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  • トヨタ:マシンバランスに苦戦(中国GP予選)

    トヨタ:マシンバランスに苦戦(中国GP予選)

    トヨタは、F1中国GPの予選で、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ティモ・グロックが13番手だった。

    予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが8番手、ティモ・グロックが9番手で、2台揃って第2セッションへと進出した。続く予選第2セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが10番手のタイムを出し、第3セッション進出を決めた。

    一方、ティモ・グロックは13番手となり、最終第3セッション進出を逃した。予選第3セッションで、ヤルノ・トゥルーリは9番手のタイムを出した。

    明日の決勝は、マーク・ウェバーの降格により、ヤルノ・トゥルーリは4列目8番グリッド、ティモ・グロックは6列目12番グリッドからのスタートとなる。

    ヤルノ・トゥルーリ (9位)
    「今日の予選は厳しかったよ。昨日と今日の公式練習のパフォーマンスからは、もっと良い結果を期待していたんだけどね。でも、今日の午後になって、路面の何かが変わってしまったみたいだ。タイヤはさらに滑るようになり、グリップが失われてしまったみたいだったから、奇妙だったよ。明日はどうなるだろうね。公式練習では、力強い走行ができていたけれど、今のところ、天気が定かではないんだ。タイヤの扱い方に影響してくるから、暖かいコンディションになることを願っているよ。言うまでもなく、少しでも多くのポイントを獲得するためにプッシュしていくつもりだ。」

    ティモ・グロック (13位)
    「厳しい週末となってしまったよ。今日の午後の予選セッションは難しかった。週末を通して、クルマの適切なバランスを見つけるのに手こずっていた。予選の第1セッションと第2セッションの走行は問題なく、昨日に比べて良くなっていたんだ。けれど、ソフトタイヤの性能を引き出しきれなかった。トラフィックは問題なかったけれど、周回を重ねる度にクルマの感覚が異なっていて、良い状態に持っていくのが難しかった。週末を通して、適切なセットアップを見つけるのに苦労したけれど、明日のレースでは、順位をあげるために頑張るよ」

    パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
    「我々の期待にそぐわぬ、残念なセッションとなってしまった。公式練習は順調で、特にヤルノは良かった。ティモは若干手こずっていたが、予選第1セッションでは良い状態を取り戻せたかのように見えた。しかし、予選第2セッションと第3セッションで、状況が悪い方向に行ってしまった。全セクターのタイムをまとめると、ティモは予選で10位以内に入れただろうが、ひとつの走行でまとめあげることができなかった。ヤルノに関しては、かろうじて第3セッションに進出することができた。これ以上述べるのは難しいが、何が起きたかを調べなければならない。ある時点において、非常に悪いセクターが何回かあり、解釈に苦しんでいるが、今夜のうちに作業をしなくてはならない。なお少なくとも、タイヤ選択に関しては明確である。予選でのベストタイヤは勿論のこと、明日のレースでのタイヤ選択もはっきりしている。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「午前の公式練習までは少々楽観的だったが、我々にとって厳しい予選結果となった。ヤルノは予選が始まってすぐにクルマのバランスが朝と異なっていることに気が付いたが、空気圧とフロントウィングのフラップ角度だけでは調整しきれず、予選9番手に留まった。逆に、ティモは朝に比べ、プライムタイヤでのバランスは良くなったが、オプションタイヤでグリップが出ず、予選第3セッションへ進出できなかった。明日のレースは、気持ちを切り替え、ティモには最適なストラテジーを準備し、二人のドライバーとチーム全員、一体となりレースを戦いたい。」

  • トヨタ、TF109を2009年1月16日に発表

    トヨタ、TF109を2009年1月16日に発表

    トヨタF1チームは、2009年型F1マシン“TF109”を2009年1月16日に発表することを決定した。

    発表会場は確認されなかったが、ケルンにあるトヨタのファクトリーで行われるのではないかとみられている。

    来年はレギュレーションが大幅に変更となり、オーバーテイクを改善させるためにダウンフォースが削られるため、2009年マシンは、現行マシンとは非常に異なるデザインがなされることになる。

