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  • MotoGP | スズキ:2019年 第4戦 スペインGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ:2019年 第4戦 スペインGP 予選レポート

    MotoGP 第4戦 スペインGPの 2日目午前に行われたFP3セッションは、トップ10入りを賭けて激しいタイム争いが展開。トップから14台がコンマ5秒差という接近戦の中、ルーキーのジョアン・ミルが5番手につけ、チームメイトのアレックス・リンスもミルに続く6番手につけて、ふたり揃ってストレートQ2行きを決める。

    午後のFP4ではふたりのライダーが共に決勝のセットアップで、いくつかのタイヤを試して周回した。

    決勝グリッドが決定するQ2ではタイム争いがさらに熾烈となり、リンス、ミルは共にフロント・ミディアム、リア・ソフトのタイヤコンビネーションで2度のタイムアタックに挑む。セッション序盤を快調に滑り出したふたりだったが、どちらも2度目のタイムアタックで思うようにタイムを上げることができず苦戦。リンスは第3セクターでタイムをロスし、トップから0.471秒差の9番手で終了して決勝は3列目からのスタートに。最後まで健闘を続けたミルはトップから0.634秒差で12番手、チームメイトより1列後ろの4列目からのスタートとなる。

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「FP3、FP4共にふたりのライダーがどちらも安定した好ペースで走行でき、FP3ではふたり揃ってトップ10入りができたので、どちらのセッションも我々にとってはポジティブなものだったと言えるでしょう。ところが予選では思ったような結果を出すことができず、決勝グリッドは3列目、4列目と後方になってしまいました。明日の決勝ではふたりとも序盤にどれだけ追い上げることができるかが鍵となりますが、ふたりの活躍を信じています。」

    アレックス・リンス
    「昨日に比べてラップタイムを大幅に上げることができたし、基本的には計画通り順調に進めることができたと思っている。予選はフロントタイヤのフィーリングがあまり良くなくて思い切りプッシュできず、決勝は3列目スタートになっちゃったけど、明日は必ず良いレースをするよ。地元スペインのファンに喜んでもらえるように頑張らなくちゃね。」

    ジョアン・ミル
    「12番手というポジションには全く納得できていないし、予選で自分のポテンシャルを全て出し切れなかったことが悔しいね。予選のフィーリングがあまり良くなかったせいで、FP3、FP4同様の走りができなかったんだ。でも今週はまたひとつ大きな前進ができたし、基本的にはかなりポジティブな気持ちさ。予選での問題も含め、決勝に向けてまだ改善しなくちゃいけないことはあるけど、明日の決勝が楽しみでならないよ。」

  • MotoGP | スズキ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたアメリカズGP決勝は、アレックス・リンスがMotoGPクラス初優勝を勝ち取り、チームスズキエクスターにとってドラマティックな一日となった。

    リンスはスタート直後にトップ5ポジションにつけ、スムーズなライディングながら虎視眈々と前を行くライダーに近付く。激しい争いの中でもレース中ミスを犯すことなく終始GSX-RRを冷静にコントロールし、3番手まで順位を上げ周回を重ねていた残り11周で、トップを走行するマルケス(ホンダ)が転倒を喫し2番手にポジションアップ。

    レース終盤はロッシ(ヤマハ)との一騎打ちとなるが、リンスは最後まで冷静さを失わず、9度の世界チャンピオンとの戦いを見事に制し、嬉しいMotoGPクラス初優勝を手にした。

    ジョアン・ミルは朝のウォームアップで手応えを感じ、レースに向けて士気を高めていたが、ジャンプスタートのペナルティを受け13番手走行中にライドスルー。再びコースに戻り、最後まで追い上げレースをするも、僅かにポイント獲得に及ばず、17位でチェッカーを受けた。

    チームスズキエクスターにとっては2016年イリギスGP以来の優勝となり、リンスにとっては2016年フランスGP(Moto2クラス)以来の優勝、またMotoGPクラスでの初優勝となった。

