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  • トヨタ、「GRスーパースポーツコンセプト」を東京オートサロンに出展

    トヨタ、「GRスーパースポーツコンセプト」を東京オートサロンに出展

    トヨタは、WECへの参戦活動を生かしたコンセプトカー「GRスーパースポーツコンセプト」を東京オートサロンに出展。同時にニュル24時間耐久レースの2018年参戦車両を初公開する。

    TOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツ活動を通じてクルマを鍛え、人を鍛える「もっといいクルマづくり」に取り組んでおり、世界ラリー選手権(WRC)や世界耐久選手権(WEC)などのトップカテゴリーをはじめ、国内ラリーやレースにも参戦している。

    そして、それらの活動で得た技術や知見を生かし、新たな市販車に繋げている。

    9月にはスポーツカー「GRシリーズ」を発売し、モータースポーツ活動から商品づくりまで、一貫して取り組んでいる。

    今回の出展テーマは「Meister’s Workshop(マイスターズワークショップ)」とし、様々なモータースポーツへの挑戦と、その挑戦から生み出された数々のクルマを紹介。そして、カスタマイズする楽しさも訴求し、クルマがこれからももっとワクワクする存在であり続けることを伝えていく。

    出展車両は、ヤリスWRC、TS050 HYBRIDなどのモータースポーツ参戦車両に加えて、モータースポーツ活動で培われた技術のフィードバックの一つの形として「WECへの参戦活動が生かされたコンセプトカー(GRスーパースポーツコンセプト)」を展示する。また、市販車として86GRや国内150台限定販売のヴィッツGRMNも展示する。

    また、5月に開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦車両を披露し、12日には参戦ドライバーも発表する。

    カスタマイズカーイベント“TOKYO AUTO SALON 2018”は、2018年1月12日から14日の3日間(12日は業界・報道関係者招待日)、幕張メッセで開催される。

    トヨタ 東京オートサロン

  • 【WEC】 トヨタ、来季も同じドライバーラインナップで参戦へ

    【WEC】 トヨタ、来季も同じドライバーラインナップで参戦へ

    トヨタは、FIA 世界耐久選手権(WEC)の2018/2019年“スーパーシーズン”に今季と同じ6名のドライバーで挑むことになるようだ。

    トヨタは、先月のバーレーンでのシーズン終了時に来季もWECに残ることを確認してはいるものの、まだ正式発表はなされておらず、来週にも公式声明が出されると予想されている。

    トヨタは、最終決定を下す前に、FIAとACO(フランス西部自動車クラブ)によるハイブリッド車とノンハイブリッド車のバランスに関する計画の詳細を確認するのを待っていたとされている。

    トヨタは、WECの2018/2019シーズンもセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスという今季と同じ体制で参戦することになるという。

    トヨタのチームディレクターを務めるロブ・ロイペンは「我々は来シーズンも6名のドライバーを維持する」と Autosport にコメント。

    「我々は長期的な契約を結んでおり、我々はそれらを順守している」

    だが、トヨタは、フェルナンド・アロンソがル・マン24時間レースと他のWECラウンドへの参戦の可能性が噂されており、来シーズンの最終ラインナップには疑問が残されている。

    トヨタが、フェルナド・アロンソを乗せるために3台目のクルマを投入するとは考えにくく、6名のレギュラードライバーのうちの一人は控えに回されることになる。

    今年からトヨタに加入したホセ・マリア・ロペスは、シルバーストンと中国で重大なミスを犯しており、特に中国でのミスは、マニュファクチャラータイトル争いに大きな影響を与えることとなった。

    ホセ・マリア・ロペスの状況についてロブ・ロイペンは「彼は初年度であり、マイクや可夢偉の初シーズンを振り返れば、全員がミスを犯していた」とコメント。

    「その点では学習曲線だったし、来年彼は結果を出さなければならない」

    ホセ・マリア・ロペスは、重大なミスを犯したものの、2017年は全体的にポジティブだったと考えており、WTCCを離れるという決断は正しい選択だったと語る。

    「1年しかいないためにここに来たわけではない」とホセ・マリア・ロペスはコメント。

    「僕はWTCCにいたし、永遠にあそこにとどまって、もっと多くのチャンピオンを獲得することもできたかもしれない」

    「でも、これは僕にとってフレッシュなスタートだった。完全にゼロからのスタートであり、はるかに速いクルマをドライブしている」

    「僕にとって学習のシーズンだった。この決定によって、僕は快適な場所に留まらなかった。いくつかミスを犯したけど、その2つの週末(シルバーストンと上海)を除けば、僕にとって良い一年だったと思う」

    「レースでのッペースはとても良かったし、それが最もポジティブなことだ。学べることはあるし、僕はまだ学んでいる。特にトラフィックのマネジメントに関してはね」

    「でも、シーズンには満足しているし、このカテゴリーに転向するという決断に満足している」

  • アレックス・ブルツ、フェルナンド・アロンソのLMP1カー初テストに感銘

    アレックス・ブルツ、フェルナンド・アロンソのLMP1カー初テストに感銘

    2度のル・マン24時間ウィナーでトヨタLMP1チームのアドバイザーを務めるアレックス・ブルツは、F1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソのLMP1カーでの初テストに感心したと語る。

    アレックス・ブルツは、WECルーキーテストが開催されたバーレーンを訪れ、トヨタのガレージでフェルナンド・アロンソのテストを観察した。

    フェルナンド・アロンソは、トヨタ TS050 HYBRIDの8号車で113周を走り込んで1分43秒013を記録。7号車を走らせたレギュラードライバーのマイク・コンウェイからわずか0.6秒差というタイムだった。

    「私はスポーツカーのファンなので、プロドライバーがこのプロトタイプカーの興奮を感じてくれることを誇りに思う」とアレックス・ブルツは Autosport にコメント。

