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  • オスカー・ピアストリ F1カナダGPでアルボンに謝罪「抜こうとしたわけじゃない」

    オスカー・ピアストリ F1カナダGPでアルボンに謝罪「抜こうとしたわけじゃない」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、2026年F1カナダGPでアレクサンダー・アルボンと接触し、レース後に謝罪の言葉を口にした。

    インターミディエイトタイヤでスタートしたピアストリは、1周目終了時点でスリックタイヤへ交換。しかし路面コンディションに苦しみ、11周目のヘアピンでウィリアムズのアルボンに追突。アルボンはそのままリタイアとなり、ピアストリには10秒加算ペナルティが科された。

    “経験したことがないグリップ不足”
    モントリオールは低気温と特殊な路面特性によりタイヤへの熱入れが難しく、多くのドライバーがグリップ不足を訴えていた。

    ピアストリもレース後、その状況は「これまで経験したことがないレベル」だったと説明した。

    「難しくなるとは思っていたけど、ポイント争いは可能だと思っていた」とオスカー・ピアストリは語った。

    「でも、あのグリップレベルはこれまで乗ってきたどのクルマとも違っていた。完全に自分の判断ミスだった」

    「ウィリアムズとアレックスには本当に申し訳なく思っている。実際にはオーバーテイクを仕掛けようとしていたわけじゃなくて、ただロックアップしてしまった。それで終わりだった。こういうことも起きる」

    アルボンにとっては悪夢の週末
    一方、アレクサンダー・アルボンにとっては踏んだり蹴ったりの週末となった。

    金曜日にはグラウンドホッグとの接触で走行時間を大きく失い、決勝でもわずか11周でリタイア。レース序盤は着実にポジションを上げつつあっただけに、悔しさの残る結末だった。

    「前にいたクルマはどれも中団勢より速かったので、序盤は厳しかった。周囲がインターミディエイトだったこともあって、最初の数周はかなり引っかかった」とアルボンは振り返った。

    「スタートでも少し問題があったけど、その後はうまく挽回していたし、前のクルマを1台ずつ抜いていけていた」

    「ちょうどピエール・ガスリーを抜こうとしていたところで、その前にはフランコ・コラピントとリアム・ローソンがいた」

    「でも残念ながら、オスカーはオリー・ベアマンと一緒に僕の後ろについて抜けようとして、距離感を見誤ったんだと思う」

  • オスカー・ピアストリ マクラーレンF1のインター選択裏目「僕たちは馬鹿に見えた」

    オスカー・ピアストリ マクラーレンF1のインター選択裏目「僕たちは馬鹿に見えた」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1カナダGPでマクラーレンがスタートタイヤにインターミディエイトを選択した判断について、わずかな天候の違いで評価が大きく変わるギャンブルだったと認めた。

    ランド・ノリスとピアストリは2列目からインターミディエイトでスタートしたが、雨はフォーメーションラップ開始とほぼ同時に止み、判断は裏目に出た。

    ノリスは2周目、ピアストリは1周目終わりにスリックへ交換し、その後もマクラーレンの苦しい午後は続いた。

    雨が止んだ瞬間に崩れたマクラーレンの賭け
    決勝日のモントリオールは寒く、空は重かったものの、スタートが近づくにつれて路面は乾きつつあった。マクラーレン勢はフォーメーションラップ中にインターミディエイトでは厳しいと訴えていたが、チームはそのままスタートを選択した。

    「雨が降っていたし、国歌斉唱からクルマに乗り込むまでの間、正直かなり路面は濡れていた」とピアストリはSky F1にコメント。

    「明確な水たまりはなかったけど、どこが濡れていて、どこが乾いているかははっきり分かった。スリックでグリッドに向かうのは簡単ではなかった。全開にするのもかなり難しかった」

    「残念ながら、フォーメーションラップが始まった頃に雨が止んでしまった」

    「だから、あと少し雨が降っていれば、僕たちはヒーローに見えただろう。でも降らなかったから、僕たちは馬鹿に見えた」

    ノーポイントに終わったマクラーレンの悪夢
    マクラーレンにとって、このタイヤ判断は苦しい午後の始まりにすぎなかった。ノリスはギアボックス系とみられるトラブルでリタイア。ピアストリもアレックス・アルボン(ウィリアムズ)に接触し、10秒ペナルティを科された。

