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  • トト・ヴォルフとクリスチャン・ホーナー アルピーヌF1株争奪戦で再び対決

    トト・ヴォルフとクリスチャン・ホーナー アルピーヌF1株争奪戦で再び対決

    2026年F1シーズンの舞台裏で、再び大きな政治的駆け引きが動き始めている。メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフが、アルピーヌの株式取得に向けた入札に参加したと報じられ、かつての宿敵クリスチャン・ホーナーとの新たな対立構図が浮上している。

    対象となっているのは、米投資会社オトロ・キャピタルが保有するアルピーヌの株式24%。この株式の売却を巡っては複数の投資家が関心を示しており、その中にヴォルフとホーナーが含まれていると伝えられている。

    アルピーヌ株式24%を巡る争い
    アルピーヌのエンストン拠点チームの株式24%は、現在オトロ・キャピタルが保有している。同社は3年前に約2億ユーロでこの株式を取得しており、ハリウッド俳優のライアン・レイノルズやゴルファーのローリー・マキロイらが投資家として名を連ねることで知られている。

    現在、複数のグループがこの株式取得に関心を示しており、チームのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、以前から「いくつかのグループが関心を示している」と語っていた。

    その有力候補のひとりが、元レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーだ。ホーナーは投資コンソーシアムを率いて入札を行ったとされ、ブリアトーレとの関係もあり、以前からアルピーヌへの関与が噂されていた。

    しかしここに来て、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフも入札に参加したことが明らかとなり、争いの構図は一気に注目を集めている。

    アルピーヌの企業価値は約25億ポンド
    報道によれば、今回の入札はチーム全体の企業価値を約25億ポンドと評価する水準とされている。この評価額を基準にすると、オトロ・キャピタルが保有する24%の株式は約6億ポンドに相当する計算になる。

    もしこの水準で売却が成立すれば、オトロ・キャピタルにとっては大きな利益となる可能性が高い。

    一方で、この株式売却には条件も存在する。オトロ・キャピタルの株式売却は2026年9月まではルノー・グループの承認が必要となっており、それ以降はより自由に売却できるようになるとされている。

    そのため、現時点で提出されている入札がそのまま成立するかどうかは不透明で、最終的な決定まで数か月かかる可能性がある。

    メルセデスとの関係強化の可能性
    ヴォルフの入札がルノー側にとって魅力的な理由のひとつは、メルセデスとの既存の関係にある。

    2026年F1シーズンからアルピーヌはメルセデスのパワーユニットとギアボックスを使用するカスタマーチームとなっており、両者の技術的な結び付きはすでに存在している。

    そのためヴォルフが少数株主として関与すれば、メルセデスとアルピーヌの関係がより強固になり、事実上の“姉妹チーム”のような関係になる可能性も指摘されている。

    ただしこの構図は、ひとつの人物や組織が複数のF1チームに影響力を持つことになるため、利益相反の問題を巡って議論を呼ぶ可能性もある。

    トト・ヴォルフ クリスチャン・ホーナー F1 アルピーヌF1チーム

    ヴォルフとホーナーの新たな戦い
    もしヴォルフの入札が受け入れられれば、F1の舞台裏では再びヴォルフとホーナーの対立が注目されることになる。

    両者はこの20年のF1で最も成功したチーム代表のひとりであり、彼らが率いたチームは過去15シーズンのうち14回の世界タイトルを分け合ってきた。

    その関係は敬意と敵意が入り混じったものとして知られ、Netflixのドキュメンタリーでも度々取り上げられてきた。

    ポーパシング問題を巡る議論では、ホーナーがヴォルフに対して「問題があるなら自分たちのマシンを変えればいい」と強烈な言葉を投げかけた場面も有名だ。

    またホーナーがレッドブルを離れた際には、ヴォルフが送ったメッセージも話題になった。

    「何と言えばいいのか分からなかった。君は時に本当に嫌なやつだったが、同時にこのスポーツに欠かせない存在でもあった。誰と戦えばいい? 君が言っていた“愛憎入り混じる関係”はどうなる?」

