タグ: キャデラック

  • バルテリ・ボッタス、キャデラックF1での初仕事“シート合わせ”動画公開

    バルテリ・ボッタス、キャデラックF1での初仕事“シート合わせ”動画公開

    バルテリ・ボッタスがキャデラックF1のドライバーとして、初めて公式に姿を見せた。シルバーストーンにあるチーム施設を訪れる様子が、チームのSNS投稿で公開された。

    ボッタスは2024年末にザウバーのシートを失った後、古巣メルセデスでリザーブドライバーを務めていたが、2026年からF1に本格復帰。アメリカンメーカーとなるキャデラックF1で、同じくベテランのセルジオ・ペレスとともにチームの第一歩を支える役割を担う。

    バルテリ・ボッタスがキャデラックF1のドライバーとして、初めて公式に姿を見せた。シルバーストーンにあるチーム施設を訪れる様子が、チームのSNS投稿で公開された。

    ボッタスは2024年末にザウバーのシートを失った後、古巣メルセデスでリザーブドライバーを務めていたが、2026年からF1に本格復帰。アメリカンメーカーとなるキャデラックF1で、同じくベテランのセルジオ・ペレスとともにチームの第一歩を支える役割を担う。

    キャデラック、ボッタスの“初仕事”を動画公開
    キャデラックはSNSで2本の動画を投稿。

    1本目は、今夏にボッタスが路上で見たキャデラックSUVを指して「いいシートだ」と語った動画がバイラルになったことを踏まえた、“セルフパロディ”的な内容だった。

    2本目はより正式な雰囲気で、ボッタスが実際に新シートのフィッティングを行い、その工程や理由を説明する様子が映されている。

    チームは来季のデビューに向けて準備を加速させており、36歳のボッタスとペレスには、新技術レギュレーション元年となる2026年シーズンに必要な豊富な経験が期待されている。

    メルセデスでの活動、アントネッリの“メンター役”にも言及
    ボッタスは今年、契約に基づきメルセデス系の他チームのテストにも参加しており、若手アンドレア・キミ・アントネッリの“メンター”的存在としても注目されていた。

    一方で新チームメイトとなるペレスは、2024年末にレッドブルを追われて以来マシンに乗っていなかったが、先月イモラで黒塗り仕様のフェラーリSF-23を用いたTPC(旧型車テスト)を行っている。

    キャデラックF1マシンはバルセロナの公式テストで初走行予定
    キャデラックF1は今週のアブダビ最終戦後テストには参加しないが、新年のバルセロナ公式テストで初走行を行う予定だ。

    また、マシンのリバリー(カラーリング)は米国最大イベントであるスーパーボウルで2月に発表されることが明らかにされている。

  • キャデラックF1、スーパーボウルで2026年マシン初披露 史上最も大胆な船出

    キャデラックF1、スーパーボウルで2026年マシン初披露 史上最も大胆な船出

    キャデラックF1チームは、2026年のF1参戦に向けて、デビュー車のリバリーを来年のスーパーボウル中継内で公開すると発表した。F1チームが別の大型スポーツイベント内で初披露を行うのは史上初となる。

    同チームは2026年、F1の11番目のエントラントとして参戦を開始する。スーパーボウルでのリバリー公開は、米国最大の放送枠を活用した極めて野心的な試みで、視聴者数1億2700万人を超えた前回大会を踏まえても、そのマーケティング規模が際立つ。

    キャデラックF1 CEOのダン・トーリスは、スーパーボウルでの公開がアメリカ文化の象徴的な舞台であると強調し、「我々のブランドらしさを示す最高の場だ」と語った。同チームはF1において唯一のアメリカ自動車メーカーとなり、長年の欧州勢が支配する世界へ“スタンディングスタート”で挑む姿勢を示している。

    スーパーボウルという“究極の舞台”を選んだ理由
    トーリスは、「スーパーボウルはスポーツ、エンターテインメント、ストーリーテリングが融合する特別な瞬間だ」と述べ、キャデラックF1チームを象徴的に紹介するために最適な場だと説明した。

