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  • クリスチャン・ホーナーのF1復帰に待った、アルピーヌ文書が示す9月の壁

    クリスチャン・ホーナーのF1復帰に待った、アルピーヌ文書が示す9月の壁

    クリスチャン・ホーナーのF1復帰が、当初想定されていたよりも遅れる可能性が浮上している。PlanetF1.comが入手した企業文書により、アルピーヌF1チームに関する株式取引の制約が明らかとなり、少なくとも9月中旬までは動けない状況にあることが判明した。

    元レッドブル代表であるホーナーは、F1への復帰にあたりチームへの資本関与を重視しているとされるが、アルピーヌを巡る契約上の条件がその道を阻んでいる。今回発覚した文書は、ホーナーの復帰時期と進路を左右する重要な要素となりそうだ。

    昨年のイギリスGP以降、F1の現場から離れている元レッドブル代表のホーナーは、適切な機会があれば数週間以内にF1へ復帰できる立場にあると見られてきた。しかし、今回明らかになった文書が、その道筋に新たな障害をもたらしている。

    ホーナーはF1史上でも屈指の成功を収めたチーム代表の一人であり、20年にわたるレッドブルでの在任期間中に、ドライバーズタイトル8回、コンストラクターズタイトル6回を獲得した実績を持つ。

    解任後は公の場に姿を見せていないものの、F1復帰への意欲を失っていないことは周囲に知られている。ただし、次に目指すポジションは、これまで以上に上位の役職である可能性が高く、さらにチームの一部所有権を持つことが重要な条件と考えているとされる。

    その条件に合致する候補は、アルピーヌとアストンマーティンの2チームに絞られる。

    アストンマーティンは最新鋭の風洞施設を含む新ファクトリーを備え、近年は人材面でも大型補強を進めてきた。中でも注目されるのが、レッドブル時代の同僚であるエイドリアン・ニューウェイの加入で、彼はチームの株主になることを条件に移籍したとされている。チームオーナーのローレンス・ストロールも、株式の一部放出に前向きな姿勢を見せてきた。

    一方で、ホーナーにとって真の変革を託せる舞台として浮上しているのがアルピーヌだ。

    クリスチャン・ホーナー アルピーヌF1チーム

    アルピーヌ文書が示すホーナー買収の現実的タイムライン
    アルピーヌは近年、期待された成果を挙げられておらず、構造改革の余地が大きいチームと見られている。現在の低迷期に参画することは、長期的にチーム価値を高める観点から理にかなっているとも言える。

    火種となっているのが、アルピーヌF1チームの少数株主であるオトロ・キャピタルの存在だ。同社はコンソーシアムの一員として、2023年半ばにチームの24%を取得している。この事実は、ルノー側に一定の持分共有への意思があったことを示唆している。

    当時、オトロは約2億ユーロで24%を取得し、チーム全体の評価額は約9億ドル(約1,395億円)とされていた。その後、2025年11月にフォーブスが示した評価では、アルピーヌの価値は約24億5,000万ドル(約3,797億5,000万円)に上昇し、オトロの持分は約5億8,800万ドル(約911億4,000万円)相当となる。2年余りで約170%という驚異的な投資回収率だ。

    一見すると、オトロがこの持分をホーナーに売却するのは自然な流れにも思える。しかし、PlanetF1.comが確認した会社定款には明確な制約が記されていた。

    文書によれば、第三者への株式売却は「定款採択日から3年が経過した後」にのみ可能とされており、その日付は2023年9月13日となっている。さらに、売却にはルノー・グループの承認が必要だ。

    つまり、ホーナーは少なくとも今年9月中旬までは、オトロが保有するアルピーヌの株式を直接取得することができない。加えて、その後もルノー側が取引を認めなければ話は進まない。

    この複雑な条件は、ホーナー陣営から伝えられていたF1復帰への切迫感が、ここにきてやや後退しているように見える理由を説明するものでもある。

    もっとも、アルピーヌへの関与が完全に消えたわけではない。オトロがさらなる価値上昇を見込み、持分を当面保持する選択肢もあるし、逆にルノーが少数株主を不要と判断し、持分を買い戻す可能性も否定できない。その場合、ホーナーの関与は完全に閉ざされることになる。

