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  • トヨタ TF109の空力処理

    トヨタ TF109の空力処理

    トヨタ TF109は、正攻法なアプローチで空力処理を施してきたように思える。

    シャシーは、パスカル・バセロンによって設計され、マーク・ギランが初めてエアロダイナミクスをまとめたTF109は、規制の多い新しいレギュレーションを均整のとれた美しいデザインで対応している。

    両方エンジニアは、TF109の開発において、メカニカル面とエアロ面の両方で安定性を目指した。

    フロントウイングは、3次元曲線で外側へ向けて湾曲するエンドプレートが特徴的。フロントホイール周りの気流を整えてダウンフォースを稼ぐ意図が見てとれる。

    スリムで高い位置に設定されたノーズも印象的。先に発表されたフェラーリ F60とは異なり、先端を可能な限り短く設定されている。

    トヨタ TF109:フロントウイングのエンドプレートは外側へ向けて3次元曲線に湾曲 トヨタ TF109:ノーズコーン下部には大きなスペース

    ノーズコーン下部は多くのスペースが設けられ、コクピット下に規定で許されるギリギリのサイズの小さなバージボードへ向け、気流を送りこんでいる。

    サイドポットのショルダー部分には、フェラーリと比べると小さくシンプルなポッドウイングが装着される。サイドポットの下部は大胆にえぐられており、コークボトル形状に絞り込まれたマシン後方への気流の流れを作り出している。

    トヨタ TF109:サイドポッド下部は大胆にえぐられた トヨタ TF109:小さくシンプルなポッドウイング

    エギゾーストパイプは、剥き出しにしたフェラーリ F60とは異なり、エンジンカバーの下にパイプが落し込まれている。

    フロントホイールには、TF108同様、前側に開口部を設けたフェアリングが使用されている。リアホイールには、新しい種類のフェアリングが採用された。

    トヨタ TF109:リアエンドは滑らかな曲線で絞り込まれる トヨタ TF109:リアホイールには新しいフェアリングを採用

    リアからの画像は公開されていないが、リアウイングをはじめ現段階ではシンプルな構成がとられており、テスト継続中に進化していくことが予想される。

    主要諸元表:トヨタ TF109

  • トヨタ TF109 開発ストーリー

    トヨタ TF109 開発ストーリー

    トヨタの2009年シーズン向けF1カーを意味する“TF109”は、最もホットなレースカーである。最新技術と人間的な情熱という2つの要素を上手く組み合わせることに成功した、衝撃的な作品が初めて一般の前に姿を現した。この素晴らしいコンビネーションの下で、“TF109”は2007年10月から開発が行われてきた。

    “TF109”はパナソニック・トヨタ・レーシングの近年のレースカーから進化し、FIAによって規定された、新しいボディ形状をまとった。それは幅の広がったフロントウィング、逆に狭くなったリアウィングと、より少なくなった空力パーツからなっており、それらが2009年向けF1カーの装備となる。

    脚本は異なるかもしれないが、パナソニック・トヨタ・レーシングはいつも通り高い目標を“TF109”に設定した。チーム代表の山科忠会長は語る。「我々の今年の目標は、トヨタにとってのF1初勝利を目指して戦うことだ」

    “TF109”は、パナソニック・トヨタ・レーシングの上位グループ復帰を確立させた“TF108”の次期型である。“TF108”は2つの表彰台と、1回の最前列スタート、そして合計で56点という、2006年(35ポイント)、2007年(13ポイント)の2年間を加えたよりも多いポイント獲得という好成績を残した。トヨタはグランプリ18戦中14戦でトップ10グリッドを獲得し、12回ポイントを獲得。9回のトップ6フィニッシュを果たした。

    TMG社長のジョン・ハウエットは語る。「F1で8年間を過ごす中で、我々は膨大な量の知識を得て、大きな進歩を遂げた。我々のチームは、非常に高いレベルに達しており、今こそ全てのギャップを埋め、組織全体が頂点で戦えるということを証明する時だ。そして我々は全ての準備を整え、全員でハードに戦って、成功を勝ち取らなければならない」

    ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは“TF108”と共に評論家の絶賛を浴びた。そして彼らのコースでの活躍は、新たな“TF109”と、今季もサードドライバーとしてサポートする小林可夢偉によって、更なる高みへと到達するだろう。