    「フェルナンド・アロンソは、最高のレースドライバーの一人であり、予想はしていたと思うが、彼はテストでとてもよかった」

    「彼はすぐに独特なドライビングスタイルに適応し、一日を通して非常に構造的な優れたフィードバックを与えていた」

    今回のテストで、フェルナンド・アロンソは速いラップタイムを出すことをタスクとして与えられていなかったため、最終的なタイムシートでフェルナンド・アロンソのパフォーマンスを判断するのは不可能だが、ペースがあったのは間違いないと語る。

    「我々は異なるプログラムを実行していたし、路面温度も異なっていたため、詳細を比較することは不可能だ」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「その全てがラップタイムに影響を与える。だが、レギュラードライバーと我々の“ルーキー”とのラップタイムは非常に近かった」

    「私が言えるのは、彼は実際にとても良かったということだ。彼と仕事をするのはとても楽しい」

  • フェルナンド・アロンソ、トヨタのLMP1カーは「素晴らしいマシン」

    フェルナンド・アロンソ、トヨタのLMP1カーは「素晴らしいマシン」

    フェルナンド・アロンソは19日(日)、FIA 世界耐久選手権(WEC)のルーキーテストにトヨタから参加。トヨタのLMP1カー『TS050 HYBRID』で113周を走破した。

    世界3大レースでの“3冠”をキャリアの目標に掲げるフェルナンド・アロンソは、トヨタからル・マン24時間レースに参戦すると予想されており、今回のテストはその第一歩だとみられている。

    フェルナンド・アロンソは、トヨタのレギュラードライバーであるセバスチャン・ブエミとマシンを共有。2時間の午前中のセッションで37周を走行し、昼休み前に1分43秒709を記録。セバスチャン・ブエミは午前中の2番手タイムおとなる1分42秒183秒を記録している。

    午後には8~9周で構成されるスティントを9回実施して、76周を走行。7回目のスティントで1分43秒013をマークした。

    1日のテストで、フェルナンド・アロンソは、コーナー数が23の耐久レース仕様の6,299mのバーレーン・インターナショナル・サーキットで合計113周を走破した。

    フェルナンド・アロンソのベストラップである1分43秒013は、序盤にポルシェ 919ハイブリッドの1号車でティモ・ベルンハルトが記録した1分40秒244から約3秒の遅れとなった。

    フェルナンド・アロンソは、トヨタとのテストは“素晴らしい一日だった”と語った。

    「LMP1でのテストはどんなレーシングドライバーであっても常に素晴らしいことだと思う」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「このマシンはドライブするには素晴らしいし、スティントでとても一貫性があった」

    しかし、フェルナンド・アロンソは、2018年にトヨタでル・マン24時間レースに参戦する可能性を否定している。

    「いつか耐久でレースができれば素晴らしいだろう。いつになるかはわからないけど、耐久はF1後の将来の目標のひとつだ」

    しかし、トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、今回のテストではフェルナンド・アロンソは速いラップタイムを刻むことは課題ではなかったと語る。

    「我々は軽い燃料での走行は一切行わなかったし、予選ランもやっていない。今日は勝利してもトラフィーはもらえない」とコメント。

    「我々はフェルナンドと少し多めに作業を重ねた。午後によりクルマに慣れたあとは、彼はマイク(コンウェイ)が他のクルマで実施していたことを補完するためにタイヤテストを行った」

    トヨタは12月初旬にスペインのアラゴンで次回のテストを予定しているが、パスカル・バセロンはフェルナンド・アロンソが再びテストに参加するかどうかについては言葉を濁した。

    「現時点ではとにかく素晴らしい機会だった。今、我々は将来について考える時間がある」

    フェルナンド・アロンソは、かねてより世界3大レース(F1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レース)を制して“3冠”を達成することを自身のキャリアに掲げており、今年はリタイアに終わったもののの、モナコGPを欠場してインディ500に参戦。 そして、マクラーレンに残留が決まった2018年は、トヨタからル・マン24時間レースに挑戦することになると報じられている。また、一部報道では、F1と日程が重ならない他のWECラウンドへの参戦も噂されている。

    フェルナンド・アロンソは来年1月に開催されるデイトナ24時間レースにマクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンが共同オーナーを務めるユナイテッド・オートスポーツからデイトナ24時間レースに参戦することが決定している。

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  • トヨタ 豊田章男社長 「モータースポーツはファンの方々があってこそ」

    トヨタ 豊田章男社長 「モータースポーツはファンの方々があってこそ」

    トヨタ自動車の豊田章男が、18年ぶりに復帰した世界ラリー選手権(WRC)、ポルシェとの4年間にわたる激戦を終えたFIA 世界耐久選手権(WEC)のTOYOTA GAZOO Racingの戦いを総括した。

    豊田章男社長は、レースやラリーの現場に顔を出し、“モリゾウ”の名前でドライバーとして何度も競技に参加。経営者として現場の声を大切にしている。

    世界ラリー選手権では、ラリー・スウェーデンでヤリ-マティ・ラトバラ初優勝。ラリー・フィンランドではエサペッカ・ラッピがチームに2勝目をもたらし、ドライバーズランキンではラトバラが4位、ユホ・ハンニネンが9位、ラッピが11位、マニュファクチャラーズランキングでは3位で復帰初年度を終えた。

    「18年ぶりに復帰した我々にとって、皆様からの『がんばってね!』や『帰ってきてくれてありがとう』といった声援は何よりの励みになりました。私自身も4月にツール・ド・コルスに行き、沿道のファンの方々が、目の前を通り過ぎるヤリスWRCにドライバーにも届きそうなくらいの大きな声で『GAZOO!』と叫んでくれている姿を見て大変感激いたしました。モータースポーツはファンの方々があってこそ…と、改めて感じます」

