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  • キャデラックF1チーム 中国GP初日「燃料システム問題で苦戦」

    キャデラックF1チーム 中国GP初日「燃料システム問題で苦戦」

    キャデラックF1チームは2026年F1中国GP初日、トラブルに見舞われる厳しい一日となった。セルジオ・ペレスのマシンに燃料システムの問題が発生し、スプリント予選に参加できず最後尾スタートが決まった。

    FP1終盤にペレスのマシンで燃料システムの問題が確認されたが、スプリント予選までに修復することができなかった。一方、バルテリ・ボッタスはSQ1に出走したもののデプロイメントの問題によりパフォーマンスを発揮できず21番手に終わった。チームにとってはデータ収集を進める一日となった。

    チェスター『まだ問題を見つけては修正している段階』
    キャデラックF1チームのチーフテクニカルオフィサーであるニック・チェスターは、チームが開発初期段階にあることを強調した。

    「今日は難しい一日だったが、プロジェクトの初期段階にあるため、問題を見つけてはリアルタイムで修正しているところだ」

    「プラクティスでチェコのマシンに燃料システムの問題を確認したが、スプリント予選までに修復することができなかった」

    「ガレージのもう一方ではバルテリの一日はやや順調だったが、大きなデプロイメントの問題があり、代表的なタイムを記録することができなかった」

    「それでも、走るたびに得られるデータは増えており、それがチームの前進につながっている」

    ボッタス『デプロイメントの問題が影響した』
    バルテリ・ボッタス(キャデラックF1チーム)は、エネルギーデプロイメントの問題がセッションに影響したと説明した。

    「デプロイメントの問題があってラップに影響したし、セッションで最大限のパフォーマンスを引き出すことができなかった」

    「今はその原因をしっかり調査する必要がある。それ以外については、どこまで行けたのか判断するのは難しい」

    「スプリントに向けてチームとしてすべてを解決できるよう取り組んでいく」

    キャデラック F1 中国GP

    ペレス『スプリント予選に出られず残念』
    セルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム)は、トラブルによってスプリント予選を走れなかったことを悔やんだ。

    「スプリント予選に参加できなかったのは残念だった」

    「午前中から燃料システムの問題に苦しんでいて、午後のセッションまでに修復することができなかった」

    「チームはサーキットとファクトリーの両方で解決策を見つけるために懸命に作業している。明日の最初のスプリントに向けて準備を整えたい」

    デビューシーズンとなるキャデラックF1チームにとって、中国GP初日は課題の多い一日となった。しかし走行を重ねるごとに得られるデータは増えており、チームはそれを基に問題解決を進めていく。

  • キャデラックF1 オーストラリアGP決勝「チームとして歴史を作った」

    キャデラックF1 オーストラリアGP決勝「チームとして歴史を作った」

    キャデラックF1チームは2026年F1オーストラリアGP決勝で、セルジオ・ペレスが16位で完走し、チーム初のグランプリを走り切った。一方、バルテリ・ボッタスはレース中盤にトラブルが発生し、リタイアに終わった。

    ボッタスのマシンはレース途中で芝生の上に停止し、これによりこの日2回目のバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。

    戦略にも影響が出る中、ペレスはリアム・ローソンとのバトルを繰り広げながら最後まで走り切り、トップから3周遅れながらも新規参戦チームとして貴重な完走を果たした。

    ロードン「チームのパフォーマンスに満足」
    チーム代表のグレアム・ロードンは、初戦の内容を高く評価した。

    「チームのパフォーマンスには本当に満足している」とロードンはコメント。

    「バルテリのマシンに問題が発生したのは残念だった。それでもキャデラックF1チームが最初のマシンをチェッカーフラッグまで届けたのを見ることができて良かった」

    「我々は非常に強力なライバルたちと戦っているし、彼らには大きな敬意を抱いている。それでも、ここで築いているチームには大きな自信を持っている」

    「これは我々の旅の非常に良いスタートだ。インディアナポリス、シャーロット、シルバーストーン、そしてドイツの風洞で働くすべてのメンバーに特別な感謝を伝えたい。そして、このチームを築くことを可能にしてくれたすべての人々に心から感謝している」

