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  • キャデラックF1 テリー・クルーズ司会の新YouTube番組発表 5月5日配信開始

    キャデラックF1 テリー・クルーズ司会の新YouTube番組発表 5月5日配信開始

    キャデラックF1チームは、俳優でチームアンバサダーを務めるテリー・クルーズが司会を務める新YouTubeシリーズ『クルーズ・コントロール』を発表した。全18話で構成され、5月5日にYouTubeで配信が始まる。

    このシリーズは、Netflixの『Drive to Survive』を手がけたBox to Box Filmsが制作し、キャデラックF1チームを軸に、TWGモータースポーツが展開するF1、インディカー、NASCARにわたるレース活動の舞台裏を描く。

    F1参戦を軸にアメリカのモータースポーツ文化を描く
    キャデラックF1チームは2026年からF1に参戦しており、テリー・クルーズはそのデビューに先立ってチームアンバサダーに就任していた。

    『クルーズ・コントロール』では、クルーズがTWGモータースポーツの各カテゴリーを訪れ、エンジニア、ドライバー、ファンと関わりながら、アメリカのモータースポーツ文化を紹介していく。

    TWGモータースポーツのCEOであるダン・トウリスは、シリーズの狙いについて次のように語った。

    「TWGモータースポーツは、モータースポーツにはスポーツと文化において比類なき力があり、その最高の物語はまだ語られるのを待っているという、ひとつの信念に基づいて築かれた」

    「クルーズ・コントロールはそれを形にするものだ。キャデラックF1チームを中心に据え、我々が参戦する多くのシリーズへと広がっていく見逃せない旅であり、エンターテインメント界で最も魅力的な声のひとつを通じて語られる」

    テリー・クルーズ「アメリカをこの世界に連れていく」
    テリー・クルーズは、このシリーズが単なるレース成績や順位を追うものではなく、モータースポーツに関わる人々と文化を描くものだと説明した。

    「モータースポーツは、ほとんどのアメリカ人がまだ足を踏み入れたことのない最大の世界だ。そして私はそれを変えようとしている。これはただの1シリーズではない。ひとつの宇宙だ」

    「クルーズ・コントロールはラップタイムや順位を扱うものではない。文化、熱狂、そしてそれに生き、それを呼吸している人々についてのものだ。私はアメリカを、彼らが想像しているよりも速く、大きく、そして生き生きとした世界へ連れていく」

    Box to Box Filmsが制作を担当
    制作を担当するBox to Box FilmsのCEO、ポール・マーティンは、テリー・クルーズの好奇心と存在感がシリーズの中心になっていると語った。

    「テリーと『クルーズ・コントロール』で協力することで、彼の抗いがたい好奇心と圧倒的な存在感を中心にしたシリーズを作ることができた」

    「彼は単にレースを観察するのではない。エンジニア、ドライバー、ファンと深くつながり、キャデラックF1チームとTWGモータースポーツの中心にある人間の物語を掘り起こしていく。その結果、映像的で精密でありながら、本物の感情に根ざし、紛れもなくテリーらしい、面白く、誠実で、尽きることのない好奇心に満ちた作品になっている」

    キャデラックF1チームにとって、このシリーズは単なるプロモーションではなく、F1参戦をアメリカのスポーツ文化の中に位置づける試みでもある。F1、インディカー、NASCARを横断するTWGモータースポーツの活動を、テリー・クルーズという広く知られた存在を通じて伝えることで、既存のファンだけでなく、まだモータースポーツに触れていない層への入口にもなり得る。

  • キャデラックF1 初の母国マイアミGP アンドレッティ「何か大きなものの始まり」

    キャデラックF1 初の母国マイアミGP アンドレッティ「何か大きなものの始まり」

    キャデラックF1は、2026年F1第4戦マイアミGPでチームとして初めての母国グランプリを迎える。F1の新規参入チームとして2026年に参戦を開始したキャデラックは、開幕から信頼性面で一定の成果を示しながら、次の段階として中団勢との差を詰めることを目指している。