    30秒の広告枠が約800万ドル(約12億円)に達する現状でも、その価値を上回るインパクトがあると判断したかたちで、チームは一気に全米へ存在感を示す戦略に打って出る。

    チーム体制と準備状況
    キャデラックF1チームは、ジェネラルモーターズ(GM)とTWGモータースポーツの支援を受けて参戦。TWGを率いるのは元マルシア代表のグレアム・ロードンだ。

    ドライバーには複数回の優勝経験を持つバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスを起用。さらにアメリカ人ドライバーのコルトン・ハータがテストドライバーを務める。2026年はフェラーリ製パワーユニットを搭載し、自社製エンジンは数年後の投入を見込む。

    また、1月26〜30日にバルセロナで2026年マシンのプライベートテストを予定しており、スーパーボウルでの公開はその直後となる。

    F1人気急上昇の米国市場を捉える狙い
    F1は米国で人気を急速に高めており、スーパーボウルという巨大な舞台で新チームの存在を打ち出すことは、キャデラックにとって象徴的な投資となる。同時に、2月11〜13日に始まるバーレーンのTV中継付き公式プレシーズンテスト、18〜20日の第2回テストへとスムーズに接続され、3月8日のオーストラリアGPでのデビューへ勢いを持ち込む構図だ。

    今回の取り組みは、単なる新チームの参入発表にとどまらず、F1とアメリカ文化の交差点にキャデラックが如何に大きな影響力を持ち込もうとしているかを象徴する一手となる。

  • キャデラックF1 初テストの舞台裏 “架空のFIAメール”“ERS緊急手順”も検証

    キャデラックF1 初テストの舞台裏 “架空のFIAメール”“ERS緊急手順”も検証

    キャデラックF1チームが、イタリア・イモラで行われたセルジオ・ペレスによるTPC(旧型車テスト)を通じて、最初の実走テストから得た主要な学びを明かした。今回使用されたのは2023年仕様の黒いフェラーリで、キャデラックF1チームにとって初めての本格的なオン・トラック走行となる。

    チームはまだ自前のマシンでの正式走行には至っておらず、それは2026年1月に予定されるフィルミングデーまで待つことになる。その後、2月末のバルセロナ合同テストへ向け準備が進められる。

    “架空のFIAメールアドレス”、ERS緊急手順、スタート手順まで──新チームが直面した実践的課題
    キャデラックF1チームを率いるグレアム・ロードンは、今回のTPCテストがエンジニアリングや現場の動きを“リアルに再現する”ための重要な機会だったと語ったとされている。

    ロードンはメディアに次のように語ったとされている。

    「とても有益な演習だった。われわれは“レース・レディ”のプログラムを持っているが、新チームとして扱うべき経験値は膨大だ。シニアポジションには合計で2,500年以上の経験が集まっているが、全員が一緒に働き始めてからはまだ1年にも満たない」

    ロードンは、エンジニアリング部門では“レース週末の丸ごとリハーサル”を行っていたと説明した。

    「ヘッドセットを装着して、実際のレース週末と同じように週末全体を回す。提出書類も、われわれが作った“架空のFIAメールアドレス”宛にすべて送る仕組みで、部品供給の問題やレース中のトラブルなど、起こり得るシナリオはすべてシミュレーションされる」

    キャデラック F1

    しかし、“実車を触る練習”だけはシミュレーションではどうしても再現できない。そのギャップを埋めるのが今回のTPCテストだったとロードンは強調した。

    「メカニックにはシミュレーションでは練習できない領域がある。だから今回のTPCの焦点は“クルマをテストすること”ではなかった。これはわれわれのマシンではなく、貸してくれたフェラーリには本当に感謝している。可能な限りリアルに近づけたかったし、タイヤブランケットの手順、スタート手順、Q1からQ2への迅速なターンアラウンドなど、F1マシンでしか学べないプロセスがある」

