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  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1のアップグレードに期待「焦る必要はない」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1のアップグレードに期待「焦る必要はない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1カナダGPを前に、チームメイトのキミ・アントネッリに20ポイント差をつけられている状況について「焦る必要はまったくない」と語った。

    メルセデスは今週末、W17に今季初の大規模アップグレードを投入する。前戦マイアミGPではアントネッリが3連勝を飾る一方、ラッセルは苦しい週末を過ごして4位に終わったが、本人はチャンピオンシップよりも自分自身のプロセスに集中していると強調した。

    ラッセル「マイアミは厳しかったが、多くを学んだ」
    「まだ5月の終わりだし、4レースを終えただけだ。今年はここまでかなり途切れ途切れに感じている。だから、レースに戻って、連戦の流れに入っていくのを楽しみにしている」

    「マイアミはもちろん僕にとって非常に厳しい週末だった。でも、そこから本当に多くのことを学んだし、今週末に向けてすごくいい感触で来ている」

    「僕たちの多くはエネルギーマネジメントにあまりにも集中していて、これまで重要だったタイヤへの対応、セットアップへの対応、レースの基本的な部分が後回しになっていたと思う」

    「マイアミでは、別のところに集中していたことで重要なポイントをいくつか見落とした。いい意味での小さなリマインダーになった。痛みを伴うものではあったけど、必要な週末だったし、シーズン残りに向けて非常に有益になると思う」

    メルセデスのアップグレードに「数字はかなり有望」
    「マクラーレンとフェラーリがマイアミに持ち込んだアップグレードで見せた競争力と同じくらい、僕たちのものも競争力があることを願っている。彼らは明らかにかなり前進した」

    「僕たちの数字はかなり有望に見えている。ただ、それが実際にそのまま相関するとは限らないことも分かっている。競争力がないと示す兆候はないけど、実際にコースで走らせるまでは、常にいくつかの未知数がある」

    20ポイント差にも「今の時点では何の意味もない」
    「僕にとってはただの1レースだ。ただの1レースで、チャンピオンシップのことは頭にすらない。自分に何ができるかは分かっている。自分にスピードがあることも分かっている。もちろん、マイアミは悪い週末だった」

    「去年もあそこでは厳しい週末だったけど、モントリオールに行って素晴らしい週末を過ごした。今年も同じになるという意味ではないけど、僕は自分自身に集中し、メルボルンでやったように、中国でやったように、自分のプロセスをこなし、コントロールできることをコントロールするだけだ」

    「焦る必要は本当にまったくない。言ったように、まだ4レースが終わっただけで、少なくともあと18レースある。実際、最後にチャンピオンシップを争ったF2時代を振り返ると、4レースを終えた時点で僕は6番手で、35ポイントほど離されていた。この時点では何の意味もない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) カナダグランプリ

    「自分のすべてを出し切れば誰にでも勝てる」
    「正直に言えば、自分自身を一番のライバルとして見ている。それはこの7年間、F1キャリア全体を通してやってきたことだ」

    「自分がすべての項目をきちんと満たせば、誰にでも勝てると分かっている。去年、キミがチームメイトだったときもそうだったし、その前にルイス・ハミルトンがチームメイトだったときもそうだった」

    「だから、他の誰に対して自分にどんな優位性があるかを見ているわけではない。自分自身、エンジニア、マシンセットアップ、タイヤからどう最大限を引き出すかを見ている。そこをすべて満たせれば勝てると分かっている。それが僕の目標だ」

    ラッセルにとってカナダGPは、昨年勝利を挙げた相性の良い舞台でもある。マイアミで見えた課題を修正し、メルセデスのアップグレードが実走で数字どおりに機能するかどうかが、アントネッリとの差を詰める最初の試金石になる。

  • ジョージ・ラッセル正念場 得意のF1カナダGPで問われる“エースの証明”

    ジョージ・ラッセル正念場 得意のF1カナダGPで問われる“エースの証明”

