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  • キャデラックF1、ブレンボ傘下オーリンズと専用ダンパー契約

    キャデラックF1、ブレンボ傘下オーリンズと専用ダンパー契約

    キャデラックF1は、2026年のF1初参戦に向けた準備の一環として、スウェーデンのサスペンション専門メーカーであるオーリンズと、専用ダンパー供給契約を結んだことを明らかにした。これは、ゼネラルモーターズの支援を受ける新チームにとって、またオーリンズにとっても「重要な節目」と位置づけられる動きだ。

    オーリンズは2025年にブレンボ・グループの一員となっており、今回の契約により、キャデラックの初代F1マシン向けに、フロントおよびリアのカスタムダンパーを供給する。

    これらはキャデラック専用に設計されたもので、チームの車両コンセプトに合わせた最適化が施される。

    このパートナーシップは、ブレンボ・グループがF1で築いてきた強固なプレゼンスをさらに裏付けるものでもある。同グループは現在、全11チームにブレーキキャリパーを供給しており、さらに多くのチームに対して、カーボン製パッドおよびディスク、ブレーキポンプ、ブレーキ・バイ・ワイヤ・システム、APレーシング製クラッチ、そしてオーリンズ製ダンパーといった追加ソリューションも提供している。これらの技術のいくつかは、キャデラックのマシンにも採用される予定だ。

    キャデラックとオーリンズの協力関係は、マシンの最初期コンセプト段階から始まっており、その開発は数年前にさかのぼる。2024年にはフロントおよびリア用の初期ダンパープロトタイプが製作され、その後、複数のプリプロダクションユニットを用いた広範なテストと改良が重ねられてきた。

    キャデラックF1チームのチーフ・テクニカル・ディレクターであるニック・チェスターは、このパートナーシップの重要性を次のように語っている。

    「我々は、キャデラックF1チーム初のマシンに関するコンセプト作業の初期段階から、オーリンズと協力してきた」

    「オーリンズのダンパーは性能と品質の両面で非常に優れており、今後はレースの現場で、ともに開発を進めていくことを楽しみにしている」

  • キャデラックF1、2026年F1はリバリー先行 マシン名未公表で初走行

    キャデラックF1、2026年F1はリバリー先行 マシン名未公表で初走行

    キャデラックF1の2026年F1リバリーが、スーパーボウルでの公式お披露目に続き、バーレーン・インターナショナル・サーキットでのプロモーション用フィルミングデーにおいて初めてコース上を走った。

    テレビCMでは、米国および世界の新規ファン層に向けた斬新なアプローチが強調されていたが、チームはその勢いを保ったまま、2026年F1参戦初年度に向けて次の段階へと踏み出した形だ。今回の走行で、2026年F1リバリーは実際のトラック上で初披露された。

    このフィルミングデーでは、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスがドライビングを分担。TWG AI、クラロ、IFS、ジムビーム、テネコ、トミー・ヒルフィガーといったパートナー企業も、チームとともに初めてサーキット上で姿を見せた。

    チームはこの後、2月11日から13日、さらに18日から20日にかけて行われるバーレーンでのプレシーズンテストに臨み、その後、2026年F1開幕戦となるオーストラリアGPの舞台メルボルンへ向かう予定だ。

    「昨日と今日で、チームのF1での歩みにおいて、またひとつ重要なステップを刻んだ」とセルジオ・ペレスは語った。

    「今シーズンのリバリーを発表することは、初参戦に向けて限界を押し広げようとしている、関係者全員の努力のレベルを象徴する特別な瞬間だ。これからのバーレーンテストで、この勢いをさらに高め、マシンの可能性を学び続ける絶好の機会がある。このリバリーで走る僕たちを、ファンが応援してくれるはずだし、共に歩むこの挑戦を続けていきたい」

