タグ: スーパーフォーミュラ

  • 近藤真彦、日本レースプロモーションの取締役会長に就任

    近藤真彦、日本レースプロモーションの取締役会長に就任

    全日本スーパーフォーミュラ選手権を開催する株式会社日本レース プロモーションは、2023年2月28日開催の取締役会において、取締役会長の中嶋悟に代わり、KONDO RACING代表取締役兼チーム監督の近藤真彦を取締役会長に選任することを内定した。2023年4月に予定している定時株主総会および同総会終了後に開催される取締役会で正式決定される。

    日本レース プロモーションは2021年末からSUPER FORMULA NEXT50プロジェクトを立ち上げ、サステナブルなモータースポーツ業界づくりを目指して、カーボンニュートラルへの取組みやエンターテインメントの向上など、様々な取り組みを進めている。そして本年、国内トップフォーミュラ50周年という節目を迎えるにあたり、モータースポーツの魅力やレーシングドライバーの活躍を、より幅広い層に知っていただくべく、新たな体制で推進していくことといたした。

    なお、現取締役会長の中嶋悟は引き続きTCS NAKAJIMA RACINGのチームオーナー兼総監督として、スーパーフォーミュラの盛上げに尽力していく

    2023年シーズンのスーパーフォーミュラは、4月8日(土)に富士スピードウェイで開幕する。

    次期取締役会長 近藤真彦のコメント
    この度、日本レースプロモーション(以下JRP)の取締役会長に就任することとなりました近藤真彦です。まず、様々な危局の中リーダーシップを取り、長く手腕を振るわれてこられた中嶋悟会長に敬意を表します、大変お疲れ様でした。会長就任にあたり中嶋会長の意志を継ぎ、推進してこられた事を私は受け継いで参ります。JRP は昨年「SUPER FORMULA NEXT50 プロジェクト」をスタートさせており、この大変重要な局面での取締役会長就任となること、とても身の引き締まる思いです。SUPER FORMULAの強化、特にプロモーション活動について、これまでのレース現場での経験や自分の力を発揮して、ファンの皆様、また特にメディアを含め様々な方々と話をしながらJRP がどうあるべきかを考え、多くの課題を解決し、より一層発展させる様、全力で取り組んで参ります。
    どうぞ、これからよろしくお願い申し上げます。

    次期取締役会長 近藤真彦プロフィール

    生年月日:1964年7月19日生(58歳)
    出身地:神奈川県

    ■芸能
    ・1979 年ドラマ『3 年B 組金八先生』でデビュー
    ・1980 年「スニーカーぶる~す」で歌手デビュー
    ・「ギンギラギンにさりげなく」、「ミッドナイトシャッフル」など数多くの作品をリリース
    ・1987 年「愚か者」で『第29 回日本レコード大賞』大賞を受賞

    ■モータースポーツ
    ・1984 年富士フレッシュマンレース第2 戦にスポット参戦
    ・1988 年から1993 年にかけては全日本F3 選手権に参戦
    ・1994 年ル・マン24 時間レースにポルシェ・962C で初参戦
    ・同年全日本GT 選手権(JGTC)のGT1 クラスに962 で参戦し、ポール・トゥ・ウィンで初優勝
    ・以降全日本F3000 選手権~フォーミュラ・ニッポンに参戦
    ・1995 年ル・マンGT1 クラスに日産・GT-R LM で総合10 位
    ・1996 年フォーミュラ・ニッポンで入賞。シリーズ総合17 位

    現在、全国コンサートツアーを行いながら「KONDO RACING」レーシングチーム監督として「全日本スーパーフォーミュラ選手権」や「SUPER GT GT500/GT300」に参戦

    株式会社エムケイカンパニー代表取締役

    現取締役会長 中嶋悟のコメント
    自分でも驚きますが、先日70歳となり、自身のチームを立上げてから40年という節目を迎えました。スーパーフォーミュラは、とにかく1秒でも早く走りたい、勝ちたいと思えるドライバーやレースとして育てることを目的にやってきました。これまでも様々な課題がありましたが、カーボンニュートラルやデジタルシフトといった今直面している課題に向けては、近藤新会長はまさにそれらに立ち向かえる新しい時代に相応しいリーダーです。私は古い人間なので、今後のデジタル時代のファンづくりは、彼のような次の世代に託し、思いきりやってもらいたいと思っています。もちろん私も引き続きチームの一員として、レースを一緒に盛り上げていきたいと思います。またこれまで共に支えてくださった全ての方々に、この場を借りて感謝申しあげます。本当にありがとうございました。

  • スーパーフォーミュラ:スリーボンドのカラーリングが“マクラーレン”と話題

    スーパーフォーミュラ:スリーボンドのカラーリングが“マクラーレン”と話題

    スリーボンド・レーシングが2023年のスーパーフォーミュラ参戦体制を発表。公開されたカラーリングが「マクラーレン」だと話題になり、Twitterでは「マクラーレン」「#SFormula」がトレンド入りした。