    ジョージ・ラッセルにとって、2026年F1カナダGPは単なる“得意コース”ではない。今季タイトル争いに踏みとどまるために、絶対に結果が求められる週末になりそうだ。

    メルセデスのチームメイトであるキミ・アントネッリは、開幕からわずか数戦でF1の勢力図を変えつつある。中国GP、日本GP、マイアミGPで3連勝を飾り、ランキングではラッセルに20ポイント差をつけて首位に立った。

    そんな状況で迎えるモントリオールは、本来ならラッセルが主役でなければならない舞台だ。

    “ラッセルのサーキット”だったカナダGP
    サーキット・ジル・ヴィルヌーヴは、近年のラッセルにとって特別な場所だった。

    2025年はポール・トゥ・ウインを達成し、ファステストラップも記録。さらに2024年には、マックス・フェルスタッペンと同タイムながら先にタイムを記録したことでポールポジションを獲得している。

    高速シケインと縁石処理、そしてブレーキング精度が重要になるモントリオールは、ラッセルのドライビングスタイルに合致してきた。

    だからこそ、もし今週末もアントネッリに敗れるようなことがあれば、その意味は非常に重い。

    英Sky Sports F1のデビッド・クロフトは次のように語っている。

    「もしカナダでチームメイトのキミ・アントネッリに勝てなければ、警鐘が鳴り始めるだろう」

    厳しい表現ではあるが、現在の状況を考えれば決して大げさではない。

    同じマシンを使うチームメイトに、自身の“最強サーキット”で敗れることになれば、擁護材料は急速に減っていく。

    カナダグランプリ F1 ジョージ・ラッセル

    アントネッリが変えてしまったメルセデスの構図
    2026年シーズン開幕前、多くの関係者はアントネッリを“育成段階のルーキー”として見ていた。

    ラッセルがメルセデスのエースとしてチームを牽引し、その横で経験を積む――そんな構図が想定されていた。

    しかし現実はまったく違う。

    19歳のアントネッリは開幕から驚異的な速さを見せ、予選では継続的にラッセルを上回っている。特にマイアミGPでは、予選で0.399秒差をつけた。

    ランキングではアントネッリが100ポイント、ラッセルが80ポイント。しかも3連勝は戦略やセーフティカーに助けられた“偶然”ではなく、純粋な速さによって掴み取ったものだ。

    決勝ペースではラッセルも健闘している。開幕戦オーストラリアGPではアントネッリに約3秒差をつけて勝利した。

    だが、その後の安定感と勝負強さでアントネッリが一歩先を行っている。

    カナダGPはタイトル争いの分岐点になる可能性
    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、「ラッセルはあらゆる可能性を追求する」「20ポイント差で諦めるようなドライバーではない」と擁護している。

    ただ、その言葉は逆に今週末の重要性を際立たせてもいる。

    もしラッセルがカナダGPで流れを止められなければ、“メルセデスの中心は誰なのか”という議論はさらに加速する可能性が高い。

    モントリオールは、ラッセルが反撃を開始するための理想的な舞台である一方、アントネッリ時代の到来を決定づけるサーキットになる可能性も秘めている。

  • ジョージ・ラッセルは圏外 エクレストンが2026年F1王者候補を断言

    ジョージ・ラッセルは圏外 エクレストンが2026年F1王者候補を断言

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1第4戦マイアミGP終了時点でランキング2位につけているにもかかわらず、元F1最高責任者バーニー・エクレストンからタイトル候補として名前を挙げられなかった。

    2026年シーズンのメルセデスは開幕4連勝と圧倒的な強さを見せており、19歳のアンドレア・キミ・アントネッリが3連勝を達成。ランキング首位を走るアントネッリは、チームメイトのラッセルに20ポイント差をつけている。

    エクレストンは“2人だけ”をタイトル候補に指名
    元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、スイス紙『ブリック』に対し、今季のタイトル争いはアントネッリとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の2人に絞られるとの見解を示した。