    続いてバルテリ・ボッタスも、短期間での展開に強い手応えを示した。

    「スーパーボウルでのリバリー公開から、ほとんど間を置かずに実際に走らせることができたのは、初年度のスタートとして本当に印象的だ。すべてが一気に現実味を帯びてきたし、これまでのハードワークが形になるのを見るのはワクワクする。チームは、キャデラックF1として初めてのリバリーを本当に素晴らしく仕上げてくれた。これからはプレシーズンテストで1周1周を最大限に活かし、マシンパッケージを理解し、メルボルンで最高の形で臨めるよう集中していく。ファンがコース上のマシンを見る日が待ちきれないし、その応援を背に受けて走れることを誇りに思う」

    さらに、テスト兼リザーブドライバーの立場で関わる周冠宇も、このプロジェクトの象徴性に言及した。

    「黒と白のデュアルカラーで、チームを明確に定義する目を引くリバリーだ。このプロジェクトの一員として、そして自分の役割でチームを支えられることは本当に素晴らしい。これから始まるバーレーンテスト、そして開幕戦オーストラリアに向けた準備の中で、どんな展開が待っているのか楽しみにしている」

    キャデラック F1

    “スタイル先行”が際立つ2026年キャデラックF1の現在地

    今回のキャデラックF1の動きを、もしフットボールに例えるなら、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、トッテナムが、実際にどの選手を起用するかよりも、今季どの色のユニフォームを着るかを熱心に語っているようなものだろう。

    実際、2026年型キャデラックF1マシンは、いまだモデル名すら公表されていない。リバリー、広告、演出といった“見せ方”が先行し、肝心の中身については多くがベールに包まれたままだ。

    まさに「スタイルが先で、実体はこれから」。キャデラックF1の2026年F1参戦は、その象徴的な幕開けを迎えている。

  • キャデラックF1、左右非対称が象徴する新章 2026年参戦へ存在感

    キャデラックF1、左右非対称が象徴する新章 2026年参戦へ存在感

    キャデラックF1チームは2026年のF1参戦に向け、初のレース用リバリーを正式発表した。白と黒を大胆に分けた非対称デザインは、チームのアイデンティティとアメリカ発の存在感を強く打ち出すものとなった。

    発表の舞台に選ばれたのは、米国最大のスポーツイベントであるスーパーボウルLX。全米テレビ中継のCM枠で世界に向けてリバリーを披露し、その直後にはニューヨーク・タイムズスクエアに実車レプリカを展示するという、F1史上でも異例の二段構えでの公開となった。

    黒と白の非対称が示す「意図された哲学」
    新リバリーは片側が黒、もう一方が白というデュアルカラー構成。静止状態でもスピード感を想起させるグラデーションには、キャデラックの象徴であるシェブロンモチーフが繰り返し用いられている。

    非対称という選択は偶然ではなく、力強さと野心、現実と理想のバランスを“陰と陽”として表現する意図的なデザイン哲学だという。

    演出面でも強いこだわりが貫かれた。映像は映像作家サム・パイリングが手がけ、音楽には現代音楽家マックス・リヒターを起用。シンプルでありながら感情に訴える映像表現が、F1参戦という新章の始まりを印象づけた。

    「このリバリーは単なるカラーリングではない。私たちがF1に何を持ち込み、何者であるかを示している」と、キャデラックF1チームCEOのダン・トウリスは語った。

    「すべてのディテールが意図的で、大胆かつ現代的。アメリカらしさを前面に出しながら、このスポーツが持つ伝統と精密さへの敬意も忘れていない。スーパーボウルとタイムズスクエアでの公開は、パドックの外にいるファンともつながるための選択だ」

    キャデラック F1 チーム

    GMとTWGが支える“11番目のF1チーム”
    キャデラックF1チームは、TWGモータースポーツとゼネラルモーターズ(GM)のパートナーシップによってゼロから立ち上げられた新チームだ。