    「本当に、本当に難しかった」とピアストリはアルボンとの接触を振り返った。

    「かなり慎重にコーナーに入っていたつもりだったけど、フロントをロックさせてしまい、それで終わりだった」

    「もちろん、僕のベストな瞬間ではなかった。アレックスとウィリアムズには謝りたい。僕たち双方にとって不要なダメージだったし、特に彼らにとってはそうだった」

    ピアストリは最終的に11位完走扱いとなり、マクラーレンはカナダGP決勝でノーポイントに終わった。コンストラクターズ選手権では、首位メルセデスとの差が113ポイントに広がった。

  • オスカー・ピアストリ F1カナダGP予選「メルセデスには究極の速さがある」

    オスカー・ピアストリ F1カナダGP予選「メルセデスには究極の速さがある」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1カナダGP予選を4番手で終え、チームメイトのランド・ノリスとともに2列目を確保した。

    マクラーレンは最新アップグレードによってメルセデスとの差を縮めたが、ピアストリは依然として相手が一歩先にいると認めている。

    ピアストリ「もう少しプレッシャーをかけられる」
    ピアストリは予選を振り返り、全体的には満足していると語った。

    「いくつかの部分で少し難しかったと思うけど、全体的にはかなり満足している」とピアストリはコメント。

    「メルセデスには近づいたけど、十分ではなかった。僕たちはベストを尽くした。もう少しプレッシャーをかけられるのは間違いないと思うけど、彼らにはまだ僕たちより究極の速さがある」

    マクラーレンはカナダで着実にパフォーマンスを改善しており、スプリント予選と決勝予選の両方でノリスとピアストリが上位争いに加わった。

    雨の決勝は「経験になる」
    決勝日は雨の可能性が高まっており、未知のコンディションが各チームを待ち受けている。

    ピアストリはウェットコンディションでの経験不足を認めつつも、前向きな姿勢を見せた。

    「どうなるか見てみる。僕たちはこのマシンを雨の中で本格的に走らせたことがあまりないから、いずれにしても経験になるだろう」

    メルセデスがフロントロウを独占する中、マクラーレン勢は2列目から逆転を狙う。雨がレース展開を大きく変える可能性もあり、ピアストリにとっては今季のタイトル争いを左右する重要な一戦となりそうだ。

  • オスカー・ピアストリ F1カナダGPスプリント予選「メルセデスがかなり強い」

    オスカー・ピアストリ F1カナダGPスプリント予選「メルセデスがかなり強い」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選で4番手を獲得した。チームメイトのランド・ノリスとはわずか0.02秒差だったが、ピアストリは「今日の最大の収穫はメルセデスの強さだった」と警戒感を示した。

    マクラーレンはFP1で苦戦を強いられたものの、スプリント予選ではパフォーマンスを改善。ノリスが3番手、ピアストリが4番手につけ、フェラーリ勢を上回る結果を残した。

    「クルマの感触はかなり良かった」
    ピアストリはアップデートの効果について一定の手応えを口にした。

    「今日は全員にとって少し混乱した一日だったと思う。でも、メルセデスはかなり強そうに見える。それが今日の一番大きなポイントだったと思う。残念だけどね」

    「それでも、もっと最適化できる部分はあると思うし、明日もベストを尽くす」

    また、スプリントで後方に並ぶフェラーリ勢とのスタート争いについて問われると、ピアストリはマクラーレンの発進性能に自信を見せた。

    「僕たちのスタートは今季ずっとフェラーリより良かった。だからそこには自信を持っている」

    「メルセデスもいずれ改善してくるだろうけど、それまでは僕たちがそのアドバンテージを最大限活かしたい」

  • オスカー・ピアストリ レッドブルF1の関心は「自分の評価が高い証拠」

    オスカー・ピアストリ レッドブルF1の関心は「自分の評価が高い証拠」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、レッドブルF1が将来的な獲得候補として自身に関心を示しているとの報道について、「光栄」と受け止めつつも、現時点で具体的な接触はないと明かした。