    「アントネッリかフェルスタッペンがワールドチャンピオンになるだろう」

    「レッドブルは明らかに低迷を脱した。マックスは再び火がついた状態だ。そうなると彼は危険だ」

    一方で、ラッセルについては明確に選外扱いとなった。

    フェルスタッペンは74ポイント差でも警戒対象
    マックス・フェルスタッペンは開幕序盤に苦戦し、ランキング7位。アントネッリとは74ポイント差を抱えている。

    しかし、マイアミGPで投入されたアップグレードによってレッドブルRB22の競争力は改善。フェルスタッペン自身のパフォーマンスも上向いたことで、エクレストンは逆転の可能性を警戒している。

    実際、2025年シーズンにもフェルスタッペンは後半戦で大逆襲を見せた。

    オランダGP終了時点では首位と104ポイント差まで後退していたが、その後の8戦とスプリントで差を大幅に縮め、最終戦アブダビGPまでタイトル争いを持ち込んだ。

    最終的にはランド・ノリスにわずか2ポイント届かず5連覇を逃したものの、終盤3連勝を飾るなど驚異的な巻き返しを見せていた。

    ラッセル軽視は“実績差”の現れか
    現時点でランキング2位につけるラッセルを完全に外したことは、エクレストンが“勝負強さ”やタイトル争いの経験値を重視していることの表れとも言える。

    アントネッリはすでに3連勝で主導権を握り、フェルスタッペンは過去に何度も逆境からタイトル争いを成立させてきた。一方のラッセルは、安定して上位に入りながらも、ここ数戦ではアントネッリの勢いに押される展開が続いている。

    メルセデス内部では依然としてラッセルが経験面でチームを支える存在だが、2026年F1タイトル争いの主役として見られているのは、すでにアントネッリとフェルスタッペンなのかもしれない。

  • ジョージ・ラッセルに正念場 トト・ヴォルフ「F1カナダGPで反撃する」

    ジョージ・ラッセルに正念場 トト・ヴォルフ「F1カナダGPで反撃する」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、F1カナダGPで反撃を狙う。メルセデスは開幕4戦を全勝し、コンストラクターズ選手権でフェラーリに70ポイント差をつけているが、チーム内ではキミ・アントネッリが急速に存在感を高めている。

    アントネッリは中国GP、日本GP、マイアミGPで3連勝を飾り、ラッセルに20ポイント差をつけてタイトル争いをリード。開幕戦オーストラリアGPを制したラッセルにとって、モントリオールは流れを取り戻す重要な一戦となる。

    アントネッリ3連勝で変化したチーム内の勢力図
    トト・ヴォルフは、ラ・ガゼッタ・デロ・スポルトに対し、アントネッリの直近3戦の勝利を率直に認めた。

    「このスポーツで我々が愛しているのは、レースの最後に時計が嘘をつかないことだ。そして時計は、キミが直近3つのグランプリで勝つにふさわしかったことを示している」

    一方で、ラッセルの不振がすべて本人の責任だったわけではない。中国GPではQ3で電気系のトラブルに見舞われ、マシンが1速に固定される問題を抱えながらも2位でフィニッシュした。日本GPではセットアップ変更が裏目に出たうえ、セーフティカーのタイミングと再スタート時のバッテリー充電問題が重なり、勝機を逃した。

    マイアミでは本人のミスも指摘
    マイアミGPでは状況がさらに厳しかった。ラッセルは中盤のテクニカル区間でバランスとタイヤのオーバーヒートに苦しみ、予選5番手、決勝4位。優勝したチームメイトのアントネッリから43秒遅れてチェッカーを受けた。

