリップが大きいため、追い越しを容易にするという目標に貢献してくれるというわけだ。

    調整可能なフロントウィングは何が狙いなのでしょう?
    これもまたクルマのパフォーマンスに対する乱流の影響を抑制するための変更の一つだ。後ろを走っているクルマの特徴の一つとして、フロントのダウンフォースを失い、そのせいでアンダーステアが生じる、という点が挙げられる。新レギュレーションはこの現象を抑制する方向で策定されているが、それでもまだ十分ではない。そこで別の可能性として考えられるのが、ドライバーがカーバランスを好きなように変えられるようにしたらどうか、ということだ。これを実現する一番簡単な方法は、運転中にフロントウィングを調整できるようにすることだ。これにより、(後ろのクルマが)アンダーステアになったらドライバーはフラップの角度を増やしてバランスを改善することができる。ここでの狙いは、やはり前のクルマに接近している際のパフォーマンスの低下に歯止めをかけ、それによって追い越しのチャンスを広げることにある。また、前にクルマがいない時でも、これを利用すれば特定のコーナーにおけるバランスの問題を補うことができるだろう。来年は間違いなくドライバーがもっと忙しくなるだろうね!。

    そういったレギュレーションの変更に対応するのはどれくらい大変なのでしょう?
    もちろんこれは一つの挑戦になる。非常に大きなレギュレーションの変更になるわけだからね。だがこれは本当に興味深くてエキサイティングな挑戦と言えるだろう。我々のチームの状況を考えれば尚更だ。F1の世界での我々はまだ若いチームだし、我々はこれまで現在のレギュレーションへの対応に関してより多くの経験を持つ他チームに追いつくべくがんばってきた。だがこの新レギュレーションにより、全員が経験値という意味ではゼロにリセットされることになる。どのチームも最初から始めることになるからね。我々はチームスタッフの面々の自由な想像力に任せている。何も縛りを設けずにね。その結果は大いに期待に応えるものになっている。これは取り組むのが楽しい挑戦と言えるね。

    ここまでの進捗には満足していますか?
    そうだね。既に幾つかはいい方向に進んでいると信じているが、ただし、当然ながら自分達にどのくらいの競争力があるのかは最初のレースまで分からない。この新レギュレーションの場合は尚更だ。ここまでの所は面白い体験だった。このような新しいコンセプトに取り組む場合、必然的に初期段階のステップは非常に大きなものになる。そのため、仕事に出掛ける度に、その日の終わりになると何か重大な発見をすることになるんだ。これはとてもやりがいを感じられることだ。

    他チームがどんなソリューションを採用してくるのかについて、いつもの年よりも色々と憶測が働くものでしょうか?
    どのチームも参考になるものがない状況で開発を進めているだけに、果たして新車がどんな外見になるのか、みんな本当に楽しみにしている。レギュレーション自体は今までよりも縛りがキツくなるとは言え、これまでのシーズンで目にしたよりも更に大きな違いがチーム間で生じることになるだろうね。規定の範囲内で、各チーム毎に様々な異なるソリューションを目にすることができるだろう。

    空力について今年学んだことは2009年のクルマにも応用できますか?
    一般的なF1カーの空力について我々が理解を深めたうちの一部分なら応用できるだろう。だが、TF108に固有の課題の対応策については無理だ。そのくらい単純な話だね。レギュレーションが大きく異なるため、例えばターニングベインからどうやって最高のパフォーマンスを引き出したらいいのか、といった知識は、2009年のクルマには特に関係なくなるだろう。

  • ヤルノ・トゥルーリ(ベルギーGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ(ベルギーGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリがベルギーGPに向けて、スパ・フランコルシャンの魅力を語った。

    ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
    「率直に言って、スパは世界でも一番のサーキットだと思うし、ここをドライビングするのは好きだ。どのコーナーでもベストのラップタイムを出すために本当にプッシュしていかなければいけないから、サーキットのどの部分もドライバーにとってチャレンジングだし、ファンタスティックなんだ。スパは特別な気分を与えてくれるんだよ。」