    ヤルノ・トゥルーリは、今シーズンのトヨタにより満足していると語るが、より重要なのは来年すべてが正しく行われることがと感じている。

    「チームは、昨年と比べて大きな進歩を遂げ、非常に良い仕事をした。それは、段階的に行われている。僕たちはまだやることがたくさんあることをわかっている。」

    「レギュレーションが変更になる来年、それがみんなに大きな影響を及ぼすことは間違いない。そして、僕たちはそこから十分になアドバンテージを得るチームにならなければならない。」

    関連:トヨタ TF109

  • トヨタ:ヤルノ・トゥルーリが5位入賞 (日本GP)

    トヨタ:ヤルノ・トゥルーリが5位入賞 (日本GP)

    トヨタは、F1日本GP決勝レースで、ヤルノ・トゥルーリが5位、ティモ・グロックはリタイアという結果に終わった。

    スタート直後に第1コーナーで発生した混乱の中、ヤルノ・トゥルーリは3つ順位を上げ4番手になった。しかし、8番グリッドスタートのティモ・グロックは10番手まで順位を落としてしまった。その後、ティモ・グロックは、縁石に乗って着地した際の衝撃で、シートに問題が発生し、無念のリタイアを喫した。

    一方、ヤルノはその後も手堅い走行を続け、最終的に5位でフィニッシュし、4ポイントを獲得した。

    ヤルノ・トゥルーリ (5位)
    「今日の結果は嬉しいけれど、チームと、応援してくれたファンのために、もっと良い結果が欲しかった。心の底から表彰台に上りたかったけれど、5位入賞が我々にできるすべてだった。スタートからフィニッシュまで、あらゆる手を尽くしたけれど、これが精一杯だった。週末を通して我々は強かったし、レースでもクルマの調子は良かった。しかしながら、低い気温が影響してしまった。つまり、クルマが若干アンバランスになってしまったと言うことだ。頑張ってネルソンを抑えようとしたけれど、今日の彼は速かったんだ。それでも、ポイントを獲得して、ホームレースでの応援に応えることができたのは、嬉しいよ。」

    ティモ・グロック (リタイア)
    「短いレースになってしまったよ。良いスタートが切れたんだけど、第1コーナーで、ドライバー達が大きく横に拡がって、コース外に押し出されて、順位を落としてしまった。そして、デビィッド・クルサードの事故の後に、クルマの破片の上を走行してしまったみたいだ。クルマの調子がおかしくなった後、ターン6の出口の縁石に乗って、クルマが宙に浮いてしまった。着地したとき、車体後部の何かが壊れた感じがして、それが原因でリタイアに繋がってしまった。より長く走れるように、大量の燃料を積んでいたし、週末を通して我々は強かったから、地元のファンの前で良い結果を獲得できる自信があったんだ。だから本当に残念だったよ。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「表彰台を狙える絶好のチャンスだっただけに残念な気持ちが強いが、ヤルノは難しいコンディションの中を最後まで頑張ってくれ、5位入賞してくれたことは素直に喜びたい。ティモはレース序盤に縁石にヒットした際に車が不調になり、ピットで修復を試みたがリタイアせざるを得なかった。好位置につけていただけに、本当に残念だ。ヤルノは低い路面温度でプライムタイヤとオプションタイヤのバランスに苦しみ、思ったようにペースを上げられず、ポジションアップ出来なかった。後は残り2戦となったが最後まで全力で戦い、暖かい声援を下さった日本のファンの方々にお応えしたい。」