    「『もっといいクルマをつくりたい…そのためには、世界中の様々な道でクルマを鍛えたい…』そういう想いでWRCへの復帰を果たしました。シーズンが始まる時、トミ(マキネン代表)と約束したのは『最終戦が終わった時のヤリスが一番強くなっているようにしよう』ということでした。トミをはじめチームのみんなは本当に心をひとつにして、この1年を戦い抜き、そして学び続けてくれました。また、 自身がチャンピオンドライバーであったトミだからこそのクルマづくりやチームづくり、そしてドライバーとのコミュニケーションがとても効果的であったとも思います。初優勝のスウェーデンでは首位で最終日を迎えたラトバラ選手にトミは『最後まで全開で行け!』とアドバイスをして送り出しました。トミにしか言えない言葉だったと思います。またラッピ選手が初優勝を果たし、共にクルマをつくりあげたハンニネン選手が初の表彰台を獲得したフィンランドでは、選手達よりも嬉しそうな顔をトミはしていました。トミが、ドライバー達とも気持ちを通じ合わせ、共に戦ってきたからこその表情だなと思いながら、その瞬間を見ていたことを印象深く覚えています。そんな彼の下、全力を尽くしてくれたチーム員全員に、心から感謝しています。『ありがとう、そして、お疲れ様でした!』」

    「言うまでもなく、スウェーデンとフィンランドで優勝できた時は、最高に嬉しい瞬間でした。しかしながら順位が振るわなかったラリーこそ、我々自身にまだ力が足りないと道が教えてくれたラリーだと思います。最終戦オーストラリアでも最後の最後に表彰台を目前にしたラトバラがストップしてしまいました。まだ我々には足りない何かがあるのだと思います。そうした経験を繰り返せることが私どもにとっては、より嬉しいことでもありました。ここで学んだことは、WRCチームだけでなく、量産車開発をしているメンバーにも、すでにフィードバックされています。次に我々がつくるクルマには、世界の道とヤリスWRCが我々に教えてくれたことが盛り込まれてまいります。こうして、この道を走り続け、もっといいクルマを追い求めていきたいと思います」

    「来年は、新しいドライバー、コ・ドライバーも加わることが決まり、さらに高みを目指す1年にしてまいります。もっといいクルマづくりにも、学びにも、終わりはありません。全力で戦ってまいりますので、引き続き、応援いただきますよう、よろしくお願いいたします」

    FIA 世界耐久選手権では、偉大なライバル、ポルシェとの4年間にわたる激戦を終え、最後のレースを勝利で飾ったTOYOTA GAZOO Racingは、ル・マン24時間レース優勝、世界タイトル獲得という課題を残しつつも、シーズン終盤3戦は完全にライバルを圧倒する力を発揮し、今シーズンを締めくくった。

    豊田章男社長も現場に足を運んだ19回目の挑戦となった第85回ル・マン24時間レースでも、トヨタは優勝の夢を掴むことができなかった。

    「現地に行き、チームに寄り添いながら共に戦った6月のル・マンでは私も本当に悔しい想いをしました。そして、ファンの皆様にも、とても悔しい想いをさせてしまったと思います。その後も苦しい戦いが続き、その中でポルシェの撤退の知らせも聞きました。昨年のル・マンを経て、ポルシェは我々のことをライバルと認めてくださいました。そのライバルとの戦いを通じて、我々は、より速く、より強く走るための技術力を高めていくことが出来ていたのだと思います」

    「ポルシェとの戦いに向けて、私も含めたチームメンバー皆が心に持っていた想いは、もちろん『負けたくない』の一心でしたがその奥底には、ライバルに向けた『尊敬』と『感謝』の想いも持ち合わせていました。ポルシェと残り3戦となった富士戦以降、改めて思ったのは、ポルシェに、『もう一度トヨタと戦いたい』と思ってもらえるレースをしたいということでした」

    「その為にも、富士、上海、そしてバーレーンは、必ず勝つという気持ちで臨み今回、それを達成することができました。シーズンチャンピオンは、前戦の上海でポルシェに決まりました。ポルシェの皆さま、改めて、おめでとうございます。しかし、もし、この最後の戦いを経て『もう一度、どこかで、トヨタと戦いたい』と思っていただけたなら、我々は、悔しい中にも、少し誇らしい気持ちで今シーズンを終わることができます。ポルシェの皆さま、ぜひ、いつの日か、どこかの道で、お互いの『もっといいクルマ』のために、また競い合わせていただければと思います」

    「その日に向けて、TOYOTA GAZOO Racingは、引き続き、クルマづくりを続けてまいります。TOYOTA GAZOO Racingのドライバー、エンジニア、メカニック、そしてパートナーの皆さん…このレースに携わる全ての関係者の皆さんで、これからも一緒にがんばりましょう!」

    「最後に、今シーズンもTOYOTA GAZOO Racingを応援してくださったファンの皆さま、あらためて感謝いたします。皆さまからいただく大きなパワーは、我々の活動に欠かせません。自動車の未来のために、そしてお客様の笑顔のために、これからも挑戦と努力を重ねてまいります。引き続き、温かい応援をよろしくお願いいたします」

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア 最終日レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア 最終日レポート

    2017年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦 ラリー・オーストラリアの競技最終日となるデイ3が11月19日(日)、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #11号車)が総合6位でフィニッシュした。総合2位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)は最終SSでコースオフ。完走を逃したが、ドライバーズ選手権4位でシーズンを終了。トヨタは18年ぶりのWRC復帰初年度にシーズン2勝を記録。マニュファクチャラーズ選手権3位でシーズンを締めくくった。