    拠点はインディアナポリス、シャーロット、そして英国シルバーストンに置かれ、技術・運営・商業の各面で両社の支援を受ける。

    GM社長のマーク・ロイスは、「このマシンは、GMが世界の舞台で示したいアメリカのイノベーション、精神、誇りを体現している」と強調する。

    「メルボルンでのグランプリデビューに向け、勢いは確実に高まっている」

    24戦の世界転戦、米国3大会も視野に
    2026年シーズン、キャデラックF1は全24戦を戦い、マイアミ、オースティン、ラスベガスの3レースを含む世界各地の名門サーキットを転戦する。

    F1のグリッドに“11番目のチーム”として加わることは、アメリカにおけるF1人気拡大の象徴的な出来事とも言える。

    チーム代表のグレアム・ロードンは次のように語った。

    「2026年マシンのカラーを公開できたことを誇りに思う。我々は大胆な野心と革新のリーダーシップを基盤とするチームだ。今回の発表方法自体が、その価値観を示している」

    キャデラック F1

    経験豊富なドライバー布陣で初年度に挑む
    ドライバーラインアップには、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスという実績十分の2人が名を連ねる。

    両者で通算526戦、表彰台106回、優勝16回という数字は、新規参戦チームとしては異例の経験値だ。

    リザーブドライバーには周冠宇、テストドライバーにはコルトン・ハータが就任。ハータはF2参戦と並行してチームの開発を支える役割を担う。

    スーパーボウル、タイムズスクエア、そしてF1グリッドへ。キャデラックF1の白と黒のマシンは、2026年シーズンを通じて“アメリカ発の新章”を強く印象づける存在となりそうだ。

  • キャデラックF1、スーパーボウル広告にマイケル・ベイが“盗用”で法的措置

    キャデラックF1、スーパーボウル広告にマイケル・ベイが“盗用”で法的措置

    キャデラックがF1の11番目のチームとして迎える公式デビューは、これ以上ないほど「ハリウッド的」な幕開けとなった。ただし、その理由は予想外のものだった。ゼネラルモーターズ(GM)がスーパーボウルLIXで大規模なメディア戦略を展開しようとしていたさなか、映画監督マイケル・ベイが直前に法的措置を取り、ブランド史上最も高額なCMを差し止めようとしたのである。

    連邦裁判所に提出された訴状では、キャデラックとその広告代理店が、ベイ監督の「視覚的美学や登録されたカメラ技法」を盗用したと主張されている。The Athleticの報道によれば、ベイは当初このCMを自身が監督する交渉が行われていたものの、それが決裂した後、ブランド側が彼の映画的スタイルをそのまま写し取ったような映像作品を制作したと訴えている。具体的には、特定のカメラアングルや編集効果が、自身の知的財産に当たるという主張だ。

    法的な騒動にもかかわらず、1500万ドル(約15億円)規模とされるこのCMは、ペイトリオッツ対シーホークスのスーパーボウル中継で予定通り放映された。この広告は単なるプロモーションではなく、モータースポーツ最高峰への本格参入を宣言する、GMにとっての「宣戦布告」とも言えるものだった。リバティ・メディアやFIAとの激しい政治的駆け引きを経て、キャデラックはF1人気が高まるアメリカ市場で、その存在感を最大限に示す舞台としてスーパーボウルを選んだ。

    キャデラック側の反応は即座で強硬だった。GMの広報担当者は、この訴訟を根拠のない気を散らす行為だと一蹴し、問題のCMは「スピードとアメリカン・エンジニアリングを祝福する独創的な作品」だと説明した。アクション映画との類似点があるとしても、それはモータースポーツという競技が本質的にダイナミックであることの必然的な結果にすぎないという立場を示している。

    現時点では、キャデラックはCMを予定通り放映するという最初の局面では勝利を収めた。しかし、マイケル・ベイとの法廷闘争はまだ始まったばかりであり、この問題は今後、メディアの話題から裁判の場へと舞台を移していくことになりそうだ。

  • キャデラックF1、賛否呼ぶ2026年左右非対称リバリーは「すべて意図的」

    キャデラックF1、賛否呼ぶ2026年左右非対称リバリーは「すべて意図的」

    キャデラックF1チームは、2026年F1参戦に向けた初のレースリバリーについて、その「異例な分割デザイン」が意図的なものであると明かした。

    このリバリーは、シアトル・シーホークスが勝利したスーパーボウルの中継内で公開された。マシンは白と黒を基調とし、片側が明るく、もう一方が暗いという、明確に“分かれた”デザインが特徴となっている。