    さらにロードンは、ERS関連の緊急対応手順がチームにとって重要な実地学習になったと明かした。

    「やるべきことは山ほどあった。コースインして戻ってくる動作、戻ってきたクルマをどう扱うか、ERSシステムにアラームが出た場合の対処、ピットレーンにマシンが戻ってくる時の動き、そして異なるチーム出身のメカニックに“パワーユニットが違えばERS緊急時の手順も異なる”ということを思い出させる作業もあった」

    ロードンは最後に、「本当に有益だった。他の新規参入チームにも、同じプロセスを強く勧めたい」と締めくくった。

  • バルテリ・ボッタス メルセデスとの契約でキャデラックF1マシン走行は1月

    バルテリ・ボッタス メルセデスとの契約でキャデラックF1マシン走行は1月

    キャデラックF1が2026年参戦に向けてイモラで極秘テストを実施したが、このプログラムにはバルテリ・ボッタスが参加できなかった。理由はシンプルで、ボッタスは2025年末までメルセデスのリザーブドライバー契約が残っており、契約上テストに加わることが許可されなかったためだ。

    キャデラックF1はフェラーリの協力を受け、黒くデバッジされた2023年型フェラーリSF-23を用いて2日間の実戦トレーニングを実施した。

    しかし、キャデラックF1の新ドライバーであるボッタスには参加の許可が下りなかった。

    ボッタスの参加は契約上NG メルセデスのリザーブ義務が優先
    背景には、ボッタスが2025年末までメルセデスのリザーブ契約に拘束されているという事情がある。この契約が残っている限り、他チームの活動に関与できる範囲は極めて限定的であり、今回のような実地トレーニングへの同行も実施できなかった。

    テストに参加しなかったボッタスは現在オーストラリア南部に滞在し、パートナーのティファニー・クロムウェルと15エーカーのブドウ畑を購入したことを明かしている。現地メディア Nine の取材では、タイトル争いで苦戦するオスカー・ピアストリについて次のように語った。

    「まだチャンスは残っている。1レースで状況は簡単に変わる」と語った。

    「キャリアはまだ序盤だし、今年どうなっても彼には素晴らしい未来がある」

    また、キャデラックF1の準備状況については「完全に新しいプロジェクトで、やることは多い。1月から本格的に仕事が始まるし、1月にはクルマがあるはずだ」と説明した。

    今回の不参加は、ボッタスが2026年デビューに向けて動き出すキャデラックF1の準備段階においても、現行契約が依然として大きな影響力を持っている現実を示したものとなった。

    キャデラック F1

    ペレスがテスト担当 フェラーリとキャデラックが共同作業
    イモラでのテストでは、セルジオ・ペレスがプログラムを担当した。キャデラックF1のチーム代表グレアム・ロードンは f1-insider.com に対し、「我々がテストしているのはクルマではなく“人間”だ」と語り、ピットクルー育成を主目的とした取り組みであると説明した。

    フェラーリはSF-23のシャシーに加えて設備やスタッフも提供。アーサー・ルクレールがフィオラノでシェイクダウンを行った後、マシンはイモラへ移送され、フェラーリ約30名とキャデラック約20名が並ぶガレージで共同作業を行った。

    キャデラックF1は年内ファイアアップ&1月初走行を宣言
    キャデラックF1は、2026年参戦に向けたマシン開発が順調に進んでいるとして、年内に初ファイアアップを行い、来年1月に初走行(最大200kmのプロモ走行)を実施する計画を明らかにした。チーム代表グレアム・ロードンは、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが駆るフェラーリ製PU搭載マシンについて「50日以内に初めてエンジンに火を入れる」「初走行は1月に行う」と説明した。

    ロードンは一方で、2026年3月開幕まで残された時間の少なさが最大の課題であるとも強調。2025年3月に正式承認を受けたばかりで、設計・製造・人材確保・施設整備など、あらゆる工程が極めてタイトな日程で進んでいると語った。

    さらに、2026年の大規模レギュレーション変更については「基準が見えないのは不利だが、既存チームも同じ条件になるためチャンスでもある」と分析。結成から1年未満の新チームながら「合計では“数千年分”のF1経験が集まっている」と述べ、チームとしての結束と改善スピードが鍵になるとした。