    ラリー・オーストラリアの競技最終日となるデイ3は、サービスパークが置かれるコフスハーバーの北側で4本のSSが行なわれた。本来は5本のSSが予定されていたが、午前中に強く降った雨により路面コンディションが悪化しSS20はキャンセル。また、豪雨の影響でグラベル(未舗装路)の多くが泥濘(でいねい)化し、非常に滑りやすい路面状態となった。デイ2で総合9位に順位を上げたラッピは、SS17とSS18で2番手タイムを記録し、トップ5タイムを記録した選手にボーナスポイントが与えられる「パワーステージ」のSS21でも3番手タイムをマーク。最終的には上位陣のリタイアもあり、総合6位でフィニッシュした。一方、1位と20.1秒差の2位でラリーをスタートしたラトバラは、優勝を目指し難しいコンディションとなったSSを果敢に攻めた。SS18では1位と9.9秒差にギャップを縮めたが、その後ふたたび差は拡大。ラトバラは最後まで優勝を諦めず最終SSにも攻めの姿勢で臨んだが、コースオフにより競技続行は不可能となりリタイアで今年最後のラリーを終えた。

    豊田章男(チーム総代表)

    世界ラリー選手権での我々の戦いを一年間、応援してくださったファンの皆様ありがとうございました。18年ぶりに復帰した我々にとって、皆様からの「がんばってね!」や「帰ってきてくれてありがとう」といった声援は何よりの励みになりました。私自身も4月にツール・ド・コルスに行き、沿道のファンの方々が、目の前を通り過ぎるヤリスWRCにドライバーにも届きそうなくらいの大きな声で「GAZOO!」と叫んでくれている姿を見て大変感激いたしました。モータースポーツはファンの方々があってこそ…と、改めて感じます。もっといいクルマをつくりたい…そのためには、世界中の様々な道でクルマを鍛えたい…そういう想いでWRCへの復帰を果たしました。シーズンが始まる時、トミ(マキネン代表)と約束したのは「最終戦が終わった時のヤリスが一番強くなっているようにしよう」ということでした。トミをはじめチームのみんなは本当に心をひとつにして、この1年を戦い抜き、そして学び続けてくれました。また、 自身がチャンピオンドライバーであったトミだからこそのクルマづくりやチームづくり、そしてドライバーとのコミュニケーションがとても効果的であったとも思います。初優勝のスウェーデンでは首位で最終日を迎えたラトバラ選手にトミは「最後まで全開で行け!」とアドバイスをして送り出しました。トミにしか言えない言葉だったと思います。またラッピ選手が初優勝を果たし、共にクルマをつくりあげたハンニネン選手が初の表彰台を獲得したフィンランドでは、選手達よりも嬉しそうな顔をトミはしていました。トミが、ドライバー達とも気持ちを通じ合わせ、共に戦ってきたからこその表情だなと思いながら、その瞬間を見ていたことを印象深く覚えています。そんな彼の下、全力を尽くしてくれたチーム員全員に、心から感謝しています。ありがとう、そして、お疲れ様でした! 言うまでもなく、スウェーデンとフィンランドで優勝できた時は、最高に嬉しい瞬間でした。しかしながら順位が振るわなかったラリーこそ、我々自身にまだ力が足りないと道が教えてくれたラリーだと思います。最終戦オーストラリアでも最後の最後に表彰台を目前にしたラトバラがストップしてしまいました。まだ我々には足りない何かがあるのだと思います。そうした経験を繰り返せることが私どもにとっては、より嬉しいことでもありました。ここで学んだことは、WRCチームだけでなく、量産車開発をしているメンバーにも、すでにフィードバックされています。次に我々がつくるクルマには、世界の道とヤリスWRCが我々に教えてくれたことが盛り込まれてまいります。こうして、この道を走り続け、もっといいクルマを追い求めていきたいと思います。来年は、新しいドライバー、コ・ドライバーも加わることが決まり、さらに高みを目指す1年にしてまいります。もっといいクルマづくりにも、学びにも、終わりはありません。全力で戦ってまいりますので、引き続き、応援いただきますよう、よろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    このような形でラリーが終わるとは、誰も予想していなかったと思います。が、同時に我々の今シーズンの結果を予想していた人もいなかったはずです。我々の活躍を支えてくれたドライバー、コ・ドライバー、そしてチームスタッフ全員に心から感謝いたします。オーストラリアは、今年我々が出場したイベントの中で、もっとも複雑なラリーのひとつでした。まず金曜日に問題が発生し、それを解決しました。エサペッカは、土曜日と日曜日を不利なスタート順で走ることを強いられました。そして今日、ヤリ-マティはフィニッシュ目前でリタイアと、本当に大変なラリーでした。しかし、今日の残念な結果が、我々が今シーズン成し遂げた事の価値を下げるようなことはありません。全体的には素晴らしいパフォーマンスを発揮できた1年だったと思います。とはいえ、決して気を緩めている訳ではありません。我々は既に、来年に向けて全力で仕事を進めています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    もちろん、このような形でシーズンを終えたくはありませんでしたが、これもまたラリーというスポーツです。今は前向きな気持ちになれなくとも、すべての経験から学べる事はあり、決して無意味ではないと思います。パワーステージではチャンスを求めて全力でアタックしましたが、全開で走ればこのような事も起こり得ます。リタイアする前までは良い戦いができていましたし、今朝も序盤は1位との差を縮めることができました。しかし、結果を残すことができずチームに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。今年、チームは自分の予想を大きく超える素晴らしい体制を整えてくれました。心から感謝をしています。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #11号車)
    大変な1日でした。午前中、突然大雨が降りあちらこちらに水溜まりができました。昨日に引き続き今日も1番最初にSSをスタートしたのですが、水溜まりでクルマはまるで船のように動き、まったくコントロールが効かない状態でした。それでも、何とか最後まで走りきることができてほっとしています。そして、昨日我慢してソフトタイヤを今日のために数本とっておいたこともあり、それにも助けられて良い走りができたと思います。今回の収穫は、このラリーでの経験を十分に積み、どのようにドライブしたら良いのか分かったことです。シーズンを振り返るとスピード自体は十分にあったと思いますが、ややアップダウンが大きく、それが自分の課題であると理解しています。来シーズンの開幕を心待ちにしています。