    山科忠は続ける。「個人的には、トヨタはF1界でも最高のドライバーラインナップを持つチームの一つだと思っており、彼らが“TF109”で何を成し遂げてくれるのか、とても楽しみにしている。我がチームの2人のドライバーは昨年、競争力のあるF1カーさえあれば、世界最高のレベルでの戦いが出来るということを証明してくれた。だから今年の我々の挑戦は、彼らが昨年以上の活躍が出来るようなF1カーを用意することだ」

    ヤルノにとっては、パナソニック・トヨタ・レーシングに加入して5年目のフルシーズンとなる。彼はチームメイトのティモ(2007年のGP2シリーズチャンピオン)が“TF108”でその才能を昇華させている間も、長い経験と心からの情熱を持って、彼のキャリアで初めてのチーム牽引という役割を果たし、洗練されたパフォーマンスで称賛を浴びた。

    34歳になるヤルノは語る。「現在私は他のどのドライバーよりも長く、トヨタでF1ドライバーとして過ごしている。そして私が加わった2004年から、チームが非常に大きな進歩を遂げたのを見てきた。その長い道のりの中では、好調なときも、そうでないときもあったが、我々は一度も諦めたことが無く、信頼も失っていない」

    ティモは比較的新しいF1ドライバーであり、まだ22戦のグランプリ経験しか持っていないが、彼の高い順応性と迅速な判断は、“TF109”の技術的な挑戦に取り組む上で、彼が最適な人材であることを示している。

    26歳のティモは語る。「私がここ5年の間に戦ってきたレースカーを振り返ってみると、それらは大きく異なっている。2004年はジョーダンでF1カー、続いてチャンプカー、GP2と経てトヨタのF1カー“TF108”へと変わっていったが、どのレースカーでも、私は競争力を発揮していた。このことが、私が異なる種類の車両にどれだけ早く順応できるかということを示していると思う。だから、2009年型のF1カーに順応するということについては全く心配していない」

    舞台裏では、製作チームが技術的な面で困難なアプローチを要求されていた。今シーズンは“アクション”が求められるので、ダウンフォースは低減され、コース上では大接戦が展開されるだろうとパドックでは噂されている。最も顕著な相違は前後のウィングである。フロントウィングは全幅1800mmまで拡げられ、高さは75mm下げられる。リアウィングは75%に狭められ、全幅は750mmとなる。

    シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーのパスカル・バセロンは語る「このプログラムは過去私が関わったいかなる新型車プロジェクトよりも要求が厳しかった」

    そして懐かしい存在が2009年には戻ってくる。ブリヂストン・ポテンザのスリックタイヤが、12年ぶりに復活し、制限された空力や馬力を補う形で、機械的なグリップの向上をもたらし、ショーに若干のスパイスを加えてくれることになるだろう。

    巧みに影響する空力と、花形となるスリックタイヤのパワーだけではなく、“TF109”の製作にあたっては、F1のパフォーマンスを左右するエンジンにもフォーカスが当てられた。エンジンはこれまでよりも5割増しの距離を走行しなくてはならない。それは少なくとも3戦のGPを1基のエンジンで戦わなければならないということであり、ヤルノとティモはそれぞれ僅か8基ずつのエンジンだけで、開幕戦オーストラリアGPから最終戦のアブダビGPまで全て戦わなければならないということを意味する。

    (トヨタ自動車 プレスリリースより)

    関連:トヨタ TF109

  • トヨタ TF109

    トヨタ TF109

    TOYOTA TF109
    トヨタの2009年F1マシン「TF109」は、パナソニック・トヨタ・レーシングの近年のレースカーから進化し、FIAによって規定された、新しいボディ形状をまとった。それは幅の広がったフロントウィング、逆に狭くなったリアウィングと、より少なくなった空力パーツからなっており、それらが2009年向けF1カーの装備となる。

    細く高いフロントノーズが印象的なTF109。フロントウイングは、中央部こそレギュレーションにのっとりシンプルな形状が取られているが、外側にはユニークな形状のエンドプレートが取り付けられる。サイドポット下部は美しく絞り込まれ、曲線的な処理が施されている。滑らかでシンプルか構成だ。

    トヨタ TF109 主要諸元表

    シャシー構造 カーボンファイバー及びハニカム構造
    燃料タンク ATL製安全タンク
    サスペンション カーボンファイバー製トラックロッド/プッシュロッド付
    カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン 
    ショックアブソーバー ペンスキー製
    ホイール BBS製鍛造マグネシウム
    タイヤ ブリヂストン製ポテンザ
    ブレーキ トヨタ/ブレンボ製キャリパー及びブレンボ製マスターシリンダー、ヒッコ社製カーボン素材
    ステアリング トヨタ製パワーステアリング及びトヨタ製カーボンファイバーステアリングホイール、トヨタ/マネッティ・マレリ製表示板
    ドライバーシート ドライバー体型成型カーボンファイバー製
    ドライバー拘束具 タカタ製
    HANSデバイス Hubbard-Downing 社製
    エレクトロニクス トヨタ、マネッティマレリ及びマクラーレンシステムECU(FIA 規定に則る)
    トランスミッション 7速後退付ギア
       
