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  • ホンダF1 | 2019年 第15戦 F1シンガポールGP 決勝レポート

    ホンダF1 | 2019年 第15戦 F1シンガポールGP 決勝レポート

    緊張感高まる戦略的な一戦となったF1シンガポールGP決勝は、ホンダのF1パワーユニットを搭載する4台のうち3台がポイントを獲得。さらにレッドブル・レーシングのフェルスタッペンが表彰台を獲得する、すばらしい結果となった。

    レーススタート直後、マックス・フェルスタッペンはスタートポジションの4番手をキープ、そしてチームメートのアレクサンダー・アルボンも同じく6番手をキープしながら走行した。

    対照的に後方のトロロッソ・ホンダの2台は不運に見舞われてしまった。ダニール・クビアトはミディアムタイヤで14番手からスタートしたが、戦略が機能せず12周目にピットイン。ハードタイヤへ変更し、作戦を変更することとなった。チームメートのピエール・ガスリーはハードタイヤでスタートし、最初のスティントをできる限り長く走行した。レース半ばにミディアムタイヤへ変更するためにピットインするまでの間にはトップ3を走行するなど、素晴らしい走りを見せた。

    前を走るマシンのペースが上がらない中、フェルスタッペンは19周目にピットインを行い、ハードタイヤへと変更。その後、遅めのタイミングでピットインを行ったルイス・ハミルトンの前に出て、3番手へとポジションアップに成功した。同じくアルボンもフェルスタッペンの1周後にピットインし、ポジションアップとはならなかったものの、6番手をキープしながら走行した。

    その後フェルスタッペンは前をふさぐ2台のフェラーリに迫りながら、後につけるハミルトンからポジションを死守し、今期2勝を含む、4度目の表彰台を獲得した。

    アルボンは6位入賞。セーフティカー後のリスタートで、ガスリーはまずはランス・ストロールを、続いてキミ・ライコネン、ケビン・マグヌッセンを次々とオーバーテイクする勢いのある走りを見せ、8位で4ポイントを獲得した。

    同じくポイント獲得を狙ったクビアトだったが、1コーナーでライコネンのオーバーテイクを試みた時に接触。ピットインを余儀なくされ、15位で今大会を終えることとなった。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日のレースでは、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手の健闘と、チームの適切なストラテジーにより、予選4番手から一つポジションを上げて3位表彰台を獲得できました。このような形で週末を終えられたことはよかったと感じていますが、一方で、高速のサーキットである前戦のモンツァ続き、低速サーキットのシンガポールでも、フェラーリの速さが際立った週末でもありました。Red Bull Toro Rosso Hondaについては、ガスリー選手が力強い走りでオーバーテイクを見せ、チームにとって貴重なポイントを獲得しました。クビアト選手もいいペースで走行していましたが、接触の影響もありポイント圏外に終わりました。Honda勢4台の入賞は逃しましたものの、堅実な走りを見せたRed Bullのアルボン選手とともに、3台入賞を果たせたことはよかったと思っています。
    終盤戦でさらなる巻き返しを見せられるよう、これからもプッシュを続けます」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ/3位)
    「もちろん常に優勝を目指して戦っていますが、オーバーテイクが難しいこのようなコースで、一つポジション上げて表彰台を獲得できたことはとても前向きな結果だと思います。さらにいい結果を期待していたレースウイークではありましたが、予選で他車が見せていたペースから考えると、3位は十分にいい結果ではないでしょうか。レースはタイヤをうまく機能させるためにペースをコントロールすることが重要であり、幸運もあり、今日はそれをうまく実践することができたようです。前方のルクレール選手がうまくタイヤをコントロールできずにペースが上がらず、それが原因で全車が僅差だったので、ハミルトン選手をオーバーテイクすることができました。ピットストップ後はペースもよく、セーフティカー解除後も3番手を手堅く走行していました。残り数周の時にニュータイヤを装着したハミルトン選手が迫ってきましたが、最後まで抑えることができました。ファン目線ではそこまでエキサイティングな一戦ではなかったかもしれませんが、僕たちにとってここはただの公道サーキットというだけでなく、体にはタフながらも走っていて非常に楽しいという側面もあります。このレースウイークは期待した結果には届きませんでしたが、引き続き次戦まで改善に努めたいと思います」

    アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ/6位)
    「レース中のほとんどがタイヤをうまくマネージメントすることだったので、体力的には楽な一戦でした。最後の20周だけは、体がきついと感じるくらいのプッシュをしていました。6番手からスタートし同じく6番手でレースを終えたこのレースは「マネージメントとの戦い」と呼べるのではないでしょうか。レースというよりは、淡々とプロセスを消化するだけの走行に感じたときもありました。レース中ずっとメルセデスの後ろでつかえてしまったことも、フラストレーションが溜まりました。抜きにくいコースであるためピットストップでポジションアップを狙いましたが成功させることができず、さらに何度かセーフティカーが出てしまいました。2スティント目でボッタス選手をオーバーテイクしたかったのですが、メルセデスを抜けるほどのペースがありませんでした。最初から最後までシルバーのリアウイングを見続けながら走行したのは、全く楽しいことではありませんでしたが、僕がプッシュすれば彼もプッシュし、タイヤをセーブするタイミングも同じで、まるで前方のハミルトン選手を前に行かせるため僕を足止めしているのではないかと思うほどでした。とはいえ、初めてのシンガポールでのレースは結果的にポジティブな一戦となりました。ペースもだいぶよくなり、前進していると感じています。レース中にも関わらず、スピードアップにつながるテクニックを見つけることもできました。驚いたことに観客の中にタイの国旗を持ってきてくれた方々が大勢いて、ここでの一戦が僕にとってもとても特別なレースになりました」

    ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ/8位)
    「レースをとても楽しむことができました。最初のセーフティカーのタイミングではうまくいかなかったこともありましたが、終盤はとてもエキサイティングなレースになりました。序盤はうまくいっていましたし、その時は、気付いていなかったのですが、ピットストップをする数周前には2番手を走行していたぐらい速さを見せることができました。しかし、セーフティカーのタイミングが悪く、3、4ポジション落としてしまい、とてもフラストレーションの溜まる瞬間でした。その後のライコネン選手をオーバーテイクすることに、全力を尽くしました。マグヌッセン選手とストロール選手とのバトルはとてもエキサイティングでしたし、ポイント獲得でレースを終えることができました。とても気分がいい結果です。タフな一戦ではありましたが、コンストラクターズチャンピオンシップでは混戦になっているので、チームにとってはすばらしい成果を挙げた一戦になりました。チームと共に毎戦前進していると感じることができ、とてもうれしいです。引き続きシーズン残りのレースも、チーム一丸となって戦っていきたいと思います」

    ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ/15位)
    「今日は僕の日ではなかったようです。今日のようなレースの時は、自分の非を認め、次のレースへと気持ちを切り替え進む必要があります。ポイント獲得のチャンスもありましたが、残念ながらそのチャンスをつかんで実現させることができませんでした。前方のマシンに引っかかり、納得のいく走行ができませんでした。言い訳はしたくありませんが、ミラーがなにかしらの理由で曇ってしまい視界がよくなかったため、余計なスペースを周りと取らなくてはならず、ディフェンディングするのに苦労してしまいました。ライコネン選手との接触によりマシンにダメージを負ってしまったことによりさらにレースは難しくなり、結果を妥協しなくてはならない、一戦となってしまいとても残念です」

  • シャルル・ルクレール 「あのような形で勝利を“失う”のは悔しい」

    シャルル・ルクレール 「あのような形で勝利を“失う”のは悔しい」

    フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1シンガポールGPの決勝レースを2位でフィニッシュ。チームメイトにアンダーカットされて勝利を逃したことに納得がいっていないと語る。

    ポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレールはレース前半をリードし、タイヤを労わるためにペースをコントロール。上位グリープと後続のミディアムのグループとのギャップが縮まっていたことから、各ドライバーがピットインのタイミングを探り合うことになった。

    しかし、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがピットインの準備をしていることに気づいたフェラーリは、そのタイミングで一緒にピットに入ることを決断。だが、その時にはトップのルクレールはピット入口を通過しており、土壇場でセバスチャン・ベッテルをピットに入れた。

    だが、それによってセバスチャン・ベッテルがシャルル・ルクレールをアンダーカットする形となり、最終的にベッテルが優勝、ルクレールは2位でレースを終えることになった。

    自分が陥っている状況を把握したシャルル・ルクレールは『冷静に走るけど、僕の気持ちを知っておいてほしい。アンダーカットされたのは納得いかない』『馬鹿げたことをするつもりはない。1-2フィニッシュしたいと思っている。でも、これはフェアじゃない』と無線で訴えていた。

    その件について質問されたシャルル・ルクレールは「セーフティカー中にかなり頻繁に無線で話していたと思う。でも、セーフティカーがいなくなってすぐに自分の仕事に集中したし、レースでベストを尽くそうとした」とコメント。

    「この決定が行われた理由を完全に理解するにはまだいくつか説明が必要だ。でも、もちろん、クルマに乗っているときはフラストレーションを感じる。自分の状況しかわからないし、他のことはわからないからね」

    「あのような形で勝利を失うのはいつだって難しいけど、最終的にチームにとって1-2なわけだし、それにはとても満足している。シーズン初めての1-2だしね。スタッフ全員にふさわしい結果だ」

    「僕たちはおそらく表彰台を目指してここに来たし、1-2で帰ることができるのでそれにはかなり満足している。もちろん、僕としてはがっかりしている。誰だってそうだと思う。こういうこともあるし、強くなって戻るつもりだ」

    シャルル・ルクレールは、序盤にソフトタイヤを労わるためにペースをコントロールしていた。アンダーカットのリスクがあったのではと質問されたシャルル・ルクレールは「そういう戦略だった。レース序盤に戦略は修正された。僕はそのプランに従った。最終的に最も重要なことは僕たちが1-2で終えたことだ」とコメント。

    また、セバスチャン・ベッテルがピットインしたことには気づかなかったとシャルル・ルクレールは語る。

    「もちろん、気づいていなかったので驚いた。でも、このような決断がなされたのはチームにとって良いことだったからだと思うし、1-2を達成する唯一の方法だったんだと思う。そうであるならば、完全に理解できるけど、もちろん、クルマに乗っているときはとてもフラストレーションを感じた」

    「完全には満足していないけど、全体的な週末の結果としてはポジティブだ。今週末は少なくとも1台が表彰台に上がれればと思っていたし、このようなトラックで1-2で帰れるのは、もちろん予想外のことだ。だから、とてもポジティブだ」

    「正直、今日はもっとうまくやったり、違ったことができたとは思わない。そうだね、唯一できたのは、もう少し僕向けの戦略を求めることだったかもしれない。でも、わからない。気づいていなかったからね。第1スティントでもう少し早めにプッシュすべきだったのかもわからない。いずれにしろ、多くのデータがあるし、分析していくつもりだ」

    どちらが先にアンダーカットを狙うかを話し合っていなかったのかと質問されたルクレールは「そのようなプランについては話していなかったし、事前にそのような状況について話しなかった理由を理することも議論の一つになると思う」とコメント。