    これに対してホーナーは次のように返信した。

    「長年こうして競い合えたことを楽しんできた。ライバル関係と競争、そして皮肉の応酬に感謝する。統計が示す通り、誰も僕たちには近づけなかった。君の今後の幸運を祈っている。追伸、髪を切ったほうがいい」

    ホーナーのF1復帰の可能性
    ホーナーは現在、レッドブル退任後にフリーエージェントの立場にあり、2026年夏にはF1復帰の可能性があると見られている。

    本人も欧州モーターショーで「F1にはまだやり残したことがある」と語っており、チームに関わる場合はオーナーシップを伴う形を望んでいると明かしている。

    アルピーヌ株式の入札は、まさにその条件に合致する可能性のある案件だ。

    もしこの争いが続けば、F1の政治的な舞台裏では、ヴォルフとホーナーの新たな“戦い”が再び始まることになるかもしれない。

  • クリスチャン・ホーナー レッドブルF1退任は“経営トップの決断”と明言

    クリスチャン・ホーナー レッドブルF1退任は“経営トップの決断”と明言

    クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・レーシングを去ることになった経緯について、ついに自らの言葉で語った。2025年夏、20年にわたりチームを率いた代表職を退いた背景には、ドライバー陣やフェルスタッペン一家の関与はなかったと明言している。

    Netflixの最新シーズン『Drive to Survive』の中で、ホーナーは退任の舞台裏を振り返り、責任は企業および株主サイドにあるとの認識を示した。

    突然の解任「本当の別れも言えなかった」
    「本当に喪失感と痛みを感じている。すべてがあまりにも突然だった。本当の意味での別れを言う機会もなかった」とホーナーは語った。

    長年築き上げた体制の中心から一転、傍観者となる立場に追い込まれた現実は、彼にとって受け入れ難いものだった。

    「そんな“最悪のサンドイッチ”を渡されたときの最初の反応は、『ふざけるな』というものだった」と率直に明かす。

    「自分の選択ではない形で、大切なものを奪われた」

    2025年シーズンはこれまでほど圧倒的な成績ではなかったが、それでも自らの献身に揺らぎはなかったと強調する。

    「私は常にベストを尽くしてきた。チームのために、代表してきた人々のために。しかし今年のパフォーマンスは以前ほど強くなかったのは事実だ」

    クリスチャン・ホーナー

    フェルスタッペン一家の関与を否定
    退任劇の裏に“フェルスタッペンの報復”があったのではないかとの憶測も広がっていた。とりわけヨス・フェルスタッペンの公然とした批判が、その見方を強めていた。

    しかしホーナーはこれを明確に否定する。

    「マックスの父は決して私の最大の支持者ではなかった。彼は私に対して率直に発言してきた。しかし、フェルスタッペン一家が何らかの形で責任を負っているとは思っていない」

    その矛先は、ザルツブルク本社の経営陣へと向けられた。

    決断を下したのは経営トップ
    ホーナーによれば、最終的な決断はレッドブルCEOオリバー・ミンツラフによるものであり、ヘルムート・マルコが助言的立場で関与していたという。

    「これはオリバー・ミンツラフが下した決定で、ヘルムートが横から助言していたのだと思う」

    そして、その背景には創設者ディートリッヒ・マテシッツの死後に起きた組織構造の変化があったと見る。

    「ビジネスの内部、グループの内部で物事が変わった。創設者が亡くなった。ディートリッヒの死後、おそらく私は“権限を持ちすぎている”と見なされたのだろう」

    マテシッツ体制下で与えられていた大きな裁量こそが、ポスト・マテシッツ時代には標的になったというのが、ホーナーの見立てだ。

    レッドブルを常勝軍団へと導いた統率力は、体制変化の中で“過剰な権限”と映ったのかもしれない。

  • レッドブルF1 ローソン電撃降格の真相 ホーナー「私の選択ではなかった」

    レッドブルF1 ローソン電撃降格の真相 ホーナー「私の選択ではなかった」

    2025年F1シーズン開幕直後、わずか2戦でリアム・ローソンをレッドブルのシートから外すという衝撃の決断が下された。その背景について、元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーが新たな証言を明かした。