    TF109 フロント TF109 サイド
       
    <ディメンション>  
    全長 4636mm
    全高 950mm
    全幅 1800mm
    総重量 605kg(ドライバー及びカメラ含む)
       
    <エンジン主要諸元>
    エンジン・コード RVX-09
    気筒数 8
    排気量 2398cc
    馬力 およそ700馬力
    最高回転数 18,000rpm(FIA 規定に則る)
    バルブ駆動 圧搾空気式
    スロットル駆動 油圧
    スパークブラグ デンソー製
    燃料及び油脂類 エッソ製

    関連:トヨタ TF109の空力処理

  • トヨタ、パナソニックとの契約を延長

    トヨタ、パナソニックとの契約を延長

    トヨタF1チームは、チームのタイトルスポンサーであるパナソニックとの契約を2012年まで延長した。

    パナソニック株式会社とトヨタ自動車株式会社は、パナソニックがトヨタF1チームのタイトルスポンサーを継続することで合意に達し、契約を締結した。

    現在のタイトルスポンサー契約は、2009年末までであったが、今回の更改により、契約は2010年から2012年の3年間延長される。

    山科忠 パナソニック・トヨタ・レーシング チーム代表
    「この大変厳しい経済状況の中、パナソニック株式会社様にタイトルスポンサーを継続いただけたことに、心より感謝申し上げます。今年は、念願の初優勝に向け更なる努力を重ね、パナソニック様のご厚意に報いられるようにしたいと思っております。」

  • トヨタ、2009年F1マシン「TF109」を発表

    トヨタ、2009年F1マシン「TF109」を発表

    トヨタは15日、2009年の新型F1マシン『TF109』をインターネット上で初公開し、公式に2009年シーズンのスタートを切った。

    チームにとって8年目となる今シーズンのレギュレーション変更に対応した“TF109”がwww.tf109-premiere.comで独占的に公開された。“TF109”は、拡幅したフロントウィングや狭められたリアウィングなどの特徴を持ったモデルとなっている。

    本日“TF109”が初公開されたことにより、2007年10月に2009年シーズン向けのレギュレーション確定以来徹底して行われてきた開発プロセスは終わりを告げ、“TF109”は、1月19日(月)からポルトガルのアルガルベ・モーター・パークで行われるシーズン前テストに参加することとなる。

    山科忠 トヨタF1チーム代表
    「我々の今年の目標は、トヨタにとってのF1初勝利を目指して戦うことだ。個人的には、トヨタはF1界でも最高のドライバーラインナップを持つチームの一つだと思っており、彼らは昨年、競争力のあるF1カーさえあれば、世界最高のレベルでの戦いが出来るということを証明してくれた。だから今年の我々の挑戦は、彼らが昨年以上の活躍が出来るようなF1カーを用意することだ」

    ジョン・ハウエット TMG社長
    「目標は明確だ。我々は初勝利を望んでいる。我々は勝利を切望しており、準備も出来ている」

    トヨタ TF109 画像

    トヨタ TF109 画像 トヨタ TF109 フロント画像 トヨタ TF109 サイド画像

    関連:トヨタ TF109

  • トヨタ TF109は、「超大作映画」風のデビュー

    トヨタ TF109は、「超大作映画」風のデビュー

    トヨタは、2009年の新型F1マシン『TF109』を伝統的な発表会の代わりに、インターネット上で映画の見立てた予告編に見立て、ワールドプレミアする。

    トヨタ TF109は、日本時間の15日(木)午後8時、www.tf109-premiere.comで披露する。

    これまで、新車を発表するプレシーズンイベントは、世界中のメディアを前に行われてきた。しかし、コスト低減を行いながらも、F1が何百万ものファンにその魅力をアピールし続けるため、パナソニック・トヨタ・レーシングは、今回新たな方法を取り入れる。

    パナソニック・トヨタ・レーシングの社長であるジョン・ハウエットは次のように語った。「F1を取り巻く環境は変わってきており、その変化は今も続いている。パナソニック・トヨタ・レーシングはF1に不可欠なDNAを維持しながらコストの低減を確実に図るため、我々は常に他の方法でも進化を模索している。ファンとモータースポーツへの情熱を共有するということは、我々にとって最優先すべきものの一つだ」