  • キャデラックF1、周冠宇のリザーブ起用を躊躇 “ネガティブ反応”を恐れ保留

    キャデラックF1、周冠宇のリザーブ起用を躊躇 “ネガティブ反応”を恐れ保留

    キャデラックF1は2026年デビューに向けて準備を加速させる一方で、セカンド体制となるリザーブドライバー決定が難航している。最有力候補は元ザウバーの周冠宇だが、アメリカの大手自動車ブランドであるGMが「中国人ドライバー起用によるネガティブな反応」を懸念しているとの報道が浮上した。

    チームはすでにバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの2年契約を締結し、経験豊富なラインアップを確保した。しかし、両者をバックアップするリザーブ枠はいまだ空席のままだ。

    ペレスは今週、イモラでフェラーリSF-23を用いたTPC(旧型車テスト)に参加。キャデラックに加入後初のF1走行となり、1分18秒82を記録した。キャデラックは自前のマシンを持たないため、2026年のエンジンサプライヤーとなるフェラーリと協力しテストを実施した。

    “最有力”は周冠宇 だがキャデラックは発表をためらう理由
    複数の関係者によると、キャデラックは2026年のリザーブドライバーとして周冠宇を最有力視している。周冠宇は2022〜2024年にザウバーで68戦に出場し、2025年はフェラーリのリザーブとして活動中。来季キャデラックが使用するフェラーリエンジンとギアボックスにも精通しており、人材としての適合性は高い。

    しかしGM側は、“中国人ドライバーを起用することによる世論の反応”を懸念しており、正式発表を急がない姿勢だとされる。

    周冠宇は本来、2026年のキャデラックのレースシート候補でもあったが、最終的にチームは経験豊富なボッタスとペレスのペアを選択。周冠宇はリザーブ候補としてリストに残る形となった。

    候補探しは難航、クロフォードも断念
    キャデラックは当初、アメリカ人ドライバーであるジャック・クロフォードをリザーブ候補として検討していた。しかしクロフォードはアストンマーティンでフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのリザーブを継続することを選択。2025年F2ランキング2位の逸材を確保することはできなかった。

    また、リザーブを務めるにはF1出走可能なスーパーライセンスと“直近の実戦経験”が必要であり、この条件を満たすドライバーは限られている。キャデラックはF2参戦を控えるコルトン・ハータをテストドライバーとして抱えているものの、リザーブとして即時投入できる状態ではない。

    キャデラック F1 フェラーリ

    フェラーリとの関係を活用し、周冠宇を“兼任”起用か
    報道によると、キャデラックはフェラーリとの技術提携をさらに深め、周冠宇をリザーブとして“共同起用”する可能性を検討している。2026年、フェラーリエンジンを使用するチームはフェラーリ、ハースF1チーム、そしてキャデラックF1の3チーム。周冠宇はハースのリザーブも兼任できる可能性が指摘されている。

    周冠宇はすでにフェラーリのリザーブ要員として働いているため、技術面での適応もスムーズだと見られる。

    キャデラックF1の残る課題は“第3の戦力”
    キャデラックF1は大型プロジェクトであり、ボッタスとペレスの2年契約により一定の安定性は確保された。しかし、新規参入チームにとってリザーブドライバーの重要性は大きい。特に2026年は大規模なレギュレーション変更の年であり、シミュレーター作業やテスト参加がチームの競争力に直結する。

    周冠宇はその役割に適した実績を持つものの、GMが“発表タイミング”を慎重に見極めていることで、決定が遅れていると見られる。

    Source: F1 OVERSTEER

  • キャデラックF1、セルジオ・ペレス起用は実力重視「人気でも資金でもない」

    キャデラックF1、セルジオ・ペレス起用は実力重視「人気でも資金でもない」

    キャデラックF1は、2026年のドライバーとしてセルジオ・ペレスを起用した理由について、外部からの「人気頼み」「スポンサー頼み」といった声を完全に否定した。

    ペレスは昨季限りでレッドブルを離れ、2025年はシートを失った状態だった。しかし、リアム・ローソンと角田裕毅がフェルスタッペンの隣で苦戦したことで、むしろペレスの評価は再浮上していた。