    1978年F1ワールドチャンピオンであり、キャデラックのプロジェクトにも関わるマリオ・アンドレッティは、この取り組みを「何か大きなものの始まり」と表現した。

    新規チームが長年F1に参戦してきた強豪を相手に戦う難しさを認めつつ、キャデラックには長期的な覚悟と必要な要素がそろっていると強調している。

    キャデラックF1の船出を象徴するマイアミGP
    マリオ・アンドレッティは、キャデラックについて「これは何か大きなものの始まりだ」と語った。

    アメリカ人としてF1ワールドチャンピオンに輝いた数少ない存在であるアンドレッティは、F1で成功するために何が必要かをよく知る人物だ。14シーズンにわたって128戦に出走し、12勝、19回の表彰台、18回のポールポジションを記録し、1978年にはワールドチャンピオンに輝いた。

    ロータス、マーチ、フェラーリ、パーネリ、アルファロメオ、ウィリアムズなどで戦ったアンドレッティは、インディアナポリス500とデイトナ500も制した。その豊富なキャリアを経て、アメリカのチームとしてF1に関わることを目指してきた。

    キャデラックは、2026年のF1参戦に向けた承認を得てから約1年後、2月のスーパーボウルでテレビ広告を通じて初のマシンを発表した。その車名は「MAC-26」、すなわち「マリオ・アンドレッティ・キャデラック26」とされた。

    ゼロからのF1チーム作りに挑むゼネラルモーターズ
    F1チームをゼロから立ち上げ、何十年も参戦を続けてきたライバルたちと戦うことは容易ではない。それでもゼネラルモーターズはこの挑戦を選び、プロジェクトに全力を注いでいる。

    キャデラックはイギリスのシルバーストンに拠点を置き、さらにインディアナ州フィッシャーズに大規模な生産拠点を建設している。2029年にデビュー予定の初のパワーユニットは、ノースカロライナ州シャーロットで開発が進められている。

    チームのスタッフ数はすでに600人を超え、将来的にはライバルチームと肩を並べるために1000人規模を目指している。その中には、パット・シモンズやニック・チェスターといったF1経験豊富な技術者に加え、他カテゴリーからの人材も含まれている。

    「ここまで来るのに長い時間がかかった」とアンドレッティは語った。

    「だが、そのすべての努力には十分な価値があった。このグループには本当に多くのエネルギーがある。そして我々は、これを始まりにすぎないと見ている。なぜなら、これは長期的なコミットメントだからだ」

    キャデラック マイアミグランプリ リバリー

    「忍耐強く、現実的でなければならない」
    ゼネラルモーターズは、F1で直面する課題の大きさを理解している。メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルといった強力なブランドを相手に戦うため、期待値は慎重に管理されている。

    「すべてがまとまりつつある」とアンドレッティは語った。

    「我々は忍耐強く、現実的でなければならない。材料はすべてそろっている。それが私にとって重要なことだ」

    セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスというドライバーラインアップも、キャデラックにとって大きな支えとなっている。2人は合わせて500戦以上のグランプリ経験を持ち、それぞれレッドブルとメルセデスというチャンピオン経験チームで戦ってきた。ともに複数回の優勝経験もある。

    「2人の間には豊富な経験がある」とアンドレッティは続けた。

    「彼らはトップチームで走ってきた。そして何が必要かを知っている」

    信頼性を土台に中団との差を詰める段階へ
    グレアム・ロードンが率いるキャデラックは、F1での最初の章として堅実なスタートを切っている。直近2戦では2台とも完走を果たしており、信頼性の面では前向きな兆候を示している。

    ペレスはここまで3つのグランプリとスプリントのすべてでチェッカーフラッグを受けており、ボッタスは中国GPで13位に入り、ポイント圏内まであと3つという位置でフィニッシュした。レースペースにも一定の手応えが見え始めている。

    次の課題は、中団グループとの差を縮め、今季中のどこかでチーム初のワールドチャンピオンシップポイントを獲得できる位置に入ることだ。相手チームの質を考えれば、その道のりは険しい。それでもキャデラックは短期的な結果だけでなく、長期的な成長を見据えている。

    「我々はただ、一日一日を積み重ねている」とアンドレッティは語った。

    「先ほど言ったように、これは何か大きなものの始まりだ。我々は大きく考えなければならない」

    他チームと同様に、キャデラックも予期せぬ5週間のレース間隔を利用し、マイアミに向けた最新アップグレードパッケージの仕上げを進めてきた。マイアミGPは、正式なF1チームとなったキャデラックにとって初の母国グランプリであり、プロジェクトの存在感を示す重要な週末となる。