    「でも、レースですべての可能性を網羅するのは不可能だ。すべてが特有のものだからね。でも、このような特定の状況については話していなかった」

  • ランド・ノリス 「4秒遅いペースで走るなんてレースじゃない」

    ランド・ノリス 「4秒遅いペースで走るなんてレースじゃない」

    マクラーレンのランド・ノリスは、F1シンガポールGPのレース展開に不満を述べた。

    9番グリッドからスタートしたランド・ノリスは、すぐに7番手に順位を上げてトップ6に次ぐベスト・オブ・ザ・レストを走っていたが、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が先頭でソフトタイヤを可能な限り長く持たせようと予選タイムよりも12秒遅いペースで周回を重ね、後続のドライバーは全員がスローペースで走ることを余儀なくされた。

    「疲れたけど、最初の30周は限界をかなり下回っていたし、文字通り、ロックアップやアンダーステアにならないように走っているだけだったのでかなりリラックスしていた。ノーマルなペースよりも1周あたり3~4秒遅く走らなければならなかった」とランド・ノリスはコメント。

    「20周のレースのようなものだった。疲れなかったのは嬉しいけど、そんなのレースじゃないよね」

    「何もせずに座っているだけだった。退屈だったし、誰によって良いことではないと思う。でも、タイヤがかなり酷いせいだね」

    ランド・ノリスは、トレース後半にトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーからチャレンジを阻止して7位入賞を果たした。

    「今日はこれ以上うまくやれたとは思わない」とランド・ノリスはコメント。

    「単純なレースではなかったし、特定の時間にプッシュして頑張らなければならなかった。でも、残りの10周で少しプレッシャーがかかったとき以外は少しリラックスできていた」

  • グロージャン、ラッセルとの接触を釈明 「左側にスペースはなかった」

    グロージャン、ラッセルとの接触を釈明 「左側にスペースはなかった」

    ハースF1チームのロマン・グロージャンは、F1シンガポールGPでジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)をリタイアに追い込むことになった接触について釈明。自分の左側にスペースはなく、「あれ以上僕にできることはなかった」と述べた。

    ロマン・グロージャンを抑えていたジョージ・ラッセルだが、33周目にターン8で接触。ウォールにクラッシュして今シーズン初リタイアを喫することになった。

    レース後、ジョージ・ラッセルは「彼が何を考えていたのかわからないけど、ロマンがそのようなことをしたのは初めてではない…」と怒りをあらわにしていた。

    ジョージ・ラッセルの対して、ロマン・グロージャンは自身の見解を述べた。

    「映像は見ていない。クルマの中から言うのは難しい。僕はターン8でアウトサイドにいて、僕たちはサイド・バイ・サイドになった。ジョージは早めにスロットを開けて、僕は左側に行った。それ以上左に行くスペースはなかったと思う。当然、そこは壁だからね」とコメント。

    「彼はリアがコーナーの真ん中にあり、僕のブロントに触れて、反対方向を向いた。ちょっと残念だけど、左側に行けるスペースはほぼなかった。ジョージがハッピーではないのは当然だけど、左側に行くスペースはなかったと思う」

    スチュワードは、両方のドライバーに話し、ビデオの証拠を見直した結果、「両方のドドライバーがインシデントに貢献し、両方のドライバーがインシデントを緩和できた」としてお咎めなしとの裁定を下した。

    ロマン・グロージャンは、ルールが調整されれば、あのような事件は起こらないだろうと考えている。

    「誰が優先権を持っているかに関するルールは、少しグレーゾーンだ」とロマン・グロージャンは語る。

    「私たちは多くの人々がワイドになり、ワイドになることでアドバンテージを得るのを見てきた」

    「もちろん、コーナーの出口でグラベルを使えるし、おそらくそれがメンタリティを変えてしる。それは僕が長い間言っていることだし、もっと多くのスペースを残さなければならないだろう。ウォールがある場合、消えることはできないし、当然、接触してしまうものだ」

  • ルイス・ハミルトン、戦略に不満 「楽に勝てるはずのレースを落とした」

    ルイス・ハミルトン、戦略に不満 「楽に勝てるはずのレースを落とした」

    メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1シンガポールGPは“楽に勝てるはずのレース”だったと考えており、リスクを冒してアンダーカットを狙いにいかなかったチームの戦略に不満を露わにした。