    ホーナーは、自身の解任後に収録されたドキュメンタリー番組内で、ローソン降格は自身の判断ではなかったと主張。長年チームを率いてきた指揮官が、人事の実権を巡る内部事情を語っている。

    ローソンは2025年開幕戦オーストラリアGPと第2戦中国GPでQ1敗退を喫し、ポイントも獲得できなかった。その結果、日本GPを前に角田裕毅と交代。チームは当時「24歳の彼に対するケアの義務」と説明し、自信を喪失していたことを理由に挙げた。

    しかし、ローソン自身はその見方を一貫して否定してきた。冷酷とも受け取られた決断は、ホーナー体制下の厳しい競争文化の象徴とも言われていたが、本人はこれを否定する。

    「それは私の選択ではなかった」とホーナーは語った。

    ホーナーは2025年イギリスGP後に代表職を解任され、約20年にわたる体制に終止符を打った。番組内で彼は、若手育成プログラム出身ドライバーの起用を常に強く求められていたと明かしている。

    「私は常にヤングドライバープログラムから選ぶよう強く求められていた」とホーナーは述べた。

    さらに、その方針を主導していた人物としてヘルムート・マルコの存在を示唆した。

    「ヘルムートが大きな推進役だった」

    マルコは約20年にわたりレッドブルの育成部門を統括し、18人ものドライバーをF1へ送り出してきた。だが、チームはマックス・フェルスタッペンを中心に構築されており、その特異なマシン特性に適応できず、ピエール・ガスリーやアレクサンダー・アルボンらは苦戦を強いられた。

    例外はセルジオ・ペレスだった。経験豊富なペレスは4年間フェルスタッペンのチームメイトを務めたが、その後ローソンと交代する形でシートを失っている。

    ホーナーの証言は、レッドブルF1の人事決定が単純なパフォーマンス評価だけではなく、育成方針や内部権力構造と密接に結びついていた可能性を示唆している。わずか2戦での降格という“非情な決断”の裏側には、チーム内の力学が複雑に絡み合っていたようだ。

  • クリスチャン・ホーナー 2029年F1規定変更でレーシングブルズ買収の可能性

    クリスチャン・ホーナー 2029年F1規定変更でレーシングブルズ買収の可能性

    クリスチャン・ホーナーは、2025年F1イギリスGP後にレッドブル・レーシングのチーム代表を退任して以降、将来的なF1復帰の可能性を模索している。

    現在はアルピーヌへの投資にも関心を示しているとされるが、オーナーであるルノーの売却方針が障壁となっている。そのなかで、2029年F1レギュレーション変更が新たな選択肢を生む可能性が浮上している。

    英ジャーナリストのマーク・ヒューズは、将来的に導入が見込まれる「1オーナー2チーム保有禁止」規定が、レッドブルにレーシングブルズの売却を迫る可能性があると指摘した。

    「クリスチャン・ホーナーにとって、もうひとつ興味深い可能性がある。3年後に導入されると考えられているレギュレーションで、ひとりのオーナーが2チームを所有できなくなる」

    「それはつまり、どこかの段階でレッドブルがレーシングブルズを売却しなければならなくなるということだ」

    「そうなれば、それもひとつの可能性だ。ただ、レッドブルがホーナーに売るかどうかは皮肉な話だ。もし彼らがレーシングブルズを売りたくないなら、メインチームを売ることも理屈上はあるが、それは現実的ではないだろう」

    2025年シーズン限りでホーナーはレッドブルを去ったが、F1復帰には契約上すぐには動けない状況にあるとみられる。そのため、時間をかけた復帰戦略が必要になる。

    アルピーヌは直近シーズンでコンストラクターズ最下位に沈み、ここ数年でチーム代表が頻繁に交代するなど不安定な状況が続いている。再建役としてのホーナーという構図は理解しやすいが、売却問題が大きなハードルとなっている。

    クリスチャン・ホーナー ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    一方で、2029年に仮に所有規制が導入されれば、レーシングブルズは売却対象となる可能性がある。ホーナーはレッドブル在籍時代にその組織構造を熟知しており、即座に改善ポイントを見極められる立場にある。

    さらに、新オーナーとなれば将来的に任意のパワーユニットメーカーと契約する自由も得られる。これは姉妹チームとしての制約から解放されることを意味する。

    もっとも、ホーナーがそこまで待つ覚悟があるのか、そしてレッドブルが将来的に交渉のテーブルにつくのかは依然として不透明だ。

    2029年F1レギュレーションが、ホーナー復帰の鍵を握る存在になる可能性は否定できない。

    Source: F1 OVERSTEER

  • クリスチャン・ホーナー、元マクラーレン支援者と協議でアルピーヌF1に出資?