    Source: Formula1.com

  • キャデラックF1 マイアミGPで星条旗リバリー披露 初の母国レース仕様

    キャデラックF1 マイアミGPで星条旗リバリー披露 初の母国レース仕様

    キャデラックF1チームは、今週末に行われるF1マイアミGPに向けて、特別リバリーを発表した。

    F1の新規参戦チームであるキャデラックにとって、マイアミGPはアメリカ本土で迎える初のレースとなる。バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスがドライブするMAC-26には大型アップグレードパッケージが投入され、さらに星条旗をモチーフにした新デザインが施される。

    全50州を星で表現した“ホームレース仕様”
    今回の特別リバリーでは、アメリカ合衆国の全50州をそれぞれ1つの星で表現。星条旗を象徴する赤、白、青のカラーもリアウイングに取り入れられる。

    ドライバーのレーシングスーツにも、アメリカらしさを控えめな誇りとともに織り込んだ表現が加えられる。

    キャデラックF1チームのチーフ・ブランド・アドバイザーを務めるキャシディ・トーリスは、今回の特別リバリーについて次のようにコメントした。

    「キャデラック・フォーミュラ1チームのマイアミGP特別リバリーは自然な延長線上にあるもので、過度に主張することなく語りかけるものだ。意図的で、自信に満ちている」

    「これは我々にとって初めてのホームレースであり、ファンがこれまで知ってきたものとして認識できることが重要だった。初めてコース上で目にする観客の反応が待ちきれない。ホームに勝る場所はない」

    キャデラックにとってマイアミGPは、単なる特別カラーの投入にとどまらない。アメリカ発のF1チームとして、母国ファンの前でブランドの存在感を示す最初の舞台となる。

    新リバリーとアップグレードをまとったMAC-26が、ホームレースでどこまで競争力を示せるかが注目される。

  • キャデラックF1 コルトン・ハータがバルセロナでFP1初走行 F2転向で昇格狙う

    キャデラックF1 コルトン・ハータがバルセロナでFP1初走行 F2転向で昇格狙う

    キャデラックF1チームは、テストドライバーを務めるコルトン・ハータを今季4回のフリー走行1回目(FP1)に起用する方針を明らかにした。初走行は6月12日のバルセロナ・カタルーニャGPで実施され、現行F1マシンでの初セッションとなる。

    インディカーで9勝を挙げたハータは、F1昇格を目指して今季からF2に参戦しており、今回のFP1起用はその挑戦を象徴する重要なステップとなる。

    一方で、F1参戦に必要なFIAスーパーライセンスは現時点で35ポイントにとどまり、規定の40ポイントには届いていない状況だ。

    F2転向はスーパーライセンスポイント獲得が目的
    ハータはこれまでインディカーで実績を重ね、2024年にはランキング2位を記録したが、ポイント制度の違いによりF1参戦条件を満たしていない。

    F2では上位3名が40ポイントを獲得できる一方、インディカーはチャンピオンのみが40ポイントに到達する仕組みとなっており、ランキング2位では30ポイント、3位では20ポイントにとどまる。この制度差が、ハータのF2転向を後押しした形だ。

    26歳という年齢でのF2参戦は異例とも言えるが、ハータにとってはF1昇格に向けた現実的な選択となっている。今季はハイテックから参戦し、メルボルンのフィーチャーレースで7位を記録している。

    FP1で4度の実戦機会を獲得
    F1では各チームに対し、ルーキードライバーをFP1で起用する義務が課されており、グランプリ出走が2回以下のドライバーが対象となる。

    ハータはこのルールを満たしており、キャデラックF1チームの4回分のルーキー枠をすべて担当する予定だ。初回はバルセロナで実施され、残り3戦は未発表となっている。

    すでにシート合わせも完了しており、マイアミGPでは再び現地入りする予定だ。これはバーレーンGPとサウジアラビアGPの中止に伴い、F2のスケジュールが再編された影響でもある。