    アレックス・リンス
    「優勝できたなんて信じられない思いさ。嬉しすぎて言葉もないよ。朝のウォームアップでセッティングを変更してみたんだけど、フィーリングがあまり良くなかったから、決勝はいつものセッティングに戻したんだ。終盤のバレンティーノとのバトルはちょっと苦しかったし、プレッシャーもあったけど、とにかく最後まで集中を切らすことなく走り切った。チェッカーフラッグを受けた瞬間に喜びが一気に込み上げてきて、なんとも言えない思いだったよ。チームの皆、日本のスズキスタッフ、そして自分を支えてくれている全ての皆に心からお礼を言うよ。本当にありがとう。」

    ジョアン・ミル
    「ジャンプスタートのミスには自分でも本当にがっかりだけど、レース後に映像で見て、ライトが消える前にほんの少しだけ動いていたことを確認したよ。それでアドバンテージがあったわけではないのにペナルティを受けなくてはならなくて本当に残念な思いさ。マシンのフィーリングもレースペースも良かったから、このペナルティがなければ今日は良い結果を出せたんじゃないかと思うんだ。アレックスは今日本当に素晴らしいパフォーマンスだったし、チームが優勝できたことが心から嬉しいよ。チーム皆で努力を続けて、さらに強いチームになれるように自分も頑張らなくちゃね。」

    河内健 (テクニカルマネージャー)
    「今日は良いレースでした。今年はライダーも成長し、マシンも進化したので、開幕戦からもっと良い結果を期待していたのですが、ここまでなかなか結果につなげられず、今日やっと成果がパーフェクトな形で出せたと思います。ライダーのアレックス、チーム、そしてこのプロジェクトに参加していただいている全ての皆様に改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。ありがとうございました。ジョアンはスタートの小さなミスでレースを失ってしまいましたが、彼のレース中のペースは悪くなかったので、次のレースが楽しみです。今日はともかくチームにとって最高の1日となりました。この調子で次の勝利を早く達成していきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願い致します。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「プロジェクト結成時から頑張り続けてくれているスズキにとっても我々チームの皆にとっても、今日が最高の一日となり本当に嬉しいです。アレックスはチームに合流したばかりの頃は怪我に泣かされ、決して順調なスタートを切ったわけではありませんでしたが、そこから日々努力を重ね、今日はその成長と進歩を証明する形のレースとなりました。彼の努力を心から誇りに思います。今シーズンの目標はとにかくまず一勝することでしたが、開幕からわずか3戦目で目標が達成できたのも、このプロジェクトに関わる全ての皆の努力の賜物と言えるでしょう。今日はジョアンのレースペースも素晴らしかったのですが、残念ながらジャンプスタートのペナルティによって結果に繋げることができませんでした。今日のミスに関してはレース後にジョアンとも良く話しをしましたが、いずれにしても今日のレースでまたひとつ成長を遂げることができたと思うので、今後の活躍に期待します。」

  • MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 結果:スズキのA.リンスが初優勝

    MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 結果:スズキのA.リンスが初優勝

    2019年のMotoGP 第3戦 アメリカズGPの決勝レースが14日(日)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、スズキのアレックス・リンスが初優勝を果たした。

    気温21度、路面温度39度のドライコンディションの中、アレックス・リンスはラスト4ラップでトップに飛び出し、最高峰クラス34戦目で初優勝。スズキに3年ぶりの勝利をもたらした。

    2位には0.462秒差でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が続き、2戦連続して表彰台を獲得。3位にはジャック・ミラー(プラマック)が最高峰クラスで初優勝を挙げた16年6月の第8戦TTアッセン以来となる2度目の表彰台、ドライコンディションでの最高位を獲得した。

    15番グリッドからスタートした中上貴晶は、31.011秒差の10位でチェッカーを受け、開幕から3戦連続のトップ10入りを果たした。

    マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とジョアン・ミル(スズキ)は、ジャンプスタートでライドスルーのペナルティが課せられた後、12位と17位でゴール。

    ポールポジションのマルク・マルケス(ホンダ)は、トップを独走していた9ラップ目の12コーナーで今季3度目の転倒を喫して、今季初のリタイア。3番グリッドのカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)は、3番手走行中の6ラップ目に今季初転倒。11番グリッドのホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は、10番手を走行中の11ラップ目に技術的問題が発生してリタイアを強いられた。