    山科忠 TMG会長 兼 チーム代表
    「チームと、そしてヤルノは、母国でとても良い仕事をしてくれた。両方のクルマがトップ6に入れると思っていたが、残念ながら、ティモはレース序盤でリタイアを喫してしまった。彼がコースオフした時に、モノコックへ衝撃を受け、シートの固定が緩んでしまった。我々は、彼をコース上に留めようと努力したが、修復することができなかった。とても残念だ。今日は、多くのトヨタファンが我々の応援のために観戦しに来てくれていた。そのことに深く感謝するとともに、彼ら全員にお礼を述べたい。

  • トヨタ:決勝に向け好ポジション (日本GP予選)

    トヨタ:決勝に向け好ポジション (日本GP予選)

    トヨタは、F1日本GP予選で、ヤルノ・トゥルーリが7番手、ティモ・グロックが8番手だった。

    トヨタの気合いが感じられる今週末の日本GP。ティモ・グロックは、プラクティスセッションから速さをみせ、Q1をトップタイムで通過。ヤルノ・トゥルーリもQ2からジワジワとタイムをあげ、最終的に2台共にQ3進出を果たし、ヤルノ・トゥルーリが7番手、ティモ・グロックが8番手と力強い結果を残した。

    ヤルノ・トゥルーリ (7位)
    「今週末は、予選とレースの準備をしながら、全体的に我々はかなり良い仕事をしたよ。予選の最初の部分で、少々調整をしなければならなかったけれど、幸いにも、最終的に適切なセットアップができたよ。つまり適切なバランスを見つけて、ペースに乗れたということだ。予選第2セッションでは、私は4番手で、ティモは5番手だった。それは、トヨタが上手くいっていることを示している。第3セッションでは、燃料を積んだ途端に、クルマがアンバランスになり、かなりグリップ力を失ってしまったので、少し不可解だったよ。だから、第3セッションのペースにはあまり満足していないけど、恐らく燃料の量が違っていたことが原因だね。今、我々がやるべきことは、ファンの前で、ここにいる全員にとって喜ばしい結果を獲得することだ。我々は、明日の終わりまで、本当に一生懸命戦わなければならない。」

    ティモ・グロック (8位)
    「我々は、予選の最終的な結果に満足すべきだと思うよ。アスファルト上に、もっとタイヤのゴムが付着していてほしかったから、朝の雨にはちょっと困ったね。グリップはかなり低かったけど、それでも第1セッションは結構上手くいったよ。私は最も速かったし、本当に調子が良かったんだ。けれど、その後に、重い燃料を積んだ状態で、ソフトタイヤの性能を発揮させるのに手こずり、我々が望んでいた結果にはちょっと及ばなかった。ここのコースには、追い越しができる場所が数箇所あるから、明日何が起こるかを確かめてみないとね。素晴らしいのは、我々には地元の応援があるということだよ。ここにはとても多くのトヨタのファンがいるんだ。そして、両方のクルマがトップ10以内に入っているから、2台揃ってポイントを獲得するチャンスがあるよ。」

    パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
    「2台とも第3セッションに進めなかった昨年と比べて、今年は明らかな進歩を遂げた。全体的に見て、予選のセッションは非常に順調に運んだ。第1セッションと第2セッションの両方では、両ドライバーともに速く、ティモは第1セッションで全体のトップをマークし、ヤルノは第2セッションでトップにコンマ3秒差以内のタイムを出した。それを踏まえると、第3セッションのポジションには少々失望しているが、いつものように、ドライバーたちがどこでピットストップをするかが問題だ。タイヤの状況を考慮すると、明日のレースにおいて、我々は理想的な戦略を持っていると思っている。両方のドライバーは良い仕事をしてくれたから、我々は実力に見合ったところにいる。昨年とは異なり、朝が唯一のウェットコンディションとなった。そして、雨の場合でも、我々には競争力があることが分かった。明日のレースで、我々は地元のファンの前で、今日のポジションをできるだけ生かすことを目指さなければならない。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「ヤルノ7位、ティモ8位と2台揃ってトップ10グリッドを確保することが出来た。今日は公式練習3回目がウェットコンディションのため、昨日の結果を基にセットアップを決めて予選に臨んだ。車のバランスに少し苦しむところもあったが、チームが順調に対応することで予選第1セッション、第2セッションでは二人のドライバーが昨日に続いてすばらしいパフォーマンスを見せてくれた。それだけに最終予選の結果は、もう少し高いところを狙いたかったため、残念にさえ思える。チームが日本に到着以来、日本の皆さんの応援を全員が肌で感じている。明日のレースはその期待にこたえられるよう、素晴らしいレースをお見せしたい。」