    クリスチャン・ホーナー、元マクラーレン支援者と協議でアルピーヌF1に出資?

    レッドブル・レーシングの元CEO兼チーム代表であるクリスチャン・ホーナーが、アルピーヌF1チームへの投資案件をめぐり、投資会社MSPスポーツ・キャピタルと協議を行っていたと英スカイニュースが報じた。ホーナーのF1復帰をめぐる憶測が、再び現実味を帯び始めている。

    報道によれば、MSPスポーツ・キャピタルは2025年9月にマクラーレン・レーシングの持ち分を売却した後、再びF1への関与を模索しており、その一環としてホーナーと接触していたという。

    MSPは過去にマクラーレンの主要バックersの一角を担っていた投資会社で、F1ビジネスへの知見と資金力を併せ持つ存在だ。

    ホーナーは2025年7月、後任として当時レーシングブルズのチーム代表だったローラン・メキースが指名され、レッドブルの要職を退いた。それ以降、F1界復帰をめぐるさまざまな噂が取り沙汰されてきたが、今回のアルピーヌ投資説はその中でも具体性を伴うものとなっている。

    最近の憶測について問われたホーナーは、英TODAYの取材に対し次のように語っている。

    「正直に言えば、これまでほぼすべてのチームと話をしてきた。レッドブルを離れてから公の場で語ることはほとんどなかったが、あのチームだ、このチームだと名前が挙がるのはF1では日常茶飯事だ。光栄ではあるけれどね」

    その上で、復帰の条件についても明確な線を引いた。

    「もし戻るとしたら、それは正しい機会で、同じ志を持ち、勝つことを本気で目指す人たちと一緒に働ける場合に限られる。ただ参加するだけ、ということにはまったく興味がない」

    さらに、自身のキャリアの節目についても率直に語っている。

    「正直、もう十分にやり切ったという気持ちもある。仮に戻るとしても、過去21年間やってきた役割とは少し違う形になるだろう。今は急いでいない。もしレッドブルでの時間がキャリアの終点だったとしても、信じられないほど素晴らしい時間だった」

    「F1への関心は今、かつてないほど高い。投資したいと考える優秀な人たちも本当に多い。ただ、僕は本当にワクワクできて、最終的に勝てる可能性がある案件でなければ戻らない」

    こうした発言を受け、スカイニュースは今回の動きを次のように伝えている。

    「関係者によれば、MSPはホーナー氏の次のF1関連ディールを支援するために協議を行った投資家グループの一角であり、その中には富裕層個人、ファミリーオフィス、機関投資家が含まれていたという」

    アルピーヌF1チームは近年、体制刷新と資本面での再構築を進めており、経験豊富な経営人材と新たな投資の組み合わせは、大きな転換点となり得る。ホーナー自身はあくまで慎重な姿勢を崩していないが、F1界屈指の成功者の次なる一手に、パドックの視線が集まり続けている。

  • クリスチャン・ホーナー「不正ではない」F1エンジン圧縮比論争に反論

    クリスチャン・ホーナー「不正ではない」F1エンジン圧縮比論争に反論

    クリスチャン・ホーナーは、現在F1界で議論を呼んでいるエンジンの圧縮比を巡る論争について、初めて自身の見解を示し、レッドブルとメルセデスの両陣営を擁護した。

    この論争は、レッドブル・パワートレインズとメルセデスHPPが、2026年F1レギュレーション下で圧縮比18:1を実現できるパワーユニットを開発しているのではないか、という報道をきっかけに広がった。規則上、圧縮比の上限は16:1と定められている。