    「F1には世界中の、熱狂的に支持をしてくれる何百万ものファンが待ち受けている。そして彼らファンこそが、このスポーツのエネルギー源であることを忘れてはならない。特に2009年シーズンへ向けた新レギュレーションが、今シーズンへの期待感をもたらし、新車発表の興奮をファンと共有できるというのは重要なことだと感じている」

    「今はF1というスポーツにおいて重要な時期であり、今シーズンはファンに力強く、素晴らしいF1を見せられると固く信じている。そしてそれは www.tf109-premiere.comでの 新型 “TF109”の発表によって幕が上がる」

    ファンにとっては、“TF109”を初めて目にするだけでなく、ヤルノ・トゥルーリ、ティモ・グロック、小林可夢偉とチームマネジメントからのコメントを、ビデオクリップ等を通じ生の声を聞ける機会となる。

    関連:トヨタ TF109

  • ジョン・ハウエット 「フェラーリの歴史的立場は承知の上」

    ジョン・ハウエット 「フェラーリの歴史的立場は承知の上」

    トヨタのジョン・ハウエットは、バーニー・エクレストンがフェラーリの優遇を暴露したことで、FOTAが分裂するようなことはないと語る。

    フェラーリの会長であり、FOTAの会長を務めるルカ・ディ・モンテゼーモロが、F1チームが受け取る報酬の額を増やすようにエクレストンに訴えたことに、バーニー・エクレストンは激怒し、フェラーリが年間8,000万ドルを余分に受け取る特別契約を結んでいることを明らかにした。

    しかし、FOTAの副会長を務めるジョン・ハウェットは、フェラーリの特別契約に特に驚かなかったという。

    「エクレストンは、FOTAを分裂させたかったようだが、FOTAのメンバーは透明でオープンな情報を共有している。フェラーリの歴史的立場は誰もが知っており、たいした意味はなかったよ」

    現在、F1収入の50%をエクレストンの会社が受け取り、残りはチーム間で分配されている。

    ジョン・ハウェットは、ルカ・ディ・モンテゼーモロと同じく、バーニー・エクレストンに渡る金の一部をチームやファンのためにF1に再投資するべきであると主張する。

    「残りの50%の付加価値は何だろう? それは我々に何をもたらすのだろう?そして、それはビジネスを強化することができるだろうか? F1をGP2タイプのシリーズからはっきり区別したいのであれば、コアのインフラやF1参戦者に再投資するべきだ」

  • トヨタ、ヤルノ・トゥルーリと小林可夢偉の交代を否定

    トヨタ、ヤルノ・トゥルーリと小林可夢偉の交代を否定

    トヨタは、2009年シーズン開幕前にヤルノ・トゥルーリと小林可夢偉が交代するとの報道を否定した。

    トヨタは既に2009年のドライバーラインナップを発表しているが、コスト削減の一環として高額な年俸のヤルノ・トゥルーリと若手で現在トヨタF1チームのサードドライバーを務める小林可夢偉を後退させるとの噂が流れていた。

    しかし、トヨタF1チームの代表であるジョン・ハウエットはこの噂を否定。

    「我々はヤルノ・トゥルーリとの契約がある」と一蹴した。

    また、トヨタは中嶋一貴を強力に支援していることでも知られている。現在、中嶋一貴はトヨタエンジンを搭載するウィリアムズに在籍しており、最近では、2010年にトヨタへ移籍する選択肢も考えていることを明らかにしている。

  • トヨタ、1,500億円赤字もF1撤退は否定

    トヨタ、1,500億円赤字もF1撤退は否定

    トヨタは、大幅な赤字に関わらずF1撤退について否定した。

    トヨタ自動車は22日、2009年3月期決算の業績予想を下方修正し、1,500億円の赤字を発表した。しかし、渡辺捷昭社長は「当面はコスト削減を考えつつ戦っていく」と改めてF1継続の意向を示した。

    11月時点では6,000億円の営業黒字になるとしていたトヨタだが、新車販売の低下に急激な円高も重なり、収益が悪化した。トヨタはすでに請負仕事、生産、役員のボーナスを含む賞与の削減を行っている。

    渡辺社長は「経営環境は、かつてない緊急事態に陥っている。残念ながら、底が見えない」としながらも、「モータースポーツに関心ある若者も世界中に多く、大事にしていきたい」とF1撤退を否定。