  • トヨタ:ティモ・グロックがトップタイム (日本GP初日)

    トヨタ:ティモ・グロックがトップタイム (日本GP初日)

    トヨタは、F1日本GP初日のフリー走行で、ティモ・グロックが1番手、ヤルノ・トゥルーリが10番手だった。

    2008年のF1日本GPは、雲は多いものの、ドライコンディションでフリー走行1回目がスタート。トヨタは、ティモ・グロックが18番手、ヤルノ・トゥルーリが15番手のタイムを出し、午前中を終えた。

    フリー走行2回目では、ティモ・グロックがトップタイムをマークし、ヤルノ・トゥルーリは10番手のタイムを刻んだ。最終的にティモのタイムは塗り替えられることなく、午後のセッションを終えた。チームはホーム・レースでの表彰台を目指し、今日集めたデータを基に作業を行う。

    ティモ・グロック
    フリー走行1回目 18番手 1分20秒823
    フリー走行2回目 1番手 1分18秒383
    「今日は良い一日だったよ。富士スピードウェイをドライブしたのは、今回が初めてだったから、午前中にコースを学ばなければならなかった。そんなに時間はかからなかったけどね。2,3周の走行を行ったけれど、簡単なサーキットではないね。長い高速ストレートと非常にテクニカルな最終セクターの間で、適切なセットアップを見つけるのは、特に難しい。けれど、多くの要素を整理して、公式練習2回目に向けてすべてをまとめあげた。そして、それは順調に運んだ。セッション序盤に良い走行ができた。日本で、金曜日にトップタイムを出してセッションを終えられるのは、チームにとって素晴らしいことだ。今までのところ、ハッピーだし、週末を通してこのようにポジションを保っていけたら嬉しいね。このレースはなかなか大変だろうとは思うけれど、地元のファンの方々が、我々に更なる後押しをしてくれることを願っているよ。」

    ヤルノ・トゥルーリ
    フリー走行1回目:15番手 1分20秒657
    フリー走行2回目:10番手 1分18秒863
    「今日は調子も良く、スムーズな一日だった。クルマのパフォーマンスを向上させるために、いくつかの事をテストしたんだ。ティモと私は、車のすべてに及んでデータを集めるために、異なったプログラムを行った。そして、それは順調に運んだ。今回は、トヨタのホーム・レースだから、我々にとっては重要なイベントだよ。特別なプレッシャーはないけれど、我々は、ファンの皆さんの前で、本当に良いレースを行いたいと思っている。チームとして、日本で我々は沢山の応援をしてもらっているけれど、私個人としても、数年来の大ファンがいるんだ。彼らは、いつも私を特別に歓迎してくれるし、彼らの応援は、良い結果を得るための更なるモチベーションを私に与えてくれる。最近のレースで、我々は不運にもポイントを逃していたので、今週末は運が向いてくれることを願っているよ。」