    ヴォルフは、ラッセルの停滞についてチーム側の問題や不運もあったとしながら、マイアミでは本人のミスもあったと認めた。

    「ラッセルはうまくいかなかった。場合によってはチームの問題や不運が原因であり、マイアミでは彼自身のミスによるものだった」

    トト・ヴォイルフ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    カナダGPから巻き返しへ
    それでもヴォルフは、ラッセルの実力に対する信頼を崩していない。カナダGPの舞台となるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで、ラッセルが再び本来の競争力を取り戻すと見ている。

    「とはいえ、我々はジョージの価値を知っている。そして彼がカナダから戻ってきて、非常に競争力を発揮し、ライバルたちを苦しめる準備ができていることも分かっている」

    メルセデスが圧倒的な序盤戦を築くなか、焦点はチーム内のタイトル争いに移りつつある。アントネッリが勢いで先行する一方、ラッセルには経験と実績がある。カナダGPは、その均衡が再び動き出す最初の分岐点になる。

  • ジョージ・ラッセル FIAのF1レギュレーション協議を高評価「声を聞いてくれた」

    ジョージ・ラッセル FIAのF1レギュレーション協議を高評価「声を聞いてくれた」

    ジョージ・ラッセルが、2026年F1レギュレーションを巡るFIA(国際自動車連盟)との協議について「これまでで最も協力的だった」と異例とも言える高評価を与えた。

    FIAは2026年F1パワーユニットレギュレーションに対する懸念を受け、4月を通じてドライバー、チーム、関係者を交えた会合を実施。バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止によって生まれた空白期間も利用され、議論が本格化した。

    “ドライバー不在”だった2026年レギュレーション策定
    今回の議論で焦点となったのは、2026年F1マシンで問題視されていた極端な速度差だった。

    特に日本GPで発生したフランコ・コラピントとオリバー・ベアマンの場面は、電力回生やエネルギー配分の影響によって、接近速度が危険なレベルに達する可能性を示したケースとして関係者の間でも議論になっていた。

    GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事を務めるラッセルは、もしドライバーが当初からレギュレーション策定に関与していれば、こうした問題は事前に予見できたと指摘する。

    「FIAと何人かのドライバーの間で本当に良い話し合いができたと思うし、彼らは懸念に耳を傾けてくれた」

    「この件に関して言えば、これまでで最も協力的だったと思う。それはポジティブなことだ」

    “閉鎖的なFIA”からの変化
    FIAとドライバー側の関係は近年、必ずしも良好とは言えなかった。

    特に2026年F1レギュレーション策定では、メーカーや技術側の議論が優先され、実際にマシンを走らせるドライバー側の意見が十分に反映されていないとの不満が以前から存在していた。

    そのため、ラッセルがここまで明確にFIAの姿勢を評価したこと自体が、現在の協議体制の変化を象徴している。

    「将来のレギュレーション策定でも、もっと我々を関与させたいという結論になった」

    「我々なら、実際に問題が起きる前に、いくつかの課題を予見できたかもしれない」

    今回マイアミGPから導入される修正では、過度なエネルギーハーベストによる速度差を抑制する方向へ調整が進められている。

    ラッセルも、その効果に一定の期待を示した。

    「主な目的は、フランコ・コラピントとオリバー・ベアマンの件で見られたような大きな接近速度をなくすことだった」

    「この新しいルールなら、あのインシデントは起きなかったと思う。それはポジティブなことだ」

    2026年F1レギュレーションは“完成形”ではない
    今回の動きは、2026年F1レギュレーションが依然として“調整段階”にあることも浮き彫りにしている。

    FIAはすでにマイアミGPでエネルギー運用ルールを一部修正しており、さらに2027年以降には内燃エンジン比率拡大や電動出力縮小など、より大規模な見直し案も議論されている。

    その中で重要になっているのが、“実際に運転する側”の視点だ。

    FIAがドライバーをレギュレーション議論に本格的に組み込もうとしている現在の流れは、2026年F1の混乱を受けた軌道修正とも言える。今後のレギュレーション議論では、これまで以上にGPDAの存在感が増していく可能性がありそうだ。