    2026年シーズン、キャデラックの新型マシンはバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスがドライブし、フェラーリ製のカスタマーパワーユニットを搭載する。

    今回の発表は、2023年初頭にアンドレッティの名の下で始まった参戦プロセスの最終段階にあたるものだ。チームは英国シルバーストンと、アメリカ・インディアナ州フィッシャーズに拠点を構え、ゼネラルモーターズがF1に初めて本格参入する。

    キャデラックのCEOであるダン・トウリスは、このリバリーデザインの選択が意図的なものであったと説明している。

    「このリバリーは、単なるペイントスキーム以上のものだ。これは我々が何者であり、何をF1にもたらすのかを表している」

    「すべてのディテールが意図的だ。大胆で、モダンで、紛れもなくアメリカ的でありながら、このスポーツを定義してきた伝統と精密さを尊重している。スーパーボウル、そしてタイムズスクエアという舞台で初のレースリバリーを公開したのは、パフォーマンス、カルチャー、エンターテインメントが交差する場所で我々のアイデンティティを世界に紹介し、パドックの外にいるファンともつながるためだ」

    キャデラック F1 チーム

    チーム代表のグレアム・ロードンも、今回の手法がチームの姿勢を象徴していると語った。

    「我々は大胆な野心と、イノベーションにおけるリーダーシップを基盤にしたチームだ。今回、F1チームとして前例のない形で、世界でも最も文化的に重要なスポーツイベントのひとつを活用したこと自体が、その価値観を示している」

    さらに、ゼネラルモーターズの社長であるマーク・ロイスは、このリバリー公開をキャデラックF1の歩みにおける「大きな節目」だと位置づけた。

    「公式レースリバリーの公開は、数年前に始まった旅路の中での大きなマイルストーンだ。グリッドへの参入を勝ち取り、世界クラスのチームを編成し、F1にふさわしいレースカーを開発してきた」

    「メルボルン、そして我々のグランプリデビューに向けて、勢いは確実に高まっている。このレースカーは、GMとしてF1という世界的な舞台にもたらしたい、アメリカのイノベーション、スピリット、そして誇りを体現している」

  • キャデラックF1、初参戦で異例の左右非対称 黒×白リバリーを披露

    キャデラックF1、初参戦で異例の左右非対称 黒×白リバリーを披露

    キャデラックF1は、NFLスーパーボウルの試合中に放映されたコマーシャル枠を通じて、2026年F1シーズンを戦うレースリバリーを正式に発表した。F1参戦初年度を迎える新チームは、アメリカ国内で最大級の注目を集める舞台を選び、その存在を強く印象づけた。

    このCMには、1962年にライス大学で行われたジョン・F・ケネディ大統領の有名な演説が使用された。

    「10年以内に人類を月に送る」と宣言した歴史的スピーチを重ねることで、キャデラックのF1参戦が“国家的挑戦”になぞらえられる構成となっていた。

    CMのラストで披露されたのが、左右非対称の新リバリーだ。マシンの片側はホワイトを基調とし、反対側はブラックを主体とする大胆なデザインで、F1グリッドでも異彩を放つ仕上がりとなっている。キャデラックは、このリバリーを2026年シーズンを通して使用する予定で、間近に控えたバーレーンでのプレシーズンテストでも同仕様が採用される見込みだ。

    キャデラックF1は、2026年に11番目のチームとしてF1に新規参戦する。新たなテクニカルレギュレーションが導入される年にグリッドが拡大する形となり、シリーズ全体にとっても大きな節目となる。ドライバーには、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスという経験豊富な2人を起用し、初年度から安定した体制で臨む構えだ。