    夏休み後、キャデラックはバルテリ・ボッタスとのコンビでペレスの復帰を正式発表したが、両者とも30代後半という“高年齢ラインアップ”に対しては賛否が分かれていた。

    キャデラックF1代表のグレアム・ロードンは、ESPNの取材に対し、ペレス起用の基準はあくまで「実力」だと明言している。

    ロードンは「チェコを選んだのは彼の実力だ。非常に速いドライバーであり、我々のチームづくりに貢献してくれている」と語り、人気や商業的価値は“結果的に嬉しい副産物”だと強調した。

    ペレスは昨年アブダビ以来F1マシンを走らせていないものの、近日中にフェラーリSF-23でテストを実施する予定だ。ロードンは、人気面についても前向きな姿勢を示しつつ、「彼を選んだ理由は速さに尽きる」と繰り返した。

    さらにロードンは、新チームがF1に登場する稀有さを強調し、「チェコの全てのファンに、我々の旅に参加してほしい」と語るなど、チームとしてファンベースを取り込む姿勢も示している。

    セルジオ・ペレス F1 キャデラック

    一方で、キャデラックがペレスに期待するのは単なるスピードだけではない。

    中団に長く身を置き、フォースインディア時代から“予算規模以上の結果”を出し続けてきた実績。複数チームでの経験、トップチームで直面した環境や要求水準――こうした「経験値」こそ、参入初期のチームにとって最大の財産になるとロードンは語る。

    「チェコが持つスピードはもちろん知っているが、それだけではない。複数のチーム、そしてトップチームで培った経験を、我々の構築に生かしたい」と述べ、新興チームとしてのロードマップにおいてペレスが“即効性と指針”を兼ね備えた存在であることを強調した。

    キャデラックF1は2026年に向けて開発が進む中、ベテラン二人のコンビに明確な意図を持っている。

    経験とスピードを武器に、参入初年度から存在感を示せるかどうかが焦点となりそうだ。

  • セルジオ・ペレス 旧型フェラーリF1マシンで“ルクレール並み”のペースを披露

    セルジオ・ペレス 旧型フェラーリF1マシンで“ルクレール並み”のペースを披露

    セルジオ・ペレスは2024年末にレッドブルを離れて以来、初めてF1マシンに姿を見せ、その直後からミルトンキーンズのチームで経験した“悪夢”を完全に乗り越えたことを示した。

    今週、イモラの伝統的なサーキットで、30年ぶりとなる“黒いフェラーリF1マシン”が走行した。キャデラックがF1コンストラクターとして初めてのテストに臨んだためだ。

    キャデラックはフェラーリとのエンジン供給契約によって、2028年末までフェラーリからパワーユニットの供給を受けることになっており、この関係を通じて新チームの多数のスタッフがグランプリで求められる数々の作業を初めて体験した。

    フェラーリのエンジニアたちは未来のライバルとなる相手にアドバイスを提供し、レース中に行われる高速ピットストップのこなし方や、タイヤを最適に準備するための方法を伝授した。

    模擬的なグランプリ形式の作業はチーム全体にとって有益だったが、特にステアリングを握ったペレス本人にとって大きな収穫となった。

    キャデラックF1初テストで見せた“復活の走り”
    Motorsport.comのレポートによれば、キャデラックがイモラでサーキットを借り切った2日間は、アメリカの新チームを包む雰囲気がきわめて明るく、前向きなものだったという。

    ペレスはテストの中で、全長3.05マイルのイモラを184周走行した。これはグランプリ3回分に相当する距離だ。レポートは、35歳の彼が最初の周から“プッシュし始め”、F1マシンに戻れたことに“明確な”喜びを示していたと伝えている。