    Source: RacingNews365

  • ジョージ・ラッセル F1マイアミGP予選でアントネッリに0.4秒差も「懸念はない」

    ジョージ・ラッセル F1マイアミGP予選でアントネッリに0.4秒差も「懸念はない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1マイアミGP予選でチームメイトのキミ・アントネッリに再び大きく水をあけられた。アントネッリがポールポジションを獲得した一方、ラッセルは5番手にとどまり、決勝は2列後方からスタートする。

    フロリダのマイアミ・インターナショナル・オートドロームで、ラッセルは週末を通じてアントネッリに対してペースを欠いている。スプリントとグランプリ予選の両方で約コンマ4秒遅れとなり、本人もこのコースでの走行を「本当に苦戦している」と認めた。

    ラッセル「3番手は可能だった」
    ラッセルはQ3最後のアタックでタイム更新の可能性を見せたものの、最終セクターで失速。シャルル・ルクレールとランド・ノリスにわずかに届かず、マックス・フェルスタッペンを含む3台を挟んで、ポールのアントネッリから離れた5番手で予選を終えた。

    5番手が予選で達成できる最大限だったのかと問われると、ラッセルは次のように答えた。

    「それができる最大限ということは決してない。3番手は可能だったと思う」

    「ただ、ここは僕がいつも苦戦してきたトラックだ。昨年はキミがスプリントでポールを獲って、僕は5番手だった。今日は彼がポールで、僕は5番手だ」

    「大きな懸念材料というわけではない。ただ、ここでは本当に苦戦しているということは分かっている。低グリップで、本当に気温が高い」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 マイアミグランプリ

    決勝は天候が鍵に
    ラッセルは土曜日のスプリントでアントネッリとの差を9点から7点に縮めた。アントネッリはスタートで出遅れ、さらにトラックリミット違反によるペナルティも受けていた。

    決勝ではレッドブル、フェラーリ、マクラーレンの競争力が高まっており、それがアントネッリに対するラッセルの助けになる可能性もある。

    その点についてラッセルは慎重な姿勢を見せた。

    「可能性はある。でも正直、よく分からない。明日は天候がどうなるか分からない。興味深いレースになるだろう」

  • ジョージ・ラッセル 新F1レギュレーションを擁護「ポジティブな要素は多い」

    ジョージ・ラッセル 新F1レギュレーションを擁護「ポジティブな要素は多い」

    2026年F1シーズンに導入された新レギュレーションとマシンをめぐり、ドライバー間で評価が大きく分かれている。その中で、メルセデスのジョージ・ラッセルは、批判的な声に対して一定の距離を取りつつ、現行F1のポジティブな側面を強調した。