    チャンピオンシップは、アンドレア・ドヴィツィオーゾがポイントリーダーに再浮上。バレンティーノ・ロッシが3ポイント差の2位。マルク・マルケスは9ポイント差の4位に後退した。

    次戦はヨーロッパランドの緒戦となる第4戦スペインGP。87年から33年連続の開催となるヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで19日後の5月3日に初日、5日に決勝レースが行われる。

    2019年 MotoGP 第3戦 アメリカズGP 決勝 結果

    Pos. No. Rider Team
    1 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    2 46 バレンティーノ・.ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
    3 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    4 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ
    5 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT
    6 9 ダニロ・ペトルッチ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ
    7 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT
    8 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    9 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング
    10 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ
    11 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
    12 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    13 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    14 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3
    15 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング
    16 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング
    17 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター
    18 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3
      99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム
      93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
      35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール
      41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
  • MotoGP | スズキ:第2戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ:第2戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    MotoGP アルゼンチンGP決勝日を迎えたテルマス・リオ・デ・オンドサーキットは朝から多くの熱狂的なファンに囲まれ、緊張と興奮に包まれた。チームスズキエクスターライダーのアレックス・リンス、ジョアン・ミルは共に土曜の予選で苦戦するも、朝のウォームアップは好ペースで走行。共に迎える決勝への士気を高める。

    決勝スタート時には路面温度が41℃まで上昇し、タイヤマネージメントが大きな鍵となる中、オープニングラップはリンス12番手、ミル13番手とそれぞれポジションを上げる。

    リンスは得意なサーキットで高いモチベーションを見せ、序盤から終盤まで猛追撃を緩めることなく、ベストラップを更新した直後、残り10周でトップグループの最後尾に。その後もスムーズかつ冷静なライディングでトップグループの中で着々とポジションを上げ、表彰台こそ逃すも、予選ポジションから11番手順位を上げて5位でレースを終えた。

    一方ルーキーのミルは素晴らしいスタートを切ってポジションを大きく上げるも、直後リアタイヤのグリップに問題が生じ、レース終盤自らGSX−RRをピットインさせ、アルゼンチンGPをリタイヤした。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「昨日の予選結果は非常に残念なものでしたが、今日はアレックスがそれを挽回する結果を出してくれました。このサーキットは我々のマシンと比較的相性が良く、表彰台を取れる力があったと思うので、それを考えれば満足とは言えませんが、昨日の状態からここまで巻き返してくれたライダー、チームスタッフに感謝します。次のレースではウィークを通して強いポジションでいられるようにさらに上を目指していきたいと思います。ジョアンに関しては、決勝で彼のパフォーマンスを充分発揮することができなかったので、原因をしっかり調査して次に繋げていきたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「アレックスは後方から猛追撃の追い上げをして、一時は表彰台も見える位置までポジションを上げる素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。今回はグリッドポジションが後方だったので巻き返しに苦労してしまいましたが、それでも決勝日の今日は我々のポテンシャルを充分に見せることができたと思っています。一方のジョアンはリアタイヤの問題に見舞われてしまい、リタイヤとなってしまいました。彼にはとても申し訳なく、非常に残念ですが、しっかりと原因を追求し、次戦でまた存分に力を発揮してもらいたいと思っています。」

    アレックス・リンス
    「信じられないようなレースだったよ。路面が滑りやすくて本当に難しいコンディションだったのに、レースを通して一度もミスしなかったのは奇跡さ。今日はかなり後方からスタートしたせいで追い上げに時間を費やしてしまったから、次戦からはとにかく予選ポジションを上げなくちゃいけないね。いずれにしても今日の結果には自分もチームも満足しているよ。」

    ジョアン・ミル
    「スタートがうまく行ってアレックスの真後ろにつけたから、そのままアレックスに従ってグループについて行って彼の走りを学びたいと思っていたんだけど、スタート直後からリアタイヤのグリップに異常を感じていて、それがどんどん酷くなっていったから自らピットインしたんだ。僕のレースキャリアで自分からピットインしてレースを終えたのは今日が初めてだったから、ちょっと残念な気持ちだけど仕方ないね。気持ちを入れ替えてまた次戦で頑張るよ。」