    いずれにしても、元レッドブル代表がエンストンに所有者として関与する姿を目にするのは、早くともアゼルバイジャンGP以降となりそうだ。実現するとしても、その道のりは決して単純ではない。

  • クリスチャン・ホーナー、アルピーヌF1支配権取得へ? 出資協議が浮上

    クリスチャン・ホーナー、アルピーヌF1支配権取得へ? 出資協議が浮上

    レッドブルのチーム代表として20年にわたり指揮を執ってきたクリスチャン・ホーナーは、その座を追われた後、近くF1への注目すべき復帰を果たす可能性がある。複数の一致した情報によれば、元レッドブルCEO兼チーム代表であるホーナーは、アルピーヌF1チームの株式について、過半数または少数の持分を取得するための交渉に入っているという。

    昨年7月、親会社レッドブルとの激しい権力闘争の末に解任されたホーナーは、ミルトンキーンズのチームで20年続いた関係を突然終えることになった。

    2026年4月までの予告期間に置かれているものの、水面下では依然として活発に動いており、F1復帰を視野に複数のチームと接触を重ねている。

    ただし、ホーナーは将来の役割について強い条件を持っている。彼は、最高経営責任者の下に置かれる従属的なポジションではなく、実質的な運営権限を保証される立場を優先している。この条件を満たす形は、これまで見つかっていなかった。

    アストンマーティンとはCEO職について協議が行われていたが、最終的に実現しなかった。4月に、レッドブル時代の盟友であるエイドリアン・ニューウェイがチーム代表に就任したことで、この可能性は消滅した。

    オランダ紙『デ・テレグラーフ』とフランス紙『レキップ』によれば、ホーナーは現在、英仏混成チームであるアルピーヌに目を向け、チーム株式の取得を検討しているという。この見方は、エンストンを拠点とするチームが極めて厳しい状況に置かれている中で、現実味を帯びてきている。

    アルピーヌはコンストラクターズ選手権で最下位に終わり、44年にわたり異なる名称で存在してきたチームにとって歴史的に低い結果となった。さらに2025年は、ルノーがF1エンジンサプライヤーとしての活動を終了した年でもあった。ヴィリー=シャティヨンの拠点は閉鎖され、チームは2026年からメルセデス製パワーユニットを使用する。

    この戦略的判断により、チーム売却の噂が再燃した。ルノー・グループが依然として筆頭株主である一方、資本の24%は米国の投資コンソーシアム「オトロ・キャピタル」に売却されており、外部投資家や著名人が参入する余地が生まれている。

    『デ・テレグラーフ』は、ホーナーが、まだ特定されていない投資家とともに過半数株主となることを目指し、持分取得を検討していると伝えている。一方で、オトロ・キャピタルは保有株の売却を模索しているという。ローリー・マキロイ、パトリック・マホームズ、ライアン・レイノルズらが関与するこの米国投資ファンドは、チーム価値が取得時から倍増したことで、大きな利益を得て売却する用意があるとされている。

    人的関係も判断材料となる可能性がある。ホーナーは、現在アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレと長年の関係を築いている。

    一方、『レキップ』は、ホーナーの出資が少数持分にとどまる可能性を指摘している。現時点では、その形態は依然として不透明だ。

    クリスチャン・ホーナー アルピーヌF1チーム

    この件について昨年10月に問われたニールセンは、ホーナーが関与するシナリオを完全には否定していなかった。

    「私の知る限りでは違う」と、ホーナーの加入があり得るかと問われた際に彼は語っている。

    「フラビオとクリスチャンが旧知の仲であることは周知の事実だ。彼らが何を話してきたのかは、私には分からない」

    「私が見て、知っている限りでは、クリスチャンがアルピーヌに加わるという話に真実はない。しかし、それが起こらないという意味ではない。結局のところ、ここはF1なのだから」

  • トト・ヴォルフがクリスチャン・ホーナーを批判「特権意識が命取りになった」

    トト・ヴォルフがクリスチャン・ホーナーを批判「特権意識が命取りになった」

    メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフが、長年F1のパドックで対立してきた元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーに対し、辛辣な言葉を投げかけた。