    「私はこのチームが本当に特別なレースチームになると信じている」

    ペレス「完走は大きな成果」
    16位でフィニッシュしたセルジオ・ペレスは、チームの初レース完走を大きな成果と語った。

    「チームとしての最初のレースを終えた」とペレスはコメント。

    「参戦が決まってからわずか1年でレースを完走できたことは本当に大きな成果だ」

    「ここからはパフォーマンスを追加していく必要がある。そうすれば本当に激しくレースを戦うことができる」

    「チームの中では競争力を感じている。その姿勢こそ、ギャップを縮めて大きな目標を目指すために必要なものだ」

    キャデラック F1 オーストラリアGP

    ボッタス「チームとして歴史を作った」
    リタイアに終わったバルテリ・ボッタスも、チームの初戦を誇りに思っていると語った。

    「今日はチームとして歴史を作った」とボッタスはコメント。

    「初めてのグランプリ週末で、僕たちはここにいてレースをしている。それはチーム全員にとって誇らしい瞬間だ」

    「燃料システムの問題でレースを途中で終えることになったのは残念だ。それでも多くのことを学ぶことができた」

    「チームはチェコのマシンを完走させる素晴らしい仕事をしてくれた。この週末から得られるポジティブな要素は多い」

    「これはまだこの旅の本当の始まりに過ぎない。このプロセスを楽しんでいるし、中国で再び挑戦するのが待ちきれない」

    トウリス「良い第一歩」
    キャデラックF1チーム・ホールディングスCEOのダン・トウリスは、チームのスタートを前向きに評価した。

    「今日はキャデラックF1チームにとって良い第一歩だった」とトウリスはコメント。

    「すべては基盤の上に築かれていくものだ。ここで得たものを基に、これから前進していくことができる」

    「このチームと、全員が示してくれた献身、努力、そしてハードワークをとても誇りに思っている」

    「こうした瞬間は毎日訪れるものではない。次のレースに向けて、我々はこれからもともに前進し続ける」

    「まだ始まったばかりだが、すでに次を求めている」

    キャデラックF1チームにとって、このレースは順位以上に意味のある一戦となった。新規参戦チームとして初のグランプリを戦い切り、多くのデータと経験を持ち帰る週末となった。次戦の中国GPでは、この経験をどうパフォーマンス向上につなげられるかが注目される。

  • キャデラックF1 オーストラリアGP予選「初めての予選として素晴らしい努力」

    キャデラックF1 オーストラリアGP予選「初めての予選として素晴らしい努力」

    キャデラックF1チームは2026年F1オーストラリアGP予選で、チームとして初めての予選セッションを終えた。セルジオ・ペレスが18番手、バルテリ・ボッタスが19番手となり、2台ともQ1敗退となった。

    しかしトップとの差は約4秒に収まり、信頼性面で大きな問題も発生しなかった。新規参戦チームとしては現実的なスタートとなった。

    ロードン「初めての予選として素晴らしいチームの努力」
    チーム代表のグレアム・ロードンは、初めての予選を終えたチームのパフォーマンスに満足していると語った。

    「チームがどのようなパフォーマンスを見せたかについて、私は非常に満足している。我々はこれまでずっと、チームとしてどのように実行し、どのようにオペレーションするかで自分たちを評価すると言ってきたが、今日はそれを非常にうまくやれたと思う」とロードンはコメント。

    「我々の戦略は3回のランを行うことだったが、残念ながら赤旗によってそれが妨げられた。バルテリのマシンはバックストレートで多くのタイムを失っており、なぜパッケージのポテンシャルを最大限引き出せなかったのかを調べる必要がある」

    「とはいえ、チームとして初めての予選としては素晴らしいチームの努力だった。明日のレースに向けて、我々にとってしっかりとした基盤を与えてくれるものになった」

    キャデラック 2026年のF1世界選手権 オーストラリアGP

    ペレス「特別な一日だった」
    予選ではチームメイトを上回るタイムを記録したセルジオ・ペレスも、この日がチームにとって特別な一日だったと振り返った。

    「今日は本当に特別な一日だった。チームが2台のマシンをここに持ち込み、予選を高いレベルで戦い、自分たちができる最大限を引き出せたことは大きな努力の結果だ」とペレスはコメント。