    ディーター・ガス レース&テスト チーフエンジニア
    「タイムシートの順位で、他のドライバー全員が我々の後にいるのは、いつでも気持ちが良いものだ。特に、サーキットがまだベストなコンディションではなかった午後のセッション序盤で、我々がベストタイムを出したことを考慮に入れると余計に気持ちが良い。それは別として、我々は非常に実りある一日を過した。両方のセッションで多くの新しいパーツをクルマに試し、それは順調に運んだ。そして、いくつかの興味深い結果を得ることができた。今日我々がいる位置は、この週末に期待が持てる、良いスタートラインである。言うまでもなく、我々は、ホームレースの観客の前で良い結果を獲得するために、今まで以上に一生懸命頑張る。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「いよいよ我々のホームGPが始まった。第2プラクティスでティモが1番タイムを記録し、チームも大いに盛り上がった。しかし今日の大きな成果はタイムよりもヤルノ、ティモの二人揃って、順調に予定した仕事をこなせたことだ。明日の第3プラクティスはウエットの可能性もあり、予選、そして決勝レースへ向けてのデータを十分に集めることが出来た。皆さんの声援が大きな力になっており、明日の予選では表彰台を狙える位置を是非確保したい。」

  • トヨタF1、「富士スペシャルはその場で作る」

    トヨタF1、「富士スペシャルはその場で作る」

    トヨタのF1チーム代表である山科忠は、F1日本GPへの抱負を語った。

    東京・台場のMEGA WEBで行われた記者会見の場で、山科は「ここを支点に開発を進めてきた」と日本GPの重要性を強調。

    「皆様から“富士スペシャル”のことをたくさん尋ねられるのですが、いろんな準備を進めてきたので、その場で“富士スペシャル”を作ります」と日本GPへの万全の準備を語った。

    今シーズン、好調を結果を続けているトヨタF1チームだが、その要因を山科はこう説明する。

    「老練なヤルノ、フレッシュなティモのコンビでチームの状態は良い。ファクトリーの開発が定着してきた。昨年の不調で疑問を投げかけれられた“トヨタウェイ”だが、勝てるということがチームに浸透してきた。日曜に起きたトラブルは、月曜の午前には確認し、午後には対応できるようになった。」

    「チームは、いろんな作戦を立てられるようになった。具体的な指示をドライバーに出せるようになった」とチーム力の向上に自信をみせた。

    「正直、フェラーリやマクラーレンといったトップとの差はある。でも、差は縮めてきた。2人には、富士がどれだけ重要かをずっと話してきた。どんな状況が起こっても対応できるチーム力、荒れた状況でも対応できる体制がある」

  • トヨタ F1日本GP直前記者会見

    トヨタ F1日本GP直前記者会見

    トヨタは7日(火)、F1日本グランプリを目前に控え、東京・台場にあるMEGA WEBで記者会見を行った。

    トヨタにとって富士スピードウェイで行われる日本GPは重要なレース。「表彰台に上りたい」と語るヤルノ・トゥルーリは、「ファンの声援を受けるたびに、ホームに戻ってきた気がする。日本GPはトヨタのファンの前で活躍を見せる機会。コンストラクターズ4位を目指して、チーム全体で勝ち取りたい」と抱負を語った。

    今年からトヨタに加わったティモ・グロックは、「ここ数日ファンの応援を感じて、初めての富士を楽しみにしている。ルノーを倒して4位になりたい。(富士は)初めてだけど面白そう」と期待感を話した。

    過去にホンダが鈴鹿で“鈴鹿スペシャル”を投入してきたように、トヨタも“富士スペシャル”を投入するのかという質問を多く受けるという山科忠チーム代表は、「その場で“富士スペシャル”を作れるようにいろんな準備をしている」と語る。「正直、フェラーリやマクラーレンといったトップとの差はある。でも、差は縮めてきた。2人には、富士がどれだけ重要かをずっと話してきた。どんな状況が起こっても対応できるチーム力、荒れた状況でも対応できる体制がある」とチーム力が高まっていることを強調した。

    サードドライバー兼テストドライバーを小林可夢偉も「ヘレスで富士用のいろんなウイングをテストして、データを集めた。シンガポールGPでの流れを引き継ぎたい。」とクルマの仕上がりに自信を覗かせた。

    TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)の一員で、今年ウィリアムズ・トヨタからF1に参戦している中嶋一貴も登場。「初めての凱旋レース。浮き沈みはあったけど、成長してきたと思う。日本のファンの前でレースをするのは3年ぶり。ホームでのレースを楽しみにしている」と抱負を語った。