    ハータ「すべての走行から学びたい」
    ハータは今回の機会について次のように語った。

    「初めてキャデラックF1チームのマシンに乗るのが待ちきれない」

    「フルのグランプリ週末の中でチームと密接に仕事ができることを楽しみにしているし、すべての走行から学ぶことに集中している」

    「レース週末全体に貢献し、チーム、チェコ、そしてバルテリをできる限り助けたい」

    グレアム・ロードンも高評価
    チーム代表のグレアム・ロードンは、ハータの実績とF2でのパフォーマンスを評価し、今回の起用を自然なステップと説明した。

    「コルトンはトップタレントだ。インディカーでの実績だけでなく、F2での力強いスタートでもそれを証明している」

    「4回すべてのヤングドライバーFP1を彼が担当するのは、テストドライバーとしての自然な次のステップだ。開発面で何をもたらすのか楽しみにしている」

    スーパーライセンス制度への疑問も浮上
    FIAスーパーライセンス制度については、一部から不公平との指摘も出ている。

    F1パドック関係者のウィル・バクストンは、制度のあり方について次のように疑問を呈した。

    「F1スーパーライセンス制度は、ある特定の才能の台頭に対する短絡的な反応として生まれたものだと何度も言ってきた」

    「制度を維持するなら、特にインディカーのポイント配分について大幅な見直しが必要だ」

    F1昇格へ向けた試金石
    今回のFP1起用は、ハータにとって単なる経験の場にとどまらず、F1昇格の可能性を左右する重要な評価機会となる。

    キャデラックF1チームにとっても、新規参戦体制の中で将来のドライバー候補を見極める場となり、ハータのパフォーマンスは今後の起用方針に直結する可能性がある。

  • キャデラックF1 GM製PUは2029年投入へ 規則変更リスクも覚悟

    キャデラックF1 GM製PUは2029年投入へ 規則変更リスクも覚悟

    キャデラックF1チームの最高経営責任者ダン・トウリスは、ゼネラルモーターズ製パワーユニットの導入時期について最新の見通しを示し、2029年の実戦投入を目標としていることを明らかにした。

    2026年に新規参戦したキャデラックは、現在フェラーリ製パワーユニットを搭載するカスタマーチームとしてスタートを切っているが、将来的には自社製エンジンによるワークス体制への移行を計画している。そのロードマップが具体的なタイムラインとして初めて明確化された形だ。

    GM製PUは2029年導入へ 計画は「前倒し気味」
    トウリスは取材に対し、開発状況について「実際のところ、プロジェクトは予定よりも前倒しで進んでいる」と語った。

    「現時点では、2029年にキャデラックのパワーユニットを投入する予定だ」

    「レギュレーションの動きについても注視しているが、現行規則の範囲では2029年に向けて順調に進んでいる」

    2026年から導入された新パワーユニット規則は2030年まで継続する見通しであり、現行計画ではGM製PUはその終盤2シーズンでの実戦投入となる。

    フェラーリPUと完全分離 自社開発を強調
    キャデラックは現在フェラーリのカスタマーとして参戦しているが、トウリスは将来的な関係について明確に線引きした。

    「知的財産については、それぞれが自分たちのものを持つ必要がある」

    「フェラーリにはフェラーリのIPがあり、我々GMパフォーマンス・パワーユニット部門は自分たちのIPを開発している」

    「我々は自分たちのエンジンを開発し、F1に投入する。それは完全に独立したものになる」

    「パワーユニット開発中はフェラーリのカスタマーであり続けるが、それとは別にGMの開発は進めている」

    キャデラック フォーミュラ1エンジン

    2031年レギュレーション変更リスクも織り込み
    一方で、2029年導入というタイミングにはリスクも伴う。現行PUレギュレーションは2030年までとされており、2031年以降に大きく変更される可能性があるためだ。

    仮に規則変更が前倒しされれば、GMが巨額投資で開発したPUが短期間しか使用されない可能性もある。

    それでもトウリスは方針を変えていない。

    「レギュレーションが2031年より前に変わる可能性もあれば、変わらない可能性もある」

    「だが資金の問題に関係なく、できるだけ早くキャデラックのパワーユニットをグリッドに載せることが重要だ」

    「もし前倒しできる方法があればそうするが、現時点では2029年が目標だ」

    ワークス化への現実的ステップ まずは“走らせる”こと
    キャデラックにとって重要なのは、理想的なタイミングよりも「まず自社PUを実戦投入すること」にある。

    新規参戦チームとして2026年シーズンは安定したスタートを切っているものの、コンストラクターズランキングでは下位に位置しており、競争力向上にはワークス体制への移行が不可欠だ。