    ホーナーは今季のF1イギリスGP後、20年間務めたレッドブルのチーム代表職を解任されたが、ヴォルフはその背景について「彼の特権意識が最終的に破滅を招いた」と語っている。

    ヴォルフは英紙『The Telegraph』の取材に応じ、2021年F1アブダビGPの結末について振り返る中で、この発言を行った。同レースでは、セーフティカー再スタート時のマイケル・マシによる判断ミスにより、ルイス・ハミルトンがタイトルを失い、マックス・フェルスタッペンが初のワールドチャンピオンに輝いた。

    2021年アブダビGPの記憶はいまも消えない
    ヴォルフは、この一件が今なお自身とハミルトンの心に深く残っていると明かした。

    「昨日もルイスとその話をした。私は毎日のように考えているし、彼も同じだ」

    「チームにとっても忘れられない出来事だ。どちらもチャンピオンにふさわしかったが、サッカーに例えるなら、審判が悪い判定を下した。ゴールは決まり、試合は終わってしまった」

    そう語ったうえで、ヴォルフはホーナーが当時の出来事について誤りを認めたことがあったかを問われ、次のように答えている。

    「彼がそれを認めることは一度もなかった」

    「他人の立場に立てない性格的欠陥」
    ヴォルフは、ホーナーの姿勢そのものに問題があったと指摘する。

    「私は常に反対側の立場からも考えようとする。彼らの視点に立てば、彼らが世界チャンピオンに値すると考える理由も理解できる。不公平な出来事もシーズン中にはあったし、あのレース結果は年間のパフォーマンスを反映しているとも言える」

    「だが、クリスチャンはその逆の立場を認めることができなかった。もしあの日、立場が逆だったら大惨事だったはずだし、彼はあらゆる侮辱の言葉を並べ立てていただろう」

    「内省する力や、少しでも相手の立場を思いやる姿勢が、彼には決定的に欠けている。それは彼の性格的な欠陥だ」

    そして、ヴォルフはこう結論づけた。

    「彼には特権意識があった。すべての権力を自分が持っていて当然だと思っていた。その結果、レッドブルは彼にそこまでの権力を与えたくなかった。それが最終的に彼自身に跳ね返った」

    絶えなかった両者の対立
    ヴォルフとホーナーは、F1の熾烈なタイトル争いとともに、コース外でも幾度となく衝突してきた。2024年シーズン終盤、マックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルの件を巡る騒動では、ヴォルフがホーナーを「キャンキャン吠える小型テリア」と呼び、話題を集めたこともある。

    ホーナーは現在、レッドブルと退職金を含む合意に達しており、2026年には再びF1のパドックに戻ることが可能な状況だ。次の居場所を探す中で、かつての宿敵から投げかけられたこの厳しい評価は、今後も尾を引くことになりそうだ。

  • アストンマーティンF1、クリスチャン・ホーナー加入をストロールが正式否定

    アストンマーティンF1、クリスチャン・ホーナー加入をストロールが正式否定

    アストンマーティンF1チームを率いるローレンス・ストロールが、クリスチャン・ホーナーの加入を「あり得ない」と明確に否定したことが、カタールGP現地の情報筋により明らかになった。

    チームは先週、エイドリアン・ニューウェイが2026年からチーム代表に就任するという大きな発表を行ったばかりだが、それに伴い再燃した“ホーナー招聘説”にストロール自ら終止符を打った形となる。

    アストンマーティンの工場でスタッフに向けて行われたスピーチの中で、ストロールは「ホーナーがチームに加入することはない」と明言。ニューウェイ昇格後の体制に関する憶測を断ち切り、外部からの追加招聘を否定した。
    この発言は、現場で再び盛り上がっていた噂を収束させる狙いがあったとみられる。

    ホーナーはこれまで何度もアストンマーティン移籍の噂が浮上していた。特に、ニューウェイがチーム代表へと昇格する発表後、「会議出席やメディア対応などの業務をホーナーが担う可能性」が再び話題になっていた。しかし、カタールGPの週末に入った段階で、こうした憶測は否定された。