    チームはすでに先月、暫定リバリーを施したマシンで走行テストを開始していた。その際は、大きなキャデラックのロゴとともに、F1参戦を支えたスタッフの名前が車体に記されていたが、今回のスーパーボウルで公開されたリバリーが正式仕様となる。

    マシンの設計と製造は現在イギリス・シルバーストンで行われているが、今後数年をかけて、インディアナ州フィッシャーズへと活動拠点を移していく計画も進められている。パワーユニットについては、最初の3シーズンはフェラーリエンジンを使用し、2029年以降はGMと親会社TWGがアメリカ国内で独自開発したパワーユニットを投入する方針だ。

    2026年F1シーズンの開幕戦は、3月8日にオーストラリア・メルボルンで開催される。左右で異なる色をまとうキャデラックF1のマシンが、初めてグランプリのスタートを切る瞬間に注目が集まっている。

    キャデラック F1

  • キャデラックF1、2026年F1マシンのリバリーを初公開(速報版)

    キャデラックF1、2026年F1マシンのリバリーを初公開(速報版)

    キャデラックF1チームは、2026年F1シーズンに向けたマシンのリバリーを正式に発表した。舞台に選ばれたのは、世界最大級のスポーツイベントであるスーパーボウル。テレビ中継中に放映された30秒のCM内で、新チームのカラーリングが初めて世界に披露された。

    従来の発表会やライブ配信ではなく、あえてゴールデンタイムのテレビCMという手法を選択した今回の発表は、F1新規参戦チームとしては異例のスケールとなった。数千万人規模の視聴者に一気に存在感を示す狙いがある。

    リバリーは、キャデラックのブランドイメージを色濃く反映した大胆な配色が特徴で、アメリカンブランドとしての個性を前面に押し出したデザインとなった。F1のグリッドに新たな視覚的インパクトを加える仕上がりだ。

    今回のリバリー発表に先立ち、ニューヨーク・タイムズスクエアでは「キャデラック・カウントダウン」と名付けられたティザー演出も展開されてきた。霜に覆われた展示物が日ごとに“溶けていく”演出を通じ、発表への期待感を段階的に高めていた。

    キャデラックF1チーム・ホールディングスのCEOを務めるダン・トーウィスは、今回の発表について次のようにコメントしている。

    「F1におけるリバリーの公開は、チームのアイデンティティを示す重要な瞬間だ。スーパーボウルとタイムズスクエアという2つの象徴的な舞台は、我々の挑戦にファンを招き入れる入り口でもある」

    「スーパーボウルのCMは何百万もの家庭にチームを届け、キャデラック・カウントダウンはアメリカで最も人通りの多い場所から、その瞬間を間近で体験できる場となった」

    キャデラックF1は、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスという経験豊富なドライバーの起用が取り沙汰されており、チーム代表はグレアム・ロードンが務める体制となる見通しだ。構想段階にあったプロジェクトは、すでに現実のチームとして輪郭を持ち始めている。

  • キャデラックF1、最大の関門突破へ 最下位テストでも見えた「合格ライン」

    キャデラックF1、最大の関門突破へ 最下位テストでも見えた「合格ライン」

    2026年F1参戦初年度を迎えるキャデラックF1は、バルセロナで行われた5日間のプレシーズンテストで最下位に沈んだ。

    だが、その事実だけで評価を下すのは早計だ。新規参戦チームにとって最重要課題は「走り出すこと」と「グリッドに並べるだけの最低限の速さと信頼性」を示すことであり、キャデラックはその最初の関門を着実に越えつつある。

    キャデラックの最初の試練は、テストに間に合う形でマシンを完成させ、実走させることだった。12月にはフルカー・ダイノで初始動を行い、1月16日にはシルバーストンでのフィルミングデーでコースデビューを果たした。周回数はわずかだったが、バルセロナに向けた準備が整ったことを示す重要な節目となった。

    バルセロナ初日を終えた時点で、チーム代表グレアム・ロードンは、今回のテストの主眼が「デバッグ」にあると明言した。3日間の走行で記録した周回数は164周と、メルセデスの約3分の1に留まったが、新チームであることを考えれば想定内の数字でもある。とはいえ、開幕戦メルボルンに向けて、次回のバーレーンテストでは改善が不可欠だ。