    フロントローからスタートしたルイス・ハミルトンは、レース前半にソフトタイヤを祝わっていたリーダーのシャルル・ルクレールを射程圏内に捉えていた。

    しかし、19周目にセバスチャン・ベッテルがピットインして、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの両方をアンダーカット。ハミルトンはベッテルと同じタイミングでピットインしたマックス・フェルスタッペンにも先行を許すことになった。

    ルイス・ハミルトンは4位でフィニッシュ。チームメイトのバルテリ・ボッタスも5位でレースを終えており、メルセデスとして7月のドイツGP以来2度目となる表彰台に上がれなかったレースとなった。

    「僕たちがアンダーカットを狙いにいくべきなのはわかっていた」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「今日の戦略ミーティングでもちょっと議論していたし、僕としては『リクスを取ろう』という感じだった。でも、彼らはそうしなかった」

    「僕たちは勝つときも負けるときも一緒だ。全員で勇気をもって受けとめていく」

    「僕たちにとって痛手だ。今日は簡単に勝てたかもしれないからね。でも、うまくいかなかった」

    「いくつかのポイントを獲得したけど、それでも、今日を振り返ってみればレースに勝てるペースがあった。僕たちにとってうまくいかなかった。次はもっとうまくやらなければならない」

    レース後の会議は激しいものになるかと質問されたルイス・ハミルトンは「まぁ、間違いなくそうなるだろうね・・・」と語った。

  • フェラーリ 「ベッテルとルクレールの順位の入れ替えも検討した」

    フェラーリ 「ベッテルとルクレールの順位の入れ替えも検討した」

    フェラーリは、F1シンガポールGPの決勝レースで、チーム戦略によってシャルル・ルクレールがリードを失った後、セバスチャン・ベッテルと順位を入れ替えることを検討していたことを認める。

    ポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレールは、第1スティントでレースをコントロールしていたが、フェラーリは先にセバスチャン・ベッテルをピットに入れ、翌周にピットインしたルクレールはマックス・フェルスタッペンの前はキープしたものの、ベッテルの後ろでコースに復帰することになった。

    シャルル・ルクレールは、戦略判断でポジションを失い、フェラーリが順位を入れ替えないことを決定したことに露骨に不快感を示していた。

    フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは「シャルルがっかりしていることは理解している。彼はレースに勝つために全力を尽くしていたし、レースに勝つために自分にできるあらゆることをやっていた」とコメント。

    「順位を入れ替えることを検討したか? そうだね、検討していた。だが、そうしないことが正しい選択だと考えた。それでも、正しい選択であったかどうかドライバーと話し合うつもりだ」

    「内部的にはまだ意見が異なる場合もあるかもしれない。それについて考えが、そうしなかった」

    シャルル・ルクレールは最終的にセバスチャン・ベッテルに2.6秒遅れの2位でフィニッシュ。3位のマックス・フェルスタッペンとはわずか1.2秒差だった。そのため、フェラーリにとって、レッドブル・ホンダにポジションを失うリクスを冒さずに入れ替えを調整することは困難だった。

    セバスチャン・ベッテルを他のフロントランナーよりも早くピットに入れるというフェラーリの決定によってベッテルは3番手から浮上し、それが奏功しておそらく1-3だった結果が、1-2フィニッシュが変わることになった。フェラーリにとっては2年ぶりの1-2フィニッシュとなる。

    マッティア・ビノットは、チーム内で「順位の入れ替えについて議論するかもしれないが、それが1-2でも2-1でも、フェラーリは1-2だったと思う」と述べた。

    セバスチャン・ベッテルを早めにピットインさせた意図について質問されたマッティア・ビノットは、ルイス・ハミルトンを抜くことが目標であり、アンダーカットの効果が“予想よりも強力だった”と認める。