    「難しいセッションではあったが、マシンのバランスには満足しているし、このラップにも満足している」

    「明日に向けて僕が望むのは、今日と同じことをもう一度やることだけだ。今は前に進む準備ができているし、とても強いレースをしたいと思っている。目標はもちろん完走することだ」

    ボッタス「チームとして初めての予選を完了できて良かった」
    一方、19番手だったバルテリ・ボッタスは、すべてのセッションを完了できたことを前向きに捉えていると語った。

    「チームとして初めての予選を完了できて、本当に良かった。赤旗があったのでQ1は決してスムーズなセッションではなかったが、それでも今週末ここまでのすべてのセッションを完了できたことを嬉しく思っている」とボッタスはコメント。

    「僕たちはここに来て、明日のレースに向けて準備ができている。これもまた一つの成果だ。パフォーマンスが不足しているのは事実だが、これはまだ作業の途中であり、いずれ改善していくものだ」

    「どこかでスタートしなければならないし、今はどこをプッシュすべきか、そしてどうやってマシンを開発していくべきか、その方向性はかなり明確になっている。明日に向けては戦略を最大限に活用し、何かチャンスがあるかどうかを見極め、2台ともチェッカーフラッグを受けることを目指したい」

    キャデラックF1チームにとって、この予選は順位以上に意味のある第一歩となった。新規参戦ながら大きな信頼性トラブルなく2台とも走行を完了し、チームとして初めてのグランプリ週末を着実に進めている。決勝ではまず完走を目標に、データ収集と経験を積み重ねるレースとなりそうだ。

  • キャデラックF1 歴史的オーストラリアGP初日 ロードン「長い旅の始まり」

    キャデラックF1 歴史的オーストラリアGP初日 ロードン「長い旅の始まり」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPの金曜日、キャデラックF1チームは歴史的なグランプリ初日を迎えた。チーム代表グレアム・ロードンは、慌ただしい一日だったと振り返りながらも、プロジェクトとして重要な第一歩を踏み出せたと評価している。

    この日はフリー走行1回目と2回目が行われ、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの2台が初めて同時に走行。テストでは規則により1台ずつしか走行できなかったため、2台体制での実戦セッションはこれが初めてとなった。

    キャデラックF1初のグランプリ週末「非常に慌ただしい一日」
    グレアム・ロードンは、チームにとってすべてが初めての経験だったと説明した。

    「これまで2台を同時に走らせたことがなかったので、非常に慌ただしい一日だった。レギュレーションではテストで1台しか走らせられないからね。プロジェクト全体が“初めて”の連続で、今日もその一つだった」

    「ただ、行った作業に目を向ければ、多くのことを達成できたと思う。いくつかアップグレードも投入し、プログラムを進めた。セッション中にはいくつか問題もあったが、珍しいことではない」

    「ミラーをいくつか失ったが、こういう問題は修正して改善できる類のものだ」

    FP1では両マシンともウイングミラーを失うトラブルが発生し、さらにFP2ではセルジオ・ペレスのマシンにも問題が発生した。しかしロードンは、開幕戦を“最終目標”と考えているわけではないと強調する。

    「このプロジェクトでは、メルボルンを最終目標のように見てしまいがちだが、実際はそうではない。もちろんキャデラックF1チームにとって初めてのグランプリだが、これが目的地ではない」

    「我々の目的は“レースを始めること”だ。今日の感覚はまさにそれだった。これは非常に長い旅の始まりだ」

    FP1順位に過度な自信なし「誰も位置を把握していない」
    FP1ではボッタスがアルピーヌのピエール・ガスリーより上位でフィニッシュしたが、ロードンはそれが今週末の自信材料になるとは考えていない。