    もっとも、体制が完全に一枚岩になるとは限らない。ニューウェイは2026年マシンの設計と技術部門を最優先する姿勢を明言しており、実務上は役割分担が必要になるとみられている。マイク・クラックがより大きな役割を担う可能性が高く、すでに一部のメディア業務も担当している。また、アンドレアス・ザイドルの名前も依然として水面下で取り沙汰されている。

    エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ニューウェイは昇格について「自然な流れだ」と語り、こう続けた。

    「どうせ序盤のレースにはすべて行くつもりだったので、仕事量が特別変わるわけではない。そこにいるならその役割も引き受けるだけだ。ただし、メディア対応は増えるけれどね」

    また、自身の本来の仕事である設計業務への影響について問われると、

    「それが僕を毎朝ベッドから起こす原動力だ。だから、そこを薄めるつもりはない」

    と語り、設計業務への集中は揺るがない姿勢を示した。

    一方、ホーナーは依然としてF1復帰を模索しているとされ、「チーム代表以上の上級職」「持ち株(エクイティ)を含むオファー」を理想としている。しかしストロールは、アストンマーティンにおいてそのような条件が提示される可能性は「ゼロ」であることを明確にしている。

  • エイドリアン・ニューウェイ、ホーナーをアストンマーティンF1ファクトリーへ案内

    エイドリアン・ニューウェイ、ホーナーをアストンマーティンF1ファクトリーへ案内

    アストンマーティンが2026年に向けて大規模な組織改革を進める中、クリスチャン・ホーナーの加入可能性をめぐる噂が再燃している。

    だがスカイスポーツF1のデビッド・クロフトは「アストンはホーナーに“パッケージを提示”している」としつつも、加入の可能性は低いと主張した。

    ニューウェイ就任でも続く“ホーナー枠”の噂
    ラスベガスGP週末に“アンディ・コーウェル更迭説”が流れたことをきっかけに、ホーナーとアストンマーティンの噂が急速に拡大した。

    アストンマーティンはすでにエイドリアン・ニューウェイを2026年からのチーム代表に起用するという大胆な決断を下したが、BBC Sportによれば、その直後にニューウェイがホーナーを「夜間にこっそり」シルバーストーンの新ファクトリーへ案内したという。

    クロフトはこの動きについて、ホーナーがF1復帰を目指しているものの「彼が求める“絶対的な権限”はアストンでは得られない」と指摘した。

    「ホーナーが求めるのは“完全な自治権”」
    クロフトはホーナーの哲学を次のように整理する。

    「クリスチャンはF1に戻ってくるだろうし、戻れば彼を欲しがるチームは多い。ただし、復帰の条件は“完全な自治”。彼は自分の経験に見合う権限が与えられなかったことをレッドブルで不満に感じていた。彼は意思決定を自由に行いたいんだ」

    しかし、アストンマーティンには絶対的な存在がいる。言うまでもなく、エグゼクティブチェアマンのローレンス・ストロールだ。

    「ローレンスがいる限り、誰も完全な自治権は持てない。彼は常に自分の意見を強く主張する人物だし、それでビジネスを成功させてきた。だからこそ権限を手放すことはない」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    “ランス問題”が最大の障壁
    クロフトはさらに、ホーナー加入の最大の難所として「ランス・ストロールの存在」を挙げた。

    「もしホーナーがアストンに来れば、最初にやりたいことの一つは『ランス、ありがとう。でももっと良いドライバーがいる』と言うことだろう。しかしそんなことが起きるはずがない。ランスには5年契約があると理解しているし、父親は息子を将来の戦力として見ている」

    この構図が変わらない限り、ホーナー加入は成立しないとクロフトは断言する。

    「話し合いはあったし、パッケージも提示されている。しかし、それでもホーナーがアストンに来るとは思わない」

    ニューウェイ“チーム代表”への違和感
    一方でクロフトは、ニューウェイをチーム代表に据えるというアストンの決断にも疑問を呈した。

    「アストンのプレスリリースは『ニューウェイの強みを活かす』と言っているが、彼はデザイナーとして雇われたはずだ。車を設計し、開発を主導するための存在であり、F1委員会に出席してHR問題を処理するタイプではない」