    一方で、ペース面には慎重ながらも前向きな兆しが見えた。バルテリ・ボッタスが記録したキャデラック最速タイムは、テスト最速だったルイス・ハミルトンのフェラーリから4.572秒差。絶対的な競争力を測る指標ではないものの、タイム差は約6%で、107%ルールの範囲内に収まっている。しかも、この107%はQ1最速タイム基準で算出されるため、キャデラックが「グリッドに並ぶための速さ」を備えている可能性を示唆している。

    現実的に見れば、この新チームにとっての成功とは、安定して予選を通過し、信頼性を保ってレースを走り切ることだ。その2つのうち、少なくとも前者は射程圏内に入っているといえる。

    「最大の収穫は、ここまで全員が本当に懸命に働いて、このクルマと一緒にここに来られたことを誇りに思える点だ」とボッタスはバルセロナテスト後に語った。

    「ただ、やるべきことはまだ山ほどある。解決しなければならない問題も多いし、越えるべき山は高い。でも、一歩ずつ前進している。走行のたびにチームとしてまとまり、問題を解決しながら前に進めている」

    キャデラック F1

    現代F1に通用する新チームをゼロから築く難しさは計り知れない。長年戦ってきた既存チームと違い、キャデラックはあらゆるパーツ、プロセス、施設を一から構築している最中だ。シルバーストンの拠点も、インディアナの本部も、完成まではまだ時間を要する。

    グリッド後方、あるいはそれ以上に遅れることは織り込み済みだった。スーパーボウルでのテレビ広告という大きな話題作りが注目を集める一方で、短期的な競争力については現実的な視点が欠かせない。

    「これは途方もない挑戦だ」とロードンは語る。

    「ここは世界モータースポーツの頂点だ。ふらっと来て、すぐに結果を出せる場所ではない。シニアレベルだけで見れば、我々は累計で約2500年分のF1経験を持っているが、一緒に働いた期間はまだ約11か月しかない。時間が必要なんだ」

    「チームスピリットは素晴らしい。F1は完全なチームスポーツで、全員が一丸となってマシン開発に取り組んでいる。F1マシンがどれほど複雑か、人は忘れがちだが、信じられないほど複雑で、通常は1000人規模の組織になる。それを築くには時間がかかるが、進歩にはとても満足している」

    次の焦点はバーレーンテストだ。バルセロナでは主にシェイクダウンと信頼性確認に重点が置かれていたが、次は純粋なパフォーマンス評価が求められる。

    「今週の目標は、あくまでシェイクダウンで、さまざまなチェック項目を消化することだった」とロードンは説明する。

    「パフォーマンスよりも、信頼性や安定したプラットフォームの確認が中心だ。バーレーンでは、実際にどれだけ速く走れるのか、パフォーマンスによりフォーカスしていくことになる」

    キャデラックF1は、まだ道半ばだ。しかし、F1参戦初年度における最大のハードル――“走れるマシンでグリッドに立つ”――という点では、確実に前進している。

  • トミー ヒルフィガー、キャデラックF1チーム公式ファンウェアを発表

    トミー ヒルフィガー、キャデラックF1チーム公式ファンウェアを発表

    トミー ヒルフィガーとキャデラックF1チームは、2026年シーズンに先駆け、公式アパレルパートナーシップを記念したファンウェアコレクションを発表した。F1がスポーツの枠を超え、カルチャーシーンを牽引する存在へと進化する中で、モダン・アメリカン・スポーツウェアの新時代を提示する取り組みとなる。

    アメリカ発のグローバルライフスタイルブランドであるトミー ヒルフィガーは、キャデラックF1チームのファンウェアコレクションを通じて、公式チームユニフォームのレプリカアイテムを含む多彩なスタイルを展開する。