    カナダGPのパドックで語ったピアストリは、現在のマクラーレンに強い満足感を示しており、将来的なタイトル争いへの期待も口にしている。一方で、レッドブル側ではマックス・フェルスタッペンの将来に不透明感が残っており、“ポスト・フェルスタッペン”を見据えた動きとして注目を集めている。

    レッドブルF1が描く“フェルスタッペン後”の構想
    今月初め、英オートスポーツ誌は、レッドブルがオスカー・ピアストリを長期的な獲得候補としてリストアップしていると報じた。

    背景にあるのは、マックス・フェルスタッペンの将来への不透明感だ。2026年の新レギュレーション導入後、レッドブルは苦戦を強いられており、フェルスタッペン自身も新世代F1マシンへの不満を隠していない。

    フェルスタッペンは以前、「人生に関わる決断をしなければならない」と語っており、他チーム移籍、休養、あるいはF1離脱の可能性まで噂されている。

    マイアミGP週末には、レッドブル内部で“万が一フェルスタッペンを失った場合”に備え、ピアストリ獲得案が実際に検討されていたとされる。

    ピアストリ「自分の評価が高い証拠」
    こうした報道について質問されたピアストリは、驚きを見せながらも前向きに受け止めていると語った。

    「僕にとってもニュースだった。もちろん、何か話し合いがあったわけではないけど、光栄なことだと思っている」

    「自分のドライバーとしての評価が高いという証明になっているなら、それは嬉しいことだ」

    その一方で、現在所属するマクラーレンへの信頼を強調した。

    「僕は今いる場所にとても満足している。このチームなら将来的にレースにも勝てるし、タイトル争いもできると強く信じている」

    ピアストリは2027年までマクラーレンとの契約を結んでおり、現時点で移籍の現実味は高くない。ただ、2026年シーズン序盤の活躍によって、その市場価値が急上昇していることは間違いない。

    2027年F1レギュレーション変更が鍵に
    今回の話題の背景には、F1が検討している2027年パワーユニット規則の見直しもある。

    現在議論されている案では、内燃エンジンと電動エネルギーの比率を“60対40”へ変更する方向性が浮上しており、フェルスタッペンもこの案を歓迎している。

    「それによってF1というプロダクトが良くなるなら、僕にとっても嬉しいことだ」

    「僕はもともとF1を続けたいと思っている。ただ、そのためには変化も必要だと思っている」

    フェルスタッペンはこう語り、レッドブル残留を完全には否定しなかった。一方で、“変化”という言葉を繰り返した点は、今後のF1勢力図を占ううえでも意味深な発言となっている。

    マクラーレン、レッドブル、そしてフェルスタッペン。2027年に向けたドライバー市場の駆け引きは、すでに静かに動き始めている。

  • オスカー・ピアストリ F1の友情関係に持論「尊敬と友達は別物」

    オスカー・ピアストリ F1の友情関係に持論「尊敬と友達は別物」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、現代F1のパドックには高い相互リスペクトが存在すると認めながらも、「本当の友情」を築くのは依然として難しいと語った。

    2025年にランド・ノリスとタイトル争いを繰り広げたピアストリは、マクラーレンが両者の関係を適切にマネジメントしていたと評価。激しい選手権争いが関係悪化につながることはなかったと説明した一方で、F1という環境そのものが深い友情を育みにくい世界だと明かしている。