    「昨年のレースではコースに改修が加えられたけれど、それでもドライバーが望むすべてを備えたユニークなキャラクターはそのままだから、スパでドライブするのを本当に楽しんでいるよ。オー・ルージュは今でも世界で一番のコーナーだけれど、全開で走れるようになってしまったから、前ほどチャレンジングではなくなってしまったね。強い結果を再び手に入れられると信じているから、今週末に対しては明るい見通しを持っているよ。スパはお気に入りのコースだし、ファクトリーにとても近いから、パーフェクトな週末にするためにもポイントを獲得したいね。」

    開催日程:ベルギーGP

  • ティモ・グロック(ベルギーGPプレビュー)

    ティモ・グロック(ベルギーGPプレビュー)

    ティモ・グロックがベルギーGPへ向けて、TF108のパフォーマンスに自信をみせた。

    ティモ・グロック (トヨタ)
    「スパはお気に入りのコースの一つだから、F1で初めてレースするのが待ちきれないよ。GP2ではファンタスティックな経験をしたから、TF108ではさらに素晴らしい経験ができると期待しているよ。前の数レースで、我々のパフォーマンスは目覚ましかったし、上位で戦えることを証明したから、ベルギーにはかなり自信を持って向かうよ。」

    「個人的には、前2レースは両方とも体調が悪かったにも拘わらずポイントが獲得できてとても満足しているし、我々はかなり進歩をしていると思う。定常的にポイントを獲得し、表彰台にもチャレンジしているのは、チームにとってとても良いことだ。スパでまた強さを見せることができることを願っているけれど、ブリヂストン・タイヤのよりハードなコンパウンドがどう機能するか見なくてはならない。またポイントを獲得してレースを終えられる自信はあるよ。」

    開催日程:ベルギーGP

  • トヨタ、モンツァ用にローダンウフォース仕様をテスト

    トヨタ、モンツァ用にローダンウフォース仕様をテスト

    トヨタは、次戦イタリアGPに向けて、ローダウンフォース仕様のパッケージをテストした。

    モンツァは、超高速サーキットとして知られ、例年、各チームはダウンフォースをぎりぎりまで削った特別パッケージを持ち込んでいる。

    今日からモンツァで開始されたF1合同テストに、トヨタは低ドラッグ仕様のパッケージを持ち込んだ。

    TF108に取り付けられたフロントウィングは、ブリッヂウィングが取り除かれ、ノーズ先端も低く設置。複雑なラインを採用していた2枚のフロントウィングも、直線に近いラインで寝かされ、翼端板やウィングレットもシンプルな仕様となっている。

    ヤルノ・トゥルーリは、モンツァについて、「イタリアGPはセットアップに関して言えば一度きりの例外的レースになる。ダウンフォースをかなり削ることになるからね。」とコメントしている。

  • トヨタF1、KERS導入に慎重

    トヨタF1、KERS導入に慎重

    トヨタF1チームは、KERSの導入を決定していないことをエンジン部門シニアゼネラルマネージャーであるルカ・マルモリーニが明かした。

    2009年にF1への導入が予定されるKERSに関して、BMWザウバーやレッドブルなど、いくつかのチームが開発段階で苦労しているには明らか。

    ルカ・マルモリーニは、「全チームが問題を抱えている」と語った

    「400kJ(1周あたりの出力)など実際には必要ない」

    「KERSを使う必要がないんだ」

    「FIAは、我々に選択の自由を与えている。クルマを速く走らせることを常に考えなくてはならない」

    そして、重要な検討事項として、KERSの故障によるリタイアの可能性をあげた。

    「現在、そのような問題を慎重に検討している。トヨタは市販車のこの種のテクノロジーでは多くの経験がある。したがって、安全性が主な懸念事項だ」

    トヨタは、安全性を理由に、KERSの導入を2010年まで延期するという紳士協定に賛成しているとされている。

    関連:KERS

  • ティモ・グロック(ヨーロッパGPプレビュー)