    現在、圧縮比はピットレーンで周囲温度の状態で測定されており、走行中のマシンで圧縮比を測定する技術は存在しない。そのため理論上は、熱で膨張する金属をパワーユニットの設計に用いることで、シリンダー容積を増加させ、より大きな出力を生み出すことが可能になるとされている。

    仮に18:1の圧縮比を実現できるエンジンを使用した場合、オーストラリアGPのアルバート・パークでは1周あたり約0.3秒、58周の決勝レース全体では17.4秒ものアドバンテージを得られる可能性があると考えられている。

    この問題を受け、FIAとパワーユニットメーカーの間で協議が行われており、FIAのシングルシーター部門責任者であるニコラス・トンバジスは、測定方法に関する解決策が見つかるとの見通しを示している。また、アウディ、フェラーリ、ホンダ系のチームが抗議を起こすことはないとも語っている。

    2025年7月にレッドブルを去る前にレッドブル・パワートレインズを立ち上げたホーナーは、オーストラリアでの講演ツアーを前に出演した現地テレビ番組で、この問題について初めて口を開いた。

    「それはかなり強い表現だ」とホーナーは、「メルセデスHPPとレッドブル・パワートレインズが“野生のヤマネコのように不正をしている”」という指摘を突きつけられた際に語った。

    「フォーミュラ1とは、限界を押し広げるものだ。レギュレーションをどう解釈するかがすべてで、昔からそうだったし、これからも変わらない」

    「最も保守的なチームは、決してグリッドの先頭に立てない。常に限界を攻め続けなければならない」

    「もちろん重要なのは、レギュレーションをどう解釈するかという点だ。そして、地球上でも最も優秀なエンジニアたちが、その規則を見て『どうすればパフォーマンスを最大化できるか』と考えている」

  • クリスチャン・ホーナー、沈黙破り復帰条件を明言「F1には未完の仕事がある」

    クリスチャン・ホーナー、沈黙破り復帰条件を明言「F1には未完の仕事がある」

    クリスチャン・ホーナーが、沈黙を破ってF1の表舞台に戻ってきた。しかも控えめではない。レッドブル離脱後、数カ月にわたって発言を避けてきた元チーム代表は、「まだ終わっていない」という明確なメッセージとともに姿を現した。

    20年以上にわたりレッドブルをタイトル量産チームへと築き上げたホーナーは、昨年夏、イギリスGP直後にミルトンキーンズでの任期が突然終わって以降、傍観者の立場にあった。

    その解任は、フェラーリ、キャデラック、ハース、アルピーヌといった名前が飛び交う憶測を呼び、パドックの空席には常にホーナーの名が結び付けられてきた。しかし本人はこれまで、一切語らなかった。

    その沈黙が破られたのが、ダブリンで開催されたヨーロピアン・モーターショーだった。そこで放たれた言葉が、再び噂に火を付けた。

    「F1には、まだ未完の仕事があると感じている。自分が望んだ形では終わらなかった」

    「ただし、何でもいいから戻るつもりはない。勝てるもののためにしか戻らない」

    クリスチャン・ホーナー F1 アルピーヌ?

    目的と勝利を求めて
    この発言のタイミングは偶然ではない。ホーナーは最近、FIA会長モハメド・ビン・スライエムとのパリでの会合を含め、要職との接触が目撃されている。

    一方でアルピーヌは、ホーナーが投資家コンソーシアムの一員であることを認めており、長年の友人関係にあるフラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザー)との関係も、エンストンのチームに少数株式を取得する可能性を巡る報道に拍車をかけている。

    レッドブルと切り離せない存在だった男が、新たな提携に前向きな姿勢を見せていることは、パドックを大いにざわつかせた。ただしホーナーは、単なる存在感の回復を求めているわけではないと強調する。

    「やるべきことがなければ、パドックに戻りたくはない。僕はこのスポーツが恋しいし、人々も、築き上げたチームも恋しい。F1で21年という信じられない時間を過ごした」

    「多くのレースとチャンピオンシップを勝ち、素晴らしいドライバー、エンジニア、パートナーたちと仕事をしてきた。もう戻らなくてもいい立場だ。今すぐキャリアを終えても構わない」