    “尊敬”と“友情”は別のもの
    オスカー・ピアストリは、F1ドライバー同士には以前よりも強いリスペクト文化が存在すると説明した。

    「今のF1では、全ドライバーの間にすごく大きなリスペクトがあると思う」

    「でも、お互いを尊敬することと、友達であることはまったく別の話なんだ」

    さらにピアストリは、年間24戦にわたって直接戦う相手と親しい友情を築く難しさを率直に語った。

    「基本的には、24回も同じ相手と戦いながら、自分のほうが優れていることを証明しようとしているわけだからね」

    「そういう相手と本当に親友になるのは、僕にとってはやっぱり難しいことなんだ」

    “距離感”が今のF1パドックを形作る
    かつてのF1では、ドライバー同士がほとんど口を利かない時代も存在した。

    しかし現在のパドックは、以前よりもはるかに穏やかで友好的な雰囲気になっている。

    それでもピアストリは、競争相手との距離感を完全には崩さない立場を取っている。

    特に“本当に仲の良い関係”は、直接ライバルではない相手との間に生まれやすいと説明した。

    「ドライバー同士の一番近い友情って、別カテゴリーで走っている相手との間に生まれることが多いと思う」

    「あるいは、昔チームメイトだった相手だね。ジュニアカテゴリー時代だったり、以前F1で同じチームにいた相手だったり」

    「もう直接戦っていないから、そこに競争の緊張感がないんだ」

    F1では“情報共有”すら駆け引きになる
    ピアストリは、F1では何気ない会話ですら競争に影響する可能性があると指摘した。

    ドライバー同士は同じ職業だからこそ共感できる部分も多い一方で、「話しすぎること」が自分の不利益につながる可能性もあるという。

    「僕たちは全員ドライバーだし、同じ仕事をしているから、共有できる話題はたくさんある」

    「でも時には『これを話したら、次に自分を倒すヒントを与えることになるんじゃないか?』って考えることもある」

    「だから、すごく複雑な世界なんだ」

    近年のF1はSNSやメディア露出の増加によって、ドライバー同士の仲の良さが以前よりも強調される傾向にある。

    しかしピアストリの発言は、世界最高峰カテゴリーにおける“友情”と“競争”の間に、今もなお繊細な境界線が存在していることを改めて浮き彫りにしている。

  • オスカー・ピアストリ レッドブルF1移籍説に警鐘「今より弱いチームへ行くのか?」

    オスカー・ピアストリ レッドブルF1移籍説に警鐘「今より弱いチームへ行くのか?」

    オスカー・ピアストリの将来的な移籍をめぐり、レッドブル移籍説がF1パドックで再び注目を集めている。

    2026年シーズンのピアストリは、開幕から2戦連続DNSという不運に見舞われながらも、日本GPでは2位表彰台を獲得。マクラーレンF1の有力ドライバーとして存在感を示している。

    一方で、マックス・フェルスタッペンが2026年F1レギュレーションへの不満を繰り返し口にしていることから、レッドブルが後任候補としてピアストリに関心を寄せているとの見方が浮上している。

    “今より弱いチーム”への移籍に警鐘
    こうした状況について、元フェラーリのレースエンジニアであるロブ・スメドレーは、ピアストリがマクラーレンを離れることに慎重になるべきだと語った。

    「もし君がそのチームにいて、チームメイト相手に苦戦しているとする。私はフェラーリ時代を振り返って話しているんだ」とロブ・スメドレーは『High Performance Racing』ポッドキャストで語った。

    「そのときの選択肢は何だ? 実際にはワールドチャンピオンを獲得する可能性がない、今より弱いチームに移籍したほうがいいのか? ただ、そのチームでは自分のほうが優れたドライバーになれるかもしれない」

    「私はそういうケースを何度も見てきた。ドライバーがそういう選択をするのを何度も見てきた。でも、それがうまくいった例は見たことがない。ドライバー本人が幸せになったケースも見たことがない」

    スメドレーは、トップ争いが可能なチームを離れ、“絶対的エース”の立場を求めて移籍することの危険性を強調した形だ。

    レッドブルF1復活にも“不確定要素”
    さらに、元アルピーヌF1チーム代表のオトマー・サフナウアーも、レッドブル移籍には大きなリスクがあると指摘している。

    「そうだね。なぜなら、そこには2つの条件があるからだ」とサフナウアーは語った。

    「まず、自分が移籍先でナンバーワンドライバーになれること。そして、そのチーム自体がベストチームに上がっていかなければならない」

    「でも、その2つが同時に成立するケースはかなり珍しい」

    「特に、そのチームが3番手からトップに上がるというのは簡単じゃない。通常はメルセデスの時代が6〜7年続き、レッドブルの時代が4〜5年続き、フェラーリとミハエル・シューマッハの時代は10年近く続いた」