    ティモ・グロック(ヨーロッパGPプレビュー)

    ティモ・グロックがヨーロッパGPへの意気込みを語った。ハンガリーGPで2位初表彰台を獲得したグロックは、新しいサーキットへの適応に自信をみせた。

    ティモ・グロック(トヨタ)
    ハンガリーGPは終わったけれど、まだ喜んでいるよ。素晴らしい結果でファンタスティックな気分だったからね。あの結果が、F1で獲得する多くの表彰台の最初であることを願っているよ。重要なのは、我々が現在どれくらい競争力を持っているかを示したことと、コンストラクターズ・チャンピオンシップで、次のチームとのポイントを引き離して4位を維持したことだ。チームには非常に良い空気が流れており、我々は前進するために、全員一丸となって一生懸命作業している。それが、ハンガリーの表彰台という満足な結果に結びついたんだ。

    しかし、バレンシアは新しいレースだから、我々は再び新たに始めなければならない。チャンプ・カーの頃に、多くの市街地レースに参加した。そのシーズン、ほとんどすべてのコースは私にとって新しいものだったから、素早く順応することを学んだよ。バレンシアのコースはおもしろいサーキットのようだし、距離もかなり長いから、素晴らしいショーになるはずだ。コースにクルマを適合させるためにしなければならない多くの仕事が金曜日にはあるけれど、我々は現在とても良い状態にあるから、今週末に対しては明るい見通しを持っているよ。

  • ティモ・グロック、2位初表彰台を語る

    ティモ・グロック、2位初表彰台を語る

    ハンガリーGPで、見事2位表彰台を獲得したティモ・グロック。ドイツGPでのクラッシュからTF108パフォーマンス、トヨタからF1に復帰した1年目での自身初のF1表彰台についてを語った。

    ホッケンハイムでは担架に乗せられましたが、ハンガロリンクでは表彰台に上がりました。どんな気持ちですか?
    とにかく信じられない。残り3周でフェリペ・マッサのエンジンが煙を上げていたのを目にした時は、自分をつねって確かめなくちゃいけないほどだったけど、自分が2位なのは分かっていた。レース終盤はもう一台のフェラーリに乗るキミ・ライコネンからずっとプレッシャーをかけられていたし、最後のスティントは軟らかめのタイヤに幾分苦しんでいた。金曜日のフリー走行の結果から、軟らかめのタイヤは扱いがより難しいことは分かっていた。私はまずまずのペースで走っていて、キミの9秒前にいるというピットサインを見たんだけど、チームからはキミが1周につきコンマ5秒速いと無線が入った。私はとにかく集中しつつ、タイヤを痛めないようにしながら、もっとプッシュしようとがんばった。最終的に彼は私に追いついたものの、私は冷静さを保ち、ミスを一つもしないように気をつけた。GP2の経験から、ブダペストで追い越しをするのがどれほど難しいかは分かっていたし、F1ではそれが更に困難だからね。

    ハンガリーでは予選5番手となり自己最高グリッドを3つも更新しました。そして表彰台を獲得したわけです。この進歩はどうやったら説明がつくのでしょう?
    ホッケンハイムでもクラッシュまでのレースペースは良好だったんだ。そして我々はその速さを保ったままブダペスト入りした。TF108は金曜日からずっと感触が非常に良く、大きな変更は何も必要がなかった。クルマは軟らかめのタイヤを履いた最終スティントではちょっと危なっかしかったけど、それまではとにかく完璧だった。F1フル参戦の1年目なのにシーズン半分が終わった時点で表彰台に乗っているなんてね! 素晴らしい気持ちだ。今回は完璧な週末だった。