    アストンには大規模な上級リーダー層が存在するため、実務は分担されるとみられるものの、クロフトはこの任命を“暫定的”と見る。

    「偉大なデザイナーではあるが、彼をチーム代表として予想していた人はどれほどいただろう?」

  • クリスチャン・ホーナー F1復帰へ“新チーム設立”構想:ドメニカリは慎重姿勢

    クリスチャン・ホーナー F1復帰へ“新チーム設立”構想:ドメニカリは慎重姿勢

    レッドブルを解任されて以降、2025年7月のイギリスGPを最後にF1パドックから姿を消しているクリスチャン・ホーナーが、水面下で“新チーム設立”という大胆な復帰ルートを模索していることが分かった。

    ホーナーは投資家との会合に加え、F1 CEOステファノ・ドメニカリ、FIA会長モハメド・ビン・スライエムとも接触。2026年4月にはガーデニング休暇が明け、復帰可能となる中で、F1に戻るための複数のオプションを動かし続けている。

    レッドブル離脱から復帰探しへ:米国・中東投資家との接触も
    2025年イギリスGP直後、レッドブルGmbHのオリバー・ミンツラフによって解任され、9月に完全に組織を離れたホーナー。契約は2030年まで残っていたが、約5200万〜8000万ポンドの退職金を一部放棄し、ガーデニング休暇期間の短縮を優先したとされる。

    その後、ホーナーは投資家のグループと米国・中東で接触。既存チームの買収または参入を視野に入れた“チームオーナー”としてのF1復帰を模索している。

    さらに、FunoAnalisiTecnicaによれば、ホーナーはステファノ・ドメニカリCEOとも会談し、12番目の新チーム創設について直接協議を行っていた。

    12番目のチーム構想:FIAは前向きも、F1は「もうスペースがない」
    ホーナーは既存11チームの買収に限らず、“ゼロから立ち上げる”選択肢も追い続けているとされる。これに関連し、FIA会長ビン・スライエムは新規参入について次のように語っている。

    「2023年のエクスプレッション・オブ・インタレストは、専門性の枠組みに基づき、規則を満たす限り企業名に関わらず評価した。我々は11番目のチームを承認した。彼らのパフォーマンスを見た上で、もし新たな提案があればFOMも受け入れるだろう。それはビジネスを支えるためだ」

    FIAは“適切なら歓迎”という立場だが、F1(FOM)は慎重姿勢を強めている。

    ドメニカリCEOは今年9月、次のように発言している。

    「我々は慎重であるべきだ。評価するのは“非常に価値ある提案”だけだ。すでにパドックにはこれ以上のスペースがない。物流的にも限界だ」

    「我々もチームも多くの問い合わせを受けているが、状況が良いからこそ、築いてきた価値を守る必要がある」

    キャデラックが2026年に参入し、F1は11チームとなる。パドックの物理的・運営的な面で、12チーム目の追加はF1にとって負荷が大きいとの判断だ。

    クリスチャン・ホーナー

    ホーナーがドメニカリを動かすには“価値の証明”が不可欠
    F1側は、アンドレッティを「単独では価値を加えない」として拒否した過去を持つ。ホーナーが新チームを実現するには、以下をF1に示す必要があると考えられる。

    ■ F1ブランドの価値向上
    ■ 新規ファン層や新地域市場の創出
    ■ 既存チームのビジネスへの貢献
    ■ 2026年以降の技術・商業面での独自性

    ホーナーには、レッドブルでの実績(8度のドライバーズタイトル、6度のコンストラクターズタイトル)があるが、F1の“価値保護”という現在の運営方針を乗り越えるには、単なる実績だけでは足りない。

    F1復帰の最有力ルートは「既存チームの買収」か
    12番目のチーム創設という道は、FIAが前向きでも、F1側の慎重姿勢により実現性は高くない。一方、F1ではチーム価値が急騰しており、投資ファンドが複数のチーム買収に動いている。

    こうした状況を踏まえると、
    ホーナーの現実的なF1復帰ルートは“既存チーム買収”が中心になる
    と見られる。

    ドメニカリとの会談は“可能性を探る一手”ではあるが、F1のハードルは依然として高い。ホーナーは2026年4月の復帰解禁を前に、時間をかけて資金とパートナーを整えていくことになりそうだ。