    「正直に言えば、誰も自信など持っていないと思う。FP1だからね。誰も自分たちの位置を本当に把握していない」

    「我々にはまだ膨大な作業が残っている。ただ、このプロジェクトでは本当に幸運だった」

    「インディアナポリスだけでなく、ノースカロライナ州シャーロット、そしてシルバーストンでも、チーム全体が達成していることを間近で見ることができた」

    「これは本当に大変な挑戦だ。F1は世界最高のチームスポーツだが、同時に最も難しいチームスポーツでもある」

    「競争は信じられないほど激しく、非常に困難だ。我々はそれを理解している」

    キャデラック F1 オーストラリアGP

    家族や支援者にも感謝
    ロードンはまた、チームの裏側で支える人々にも感謝の言葉を送った。

    「この機会に、チームのメンバーだけでなく、その背後にいるすべての人々にも感謝したい。家族、友人、夫、妻、恋人、家族全員だ」

    「チームはその支えの上に築かれている。こうしたサポートなしでは我々はここに来ることはできなかった」

    「多くの人が家でこの様子を見てくれていることを願っている」

    ペレス「走行不足が最大の問題」
    一方、FP2後にセルジオ・ペレスは、走行時間が不足したことが最大の問題だったと語った。

    「残念ながら多くのトラブルが発生してしまった。ロングランをほとんどできなかった。今日一番重要だったのはそこだった」

    「十分な走行ができなかったのが一番大きい。明日はもっとスムーズな一日になることを願っている」

    「タイヤを試して、自分たちの位置を確認できればいい」

    ペレスは、セッション終盤に発生したトラブルについても説明した。

    「最後に何が起きたのかは分からないが、エンジン関連の問題のように見えた」

    「それが明日に向けて大きなハンデにならないことを願っている。クリーンなFP3が必要だ。明日に向けてデータを集める必要がある」

    「まずは前進し、こうした小さな問題でトラックタイムを失わないようにすることが重要だ」

  • キャデラックF1 オーストラリアGPで初アップグレード投入へ「大胆な挑戦」

    キャデラックF1 オーストラリアGPで初アップグレード投入へ「大胆な挑戦」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPは、新シーズンの幕開けだけでなく、新チームであるキャデラックF1チームの歴史的デビューの舞台にもなる。

    参戦承認からわずか366日、アメリカの自動車大手ゼネラルモーターズとTWGモータースポーツの共同プロジェクトとして誕生したチームは、ついにグランプリの舞台に立つ準備を整えた。メルボルンは単なるレースウィークではなく、キャデラックのF1挑戦の第一章となる。

    インディアナポリス、シャーロット、そしてシルバーストンの拠点に分散する550人以上のスタッフが、この瞬間に向けて準備を進めてきた。数カ月にわたる作業が、ついにストップウォッチの前で試されることになる。

    キャデラックF1の初章と長期ビジョン
    チーム代表のグレアム・ロードンは、メルボルンでのデビューをキャリアの中でも特別な瞬間だと語る。

    「キャデラックF1チームのデビューは、私のキャリアの中でも最も誇らしい瞬間のひとつだ」とロードンは語った。

    「ここにたどり着くまでには大きな仕事があったし、関わってくれたすべての人に心から感謝している。しかしオーストラリアGPは旅の始まりにすぎない。我々の焦点は長期的な成功を築くことにある」

    チーム内部では静かな自信も芽生えている。バルセロナとバーレーンでのプレシーズン走行は、一定の手応えを残したという。

    「バルセロナとバーレーンでの進歩には満足している。そして今週末、我々はマシンに最初のアップグレードを投入する予定だ」

    「我々には大胆な野心がある。しかし同時に現実的であり、この挑戦に対して敬意を持って取り組んでいる」

    F1はスピードだけでなく忍耐も要求する世界であり、ロードンの言葉はその現実をよく表している。

    キャデラック F1

    経験豊富なドライバーラインナップ
    キャデラックの長期的な構想を支えるのは、経験豊富なドライバー陣だ。

    バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスは、合わせて526回のグランプリ出走、106回の表彰台、16勝を記録しており、その経験がチームの開発を加速させることが期待されている。

    「今週末オーストラリアで、キャデラックF1チームとともに歴史を作ることができるのは光栄だ」とペレスは語った。

    「この素晴らしい新しいチームの一員になれたことは、これまでのキャリアの中でも大きなハイライトだ」

    「チームの雰囲気はとてもポジティブで、僕たちは一緒に進歩している。ここまで成し遂げたことを誇りに思うべきだし、トラックに出るのが待ちきれない」

    一方のボッタスも、この瞬間の特別さを感じているという。

    「メルボルンに来るのはいつも楽しみだが、キャデラックF1チームとともに歴史を作るためにここに来た今回は、さらに特別だ」

    「オーストラリアのファンの応援は、この週末をさらに忘れられないものにしてくれるはずだ。プレシーズンの走行や、この週末まで続いた長い準備期間でチームが見せた努力を誇りに思っている」