    昨年まで、道上龍監督率いるドラゴコルセとのタッグとしてチーム体制を構築してきたチームは、今シーズンより全日本F3 選手権参戦当時より活動してきた「ThreeBond Racing」を 3 年ぶりに復活させ、株式会社スリーボンドが母体となりチームを統括する。

    チーム体制はチーム監督に道上龍、チーフエンジニアには引き続き伊与木仁、そしてドライバーについても昨シーズン同様、福住仁嶺を起用。また、長年 HFDP において若手育成を行ってきた阿部正和をチーム代表、更にはチーム力の底上げを目的に 2020 年、2021 年とスポット参戦で共に戦った塚越広大をドライビングアドバイザーとして新たに迎え、SF23 車両初年度となる 2023 シーズンは、新生 ThreeBond Racing として心機一転して活動する。

    話題になったのはマシンのカラーリングだ。これまでの白と黒からオレンジへと変更。

    オレンジのカラーリングについて道上龍監督は「2023年は、マシンのカラーリングをこれまでのイメージとガラッと変え、オレンジがベースになります。これは、1970年代に ThreeBond さんが自動車業界への恩返しを意に、国内のモータースポーツ界にスポンサーとして関わり始めた頃のカラーをイメージしており、『原点回帰』の意味が込められています」と説明。

    スーパーフォーミュラの公式カウントは「今季のカラーリングは、ThreeBond Racing『原点回帰』の意味がこもったカラーなんだそう。このマシンが懐かしい‼そんな方も多いのでは」とコメントし、グラチャンをサポートしていた画像を投稿した。

    しかし、オレンジはともかく、水色とブラックのカラーリング配置は、F1を戦うマクラーレンのマシンとレーシングスーツに酷似。

    Twitterでは「マク○ーレン?」「パクラーレン?」「訴えられないか心配になります」と冷ややかなコメントが並んだ。

    マクラーレン MCL60マクラーレンの2023年F1マシン『MCL60』

  • スーパーフォーミュラ:新チーム『TGM Grand Prix』が発足

    スーパーフォーミュラ:新チーム『TGM Grand Prix』が発足

    スーパーフォーミュラに新チーム『TGM Grand Prix』の参戦が発表された。

    「この度、池田和広を代表に据え、レーシングチーム『TGM Grand Prix』(ティージーエムグランプリ)が発足し、2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権にホンダエンジン2台体制で参戦することとなりました」とチームは発表。

    「監督、ドライバーなど詳細につきましては、後日改めてお知らせいたします」

    池田和広は、昨年まで参戦していたTEAM GOHの代表を務めていた。

  • SUPER GT:トヨタ、笹原右京のトムス加入を正式発表

    SUPER GT:トヨタ、笹原右京のトムス加入を正式発表

    トヨタは、笹原右京が2023年からトムスからSUPER GTに参戦することを発表。ジュリアーノ・アレジは、スーパーフォーミュラでトムスのシートを維持した。

    元ホンダドライバーの笹原右京は、トヨタが11月に2023年のGT500ラインナップを最初に発表したとき、TBAとなっていた#37 トムス GRスープラでジュリアーノ・アレジと並んで存在していたTBAスロットを埋めた。

    しかし、笹原右京は、トムスのスーパーフォーミュラのラインナップでジュリアーノ・アレジの代わりになると予想されていたにもかかわらず、アレジは現在、宮田莉朋と並んでスーパーフォーミュラ参戦継続が発表された。

    宮田莉朋は、坪井翔選手と組んで#36 TOM’S GRスープラに乗り込み。

    スーパーフォーミュラのトムスでのジュリアーノ・アレジのポジションは、昨年のチームでの最初のフルシーズンの期待はずれで、年間を通じて1ポイントしか獲得できず、富士スピードウェイで8位に留まった後、疑問視された。

    その後、笹原右京は、先月の鈴鹿でのポストシーズン ルーキー テストでジュリアーノ・アレジのマシンを共有するよう招待され、テスト2日目に36 号車を引き継ぎ、彼のスピードとテクニカル フィードバックで好印象を与えた。

    しかし、トムスのドライブを逃したということは、昨年2勝を挙げたものの、チーム無限でレッドブルジュニアのリアム・ローソンに交代した笹原右京は、2023年にスーパーフォーミュラのグリッドに登場しないことを意味する。

    それでも笹原右京は、2008 年の伊藤大輔以来、ホンダからトヨタに転向した日本人ドライバーとなる。先月末にもてぎでのプライベート テスト セッションで GR スープラを初めて味わった。

    2023年 トヨタ SUPER GT (GT500)