  • クリスチャン・ホーナー“フェラーリF1電撃加入説” エクレストン「排除しない」

    クリスチャン・ホーナー“フェラーリF1電撃加入説” エクレストン「排除しない」

    元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、クリスチャン・ホーナーがフェラーリに加入する可能性について「排除しない」と語った。

    ホーナーは今年レッドブルを離れ、現在は無所属となっている。ベルギーGPを前にローラン・メキースと交代したが、正式な離脱は9月だった。

    ホーナーはレッドブルで20年を過ごし、セバスチャン・ベッテルやフェルスタッペンとともにタイトルを獲得した。F1での“やり残し”があると考えられており、復帰に意欲を持つが、その行き先は依然として不透明だ。

    ホーナーはチーム内でより大きな権限、可能であればオーナーや株主としての立場を望んでいるとされ、エクレストンと組んでチーム買収に動く可能性も取り沙汰されている。

    スイス紙『BLICK』のインタビューで、エクレストンはこう冗談めかして語った。

    「いったい何歳になれば、この手の噂が止むんだ?」

    アストンマーティンについて話が及ぶと、エクレストンはこう続けた。

    「ホーナーと私で、また買うべきチームなのかもしれない」

    「でも、技術の天才エイドリアン・ニューウェイは、ホーナーともう働きたくなかったからレッドブルを去ってアストンマーティンに行ったんじゃないのか?」

    復帰の選択肢は限定的 “フェラーリ加入説”も再燃
    ホーナーがF1に戻る道は限られている。

    レッドブルの2チームとメルセデスは、事情が明白なため除外される。

    ウイリアムズ、キャデラックF1、アストンマーティンはいずれもホーナー招聘の可能性を否定。

    ハースとは探索的な話し合いが行われたものの、進展は見られていない。

    一方で、アルピーヌ(エンストン)は依然として“現実的な候補”とみられる。

    ホーナーはフラビオ・ブリアトーレと親密な関係にあり、ルノーはF1継続を明言している。ホーナーが求める権限を得られる可能性が、他より高いとも言われている。

    それでも今、人々の注目を集めているのはフェラーリだ。

    フェラーリは今年フレデリック・バスールと契約延長したばかりだが、ホーナー加入の噂は消えていない。エクレストンも次のように語った。

    「フェラーリを“排除する”ことはしない。あそこはただのカオスだ。そして現在は、ボスのジョン・エルカーンが2人のドライバーを侮辱しているような状況なんだから」

  • セバスチャン・ベッテル クリスチャン・ホーナーのレッドブルF1退任に「驚いた」

    セバスチャン・ベッテル クリスチャン・ホーナーのレッドブルF1退任に「驚いた」

    セバスチャン・ベッテルが、2025年シーズン途中に発表されたレッドブル・レーシングのチーム代表交代劇について言及した。7月にチームはクリスチャン・ホーナーとの袂を分かち、後任としてローラン・メキースを即時起用している。

    ホーナーは2005年のチーム設立当初から在籍し、2010年に世界タイトルを獲得して以降、レッドブルの黄金期を率いてきた人物だ。ベッテル自身もそのホーナー体制下で4連覇を達成し、2015年にフェラーリへ移籍している。

    2025年のF1サンパウロGPを訪れたベッテルは、古巣のリーダー交代についてSky Sportsにこう語った。

    「驚いたよ。クリスチャンはチーム創設の最初からずっといたし、チームの内情を隅々まで理解している人物だからね」

    「今シーズンに関しては、すべてが整っていたと思う。ローラン(メキース)のことも知っているし、彼とは一緒に働いたこともある。彼は本当に素晴らしい人間だと思う」

    「ただ、クリスチャンが残した足跡は大きい。成功の実績だけでなく、チームの中心的存在として、すべてを把握していた人だったからね」

    「今の組織構造や将来の計画について、僕はすべてを把握しているわけではないけど、どう展開していくのか見守る価値はあると思う」

    F1復帰の可能性について
    2022年シーズンを最後に現役を退いたベッテルは、その後もF1復帰の噂が絶えない。特に最近では、ヘルムート・マルコの後任としてレッドブルにアドバイザー的な立場で戻るのではないかと報じられていた。