    フェラーリ製PUで基盤を築きつつ、2029年にGM製PUへ移行する――この二段階戦略は、リスクを抑えながら長期的な競争力を確保する現実的なアプローチと言える。

    規則変更という不確定要素を抱えつつも、キャデラックは「自社エンジンで戦う」という最終目標に向けて、着実に歩みを進めている。

  • キャデラックF1に必要な1秒 セルジオ・ペレス「マイアミGPが最大のテスト」

    キャデラックF1に必要な1秒 セルジオ・ペレス「マイアミGPが最大のテスト」

    2026年F1シーズン開幕から3戦を終え、キャデラックF1は当初の予想を上回る立ち上がりを見せている。鈴鹿ではセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスがともに予選でアストンマーティン勢を上回り、苦戦するライバルより前で戦う場面もあった。

    しかし、その一方で中団争いに本格的に加わるには、なお大きなギャップが残っていることも明らかになった。ペレスは日本GP後、現状では1周あたり1秒が必要だと認め、マイアミGPで投入予定の大規模アップグレードに期待を寄せている。

    鈴鹿で見えたキャデラックF1の現在地
    日本GP決勝でペレスは17位でフィニッシュした。セーフティカーによって隊列が縮まったこともあり、何とかリードラップは維持したが、終盤はカルロス・サインツとフランコ・コラピントの争いから27秒遅れた。

    セーフティカー明けからチェッカーまでの区間では、1周あたりおよそ1秒ずつ差を広げられた計算になる。さらに、ペレスの決勝最速ラップもサインツとコラピントに対して1.1秒遅れており、レースペースの不足は数字の上でもはっきり表れていた。

    ペレス「今は1秒必要だ」
    ペレスは、ウィリアムズとアルピーヌを追っていた際の感触について次のように語った。

    「かなり興味深かった。追走していた時、ウィリアムズとアルピーヌと戦っていたけど、そこまで遠くはないように見えた」

    「ただ、彼らはコンスタントにペースを見つけ続けることができていた。ペースを見つけて、またペースを見つけて、またペースを見つけていた」

    そのうえで、現状の不足分をより明確に口にしている。

    「今の僕たちには1秒が必要なのは明らかだと思う。そして、マイアミに大きなアップグレードを持ち込めることを本当に願っている。あれがチームにとって最大のテストになると思う」

    改善は進む一方で、次の壁は中団争い
    ペレスは、ここまでの3戦を通じてキャデラックF1が前進していること自体は認めている。日本GPについても、予選で抱えたデプロイメントの問題を除けば、比較的スムーズに週末を進められたグランプリだったと振り返った。

    「グランプリごとに進歩してきたと思う。昨日の予選で僕にデプロイメントの問題があったことを除けば、今回がだいたいすべて順調だった最初のグランプリだった」

    「中団グループの争いに加われるような一歩を踏み出せることを本当に願っている」

    このコメントからも、キャデラックF1は単に完走や基礎的な安定性を求める段階から、次は中団に食い込めるかどうかを問われる段階に入りつつあることが分かる。

    最大の課題はダウンフォース不足
    では、何を改善しなければならないのか。ペレスは最大の弱点として、明確にダウンフォース不足を挙げた。

    「いろいろな領域があると思う。でも現時点で主なものは荷重だと思う。僕たちが最も不足しているのはそこだ」

    「バランス自体はそこまで悪くない。ただ、荷重が足りていないだけなんだ」

    バランスの破綻ではなく、純粋な空力負荷の不足がパフォーマンスを制限しているという見方は重要だ。マシンの挙動そのものよりも、コーナリングや総合的なラップタイムを支える土台の部分が不足していることになる。

    デプロイメントにも改善余地
    ペレスは、キャデラックF1の課題がダウンフォースだけではないことも示している。特に、他チームと比較した際のエネルギー運用にも気になる点があったようだ。

    「そうだね、間違いなく励みになる兆候は見えたと思う。デプロイメントについても取り組むべきことがある。いくつかのチームは僕たちとは違う使い方をしているように見えた。そこは改善すべき点だ」

    ただし、それでも優先順位は変わらない。

    「でも、一番大きいのは荷重が必要だということだ。そしてもちろん、僕たちはマイアミにアップグレードを持ち込む予定で、それが僕たちにとって最大のテストになる」

    マイアミで予定されるアップグレードが、キャデラックF1にとって本当に“次の一歩”になるのか。鈴鹿で露呈した1秒差をどこまで縮められるかが、今後の中団争いを占う大きな分岐点になりそうだ。

  • キャデラックF1 “ハネムーン終了” 現実の洗礼が始まった

    キャデラックF1 “ハネムーン終了” 現実の洗礼が始まった

    キャデラックF1は2026年のデビュー序盤で一定の成果を示した。セルジオ・ペレスは開幕戦オーストラリアGPで16位に終わった後、「ハネムーンは終わった」と語り、チームの現在地を端的に表現した。