    会場には、スーパーGPを戦う脇阪寿一や伊藤大輔、また中嶋一貴の後輩にあたるTDPのメンバーなど国内レースを戦う多数のドライバーが応援に駆けつけ、エールの交換を行った。また、各ドライバーが寄せ書きをした横断幕をF1チームにプレゼントし、“トヨタファミリー”全員で必勝を誓った。

  • トヨタF1チームが推し進める“トヨタウェイ”

    トヨタF1チームが推し進める“トヨタウェイ”

    今シーズン、2度の表彰台を獲得し、コンストラクターズ選手権で4位を争っているトヨタF1チーム。TMG会長兼チーム代表の山科忠が、トヨタF1チームの“改善”を語った。

    トヨタF1チームの本拠地はドイツのケルン。しかし、その精神的な中心となっているのは日本だ。近年、日本とチームのつながりは、トヨタ方式いわゆる“トヨタウェイ”がケルンの拠点にも益々取り入れられるようになると共に一層強化されている。

    「我々の結果が上向いてるのにはいくつか主立った理由がある」とトヨタF1チーム代表の山科忠は語る。

    「一つはチームのオペレーション、つまりチームワークだ。今は全員が協力してチームを引っ張っている。これにはレースの現場に赴く人間とファクトリーに留まる人間の両方が含まれる。オペレーションが改善されたため、誰もがチームをより良くするために仕事をしてくれている」

    改善、つまり継続的な向上作業は、トヨタウェイの哲学の礎石と言えるもの。そしてこの哲学がトヨタF1チームにおいてもまた重要な基本理念になっている。

    「他者と情報交換をして自分の仕事を楽しむという原則が、トヨタの基本だ」

    山科は、一つのオフィスをチームのトップマネージメントの面々と共有し、直接的なコミュニケーションができるようにしている。こうして他者に対し心を開く態度を見せることによって、革新が加速し、そして将来の成功の種まきが可能となる。

    「どれだけ相手が遠くにいようと、日常業務のコミュニケーションは電子メールでできる。だが実際に顔を突き合わせて話し合いをすれば、人はすぐに結束することができる。誰かに直接何かを伝えたいと思ったら、その場ですぐにできるわけだからね」

    「もう一つ言えるのは、みんなの日々の仕事に自分も一層関わるようになるということだ。我々3人が同じ部屋にいるということは、つまり、社内の別の場所で何が進行中なのかをより良く理解できるということでもある」

    30カ国以上の人々が働くトヨタF1チームは、F1における国際連合のようなもの。ケルンの約650名のスタッフのうち日本人も多くいるが、山科忠は各国出身のスタッフ全員がお互いから貴重な教訓を学んでおり、それがチームにトヨタならではの可能性を生み出している、と信じている。

    「日本人エンジニアたちの強みは、彼らがトヨタウェイのやり方で仕事をした経験を豊富に持っていることだ。ヨーロッパやその他の国々出身のエンジニアたちの強みは、F1やその他のモータースポーツで長年仕事をしてきた経験があることだ。我々はそれぞれの強みを組み合わせ、たとえばトヨタ流の仕事のやり方が一番適切な場合は日本人エンジニアたちが同僚にそのやり方を教え、F1流のやり方が最適な場合はこちらのエンジニアたちから学ぶようにしている。そしてそこで学んだことを日本にフィードバックしている。ここではこうしたミックスしたアプローチを採っているわけだ」

  • トヨタ:グロック4位、戦略に満足(シンガポールGP)

    トヨタ:グロック4位、戦略に満足(シンガポールGP)

    トヨタは、F1シンガポールGP決勝レースで、ティモ・グロックが4位、ヤルノ・トゥルーリはリタイアだった。

    スタートの後、ティモ・グロックは6番手、ヤルノ・トゥルーリは9番手まで順位を上げた。そして、レース中盤にはセーフティカーが出る展開となったが、両者揃って順位を上げ、ポイント圏内を走行。