    チーム名 車両名 No. ドライバー タイヤ
    TGR チーム エネオス ルーキー
    (TGR TEAM ENEOS ROOKIE)
    ENEOS X PRIME GR Supra 14 大嶋 和也 BS
    山下 健太
    TGRチーム ウェッズスポーツ バンドウ
    (TGR TEAM WedsSport BANDOH)
    WedsSport ADVAN GR Supra 19 国本 雄資 YH
    阪口 晴南
    TGR チーム エーユー トムス
    (TGR TEAM au TOM’S)
    au TOM’S GR Supra 36 坪井 翔 BS
    宮田 莉朋
    TGR チーム デロイト トムス
    (TGR TEAM Deloitte TOM’S)
    Deloitte TOM’S GR Supra 37 笹原 右京 BS
    ジュリアーノ・アレジ
    TGR チーム ゼント セルモ
    (TGR TEAM ZENT CERUMO)
    ZENT CERUMO GR Supra 38 立川 祐路 BS
    石浦 宏明
    TGR チーム サード(TGR TEAM SARD) DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39 関口 雄飛 BS
    中山 雄一

    2023年 トヨタ スーパーフォーミュラ

    チーム名 No. ドライバー
    コンドー レーシング(KONDO RACING) 3 山下 健太
    4 小高 一斗
    ケーシーエムジー(KCMG) 7 小林 可夢偉
    18 国本 雄資
    ドコモ ビジネス ルーキー(docomo business ROOKIE) 14 大嶋 和也
    イトウチュウ エネクス チーム インパル(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 19 関口 雄飛
    20 平川 亮
    クオ バンテリン チーム トムス(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S) 36 ジュリアーノ・アレジ
    37 宮田 莉朋
    ピーエムユー セルモインギング(P.MU/CERUMO・INGING) 38 坪井 翔
    39 阪口 晴南
  • スーパーフォーミュラ | トヨタ 最終戦 鈴鹿サーキット 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | トヨタ 最終戦 鈴鹿サーキット 決勝レポート

    参戦3年目のニック・キャシディが逆転チャンピオン獲得!
    5人がタイトル獲得の可能性を残してのレースとなったスーパーフォーミュラ最終戦は、1ポイント差のランキング2位で臨んだニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が2位フィニッシュを果たし、逆転で自身シリーズ参戦3年目にして悲願のシリーズチャンピオン獲得を果たした。

    全日本スーパーフォーミュラ選手権の今季最終戦となる第7戦「第18回JAF鈴鹿グランプリ」が10月26日(土)、27日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。全7戦で戦われているスーパーフォーミュラも最終戦を迎えた。今季の同シリーズは、新たなSF19シャシーによる白熱した戦いが毎戦繰り広げられており、ここまでの6戦全てで勝者が異なるという混戦となっている。

    そんな中、タイトル獲得の可能性を残して最終戦に臨むのは5人。最終戦は通常のポイントに加え、優勝者に3点のボーナスポイントが加えられるため、ポールポジションと加えて最大14点が獲得可能。トヨタ勢では、開幕戦で勝利、第4,第5戦で3位表彰台と速さを見せるキャシディが首位と1ポイント差の2位につけており、キャシディを含むランキング上位3名は、今大会優勝すれば自力でのチャンピオン獲得となる。また、前戦初優勝を飾った山下 健太(KONDO RACING)、未勝利ながら2位2回の小林 可夢偉(carrozzeria Team KCMG)もランキング4位、5位で逆転タイトルへの望みをかけて最終戦へと挑んだ。

    ■予選
    専有走行が行われた前日までは雨に見舞われウェットコンディションだったが、26日(土)は朝から好天。昼頃には雲がかかったものの、路面はドライ、気温23度/路面温度25度というコンディションの下で午後12時25分から予選が行われた。 今大会も予選は2グループに分けてQ1が実施され、それぞれ上位6台がQ2へと進出。

    トヨタ勢6台が出走したQ1のAグループでは、平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3番手、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が4番手に入ったものの、国本 雄資(KONDO RACING)が最後に押し出される形で7番手、小林が8番手、中山雄一(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が9番手、痛恨のコースオフを喫した石浦 宏明(JMS P. MU/CERUMO・INGING)は10番手で4台がQ1敗退となってしまった。

    BグループはAグループを上回るタイムでの激戦となったが、早めに好タイムをマークした山下が6番手、最後に3番手へと飛びこんだキャシディとの2台がQ2へ進出。坪井 翔(JMS P. MU/CERUMO・INGING)は山下と僅か0.02秒差ながら7番手でQ2進出ならず。関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と大嶋 和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)も8,9番手でグリッド確定となった。

    Q2でもトヨタ勢は苦しい戦いを強いられ、Q3へと進出したのはキャシディのみ。中嶋は10番手、山下が11番手、平川が12番手グリッドとなった。トヨタ勢で唯一Q3へと進んだキャシディは、6番手タイム。タイトルを争うライバルと3列目に並んで決勝レースに臨むこととなった。

    ■決勝
    27日(日)は好天に恵まれ、暖かな日差しの下、気温23度、路面温度26度という好コンディションで午後2時に決勝レース(43周)のスタートが切られた。