    中国GPでは2台とも完走し、バルテリ・ボッタスが予選と決勝で既存チームのマシンを上回る場面も見られた。新規参入チームとしては上々の滑り出しであり、「完走すること」から「他チームと戦うこと」へ目標が前倒しで移行している。

    しかし、その裏側ではF1の“現実”が牙をむき始めている。

    数値上は健闘も、課題は山積
    マシンのパフォーマンスは、オーストラリアでトップ比5.2%差、中国では4.7%差と、バックマーカーとしては十分に競争力を持つ水準にある。予選の107%ルールに対しても余裕を持ってクリアしており、基礎性能は決して悪くない。

    6回のスタート機会のうち4回完走(中国スプリント含む)という結果も、新規チームとしては期待以上だ。

    それでも現実は甘くない。問題は単発ではなく「無数の小さな課題」が同時進行で存在している点にある。

    “ゼロからのF1”が突きつける試練
    チーム代表グレアム・ロードンは、その難しさを率直に認める。

    「どれだけ難しいかを現実的に理解しなければならない。我々は今、完走ではなく他チームと戦う段階に来ているが、それは想定より早い」

    「だが新規チームには必ず通るべき学びがある。それは痛みを伴うもので、近道は存在しない」

    既存チームが長年かけて築いてきたシステムや運用を、キャデラックは短期間で一気に構築している。これは単なる技術開発ではなく、「組織そのものを作る作業」に近い。

    燃料系トラブルが象徴する複雑さ
    具体例のひとつが低圧燃料システムの問題だ。バルセロナテストからオーストラリア、さらに中国GPまで断続的に課題が発生している。

    これは単純な故障ではなく、燃料タンク内の流れを制御するバッフル構造や複数ポンプの最適化といった、細部の調整が必要な領域だ。

    さらにキャデラックは、参戦承認が2025年3月まで遅れた影響で、他チームが共有する設計データベースへのアクセスも出遅れた。こうした“見えない遅れ”が、開発全体に影響を及ぼしている。

    ハース方式を採らない難しさ
    キャデラックは、ハースのように既存チームから最大限パーツを供給받るモデルを採用していない。そのため開発範囲は広く、負担も大きい。

    フェラーリとの関係構築もまだ途上であり、さらに2026年の新パワーユニットはワークスチームでさえ苦戦するほど複雑だ。ソフトウェアや運用の最適化も含め、課題は多岐にわたる。

    “基盤はできた” 次は進化のスピード
    それでもロードンは、現状を前向きに捉えている。

    「シェイクダウン、テスト、レース距離の完走など、すべての“初めて”をクリアしてきた。これは強固な基盤がある証拠だ」

    今後の焦点は、その基盤の上でどれだけ早く成長できるかに移る。

    マイアミが最初の試金石
    次の重要な節目は5月のマイアミGPだ。キャデラックはここでアップグレードを投入予定であり、さらにバーレーンとサウジアラビアの中止によって得た“1カ月の猶予”をどう活かすかが問われる。

    ロードンはこの期間について、「有利でも不利でもない。ただ重要なのは時間を無駄にしないことだ」と語る。

    “ハネムーン終了”が意味するもの
    キャデラックはすでに「参戦する」という第一段階を成功させた。

    だがここから先は、数えきれないほどの細かな改良と問題解決の積み重ねが待っている。これは既存チームが何十年もかけて乗り越えてきた領域だ。

    レース勝利やタイトル争いという目標に到達するには、まだ長い時間が必要になる。

    ペレスの言う「ハネムーンは終わった」とは、まさにこの現実を指している。ここからが本当の戦いであり、キャデラックF1はようやくスタートラインに立った段階に過ぎない。

  • キャデラックF1 ボッタス&ペレスは「まだ錆びつき」 アンドレッティが進歩評価

    キャデラックF1 ボッタス&ペレスは「まだ錆びつき」 アンドレッティが進歩評価

    キャデラックF1は2026年の開幕2戦を終え、新規参戦チームとして着実な前進を見せている。中国GPでは2台揃って完走を果たし、初戦オーストラリアからの改善も明確に示された。

    チームの評価を語ったのは、ボードメンバーであり1978年F1王者のマリオ・アンドレッティ。経験豊富なドライバーラインアップを擁しながらも、まだ本来のパフォーマンスには達していない現状を率直に語っている。