    “ルクレール比較”で浮かび上がるペレスのタイム
    テスト初日、ペレスが記録した最速ラップは、シャルル・ルクレールが2022年のイモラFP2で残したタイムより“ほぼ1秒速かった”とされる。

    今回使用されたマシンは、2022年型の後継である2023年仕様のSF-23で、2023年のエミリア・ロマーニャGPは洪水による中止のため比較対象は2022年のデータとなる。

    さらにペレスは翌日、ハードタイヤにもかかわらず1分17秒270という“優れた”ラップを記録した。このタイムは、ルクレールが2024年FP1で記録した1分16秒990にわずかに届かない程度だった。

    キャデラック側はペレスのペースに非常に満足しており、特にレッドブル時代の“悪夢”が彼の才能を損なっていないことに安堵したという。

    フェラーリとキャデラックの連携がもたらした収穫
    テストでは、フェラーリのエンジニアがキャデラックのスタッフに対して、タイヤの準備やピットストップの手順など、グランプリ運営に必要な知識を直接伝えた。キャデラックの新加入スタッフにとって、実際のF1現場の作業フローを経験できる貴重な機会となった。

    “模擬グランプリ”形式で行われた作業は、チーム全体の理解を深め、実戦で必要な要素を掴むための助けとなった。

    セルジオ・ペレス(キャデラック) フェラーリ SF-23

    キャデラックF1は2026年、どの位置に着地するのか
    キャデラックは2026年、新規参入初年度を迎えることになる。前回の新規勢は2016年のハースで、開幕年を8位で終えている。

    エンジンについては、ゼネラルモーターズが将来的に独自パワーユニットを製造する計画だが、当面はフェラーリのカスタマーチームとして参戦する。Sky Sportsのテッド・クラビッツは、2026年において「キャデラックはレッドブルより強力なエンジンを得る可能性がある」との見方を示している。

    キャデラックF1は2026年に向けて順調な滑り出し
    イモラでの2日間のテストは、キャデラックF1が2026年の参戦初年度に向けて本格的に動き始めたことを象徴する出来事となった。ペレスは旧型フェラーリを用いながらもすぐに適応力を示し、チーム全体もF1の作業に初めて触れる大きなステップを踏んだ。

    ペレスの走行データは、キャデラックF1が参入初年度において決して劣勢ではないことを示す材料となり、チームは確かな手応えを得た。

    Source: F1 OVERSTEER

  • キャデラックF1 2026年マシンの年内ファイアアップ&1月初走行を宣言

    キャデラックF1 2026年マシンの年内ファイアアップ&1月初走行を宣言

    キャデラックF1チームは、2026年シーズン開幕前に向けてマシン開発を急ピッチで進めており、来年1月末のバルセロナ・プレシーズンテスト(1月26〜30日)より前に“初走行”を実施する計画を明らかにした。

    チームプリンシパルのグレアム・ロードンはブラジルGPで取材に応じ、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが駆るフェラーリ製PU搭載マシンについて「50日以内に初めてのファイアアップを行う」「初走行は1月に実施する」と説明した。

    キャデラックF1、初走行は1月予定 “50日以内”に初ファイアアップ
    キャデラックの初代F1マシンは、年明け前に初ファイアアップを済ませ、1月にプロモーションイベント規定に基づくシェイクダウン走行を行う計画だ。走行距離は最大200kmになる見込み。

    ロードンは次のように語った。

    「すべて順調に進んでいる。実際、50日以内に初めてエンジンに火を入れ、来年1月には初走行を行う。その後、1月末のバルセロナテストに向かう」

    しかしその一方で、キャデラックが直面するスケジュールの厳しさも強調した。

    「こうしたプロジェクトでは“時間”こそ最大の敵だ。2026年3月第1週のメルボルンでレースをするという期限は絶対に動かない。我々のエントリーが確定したのは2025年3月で、時間的な余裕は非常に小さい。その間に、マシンの設計、製造、人員登用、施設の整備など、すべてを完了させなければならない。本当に大きな挑戦だ」