    「だから、その10年間にフェラーリでナンバー2だったドライバーが、『別の場所でナンバー1になりたい』と思って移籍したとしても、結局その移籍先はベストチームではなかったということになる」

    “マクラーレン残留”か“レッドブルのエース”か
    現在のピアストリにとって最大の選択肢は、最強マシンを持つマクラーレンで“対等なエース”として戦い続けるか、それともレッドブルで絶対的ナンバーワンになる道を選ぶかという点にある。

    前者はタイトル争いを継続できる可能性が高い一方で、チーム内競争は避けられない。後者はチームの中心になれる魅力があるが、レッドブルが再びF1最強チームへ返り咲ける保証はない。

    ピアストリにとって、キャリアを左右する重要な判断になる可能性がありそうだ。

  • オスカー・ピアストリ レッドブルF1移籍説をけん制「マクラーレンを強くしたい」

    オスカー・ピアストリ レッドブルF1移籍説をけん制「マクラーレンを強くしたい」

    オスカー・ピアストリが、レッドブル移籍説が浮上するなかでもマクラーレンへの強い忠誠心を改めて示した。

    マックス・フェルスタッペンの将来的な去就が不透明視されるなか、レッドブルが後継候補としてピアストリに注目しているとの報道が続いている。しかし、本人の最新コメントからは、少なくとも現時点でマクラーレンを離れる意思がないことが明確に伝わってくる。

    “チームに尽くすドライバー”として記憶されたい
    ピアストリはマクラーレンのYouTubeチャンネルの特集内で、自身がF1ドライバーとして何を重視しているかを語った。

    「自分自身をしっかり管理する必要がある。エンジニアのチームだけじゃなく、ファクトリーにいる何百人もの人たちとも協力していかなければならない」

    「求められるものは本当に多い。でも、それらを全部備えていても、速くなければ意味はない」

    そう語ったピアストリは、自身のキャリアを“マクラーレン成功時代の一員”としてだけではなく、“チームを強くしたドライバー”として残したいと説明した。

    「僕がただ成功した時代のドライバーだった、というだけではなく、チームの成功に貢献したドライバーだったと思ってもらえたら嬉しい」

    「たとえワールドチャンピオンになれなかったとしても、常に全力で戦い、ベストを尽くそうとしていたドライバーとして記憶されたい。それも正しいやり方でね」

    「真のレーサーでありながら、チームにとても献身的で、マクラーレンをより良いチームにしようとしていた人物として覚えられたい」

    レッドブル移籍説との温度差
    ピアストリは現在、F1グリッドでも屈指の評価を受ける若手ドライバーのひとりであり、レッドブルが関心を寄せるのは自然な流れとも言える。

    特に、2025年シーズン終盤にはチーム内でランド・ノリスとの扱いの差が話題になったことで、“エース待遇”を求めて将来的な移籍を検討する可能性も取り沙汰されてきた。

    しかし今回のコメントでは、個人の立場よりも“チーム全体への貢献”を重視する姿勢が前面に出ている。

    実際、ピアストリはF1デビュー前にもアルピーヌとの既存関係を断ち切ってまでマクラーレン加入を選択しており、一度決めたプロジェクトに対して強いコミットメントを示してきた。

    マクラーレンはピアストリに応えられるか
    ザク・ブラウンはこれまで、タイトル争いで明確な優位性が生まれればピアストリを支援する可能性を示唆している。

    ただ、昨年のチームオーダーや戦略判断を巡っては、「本当にピアストリを全面支援するのか」という懐疑的な見方も依然として存在する。

    だからこそ、2026年シーズンはマクラーレンにとっても重要な意味を持つ。ピアストリの“献身”に対して、チームがどこまで本気で応えられるか――その姿勢が、今後の長期的な関係性を左右する可能性がある。