    6番手スタートのキャシディは、ソフトタイヤでのスタートを選択。スタートで3番手の車両がエンジンストールしひとつポジションを上げると、2周目にミディアムタイヤの前車をパスし4位へ。タイトルを争う山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のすぐ後につけると、3周目のシケインでパスし、3位へと浮上した。

    規定の7周目を終えたところで、ミディアムタイヤ装着車両は一斉にピットへ向かい、ソフトタイヤへ交換。これでソフトタイヤでのスタートからそのまま走り続けるキャシディは2位へとポジションアップするも、タイヤ交換義務で必要なピット作業時間を考慮して、遙か後方を走るタイヤ交換組とのタイム差を計りながらの、見えない敵との戦いとなった。

    キャシディと共にソフトタイヤでスタートしタイヤを交換しないまま走り続ける作戦を採った関口と石浦がキャシディに次ぐ3位、4位へポジションアップ。後方でタイヤ交換組が激しい順位争いを繰り広げる一方、キャシディは着実なペースで周回を続け、10周目過ぎには40秒ほどだったタイヤ交換組との差を30周目過ぎには50秒以上に拡げることに成功した。

    3位の関口が29周終了時点、翌周には石浦もピットイン。石浦は1-2コーナーでライバルとのサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げ、観客を沸かせた。キャシディは32周終了でピットイン。アウトラップでは先にピットインしていたライバルの猛追を受けるもこれを凌ぎ切り、2位で後半戦へ。

    そして、キャシディはそのポジションを最後まで守り切って2位でチェッカー。タイトルを争う山本が5位でチェッカーを受けたことで、キャシディが逆転でのシリーズチャンピオン獲得を果たした。

    関口は15番手スタートから11ポジションアップの4位、最後尾20番手からスタートした石浦は14ポジションとアップの6位と、共に大きく順位を上げてのポイントフィニッシュ。平川も12番手スタートから8位でポイントを獲得した。

    キャシディはスーパーフォーミュラ参戦3年目にして悲願のタイトル獲得。トヨタにとっては2017年の石浦以来、1シーズンぶりのタイトル奪還となった。国内トップフォーミュラでの外国人ドライバーチャンピオンは、2011年のアンドレ・ロッテラー以来(当時はフォーミュラ・ニッポン)で、キャシディはスーパーフォーミュラとなってからは初の外国人チャンピオン、そして新型車両SF19での最初のチャンピオンにも輝いた。

    ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S 37号車)
    何と言って良いか、言葉が出ません。ピットに帰ってくるまで、ずっと泣いていて、無線でも何を言っていたか分かりません。タフなシーズンでした。我々は常に最速ではありませんでしたが、素晴らしいチームと共にレースで強さを見せ、それが結果に繋がりました。これで私自身、日本で3つのタイトルを獲得することができましたが、その全てがトムスチームと共に得たもので、彼らは家族のような存在です。その彼らのためにも、チャンピオンを獲得できて本当に良かったです。ずっと応援してくれたファンの皆様にも感謝しています。

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ 最終戦 鈴鹿サーキット 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ 最終戦 鈴鹿サーキット 決勝レポート

    野尻智紀、自身2度目の優勝を飾る
    10月26日(土)~27日(日)、鈴鹿サーキット(三重県)で2019年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第7戦 JAF鈴鹿グランプリが開催された。26日(土)には前日まで降った雨は止み、曇天の下でフリープラクティスが行われた。

    午後0時25分からは公式予選Q1セッションが始まった。

    今回も前戦に続きコース上の混雑を考慮してランキング順で交互にA組、B組の2グループに分けたうえ10分ずつ計測を行い、各グループ上位6人ずつがQ2へ進出するという特別規則のノックアウト方式が採用された。

    A組では#64アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が、#1山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を押さえてベストタイムを記録。B組では#5福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がベストタイム、#65牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が2番手に続いて、合計8台のHonda勢がQ1を突破しQ2へ進んだ。

    Q2セッションでは#5福住がベストタイムを記録、#50ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、#1山本が続き、Q2に進出した全12台のマシンの中から7台のHonda勢がQ3セッションへ進んだ。

    Q3セッションでは#64パロウがただひとり1分35秒台に入る1分35秒972を記録してポールポジションを獲得した。2番手に#16野尻智紀(TEAM MUGEN)、3番手に#50アウアーが続き、現在ランキングトップで2年連続の王座を目前にしている#1山本はスターティンググリッド5番手となった。

    決勝レーススタート時点のシリーズポイントは、#1山本が29点、#37ニック・キャシディ(トヨタ)が28点、#65パロウがポールポジションポイントを加えて26点、#3山下健太(トヨタ)が21点、#18小林可夢偉(トヨタ)が19点となっており、この5人にシリーズチャンピオンとなる可能性が残されていた。

    決勝レースは晴れ間の見せる空の下、午後2時にスタートした。ミディアムタイヤを装着した#65パロウがポールポジションからうまく加速し先頭で周回を始めた。その後ろにはソフトタイヤの#16野尻、スタートで混乱を抜け出した#1山本が続いた。