    2026年の大規模レギュレーション変更が“追い風”に?
    キャデラックF1は、アンドレッティ体制から始まった長年のプロジェクトを経てFIAとF1から参戦承認を受けたものの、そのデビューは偶然にも2026年の大規模レギュレーション変更と重なった。ロードンはこれについて「メリットとデメリットがある」と語る。

    「ルールが安定している年なら、目指すべき基準がはっきりしている。たとえば今なら、マクラーレンやフェラーリが速いと把握している。しかし2026年については誰も速さの予測ができない。基準がはっきりしないのは不利だが、それこそがスポーツであり、ファンが魅了される部分でもある」

    「有利な点は、レギュレーション大変更により既存チームも同じく新たな挑戦を強いられることだ。どのチームも自分たちの立ち位置を読めていない。そこがエキサイティングなところで、我々のチャンスでもある」

    キャデラックは経験豊富な人材を集めつつも、チームとしてはまだ結成から1年に満たない。ロードンはその点を次のように説明した。

    「我々には合計で“数千年分”のF1経験が集まっているが、チームとして一緒に働いてきた期間は1年未満だ。まず最初の挑戦は、チームとして円滑に機能すること。そしてどんな位置からスタートしても、どれだけ速く改善できるかが重要になる」

    「だからこそ、レギュレーション変更の年に参入できるメリットは大きいと考えている」

    キャデラック F1 フォーミュラ1チーム

    キャデラックF1へ追い風か、さらなる試練か?
    キャデラックの参入は“時間との戦い”である一方、2026年の技術規則刷新が追い風になる可能性もある。既存チームが築いてきた優位性がリセットされ、勢力図が大きく変動する可能性が高いためだ。

    特に以下の点がキャデラックの強みになる。

    ■ 規則変更により、全チームが“ゼロから”の開発となる
    ■ 既存チームとのギャップが小さくスタートできる
    ■ ペレス、ボッタスという経験豊富なドライバーを擁する

    一方で、マシン製造・人員採用・ファクトリー構築を同時並行で進める負荷は莫大であり、初年度は信頼性確保に全リソースが割かれる可能性が高い。

    それでも、ロードンの言う通り「どれだけ速く改善できるか」が参入初年度の鍵を握る。シェイクダウン → バルセロナ5日間テスト → メルボルン開幕戦という超タイトスケジュールの中で、キャデラックF1がどこまで戦闘力を引き上げられるか注目だ。

  • キャデラックF1のテストで登場 “黒いフェラーリ”はシューマッハ以来28年ぶり

    キャデラックF1のテストで登場 “黒いフェラーリ”はシューマッハ以来28年ぶり

    フェラーリSF-23の“ブラックアウト仕様”がイモラで走行した。フェラーリのF1マシンが黒一色でコースを走るのは、1997年にミハエル・シューマッハがフィオラノでF300をテストして以来、実に28年ぶりとなる。

    今回の黒いフェラーリは、2026年からF1に参戦するキャデラックが、オペレーション構築のためにフェラーリから借り受けた車両だ。スポンサー表示や赤の差し色を完全に排した漆黒のSF-23がサーキットを走る光景は、F1の歴史でもごく限られたケースといえる。

    1997年シューマッハ以来の“漆黒のフェラーリ”
    1997年のクリスマス前日、開発中のF300を空力パーツ未完成の状態で走らせた際、シューマッハは黒いプレーンカラーのマシンをテストした。それ以来、フェラーリのF1マシンが黒のまま正式に走行する例はほとんどなく、今回のイモラ走行は極めて稀なシーンとなった。

    今回のSF-23はスポンサー表示や赤の差し色を完全に排した“漆黒”の仕様。キャデラックがオペレーションテストのために完全な“匿名状態”のマシンを求めたことから実現した。

    フェラーリ F1 ミハエル・シューマッハ

    キャデラックは実質“チームづくりのリハーサル”に
    キャデラックは2026年のデビューに向け、今回のテストを「プレシーズンテストの総リハーサル」と位置づけている。ガレージ作業の動線確認やピットストップ練習、データ解析体制の構築、エンジニアとドライバーのコミュニケーション統一など、グランプリ週末に必要なあらゆるプロセスを実走環境で検証するのが狙いだ。チーム代表グレアム・ロードンは、この取り組みを「車ではなく、人間をテストする機会だ」と説明しており、黒いフェラーリでの走行は、組織としての完成度を高める重要なステップとなっている。