    「だからこそ、戻るとすれば正しい機会だけだ。勝利を望む人たちと、同じ欲求を共有できる環境で、素晴らしい人々と仕事をしたい」

    「雇われる立場ではなく、パートナーでありたい。どう転ぶかは分からないが、急いではいない。何かをする必要に迫られているわけでもない」

    メッセージは明白だ。クリスチャン・ホーナーは復帰に前向きだが、その条件はただ一つ。再び頂点に立てるマシンと、勝利を本気で目指す環境である。

  • クリスチャン・ホーナーがFIA会長と面会 F1復帰を巡る憶測が再燃

    クリスチャン・ホーナーがFIA会長と面会 F1復帰を巡る憶測が再燃

    クリスチャン・ホーナーが、FIA(国際自動車連盟)の本部(パリ)でFIA会長のモハメド・ビン・スライエムを訪問したことが明らかになり、F1復帰をめぐる憶測がさらに強まっている。

    ホーナーは昨季のF1イギリスGP後、レッドブルから突然解任されて以降、メディアやF1の表舞台から姿を消していた。

    正式な発表はないものの、水面下では復帰に向けた動きを続けており、夏休み明け以降は複数チームと接触していたとされる。アストンマーティンとの協議は一時有望視されたが実現には至らず、1月中旬にはアルピーヌが2026年に向けた最有力候補として浮上しているとの噂が流れた。

    これについては今週、アルピーヌ側が事実関係を認め、ホーナーが投資会社オトロ・キャピタルからチームの株式26%を取得する交渉を進めていることが明らかになっている。

    こうした動きの延長線上として、ホーナーがパリのFIA本部を訪れ、FIA会長と面会したことが確認された。

    クリスチャン・ホーナー F1 国際自動車連盟

    FIA会長のSNSには、パリのFIAオフィス内でホーナーと会話を交わす様子が投稿され、「今日はFIAパリ本部でクリスチャン・ホーナーを迎えることができて素晴らしかった。会えてうれしい、友よ」とコメントが添えられている。

    この訪問の性質については、F1復帰に関する協議ではなく、あくまで社交的な訪問だったとの見方が強い。ホーナーは同時期にパリで開催されるヒストリックカーショーに出席しているためだ。

    すでにレッドブルとは完全に関係を断っているものの、契約上、ホーナーが新たな役職に就くことが可能になるのは少なくとも4月以降とされている。そのため、仮にF1復帰が実現したとしても、2026年シーズン開幕後になる見通しだ。

  • アルピーヌF1、クリスチャン・ホーナー含む投資家グループが株式取得に関心

    アルピーヌF1、クリスチャン・ホーナー含む投資家グループが株式取得に関心

    アルピーヌF1チームは、チームの株式取得に関心を示す投資家グループの存在を公式に認めた。その中には、元レッドブルのチーム代表として知られるクリスチャン・ホーナーも含まれているという。

    この件は、チームの“アドバイザー”を務めるフラビオ・ブリアトーレが金曜日、2026年シーズン用リバリー公開の場で言及した発言を受けたものだ。アルピーヌF1は声明の中で、現在のF1を取り巻く環境について次のように説明している。

    「F1の継続的かつ急速な成長により、チームの評価額は上昇を続けており、その結果として、複数の関心ある当事者がこのスポーツへの参入を検討しているのは驚くことではない」とアルピーヌF1チームは声明で述べた。

    「特に、オトロ・キャピタルが探索的な協議を行っていると公表したこともあり、チームには定期的に潜在的な投資家からの打診が寄せられている」

    そのうえでアルピーヌF1は、「関心を示した当事者のひとつが、クリスチャン・ホーナーを含む投資家グループである」と明言した。ただし、これらの打診や協議は、ブリアトーレ本人やチームと直接行われているものではなく、既存株主であるオトロ・キャピタル(24%)およびルノー・グループ(76%)との間で行われていると説明している。