    「不安は確かにあった。でも同時に、そこにたどり着いたこと自体に幸運を感じていた」とアンドレッティはポッドキャストで語った。

    「キャデラックの経営陣も現地にいて、多くのサポートがあった。我々としては他チームと比べてどう見えるかを見たかったが、キャデラックはあらゆる面で“そこにいるべき存在”に見えた。プレゼンテーションも実行もすべてだ」

    「新チームではあるが、グレアム・ロードンやパット・シモンズのような経験豊富な人材がいる。他チームからも優秀な人材を引き抜くことができた。いくつか問題はあったが、それは対処すべきものだ」

    ボッタスとペレスは復帰途上も課題を共有
    キャデラックはバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスという経験豊富なコンビを起用しているが、両者ともに2025年はレースから離れていた。

    「正直に言えば、2人とも少し錆びついていると思う」とアンドレッティは述べた。

    「少なくとも1シーズンはコックピットを離れていたし、新しいパッケージの中で慎重に走っている。余計な作業を増やさないようにしているんだ」

    「ただ、最初のコメントとしては明確だ。我々はダウンフォースが不足している。特にリアの安定性だ。2人ともそこを指摘している」

    「さらにパワーユニットの使い方、バッテリーの使い方などを理解する必要があるが、それは我々だけの問題ではない。メルセデスやフェラーリを除けば、多くのチームが最適化に苦しんでいる」

    キャデラック F1 バルテリ・ボッタス&セルジオ・ペレス

    2戦でギャップ半減 進歩は明確
    キャデラックは開幕戦メルボルンではトップから約4秒遅れだったが、中国では約2秒差まで縮めた。

    「中国では明らかに改善した。2台とも完走し、予選でも差を縮めた。まだ2秒差は大きいが、前進だ」

    「この改善を毎戦積み重ねていきたい」

    中国GPではボッタスが13位、ペレスが15位でフィニッシュし、両車とも完走。これはチームにとって重要な一歩となった。

    “新時代の運転”への適応も鍵
    2026年レギュレーションではエネルギーマネジメントやアクティブエアロの影響が大きく、ドライバーにも新たな適応が求められている。

    「今のドライバーはすべてを引き出すために、スロットルの使い方から何もかも学び直さなければならない」

    「正直、今のドライバーたちを羨ましいとは思わない。むしろサイドラインにいることに満足しているよ」

    キャデラックは初代マシンを「MAC-26」と命名し、アンドレッティの名を冠した。チームは今後も段階的な改善を続けながら、2026年シーズンを通じて競争力の向上を目指していくことになる。

  • キャデラックF1 2台完走で基盤を確認「正しい方向に進んでいる」

    キャデラックF1 2台完走で基盤を確認「正しい方向に進んでいる」

    キャデラックは2026年F1第2戦中国GPで、バルテリ・ボッタスが13位、セルジオ・ペレスが15位でフィニッシュした。チーム創設2戦目のグランプリで2台完走を達成し、着実な一歩を刻んだ。

    レース序盤にはチームメイト同士の接触が発生したものの、両ドライバーは最後まで走り切りチェッカーを受けた。新レギュレーション下で多くのチームがトラブルに苦しむ中、完走という結果はキャデラックにとって重要な成果となった。

    ロードン「2台完走は大きな成果」
    チーム代表のグレアム・ロードンは、新規参戦チームとしての進歩を強調した。

    『この結果には非常に満足している。新しいマシンの複雑さによって、経験豊富なチームでさえ大きな問題に直面していることが今日のレースでも分かった。そうした中で、チーム創設2戦目の週末に2台ともフィニッシュできたことは、インディアナポリス、シャーロット、シルバーストーン、そしてドイツにいる我々のチーム全員にとって大きな成果だ』

    『それだけでなく、週末を通してペースと総合的なパフォーマンスの面でも確実な前進を示すことができ、他チームとレースすることもできた。ここ数週間は非常に厳しい時間だったが、チーム全員の努力には本当に感謝している。この開幕2連戦を胸を張って終えることができたし、今後に向けて非常に良い基盤ができたと確信している』

    キャデラック F1

    ボッタス「期待していなかった結果」
    13位でフィニッシュしたバルテリ・ボッタスは、チームの進歩を実感していると語った。

    『わずか2戦目のグランプリでP13とP15で2台とも完走できたのは、チームにとって素晴らしい結果だ。他チームがレース中にいくつも問題を抱えていたこともあり、ここまでの結果は正直予想していなかった』