    「これは僕たちの旅の始まりにすぎないが、すでに前進しているし、レースをするのが待ちきれない」

    メルボルンでシグナルが消える瞬間、キャデラックのデビューは単なる新しいカラーリングの登場以上の意味を持つ。

    それはモータースポーツの頂点におけるアメリカの野心の復活であり、経験と信念によって支えられた新たなプロジェクトの幕開けとなる。

  • キャデラックとアウディ 同じ野望と全く異なるF1参戦戦略

    キャデラックとアウディ 同じ野望と全く異なるF1参戦戦略

    2026年F1シーズンは、新レギュレーション時代の幕開けとともに、二つの巨大自動車メーカーの本格参戦という歴史的転換点を迎えた。アウディとキャデラック。両者はともに世界王者を目標に掲げるが、その出発点とアプローチは大きく異なる。

    アウディは既存チームを引き継ぐ形で体制を構築し、キャデラックはゼロから組織を立ち上げた。目指す頂は同じでも、歩む道は対照的だ。

    アウディF1 既存基盤を再建するワークス体制
    アウディはザウバーを母体にワークス参戦を開始した。フォルクスワーゲングループにとってF1最高峰への本格参入は初となる。

    チーム代表ジョナサン・ウィートリーは今季のローンチで次のように語った。

    「我々は遊びでここに来たわけではない。非常に野心的なプロジェクトだ。我々は自分たちの立ち位置も、目指す場所も理解している。アウディをF1史上最も成功したチームにしたい。その旅は今日から始まる」

    その言葉通り、目標は明確だ。5年以内にタイトル争いに加わることを掲げている。

    しかし道のりは平坦ではなかった。2022年の参戦発表後、初動投資は十分とは言えず、体制整備は遅れた。2024年にはアンドレアス・ザイドルが退任し、マッティア・ビノットとウィートリーによる二頭体制へ移行。ヒンウィル(シャシー)とノイブルク(パワーユニット)の両拠点を再編し、ようやく再建が進み始めた。

    2025年には徐々にパフォーマンスが改善し、ニコ・ヒュルケンベルグが長年の挑戦の末に初表彰台を獲得。2026年は自社製パワーユニットの初投入という新章を迎える。

    ヒュルケンベルグは現状を冷静にこう語る。

    「まだ推測の段階だ。本当の序列はメルボルン、そして数戦を経て初めて見えてくる。今はトラック特性に左右される部分も大きい」

    「チームは冬の間ハードに働いた。初めてパワーユニットも手掛けた。忙しく、挑戦の連続だった。現状は悪くないが、改善の余地は大きい」

    現在の位置づけは中団グループ。ハースF1チーム、アルピーヌ、レーシングブルズと争い、ウィリアムズより前という評価が大勢だ。タイトル争いにはまだ距離があるが、基盤強化は確実に進んでいる。

    アウディ F1

    キャデラックF1 ゼロから築くアメリカ型プロジェクト
    一方のキャデラックF1は、全く異なる道を選んだ。既存チームを買収せず、完全新規参入。政治的逆風を乗り越え、ゼロから組織を構築した。

    当初はアンドレッティ主導の参戦計画として進んだが、F1側に拒否されるなど紆余曲折を経た。その後体制を再構築し、GMの関与を強化。独自エンジン開発(2029年投入予定)を表明し、最終的に参戦が承認された。