    両ブランドのロゴを配したアイテムに加え、2026年シーズンを通して、特定のレースやドライバーの重要な瞬間に合わせた追加ドロップも予定されている。

    本コレクションは、チームのスタイルをトータルで表現する構成となっており、両ブランドに共通する「アイコニックなデザイン」と「進化」というヘリテージを背景に、鮮やかなデザインと大胆なイノベーションをF1の舞台にもたらす。トミー ヒルフィガーとキャデラックF1チームは、アメリカン・モータースポーツスタイルに対するひとつのビジョンのもとで結集した。

    トミー ヒルフィガーのクラシック・アメリカン・クールスタイルを基盤に、長年にわたり築いてきたモータースポーツとの深い関わりを反映。時代を超えて愛されてきたデザイン要素を、現代的で自信に満ちた感性で再解釈している。チームとの一体感、自己表現、そして真の価値を軸にした、トラックサイドスタイルの新たな提案だ。

    「このコレクションは、トミー ヒルフィガーがF1において築いてきたレガシーと、今日のスポーツの姿を称えるものです。何十年にもわたり、トミーはファッションをスポーツとエンターテインメントの世界に取り入れてきました。そして、F1は今や私たちが独自のアプローチで関わる、世界的なカルチャーシーンを牽引する存在となっています。」

    「キャデラックF1チームとのパートナーシップにより、自信に満ちた佇まいと高いコレクション性を備え、ファンのために作られたプレッピースタイルのクラシックアイテムを創り出すことが可能になります。」と、トミー ヒルフィガーのグローバル・ブランド・プレジデントであるリア・リッツ・ゴールドマンは語った。

    ファンウェアコレクションは、日常に取り入れやすいデザインを通してチームへの誇りを表現している。レプリカアイテムはドライバーキャップをはじめ、Tシャツやポロシャツに至るまで公式チームユニフォームのデザインを踏襲。吸湿速乾性に優れた機能素材や細部まで作り込まれたディテールによって、アパレルとしての完成度を高めている。

    カラーリングはレッド、ホワイト、ブラックを基調に、メタリックやクロームのアクセントを加えた洗練されたコラボレーションカラーを採用。チームの一体感とレースカルチャーのスピリットを強調する仕上がりとなっている。

    「このコラボレーションは、デザイン、機能性、そして時代やカルチャーとのつながりを重視するという共通の価値観を持つ、2つのアイコニックなアメリカンブランドを結びつけるものです。」

    「トミー ヒルフィガーのチームと緊密に連携し、本物志向で洗練され、私たちが築き上げているアイデンティティを体現したファンウェアを創り上げました。2026年コレクションは、これからの展開の第一章に過ぎず、キャデラックF1チームがサーキット内外で成長していく中で、今後もファンの皆様に価値あるものを届けていくことを楽しみにしています。」と、キャデラックF1チームのチーフ・ブランド・アドバイザーであるキャシディ・トーリスは述べた。

    キャデラック F1 トミー ヒルフィガー

    シーズンを通して展開される本コレクションは、連続性のあるストーリーを描くコレクション性の高いアイテムで構成される。マイアミ、オースティン、ラスベガスといった開催地にインスパイアされたデザインでは、ユニークなカラーバリエーションやローカライズされたアートワークを通じて、それぞれの都市が持つエネルギーを表現。グラフィックのアップデートには、チームのアイデンティティや開催地、ドライバーを象徴する要素が反映されている。

    F1がスタイルとエンターテインメント性を融合した世界的な舞台へと進化してきた背景には、長年にわたる歩みがある。トミー ヒルフィガーはその変化を早くから後押しし、1990年代のチームパートナーシップから、「ファッショネインメント」時代の形成、近年の『F1 The Movie』(2025)へのスポンサーシップに至るまで、常にF1を新たなカルチャーの領域へと押し広げてきた。

    そして今、その流れはキャデラックF1チームとともに新たな章へと進む。チームのグリッド参戦は、アメリカン・イノベーションとカルチャーにおける影響力の新たな幕開けを象徴するものとなる。あわせて、ドライバーのチェコ・ペレスがトミー ヒルフィガーのグローバル・メンズウェア・アンバサダーに就任したことも発表された。