    現時点でのチームの最優先事項について、アルピーヌF1は「2026年に向けてトラック上での競争力を高めることが最優先であり、新たなレギュレーション時代は、パフォーマンスの持続的な回復を示すためのユニークな機会を提供する」と強調した。

    クリスチャン・ホーナー アルピーヌ F1

    オトロ・キャピタルは、レッドバード・キャピタル・パートナーズおよびマキシマム・エフォート・インベストメンツとともに「インベスター・グループ」を構成し、2023年半ばにアルピーヌF1チームの株式24%を取得。この取引は2億ユーロ(約3億6,600万円)で成立し、チームの評価額は約9億ドル(約1,395億円)とされた。

    成績面では、アルピーヌF1チームは2023年と2024年にコンストラクターズランキング6位でシーズンを終えたが、2025年は苦戦を強いられ、22ポイント獲得にとどまり10位に沈んだ。

    一方で、昨年フォーブスが発表した評価では、エンストンを拠点とするアルピーヌF1チームの価値は24億5000万ドル(約3,797億5,000万円)と算定され、グリッド上で7番目に価値の高いチームとされた。トップはフェラーリの65億ドル(約1兆75億円)で、これにメルセデスが60億ドル(約9,300億円)で続いている。

  • クリスチャン・ホーナー、アルピーヌF1の持分取得を協議 ブリアトーレ認める

    クリスチャン・ホーナー、アルピーヌF1の持分取得を協議 ブリアトーレ認める

    クリスチャン・ホーナーがアルピーヌF1チームへの出資を巡り協議を進めている。アルピーヌの実質的なトップを務めるフラビオ・ブリアトーレが、2026年F1マシンのリバリー発表の場でその可能性を否定しなかった。

    昨年シーズン途中にレッドブル・レーシングを離脱して以降、ホーナーのF1復帰ルートは複数取り沙汰されてきた。アストンマーティンF1加入説は紆余曲折の末に実現せず、その後、短期的な復帰先として最も有力視されているのがアルピーヌF1だ。

    アルピーヌF1は2023年、オトロ・キャピタルを中心とする投資家グループにチームの24%の株式を売却している。この投資グループには俳優のライアン・レイノルズやマイケル・B・ジョーダン、NFLカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ、トラビス・ケルシーらが名を連ねている。この24%の持分は、チーム成績の低迷にもかかわらず評価額を大きく伸ばしており、将来的にF1プロジェクトへ関わる際には単なるチーム代表職ではなく株式保有を望むホーナーにとって、理にかなった対象と見られてきた。

    最近では、ホーナーがこの24%の持分を巡って投資家側と協議を進めているとの噂が広がっていた。ブリアトーレはこの件について問われると、次のように語っている。

    「今は非常に混乱している。6つか7つか分からないが、毎日のように新しいグループの話が出てくる。毎日、オトロについて電話がかかってくる。私は気にしていない」

    「仮にオトロがアルピーヌの持分を売りたいとしても、誰かがその24%を買えば、残りの75%は我々のものだし、その時点で話し合うことになる。だが現時点では、これが状況のすべてだ」

    「私はクリスチャンを長年知っているし、普段から話もしている。ただ、それは今回の件とは関係がない」

    「まずオトロの持分を買う必要があり、その後でルノーが買い手を承認し、そこから何が起こるかを見ることになる」

    「彼はオトロと交渉しているのであって、我々と交渉しているわけではない」

    アルピーヌF1チーム

    ブリアトーレはホーナーと私的に親しい関係にあることで知られている。昨年8月には、ホーナーは「現時点ではアルピーヌの構想に含まれていない」と語っていたが、それは将来的な協力の可能性を否定するものではなかった。

    ホーナーがアルピーヌF1にとって有益な存在かと問われると、ブリアトーレはこう答えている。

    「どんな人でも、どのポジションに置くか次第でチームにとって良いアセットになり得る。問題はない」

    アルピーヌF1では、スティーブ・ニールセンが日常業務を担うマネージングディレクターとして起用されている一方で、ブリアトーレ自身が事実上のチーム代表としてチームを統括している。ホーナーの動向次第では、アルピーヌF1の権力構造や将来像に少なからぬ影響を及ぼす可能性がある。