    チーム代表グレアム・ロードンは立ち上げの苦労をこう振り返る。

    「我々は何も持たずにスタートした。既存チームも買っていない。すべてゼロからだ。非常に困難なのは承知している」

    現在はシルバーストンに6棟の施設を構え、米国にも拠点を展開。約600人規模の体制を築き上げた。だが、チームとして共に戦う経験はまだ1年未満に過ぎない。

    ロードンは今季の現実的な見通しも隠さない。

    「新規参入チームが最後尾でなければ、むしろ既存チームのどこかに問題があるはずだ」

    実際、開幕前テストでは最後尾と見られている。ただしそれは“計画通り”の位置だ。長期視点で基盤を築く戦略であり、短期的な結果に一喜一憂しない姿勢が徹底されている。

    「我々は長年F1を戦ってきたチームと対峙している。だがチームには経験豊富な人材がいる。プラットフォームには非常に満足している。メルボルンが待ちきれない」

    キャデラック F1

    同じ頂を目指す二つの異なる挑戦
    アウディは既存組織の再生とワークス体制の確立。キャデラックは白紙からの建設とアメリカ型分散モデル。

    前者は歴史と技術基盤を再構築するプロジェクト。後者は文化と組織を創造するプロジェクトだ。

    どちらも簡単ではない。だが両者に共通するのは、2026年レギュレーションを機会と捉えた明確な意思である。

    世界王者という最終目標は同じ。しかし、その道筋は対照的だ。

    新時代のF1は、トラック上の戦いだけでなく、組織構築そのものの戦いでもある。

  • マリオ・アンドレッティ キャデラックF1代表信頼「失望させないと言ってくれた」

    マリオ・アンドレッティ キャデラックF1代表信頼「失望させないと言ってくれた」

    キャデラックF1チームの取締役を務めるマリオ・アンドレッティは、来月のグランプリ初参戦を前に、チーム代表グレアム・ロードンから強い決意の言葉を受け取っていることを明かした。

    10年ぶりの新規参戦チームとして2026年F1シーズンに加わるキャデラック。そのプロジェクトは、息子のマイケル・アンドレッティが主導して始まったが、当初はF1の商業権を持つリバティ・メディア側から参戦に対する抵抗もあった経緯がある。

    2024年には、当時のリバティ・メディアCEOだったグレッグ・マフェイから「あなたのチームを決して入れない」と言われたことをマリオ・アンドレッティが明かしていた。しかし、その後キャデラックがプロジェクトに加わり、体制を再構築したことで参戦は正式に承認された。

    1978年のワールドチャンピオンであるアンドレッティは現在もコンサルタントとしてチームに関わっている。彼はロードンとのやり取りを次のように振り返った。

    「彼の目を真っすぐ見て言ったんだ。『グレアム、私は君に頼っている』と」

    「すると彼は『マリオ、あなたを失望させることはない』と言ってくれた」

    2026年は、F1が世代的とも言える大規模なレギュレーション変更を迎える年でもある。アンドレッティはこのタイミングでの参戦を前向きに捉えている。

    「私は、これこそが参戦するのに最も適したタイミングだと思っていた。新しいルールブックが導入されるときは、全員がゼロからのスタートになるからだ」

    「幻想はない。我々が相手にするのは地球上で最高のチームだ。その一員になりたいと思うのは当然だ。乗り越えるべき山は確実にある。しかし同時に、全員が本気で挑もうとしている。それが魅力だ。コースに出て、存在感を示すだけだ」

    バーレーンでのプレシーズンテストでは、キャデラックの初F1マシンは徐々に信頼性を向上させたものの、走行距離は多くのチームより少なく、最速タイムもトップから3秒以上遅れていた。

    それでも、初挑戦としての土台は築かれつつあると見られている。アンドレッティは今後もロードンを通じて進捗を確認していく考えだ。

    「進捗について何か知りたいときは、彼に電話する。彼から連絡が来ることもある。そのときは率直に自分の考えを伝える。我々は常に良好で継続的な関係を築いている」

    「彼は私にとっての頼れる存在だ」

    マリオ・アンドレッティ F1 キャデラック

    初代マシン名「MAC-26」に込められた意味
    キャデラックF1チームは、2026年F1シーズンに投入する初のマシン名称を正式に発表した。マシン名は「MAC-26」。1978年F1ワールドチャンピオンであるマリオ・アンドレッティにちなんで名付けられた。

    フルネームは「マリオ・アンドレッティ・キャデラック26」。アンドレッティの功績を称えるとともに、F1という舞台に挑むアメリカンチームの象徴として位置づけられている。