    関連:MotoGP | アルゼンチンGP 結果 :マルク・マルケスが独走で今季初優勝

  • MotoGP | スズキ:第2戦 アルゼンチンGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ:第2戦 アルゼンチンGP 予選レポート

    路面のグリップ不足によって困難なオープニングとなったMotoGPアルゼンチンGPは、2日目の土曜日もコンディションに大きな進展はなく、路面はドライのままも混戦の中でタイムアップを図るのは極めて難しい状況となった。

    FP3では多くのライダーがQ2入りを賭けてセッション開始と共に猛追撃を開始。

    序盤アレックス・リンス、ジョアン・ミルは揃ってトップ10圏内を走行するも、その後のタイムアップが思うように叶わず、リンス15番手、ミル17番手とチームスズキエクスターライダーは揃ってQ2圏外に。トップから15番手までが1秒差という大接戦だった。

    FP4ではリンスがトップからコンマ6秒遅れ、ミルはコンマ8秒遅れと快走。Q1では共にいくつかの異なるタイヤコンビネーションを試すも、グリップのフィーリングを向上することができないまま、リンス16番手、ミル19番手で苦戦の1日を締めくくることとなった。

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「今日は非常に困難な1日でした。タイヤのグリップに問題を抱えていることは明らかなのですが、これからデータを入念にチェックして問題の起因を洗い出さなくてはなりません。アレックスのレースペースは悪くないのですが、Q2に行くために大きなジャンプアップを狙いましたが、うまくまとめることができませんでした。ジョアンはコーナーの立ち上がりで思うようなフィーリングを得ることができず苦戦している状態です。ふたりともペース自体は悪くないので、良いフィーリングを取り戻すことができるよう最善を尽くします。」

    アレックス・リンス
    「チームも自分もベストを尽くしたのに、なぜこんな結果だったのか自分でもよく分からないんだ。Q1ではタイムを出すことができなかったけど、その他のセッションは悪くなかった。でもレースペースには自信があるし、決勝日はいつも自分の力を最大に発揮できるから、明日はいつも通り、とにかく全力を出し切って、ひとりでも多くのライダーをオーバーテイクするよ。」

    ジョアン・ミル
    「今日はうまくセッティングを見つけられず、思うようなライディングができなかった。ベースのセッティング自体は悪くないんだけど、タイムアタックしようとすると同じようなフィーリングで走れないんだ。かなり後方のグリッドだから明日は厳しいレースになると思うけど、決勝では良いレースができる自信はあるよ。」

    関連:MotoGP | 第2戦 アルゼンチンGP 予選:マルク・マルケスがPP獲得

  • MotoGP | スズキ:開幕戦 カタールGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ:開幕戦 カタールGP 決勝レポート

    長いシーズンオフが終わり、世界中の多くの期待に包まれ開幕した2019年MotoGPオープニングラウンドのカタールGPは、前日までの不安定なコンディションから一転し、好コンディションでスタート。共に素晴らしいスタートを切ったチームスズキエクスターライダーのアレックス・リンスとジョアン・ミルは、レース終盤まで続いた長く厳しいバトルの末、リンス4位、ミル8位と揃ってトップ10フィニッシュ。トップ15台のタイムはMotoGPクラス史上に残るほどの接戦で、トップ5台はわずか0.6秒内でチェッカーを受ける。

    アレックス・リンスはオープニングラップを9番手で終えるが、その後、積極的にオーバーテイクを繰り返し、4周目にはトップに立つ。しかしトップグループはレース中盤まで9台が絡み、トップ争いは熾烈に。リンスは最終ラップまでタイヤをうまくマネージメントして最後までトップ5圏内で走行を続けるも、わずか0.1秒差で表彰台を逃す、悔しい4位でレースを終えた。

    MotoGPデビューレースとなったジョアン・ミルは素晴らしいスタートを切り、オープニングラップに7番手までジャンプアップ。ルーキーながらトップライダーと互角に競り合いを繰り返し、序盤4番手まで順位を上げるが、終盤にいくつかポジションを落として8位でゴール。しかし新人らしからぬアグレッシブな走りは周りに強烈な印象を与えると共に、トップグループで走行したことでミルは多くの収穫を得て次戦に臨むこととなった。