    この件について問われたベッテルは次のように答えた。

    「どうだろうね。そういう話がいろいろ出ていたけど、実際のところ何も進展はなかった。ヘルムートと少し話したけど、どこにも繋がらなかったんだ」

    「今の僕は人生にとても満足している。F1は大好きだし、最初は距離を置きたくて観るのをやめようと思っていたけど、結局いまもレースを観ているよ。スポーツを愛しているし、関係者ともつながっている」

    「もし将来的に、正しい機会や役割、視点が見つかるなら、またステップアップして関わることもあるかもしれない。でも、それは時が教えてくれると思う」

    ベッテルの発言が示す「変化の時代」
    ベッテルの言葉からは、レッドブルの体制変更がF1界に与えた衝撃の大きさがうかがえる。ホーナーが去り、ローラン・メキースが率いる新体制が本格的に動き出す中、かつての王者もその行方を静かに見守っている。

    一方でベッテル自身は、現役引退後もF1への愛情を失っておらず、将来的な復帰に完全に線を引いたわけではない。マルコ後任やチーム運営のサポートなど、彼が再びレッドブルと関わる可能性はゼロではない。

    ベッテルが語る「待ってみよう」という言葉は、レッドブルだけでなく、変化の波が押し寄せるF1全体を象徴しているようでもある。

  • アルピーヌF1株式売却報道 クリスチャン・ホーナー率いる投資団体が関心か

    アルピーヌF1株式売却報道 クリスチャン・ホーナー率いる投資団体が関心か

    アルピーヌF1チームの少数株主であるOtro Capitalが、同チームの24%の持分を売却する可能性を探っていると報じられた。

    関係筋によれば、交渉は初期段階にありながらも、F1パドックではすでに新たな投資コンソーシアムの動きが注目を集めている。中でも、レッドブルF1チームを去ったクリスチャン・ホーナーが関与しているとの憶測が浮上し、注目を浴びている。

    Sports Business Journalによると、この株式は2023年半ばに約9億ドル(約1,350億円)で取得されたもので、F1チームの評価額が急騰するなか、アストンマーティンやレーシングブルズの推定価値は20億ドルを超えているとされる。これにより、アルピーヌの持分売却は“タイミングが意味深”と見られている。

    アルピーヌ株売却の背景:投資ファンドの利益確定か
    Otro Capitalは投資回収を視野に入れていると見られ、関係者は「まだ正式な売却プロセスではない」と強調している。ただし、ルノー(アルピーヌの親会社)は売却時の優先交渉権を保持しており、同社CEOもF1活動を「長期的に継続する」と明言している。

    一方で、株式の一部が市場に出る可能性が示されたことで、他の投資家や関係者が動き出す余地が生まれた。

    クリスチャン・ホーナー

    ホーナーと“億ドルコンソーシアム”の噂
    複数の報道によれば、レッドブルを離れたホーナーが中心となり、10億ドル規模の投資コンソーシアムを結成しようとしているという。F1チームへの新規参入または既存チームへの出資を検討しているとの見方が広がっている。

    こうした動きがアルピーヌの株式売却報道と重なったことで、「ホーナーがアルピーヌ買収を模索しているのではないか」という憶測が一気に高まった。

    ただし、アルピーヌの経営アドバイザーを務めるフラヴィオ・ブリアトーレは、英『ロイター』に対し「ホーナーをチームに迎える計画はない」と明言している。現時点では噂の域を出ておらず、公式な交渉や提携は確認されていない。

    2025年のF1投資市場:過熱するチーム評価額
    近年、F1チームの企業価値は急激に上昇している。リバティ・メディアによるプロモーション強化と世界的な視聴者拡大により、各チームの評価額は過去最高水準に達している。

    レーシングブルズやアストンマーティンが20億ドル超の評価を受ける中で、アルピーヌの24%持分は2023年の買収時点から大幅な含み益を持っている可能性が高い。そのため、Otro Capitalによる売却検討は「F1チームの価値上昇を利用した利益確定」だと見る向きもある。

    ホーナーの狙いと今後の焦点
    ホーナーは単なるチーム代表としての復帰ではなく、“オーナーシップ”を持つ立場でF1に関与しようとしていると噂されている。彼が率いていたレッドブル時代に培った人的ネットワークと商業的ノウハウは、投資家にとっても魅力的な資産だ。