    スタートではBMWザウバーのロバート・クビサをかわして、1周目に4位になりました。これはどのくらい重要だったのでしょう?
    あの展開はかなり重要な意味を持っていた。ロバートが厳しいレースを送っただけにね。序盤の数戦ではスタートの反応時間が完璧ではなかったため、私はスタートを改善する必要があった。でも今回は最高のスタートを切ることができた。それに、確かに予選結果は良かったものの、実は自分としてはあと2つくらいグリッドが前だった可能性もあると感じていた。軽い燃料で走る予選第2セッションではマッサのフェラーリに次ぐ2番手だったけど、第3セッションではタイヤの温度の影響で少し苦しむことになった。実際の所、私の最速タイムはユーズドタイヤで記録したものだったんだ。というのも、最後の走行時の最初のタイムアタックでは、アウトラップのクビサが私の前を私より幾分ゆっくりめに走っていて、こちらもスピードを緩めざるを得なかったからね。アタックラップではややパフォーマンスが落ちてしまったものの、5番手という結果には満足だった。ロバートより速く走れたはずだとは思ったけどね。

    あなたのパフォーマンスアップを手助けするような何か根本的な変更はあったのでしょうか?
    私はアンダーステアのクルマが好きじゃないが、今シーズンはそれが時々問題になっていた。でもホッケンハイムとブダペストではクルマの感触がかなり自分好みの方向になってきて、私のドライビングスタイルにより適してきたんだ。コーナーでは自分の望み通りの場所にクルマを導くことができたし、予選とレースの両方でそんな感じだった。

    ホッケンハイムのクラッシュの影響は何か残っていますか?
    いや。メディカルセンターに運ばれるまで、ずっと私は自分が何かミスをしてしまい、燃料が重いクルマでカーブを幾分はみ出してしまったのだろうと確信していた。ちょっとボトミングする感じがしたから、きっと自分のミスなんじゃないかと思ったんだ。でもその後チームが、リアサスペンションの破損がクラッシュの原因だったと伝えてくれた。クラッシュの状況を初めて(ビデオで)見たときは、クルマの中で感じていたよりもっと激しいもののように見えたね。もちろん最初の衝撃の際は背中がちょっと痛かったし、やや動転していたため、呼吸のタイミングもおかしくなっていたはずだ。でもあの日の夜にはもう帰宅する準備ができていた。正式な手順として、経過観察のため一泊入院しなければならなかったけどね。

    2〜3日の間、新聞のトップを飾るのはどんな気持ちでしたか?
    実際の所、クラッシュそのものよりも、同じ質問に全て答える方がもっとエネルギーが必要だったと思う。私はアクシデントではなくてレースの結果でニュースになりたいと思っているしね! 実はそれよりも悪かったのは、その次の週のヘレステストで見舞われた食あたりの方だった。ハンガリーでは暑さは問題にならなかったけど、レースの間かなりの量のドリンクを飲んだため、またちょっと胃に問題が生じた。レース後はいつも通りの気分ではなかったけど、でも暑さが一番の問題ではなかった。

    これでチームはコンストラクターズ選手権4位でシーズンを終えられる可能性が高まったと思いますか?
    現在のグリッドは競争がとても激しいし、サーキットや状況によってはレッドブルが強い場合もある。そして次のレースではこちらが強い、といった風にね。だからかなりアップダウンが激しく、予測は難しい。でもここまでTF108は暑い状況でいいパフォーマンスを発揮できてきたし、ブダペストでのレースに関してはずっと自信があった。

    次のレースの舞台となる新しいバレンシアサーキットについて、何か知っていることはありますか?
    コンピューターゲームで学習済みだし、実際のコースを歩いたこともある。最近あそこで開催されたF3レースの写真も何枚か見た。ストリートサーキットとしてかなり面白そうな感じだね。

    夏休みはどんな予定ですか?
    ロサンゼルスに行くよ。モントレーにね。あそこで盛大な昔のクルマのイベントが開催されることになっていて、そこで私はトヨタのスポーツカーをドライブする予定なんだ。その後はたぶんロサンゼルスで4〜5日過ごして、ちょっと息抜きかな。間違いなくオリンピックは見るだろう。特に応援している選手はいないけど、でも絶対にサイクリングは頻繁にチェックすると思う。