    河内健 テクニカルマネージャー
    「良いレースでしたが、同時に非常に悔しいレースでもありました。しかしアレックスの昨シーズンからの成長が確認できたことはとても嬉しいです。アレックスにはまだマシンの方でリカバーできる面が色々とあることがこのレースで分かりましたので、そこは申し訳ない気持ちでいっぱいですが、我々もこれからまだまだ開発を続け、早くトップに立ちたいと思っています。一方、ジョアンはデビューレースをいきなりトップグループで走行し、最終的に8位でゴールという、期待以上の結果を残してくれました。今日は満点のレースだったと思います。このようにふたりのライダーで今後も競い合って、1日も早くトップに立てるようにこれからも努力を続けていきたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「アレックスは序盤から終盤までレースを通してトップ争いをし、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。我々のマシンがストレートのスピードで苦戦したためにアレックスにとっては苦しい展開だったと思いますが、それを考慮すると、彼は本当に最後まで全力を出し切って頑張ってくれたのだと思います。このような我々のマシンとあまり相性の良くないサーキットで今日のような結果で終えることができたことは、チームにとってもポジティブな要素と言えるでしょう。ジョアンに関しては、デビューレースなので単独で走行せず、集団の中で走行して色々なことを学んで欲しいと願っていたのですが、まさかそれがいきなりトップ集団で学ぶことになるとは予想外でした。学ぶだけでなく、トップライダーを相手に勇敢にバトルする姿も見せ、期待以上のパフォーマンスを見せてくれ、今後が楽しみです。」

    アレックス・リンス
    「僕たちチームにとっては素晴らしいシーズン開幕になったよ。まさにシーズンオフのチームの努力が形になって現れたという感じだね。レースペースがそれほど速くなかったから、何度もトップに立って後ろを引き離そうとトライしたんだけど、ストレートでドビツィオーゾ(ドゥカティ)とマルケス(ホンダ)に抜かれてしまい、その繰り返しだった。カタールは僕たちのマシンには厳しいサーキットだと覚悟していたから、今日の結果には満足しているよ。」

    ジョアン・ミル
    「今日のレースには大満足だよ。FP4の良いペースをレースでもキープすることができたし、トップグループで走ることができたから、速いライダーの走りから多くのことを学ぶことができた。今の自分にはそれが最も大事なことだから、本当に勉強になったし、興味深かったよ。終盤にタイヤのグリップが落ちてからはプッシュを続けることができなくなってしまい残念だったけど、デビューレースとしては合格だったと思う。今日のようなレースがいつもできるように努力しつつ、レース毎に成長していきたいと思っているよ。」

  • MotoGP | スズキ:開幕戦 カタールGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ:開幕戦 カタールGP 予選レポート

    スズキは、MotoGP 開幕戦カタールGPの予選でアレックス・リンスが10番手、ジョアン・ミルが11番手だった。

    ロサイル・インターナショナルサーキットでの開幕戦2日目の挑戦は路面コンディションの変化により、アレックス・リンス、ジョアン・ミルに予想以上の厳しい試練を与えることとなった。

    しかし両ライダー共、初日の堅実なパフォーマンスによりQPは揃ってダイレクトにQ2へ。1000分の1を争う大接戦、さらに夜になって路面コンディションが悪化するため、ダイレクトQ2行きは大きなアドバンテージとなった。Q2終了後の最終ポジションはリンス10番手、ミルが11番手で、明日の決勝は揃って4列目スタートとなる。

    アレックス・リンスはFP3、FP4共に、初日に抱えていたタイヤのグリップに関する問題を解決するべく課題に集中するも、両セッション共2コーナーで転倒。リンス以外にも数人のライダーがフロントの切れ込みにより、同様の転倒を喫した。リンスは転倒により本来のリズムをキープできず、タイムアップに苦戦し、Q2を10番手で終える。

    MotoGPクラス初レースとなるジョアン・ミルは、周回を重ねながら確かな方向性を掴むことに集中し、着々とタイムアップ。難しいコンディションとなったQ2でも揺らぐことなくペースを維持し、デビューレースを11番グリッド、チームメイト同様の4列目からスタートする。