    しかしその後、ヤルノ・トゥルーリはクルマのトラブルで無念のリタイアを喫した。ティモ・グロックは堅実な走りを見せ、最終的に4位に入賞し、貴重なポイントを獲得した。

    ティモ・グロック (4位)
    「今日自分が行った仕事に満足している。何のミスもしなかったし、4位入賞は良い結果だよ。このようなコンディションの中でのレースはとても厳しかったし、あんなにバンピーな路面では、クルマをドライブするのはあまり快適ではなかった。明日になったら、今日の影響が自分に出てくるだろうね。今年始めの目標が、今シーズンの間に20ポイントを獲得することだったから、3レースを残して達成できて非常に満足している。しかしながら、私はチームがコンストラクターズ選手権で4位を獲得してシーズンを終えるのを手助けするべく戦っており、我々は今日少し不運だった。けれど、素晴らしい仕事をしたフェルナンドにお祝いを述べたい。我々は、富士に向かい、巻き返しを図る。」

    ヤルノ・トゥルーリ (リタイア)
    「レースはかなりうまく行っていた。私は、ワンストップ戦略だったが、好調なスタートを切ることができた。セーフティカーの後、私はコース上で最も速いドライバーのひとりだったし、何周かの間はレースをリードしていた。しかし最終的に、かなり悪い状態で始まった週末は、さらにひどい形で終わってしまったよ。5位でレースを終えられそうだったときに、油圧系の問題が生じてしまった。私にとってかなり困難だった週末から思えば、良いポイントにつながるはずだったんだけどね。かなり失望しているから、今は疲れ果てているよ。本当に一生懸命戦って、良い仕事をしていても、不運に見舞われてしまったら、何もできないんだ。今後は、多くの幸運が私に味方すると思っているよ。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「ティモが力強い走りを見せ、荒れたレースにおいて4位入賞してくれた。市街地レースであり、アクシデントがおきやすいと考え、ティモとヤルノと異なったストラテジーを選んだ。レース序盤に予想通りセーフティーが出る展開となり、2台揃って入賞、ポイント獲得が見えてきたときに、ヤルノのクルマにトラブルが起こり、ヤルノはリタイアせざるを得なかった。チームとしても残念だし、粘り強く走っていたヤルノにも申し訳ないことをした。次はいよいよホームグランプリの富士スピードウエイでの日本GPとなるが、必ず力強いレースをお見せするのでぜひ応援頂きたい。」

    山科忠 TMG会長 兼 チーム代表
    「クルマがバンピーなコンディションにあまり適していないことが判明した、公式練習と予選での我々のパフォーマンスを考えると、チームはとても良い仕事をした。予想通り出たセーフティカーが、コースにいた間を考慮に入れると、我々の戦略はかなり称賛に値するものだった。そして、ヤルノのクルマの問題が起きるまで、我々は良い状態にいたと思う。この問題により、多くのポイントが犠牲になってしまった。両ドライバーは、本当に良いパフォーマンスを見せ、難しいコンディションにもかかわらず、可能な限り一生懸命プッシュしてくれた。4位獲得は嬉しいが、両方のクルマをトップ6以内に入れることができたら良かったのにと思う。我々は、ヤルノのクルマの油圧系問題を分析して、それがなぜ起こったのかを発見しなければならない。正直なところ、何人かのドライバーのレースがセーフティカー規則で台無しにされた。我々はこの件に関して激しい議論を何度もしているので、そろそろ状況が改善されるべき時期であると思っている。今は、もちろん日本グランプリに注目を移している。富士スピードウェイで良い結果を獲得するために、本当に一生懸命自分達をプッシュしていく。」

  • トヨタ:チャレンジングな予選(シンガポールGP予選)

    トヨタ:チャレンジングな予選(シンガポールGP予選)