    Photo:Getty Images

  • オスカー・ピアストリ F1マイアミGP決勝「確実に前進している」

    オスカー・ピアストリ F1マイアミGP決勝「確実に前進している」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は2026年F1マイアミGP決勝で3位に入り、表彰台を獲得した。予選では苦戦を強いられたものの、決勝ではレース後半にかけてペースを上げ、終盤にシャルル・ルクレールを攻略するなど着実に順位を上げた。

    序盤は目立たない展開となったが、後半にかけて存在感を増し、最終的にはチームにダブル表彰台をもたらした。

    「簡単な週末ではなかった」
    「間違いなく、簡単な週末ではなかった。昨日の予選は僕たちにとって少し混乱していたと思う。でも今日のペースはよりポジティブだった」

    「いくつかオーバーテイクもしなければならなかったし、レース終盤はかなり追い上げる展開になった。でもこのコンディション、このトラックでは本当に難しかった」

    「チームには感謝している。明らかにパフォーマンス面ではまた一歩近づいたし、それを確認できたのは良かった」

    「表彰台は想定以上の結果」
    「結果としてはとても満足している。レースの大部分では正直、表彰台は見えていなかったから、最終的に3位で終えられたのは本当にいい結果だ」

    「ランドも言っていたように、チームは今週末のアップグレードで素晴らしい仕事をしてくれた。金曜日からしっかりと流れに乗ることができたし、最大限のパフォーマンスを引き出せたと思う」

    「予選は少し判断が難しかった。他のチームがよりうまくまとめた印象だったけど、自分たちにはまだ引き出せるものがあると分かっていた」

    「後半は明らかにペースが良かった」
    「個人的には週末を通してコンマ1〜2秒ほど遅れている場面が多くて、それがレースを少し難しくしていた」

    「でもレース後半はかなり感触が良くなったし、ペースも良くなっていた。ジョージを追いかけて、最後にはシャルルも捉えることができた」

    「予選の位置から結果を最大化するという意味では、今日はいい仕事ができたと思う」

    「スタートと終盤が鍵だった」
    「スタートは良かった。ターン2は今回もかなり難しい状況だったけど、どこに行くかを見極めようとしていた」

    「僕たちはチームとしてスタートが強いし、今日もそれを示せたと思う」

    「セーフティカー前の最初のスティントでは少しミスもあって、思っていたほど良くなかった。でも後半はずっと快適に走れたし、全体としてかなり良かった」

    「メルセデスとの差は確実に縮まっている」
    「この週末で、トラックポジションさえ取れれば戦えることが分かった。日本でも近かったし、確実に前進している」

    「スプリントでは純粋なペースでワンツーを取れたのは自分たちにとっても驚きだった。すべてがうまく機能している」

    「アップグレードは期待通りのステップになっているし、カナダでもさらに前進できることを期待している」

    「ただメルセデスは今週末あまりアップグレードを持ち込んでいなかったし、彼らもカナダで大きなパッケージを持ってくる。どれだけ差があるかはその時に分かると思う」

    「現行レギュレーションにはまだ課題がある」
    「予選でのエネルギー回収制限の調整は少し改善につながっている。ただ問題が完全に解決されたわけではない」

    「レースはほぼ同じままだ。今日のようにオーバーテイクして守る展開はかなり極端で、正直かなりクレイジーだった」

    「後ろからの接近速度が非常に大きくて、防御する側としては予測がとても難しい。実際、自分も同じような動きをしてしまう場面があった」

    「FIAとF1の取り組みは評価できるけど、今のハードウェアではできることに限界がある。将来的にはさらなる変更が必要になると思う」

    全体として、2026年F1マイアミGP決勝はメルセデスとマクラーレンの力関係が大きく接近したことを示す一戦となった。アンドレア・キミ・アントネッリはミスやトラブルを抱えながらも勝ち切る強さを見せ、タイトル争いにおける主導権を維持。一方でランド・ノリスは戦略面での判断が勝敗を分けたと認めつつも、優勝争いができる位置までチームが復調したことを強調した。