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「予選結果はもっと上位を期待していましたが、今日は非常に難しいコンディションだったので仕方がないでしょう。10番手からスタートするアレックスはレース序盤が厳しいと思いますが、レースペースは安定していますし、フィーリングも良いようなので、決勝では期待に応えてくれるだろうと期待しています。ジョアンは初のMotoGPクラスでダイレクトにQ2に行き、最終予選結果も11番手という素晴らしい活躍を見せてくれました。デビューレースをとても楽しみにしています。」

    アレックス・リンス
    「FP3とFP4で2回転倒してしまったために、Q2で頭を切り替えてうまくプッシュすることができなかった。それに加えて路面のコンディションが悪く、思うようなパフォーマンスができなかったよ。でも、単独で走っていてもタイムを上げることができるし、中古タイヤでも安定して速いタイムで走れるから、明日は楽しいレースができると信じているんだ。とにかく明日の決勝に集中するのみだよ。」

    ジョアン・ミル
    「FP4のフィーリングでは、予選でもっとタイムを上げられると思っていたんだけど、予選ではフィーリングが変わってしまって同じようにプッシュできず、思うようにタイムアップできなかった。でもMotoGPクラス最初の予選だから、このスタートポジションはそんなに悪くないと思っているよ。ペースは安定しているから、決勝ではトップライダー達からできるだけたくさんのことを学びつつ、ベストを尽くすよ。」

  • MotoGP カタール公式テスト2日目:スズキのリンスがトップタイム

    MotoGP カタール公式テスト2日目:スズキのリンスがトップタイム

    MotoGPクラスの公式テスト2日目が2月24日(日)、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、初日2番手のアレックス・リンスが47ラップを周回してトップタイムをマークした。チームメイトのジョアン・ミルは11番手を維持した。

    形状が異なるテールカウルを投入したヤマハは、初日1番手発進を決めたマーベリック・ビニャーレスが54ラップを周回して、0.057秒差の2番手。1分54秒台を最多の4回記録した。

    初日7番手のファビオ・クアルタラロは、1分55秒台を1回突破して、0.315秒差の3番手に入り、新人勢とインディペンデントチームライダー勢の1番手に浮上。

    初日14番手のフランコ・モルビデッリは13番手。初日5番手のバレンティーノ・ロッシは、51ラップを周回して、初日のタイムを唯一更新できず、1.202秒差の19番手に後退。

    タイヤライフの仕事を中心に、新しいフェアリングのテストプログラムに取り組んだドゥカティは、初日4番手のダニロ・ペトルッチが0.360秒差の4番手を維持。初日3番手のアンドレア・ドビツィオーゾは、0.612秒差の8番手。初日19番手のジャック・ミラーは12番手。

    初日6番手のティト・ラバットは、15コーナーで転倒を喫して14番手に後退。初日15番手のフランセスコ・バグナイアは15番手。初日20番手のカレル・アブラハムは連日の20番手。

    初日10番手のマルク・マルケスは、57ラップを周回して、0.411秒差の5番手に浮上。初日8番手の中上貴晶は、47ラップを周回して、0.582秒差の7番手。

    初日18番手のカル・クラッチローは、中上の18年型を再投入して9番手。初日21番手のホルヘ・ロレンソは、1.149秒差の18番手。

    順調にテストプログラムを消化しているKTMは、初日9番手のポル・エスパルガロが0.662秒差の10番手。初日16番手のヨハン・ザルコは、60ラップを周回して17番手。初日17番手のミゲール・オリベイラは21番手。初日23番手のハフィス・シャリンは最後尾の23番手。

    電子制御、フェアリング、レースセットアップのプログラムに取り組んだアプリリアは、初日12番手のアレイシ・エスパルガロが0.580秒差の6番手に浮上。初日13番手のアンドレア・イアンノーネは16番手。初日22番手のブラッドリー・スミスは、最多の63ラップを周回して22番手だった。

    オフィシャルテスト2日目
    1. アレックス・リンス: 1分54秒593
    2. マーベリック・ビニャーレス: 1分54秒650(+0.057秒)
    3. ファビオ・クアルタラロ: 1分54秒908(+0.315秒)
    4. ダニロ・ペトルッチ: 1分54秒953(+0.360秒)
    5. マルク・マルケス: 1分55秒004(+0.411秒)