    ラリー・オーストラリア デイ3の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 2h35m44.8s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +22.5s
    3 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +59.1s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +2m27.7s
    5 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +3m05.6s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +3m49.5s
    7 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +22m58.4s
    8 リッチー・ダルトン/ジョン・アレン (シュコダ ファビア R5) +24m39.5s
    9 ネイサン・クイン/ベン・サーシー (ミツビシ ランサーエボリューションIX)+25m03.4s
    10 ディーン・へリッジ/サム・ヒル (スバル インプレッサ WRX STI) +29m52.3s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

    世界ラリー選手権 第13戦終了後のドライバーズランキング
    1 セバスチャン・オジエ 232
    2 ティエリー・ヌービル 208
    3 オット・タナック 191
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ 136
    5 エルフィン・エバンス 128
    6 ダニ・ソルド 95
    7 クリス・ミーク 77
    8 ヘイデン・パッドン 74
    9 ユホ・ハンニネン 71
    10 クレイグ・ブリーン 64
    11 エサペッカ・ラッピ 62

    2017 FIA世界ラリー選手権 第13戦終了後のマニュファクチャラーズランキング
    1 Mスポーツワールドラリーチーム 428
    2 ヒュンダイ・モータースポーツ 345
    3 TOYOTA GAZOO Racing WRT 251
    4 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム 218

  • フェルナンド・アロンソ、トヨタ TS050ハイブリッドで初走行

    フェルナンド・アロンソ、トヨタ TS050ハイブリッドで初走行

    フェルナンド・アロンソは、FIA 世界耐久選手権(WEC)のルーキーテストでトヨタ・HS050 HYBIRDをドライブ。LMP1カーを初経験した。

    噂された通り、トヨタは18日(土)にフェルナンド・アロンソがルーキーテストに参加することを発表。19日(日)、アロンソは、レギュラードライバーのセバスチャン・ブエミとTS050 HYBRIDの8号車を共有してテストを開始した。

    スポンサーロゴのない真っ新なレーシングスーツを着用したフェルナンド・アロンソは、午前中の2時間のセッションで40分の走行を行い、1分43秒709を記録。それ以外にも1分44秒台と1分45秒台で走行を重ねた。セバスチャン・ブエミは、午前中の2番手タイムとなる1分42秒183秒を記録しており、フェルナンド・アロンソはまだそのベンチマークから1.6秒遅れとなっている。

    午前中のベストタイムはポルシェ 919ハイブリッドの1号車を走らるティモ・ベルンハルトが記録した1分40秒244。今季限りでLMP1クラスから撤退するポルシェだが、ルーキーテストには参加しており、ベルンハルトとともにフォーミュラV8 3.5でタイトルを獲得したピエトロ・フィッティパルティが走行を行っている。

    3番手タイムは、トヨタ7号車を走らせるマイク・コンウェイの1分42秒824。7号車はLMP2ドライバーのトーマス・ローラン(19歳)がテストに参加している。

    フェルナンド・アロンソは、かねてより世界3大レース(F1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レース)を制して“3冠”を達成することを自身のキャリアに掲げており、今年はリタイアに終わったもののの、モナコGPを欠場してインディ500に参戦。 そして、マクラーレンに残留が決まった2018年は、トヨタからル・マン24時間レースに挑戦することになると報じられている。また、一部報道では、F1と日程が重ならない他のWECラウンドへの参戦も噂されている。

    フェルナンド・アロンソは来年1月に開催されるデイトナ24時間レースにマクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンが共同オーナーを務めるユナイテッド・オートスポーツからデイトナ24時間レースに参戦することが決定している。

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    テスト後コメント:フェルナンド・アロンソ、トヨタのLMP1カーは「素晴らしいマシン」

  • 【WEC】 トヨタ、フェルナンド・アロンソのルーキーテスト参加を発表

    【WEC】 トヨタ、フェルナンド・アロンソのルーキーテスト参加を発表

    トヨタは、フェルナンド・アロンソが11月19日(日)にバーレーンで開催されるFIA 世界耐久選手権(WEC)のルーキーテストでトヨタ・TS050 HYBRIDを走らせることを発表した。

    2017年のバーレーン6時間レース終了後にトヨタはプレスリリースを発表。19日に開催される1日のセッションでフェルナンド・アロンソがトヨタ・TS050 HYBRIDを走らせることを正式発表した。

    フェルナンド・アロンソは、すでにバーレーン・インターナショナル・サーキットにおり、WEC 最終戦バーレーン6時間レースの決勝日にグリッドを訪問していた。

    トヨタは「フェルナンド・アロンソは、ル・マン24時間レースおよび耐久レースに興味を持っており、WECのトップカテゴリーであるLMP1クラスのために開発された最新鋭のハイブリッドLMP1カーを走らせることを強く望んでいた」とコメント。

    「バーレーン・ルーキーテストは、そのための完璧な機会である、 TOYOTA GAZOO Racingはフェルナンド・アロンソの耐久レースへのポジティブな意識を高めるための活動として、1000hpのTS050ハイブリッドを走らせることを光栄に思っている」

    また、トヨタはテストの準備のために、フェルナンド・アロンソは11月7日(火)にドイツ・ケルンの TOYOTA GAZOO Racingの施設を訪れて、シート合わせとシミュレーションセッションを行っていたことを明らかにした。

    フェルナンド・アロンソは、今年LMP2クラスで印象的なデビューを果たしたフランス人のトーマス・ローラン(19歳)とともにテストに参加。トヨタは2台のTS050ハイブリッドを走らせる。