    1978年、ロータスのドライバーとしてF1の頂点に立ったアンドレッティ。その偉業から48年後、彼の名はキャデラックのF1マシンに刻まれることになった。

    キャデラックF1のCEOダン・トウリスは次のように語っている。

    「我々の最初のシャシーをMAC-26と名付けたのは、マリオがF1にもたらした精神、そしてアメリカのチームがこの舞台に属しているという信念を反映したものだ」

    「彼の物語はアメリカンドリームそのものだ。我々が日々このチームを築く姿勢を象徴している」

    マリオ・アンドレッティもこの命名を歓迎した。

    「レースは私の人生の喜びだった」

    「キャデラックF1チームがあの年月を意味あるものとし、このような形で記録してくれるのはこの上ない名誉だ」

    「F1と永続的な絆を持てる機会を得たことを大切に思っているし、レース史における私の役割を認め続けてくれるすべての人々に心から感謝している」

  • キャデラックF1チーム新コレクション発表 伊藤英明・花村想太が来場

    キャデラックF1チーム新コレクション発表 伊藤英明・花村想太が来場

    トミー ヒルフィガーは2026年2月25日、フラッグシップストアである表参道店にて、キャデラックF1チームとのファンウェアコレクションのローンチを記念した限定イベントを開催した。

    本コレクションは2月26日より一部店舗およびオンラインストアで発売されており、2026年からF1参戦を開始するキャデラックF1チームとの協業によるモダン・アメリカン・スポーツウェアの新章を打ち出している。

    没入空間で表現された“モータースポーツスタイル”
    イベント当日は、店舗全体がコラボレーションの世界観を体現する没入型空間へと変貌。トミー ヒルフィガーとキャデラックF1チームが共有するモータースポーツスタイルへのビジョンが演出された。

    会場には俳優の伊藤英明、Da-iCEの花村想太、F1実況で知られるサッシャらが来場。3月27日〜29日に鈴鹿サーキットで開催されるジャパングランプリを前に、来場者は新シーズンへの期待を高める体験型コンテンツに参加した。

    コレクション着用でのフォトセッションや特別仕様のフォトブース、F1レーシングシミュレーター体験などが用意され、目標ラップタイムを上回った参加者には限定ピンバッジセットが贈呈。さらに上位者には日本未発売アイテムが提供された。

    キャデラック F1

    公式ユニフォーム着想のレプリカ展開
    ファンウェアコレクションは、公式チームユニフォームから着想を得たレプリカアイテムを中心に構成。両ブランドのロゴをあしらったデザインが特徴で、ドライバーキャップ、Tシャツ、ポロシャツなどがラインナップされている。

    吸湿速乾性に優れた機能素材や細部にこだわったディテールにより、日常使いとスポーツウェアの両立を図った仕上がりとなっている。

    アメリカ発ブランド同士が描く2026年F1への布石
    トミー ヒルフィガーは長年にわたりF1と関わりを持ち、モータースポーツをファッションカルチャーへと接続してきたブランドのひとつだ。

    2026年からFIAフォーミュラ1世界選手権に参戦するキャデラックF1チームは、TWGモータースポーツおよびゼネラルモーターズの支援のもと、米国インディアナ州フィッシャーズ、ノースカロライナ州シャーロット、英国シルバーストーンを拠点に活動する新規ワークスチームである。

    FIAの「3スター環境認証」を取得するなど持続可能性への取り組みも打ち出しており、2026年F1シーズンに向けてアメリカのイノベーションを象徴する存在として準備を進めている。

    今回のファンウェアコレクションは、その参戦イヤーを前にしたブランド戦略の一環であり、F1が持つエンターテインメント性とライフスタイル市場の融合を体現するプロジェクトと言える。

    キャデラック F1 Da-iCEの花村想太キャデラック F1 伊藤英明

  • キャデラックF1 2026年マシン名称は「MAC-26」 マリオ・アンドレッティに敬意

    キャデラックF1 2026年マシン名称は「MAC-26」 マリオ・アンドレッティに敬意

    キャデラックF1チームは、2026年F1シーズンに投入する初のマシン名称を正式に発表した。マシン名は「MAC-26」。1978年F1ワールドチャンピオンのマリオ・アンドレッティにちなんで名付けられた。

    フルネームは「マリオ・アンドレッティ・キャデラック26」。キャデラックの取締役を務めるアンドレッティの功績を称えるとともに、F1という舞台に挑むアメリカンチームの象徴として位置づけられている。

    1978年王者へのオマージュ
    1978年、ロータスのドライバーとしてF1の頂点に立ったマリオ・アンドレッティ。その偉業から48年後、彼の名はキャデラックのF1マシンに刻まれることになった。