    サーキットレコードラップ:1分54秒927(16年/ホルヘ・ロレンソ)
    サーキットベストラップ:1分53秒680(16年/ヨハン・ザルコ)
    オフィシャルテストベストラップ:1分54秒029(18年/ヨハン・ザルコ)

  • MotoGP | スズキ、2019年マシン『GSX-RR』のカラーリングを公開

    MotoGP | スズキ、2019年マシン『GSX-RR』のカラーリングを公開

    スズキのMotoGPのファクトリーチームであるチーム・スズキ・エクスターは2月3日(日)にウェブサイトとユーチューブを通じて、2019年型のプロトタイプマシン『GSX-RR』のカラーリングを動画で公開した。

    2015年にMotoGPにワークス復帰したスズキは、2018年シーズンに9度の表彰台を記録するなど競争力をつけている。2019年はアレックス・リンスとジョアン・ミルのラインナップでシーズンを戦う。

    MotoGPクラス2年目の昨季に5度の表彰台を獲得して総合5位に進出した23歳のスペイン人ライダーのアレックス・リンスは「ようやく冬が終わって、走り始めることができる。ウインターブレイクは長かった。バイクに乗ることが待ち切れない。11月のテストでエンジニアたちに明白なフィードバックを提供し、彼らがセパンに向けて、沢山の分野で劇的ではなく、ちょっとした改良にトライしてくれたことを知っている。それがスズキの哲学なんだ。」とコメント。

    「バイクに不足していることを理解している。日本の研究開発が更なる改善を助けてくれるパッケージを供給してくれるはずだ。僕は信じている。この冬は厳しいトレーニングプログラムを消化した。18年に安定して表彰台争いができることを証明した。これから、さらに大きなこと、優勝に向けてトライするときだ」

    1年間の中量級を経由して、フル参戦4年目でMotoGPGクラスに初挑戦する21歳のスペイン人ライダーのジョアン・ミルは「言うまでもなく、もう一度バイクに乗れることに興奮している。この冬は、長い時間バイクに乗れなかったけど、フィジカルトレーニングに集中した。ここまでの成果はポジティブ。当然、より効率良く走りために理解すべきことが沢山あるから、バイクに乗る時間が必要だけど、チームからのサポートを感じる。彼らの経験に依存するけど、自分のバイクを自分僕自身で改良することに貢献したい。ステップ・バイ・ステップで開発したい。」とコメント。

    「プレッシャーはないけど、目標は明白。最初のレースより、優勝者とのタイムギャップを短縮してシーズンを終えたい」

    チーム・スズキ・エクスターは、第18戦マレーシアGPの開催地、セパン・インターナショナル・サーキットで開催される6日から3日間のオフィシャルテストに参加する。

    MotoGP スズキ アレックス・リンスMotoGP スズキ ジョアン・ミル

  • MotoGP | スズキ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    2018年MotoGP最終戦のバレンシアGPは天候に翻弄されて数々のドラマを生むこととなったが、チームスズキエクスターは第16戦日本GPからの連続表彰台記録を切らすことなく、アレックス・リンスが再び表彰台を獲得して有終の美を飾った。

    この週末のバレンシアは例年とは違い、寒くて雨に祟られるトリッキーなコンディションとなり、決勝もウエットレースでスタート。リンスは2番手グリッドから素晴らしいスタートを決め、ファステストラップを更新しながら徐々に後続を引き離してトップを独走。

    チームスズキエクスターでの最後のレースとなったアンドレア・イアンノーネも、3列目グリッドから良いスタートを切ってセカンドグループにつけ、徐々にペースを上げながらトップブループに近づく。しかしその後、雨が降り始め、ライダー達が次々と転倒。イアンノーネもその犠牲者のひとりとなり、5番手走行中の9周目に転倒し、そのまま痛恨のリタイヤとなった。雨はその後さらに強くなり、走行継続が危険と判断されて15周目に赤旗中断となった。