  • トヨタ:シャークフィンを投入(ハンガリーGP初日)

    トヨタ:シャークフィンを投入(ハンガリーGP初日)

    トヨタは、F1ハンガリーGP初日のフリー走行で、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ティモ・グロックは11番手だった。

    今回のハンガリーGPでシャークフィンを導入したチームのひとつであるトヨタ。

    前回ドイツGPの事故から復帰したティモ・グロックは、すっかり回復し、公式練習1回目で6番手のタイムを刻んだ。午後に行われた公式練習2回目では、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ティモ・グロックが11番手でセッションを終えた。

    ヤルノ・トゥルーリ
    フリー走行1回目 10番手 1分22秒457
    フリー走行2回目 9番手 1分21秒505
    「ハンガリーではいつものことながら、埃だらけのサーキットのため難しい金曜日だったよ。クルマのパフォーマンスと全体的なバランスに影響するめくれ磨耗が生じたので、明確な結論を出すのは難しかった。そのため、タイヤからどの様な反応が予想できるか調べることに専念した。私はこのコースが気に入っているし、クルマは最近競争力があるから、今週末も力強いレースをして更にポイントを獲得したい。」

    ティモ・グロック
    フリー走行1回目 6番手 1分21秒931
    フリー走行2回目 11番手 1分21秒662
    「埃だらけのコースながら、午前中のセッションは順調だったし、クルマには何の問題も見られなかったよ。2回目のセッションではコースコンディションが変わり、もう少しグリップ力が出てきて、車は少し扱いにくくなり始めた。しかし全体的に見て、初日にしては悪くなかったよ。この速度を保っていきたいね。予選をうまく乗りこなして、ホッケンハイムのレースペースを再現できれば、ポイントを獲得するのは可能だと思う。前回レースの事故から、私は完全に回復しているよ。先週のヘレステストでは何の問題もなかったし、昨日は更なる精密検査もパスした。そして、今日のドライビングは調子が良かったよ。」

    ディーター・ガス レース&テスト チーフエンジニア
    「今日のセッションはとてもスムーズに運び、空力とセットアップに関する多くの作業を行うことができた。クルマには何の問題も見られなかったので、今日は我々にとって順調な一日だった。言うまでもなく、ここの路面は埃っぽい状態で始まり、次第に多くのタイヤラバーが付着していくため、サーキットの路面の進化には気をつけなければならない。この件に関しては、今夜分析を行うときに考慮に入れる必要がある。オプションタイヤは、昨年の金曜日と比べてここのコースに適しているように思われる。今日やり遂げたことに対して、我々は喜んでいいだろう。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「ハンガリーGP初日はグリップの低さに苦しみながらもまずまず順調な滑り出しだった。ここでは毎年金曜日はコースがグリーンでグレイニングと戦いながらセットアップを進めることになる。その様なコンディションながら低速サーキット用に持ち込んだ空力パッケージのチェックから始め、メカニカルなセットアップオプションのトライ、レースを睨んでのロングランと準備していたプログラムをこなすことが出来た。ティモもドイツGPでのクラッシュの影響もなく、順調に走ってくれたので、明日の予選ではヤルノと二人揃ってトップ10グリッドをしっかり確保したい。」

  • ティモ・グロック、ハンガリーGP出場にGOサイン

    ティモ・グロック、ハンガリーGP出場にGOサイン

    ティモ・グロックのハンガリーGP出場にGOサインが出た。

    ティモ・グロックは、2週間まのドイツGPで大クラッシュを喫し、レース後は地元の病院に入院。ハンガリーGPに参加するには、ハンガロリンクで木曜日にFIAの検診を受ける必要があった。

    「クラッシュの後遺症は、メディアからたくさんのインタビュー依頼を受けることになったことかな」

    「あの事故は、テレビで見たら実際にマシンの中で感じたい以上に激しかったね」