    「3.9秒差だった。我々たちはそれほど大きな数字を期待していなかった」とマッティア・ビノットは説明する。

    「実際、セバスチャンをピットストップさせた際、1周後にピットインするシャルルはセバスチャンの先にとどまると思っていた。セバスチャンがいい走りをして、3.9秒をアンダーカットした。それが事実だ」

    シャルル・ルクレールは、セバスチャン・ベッテルが先にピットインしたことを知らされておらず、マッティア・ビノットもフェラーリがドライバーに伝えたのはレース後だったと認める。

    また、マッティア・ビノットは、リードドライバーを先にピットインさせることが通常の方針だが、今回のシンガポールGPでは、上位勢がミッドフィールドのトラフィックのなかでコース復帰することを嫌って、誰も早めにピットインしなかったことも影響したと認める。

    「通常であれば、常に前のマシンにアドバンテージを与えているが、シンガポールの状況では、最初にシャルルをストップさせることはない。彼はレースをリードしていた。彼はトラフィックに巻き込まれていただろう。完全異なる展開になっていたはずだ」

    「また、フェルスタッペンがピットストップする準備ができていた。我々はそれを知っていた。そして、セバスチャンのポジションを守るための最善の方法は彼をピットインさせて、少なくとも次の周でピットストップクルーをシャルルのピットストップのためにフリーにすることだった」

    「だから、セブをストップさせるには適切なタイミングだったし、そこに議論の余地はない。その後、シャルルをストップさせるのに適切なタイミングだった」

  • レッドブル・ホンダ 「フェルスタッペンの早めのピットインが奏功」

    レッドブル・ホンダ 「フェルスタッペンの早めのピットインが奏功」

    レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、F1シンガポールGPの決勝レースを振り返った。

    F1シンガポールGPでは、4番グリッドスタートのマックス・フェルスタッペンが、1回目のピットストップでルイス・ハミルトンへのアンダーカットを成功させて3位でフィニッシュ。6番グリッドスタートのアレクサンダー・アルボンも手堅いレースで3戦連続での入賞となる6位でレースを終えた。

    「非常に興味深く、戦略的なレースだった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「序盤にフェラーリのルクレールがペースを管理しているのがわかったと思うし、最終的に全員が15周目くらいからレースを始めると一部の上位勢のタイヤはすぐに衰えていった。それで我々はマックスをできるだけ早くにピットインさせることを決断した」

    「ベッテルと同じラップにギャップを見つけたことで、ヒュルケンベルグの真後ろで戻ることになった。それで彼は少しタイムを犠牲にしたし、それがなければルクレールのピットストップ後に先行することができていただろう。だが、メルセデスがもっと長く走ることを選んだことが彼に3番手のポジションを与えた」

    「そこからよりフレッシュなタイヤを履いたルイスからのプレッシャーはあったが、マックスはレースをしっかり管理することができた。彼はミスを犯さず、表彰台にクルマを持ち帰ってくれた」

    「アレックスに関しては再び非常に成熟したレースをしてくれた。彼は前のクルマの列の後ろに戻り、とにかく我慢のレースとなった。おそらく彼はずっとクリアラップが取れなかったが、レースとタイヤを非常にうまく管理した。初のシンガポールGPでのビッグファイブに次ぐ6位は非常に堅実なリザルトだ」

  • アントニオ・ジョビナッツィ、クレーンに近づきすぎで10秒ペナルティ

    アントニオ・ジョビナッツィ、クレーンに近づきすぎで10秒ペナルティ

    アルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィは、F1シンガポールGPでクリーンに近づきすぎたことに10秒加算ペナルティを科せられたが、11位のロマン・グロージャンと17.6秒差でフィニッシュしていたため、10位を維持した。