    #64パロウは8周を終えて予定どおりピットイン、ソフトタイヤに交換してレースに復帰した。#64パロウにかわって先頭に立った#16野尻はソフトタイヤのまま#37キャシディを従えて周回を重ねる。

    一方、ソフトタイヤで走り出した#64パロウは原因不明のグリップ不足に陥ってペースが上がらず徐々に順位を落とすこととなってしまった。#64パロウと同じ作戦を採った#5福住は同じタイミングでタイヤ交換をすると、ペースの上がらない#64パロウをかわして順位を上げ、それ以降は自分のペースを守って徐々に順位を上げていった。

    先頭の#16野尻は33周を走ってピットイン、ミディアムタイヤに交換して事実上のトップを守ったままレースに復帰し、そのまま#37キャシディの追撃を振り切って43周を走り切ってチェッカーフラッグを受けた。2014年第6戦以来2回目の優勝を果たした。3位にはスーパーフォーミュラで自身初の表彰台となる#5福住が入賞した。

    #1山本はミディアムタイヤからソフトタイヤへ交換する戦略が裏目に出て、#37キャシディの先行を許し、5位でフィニッシュした。この結果、ポイントランキングで#37キャシディに逆転されランキング2位でシーズンを終えたが、所属するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは、チームチャンピオンに輝いた。また、ポールポジションからスタートしながら予定外のタイヤ交換ピットインを強いられて順位を落とし19位に終わった#64パロウは、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

    野尻智紀(優勝)
    「朝のフリー走行をソフトタイヤで走った時に、一発のタイムは出せてもグリップダウンが激しかったので、少しセッティングを変えて決勝に臨んだところ非常にいい感触になって勝てました。2014年、スーパーフォーミュラデビューしたシーズンに1勝して以来、本当に長いこと勝てずにいたので、今年はチームを移籍したこともあって心機一転がんばろうと思っていたのですが、ここまでなかなかうまくいきませんでした。でも最後にこういういい形で勝ててよかったです。優勝はこんなに気持ちのいいものだったんだなと思うと同時に、やっぱりレースは勝たなくてはダメなんだと実感しました」

    福住仁嶺(3位)
    「毎戦同じことなのですが、今回もタイヤ選択が難しいレースでした。シリーズチャンピオンを賭けて走るチームメートの山本選手とは(ピットインのタイミングをずらすため)違うタイヤで行こうかとも思ったのですが、僕も勝ちたかったのであえて同じミディアムタイヤでのスタートをすることに決めました。そうした結果、表彰台に上がれたのでうれしい反面、山本選手がチャンピオンを獲れなかったので悔しい気持ちもあります。マシンは自分が思っていたよりずっといい仕上がりだったので、チームに感謝しています」

    村岡潔 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING代表
    「Hondaさんの若手育成を担当してこれまでチームを運営し、今回2度目のチームチャンピオンになれて、とてもうれしいです。これまでHondaさんから受けたサポートに感謝しています。ただ、今回のレースに限っていえば、我々は走り出しから速さが足りませんでした。チャンピオンを目指していた山本に選手に十分に速いクルマを用意できなかったので、とても申し訳ないことをしてしまいました」

  • スーパーフォーミュラ | ニック・キャシディが2019年のチャンピオン獲得

    スーパーフォーミュラ | ニック・キャシディが2019年のチャンピオン獲得

    スーパーフォーミュラの最終戦が10月27日(日)に鈴鹿サーキットで開催され、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が2019年のチャンピオンを獲得した。

    最終戦を前にポイントリーダーの山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、1点差でニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、3ポイント差でアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)、8ポイント差で山下健太(KONDO RACING)、10ポイント差で小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)の5名にタイトルの可能性が残されていた。

    レースは野尻智紀(TEAM MUGEN)が優勝。ニック・キャシディが2位、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3位に入って初表彰台を獲得。

    タイトルの可能性を残していた山本尚貴が5位、山下健太が9位、小林可夢偉が12位、アレックス・パロウが19位でレースを終了。

    その結果、ニック・キャシディが36ポイントとなり、3ポイント差で山本尚貴を逆転してタイトルを獲得。昨年の雪辱を果たした。

  • ダニエル・ティクトゥム、レッドブルのエンジニアへの暴行の噂を否定

    ダニエル・ティクトゥム、レッドブルのエンジニアへの暴行の噂を否定

    ダニエル・ティクトゥムは、レッドブルのプログラムから外されたのはエンジニアへの暴行が原因だったとの噂を否定。来シーズンはF2でカムバックすることを望んでいると語った。

    2017年にレッドブル・ジュニアチームに参加したダニエル・ティクトゥムは、昨年のヨーロッパF3選手権をミック・シューマッハラ次ぐンキング2位で終え、次のF1昇格候補として多くの期待をかけられていた。