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム 代表)
    「フェルナンドが我々のクルマをテストすることにとても興奮しています。彼がケルンで我々を訪問したとき、彼に会った誰もが、我々のスポーツに対する彼の熱意を情熱を感じることができました。彼は真のレーサーです。我々は様々な形態のモータースポーツへの彼の関心を心から尊重しており、ハイブリッドLMP1カーwドライブするこのチャンスを彼に提供できることを嬉しく思っています。TS050ハイブリッドについての彼のフィードバックを聞くのは興味深いでしょう」

    フェルナンド・アロンソは、かねてより世界3大レース(F1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レース)を制して“3冠”を達成することを自身のキャリアに掲げており、今年はリタイアに終わったもののの、モナコGPを欠場してインディ500に参戦。 そして、マクラーレンに残留が決まった2018年は、トヨタからル・マン24時間レースに挑戦することになると報じられている。また、一部報道では、F1と日程が重ならない他のWECラウンドへの参戦も噂されている。

    フェルナンド・アロンソは来年1月に開催されるデイトナ24時間レースにマクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンが共同オーナーを務めるユナイテッド・オートスポーツからデイトナ24時間レースに参戦することが決定している。

  • 【WEC】 トヨタ:WEC 最終戦 第9戦 バーレーン6時間 決勝レポート

    【WEC】 トヨタ:WEC 最終戦 第9戦 バーレーン6時間 決勝レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第9戦 バーレーン6時間レースが11月18日(土)にバーレーン国際サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID #8号車が富士、上海に続く3連勝、今季最多となる5勝目を挙げて2017年のシーズンを締め括った。

    レースは4台のLMP1-Hマシンによる僅差の激しい競り合いで幕を開けた。しかし、スタートから15分ほど経った頃、ライバルの#2号車がトラブルで遅れ、それを機に#8号車がライバルの#1号車とトップ争いを展開した。#7号車は2台のその背後で隙を狙う。

    スタートから30分が経過した頃、セバスチャン・ブエミのドライブする#8号車がライバルの#1号車をかわしてトップに立ち、マイク・コンウェイの#7号車も同様にライバルを抜いて2位の座を奪った。1回目のピットストップで#7号車はコンウェイからホセ・マリア・ロペスに交替したが、#8号車はブエミがそのままドライブ。ライバルとのリードを広げていった。

    2台のTS050 HYBRIDは異なるタイヤ選定を行い、#8号車がミディアム、#7号車がソフト・コンパウンドのタイヤを使用。タイヤはミディアムが適しており、#8号車がタイヤ交換なしで2スティント走破しても、ほとんどタイムの低下はなかった。一方の#7号車は予想以上にタイヤの摩耗が大きく苦しいレースになった。

    レースが半分に差し掛かる午後7時(現地時間)、小林可夢偉のドライブする#7号車とGTクラス車両が接触。このアクシデントで#7号車は、タイヤパンクと右リヤカウル破損のダメージを負った。6分にわたるピットでの修復作業により2周遅れでレースに復帰するも、車両バランスが崩れてそれまでの性能を発揮することは出来ず、#7号車は4位キープに切り換えた。

    4時間が迫る頃、トップをライバル#1号車に譲っていた#8号車のアンソニー・デビッドソンが烈しくプッシュするとライバルの#1号車はGTクラス車両との接触によって後退、#8号車が再びトップに立った。デビッドソンは、素晴らしく速いペースで2位との差を1分以上に広げた。

    レースが終盤、残り1時間に突入する頃、#8号車は2位に1周の差をつけており、デビッドソンからブエミに余裕のドライバー交替。そのままチェッカーフラッグを受けた。TOYOTA GAZOO Racingにとっては今季最多となる5勝目、2012年からのWEC参戦48戦で16回目の優勝だった。#7号車は最後のピットストップで小林からコンウェイに交替したが、レース中盤のGTクラス車両との接触でドライブスルーのペナルティを受け、トップから3周遅れの4位でレースを終えた。

    偉大なライバル、ポルシェとの4年間にわたる激戦を終え、最後のレースを勝利で飾ったTOYOTA GAZOO Racingは、ル・マン24時間レース優勝、世界タイトル獲得という課題を残しつつも、シーズン終盤3戦は完全にライバルを圧倒する力を発揮し、今シーズンを締めくくった。

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    決勝: 1位、 199周、ピットストップ 6回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分42秒997)

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝: 4位、 196周、ピットストップ 8回、スターティンググリッド:2番手、最速ラップ(1分43秒299)