    『僕自身は比較的トラブルの少ないレースだったし、そのおかげでしっかりした順位でフィニッシュすることができた。アストンマーティンとバトルすることもできたし、いくつか良い戦いもあった』

    『レース1からレース2にかけて、必要なすべての分野で確実に進歩しているのは明らかだ。このチームをとても誇りに思っているし、僕たちは正しい方向に進んでいる。ただ、まだやるべきことが残っているのも分かっている』

    ペレス「接触は自分のミスだった」
    セルジオ・ペレスは15位でフィニッシュ。スタート直後の接触について自身の判断ミスだったと認めた。

    『今日は良いレースだったと思う。チームとして2戦目で2台とも完走できたことには満足している』

    『僕のレースは簡単ではなかった。スタートでバルテリと接触してしまったが、あれは僕のミスだった。少し楽観的すぎたし、彼に逃げ場がないことに気づかなかった。そのせいで時間を失ってしまった』

    『その後もギャップを詰めるたびにエネルギーのデプロイメントにいくつか問題が出て、合計で20秒以上は失ったと思う』

    『それでもこの2戦を通して達成したことには誇りを持てる。次の日本GPでこの成果をさらに発展させていくのが楽しみだ』

    開幕2戦でキャデラックはポイント圏には届いていないものの、2台完走とパフォーマンス改善を示した。新チームとしての基盤づくりは着実に進んでいる。

  • キャデラックF1 中国GP予選 ボッタス20番手も「前のチームに近づいている」

    キャデラックF1 中国GP予選 ボッタス20番手も「前のチームに近づいている」

    キャデラックF1チームは2026年F1中国GPのスプリントと予選で厳しい一日を過ごした。バルテリ・ボッタスはスプリントをリタイア、予選は20番手。セルジオ・ペレスはスプリント19位、予選22番手という結果だった。

    それでもチームにとっては前進の兆しも見えた。スプリントではトラブルが発生した一方で、予選では2台とも走行を完了。パフォーマンス面でも前方のチームとの差は徐々に縮まりつつあり、決勝に向けてデータ収集を進めている。

    ロードン『パフォーマンスは前進している』
    キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンは、チームが少しずつ前進していると語った。

    「今日の結果は、パフォーマンス面で一歩前進していることを示しており励みになるものだった」とロードンは語った。

    「スプリントも予選もトラブルのないセッションではなかったが、ペースの面では前のチームに近づいてきている。我々の目標は、今週末に見られた問題を解決し、2台のマシンを安定して信頼性の高い状態で走らせることだ」

    「そこまで到達できれば、我々も他チームと戦える位置に入ることができる」

    キャデラック F1 中国GP

    ボッタス『クリーンな予選だった』
    バルテリ・ボッタスは、今季初めてクリーンな予選を走れたことを前向きに捉えている。

    「今シーズンで初めてクリーンな予選を走ることができたので、それはポジティブな感覚だ」とボッタスは語った。

    「最後の2周は本当にクリーンなラップだったし、パッケージの力を最大限引き出せたと思う。アストンマーティンの1台を上回ることができたし、フェルナンド・アロンソとの差もコンマ2秒しかなかった」

    「信頼性やパフォーマンスの面では、チームとしてまだ取り組むべきことがある。今日のスプリントから得た学びをすべて明日のレースに活かし、初めて2台とも完走することを目指す」

    ペレス『まだポテンシャルがある』
    セルジオ・ペレスは、予選では本来のポテンシャルを発揮できなかったと振り返った。

    「今日は多くの情報を得ることができたし、スプリントでも学びがあった」とペレスは語った。

    「残念ながら予選はうまくいかなかった。出走が遅れてしまいアタックの機会を失ったし、デプロイメントの問題でかなりタイムを失ってしまった」

    「マシンにはまだかなりのポテンシャルがあったと思う。チームにとってはまだ始まったばかりで、毎日学びながら進んでいる。明日は周りのチームと良いレースをして、2台とも完走できることを願っている」

    キャデラックF1チームにとっては、まだ参戦初期の難しい時期が続いている。それでも今回の週末ではペース面で前方との差を縮める兆しが見え始めており、決勝では2台完走をまず第一の目標として臨むことになる。