    2019年は日本でスーパーフォーミュラで参戦したが、結果を出すことができず3戦でシートを喪失。それだけでなく、レッドブルとの関係も断たれることとなった。

    その後、コース外の要因がレッドブルの決定に影響を与えたとの噂が浮上したが、ダニエル・ティトゥムはそれを否定した。

    「多くの人が多くの詳細を求めていることを知っている。多くの噂を耳にしているし、それを一段落させたいと思っている」とダニエル・ティクトゥムは Formula Scout にコメント。

    「エンジニアに暴行したという噂が出回っていると聞いた。それは35歳の男がソーシャルメディアででっち上げた完全な噂だ」

    「RUMOUR that Dan Ticktum…初めて見たときは、文字通り誰かがでっち上げだと思ったし、僕のヒストリーに引かれたのだろう。人々はそれを信じている。でも、たわごとだし、ゴミみたいなでっち上げだ」

    「もしそんなことが起こっていたとしたら、ホンダやレッドブルから聞くだろうし、レッドブルが僕を降ろしたときに出した声明に書かれていただろう。まったく何の関係もない」

    ダニエル・ティクトゥムは、決定は純粋にコース上でのパフォーマンスに基づいたものだと付け加えた。

    「パフォーマンスに基づいた決定だった。チームは苦労していた。チームメイトでさえね。オートポリスでの第2戦で縁石にヒットしたときから間違いなくダメージがあった。菅生ではまったくどうすることもできなかったからね」とダニエル・ティクトゥムはコメント。

    ダニエル・トィクトゥムは、レッドブルが自分に何ができるかを示すための“十分なチャンス”を与えてくれなかったと考えていることを認めるが、彼らをけなすつもりはないとし、2020年に別のチームでカムバックできることを望んでいると語った。

    「やるしかないよ。スーパーフォーミュラでは十分なチャンスが与えられなかった。でも、レッドブルをけなすつもりはない。彼らは僕にチャンスを与えてくれた。十分な時間を与えてくなかったかもしれないけど、彼らは僕がレースをするためのお金を与えてくれ、僕を信じてくれた。シミュレーターで多くのことをしたし、とても懸命に働いた。落とされるまでに多くのF1シミュレーションをやっていた」とダニエル・ティクトゥムは語る。

    「クリスチャン(ホーナー/レッドブル・レーシング チーム代表)は、僕が言ったことを何でも支持してくれるだろう。彼はF1テストと僕がファクトリーで行っていたシミュレーターの仕事にとても満足していた。みんなが満足していた。だから、それはちょっとした急な決定だったと思う」

    「でも、ヘルムート(マルコ/レッドブル モータースポーツアドバイザー)に対して失礼な意図はない。彼とはとても仲が良かったし、関係を断つつもりもない。将来何が起こるかは誰にもわからない」

    「来年のF2で良い契約を得ることを目指しているし、良い結果が出せることを望んでいる。どのドアが開くかはわからない。どうなるか見てみよう」

  • スーパーフォーミュラ | トヨタ 第5戦 ツインリンクもてぎ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | トヨタ 第5戦 ツインリンクもてぎ 決勝レポート

    平川 亮がスーパーフォーミュラ初優勝!
    酷暑のツインリンクもてぎでスーパーフォーミュラの第5戦が行われ、金曜日から好調ぶりを見せた平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が最前列2番手スタートから自身スーパーフォーミュラでの初優勝を飾った。小林 可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が2位、12番手から追い上げたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が3位表彰台を獲得し、トヨタ/TRDエンジンが表彰台を独占。キャシディはドライバーズランキング首位に浮上した。

    スーパーフォーミュラの第5戦が8月17日(土)、18日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

    年間全7戦で戦われている今季のスーパーフォーミュラも、今大会を含め残り3戦となった。新たな「SF19」のデビューシーズンとなった今季、ここまでの4戦は全て異なる勝者となっており、毎戦全く展開、勝者共に読めないレースが続いている。

    混戦が続く中、今大会もてぎは、タイトルの行方を占う上でも重要な1戦となる。雨中のレースとなった前戦富士から約1か月、真夏の酷暑の中で、ドライバーやメカニックだけでなく、車両やタイヤにも負担の大きい、厳しいコンディションで文字通りの熱戦が繰り広げられた。

    予選
    17日(土)は台風一過の猛烈な暑さとなった。午後2時半、ノックアウト方式の予選が開始される時点では、気温38度、路面温度49度という厳しいコンディション。

    ミディアムタイヤの使用が義務づけられるQ1(20分)は、まずセッション開始と同時に全車コースイン。一旦タイムをマークした後ピットへ戻り、残り7分程から再度のアタックに入った。

    前日行われた専有走行でトップタイムをマークするなど好調な平川がまずトップタイムをマーク。ほかの車両もタイムを縮めていくが、平川のタイムには届かず。キャシディ、小林、石浦 宏明(JMS P.MU / CERUMO・INGING)らが着実に上位タイムをマークしていく中、セッション終盤に関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が5番手に飛びこんだことで、山下 健太(KONDO RACING)が13位へと押し出される形となり、当落ラインの12番手から0.055秒という僅差ながらQ2進出ならず。