    しかしレース成立周回数を満たしていなかったため、コースコンディションの回復を待って14周のレースが再スタートした。赤旗中断された時点でのグリッドオーダーで、リンスはポールポジションからスタート。路面は変わらず濡れていたものの、リンスは再びホールショットを決める。しかし、その後再び雨が降り始め、ドビツィオーゾ(ドゥカティ)とロッシ(ヤマハ)にオーバーテイクを許して3番手までポジションを落とす。路面コンディションは変わらずトリッキーな状態で、リンスがポジションを維持しつつプッシュを続けている最中、2番手走行中のロッシが転倒。最後まで予想がつかない厳しいコンディションのレースを、若手リンスが見事なレースマネージメントを見せて2位でチェッカー。自身のシーズン5度目の表彰台、そしてチームスズキエクスターにとってはシーズン9度目の表彰台を獲得した。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「日本GPから4連続表彰台、オーストラリアGPからは3戦連続2位と、この好結果に非常に満足しています。このプロジェクトに関わって頂いている全ての方々に今年1年間のお礼を改めて伝えたいです。アンドレアは今日がスズキでの最後のレースだったのですが、残念ながら転倒・リタイヤとなってしまいました。しかし転倒までのパフォーマンスは決して悪いものではありませんでしたし、ポジティブな部分もあったと思っています。彼と一緒に働いた2年間を私は決して忘れませんし、彼には心からお礼を言いたいです。我々チームとしてはオーストラリアGPから2位表彰台が3回続き、今シーズン中にどうしても優勝したいと願っていたのですが、残念ながら叶うことなくシーズンが終わってしまいました。まずはこれを来年の目標に置き換え、しっかりシーズンオフにマシンを作り込み、来シーズンは開幕戦から良い戦いができるよう準備していきたいと思います。シーズン中多くのサポートを頂き、本当にありがとうございました。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「シーズン最終戦で表彰台を獲得でき、とても良い形で1年を終えることができました。トータル9度の表彰台はスズキがMotoGPに参戦して以来のベストリザルトなので、このチームとライダー達をとても誇りに思います。9度のうち4度の表彰台はアンドレアが獲得したもので、今日は彼にも5度目の表彰台を獲得できる可能性が十分にあったと思うので、転倒・リタイヤという結果に終わってしまったことが残念でなりません。彼のこの2年間の功績に改めてお礼を言うと共に、彼の今後の活躍にエールを送りたいと思います。アレックスに関しては決勝の難しいコンディションの中、冷静に、そしてリスクヘッジをきっちりしながら2位でフィニッシュしたことにむしろ我々自身が驚いているくらいです。赤旗中断となってレースが2回行われたわけですが、そのどちらのレースも完璧にコントロールし、今日の彼のパフォーマンスには本当に満足しています。後半戦はポジティブな内容が多かったので、この状態を維持しつつ、充実したシーズンオフを迎えて、来年また新しいチャレンジができることを願っています。」

    アレックス・リンス
    「最高のウィークエンドになって本当に嬉しいよ。赤旗中断前の最初のパートでは、スタートから12、13周後ろを引き離してトップを独走できたんだけど、雨が降り出してからペースが維持できなくて、ドビツィオーゾとロッシに追い上げられてしまった。今日は表彰台を獲得してチャンピオンシップを5位で終えることが最大の目標だったから、赤旗後の再スタートした後半のレースも同じように、とにかく良いスタートをして、できるだけ後ろとのギャップを広げようと思って全開でプッシュしたよ。シーズン最後のレースで目標通り表彰台を獲得できて満足しているよ。今シーズンは色々なことを学び、経験もたくさん積むことができたから、来シーズンが今から楽しみで仕方ないんだ。」

    アンドレア・イアンノーネ
    「チームのためにも自分自身のためにも良い形でシーズンを終えたかったのに、それが叶わなくて本当に残念な思いだよ。序盤ちょっと順位を落としちゃったんだけど、順調にペースを上げてトップグループの後方に追いついたところで雨が降り出し、リアタイヤが滑って転倒してしまった。でもベストを尽くしたから悔いはないよ。今シーズンの結果は自分が望んだものには遠かったけど、この2年間、素晴らしい仲間と素晴らしいチームで仕事ができたことに本当に感謝しているんだ。明日からはまた新しいチャレンジが始まるけど、アレックスとスズキの新しいライダーとなるジョアン・ミール、そしてチームの今後の活躍を願っているよ。」