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    シーズン最終戦を勝利で飾ることが出来、感無量です。このレースのために努力を続けてきたチームを誇りに思います。シーズン終了に際し、WECを共に戦って来た全てのチームと関係者、そして応援を頂いたファンの皆様に対し感謝を申し上げます。また、我々の偉大なライバルであり続けたポルシェチームに対しても心から感謝の意を述べさせて頂きます。彼らとのこの4年間の戦いは、私自身にとってもとても充実したものであり、ファンの皆様にも楽しんでご覧頂けたものと思います。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)
    GTクラス車両と接触してしまったのは残念です。私自身はその車両を完全に追い抜いたと判断したのですが、接触によるドライブスルーペナルティを科されてしまったことは、私に非があったと言うことです。彼らにはレース後に謝罪させて頂きました。レース中は常に接触を避けるように注意しているのですが、そこまで良いレースが戦えていただけに残念です。出来れば良い結果でシーズンを締め括りたかったです。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)
    決勝レースの序盤は上手く行き、ライバルとの好バトルの末に2位に上がりました。#8号車とテール・トゥー・ノーズの接戦を繰り広げ、戦略の違いで順位が入れ替わる状態でした。しかし、GTクラス車両との不運なアクシデントにより、上位争いからは脱落してしまいました。チームは素晴らしい仕事で迅速にTS050HYBRIDを修復してコースに戻してくれました。1-2フィニッシュを達成出来なかったのは残念ですが、#8号車が勝利したのはチームにとって良い結果でした。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)
    チームが今季5勝目を挙げられたのは良かったです。我々の#7号車はこのレースウィークを通して全力で戦い続け、今日の決勝レースでも良い走りが出来ました。私自身のスティントについては満足しています。ロスを最小限にしながら、1セットのタイヤで2スティントを走行するのは簡単ではありませんでした。(小林)可夢偉のアクシデントは残念です。彼の気分はとても良く分かりますが、耐久レースでは起こりうることです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
    シーズン最終戦を勝利で終えられたのは格別です。我々のTS050 HYBRIDは本当に速く、クルーも勝利に値する素晴らしい仕事で支えてくれました。シーズン終盤、安定した速さを見せられたのは良かったです。1シーズン5勝と、終盤の3連勝は本当に素晴らしいです。優勝出来るクルマに仕上げてくれたチームに感謝します。本当に嬉しいです。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)
    今季5勝目を挙げることが出来て信じられない気分です。我々にとってもシーズン5勝は初めてのことですし、チームがどれだけ素晴らしいTS050 HYBRIDを作ってくれたかということの証明です。この瞬間を存分にかみしめたいと思っていますが、その一方で、ライバルが居なくなってしまうのはとても寂しいことです。とはいえ、厳しい努力が報われたこの勝利の瞬間を今は心ゆくまで味わいたいと思っています。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)
    素晴らしいレースでした。3人のドライバー、そしてエンジニアやピットクルー全員が勝利に値する働きをしました。チームの全員がこの週末も完璧でした。タイヤの選択も走り始めから正しく、チームの判断に本当に感謝しています。また、偉大なライバルの存在にも感謝します。彼らのお陰で我々自身も更なる高みにレベルアップ出来ました。彼らと戦えたことは大きな喜びでした。

    豊田章男 トヨタ自動車社長

    世界耐久選手権WECでのTOYOTA GAZOO Racingの戦いを応援してくださった皆様ありがとうございました。現地に行き、チームに寄り添いながら共に戦った6月のル・マンでは私も本当に悔しい想いをしました。そして、ファンの皆様にも、とても悔しい想いをさせてしまったと思います。その後も苦しい戦いが続き、その中でポルシェの撤退の知らせも聞きました。昨年のル・マンを経て、ポルシェは我々のことをライバルと認めてくださいました。そのライバルとの戦いを通じて、我々は、より速く、より強く走るための技術力を高めていくことが出来ていたのだと思います。ポルシェとの戦いに向けて、私も含めたチームメンバー皆が心に持っていた想いは、もちろん「負けたくない」の一心でしたがその奥底には、ライバルに向けた「尊敬」と「感謝」の想いも持ち合わせていました。ポルシェと残り3戦となった富士戦以降、改めて思ったのは、ポルシェに、「もう一度トヨタと戦いたい」と思ってもらえるレースをしたいということでした。その為にも、富士、上海、そしてバーレーンは、必ず勝つという気持ちで臨み今回、それを達成することができました。シーズンチャンピオンは、前戦の上海でポルシェに決まりました。ポルシェの皆さま、改めて、おめでとうございます。しかし、もし、この最後の戦いを経て「もう一度、どこかで、トヨタと戦いたい」と思っていただけたなら、我々は、悔しい中にも、少し誇らしい気持ちで今シーズンを終わることができます。ポルシェの皆さま、ぜひ、いつの日か、どこかの道で、お互いの「もっといいクルマ」のために、また競い合わせていただければと思います。その日に向けて、TOYOTA GAZOO Racingは、引き続き、クルマづくりを続けてまいります。TOYOTA GAZOO Racingのドライバー、エンジニア、メカニック、そしてパートナーの皆さん…このレースに携わる全ての関係者の皆さんで、これからも一緒にがんばりましょう! 最後に、今シーズンもTOYOTA GAZOO Racingを応援してくださったファンの皆さま、あらためて感謝いたします。皆さまからいただく大きなパワーは、我々の活動に欠かせません。自動車の未来のために、そしてお客様の笑顔のために、これからも挑戦と努力を重ねてまいります。引き続き、温かい応援をよろしくお願いいたします。

    関連:【WEC】 バーレーン6時間 結果:トヨタ 8号車が3連勝で今季5勝目

  • 【WEC】 トヨタ、上海6時間でTS050 HYBRID #8号車が今季4勝目

    【WEC】 トヨタ、上海6時間でTS050 HYBRID #8号車が今季4勝目

    11月5日(日)、上海国際サーキットで行われたFIA世界耐久選手権(WEC) 第8戦 上海6時間レースでトヨタ・TS050 HYBRID #8号車が完勝で今季4勝目を飾った。中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンのトリオが駆った#8号車は、スタートから30分ほど経過した時点でポールポジションから飛び出した#7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)を抜き去りトップに立ち、その後は堅調な走りを維持してトップでゴールに飛び込んだ。

    決勝レースの序盤は、ポールポジションから飛び出したロペスの駆る#7号車がリード、3番手グリッドの#8号車ブエミはスタートで出遅れ4位に落ちたが、その後、前を行く2台のライバル勢をかわして13周目にはトヨタの1&2態勢に。しかし30分ほどが経過したところで、トップを走る#7号車がLMP2クラスの車両と接触し3位に転落。代わって#8号車が首位浮上。その後、#7号車もライバルを抜き返し、再びTS050 HYBRIDの1&2態勢となった。

    スタートでは#7号車がソフトタイヤ、#8号車がハードタイヤを選択したが、気温が高く路面温度も高い時間にはハードコンパウンドが合っており、1時間を経過した時点で行われたピットストップでは、#7号車はロペスから小林に代わるタイミングでハードタイヤに替えた。2回目のピットストップで#8号車はブエミからデビッドソンに交替。再び#7号車が#8号車の前に出てレースをリードした。その時点では2台のTS050 HYBRIDはライバルに大きな差を開き、そのうちの1台を周回遅れにする速さを見せた。