    トヨタは、F1シンガポールGP予選で、ティモ・グロックが8番手、ヤルノ・トゥルーリが1番手だった。

    日本時間23時に開始された予選第1セッションでは、ティモ・グロックが10番手、ヤルノ・トゥルーリが13番手で、2台共に第2セッションへの進出を決めた。

    続く予選第2セッションでは、ティモ・グロックが6番手で第3セッション進出を決めたが、ヤルノ・トゥルーリはタイムを伸ばすことができず、惜しくも11番手となり、最終第3セッション進出を逃した。

    予選第3セッションで、ティモ・グロックは8番手のタイムを出し、4列目からのスタートを獲得した。チームは、史上初のナイトレースとなる明日の決勝で、ポイント獲得を目指す。

    ティモ・グロック (8位)
    「今日は、自分にできることのすべてを行った。その結果、8番手を獲得できてハッピーだよ。第2セッションのタイムは非常に良かった。それに、我々は週末の早い段階でいくつかの困難に直面していたから、こんなに競争力が出せたことは思いがけない喜びだったよ。我々のクルマはバンピーな路面に合理的に適していなかったから、クルマの安定性をかなり改良したんだ。だから、予選でトップ10以内に入れて非常に満足だね。ここのサーキットはグリップレベルがコーナー毎に変化する上に、気象条件が極端だから、予選でパーフェクトなタイムを出すのは本当にチャレンジングだよ。コックピットの中は非常に熱いんだ!おそらく、ここのサーキットでオーバーテイクをするのはかなり難しそうだから、我々は決勝に向けて良いポジションにいる。今日の結果には非常に満足しているよ。」

    ヤルノ・トゥルーリ (11位)
    「今日の予選は、困難でフラストレーションを感じるセッションだったよ。私が望むグリップ、すなわちクルマからの感覚を得ることができなかった。それが第3セッションに進出できなかった理由だよ。我々は週末の間ずっと、ここのコースで少し手こずっていたし、路面のバンプは救いにはならなかった。けれどやはり、予選でトップ10以内に入れなかったのは残念だね。自分のベストを尽くしたけれど、ラップタイムがただ出せなかった。明日は、可能な限りハードにプッシュしていくつもりだし、我々にできることが何か分かるだろう。」

    パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
    「予選は、非常にチャレンジングなものだった。タイヤに関しては、予選に明確に適したコンパウンドがなかったために、プライムタイヤを使用してセッションを終える前に両方のコンパウンドのタイヤを使用したので、状況は少し予想外だった。明日のレースに対してのタイヤの決定は、よりはっきりしている。予選は、適切なタイミングで走行を行ってタイムを出すことがすべてなのだが、今日はそれが明確ではなかった。特に第1セッションでコース上に多くのクルマがいた時だ。ある時点において、我々は第1セッション通過を逃すところだったが、最終的にはうまく運び、両方のクルマが第2セッションに進出できた。ティモは、比較的容易に第3セッションに進出するためにとても良い仕事を行った。8番手グリッドは期待ができるポジションだ。ヤルノは難しい週末を過ごしており、我々は、彼が予選でクルマからプラスアルファになるものを見つけられることを願っていた。彼はそれを行ったのだが、ただトップ10に入ることができなかった。我々は決勝で彼の燃料搭載量を自由に選ぶことができるので、11番手グリッドからのスタートは非常に興味深いかもしれない。明日は、いろんなことが起きるレースになるかもしれないだろう。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「昨日の練習走行終了後、ドイツのファクトリーと連携をとり、特殊なコースにあわせたセットアップを進め、予選に臨んだ。しかし、バンピーな路面を完全に克服するところまで出来ず、狙っていた2台そろってのトップテングリッド確保は、ティモだけにとどまってしまった。トップテン外と言ってもヤルノは11位であり、レースストラテジーのフレキシブルさを前向きに考えたい。明日のレースではしっかりポイントを積み上げ、富士のレースに向けて弾みをつけたい。」