    インシデントは、ターン8の立ち上がりでロマン・グロージャンともつれたジョージ・ラッセルがクラッシュし、マシンを回収するためにクレーンが出動した際に起こった。

    スチュワードの声明によると「レースディレクターは、ターン8でクレーンとマーシャルがその場所でのクラッシュに取り組んでいるため、すべてのマシンにターン8で右側に留まるよう指示した。インシデントの前にはダブルイエローが振られていた」と説明。

    「スチュワードは、十分にゆっくり走行していると感じているというドライバーの説明を受け入れ、彼はセーフティカーのデルタタイムに走行していたが、その場所にいたマーシャルやレースディレクターが安全だと感じるよりもクレーンとマーシャルの近くを走行していた」

    「ドライバーは事故の場所を知っており、右側に留まるように伝えられていたが、クレーンが動いているとは考えていなかったのかもしれない」

    「スチュワードは、これは潜在的に深刻な危険な状況であり、マーシャルに対してリスクであったと考えている」

  • メルセデスF1 「アンダーカットを過小評価してしまった」

    メルセデスF1 「アンダーカットを過小評価してしまった」

    メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1シンガポールGPでの週末は“かなり間違った”ものであり“腹立たしさ”を感じていると認める。

    ダウンフォース指向のマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで優勝候補とみられていたメルセデスだったが、ルイス・ハミルトンが4位、バルテリ・ボッタスが5位でフィニッシュ。表彰台を逃したのは今シーズン2回目となる。

    フロントローからスタートしたルイス・ハミルトンは、序盤に2番手を走行していたが、26周目までピットストップを伸ばしたことが仇となり、セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンにアンダカットを許した。

    また、ルイス・ハミルトンがチームメイトのバルテリ・ボッタスにトラフィックのギャップを作るようチームの求めなければ、ピットインでアレクサンダー・アルボンの後方でコースに復帰していた可能性もある。

    トト・ヴォルフは、今週末の結果は“期待外れ”なものであり、メルセデスは“最適化できたはずのレースを最適化できなかった”と語る。

    「我々全員が怒っていると言える。とにかくエンジニアとドライバーがかみ合わなかった。全体に『今週は間違えてしまった。かなり間違えてしまった』という気持ちがある」とトト・ヴォルフはコメント。

    「我々全員が一緒になって感じている気持ちは腹立たしさだけであり、とにかくあまりにも多くの機会を失った。チームにその気持ちを持っていない人はいない」

    トト・ヴォルフは、予選に期待し過ぎたことが最も大きなダメージだと感じており、“それがシンガポールを最も決定づけた”と語り、またルイス・ハミルトンの第1スティントを伸ばしたことのは、チームがアンダーカットを過小評価していたためだと認める。

    「我々はアンダーカットの機会を逃した。それはフェラーリを驚かせさえしたかもしれない。それくらい強力だった」とトト・ヴォルフは説明する。

    「それ以降は、マックス(フェルスタッペン)からポジションを守るか、わずかな割合だったかもしれないが、勝利を目指すことが重要だった。だが、我々はあの状況でバルテリをサポートさせるという3位を犠牲にするリスクを冒した」

    「ちょっとしたギャンブルだったし、おそらくフェラーリも心の中ではレースの異なる結末を考えていたかもしれない」

    「ハミルトンを早めにピットインさせたらどうたったか? いいや。あの段階で我々は1位と2位を失っていたし、3位をマックスから守ることが重要だった。タイヤがもっと残っていると感じていたし、アンダーカットすることが唯一のチャンスだった。ランス(ストロール)と(アントニオ)ジョヴィナッツィの周りが集団になっていたし、フェラーリはすぐに追いついたので、我々はフェラーリがトレインにつっかかることを望んでいた」

    「しかし、実際のところ、ルイスのタイムはジョヴィナッツィを下回っていた。そこが我々にとってのゲームオーバーだった」

  • トロロッソ・ホンダ 「選手権を考えれば全体的に満足できるリザルト」

    トロロッソ・ホンダ 「選手権を考えれば全体的に満足できるリザルト」

    トロロッソ・ホンダのチーム代表フランツ・トスト、テクニカルディレクターのジョディ・エギントン、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1シンガポールGPの決勝レースをそれぞれ振り返った。