    トミー ヒルフィガー「キャデラックF1チーム・ファンウェアコレクション」は、2026年2月26日より、トミー ヒルフィガー表参道店、心斎橋店、公式オンラインストアにて発売予定となっている。

  • キャデラックF1、TWG AIと複数年契約 独占AIパートナーで2026年F1参戦へ

    キャデラックF1、TWG AIと複数年契約 独占AIパートナーで2026年F1参戦へ

    キャデラックF1チームは、TWGグローバルの先端インテリジェンス部門であるTWG AIと複数年契約を結び、同チームのプライマリーかつ独占的AIパートナーに就任したと発表した。

    2026年FIA F1世界選手権への参戦を控えるキャデラックF1チームにとって、この提携はチーム創設初期から運営の中枢にAIを組み込む戦略的な一歩となる。

    TWG AIは、データ、人材、意思決定を単一の適応型パフォーマンスエンジンとして統合するエンタープライズ向けインテリジェンスシステムを提供しており、10年以上ぶりの新規参戦チームとなるキャデラックF1に、その基盤技術を深く埋め込むことになる。

    「TWG AIを最初のプライマリーパートナーとして迎えられることを誇りに思う」と、キャデラックF1チーム・ホールディングスLLCのCEOであるダン・トウリスは述べた。

    「我々は初日から、エンジニアリングの卓越性とインテリジェントなシステム、そして長期的な思考を組み合わせた“未来のF1チーム”を構築することを目指してきた。TWG AIはその思想を共有しており、彼らの技術は日々のオペレーションの中核に組み込まれ、より速く、より賢い意思決定を可能にし、あらゆるレベルでパフォーマンスを引き出し、現代的なF1チームの新たな基準を打ち立てることになる」

    このパートナーシップは、精密さ、革新性、スピードを軸にする2つの組織を結び付けるものだ。キャデラックF1チームがモータースポーツにおける世界基準を確立しようとする中で、TWG AIはそのパフォーマンスの未来を支える役割を担う。

    「この提携は、正しく設計されたAIがスポーツでもビジネスでも“パフォーマンスを増幅させる存在”になるという我々の確信を示している」と、TWG AIの社長であるドリュー・クーカーは語った。

    「キャデラックF1チームと進めている取り組みは、迅速な意思決定、正確な情報、高いリスクといった同様の課題に直面するエンタープライズ環境にも、そのまま応用できるものだ」

    今回の提携は、単なるAI導入ではなく、組織全体を知能主導で変革するモデルを示すものでもある。データ、人の専門性、組織知を一体化したシステムとして機能させることが狙いだ。

    「F1チームをゼロから立ち上げることは、非常に稀な“意図的に設計できる機会”を与えてくれる」と、キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンは述べた。

    「既存のレガシーシステムを引き継ぐのではなく、最初から正しい基盤を設計できる。TWG AIのアプローチはその哲学と一致しており、意図的に構築し、厳密に検証し、長期的なパフォーマンスを見据えて計画するという点で共通している」

    キャデラック F1

    TWG AIは、意思決定を支える知能がそのスピードに追いつかなければならない環境を得意としており、キャデラックF1チームはその能力を最高峰の競争レベルで試す場となる。

    この取り組みを土台として、TWG AIは主要なF1開催地に合わせたソートリーダーシップ・シリーズの開催も計画しており、業界リーダーを招いて、統合されたインテリジェンスがどのように新たな経済モデルを生み出し、企業価値の定義を変えていくのかを議論する場を設ける予定だ。

    キャデラックF1チームは、TWGモータースポーツおよびゼネラルモーターズの支援を受け、アメリカ・インディアナ州インディアナポリス、ノースカロライナ州シャーロット、そして英国シルバーストンを拠点に活動しており、2026年のF1デビューに向けて、マシンから組織文化に至るまで、すべてを一から構築している。