    今後の焦点は、
    ■ Otro Capitalが正式に売却プロセスを開始するかどうか
    ■ ルノーが自社の優先交渉権を行使するか
    ■ ホーナーのコンソーシアムが実際に入札に動くか
    に集まる。

    F1チーム売却が意味する“次の資本時代”
    かつてのF1チーム買収はメーカー主導だったが、近年はプライベート・エクイティや個人投資家の参入が主流になりつつある。

    この流れの中で、ホーナーのような“業界内部の経営経験者”が投資側に回ることは、新しい潮流を象徴している。

    アルピーヌ株式売却が実現すれば、それは単なる資本移動にとどまらず、F1のビジネスモデルが次の段階に進む兆候といえるだろう。

  • クリスチャン・ホーナー、投資家と290億円規模の新F1チーム買収構想

    クリスチャン・ホーナー、投資家と290億円規模の新F1チーム買収構想

    レッドブルを去ったクリスチャン・ホーナーが、1億5000万ポンド(約290億円)規模の新チーム、もしくは既存チームの買収によってF1に復帰する可能性があると、英紙『The Times』が報じた。

    同紙によると、ホーナーには複数の富裕層投資家から接触があり、「共同で新チームを立ち上げたい」という提案を受けているという。これにより、上位4チームを除くF1チームを丸ごと買収できるだけの資金力を得たとされる。

    また、ホーナーはレッドブル時代のようなチーム代表職ではなく、オーナーとしてチームを統括する立場を望んでおり、フェラーリ移籍のうわさが浮上していたものの「イタリアでのフルタイム勤務は考えていない」とも伝えられている。

    『The Times』は、ホーナーが契約上の制限期間を終える2026年4月以降にF1パドックへ復帰可能となると報道。FIA会長モハメド・ビン・スライエムおよびF1 CEOステファノ・ドメニカリも、その復帰を妨げる意向はないとし、同紙は「これまで以上に強力な立場でF1に戻ってくる可能性がある」と締めくくっている。

    “テープゲート”は「旧体制の名残」
    独『Auto Motor und Sport』誌のマイケル・シュミット記者は、レッドブルの“テープゲート”騒動(アメリカGPでメカニックがマクラーレンのグリッド用テープを剥がした行為)について、「ホーナー時代の残り香」と指摘した。

    「このような行為に頼らなければならないのは残念だ」とシュミットは述べ、「ラウラン・メキースはそういう指示を出す人物ではない。彼はとてもスポーティーな性格だ。彼がレッドブルのメインチームに加わったのは最近だから、これはおそらく“昔の癖”だろう」と語った。

    トト・ヴォルフ「彼はいずれ戻ってくる」
    一方、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフもホーナーの復帰を予想している。

    「彼のような人物がチームを去れば、誰もが“いつ戻ってくるのか”と考えるものだ」とヴォルフは語った。

    「世界の動きは速い。彼はいずれ戻ってくると思う。いつ、どこでかは分からないがね」

    さらにヴォルフは、ホーナーがチーム内で大きすぎる存在になりすぎた可能性を示唆しつつ、自己省察の重要性を説いた。

    「人は夜、自分の顔を鏡で見てこう言えるべきだ。“今日は少しバカだったかな?”とね。そういう自己反省こそが、レースに勝ってカメラに囲まれている時でも、地に足をつけていられる秘訣なんだ」

    ホーナー復帰の現実味と“レッドブル後”の構図
    ホーナーが2026年にF1へ復帰する可能性は、単なる憶測に留まらない。巨額の契約解除金によって経済的な余裕を得ており、オーナーシップを志向する姿勢は、かつてのチーム運営とは異なる新たな段階を示している。

    加えて、FIAおよびF1上層部がその復帰を妨げる意志を持たないことは、政治的にも“復権”への障壁が低いことを意味する。

    一方で、ミルトンキーンズでの“テープゲート”が示すように、レッドブル内部にはなおホーナー体制の影響が残る。ローラン・メキースによる再構築が進むなか、旧来の文化との決別がどこまで進むかは、チーム再生の試金石となりそうだ。