    しかし、「今のレベルでやっていくことは大変厳しい」と、F1にかかるコスト削減の必要性を訴えた。

    今月5日には、ホンダが9年間にわたるF1活動からの撤退を発表している。

    関連:トヨタ、F1撤退を正式発表 – 2009年11月4日

  • 中嶋一貴:インタビュー 「来年の目標は表彰台」

    中嶋一貴:インタビュー 「来年の目標は表彰台」

    来年ウィリアムズでF1での2年目を迎える中嶋一貴が、2009年の目標を語った。また、将来のトヨタ移籍に関する考えも明らかにした。

    一貴、あなたは最近、来シーズンに表彰台フィニッシュを目指していると言っていました。それが可能だと思う理由はなんですか?
    実際には、表彰台が可能だと確信できる事実はありません。ポイントを獲得したので、次のステップは当然表彰台フィニッシュでしょう。それが目標です。手が届きそうだというのは基本的に自信ですね。

    昨シーズンのFW30は少し問題を抱えたマシンでしたね。今週テストした改良マシンの印象は良くなっていますか?
    実際には、まだです。現在、2008年マシンのフロントと2009年仕様のリアのテストカーなので、バランスは完璧ではないです。スリックタイヤと来年のダウンフォースの感覚は非常に異なるものなので、本当のマシンの感触はまだよくわかりません。でも、来年の新車ができたら、全く違うものになるでしょう。現時点で、マシンのリアとギアボックスは完全な来年のデザインです。マシンの半分以上が来年のマシンだと言えますが、フロントは旧型車のままなので、バランスに欠けています。基本的に、サスペンションのセットアップをいくつかテストして、空力データを集めました。

    改良マシンでスリックタイヤを走らせた感覚はどうでしたか? 先週が初トライでしたが、もう慣れましたか?
    はい、慣れてきています。フィーリングはかなり違いますね。実は、マシンの問題は昨年のマシンとは全体的に違います。再検討する必要がありますが、最近かなりのマイレージを稼いでいるので、来年の開発にデータはとても役立つと思います。2009年仕様を使ってわかったのは、新しいレギュレーションにあわせてドライビングスタイルを適合させなければならないということです。もうひとつ明らかになったことは、ドライバーにとってスリックタイヤがかなり楽しいということです。特にマシンのバランスがいいときは楽しいですね。

    テストドライバーのニコ・ヒュルケンベルグと一緒に2日間テストをしましたね。あなたの課題は何でしたか?2009年仕様のパーツはどの程度マシンに搭載されていたのですか?
    基本的に、タイヤと来年のエアロパッケージに対するよいセットアップを見つけることでした。加えて、アクティブフロントウイングもテストしましたが、主な目的はタイヤに慣れることでした。

    2008年シーズンにはかなり満足していると言っていました。改善する必要があるところは?
    最初のシーズンを判断しなければならないなら、18戦で多くの改善ができたと言えるでしょう。シーズン終盤のマシンはあまり良くなかったですが、自分は良くなっていたと思います。でも、2009年にパフォーマンスを改善する余地があるのは確かです。予選を改善したいと思っていますが、レースとピットストップも見直す必要があると思います。今後数週間の主な課題のひとつは、タイヤ、特にソフトコンパウンドで一貫性を出さなければなりません。10周くらい走ると、ラップタイムがほぼ1秒下がるので、この状況に対応しなければなりません。全体的に、僕のドライビングスタイルはタイヤに優しいので、来シーズンは役に立つかもしれませんね。

    F1の最初のシーズンで最もチャレンジングだった部分はなんですか?
    ひとつだけではなく、全てがチャレンジでした。他のシリーズとは環境が全く違います。GP2からF1へは大きな一歩でした。プレッシャーはとても高いし、作業負荷もより多いです。3〜4戦かかったけど、そのあとは改善しはじめたと思います。

    少なくとも2008年のパフォーマンスはF1に留まる助けとなりました。トヨタからの援助はどの程度ありましたか?
    まだトヨタのヤング・ドライバー・プログラムの一員なので、トヨタは多くの支援をしてくれています。ドライビングだけでなく、トレーニングのようなサーキット外のことなど、あらゆる面で多くの情報を提供してもらっています。

    来シーズン活躍したら、2010年にトヨタに移籍する可能性はありますか?
    トヨタが来年好調であれば、とても良い選択肢になるかもしれません。ウィリアムズにはかなり満足しているけど、日本のチームには日本人ドライバーがしっくりくるかもしれません。でも、2010年の計画を立てる前に2009年にどれくらい進歩できるか様子をみてみましょう。