    キャデラックF1のCEOであるダン・トウリスは、名称発表に際して次のように語った。

    「我々の最初のシャシーをMAC-26と名付けたのは、マリオがF1にもたらした精神、そしてアメリカのチームがこの舞台に属しているという信念を反映したものだ」

    「彼の物語はアメリカンドリームそのものだ。我々が日々このチームを築く姿勢を象徴している」

    マリオ・アンドレッティもまた、この命名を歓迎している。

    「レースは私の人生の喜びだった」

    「キャデラックF1チームがあの年月を意味あるものとし、このような形で記録してくれるのはこの上ない名誉だ」

    「F1と永続的な絆を持てる機会を得たことを大切に思っているし、レース史における私の役割を認め続けてくれるすべての人々に心から感謝している」

    キャデラックF1の2026年体制
    キャデラックは2026年F1シーズンのプレシーズン期間を成功裏に終え、初のF1マシンで重要な走行距離を積み重ねた。

    パワーユニットは当面フェラーリ製を使用し、ゼネラルモーターズは独自パワーユニットの開発を進めている。

    ドライバーラインナップには、F1で最も経験豊富な組み合わせのひとつであるバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスを起用。両者は合計16勝を誇り、ボッタスは10勝、ペレスは6勝を挙げている。

    コンストラクターズ選手権では、ボッタスが在籍した2017年から2021年のメルセデスで5連覇に貢献。さらにペレスは2022年と2023年にレッドブルでタイトル獲得に寄与した。

    MAC-26はまもなくグランプリでデビューを迎える。2026年F1開幕戦オーストラリアGPは、3月6日から8日にかけてメルボルンで開催される。

  • キャデラックF1参戦に1550億円投資 開幕前から巨額プロジェクト

    キャデラックF1参戦に1550億円投資 開幕前から巨額プロジェクト

    キャデラックF1はまだ1周の決勝ラップも走っていないが、すでに莫大な資金が投入されていると報じられている。

    ゼネラルモーターズとダン・トウリス率いるTWGグローバルは、アウディのように既存チームを取得する道を選ばず、ゼロから新体制を構築。2026年F1開幕戦オーストラリアGPを目前に控え、その規模と負荷が明らかになりつつある。

    開幕前に10億ドル規模の投資
    ポッドキャスト番組でウィル・バクストンは、プロジェクトの規模について次のように語った。

    「まず前提として言っておきたい。彼らはすでに10億ドル(約1550億円)を費やしているとみられている。まだ1周も本気で走っていない段階でだ」

    「これはグリッドに並ぶためだけの金額だ。しかもタイトルスポンサーはまだいない。キャデラック、ゼネラルモーターズ、TWG、ダン・トウリス、その背後にいるすべての関係者にとって、これは莫大な財政的挑戦だ」

    この金額はキャデラック側から公式に確認されたものではないが、プロジェクトの規模を象徴する数字として受け止められている。

    拠点はアメリカのインディアナ州フィッシャーズ、ノースカロライナ州シャーロット、ミシガン州ウォーレン、そしてイギリスのシルバーストン。2大陸にまたがる複数拠点体制で新規参戦チームを立ち上げている。

    キャデラック F1

    構造的な複雑さと現場の疲労
    バクストンは組織構造の複雑さにも言及した。

    「3つ以上の拠点を持つのは、どのチームにとっても最適化された戦略とは言い難い。ましてや新規チームならなおさらだ」

    「アメリカの労働文化は“休まず働く”というものだ。一方でF1の文化は“嫌なら他に代わりはいくらでもいる”という厳しさがある」

    「英国拠点で働くなら、日中は通常業務をこなし、アメリカが目覚める時間帯まで対応しなければならない。シーズンが始まる前から睡眠は3時間程度だと聞いている」

    さらに、移籍してきたスタッフからは「すでに疲弊している」との声もあるという。ただし、これらは関係者の証言に基づくものであり、キャデラック側が公式に内部問題を認めたわけではない。

    資金だけでは乗り越えられない課題
    新規参戦チームにとって課題は資金だけではない。文化の融合、拠点間の連携、人的リソースの持続性といった要素が成功を左右する。

    2026年F1オーストラリアGPは、キャデラックF1にとって初の実戦となる。10億ドルの投資が、24戦の長いシーズンの中でどのような形で成果に結びつくのか。

    巨額プロジェクトの真価が、いよいよ問われる。