    セルジオ・ペレスが「誰も理解していない」と指摘するなど複雑さが議論を呼ぶ一方で、ラッセルは競技としての魅力やレース内容の進化に注目している。

    ラッセルが語る新F1の“ポジティブ”
    ラッセルはBBCのインタビューで、現在のF1に対する評価がネガティブに偏りすぎていると指摘した。

    「僕たちは物事のポジティブな面を忘れて、ネガティブな部分ばかりに目を向けがちだ。でも、この新しいレギュレーションとマシンには多くの良い点がある」

    「個人的にはこのクルマをとても楽しんでいる。パワーユニットやエンジンは大きく変わったけど、最適化には少し調整が必要なだけだ」

    「それによって、より多く戦えるようになったし、レースもずっと接近戦になっている」

    現行のエネルギーマネジメント中心のマシンは扱いが難しい一方で、バトルの増加という明確なメリットがあると評価している。

    “ヨーヨー現象”への見解
    近年議論となっている“ヨーヨー現象”(抜いても抜き返される展開)についても、ラッセルは否定的ではない。

    「ルイスも言っていたが、カートレースではコーナーで抜けば次のコーナーで抜き返される。それを誰も“マリオカート”とは呼ばない。我々はそれを純粋なレースだと呼ぶ」

    「ドライバーが意図的に遅く走っているわけではない。FIAが修正しようとしているのは非常に複雑な部分で、ファンがすべてを理解する必要はない」

    「今回の変更によって、予選ではストレートで全開走行ができるようになり、エネルギー管理のためにアクセルを戻す必要もなくなる」

    マイアミGPから導入される調整によって、現行F1の弱点とされてきた“持ち上げ走行”の改善にも期待を示した。

    過去のF1との比較で見える変化
    さらにラッセルは、過去のF1と現在のF1を比較しながら、記憶のバイアスにも言及している。

    「20年前のF1を見ていたとき、エンジン音は素晴らしかったが、オーバーテイクはほとんどなかった」

    「確かに純粋なF1だったかもしれないが、レース自体は退屈だったと思う」

    「人は過去の良い部分だけを覚えて、今の悪い部分ばかりを見る傾向がある」

    また、過去のドライバーとの会話を引き合いに出し、技術的な課題は時代ごとに存在してきたと説明した。

    「80年代や90年代のドライバーは“ブーストボタン”で300馬力を追加できたが、ストレートの終わりには燃料が尽きていたと言っていた」

    「問題は昔から常に存在していた。今は形が違うだけだ」

    新時代のF1は確かに複雑さを増しているが、その裏でレースの競り合いという本質的な魅力はむしろ強まっている。ラッセルの発言は、議論がネガティブに傾きがちな現在のF1像に対し、別の視点を提示するものとなっている。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1の誤算「予選で大幅調整を強いられた」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1の誤算「予選で大幅調整を強いられた」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は2026年F1日本GP予選後、マシンのセットアップ変更が裏目に出ていたことを明かした。予選前に施した変更によって、週末を通して感じていたフィーリングが失われ、走行中にフロントウイングを大きく調整せざるを得なかったという。

    それでもラッセルは予選で2番手を確保し、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとともにメルセデスのフロントロウ独占を実現した。ただ本人は、予選中のマシンには明らかな違和感があったと説明している。

    予選前の変更がマシンのバランスを崩した
    ラッセルは予選を通じてアントネッリに後れを取り、Q1の時点から無線でマシンの状態に疑問を示していた。最終的にはフロントロウを確保したものの、その道のりは決してスムーズではなかった。

    「正直に言うと、本当に奇妙だった」とラッセルは語った。

    「予選に向けてセットアップを変更したんだけど、マシンは週末を通して感じていたものとまったく同じではなかった」

    「Q1最初のラップを見れば分かるように、僕は7番手とか8番手に沈んでいたし、対応するために予選中にフロントウイングを大幅に調整しなければならなかった」

    「チームもすでに確認している。何かが正しく行われていなかったのか、それとも別のことが起きていたのか、まだ分かっていない」

    「でもQ1のあとにはどこで終わるか分からなかったから、改めてこの位置にいられるのはうれしい」

    S字で攻め切れず リアに不安
    ラッセルは、問題の中心がリア側にあったと説明した。とくに鈴鹿のS字区間では思うように攻めることができず、予選ラップに大きな影響が出ていたという。

    「マシンのリア側にメカニカルな問題をつくってしまった」とラッセルは述べた。

    「特にS字でそれが大きかった。どのコーナーも攻めることができなかったし、リアがずっと僕に対してステップアウトしようとしていた」

    「何が起きたのかはきっと確認すると思う。今できることはあまりないけど、明日に向けてはいい位置からスタートできるし、長いレースになるはずだ」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    決勝へ不安 残る課題
    予選での不具合が決勝にどう影響するかについて、ラッセルは楽観視していない。週末を通して快適だったマシンが、予選でだけ突然違う挙動を示したことに、なお不安を残している。