    ペレスは約1年ぶりの実走でフィジカル状態を確認
    全身黒のスーツとヘルメットで登ステアリングを握ったセルジオ・ペレスにとっても、このテストは重要な機会となった。レッドブル離脱後ほぼ1年ぶりのF1走行となる今回、ペレスは自身のフィジカル状態を確認する目的もあると語る。

    「1年ぶりの走行で、冬の間にどこを鍛えるべきかが明確になる」

    ペレスはイモラでの初日走行を終え、翌14日にも2日目のテストを予定している。

  • バルテリ・ボッタス、豪州でワイナリーレジデンスを購入「長期的な拠点に」

    バルテリ・ボッタス、豪州でワイナリーレジデンスを購入「長期的な拠点に」

    バルテリ・ボッタスは、南オーストラリア州アデレードから南へ約45分に位置する高級宿泊施設「The Vineyard McLaren Vale(ザ・ヴィンヤード・マクラーレン・ヴェイル)」を購入した。広大な6ヘクタールの敷地には6つのブティックゲストハウスとメインレジデンスがあり、今後は豪州滞在時のふたりの拠点となる。

    2026年にキャデラックF1チームへ加入するボッタスは、恋人で東京五輪ロードレース代表のティファニー・クロムウェルと共に、5年前の初滞在をきっかけにこの物件に魅了されたという。

    5年前に初滞在、そこから始まった「夢の場所」
    ボッタスは『Daily Telegraph』に対し、「ここに初めて泊まったのは5年前で、クレイジーだと思う。ひとつの宿泊棟に滞在したんだけど、長期的な未来を考える場所になった」と語っている。

    クロムウェルも当時をこう振り返った。

    「本当はカンガルー島のサザン・オーシャン・ロッジに行くはずだったんです。でも2020年に火災が起きてしまい、別の場所を探すことになりました。そこでここを見つけて。バルテリが何か思いつくと、とても早いんですよ」

    宿泊運営は継続、サウナ導入で“私邸化”も進行
    購入後も「The Vineyard」はゲスト向け宿泊施設として通常運営を続ける一方、ふたりは敷地内にフィンランド式サウナを設置する計画を明かしている。

    ボッタスは 7NEWS の取材で、

    「2020年にここへ泊まったとき、本当に心を奪われた。ここは長期的に“理想の場所”になり得ると思った」

    と述べ、F1引退後には豪州定住の可能性があることを示唆した。

    世界で得た経験を“マクラーレン・ヴェイル”へ還元
    クロムウェルは「世界中を旅して学んだことを共有し、それをマクラーレン・ヴェイルにも持ち込みたい」と語り、

    ボッタスも「地球上でもっとも美しい場所のひとつ。その魅力を伝えていくつもりだ」と続けた。

    RADL GRVL 2026始動、地域との結びつきがさらに強化
    ふたりは現在、南オーストラリアで2026年版のオフロードサイクリングイベント「RADL GRVL」を発表。ツアー・ダウンアンダーにおいて、フルリオ半島を横断する新たなグラベルルートが導入される予定だ。


    F1キャリア後を見据えた“生活基盤づくり”が前進
    今回の豪州での不動産購入は、ボッタスがキャデラックF1で新章を迎える直前のタイミングでもあり、“その先”を見据えた生活基盤づくりが本格化してきた印象だ。

    ■ サイクリング文化が根付く南オーストラリアとの高い親和性
    ■ クロムウェルの地元との強い結びつき
    ■ 宿泊施設としての資産価値+私邸としての利便性

    F1ドライバーとしてのキャリアを続けながら、第二の人生のステージも着実に形づくりつつある。今後の活動がマクラーレン・ヴェイルの国際的な発信力をさらに高めることは間違いない。