    トロロッソ・ホンダは2人のドライバーで戦略を分け、11番グリッドのピエール・ガスリーがハードタイヤ、14番グリッドのダニール・クビアトをミディアムタイヤでスタートさせた。

    ピエール・ガスリーは1ストップ戦略を手堅く成功させて8位でフィニッシュ。一方、ダニール・クビアトはミディアムでの第1スティントに苦労したことで早めにピットインを行い、セーフティカーのタイミングで2ストップに変更。ポイント獲得を目指したが、終盤にキミ・ライコネンとの接触もあり、15位でレースをフィニッシュした。

    ジョディ・エギントンは「今夜はトロロッソにとって波乱に満ちたレースだった」と振り返る。

    「ピエールは長いオープニングスティントのためにプッシュし、セーフティカーの導入と彼が示した良いペースが我々の有利に働いた。レース終盤にはタイヤに多くのパフォーマンスがあったし、うまく使うことができたが、最後はリスタートで順位を上げたランス(ストロール)を抜くことができなかった。ピエールは8位でレースを終え、チームに貴重なポイントをもたらしてくれた」

    「ダニールのプライムタイヤでのファーストスティントは期待していたよりもやや遅かった。タイヤが予想よりも早くに落ちてしまい、我々は戦略を変更して彼を後半の戦いに戻そうとした。残念ながら、彼はクルマに小さな問題を抱えて一貫性に苦しんでおり、ポイントを獲得することができなかった」

    「全体としてはポイントを獲得できたので良いレースだったと思うし、チャンピオンシップの準備を落とすこともなかったので満足している」

    フランツ・トストは「毎年、シンガポールはシーズンのハイライトであり、満員のグランドスタンドによって素晴らしい雰囲気だった。それはF1への関心が非常に高いことを示していると思うし、喜ばしいことだ。またレースは序盤から多くのオーバーテイクがあり、レースのドラマを増やす3度のセーフティカーが入る非常に面白いものとなった」と振り返る。

    「我々の側では、予選はあまりうまくいかなかったが、いくつかのペナルティによってピエールは11番手、ダニールは14番手からレースをスタートした。我々はダニールをプライムタイヤ、ピエールをベースタイヤでスタートさせるという二人に異なる戦略を採ることを決定した」

    「ダニールはプライムにあまり満足しておらず、グリップレベルが非常に悪いと報告してきたので、より多くのペースを見い出せるように予定よりも早めにピットに入れた。1回目のセーフティカーが配備された際、我々は戦略を変更して再び彼をピットに入れてオプションタイヤで送り出した。彼は追加のグリップによって良いオーバーテイクを成功させたが、残念ながら、レース終盤にキミ・ライコネンと接触にとってポジションを失い、15位でレースを終えることになった」

    「ピエールは素晴らしいレースを走り、すべてをコントロールしていた。彼はクルマと戦略にも満足していた。彼はノリスとのギャップを縮めていたが、抜くことはできなかった。それでも、彼は8位という素晴らしいポジションでレースを終え、トロロッソのクルマで彼のベストパフォーマンスを示した。来週、我々はソチに向かう。ここシンガポールと同じような素晴らしい見応えのあるレースになることを楽しみにしている」

    田辺豊治は「ガスリーはいくつか素晴らしいオーバーテイクを仕掛けて貴重な4ポイントを獲得しました。クビアトのペースは悪くはありませんでしが、ポイント圏内でフィニッシュすることはできませんでした。全体として、我々は4台中3台がポイントを獲得しましたが、前のクルマにもっと近づけるようにプッシュし続けなければなりません」と語った。

    関連:F1ポイントランキング | ルクレールが3位に浮上 (シンガポールGP終了時点)