    「理想的ではないと思う」とラッセルは認めた。

    「ここまでの週末ではずっとマシンにすごく満足していたのに、予選では何かが少し違って感じられた」

    「今夜、答えが見つかるかもしれないし、もしかしたら自分のドライビングスタイルを調整して補うこともできるかもしれない」

    「でも間違いなく、僕たちが望んでいたようなセッションではなかった。2週連続で予選は少し難しくなっている」

    それでもメルセデスは最前列独占
    FP3終了時点では、メルセデスが他を大きく引き離す展開も予想されていた。しかし予選ではフェラーリとマクラーレンが差を詰め、Q3では接戦の様相となった。

    それでも結果としては、アントネッリがポールポジションを獲得し、ラッセルが2番手に続いた。ラッセルは、ライバル勢が予想以上に迫ってきたことを認めつつも、メルセデスが1列目を独占した事実を前向きに受け止めている。

    「そうだね、正直に言うと、予選を通してフェラーリとマクラーレンはかなり接近していた」とラッセルは語った。

    「それは僕たちにとって少し驚きだった。というのも、FP3では2台ともとても強かったし、ライバルに対して少し余裕があると思っていたからだ」

    「もちろん、それでも僕たちは1番手と2番手にいる。それは素晴らしいことだけど、明らかに他チームは近づいてきている」

  • ジョージ・ラッセル 鈴鹿でのマクラーレンF1の速さに警戒「少し驚きだった」

    ジョージ・ラッセル 鈴鹿でのマクラーレンF1の速さに警戒「少し驚きだった」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1日本GP金曜フリー走行で見せたマクラーレンのペースについて、「少し驚きだった」と警戒感を示した。メルセデスは2026年シーズン序盤を力強くスタートさせているが、鈴鹿での初日はマクラーレン勢も存在感を示した。

    ラッセルはFP1でメルセデスの1-2を牽引した一方、FP2ではオスカー・ピアストリに及ばず、トップからコンマ2秒差の位置につけた。予選を前に、ラッセルは自身のパッケージにもまだ改善の余地があると認めている。

    ラッセル「マクラーレンはかなり速かった」
    ジョージ・ラッセルは、金曜走行後にマクラーレンの速さについて率直な驚きを口にした。

    「マクラーレンはかなり速かったので、正直に言えば少し驚きだった。まだ改善しなければならない部分があるし、今夜やるべき仕事が少しある」

    2026年の新レギュレーション下でここまで主導権を握ってきたメルセデスだが、鈴鹿ではマクラーレンが対抗勢力として浮上した。中国GPでは、オスカー・ピアストリとランド・ノリスの両マシンがメルセデス製パワーユニットのトラブルによってダブルDNSに終わる不運もあったが、日本GP初日は再びスピードを示した。

    ノリスも日本GPでは油圧漏れの疑いによりFP2の走行時間の半分を失ったものの、それでもピアストリからコンマ5秒差で走行を終えている。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) F1 日本GP

    「本物の速さだと思う」
    マクラーレンのペースが本物かどうかを問われたラッセルは、メルセデス側にまだ詰めるべき点が残っているとしつつ、その速さを素直に認めた。

    「正直、なぜ本物じゃないと思うのか分からない。ランドは混乱した一日になったけど、オスカーは今朝ガレージを出た最初のラップからかなり良かった」

    「予選になれば分かると思う。我々にはまだ引き出せるものがあるし、特に僕の側ではエネルギーマネジメントが完全に最適化されていなかったので、明日はもう少し良くなることを期待している」

    ラッセルは、各チームのデプロイメント運用に大きな違いがあるとも指摘し、メルセデスとしては比較的簡単に修正できる課題だと見ている。

    「チームごとにデプロイメントの使い方や、ラップ全体の中で何を最適化しているかにかなり大きな違いがあると思う。僕たちはそこが完全には合っていなかったし、比較的簡単に修正できるはずだ」