    国本 雄資(KONDO RACING)が15番手、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)16番手、大嶋 和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)17番手、アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が19番手でQ1敗退となった。

    午後3時ちょうどに開始されたQ2(7分間)は、残り5分半で先陣を切ってコースインした小林が2番手。平川が6番手、石浦が8番手でQ3へ進出。関口は0.072秒及ばず9番手、初めてドライコンディションでQ2進出を果たしたルーキーの坪井 翔(JMS P.MU / CERUMO・INGING)が10番手、キャシディが12番手でグリッド確定となった。

    Q3(7分間)では、平川が最前列2番手グリッドを獲得。石浦が5番手、小林は7番手から決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    18日(日)も暑い一日となった。強い日差しで気温37度、路面温度49度という厳しいコンディションの下、午後2時15分にフォーメーションラップが開始されたが、スターティンググリッドに車両が並んだところでエンジンストール車両が発生し、スタートはやり直し。予定よりも5分遅れ、1周減算の51周で決勝レースのスタートが切られた。

    最前列2番手の平川は2位をキープ。その後方では7番手スタートの小林が見事なダッシュを決め、5位へ2つポジションアップすると、第3コーナーでも1台かわし、4位へと浮上した。

    上位勢はソフトタイヤでのスタートを選択し、スタート直後はそれぞれの間隔が一旦空いたものの、その後は2位の平川、4位の小林がそれぞれ前を行くライバルをテール・トゥ・ノーズで追撃する展開。一方、後方グループは早めのピットインや2回ピット作戦など、様々な戦略でレース後半でのポジションアップを目指した。中でも、12番手スタートのキャシディはミディアムタイヤでスタートすると、4周終了時点でピットインしソフトタイヤへ交換。猛烈な追い上げを開始した。

    1秒以内の差をキープしたまま首位を追い続けた平川は、23周目に首位を奪取。これを見た小林も猛プッシュ。数周にわたって息を飲むようなバトルを繰り広げた末に、33周目に小林も前を行く車両をパスし、3位へとポジションを上げた。

    平川、小林らがピットインを遅らせて後続との差を広げる一方で、早めにピットインしたキャシディが、ピット義務を終えた集団の首位に立ち、後半戦は、上位勢がピットインを終えた後にキャシディとの位置関係がどうなるかに注目が集まった。

    首位に立った平川もプッシュを続けて後続との差を広げ、37周終了時にピットイン。キャシディの前でピットアウトすることに成功した。小林は最後までピットインを遅らせ、首位に立った後はこちらも素晴らしく速いラップタイムを刻みながら、見えないライバルとのバトルを展開。42周を終えてピットインした小林は、好ピット作業にも助けられ、平川の後、2位でコースへ復帰した。

    上位勢がピット義務を終えた時点で、4位に付けていたキャシディは更に追い上げを続け、45周目に3位へ浮上。小林も平川との差をじりじりと詰めていったが、平川は約3秒の差を付けて逃げ切り、自身国内トップフォーミュラでの初優勝を飾った。

    小林は第3戦に続き今季2度目の2位。ドライバーズランキングでも4位に浮上。そして、キャシディが3位でフィニッシュし、トヨタ/TRDエンジン勢が表彰台を独占した。キャシディはこれで今季5戦全戦でポイントを獲得すると共に、1勝、3度目の表彰台獲得で、ドライバーズランキングでもトップに躍り出た。

    また、予選5番手からスタートでやや出遅れたもののその後着実に追い上げた石浦が6位でポイント獲得を果たした。

    ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 20号車 ドライバー 平川 亮
    初優勝出来ましたが、自分が嬉しいというよりは、感謝の気持ちの方が大きいです。ここまでなかなか結果が出せない中、チームの皆さんがすごく頑張ってくれましたし、周りで支えてくれている家族だったり、ファンの皆さんとか、スポンサーの皆さんが僕を信じて応援してくれました。今回は金曜日からとても調子が良く、自信を持って臨めましたし、決勝レースでも、皆さんの応援がすごく力になったと思います。ようやく初優勝を果たせましたが、ここから更に2勝、3勝していきたいと思います。

    carrozzeria Team KCMG 18号車 ドライバー 小林 可夢偉
    7番手グリッドから2位というのは喜ぶべき結果だと思います。予選は思ったよりも良くなかったんですが、レース前から、決勝では良いパフォーマンスが出せることは分かっていたので、落ち着いて臨みました。ただ、なかなか前の車を抜けずに厳しい展開になりましたが、結果的に2位でフィニッシュ出来、正直今日出来るレースとしてはベストのリザルトだったと思います。こういうレースを続けることでいつかチャンスが来ると思っているので、気を引き締めて残り2戦も戦いたいと思います。