    オスカー・ピアストリもまた、苦しい週末の中で結果を最大化し、マクラーレンの総合力向上を裏付ける走りを見せた。3者のコメントからは、わずかな差が勝敗を左右する現在の接戦構図とともに、カナダGPに向けたさらなるアップグレード競争の激化が浮き彫りになっている。

  • オスカー・ピアストリ ハミルトンがF1王座を獲得したマクラーレンMP4/23で走行

    オスカー・ピアストリ ハミルトンがF1王座を獲得したマクラーレンMP4/23で走行

    2026年F1マイアミGPを前に、マクラーレンはファンイベントで歴史的マシンのデモ走行を実施し、オスカー・ピアストリがルイス・ハミルトンの2008年タイトル獲得マシン「MP4/23」をドライブした。中東での開催中止の影響で延期された“通算1000戦目”の節目を祝う形で行われた特別イベントだった。

    この体験は単なるデモ走行にとどまらず、現代F1との対比を浮き彫りにする機会ともなった。

    ピアストリはV8自然吸気時代のシンプルさと現在の複雑なハイブリッド時代の違いを実感し、現行レギュレーションや将来像についても率直な見解を示している。

    V8時代のマシンに「特別な感覚」
    ピアストリはマクラーレンのファンイベントで、ランド・ノリス、ミカ・ハッキネン、エマーソン・フィッティパルディとともに歴代マシンのデモ走行に参加した。

    「それはクールだった」とピアストリは語った。

    「昔のマシンを運転するのはいつだって楽しい。音はかなり特別だったし、もう少しシンプルで、その感覚自体がすごくいいものだった」

    「チームにとっても特別な日だったけど、自然吸気のV8をドライブできたのは良かった」

    現代F1との対比と“シンプルさ”への回帰
    この体験は、現在のF1に対する考えにも影響を与えている。木曜のFIA記者会見で現行レギュレーションについて問われたピアストリは、過去のマシンとの違いに言及した。

    「今でも自分はF1ドライバーだと言える。それはいつでもクールなことだ」

    「嫌いな点? ネガティブな部分はあまり思いつかない」

    「正直に言えば、昨日2008年のマシンに乗って、過去のクールなマシンを見たことで、そういう要素を将来に取り戻せたらすごくいいと思う」

    「プロダクトとしては、明らかに改善のための変更が行われていると思う」

    重量問題「本当の解決には50〜100kg必要」
    ピアストリは現代F1の大きな課題として車重の重さを改めて指摘した。2026年レギュレーションで約30kgの軽量化が予定されているが、それでは不十分だと語る。

    「昨日乗ったマシンの重量は分からないけど、大きな違いを出すには50kg以上、正直言えば100kgに近いくらいは必要だと思う」

    「マシンはまだとても重い」

    「600kg台に戻せれば良いと思う」

    「500kg台やそれに近いところに戻ることはないだろう」

    「そこに到達する唯一の方法はバッテリーを外してエンジンをシンプルにすることだと思うけど、必ずしもそこまでやる必要はないと思う」


    レギュレーション変更は「正しい方向だが表面的」
    FIAがマイアミに向けて導入した調整については前向きに評価しつつも、根本的な解決には至らないとの見方を示した。

    「協力体制は良いし、変更を試みているのは正しい方向への一歩だと思う」

    「パワーユニットのハードウェアを変えない限り問題は解決しない」

    「どれだけ効果があるかは見てみないと分からない」

    マクラーレンの現状とマイアミの見通し
    2026年シーズン序盤で苦戦が続くマクラーレンは、マイアミにアップデートを投入するが、ピアストリは慎重な見方を崩していない。

    「速くなっていることを期待している。それが計画だ」

    「でも今週末にメルセデスと戦えるほどではないと思う。ただ、正しい方向には進んでいる」

    スプリントフォーマットと天候の不確実性が重なる週末については、対応力が鍵になると強調した。

    「変化の多い週末になるだろうし、他よりもうまく適応することが重要になる」

    「それができれば、本来の位置より上でフィニッシュできるチャンスはあると思う」