  • ジョージ・ラッセル F1ドライバーの不満を一蹴「勝っていれば文句は出ない」

    ジョージ・ラッセル F1ドライバーの不満を一蹴「勝っていれば文句は出ない」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPでポールポジションから完勝を収めたジョージ・ラッセルは、プレシーズンの予想通りメルセデスの競争力を証明した。これまでペースを控えめに見せてきたメルセデスは、アルバート・パークでその実力を明確に示した形となった。

    フェラーリが決勝で善戦した一方、メルセデス優位への懸念とともに、2026年型マシンに対するドライバーの不満がパドック全体に広がっている。しかし、ランキング首位に立つラッセルは、この見方に同意していない。

    2026年F1マシンへの不満は繰り返される構図
    多くのドライバーが2026年型マシンに不満を示しているが、これは決して新しい現象ではない。2022年のレギュレーションも当初は扱いにくさが批判されていた。

    その後、2023年にレッドブルとマックス・フェルスタッペンが支配的な強さを見せたことで不満はさらに強まり、2024年と2025年にタイトル争いが活性化して初めて評価が改善されていった。

    今年のマシンについては「以前よりも劣る」という意見が多く、特にバッテリーのエネルギー回収によるストレートでのパワー低下が主な問題として挙げられている。

    ランド・ノリスは中国GP週末にこう語っている。

    「ストレートモードにはいろんな問題がある」

    「コーナー前でかなり減速するし、バッテリー残量を維持するためにどこでもリフトしなければならない」

    「残量が多すぎてもダメだ。これまでで最高のクルマから、今はおそらく最悪のクルマになってしまった。本当にひどい」

    こうした不満はカルロス・サインツJr.やオリバー・ベアマンなど、多くのドライバーにも共有されている。

    一方で、オーストラリアGPではフェラーリとメルセデスが激しく争い、ラッセルとシャルル・ルクレールが序盤から接近戦を展開するなど、レースとしての見応えも示された。

    DRS廃止とアクティブエアロの導入により、ドライバーは常にエネルギー回収と放出を繰り返す必要がある。この新しいレーススタイルは違和感がある一方で、オーバーテイクの機会を生む可能性も秘めている。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ラッセル「勝っていれば同じことは言わない」
    こうした批判に対し、ラッセルは明確な立場を示している。ランド・ノリスの発言について問われると、次のように語った。

    「もし彼が勝っていたら、同じことは言っていないと思う」

    「去年はクルマが硬すぎてポーパシングもあって、みんな背中を痛めて不満を言っていた」

    「でもマクラーレンのドライバーはポーパシングはないと言っていた。実際には起きていたのにだ」

    「結局みんな自分の状況で話している。我々は去年同じエンジンを使っていて、マクラーレンの方がいい仕事をして勝っていた」

    さらにラッセルは、現在メルセデスのパワーユニットを複数チームが使用している点にも言及した。

    「今はマクラーレンもウィリアムズもアルピーヌも同じエンジンを使っている」

    「その中で今のところ我々が一番いい仕事をしている。それがこのスポーツだ」

    メルセデスは“余力”を残しているのか
    シーズン開幕後にパフォーマンスを隠す必要はないと考えるのが一般的だが、メルセデスが完全に全力を出し切っていない可能性も指摘されている。

    その背景にあるのが、2026年のパワーユニット規定に導入されたADUO(追加開発機会)システムだ。性能差に応じてシーズン中の開発機会が配分されるため、優位なメーカーほどアップグレード余地が制限される。

    つまり、優位性を必要以上に広げないことが戦略的に有利になる可能性がある。

    フェラーリの競争力を考えれば、メルセデスが余力を残したまま勝てる保証はない。それでも、ライバル陣営の間では「必要になればさらなるパワーを引き出せるのではないか」という見方が根強く残っている。

    今後、フェラーリやレッドブルが勝利を奪う展開となれば、この見方は否定されることになる。しかし現時点では、メルセデスの真の実力がどこにあるのか、引き続き注目が集まっている。