    VANTELIN TEAM TOM’S 37号車 ドライバー ニック・キャシディ
    今日出来る最高の結果だと思います。12番手と後方からのスタートだったのでとてもタフなレースでした。参戦初年度の一昨年から、もてぎでは5位、3位と良い結果で来ていたので、今年も自信を持って臨んだのですが、予選は望み通りにはいきませんでした。ただ、今日のフリー走行とウォームアップではフルタンクでも2番手、1番手と好調だったので、出来る限りエアがクリーンな状況で走れるような戦略で追い上げました。ただ、フルタンクの重い車両で、最後までタイヤを持たせながらライバルをパスするのはとても大変でした。それでもクルマが素晴らしく速かったし、ベストを尽くした結果で満足しています。

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ 第5戦 ツインリンクもてぎ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ 第5戦 ツインリンクもてぎ 決勝レポート

    アレックス・パロウがHonda勢最上位の4位入賞を果たす
    8月17日(土)~18日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県)で2019年度全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開催された。

    台風10号の影響が残った金曜日は朝まで雨が残ったが天候は急速に回復。8月17日(土)は朝から真夏の太陽が照りつけ気温が上昇するコンディションとなった。

    酷暑の中で行われた朝のフリー走行では、セッション終盤にソフトタイヤでのタイムアタックシミュレーションが行なわれ、シリーズ第4戦富士で雨の中ポールトゥウインを飾った#64アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がベストタイムを記録。快調ぶりを見せた。

    午後2時30分、公式予選Q1が始まった段階で気温は38℃に達した。過酷なコンディションで行なわれたQ1からQ3までのセッションでは、朝のフリー走行から快調だった#64パロウがコースレコードを記録して2戦連続のポールポジションを獲得。以下、3番手に#5福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、4番手に#50ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、6番手に#16野尻智紀(TEAM MUGEN)、8番手にランキングトップの#1山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いて決勝レースに臨むことになった。

    翌日も、薄い雲が流れるものの夏の太陽が照りつけ決勝スタートを前に気温は37℃に達した。スタート合図を前にエンジンをストールさせる選手が発生したため赤旗が掲示され、レースは周回数を51周に減算したうえでスタートとなった。ポールポジションの#64パロウは先頭を守ってレースを始めると、2番手の#20平川亮(トヨタ)を引き離しにかかった。その後ろには#5福住が#18小林可夢偉(トヨタ)を押さえて続いた。

    しかし#64パロウはタイヤの消耗が進んでペースが伸びず、#20平川に少しずつ詰め寄られ、23周目に2番手へ後退した。#5福住も33周目、#18小林の先行を許す。

    38周目を終えて#64パロウと#5福住は、タイヤ交換義務を果たすためピットイン。給油も行なってレースに復帰する。この間に#18小林が#64パロウに先行、さらに後方から追い上げてきた#37ニック・キャシディ(トヨタ)が46周目、#64パロウに追いつきオーバーテイク。#64パロウは4番手へ後退し、#5福住はその背後5番手となる。

    レースはそのままフィニッシュを迎えることとなった。#64パロウは4位、#5福住は5位でチェッカーフラッグを受け、また7位に#50アウアー、8位に#16野尻が入り、ポイントを獲得した。

    #1山本はこのレース9位で無得点に終わりシリーズランキング2位に後退した。一方6点を獲得した#64パロウはランキング3位をキープ。4点を加えた福住選手はランキング6位へ浮上してシリーズ第5戦を終えた。

    アレックス・パロウ(4位)
    「気温が高かったため、難しいレースになってしまいました。予選では難しいコンディションの中、うまくタイヤをマネージメントできて2戦連続のポールポジションが獲れました。しかし、上位がわずかな差だったので決勝はたいへんだろうと覚悟していました。レーススタートでトップに立って、当初はいい感触でしたが、5周を過ぎた頃からタイヤのデグラデーション(性能低下)が激しくなって、思うようなペースで走れなくなりました。ソフトタイヤからミディアムタイヤにチェンジしましたが、状況はあまり変わりませんでした。でもチームはすばらしい仕事をしてくれて状況はどんどんよくなってきています。そういう意味では4位フィニッシュという結果は悪くはなかったと思います。岡山での第6戦に向けて、チームとともにもっとがんばって備えます」

    福住仁嶺(5位)
    「ソフトタイヤで引っ張って順位を上げ、ミディアムタイヤにつなぐという戦略を選択したのですが、思いのほかペースが上がらず、前半は苦しい展開になってしまいました。前に近づくとダウンフォースが抜けてまた間隔が開いて、という繰り返しに陥ってポジションを上げられませんでした。その結果、結局5位でレースを終えました。ピットインのタイミングも結果的に外れてしまい、速さだけではなく戦略面でもうまく戦わないと表彰台には乗れないと痛感しました。でも着実にポイントを獲得してランキング上位に並んでいます。今の状態で満足してはいけないのですが、自分は確実に成長できていると実感していて、流れは悪くはないと思います」