    レースが半ばを過ぎると路面温度が急激に下がり、2台のTS050 HYBRIDは揃ってソフトタイヤに交換してレースを続けた。最初のスティントで2台に異なったタイヤを装着して走らせたおかげでソフトタイヤの性格も十分に博しており、終盤に向けてのタイヤチョイスに迷いはなかった。しかし、マーブル(タイヤかす)の多いコースだけに、周回遅れを追い越すときに走行ラインを変えるとそのマーブルを拾い、途端にグリップ不足に陥る。

    ゴールまで1時間を迎えて最後のピットストップ。#8号車は中嶋からブエミに交替し、#7号車はロペスがドライブを続け、トップに立った。ところが、#7号車は直後、GTクラス車両との接触によって、サスペンションにダメージを負い、修理のためのピットインを余儀なくされ、その後レースに復帰したが、#8号車から7周遅れの4位となった。

    ブエミの#8号車は、最後まで力強く走行を続けトップでゴール。2位のライバル#2号車に1周の差を付ける余裕の勝利だった。

    このレースはTOYOTA GAZOO Racingにとって、マニュファクチャラーズ選手権のタイトル獲得をかけたレースでもあった。2台のTS050 HYBRIDが1&2位に入賞すれば最終戦でライバルとタイトルを争う可能性が残されていた。そして、その可能性はレース終了寸前まで生きていたが、#7号車のアクシデントによってタイトル獲得はならなかった。

    ドライバーズ選手権に関しても、最終戦を待たず2位に入ったライバル#2号車のドライバーが、優勝した#8号車クルーの中嶋/ブエミ/デビッドソンを上回り、タイトルを獲得した。

    2017年のWECもいよいよ残すところ最終戦バーレーン6時間のみ。4年間戦ったライバルとの最後のバトルになるが、TOYOTA GAZOO Racingは最善を尽くして3連勝(今シーズン5勝目)を狙う。レースは11月18日に行われる。

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    決勝: 1位、 195周、ピットストップ 6回、スターティンググリッド:3番手、最速ラップ(1分45秒892)

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝: 4位、 188周、ピットストップ 7回、スターティンググリッド:1番手、最速ラップ(1分46秒033)

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    今シーズン4回目の優勝は格別な気分です。この週末を通して、チーム全員が素晴らしい働きをしてくれました。3日間の全セッションでトップタイムを叩き出し、ポールポジションと優勝を獲得しました。ゴール寸前のところで他車との接触によって1&2フィニッシュが実現出来なかったのは残念でした。ポルシェチームのドライバーズ、マニュファクチャラーズ両タイトル獲得にお祝いを申し上げます。今シーズンの残る最終戦を優勝で閉めくくれる様に最後まで頑張ります。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)
    #7号車にとってはとても残念なレースになってしまいました。我々のTS050 HYBRIDは好調だったのですが、今日は、タイヤの摩耗に少々苦戦しました。それでも充分に勝利を争える位置で、諦めずに戦い続けましたが、最後の接触で4位までポジションを落としてしまったのは悔しいです。最終戦バーレーンでは必ず良い結果が出るようにプッシュを続けます。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)
    今日のレースはタイヤのマネージメントが大変でした。特に2回目のスティントは苦しかったのですが、全力を尽くしました。残念ながら#7号車は2度のアクシデントで首位の座を明け渡すことになってしまいました。アクシデントがなければチームが1&2フィニッシュを果たして最大ポイントが獲得出来るはずだっただけに悔しい結果です。優勝した#8号車を祝福します。彼らの今日戦いぶりは充分に勝利に値します。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)
    私の2回目のスティントは、タイヤがとても厳しい状況で、GT車両と接触してしまいました。私のミスなのは確かですが、かわすのは難しい状況でした。ターン13でのアクシデントは、これまでにも様々なレースで何度も経験してきた状況で、その都度、避けてこれました。今回の映像を見直して徹底的に対策し、更に強くなって戻って来ます。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
    TS050 HYBRIDを最高に仕上げてくれたスタッフとチームクルーに本当に感謝します。セバスチャンとアンソニーはとても良い走りをしてくれましたが、私自身はコース上の混雑と、コース上に散ったタイヤかすに苦しみました。それにより若干のタイムロスもあったと思いますが、最後まで頑張りました。今日は勝てるだけの速さがあったので、優勝という結果はとても嬉しいです。次の目標は今シーズンの最終戦での5度目の勝利です。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)
    #8号車には素晴らしい結果になりました。レース終盤までチームメイトの#7号車とフェアなトップ争いを繰り広げ、1&2フィニッシュも見えていましたが、不運なアクシデントでそれは叶いませんでした。シーズン中盤、厳しいレースもありましたが、諦めずに努力を続けてくれたチームのおかげで連勝を飾ることが出来ました。次戦、最終戦のバーレーンでもライバルと争い、5勝目を挙げられることを願っています。今は勝利を喜ぶと共に、ライバルと最後の戦いとなるバーレーンでのバトルが楽しみです。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)
    富士では私がドライブするチャンスがなかったので、今日は私自身もドライブしてレースを戦い、勝利を祝うことが出来て嬉しいです。TS050 HYBRIDは最高の仕上がりでした。予選では#7号車に比べやや苦戦を強いられましたが、決勝レースでは絶好調になりました。戦略も決まりましたし、クルーの迅速なピット作業にも感謝します。今日の勝利は、チーム全体での勝利です。

    WEC 第8戦 上海6時間 決勝 結果

    順位 No. ドライバー チーム/車種 GAP
    1 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    195Laps
    2 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    +1Lap
    3 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    +1Lap
    4 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    +7Lap